JP2004025286A - 多面体容器の製造方法及びその製造装置 - Google Patents

多面体容器の製造方法及びその製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004025286A
JP2004025286A JP2002189389A JP2002189389A JP2004025286A JP 2004025286 A JP2004025286 A JP 2004025286A JP 2002189389 A JP2002189389 A JP 2002189389A JP 2002189389 A JP2002189389 A JP 2002189389A JP 2004025286 A JP2004025286 A JP 2004025286A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
manufacturing
polyhedral
mold
split mold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002189389A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4359745B2 (ja
Inventor
Takayuki Aikawa
相川 孝之
Koichi Ishizaka
石坂 公一
Kenji Yoshihiro
吉弘 憲司
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Seikan Kaisha Ltd filed Critical Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority to JP2002189389A priority Critical patent/JP4359745B2/ja
Publication of JP2004025286A publication Critical patent/JP2004025286A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4359745B2 publication Critical patent/JP4359745B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】容器内外面の塗膜を損傷させる恐れがなく、成形が瞬間にでき、且つ容器の外側に任意の凹形状を施すことができ、形状の自由度が高い多面体容器を得る。
【解決手段】容器外方を囲うように配置された複数の分割金型3からなる成形金型2と、分割金型3を容器内方に向けて変位させて容器胴部に押圧力を付与するトグル機構からなる分割金型変位機構からなり、複数の分割金型3が、容器胴部のほぼ全周を拘束しながら胴部を内方に押し込むことにより、容器壁を延伸変形させずにほぼ等長変形させて多面体形状に成形加工することができる。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器胴部を多面体に成形加工した多面体容器の製造方法及びその製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、円筒状容器から胴部を変形させた多面体容器に成形する方法として、外型と中子を相対移動させて両者で挾み込むことにより張出し加工を行う方法(例えば、特開平11ー254068号公報)、あるいは予めネッキング加工及びカーリング加工を施して剛性を高めてから、その外側から転動体を金属缶の縦方向に転動させることにより、金属缶の胴部に縦リブ等を施して変形加工を行う方法(特公平2−43566号公報)等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術のうち前者の方法は、中子又は内子を使用するため成形時に、必然的に缶内面に中子又は内子と圧接するので、缶内面に塗布されている塗膜や内層フィルムを損傷させる恐れがある。しかも、成形加工される部分の材料が延伸されるので、缶内外面の塗膜とも損傷を受けやすい欠点がある。また、中子又は内子があると成形装置への容器の挿入、取出を逆方向にしなければならず、連続的に一方向だけのトランスファができないため、単ヘッド当たりのサイクルスピードを上げることができない欠点もある。さらに、後者の場合は、転動体を縦方向に転動させて行うため、縦方向に連続変形する場合に限られ、任意の形状に変形加工することができず、成形の自由度が低いという問題点があった。
【0004】
そこで、本発明は、容器内外面の塗膜やフィルム面を損傷させる恐れがなく、容器の外側に任意の凹形状を施すことができ、且つ成形が瞬間にでき、形状の自由度が高い多面体容器の製造方法及びその製造装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決する本発明の多面体容器の製造方法は、容器の外側に配置されている複数の分割金型からなる成形金型で、容器胴部のほぼ全周を拘束しながら胴部に内方向の押圧力を加えることにより、容器の外側に配置されている分割金型のみで胴部を変形加工することを特徴とするものである。
