JP2004026468A - 筒状支持体及び、当該支持体を用いたフィルム又はシートの巻取方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、芯管2、リード紙3及び接着部4からなるフィルム又はシートを巻き取るための筒状支持体1であって、
a.芯管2にリード紙3が巻き取られており、
b.リード紙3の先端部分に再剥離可能な接着部4を有し、
c.接着部4と下層のリード紙3Lとが接着され、
芯管2とリード紙3が一体となった筒状支持体1。
【選択図】
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、フィルム又はシートを巻き取るための筒状支持体、及びその筒状支持体を用いてフィルム又はシートを巻き取る方法に関する。特に、印刷用樹脂フィルム又はシートの筒状支持体として好適に用いることができる。
【0002】
【従来の技術】
従来、渦巻状に巻き取られたフィルム又はシート(以下、ロールと記す)を用いる輪転印刷機では、印刷中のロールが無くなる前に新しいロールと連結して、ロール切れによる中断を無くし、連続的に印刷が行われている(例えば、特開平6−171067号公報、特開平7−232845号公報、特開平7−237792号公報)。または、ロールとロールの間にリード紙を貼付け、印刷ラインに通し、リード紙が印刷機内にある時に、フィルム又はシートの印刷位置を完全に合わせてから印刷する方法が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前者方法は、フィルム又はシート同士をつなぎ合わせる時に若干のズレが生じやすく、ペースター(印刷中のロールから次の新しいロールへのシート又はフィルムの継ぎ変え)の際に、ぺースター直後の次のロールの最初の印刷部分に大きな画線ズレが生じるという問題があった。ロール継ぎ変え後に生じた大きな画線ズレは徐々に調整せざるを得ず、調整完了までの間に大量の不良印刷が行われるため、ムダが多く、各製品長にバラツキが生じることが多かった。したがって、キャリアテープのように、製品長に規格がある場合には、上記方法を適応するのは難しいものであった。
【0004】
一方、後者方法を用いた場合、ロールとロールの間にリード紙を貼り付けて印刷ラインに通すため、印刷機内にリード紙がある時に、完全に印刷位置を合わせてからシートを印刷することから、フィルム又はシートに印刷不良が生じにくく、印刷後のフィルム又はシート長は一定のものを得ることが出来る。しかし、印刷する前に、予めフィルム又はシートにリード紙を取り付けるという作業が必要であった。これは、特開平7−101603号公報に記載されるような紙継ぎ方法を用いて、フィルム又はシートとリード紙の取付けを行うことが可能であるが、非常に手間のかかるものである。しかしながら、製品長に規格がある場合、規定長の製品が取れないことによる甚大な損失に比較してコスト的にメリットがあることからこの様な方法が長年とられてきた。
【0005】
そこで、本発明の目的とするところは、フィルム又はシート生産時に予めリード紙の付与された筒状支持体であって、フィルム又はシート製造時において通常の巻き取り装置を用いて巻取り可能であり、印刷工程時においても支障が生じないコスト的に非常に安価に製造することが可能な筒状支持体、及びその筒状支持体を用いてフィルムやシートを巻き取る方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は上記問題点を解決するために鋭意検討した結果、フィルム又はシート製造時の巻き取り工程と、印刷時の巻き取り工程では、フィルム又はシートにかかる引っ張り強度が異なることを見出した。そして、この引っ張り強度の差を利用して、フィルム又はシート製造時には、リード紙が筒状支持体に固定されており、通常の筒状支持体と同様の工程でフィルム又はシートを巻き取ることができ、しかも、印刷時には、リード紙が自動的に繰り出し、リード紙の付いたフィルム又はシートとして利用することが可能な筒状支持体、及びその筒状支持体を用いてフィルムやフィルム又はシートを巻き取る方法により本発明を完成させた。
【0007】
すなわち、第1の本発明は、芯管2、リード紙3及び接着部4からなるフィルム又はシートを巻き取るための筒状支持体1であって、
a.芯管2にリード紙3が巻き取られており、
b.リード紙3の先端部分に再剥離可能な接着部4を有し、
c.接着部4と下層のリード紙3Lとが接着され、
