JP2004025450A - 電子写真装置及び電子写真の描画方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】露光光学系の構造を変更しないで高解像度化を達成することができる電子写真装置及び電子写真の描画方法の提供。
【解決手段】感光体ドラム2の周面を帯電器3で帯電させるとともに、帯電後に周面に感光体ドラム2の回転送り方向と直交する方向に沿って光スポットを露光光学系4で走査しかつ画像信号に応じて光スポットを明滅させることで露光して静電潜像を作成し、その後、周面に現像手段5でトナーを付着させて静電潜像を現像し、さらに、感光体ドラム2の画像を出力媒体7に写し取って電子写真を描画するにあたり、感光体ドラム2の回転送り速度を露光光学系4で光スポットを走査する速度の2以上の整数とした。露光光学系4の構造を変更しなくとも、光スポットが走査する時間を長くすることができ、解像度を向上させることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】感光体ドラム2の周面を帯電器3で帯電させるとともに、帯電後に周面に感光体ドラム2の回転送り方向と直交する方向に沿って光スポットを露光光学系4で走査しかつ画像信号に応じて光スポットを明滅させることで露光して静電潜像を作成し、その後、周面に現像手段5でトナーを付着させて静電潜像を現像し、さらに、感光体ドラム2の画像を出力媒体7に写し取って電子写真を描画するにあたり、感光体ドラム2の回転送り速度を露光光学系4で光スポットを走査する速度の2以上の整数とした。露光光学系4の構造を変更しなくとも、光スポットが走査する時間を長くすることができ、解像度を向上させることができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、感光体ドラム周面に光スポットで露光して静電画像を作成するとともに、この静電画像をトナーで現像する電子写真装置及び電子写真の描画方法に関する。
【0002】
【背景技術】
従来より、感光体ドラム周面に作成された静電画像を液体トナーで現像して画像を形成し、その画像を出力媒体に写し取る電子写真装置が知られている。
この電子写真装置は、図4に示される通り、感光体駆動系100で回転駆動される感光体ドラム101と、この感光体ドラム101の周面に帯電させる帯電器102と、感光体ドラム101の周面に光スポットを走査するとともに明滅させることでドラム周面を露光する露光光学系103と、感光体ドラム101の周面にトナーを付着させて静電潜像を現像する現像器104と、この現像器104で現像された画像を紙等の出力媒体110に写し取る転写手段105とを備えており、転写手段105は中間転写体106と転写加圧体107とで出力媒体110に印刷する構造である。
【0003】
露光光学系103は感光体ドラム101の周面に光スポットを走査するとともに画像信号に応じて光スポットを明滅させる構造である。回転する感光体ドラム101の周面に対してドラム回転送り方向と直交する方向に沿って光スポットを走査するが、光スポットは、回転される感光体ドラム101の周面の一端縁部から他端縁部に向けて走査した後、再び、一端縁部に戻り、他端縁部に向けて走査される。
そのため、図5に示される通り、感光体ドラム101の周面101Aに走査される光スポットの軌跡Pは、光スポットの走査方向に対して所定角度傾斜した直線状に形成されることになり、その直線状の軌跡Pは周面101Aに複数形成されるとともに、互いに平行とされる。
従来では、露光光学系103で光スポットを走査する速度(主走査速度)と感光体ドラム101の回転送り速度とは同じであり、感光体ドラム101が1巡(1周り)するまでに必要な画像がドラム周面に形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
画像の解像度Xは光スポットを明滅する速度Vsと、光スポットを1線走査する時間tと、走査する1線の長さLとの掛け算により決定される(X=Vs×t×L)。また、光スポットの横直径Yは解像度Xの逆数であり(Y=1/X)、走査する光スポットの幅寸法Zは光スポットの横直径Yと光スポットの縦横比Cとの掛け算により決定される(Z=C×Y)。さらに、光スポットを走査する速度(主走査速度)Vmは光スポットの幅寸法Zを、光スポットを1線走査する時間tで割り算することで決定される(Vm=Z/t)。
【0005】
そのため、露光光学系103の構造を変更せずに解像度を高くするには、光スポットの1線走査する時間を長くとる方法しかない。
しかし、従来の構造では、光スポットを走査する速度(主走査速度)と感光体ドラム101の回転送り速度とが同じであるため、光スポットの1線走査する時間を長くするために光スポットを走査する速度を遅くすると、感光体の送り速度(副走査速度)も一緒に遅くなってしまい、電子写真のプロセスを実現するプロセス速度の範囲から外れてしまうので、実現には限界がある。
【0006】