【0006】
前記成形金型は、容器胴部を押圧変形させる複数の変形加工用分割金型の組み合わせ、又は容器胴部を押圧変形させる変形加工用分割金型と容器胴部の外側へ膨出を拘束する拘束用分割金型の組み合わせで構成することができ、前者の場合は、変形加工中、複数の変形加工用分割金型全体で容器胴部が外方に膨出しないように拘束しながら、胴部を内方に押し込むことにより、胴部周長を略等長変形させて変形加工する。また、後者の場合は、容器胴部変形加工中、拘束用分割金型で容器胴部が外方に膨出しないように拘束しながら、変形加工用分割金型で胴部を内方に押し込んで変形加工する。前記分割金型を、トグル機構により容器の外側から内側に向かう倍力された力で容器胴部の略全周を締め付けながら変形加工することによって、少ない動力でより確実に等長変形加工を行うことができる。
【0007】
また、本発明の多面体容器の製造装置は、容器外方を囲うように配置された複数の分割金型からなる成形金型、前記成形金型を容器内方に変位させて容器胴部に押圧力を付与する分割金型変位機構からなり、前記複数の分割金型は、容器胴部に押圧力を加えられる際に該分割金型が容器胴部のほぼ全周を拘束しながら胴部に内方向の押圧力を加えるように配置されていることを特徴とする。
【0008】
前記各分割金型は、トグル機構又はカム機構により容器の外側から内側に向かって変位駆動されるように構成されている。前記成形金型は、成形加工形状に応じて、容器胴部を押圧変形させる変形加工用金型からなる分割金型のみの組み合わせ、又は該容器胴部を押圧変形させる変形加工用金型と容器胴部の外側へ膨出を拘束する拘束用金型からなる分割金型の組合わせで構成する。
【0009】
そして、前記分割金型は、トグル機構又はカム機構により容器の外側から内側に向かって変位駆動される出力レバーに、着脱自在に装着されているのが望ましい。その場合、前記出力レバーは、前記分割金型が嵌合できる分割金型嵌合溝を有し、且つ該嵌合溝に嵌合した前記分割金型をワンタッチで係脱可能に係止する係止手段を有するように構成する。また、分割金型は、前記出力レバーに着脱自在に装置する装着部と、成形面を有する型部とで構成する。さらに、前記装着部は、前記出力レバーの分割金型嵌合溝に嵌合する板状からなり、その上端部及び下端部に前記出力レバーの係止手段に係止する係止部が形成されている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を基に詳細に説明する。
図1〜図3は、本発明に係る多面体容器製造装置の一実施形態を示し、図1はその成形加工する要部の縦断面を示し、図2及び図3はその平面図であり、図2は成形加工開始前の状態、図3は成形加工終了時点の状態を示している。
本実施形態の多面体容器製造装置では、図4に示すように円筒胴部の開口部に目金蓋53を巻締してあるエアゾール缶等の缶体50の胴部51を均等な平坦辺52からなる12面体胴部に成形加工する場合を示しており、加工する容器の胴部が中心部に位置できる円筒空間の外周に位置するように放射状に配置された12個の分割金型3からなる成形金型2を有している。分割金型3は、本実施形態では均等な12面体を形成するので、すべてが変形加工用金型で構成され、容器に変形させる力が加えられる際に力が逃げないように、その両側端縁同士が互いに接近して成形加工部のほぼ全周をホールドできるように配置されている。それにより、成形加工の際に部分的な延伸が殆ど生じることがなく、缶胴の等長変化による成形加工を可能にし、中子がなくても缶胴の変形加工ができる特徴を有している。
【0011】
各成形金型2は、本実施形態では図1に示すように、トグル機構によって、放射方向に変位するようになって構成されている。図1において、5が固定レバー、6が入力レバー、7が出力レバーであり、固定レバー5と入力レバー6間をリンク8−1、8−2で、入力レバー6と出力レバー7間をリンク9−1、9−2で平行四辺形運動可能に連結することによってトグル機構を構成している。各入力レバー6は、その上端部が上方に延び、固定部に設けられている図示しないシリンダやモータ等の駆動手段に連結されて一斉に上下動されるようになっており、それにより各出力レバー7が一斉に放射方向に変位する。出力レバーの下端には固定台部に沿ってスムーズに往復動できるように、適宜のガイドローラ19を設けてある。出力レバー7に後述するように分割金型3が着脱自在に固定されている。なお、共通する単一の駆動装置によって各トグル機構を一斉に駆動するように構成するほか、各トグル機構毎にあるいはグループ毎に別々の駆動手段を設けても良い。その場合は、成形加工形状に応じて、各分割金型のストローク量やタイミングを個別又はグループ毎に制御できるので、より変化に富んだ成形が可能となる。
【0012】
