JP2004023813A - 電気接続箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクトにすることができると共に、車両の限られたスペースに搭載することができる電気接続箱を提供する。
【解決手段】メインカバー23とアッパーカバー24及びアンダーカバー25とからなり、外周を被う防水ボックス21と、この防水ボックス21内に配置されたリレー回路体22とを備えた電気接続箱20において、リレー回路体22を2個のリレーブロック体30,31に分割し、上方位置のリレーブロック体30をメインカバー23内に、下方位置のリレーブロック体31をアンダーカバー25内に分割配置し、下方位置のリレーブロック体31をリレーユニット31Aとして構成した。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、防水ボックス内にリレー回路体が収容されている電気接続箱に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばエンジンルーム内のバッテリ近傍に配置される電気接続箱は、防水構造を有し、且つ、電気接続箱の上方スペースのみを利用してメンテナンスができるように製造する必要がある。この種の電気接続箱として、図11〜図13に示すものがある。この電気接続箱1は、図11〜図13に示すように、外周を被う防水ボックス2と、この防水ボックス2内に配置されたリレー回路体であるリレー本体3とを備えている。
【0003】
防水ボックス2は、枠体形状のメインカバー4と、このメインカバー4の上面を被うアッパーカバー5と、メインカバー4の下面を被うアンダーカバー6とから構成されている。
【0004】
アッパーカバー5は、メインカバー4にロック手段7によってロックされ、このロック手段7を解除することにより取り外しできるようになっている。アンダーカバー6は、メインカバー4に固定されている。
【0005】
リレー本体3は、メインカバー4の内面側に配置され、且つ、メインカバー4に固定されている。リレー本体3は、交換部品である複数のリレー8とヒューズ9及びヒュージブルリンク10と、これらを電気的に接続する図示しないブスバーとを有し、これらによって所望のリレー回路が形成されている。
【0006】
そして、交換部品である複数のリレー8とヒューズ9及びヒュージブルリンク10の全ては、リレー本体3の上面に臨む位置に配置され、リレー本体3の上方より少なくとも状態確認できるように配置されている。
【0007】
上記構成において、アッパーカバー5のロック手段7を解除してアッパーカバー5をメインカバー4より取り外すと、リレー本体3の上面が露出され、メンテナンスを行うことができる。露出されたリレー本体3の上面には、交換部品が全て臨むように配置されているため、メンテナンス性に優れている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の電気接続箱1では、交換部品である複数のリレー8とヒューズ9及びヒュージブルリンク10をリレー本体3の上面に臨む位置に配置されるため、電気接続箱1の投影面積が大きく、車両の1箇所に電気接続箱用の大きなスペースを確保できないときには、上記電気接続箱1を搭載できない。そのため、従来では、電気接続箱を複数個に分割し、分割した電気接続箱を車両に分割搭載せざるを得なかった。この電気接続箱を分割搭載する手段は、車両に設置する電気接続箱の数を増加させると共に、互いの電気接続箱間を電気的に接続するワイヤーハーネスが別途必要であり、コストアップになるという問題がある。
【0009】
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、車両の限られたスペースに搭載することができ、車両に設置する電気接続箱のコストアップにならない電気接続箱を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、外周を被う防水ボックスと、この防水ボックス内に配置されたリレー回路体とを備えた電気接続箱において、前記リレー回路体を複数のリレーブロック体に分割し、この複数のリレーブロック体を上方位置と下方位置の上下2段に分割配置したことを特徴とする。
