JP2010041684A - 画像受信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】受信して蓄積した画像データに対して行われた開封などのユーザ操作に関する操作情報を、確認することが可能な画像受信装置を提供する。
【解決手段】画像受信装置(デジタル複合機1で例示)は、受信した画像データを蓄積する画像蓄積部と、画像蓄積部に蓄積された蓄積画像データを項目とするリスト情報を、表示部に表示させるリスト表示制御部と、表示部に表示されたリスト情報の項目に対応する蓄積画像データについて、プレビュー表示操作を含むユーザ操作を受け付けるための操作部と、プレビュー表示操作に応答して、画像蓄積部に蓄積された画像データである蓄積画像データを表示部にプレビュー表示させるプレビュー表示制御部とを備える。リスト表示制御部は、リスト情報を表示させる際に、蓄積画像データに対して操作部で以前になされたユーザ操作に関する操作情報を、蓄積画像データに対応する項目に関連付けて表示させる。
【選択図】図2
【解決手段】画像受信装置(デジタル複合機1で例示)は、受信した画像データを蓄積する画像蓄積部と、画像蓄積部に蓄積された蓄積画像データを項目とするリスト情報を、表示部に表示させるリスト表示制御部と、表示部に表示されたリスト情報の項目に対応する蓄積画像データについて、プレビュー表示操作を含むユーザ操作を受け付けるための操作部と、プレビュー表示操作に応答して、画像蓄積部に蓄積された画像データである蓄積画像データを表示部にプレビュー表示させるプレビュー表示制御部とを備える。リスト表示制御部は、リスト情報を表示させる際に、蓄積画像データに対して操作部で以前になされたユーザ操作に関する操作情報を、蓄積画像データに対応する項目に関連付けて表示させる。
【選択図】図2
Description
本発明は、受信した画像データをプレビュー表示することが可能な画像受信装置に関する。
従来から、ファクシミリ装置やインターネットファクシミリ装置、或いはそのいずれか一方又は双方を備えた複合機などの画像受信装置において、受信した画像データを表示画面で確認できるようにプレビュー表示する機能が備わっているものがある。
例えば、特許文献1には、送受信した一又は複数ページからなる画像データを順次画像メモリに蓄積し、送受信の相手先に関する情報及び送受信時刻を含む送受信履歴情報と対応付けて画像データを表示出力する通信装置が開示されている。この通信装置では、画像メモリに蓄積された各画像データの所定ページのみを抽出して圧縮画像データを生成し、生成した圧縮画像データと送受信履歴情報とを対応付けて記憶し、圧縮画像データを送受信履歴情報と対応付けて表示している。また、引用文献1には、生成した圧縮画像データを、送受信履歴情報から対応する項目を削除する場合に削除することも開示されている。
特開2007−53583号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、受信した画像データをメモリに蓄積しておき、後から閲覧する場合、メモリに蓄積されている画像データが既に開封された画像データであるのかが分からないため、同じ画像データを再度プレビュー表示させてしまうといった問題がある。
また、特許文献1に記載の技術では、受信したデータをメモリに蓄積しておき、後から閲覧する場合、受信した画像データを閲覧しようとしても、それが既に開封後に消去されていた画像データであった場合、誰によって消去がなされたのか分からないといった問題もある。
本発明は、上述のような実状に鑑みてなされたものであり、受信して蓄積した画像データに対して行われた開封などのユーザ操作に関する操作情報を、確認することが可能な画像受信装置を提供することを、その目的とする。
また、本発明は、受信して蓄積した画像データに対して行われた開封、印刷、削除などのユーザ操作に関する操作情報を、そのユーザ操作を行ったユーザに関する情報又は時刻に関する情報と共に、確認することが可能な画像受信装置を提供することを、他の目的とする。
上述の課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、表示部と、受信した画像データを蓄積する画像蓄積部と、該画像蓄積部に蓄積された前記蓄積画像データを項目とするリスト情報を、前記表示部に表示させるリスト表示制御部と、前記表示部に表示された前記リスト情報の項目に対応する前記蓄積画像データについて、プレビュー表示操作を含むユーザ操作を受け付けるための操作部と、該プレビュー表示操作に応答して、前記画像蓄積部に蓄積された画像データである蓄積画像データを前記表示部にプレビュー表示させるプレビュー表示制御部とを備えた画像受信装置であって、該リスト表示制御部は、前記リスト情報を表示させる際に、前記蓄積画像データに対して前記操作部で以前になされたユーザ操作に関する操作情報を、前記蓄積画像データに対応する項目に関連付けて表示させることを特徴としたものである。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記蓄積画像データを印刷する印刷部を備え、前記操作情報は、前記蓄積画像データに対して前記操作部で以前になされた印刷操作の情報を含むことを特徴としたものである。
第3の技術手段は、第1又は第2の技術手段において、前記操作情報は、前記蓄積画像データに対して前記操作部で以前になされた削除操作の情報を含み、当該画像受信装置は、前記削除操作によっては対象となる前記蓄積画像データの削除だけを実行し、前記リスト情報から前記蓄積画像データに対応する項目の削除は実行しないことを特徴としたものである。
第4の技術手段は、第1〜第3のいずれかの技術手段において、前記操作情報は、前記ユーザ操作がなされた時刻の情報を含むことを特徴としたものである。
第5の技術手段は、第1〜第4のいずれかの技術手段において、前記リスト表示制御部は、前記蓄積画像データの所定ページを縮小してサムネイル画像のデータを生成し、前記リスト情報の各項目に、各蓄積画像データに対応するサムネイル画像を合成して表示させることを特徴としたものである。
第6の技術手段は、第1〜第5のいずれかの技術手段において、前記蓄積画像データに対してユーザ操作を行ったユーザを特定するユーザ特定部を備え、前記リスト表示制御部は、前記操作情報として、前記蓄積画像データに対してユーザ操作を行ったとして特定されたユーザに関する情報を、前記リスト情報の対応する項目に含めて表示させるか、或いは、前記リスト表示制御部は、前記リスト情報の表示時に、前記ユーザに関する情報を表示させるためのユーザ情報表示キーを、選択可能に表示させることを特徴としたものである。
第7の技術手段は、第1〜第6のいずれかの技術手段において、当該画像受信装置は、前記画像データをファクシミリ受信する機能及び/又は前記画像データをインターネットファクシミリ受信する機能を有することを特徴としたものである。
本発明の画像受信装置によれば、受信して蓄積した画像データに対して行われた開封などのユーザ操作に関する操作情報を、確認することが可能になる。
また、本発明の他の形態の画像受信装置によれば、受信して蓄積した画像データに対して行われた開封、印刷、削除などのユーザ操作に関する操作情報を、そのユーザ操作を行ったユーザに関する情報又は時刻に関する情報と共に、確認することが可能になる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。以下、本発明に係る画像受信装置をプリント機能、コピー機能、ファクシミリ送受信機能等を有するデジタル複合機に適用した形態について、その実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
<装置構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る画像受信装置の一例としてのデジタル複合機を用いて構築される画像処理システムの構成例を示す模式図である。図1において、1はデジタル複合機、2、3は外部コンピュータ、4はインターネットファクシミリ装置(インターネットFAX装置)、5はファクシミリ装置である。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像受信装置の一例としてのデジタル複合機を用いて構築される画像処理システムの構成例を示す模式図である。図1において、1はデジタル複合機、2、3は外部コンピュータ、4はインターネットファクシミリ装置(インターネットFAX装置)、5はファクシミリ装置である。
デジタル複合機1は、プリント機能、コピー機能の他に、画像データをファックスで送受信する機能(ファクシミリ機能)及び/又は画像データをインターネットFAXで送受信する機能(インターネットFAX機能)を有する。また、デジタル複合機1は、インターネットFAX機能に限らず、通常の電子メール受信機能を有するように構成してもよい。このデジタル複合機1には、通信網を介して各種の外部機器が接続されている。例えば、ローカルな通信網として敷設されている通信ネットワークLNには、パーソナルコンピュータ(PC)等の外部コンピュータ2が接続されおり、図に示していないゲートウェイ等を介して接続されているインターネット網INには外部コンピュータ3及びインターネットFAX装置4が接続されている。また、公衆電話回線網PNを介して外部のファクシミリ装置5が接続されている。なお、上述したように、本発明に係る画像受信装置をデジタル複合機1に適用した場合についてのみ説明するが、本発明に係る画像受信装置としては、インターネットFAX装置4やファクシミリ装置5にも適用できる。また、本発明に係る画像受信装置としては、外部コンピュータ2、3にも適用でき、その場合、印刷先はそれに接続されたデジタル複合機1やプリンタ等の画像形成装置となる。
以下、このデジタル複合機1の構成及び動作について説明する。図2は、図1のデジタル複合機の構成例を示す概略ブロック図で、図3は、図2のデジタル複合機におけるタッチパネル及びキー操作部の一例を示す外観図である。
図2で例示するデジタル複合機1は、タッチパネル10、パネル制御部11、記録部12、読取部13、フォーマット変換部14、画像記憶部15、画像処理部16、符号化/復号部17、メイン制御部18、制御用メモリ19、キー操作部20、LAN(Local Area Network)制御部21、制御用バッファ22、網制御部(NCU:Network Control Unit)23、モデム24、及びUSB(Universal Serial Bus)インターフェース(I/F)25を備えている。また、デジタル複合機1は、穴あけ(パンチ)やステープル処理などを行う後処理装置を備えてもよく、以下、この後処理装置を備えた形態を挙げて説明する。
メイン制御部18はCPU(Central Processing Unit)又はDSP(Digital Signal Processor)などで構成される。制御用メモリ19は、ROM(Read Only Memory)やEEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)等の不揮発性メモリなどで構成される。制御用メモリ19内にはメイン制御部18から読み出し可能なように、プログラム(ファームウェア)と各種設定データとが格納されている。このうち少なくとも各種設定データは書き換え可能なメモリに格納されている。また、これらのプログラムや各種設定データは、後述する画像記憶部15の構成例としてのハードディスクに記憶してもよい。また、制御用バッファ22はRAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリで構成される。
上述のプログラムは、本発明に係る後述のプレビュー画像やリスト情報の生成や表示に係る命令をはじめ、ファクシミリ画像や電子メール等の生成・送信・受信等に係る命令、原稿の読み取りに係る命令、印刷に係る命令、原稿の読み取り及び印刷(つまりコピー)に係る命令などを、メイン制御部18が他の部位に対して行うためのものである。このプログラムは、メイン制御部18により、制御用バッファ22上に展開され、制御用バッファ22を一時保存(作業)用のデータ領域として、各種設定データを適宜参照しながら実行される。
読取部13は、CCD(Charge Coupled Device)を利用したスキャナで、原稿を所定の解像度のRGB(R:赤、G:緑、B:青)のビットマップ画像として読み取り、読み取ったRGBの画像データ(ドットイメージデータ)を画像処理部16に出力する。画像処理部16は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などで構成され、対象となる画像データに対して様々な画像処理を施す。画像処理の例については後述する。上述のASICには符号化/復号部17等の他の部位も組み込んでよい。
画像記憶部15は、ハードディスク等で構成され、読取部13で読み取り画像処理部16を経た画像データや、LAN制御部21やNCU23等を介して外部から受信した画像データなどを記憶する。画像記憶部15に画像データを記憶する際には、符号化/復号部17で符号化したデータを記憶することもできる。また、画像記憶部15は、画像処理部16での画像処理中に発生する中間データの一時的な保存も行ってもよい。
