JP2004026690A - 染毛料 - Google Patents
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Abstract
【課題】毛髪に対する染まりがよく、皮膚汚染せず、毛髪の手触り感触の優れた染毛料を提供すること。
【解決手段】塩基性染料、非イオン性染料および中性染料からなる群から選ばれた1種又は2種以上からなる染料と、アルキル変性カルボキシビニルポリマーとを含有することを特徴とする染毛料。また、さらに、シリコーン類を含有することを特徴とする前記染毛料。前記アルキル変性カルボキシビニルポリマーを構成するカルボキシビニルポリマーは、アクリル酸及びアクリル酸エステル単位を含む共重合体のポリエチレンオキサイド鎖による部分架橋化物であることが好ましく、前記アルキル変性は、カルボキシビニルポリマーの主鎖及び/又はエステル鎖へのアルキル基導入によるものであることが好ましい。
【選択図】 なし
【解決手段】塩基性染料、非イオン性染料および中性染料からなる群から選ばれた1種又は2種以上からなる染料と、アルキル変性カルボキシビニルポリマーとを含有することを特徴とする染毛料。また、さらに、シリコーン類を含有することを特徴とする前記染毛料。前記アルキル変性カルボキシビニルポリマーを構成するカルボキシビニルポリマーは、アクリル酸及びアクリル酸エステル単位を含む共重合体のポリエチレンオキサイド鎖による部分架橋化物であることが好ましく、前記アルキル変性は、カルボキシビニルポリマーの主鎖及び/又はエステル鎖へのアルキル基導入によるものであることが好ましい。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、塩基性染料、非イオン性染料および中性染料からなる群から選ばれた1種又は2種以上からなる染料を含有した染毛料に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、塩基性染料、非イオン性染料又は中性染料を配合した染毛料は、半永久染毛料に分類される。これは重合反応を伴う酸化染毛剤と比較して手軽に染められるという特徴があるものの、染まりの点で満足いくものではなかった。また、染毛時に染毛と同時に皮膚をも染めてしまう、いわゆる皮膚汚染や、染毛後の毛髪の手触り感触の点でも充分満足のいくものではなかった。
【0003】
今までに、前記染毛料の染まりの改善のために、例えばシリコーンを配合する試みがなされたが、染毛料の安定性を悪くした。
【0004】
また、皮膚汚染、毛髪の手触り感触に対しては、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム等のカチオン界面活性剤やセタノール等の高級アルコールを配合して改善を行っているが、これらの点では改善されるものの、依然としていずれも染まりは悪いものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、毛髪に対する染まりがよく、皮膚汚染せず、毛髪の手触り感触の優れた染毛料を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、特定の高分子化合物を配合することにより上記課題が解決されることを見出し、本発明を完成するに至った。さらに、前記染毛料にシリコーン類を配合することにより、染まりと毛髪の手触り感触がさらに優れたものになることを見出した。
【0007】
すなわち、本発明は、塩基性染料、非イオン性染料および中性染料からなる群から選ばれた1種又は2種以上の染料と、アルキル変性カルボキシビニルポリマーとを含有することを特徴とする染毛料である。
【0008】
前記アルキル変性カルボキシビニルポリマーを構成するカルボキシビニルポリマーは、アクリル酸及びアクリル酸エステル単位を含む共重合体のポリエチレンオキサイド鎖による部分架橋化物であることが好ましい。
【0009】
また、前記アルキル変性カルボキシビニルポリマーのアルキル変性は、カルボキシビニルポリマーの主鎖及び/又はエステル鎖へのアルキル基導入によるものであることができ、そのアルキル基の炭素数は、10〜30であることが好ましい。
【0010】
前記アルキル変性カルボキシビニルポリマーの分子量は、数平均分子量で50万〜300万であることが好ましい。
【0011】
本発明においては、前記必須成分の他に、さらにシリコーン類を含有することが好ましく、特に好ましいシリコーン類は、下記一般式(1)
【0012】
【化2】
【0013】
(式中、a’は3000〜20000の整数を表す。)で示されるジメチルポリシロキサンである。
【0014】
シリコーン類の含有量は、染毛料全量中0.01〜60質量%であることが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について詳述する。
【0016】
本発明の染毛料においては、染料として塩基性染料、非イオン性染料および中性染料からなる群から選ばれた1種又は2種以上からなる染料(以下、染料類ともいう。)が含有される。
【0017】
本発明において用いられる塩基性染料、非イオン性染料および中性染料としては、染毛料に配合できるものであれば特に制限されない。塩基性染料の例としては、例えば、9−(ジメチルアミノ)−ベンゾ[a]フェノキサジ−7−イウム−クロライド(CI51175;ベーシック・ブルーNo.6)、ジ[4−(ジエチルアミノ)フェニル][4−(エチルアミノ)ナフチル]カルベニウム−クロライド(CI42595;ベーシック・ブルーNo.7)、3,7−ジ(ジメチルアミノ)フェノチアジン−5−イウム−クロライド(CI52015;ベーシック・ブルーNo.9)、ジ[4−(ジメチルアミノ)フェニル][4−(フェニルアミノ)ナフチル]カルベニウム−クロライド(CI44045;ベーシック・ブルーNo.26)、2−[(4−(エチル(2−ヒドロキシエチル)アミノ)フェニル)アゾ]−6−メトキシ−3−メチル−ベンゾチアゾリウム−硫酸メチル(CI11154;ベーシック・ブルーNo.41)、8−アミノ−2−ブロム−5−ヒドロキシ−4−イミノ−6−[(3−(トリメチルアンモニオ)フェニル)アミノ]−1(4H)−ナフタリノン−クロライド(CI56059;ベーシック・ブルーNo.99)、
【0018】
ビス[4−(ジメチルアミノ)−フェニル][4−(メチルアミノ)フェニル]カルベニウム−クロライド(CI42535;ベーシック・バイオレットNo.1)、トリス(4−アミノ−3−メチルフェニル)−カルベニウム−クロライド(CI42520;ベーシック・バイオレットNo.2)、トリス[4−(ジメチルアミノ)フェニル]カルベニウム−クロライド(CI42555;ベーシック・バイオレットNo.3)、2−[3,6−(ジエチルアミノ)ジベンゾピラニウム−9−イル]−安息香酸−クロライド(CI45170;ベーシック・バイオレットNo.10)、ジ(4−アミノフェニル)(4−アミノ−3−メチルフェニル)カルベニウム−クロライド(CI42510;ベーシック・バイオレットNo.14)、1,3−ビス[(2、4−ジアミノ−5−メチルフェニル)アゾ]−3−メチルベンゼン(CI21010;ベーシック・ブラウンNo.4)、1−[(4−アミノフェニル)アゾ]−7−(トリメチルアンモニオ)−2−ナフトール−クロライド(CI12250;ベーシック・ブラウンNo.16)、1−[(4−アミノ−3−ニトロフェニル)アゾ]−7−(トリメチルアンモニオ)−2−ナフトール−クロライド(CI12251;ベーシック・ブラウンNo.17)、
【0019】
3,7−ジアミノ−2,8−ジメチル−5−フェニル−フェナジニウム−クロライド(CI50240;ベーシック・レッドNo.2)、1,4−ジメチル−5−[(4−(ジメチルアミノ)フェニル)アゾ]−1,2,4−トリアゾリウム−クロライド(CI11055;ベーシック・レッドNo.22)、2−ヒドロキシ−1−[(2−メトキシフェニル)アゾ]−7−(トリメチルアンモニオ)−ナフタリン−クロライド(CI12245;ベーシック・レッドNo.76)、2−[2((2,4−ジメトキシフェニル)アミノ)エテニル]−1,3,3−トリメチル−3H−インドール−1−イウム−クロライド(CI48055;ベーシック・イエローNo.11)、3−メチル−1−フェニル−4−[(3−(トリメチルアンモニオ)フェニル)アゾ]−ピラゾール−5−オン−クロライド(CI12719;ベーシック・イエローNo.57)、ビス[4−(ジエチルアミノ)フェニル]フェニルカルベニウム−硫酸水素塩(1:1)(CI42040;ベーシック・グリーンNo.1)等が挙げられる。
