JP2004023529A - 原稿読取記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】所定領域をドロップアウトカラーで記録することが可能な原稿読取記録装置を提供すること。
【解決手段】所定のマーク200を含む画データが受信された場合には、所定のマーク200で示された所定領域以外は、通常通り記録部で記録紙に記録され、所定のマーク200で示された所定領域の画データが予め設定したドロップアウトカラー(緑色)で記録紙に記録される。このとき、所定領域の画データがいずれの色に設定されていても、予め設定したドロップアウトカラーで記録紙に記録される。また、所定のマーク200は、所定領域のデータをドロップアウトカラーで記録するためのものであるため、所定のマーク200自体が記録紙に記録されることはない。従って、パソコンで原稿を作成するときに、所定のマーク200を付することによって、所定領域をドロップアウトカラーで記録紙に記録することができる。
【選択図】 図3
【解決手段】所定のマーク200を含む画データが受信された場合には、所定のマーク200で示された所定領域以外は、通常通り記録部で記録紙に記録され、所定のマーク200で示された所定領域の画データが予め設定したドロップアウトカラー(緑色)で記録紙に記録される。このとき、所定領域の画データがいずれの色に設定されていても、予め設定したドロップアウトカラーで記録紙に記録される。また、所定のマーク200は、所定領域のデータをドロップアウトカラーで記録するためのものであるため、所定のマーク200自体が記録紙に記録されることはない。従って、パソコンで原稿を作成するときに、所定のマーク200を付することによって、所定領域をドロップアウトカラーで記録紙に記録することができる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機能付きファクシミリ装置(以下、複合機という)等に代表される原稿読取記録装置に関し、所定領域をドロップアウトすることに特徴を有する原稿読取記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ファクシミリ装置では、原稿上のすべての画データを読み取って相手先に送信している。このため、例えば罫線が原稿上に記録されている場合には、その罫線のために送信画データ量が多くなる。特に、読取時に原稿が斜行した場合には、送信画データ量が極端に大きくなることが知られている。
【0003】
そこで、送信画データ量を低減させるために、読取時の光源の色(例えば、緑色)と同一の色で罫線を作成して、その罫線(緑色)を読み取らないようにする、いわゆるドロップアウトカラーで罫線を作成するのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、読取時には原稿の全体が読み取られる。このため、例えば原稿上の一部にカラー写真等が含まれているような場合には、その写真を構成する色(緑色)までドロップアウトされることとなる。その結果、本来の読み取る必要がある色(緑色)までもが読み取られないこととなる。一方、パソコン等で作成した原稿(例えば、罫線を含む原稿や帳票等)の一部のみを、読取時にドロップアウトさせるために、ドロップアウトしたい部分(罫線等)を任意の色で作成したい場合もある。
【0005】
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、その目的は、下記の通りである。
[1]所定領域をドロップアウトカラーで記録することが可能な原稿読取記録装置を提供することにある。
【0006】
[2]所定領域をドロップアウトして読み取ることが可能な原稿読取記録装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、画データを受信する受信手段と、画データを記録紙に記録する記録手段と、受信手段で受信した画データに所定のマークが付されている場合には、そのマークで示された所定領域をドロップアウトカラーで記録手段に記録させる制御手段とを備えた。
【0008】
請求項2に記載の発明では、カラー原稿を読み取る読取手段と、所定領域を入力する入力手段と、読取手段での読取時に入力手段で入力された所定領域をドロップアウトさせる制御手段とを備えた。
【0009】
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の原稿読取記録装置において、ドロップアウトカラーを指定する指定手段を備え、制御手段は、読取手段での読取時に所定領域の画データから指定された色をドロップアウトする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る原稿読取記録装置を複合機に具体化した一実施形態について図面を用いて説明する。