符号化/復号部17は、画像データを符号化により圧縮すると共に、符号化画像データを元の画像データに復号(伸張)する。例えば、符号化/復号部17は原稿を読み取った画像データの符号化、その符号化データの復号、外部から受信した符号化画像データの復号などを行う。符号化/復号部17では、ファイリングで一般的に使用されているJPEG(Joint Photographic Experts Group)や、ファクシミリ通信で一般に使用されているMH(Modified Huffman)、MR(Modified READ)、及びMMR(Modified Modified READ)など、用途に応じた符号化方式を用いることができる。また、符号化方式として、IPファクシミリ通信ではMHを採用することができ、インターネットファクシミリ通信ではMH、MR、MMRの他にJPEGやJBIG(Joint Bi-level Image Experts Group)を採用することができる。
フォーマット変換部14は、読み取られた画像データや外部から受信した画像データを、PDF(Portable Document Format)、GIF(Graphics Interchange Format)、TIFF(Tag Image File Format)等の所定のファイルフォーマットに変換する。
記録部12は、電子写真方式やインクジェット方式などの印刷方式を採用したプリンタ装置を備え、画像記憶部15に記憶された画像データなどを、記録用紙に記録(つまり印刷)する。また、USB I/F25は、USBメモリ等のUSB機器に接続するためのI/Fであり、画像記憶部15に記憶された原稿読み取り後の画像データ等をUSB機器に出力したり、USB機器からファイルを読み込んだりする。
モデム24は、ファクシミリ通信が可能なファクシミリモデムから構成されており、電話回線と接続され、またNCU23と直接的に接続されている。NCU23は、電話回線と接続され、回線の制御を行う。すなわち、NCU23は、アナログの公衆電話回線網(PSTN)との回線の閉結及び開放の動作を行うハードウェアであり、必要に応じてモデム24を公衆電話回線網と接続する。このような構成により、画像記憶部15に記憶された画像データを外部へファクシミリ送信することや、電話回線からファクシミリ画像データを受信して、画像記憶部15に記憶したり記録部12で直接印刷したりすることが可能となる。
LAN制御部21は、LANと接続され、インターネット経由による電子メールデータの通信及びインターネットFAXの通信を行う。インターネットFAXは、LANインターフェース等を用いてLAN等のコンピュータネットワークを介して、電子メールを送受信するものである。
タッチパネル10又はキー操作部20は、原稿の読み取り処理、画像データ送信、画像データ受信、印刷等の処理の中から所望の処理を選択するための操作、その処理を開始するための操作、各処理を実行する際に必要となる設定を行うための操作(選択操作又は入力操作)などを受け付ける。この設定としては、例えば印刷時の印刷枚数の設定、穴あけ(パンチ)やステープルの設定、ファクシミリ画像や電子メールの送信時の相手先情報の設定など、様々挙げられる。
キー操作部20は、操作するために必要なキー群を備えている。タッチパネル10は、表示部とタッチセンサ等の操作受付部とを有する。タッチパネル10は、パネル制御部11によってその表示制御及び操作受け付けの制御がなされる。つまり、パネル制御部11は、タッチパネル10における表示部の表示制御や操作受付部の操作受付制御を行う。
タッチパネル10の表示部には、現在の動作状態や設定情報(例えば送信先等)などが表示される。この表示は、GUI(Graphical User Interface)画像を表示させるように、パネル制御部11が制御することで実現される。GUIにより、ユーザ操作に応じてその表示及び操作受付位置を変更することができる。各GUI及びその画像は、パネル制御部11の内部メモリ又は制御用メモリ19に、読み出し可能に格納しておけばよい。また、表示部としては、液晶ディスプレイや有機EL(Electroluminescence)ディスプレイなど、様々な表示形式の表示装置を採用することができる。
タッチパネル10上で受けたユーザ操作はパネル制御部11で解釈され、操作信号としてメイン制御部18に伝送される。キー操作部20で受けたユーザ操作は、キー操作部20自身で解釈され、操作信号としてメイン制御部18に伝送される。メイン制御部18は、このようにして得た操作信号に応じた命令を他の部位に発することで、ユーザ操作に応じた処理を他の部位に実行させる。なお、表示装置及び操作部が一体となったタッチパネル10を挙げて説明したが、タッチパネル10の代わりに単に表示装置のみを設けてもよく、その場合、キー操作部20のみでユーザ操作を受け付ける。
タッチパネル10及びキー操作部20は、図3で例示するような操作パネル30として構成してもよく、操作パネル30は、各種ハードウェアキーを備えるキー操作部31(キー操作部20に相当する)と、液晶ディスプレイ及びタッチセンサにより構成されるタッチパネル32(タッチパネル10に相当)とにより構成される。以下、図1の構成においてタッチパネル10及びキー操作部20の代わりにタッチパネル32及びキー操作部31を当てはめて、本発明の詳細について説明する。
キー操作部31は、ハードウェアキーとして、数値入力のためのテンキー31a、入力した設定値をクリアするためのクリアキー31b、入力した各種設定を全解除するための全解除キー31c、コピー開始、送信開始等の指示を受付けるスタートキー31dの他、プリント機能、送信機能、及びコピー機能を切替える機能切替キー31e,31f,31g、並びに、ユーザによる設定を受付けるシステム設定キー31hを備えている。
上述した構成例のデジタル複合機1における動作例について説明する。
<原稿読み取り動作>
原稿読み取り動作は、読み取った原稿の画像データを画像記憶部15に記憶(ファイリング)する場合、読み取った原稿の画像データを外部に送信する場合、読み取った原稿の画像データを印刷する場合(つまりコピーする場合)などに行われる。
<原稿読み取り動作>
原稿読み取り動作は、読み取った原稿の画像データを画像記憶部15に記憶(ファイリング)する場合、読み取った原稿の画像データを外部に送信する場合、読み取った原稿の画像データを印刷する場合(つまりコピーする場合)などに行われる。
原稿読み取りを必要とするような処理を行うユーザ操作が操作パネル30で受け付けられたとき、メイン制御部18は、読取部13、画像記憶部15、画像処理部16、及び符号化/復号部17などに指示を行い、次に説明するような処理を実行させる。
読取部13は、原稿台又は自動原稿送り装置に載置された原稿の画像を光学的に読み取り、読み取った結果であるRGB画像データ(RGBのビットマップデータ)を画像処理部16に渡す。画像処理部16は、そのRGB画像データに対して、A/D変換、シェーディング補正、γ補正などの各種画像処理(以下、原稿画像処理という)を実行する。ここで、シェーディング処理は、読取部13の照明系・結像系・撮像系で生じる各種歪みを取り除く処理である。
原稿画像処理としては、A/D変換、シェーディング補正、γ補正に続き、原稿判別処理、領域分離処理を実行するとよい。原稿判別処理は、入力された画像データ(ここではγ補正後の画像データ)から、原稿の種別を判別する処理と原稿がカラー原稿であるのか白黒原稿であるのかを判別する処理とを含む。原稿の種別としては、例えば文字原稿、印刷写真原稿、それらが混在した文字印刷写真原稿などが挙げられる。画像処理部16は、これらの原稿判別処理及び白黒/カラー原稿判別処理の結果として、判別信号(以下、原稿判定データという)を出力する。領域分離処理とは、入力された画像データ(ここではγ補正後の画像データ)の各画素がどのような種類の領域に属するのかを判定する処理であり、例えば、各画素が黒文字の領域、色文字の領域、網点の領域などのいずれの領域に属する画素であるのかを判定する処理である。画像処理部16は、この判定結果として領域分離データを出力する。なお、この領域分離処理は、上述の原稿判別処理及び白黒/カラー判別処理の結果に基づき実行してもよい。
原稿判定データ及び領域分離データは、対応する画像データ(原稿画像処理後の画像データ)に関連付けられて、画像記憶部15に記憶される。このとき、符号化/復号部17で原稿判定データ及び領域分離データを符号化した後、各符号化データを対応する画像データと関連付けて画像記憶部15に記憶する。なお、画像記憶部15へ記憶する際の符号化は必須ではないが、以下の説明では符号化した状態で画像データが記憶されるものとして説明する。原稿読み取り動作以外の動作についても同様とする。
<印刷動作>
上述した原稿読み取り動作により、読み取った原稿の画像データのファイリングまでは完了する。次に、読み取った原稿の画像データを印刷する場合(つまり原稿をコピーする場合)の印刷動作について説明する。印刷を必要とするような処理を行うユーザ操作が操作パネル30で受け付けられたとき、メイン制御部18は、記録部12、画像記憶部15、画像処理部16、及び符号化/復号部17などに指示を行い、次に説明するような処理を実行させる。なお、メイン制御部18は、例えばコピー操作がなされたときには読取部13への指示(原稿読み取り指示)も行うことになる。
上述した原稿読み取り動作により、読み取った原稿の画像データのファイリングまでは完了する。次に、読み取った原稿の画像データを印刷する場合(つまり原稿をコピーする場合)の印刷動作について説明する。印刷を必要とするような処理を行うユーザ操作が操作パネル30で受け付けられたとき、メイン制御部18は、記録部12、画像記憶部15、画像処理部16、及び符号化/復号部17などに指示を行い、次に説明するような処理を実行させる。なお、メイン制御部18は、例えばコピー操作がなされたときには読取部13への指示(原稿読み取り指示)も行うことになる。
また、デジタル複合機1は、印刷時に、スタンプ、日付(又は日時)、ページ番号などの付加情報を画像データに付加することが可能になっており、このような付加の指示があった場合にはメイン制御部18が画像処理部16を制御する。画像データに付加された付加情報は付加画像であると言える。付加情報は制御用メモリ19に記憶され、必要に応じて読み出される。勿論、元々付加情報を付加画像のデータとして格納しておいてもよい。また、付加情報を複数、制御用メモリ19に格納しておくと共に、付加設定情報を制御用メモリ19に格納しておくとよい。この付加設定情報としては、画像データに対して付加する位置(以下、付加位置という)を示す情報を少なくとも含み、複数の付加情報が格納されている場合にはそのいずれを選ぶかの情報も含むものとする。また、後処理装置でのパンチやステープル処理を実行する指示があった場合には、メイン制御部18はこの後処理装置も制御する。
符号化/復号部17は、画像記憶部15から印刷対象の画像データとそれに対応する原稿判定データ及び領域分離データとを読み出して復号し、画像処理部16に渡す。画像処理部16は、復号後の画像データ(RGB画像データ)に対して各種画像処理(以下、印刷用画像処理という)を実行する。印刷用画像処理としては、以下にその概略を説明するように、画質調整処理、二色化処理、色補正処理、黒生成/下色除去処理、空間フィルタ処理、変倍処理、出力階調補正処理、及び中間調生成処理などが挙げられる。黒生成/下色除去処理、空間フィルタ処理、及び中間調生成処理は、領域分離データが示す各種領域に応じた処理となる。
画質調整処理としては、復号後の画像データから下地の検出を行って下地除去を行う。また、画質調整処理としては、操作パネル30によりユーザ設定された設定情報に基づいて、下地除去後の画像データについてRGBの調整(カラー調整、赤み青みといった全体のカラー調整)、明るさの調整、及び鮮やかさの調整も行う。このとき、原稿判定データが示す原稿種別に応じた調整を行ってもよい。
色補正処理としては、画質調整処理後のRGBデータから、RGBの補色であるCMY(C:シアン、M:マゼンタ、Y:イエロー)を構成要素とするCMYデータを生成し、色再現性を高める処理を行う。黒生成/下色除去処理としては、色補正後のCMYデータから黒(K)データを生成する黒生成処理と、元のCMYデータから黒生成で得たKデータを差し引いて新たなCMYデータを生成する下色除去処理とを行う。空間フィルタ処理としては、これら4色のデータであるCMYKデータに対して強調処理や平滑化処理を行う。画像データを二色(例えば赤と黒)で出力する二色カラーモードが選択された場合には、二色化処理が実行される。二色化処理としては、RGBデータから指定の二色(この場合、赤色と黒色)を表現するCMYデータに変換する処理を行う。二色カラーモードの場合、黒生成/下色除去処理は二色化処理後のCMYデータに対して実行され、空間フィルタ処理も実行されるが、色補正処理は実行されない。
変倍処理としては、空間フィルタ処理後のCMYKデータに対し、操作パネル30でユーザ操作により設定された印刷倍率に基づいて画像拡大処理又は画像縮小処理を行う。印刷倍率とは、読み取られ記憶された画像データが示す画像に対する印刷後の画像の倍率である。勿論、印刷倍率はユーザ操作により得られた倍率に限らず、印刷倍率に対する操作がなかった場合にはデフォルト設定の倍率となる。出力階調補正処理としては、CMYKデータに対し、記録用紙等の記録媒体に出力するための出力γ補正処理を行う。中間調生成処理としては、出力階調補正処理後のCMYKデータに対して、誤差拡散処理やディザ処理により、画像を出力するための階調再現処理を行う。出力階調補正処理や中間調生成処理では、例えば文字領域とそれ以外で処理内容を異ならせるなど、原稿判定データが示す原稿種別に応じた処理を行ってもよい。
