JP2004023512A - マルチウェイスピーカ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】薄型のスピーカ装置においてクロスオーバネットワーク回路の取り付けを容易にする。
【解決手段】マルチウェイスピーカ装置は、キャビネット1のバッフル板2に固定された、異なる周波数帯域を分担して受け持つ複数のスピーカユニット3a,3b,4と、入力音声信号を帯域分割し、各スピーカユニット3a,3b,4に、対応する周波数帯域の音声信号を出力するクロスオーバネットワーク回路5とを有する。クロスオーバネットワーク回路5は、前面からバッフル板2に固定される。
【選択図】 図1
【解決手段】マルチウェイスピーカ装置は、キャビネット1のバッフル板2に固定された、異なる周波数帯域を分担して受け持つ複数のスピーカユニット3a,3b,4と、入力音声信号を帯域分割し、各スピーカユニット3a,3b,4に、対応する周波数帯域の音声信号を出力するクロスオーバネットワーク回路5とを有する。クロスオーバネットワーク回路5は、前面からバッフル板2に固定される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マルチウェイスピーカ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、異なる周波数帯域を分担して受け持つ複数のスピーカユニットを用いるマルチウェイスピーカ装置が知られている。このようなマルチウェイスピーカ装置では、入力音声信号を帯域分割して各スピーカユニットに供給するクロスオーバネットワーク回路を用いる必要がある。
【0003】
従来、クロスオーバネットワーク回路の取り付け方法としては、図3に示すように、クロスオーバネットワーク回路25を入力ターミナル26と一体に組み合わせて、キャビネット21の裏板に取り付ける方法があった。この場合、クロスオーバネットワーク回路25と入力ターミナル26は、予め形成された裏板の開口部に嵌め合わされて固定されることになる。図3において、22はキャビネット21のバッフル板、23は低音用スピーカユニット、24は高音用スピーカユニットである。
【0004】
また、クロスオーバネットワーク回路25の他の取り付け方法としては、図4に示すように、クロスオーバネットワーク回路25をキャビネット21の裏板内面に取り付ける方法があった。この取り付け方法では、バッフル板22に形成された、低音用スピーカユニット23用の開口部からキャビネット21内にクロスオーバネットワーク回路25を入れて、裏板内面に取り付けることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図3に示したクロスオーバネットワーク回路25の取り付け方法では、入力ターミナル26がキャビネット21の背面に配置される。しかしながら、例えば壁掛け形のスピーカ装置のように、キャビネット21の背面とスピーカ装置を固定する壁面との間に空間的な余裕がない場合には、キャビネット21の背面に入力ターミナル26を配置することが難しく、図3に示したクロスオーバネットワーク回路25の取り付け方法では対応できないという問題点があった。
【0006】
また、図4に示したクロスオーバネットワーク回路25の取り付け方法では、低音用スピーカユニット23用の開口部からキャビネット21内にクロスオーバネットワーク回路25を入れるため、クロスオーバネットワーク回路25の取り付け位置に制約があり、必然的に低音用スピーカユニット23の背面付近に取り付ける必要がある。これに対し、近年、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等の薄型テレビジョン装置の両側に配置するスピーカ装置として、薄型のスピーカ装置が要請されている。このような薄型のスピーカ装置では、低音用スピーカユニット23の背面に空間的な余裕がないので、低音用スピーカユニット23の背面にクロスオーバネットワーク回路25を配置することが難しく、図4に示したクロスオーバネットワーク回路25の取り付け方法では対応できないという問題点があった。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、バッフル板とその対向面との距離が近い薄型の場合でも、クロスオーバネットワーク回路を容易に取り付けることができるマルチウェイスピーカ装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、キャビネットの背面に入力ターミナルを配置することが難しい場合でも、クロスオーバネットワーク回路を容易に取り付けることができるマルチウェイスピーカ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のマルチウェイスピーカ装置は、キャビネットのバッフル板に固定された、異なる周波数帯域を分担して受け持つ複数のスピーカユニットと、入力音声信号を帯域分割し、各スピーカユニットに、対応する周波数帯域の音声信号を出力するクロスオーバネットワーク回路とを有し、前記バッフル板に前記クロスオーバネットワーク回路を固定したものである。