【0011】
図1に示すように、複合機1と、複数のパソコン2とは、通信ネットワークTを介して接続されている。
複合機1は、MPU10、ROM20、RAM30、読取部40、記録部50、操作部60、表示部70、画像メモリ80、コーデック90、モデム100、NCU110及びインターフェース120から構成されるとともに、各部10〜120がバス130を介してそれぞれ接続されている。
【0012】
MPU10は、複合機1を構成する各部を制御する。ROM20は、複合機1を制御するためのプログラムを記憶する。RAM30は、複合機1に関する各種情報を一時的に記憶する。
【0013】
読取部40は、原稿上の画像データを読み取って、カラーの画データ、すなわちRGB信号毎に256階調(8ビット)の画データを出力する。そして、モノクロのファクシミリ装置として使用する設定の場合には、カラーの画データを所定の閾値で白黒2値のイメージデータとして出力する。記録部50は、電子写真方式のカラープリンタよりなり、FAX受信した画データや、コピー動作において読取部40にて読み取った原稿の画データ等を、記録紙上に記録する。
【0014】
操作部60は、FAXモード又はコピーモードに設定するためのFAX/コピーキー61、短縮番号の登録又は短縮番号から発信するための短縮キー62、予め登録したFAX番号をワンタッチで指定するためのワンタッチキー63を備えている。また、操作部60は、電話番号又はコピー部数等を入力するためのテンキー(*,#キーを含む)64、原稿の読み取り動作を開始させるためのスタートキー65等の各種操作キーを備えている。LCD等よりなる表示部70は、複合機1の動作状態等の各種情報の表示を行う。
【0015】
画像メモリ80は、受信画データや読取部40で読み取った画データを一時的に記憶する。コーデック90は、読取部40にて読み取った画データを送信のためにMH,MR,MMR方式等により符号化(エンコード)する。また、コーデック90は、受信画データを復号(デコード)する。
【0016】
モデム100は、ITU−T勧告T.30に従ったファクシミリ伝送制御手順に基づいて、V.17,V.27ter,V.29等に従った送受信データの変調及び復調を行う。NCU110は、電話回線Lとの接続を制御するとともに、相手先の電話番号(FAX番号を含む)に対応したダイヤル信号の送出及び着信を検出するための機能を備えている。
【0017】
インターフェース120は、TCP/IPの通信プロトコル等に基づいて、通信ネットワークTを介して複合機1とパソコン2との間の制御を行う。
次に、パソコン2等で作成された原稿を通信ネットワークTを介して複合機1で記録紙に記録するときの動作について、図2に示すフローチャート及び図3、図4に示す説明図を用いて説明する。なお、複合機1の動作は、ROM20に記憶されたプログラムに基づき、MPU10の制御により実行される(以下、複合機1の動作の動作に同じ)。
【0018】
さて、パソコン2から通信ネットワークTを介して画データが複合機1で受信されると(S1でYES)、その画データに所定のマーク200(例えば、『,』)が含まれているか否かが判断される(S2)。所定のマーク200が含まれていない場合は(S2でNO)、受信された画データを通常通り記録部50で記録紙に記録する(S3)。
【0019】
一方、図3に示すように、受信された画データに所定のマーク200が含まれている場合は(S2でYES)、所定のマーク200で示された所定領域以外は、通常通り記録部50で記録され、所定のマーク200で示された所定領域の画データが、予め設定したドロップアウトカラーで記録紙に記録される(S4)。すなわち、所定のマーク200で示された所定領域の画データが、いずれの色に設定されていても、予め設定したドロップアウトカラーで記録紙に記録される。
【0020】
具体的には、図3で示す所定のマーク200で示された所定領域の罫線が、図4に示すように、ドロップアウトカラー(例えば、緑色)で記録紙に記録される。すなわち、罫線がいずれの色で作成されていても、ドロップアウトカラーで記録紙に記録される。なお、所定のマーク200は、所定領域のデータをドロップアウトカラーで記録紙に記録するためのものであるため、所定のマーク200自体が記録紙に記録されることはない。
【0021】
次に、このように作成された原稿を読取部40で読み取るときの動作について、図5に示すフローチャート及び図6に示す説明図を用いて説明する。