【0011】
この電気接続箱では、防水ボックス内にリレー回路体を上下2段に分配配置することから投影面積が小さくなる。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1記載の電気接続箱であって、前記下方位置のリレーブロック体は、少なくとも複数のリレーを有するリレーユニットであることを特徴とする。
【0013】
この電気接続箱では、請求項1の発明の作用に加え、アンダーカバー内への収容や取り出しが容易である。
【0014】
請求項3の発明は、請求項2記載の電気接続箱であって、前記リレーユニットは、前記リレーを有する1以上のカセットと、このカセットを収容するカセット棚とから構成されていることを特徴とする。
【0015】
この電気接続箱では、請求項2の発明の作用に加え、カセットの交換・増加・削減によりリレー回路体の回路変更・追加・削除が簡単に行われる。
【0016】
請求項4の発明は、請求項1〜請求項3記載の電気接続箱であって、前記防水ボックスは、メインカバーと、このメインカバーの上方を被うアッパーカバーと、メインカバーの下方を被うアンダーカバーとから構成され、前記アッパーカバーが前記メインカバーの上面を開口するように変移自在に取り付けられ、前記メインカバーが前記アンダーカバーの上面を開口するように変移自在に取り付けられ、前記メインカバーの内部に上方位置の前記リレーブロック体が配置され、前記アンダーカバーの内部に下方位置の前記リレーブロック体が配置されていることを特徴とする。
【0017】
この電気接続箱では、請求項1〜請求項3の発明の作用に加え、メインカバーの上面及びアンダーカバーの上面が共に簡単に開口される。
【0018】
請求項5の発明は、請求項4記載の電気接続箱であって、前記メインカバーと上方位置の前記リレーブロック体とが一体に形成されていることを特徴とする。
【0019】
この電気接続箱では、請求項4の発明の作用に加え、メインカバーをアンダーカバーの上面より取り外すと、上方位置のリレーブロック体が同時に取り外される。
【0020】
請求項6の発明は、請求項1〜請求項5記載の電気接続箱であって、前記アンダーカバーは、外側カバー部と内側カバー部の2重構造であることを特徴とする。
【0021】
この電気接続箱では、請求項1〜請求項5の発明の作用に加え、アンダーカバーの内部にまで水が浸入し難い。
【0022】
請求項7の発明は、請求項1〜請求項6記載の電気接続箱であって、前記上方位置のリレーブロック体と前記下方位置のリレーブロック体とを電気的に接続するワイヤーハーネスを前記アンダーカバーの内部に配置し、このワイヤーハーネスの少なくとも1箇所を束ね、且つ、束ねた箇所を前記アンダーカバーに固定したことを特徴とする。
【0023】
この電気接続箱では、請求項1〜請求項6の発明の作用に加え、上方位置のリレーブロック体がメインカバーと共にアンダーカバーより取り外しできるように、上方位置のリレーブロック体と下方位置のリレーブロック体との間の距離に対してワイヤーハーネスが十分長く設定されるが、この長いワイヤーハーネスが絡まることなくアンダーカバー内に収容されたり、引き出される。
【0024】
請求項8の発明は、請求項1〜請求項7記載の電気接続箱であって、前記下方位置のリレーブロック体にコネクタ係止部が設けられ、このコネクタ係止部にジョイント吸収機能を有するジョイントコネクタを係止したことを特徴とする。
【0025】
この電気接続箱では、請求項1〜請求項7の発明の作用に加え、リレーユニットに固定されたジョイントコネクタによって、上方位置の前記リレーブロック体内の配線で生じるジョイントが吸収される。
【0026】
請求項9の発明は、請求項6〜請求項8記載の電気接続箱であって、外側カバー部の下部に水抜き孔が設けられていることを特徴とする。
【0027】
この電気接続箱では、請求項6〜請求項8の発明の作用に加え、アンダーカバー内に水が浸入しても外側カバー部と内側カバーとの間に先ず浸入してここで一旦溜まると共に、この部分に浸入した水は水抜き孔より排出されるため、内側カバー部内への浸入が回避される。
【0028】