【0020】
また、非イオン性染料、中性染料としては、例えば、1−アミノ−2−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−5−ニトロベンゼン(HCイエローNo.5)、1−(2−ヒドロキシエトキシ)−2−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−5−ニトロベンゼン(HCイエローNo.4)、1−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−ニトロベンゼン(HCイエローNo.2)、2−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−1−メトキシ−5−ニトロベンゼン、2−アミノ−3−ニトロフェノール、1−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−メチルアミノ−4−ニトロベンゼン、2,3−(ジヒドロキシプロポキシ)−3−メチルアミノ−4−ニトロベンゼン、2−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−5−ニトロフェノール(HCイエローNo.11)、3−[(2−アミノエチル)アミノ]−1−メトキシ−4−ニトロベンゼン−塩酸塩(HCイエローNo.9)、1−[(2−ウレイドエチル)アミノ]−4−ニトロベンゼン、4−[(2,3−ジヒドロキシプロピル)アミノ]−3−ニトロ−1−トリフルオルメチル−ベンゼン(HCイエローNo.6)、
【0021】
1−クロル−2,4−ビス[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−5−ニトロベンゼン(HCイエローNo.10)、4−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−3−ニトロ−1−メチルベンゼン、1−クロル−4−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−3−ニトロベンゼン(HCイエローNo.12)、4−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−3−ニトロ−1−トリフルオルメチル−ベンゼン(HCイエローNo.13)、4−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−3−ニトロ−ベンゾニトリル(HCイエローNo.14)、4−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−3−ニトロ−ベンズアミド(HCイエローNo.15)、1−アミノ−4−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−ニトロベンゼン(HCレッドNo.7)、2−アミノ−4,6−ジニトロ−フェノール、2−エチルアミノ−4,6−ジニトロ−フェノール、4−アミノ−2−ニトロ−ジフェニルアミン(HCレッドNo.1)、1−アミノ−4−[ジ(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−ニトロベンゼン−塩酸塩(HCレッドNo.13)、1−アミノ−5−クロル−4−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−ニトロベンゼン、
【0022】
4−アミノ−1−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−ニトロベンゼン(HCレッドNo.3)、4−アミノ−3−ニトロフェノール、4−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−3−ニロトフェノール、2−ニトロ−4’−ヒドロキシジフェニルアミン(HCオレンジNo.1)、1−[(2−アミノエチル)アミノ]−4−(2−ヒドロキシエトキシ)−2−ニトロベンゼン(HCオレンジNo.2)、4−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)−1−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−ニトロベンゼン(HCオレンジNo.3)、1−アミノ−5−クロル−4−[(2,3−ジヒドロキシプロピル)アミノ]−2−ニトロベンゼン(HCレッドNo.10)、5−クロル−1,4−[ジ(2,3−ジヒドロキシプロピル)アミノ]−2−ニトロベンゼン(HCレッドNo.11)、2−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−4,6−ジニトロ−フェノール、4−エチルアミノ−3−ニトロ−安息香酸、2−[(4−アミノ−2−ニトロフェニル)アミノ]−安息香酸、2−クロル−6−メチルアミノ−4−ニトロフェノール、2−クロル−6−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−4−ニトロフェノール、2−クロル−6−エチルアミノ−4−ニトロフェノール、
【0023】
2−アミノ−6−クロル−4−ニトロフェノール、2−アミノ−6−クロル−4−ニトロフェノール塩酸塩、4−[(3−ヒドロキシプロピル)アミノ]−3−ニトロフェノール、2,5−ジアミノ−6−ニトロピリジン、1,2,3,4−テトラヒドロ−6−ニトロキノキサリン、7−アミノ−3,4−ジヒドロ−6−ニトロ−2H−1,4−ベンゾキサジン(HCレッドNo.14)、1,4−ビス[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−ニトロベンゼン、1−(2−ヒドロキシエチル)アミノ−2−ニトロ−4−[ジ(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−ベンゼン(HCブルーNo.2)、1−アミノ−3−メチル−4−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−6−ニトロベンゼン(HCバイオレットNo.1)、4−[エチル−(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−1−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−ニトロベンゼン−塩酸塩(HCブルーNo.12)、4−[ジ(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−1−[(2−メトキシエチル)アミノ]−2−ニトロベンゼン(HCブルーNo.11)、1−[(2,3−ジヒドロキシプロピル)アミノ]−4−[メチル−(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−ニトロベンゼン(HCブルーNo.10)、
【0024】
1−[(2,3−ジヒドロキシプロピル)アミノ]−4−[エチル−(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−ニトロベンゼン−塩酸塩(HCブルーNo.9)、1−(3−ヒドロキシプロピルアミノ)−4−[ジ(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−ニトロベンゼン(HCバイオレットNo.2)、1−メチルアミノ−4−[メチル−(2,3−ジヒドロキシプロピル)アミノ]−2−ニトロベンゼン(HCブルーNo.6)、2−[(4−アミノ−2−ニトロフェニル)アミノ]−5−ジメチルアミノ−安息香酸(HCブルーNo.13)、1,4−ジ[(2,3−ジヒドロキシプロピル)アミノ]−9,10−アンスラキノン、1−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−4−メチルアミノ−9,10−アンスラキノン(CI61505;ディスパース・ブルーNo.3)、2−[(2−アミノエチル)アミノ]−9,10−アンスラキノン(HCオレンジNo.5)、1−ヒドロキシ−4−[(4−メチル−2−スルホ−フェニル)アミノ]−9,10−アンスラキノン、