中間調生成処理後のCMYKデータは記録部12に渡される。付加情報を付加する場合について説明する。付加情報についても印刷データの変倍率に応じて変倍処理を施す方法と、付加情報は印刷データの変倍率に関係なく変倍処理を施さない方法とがある。まず、付加情報も変倍処理する場合には、メイン制御部18が付加情報及び付加位置を示す情報を読み出して、メイン制御部18又は画像処理部16が必要に応じて画像データに変換し、変倍処理の前にこの付加情報の画像データを画像処理部16に渡す。なお、この変換は元々付加画像データが格納されている場合には必要ない。続いて、画像処理部16が、付加情報の画像データを、変倍処理前の画像データである付加先の画像データに対し上記付加位置に合成すればよい。
付加情報を変倍処理しない場合には、メイン制御部18が付加情報及び付加位置を示す情報を読み出して、メイン制御部18又は画像処理部16が必要に応じて画像データに変換する。この例では変換によりCMYKデータとなる。なお、この変換は元々付加画像データが格納されている場合には必要ない。続いて、画像処理部16が、付加情報の画像データを、変倍処理後の画像データである付加先の画像データ(出力階調補正処理又は中間調生成処理の対象となる上述のCMYKデータ)に対し上記付加位置に合成すればよい。
いずれの場合にも、画像処理部16が付加情報を付加した状態の中間調生成処理後のCMYKデータを出力することができる。なお、デジタル複合機1では、付加情報やその付加位置は、次に説明するプレビュー表示を行いながら操作パネル30によりユーザ設定可能とする。
記録部12は、このようにして画像処理部16で印刷用画像処理が施された画像データ(この例ではCMYKの画像データ)を受け取り、電子写真方式やインクジェット方式などによりハードコピー(プリントアウト)する。そして、ここで印刷された用紙に対して、後処理装置が必要に応じてパンチやステープル処理を実行する。なお、ここで説明した印刷動作の対象データは、読取部13で読み取られた画像データに限ったものではなく、例えば、外部記録媒体やネットワーク接続されたPCなどから事前に転送され画像記憶部15に記憶された画像データ(画像ファイル)についても、同様に適用できる。ファクシミリ受信又はインターネットFAXで受信し、画像記憶部15に記憶された画像データの印刷動作については後述する。
<印刷する画像データのプレビュー表示動作>
次に、原稿読み取りの結果として画像記憶部15に記憶された画像データを、印刷前にタッチパネル32でプレビュー表示する動作(プレビュー表示動作)について説明する。デジタル複合機1は、印刷対象となった画像データについてプレビュー表示(サムネイル表示)を可能にする構成を有する。このプレビュー表示動作は、プレビュー表示を必要とするような処理を行うユーザ操作が操作パネル30で受け付けられたときに行われる。例えば、原稿読み取り後の画像データに対して印刷実行前にまずプレビュー表示を行う設定になっているときなどにも、プレビュー表示動作がなされる。
次に、原稿読み取りの結果として画像記憶部15に記憶された画像データを、印刷前にタッチパネル32でプレビュー表示する動作(プレビュー表示動作)について説明する。デジタル複合機1は、印刷対象となった画像データについてプレビュー表示(サムネイル表示)を可能にする構成を有する。このプレビュー表示動作は、プレビュー表示を必要とするような処理を行うユーザ操作が操作パネル30で受け付けられたときに行われる。例えば、原稿読み取り後の画像データに対して印刷実行前にまずプレビュー表示を行う設定になっているときなどにも、プレビュー表示動作がなされる。
メイン制御部18は、画像記憶部15、画像処理部16、符号化/復号部17、及びパネル制御部11などに指示を行い、次に説明するような処理を実行させる。なお、メイン制御部18は、例えば原稿をコピーする操作がなされたときには読取部13への指示(原稿読み取り指示)も行うことになる。
符号化/復号部17は、画像記憶部15からプレビュー対象の画像データとそれに対応する原稿判定データ及び領域分離データとを読み出して復号し、画像処理部16に渡す。画像処理部16は、復号後の画像データ(RGB画像データ)に対して各種画像処理(以下、プレビュー用画像処理という)を実行する。プレビュー用画像処理としては、以下にその概略を説明するように、画質調整処理、二色化処理、色補正処理、空間フィルタ処理、変倍処理、及び出力階調補正処理などが挙げられる。空間フィルタ処理及び出力階調補正処理は、領域分離データが示す各種領域に応じた処理となる。
ここでの画質調整処理は、印刷用画像処理での画質調整処理と同様である。色補正処理としては、タッチパネル32の表示特性に基づいて、画質調整処理後の画像データ(RGBデータ)をR′G′B′データに変換する処理を行う。空間フィルタ処理としては、このR′G′B′データに対して強調処理や平滑化処理を行う。
変倍処理としては、空間フィルタ処理後のR′G′B′データに対し、印刷倍率に応じた画像拡大処理/画像縮小処理を施し、さらにそのR′G′B′データの画素数をタッチパネル32の画素数(表示解像度)に変換する処理を行うと共に、操作パネル30でユーザ操作により設定されたプレビュー表示倍率に基づいて画像拡大処理や画像縮小処理を行う。プレビュー表示倍率とは、例えば2倍、4倍等の固定倍率であって、プレビュー表示時の画像の倍率である。勿論、プレビュー表示倍率はユーザ操作により得られた倍率に限らず、プレビュー表示倍率に対する操作がなかった場合にはデフォルト設定の倍率となる。
画像処理部16に設けたプレビュー画像生成部16aは、主にこのようなプレビュー表示用の変倍処理によりプレビュー表示用の画像(プレビュー画像)を生成する。
ここで、付加情報を付加する場合のプレビュー画像について説明する。上述のように、デジタル複合機1では、出力対象の画像データに付加情報を付加して出力することが可能となっており、プレビュー表示は、パネル制御部11が、付加情報を示す画像を表示させる制御を行うことで実行される。そのため、プレビュー画像生成部16aが、このような付加情報を示す画像を生成し出力対象の画像データから生成したプレビュー画像に合成することで、付加情報付きのプレビュー画像を生成する。これをパネル制御部11がタッチパネル32に表示させる。
付加情報は、印刷倍率に応じて変倍処理を行って印刷対象の画像データと共に出力することができ、また印刷倍率に応じた変倍処理を行った後の印刷対象の画像データに付加して出力することもできる。まず、付加情報も変倍処理して出力する場合には、メイン制御部18が付加情報及びその付加位置を読み出して、変倍処理の前に画像処理部16に渡す。続いて、プレビュー画像生成部16aが、この付加情報を示す画像のR′G′B′データを生成し、変倍処理前の画像データである付加先の画像データに対し上記付加位置に合成する。そして、付加情報の画像が付加された後のR′G′B′データに対し、印刷倍率に応じた画像拡大処理/画像縮小処理を施すとよい。
付加情報を変倍処理しない場合には、メイン制御部18が付加情報及びその付加位置を読み出して画像処理部16に渡す。続いて、プレビュー画像生成部16aがこの付加情報から付加情報を示す画像のR′G′B′データを生成し、それを印刷倍率に応じた画像拡大処理/画像縮小処理後のR′G′B′データに対し上記付加位置に合成し、付加後のR′G′B′データの画素数をタッチパネル32の画素数(表示解像度)に変換する処理を行うと共に、プレビュー表示倍率に基づいて画像拡大処理や画像縮小処理を行う。
また、後処理装置においてパンチやステープル処理を施す場合には、印刷対象となる画像データ(及び付加情報を示す画像のデータ)から生成したプレビュー画像にパンチ穴やステープル等の後処理の画像データを、パンチ位置やステープル位置に合成して出力するとよい。若しくは、印刷対象となる画像データ(及び付加情報を示す画像のデータ)から生成したプレビュー画像とは別に、その近隣に、パンチ穴やステープル等の後処理の画像データを合わせて出力してもよい。後者の場合、合成処理が不要となるため、処理速度が速くなる。いずれの方法によっても、画像データのプレビュー表示時に、画像形成する用紙の仕上がり状態を表示させることができる。
出力階調補正処理としては、プレビュー画像のR′G′B′データ又はプレビュー画像及び後処理の画像のR′G′B′データに対し、タッチパネル32で画像データを表示するための出力γ補正処理を行う。出力階調補正処理では、例えば文字領域とそれ以外で処理内容を異ならせるなど、原稿判定データが示す原稿種別に応じた処理を行ってもよい。
二色化処理は、画像データを例えば赤と黒の二色で出力する二色カラーモードが選択された場合のみに実行される。二色化処理としては、画質調整処理後のRGBデータから指定の二色(この場合、赤色と黒色)を表現するCMYデータに変換する処理を行う。生成されたCMYKデータは、後段の色補正処理において、タッチパネル32の表示特性に基づいてR′G′B′データに変換される。
プレビュー画像生成部16aで生成され出力階調補正処理されたR′G′B′データは、タッチパネル32に渡される。パネル制御部11は、このR′G′B′データに対応する画像をGUI画像に組み込んで表示させる制御を、タッチパネル32に対して行い、タッチパネル32でこのGUI画像を表示する。ユーザは、この付加情報を示す画像を含むプレビュー表示された画像を確認して、このまま印刷を実行するか中止するか、或いは付加情報を削除するか、付加位置の変更(又は付加情報の変更)などを実行するかなどを判断して、それに応じた操作を行うことができる。
ここで説明したプレビュー表示動作の対象データは、読取部13で読み取られた画像データに限ったものではなく、例えば、外部記録媒体やネットワーク接続されたPCなどから事前に転送され画像記憶部15に記憶された画像データ(画像ファイル)についても、同様に適用できる。ファクシミリ受信又はインターネットFAXで受信し、画像記憶部15に記憶された画像データのプレビュー表示動作については後述する。
<原稿読み取り・プレビュー表示・印刷についての補足>
プレビュー表示動作について印刷動作と別個に説明したが、まず印刷動作として出力階調補正処理を施した後の画像データ(CMYKデータ)を、タッチパネル32の表示特性に基づいてR′G′B′データに変換し、タッチパネル32の画素数(表示解像度)に合わせた変換処理やプレビュー表示時の変倍処理を行って、GUI画像に組み込んでタッチパネル32に表示してもよい。印刷動作がある程度完了しておりプレビュー表示後の印刷動作が素早く完了できるため、例えばコピー操作がなされたときに事前にプレビュー表示を行うような設定となっている場合などに有用である。
プレビュー表示動作について印刷動作と別個に説明したが、まず印刷動作として出力階調補正処理を施した後の画像データ(CMYKデータ)を、タッチパネル32の表示特性に基づいてR′G′B′データに変換し、タッチパネル32の画素数(表示解像度)に合わせた変換処理やプレビュー表示時の変倍処理を行って、GUI画像に組み込んでタッチパネル32に表示してもよい。印刷動作がある程度完了しておりプレビュー表示後の印刷動作が素早く完了できるため、例えばコピー操作がなされたときに事前にプレビュー表示を行うような設定となっている場合などに有用である。
また、原稿読み取り動作として、符号化した画像データと原稿種別データと領域分離データとを対応付けて画像記憶部15に格納する例を挙げ、この例に基づき印刷動作時やプレビュー表示動作についても説明した。この代替方法として、読取部13で読み込んだ画像データのみを対象として符号化して、一旦、画像記憶部15に格納しておいてもよい。この場合、印刷動作時やプレビュー表示動作時に、画像記憶部15から読み出し符号化/復号部17で復号した画像データに対して、画像処理部16が原稿種別判別処理や領域分離処理を施すように構成すればよい。また、このような代替方法は、後述するファクシミリ送信やインターネットFAX送信等の画像データ送信時にも適用することができる。
<ファイリング動作についての補足>
ファイリング動作は、原稿読み取り動作として説明したように、読み取った画像データを(必要に応じて符号化して)、デジタル複合機1の内部に設けられた画像記憶部15に記憶する動作である。ファイリング時でも、記憶対象の画像データに対して付加情報を付加してから記憶(ファイリング)することができる。画像記憶部15にファイリングする画像データのプレビュー表示動作については、基本的に印刷する画像データについて説明した通りである。
ファイリング動作は、原稿読み取り動作として説明したように、読み取った画像データを(必要に応じて符号化して)、デジタル複合機1の内部に設けられた画像記憶部15に記憶する動作である。ファイリング時でも、記憶対象の画像データに対して付加情報を付加してから記憶(ファイリング)することができる。画像記憶部15にファイリングする画像データのプレビュー表示動作については、基本的に印刷する画像データについて説明した通りである。
<ファクシミリ受信した画像データの印刷動作>
次に、ファクシミリ通信により受信した画像データの印刷動作について説明する。メイン制御部18は、モデム24でファクシミリ通信要求を検知したときに、記録部12、画像記憶部15、画像処理部16、NCU23、及びモデム24などに指示を行い、次に説明するような処理を実行させる。