分割金型3は、後述するように成形する胴部形状に応じて任意の形状のものが採用でき、本実施形態では、これらの金型が出力レバーに着脱自在に取付け可能で、出力レバー7が分割金型チャックを構成しており、分割金型を取り替えるだけで一台の装置で種々の形状の缶胴を成形できるようになっている。図5及び図6に分割金型チャックを構成する出力レバーの一実施形態が示され、図7に該出力レバーに着脱可能に構成されている分割金型の一実施形態が示され、図8に出力レバーに分割金型が固定されている状態が示されている。
【0013】
本実施形態の出力レバー7は、分割金型をワンタッチで着脱できるように構成されていることを特徴とし、図5〜8に示すように、缶胴軸方向に延びる長方形板状を呈し、入力レバー側に面する背面側には、リンク9−1、9−2が揺動可能に嵌合する長溝状のリンク連結孔11−1、11−2が穿設され、且つ該リンク連結孔に直交する軸孔12−1、12−2が穿設されて、リンク連結孔に嵌合されたリンク9−1、9−2に回動自在に軸止できるようになっている。また、成形する缶胴と面する側の前面側には、図7に示す分割金型3の板状の装着部20が嵌合する分割金型嵌合溝13が軸方向に貫通して形成されている。該嵌合溝の下端部側には、分割金型の下端部に形成された係止凹部が嵌合係止する係止ピン14が嵌合溝を横断して設けられ、上端部側には分割金型の上端部背面係止部と係合する係合ピン15が設けられている。また、出力レバーの上端部には、嵌合溝に嵌合された分割金型の装着部20の上端部に突出形成された係合突起部25を前記係合ピン15との間で係止するための揺動係止片16が揺動自在に設けられている。揺動係止片16は、図示のように、略コ字状を呈し、その両後端部が分割金型の側部に揺動自在に軸着され、その前端連結部が分割金型係止部17となっており、出力レバーの上端面から上方に揺動可能となっており、上端面に載った状態で、嵌合溝に嵌合された分割金型の係合突起部25を前記係合ピンと分割金型係止部の後端面18で挟んで固定するようになっている。
【0014】
一方、上記出力レバーに着脱自在に取付け可能に構成されている分割金型3は、図7に示す構成となっている。分割金型3は、装着部20と成形型部21とから構成され、成形型部21は成形する形に応じて相違しているが、装着部20は各分割金型とも同様な構成となっている。即ち、装着部20の下端部には、出力レバーの係止ピン14と係止する係止凹部22が形成されているが、該係止凹部22は出力レバーに係止しやすいように、該係止凹部の差込み方向の後縁側壁部23を前縁側壁部24より長く、且つ先端部先細状に形成することによって、後端部が分割金型嵌合溝13の底壁と係止ピン14との間に嵌合し易くしてある。また、装着部20の上端部には、奥行き方向途中に係合突起部25が突出形成されている。該係合突起部25は、装着部20を分割金型係合溝13に嵌合した際に、装着部20上部を出力レバー7に係止する役割を果たすためのものであり、その後側端縁部26が出力レバー7に設けられた係合ピン15に係合し、前側端縁部27が揺動係止片16の分割金型係止部17の後端面18と係合するようになっている。該係合突起部25の前側端縁部27は、揺動係止片16が揺動して押し下げられる際に、分割金型係止部17の後端縁18が係合しながら押し込むことができるように、円弧状に形成されている。そして、後側端縁部26は出力レバー7に設けられた係合ピン15に係合できるように、前側上端縁27より一段と深く形成されている。
【0015】
本実施形態の出力レバー7及び分割金型3は、以上のように構成され、出力レバー7への分割金型3の取付けは、まず分割金型3の下端部を斜め状態にしてその係止凹部22の後縁側壁部23を係止ピン14と分割金型嵌合溝13の底壁間に差込むことによって、係止凹部22を係止ピン14に係止させる。次いで、揺動係止片を起した状態で分割金型の上端部を後側端縁部26が係合ピン15と係合するまで押し込み、その状態で揺動係止片を押し戻すことによって、揺動係止片の後端面が係合突起部の前側端縁部27に係合又は押圧して、装着部20の上部を嵌合溝に係止する。以上のようにして、特別の工具等を必要とすることなく、ワンタッチで出力レバー7への分割金型3の取付けることができ、分割金型の型替えを熟練を要することなく簡単に且つ正確に行うことができる。
【0016】
本実施形態の多面体容器製造装置は、以上のように構成され、図1及び図2に示すように、分割金型3をセットした出力レバー7が後退している状態で缶体50を分割金型群で囲む円筒状空間部に適宜の供給装置で供給し、この位置で図示しない駆動手段が駆動して入力レバー6を押し下げ駆動することによって、出力レバー7が缶胴中心方向に放射状に移動して、分割金型の成形型部の型面を缶胴に倍力機構により増大された強い力で押し込む。その際、分割金型の平坦な成形型面29が缶胴の略全周を締め付けた状態で押圧するので、材料の逃げによる延伸がなく略等長のまま変形し、ワンストロークで瞬間的に正確に12面体形状に形成することができる。従って、缶内外面の塗膜にダメージを与えることなく成形することができる。そして、成形終了後は入力レバー6が上昇し、分割金型3が元の位置に復帰して缶胴を開放すると、缶体50を下降させて成形金型の位置を通過させ、次工程に送る。なお、本発明の多面体容器の製造方法により成形加工できる容器はその形状や用途が限定されるものではないが、その成形加工は、容器の開口端面の剛性を高めた状態、即ちネッキング加工やフランジ加工工程以後で行うのが好ましい。
