JP2004026100A - 車載機器操作装置およびその操作案内方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ナビゲーション装置300等の車載機器を初めて起動したときに、操作ユニット100は、操作レバー180を用いてその車載機器に対して操作指示を行う方法を案内する。この案内動作は、案内画像を表示ユニット200の画面に表示したり、案内音声をスピーカから出力するとともに、X軸リニアモータ160あるいはY軸リニアモータ162を駆動して実際の操作時の操作レバー180の動きを実演することにより行われる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、操作反力が設定可能な操作部を有する車載機器操作装置およびその操作案内方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、車両に備わった各種の機器の操作部を共用化することにより、各種の機器の配置を容易にしたり、操作性を向上させようとする提案がなされている。例えば、特開2000−149721号公報には、オーディオ装置、ナビゲーション装置、エアコン、電話等の各種の車載機器の操作を共通の操作部を用いて行うことが可能な「車載機器用操作装置」が開示されている。この車載機器用操作装置には操作力調整用ソレノイドが用いられており、車載機器の種類や操作内容に応じて、操作部材に加わる操作反力を可変することができるようになっている。これにより、一つの操作部を用いて複数種類の異なった操作が可能になる。例えば、ナビゲーション装置の画面上で任意方向にカーソル位置を移動させるような場合には操作部が水平および垂直の4方向、あるいはさらに斜め方向を加えた8方向に移動可能に制御され、メニュー画面内で一列に並んだ複数の選択肢の中の一つを選択するような場合には操作部は水平あるいは垂直方向の一方向のみに移動可能に制御される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した公報に開示された車載機器用操作装置は、操作部に加わる操作反力を自由に制御することにより、操作部に複数種類の複雑な動きをさせることができるが、その反面、この車載機器用操作装置を初めて使用する初心者にとっては操作の仕方が複雑であってわかりづらいという難点がある。そのため、利用者は、マニュアル本やディスプレイ装置の画面に表示された説明資料を見ながら操作方法を確認したり、練習したりすることになるが、上述したような操作反力を制御する車載機器用操作装置は現時点では汎用の操作装置とはいえないため、説明資料を見ただけでは実感がわかず、説明資料にしたがって操作方法を確認する際に操作感覚が把握しにくいという問題があった。
【0004】
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、操作方法を確認する際の操作感覚の把握を容易にすることができる車載機器操作装置およびその操作案内方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明の車載機器操作装置は、利用者によって操作される操作部と、操作部に対して所定方向に力を加える駆動手段と、操作部の操作状態に応じた操作反力が操作部に加わるように駆動手段を制御する反力制御手段と、所定の案内タイミングにおいて、操作部を用いた操作方法を案内画像を用いて案内する案内画像表示手段と、案内画像表示手段による案内の対象となっている操作において移動可能な向きに操作部を移動させるように駆動手段を制御する操作部移動制御手段とを備えている。
【0006】
また、本発明の車載機器操作装置の操作案内方法は、利用者によって操作される操作部と、操作部に対して所定方向に力を加える駆動手段と、操作部の操作状態に応じた操作反力が操作部に加わるように駆動手段を制御する反力制御手段と、操作部を用いた操作方法を案内画像を用いて案内する案内画像表示手段と、操作部を移動させるように駆動手段を制御する操作部移動制御手段とを備える車載機器操作装置の操作案内方法であって、所定の案内タイミングにおいて、案内画像表示手段を用いて案内画像の表示を行わせるとともに、この案内画像を用いた案内対象となっている操作において操作部が移動可能な向きに操作部を操作部移動制御手段を用いて移動させている。
【0007】
操作方法についての案内画像を表示しながら、実際の操作時の動きを再現するように操作部を動かすことにより、操作方法を確認する際の操作感覚の把握を容易にすることができる。