次に、ファクシミリ通信により受信した画像データの印刷動作について説明する。メイン制御部18は、モデム24でファクシミリ通信要求を検知したときに、記録部12、画像記憶部15、画像処理部16、NCU23、及びモデム24などに指示を行い、次に説明するような処理を実行させる。
まず、モデム24及びNCU23は、通信手続きを行いながら送信元から送信されてくる画像データ(圧縮画像データ)を順次受信し、受信した圧縮画像データの伸張を行うと共に、必要に応じて回転処理(送信方向を回転させる処理)や解像度変換処理などを実行して、画像処理部16又は画像記憶部15に渡す。画像処理部16に渡す処理は、そのまま印刷を実行するような設定となっている場合に実行され、画像記憶部15に渡して順次画像データを蓄積する処理は、ユーザにより画像データを指定して事前に確認してから(又は予め指定された処理時刻が到来してから)印刷を実行するような設定となっている場合に実行される。この場合にも画像データは印刷時には画像記憶部15から読み出され、画像処理部16に渡される。
ファクシミリ通信により受信した画像データは白黒2値であるので、画像処理部16では、伸張等の処理を行った画像データ(Kデータ)に対して、特に処理を施さず、そのまま記録部12に渡す。受信した画像データに対して付加情報を付加する設定になっている場合には、画像処理部16がその付加情報の画像データを合成してから記録部12に渡す。記録部12は、この画像データを受け取り、電子写真方式やインクジェット方式などにより印刷を実行する。
モノクロ画像でのファクシミリ受信について説明したが、カラーのファクシミリ画像(RGBデータ)を受信した際には、画像処理部16や記録部12がこのRGBデータに対して処理を実行するなどすればよい。
<ファクシミリ受信した画像データのプレビュー表示動作>
ファクシミリ通信により受信した画像データのプレビュー表示動作について、同画像データの印刷動作に基づき簡単に説明する。このプレビュー表示動作は、受信した画像データを事前に確認してから印刷を実行するような設定となっている場合に行われる。このプレビュー表示動作では、画像処理部16が、モデム24及びNCU23から直接又は画像記憶部15を介して取得した伸張等の処理後の画像データに対して、付加情報を付加する場合にはその付加情報の画像データを合成した後に、さらにタッチパネル32の画素数(表示解像度)に合わせた変換処理及びプレビュー表示時の変倍処理を行う。この変倍処理後の画像データがGUI画像に組み込まれてタッチパネル32に表示されることになる。ユーザは、このプレビュー表示された画像を確認して、印刷を実行するか破棄するかを判断して、印刷又は破棄の操作を行うことができる。
ファクシミリ通信により受信した画像データのプレビュー表示動作について、同画像データの印刷動作に基づき簡単に説明する。このプレビュー表示動作は、受信した画像データを事前に確認してから印刷を実行するような設定となっている場合に行われる。このプレビュー表示動作では、画像処理部16が、モデム24及びNCU23から直接又は画像記憶部15を介して取得した伸張等の処理後の画像データに対して、付加情報を付加する場合にはその付加情報の画像データを合成した後に、さらにタッチパネル32の画素数(表示解像度)に合わせた変換処理及びプレビュー表示時の変倍処理を行う。この変倍処理後の画像データがGUI画像に組み込まれてタッチパネル32に表示されることになる。ユーザは、このプレビュー表示された画像を確認して、印刷を実行するか破棄するかを判断して、印刷又は破棄の操作を行うことができる。
<ファクシミリ送信動作>
次に、読み取った原稿の画像データをファクシミリ送信する場合の送信動作について説明する。ファクシミリ画像データは、タッチパネル32又はキー操作部31でのユーザ操作により設定された相手先(送信先)情報に対して送信される。相手先情報(この例では電話番号)は制御用メモリ19に記憶され、必要に応じて読み出される。通常、相手先情報は、アドレス帳データとして複数の相手先の情報が閲覧可能に且つ選択可能に格納されているか、或いは送信前に直接入力される。
次に、読み取った原稿の画像データをファクシミリ送信する場合の送信動作について説明する。ファクシミリ画像データは、タッチパネル32又はキー操作部31でのユーザ操作により設定された相手先(送信先)情報に対して送信される。相手先情報(この例では電話番号)は制御用メモリ19に記憶され、必要に応じて読み出される。通常、相手先情報は、アドレス帳データとして複数の相手先の情報が閲覧可能に且つ選択可能に格納されているか、或いは送信前に直接入力される。
ファクシミリ送信を実行するためのユーザ操作が操作パネル30で受け付けられたとき、メイン制御部18は、画像記憶部15、画像処理部16、符号化/復号部17、NCU23、及びモデム24などに指示を行い、次に説明するような処理を実行させる。なお、メイン制御部18は、例えば原稿をファクシミリ送信する操作がなされたときには読取部13への指示(原稿読み取り指示)も行うことになる。なお、画像記憶部15に記憶された画像データについてプレビュー表示を実行しながら、送信対象の画像データを選択し、その画像データについてファクシミリ送信を開始することも可能である。
符号化/復号部17は、印刷対象の画像データとそれに対応する原稿判定データ及び領域分離データとを画像記憶部15から読み出して復号し、画像処理部16に渡す。画像処理部16は、復号後の画像データ(RGB画像データ)に対して各種画像処理(以下、ファクシミリ送信用画像処理という)を実行する。ファクシミリ送信用画像処理としては、以下にその概略を説明するように、画質調整処理、空間フィルタ処理、変倍処理、出力階調補正処理、及び中間調生成処理などが挙げられる。空間フィルタ処理及び中間調生成処理は、領域分離データが示す各種領域に応じた処理とすればよいが、領域分離データを用いなくてもよい。さらに、ファクシミリ送信に伴う原稿読み取り動作では、読み取った画像データに対する領域分離処理やその領域分離データの符号化及び記憶を実行しなくてもよい。
画質調整処理としては、復号後の画像データを、マトリクス係数を用いてKデータに変換する。このとき、原稿判定データが示す原稿種別に応じたマトリクス係数を用いてもよい。空間フィルタ処理としては、このKデータに対して強調処理や平滑化処理を行う。変倍処理としては、空間フィルタ処理後のKデータに対し、操作パネル30で設定された送信解像度又はデフォルト設定の送信解像度に応じて画像拡大処理や画像縮小処理を行う。出力階調補正処理としては、変倍処理後のKデータに対し、例えば送信先における記録用紙等の記録媒体に出力することを目的とした出力γ補正処理を行う。実際には、送信先の機器を考慮した出力γ補正でなく一般的な機器に対する出力γ補正を行えばよい。中間調生成処理としては、出力階調補正処理後のKデータに対して、例えば誤差拡散処理により二値化を行う。出力階調補正処理や中間調生成処理では、原稿判定データが示す原稿種別に応じた処理を行ってもよい。
モノクロ画像でのファクシミリ送信について説明したが、カラー画像でのファクシミリ送信の際には、画像処理部16が上述のファクシミリ送信用画像処理において、画質調整処理として、復号後の画像データを、マトリクス係数を用いてカラー伝送用のL*a*b*データに変換する処理を行い、その後の処理をこのL*a*b*データについて行うなどすればよい。
中間調生成処理後の画像データは、必要に応じて回転処理が施され、符号化/復号部17でファクシミリ送信時の圧縮形式で圧縮符号化されて、画像記憶部15に一時的に保存される。モデム24は、NCU23を介して設定された送信先との送信手続きを行い、送信先との通信を確立した段階(送信可能な状態にした段階)で、この一時的に保存されている符号化されたKデータを読み出し、圧縮形式の変更などの必要な処理の後に公衆回線網を介して送信先に順次送信する。
そして、デジタル複合機1は、送信対象の画像データにも、付加情報を付加して送信することが可能となっている。この例のように画像データを外部へ送信する際には、付加情報として、スタンプ、日付(日時)、ページ番号の他に、送信元情報(発信元情報)も付加情報を付加することが可能となっている。ここで、画像データ送信時に付加する送信元情報には、送信者の名称の情報、送信元の電話番号の情報、送信元の電子メールアドレスの情報のいずれか1又は複数を含むとよい。また、付加情報としては、画像データ送信時には送信先の情報(相手先の情報)なども付加してもよい。
付加情報を付加してファクシミリ送信する場合には、次のような合成処理を行えばよい。メイン制御部18が付加情報及び付加位置を示す情報を読み出して、メイン制御部18又は画像処理部16が画像データに変換し、画像処理部16が、変換後の画像データ(付加情報の画像データ)を、変倍処理後の画像データである付加先の画像データに対し上記付加位置に合成すればよい。デジタル複合機1では、付加情報の画像データを付加する位置は、次に説明するプレビュー表示を行いながら操作パネル30によりユーザ設定可能とする。この合成後の画像データは、上述した出力階調補正処理や回転処理や圧縮処理などが施された後に、送信先に送信されることになる。
<ファクシミリ送信する画像データのプレビュー表示動作>
デジタル複合機1は、ファクシミリ送信等で送信対象となった画像データについてプレビュー表示を可能にする構成を有する。このプレビュー表示動作は、送信前の画像データを事前に確認してから送信を実行するような事前設定やユーザ操作があったときなどに行われる。ファクシミリ送信対象となる画像データのプレビュー表示動作について、同画像データのファクシミリ送信動作に基づき説明する。プレビュー表示動作においてはメイン制御部18はパネル制御部11への指示も行う。
デジタル複合機1は、ファクシミリ送信等で送信対象となった画像データについてプレビュー表示を可能にする構成を有する。このプレビュー表示動作は、送信前の画像データを事前に確認してから送信を実行するような事前設定やユーザ操作があったときなどに行われる。ファクシミリ送信対象となる画像データのプレビュー表示動作について、同画像データのファクシミリ送信動作に基づき説明する。プレビュー表示動作においてはメイン制御部18はパネル制御部11への指示も行う。
このプレビュー表示動作では、画像処理部16が、画質調整処理、及び空間フィルタ処理(及び変倍処理)まではファクシミリ送信時と同じ処理を行い、プレビュー画像生成部16aによるプレビュー画像生成処理を実行し、出力階調補正処理として画像データを表示するための出力γ補正処理を行うとよい。このプレビュー画像生成処理として、プレビュー画像生成部16aは、送信解像度に応じた画像拡大処理/画像縮小処理を施した画像データに対して、タッチパネル32の画素数(表示解像度)に合わせた変換処理及びプレビュー表示時の縮小/拡大率に応じた変倍処理を行うことでプレビュー画像のデータを生成する。なお、このプレビュー表示動作では、空間フィルタ処理は実行されなくてもよく、また中間調生成処理は実行されない。
プレビュー画像生成部16aで生成され出力階調補正処理されたR′G′B′データは、タッチパネル32に渡される。パネル制御部11は、このR′G′B′データに対応する画像をGUI画像に組み込んで表示させる制御を、タッチパネル32に対して行い、タッチパネル32でこのGUI画像を表示する。
付加情報を付加して送信する場合のプレビュー画像について説明する。付加情報は、送信解像度に応じた変倍処理を行った後の画像データに付加して出力する。より具体的には、メイン制御部18が付加情報及びその付加位置を読み出して画像処理部16に渡す。続いて、プレビュー画像生成部16aがこの付加情報から付加情報を示す画像のR′G′B′データを生成し、送信解像度に応じた画像拡大処理/画像縮小処理後のR′G′B′データに対し上記付加位置に合成すればよい。そして、付加後のR′G′B′データの画素数をタッチパネル32の画素数(表示解像度)に変換する処理を行うと共に、プレビュー表示倍率に基づいて画像拡大処理や画像縮小処理を行う。
このようにして付加情報の画像が合成された画像データは、上述したプレビュー表示時の出力階調補正処理(画像データを表示するための出力γ補正処理)が施された後に、パネル制御部11によりGUI画像に組み込まれてタッチパネル32に表示されることになる。ユーザは、この付加情報の画像を含むプレビュー表示された画像を確認して、このままファクシミリ送信を実行するか中止するか、或いは付加情報を削除するか、付加位置の変更(又は付加情報の変更)などを実行するかなどを判断して、それに応じた操作を行うことができる。
<インターネット経由による画像データの送信動作>
次に、読み取った原稿の画像データを、インターネット経由による電子メール又はインターネットFAXで送信する場合の送信動作について説明する。このようなインターネット経由での送信で対象となる画像データについても、タッチパネル32又はキー操作部31でのユーザ操作により設定されて制御用メモリ19に格納された送信先情報(この例では電子メールアドレス)に対して送信される。
次に、読み取った原稿の画像データを、インターネット経由による電子メール又はインターネットFAXで送信する場合の送信動作について説明する。このようなインターネット経由での送信で対象となる画像データについても、タッチパネル32又はキー操作部31でのユーザ操作により設定されて制御用メモリ19に格納された送信先情報(この例では電子メールアドレス)に対して送信される。
