JP3176786U - 手動開閉式樋門 - Google Patents

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和夫 近藤
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有限会社拓美タムラ
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Abstract

【課題】 従来から設置されている手動開閉式樋門を利用して、河川の短時間増水による農地・住宅地への河川水の流入を確実に防止する。
【解決手段】 扉本体30に開口部31を設けるとともに、当該開口部31を閉塞できる揺動扉35を設け、当該揺動扉35は、その上端部を支持する蝶番36を介して河川方向に回動可能に配する(請求項1)。開口部31の外周部に突出フレームを設ける場合がある(請求項2)。河川の水量が少ない時期に排水路の水嵩が増したときは、揺動扉は河川側に回動して排水を河川に放出でき、河川の水量が増大したときは、揺動扉が閉じて河川水が農地や住宅地に侵入することを防止する。通常、扉本体は常時一番下まで下げた状態で良い。
【選択図】 図1

Description

本考案は、河川と暗渠水路とを仕切る樋門に係り、特に、手動開閉式の扉本体の構造改善に関する。
排水路の水は、適宜の水路を介して河川に導く。河川と暗渠水路とを仕切る箇所には樋門が設けられる。
図7は、樋門1の構成を例示するものである。2は排水路、3は堤防、4は暗渠、5は河川、6は、樋門1の扉本体7を上下動させる手動式の昇降装置である。排水路2の水は、暗渠4を介して河川5に導かれる。
図8に示すように、樋門1は、具体的には、例えばコンクリート製の支柱8にガイド9を設け、このガイド9に沿って扉本体7を上下動させるようになっている。扉本体7の上下動は、例えば、図7に示す昇降装置6のハンドルを回してラック軸(またはスクリュー軸)を上下動させることによって行う。
河川5の水量が少なく暗渠4の水量が多い場合は、樋門1の扉本体7は、図9に示すように上方に引き上げておいて、暗渠4の水W1が河川5に流れ出るようにしておく。
一方、河川5の水量が増えて、暗渠4に流れ込む可能性がある場合は、図10に示すように、樋門1の扉本体7を下げて樋門1を閉じ、農地や住宅街への河川水の流入を防止する。
従来、手動開閉式樋門については、開閉作業を行うときの負担を軽減するために昇降装置に太陽歯車を組み込んだもの(特許文献1)、ソーラーパネル利用のモータを備えるもの(特許文献2)がある。
また近時、油圧駆動式の樋門が開発され、実用化されつつある(特許文献3)。これは、図11に示すように、コンクリートによって構築した躯体10の開口(図示せず)に、蝶番11を介して扉本体12を取り付け、この扉本体12を油圧駆動のピストン14を介して、河川5に対して揺動開閉(スイング開閉)するものである。
特開平11−006136号 特開2000−290977号 特開2005−200973号
ところで、樋門1が手動開閉式であると、河川の洪水時に、速やかにすべての樋門1を閉じることは難しい。ひとつの樋門1を閉じるのにも時間がかかるし、作業員の員数にも限界があるからである。
雨が降り続いて徐々に河川水量が増していくという状況であれば、天気予報に基づいて作業員を動員し、すべての樋門1を閉じることは出来る。時間的余裕があるからである。
しかしながら、集中豪雨や津波による海水遡上のように、河川が短時間で増水する場合、従来の手動開閉式樋門では、農地や住宅地への河川水の流入を防止することは困難である。
一方、油圧利用の樋門(前記特許文献3)は、遠隔操作を可能とすれば、緊急の開閉操作ができるので、手動開閉式の樋門のような問題は生じない。
しかしながら、油圧駆動式の樋門は、設置に大きなコストを要する。油圧ピストンを利用して扉本体12、河川方向に揺動開閉(スイング開閉)させる場合は、扉本体12を支持する躯体強度も十分な安全性を見込む必要があり、単純な上下開閉式樋門の構造をそのまま用いることは出来ないからである。
このため、油圧駆動式樋門を設置する場合は、従来あった手動開閉式樋門を取り壊し、専用の頑丈な樋門躯体を構築して、扉本体12および油圧駆動システムを設置している。
しかし、河川を管理する国や地方自治体の財政が逼迫している今日的な財政事情の下で、手動開閉式樋門をすべて油圧駆動式樋門に作り替えてゆくのは事実上困難である。
そこで、本考案の目的は、従来設置されている手動開閉式樋門を利用し、扉本体を開閉することなく排水機能も備えた扉として、河川の短時間増水による農地・住宅地への河川水の流入を確実に防止可能とすることにある。
前記目的を達成するため、本考案に係る手動開閉式樋門は、扉本体に開口部を設けるとともに、当該開口部を閉塞できる揺動扉を設け、当該揺動扉は、その上端部を支持する蝶番を介して河川方向に回動可能に配する(請求項1)。
かかる構成によれば、扉本体に開口と、この開口を閉じる揺動扉を設けてあり、上端を蝶番によって軸支させた揺動扉は河川側に向かって回動可能としてあるため、河川の水量が少ない時期に排水路の水嵩が増したときは、揺動扉は河川側に回動して排水を河川に放出でき、河川の水量が増大したときは、揺動扉が閉じて河川水が農地や住宅地に侵入することを防止する。このため通常、扉本体は常時一番下まで下げた状態で良い。河川増水があったときに人力で扉本体を閉じる必要がなく、河川が短時間で増水しても農地や住宅地への水の侵入を確実に防止できる。扉本体は、手動による上下駆動によって任意の開閉操作が可能であるが、通常、扉本体を開ける必要はない。
請求項2は、揺動扉を常時開放させる技術である。この請求項2は、扉本体の開口部の縁部に沿って河川側に突出させた突出フレーム部を備え、該突出フレーム部は、開口部の上端縁部に沿って設けた横棚部と、横棚部の左右両端部から開口部の左右の下端縁部に向かって設けた側壁部とからなり、該側壁部は、河川側への突出寸法を上方から下方に向かって漸次収縮させ、揺動扉の上端を蝶番を介して前記横棚部に固定してあり、当該揺動扉が突出フレーム部を閉塞することによって前記扉本体の開口部を閉じることを可能としたものである。