本発明の目的は、露光光学系の構造を変更しないで高解像度化を達成することができる電子写真装置及び電子写真の描画方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そのため、本発明は、感光体ドラムの回転送り速度(副走査速度)を光スポットを走査する速度(主走査速度)の2以上の整数倍にして前記目的を達成しようとするものである。
【0008】
具体的には、電子写真装置にかかる本発明は、周面に電荷を帯電されることが可能であるとともに露光されることで電荷が周面から除かれる感光体ドラムと、この感光体ドラムの周面に電荷を帯電させる帯電手段と、この帯電手段による帯電後前記感光体ドラムの周面に前記感光体ドラムの回転送り方向と直交する方向に沿って光スポットを走査しかつ画像信号に応じて光スポットを明滅させることで露光して静電潜像を作成する露光光学系と、この露光光学系による露光後前記感光体ドラム周面にトナーを付着させて前記感光体ドラムの周面に前記静電潜像を現像する現像手段と、この現像手段で形成された画像を前記感光体ドラムから出力媒体に写し取る転写手段と、を備え、前記感光体ドラムの回転送り速度を前記露光光学系で光スポットを走査する速度のm倍(mは2以上の整数)としたことを特徴とする。
【0009】
また、電子写真の描画方法にかかる本発明は、回転駆動する感光体ドラムの周面を帯電させるとともに、帯電後前記感光体ドラムの周面に前記感光体ドラムの回転送り方向と直交する方向に沿って光スポットを走査しかつ画像信号に応じて光スポットを明滅させることで露光して静電潜像を作成し、その後、前記感光体ドラムの周面にトナーを付着させて前記静電潜像を現像し、さらに、前記感光体ドラムの画像を出力媒体に写し取る電子写真の描画方法であって、前記感光体ドラムの回転送り速度を前記露光光学系で光スポットを走査する速度のm倍(mは2以上の整数)としたことを特徴とする。
【0010】
このような本発明では、高解像度を達成するためには光スポットの走査時間tを長くする必要があり、そのため、光スポットの走査時間tをα倍に遅くすることにより、露光光学系の解像度がXdpiからα・Xdpiへ高くなる。
すると、光スポットの走査速度Vm(主走査速度)は(1/α2)と遅くなるが、この場合、従来と同様に、感光体ドラムの送り速度(副走査速度)を主走査速度と同じにすると、プロセス速度(装置全体の速度)も(1/α2)と遅くなる。そこで、副走査速度を主走査速度の(α2)以上となるm倍とすると、プロセス速度が低下することなく、α・Xdpiの高解像度化を達成することができる。
さらに、副走査速度を主走査速度のβ×(α2)(βは2以上の整数)とすると、感光体ドラムの回転速度が通常の回転速度に比べてβ倍となるため、プロセス速度自体も従来に比べてβ倍速めることができ、プロセスがより安定する。
【0011】
従って、本発明では、感光体ドラムの回転送り速度(副走査速度)が光スポットの走査速度(主走査速度)より大きいので、露光光学系の構造を変更しなくとも、光スポットが1線走査する時間を長くすることができ、解像度を高くすることができる。
しかも、副走査速度を主走査速度の2以上の整数倍としたので、感光体ドラムの適正な画像形成が行える。なお、整数倍としたのは、ドラム周面に描写される光スポットが重ならないようにするためである。
【0012】
ここで、本発明では、前記露光光学系は、前記感光体ドラムの周面に光スポットを書き込んでドラム周方向に1巡した後、2巡目以降の光スポットの書き出し開始位置を光スポットの幅寸法だけ前記感光体ドラムの回転送り方向にずらしm巡して1色分の画像を形成する構成としてもよい。
【0013】
さらに、電子写真装置にかかる本発明では、前記感光体ドラムの周面に描写される画像を、光スポットで走査する順序に画像を変換する、画像変換手段を備えた構成としてもよい。
前述の発明では、感光体ドラムの周面に画像情報が従来と異なる状態で描画されることになるが、本発明では、画像変換手段によって画像情報が変換されるため、露光光学系に供給する画像情報として従来と同じ情報を利用することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、図面に基づいて、本発明に係る電子写真装置の一実施形態を説明する。
図1に示すように、電子写真装置1は、印刷画像データに基づいて作成された描画データを、イエロー、マゼンダ、シアン、ブラック等の色を順々に重ねてイメージを形成するイメージオンイメージによる印刷を行うもので、画像が形成される感光体ドラム2を備えている。
【0015】
この感光体ドラム2の近傍には、当該感光体ドラム2に静電気電荷を帯びさせて感光性を与える帯電手段としての帯電器3と、帯電した感光体ドラム2に光スポットを明滅して静電潜像を形成する露光光学系としての露光器4とが設けられている。
また、感光体ドラム2の例えば下方には、感光体ドラム2に形成された静電潜像を液体トナーで現像する現像手段5が設けられ、この現像手段5に隣接して液体トナーの余剰部分を除去する絞り器6が設けられている。