【0017】
上記実施形態では、缶胴を正12面体に成形した場合の例であるが、次に、例えば、図10に示すように、部分的に元の缶胴外径部分を残しながら、部分的に内方に窪ませた多面体容器を製造する場合の実施形態について説明する。図10に示す実施形態の缶体55では、胴部56に内方に窪む比較的大きい円弧状縦溝57を等ピッチで6個形成した場合であり、縦溝間壁58はほぼ元の缶体の胴部壁の形状を維持している。
【0018】
上記缶体を成形する場合、前記実施形態の装置において、単に分割金型のみを交換することによって容易に実施することができる。図9はその場合の多面体容器製造装置の実施形態を示している。図9において、35が固定レバー、36が入力レバー、37が出力レバー、38、39がリンクであり、前記実施形態と同様にトグル機構により出力レバーが放射方向に変位駆動される。分割金型は、本実施形態では、円弧状縦溝57を形成するための変形加工用分割金型40と、缶胴の縦溝間壁58に相当する部分を成形加工中拘束する拘束用分割金型41の2種類から構成され、これらの分割金型が図9(a)に示すように、交互に出力レバー37に装着されている。
【0019】
図9に示す実施形態において、缶体の成形は、トグル機構により、各出力レバーが所定のストロークで缶体中心方向に向かって変位することによって、変形加工用分割金型40が胴部を内方に押し込んで円弧状縦溝57を成形する。その間、拘束用分割金型41は、図9(b)に示すように、その型面が缶胴外径位置で縦溝間壁58の変形を拘束する。その結果、変形加工用分割金型40で押圧されている缶胴部分だけ内側に変形して円弧状縦溝57が形成され、図10(b)に示す断面形状の缶体に成形加工することができる。
【0020】
本発明の多面体容器製造装置によれば、上記の形状に限らず、種々の形状の容器を成形することができ、それに対応する種々の形態の分割金型を選択することができる。図12は図10に示す缶体における円弧状縦溝に代えて縦溝の底部が直線的に屈曲している縦溝形状を有しているものに相当する他の実施形態に係る缶体60を示している。この場合は、缶胴61の軸方向に縦溝間壁64を介して形成された6個の縦溝62は、溝底が中央部63で軸線に沿って直線的に屈曲して先鋭状になっている。このような溝底部が中央部で屈曲している縦溝加工、特に深溝加工を行う場合の変形加工用分割金型は、必ずしも加工する長溝全長に亘る同一形状の型面を有してなくも可能である。
【0021】
図11は、図12に示す缶胴を成形する場合の変形加工用分割金型42を示している。この場合の成形型面29は、その断面を同図(b)に示すように、中央部の所定区間だけ三角屋根状に最突出先鋭部43となっており、その両端がその上下端に向かって傾斜した稜線44となっている。
【0022】
このような形状の分割金型での缶体の成形加工は、前記実施形態で説明したように、缶胴全周が変形加工用分割金型42及び拘束用分割金型によりホールドされている形で行うために、変形加工用分割金型42の最突出先鋭部43が缶胴に当たるとその押し込み作用により、缶胴の変形が最突出先鋭部43を起点としてその両端の稜線44に沿って自動的に進行し、分割金型の凸状となっている成形面形状よりも鋭く、長く、且つ深い溝を形成することができる。なお、型面が先鋭凸状になっていても押し込み量が少なければ、型面形状に沿って成形される。従って、このような成形原理を利用することによって、複雑な成形型面によらず、変化に富んだ形状の成形加工ができる。
【0023】
図13は、本発明の他の実施形態に係る多面体容器製造装置の概略図であり、本実施形態では、前記実施形態と比較して、成形金型の駆動を前記実施形態のトグル機構に代えてカム機構を採用した点で相違している。前記実施形態と同様な部材には同様な符号を付し、相違点のみ説明する。本実施形態では、入力レバー44を固定レバー5に対して適宜のリニアガイド46で軸方向に変位可能に設け、且つ該入力レバー44の出力レバーに面する側にはカム面45を形成してある。一方、出力レバー47には前記カム面と係合するカムフォロワ48を設け、入力レバー44を図示しない適宜のアクチュエータで上下駆動することによって、缶体の内方向に変位し、缶胴面を押込み所定形状に成形する。なお、出力レバー47は缶体の内方向に直線的に変位可能に図示しない適宜のガイドにより案内され、カムフォロワ48が常にカム面45と係合するように、引っ張りバネ49等の適宜の付勢手段で付勢されている。
【0024】