【0025】
1−[(3−アミノプロピル)アミノ]−4−メチルアミノ−9,10−アンスラキノン(HCブルーNo.8)、1−[(3−アミノプロピル)アミノ]−9,10−アンスラキノン(HCレッドNo.8)、1,4−ジアミノ−2−メトキシ−9,10−アンスラキノン(CI62015;ディスパース・レッドNo.11;ソルベント・バイオレットNo.26)、1,4−ジヒドロキシ−5,8−ビス[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−9,10−アンスラキノン(CI62500;ディスパース・ブルーNo.7;ソルベント・ブルーNo.69)、1−[ジ(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−3−メチル−4−[(4−ニトロフェニル)アゾ]−ベンゼン(CI11210;ディスパース・レッドNo.17)、4−[(4−アミノフェニル)アゾ]−1−[ジ(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−3−メチルベンゼン(HCイエローNo.7)、2,6−ジアミノ−3−[(ピリジン−3−イル)アゾ]−ピリジン、2−[(4−(アセチルアミノ)フェニル)アゾ]−4−メチルフェノール(CI11855;ディスパース・イエローNo.3)、1,4,5,8−テトラアミノ−9,10−アントラセンジオン(ディスパース・ブルーNo.1、CI64500、Lowadene Blue 1)、2,2’−[[4−[(4−アミノフェニル)アゾ]フェニル]イミノ]ビスエタノール (ディスパース・ブラックNo.9、Lowadene Black 9)等が挙げられる。
【0026】
前記染料類のうちでは、ベーシック・ブルーNo.99、ベーシック・ブラウンNo.16、ベーシック・ブラウンNo.17、ベーシック・レッドNo.76、ベーシック・イエローNo.57、HCイエローNo.4、HCイエローNo.2、HCレッドNo.1、HCレッドNo.3、HCオレンジNo.1、HCオレンジNo.3、2−アミノ−6−クロル−4−ニトロフェノール、2−アミノ−6−クロル−4−ニトロフェノール塩酸塩、HCブルーNo.2、ディスパース・ブルーNo.1、ディスパース・ブラックNo.9が好ましい。
【0027】
本発明における染料類の含有量は、染毛料全量中0.005〜8質量%が好ましい。さらに好ましくは、0.02〜4質量%である。
【0028】
本発明において用いられるアルキル変性カルボキシビニルポリマーは、カルボキシビニルポリマーにアルキル基を導入して変性したものである。前記カルボキシビニルポリマーは、アクリル酸共重合体をポリエチレンオキサイド鎖によって部分架橋したものである。前記アクリル酸共重合体としては、特に限定されないが、好ましい例として、アクリル酸及びアクリル酸エステルの単位を含む共重合体が挙げられる。なお、前記カルボキシビニルポリマーは、化粧品業界では増粘剤として通常用いられているもので、例えば、カーボポール941(BF Goodrich社製)、シンタレンL(シグマ社製)等として市販されている。
【0029】
また、アルキル変性カルボキシビニルポリマーのアルキル変性は、カルボキシビニルポリマーの主鎖へのアルキル基導入(主鎖の炭素への結合)及び/又はエステル鎖へのアルキル基導入(アクリル酸エステルのアルコール残基)等による。導入されるアルキル基の炭素数は、10〜30であることが好ましく、アルキル基は飽和、不飽和、また直鎖状、分岐鎖状いずれでも構わない。アルキル変性カルボキシビニルポリマーの分子量は、数平均分子量で50万〜300万であることが好ましい。
【0030】
本発明のアルキル変性カルボキシビニルポリマーは、市販品を用いることが可能であり、市販品の例としては、例えば、カーボポール1342、カーボポール1382、ペミュレンTR−1、ペミュレンTR−2(BF Goodrich社製)等が挙げられる。アルキル変性カルボキシビニルポリマーは、1種または2種以上が任意に選択されて配合される。
【0031】
本発明におけるアルキル変性カルボキシビニルポリマーの含有量は、染毛料全量中0.01〜10.0質量%が好ましい。より好ましくは、0.05〜5.0質量%である。含有量が0.01質量%未満であると、染まりが充分でなくなってくる傾向にあり、また、10.0質量%を越えて配合すると感触が悪くなる傾向がある。
【0032】
本発明の染毛料には、上記必須構成成分の他に、通常化粧品、医薬部外品、医薬品等に用いられる他の成分、例えば油脂、炭化水素、エステル類、シリコーン類等の油分、界面活性剤、保湿剤、増粘剤、本発明の必須成分以外の高分子化合物、一価アルコール類、多価アルコール、有機酸、香料、水等を必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。
【0033】
本発明においては、上記任意配合成分のうちシリコーン類を配合すると、染まりと毛髪の手触り感触がさらに優れたものになる。シリコーン類としては、化粧料に配合できるシリコーン類であれば特に制限されない。シリコーン類の例としては、例えば以下に示すものが挙げられる。
【0034】
一般式(2)で示されるジメチルポリシロキサン
【0035】
【化3】
【0036】
(式中、aは3〜20,000の数を表す。)
【0037】
一般式(3)または(4)で示されるメチルフェニルポリシロキサン
【0038】
【化4】
【0039】
(式中、bは1〜20000の数を表す。)
【0040】
【化5】
【0041】
(式中、c+dは1〜500の数を表す。)
【0042】
一般式(5)〜(8)で示されるポリエーテル変性シリコーン
【0043】
【化6】
【0044】
(式中、R1は水素原子または炭素数1〜12のアルキル基を表し、eは1〜100(好ましくは3〜30)、fは1〜50(好ましくは1〜30)、gは1〜50(好ましくは3〜30)、hは0〜50(好ましくは0〜30)の数をそれぞれ表す。但し、eとfの合計は15以上の数であり、gとhの合計は5以上の数である。)
【0045】
【化7】
【0046】
(式中、R2は−(CH2)3−O−(C2H4O)D−(C3H6O)E−A(Aは水素原子または炭素数1〜12のアルキル基を表し、DおよびEはそれぞれ0〜50の数を表し、D+E≧1である。)を表し、iは1〜2000の数を表し、jは1〜1000の数を表す。)
【0047】
一般式(9)で表されるエポキシ変性シリコーン
【0048】
【化8】
【0049】
(式中、kは1〜500(好ましくは1〜250)、lは1〜50(好ましくは1〜30)の数をそれぞれ表し、R3は炭素数1〜3のアルキレン基を表す。)
【0050】
一般式(10)で示されるフッ素変性シリコーン
【0051】
【化9】
【0052】
(式中、mは1〜400(好ましくは1〜250)の数を表す。)
【0053】
一般式(11)または(12)で示されるアルコール変性シリコーン
【0054】
【化10】
【0055】
(式中、nおよびpはそれぞれ1〜500(好ましくは1〜200)の数を表し、R4はCFH2F(Fは0〜4の数を表す。)を表す。)
【0056】
一般式(13)または(14)で示されるアルキル変性シリコーン
【0057】
【化11】
【0058】
(式中、qおよびrはそれぞれ1〜500(好ましくは1〜200)の数を表し、R5は炭素数2〜18のアルキル基を表し、R6はCGH2G(Gは0〜4の数を表す。)を表し、R7は炭素数10〜16のアルキル基を表す。)
【0059】
一般式(15)で示されるアルコキシ変性シリコーン
【0060】
【化12】
【0061】
(式中、R8はメチル基またはフェニル基を表し、R9は炭素数1〜28(好ましくは12〜22)のアルキル基を表し、sは0〜6の整数を表し、tは1〜3000の整数を表し、uおよびvはu+v=1〜500となる整数を表す。)
【0062】
一般式(16)で表されるアミノ変性シリコーン
【0063】
【化13】
【0064】
(式中、R10、R11及びR13は水素原子、メチル基またはヒドロキシ基を表し、R12は基−(CH2)3NH2または下記一般式(17)で表される基を表し、xおよびyは分子量に依存する整数を表す。)
【0065】
【化14】
【0066】
(式中、R14は2価の炭化水素基を表し、R15は基−OCH2CH2−、−OCH(CH3)CH2−、−OCH2CH(OH)CH2−または−OCH2CH(CH2OH)−を表し、R16およびR17は水素原子または1価の炭化水素基を表し、x’およびy’はそれぞれ0〜6の整数を表す。)
【0067】
これらのシリコーン類のうち特に好ましいのは、アミノ変性シリコーンおよび下記一般式(1)で示される高分子量ジメチルポリシロキサンである。
【0068】
【化15】
【0069】
(式中、a’は3,000〜20,000の整数を表す。)
【0070】
本発明においては、シリコーン類は1種または2種以上が任意に選択されて配合される。
【0071】
シリコーン類の含有量は染毛料全量中0.01〜60質量%が好ましい。さらに好ましくは、0.1〜20質量%である。配合量が0.01質量%未満では、シリコーン類配合の目的である染まりと使用感触がさらに優れたものになるという効果を充分に発揮することができない。また、60質量%を越えて配合しても効果の向上は望めない。
【0072】
その他上記任意配合成分のうち、シリコーン以外の油分の具体的な例としては、例えば、固形パラフィン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、ミツロウ、ラノリン、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ステアリン酸、ベへン酸、セチルアルコール、ベヘニルアルコール、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、液状ラノリン、流動パラフィン、スクワラン、ポリブテン、揮発性炭化水素、ミリスチン酸イソプロピル、セバチン酸ジ2−エチルヘキシル、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリトリット、ジオクタン酸ペンタエリトリット、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、リンゴ酸ジイソステアリル、イソステアリン酸、オレイルアルコール等が挙げられる。油分は、1種または2種以上が任意に選択されて配合することができる。
【0073】
また、本発明の必須成分以外の高分子化合物の具体的な例としては、例えば、グアガム、カラギーナン、アラビアガム、キサンタンガム、カードラン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、ヒドロキシエチルグアガム、カルボキシメチルグアガム、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ベントナイト等が挙げられる。これらの高分子化合物は、1種または2種以上が任意に選択されて配合することができる。
【0074】
また、多価アルコールの具体的な例としては、例えば、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン等が挙げられる。多価アルコールは、1種または2種以上が任意に選択されて配合することができる。
【0075】
本発明の染毛料は前記成分を配合して常法にしたがって処理することにより得ることができる。
【0076】
【実施例】
以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。配合量は特に断りのない限り質量%である。実施例の説明に先立ち本発明で用いた効果試験方法について説明する。
【0077】
[染色力]
白髪人毛ストランド2g程度にサンプル0.5gを均一に塗布し、15分間染色処理し、シャンプー、リンスを用いて洗髪した後の乾燥染色ストランドを、未処理の白髪人毛ストランドに対する染色力として、専門パネラー20人による肉眼判定に付した。評価は以下の評価点基準に基づいて平均点を求め、4段階で表示を行った。
【0078】
(評価点基準)
+3:非常によい。
+2:よい。
+1:ややよい。
0:普通。
−1:やや悪い。
−2:悪い。
−3:非常に悪い。
【0079】
(評価結果の表示)
◎:+2以上
○:+1以上、+2未満
△:−1以上、+1未満
×:−1未満
【0080】
[皮膚汚着]
パネラーの前腕内側にサンプル約0.5gを半径約1cmとなるよう塗布し、5分間放置した後、水洗した。皮膚汚着の程度を専門パネラー20人に判定してもらった。評価は前記染色力の評価に準じた。
【0081】
[感触]
白髪人毛ストランド2g程度にサンプル0.5gを均一に塗布し、15分間染色処理し、シャンプー、リンスを用いて洗髪した後、乾燥染色ストランドの手触り感を、専門パネラー20人に判定してもらった。評価は前記染色力の評価に準じた。
【0082】
[安定性]
サンプル50gをガラス管に取り、50℃に2週間静置し、外観を観察し、下記の評価基準によって評価した。
(評価基準)
○:均一状態で分離が見られなかった。
△:若干の分離が見られた。
×:分離が見られた。
【0083】
(実施例1〜4、比較例1)
表1に示す処方の染毛料を、各成分を均一に撹拌混合して調製した。
【0084】
【表1】
【0085】
表1中、
(注1)ペミュレンTR−1(BF Goodrich社製)
(注2)式(1)、a’=5000
(注3)式(1)、a’=15000
【0086】
上記実施例1〜4、比較例1の評価結果を表2に示す。
【0087】
【表2】
【0088】
表2から分かるように、アルキル変性カルボキシビニルポリマーを配合した実施例1〜4は、それぞれいずれも、染まり、感触、安定性に優れ、皮膚汚着もなく優れた効果が得られた。特に、シリコーン類を配合した実施例2〜4は、染まり、感触において、顕著な効果が得られた。
【0089】
これらに対して、アルキル変性カルボキシビニルポリマーが配合されていない比較例1は、本発明の効果を発揮し得ないものであった。
【0090】
以下、さらに本発明染毛料の実施例を示す。なお、製造は実施例1〜4の方法に準じて行った。また、上記の効果試験をこれらにおいて行ったところ、いずれも優れた結果が得られた。
【0091】
【0093】
【0094】
(注1)ペミュレンTR−2(BF Goodrich社製)
(注2)式(1)、a’=5000
【0095】
〔実施例7〕 染毛料成分 配合量(質量%)HC Red 1 0.5
HC Orange 3 0.5
Basic Brown 16 0.5
エタノール 13.0
グリセリン 3.0
アルキル変性カルボキシビニルポリマー(注1) 1.2
カルボキシビニルポリマー 0.4
シリコーン(注2) 10.0
グリコール酸 0.35
スクワラン 2.0
精製水 残量
【0096】
(注1)ペミュレンTR−1(BF Goodrich社製)
(注2)式(1)、a’=5000
【0097】
【0098】
(注1)カーボポール1342(BF Goodrich社製)
(注2)式(1)、a’=5000
【0099】
【0100】
(注1)ペミュレンTR−2(BF Goodrich社製)
(注2)式(1)、a’=5000
【0101】
【0102】
(注1)ペミュレンTR−1(BF Goodrich社製)
(注2)式(1)、a’=5000
(注3)式(4)、c+d=300
【0103】
【0104】
(注1)カーボポール1342(BF Goodrich社製)
(注2)式(1)、a’=5000
(注3)式(5)、e、f、g、h=それぞれ20
【0105】
【0106】
(注1)ペミュレンTR−2(BF Goodrich社製)
(注2)式(1)、a’=5000
(注3)式(16)、R10、R11、R13=メチル基、R12=基−(CH2)3NH2、x=10000、y=10
【0107】
【0108】
(注1)ペミュレンTR−1(BF Goodrich社製)
(注2)式(5)、e、f、g、h=それぞれ20
(注3)式(16)、R10、R11=ヒドロキシ基、R12=式(17)(式(17)中、R14=基−(CH2)3−、R16、R17=水素原子、x’=0、y’=1)、R13=水素原子、x=100、y=3
【0109】
【発明の効果】
以上、詳述したように本発明によれば、毛髪に対する染まりがよく、皮膚汚染せず、毛髪の手触り感触の優れた染毛料が得られる。
【発明の属する技術分野】
本発明は、塩基性染料、非イオン性染料および中性染料からなる群から選ばれた1種又は2種以上からなる染料を含有した染毛料に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、塩基性染料、非イオン性染料又は中性染料を配合した染毛料は、半永久染毛料に分類される。これは重合反応を伴う酸化染毛剤と比較して手軽に染められるという特徴があるものの、染まりの点で満足いくものではなかった。また、染毛時に染毛と同時に皮膚をも染めてしまう、いわゆる皮膚汚染や、染毛後の毛髪の手触り感触の点でも充分満足のいくものではなかった。
【0003】
今までに、前記染毛料の染まりの改善のために、例えばシリコーンを配合する試みがなされたが、染毛料の安定性を悪くした。
【0004】
また、皮膚汚染、毛髪の手触り感触に対しては、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム等のカチオン界面活性剤やセタノール等の高級アルコールを配合して改善を行っているが、これらの点では改善されるものの、依然としていずれも染まりは悪いものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、毛髪に対する染まりがよく、皮膚汚染せず、毛髪の手触り感触の優れた染毛料を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、特定の高分子化合物を配合することにより上記課題が解決されることを見出し、本発明を完成するに至った。さらに、前記染毛料にシリコーン類を配合することにより、染まりと毛髪の手触り感触がさらに優れたものになることを見出した。
【0007】
すなわち、本発明は、塩基性染料、非イオン性染料および中性染料からなる群から選ばれた1種又は2種以上の染料と、アルキル変性カルボキシビニルポリマーとを含有することを特徴とする染毛料である。
【0008】
前記アルキル変性カルボキシビニルポリマーを構成するカルボキシビニルポリマーは、アクリル酸及びアクリル酸エステル単位を含む共重合体のポリエチレンオキサイド鎖による部分架橋化物であることが好ましい。
【0009】
また、前記アルキル変性カルボキシビニルポリマーのアルキル変性は、カルボキシビニルポリマーの主鎖及び/又はエステル鎖へのアルキル基導入によるものであることができ、そのアルキル基の炭素数は、10〜30であることが好ましい。
【0010】
前記アルキル変性カルボキシビニルポリマーの分子量は、数平均分子量で50万〜300万であることが好ましい。
【0011】
本発明においては、前記必須成分の他に、さらにシリコーン類を含有することが好ましく、特に好ましいシリコーン類は、下記一般式(1)
【0012】
【化2】
【0013】
(式中、a’は3000〜20000の整数を表す。)で示されるジメチルポリシロキサンである。
【0014】
シリコーン類の含有量は、染毛料全量中0.01〜60質量%であることが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について詳述する。
【0016】
本発明の染毛料においては、染料として塩基性染料、非イオン性染料および中性染料からなる群から選ばれた1種又は2種以上からなる染料(以下、染料類ともいう。)が含有される。
【0017】
本発明において用いられる塩基性染料、非イオン性染料および中性染料としては、染毛料に配合できるものであれば特に制限されない。塩基性染料の例としては、例えば、9−(ジメチルアミノ)−ベンゾ[a]フェノキサジ−7−イウム−クロライド(CI51175;ベーシック・ブルーNo.6)、ジ[4−(ジエチルアミノ)フェニル][4−(エチルアミノ)ナフチル]カルベニウム−クロライド(CI42595;ベーシック・ブルーNo.7)、3,7−ジ(ジメチルアミノ)フェノチアジン−5−イウム−クロライド(CI52015;ベーシック・ブルーNo.9)、ジ[4−(ジメチルアミノ)フェニル][4−(フェニルアミノ)ナフチル]カルベニウム−クロライド(CI44045;ベーシック・ブルーNo.26)、2−[(4−(エチル(2−ヒドロキシエチル)アミノ)フェニル)アゾ]−6−メトキシ−3−メチル−ベンゾチアゾリウム−硫酸メチル(CI11154;ベーシック・ブルーNo.41)、8−アミノ−2−ブロム−5−ヒドロキシ−4−イミノ−6−[(3−(トリメチルアンモニオ)フェニル)アミノ]−1(4H)−ナフタリノン−クロライド(CI56059;ベーシック・ブルーNo.99)、
【0018】
ビス[4−(ジメチルアミノ)−フェニル][4−(メチルアミノ)フェニル]カルベニウム−クロライド(CI42535;ベーシック・バイオレットNo.1)、トリス(4−アミノ−3−メチルフェニル)−カルベニウム−クロライド(CI42520;ベーシック・バイオレットNo.2)、トリス[4−(ジメチルアミノ)フェニル]カルベニウム−クロライド(CI42555;ベーシック・バイオレットNo.3)、2−[3,6−(ジエチルアミノ)ジベンゾピラニウム−9−イル]−安息香酸−クロライド(CI45170;ベーシック・バイオレットNo.10)、ジ(4−アミノフェニル)(4−アミノ−3−メチルフェニル)カルベニウム−クロライド(CI42510;ベーシック・バイオレットNo.14)、1,3−ビス[(2、4−ジアミノ−5−メチルフェニル)アゾ]−3−メチルベンゼン(CI21010;ベーシック・ブラウンNo.4)、1−[(4−アミノフェニル)アゾ]−7−(トリメチルアンモニオ)−2−ナフトール−クロライド(CI12250;ベーシック・ブラウンNo.16)、1−[(4−アミノ−3−ニトロフェニル)アゾ]−7−(トリメチルアンモニオ)−2−ナフトール−クロライド(CI12251;ベーシック・ブラウンNo.17)、
【0019】
3,7−ジアミノ−2,8−ジメチル−5−フェニル−フェナジニウム−クロライド(CI50240;ベーシック・レッドNo.2)、1,4−ジメチル−5−[(4−(ジメチルアミノ)フェニル)アゾ]−1,2,4−トリアゾリウム−クロライド(CI11055;ベーシック・レッドNo.22)、2−ヒドロキシ−1−[(2−メトキシフェニル)アゾ]−7−(トリメチルアンモニオ)−ナフタリン−クロライド(CI12245;ベーシック・レッドNo.76)、2−[2((2,4−ジメトキシフェニル)アミノ)エテニル]−1,3,3−トリメチル−3H−インドール−1−イウム−クロライド(CI48055;ベーシック・イエローNo.11)、3−メチル−1−フェニル−4−[(3−(トリメチルアンモニオ)フェニル)アゾ]−ピラゾール−5−オン−クロライド(CI12719;ベーシック・イエローNo.57)、ビス[4−(ジエチルアミノ)フェニル]フェニルカルベニウム−硫酸水素塩(1:1)(CI42040;ベーシック・グリーンNo.1)等が挙げられる。
【0020】
また、非イオン性染料、中性染料としては、例えば、1−アミノ−2−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−5−ニトロベンゼン(HCイエローNo.5)、1−(2−ヒドロキシエトキシ)−2−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−5−ニトロベンゼン(HCイエローNo.4)、1−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−ニトロベンゼン(HCイエローNo.2)、2−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−1−メトキシ−5−ニトロベンゼン、2−アミノ−3−ニトロフェノール、1−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−メチルアミノ−4−ニトロベンゼン、2,3−(ジヒドロキシプロポキシ)−3−メチルアミノ−4−ニトロベンゼン、2−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−5−ニトロフェノール(HCイエローNo.11)、3−[(2−アミノエチル)アミノ]−1−メトキシ−4−ニトロベンゼン−塩酸塩(HCイエローNo.9)、1−[(2−ウレイドエチル)アミノ]−4−ニトロベンゼン、4−[(2,3−ジヒドロキシプロピル)アミノ]−3−ニトロ−1−トリフルオルメチル−ベンゼン(HCイエローNo.6)、