さて、上述のようにドロップアウトカラーで記録された所定領域を含む原稿が読取部40に載置され、スタートキー65が操作されると(S11でYES)、原稿上の画データが読取部40で読み取られる(S12)。このとき、ドロップアウトカラー(例えば、緑色)で記録された所定領域の画データは、読み取られることはない。すなわち、所定領域のドロップアウトカラー(緑色)の罫線は、光源の色(緑色)と同一であるため、読み取られない。その結果、ドロップアウトカラー(緑色)で記録された画データが、読取後の画データに含まれることはない。従って、読取後の画データ量は、読取前の画データよりも減少する。
【0022】
また、所定領域の罫線を利用して、手書きした後、FAX送信した場合であっても、所定領域の罫線が読み取られないため、罫線がない原稿と比べても読取時間、通信時間、及び通信費用が増加することもない。しかも、所定領域のドロップアウトカラー(緑色)の罫線が読み取られないため、受信側で受信画データを記録紙に記録しても、図6に示すように、所定領域のドロップアウトカラー(緑色)の罫線が記録されることもない。
【0023】
以上、詳述したように本実施形態によれば、次のような作用、効果を得ることができる。
(1)所定のマーク200を含む画データが複合機1で受信された場合には、所定のマーク200で示された所定領域以外は、通常通り記録部50で記録紙に記録され、所定のマーク200で示された所定領域の画データが予め設定したドロップアウトカラー(緑色)で記録紙に記録される。このとき、所定領域の画データがいずれの色に設定されていても、予め設定したドロップアウトカラーで記録紙に記録される。また、所定のマーク200は、所定領域のデータをドロップアウトカラーで記録するためのものであるため、所定のマーク200自体が記録紙に記録されることはない。従って、パソコン2で原稿を作成するときに、所定のマーク200を付することによって、所定領域をドロップアウトカラーで記録紙に記録することができる。
【0024】
(2)前記(1)のようにドロップアウトカラーで記録された所定領域を含む原稿が読取部40で読み取られると、ドロップアウトカラー(緑色)で記録された所定領域の画データは、読み取られることはない。従って、所定領域をドロップアウトして読み取ることができる。
【0025】
(3)加えて、ドロップアウトカラー(緑色)で記録された画データが、読取後の画データに含まれることはない。このため、読取後の画データ量は、読取前の画データよりも減少する。その結果、所定領域の罫線を利用して、手書きした後、FAX送信した場合であっても、所定領域の罫線が読み取られないため、罫線がない原稿と比べても、読取時間、通信時間、及び通信費用が増加することもない。
【0026】
(4)しかも、所定領域のドロップアウトカラー(緑色)の罫線が読み取られないため、受信側で受信画データを記録紙に記録しても、所定領域のドロップアウトカラー(緑色)の罫線が記録されることもない。
【0027】
なお、前記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・前記実施形態では、所定領域の対角を所定のマーク200(例えば、『,』)で示す構成であったが、所定領域の四隅を所定のマーク(例えば、┌,┐,└,┘)で示す構成にしても良い。
【0028】
・すでに記録された原稿の罫線等を読取時にドロップアウトしたい場合には、その罫線の色に対応する番号をテンキー64から指定するとともに、ドロップアウトしたい所定領域のXY座標をテンキー64から入力する構成にしても良い。具体的には、青色…1、緑色…2、黄色…3等のように、予め所定色に対応する番号をRAM30に予め記憶させる。そして、原稿の左隅を原点としてドロップアウトしたい所定領域のXY座標がテンキー64から入力された場合には、その入力された所定領域の画データから指定された色のみをドロップアウトする。ここで、所定領域の画データから指定された色のみをドロップアウトする方法としては、読取部40でRGB信号が出力された段階で、テンキー64から指定された番号に対応する色の画データのみを削除することが考えられる。このように構成すれば、すでに記録された原稿の罫線等までもドロップアウトすることができるため、既存の原稿(例えば、罫線を含むFAX送信のフロントページや帳票等)であっても、送信画データ量を低減させることができるとともに、既存の原稿を変更することなく、有効に活用することができる。
【0029】
・所定のマーク200で示された所定領域の画データを記録するためのドロップアウトカラーを、設定キー等で設定できるように構成しても良い。このように構成すれば、読取時の光源の色を考慮して、ドロップアウトカラーを任意に設定することができる。
【0030】
・パソコン2から通信ネットワークTを介して受信した画データに限らず、公衆回線を介してFAX受信した画データを記録紙に記録する場合にも、前記実施形態を適用しても良い。
【0031】
さらに、上記実施形態より把握される技術的思想について、以下にそれらの効果と共に記載する。