以上、本発明の種々の実施形態について説明したが、本発明の多面体容器製造装置は前記実施形態に限るものでなく、その技術的思想の範囲内で種々の設計変更が可能である。また、成形する容器の形状も限定されるものでなく、断面形状が三角形、四角形、六角形、八角形、十二角形等任意の多面体、あるいは例えば軸方向上下に断面形状が相違するように成形すること、部分的に凹部を設ける等任意の加工が可能である。また、容器の全体形状も、上下が円筒缶、上下が多面体缶、ボトル形状金属缶、スプレー缶、飲料缶、あるいは広口容器、狭口容器等種々の形状の容器の成形加工に適用できる。例えば、図14は、開口端にネッキング加工及びカーリング加工工程を経た缶体66に正12面体加工を施した場合を示し、図15にボトル形状の缶体68に縦溝中央部69が直線状に屈曲している縦溝70を連続的に形成した場合を示している。
【0025】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、容器の外側に配置されている複数の分割金型からなる成形金型で、容器胴部のほぼ全周を拘束しながら胴部に内方向の押圧力を加えるので、成形面の材料の延伸が防止されて略等長変形で成形することができ、容器の内外面の塗膜を損傷させることがなく、高品質の多面体容器を得ることができる。特に、容器の外側に配置されている分割金型のみで胴部を変形加工することができ、容器内面に中子や型を設ける必要がないので、内容物と直接接触する容器内面の塗膜や内面層を損傷させることがない。成形された容器は、元の胴外径よりも外側に膨出することが殆どなく、あってもごく僅かな量であるので、搬送上も傷が付きにくい多面体容器を得ることができる。
【0026】
そして、本発明の多面体容器の製造装置及び製造装置によれば、容器口の広狭に制限を受けることなく、しかも瞬間的に複雑な形状の加工ができるので、容器の差別化を図ることができる。また、先鋭状型面を有する変形加工用分割金型で深溝加工をする場合、容器の変形が先鋭状型面により押圧される位置から進行して該変形加工用分割金型の先端形状よりも鋭く深い溝加工が、ワンストロークでできる。
【0027】
さらに、分割金型をトグル機構又はカム機構により容器の外側から内側に向かって変位駆動される出力レバーに、ワンタッチで係脱可能に係止する係止手段を設けることにより、1台の装置で容器形状に応じて分割金型を交換するのみで多種類の形状の容器を得ることができ、しかも分割金型の型替えを特別の工具を必要とすることなく、熟練も要することなく、簡単に且つ正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る多面体容器製造装置の正面概略図である。
【図2】その成形金型の成形加工開始前の配置状態を示す平面図である。
【図3】その成形金型の成形加工終了時点の配置状態を示す平面図である。
【図4】本発明の多面体容器製造方法で製造した容器の一形態を示し、(a)は正面図、(b)はそのA−A断面図である。
【図5】本発明の多面体容器製造装置における出力レバー(分割金型チャック)の実施形態を示す斜視図である。
【図6】(a)は図5に示す出力レバーの背面図、(b)その正面図である。
【図7】本発明の多面体容器製造装置における分割金型の一実施形態を示し、(a)はその斜視図、(b)はそのB−B断面図である。
【図8】図7に示す分割金型を装着した状態での図6に示す出力レバー正面縦断面図である。
【図9】(a)は本発明の他の実施形態に係る多面体容器製造装置における成形金型の成形加工開始前の配置状態を示す平面図、(b)はその成形加工終了時点の配置状態を示す平面模式図である。
【図10】本発明の多面体容器製造方法で製造した容器の他の形態を示し、(a)は正面図、(b)はそのC−C断面図である。
【図11】本発明の多面体容器製造装置における分割金型の他の実施形態を示し、(a)はその斜視図、(b)はそのD−D断面図である。
【図12】本発明の多面体容器製造方法で製造した容器の他の形態を示し、(a)は正面図、(b)はそのE−E断面図である。
【図13】本発明の他の実施形態に係る多面体容器製造装置の正面概略図である。
【図14】本発明の多面体容器製造方法で製造した容器のさらに他の実施形態を示し、(a)は正面図、(b)はそのF−F断面図である。
【図15】本発明の多面体容器製造方法で製造した容器のさらに他の実施形態を示し、(a)は正面図、(b)はそのG−G断面図である。
【符号の説明】
1 多面体容器製造装置     2 成形金型
3、42 分割金型       5、35 固定レバー
6、36、44 入力レバー   7、37、47 出力レバー
8−1、8−2、9−1、9−2、38、39 リンク
11−1、11−2 リンク連結孔
13 分割金型嵌合溝       14 係止ピン
16 揺動係止片         17 分割金型係止部
20 装着部           21 成形型部
22 係止凹部          25 係合突起部
29 成形型面          40 変形加工用分割金型
41 拘束用分割金型       45 カム面
48 カムフォロワ        57 、62 縦溝
60 缶体            61 缶胴

Claims (12)

  1. 容器の外側に配置されている複数の分割金型からなる成形金型で、容器胴部のほぼ全周を拘束しながら胴部に内方向の押圧力を加えることにより、容器の外側に配置されている分割金型のみで胴部を変形加工することを特徴とする多面体容器の製造方法。
  2. 前記成形金型は、容器胴部を押圧変形させる複数の変形加工用分割金型の組み合わせからなり、変形加工中容器胴部が外方に膨出しないように拘束しながら、前記変形加工用分割金型で胴部を内方に押し込むことにより、胴部周長を略等長変形させて変形加工する請求項1に記載の多面体容器の製造方法。
  3. 前記成形金型は、容器胴部を押圧変形させる変形加工用分割金型と容器胴部の外側へ膨出を拘束する拘束用分割金型の組み合わせからなり、容器胴部変形加工中、前記拘束用分割金型で容器胴部が外方に膨出しないように拘束しながら、前記変形加工用分割金型で胴部を内方に押し込んで変形加工する請求項1に記載の多面体容器の製造方法。
  4. 前記分割金型が、トグル機構により容器の外側から内側に向かう倍力された力で容器胴部の略全周を締め付けながら変形加工する請求項1〜3何れかに記載の多面体容器の製造方法。
  5. 容器外方を囲うように配置された複数の分割金型からなる成形金型、前記成形金型を容器内方に変位させて容器胴部に押圧力を付与する分割金型変位機構からなり、前記複数の分割金型は、容器胴部に押圧力を加えられる際に該分割金型が容器胴部のほぼ全周を拘束しながら胴部に内方向の押圧力を加えるように配置されていることを特徴とする多面体容器の製造装置。
  6. 前記各分割金型は、トグル機構により容器の外側から内側に向かって変位駆動される請求項5記載の多面体容器の製造装置。
  7. 前記各分割金型は、カム機構により容器の外側から内側に向かって変位駆動される請求項5記載の多面体容器の製造装置。
  8. 前記成形金型が、容器胴部を押圧変形させる変形加工用金型のみの組み合わせ、又は該変形加工用金型と容器胴部の外側へ膨出を拘束する拘束用金型の組合わせからなる請求項5〜7の何れかに記載の多面体容器の製造装置。
  9. 前記分割金型は、トグル機構又はカム機構により容器の外側から内側に向かって変位駆動される出力レバーに、着脱自在に装着されている請求項6〜8の何れかに記載の多面体容器の製造装置。
  10. 前記出力レバーは、前記分割金型が嵌合できる分割金型嵌合溝を有し、且つ該嵌合溝に嵌合した前記分割金型をワンタッチで係脱可能に係止する係止手段を有している請求項9に記載の多面体容器の製造装置。
  11. 前記分割金型は、前記出力レバーに着脱自在に装置する装着部と、成形面を有する型部とからなる請求項5〜10何れかに記載の多面体容器の製造装置。
  12. 前記装着部は、前記出力レバーの分割金型嵌合溝に嵌合する板状からなり、その上端部及び下端部に前記出力レバーの係止手段に係止する係止部が形成されている請求項11記載の多面体容器の製造装置。
JP2002189389A 2002-06-28 2002-06-28 多面体容器の製造方法及びその製造装置 Expired - Lifetime JP4359745B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002189389A JP4359745B2 (ja) 2002-06-28 2002-06-28 多面体容器の製造方法及びその製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002189389A JP4359745B2 (ja) 2002-06-28 2002-06-28 多面体容器の製造方法及びその製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004025286A true JP2004025286A (ja) 2004-01-29
JP4359745B2 JP4359745B2 (ja) 2009-11-04