また、本発明のマルチウェイスピーカ装置の1構成例は、前記キャビネットを構成する面のうち前記バッフル板と前記バッフル板の対向面とを除いた面に固定され、前記クロスオーバネットワーク回路に前記入力音声信号を供給する入力ターミナルを有し、前記クロスオーバネットワーク回路を前記複数のスピーカユニットと前記入力ターミナルとの間に配置したものである。
また、本発明のマルチウェイスピーカ装置の1構成例は、前記バッフル板に固定されたダクトを有し、前記クロスオーバネットワーク回路を前記複数のスピーカユニットと前記ダクトとの間に配置したものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1(a)、図1(b)、図1(c)、図1(d)、図1(e)は、それぞれ本発明の実施の形態となるマルチウェイスピーカ装置の正面図、平面図、下面図、断面図、背面図である。図1において、キャビネット1のバッフル板2には、2つの低音用スピーカユニット3a,3bと、高音用スピーカユニット4が取り付けられている。また、バッフル板2には、クロスオーバネットワーク回路5が搭載された回路基板6を取り付けるために、開口部が予め形成されている。回路基板6は、バッフル板2の開口部に対して前面から嵌め合わされ、バッフル板2にねじ止めされる。
【0010】
そして、筒型のキャビネット1の上端には天板7が取り付けられ、キャビネット1の下端には底板8が取り付けられ、底板8には入力ターミナル9が取り付けられる。また、本実施の形態のスピーカ装置は所謂バスレフ形であり、バッフル板2にはダクト10が取り付けられている。
【0011】
図2は図1のマルチウェイスピーカ装置の回路図である。クロスオーバネットワーク回路5は、ローパスフィルタ51a,51bと、ハイパスフィルタ52とからなる。低音用スピーカユニット3a,3bと入力ターミナル9間には、それぞれローパスフィルタ51a,51bが挿入され、高音用スピーカユニット4と入力ターミナル9間には、ハイパスフィルタ52が挿入される。
【0012】
これにより、入力ターミナル9に入力された音声信号は、クロスオーバ周波数よりも高周波側の成分がローパスフィルタ51a,51bで除去されて低音用スピーカユニット3a,3bに入力される。また、同音声信号は、クロスオーバ周波数よりも低周波側の成分がハイパスフィルタ52で除去されて高音用スピーカユニット4に入力される。
【0013】
図2の回路を配線するには、クロスオーバネットワーク回路5に予めケーブル11,12a,12b,13を接続しておく。そして、バッフル板2に形成された、回路基板6用の開口部からキャビネット1内にケーブル11,12a,12b,13を通して、キャビネット1の下端からケーブル11を引き出し、バッフル板2に形成された、低音用スピーカユニット3a,3b用の開口部からケーブル12a,12bを引き出し、バッフル板2に形成された、高音用スピーカユニット4用の開口部からケーブル13を引き出す。
【0014】
このようにケーブル11,12a,12b,13を引き回した後、底板8に取り付けられた入力ターミナル9にケーブル11を接続し、低音用スピーカユニット3a,3bにケーブル12a,12bを接続し、高音用スピーカユニット4にケーブル13を接続する。配線終了後、キャビネット1に、低音用スピーカユニット3a,3b、高音用スピーカユニット4、回路基板6、天板7、底板8及びダクト10を取り付ける。以上で、マルチウェイスピーカ装置の完成である。
【0015】
なお、図1(a)では、低音用スピーカユニット3a,3b、高音用スピーカユニット4、回路基板6及びダクト10を明示しているが、実際にはバッフル板2にサランネット14を装着するので、低音用スピーカユニット3a,3b、高音用スピーカユニット4、回路基板6及びダクト10はサランネット14で隠れることになる。
【0016】
以上のように、本実施の形態では、クロスオーバネットワーク回路5をキャビネット1のバッフル板2に取り付けたので、バッフル板2とその対向面である背面との距離が近い薄型のスピーカ装置の場合でも、バッフル板2の前面からクロスオーバネットワーク回路5を容易に取り付けることができる。また、クロスオーバネットワーク回路をキャビネット内部に取り付ける図4のようなスピーカ装置と比べて、クロスオーバネットワーク回路5を容易に取り外すことができるので、メンテナンス性を向上させることができる。
【0017】
また、入力ターミナル9をキャビネット1の下面に取り付けたことにより、例えば壁掛け形のスピーカ装置のように、キャビネット1の背面とスピーカ装置を固定する壁面との間に空間的な余裕がない場合でも、容易に対応することができる。また、キャビネット1の背面の意匠を重視する場合に、背面の意匠を入力ターミナル9と無関係に決めることができる。さらに、入力ターミナル9とクロスオーバネットワーク回路5とスピーカユニット3a,3b,4との間を一直線に結ぶことができるので、ケーブル11,12a,12b,13の引き回しを簡略化することができ、ケーブル11,12a,12b,13を短くすることができる。
