JP2004026119A - ホバークラフト - Google Patents
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Abstract
【課題】走行速度を増加させるとともに、方向転換時に横向き走行しても失速することなく走行できるようにする。
【解決手段】走行用のファン(3)を保護するよう取り付けられた円筒型ダクト(5)の両側の前方向に補助ダクト板(12)を、船体(2)の両側に対称となるように隆設するとともに、補助ダクト板(12)には空気導入窓(13)を設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】走行用のファン(3)を保護するよう取り付けられた円筒型ダクト(5)の両側の前方向に補助ダクト板(12)を、船体(2)の両側に対称となるように隆設するとともに、補助ダクト板(12)には空気導入窓(13)を設ける。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファンが造り出す空気の流れにより、船体を浮上させ、走行する形式のホバークラフトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
船体後部に設けたエンジンで駆動するファンが造り出す空気の流れの25〜30%をベンディング・ダクトと呼ばれる偏流板で、船体下部のスカート内に取り入れて船体を浮上させ走行する形式のホバークラフトは、一般にシングル・エンジンIII−C型クラフトと呼ばれており、前部に別のエンジンで駆動する浮上用のファンを備え、後部に走行用のエンジンで駆動するファンを備えている型式のホバークラフトはツイン・エンジンV−A型クラフトと呼ばれ、それぞれ広く普及しているものである。
【0003】
一般に、III−C型およびV−A型のホバークラフトは、船体の中央部に運転席を設け、後部に推進用のエンジンとエンジンにより回転する多翼のファンとよりなる推進ユニットが取り付けられ、ファンは円筒形ダクトの中で回転するよう構成される。
【0004】
また、これらのホバークラフトは、運転者に風が当たり遮られると、ファン方向への風量が少なくなるため、運転席を低くしたり、運転席の前方に風除けを取り付けたりし、走行時に風がより多くダクト内に取り入れられるよう構成されるが、特にシングル・エンジンのIII−C型の場合、運転者に風があたり、ダクト内に流入する風量が少なくなると、スカート内に流入する空気量が減少し浮力が弱くなり、従って、速度も制限されることは避けらず、このため、運転者の姿勢が低くなるように工夫したり、風除けの形状を変えるなどの対策をとり、更にはファンを2基並列に取り付けるなどしてきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
近時、陸上を走るオートバイのように、水上を高速で自在に走ることができる小型化されたホバークラフトが要望されるようになってきたが、III−C型式のホバークラフトの場合、小型化の為ファンを1基にすると、運転者が風を遮るため、円筒形ダクトの両側より前方に補助ダクト板を取り付け風量を増すことが試みられるも、走行中の回転時にホバークラフトは横向の状態で回転前の方向に走行するため、補助ダクト板により走行方向よりの風が遮断され、浮力が減じ、失速し、甚だしい時には転覆する恐れがあるなどの問題点があることが分かった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、本発明は、走行時に風がより多くダクト内に取り入れられて速度を上げることができ、走行中の方向回転時においても浮力を減らすことなく、かつ失速せず、転覆する恐れのない補助ダクト板を設けたもので、円筒形ダクトの両側より前方向に補助ダクト板を取り付けるが、補助ダクト板の形状に合わせて補助ダクト板に空気導入窓を設けることにより解決せるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明は、ホバークラフトにおいて、ファンの周囲に取り付けられた円筒形ダクトの両側より前方向に補助ダクト板を取り付け、補助ダクト板にその形状に合わせて空気導入窓を設けたものである。
【0008】
上記補助ダクト板の形状は、運転者に当たり流れの変わった空気の流れを円筒形ダクトに導くようにずれば良く、方形で上辺前側の角を円孤状にしたもの、又は直角三角形状の上辺を円孤状にしたものなどが用いられ、船体の運転席両側より円筒形ダクトに向かって対称となるように隆設される。
【0009】
補助ダクト板に設ける空気導入窓は、補助ダクト板の形状に合わせ設ければよく、補助ダクト板が肉厚の場合、補助ダクト板の前側および空気導入窓の前側および後側は外側よりファン方向に傾斜をつけ、風をファン方向に流れるよう構成すると良い。
【0010】
なお、空気導入窓には格子を設けるも差し支えなく、この場合板状の縦格子とし、板状の縦格子の取り付け角度をファン方向になるようにするとよい。
【0011】
【実施例】
実施例について図面を参照して説明すると、図1、2に示すごとく、III−C型式のホバークラフトにおいて、船体(2)後方に設けたファン(3)を保護するよう取り付けられた円筒形ダクト(5)の両側より前方向に板状の補助ダクト板(12)を、船体(2)の両側に対称となるよう隆設し、補助ダクト板(12)には空気導入窓(13)を設けたものである。
【0012】