また、上述した案内画像表示手段によって表示される案内画像に対応した案内音声を出力する案内音声出力手段をさらに備えることが望ましい。操作部の動かし方を案内音声で説明するタイミングに合わせて、操作部の動きを再現することにより、さらに操作感覚の把握を容易にすることができる。
【0008】
また、上述した案内タイミングは、操作部による操作の対象となる車載機器を最初に使用するときであることが望ましい。特に、車載機器を最初に使うときに操作部の操作方法がわからない場合が多いので、このときに合わせて操作部の動きの再現を伴う操作方法の案内を行うことにより、利用者に役立つ操作方法の案内を行うことが可能になる。
【0009】
また、上述した操作部の操作を行う利用者を特定する利用者特定手段をさらに備え、案内タイミングは、利用者特定手段によって特定された利用者のそれぞれについて、操作部による操作の対象となる車載機器を最初に使用するときであることが望ましい。複数の利用者が車両を使用する場合には、各利用者毎に操作部の操作方法を理解する必要があるため、車載機器を最初に使うか否かの判定を各利用者毎に行うことにより、各利用者に対して役立つ操作方法の案内を行うことができる。
【0010】
また、上述した案内タイミングを指示する指示手段をさらに備え、指示手段によって指示された案内タイミングにおいて、その時点で実施対象となっている操作について、案内画像表示手段による案内を行うことが望ましい。これにより、利用者が必要なときに、任意のタイミングで操作方法の案内を行うことが可能になる。
【0011】
また、上述した指示手段は、操作部の操作と並行して操作可能なスイッチであることが望ましい。操作部の状態を維持しながらスイッチを操作することにより操作案内の指示を行うことができるようになるため、実際に操作部を操作して操作方法について疑問等が生じたときに、操作部の操作を中断することなく操作案方法の案内を行うことが可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の車載機器操作装置およびその操作案内方法を適用した一実施形態の車載システムについて、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態の車載システムの構成を示す図である。図1に示す車載システムは、操作ユニット100、操作機構部150、表示ユニット200、ナビゲーション装置300、オーディオ装置310、ラジオ受信機320、エアコン330を含んで構成されている。
【0013】
操作ユニット100は、操作機構部150を制御することにより、利用者による操作内容を、操作対象の車載機器としてのナビゲーション装置300、オーディオ装置310、ラジオ受信機320、エアコン330のそれぞれに伝える。また、操作ユニット100は、操作機構部150を用いた操作方法について、案内画像を表示したり案内音声を出力して、およびこれらに加えて操作機構部150に含まれる操作レバー180を動かして実際の操作状態を実演することによって説明する。
【0014】
この操作ユニット100は、A/D(アナログ−デジタル)変換器110とD/A(デジタル−アナログ)変換器120を備えている。A/D変換器110は、操作機構部150から出力されるアナログ信号をデジタルデータに変換する。D/A変換器120は、操作ユニット100内で扱われるデジタルデータを操作機構部150に向けて出力するアナログ信号に変換する。なお、本実施形態では、各種の車載機器に対応して一組の操作ユニット100および操作機構部150が設けられており、これらを用いて各車載機器に異なる内容の動作指示が与えられる。
【0015】
操作機構部150は、操作レバー180を動かすとともに利用者によって操作されたときにその動きを検出するために、X軸リニアモータ160、Y軸リニアモータ162、X軸リニアセンサ164、Y軸リニアセンサ166、X軸リンク168、Y軸リンク170、押しボタンスイッチ190を備えている。
【0016】
操作レバー180は、制御されたX軸方向およびY軸方向の操作反力に対抗して利用者が操作することができる操作部であり、例えば、運転席横であってダッシュボード下部の所定位置に設置されている。
X軸リニアモータ160は、シャフト161の先端にX軸リンク168が連結されており、このX軸リンク168を移動させることにより操作レバー180をX軸方向に動かす。Y軸リニアモータ162は、シャフト163の先端にY軸リンク170が連結されており、このY軸リンク170を移動させることにより操作レバー180をY軸に沿って動かす。