【0016】
感光体ドラム2の例えば上方には、現像手段5で形成された画像を感光体ドラム2から紙等の出力媒体7に写し取る転写手段8が設けられている。
この転写手段8は、感光体ドラム2の周面の印刷画を圧力転写される中間転写ローラ9と、この中間転写ローラ9上方からバックアップして中間転写ローラ9のたわみによる押圧の逃げを防ぎ、全体に強い印圧を加える転写加圧ローラ10とを備えて構成されている。
感光体ドラム2の側方には、感光体ドラム2の周面に空気や窒素ガス等を吹き付けて液体トナーを乾燥させる乾燥手段(図示せず)が設けられている。
【0017】
感光体ドラム2には感光体駆動系11が設けられており、この感光体駆動系11は第1サーボモータ12及び駆動ベルト13を備え、感光体ドラム2を所定の速度で回転駆動する構成である。
中間転写ローラ9は第2サーボモータ14で回転駆動される構成であり、転写加圧ローラ10は第3サーボモータ15で回転駆動される構成である。
これらの第1サーボモータ12、第2サーボモータ14及び第3サーボモータ15は、制御手段16からの指令を受けて回転駆動が制御される。この制御手段16は画像データに基づいて前記サーボモータ12,14,15の回転を制御する信号を送るとともに、帯電器3及び露光器4を制御する構成である。
【0018】
露光器4は、図2に示すように、一定回転で回転するポリゴンスキャナー91と、このポリゴンスキャナー91からのレーザ光を集光するfθレンズ92と、ポリゴンスキャナー91に入射させるレーザダイオード93とを含み構成され、レーザダイオード93から出力されたレーザ光は、ポリゴンスキャナー91に入射され、かつ反射し、fθレンズ92を経て感光体ドラム2の回転送り方向と直交する方向に沿って光スポットを走査する。
【0019】
露光器4は画像変換手段17を介して制御手段16からの画像信号に応じて光スポットを明滅するもので、所定の解像度、例えば、600dpiを有する。ここで、制御手段16によって、感光体ドラム2の回転送り速度(副走査速度)は露光器4で光スポットを走査する速度(主走査速度)のm倍(mは2以上の整数、本実施形態では16)に制御されるものであり、感光体ドラム2の周面に光スポットを書き込んでドラム周方向に1巡した後、2巡目以降の光スポットの書き出し開始位置を光スポットの幅寸法だけ感光体ドラム2の回転送り方向にずらしm巡して画像を形成する。
【0020】
図3は、感光体ドラム2の周面を展開したものであって、光スポットが描画された状態を示す模式図である。
図3において、感光体ドラム2が回転している状態でドラム周面2Aに光スポットが直線状に書き込まれるため、光スポットの描画ラインLは光スポットを走査する方向に対して所定角度傾いて形成される。この光スポットの描画ラインLは1巡目L1がドラム周面の一端縁部から他端縁部へ1線走査し、その後、他端縁部と同じ感光体ドラム2の送り方向位置となる一端縁部から他端縁部へ1線走査し、これがドラム周面全面にわたって行われる。
【0021】
そのため、1巡目の光スポットは、隣り合う描画ラインL1同士の間に所定の間隔Dが形成されることになる。
光スポットを書き込んでドラム周方向に1巡した後、2巡目の光スポットを、その描画ラインL2の書き出し開始位置を1巡目の光スポットの幅寸法Zだけ感光体ドラム2の回転送り方向にずらして形成する。
同様に、3巡目からm巡目(図3ではm=16)の光スポットを描画する。ここで、光スポットの幅寸法Zは隣合う1巡目の描画ラインL1の間隔Dをm等分したもの(D/m)である。
【0022】
以上の通り、図3で示される画像は、図5で示される従来の画像に比べて、描画ラインの光スポットの走査方向に対する傾斜角度が大きいとともに、描画ラインの形成順序が不連続となるため、本実施形態は、感光体ドラム2の周面に描写される画像を、光スポットで走査する順序に画像を変換する、画像変換手段17を備える。
【0023】
次に、本実施形態の電子写真の描画方法を説明する。
まず、感光体ドラム2を回転駆動させるとともに、帯電器3で感光体ドラム2の周面2Aを帯電させる。
感光体ドラム2の周面2Aが帯電した後、感光体ドラム2の周面2Aに感光体ドラム2の回転送り方向と直交する方向に沿って露光器4から光スポットを走査しかつ制御手段16から送られる画像信号に応じて光スポットを明滅させることで露光して静電潜像を作成する。
【0024】
感光体ドラム2の周面2Aの上での光スポットの書き込みは、ドラム周方向に1巡した後、2巡目以降の光スポットの書き出し開始位置が光スポットの幅寸法だけ感光体ドラム2の回転送り方向の下流側にずれることになり、最終的には、16巡して静電潜像が感光体ドラム2の周面全面に描画されることになる。なお、図3では、2巡目以降の光スポットの書き出し位置が感光体ドラム2の回転方向下流側にずれているが、本実施形態では上流側にずれている構成でもよい。
【0025】
ここで、本実施形態では、光スポットの走査時間tを4倍に遅くして露光器4の解像度を600dpiから2400dpiに高くするために、感光体ドラム2の回転送り速度(副走査速度)を露光器4で光スポットを走査する速度(主走査速度)の16倍とする。