芯管2とリード紙3が一体となった筒状支持体1である。
【0008】
第2の本発明は、接着部4の接着強度が0.5N/m〜50N/mである上記の筒状支持体1である。
【0009】
第3の本発明は、上記の筒状支持体1を用い、リード紙3先端部分表面に接合部6を設け、フィルム又はシート5を接合し、筒状支持体1を回転させながらフィルム又はシートを巻き取る方法。
【0010】
【発明の実施の形態】
芯管2は、フィルム又はシートを巻き取ることの出来る十分な強度と機能性があれば、材質、サイズには特に制限されない。例えば、シートやフィルムの巻き取りに一般的に用いられている3インチ紙管と呼ばれている紙製(内径が約75mm、外径が約92mm)のものが挙げられる。また、場合によっては、プラスチック製や金属製のものでも全く問題ない。
【0011】
芯管に巻き付けておくリード紙3は印刷中、印刷機のガイドロールへフィルム又はシートを導くために使用するものであり、十分な長さが必要である。リード紙長が短すぎるとフィルム又はシート継ぎ変え時、印刷位置を合わせる前にリード紙が無くなり、位置合わせが不充分な状態でフィルム又はシートに印刷を行わなければならなくなる。一方、リード紙長が長過ぎるとリード紙を繰り出す時間が余分に必要となり、作業効率が低下する。リード紙の適正な長さは印刷設備や、印刷を行う色数によって変化するのものであるが、一般的な印刷工程を考慮すれば、30m〜80mが好ましい。
【0012】
リード紙3は印刷の位置合わせ時に乾燥工程にとどまり、長時間熱を受けることがあるため、十分な耐熱性が必要である。通常、60〜150℃程度で乾燥が行われているため、一般的な紙でも耐熱性は十分であるが、特に高温の乾燥工程を通過する場合には耐熱性のある素材を用いることが好ましく、二軸延伸のポリエステルフィルムの様なプラスチック製の素材を用いることも出来る。
【0013】
リード紙3は、印刷機を通過する時にフィルム又はシートと同じテンションを受けるため、十分な強度が必要である。200μm程度のフィルム又はシートを印刷する場合、一般的に20g/m2〜150g/m2程度の目付けの紙やフィルムを用いることが多いが、これより厚いフィルム又はシートを印刷する場合にはより強いテンションで印刷が行われるため、より高い強度を持ったものを選択することが必要である。
【0014】
また、リード紙3の巾は、印刷のズレや、取り扱い上の点を考えるとフィルム又はシートの巾と、或いは芯管2の巾とほぼ同一であることが好ましい。そして、リード紙3は芯管2と十分な強度で接着されていることが必要である。好ましくは73N/m以上、更に好ましくは196N/m以上の接着強度を有するものである。接着強度が不充分だと、フィルム又はシートを巻き取ることができない。また、接着強度が十分であれば、接着方法は、粘着テープ、接着剤、両面テープ等何れの方法を用いても構わない。
【0015】
本発明品の筒状支持体1は、リード紙3の先端部分の接着部4をその下層のリード紙に種々の方法により接着して、芯管2とリード紙3と一体としたものであって、フィルム又はシート製造時に通常の筒状支持体と同様にフィルム又はシートの巻き取りを行うことが可能である。一方、印刷時にはリード紙3の先端部分が破断することなしに剥離し、リード紙が繰り出される。ここで、リード紙及びフィルム又はシートの巻き取り方向を縦方向、巻取り方向と垂直な方向を横方向と便宜上定義する。また、先端部分とは、リード紙の先端部3aから縦方向に20cmまでの帯状の領域を指すものとする。
【0016】
先端部分の接着部4の接着強度が不十分な場合には、フィルム又はシートを巻き付ける時に接着部4が剥がれてしまい、フィルム又はシートを巻き付けることが出来ない。したがって、接着部4に必要な接着強度は、0.25N/m以上、好ましくは0.5N/m以上である。
【0017】
一方、上記接着強度が強すぎると、印刷時に再剥離し難く、場合によってはリード紙3が破断等のトラブルを引き起こしてしまうので好ましくない。したがって、接着部4の接着強度はが50N/m以下、好ましくは25N/m以下である。
【0018】
したがって、先端部分の接着部4の接着強度はリード紙3の材質や強度によっても異なるが、0.25N/m〜50N/m、好適には0.5N/m〜25N/m、更に好適には0.5N/m〜15N/mであり、最も好適な範囲としては0.5N/m〜5N/mである。リード紙3に強度の高いPETフィルムを用いた場合、破れにくく、上記範囲よりも高い接着強度で接着させても再剥離させることは可能であるが、印刷時に印刷機のガイドロールにくっついてしまうなど熱によるトラブルが発生し易い傾向がある。