〔1〕請求項1に記載の原稿読取記録装置において、ドロップアウトカラーを設定する設定手段を備え、制御手段は、設定手段で設定された色をドロップアウトカラーとして記録手段に記録させる原稿読取記録装置。このように構成すれば、記録時のドロップアウトカラーを任意に設定することができる。
【0032】
〔2〕請求項1に記載の原稿読取記録装置において、制御手段は、所定のマークは、記録手段に記録させない原稿読取記録装置。このように構成すれば、所定のマークが記録紙に記録されることはない。
【0033】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているため、次のような効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、所定領域をドロップアウトカラーで記録することができる。
【0034】
請求項2または請求項3に記載の発明によれば、所定領域をドロップアウトして読み取ることができる。
特に、請求項3に記載の発明によれば、読取時のドロップアウトする色を任意に指定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】通信ネットワーク及び複合機の構成を示すブロック図。
【図2】画データを複合機で記録紙に記録するときの動作を示すフローチャート。
【図3】所定のマークを付した画データを示す説明図。
【図4】所定領域をドロップアウトカラーで記録した記録紙を示す説明図。
【図5】原稿を読取部で読み取るときの動作を示すフローチャート。
【図6】受信側で受信画データを記録した記録紙を示す説明図。
【符号の説明】
1…原稿読取記録装置としての複合機、10…制御手段を構成するMPU、20…制御手段を構成するROM、30…制御手段を構成するRAM、40…読取手段としての読取部、50…記録手段としての記録部、64…入力手段、指定手段及び設定手段としてのテンキー、100…受信手段を構成するモデム、110…受信手段を構成するNCU、120…受信手段としてのインターフェース、200…マーク。
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機能付きファクシミリ装置(以下、複合機という)等に代表される原稿読取記録装置に関し、所定領域をドロップアウトすることに特徴を有する原稿読取記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ファクシミリ装置では、原稿上のすべての画データを読み取って相手先に送信している。このため、例えば罫線が原稿上に記録されている場合には、その罫線のために送信画データ量が多くなる。特に、読取時に原稿が斜行した場合には、送信画データ量が極端に大きくなることが知られている。
【0003】
そこで、送信画データ量を低減させるために、読取時の光源の色(例えば、緑色)と同一の色で罫線を作成して、その罫線(緑色)を読み取らないようにする、いわゆるドロップアウトカラーで罫線を作成するのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、読取時には原稿の全体が読み取られる。このため、例えば原稿上の一部にカラー写真等が含まれているような場合には、その写真を構成する色(緑色)までドロップアウトされることとなる。その結果、本来の読み取る必要がある色(緑色)までもが読み取られないこととなる。一方、パソコン等で作成した原稿(例えば、罫線を含む原稿や帳票等)の一部のみを、読取時にドロップアウトさせるために、ドロップアウトしたい部分(罫線等)を任意の色で作成したい場合もある。
【0005】
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、その目的は、下記の通りである。
[1]所定領域をドロップアウトカラーで記録することが可能な原稿読取記録装置を提供することにある。
【0006】
[2]所定領域をドロップアウトして読み取ることが可能な原稿読取記録装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、画データを受信する受信手段と、画データを記録紙に記録する記録手段と、受信手段で受信した画データに所定のマークが付されている場合には、そのマークで示された所定領域をドロップアウトカラーで記録手段に記録させる制御手段とを備えた。
【0008】
請求項2に記載の発明では、カラー原稿を読み取る読取手段と、所定領域を入力する入力手段と、読取手段での読取時に入力手段で入力された所定領域をドロップアウトさせる制御手段とを備えた。
【0009】