インターネット経由による送信に係るユーザ操作が操作パネル30で受け付けられたとき、メイン制御部18は、フォーマット変換部14、画像記憶部15、画像処理部16、符号化/復号部17、及びLAN制御部21などに指示を行い、次に説明するようなインターネット経由による送信処理を実行させる。なお、メイン制御部18は、例えば原稿をインターネット経由で送信する操作がなされたときには読取部13への指示(原稿読み取り指示)も行うことになる。
符号化/復号部17は、印刷対象の画像データとそれに対応する原稿判定データ及び領域分離データとを画像記憶部15から読み出して復号し、画像処理部16に渡す。画像処理部16は、復号後の画像データ(RGB画像データ)に対して各種画像処理(以下、インターネット送信用画像処理という)を実行する。インターネット送信用画像処理としては、ファクシミリ送信用画像処理において説明した、画質調整処理、空間フィルタ処理、変倍処理、出力階調補正処理、及び中間調生成処理などが挙げられる。
また、カラー画像での送信の際の画像処理もファクシミリ送信用画像処理と同様であり、画像処理部16がインターネット送信用画像処理において、画質調整処理として、復号後の画像データを、マトリクス係数を用いてカラー伝送用のL*a*b*データに変換する処理を行い、その後の処理をこのL*a*b*データについて行うなどすればよい。
符号化/復号部17は、インターネット送信用画像処理後の画像データを符号化(圧縮)して、圧縮ファイルを得る。この圧縮は、原稿1ページ単位で行われる。次いで、フォーマット変換部14が、これらの圧縮ファイルを1つのファイルに変換し、このファイルを、例えばMIME(Multipurpose Internet Mail Extension)に従ってマルチパートメールに添付する。ここまでの処理により、読み取られた画像データは電子メールのフォーマットに変換される。この電子メールは、LAN制御部21によりLANインターフェースを介してSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)等のメール転送プロトコルを用いて、インターネット経由で送信先に送信される。
ここで、インターネットファクシミリ送信の場合、符号化/復号部17が例えばMHのようなファクシミリ専用の圧縮形式で圧縮し、フォーマット変換部14が得られたページ単位の圧縮ファイルを例えば1つのTIFFファイルに変換すればよい。また、電子メールに添付ファイルとして添付するだけの送信の場合(所謂scan to e-mailによる送信の場合)、符号化/復号部17が例えばJPEGのような圧縮形式で圧縮し、フォーマット変換部14が得られたページ単位の圧縮ファイルを例えば1つのPDFファイルに変換すればよい。
また、デジタル複合機1は、送信対象の画像データがインターネット経由で送信する画像データであっても、ファクシミリ送信画像データの場合と同様に、付加情報を付加して送信することが可能となっている。付加情報の付加処理としては、ファクシミリ送信時について説明した合成処理を実行すればよく、上述した出力階調補正処理、圧縮処理、フォーマット変換処理などが施された後に、電子メールとして送信先のアドレスに送信されることになる。
<インターネット経由で送信する画像データのプレビュー表示動作>
ファクシミリ送信時のプレビュー表示について説明したのと同様に、本発明のデジタル複合機1は、インターネット経由で送信する対象となった画像データも、タッチパネル32でプレビュー表示可能に構成することができる。
ファクシミリ送信時のプレビュー表示について説明したのと同様に、本発明のデジタル複合機1は、インターネット経由で送信する対象となった画像データも、タッチパネル32でプレビュー表示可能に構成することができる。
このプレビュー表示動作では、ファクシミリ送信時のプレビュー表示について説明したのと同様に、画像処理部16が、画質調整処理、及び空間フィルタ処理(及び変倍処理)まではインターネット送信用画像処理と同じ処理を行い、プレビュー画像生成部16aによるプレビュー画像生成処理を実行し、出力階調補正処理として画像データを表示するための出力γ補正処理を行うとよい。プレビュー画像生成部16aで生成され出力階調補正処理されたR′G′B′データは、タッチパネル32に渡され、パネル制御部11によりGUI画像に組み込まれて、タッチパネル32に表示されることになる。また、付加情報を示す画像を付加したプレビュー表示についても、ファクシミリ送信時のプレビュー表示についての説明が援用できる。
<インターネット経由で受信した画像データの印刷動作>
次に、インターネット経由で受信した画像データの印刷動作について説明する。この印刷動作は、ファクシミリ受信した画像データに対する印刷動作と基本的に同様であり、主に受信方法が異なる。メイン制御部18は、LAN制御部21でLANからインターネット経由での電子メールを受信し、それがインターネットFAXの電子メールであったときに、記録部12、フォーマット変換部14、画像記憶部15、画像処理部16、及び符号化/復号部17などに指示を行い、次に説明するような処理を実行させる。
次に、インターネット経由で受信した画像データの印刷動作について説明する。この印刷動作は、ファクシミリ受信した画像データに対する印刷動作と基本的に同様であり、主に受信方法が異なる。メイン制御部18は、LAN制御部21でLANからインターネット経由での電子メールを受信し、それがインターネットFAXの電子メールであったときに、記録部12、フォーマット変換部14、画像記憶部15、画像処理部16、及び符号化/復号部17などに指示を行い、次に説明するような処理を実行させる。
まず、受信された電子メールはフォーマット変換部14に渡される。フォーマット変換部14が、その電子メールに添付された画像データを取得し、必要に応じてファイル形式の変換を行った後、符号化/復号部17に渡す。この電子メールは、画像記憶部15に記憶されてからフォーマット変換部14に渡してもよい。符号化/復号部17は、その画像データをページ単位で復号し、画像処理部16又は画像記憶部15に渡す。画像処理部16に渡す処理は、そのまま印刷を実行するような設定となっている場合に実行され、画像記憶部15に渡して画像データを蓄積する処理は、ユーザにより画像データを指定して事前に確認してから(又は予め指定された処理時刻が到来してから)印刷を実行するような設定となっている場合に実行される。この場合にも画像データは印刷時には画像記憶部15から読み出され、画像処理部16に渡される。
受信した画像データが白黒2値の場合、画像処理部16では、復号等の処理を行った画像データ(Kデータ)に対して特に処理を施さず、そのまま記録部12に渡す。受信した画像データに対して付加情報を付加する設定になっている場合には、画像処理部16がその付加情報の画像データを合成してから記録部12に渡す。記録部12は、この画像データを受け取り、電子写真方式やインクジェット方式などにより印刷を実行する。モノクロ画像での受信について説明したが、カラー画像(RGBデータ)を受信した際には、画像処理部16や記録部12がこのRGBデータに対して処理を実行するなどすればよい。
<インターネット経由で受信した画像データのプレビュー表示動作>
ファクシミリ受信時のプレビュー表示について説明したのと同様に、本発明のデジタル複合機1は、インターネット経由で受信した画像データも、タッチパネル32でプレビュー表示可能に構成することができる。
ファクシミリ受信時のプレビュー表示について説明したのと同様に、本発明のデジタル複合機1は、インターネット経由で受信した画像データも、タッチパネル32でプレビュー表示可能に構成することができる。
インターネットFAX通信により受信した画像データのプレビュー表示動作について、同画像データの印刷動作に基づき簡単に説明する。このプレビュー表示動作は、受信した画像データを事前に確認してから印刷を実行するような設定となっている場合に行われる。このプレビュー表示動作では、画像処理部16が、符号化/復号部17から直接又は画像記憶部15を介して取得した画像データに対して、付加情報を付加する場合にはその付加情報の画像データを合成した後に、さらにタッチパネル32の画素数(表示解像度)に合わせた変換処理及びプレビュー表示時の変倍処理を行う。この変倍処理後の画像データがGUI画像に組み込まれてタッチパネル32に表示されることになる。ユーザは、このプレビュー表示された画像を確認して、印刷を実行するか破棄するかを判断して、印刷又は破棄の操作を行うことができる。
<本発明に係る、受信した画像データのプレビュー表示の説明>
以上、コピー時、ファクシミリ送信時、インターネット経由の画像データ送信時における出力対象画像データのプレビュー表示動作の説明と併せて、本発明に係るファクシミリ受信時やインターネット経由の受信(インターネットFAX受信)時について印刷前のプレビュー表示動作の説明を行った。
以上、コピー時、ファクシミリ送信時、インターネット経由の画像データ送信時における出力対象画像データのプレビュー表示動作の説明と併せて、本発明に係るファクシミリ受信時やインターネット経由の受信(インターネットFAX受信)時について印刷前のプレビュー表示動作の説明を行った。
本発明において、プレビュー表示する対象の画像データは、ファクシミリ受信やインターネットFAX受信などにより外部から受信し、記憶されたものである。そのため、本発明に係るデジタル複合機1は、受信した画像データを蓄積する画像蓄積部を有する。画像記憶部15は、この画像蓄積部の一例であり、引き続き画像記憶部15を挙げて説明を行う。
また、本発明に係るデジタル複合機1は、表示のために表示部を有し、さらにプレビュー画像生成のためにプレビュー画像生成部16aを有する。この表示部としては、タッチパネル32の表示部で例示したものが適用できる。プレビュー画像生成部16aは、上述したように、受信した画像データについて画像記憶部15から読み出してそのプレビュー画像を生成する。プレビュー画像生成部16aで生成されたプレビュー画像は、メイン制御部18の制御によりタッチパネル32に送られ、パネル制御部11によりGUI画像に組み込んで表示する制御がなされ、タッチパネル32に表示される。
なお、デジタル複合機1では、上述したように出力対象の画像データに付加情報を付加して出力することを可能に構成してもよく、その場合、メイン制御部18の制御に基づきパネル制御部11が、付加情報の画像をタッチパネル32に表示させる制御を行う。そのため、付加情報を付加する場合には、プレビュー画像生成部16aが、このような付加情報を示す画像を生成し出力対象の画像データから生成したプレビュー画像に合成することで、付加情報付きのプレビュー画像を生成する。なお、プレビュー表示において、付加情報を示す画像そのものを付加位置に合成して表示させることを前提に説明したが、付加情報の代わりに、付加情報が存在していることを示す存在画像を表示させるように構成してもよい。そして、パネル制御部11は、生成された付加情報付きのプレビュー画像をGUI画像に組み込んで表示させる制御を、タッチパネル32に対して行い、タッチパネル32でこのGUI画像を表示する。
このようにプレビュー画像生成部16a及びパネル制御部11は、プレビュー画像を表示させる制御やプレビュー表示時に付加情報を表示させる制御を、タッチパネル32で例示した表示部に対して行うプレビュー表示制御部の一例であると言える。但し、本発明に係るデジタル複合機1は、プレビュー画像の表示が可能であればよく、付加情報の画像のプレビュー表示や、上述した後処理を示す画像のプレビュー表示は、必須ではない。
そして、本発明に係るデジタル複合機1において、上述のようなプレビュー表示動作の対象となる画像データは、画像記憶部15に受信後蓄積された画像データ(以下、蓄積画像データという)から選択できるようになっている。より具体的には、本発明に係るデジタル複合機1は、次の操作部及びリスト表示制御部を有する。
上記リスト表示制御部は、画像記憶部15に受信後蓄積された蓄積画像データを項目とするリスト情報を、表示部に表示する制御を行う。リスト表示制御部と表示部とで、リスト情報を表示するリスト情報表示部を構成する。ここでの表示部は、タッチパネル32における表示部として例示したものが適用でき、引き続きタッチパネル32で例示する。また、このリスト情報が画像処理部16の内部又はメイン制御部18の内部に設けた図示しないリスト情報生成部で生成されるものとして、つまり上記リスト表示制御部がリスト情報生成部を含むものとして、以下の説明を行う。リスト情報生成部で生成されたリスト情報は、メイン制御部18の制御によりタッチパネル32に送られ、パネル制御部11によりGUI画像に組み込んで表示する制御がなされ、タッチパネル32に表示される。このように、リスト情報生成部及びパネル制御部11は、上記リスト表示制御部の一例となる。
上記操作部は、タッチパネル32等の表示部に表示されたリスト情報の項目に対応する蓄積画像データについて、ユーザ操作を受け付ける。ここで受け付ける対象となるユーザ操作には、プレビュー表示操作が少なくとも含まれる。つまり、この操作部では少なくともプレビュー表示操作が受け付け可能となっている。プレビュー表示操作とは、リスト情報の中からプレビュー表示させたい蓄積画像データに対応する項目を選択して表示させる操作を指す。この操作部はタッチパネル32における操作部やキー操作部31で例示したものが適用でき、以下、この操作部もタッチパネル32又はキー操作部31で例示する。