【0018】
なお、スピーカユニット3a,3b,4とダクト10は、離して配置することが音質的に好ましいとされている。その理由は、スピーカユニット3a,3b,4とダクト10とを近接して配置すると、ダクト10から不要な音波が放射されることがあるからである。そこで、スピーカユニット3a,3b,4とダクト10との間にクロスオーバネットワーク回路5を配置することで、スピーカユニット3a,3b,4とダクト10とを離して配置することができる。
【0019】
また、クロスオーバネットワーク回路5を搭載した回路基板6は本実施の形態のようにサランネット14で隠してもよいが、回路基板6の意匠を工夫することにより、デザイン上の付加価値をつけることも可能である。また、本実施の形態では、バスレフ形のスピーカ装置を例に挙げて説明したが、これに限るものではなく、他のスピーカ装置、例えば密閉形のスピーカ装置でもよいことは言うまでもない。
【0020】
【発明の効果】
本発明によれば、クロスオーバネットワーク回路をキャビネットのバッフル板に固定したので、バッフル板とその対向面との距離が近い薄型のスピーカ装置の場合でも、バッフル板の前面からクロスオーバネットワーク回路を容易に取り付けることができる。また、クロスオーバネットワーク回路を容易に取り外すことができるので、メンテナンス性を向上させることができる。
【0021】
また、キャビネットを構成する面のうちバッフル板とバッフル板の対向面とを除いた面に入力ターミナルを配置することにより、例えば壁掛け形のスピーカ装置のように、キャビネットの背面とスピーカ装置を固定する壁面との間に空間的な余裕がない場合でも、容易に対応することができる。また、キャビネットの背面の意匠を重視する場合に、背面の意匠を入力ターミナルと無関係に決めることができる。さらに、入力ターミナルとクロスオーバネットワーク回路とスピーカユニットとの間を一直線に結ぶことができるので、ケーブルの引き回しを簡略化することができ、ケーブルを短くすることができる。
【0022】
また、クロスオーバネットワーク回路を複数のスピーカユニットとダクトとの間に配置したことにより、スピーカユニットとダクトを音質的に有利な位置に配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態となるマルチウェイスピーカ装置の正面図、平面図、下面図、断面図及び背面図である。
【図2】図1のマルチウェイスピーカ装置の回路図である。
【図3】従来のマルチウェイスピーカ装置の構造を示す断面図である。
【図4】従来の他のマルチウェイスピーカ装置の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1…キャビネット、2…バッフル板、3a、3b…低音用スピーカユニット、4…高音用スピーカユニット、5…クロスオーバネットワーク回路、6…回路基板、7…天板、8…底板、9…入力ターミナル、10…ダクト、11、12a、12b、13…ケーブル、14…サランネット。
【発明の属する技術分野】
本発明は、マルチウェイスピーカ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、異なる周波数帯域を分担して受け持つ複数のスピーカユニットを用いるマルチウェイスピーカ装置が知られている。このようなマルチウェイスピーカ装置では、入力音声信号を帯域分割して各スピーカユニットに供給するクロスオーバネットワーク回路を用いる必要がある。
【0003】
従来、クロスオーバネットワーク回路の取り付け方法としては、図3に示すように、クロスオーバネットワーク回路25を入力ターミナル26と一体に組み合わせて、キャビネット21の裏板に取り付ける方法があった。この場合、クロスオーバネットワーク回路25と入力ターミナル26は、予め形成された裏板の開口部に嵌め合わされて固定されることになる。図3において、22はキャビネット21のバッフル板、23は低音用スピーカユニット、24は高音用スピーカユニットである。
【0004】
また、クロスオーバネットワーク回路25の他の取り付け方法としては、図4に示すように、クロスオーバネットワーク回路25をキャビネット21の裏板内面に取り付ける方法があった。この取り付け方法では、バッフル板22に形成された、低音用スピーカユニット23用の開口部からキャビネット21内にクロスオーバネットワーク回路25を入れて、裏板内面に取り付けることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図3に示したクロスオーバネットワーク回路25の取り付け方法では、入力ターミナル26がキャビネット21の背面に配置される。しかしながら、例えば壁掛け形のスピーカ装置のように、キャビネット21の背面とスピーカ装置を固定する壁面との間に空間的な余裕がない場合には、キャビネット21の背面に入力ターミナル26を配置することが難しく、図3に示したクロスオーバネットワーク回路25の取り付け方法では対応できないという問題点があった。