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の原稿読取記録装置において、ドロップアウトカラーを指定する指定手段を備え、制御手段は、読取手段での読取時に所定領域の画データから指定された色をドロップアウトする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る原稿読取記録装置を複合機に具体化した一実施形態について図面を用いて説明する。
【0011】
図1に示すように、複合機1と、複数のパソコン2とは、通信ネットワークTを介して接続されている。
複合機1は、MPU10、ROM20、RAM30、読取部40、記録部50、操作部60、表示部70、画像メモリ80、コーデック90、モデム100、NCU110及びインターフェース120から構成されるとともに、各部10〜120がバス130を介してそれぞれ接続されている。
【0012】
MPU10は、複合機1を構成する各部を制御する。ROM20は、複合機1を制御するためのプログラムを記憶する。RAM30は、複合機1に関する各種情報を一時的に記憶する。
【0013】
読取部40は、原稿上の画像データを読み取って、カラーの画データ、すなわちRGB信号毎に256階調(8ビット)の画データを出力する。そして、モノクロのファクシミリ装置として使用する設定の場合には、カラーの画データを所定の閾値で白黒2値のイメージデータとして出力する。記録部50は、電子写真方式のカラープリンタよりなり、FAX受信した画データや、コピー動作において読取部40にて読み取った原稿の画データ等を、記録紙上に記録する。
【0014】
操作部60は、FAXモード又はコピーモードに設定するためのFAX/コピーキー61、短縮番号の登録又は短縮番号から発信するための短縮キー62、予め登録したFAX番号をワンタッチで指定するためのワンタッチキー63を備えている。また、操作部60は、電話番号又はコピー部数等を入力するためのテンキー(*,#キーを含む)64、原稿の読み取り動作を開始させるためのスタートキー65等の各種操作キーを備えている。LCD等よりなる表示部70は、複合機1の動作状態等の各種情報の表示を行う。
【0015】
画像メモリ80は、受信画データや読取部40で読み取った画データを一時的に記憶する。コーデック90は、読取部40にて読み取った画データを送信のためにMH,MR,MMR方式等により符号化(エンコード)する。また、コーデック90は、受信画データを復号(デコード)する。
【0016】
モデム100は、ITU−T勧告T.30に従ったファクシミリ伝送制御手順に基づいて、V.17,V.27ter,V.29等に従った送受信データの変調及び復調を行う。NCU110は、電話回線Lとの接続を制御するとともに、相手先の電話番号(FAX番号を含む)に対応したダイヤル信号の送出及び着信を検出するための機能を備えている。
【0017】
インターフェース120は、TCP/IPの通信プロトコル等に基づいて、通信ネットワークTを介して複合機1とパソコン2との間の制御を行う。
次に、パソコン2等で作成された原稿を通信ネットワークTを介して複合機1で記録紙に記録するときの動作について、図2に示すフローチャート及び図3、図4に示す説明図を用いて説明する。なお、複合機1の動作は、ROM20に記憶されたプログラムに基づき、MPU10の制御により実行される(以下、複合機1の動作の動作に同じ)。
【0018】
さて、パソコン2から通信ネットワークTを介して画データが複合機1で受信されると(S1でYES)、その画データに所定のマーク200(例えば、『,』)が含まれているか否かが判断される(S2)。所定のマーク200が含まれていない場合は(S2でNO)、受信された画データを通常通り記録部50で記録紙に記録する(S3)。
【0019】
一方、図3に示すように、受信された画データに所定のマーク200が含まれている場合は(S2でYES)、所定のマーク200で示された所定領域以外は、通常通り記録部50で記録され、所定のマーク200で示された所定領域の画データが、予め設定したドロップアウトカラーで記録紙に記録される(S4)。すなわち、所定のマーク200で示された所定領域の画データが、いずれの色に設定されていても、予め設定したドロップアウトカラーで記録紙に記録される。
【0020】
具体的には、図3で示す所定のマーク200で示された所定領域の罫線が、図4に示すように、ドロップアウトカラー(例えば、緑色)で記録紙に記録される。すなわち、罫線がいずれの色で作成されていても、ドロップアウトカラーで記録紙に記録される。なお、所定のマーク200は、所定領域のデータをドロップアウトカラーで記録紙に記録するためのものであるため、所定のマーク200自体が記録紙に記録されることはない。
【0021】
次に、このように作成された原稿を読取部40で読み取るときの動作について、図5に示すフローチャート及び図6に示す説明図を用いて説明する。