Family

ID=31183829

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002189389A Expired - Lifetime JP4359745B2 (ja) 2002-06-28 2002-06-28 多面体容器の製造方法及びその製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4359745B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016087678A (ja) * 2014-11-10 2016-05-23 北海製罐株式会社 缶胴の凹入加工方法及びその装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016087678A (ja) * 2014-11-10 2016-05-23 北海製罐株式会社 缶胴の凹入加工方法及びその装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4359745B2 (ja) 2009-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2004137790A (ru) Машина с линейным приводом для обработки металла давлением
RU2002120919A (ru) Деформирование тонкостенных тел
JP4336425B2 (ja) ブロー成形方法
JP2003048039A (ja) パイプラック成形方法及び装置
JPH08155575A (ja) ラック軸の製造方法
JP2004025286A (ja) 多面体容器の製造方法及びその製造装置
JP2003205536A (ja) 射出成形品の製造装置およびその製造方法
JP2022547008A (ja) 加熱チャンバ
MXPA05000764A (es) Dispositivo y metodo para la termoformacion de un objeto que presenta una porcion de entrada de moldeo.
JP2001286961A (ja) 板材からの回転部品用素材の成形方法
KR100296923B1 (ko) 다단드로잉방법및장치
JP2009202229A (ja) パーツ部品の圧造成形方法
TWI556938B (zh) 撓性材料製管件之製程
JP4414040B2 (ja) エンボス成形方法、およびそのエンボス成形装置
JP2002170529A (ja) バッテリケース、バッテリケース用ブランク、及びバッテリケースの製造方法
JP2009214465A (ja) 表皮材インサート成形装置および成形方法
JP2009202230A (ja) パーツ部品の圧造成形方法
JPH1076321A (ja) 金属薄板成形品およびその製造方法
JPH0919958A (ja) フィルム成形装置
JP4016710B2 (ja) 容器製造装置及び製造方法
DK173155B1 (da) Fremgangsmåde til fremstilling af en beholder med hank
JP2005211972A (ja) 熱間鍛造装置及び熱間鍛造方法
JP6206784B2 (ja) ピンチグリップ式ボトル型容器の成形方法
JP3080893B2 (ja) 釘の製法及び装置
KR20060092426A (ko) 기어 샤프트 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050510

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071016

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080408

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080606

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081029

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090715

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090728

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4359745

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120821

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120821

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120821

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120821

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130821

Year of fee payment: 4

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130821

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term