【0019】
本発明品の先端部分の接着部4を下層のリード紙3Lと接着させる具体的な方法としては以下の4つの方法が考えられるが、本発明は下記方法に限定されるものではない。
【0020】
1つ目の方法としては、先端部分の裏面に再剥離可能な接着剤を塗布することで接着部4を作成し、接着させる方法である。再剥離可能な接着剤であれば、液体塗布方式、スプレー塗布方式等、どの様な形態のものであっても構わない。例えば、住友スリーエム株式会社製のスプレーのりタイプ55やタイプ66が挙げられる。接着剤の塗布は、上記範囲内の接着強度が得られれば、先端部分の横巾全部に塗布する必要はなく、フィルム又はシートの横方向に一定間隔をあけて塗布することも出来る。また、接着剤を塗布する縦巾は、上記範囲内の接着強度が得られれば、特に制限されないが、先端部分内に0.1cm〜20cmの範囲で塗布することが好ましく、更に好ましくは1cm〜5cmの範囲である。接着剤を塗布する縦巾が狭すぎると接着が不十分となる危険性が生ずる。一方、接着する縦巾が広すぎると経済的に好ましくないばかりか、再剥離しにくくなる。
【0021】
2つ目の方法としては、図10に示すようにリード紙3先端部分に、その先端部3aから一部がはみ出すように片面テープを貼りつけることで接着部4を作成し、接着させる方法である。上記接着強度が得られれば、どの様な片面テープでも用いることが出来る。例えば、住友スリーエム株式会社製はってはがせるテープタイプ811が挙げられる。接着は上記接着剤を塗布させる時と同様、上記範囲内の接着強度が得られれば、図5に示すように接着部4は、先端部分の横巾全部に作成する必要はなく、フィルム又はシートの横方向に一定間隔をあけて作成することが出来る。また、テープをはみ出させる縦巾は上記範囲内の接着強度が得られれば、特に制限されないが、リード紙の先端部3aから0.1cm〜5cmの範囲が好ましい。更に好ましくは0.5cm〜2cmの範囲である。はみ出す縦巾が狭すぎると接着が不十分となる危険性が生じる。一方、接着の縦巾が広すぎても経済的に好ましくないばかりか、再剥離しにくくなる。
【0022】
3つ目の方法としては、リード紙3の先端部分裏面に、少なくとも一方の面が再剥離可能である両面テープを用いることで接着部4を作成し、接着させる方法である。両面テープの少なくとも一方の面が再剥離可能であれば、リード紙3の先端部分裏面にどちらの面を接着しても問題はない。また、上記範囲内の接着強度が得られれば、どの様なタイプの両面テープも用いることが可能であるが、接着強度の差が小さい場合には印刷時、再剥離する時に両面テープの片側のみがスムーズに剥がれにくくなるため好ましくない。好ましくは、接着強度比が各面で2倍以上あることが好ましい。例えば、寺岡製作所株式会社製の両面テープ品番No.7691が挙げられる。両面テープは、上記範囲内の接着強度が得られれば、先端部分の横巾全部に貼りつける必要はなく、フィルム又はシートの横方向に一定間隔をあけて接着することも出来る。また、両面テープを用いて接着する縦巾は上記範囲内の接着強度が得られれば、特に制限されないが、先端部分内に0.1cm〜5cmの範囲が好ましい。更に好ましくは0.1cm〜1cmの範囲である。両面テープ巾を貼り付ける縦巾が狭すぎると接着が不十分となる危険性が生じる。一方、縦巾が広すぎると経済的に好ましくないばかりか、再剥離しにくくなる。
【0023】
4つ目の方法としては、リード紙3の先端部分裏面に層間剥離する素材を用いて接着部4を作成し、接着させる方法である。層間剥離強度は、0.25N/m〜50N/m、好適には0.5N/m〜25N/m、更に好適には0.5N/m〜15N/mであり、最も好適な範囲としては0.5N/m〜5N/mである。層間剥離素材とリード紙間の接着強度と、層間剥離する層の強度差が小さい場合、印刷時再剥離させる時にきれいに層間剥離し難くなるため好ましくない。このため、層間剥離素材とリード紙間の接着強度が、層間剥離強度の2倍以上であることが好ましい。上記範囲内の層間剥離強度が得られれば、先端部分の横巾全部に貼り付ける必要はなく、フィルム又はシートの横方向に一定間隔をあけて貼り付けすることも出来る。また、接着する縦巾は上記範囲内の層間剥離強度が得られれば、特に制限されないが、先端部分内に0.1cm〜10cmの範囲が好ましい。更に好ましくは0.5cm〜3cmの範囲である。接着させる縦巾が狭すぎると接着強度が不十分となる危険性が発生する。一方、接着の縦巾が広すぎると経済的に好ましくない。