このようにして、蓄積画像データのリスト表示を行い、ユーザが項目を選択してプレビュー表示させる操作を行うことが可能になる。プレビュー表示制御部は、そのプレビュー表示操作に応答して、そのプレビュー表示操作で選択された蓄積画像データをタッチパネル32にプレビュー表示する制御を行う。これにより、ユーザが選択した項目に対応する蓄積画像データのプレビュー表示が可能となり、ユーザはそれを閲覧することができる。
そして、本発明の主たる特徴として、リスト表示制御部は、リスト情報を表示させる際に、蓄積画像データに対してタッチパネル32又はキー操作部31で以前になされたユーザ操作に関する操作情報(つまり操作履歴情報)を、蓄積画像データに対応する項目に関連付けて表示させる。
例えば、まずリスト情報生成部が、ユーザ操作をその対象となった蓄積画像データに関連付けて画像記憶部15又は制御用メモリ19に格納しておき、リスト情報の生成時にそこから各項目に対応する操作履歴情報(つまり各蓄積画像データに対応する操作履歴情報)を抽出する。この操作履歴情報は、対象となるユーザ操作がなされる度に更新されるため、変更履歴情報又は更新履歴情報とも呼べる。そして、リスト情報生成部が各項目に操作履歴情報を組み込んでリスト情報を生成し、パネル制御部11がそのリスト情報によりリスト表示を行うか、或いはリスト情報生成部では操作履歴情報を組み込まずにパネル制御部11がリスト情報を表示する際に操作履歴情報を併せて表示する。ここで、リスト情報生成部で生成された、操作履歴情報を含むリスト情報、又は操作履歴情報及びリスト情報は、メイン制御部18の制御によりタッチパネル32に送られ、パネル制御部11によりGUI画像に組み込んで表示する制御がなされ、タッチパネル32に表示される。
このようなリスト表示により、ユーザが項目を選択する際に、ユーザ操作により処理された蓄積画像データを処理されていない蓄積画像データと区別して表示することを可能にしている。ここで、上記処理として、少なくともプレビュー表示操作に対応する処理であるプレビュー表示処理が、実行/未実行が区別可能にリスト表示されるものとする。
また、上記処理としては、プレビュー表示処理の他に、印刷処理、ファイリング処理、転送処理、削除処理などが該当する。つまり、印刷処理、ファイリング処理、転送処理、及び削除処理のいずれか1又は複数についても、実行/未実行が区別可能にリスト表示されることが好ましい。プレビュー表示処理以外のこれらの処理への適用については、後述するが、印刷処理については記録部12のような印刷部を備えることを前提とし、削除処理については、削除時にリスト表示から削除した蓄積画像データの項目を削除しないことを前提とする。
本発明は、このような構成により、受信して蓄積した蓄積画像データに対して行われた開封(プレビュー表示)、印刷、ファイリング、転送、削除などのユーザ操作に関する操作履歴情報を、確認することが可能になる。なお、タッチパネル32における操作部又はキー操作部31では、リスト情報を表示させるためのユーザ操作も可能になっているが、このユーザ操作の情報は、リスト情報と併せて表示させる対象の操作情報に含めない。
<プレビュー表示の具体例>
以下、図4〜図10を参照し、蓄積画像データの項目に付加して表示する操作履歴情報について、またその操作履歴情報表示及びプレビュー表示の流れについて、その具体例を挙げながら説明する。
以下、図4〜図10を参照し、蓄積画像データの項目に付加して表示する操作履歴情報について、またその操作履歴情報表示及びプレビュー表示の流れについて、その具体例を挙げながら説明する。
図4は、図2及び図3のデジタル複合機において、受信ジョブをプレビュー表示して確認するに先立ち表示されるGUI画像の一例を示す図である。図4で示すGUI画像40は、ファクシミリ等の受信ジョブをプレビュー表示する何らかの操作、又は操作履歴情報を確認する何らかの操作などを行ったとき、或いは所定のタイミングが到来したときに、タッチパネル32に表示されるGUI画像の一例である。
図4に示すGUI画像40では、デジタル複合機1の動作モードを選択するために、コピーモード選択キー41、イメージ送信モード選択キー42、ドキュメントファイリングモード選択キー43が表示されており、GUI画像40ではファクシミリ送信が可能なイメージ送信モードが選択されている状態を示している。さらに、GUI画像40では、イメージ送信モードが選択された状態において、蓄積画像データが少なくとも1つ存在する場合に表示される例を示しており、受信データである蓄積画像データの確認の是非を問うためのポップアップ画像45が表示されている。
画像確認のためのポップアップ画像45では、いいえキー45aとはいキー45bとが選択可能に表示されている。ここで、はいキー45bを選択することによって、後述する図6のGUI画像50又は図7のGUI画像60へ移行し、蓄積画像データをリスト形式又はサムネイル形式で確認することが可能になっている。なお、GUI画像40では蓄積画像データの確認を行うか否かの確認中であるため、ステータスが「中止中」である旨の情報44も表示されている。
図5は、図2及び図3のデジタル複合機において、受信ジョブをプレビュー表示して確認するに先立ち表示されるGUI画像の他の例を示す図である。図5で示すGUI画像46は、図4のGUI画像40の代わりとなるGUI画像の例であり、ファクシミリ等の受信ジョブをプレビュー表示する何らかの操作、又は操作履歴情報を確認する何らかの操作などを行ったとき、或いは所定のタイミングが到来したときに、タッチパネル32に表示される。
図5に示すGUI画像46は、GUI画像40と同様に、モード選択キー41〜43が表示されており、ファクシミリ送信やインターネットFAX送信が可能なイメージ送信モードが選択されている状態を示している。さらに、GUI画像46では、イメージ送信モードが選択された状態において、蓄積画像データが少なくとも1つ存在する場合に表示される例を示しており、受信データである蓄積画像データを確認するための確認キー47が選択可能に表示されている。また、確認キー47が反転していない状態のGUI画像46は、GUI画像40において、いいえキー45aが選択されたときに表示されるようにしてもよい。
確認キー47を選択することによって、後述する図6のGUI画像50又は図7のGUI画像60へ移行し、蓄積画像データをリスト形式又はサムネイル形式で確認することが可能になっている。なお、GUI画像46においては、確認キー47が選択され反転させた状態を示しており、この選択によりステータスが「中止中」である旨の情報44も表示されている。
図6は、図4又は図5のGUI画像において蓄積画像データの確認を行う操作がなされたときに表示されるリスト情報を含むGUI画像の一例を示す図である。図6で示すGUI画像50は、図4のはいキー45b又は図5の確認キー47の選択により、タッチパネル32に表示される。なお、GUI画像50は、図示しない他のGUI画像において、蓄積画像データの操作履歴をリスト形式で表示させるためのキーを選択可能に表示しておき、それが選択されたときに表示するようにしてもよい。
GUI画像50では、受信し蓄積した蓄積画像データのリスト情報54が表示されている。このリスト情報54としては、蓄積画像データのそれぞれに対応する項目がリスト表示されている。そして、各項目には、受信方式(FAX受信/インターネットFAX受信)を示すマーク、送信元のFAX番号又は電子メールアドレス、及び受信日時が表示されると共に、操作履歴情報が関連付けられて表示されている。操作履歴情報としては、プレビュー表示(後述の図9参照)により、その項目に対応する蓄積画像データの画像をユーザが確認済みであるか否か(つまりプレビュー表示処理が実行済みか未実行か)を示す情報が含まれ、図6では「確認済み」か「未」確認かを表示した例を示している。操作履歴情報を含むリスト情報54の表示方法については、リスト表示制御部(主に、リスト情報生成部及びパネル制御部11で例示)について説明した通りである。
そして、GUI画像50では、リスト情報54として表示した各項目は、ユーザ選択可能に表示されており、図6のように、項目が表示しきれない場合には次の項目群の表示を行うためのキーも選択可能に表示すればよい。なお、図6では5つの項目群中の1つが表示されている例を示しており、そのため「1/5」との表記も含まれる。また、ユーザがある項目の表示領域を選択する度に、その項目の「選択」/「非選択」を切り替えることが可能になっている。表示中の各項目(又は表示しきれていない項目も含めた各項目)の全てを一度に選択可能にするための全選択キー53も、選択可能に表示されている。
さらに、GUI画像50では、蓄積画像データをプレビュー表示により確認するための画像確認キー55と、蓄積画像データを消去するための削除キー56と、蓄積画像データを印刷するための印刷キー57とが、選択可能に表示されている。これらのキー55〜57が選択されたときには、対応する処理が実行されると共に、その選択操作の情報(操作履歴情報)が対象となる蓄積画像データ(又はそのデータを示す項目情報)に関連付けられて制御用メモリ19又は画像記憶部15に格納される。ここで、好ましくは後述するように特定したユーザを示す情報も関連付けられ格納される。また、GUI画像50では、各受信ジョブ(各蓄積画像データ)に対する詳細な情報を表示するための詳細表示キー52が、選択可能に表示されている。これらのキー52、55〜57による処理対象の蓄積画像データは、上述したようにリスト情報54の各項目を1又は複数個別に選択するか、或いは全選択キー53により全ての項目を選択するかによって決めることができる。
そして、図6の画像確認キー55の選択によりプレビュー表示(図9を参照)を行った蓄積画像データに対してのみ、図6のリスト情報54に含まれる操作履歴情報が、「未」確認の状態から「確認済み」の状態へと変更されて表示される。表示時に、蓄積画像データに関連付けられた選択操作の情報を読み出すことで、このような変更後の状態が表示できる。
また、GUI画像50には、操作履歴情報を含むリスト情報54の表示形態を、リスト形式から後述する図7のようなサムネイル形式に切り替えるためのサムネイル表示キー51も、選択可能に表示されている。
図7は、図6のGUI画像においてサムネイル表示キーを選択したときに表示されるGUI画像の一例を示す図で、図4又は図5のGUI画像において蓄積画像データの確認を行う操作がなされたときに表示されるサムネイル情報を含むGUI画像の一例を示す図でもある。図7で示すGUI画像60は、図6のサムネイル表示キー51の選択によるリスト表示からサムネイル表示への切り替え操作により、タッチパネル32に表示される。また、GUI画像60は、図4のはいキー45b又は図6の確認キー47の選択により図6のGUI画像50の代わりに表示されるようにしてもよい。なお、GUI画像60は、図示しない他のGUI画像において、蓄積画像データをサムネイル形式で表示させるためのキーを選択可能に表示しておき、それが選択されたときに表示するようにしてもよい。
GUI画像60では、受信し蓄積した蓄積画像データのサムネイル情報62が表示されている。このサムネイル情報62としては、蓄積画像データのそれぞれに対応する項目が配列されて表示されている。そして、各項目には、受信方式(FAX受信/インターネットFAX受信)を示すマーク、送信元のFAX番号又は電子メールアドレスも表示されている。図示していないが、サムネイル情報62の各項目においても、受信日時を表示してもよい。
サムネイル情報62の表示制御例について説明する。プレビュー画像生成部16aが、蓄積画像データの所定ページ(例えば最初のページ)を縮小してサムネイル画像のデータ(サムネイル形式の画像データ)を生成し、リスト情報生成部が、リスト情報の各項目に、各蓄積画像データに対応するサムネイル画像を合成(各項目の枠に挿入するように合成)してサムネイル情報62とする。そして、パネル制御部11が、そのサムネイル情報62を示す画像を、GUI画像に組み込んでタッチパネル32に表示させるとよい。
さらに、図示していないが、サムネイル情報62の各項目に対しても、操作履歴情報を関連付けて表示しておいてもよい。図6で説明した通り、プレビュー表示(後述の図9参照)により、その項目に対応する蓄積画像データの画像をユーザが確認済みであるか否かを示す情報が、操作履歴情報に含まれる。特に、図6のGUI画像50においてサムネイル表示キー51の選択により図7のGUI画像60へ遷移する場合には、このような操作履歴情報の関連付け表示を行うことが好ましい。このように、サムネイル情報62は、図5のリスト情報54と同様に、広義のリスト情報として取り扱うことができる。
そして、GUI画像60でも、GUI画像50と同様に、サムネイル情報62として表示した各項目は、ユーザ選択可能に表示されており、項目が表示しきれない場合には次の項目群の表示を行うためのキーも選択可能に表示されている。なお、図7では5つの項目群中の1つが表示されている例を示している。また、ユーザがある項目の表示領域を選択する度に、その項目の「選択」/「非選択」を切り替えることが可能になっている。表示中の各項目(又は表示しきれていない項目も含めた各項目)の全てを一度に選択可能にするための全選択キー53も、選択可能に表示されている。