【0021】
1−クロル−2,4−ビス[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−5−ニトロベンゼン(HCイエローNo.10)、4−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−3−ニトロ−1−メチルベンゼン、1−クロル−4−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−3−ニトロベンゼン(HCイエローNo.12)、4−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−3−ニトロ−1−トリフルオルメチル−ベンゼン(HCイエローNo.13)、4−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−3−ニトロ−ベンゾニトリル(HCイエローNo.14)、4−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−3−ニトロ−ベンズアミド(HCイエローNo.15)、1−アミノ−4−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−ニトロベンゼン(HCレッドNo.7)、2−アミノ−4,6−ジニトロ−フェノール、2−エチルアミノ−4,6−ジニトロ−フェノール、4−アミノ−2−ニトロ−ジフェニルアミン(HCレッドNo.1)、1−アミノ−4−[ジ(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−ニトロベンゼン−塩酸塩(HCレッドNo.13)、1−アミノ−5−クロル−4−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−ニトロベンゼン、
【0022】
4−アミノ−1−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−ニトロベンゼン(HCレッドNo.3)、4−アミノ−3−ニトロフェノール、4−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−3−ニロトフェノール、2−ニトロ−4’−ヒドロキシジフェニルアミン(HCオレンジNo.1)、1−[(2−アミノエチル)アミノ]−4−(2−ヒドロキシエトキシ)−2−ニトロベンゼン(HCオレンジNo.2)、4−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)−1−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−ニトロベンゼン(HCオレンジNo.3)、1−アミノ−5−クロル−4−[(2,3−ジヒドロキシプロピル)アミノ]−2−ニトロベンゼン(HCレッドNo.10)、5−クロル−1,4−[ジ(2,3−ジヒドロキシプロピル)アミノ]−2−ニトロベンゼン(HCレッドNo.11)、2−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−4,6−ジニトロ−フェノール、4−エチルアミノ−3−ニトロ−安息香酸、2−[(4−アミノ−2−ニトロフェニル)アミノ]−安息香酸、2−クロル−6−メチルアミノ−4−ニトロフェノール、2−クロル−6−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−4−ニトロフェノール、2−クロル−6−エチルアミノ−4−ニトロフェノール、
【0023】
2−アミノ−6−クロル−4−ニトロフェノール、2−アミノ−6−クロル−4−ニトロフェノール塩酸塩、4−[(3−ヒドロキシプロピル)アミノ]−3−ニトロフェノール、2,5−ジアミノ−6−ニトロピリジン、1,2,3,4−テトラヒドロ−6−ニトロキノキサリン、7−アミノ−3,4−ジヒドロ−6−ニトロ−2H−1,4−ベンゾキサジン(HCレッドNo.14)、1,4−ビス[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−ニトロベンゼン、1−(2−ヒドロキシエチル)アミノ−2−ニトロ−4−[ジ(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−ベンゼン(HCブルーNo.2)、1−アミノ−3−メチル−4−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−6−ニトロベンゼン(HCバイオレットNo.1)、4−[エチル−(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−1−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−ニトロベンゼン−塩酸塩(HCブルーNo.12)、4−[ジ(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−1−[(2−メトキシエチル)アミノ]−2−ニトロベンゼン(HCブルーNo.11)、1−[(2,3−ジヒドロキシプロピル)アミノ]−4−[メチル−(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−ニトロベンゼン(HCブルーNo.10)、
【0024】
1−[(2,3−ジヒドロキシプロピル)アミノ]−4−[エチル−(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−ニトロベンゼン−塩酸塩(HCブルーNo.9)、1−(3−ヒドロキシプロピルアミノ)−4−[ジ(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−ニトロベンゼン(HCバイオレットNo.2)、1−メチルアミノ−4−[メチル−(2,3−ジヒドロキシプロピル)アミノ]−2−ニトロベンゼン(HCブルーNo.6)、2−[(4−アミノ−2−ニトロフェニル)アミノ]−5−ジメチルアミノ−安息香酸(HCブルーNo.13)、1,4−ジ[(2,3−ジヒドロキシプロピル)アミノ]−9,10−アンスラキノン、1−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−4−メチルアミノ−9,10−アンスラキノン(CI61505;ディスパース・ブルーNo.3)、2−[(2−アミノエチル)アミノ]−9,10−アンスラキノン(HCオレンジNo.5)、1−ヒドロキシ−4−[(4−メチル−2−スルホ−フェニル)アミノ]−9,10−アンスラキノン、
【0025】
1−[(3−アミノプロピル)アミノ]−4−メチルアミノ−9,10−アンスラキノン(HCブルーNo.8)、1−[(3−アミノプロピル)アミノ]−9,10−アンスラキノン(HCレッドNo.8)、1,4−ジアミノ−2−メトキシ−9,10−アンスラキノン(CI62015;ディスパース・レッドNo.11;ソルベント・バイオレットNo.26)、1,4−ジヒドロキシ−5,8−ビス[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−9,10−アンスラキノン(CI62500;ディスパース・ブルーNo.7;ソルベント・ブルーNo.69)、1−[ジ(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−3−メチル−4−[(4−ニトロフェニル)アゾ]−ベンゼン(CI11210;ディスパース・レッドNo.17)、4−[(4−アミノフェニル)アゾ]−1−[ジ(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−3−メチルベンゼン(HCイエローNo.7)、2,6−ジアミノ−3−[(ピリジン−3−イル)アゾ]−ピリジン、2−[(4−(アセチルアミノ)フェニル)アゾ]−4−メチルフェノール(CI11855;ディスパース・イエローNo.3)、1,4,5,8−テトラアミノ−9,10−アントラセンジオン(ディスパース・ブルーNo.1、CI64500、Lowadene Blue 1)、2,2’−[[4−[(4−アミノフェニル)アゾ]フェニル]イミノ]ビスエタノール (ディスパース・ブラックNo.9、Lowadene Black 9)等が挙げられる。
【0026】
前記染料類のうちでは、ベーシック・ブルーNo.99、ベーシック・ブラウンNo.16、ベーシック・ブラウンNo.17、ベーシック・レッドNo.76、ベーシック・イエローNo.57、HCイエローNo.4、HCイエローNo.2、HCレッドNo.1、HCレッドNo.3、HCオレンジNo.1、HCオレンジNo.3、2−アミノ−6−クロル−4−ニトロフェノール、2−アミノ−6−クロル−4−ニトロフェノール塩酸塩、HCブルーNo.2、ディスパース・ブルーNo.1、ディスパース・ブラックNo.9が好ましい。
【0027】
本発明における染料類の含有量は、染毛料全量中0.005〜8質量%が好ましい。さらに好ましくは、0.02〜4質量%である。
【0028】
本発明において用いられるアルキル変性カルボキシビニルポリマーは、カルボキシビニルポリマーにアルキル基を導入して変性したものである。前記カルボキシビニルポリマーは、アクリル酸共重合体をポリエチレンオキサイド鎖によって部分架橋したものである。前記アクリル酸共重合体としては、特に限定されないが、好ましい例として、アクリル酸及びアクリル酸エステルの単位を含む共重合体が挙げられる。なお、前記カルボキシビニルポリマーは、化粧品業界では増粘剤として通常用いられているもので、例えば、カーボポール941(BF Goodrich社製)、シンタレンL(シグマ社製)等として市販されている。
【0029】
また、アルキル変性カルボキシビニルポリマーのアルキル変性は、カルボキシビニルポリマーの主鎖へのアルキル基導入(主鎖の炭素への結合)及び/又はエステル鎖へのアルキル基導入(アクリル酸エステルのアルコール残基)等による。導入されるアルキル基の炭素数は、10〜30であることが好ましく、アルキル基は飽和、不飽和、また直鎖状、分岐鎖状いずれでも構わない。アルキル変性カルボキシビニルポリマーの分子量は、数平均分子量で50万〜300万であることが好ましい。
【0030】
本発明のアルキル変性カルボキシビニルポリマーは、市販品を用いることが可能であり、市販品の例としては、例えば、カーボポール1342、カーボポール1382、ペミュレンTR−1、ペミュレンTR−2(BF Goodrich社製)等が挙げられる。アルキル変性カルボキシビニルポリマーは、1種または2種以上が任意に選択されて配合される。
【0031】
本発明におけるアルキル変性カルボキシビニルポリマーの含有量は、染毛料全量中0.01〜10.0質量%が好ましい。より好ましくは、0.05〜5.0質量%である。含有量が0.01質量%未満であると、染まりが充分でなくなってくる傾向にあり、また、10.0質量%を越えて配合すると感触が悪くなる傾向がある。
【0032】
本発明の染毛料には、上記必須構成成分の他に、通常化粧品、医薬部外品、医薬品等に用いられる他の成分、例えば油脂、炭化水素、エステル類、シリコーン類等の油分、界面活性剤、保湿剤、増粘剤、本発明の必須成分以外の高分子化合物、一価アルコール類、多価アルコール、有機酸、香料、水等を必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。
【0033】
本発明においては、上記任意配合成分のうちシリコーン類を配合すると、染まりと毛髪の手触り感触がさらに優れたものになる。シリコーン類としては、化粧料に配合できるシリコーン類であれば特に制限されない。シリコーン類の例としては、例えば以下に示すものが挙げられる。
【0034】
一般式(2)で示されるジメチルポリシロキサン
【0035】
【化3】
【0036】
(式中、aは3〜20,000の数を表す。)
【0037】
一般式(3)または(4)で示されるメチルフェニルポリシロキサン
【0038】
【化4】
【0039】
(式中、bは1〜20000の数を表す。)
【0040】
【化5】
【0041】
(式中、c+dは1〜500の数を表す。)
【0042】
一般式(5)〜(8)で示されるポリエーテル変性シリコーン
【0043】
【化6】
【0044】
(式中、R1は水素原子または炭素数1〜12のアルキル基を表し、eは1〜100(好ましくは3〜30)、fは1〜50(好ましくは1〜30)、gは1〜50(好ましくは3〜30)、hは0〜50(好ましくは0〜30)の数をそれぞれ表す。但し、eとfの合計は15以上の数であり、gとhの合計は5以上の数である。)
【0045】
【化7】
【0046】
(式中、R2は−(CH2)3−O−(C2H4O)D−(C3H6O)E−A(Aは水素原子または炭素数1〜12のアルキル基を表し、DおよびEはそれぞれ0〜50の数を表し、D+E≧1である。)を表し、iは1〜2000の数を表し、jは1〜1000の数を表す。)
【0047】
一般式(9)で表されるエポキシ変性シリコーン
【0048】
【化8】
【0049】
(式中、kは1〜500(好ましくは1〜250)、lは1〜50(好ましくは1〜30)の数をそれぞれ表し、R3は炭素数1〜3のアルキレン基を表す。)
【0050】
一般式(10)で示されるフッ素変性シリコーン
【0051】
【化9】
【0052】
(式中、mは1〜400(好ましくは1〜250)の数を表す。)
【0053】
一般式(11)または(12)で示されるアルコール変性シリコーン
【0054】
【化10】
【0055】
(式中、nおよびpはそれぞれ1〜500(好ましくは1〜200)の数を表し、R4はCFH2F(Fは0〜4の数を表す。)を表す。)
【0056】
一般式(13)または(14)で示されるアルキル変性シリコーン
【0057】
【化11】
【0058】
(式中、qおよびrはそれぞれ1〜500(好ましくは1〜200)の数を表し、R5は炭素数2〜18のアルキル基を表し、R6はCGH2G(Gは0〜4の数を表す。)を表し、R7は炭素数10〜16のアルキル基を表す。)
【0059】
一般式(15)で示されるアルコキシ変性シリコーン
【0060】
【化12】
【0061】
(式中、R8はメチル基またはフェニル基を表し、R9は炭素数1〜28(好ましくは12〜22)のアルキル基を表し、sは0〜6の整数を表し、tは1〜3000の整数を表し、uおよびvはu+v=1〜500となる整数を表す。)
【0062】
一般式(16)で表されるアミノ変性シリコーン
【0063】
【化13】
【0064】
(式中、R10、R11及びR13は水素原子、メチル基またはヒドロキシ基を表し、R12は基−(CH2)3NH2または下記一般式(17)で表される基を表し、xおよびyは分子量に依存する整数を表す。)
【0065】
【化14】
【0066】
(式中、R14は2価の炭化水素基を表し、R15は基−OCH2CH2−、−OCH(CH3)CH2−、−OCH2CH(OH)CH2−または−OCH2CH(CH2OH)−を表し、R16およびR17は水素原子または1価の炭化水素基を表し、x’およびy’はそれぞれ0〜6の整数を表す。)
【0067】
これらのシリコーン類のうち特に好ましいのは、アミノ変性シリコーンおよび下記一般式(1)で示される高分子量ジメチルポリシロキサンである。
【0068】
【化15】
【0069】
(式中、a’は3,000〜20,000の整数を表す。)
【0070】
本発明においては、シリコーン類は1種または2種以上が任意に選択されて配合される。
【0071】
シリコーン類の含有量は染毛料全量中0.01〜60質量%が好ましい。さらに好ましくは、0.1〜20質量%である。配合量が0.01質量%未満では、シリコーン類配合の目的である染まりと使用感触がさらに優れたものになるという効果を充分に発揮することができない。また、60質量%を越えて配合しても効果の向上は望めない。
【0072】
その他上記任意配合成分のうち、シリコーン以外の油分の具体的な例としては、例えば、固形パラフィン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、ミツロウ、ラノリン、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ステアリン酸、ベへン酸、セチルアルコール、ベヘニルアルコール、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、液状ラノリン、流動パラフィン、スクワラン、ポリブテン、揮発性炭化水素、ミリスチン酸イソプロピル、セバチン酸ジ2−エチルヘキシル、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリトリット、ジオクタン酸ペンタエリトリット、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、リンゴ酸ジイソステアリル、イソステアリン酸、オレイルアルコール等が挙げられる。油分は、1種または2種以上が任意に選択されて配合することができる。