【0006】
また、図4に示したクロスオーバネットワーク回路25の取り付け方法では、低音用スピーカユニット23用の開口部からキャビネット21内にクロスオーバネットワーク回路25を入れるため、クロスオーバネットワーク回路25の取り付け位置に制約があり、必然的に低音用スピーカユニット23の背面付近に取り付ける必要がある。これに対し、近年、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等の薄型テレビジョン装置の両側に配置するスピーカ装置として、薄型のスピーカ装置が要請されている。このような薄型のスピーカ装置では、低音用スピーカユニット23の背面に空間的な余裕がないので、低音用スピーカユニット23の背面にクロスオーバネットワーク回路25を配置することが難しく、図4に示したクロスオーバネットワーク回路25の取り付け方法では対応できないという問題点があった。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、バッフル板とその対向面との距離が近い薄型の場合でも、クロスオーバネットワーク回路を容易に取り付けることができるマルチウェイスピーカ装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、キャビネットの背面に入力ターミナルを配置することが難しい場合でも、クロスオーバネットワーク回路を容易に取り付けることができるマルチウェイスピーカ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のマルチウェイスピーカ装置は、キャビネットのバッフル板に固定された、異なる周波数帯域を分担して受け持つ複数のスピーカユニットと、入力音声信号を帯域分割し、各スピーカユニットに、対応する周波数帯域の音声信号を出力するクロスオーバネットワーク回路とを有し、前記バッフル板に前記クロスオーバネットワーク回路を固定したものである。
また、本発明のマルチウェイスピーカ装置の1構成例は、前記キャビネットを構成する面のうち前記バッフル板と前記バッフル板の対向面とを除いた面に固定され、前記クロスオーバネットワーク回路に前記入力音声信号を供給する入力ターミナルを有し、前記クロスオーバネットワーク回路を前記複数のスピーカユニットと前記入力ターミナルとの間に配置したものである。
また、本発明のマルチウェイスピーカ装置の1構成例は、前記バッフル板に固定されたダクトを有し、前記クロスオーバネットワーク回路を前記複数のスピーカユニットと前記ダクトとの間に配置したものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1(a)、図1(b)、図1(c)、図1(d)、図1(e)は、それぞれ本発明の実施の形態となるマルチウェイスピーカ装置の正面図、平面図、下面図、断面図、背面図である。図1において、キャビネット1のバッフル板2には、2つの低音用スピーカユニット3a,3bと、高音用スピーカユニット4が取り付けられている。また、バッフル板2には、クロスオーバネットワーク回路5が搭載された回路基板6を取り付けるために、開口部が予め形成されている。回路基板6は、バッフル板2の開口部に対して前面から嵌め合わされ、バッフル板2にねじ止めされる。
【0010】
そして、筒型のキャビネット1の上端には天板7が取り付けられ、キャビネット1の下端には底板8が取り付けられ、底板8には入力ターミナル9が取り付けられる。また、本実施の形態のスピーカ装置は所謂バスレフ形であり、バッフル板2にはダクト10が取り付けられている。
【0011】
図2は図1のマルチウェイスピーカ装置の回路図である。クロスオーバネットワーク回路5は、ローパスフィルタ51a,51bと、ハイパスフィルタ52とからなる。低音用スピーカユニット3a,3bと入力ターミナル9間には、それぞれローパスフィルタ51a,51bが挿入され、高音用スピーカユニット4と入力ターミナル9間には、ハイパスフィルタ52が挿入される。
【0012】
これにより、入力ターミナル9に入力された音声信号は、クロスオーバ周波数よりも高周波側の成分がローパスフィルタ51a,51bで除去されて低音用スピーカユニット3a,3bに入力される。また、同音声信号は、クロスオーバ周波数よりも低周波側の成分がハイパスフィルタ52で除去されて高音用スピーカユニット4に入力される。
【0013】
図2の回路を配線するには、クロスオーバネットワーク回路5に予めケーブル11,12a,12b,13を接続しておく。そして、バッフル板2に形成された、回路基板6用の開口部からキャビネット1内にケーブル11,12a,12b,13を通して、キャビネット1の下端からケーブル11を引き出し、バッフル板2に形成された、低音用スピーカユニット3a,3b用の開口部からケーブル12a,12bを引き出し、バッフル板2に形成された、高音用スピーカユニット4用の開口部からケーブル13を引き出す。