【0017】
X軸リニアセンサ164は、X軸リニアモータ160のシャフト161のX軸方向の移動量を検出することにより、操作レバー180のX軸方向の位置情報を出力する。Y軸リニアセンサ166は、Y軸リニアモータ162のシャフト163のY軸方向の移動量を検出することにより、操作レバー180のY軸方向の位置情報を出力する。
【0018】
押しボタンスイッチ190は、操作レバー180を操作中の利用者が操作案内の説明を指示するためのスイッチであり、利用者が操作レバー180を握った状態で操作可能なように操作レバー180の底部近傍に設置されている。利用者は、操作レバー180全体を押し下げることにより、押しボタンスイッチ190を押下することができる。
【0019】
図2は、操作ユニット100の詳細構成を示す図である。図2に示すように、操作ユニット100は、上述したA/D変換器110とD/A変換器120の他に、操作制御部10、D/A変換器122、スピーカ124、ハードディスク装置130を備えている。
【0020】
操作制御部10は、操作ユニット100全体を制御するために、操作内容出力部20、パターン設定部22、反力計算部24、案内機能処理部30を含んで構成されている。この操作制御部10は、CPU、ROM、RAM等を用いて所定のプログラムを実行することによりその機能が実現される。
【0021】
操作内容出力部20は、A/D変換器110から入力される位置データに基づいて、利用者による操作内容を判定する。このA/D変換器110には、操作機構部150内のX軸リニアセンサ164とY軸リニアセンサ166のそれぞれから出力されるアナログのX位置信号、Y位置信号が入力されており、これらをデジタルデータに変換してそれぞれに対応する位置データを出力している。操作内容出力部20は、この位置データを用いて、利用者が操作する操作レバー180の操作位置に基づいて操作内容を判定し、その判定結果を各車載機器に向けて出力する。
【0022】
パターン設定部22は、操作対象となっている車載機器によって操作画面の内容等が指示されたときに、この操作画面に対応した操作レバー180の動きを実現する操作反力パターンを設定する。例えば、ラジオ受信機320から水平方向に沿って操作レバー180を動かすことにより受信放送局の切り替えが可能な操作画面を用いた操作内容が指示されると、X軸方向に沿って操作レバー180が移動可能であり、Y軸方向に沿って操作レバー180を動かすと大きな操作反力が発生するような操作パターンが設定される。また、オーディオ装置310から水平方向に沿って操作レバー180を動かすことによりCDの再生トラック番号を増減することが可能であり、垂直方向に操作レバー180を動かすことにより音量値の変更が可能な操作画面を用いた操作内容が指示されると、所定位置を中心にX軸方向およびY軸方向に沿って移動可能であり、それ以外の方向に操作レバー180を動かすと大きな操作反力が発生するような操作反力パターンが設定される。
【0023】
図3は、パターン設定部22によって設定される操作反力パターンの一例を示す図である。図において、「O」は操作レバー180の操作中心位置を示している。また、各矩形領域は、各操作レバー180の移動可能範囲を分割したものであり、各矩形領域に含まれる矢印は、その矩形領域に対応する位置に操作レバー180が存在するときに操作レバー180に対して加える操作反力の向きを示している。矢印が含まれない各矩形領域は、その操作レバー180に対して操作反力を加えない領域を示している。
【0024】
図3には、オーディオ装置310の例で説明したように、所定位置を中心にX軸方向およびY軸方向に沿って移動可能であり、それ以外の方向に操作レバー180を動かすと大きな操作反力が発生するような操作反力パターンが示されている。
【0025】
反力計算部24は、A/D変換部110から出力される操作レバー180の位置データと、パターン設定部22によって設定される操作反力パターンとに基づいて、その時点において発生する操作反力をX軸方向およびY軸方向のそれぞれについて計算し、これらの操作反力を発生させるために必要なX軸リニアモータ160およびY軸リニアモータ162の駆動に必要な出力値を計算する。この出力値に対応するデータがD/A変換器120に入力され、D/A変換器120から対応する駆動信号が出力され、X軸リニアモータ160およびY軸リニアモータ162が駆動される。
【0026】
案内機能処理部30は、所定の案内タイミングで、操作レバー180を使った操作の方法について操作案内を行うために、案内画像処理部32、案内音声処理部34、移動計算部36、利用者特定部38を備えている。案内画像処理部32は、操作対象となっている車載機器に対して操作レバー180を用いて行う各種の操作方法を説明する案内画像を作成する。この案内画像は、操作ユニット100から表示ユニット200に送られ、表示ユニット200の画面上に表示される。案内音声処理部34は、操作レバー180を用いて行う各種の操作方法を説明する案内音声を作成する。この案内音声は、案内画像の内容を音声によって補うものであり、D/A変換器122を介してスピーカ124から車室内に出力される。移動計算部36は、案内画像や案内音声の内容に合わせて操作レバー180を実際に移動させることにより、操作レバー180を用いた操作内容を実演するために必要なX軸リニアモータ160とY軸リニアモータ162を駆動する出力値を計算する。この出力値に対応するデータは、上述したD/A変換器120に入力され、D/A変換器120から必要な駆動信号が出力されて、X軸リニアモータ160およびY軸リニアモータ162が駆動される。
【0027】
利用者特定部38は、操作レバー180を操作する利用者(例えば運転者)を特定するとともに、この利用者にとってナビゲーション装置300等の使用が初めてか否かを各車載機器毎に判定する。利用者の特定方法としては、各種の方法が考えられる。例えば、ICカードのスロットを設けておいて、利用者のIDが格納されたICカードがこのスロットに挿入されたときにこのIDを読み出すことにより、利用者を特定することができる。また、各利用者のIDを各利用者自身が操作レバー180等を操作して入力することにより、利用者を特定するようにしてもよい。あるいは、各利用者毎に運転席のシート位置を登録してある場合には、このシート位置に基づいて利用者を特定するようにしてもよい。
【0028】
ハードディスク装置130は、上述した操作制御部10に接続されており、案内機能処理部30による案内動作に必要な案内制御データ132や、案内画像処理部32によって作成され所定のタイミングで表示される各種の案内画像データ134が格納されている。
【0029】
上述した操作レバー180が操作部に、X軸リニアモータ160、Y軸リニアモータ162が駆動手段に、パターン設定部22、反力計算部24が反力制御手段に、案内画像処理部32が案内画像表示手段に、移動計算部36が操作部移動制御手段にそれぞれ対応する。案内音声処理部34が案内音声出力手段に、利用者特定部36が利用者特定手段に、押しボタンスイッチ109が指示手段にそれぞれ対応する。
【0030】
本実施形態の操作ユニット100および操作機構部150はこのような構成を有しており、次にそれらの動作を説明する。
図4は、操作ユニット100内の操作制御部10によって行われる案内動作の動作手順を示す流れ図である。
【0031】
利用者の操作によって操作対象となる車載機器が選択されると(ステップ100)、案内機能処理部30内の利用者特定部38は、その時点で特定されている利用者にとって、この選択された車載機器が初めて起動されたものか否かを判定する(ステップ101)。各利用者について選択された車載機器が初めて起動された場合には肯定判断が行われ、次に、案内画像処理部32は、ハードディスク装置130の案内画像データ134を読み出して、操作レバー180を用いた操作方法を説明するデモンストレーション用画面(デモ画面)を10秒間表示ユニット200の画面上に表示する(ステップ102)。
【0032】
このデモ画面が表示されている間、案内画像処理部32、案内音声処理部34および移動計算部36のそれぞれは、押しボタンスイッチ190が押下されたか否かを判定する(ステップ103)。各利用者毎に車載機器を最初に起動したときに、10秒間デモ画面が表示されており、利用者は、このデモ画面が表示されている間に操作レバー180全体を押し下げて押しボタンスイッチ190を押下することにより、この車載機器を操作レバー180を動かして操作する際の操作方法の説明を受けることが可能になる。デモ画面表示中に押しボタンスイッチ190が押下された場合には、ステップ103の判定において肯定判断が行われ、案内画像処理部32、案内音声処理部34および移動計算部36のそれぞれは、案内画像および案内音声を用いるとともに、操作レバー180を説明中の操作内容に合わせて所定方向に動かすことにより、操作方法を説明する(ステップ104)。この操作方法の説明は、最初に車載機器を起動した際に行われるものであるため、一通りの操作方法が含まれている。
【0033】
図5は、案内画像および案内音声とともに操作レバー180の動きを実演して行われる案内動作の説明図である。図5に示す案内動作の具体例では、表示ユニット200の画面210に、オーディオ装置310においてCD演奏中に曲送りを行う場合の操作方法を説明する案内画像Gが表示されている。この案内画像Gの表示と並行して、「CD演奏中、曲送りをする場合には、操作レバーを右に動かします。」という案内音声がスピーカ124から出力される。また、これらの案内画像の表示タイミング、案内音声の出力タイミングに合わせて、X軸リニアモータ160によって操作レバー180を右方向に動かして、操作方法の実演が行われる。利用者が操作レバー180に手を載せた状態で、案内画像を見たり案内音声を聞いていると、その表示内容や音声内容に合わせて操作レバー180が実際に操作する場合と同じような動きをするため、利用者は、この案内動作において操作レバー180の実際の操作感覚を容易に把握することができる。
【0034】
操作方法の説明が終了すると、あるいは、操作対象の車載機器の起動が2回目以降であってステップ101の判定において否定判断が行われた場合や、デモ画面表示中に押しボタンスイッチ190が押下されずにステップ103の判定において否定判断が行われた場合には、次に、操作レバー180を使った通常の操作指示動作に移行する(ステップ105)。上述したように、操作レバー180を使用した通常の操作指示動作においては、操作内容を指示する操作画面の内容に合わせた操作反力パターンが設定され、利用者は、この操作反力パターンに応じた操作反力を受けながら操作レバー180を操作することになる。操作制御部10内の操作内容出力部20によってその操作内容が判定され、この判定結果がその時点で操作対象となっている車載機器に送られる。これにより、各車載機器にに対する各種の操作指示が可能になる。
【0035】
また、上述した操作レバー180を使った通常の操作指示動作と並行して、利用者特定部38は、操作対象の車載機器が切り替えられたか否かを判定するとともに(ステップ106)、案内画像処理部32、案内音声処理部34および移動計算部36のそれぞれは、押しボタンスイッチ190が押下されたか否かを判定する(ステップ107)。操作対象の車載機器が切り替えられた場合にはステップ106の判定において肯定判断が行われ、切り替えられた後の車載機器について、初めての起動か否かを判定するステップ101以降の処理が繰り返される。また、通常の操作指示動作中に押しボタンスイッチ190が押下された場合にはステップ107の判定において肯定判断が行われ、案内画像および案内音声を用いるとともに操作レバー180を説明中の操作内容に合わせて動かすことによって操作方法を説明するステップ104以降の動作が繰り返される。但し、通常の操作指示動作中に押しボタンスイッチ190が押下された場合には、車載機器を最初に起動したときと異なり、操作中の特定の操作方法がわからないために押しボタンスイッチ190が押下されたものと考えられるため、このとき実施されるステップ104の操作方法の案内動作では、その時点で操作中の操作方法に着目して説明動作を行うだけでよい。
【0036】
このように、本実施形態では、操作レバー180を用いた操作方法の説明が含まれる案内画像を表示しながら、実際の操作時の動きを再現するように操作レバー180を動かすことにより、操作方法を確認する際の操作感覚の把握を容易にすることができる。特に、操作レバー180の動かし方を案内音声で説明するタイミングに合わせて、操作レバー180の動きを再現することにより、さらに操作感覚の把握を容易にすることができる。
【0037】
図6および図7は、操作レバー180の操作に関する一連の案内動作の具体例を示す図である。
(状態A)例えば、オーディオ装置310の所定のCD挿入穴にCDが挿入されると、操作対象の車載機器としてオーディオ装置310が自動的に選択される(図4のステップ100)。
【0038】
(状態B)このオーディオ装置310の操作を行う利用者にとって初めて起動されたものである場合には、次に10秒間デモ画面が表示された後(図4のステップ102)、操作レバー180の操作説明の有/無を選択する画面「操作レバー操作案内 ON/OFF」が表示され、並行して「操作レバーの操作案内をご希望の場合は、操作レバー全体を押して下さい」という音声が出力される。10秒以内に操作レバー180が押されない場合には、操作案内を行う以下の操作案内モードの動作が解除される。
【0039】
(状態C)利用者によって「操作案内有り」が選択されると、「操作案内を開始します。」という文字が含まれる案内画面が表示され、並行して「操作レバーの操作案内を開始します」という音声が出力される。なお、オーディオ装置310の操作を行う利用者にとってオーディオ装置310の起動が2回目以降の場合や、通常の操作指示動作の途中で案内指示が行われた場合には、上述した状態Bに対応する案内画像の表示や案内音声の出力は行われずに、この状態Cに対応する動作が行われる。
【0040】
(状態D)操作案内が開始され、「操作レバーに手をのせて下さい。」という文字列と操作レバーに手をのせた絵が含まれる案内画像が表示され、並行して「操作レバーに手をのせて下さい」という音声が出力される。
(状態E)CDのトラック位置を次に進める動作(CD TRUCK UP)の説明が開始され、「TRUCK UP」という文字列と手をのせた状態で操作レバーを右に動かした絵が含まれる案内画像が表示され、並行して「CDの次の曲を聞く場合は操作レバー全体を右に動かします」という音声が出力される。また、このとき、X軸リニアモータ160がシャフト161を送り出すように駆動され、操作レバー180が実際に右に自動で動く動作が実演される。
【0041】
(状態F)同様に、生成対象のCDを次のCDに切り替える動作(CD DISC DOWN(複数枚のCDが装填されている場合であって現在再生中のCDよりも1枚分下に装填されているCDに切り替える場合))の説明が開始され、「DISC DOWN」という文字列と手をのせた状態で操作レバーを下に動かした絵が含まれる案内画像が表示され、並行して「次のディスクに変える場合は操作レバー全体を下に動かします」という音声が出力される。また、このとき、Y軸リニアモータ162がシャフト163を送り出すように駆動され、操作レバー180が実際に下に自動で動く動作が実演される。
【0042】
(状態G)オーディオ装置310に関する操作案内が終了すると、「操作案内を終了します。」という文字列が含まれる案内画面が表示され、並行して「これで操作方法の説明を終わります。使用中に案内を再度行う場合は、操作レバー全体を押して下さい」という音声が出力される。
【0043】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。例えば、上述した実施形態では、案内画像の表示と案内音声の出力を並行して行うようにしたが、案内画像の表示のみを行うようにしてもよい。
【0044】
また、上述した実施形態では、複数の車載機器に対応して一つの操作機構部150を用いたが、各車載機器毎に一つの操作機構部150をもうけるようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、X軸方向とY軸方向に任意に動かすことが可能な操作レバー180を用いたが、X軸方向のみあるいはY軸方向のみに任意に動かしたり、X軸方向とY軸方向に加えてZ軸方向にも動かすようにしてもよい。あるいは、回転操作を行うことが可能な操作レバーに対して操作反力を発生させたり、操作案内動作時に操作レバーの回転動作を実演するようにしてもよい。
【0045】
【発明の効果】
上述したように、本発明によれば、操作方法についての案内画像を表示しながら、実際の操作時の動きを再現するように操作部を動かすことにより、操作方法を確認する際の操作感覚の把握を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の車載システムの構成を示す図である。
【図2】操作ユニットの詳細構成を示す図である。
【図3】パターン設定部によって設定される操作反力パターンの一例を示す図である。
【図4】操作ユニット内の操作制御部によって行われる案内動作の動作手順を示す流れ図である。
【図5】案内画像および案内音声とともに操作レバーの動きを実演して行われる案内動作の説明図である。
【図6】操作レバーの操作に関する一連の案内動作の具体例を示す図である。
【図7】操作レバーの操作に関する一連の案内動作の具体例を示す図である。
【符号の説明】
10 操作制御部
20 操作内容出力部
22 パターン設定部
24 反力計算部
30 案内機能処理部
32 案内画像処理部
34 案内音声処理部
36 移動計算部
38 利用者特定部
100 操作ユニット
110 A/D(アナログ−デジタル)変換器
120、122 D/A(デジタル−アナログ)変換器
130 ハードディスク装置
132 案内制御データ
134 案内画像データ
160 X軸リニアモータ
162 Y軸リニアモータ
164 X軸リニアセンサ
166 Y軸リニアセンサ
180 操作レバー
190 押しボタンスイッチ
Claims (12)
- 利用者によって操作される操作部と、
前記操作部に対して所定方向に力を加える駆動手段と、
前記操作部の操作状態に応じた操作反力が前記操作部に加わるように前記駆動手段を制御する反力制御手段と、
所定の案内タイミングにおいて、前記操作部を用いた操作方法を案内画像を用いて案内する案内画像表示手段と、
前記案内画像表示手段による案内の対象となっている操作において移動可能な向きに前記操作部を移動させるように前記駆動手段を制御する操作部移動制御手段と、
を備えることを特徴とする車載機器操作装置。 - 請求項1において、
前記案内画像表示手段によって表示される案内画像に対応した案内音声を出力する案内音声出力手段をさらに備えることを特徴とする車載機器操作装置。 - 請求項1または2において、
前記案内タイミングは、前記操作部による操作の対象となる車載機器を最初に使用するときであることを特徴とする車載機器操作装置。 - 請求項1または2において、
前記操作部の操作を行う利用者を特定する利用者特定手段をさらに備え、
前記案内タイミングは、前記利用者特定手段によって特定された利用者のそれぞれについて、前記操作部による操作の対象となる車載機器を最初に使用するときであることを特徴とする車載機器操作装置。 - 請求項1または2において、
前記案内タイミングを指示する指示手段をさらに備え、
前記指示手段によって指示された前記案内タイミングにおいて、その時点で実施対象となっている操作について、前記案内画像表示手段による案内を行うことを特徴とする車載機器操作装置。 - 請求項5において、
前記指示手段は、前記操作部の操作と並行して操作可能なスイッチであることを特徴とする車載機器操作装置。 - 利用者によって操作される操作部と、前記操作部に対して所定方向に力を加える駆動手段と、前記操作部の操作状態に応じた操作反力が前記操作部に加わるように前記駆動手段を制御する反力制御手段と、前記操作部を用いた操作方法を案内画像を用いて案内する案内画像表示手段と、前記操作部を移動させるように前記駆動手段を制御する操作部移動制御手段とを備える車載機器操作装置の操作案内方法において、
所定の案内タイミングにおいて、前記案内画像表示手段を用いて前記案内画像の表示を行わせるとともに、この案内画像を用いた案内対象となっている操作において前記操作部が移動可能な向きに前記操作部を前記操作部移動制御手段を用いて移動させることを特徴とする車載機器操作装置の操作案内方法。 - 請求項7において、
前記車載機器操作装置は、前記案内画像表示手段によって表示される案内画像に対応した案内音声を出力する案内音声出力手段をさらに備えており、
前記案内タイミングにおいて、前記案内画像の表示と並行して、前記案内音声出力手段を用いて前記案内音声を出力させることを特徴とする車載機器操作装置の操作案内方法。 - 請求項7または8において、
前記案内タイミングは、前記操作部による操作の対象となる車載機器を最初に使用するときであることを特徴とする車載機器操作装置の操作案内方法。 - 請求項7または8において、
前記車載機器操作装置は、前記操作部の操作を行う利用者を特定する利用者特定手段をさらに備えており、
前記案内タイミングは、前記利用者特定手段によって特定された利用者のそれぞれについて、前記操作部による操作の対象となる車載機器を最初に使用するときであることを特徴とする車載機器操作装置の操作案内方法。 - 請求項7または8において、
前記車載機器操作装置は、前記案内タイミングを指示する指示手段をさらに備えており、
前記指示手段によって指示された前記案内タイミングにおいて、その時点で実施対象となっている操作について、前記案内画像表示手段に前記案内画像を用いた案内を行わせることを特徴とする車載機器操作装置の操作案内方法。 - 請求項11において、
前記指示手段は、前記操作部の操作と並行して操作可能なスイッチであることを特徴とする車載機器操作装置の操作案内方法。
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