請求項10の発明は、請求項9記載の電気接続箱であって、前記水抜き孔は、外側カバー部の下方に突設された被水防止壁の車両後方側の面に開口されていることを特徴とする。
【0029】
この電気接続箱では、請求項9の発明の作用に加え、車両によって跳ね上げられた水が水抜き孔を介して浸入することが防止される。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0031】
図1〜図9は本発明の第1実施形態を示し、図1は電気接続箱の正面図、図2は電気接続箱の側面図、図3は電気接続箱の平面図、図4はアッパーカバーを取り外した状態の電気接続箱の正面図、図5はメインカバーを開口位置側に回転する途中状態の電気接続箱の正面図、図6はリレーユニットの分解斜視図、図7はカセットの斜視図、図8はカセットの分解斜視図、図9(a)はハーネス係止部品の斜視図、図9(b)はハーネス係止部品の取り付け前の断面図、図9(c)はハーネス係止部品の取り付け状態の断面図である。
【0032】
図1〜図3に示すように、電気接続箱20は、例えばエンジンルーム内のバッテリ近傍で、且つ、上方スペースのみがメンテナンス用に利用できる位置に配置されており、外周を被う防水ボックス21と、この防水ボックス21の内部に配置されたリレー回路体22とから構成されている。
【0033】
防水ボックス21は、枠体形状のメインカバー23と、このメインカバー23の上面を被うアッパーカバー24と、メインカバー24の下面を被うアンダーカバー25とから構成されており、アンダーカバー25が図示しない車体側に固定されている。
【0034】
メインカバー23は、上下方向に貫通する枠体形状を有する。アッパーカバー24は、その下端の外周縁がメインカバー23の上端の外周縁の全域に亘って防水構造で接合され、接合状態では双方のカバー23,24が第1ロック手段26によってロックされる。図4に示すように、この第1ロック手段26を解除してアッパーカバー24を持ち上げることによりメインカバー23より取り外され、メインカバー23の上面が開口される。
【0035】
アンダーカバー25は、その上端の外周縁がメインカバー23の下端の外周縁の全域に亘って防水構造で接合され、接合状態では双方のカバー23,25が第2ロック手段27によってロックされる。アンダーカバー25とメインカバー23との間の一端側はヒンジ部28を介して回転自在に連結されている。図5に示すように、第2ロック手段27を解除してメインカバー23をヒンジ部28を中心に回転することによりアンダーカバー25の上面が開口されるようになっている。
【0036】
リレー回路体22は、2つのリレーブロック体30,31に分割され、この2つのリレーブロック体30,31は上方位置と下方位置の上下2段に分割配置されている。上方位置のリレーブロック体30は、メインカバー23の内部に配置され、且つ、メインカバー23に一体に形成されている。上方位置のリレーブロック体30は、図3に示すように、複数のリレー32とヒューズ33及びヒュージブルリンク34と、これらを電気的に接続する図示しないブスバーとを有し、これらによって所望の上方リレー回路が形成されている。
【0037】
下方位置のリレーブロック体31は、アンダーカバー25の内部に配置されている。このリレーブロック体31は、リレーユニット31Aとして構成され、アンダーカバー25内より取り出し自在に設けられている。リレーユニット31Aは、図6に示すように、カセット棚35とこのカセット棚35の2つのカセット収容室35aにそれぞれ収容できる2つのカセット36とから構成されている。カセット棚35の下面には3つのコネクタ係止部35bが、側面には1つのコネクタ係止部35bがそれぞれ設けられ、この各コネクタ係止部35bを介して4つのジョイントコネクタ(コネクタ)37が係止されている。この各ジョイントコネクタ37は、並設された多数の端子のうちで少なくとも2以上の端子が1箇所以上で電気的に接続されることによってジョイント吸収機能を有するものである。
【0038】