さて、上述のようにドロップアウトカラーで記録された所定領域を含む原稿が読取部40に載置され、スタートキー65が操作されると(S11でYES)、原稿上の画データが読取部40で読み取られる(S12)。このとき、ドロップアウトカラー(例えば、緑色)で記録された所定領域の画データは、読み取られることはない。すなわち、所定領域のドロップアウトカラー(緑色)の罫線は、光源の色(緑色)と同一であるため、読み取られない。その結果、ドロップアウトカラー(緑色)で記録された画データが、読取後の画データに含まれることはない。従って、読取後の画データ量は、読取前の画データよりも減少する。
【0022】
また、所定領域の罫線を利用して、手書きした後、FAX送信した場合であっても、所定領域の罫線が読み取られないため、罫線がない原稿と比べても読取時間、通信時間、及び通信費用が増加することもない。しかも、所定領域のドロップアウトカラー(緑色)の罫線が読み取られないため、受信側で受信画データを記録紙に記録しても、図6に示すように、所定領域のドロップアウトカラー(緑色)の罫線が記録されることもない。
【0023】
以上、詳述したように本実施形態によれば、次のような作用、効果を得ることができる。
(1)所定のマーク200を含む画データが複合機1で受信された場合には、所定のマーク200で示された所定領域以外は、通常通り記録部50で記録紙に記録され、所定のマーク200で示された所定領域の画データが予め設定したドロップアウトカラー(緑色)で記録紙に記録される。このとき、所定領域の画データがいずれの色に設定されていても、予め設定したドロップアウトカラーで記録紙に記録される。また、所定のマーク200は、所定領域のデータをドロップアウトカラーで記録するためのものであるため、所定のマーク200自体が記録紙に記録されることはない。従って、パソコン2で原稿を作成するときに、所定のマーク200を付することによって、所定領域をドロップアウトカラーで記録紙に記録することができる。
【0024】
(2)前記(1)のようにドロップアウトカラーで記録された所定領域を含む原稿が読取部40で読み取られると、ドロップアウトカラー(緑色)で記録された所定領域の画データは、読み取られることはない。従って、所定領域をドロップアウトして読み取ることができる。
【0025】
(3)加えて、ドロップアウトカラー(緑色)で記録された画データが、読取後の画データに含まれることはない。このため、読取後の画データ量は、読取前の画データよりも減少する。その結果、所定領域の罫線を利用して、手書きした後、FAX送信した場合であっても、所定領域の罫線が読み取られないため、罫線がない原稿と比べても、読取時間、通信時間、及び通信費用が増加することもない。
【0026】
(4)しかも、所定領域のドロップアウトカラー(緑色)の罫線が読み取られないため、受信側で受信画データを記録紙に記録しても、所定領域のドロップアウトカラー(緑色)の罫線が記録されることもない。
【0027】
なお、前記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・前記実施形態では、所定領域の対角を所定のマーク200(例えば、『,』)で示す構成であったが、所定領域の四隅を所定のマーク(例えば、┌,┐,└,┘)で示す構成にしても良い。
【0028】
・すでに記録された原稿の罫線等を読取時にドロップアウトしたい場合には、その罫線の色に対応する番号をテンキー64から指定するとともに、ドロップアウトしたい所定領域のXY座標をテンキー64から入力する構成にしても良い。具体的には、青色…1、緑色…2、黄色…3等のように、予め所定色に対応する番号をRAM30に予め記憶させる。そして、原稿の左隅を原点としてドロップアウトしたい所定領域のXY座標がテンキー64から入力された場合には、その入力された所定領域の画データから指定された色のみをドロップアウトする。ここで、所定領域の画データから指定された色のみをドロップアウトする方法としては、読取部40でRGB信号が出力された段階で、テンキー64から指定された番号に対応する色の画データのみを削除することが考えられる。このように構成すれば、すでに記録された原稿の罫線等までもドロップアウトすることができるため、既存の原稿(例えば、罫線を含むFAX送信のフロントページや帳票等)であっても、送信画データ量を低減させることができるとともに、既存の原稿を変更することなく、有効に活用することができる。
【0029】
・所定のマーク200で示された所定領域の画データを記録するためのドロップアウトカラーを、設定キー等で設定できるように構成しても良い。このように構成すれば、読取時の光源の色を考慮して、ドロップアウトカラーを任意に設定することができる。