突出フレーム部を設けて揺動扉の上端を蝶番によって軸支することにより、河川水量が少ない場合は、揺動扉は鉛直姿勢をとる。このため、河川水量が少ない場合は、揺動扉と突出フレーム部との間に隙間が生じ、排水は少量であっても河川に自由に流れ出る。一方、河川水量が増大したときは、揺動扉は河川水の水圧によって押され、突出フレーム部を閉じる方向に回動する。この場合も、扉本体は一番下まで下げておいて良いので、河川水が増大したときに作業員がひとつひとつの樋門を手動によって閉じる作業を行う必要はない。蝶番を介して軸支させた揺動扉が河川の増水に伴って自動的に扉本体の開口を閉じるからである。
本考案に係る手動開閉式樋門によれば、従来設置されている手動開閉式樋門を利用して、河川の短時間増水による農地・住宅地への河川水の流入を確実に防止できる。
第一の実施形態に係る手動開閉式樋門を例示する分解斜視図である。 図1に示す手動開閉式樋門の第一の機能を示す断面図である。 図1に示す手動開閉式樋門の第二の機能を示す断面図である。 第二の実施形態に係る手動開閉式樋門を例示する分解斜視図である。 図4に示す手動開閉式樋門の第一の機能を示す断面図である。 図4に示す手動開閉式樋門の第二の機能を示す断面図である。 従来の手動開閉式樋門の一般構造を示す断面図である。 従来の手動開閉式樋門の扉本体を示す斜視図である。 従来の手動開閉式樋門の第一の機能を示す断面図である。 従来の手動開閉式樋門の第二の機能を示す断面図である。 従来提案された非手動式の樋門を例示する図である。
図1は、本考案に係る手動開閉式樋門の実施形態を示すものである。この樋門は、従来からある手動開閉式樋門をそのまま利用するもので、扉本体30に開口部31を設けるとともに、この開口部31を閉塞できる揺動扉35を配するものである。揺動扉35は、その上端部を支持する蝶番36を介して河川方向に回動可能に配する。
扉本体30は、従来の樋門と同様、例えばコンクリート製の支柱8にガイド9を設け、このガイド9に沿って扉本体30を上下動させる。扉本体30の上下動は、例えば、図7に示したように、昇降装置6のハンドルを回してラック軸(またはスクリュー軸)を上下動させることによって行う。
揺動扉35は、開口部31を完全に閉じることが出来るよう、当該開口部31より若干大きな相似形としておく。揺動扉35の裏面(暗渠4側の面)の外周には、開口部31の外周部位と接触した時における水密を高めるためのシール材を配しておくことが望ましい。このシール材は、例えばシリコン樹脂等を利用することが出来る。
かかる構成によれば、図2に示すように、扉本体30を常時閉じた状態でも、河川5の水が少ない場合や、暗渠から流れ出る水W1が多い場合には、水圧によって揺動扉35が河川側に開き、排水は河川5に流れ出る。
一方、図3に示すように、河川5の水が増大したときは、河川5の水圧によって揺動扉35が暗渠4方向へ動いて、開口31を閉じる。扉本体30は常時閉塞してあるので、集中豪雨や津波の遡上のように、短時間で河川水が増大しても、蝶番36を介して上端を軸支された揺動扉35が自動的に開口31を閉じるから、作業員による手動の開閉操作は不要である。油圧駆動方式のような高額システムも要せず、従来の樋門を利用しつつ、低コストで高性能の樋門機能を実現できる。
図4は、本考案に係る手動開閉式樋門の第二の実施形態を示すものである。この樋門は、扉本体30の開口部31の縁部に沿って河川側に突出させた突出フレーム部40を備える。該突出フレーム部40は、開口部31の上端縁部に沿って設けた横棚部41と、横棚部41の左右両端部から開口部31の左右の下端縁部に向かって設けた側壁部43、44とからなる。該側壁部43、44は、河川側への突出寸法を上方から下方に向かって漸次収縮させてある。
また、揺動扉35の上端を蝶番36を介して前記横棚部41に固定し、当該揺動扉35が突出フレーム部40を閉塞することによって開口部31を閉じることを可能としたものである。
突出フレーム部40は、例えば金属板、樹脂板によって構成できる。この突出フレーム部40は、開口部31の縁端まわりの扉本体30に溶接やビス止め等によって配するもので、河川側の面に設ける。横棚部41、側壁部43、44の突出側の端部表面は、揺動扉35の裏面外周部と密着して河川水の侵入を防ぐことが出来るよう平滑に成形することが望ましい。
かかる構成によれば、図5に示すように、扉本体30を常時閉じた状態で、揺動扉35は垂直に垂れ下がる姿勢をとる。突出フレーム部40の側壁部43、44は、河川側への突出寸法を上方から下方に向かって漸次収縮させてあるから、河川水が少ない場合は、垂直に垂れ下がっている揺動扉35と側壁部43、44との間には隙間Sが生じて、暗渠4の水(排水)は当該隙間Sを通って河川5に流れ出る。
一方、図6に示すように、河川5の水が増大したときは、河川5の水圧によって揺動扉35が暗渠4方向へ回動して、突出フレーム部40を閉鎖し、開口部31を閉じる。
扉本体30は常時閉塞してあるので、集中豪雨や津波の遡上のように、短時間で河川水が増大しても、蝶番36を介して上端を軸支された揺動扉35が自動的に開口部31を閉じるから、作業員による手動の開閉操作は不要である。油圧駆動方式のような高額システムも要せず、従来の樋門を利用しつつ、低コストで高性能の樋門機能を実現できる。
本考案に係る手動開閉式樋門は、前記実施形態のものに限定されない。前記実施形態では扉本体30に一つの開口部31を設ける旨説明したが、開口部31の数は左右方向に並設しつつ二つ以上設けても良い。扉本体30が大きな場合もあるからである。また開口部31の形は矩形状のものを例示したが、円形、楕円形、適宜の多角形であっても良い。排水の排水機能と河川水の遮断機能を発揮できる形状であれば良いからである。開口部31の形状に応じて揺動扉35、突出フレーム部40はその形状を適合させる。
4 暗渠
5 河川
8 支柱
9 ガイド
30 扉本体
31 開口部
35 揺動扉
36 蝶番
40 突出フレーム部
43、44 側壁部

Claims (2)

  1. 河川と暗渠水路とを仕切る樋門であって、昇降装置を手動によって駆動し、該昇降装置を介して扉本体を垂直方向に上下動させる手動開閉式樋門において、
    前記扉本体に開口部を設けるとともに、
    当該開口部を閉塞できる揺動扉を設け、
    当該揺動扉は、その上端部を支持する蝶番を介して前記河川方向に回動可能に配することを特徴とする手動開閉式樋門。
  2. 扉本体の開口部の縁部に沿って河川側に突出させた突出フレーム部を備え、
    該突出フレーム部は、
    前記開口部の上端縁部に沿って設けた横棚部と、
    当該横棚部の左右両端部から前記開口部の左右の下端縁部に向かって設けた側壁部とからなり、
    該側壁部は、河川側への突出寸法を上方から下方に向かって漸次収縮させ、
    揺動扉の上端を蝶番を介して前記横棚部に固定してあり、
    当該揺動扉が突出フレーム部を閉塞することによって前記扉本体の開口部を閉じることを可能とした請求項1記載の手動開閉式樋門。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023161983A1 (ja) * 2022-02-22 2023-08-31 株式会社オートマイズ・ラボ 水門の補助駆動装置、水門開閉装置及び補助駆動装置の組み付け方法

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