光スポットの走査時間tを4倍に遅くすることで、光スポットの主走査速度Vmが見かけ上(1/16)と遅くなるが、本実施形態では、副走査速度が主走査速度の16倍であるため、電子写真装置1の全体のプロセス速度が従来と同じになる。
【0026】
感光体ドラム2の周面に静電潜像が描画されたら、感光体ドラム2の周面に現像手段5で液体トナーを付着させて静電潜像を現像し、絞り器6で余分な液体トナーを取り除く。
さらに、感光体ドラム2の画像を、中間転写ローラ9と転写加圧ローラ10との間に挟持された出力媒体7に写し取る。
【0027】
従って、本実施形態では、感光体ドラム2の周面2Aを帯電器3で帯電させるとともに、帯電後に感光体ドラム2の周面2Aに感光体ドラム2の回転送り方向(副走査方向)と直交する主走査方向に沿って光スポットを露光器4で走査しかつ画像信号に応じて光スポットを明滅させることで露光して静電潜像を作成し、その後、感光体ドラム2の周面2Aに現像手段5でトナーを付着させて静電潜像を現像し、さらに、感光体ドラム2の画像を出力媒体7に写し取って電子写真を描画するにあたり、感光体ドラム2の回転送り速度を露光器4で光スポットを走査する速度の2以上の整数である16倍としたので、感光体ドラム2の副走査方向の速度が光スポットの主走査速度より大きくなり、露光器4の構造を変更しなくとも、光スポットが走査する時間を4倍に長くすることができ、装置全体のプロセス速度を従来に比べて変えることなく、解像度を4倍に向上させることができる。
【0028】
しかも、副走査速度を主走査速度の整数倍である16倍としたので、ドラム周面に描写される光スポットが重なることがなく、適正な画像形成が行える。つまり、隣り合う1本目の描画ラインLm(L16)と2本目の描画ラインL1との間に隙間ができることがないので、適正な画像形成を行える。
【0029】
露光器4は、感光体ドラム2の周面2Aに光スポットを書き込んでドラム周方向に1巡した後、2巡目以降の光スポットの書き出し開始位置を光スポットの幅寸法Zだけ感光体ドラム2の回転送り方向にずらし、最終的にm巡して1色分の画像を形成する構成としたから、ドラム周面2Aにおいて隣り合う光スポットの書き込み部分同士の間に余白がなくなることで、最大限の画像情報を感光体ドラム2に描写することができる。
【0030】
感光体ドラム2の周面2Aに描写される画像を、光スポットで走査する順番に画像を変換する画像変換手段17を備えたから、実際に感光体ドラム2の周面2Aに描画される画像が描画ラインLの順番が入り組んだ状態であっても、画像変換手段17によって画像情報が変換されるため、制御手段16から露光器4に供給する画像情報を従来と同じものにすることができる。
そのため、制御手段16を従来と同じ構造にすることができるので、部品の共通化を図ることができる。
【0031】
なお、本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できるものであれば、次のような変形形態でもよいものである。
例えば、前記実施形態では、感光体ドラム2の回転送り速度を露光器4での光スポットの主走査速度に対して16倍としたが、本発明では、必ずしも16倍であることを要せず、2以上の整数であれば、いずれの倍数(2,3,4……)でもよい。
【0032】
前記実施形態における構造において、回転送り速度(副走査速度)を光りスポットの主走査速度の32倍とすれば、装置全体のプロセス速度を前記実施形態の場合に比べて2倍とすることができる。これにより、プロセス速度は従来構造のプロセス速度に比べて2倍となっているため、電子写真の作成時間を短縮することができる。
【0033】
【発明の効果】
本発明によれば、感光体ドラムの副走査速度を主走査速度の2以上の整数倍にしたから、露光光学系の構造を変更しないで高解像度化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電子写真装置の全体を示す概略構成図である。
【図2】前記実施形態における露光光学系の例を示す概略図である。
【図3】前記実施形態における感光体ドラム上での光スポットが描画された状態を示す模式図である。
【図4】従来例に係る電子写真装置の全体を示す概略構成図である。
【図5】従来例における感光体ドラム上での光スポットが描画された状態を示す模式図である。
【符号の説明】
1 電子写真装置
2 感光体ドラム
2A 周面
3 帯電器(帯電手段)
4 露光器(露光光学系)
5 現像手段
7 出力媒体
8 転写手段
17 画像変換手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、感光体ドラム周面に光スポットで露光して静電画像を作成するとともに、この静電画像をトナーで現像する電子写真装置及び電子写真の描画方法に関する。
【0002】
【背景技術】