さらに、GUI画像60には、GUI画像50と同様に、画像確認キー55、削除キー56、印刷キー57、及び詳細表示キー52が選択可能に表示されている。表示形態をサムネイル形式とすることで、ユーザは、リスト形式に比べて確認すべき画像の選択をより容易に行うことができる。また、GUI画像60には、サムネイル情報62の表示形態をサムネイル形式から、上述した図6のリスト情報54のような狭義のリスト形式に切り替えるためのリスト表示キー61も、選択可能に表示されている。つまり、リスト表示キー61がユーザ選択されることで、図6のGUI画像50に戻ることができる。
また、図6及び図7の例では、ファクシミリ受信された蓄積画像データ及びインターネットFAX受信された蓄積画像データの双方のデータについて、同時にその操作履歴情報が閲覧できるような例を挙げて説明している。しかし、いずれか一方の操作履歴情報のみを選択して表示できるようにすることも可能である。図4のGUI画像40や図5のGUI画像46においては、スキャナ、インターネットFAX、ファックス、及びデータ入力の中から、タブにより所望の入力先又は出力先がタブにより選択可能に表示されている。そして、これらのGUI画像40、46においては、これらの選択可能な入力先や出力先で特定されるイメージ送信のうち「ファックス」が選択されている状態であるため、このような場合にはファクシミリ受信した蓄積画像データに限ってリスト表示又はサムネイル表示を行うなどすればよい。
図8は、図6又は図7のGUI画像において詳細表示キーが選択されたときに表示されるGUI画像の一例を示す図である。図8で示すGUI画像63は、図6のGUI画像50又は図7のGUI画像60において詳細表示キー52が選択されたときに、タッチパネル32に表示される。なお、GUI画像63は、図示しない他のGUI画像において、蓄積画像データの操作履歴の詳細情報を表示させるためのキーを選択可能に表示しておき、それが選択されたときに表示するようにしてもよい。
GUI画像63では、受信ジョブの確認状況(処理状況)を示す詳細情報64が表示されている。詳細情報64には、受信方式(FAX受信/インターネットFAX受信)を示すジョブの種類、送信元のFAX番号又は電子メールアドレス、及び送信者の名称(受信データのヘッダ部分などから取得可能)が含まれると共に、後述する確認状況及び開封者も含まれている。また、詳細情報64には、受信日時も表示するようにしてもよい。また、GUI画像63には、ユーザが詳細情報64を閲覧後に元の画面(図6又は図7)に戻るためのOKキー65も選択可能に表示されている。
図8では、詳細情報64に含まれる確認状況として、図6又は図7の印刷キー57又は後述の図9の印刷キー78の選択による印刷が済みであること、つまり受信データが印字済みであることが表示された例を示している。
詳細情報64に含まれる確認状況としては、操作履歴情報として、制御用メモリ19又は画像記憶部15にその蓄積画像データ(又はそのデータを示す項目情報)に関連付けて格納された情報が表示される。例えば、図6又は図7の画像確認キー55の選択によるプレビュー表示(図9を参照)が済みであるか否か、上述のように印刷が済みであるか否か、図示しないファイリング実行キーの選択による画像記憶部15への正式なファイリングが済みであるか否か、図示しない転送実行キーの選択による外部への転送が済みであるか否か、図6又は図7の削除キー56の選択による削除が済みであるか否か、或いは、それらの組み合わせなどが挙げられる。また、プレビュー、印刷等の処理がなされたときだけその処理が済みであることを示してもよい。なお、ファイリング実行キーや転送実行キーは、図6、図7、図9のGUI画像に選択可能に表示させればよい。また、図9では図示しないが、図6又は図7の削除キー56と同様の削除キーを図9のGUI画像70にも含めてもよい。
詳細情報64の表示制御は、画像処理部16の内部又はメイン制御部18の内部に設けた図示しない詳細情報生成部と、パネル制御部11とによって主になされる。例えば、まず詳細情報生成部が、ユーザ操作をその対象となった蓄積画像データ(又はそのデータを示す項目情報)に関連付けて画像記憶部15又は制御用メモリ19に格納しておく。そして、詳細情報生成部が、詳細表示キー52の選択操作に応答して、画像記憶部15又は制御用メモリ19から詳細表示キー52の選択時に選択されている項目に対応する操作履歴情報を抽出する。そして、詳細情報生成部が、抽出した操作履歴情報を集約するなどして詳細情報64を生成し、パネル制御部11がその詳細情報64をGUI画像に組み込んでタッチパネル32に表示する制御を行う。
上述したように、詳細情報64は、蓄積画像データに対してタッチパネル32又はキー操作部31で以前になされた印刷操作の情報を含むことが好ましい。なお、印刷操作の情報を含める場合には、デジタル複合機1が、記録部12で例示したように蓄積画像データを印刷する印刷部を備えることを前提とする。
同様に、詳細情報64には、ファイリング操作の情報や転送操作の情報を含めることもできる。ファイリング操作の情報を含める場合には、デジタル複合機1が、画像記憶部15で例示したように蓄積画像データをファイリング処理するファイリング部を備えることを前提とする。転送操作の情報を含める場合には、デジタル複合機1が、USB I/F25やLAN制御部21で例示したように、蓄積画像データをUSBメモリ等の外部記録媒体や外部PC等の外部機器に転送する転送部を備えることを前提とする。
また、上述したように詳細情報64は、蓄積画像データに対してタッチパネル32又はキー操作部31で以前になされた削除操作の情報、つまり削除が済みであるか否かの情報を含むことが好ましい。画像記憶部15に記憶された蓄積画像データは、基本的にこの削除操作があるまで蓄積される。但し、デジタル複合機1は、削除操作によっては対象となる蓄積画像データの削除だけを実行し、リスト情報からその蓄積画像データに対応する項目の削除は実行しないか、或いはそのような設定が可能に構成されているものとする。このように、詳細情報64は、蓄積画像データが削除されていることを含めて表示することができるため、例えばプレビュー表示が未実行であればそのことも併せて、詳細情報64として表示させることで、ユーザは蓄積画像データが未確認(未開封)の状態で削除されたことも確認することができる。
また、画像記憶部15に記憶された蓄積画像データのうち、印刷操作により印刷対象となった蓄積画像データ、或いはファイリング操作や転送操作によりファイリングや転送の対象となった蓄積画像データは、印刷又は転送が終了した時点で、自動的に削除してもよい。デジタル複合機1が、印刷実行時やファイリング実行時や転送実行時にその対象となった蓄積画像データについて自動的に削除処理も実行する場合には、上述の削除操作には、印刷操作やファイリング操作や転送操作も該当することになる。
また、詳細情報64としては、プレビュー表示、印刷、ファイリング、転送、削除などの処理が何時実行されたかを示す時刻(及び日付)を含めて表示することが好ましい。時刻や日付の情報も操作履歴情報として制御用メモリ19又は画像記憶部15に格納しておき、表示時に読み出せばよい。このような実行時刻(及び日付)の表示により、何時、これらの処理が実行されたかを、現在のユーザが確認し正確に知ることができる。
また、図8において、詳細情報64に含まれる開封者とは、プレビュー表示によるものであればプレビュー表示の操作を行ったユーザ名を指し、印刷実行によるものであれば印刷操作を実行したユーザ名を指し、正式なファイリングの実行によるものであればファイリング操作を実行したユーザ名を指し、転送実行によるものであれば転送操作を実行したユーザ名を指す。プレビュー表示、印刷、ファイリング、転送などの実行者が異なる場合には特に個々の実行者を詳細情報64に含ませるとよい。また、ファイリング時や転送時には、詳細情報64に格納先(つまり格納したフォルダ名やファイル名、必要に応じて格納した機器名など)も含ませることが好ましい。このようなユーザ名の表示により、誰によってプレビュー表示、印刷、ファイリング、転送、削除などが実行されたかを、現在のユーザが確認し正確に知ることができる。
ユーザ名を表示させるためには、まず、図8では詳細表示キー52で例示しているように、リスト情報(リスト情報54やサムネイル情報62)の表示時に、ユーザに関する情報を表示させるためのユーザ情報表示キーを選択可能に表示させる。そして、このようなユーザ情報の表示も行う場合には、デジタル複合機1は、蓄積画像データに対してユーザ操作を行ったユーザを特定するユーザ特定部を備えておく必要がある。ユーザ特定部としては、例えばキー操作部31のテンキー31aにより入力されたユーザID(ユーザ識別情報)で、その後になされるユーザ操作のユーザを特定すればよい。このようなユーザ情報も、操作履歴情報として制御用メモリ19又は画像記憶部15に格納しておき、表示時に読み出せばよい。
また、ユーザ特定部は、ユーザを認証するユーザ認証部であることが管理上好ましい。ユーザ認証部は、ユーザID及びパスワードを予め制御用メモリ19に登録しておき、キー操作部31のテンキー31a又はタッチパネル32により入力されたユーザID及びパスワードや、図示しないICカードに記録されたユーザID及びパスワードと比較し、一致した場合にユーザ認証が成功であるとみなせばよい。また、上記比較により一致した場合にのみ、デジタル複合機1へのログインを許可するようにしてもよい。そして、ユーザ認証部は、認証が成功したユーザを、その後になされるユーザ操作を行ったユーザ(ログインユーザ)として特定すればよい。
以上、図8を参照して、タッチパネル32又はキー操作部31で以前になされた印刷操作、ファイリング操作、転送操作、削除操作について、実行/未実行を示す情報を、詳細情報64としてGUI画像63に表示させることを説明した。また、詳細情報64として、操作を行ったユーザに関する情報(ユーザ情報)や操作がなされ処理が実行された時刻(及び日付)の情報を表示させることも説明した。
これらの情報のいずれか1又は複数(全ての情報でもよい)は、操作履歴情報として、図6のリスト情報54の各項目や図7のサムネイル情報62の各項目において、併せて表示することもできる。
つまり、プレビュー表示済みか否かだけではなく、印刷済みであるか否か、ファイリング済みであるか否か、転送済みであるか否か、不要データとして削除済みであるか否かなどの情報も、操作履歴情報としてリスト情報54やサムネイル情報62の対応する項目に含ませて表示させてもよい。このような構成により、蓄積画像データに対して行われた開封、印刷、ファイリング、転送、削除などのユーザ操作に関する操作履歴情報を、プレビュー表示操作前に確認することが可能になる。さらに、ユーザ操作がなされた時刻(及び日付)の情報や、特定されたユーザに関する情報(ユーザ情報)も、操作履歴情報としてリスト情報54やサムネイル情報62の対応する項目に含ませて表示させてもよい。このような構成により、蓄積画像データに対して行われた開封、印刷、ファイリング、転送、削除などのユーザ操作に関する操作履歴情報を、時刻情報(及び日付情報)やユーザ情報と共に、プレビュー表示操作前に確認することが可能になる。
なお、プレビュー表示しなくても図6又は図7の詳細表示キー52の選択により詳細情報の確認のみを行って、印刷、ファイリング、転送、削除などを実行するか否かをユーザが判断することも想定できるため、リスト情報54やサムネイル情報62の項目に、操作履歴情報として詳細情報64の表示(つまり詳細情報64のユーザによる確認)の有無も表示しておいてもよい。
次に、図6のGUI画像50又は図7のGUI画像60において、ある項目が選択され画像確認キー55が選択されたときのプレビュー表示例について、図9を参照して説明する。図9は、図2及び図3で説明したデジタル複合機におけるプレビュー表示画面の例を示す図であり、図6又は図7のGUI画像においてある項目が選択され画像確認キーが選択されたときのプレビュー表示画面の例を示す図である。
図9で示すGUI画像70は、画像確認キー55の選択により、タッチパネル32に表示される。GUI画像70には、プレビュー画像生成部16aが蓄積画像データの1つから上述のごとく生成したプレビュー画像71が表示されている。なお、図6のGUI画像50や図7のGUI画像60において、ある項目を所定期間(1秒等の短期間)に2回連続して選択することで、その項目に対応するプレビュー画像71を含むGUI画像70を表示させてもよいし、代わりに図8のGUI画像63を表示させてもよい。
このプレビュー画像71は縮小した蓄積画像データをページ毎に示すものである。そのため、GUI画像70には、プレビュー表示している蓄積画像データのページを変更するために、現ページを示す情報73aと共に、ページ切換キー(移動キー)73bが表示されている。ページ切換キー73bには、最初のページを表示するためのトップページ移動キー、現ページの前のページを表示するための前ページ移動キー、現ページの次のページを表示するための次ページ移動キー、及び最後のページを表示するためのラストページ移動キーが含まれる。プレビュー画像71は、このようにページ毎に表示され、ユーザはページ切換キー73bを適宜操作することによって、任意のページのプレビュー画像を表示させることができる。
また、GUI画像70では、受信データ情報72が表示されている。受信データ情報72としては、送信元のFAX番号や電子メールアドレス、受信した日時などが含まれ、ファクシミリ受信なのかインターネットFAX受信なのかを示す情報も含んでもよい。GUI画像70では、GUI画像70を閉じて元の受信データリスト画面(図6又は図7)へ戻るための戻るキー74が、選択可能に表示されている。また、GUI画像70では、プレビュー表示を行う対象の蓄積画像データを切り換えるための画像データ切換キー75が、リストによって複数項目(複数の蓄積画像データに対応)を選択した場合にのみ選択可能に表示される。