【0014】
このようにケーブル11,12a,12b,13を引き回した後、底板8に取り付けられた入力ターミナル9にケーブル11を接続し、低音用スピーカユニット3a,3bにケーブル12a,12bを接続し、高音用スピーカユニット4にケーブル13を接続する。配線終了後、キャビネット1に、低音用スピーカユニット3a,3b、高音用スピーカユニット4、回路基板6、天板7、底板8及びダクト10を取り付ける。以上で、マルチウェイスピーカ装置の完成である。
【0015】
なお、図1(a)では、低音用スピーカユニット3a,3b、高音用スピーカユニット4、回路基板6及びダクト10を明示しているが、実際にはバッフル板2にサランネット14を装着するので、低音用スピーカユニット3a,3b、高音用スピーカユニット4、回路基板6及びダクト10はサランネット14で隠れることになる。
【0016】
以上のように、本実施の形態では、クロスオーバネットワーク回路5をキャビネット1のバッフル板2に取り付けたので、バッフル板2とその対向面である背面との距離が近い薄型のスピーカ装置の場合でも、バッフル板2の前面からクロスオーバネットワーク回路5を容易に取り付けることができる。また、クロスオーバネットワーク回路をキャビネット内部に取り付ける図4のようなスピーカ装置と比べて、クロスオーバネットワーク回路5を容易に取り外すことができるので、メンテナンス性を向上させることができる。
【0017】
また、入力ターミナル9をキャビネット1の下面に取り付けたことにより、例えば壁掛け形のスピーカ装置のように、キャビネット1の背面とスピーカ装置を固定する壁面との間に空間的な余裕がない場合でも、容易に対応することができる。また、キャビネット1の背面の意匠を重視する場合に、背面の意匠を入力ターミナル9と無関係に決めることができる。さらに、入力ターミナル9とクロスオーバネットワーク回路5とスピーカユニット3a,3b,4との間を一直線に結ぶことができるので、ケーブル11,12a,12b,13の引き回しを簡略化することができ、ケーブル11,12a,12b,13を短くすることができる。
【0018】
なお、スピーカユニット3a,3b,4とダクト10は、離して配置することが音質的に好ましいとされている。その理由は、スピーカユニット3a,3b,4とダクト10とを近接して配置すると、ダクト10から不要な音波が放射されることがあるからである。そこで、スピーカユニット3a,3b,4とダクト10との間にクロスオーバネットワーク回路5を配置することで、スピーカユニット3a,3b,4とダクト10とを離して配置することができる。
【0019】
また、クロスオーバネットワーク回路5を搭載した回路基板6は本実施の形態のようにサランネット14で隠してもよいが、回路基板6の意匠を工夫することにより、デザイン上の付加価値をつけることも可能である。また、本実施の形態では、バスレフ形のスピーカ装置を例に挙げて説明したが、これに限るものではなく、他のスピーカ装置、例えば密閉形のスピーカ装置でもよいことは言うまでもない。
【0020】
【発明の効果】
本発明によれば、クロスオーバネットワーク回路をキャビネットのバッフル板に固定したので、バッフル板とその対向面との距離が近い薄型のスピーカ装置の場合でも、バッフル板の前面からクロスオーバネットワーク回路を容易に取り付けることができる。また、クロスオーバネットワーク回路を容易に取り外すことができるので、メンテナンス性を向上させることができる。
【0021】
また、キャビネットを構成する面のうちバッフル板とバッフル板の対向面とを除いた面に入力ターミナルを配置することにより、例えば壁掛け形のスピーカ装置のように、キャビネットの背面とスピーカ装置を固定する壁面との間に空間的な余裕がない場合でも、容易に対応することができる。また、キャビネットの背面の意匠を重視する場合に、背面の意匠を入力ターミナルと無関係に決めることができる。さらに、入力ターミナルとクロスオーバネットワーク回路とスピーカユニットとの間を一直線に結ぶことができるので、ケーブルの引き回しを簡略化することができ、ケーブルを短くすることができる。
【0022】
また、クロスオーバネットワーク回路を複数のスピーカユニットとダクトとの間に配置したことにより、スピーカユニットとダクトを音質的に有利な位置に配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態となるマルチウェイスピーカ装置の正面図、平面図、下面図、断面図及び背面図である。
【図2】図1のマルチウェイスピーカ装置の回路図である。
【図3】従来のマルチウェイスピーカ装置の構造を示す断面図である。
【図4】従来の他のマルチウェイスピーカ装置の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1…キャビネット、2…バッフル板、3a、3b…低音用スピーカユニット、4…高音用スピーカユニット、5…クロスオーバネットワーク回路、6…回路基板、7…天板、8…底板、9…入力ターミナル、10…ダクト、11、12a、12b、13…ケーブル、14…サランネット。