従来より、感光体ドラム周面に作成された静電画像を液体トナーで現像して画像を形成し、その画像を出力媒体に写し取る電子写真装置が知られている。
この電子写真装置は、図4に示される通り、感光体駆動系100で回転駆動される感光体ドラム101と、この感光体ドラム101の周面に帯電させる帯電器102と、感光体ドラム101の周面に光スポットを走査するとともに明滅させることでドラム周面を露光する露光光学系103と、感光体ドラム101の周面にトナーを付着させて静電潜像を現像する現像器104と、この現像器104で現像された画像を紙等の出力媒体110に写し取る転写手段105とを備えており、転写手段105は中間転写体106と転写加圧体107とで出力媒体110に印刷する構造である。
【0003】
露光光学系103は感光体ドラム101の周面に光スポットを走査するとともに画像信号に応じて光スポットを明滅させる構造である。回転する感光体ドラム101の周面に対してドラム回転送り方向と直交する方向に沿って光スポットを走査するが、光スポットは、回転される感光体ドラム101の周面の一端縁部から他端縁部に向けて走査した後、再び、一端縁部に戻り、他端縁部に向けて走査される。
そのため、図5に示される通り、感光体ドラム101の周面101Aに走査される光スポットの軌跡Pは、光スポットの走査方向に対して所定角度傾斜した直線状に形成されることになり、その直線状の軌跡Pは周面101Aに複数形成されるとともに、互いに平行とされる。
従来では、露光光学系103で光スポットを走査する速度(主走査速度)と感光体ドラム101の回転送り速度とは同じであり、感光体ドラム101が1巡(1周り)するまでに必要な画像がドラム周面に形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
画像の解像度Xは光スポットを明滅する速度Vsと、光スポットを1線走査する時間tと、走査する1線の長さLとの掛け算により決定される(X=Vs×t×L)。また、光スポットの横直径Yは解像度Xの逆数であり(Y=1/X)、走査する光スポットの幅寸法Zは光スポットの横直径Yと光スポットの縦横比Cとの掛け算により決定される(Z=C×Y)。さらに、光スポットを走査する速度(主走査速度)Vmは光スポットの幅寸法Zを、光スポットを1線走査する時間tで割り算することで決定される(Vm=Z/t)。
【0005】
そのため、露光光学系103の構造を変更せずに解像度を高くするには、光スポットの1線走査する時間を長くとる方法しかない。
しかし、従来の構造では、光スポットを走査する速度(主走査速度)と感光体ドラム101の回転送り速度とが同じであるため、光スポットの1線走査する時間を長くするために光スポットを走査する速度を遅くすると、感光体の送り速度(副走査速度)も一緒に遅くなってしまい、電子写真のプロセスを実現するプロセス速度の範囲から外れてしまうので、実現には限界がある。
【0006】
本発明の目的は、露光光学系の構造を変更しないで高解像度化を達成することができる電子写真装置及び電子写真の描画方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そのため、本発明は、感光体ドラムの回転送り速度(副走査速度)を光スポットを走査する速度(主走査速度)の2以上の整数倍にして前記目的を達成しようとするものである。
【0008】
具体的には、電子写真装置にかかる本発明は、周面に電荷を帯電されることが可能であるとともに露光されることで電荷が周面から除かれる感光体ドラムと、この感光体ドラムの周面に電荷を帯電させる帯電手段と、この帯電手段による帯電後前記感光体ドラムの周面に前記感光体ドラムの回転送り方向と直交する方向に沿って光スポットを走査しかつ画像信号に応じて光スポットを明滅させることで露光して静電潜像を作成する露光光学系と、この露光光学系による露光後前記感光体ドラム周面にトナーを付着させて前記感光体ドラムの周面に前記静電潜像を現像する現像手段と、この現像手段で形成された画像を前記感光体ドラムから出力媒体に写し取る転写手段と、を備え、前記感光体ドラムの回転送り速度を前記露光光学系で光スポットを走査する速度のm倍(mは2以上の整数)としたことを特徴とする。
【0009】
また、電子写真の描画方法にかかる本発明は、回転駆動する感光体ドラムの周面を帯電させるとともに、帯電後前記感光体ドラムの周面に前記感光体ドラムの回転送り方向と直交する方向に沿って光スポットを走査しかつ画像信号に応じて光スポットを明滅させることで露光して静電潜像を作成し、その後、前記感光体ドラムの周面にトナーを付着させて前記静電潜像を現像し、さらに、前記感光体ドラムの画像を出力媒体に写し取る電子写真の描画方法であって、前記感光体ドラムの回転送り速度を前記露光光学系で光スポットを走査する速度のm倍(mは2以上の整数)としたことを特徴とする。
【0010】
このような本発明では、高解像度を達成するためには光スポットの走査時間tを長くする必要があり、そのため、光スポットの走査時間tをα倍に遅くすることにより、露光光学系の解像度がXdpiからα・Xdpiへ高くなる。
すると、光スポットの走査速度Vm(主走査速度)は(1/α2)と遅くなるが、この場合、従来と同様に、感光体ドラムの送り速度(副走査速度)を主走査速度と同じにすると、プロセス速度(装置全体の速度)も(1/α2)と遅くなる。そこで、副走査速度を主走査速度の(α2)以上となるm倍とすると、プロセス速度が低下することなく、α・Xdpiの高解像度化を達成することができる。
さらに、副走査速度を主走査速度のβ×(α2)(βは2以上の整数)とすると、感光体ドラムの回転速度が通常の回転速度に比べてβ倍となるため、プロセス速度自体も従来に比べてβ倍速めることができ、プロセスがより安定する。
【0011】
従って、本発明では、感光体ドラムの回転送り速度(副走査速度)が光スポットの走査速度(主走査速度)より大きいので、露光光学系の構造を変更しなくとも、光スポットが1線走査する時間を長くすることができ、解像度を高くすることができる。
しかも、副走査速度を主走査速度の2以上の整数倍としたので、感光体ドラムの適正な画像形成が行える。なお、整数倍としたのは、ドラム周面に描写される光スポットが重ならないようにするためである。
【0012】
ここで、本発明では、前記露光光学系は、前記感光体ドラムの周面に光スポットを書き込んでドラム周方向に1巡した後、2巡目以降の光スポットの書き出し開始位置を光スポットの幅寸法だけ前記感光体ドラムの回転送り方向にずらしm巡して1色分の画像を形成する構成としてもよい。
【0013】
さらに、電子写真装置にかかる本発明では、前記感光体ドラムの周面に描写される画像を、光スポットで走査する順序に画像を変換する、画像変換手段を備えた構成としてもよい。
前述の発明では、感光体ドラムの周面に画像情報が従来と異なる状態で描画されることになるが、本発明では、画像変換手段によって画像情報が変換されるため、露光光学系に供給する画像情報として従来と同じ情報を利用することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、図面に基づいて、本発明に係る電子写真装置の一実施形態を説明する。
図1に示すように、電子写真装置1は、印刷画像データに基づいて作成された描画データを、イエロー、マゼンダ、シアン、ブラック等の色を順々に重ねてイメージを形成するイメージオンイメージによる印刷を行うもので、画像が形成される感光体ドラム2を備えている。
【0015】
この感光体ドラム2の近傍には、当該感光体ドラム2に静電気電荷を帯びさせて感光性を与える帯電手段としての帯電器3と、帯電した感光体ドラム2に光スポットを明滅して静電潜像を形成する露光光学系としての露光器4とが設けられている。
また、感光体ドラム2の例えば下方には、感光体ドラム2に形成された静電潜像を液体トナーで現像する現像手段5が設けられ、この現像手段5に隣接して液体トナーの余剰部分を除去する絞り器6が設けられている。
【0016】
感光体ドラム2の例えば上方には、現像手段5で形成された画像を感光体ドラム2から紙等の出力媒体7に写し取る転写手段8が設けられている。
この転写手段8は、感光体ドラム2の周面の印刷画を圧力転写される中間転写ローラ9と、この中間転写ローラ9上方からバックアップして中間転写ローラ9のたわみによる押圧の逃げを防ぎ、全体に強い印圧を加える転写加圧ローラ10とを備えて構成されている。
感光体ドラム2の側方には、感光体ドラム2の周面に空気や窒素ガス等を吹き付けて液体トナーを乾燥させる乾燥手段(図示せず)が設けられている。
【0017】
感光体ドラム2には感光体駆動系11が設けられており、この感光体駆動系11は第1サーボモータ12及び駆動ベルト13を備え、感光体ドラム2を所定の速度で回転駆動する構成である。
中間転写ローラ9は第2サーボモータ14で回転駆動される構成であり、転写加圧ローラ10は第3サーボモータ15で回転駆動される構成である。
これらの第1サーボモータ12、第2サーボモータ14及び第3サーボモータ15は、制御手段16からの指令を受けて回転駆動が制御される。この制御手段16は画像データに基づいて前記サーボモータ12,14,15の回転を制御する信号を送るとともに、帯電器3及び露光器4を制御する構成である。
【0018】
露光器4は、図2に示すように、一定回転で回転するポリゴンスキャナー91と、このポリゴンスキャナー91からのレーザ光を集光するfθレンズ92と、ポリゴンスキャナー91に入射させるレーザダイオード93とを含み構成され、レーザダイオード93から出力されたレーザ光は、ポリゴンスキャナー91に入射され、かつ反射し、fθレンズ92を経て感光体ドラム2の回転送り方向と直交する方向に沿って光スポットを走査する。
【0019】
露光器4は画像変換手段17を介して制御手段16からの画像信号に応じて光スポットを明滅するもので、所定の解像度、例えば、600dpiを有する。ここで、制御手段16によって、感光体ドラム2の回転送り速度(副走査速度)は露光器4で光スポットを走査する速度(主走査速度)のm倍(mは2以上の整数、本実施形態では16)に制御されるものであり、感光体ドラム2の周面に光スポットを書き込んでドラム周方向に1巡した後、2巡目以降の光スポットの書き出し開始位置を光スポットの幅寸法だけ感光体ドラム2の回転送り方向にずらしm巡して画像を形成する。
【0020】
図3は、感光体ドラム2の周面を展開したものであって、光スポットが描画された状態を示す模式図である。
図3において、感光体ドラム2が回転している状態でドラム周面2Aに光スポットが直線状に書き込まれるため、光スポットの描画ラインLは光スポットを走査する方向に対して所定角度傾いて形成される。この光スポットの描画ラインLは1巡目L1がドラム周面の一端縁部から他端縁部へ1線走査し、その後、他端縁部と同じ感光体ドラム2の送り方向位置となる一端縁部から他端縁部へ1線走査し、これがドラム周面全面にわたって行われる。
【0021】
そのため、1巡目の光スポットは、隣り合う描画ラインL1同士の間に所定の間隔Dが形成されることになる。
光スポットを書き込んでドラム周方向に1巡した後、2巡目の光スポットを、その描画ラインL2の書き出し開始位置を1巡目の光スポットの幅寸法Zだけ感光体ドラム2の回転送り方向にずらして形成する。
同様に、3巡目からm巡目(図3ではm=16)の光スポットを描画する。ここで、光スポットの幅寸法Zは隣合う1巡目の描画ラインL1の間隔Dをm等分したもの(D/m)である。
【0022】
以上の通り、図3で示される画像は、図5で示される従来の画像に比べて、描画ラインの光スポットの走査方向に対する傾斜角度が大きいとともに、描画ラインの形成順序が不連続となるため、本実施形態は、感光体ドラム2の周面に描写される画像を、光スポットで走査する順序に画像を変換する、画像変換手段17を備える。
【0023】
次に、本実施形態の電子写真の描画方法を説明する。
まず、感光体ドラム2を回転駆動させるとともに、帯電器3で感光体ドラム2の周面2Aを帯電させる。
感光体ドラム2の周面2Aが帯電した後、感光体ドラム2の周面2Aに感光体ドラム2の回転送り方向と直交する方向に沿って露光器4から光スポットを走査しかつ制御手段16から送られる画像信号に応じて光スポットを明滅させることで露光して静電潜像を作成する。
【0024】
感光体ドラム2の周面2Aの上での光スポットの書き込みは、ドラム周方向に1巡した後、2巡目以降の光スポットの書き出し開始位置が光スポットの幅寸法だけ感光体ドラム2の回転送り方向の下流側にずれることになり、最終的には、16巡して静電潜像が感光体ドラム2の周面全面に描画されることになる。なお、図3では、2巡目以降の光スポットの書き出し位置が感光体ドラム2の回転方向下流側にずれているが、本実施形態では上流側にずれている構成でもよい。
【0025】
ここで、本実施形態では、光スポットの走査時間tを4倍に遅くして露光器4の解像度を600dpiから2400dpiに高くするために、感光体ドラム2の回転送り速度(副走査速度)を露光器4で光スポットを走査する速度(主走査速度)の16倍とする。
光スポットの走査時間tを4倍に遅くすることで、光スポットの主走査速度Vmが見かけ上(1/16)と遅くなるが、本実施形態では、副走査速度が主走査速度の16倍であるため、電子写真装置1の全体のプロセス速度が従来と同じになる。
【0026】
感光体ドラム2の周面に静電潜像が描画されたら、感光体ドラム2の周面に現像手段5で液体トナーを付着させて静電潜像を現像し、絞り器6で余分な液体トナーを取り除く。
さらに、感光体ドラム2の画像を、中間転写ローラ9と転写加圧ローラ10との間に挟持された出力媒体7に写し取る。
【0027】
従って、本実施形態では、感光体ドラム2の周面2Aを帯電器3で帯電させるとともに、帯電後に感光体ドラム2の周面2Aに感光体ドラム2の回転送り方向(副走査方向)と直交する主走査方向に沿って光スポットを露光器4で走査しかつ画像信号に応じて光スポットを明滅させることで露光して静電潜像を作成し、その後、感光体ドラム2の周面2Aに現像手段5でトナーを付着させて静電潜像を現像し、さらに、感光体ドラム2の画像を出力媒体7に写し取って電子写真を描画するにあたり、感光体ドラム2の回転送り速度を露光器4で光スポットを走査する速度の2以上の整数である16倍としたので、感光体ドラム2の副走査方向の速度が光スポットの主走査速度より大きくなり、露光器4の構造を変更しなくとも、光スポットが走査する時間を4倍に長くすることができ、装置全体のプロセス速度を従来に比べて変えることなく、解像度を4倍に向上させることができる。
【0028】
しかも、副走査速度を主走査速度の整数倍である16倍としたので、ドラム周面に描写される光スポットが重なることがなく、適正な画像形成が行える。つまり、隣り合う1本目の描画ラインLm(L16)と2本目の描画ラインL1との間に隙間ができることがないので、適正な画像形成を行える。
【0029】
露光器4は、感光体ドラム2の周面2Aに光スポットを書き込んでドラム周方向に1巡した後、2巡目以降の光スポットの書き出し開始位置を光スポットの幅寸法Zだけ感光体ドラム2の回転送り方向にずらし、最終的にm巡して1色分の画像を形成する構成としたから、ドラム周面2Aにおいて隣り合う光スポットの書き込み部分同士の間に余白がなくなることで、最大限の画像情報を感光体ドラム2に描写することができる。
【0030】
感光体ドラム2の周面2Aに描写される画像を、光スポットで走査する順番に画像を変換する画像変換手段17を備えたから、実際に感光体ドラム2の周面2Aに描画される画像が描画ラインLの順番が入り組んだ状態であっても、画像変換手段17によって画像情報が変換されるため、制御手段16から露光器4に供給する画像情報を従来と同じものにすることができる。
そのため、制御手段16を従来と同じ構造にすることができるので、部品の共通化を図ることができる。
【0031】
なお、本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できるものであれば、次のような変形形態でもよいものである。
例えば、前記実施形態では、感光体ドラム2の回転送り速度を露光器4での光スポットの主走査速度に対して16倍としたが、本発明では、必ずしも16倍であることを要せず、2以上の整数であれば、いずれの倍数(2,3,4……)でもよい。
【0032】
前記実施形態における構造において、回転送り速度(副走査速度)を光りスポットの主走査速度の32倍とすれば、装置全体のプロセス速度を前記実施形態の場合に比べて2倍とすることができる。これにより、プロセス速度は従来構造のプロセス速度に比べて2倍となっているため、電子写真の作成時間を短縮することができる。
【0033】
【発明の効果】
本発明によれば、感光体ドラムの副走査速度を主走査速度の2以上の整数倍にしたから、露光光学系の構造を変更しないで高解像度化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電子写真装置の全体を示す概略構成図である。
【図2】前記実施形態における露光光学系の例を示す概略図である。
【図3】前記実施形態における感光体ドラム上での光スポットが描画された状態を示す模式図である。
【図4】従来例に係る電子写真装置の全体を示す概略構成図である。
【図5】従来例における感光体ドラム上での光スポットが描画された状態を示す模式図である。
【符号の説明】
1 電子写真装置
2 感光体ドラム
2A 周面
3 帯電器(帯電手段)
4 露光器(露光光学系)
5 現像手段
7 出力媒体
8 転写手段
17 画像変換手段
Claims (5)
- 周面に電荷を帯電されることが可能であるとともに露光されることで電荷が周面から除かれる感光体ドラムと、この感光体ドラムの周面に電荷を帯電させる帯電手段と、この帯電手段による帯電後前記感光体ドラムの周面に前記感光体ドラムの回転送り方向と直交する方向に沿って光スポットを走査しかつ画像信号に応じて光スポットを明滅させることで露光して静電潜像を作成する露光光学系と、この露光光学系による露光後前記感光体ドラム周面にトナーを付着させて前記感光体ドラムの周面に前記静電潜像を現像する現像手段と、この現像手段で形成された画像を前記感光体ドラムから出力媒体に写し取る転写手段と、を備え、
前記感光体ドラムの回転送り速度を前記露光光学系で光スポットを走査する速度のm倍(mは2以上の整数)としたことを特徴とする電子写真装置。 - 請求項1に記載の電子写真装置において、前記露光光学系は、前記感光体ドラムの周面に光スポットを書き込んでドラム周方向に1巡した後、2巡目以降の光スポットの書き出し開始位置を光スポットの幅寸法だけ前記感光体ドラムの回転送り方向にずらしm巡して1色分の画像を形成することを特徴とする電子写真装置。
- 請求項1又は2に記載の電子写真装置において、前記感光体ドラムの周面に描写される画像を、光スポットで走査する順番に画像を変換する画像変換手段を備えたことを特徴とする電子写真装置。
- 回転駆動する感光体ドラムの周面を帯電させるとともに、帯電後前記感光体ドラムの周面に前記感光体ドラムの回転送り方向と直交する方向に沿って光スポットを走査しかつ画像信号に応じて光スポットを明滅させることで露光して静電潜像を作成し、その後、前記感光体ドラムの周面にトナーを付着させて前記静電潜像を現像し、さらに、前記感光体ドラムの画像を出力媒体に写し取る電子写真の描画方法であって、
前記感光体ドラムの回転送り速度を前記露光光学系で光スポットを走査する速度のm倍(mは2以上の整数)としたことを特徴とする電子写真の描画方法。 - 請求項4に記載の電子写真の描画方法において、前記感光体ドラムの周面に光スポットを書き込んでドラム周方向に1巡した後、2巡目以降の光スポットの書き出し開始位置を光スポットの幅寸法だけ前記感光体ドラムの回転送り方向にずらし、最終的には、m巡して1色分の画像を形成することを特徴とする電子写真の描画方法。
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