【0024】
本発明の筒状支持体1は、リード紙3の最外層にフィルム又はシートを接合させるための接合部6を作成する。但し、接合部6を筒状支持体の全周にわたって作成してしまうと、印刷時に再剥離出来なくなってしまうため、少なくともリード紙3最外層の一部には接合されない部分が必要であり、特にリード紙3の先端部分にのみ作成することが好ましい。
【0025】
また、接合部6は、十分な接着強度を有するものであればどの様なものでも使用することが出来るが、印刷時のテンションに十分耐える接着強度が必要であることから、リード紙3とフィルム又はシート5は、十分な強度で接合させる必要がある。好ましくは接着強度が73N/m以上、更に好ましくは196N/m以上である。
【0026】
筒状支持体1とリード紙3との接着方法は特に制限されないが、両面テープで接着させることが好ましい。両面テープを用いて接着する縦巾は上記接着強度が得られれば、特に制限されないが、先端部分内の1cm〜10cmが好ましい。更に好ましくは2cm〜5cmの範囲である。接着させる縦巾が狭すぎると接着強度が不十分となる危険性が発生する。一方、縦巾が広すぎると経済的に好ましくない。また、上記範囲内の接着強度が得られれば、先端部分の横巾全部に貼りつける必要はなく、フィルム又はシートの横方向に一定間隔をあけて貼付けすることも出来る。
【0027】
本発明の筒状支持体1を用いて、フィルム又はシートを巻き取る方法は、フィルム又はシートの先端3a部と、筒状支持体1上の接合部6とを接合させた後は、通常の筒状支持体を用いて巻取りを行う場合と同様に、筒状支持体1を回転させながらフィルムやフィルム又はシートを巻き取ることができる。
【0028】
【発明の効果】
本発明の筒状支持体は、フィルム又はシート生産時にリード紙を付与したものであり、印刷時にリード紙を付与するための巻き直し工程を行う必要がない。しかも、フィルム又はシート製造時において通常の巻き取り装置を用いて巻き取ることが可能であり、コスト的にも非常に安価に製造することが可能な筒状支持体、及びその筒状支持体を用いてフィルムやフィルム又はシートを巻き取る方法を提供するものである。本筒状支持体、及びフィルムやフィルム又はシートを巻き取る方法は、製品長が規格統一されているなど、一定の印刷長の製品が求められる印刷用途にも好適に用いることができる。
【0029】
【実施例】
以下、実施例によって本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。尚、接着強度及び剥離強度測定は次の方法に従って行った。
(1)180度剥離試験
JIS−K−6854に準じた測定方法により、試験速度50mm/分として測定を行った。
【0030】
実施例−1
図2に記載されるように、米谷紙管株式会社製の紙製筒状支持体(芯管2;内径76mm、厚さ10mm)と、大王製紙株式会社製クラフト紙(リード紙3;目付け80g/m2)の終端部3bとを両面テープ(寺岡製作所株式会社製:製品番号No.7644)を用いて接着し、芯管2にリード紙3を60m巻きつけを行った。
【0031】
次に図3に示すように、筒状支持体1のリード紙3の先端部分裏面に再剥離可能な接着剤(住友スリーエム株式会社製スプレーのりタイプ66)を巾縦約3cm、横全巾にわたって塗布し、接着部4を作成した。
【0032】
その次に、図4に示すようにシートを接合するために、筒状支持体1の先端部分表面に両面テープ(寺岡製作所株式会社製:製品番号No.7644)を横全巾にわたって貼り付け、接合部6を作成した。
【0033】
この筒状支持体1を用いて、通常の筒状支持体と同様の要領で厚さ0.25mm、巾1m、長さ800mのシートを巻き取った。このときの接着部4とフィルム又はシートの関係を図8、そのX−Y断面図を図9に示す。筒状支持体への巻き取りは図6に示すように接着部が剥れずに、通常の筒状支持体の場合と同様、シワやムラが生じず、スムーズに行うことができた。更に、このロールを用いて印刷したところ、図7に示すようにシート5とリード紙3の接着部4は、スムーズに再剥離した。シート部分の印刷が完全に終わり、リード紙が印刷機を通過している状態で印刷を停止して、シートの継ぎ替え、位置合わせが出来ることから、印刷したシートの長さは一定のものを得ることが出来た。
【0034】
実施例−2