各カセット36は、図7及び図8に示すように、偏平直方体形状を有し、複数のヒューズ38及び多数のコネクタ端子39が設けられたインサート部材40と、このインサート部材40に組み付けられるメインブスバー41と、インサート部材40に装着される図示しない複数のリレーと、この複数のリレーとメインブスバー41及びインサート部材40の組み付け部品が収容され、且つ、コネクタハウジング部42が一体形成された第1カセットハウジング43と、この第1カセットハウジング43に組み付けられ、インサート部材40及びメインブスバー41の挿入開口を塞ぐ第2カセットハウジング44とから構成されている。コネクタ端子39とコネクタハウジング部42によってカセット側コネクタ45が構成されている。また、リレーユニット31Aには、図示しない複数のリレーとヒューズ38とこれらを電気的に接続するメインブスバー41等によって所望の下方リレー回路が形成されている。
【0039】
上方位置のリレーブロック体30と下方位置のリレーユニット31Aとの間は、アンダーカバー25内に配置されたワイヤーハーネスWHにより電気的に接続されている。具体的には、ワイヤーハーネスWHの一端側の図示しないコネクタは、上方位置のリレーブロック体30側の図示しないコネクタ等に接続され、ワイヤーハーネスWHの他端側の図示しないコネクタは、ジョイントコネクタ37やカセット側コネクタ45に接続されている。ジョイントコネクタ37とカセット側コネクタ45との間は、別の図示しないワイヤーハーネスで接続されている。
【0040】
また、ワイヤーハーネスWHは、上方位置のリレーブロック体30がメインカバー23と共にアンダーカバー25に対して回転された際にワイヤーハーネスWHを介してリレーユニット31Aを上方に引っ張らないように、上方位置のリレーブロック体30と下方位置のリレーユニット31Aとの間の距離に対して十分長く設定されている。この長く設定されたワイヤーハーネスWHの1箇所はハーネス係止部品47を介してアンダーカバー25に固定されている。
【0041】
ハーネス係止部品47は、図9(a)〜(c)に示すように、開口スリットが形成されたリング状のハーネス収束部47aと、このハーネス収束部47aに一体に設けられた係止突起47bとから構成されている。ワイヤーハーネスWHをハーネス収束部47aに収容し、且つ、係止突起47bをアンダーカバー25の係止溝48に係止することによってワイヤーハーネスWHが束ねられた状態でアンダーカバー25の内面側に固定される。
【0042】
以上、この電気接続箱20では、防水ボックス21内にリレー回路体22を上下2段に分配配置することから投影面積を小さくすることができるため、車両の限られたスペースに搭載することができる。従って、車両に設置する電気接続箱の数を削減することができると共に、電気接続箱間を接続するためのワイヤーハーネスが不用であり、車両に設置する電気接続箱に要するコストアップを防止することができる。
【0043】
この第1実施形態では、下方位置のリレーブロック体31は、複数のリレーと複数のヒューズ38とその他の電子部品(例えば電子基板)とから所望のリレー回路が形成されたリレーユニット31Aであるので、アンダーカバー25内への収容や取り出しが容易であるため、メンテナンス作業等において取扱いが容易である。尚、リレーユニット31Aは、複数のリレーのみからリレー回路が形成されたものでも良く、また、複数のリレーと複数のヒューズ38とからリレー回路が形成されたものでも良い。つまり、少なくとも複数のリレーを有してリレー回路が形成されたものであれば良い。
【0044】
この第1実施形態では、リレーユニット31Aは、図示しないリレーを有する2個のカセット36と、このカセット36を収容するカセット棚35とから構成されているので、カセット36の交換・増加・削減によりリレー回路体22の回路変更・追加・削除を行うことができるため、リレー回路体22の設計変更等に容易に対応することができる。また、リレーユニット31Aは2つのカセット36を上下2段に配置するため、投影面積を小さく抑えることができると共に、各カセット36をカセット棚35から引き出すことによりメンテナンスが可能でありメンテナンス性が良い。尚、この第1実施形態のリレーユニット31Aは、2個のカセット36を有するが、1個のカセット36により、また、3個以上のカセット36により形成しても良い。
【0045】
この第1実施形態では、防水ボックス21は、メインカバー23と、この上方を被うアッパーカバー24と、メインカバー23の下方を被うアンダーカバー25とから構成され、アッパーカバー24がメインカバー23の上面を開口するよう取り外し自在に取り付けられ、メインカバー23がアンダーカバー25の上面を開口するように回転自在に取り付けられ、メインカバー23の内部に上方位置のリレーブロック体30が配置され、アンダーカバー25の内部に下方位置のリレーブロック体31(リレーユニット31A)が配置されているので、メインカバー23の上面及びアンダーカバー25の上面を共に容易に開口することができるため、上方位置及び下方位置のリレーブロック体30,31について双方のメンテナンス性が良い。
【0046】
この第1実施形態では、メインカバー23と上方位置のリレーブロック体30とが一体に形成されているので、メインカバー23をアンダーカバー25の上面より回転すると、上方位置のリレーブロック体30が同時に取り外されるため、アンダーカバー25内のリレーユニット31Aのメンテナンス性が良い。
【0047】
この第1実施形態では、上方位置のリレーブロック体30と下方位置のリレーブロック体31(リレーユニット31A)とを電気的に接続するワイヤーハーネスWHをアンダーカバー25の内部に配置し、このワイヤーハーネスWHの1箇所をハーネス係止部品47により束ね、且つ、アンダーカバー25に固定したので、上方位置のリレーブロック体30とリレーユニット31Aとの間の距離に対して十分長く設定されているワイヤーハーネスWHが絡まることなくアンダーカバー25内に収容したり、引き出したりできる。この第1実施形態では、1個のハーネス係止部品47によってワイヤーハーネスWHの1箇所のみが束ねられた状態でアンダーカバー25に固定されているが、2個以上のハーネス係止部品47によって2箇所以上でアンダーカバー25に固定するようにしても良い。
【0048】
この第1実施形態では、リレーユニット31Aのカセット棚35には、ジョイント吸収機能を有するジョイントコネクタ37を係止するためのコネクタ係止部35bが設けられているので、リレーユニット31Aに係止されたジョイントコネクタ35bによって、上方位置のリレーブロック体30内の配線で生じるジョイントを吸収することができる。
【0049】
図10は本発明の第2実施形態を示し、電気接続箱の要部断面図である。図10に示すように、この第2実施形態と前記第1実施形態とを比較するに、第1実施形態のアンダーカバーは1重構造であったが、この第2実施形態のアンダーカバーは外側カバー部と内側カバー部とからなる2重構造である点が異なる。内側カバー部の内部スペースにリレーユニットが収容されている。外側カバー部の下部には水抜き孔が形成されており、この水抜き孔は車両後方に開口するように設けられている。つまり、外側カバー部の下面には被水防止壁が下方に突設され、この被水防止壁の車両後方側の面に水抜き孔が形成されている。他の構成は前記第1位実施形態と同一であり、重複説明を回避するため、その説明を省略する。
【0050】
この第2実施形態でも前記第1実施形態と同様な作用・効果が得られる。
【0051】
また、この第2実施形態では、アンダーカバー50は、2重構造であるので、アンダーカバー50の内部スペースにまで水が浸入し難いため、防水性に優れている。
【0052】
この第2実施形態では、アンダーカバー50内に水が浸入しても外側カバー部50aと内側カバー部50bとの間に先ず浸入してここで一旦溜まると共に、この部分に浸入した水は水抜き孔51より排出されるため、内側カバー部50b内への浸入が回避される。これによって、更なる防水性の向上となっている。
【0053】
この第2実施形態では、水抜き孔51は、車両後方側の面に向かって開口しているので、車両によって跳ね上げられた水が水抜き孔51を介して浸入することを極力防止することができる。これによって、更なる防水性の向上が図られる。
【0054】
尚、前記第1及び第2実施形態では、リレー回路体21は、上方位置のリレーブロック体30と下方位置のリレーブロック体31であるリレーユニット31Aとの2つのリレーブロックに分割したが、3以上のリレーブロック体に分割しても良い。また、リレーブロック体31をアンダーカバー25内や内側カバー部50b内に載置するように収納したが、リレーブロック体31の各カセット棚35に係止凸部或いは係止凹部等から成るロック手段を設けると共に、アンダーカバー25や内側カバー部50bに係止凹部或いは係止凸部等から成るロック手段を設け、この両ロック手段を介して各カセット棚35をアンダーカバー25や内側カバー部50bに着脱自在に取り付けるようにしても良い。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、防水ボックス内にリレー回路体を上下2段に分配配置することから投影面積を小さくできるため、車両の限られたスペースに搭載することができる。従って、車両に設置する電気接続箱の数を削減することができると共に、電気接続箱間を接続するためのワイヤーハーネスが不用であり、車両に設置する電気接続箱に要するコストアップを防止することができる。
【0056】
請求項2の発明によれば、下方位置のリレーブロック体は少なくとも複数のリレーを有するリレーユニットであるので、アンダーカバー内への収容や取り出しが容易であるため、メンテナンス作業等において取扱いが容易である。
【0057】
請求項3の発明によれば、リレーユニットを、リレーを有する1以上のカセットと、このカセットを収容するカセット棚とで構成したので、カセットの交換・増加・削減によりリレー回路体の回路変更・追加・削除を行うことができる。このため、リレー回路体の設計変更等に容易に対応することができる。
【0058】
請求項4の発明によれば、メインカバーの上面及びアンダーカバーの上面を共に容易に開口することができるので、上方位置及び下方位置のリレーブロック体について双方のメンテナンス性が良い。
【0059】
請求項5の発明によれば、メインカバーをアンダーカバーの上面より取り外すと、上方位置のリレーブロック体が同時に取り外されるため、アンダーカバー内の下方位置のリレーブロック体を露出させることができ、メンテナンス性を向上させることができる。
【0060】
請求項6の発明によれば、アンダーカバーは2重構造で、アンダーカバーの内部にまで水が浸入し難いため、防水性に優れている。
【0061】
請求項7の発明によれば、上方位置のリレーブロック体と下方位置のリレーブロック体とを電気的に接続するワイヤーハーネスをアンダーカバーの内部に配置し、このワイヤーハーネスの少なくとも1箇所を束ね、且つ、束ねた箇所をアンダーカバーに固定したので、上方位置のリレーブロック体がメインカバーと共にアンダーカバーより取り外しできるように、上方位置のリレーブロック体と下方位置のリレーブロック体との間の距離に対してワイヤーハーネスが十分長く設定されるが、この長いワイヤーハーネスが絡まることなくアンダーカバー内に収容したり、引き出したりできる。
【0062】
請求項8の発明によれば、下方位置のリレーブロック体にジョイント吸収機能を有するジョイントコネクタを係止するためのコネクタ係止部を設けたので、リレーユニットに固定されたジョイントコネクタによって、上方位置のリレーブロック体内の配線で生じるジョイントを確実に吸収することができる。
【0063】
請求項9の発明によれば、外側カバー部の下部に水抜き孔を設け、アンダーカバー内に水が浸入しても外側カバー部と内側カバー部との間に先ず浸入してここで一旦溜まると共に、この部分に浸入した水は水抜き孔より排出されるため、内側カバー部内への浸入を回避することができる。これによって、更なる防水性の向上を図ることができる。
【0064】
請求項10の発明によれば、水抜き孔を外側カバー部の下方に突設された被水防止壁の車両後方側の面に開口したので、車両によって跳ね上げられた水が水抜き孔を介して浸入することを極力防止することができる。これによって、更なる防水性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示し、電気接続箱の正面図である。
【図2】本発明の第1実施形態を示し、電気接続箱の側面図である。
【図3】本発明の第1実施形態を示し、電気接続箱の平面図である。
【図4】本発明の第1実施形態を示し、アッパーカバーを取り外した状態の電気接続箱の正面図である。