GUI画像70では、さらに、拡大/縮小キー76、表示の回転キー77などが選択可能に表示されていて、ユーザはこれらを適宜操作することによって、プレビュー画像71を拡大/縮小或いは回転させて確認することができる。なお、蓄積画像データを縮小したものをプレビュー表示すると説明したが、勿論、この縮小は実行しなくてもよい。デジタル複合機1のタッチパネル32のように小さな画面に表示する際には蓄積画像データそのままの大きさでは全体像が把握できないため、縮小処理、例えばページ幅に合うように縮小処理を行うことが好ましいに過ぎない。ユーザが細部を確認したい場合には拡大/縮小キー76により拡大させて表示すればよいし、より全体像を把握したい場合には拡大/縮小キー76により縮小させて表示すればよい。
また、GUI画像70では印刷キー78も選択可能に表示されており、ユーザがこの印刷キー78を選択する操作を行うことによって、現在プレビュー表示中の蓄積画像データに対して印刷処理(画像形成処理)が実行される。印刷キー78が選択された後は、受信データリスト画面(図6又は図7)に戻ればよい。なお、印刷キー78によって印刷対象となる蓄積画像データは、現在プレビュー表示中のものに限らず、リストにより選択された全ての項目に対応する全ての蓄積画像データであるように制御してもよい。
次に、蓄積画像データのプレビュー表示の流れについて、図10を参照しながら説明する。図10は、図2及び図3のデジタル複合機において、蓄積画像データを確認(操作履歴情報により確認)して印刷又は削除する処理の一例を説明するためのフロー図である。
まず、メイン制御部18は、ユーザ認証によるログインを受け付ける(ステップS1)。ログインは上述したように認証の成功により完了する。ステップS1に続き、メイン制御部18は、パネル制御部11を制御して、イメージ送信基本画面に遷移する(ステップS2)。イメージ送信基本画面としては、例えば、図4のGUI画像40においてポップアップ画像45を表示しない画面が挙げられる。
次に、メイン制御部18は、FAX又はインターネットFAXによる受信開始を待ち、モデム24又はLAN制御部21から受信指示を受けたときに、受信制御を行う(ステップS3)。メイン制御部18は、この受信制御と共に、受信データが発生したことを警告するよう制御する。メイン制御部18による警告制御は、パネル制御部11に対して、例えば図4のポップアップ画像45の表示を指示することで行う。これにより、タッチパネル32には、図4のGUI画像40が表示される。なお、イメージ送信基本画面としては、図5のGUI画像46において確認キー47の反転表示がなく選択可能にもなっていない画面を表示させてもよく、その場合、警告制御により確認キー47が選択可能になった画面を表示させればよい。
なお、ステップS2において、受信データが存在しないことを前提に説明したが、既に存在する場合には、ポップアップ画像45を含む図4のGUI画像40の画面、或いは図5のGUI画像46において確認キー47が反転表示ではなく且つ選択可能になっている画面などを表示させればよい。
ステップS3に続いて、メイン制御部18は、図4のポップアップ画像45のはいキー45bの押下、或いは図5の確認キー47の押下による、確認指示があったか否かを判定する(ステップS4)。
ステップS4でNOの場合、メイン制御部18は、ステップS2へ戻るが、この場合、図5のGUI画像46を用いたイメージ送信基本画面へと遷移するようにパネル制御部11を制御する。最初に図4のポップアップ画像45で、いいえキー45aが押下された場合であっても、図5のGUI画像46(確認キー47は非反転)を表示させることで、再び、受信データが発生したことを、確認キー47のアイコンで表示することができる。
一方、ステップS4でYESの場合には、メイン制御部18は、パネル制御部11に指示して、例えば図6のGUI画像50のような受信データリスト画面に、自動的に切り替えて受信データリスト(リスト情報54)を表示する(ステップS5)。リスト情報54の各項目には、プレビュー表示等の処理がなされたか否かの操作履歴情報が表示される。
ステップS5での受信データリスト画面において、リスト情報54のうち少なくとも1つの項目をユーザが選択するのを待ち、選択された時点でその項目を反転させる(ステップS6)。
ステップS6に続き、メイン制御部18は、詳細表示キー52の押下による詳細情報確認指示があったか否かを判定し(ステップS7)、あると判定されたときには、図8のGUI画像63のように詳細情報64を含む画面を表示させる(ステップS8)。ステップS8に続いて、メイン制御部18は、OKキー65が押下を待ち(ステップS9)、押下があった時点で図6のGUI画像50に戻り、受信データリストの再表示を行う(ステップS10)。ステップS10の後は、ステップS6へ戻り、他の項目の選択を待つなどすればよい。
ステップS7でNOの場合には、メイン制御部18は、画像確認キー55の押下による画像確認指示があったか否かを判定し(ステップS11)、あった場合にはその項目に対応する蓄積画像データのプレビュー表示を、図9のGUI画像70のように行う(ステップS12)。ステップS12に続き、ステップS10へ進み、受信データリストの再表示を行う。このとき、メイン制御部18は、プレビュー表示した蓄積画像データに対応する操作履歴情報を、プレビュー済みであることを示すように更新し、再表示は、プレビュー表示した蓄積画像データに対応する項目にプレビュー表示済みであることを反映した状態で行う。
ステップS11でNOの場合には、メイン制御部18は、削除キー56の押下による削除指示があったか否かを判定し(ステップS13)、あった場合にはその項目に対応する蓄積画像データを画像記憶部15から削除する(ステップS14)。ステップS14に続き、ステップS10へ進み、受信データリストの再表示を行う。このとき、メイン制御部18は、削除した蓄積画像データに対応する操作履歴情報を、削除済みであることを示すように更新し、再表示は、削除した蓄積画像データに対応する項目に削除済みであることを反映した状態で行う。
ステップS13でNOの場合には、メイン制御部18は、印刷キー57の押下による印刷指示があったか否かを判定し(ステップS15)、あった場合にはその項目に対応する蓄積画像データの印刷を記録部12に対して指示し、記録部12が印刷を実行する(ステップS16)。ステップS16に続き、ステップS10へ進み、受信データリストの再表示を行う。このとき、メイン制御部18は、印刷した蓄積画像データに対応する操作履歴情報を、印刷済みであることを示すように更新し、再表示は、印刷した蓄積画像データに対応する項目に印刷済みであることを反映した状態で行う。なお、ステップS15でNOの場合にも、ステップS10へ進み、受信データリストの再表示を行うが、この場合には表示の変更はない。
このような処理を行うことで、本発明に係るデジタル複合機1は、受信して蓄積した画像データに対して行われた開封、印刷、ファイリング、転送、削除などの処理の操作履歴情報を確認することが可能になり、無駄なプレビュー表示を防止することができる。さらに、デジタル複合機1は、受信して蓄積した画像データに対して行われた処理の操作履歴情報を、そのユーザ操作を行ったユーザに関する情報又は時刻に関する情報と共に、確認することが可能なように構成することもできる。これにより、現ユーザ自身が処理したのか他人が処理したのかの区別も可能になるため、より正確に無駄なプレビュー表示を防止することができる。また、例えば蓄積画像データが既に消去されている場合でも、誰によって何時、消去されたのかを、リスト表示又は詳細情報表示を行うだけで容易に確認できるため、消去された蓄積画像データの追跡が容易にでき、この情報を元に削除したユーザを追及するといったこともできる。
1…デジタル複合機、2,3…外部コンピュータ、4…インターネットFAX装置、10,32…タッチパネル、11…パネル制御部、12…記録部、13…読取部、14…フォーマット変換部、15…画像記憶部、16a…プレビュー画像生成部、17…符号化/復号部、18…メイン制御部、19…制御用メモリ、20,31…キー操作部、21…LAN制御部、22…制御用バッファ、23…NCU、24…モデム、25…USB I/F、30…操作パネル。
Claims (7)
- 表示部と、受信した画像データを蓄積する画像蓄積部と、該画像蓄積部に蓄積された前記蓄積画像データを項目とするリスト情報を、前記表示部に表示させるリスト表示制御部と、前記表示部に表示された前記リスト情報の項目に対応する前記蓄積画像データについて、プレビュー表示操作を含むユーザ操作を受け付けるための操作部と、該プレビュー表示操作に応答して、前記画像蓄積部に蓄積された画像データである蓄積画像データを前記表示部にプレビュー表示させるプレビュー表示制御部とを備えた画像受信装置であって、該リスト表示制御部は、前記リスト情報を表示させる際に、前記蓄積画像データに対して前記操作部で以前になされたユーザ操作に関する操作情報を、前記蓄積画像データに対応する項目に関連付けて表示させることを特徴とする画像受信装置。
- 前記蓄積画像データを印刷する印刷部を備え、前記操作情報は、前記蓄積画像データに対して前記操作部で以前になされた印刷操作の情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像受信装置。
- 前記操作情報は、前記蓄積画像データに対して前記操作部で以前になされた削除操作の情報を含み、当該画像受信装置は、前記削除操作によっては対象となる前記蓄積画像データの削除だけを実行し、前記リスト情報から前記蓄積画像データに対応する項目の削除は実行しないことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像受信装置。
- 前記操作情報は、前記ユーザ操作がなされた時刻の情報を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像受信装置。
- 前記リスト表示制御部は、前記蓄積画像データの所定ページを縮小してサムネイル画像のデータを生成し、前記リスト情報の各項目に、各蓄積画像データに対応するサムネイル画像を合成して表示させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像受信装置。
- 前記蓄積画像データに対してユーザ操作を行ったユーザを特定するユーザ特定部を備え、前記リスト表示制御部は、前記操作情報として、前記蓄積画像データに対してユーザ操作を行ったとして特定されたユーザに関する情報を前記リスト情報の対応する項目に含めて表示させるか、或いは、前記リスト表示制御部は、前記リスト情報の表示時に、前記ユーザに関する情報を表示させるためのユーザ情報表示キーを、選択可能に表示させることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像受信装置。
- 当該画像受信装置は、前記画像データをファクシミリ受信する機能及び/又は前記画像データをインターネットファクシミリ受信する機能を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像受信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008205748A JP2010041684A (ja) | 2008-08-08 | 2008-08-08 | 画像受信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008205748A JP2010041684A (ja) | 2008-08-08 | 2008-08-08 | 画像受信装置 |
Publications (1)
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JP2010041684A true JP2010041684A (ja) | 2010-02-18 |
Family
ID=42013686
Family Applications (1)
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JP2008205748A Pending JP2010041684A (ja) | 2008-08-08 | 2008-08-08 | 画像受信装置 |
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JP (1) | JP2010041684A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017200070A (ja) * | 2016-04-27 | 2017-11-02 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置及び画像形成方法 |
-
2008
- 2008-08-08 JP JP2008205748A patent/JP2010041684A/ja active Pending
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