JP2004027573A - マンホールの構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】マンホールの蓋枠と、蓋枠の内部に収納可能な蓋とより構成する。蓋と蓋枠とは支持軸によって取り付ける。支持軸は縦軸の上端に水平軸を形成して構成し、支持軸の水平軸を、蓋の裏面に回転自在に取り付ける。支持軸の縦軸を、蓋枠の係合穴に貫通して係合させ、支持軸の下端には係合穴の内径より直径の大きい抵抗体を取り付ける。支持軸が、係合穴の内部で縦軸を中心に少なくとも180度の回転が可能であるように構成する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、マンホールの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
豪雨などにより短期間に計画量を超えた水が下水道に集まる場合がある。
するとマンホールの蓋が下から押し上げられて浮上する。
その場合に予めマンホールの一部と蓋とを連結してないと蓋が流出してマンホールが開放してしまい、危険な状態となる。
そのような問題を生じないために、マンホールの躯体と蓋とをなんらかの方法で連結して蓋の流出を阻止する方法も採用されている。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】
しかし洪水時にマンホールの蓋が浮上するだけでなく、水が引いた後には再び正確に元の位置に復元して完全に蓋としてマンホールを閉塞させなければならない。
ところが押し上げられて浮上した蓋は水圧によって真上に浮上せず、多少下流側にずれた状態で浮上するから、水が引いた場合には位置がずれてしまい、正確にマンホールを閉塞することが困難な場合が生じる。
さらに別の問題として、蓋が相当の重量のある鉄材で構成してあることから、蓋を完全に90度まで立ち上げて開閉するには多大な労力を要するとともに危険であるという問題がある。
【0004】
【本発明の目的】
本発明は上記したような従来の問題を解決するためになされたもので、洪水時には蓋を自由に浮上させ、水が引いた後には再度正確な位置に復元させることができる、マンホールの構造を提供することを目的とする。
さらに本発明は、重量物である蓋を90度まで立ち上げて開閉する必要のない、開閉が容易な、マンホールの構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記のような目的を達成するために、本発明のマンホールの構造は、マンホールの蓋枠と、蓋枠の内部に収納可能な蓋とより構成し、蓋と蓋枠とは支持軸によって取り付け、支持軸は縦軸の上端に水平軸を形成して構成し、支持軸の水平軸を、蓋の裏面に回転自在に取り付け、支持軸の縦軸を、蓋枠の係合穴に貫通して係合させ、支持軸の下端には係合穴の内径より直径の大きい抵抗体を取り付け、支持軸が、係合穴の内部で縦軸を中心に少なくとも180度の回転が可能であるように構成した、マンホールの構造を特徴としたものである。
【0006】
【本発明の実施の態様】
以下図面を参照しながら本発明のマンホールの構造の実施例について説明する。
【0007】
<イ>全体の構成。
本発明は、マンホールの蓋枠2と、蓋枠2の内部に収納可能な蓋1とより構成する。
蓋枠2はその内側に上方に向けて開いた傾斜面21を付けて形成する。
したがって、蓋1を閉める際には、蓋は傾斜面21を滑る状態で蓋枠2の内部に収納される。
蓋の下面には、キー軸3と、支持軸4とを突設する。
このキー軸3と支持軸4によって、蓋1を蓋枠2に対して昇降自在に取りつける。
【0008】
<ロ>キー軸3。
キー軸3の回転によって蓋1と蓋枠とを係合、開錠自在に構成する。
具体的には、蓋1を貫通する状態で、回転自在にキー軸3を取りつける。キー軸3の頭部は、蓋1の表面に露出させる。
キー軸3の下部は蓋1の下面に突出させる。
そして、キー軸3の下端には直交する係合ピン31をT字状に取りつける。
係合ピン31は細長の棒状体である。
【0009】
<ハ>係合窓22。
一方、蓋枠2には、蓋1を閉めた場合に上記した係合ピン31が挿入する係合窓22を開設する。
この係合窓22は係合ピン31の直径とほぼ同一の幅を有し、係合ピン31の直径よりも長い高さを有する、縦長の開口部である。
そのために、係合窓22に挿入した係合ピン31は、一定の高さだけ上昇が可能となり、その結果、蓋1も同一の距離だけ昇降が可能となる。
【0010】
<ニ>支持軸4。(図2)
蓋1の下面には、キー軸3と反対の位置に、支持軸4を取りつける。
この支持軸4は縦軸45の上端に水平軸41を形成した、ほぼT字状の棒状体である。
T字の横線に該当する部分が水平軸41であり、この水平軸41を蓋1裏面の軸穴に挿入することにより、蓋1は水平軸41を中心に回転自在となり、すなわち開閉自在となる。
T字の縦線に該当する縦軸45の中間に枝状に係合枝42を突設する。
さらに縦軸45の下端には係合体43を取り付ける。
この係合体は、後述する蓋枠側の係合穴の内径よりも大きい寸法の部材である。
この係合体43を例えば球体として形成し、その中央に貫通穴44を開口し、この貫通穴44に支持軸4の縦軸45を挿入し、露出した端部に直交方向にストッパーピンを挿入して係合体43の抜け出しを阻止する。
【0011】
<ホ>支持軸係合穴。
蓋枠2には、係合窓22と反対側に支持軸係合穴5を設ける。
この係合穴5の内径は、支持軸4の直径よりは大きく、係合体43の直径よりは小さい。
したがって、支持軸4は支持軸係合穴5の内部で縦軸45を中心に回転が可能である。
支持軸4の縦軸45が通常の棒状体であれば、係合穴の内部で360度の回転が可能であるが、目的を達成するためには、少なくとも180度の回転が可能であればよい。
さらに支持軸4は係合穴5の内部で昇降自在である。
しかし一定距離以上の上方向への抜け出しは、下に位置させた係合体43の存在によって阻止される。
さらに係合穴5の周辺には、係合溝46を凹設する。
蓋1が鉛直方向に上昇した場合には、この係合溝46に、支持軸4の係合枝42が係合するために、蓋1はそれ以上は上昇することが不可能となる。
【0012】
<ヘ>蓋1の上昇、下降。(図4)
洪水などで下水道の水量が設計量以上になると、蓋1が下から押し上げられ、ほぼ鉛直方向に上昇する。
その上昇量に応じて水は蓋1と蓋枠2との間隔から外部に流出することができる。
その場合の蓋1の上昇量は、キー軸3と支持軸4の長さによって拘束されている。
キー軸の上昇距離は、ピン31が係合する係合窓22の鉛直方向の長さによって決まる。
支持軸4の上昇距離は、係合枝42が係合溝46に係合するまでの支持軸4の長さによって決まる。
この上昇許容距離を、蓋1が蓋枠2の縁よりも上方に上昇することができない範囲に定めておけば、水位が下降した場合に蓋1は蓋枠2の内側の傾斜面21に誘導されて、正確な位置に復元する。
したがって蓋1が下降した場合に蓋1が横移動してマンホールが開口したまま、いった危険が発生することはない。
【0013】
<ト>蓋1の開放。(図5)
マンホールに人が入る場合などには蓋1を開放する必要がある。
その場合には、まずキー軸3を蓋1の外部から回転する。
次に、蓋1に開口した開放用の穴に特殊な形状の工具を係合してキー軸3側に引き寄せながら、蓋1を引き上げる。
するとまず蓋1がキー軸3側に引かれて移動する。この蓋1の移動によって、支持軸4の縦軸45部分が係合穴5の内部でキー軸3側に移動する。
そのために蓋1を引き上げても係合枝42が係合溝46に係合することがなく、蓋1を完全に開放することができる。
【0014】
<チ>蓋の水平回転。(図6〜8)
通常の蓋1は、一度直角に起こし、反対側に寝かせる作業を行う。
しかし蓋1は相当の厚み、重量のある鉄材であるから、直角に起こしてから再度寝かせる作業は危険を伴う。
これに対して本発明の蓋1は、支持軸4に取り付けてあり、支持軸4は図7に示すように、鉛直状態を維持したまま、係合穴5の内部で自由に回転することができる。
したがって、支持軸4に取り付けてある蓋1は、直角に起こすことなく、一度蓋枠2の面よりも上方に引き上げたら、ほぼ水平に寝かしたまま、水平面上を回転させて蓋枠2の内部を開放することができる。(図6、8)
【0015】
【本発明の効果】
本発明の蓋1が浮上するマンホールの構造は以上説明したようになるから、次ぎのような効果を期待することができる。
<イ>蓋1の上昇距離が、キー軸3と支持軸4の長さによって拘束され、かつキー軸3側では蓋1が蓋枠2の縁よりも上まで上昇することがない。
そのために洪水時に蓋1が上昇してもその蓋1の位置が横方向にずれてしまうことがない。
したがって、復元した場合に正確にもとの位置まで戻り、マンホールの一部が開口したままになるような危険が発生しない。
<ロ>通常の蓋は、一度直角に起こし、反対側に寝かせる作業を行う。
しかし蓋は相当の厚み、重量のある鉄材であるから、直角に起こしてから再度倒して寝かせる作業は危険を伴う。
これに対して本発明の蓋は、直角に起こすことなく、ほぼ水平に寝かしたまま、水平面上を回転させて蓋枠の内部を開放することができるから重量物であっても安全に取り扱うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蓋が浮上するマンホールの全体の説明図。
【図2】蓋を支持する支持軸の形状の斜視図。
【図3】蓋を閉めた場合の支持軸の配置の説明図。
【図4】洪水などで蓋が浮上した場合の支持軸の配置の説明図。
【図5】蓋を開けた場合の支持軸の配置の説明図。
【図6】蓋を反対方向に水平回転させた場合の支持軸の配置の説明図。
【図7】図6の場合の支持軸の配置の斜視図。
【図8】蓋を起こさずに水平回転させた状態の説明図。
Claims (3)
- マンホールの蓋枠と、
蓋枠の内部に収納可能な蓋とより構成し、
蓋と蓋枠とは支持軸によって取り付け、
支持軸は縦軸の上端に水平軸を形成して構成し、
支持軸の水平軸を、蓋の裏面に回転自在に取り付け、
支持軸の縦軸を、蓋枠の係合穴に貫通して係合させ、
支持軸の下端には係合穴の内径より直径の大きい抵抗体を取り付け、
支持軸が、係合穴の内部で縦軸を中心に少なくとも180度の回転が可能であるように構成した、
マンホールの構造。 - 支持軸からは係合枝を突設し、
蓋の鉛直上昇時には、この係合枝が、蓋枠に凹設した係合溝に係合可能に構成した、
請求項1記載のマンホールの構造。 - 支持軸の縦軸の下端に取り付ける抵抗体は、縦軸とは取り付け、取り外しが可能であるように構成した、
請求項1記載のマンホールの構造。
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KR101256208B1 (ko) * | 2011-01-17 | 2013-04-19 | 신진정공 주식회사 | 제수밸브용 철개 |
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