【0030】
・パソコン2から通信ネットワークTを介して受信した画データに限らず、公衆回線を介してFAX受信した画データを記録紙に記録する場合にも、前記実施形態を適用しても良い。
【0031】
さらに、上記実施形態より把握される技術的思想について、以下にそれらの効果と共に記載する。
〔1〕請求項1に記載の原稿読取記録装置において、ドロップアウトカラーを設定する設定手段を備え、制御手段は、設定手段で設定された色をドロップアウトカラーとして記録手段に記録させる原稿読取記録装置。このように構成すれば、記録時のドロップアウトカラーを任意に設定することができる。
【0032】
〔2〕請求項1に記載の原稿読取記録装置において、制御手段は、所定のマークは、記録手段に記録させない原稿読取記録装置。このように構成すれば、所定のマークが記録紙に記録されることはない。
【0033】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているため、次のような効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、所定領域をドロップアウトカラーで記録することができる。
【0034】
請求項2または請求項3に記載の発明によれば、所定領域をドロップアウトして読み取ることができる。
特に、請求項3に記載の発明によれば、読取時のドロップアウトする色を任意に指定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】通信ネットワーク及び複合機の構成を示すブロック図。
【図2】画データを複合機で記録紙に記録するときの動作を示すフローチャート。
【図3】所定のマークを付した画データを示す説明図。
【図4】所定領域をドロップアウトカラーで記録した記録紙を示す説明図。
【図5】原稿を読取部で読み取るときの動作を示すフローチャート。
【図6】受信側で受信画データを記録した記録紙を示す説明図。
【符号の説明】
1…原稿読取記録装置としての複合機、10…制御手段を構成するMPU、20…制御手段を構成するROM、30…制御手段を構成するRAM、40…読取手段としての読取部、50…記録手段としての記録部、64…入力手段、指定手段及び設定手段としてのテンキー、100…受信手段を構成するモデム、110…受信手段を構成するNCU、120…受信手段としてのインターフェース、200…マーク。
Claims (3)
- 画データを受信する受信手段と、画データを記録紙に記録する記録手段と、受信手段で受信した画データに所定のマークが付されている場合には、そのマークで示された所定領域をドロップアウトカラーで記録手段に記録させる制御手段とを備えた原稿読取記録装置。
- カラー原稿を読み取る読取手段と、所定領域を入力する入力手段と、読取手段での読取時に入力手段で入力された所定領域をドロップアウトさせる制御手段とを備えた原稿読取記録装置。
- 請求項2に記載の原稿読取記録装置において、ドロップアウトカラーを指定する指定手段を備え、制御手段は、読取手段での読取時に所定領域の画データから指定された色をドロップアウトする原稿読取記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002177018A JP2004023529A (ja) | 2002-06-18 | 2002-06-18 | 原稿読取記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002177018A JP2004023529A (ja) | 2002-06-18 | 2002-06-18 | 原稿読取記録装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2004023529A true JP2004023529A (ja) | 2004-01-22 |
Family
ID=31175162
Family Applications (1)
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JP2002177018A Pending JP2004023529A (ja) | 2002-06-18 | 2002-06-18 | 原稿読取記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004023529A (ja) |
-
2002
- 2002-06-18 JP JP2002177018A patent/JP2004023529A/ja active Pending
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