【0073】
また、本発明の必須成分以外の高分子化合物の具体的な例としては、例えば、グアガム、カラギーナン、アラビアガム、キサンタンガム、カードラン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、ヒドロキシエチルグアガム、カルボキシメチルグアガム、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ベントナイト等が挙げられる。これらの高分子化合物は、1種または2種以上が任意に選択されて配合することができる。
【0074】
また、多価アルコールの具体的な例としては、例えば、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン等が挙げられる。多価アルコールは、1種または2種以上が任意に選択されて配合することができる。
【0075】
本発明の染毛料は前記成分を配合して常法にしたがって処理することにより得ることができる。
【0076】
【実施例】
以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。配合量は特に断りのない限り質量%である。実施例の説明に先立ち本発明で用いた効果試験方法について説明する。
【0077】
[染色力]
白髪人毛ストランド2g程度にサンプル0.5gを均一に塗布し、15分間染色処理し、シャンプー、リンスを用いて洗髪した後の乾燥染色ストランドを、未処理の白髪人毛ストランドに対する染色力として、専門パネラー20人による肉眼判定に付した。評価は以下の評価点基準に基づいて平均点を求め、4段階で表示を行った。
【0078】
(評価点基準)
+3:非常によい。
+2:よい。
+1:ややよい。
0:普通。
−1:やや悪い。
−2:悪い。
−3:非常に悪い。
【0079】
(評価結果の表示)
◎:+2以上
○:+1以上、+2未満
△:−1以上、+1未満
×:−1未満
【0080】
[皮膚汚着]
パネラーの前腕内側にサンプル約0.5gを半径約1cmとなるよう塗布し、5分間放置した後、水洗した。皮膚汚着の程度を専門パネラー20人に判定してもらった。評価は前記染色力の評価に準じた。
【0081】
[感触]
白髪人毛ストランド2g程度にサンプル0.5gを均一に塗布し、15分間染色処理し、シャンプー、リンスを用いて洗髪した後、乾燥染色ストランドの手触り感を、専門パネラー20人に判定してもらった。評価は前記染色力の評価に準じた。
【0082】
[安定性]
サンプル50gをガラス管に取り、50℃に2週間静置し、外観を観察し、下記の評価基準によって評価した。
(評価基準)
○:均一状態で分離が見られなかった。
△:若干の分離が見られた。
×:分離が見られた。
【0083】
(実施例1〜4、比較例1)
表1に示す処方の染毛料を、各成分を均一に撹拌混合して調製した。
【0084】
【表1】
【0085】
表1中、
(注1)ペミュレンTR−1(BF Goodrich社製)
(注2)式(1)、a’=5000
(注3)式(1)、a’=15000
【0086】
上記実施例1〜4、比較例1の評価結果を表2に示す。
【0087】
【表2】
【0088】
表2から分かるように、アルキル変性カルボキシビニルポリマーを配合した実施例1〜4は、それぞれいずれも、染まり、感触、安定性に優れ、皮膚汚着もなく優れた効果が得られた。特に、シリコーン類を配合した実施例2〜4は、染まり、感触において、顕著な効果が得られた。
【0089】
これらに対して、アルキル変性カルボキシビニルポリマーが配合されていない比較例1は、本発明の効果を発揮し得ないものであった。
【0090】
以下、さらに本発明染毛料の実施例を示す。なお、製造は実施例1〜4の方法に準じて行った。また、上記の効果試験をこれらにおいて行ったところ、いずれも優れた結果が得られた。
【0091】
【0093】
【0094】
(注1)ペミュレンTR−2(BF Goodrich社製)
(注2)式(1)、a’=5000
【0095】
〔実施例7〕 染毛料成分 配合量(質量%)HC Red 1 0.5
HC Orange 3 0.5
Basic Brown 16 0.5
エタノール 13.0
グリセリン 3.0
アルキル変性カルボキシビニルポリマー(注1) 1.2
カルボキシビニルポリマー 0.4
シリコーン(注2) 10.0
グリコール酸 0.35
スクワラン 2.0
精製水 残量
【0096】
(注1)ペミュレンTR−1(BF Goodrich社製)
(注2)式(1)、a’=5000
【0097】
【0098】
(注1)カーボポール1342(BF Goodrich社製)
(注2)式(1)、a’=5000
【0099】
【0100】
(注1)ペミュレンTR−2(BF Goodrich社製)
(注2)式(1)、a’=5000
【0101】
【0102】
(注1)ペミュレンTR−1(BF Goodrich社製)
(注2)式(1)、a’=5000
(注3)式(4)、c+d=300
【0103】
【0104】
(注1)カーボポール1342(BF Goodrich社製)
(注2)式(1)、a’=5000
(注3)式(5)、e、f、g、h=それぞれ20
【0105】
【0106】
(注1)ペミュレンTR−2(BF Goodrich社製)
(注2)式(1)、a’=5000
(注3)式(16)、R10、R11、R13=メチル基、R12=基−(CH2)3NH2、x=10000、y=10
【0107】
【0108】
(注1)ペミュレンTR−1(BF Goodrich社製)
(注2)式(5)、e、f、g、h=それぞれ20
(注3)式(16)、R10、R11=ヒドロキシ基、R12=式(17)(式(17)中、R14=基−(CH2)3−、R16、R17=水素原子、x’=0、y’=1)、R13=水素原子、x=100、y=3
【0109】
【発明の効果】
以上、詳述したように本発明によれば、毛髪に対する染まりがよく、皮膚汚染せず、毛髪の手触り感触の優れた染毛料が得られる。
Claims (8)
- 塩基性染料、非イオン性染料および中性染料からなる群から選ばれた1種又は2種以上からなる染料と、アルキル変性カルボキシビニルポリマーとを含有することを特徴とする染毛料。
- アルキル変性カルボキシビニルポリマーを構成するカルボキシビニルポリマーが、アクリル酸及びアクリル酸エステル単位を含む共重合体のポリエチレンオキサイド鎖による部分架橋化物である請求項1記載の染毛料。
- アルキル変性カルボキシビニルポリマーのアルキル変性が、カルボキシビニルポリマーの主鎖及び/又はエステル鎖へのアルキル基導入によるものである請求項1又は2記載の染毛料。
- アルキル変性カルボキシビニルポリマーのアルキル基の炭素数が10〜30である請求項1乃至3のいずれか一項に記載の染毛料。
- アルキル変性カルボキシビニルポリマーの分子量が、数平均分子量で50万〜300万である請求項1乃至4のいずれか一項に記載の染毛料。
- さらに、シリコーン類を含有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の染毛料。
- シリコーン類の含有量が、染毛料全量中0.01〜60質量%である請求項6又は7記載の染毛料。
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JP2011116777A (ja) * | 2004-02-03 | 2011-06-16 | Mitsubishi Pencil Co Ltd | 染毛料 |
-
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- 2002-06-24 JP JP2002183127A patent/JP2004026690A/ja not_active Withdrawn
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