【図5】本発明の第1実施形態を示し、メインカバーを開口位置側に回転する途中状態の電気接続箱の正面図である。
【図6】本発明の第1実施形態を示し、リレーユニットの分解斜視図である。
【図7】本発明の第1実施形態を示し、カセットの斜視図である。
【図8】本発明の第1実施形態を示し、カセットの分解斜視図である。
【図9】本発明の第1実施形態を示し、(a)はハーネス係止部品の斜視図、(b)はハーネス係止部品の取り付け前の断面図、(c)はハーネス係止部品の取り付け状態の断面図である。
【図10】本発明の第2実施形態を示し、電気接続箱の要部の断面図である。
【図11】従来例を示し、電気接続箱の正面図である。
【図12】従来例を示し、電気接続箱の側面図である。
【図13】従来例を示し、アッパーカバーを取り外した電気接続箱の平面図である。
【符号の説明】
20 電気接続箱
21 防水ボックス
22 リレー回路体
23 メインカバー
24 アッパーカバー
25 アンダーカバー
30 上方位置のリレーブロック体
31 下方位置のリレーブロック体
31A リレーユニット
35 カセット棚
35b コネクタ係止部
36 カセット
37 ジョイントコネクタ
47 ハーネス係止部品
50 アンダーカバー
50a 外側カバー部
50b 内側カバー部
51 水抜き孔
52 被水防止壁
WH ワイヤーハーネス

Claims (10)

  1. 外周を被う防水ボックスと、この防水ボックス内に配置されたリレー回路体とを備えた電気接続箱において、
    前記リレー回路体を複数のリレーブロック体に分割し、この複数のリレーブロック体を上方位置と下方位置の上下2段に分割配置したことを特徴とする電気接続箱。
  2. 請求項1記載の電気接続箱であって、
    前記下方位置のリレーブロック体は、少なくとも複数のリレーを有するリレーユニットであることを特徴とする電気接続箱。
  3. 請求項2記載の電気接続箱であって、
    前記リレーユニットは、前記リレーを有する1以上のカセットと、このカセットを収容するカセット棚とから構成されていることを特徴とする電気接続箱。
  4. 請求項1〜請求項3記載の電気接続箱であって、
    前記防水ボックスは、メインカバーと、このメインカバーの上方を被うアッパーカバーと、メインカバーの下方を被うアンダーカバーとから構成され、前記アッパーカバーが前記メインカバーの上面を開口するように変移自在に取り付けられ、前記メインカバーが前記アンダーカバーの上面を開口するように変移自在に取り付けられ、前記メインカバーの内部に上方位置の前記リレーブロック体が配置され、前記アンダーカバーの内部に下方位置の前記リレーブロック体が配置されていることを特徴とする電気接続箱。
  5. 請求項4記載の電気接続箱であって、
    前記メインカバーと上方位置の前記リレーブロック体とが一体に形成されていることを特徴とする電気接続箱。
  6. 請求項1〜請求項5記載の電気接続箱であって、
    前記アンダーカバーは、外側カバー部と内側カバー部の2重構造であることを特徴とする電気接続箱。
  7. 請求項1〜請求項6記載の電気接続箱であって、
    前記上方位置のリレーブロック体と前記下方位置のリレーブロック体とを電気的に接続するワイヤーハーネスを前記アンダーカバーの内部に配置し、このワイヤーハーネスの少なくとも1箇所を束ね、且つ、束ねた箇所を前記アンダーカバーに固定したことを特徴とする電気接続箱。
  8. 請求項1〜請求項7記載の電気接続箱であって、
    前記下方位置のリレーブロック体にコネクタ係止部が設けられ、このコネクタ係止部にジョイント吸収機能を有するジョイントコネクタを係止したことを特徴とする電気接続箱。
  9. 請求項6〜請求項8記載の電気接続箱であって、
    外側カバー部の下部に水抜き孔が設けられていることを特徴とする電気接続箱。
  10. 請求項9記載の電気接続箱であって、
    前記水抜き孔は、外側カバー部の下方に突設された被水防止壁の車両後方側の面に開口されていることを特徴とする電気接続箱。
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