実施例−1と同様に、リード紙を80m巻きつけた筒状支持体1を得た。そして、リード紙3の先端部3aに図5に示すように、再剥離可能な片面テープ(住友スリーエム株式会社製はってはがせるテープタイプ811)(巾18mm)を先端部3aに一定間隔で貼りつけた。更に、シート5の接着のために、リード紙先端部分表面に両面テープを全横巾にわたって貼り付け、接合部6を作成した。実施例−1と同様にシートを巻き取った。このときの接着部4とフィルム又はシートの断面図を図10に示す。また、実施例−1と同様に印刷を行ったが通常の筒状支持体を用いた場合同様に良好な結果を得た。印刷したシートの長さも一定のものを得ることが出来た。
【0035】
実施例−3
実施例−1と同様に、リード紙を80m巻きつけた筒状支持体1を得た。そして、リード紙3の先端部3aに再剥離可能な片面テープ(住友スリーエム株式会社製はってはがせるテープタイプ811)(巾18mm)を横全巾にわたって貼りつけた。更に、シート5の接着のためにリード紙先端部分表面に両面テープを全横巾にわたって貼り付け、接合部6を作成した。実施例−1、2と同様にシートの巻きつけ、印刷は良好に行われた。
【0036】
実施例−4
日本オフィスラミネータ株式会社のハクリラミフィルムを大王製紙株式会社製クラフト紙(目付け80g/m2)の間に挟みこみ、ラミネータを用いて完全に接着させ、層間剥離可能な素材を得た。実施例−1と同様に、リード紙を80m巻きつけた筒状支持体1を得た。そして、先端部分裏面と、その下層リード紙とを、上記方法により得られた層間剥離可能な素材の両面に接着剤を付け、貼り合わせた。更に、シート5の接着のためにリード紙先端部分表面に両面テープを全横巾にわたって貼り付け、接合部6を作成した。実施例−1〜3と同様にシートの巻きつけ、印刷は良好に行われた。
【0037】
比較例−1
実施例−1と同様にして、リード紙を60m巻きつけた筒状支持体1を得た。そして、リード紙の先端部分裏面に、接着部4を形成せずに、先端部分表面に両面テープ(寺岡製作所株式会社製:製品番号No.7644)を横全巾にわたって貼付け、接合部6を形成した。実施例と同様にシートの巻きつけを試みたが、フィルム又はシートにシワが生じてしまい、巻き付けがうまく行われなかった。
【0038】
比較例−2
実施例−1と同様にして、リード紙を60m巻きつけた筒状支持体1を得た。そして、リード紙の先端部分裏面に、両面テープ(接着強度58.8N/m)を横全巾にわたって貼付け、接着部4を作成した。更に、シート5の接着のためにリード紙先端部分表面に両面テープを全横巾にわたって貼り付け、接合部6を作成した。実施例と同様、シートの巻きつけは問題なく出来たが、印刷時にはリード紙が破断してしまい、リード紙を繰り出し出来なかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例である筒状支持体の斜視図。
【図2】筒状支持体の構成を示す説明図。
【図3】筒状支持体及び接着部を示す説明図。
【図4】筒状支持体とフィルム又はシートの貼付けを示す説明図。
【図5】実施例2記載の本発明の一例である筒状支持体の斜視図。
【図6】フィルム又はシート生産時の巻取り工程を示す説明図。
【図7】印刷時における巻取り工程を示す説明図。
【図8】筒状支持体とフィルム又はシートを貼りつけた状態を示す斜視図。
【図9】実施例1におけるX‐Y断面図。
【図10】実施例2におけるX‐Y断面図。
【符号の説明】
1 筒状支持体
2 芯管
3 リード紙
3a リード紙先端部
3b リード紙終端部
3L 最外層より下層のリード紙
4 再剥離可能な接着部
5 フィルム又はシート
6 リード紙とフィルム又はシートの接合部
Claims (3)
- 芯管2、リード紙3及び接着部4からなるフィルム又はシートを巻き取るための筒状支持体1であって、
a.芯管2にリード紙3が巻き取られており、
b.リード紙3の先端部分に再剥離可能な接着部4を有し、
c.接着部4と下層のリード紙3Lとが接着され、
芯管2とリード紙3が一体となった筒状支持体1。 - 接着部4の接着強度が0.5N/m〜50N/mである請求項1記載の筒状支持体1。
- 請求項1、又は2記載の筒状支持体1を用い、リード紙3先端部分表面に接合部6を設け、フィルム又はシート5を接合し、筒状支持体1を回転させながらフィルム又はシートを巻き取る方法。
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