なお、補助ダクト板(12)に空気導入窓(13)を設けることにより形成される前側と後側の枠は、走行方向の面を円筒形ダクト(5)のファン(3)方向に傾斜をつける。
【0013】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0014】
円筒形ダクトの両側より前方向に補助ダクト板を、船体の両側に対称となるように隆設することにより、運転者により遮られ変流した空気の流れをファン方向に誘導し、空気量を増し走行速度を上げることができる。
【0015】
また、補助ダクト板には空気導入窓が設けられているので、方向転換時、転換前の走行方向に船体が横向きになって走行しても、空気が空気導入窓よりファン方向に導入され、浮力を減ずることなく、失速する恐れもなく、安全に方向転換し走行できる。
【0016】
なお、実施例でIII−C型式のホバークラフトを例示したが、浮上エンジンを備えたツイン・エンジンのV−A型のホバークラフトなど他の型式のホバークラフトにも適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の補助ダクト板を取り付けたホバークラフトに運転者を乗せた時の側面図である。
【図2】本発明のホバークラフトの構成を示すために船体の後側面部を切り欠いた説明用の側面図である。
【符号の説明】
1 ホバークラフト
2 船体
3 ファン
4 エンジン
5 円筒形ダクト
6 ベンデングダクト
7 スカート
8 ラダー
9 空気の流れ
10 ハンドル(レバー)
11 運転席
12 補助ダクト板
13 空気導入窓
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファンが造り出す空気の流れにより、船体を浮上させ、走行する形式のホバークラフトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
船体後部に設けたエンジンで駆動するファンが造り出す空気の流れの25〜30%をベンディング・ダクトと呼ばれる偏流板で、船体下部のスカート内に取り入れて船体を浮上させ走行する形式のホバークラフトは、一般にシングル・エンジンIII−C型クラフトと呼ばれており、前部に別のエンジンで駆動する浮上用のファンを備え、後部に走行用のエンジンで駆動するファンを備えている型式のホバークラフトはツイン・エンジンV−A型クラフトと呼ばれ、それぞれ広く普及しているものである。
【0003】
一般に、III−C型およびV−A型のホバークラフトは、船体の中央部に運転席を設け、後部に推進用のエンジンとエンジンにより回転する多翼のファンとよりなる推進ユニットが取り付けられ、ファンは円筒形ダクトの中で回転するよう構成される。
【0004】
また、これらのホバークラフトは、運転者に風が当たり遮られると、ファン方向への風量が少なくなるため、運転席を低くしたり、運転席の前方に風除けを取り付けたりし、走行時に風がより多くダクト内に取り入れられるよう構成されるが、特にシングル・エンジンのIII−C型の場合、運転者に風があたり、ダクト内に流入する風量が少なくなると、スカート内に流入する空気量が減少し浮力が弱くなり、従って、速度も制限されることは避けらず、このため、運転者の姿勢が低くなるように工夫したり、風除けの形状を変えるなどの対策をとり、更にはファンを2基並列に取り付けるなどしてきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
近時、陸上を走るオートバイのように、水上を高速で自在に走ることができる小型化されたホバークラフトが要望されるようになってきたが、III−C型式のホバークラフトの場合、小型化の為ファンを1基にすると、運転者が風を遮るため、円筒形ダクトの両側より前方に補助ダクト板を取り付け風量を増すことが試みられるも、走行中の回転時にホバークラフトは横向の状態で回転前の方向に走行するため、補助ダクト板により走行方向よりの風が遮断され、浮力が減じ、失速し、甚だしい時には転覆する恐れがあるなどの問題点があることが分かった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、本発明は、走行時に風がより多くダクト内に取り入れられて速度を上げることができ、走行中の方向回転時においても浮力を減らすことなく、かつ失速せず、転覆する恐れのない補助ダクト板を設けたもので、円筒形ダクトの両側より前方向に補助ダクト板を取り付けるが、補助ダクト板の形状に合わせて補助ダクト板に空気導入窓を設けることにより解決せるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明は、ホバークラフトにおいて、ファンの周囲に取り付けられた円筒形ダクトの両側より前方向に補助ダクト板を取り付け、補助ダクト板にその形状に合わせて空気導入窓を設けたものである。
【0008】
上記補助ダクト板の形状は、運転者に当たり流れの変わった空気の流れを円筒形ダクトに導くようにずれば良く、方形で上辺前側の角を円孤状にしたもの、又は直角三角形状の上辺を円孤状にしたものなどが用いられ、船体の運転席両側より円筒形ダクトに向かって対称となるように隆設される。
【0009】
補助ダクト板に設ける空気導入窓は、補助ダクト板の形状に合わせ設ければよく、補助ダクト板が肉厚の場合、補助ダクト板の前側および空気導入窓の前側および後側は外側よりファン方向に傾斜をつけ、風をファン方向に流れるよう構成すると良い。
【0010】
なお、空気導入窓には格子を設けるも差し支えなく、この場合板状の縦格子とし、板状の縦格子の取り付け角度をファン方向になるようにするとよい。
【0011】
【実施例】
実施例について図面を参照して説明すると、図1、2に示すごとく、III−C型式のホバークラフトにおいて、船体(2)後方に設けたファン(3)を保護するよう取り付けられた円筒形ダクト(5)の両側より前方向に板状の補助ダクト板(12)を、船体(2)の両側に対称となるよう隆設し、補助ダクト板(12)には空気導入窓(13)を設けたものである。
【0012】
なお、補助ダクト板(12)に空気導入窓(13)を設けることにより形成される前側と後側の枠は、走行方向の面を円筒形ダクト(5)のファン(3)方向に傾斜をつける。
【0013】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0014】
円筒形ダクトの両側より前方向に補助ダクト板を、船体の両側に対称となるように隆設することにより、運転者により遮られ変流した空気の流れをファン方向に誘導し、空気量を増し走行速度を上げることができる。
【0015】
また、補助ダクト板には空気導入窓が設けられているので、方向転換時、転換前の走行方向に船体が横向きになって走行しても、空気が空気導入窓よりファン方向に導入され、浮力を減ずることなく、失速する恐れもなく、安全に方向転換し走行できる。
【0016】
なお、実施例でIII−C型式のホバークラフトを例示したが、浮上エンジンを備えたツイン・エンジンのV−A型のホバークラフトなど他の型式のホバークラフトにも適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の補助ダクト板を取り付けたホバークラフトに運転者を乗せた時の側面図である。
【図2】本発明のホバークラフトの構成を示すために船体の後側面部を切り欠いた説明用の側面図である。
【符号の説明】
1 ホバークラフト
2 船体
3 ファン
4 エンジン
5 円筒形ダクト
6 ベンデングダクト
7 スカート
8 ラダー
9 空気の流れ
10 ハンドル(レバー)
11 運転席
12 補助ダクト板
13 空気導入窓
Claims (1)
- エンジン(4)により駆動するファン(3)が造り出す空気の流れにより船体(2)を浮上させ走行する形式のホバークラフト(1)において、船体(2)後部に設けたエンジン(4)により駆動するファン(3)を保護するよう取り付けられた円筒形ダクト(5)の両側より前方向に補助ダクト板(12)を船体(2)の両側に隆設するとともに、補助ダクト板(11)には空気導入窓(13)を設けたことを特徴とするホバークラフト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002215864A JP2004026119A (ja) | 2002-06-21 | 2002-06-21 | ホバークラフト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002215864A JP2004026119A (ja) | 2002-06-21 | 2002-06-21 | ホバークラフト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004026119A true JP2004026119A (ja) | 2004-01-29 |
Family
ID=31184534
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002215864A Pending JP2004026119A (ja) | 2002-06-21 | 2002-06-21 | ホバークラフト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004026119A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101815564B1 (ko) * | 2015-11-12 | 2018-01-05 | 주식회사 죽암기계 | 수상 추진형 방제용 약제 살포 장치 |
WO2021137368A1 (ko) * | 2020-01-02 | 2021-07-08 | 주식회사 케이마린 | 스텔스 기능을 갖는 공기부양정 |
-
2002
- 2002-06-21 JP JP2002215864A patent/JP2004026119A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101815564B1 (ko) * | 2015-11-12 | 2018-01-05 | 주식회사 죽암기계 | 수상 추진형 방제용 약제 살포 장치 |
WO2021137368A1 (ko) * | 2020-01-02 | 2021-07-08 | 주식회사 케이마린 | 스텔스 기능을 갖는 공기부양정 |
US11724683B2 (en) | 2020-01-02 | 2023-08-15 | K-Marine Co., Ltd. | Hovercraft having stealth function |
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