Claims (3)
- キャビネットのバッフル板に固定された、異なる周波数帯域を分担して受け持つ複数のスピーカユニットと、
入力音声信号を帯域分割し、各スピーカユニットに、対応する周波数帯域の音声信号を出力するクロスオーバネットワーク回路とを有し、
前記バッフル板に前記クロスオーバネットワーク回路を固定することを特徴とするマルチウェイスピーカ装置。 - 請求項1記載のマルチウェイスピーカ装置において、
前記キャビネットを構成する面のうち前記バッフル板と前記バッフル板の対向面とを除いた面に固定され、前記クロスオーバネットワーク回路に前記入力音声信号を供給する入力ターミナルを有し、
前記クロスオーバネットワーク回路を前記複数のスピーカユニットと前記入力ターミナルとの間に配置することを特徴とするマルチウェイスピーカ装置。 - 請求項1記載のマルチウェイスピーカ装置において、
前記バッフル板に固定されたダクトを有し、
前記クロスオーバネットワーク回路を前記複数のスピーカユニットと前記ダクトとの間に配置することを特徴とするマルチウェイスピーカ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002176800A JP2004023512A (ja) | 2002-06-18 | 2002-06-18 | マルチウェイスピーカ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002176800A JP2004023512A (ja) | 2002-06-18 | 2002-06-18 | マルチウェイスピーカ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004023512A true JP2004023512A (ja) | 2004-01-22 |
Family
ID=31175008
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002176800A Pending JP2004023512A (ja) | 2002-06-18 | 2002-06-18 | マルチウェイスピーカ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004023512A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011035528A (ja) * | 2009-07-30 | 2011-02-17 | Toshiba Corp | 音声出力装置、音声出力方法 |
US8374357B2 (en) | 2009-07-30 | 2013-02-12 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Audio output device |
WO2018004163A1 (en) * | 2016-06-30 | 2018-01-04 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Acoustic output device and control method thereof |
-
2002
- 2002-06-18 JP JP2002176800A patent/JP2004023512A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4703747B2 (ja) * | 2009-07-30 | 2011-06-15 | 株式会社東芝 | 音声出力装置、音声出力方法 |
US8208639B2 (en) | 2009-07-30 | 2012-06-26 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Audio output device and audio output method |
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US10158945B2 (en) | 2016-06-30 | 2018-12-18 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Acoustic output device and control method thereof |
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060516 |
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20061003 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |