JP3199756U - 斜方昇降鉛直操作型取水ゲート - Google Patents
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Description
すなわち、従来の小型水門は戸当たり、扉体を垂直に設置するため、法面が垂直でない堤防の水門に関係するコンクリート構造が大きくなる。また、水門を法面角度に合わせての設置も可能であるが、堤体上面の道路にハンドル部分が斜方突出するために、車両通行に支障となり、規定(3m)の道路幅を確保するために、より広幅の土地が必要となる。
本案は以上に鑑み、法面に沿う回動軸をユニバーサルジョイント方式を用いることにて、操作ハンドルが鉛直にて開閉可能なる水門すなわち取水ゲートの操作を可能とする、新規かつ有用なる取水ゲートを提供することを目的として発案されたものである。
すなわち、河川堤防の外方斜面に設ける取水ゲートにおいて、該斜面に沿う段差斜面を設け、該段差斜面上部に連続して鉛直立設されるフレームを設けるとともに、このフレームに対し回動可能なるハンドル付きの鉛直回動軸を設け、該鉛直回動軸下端にユニバーサルジョイントにより接続されるとともに段差斜面に沿って回動可能なる斜方回動軸を設けるとともに、この斜方回動軸下部に雄ネジを刻設し、この雄ネジに螺合して段差斜面に沿って昇降可能なる平板部分を有するスライダーを設けることにより、ハンドル操作にてスライダーの昇降を可能とする。
本案は以上の構成よりなる斜方昇降鉛直操作型取水ゲートである。
1.護岸を大きく壊すことなく法面を利用でき、水通路遮蔽のためのスライダーを斜方昇 降としたので、水門に関係するコンクリート構造を小さくすることができて、工期短縮 とコスト面での有利性を得ることができる。
2.ハンドルと鉛直回動軸を用いて、操作部が堤防上面通行路方向への突出部分を設けな い方式としたので、通行車両に対する妨げを回避することができる。
3.斜めゲートの場合に生ずる用地買収、道路拡幅に伴う経費がかからない。
図において、1は堤防、2は堤防の外方斜面に設けられる一段下がった部分としての段差斜面であり、この段差斜面に後述の本案に用いられる各部が設けられる。
3は四角枠状のフレーム、4はフレーム下方に設けられる上部ステー、5はフレーム下端に設けられる下部ステーである。下部ステーは前記の段差斜面上部に設けられ、フレームは段差斜面上部から鉛直に立ち上がる部分である。6は丸棒による鉛直回動軸で、その上端はフレームの孔を貫通して上方へ突出し、その突出端に円形のハンドル7が取り付けられる。鉛直回動軸下端は上部ステーの孔を貫通して下方突出し、この突出端に市販のユニバーサルジョイント8が取り付けられる。なお、フレーム上部の孔位置にはベアリングを内蔵した上部軸保持部9が、上部ステー上面にもベアリングを内蔵した下部軸保持部10が各々設けられて軸が挿通されている。
20はスライダーである。このスライダーは、段差斜面の幅よりわずかに小さい幅を有する金属四角平板上面辺に補強およびガイド用のアングル材を取り付け、中央にもアングル材を取り付けてカバー板を固定した四角枠状部材であって、その上部中央適所には孔が穿設されるとともに、この孔位置に、前記の雄ネジに螺合する雌ネジを刻設した部品を取り付けている。このスライダーは段差斜面上に載置されて、この雄ネジと雌ネジの螺合にて、斜方回動軸の回動にてこのスライダーは段差斜面に沿って昇降が可能である。
21はガイド板で、段差斜面の両サイド上部に内方突出して固定される金属板である。
なお、下部ステーの適所にも上部軸保持部同様の部材が設けられる。
30は通水孔で、所定内径を有する孔であって、堤防内側の河川に連通している。
以上が、本案の一実施形態である。
図3〜図4は本案の機能・操作説明の図である。
図3は通水孔の閉状態であって、スライダーは最下位置にある。
ハンドル操作にて鉛直回動軸は回動し、ユニバーサルジョイントを介してこの回動は斜方回動軸に伝わる。斜方回動軸の下部には雄ネジが刻設され、この雄ネジはスライダーの雌ネジに螺合している。従って、斜方回動軸の回動にてスライダーはガイド板に沿って段差斜面上を昇降する。スライダーが上昇すると図4にて示すように、通水孔が開放されて河川からの水の放出ができる。図は全開状態であるが、スライダーの上下位置の選択にて、この通水孔の開度をコントロールして、所望の水放出量を得ることができる。
本案における鉛直回動軸およびフレームは直立しており、ハンドル操作しやすく、かつ堤防上面方向への斜方突出がないので車両等の通行の妨げとなることはない。
なお、図1においては、本案ゲート下方に鉛直型の別ゲートを設けて、これにて取水の一時貯留を可能とした表現を用いた。
従って本案では、コスト面、工期、通行安全確保のすべてにおいて満足する方式が得られるものとなったのである。なお、既述の例で示した内容は実施の一例であって、近似の他の構成としてもよい。以上のごとく、本案によって種々の利点を有する取水ゲート構造を得ることができる。
2 段差斜面
3 フレーム
4 上部ステー
5 下部ステー
6 鉛直回動軸
7 ハンドル
8 ユニバーサルジョイント
9 上部軸保持部
10 下部軸保持部
11 斜方回動軸
12 雄ネジ
20 スライダー
21 ガイド板
30 通水孔
Claims (1)
- 河川堤防の外方斜面に設ける取水ゲートにおいて、該斜面に沿う段差斜面を設け、該段差斜面上部に連続して鉛直立設されるフレームを設けるとともに、このフレームに対し回動可能なるハンドル付きの鉛直回動軸を設け、該鉛直回動軸下端にユニバーサルジョイントにより接続されるとともに段差斜面に沿って回動可能なる斜方回動軸を設けるとともに、この斜方回動軸下部に雄ネジを刻設し、この雄ネジに螺合して段差斜面に沿って昇降可能なる平板部分を有するスライダーを設けることにより、ハンドル操作にてスライダーの昇降を可能としたことを特徴とする斜方昇降鉛直操作型取水ゲート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015003488U JP3199756U (ja) | 2015-06-22 | 2015-06-22 | 斜方昇降鉛直操作型取水ゲート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015003488U JP3199756U (ja) | 2015-06-22 | 2015-06-22 | 斜方昇降鉛直操作型取水ゲート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3199756U true JP3199756U (ja) | 2015-09-10 |
Family
ID=54188336
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2015003488U Active JP3199756U (ja) | 2015-06-22 | 2015-06-22 | 斜方昇降鉛直操作型取水ゲート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3199756U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20180129195A (ko) * | 2017-05-25 | 2018-12-05 | 주식회사 다경 | 수문장치 |
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2015
- 2015-06-22 JP JP2015003488U patent/JP3199756U/ja active Active
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KR20180129195A (ko) * | 2017-05-25 | 2018-12-05 | 주식회사 다경 | 수문장치 |
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