JP2004022215A - コネクタ - Google Patents

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柳本 弘徳
Megumi Nakakura
中倉 恵
Atsushi Fujisaki
藤▲崎▼ 敦
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Abstract

【課題】筐体の組付け方向とコネクタの嵌合方向が違うコネクタを低嵌合することができるコネクタを提供する。
【解決手段】コネクタホルダ40がこのコネクタホルダに対するレバー30の回動をロックすると共に、雄コネクタ10への当該コネクタホルダの挿入に伴いレバー回動ロックを解除するレバー回動防止爪30を備え、レバーがカム溝33を備え、雄コネクタがカム溝に係合するボスを備え、雄コネクタへのコネクタホルダの挿入に伴い、カム溝33にボス13pが係合するとともに、雌コネクタ20におけるレバーの回動中心とレバーのカム溝との距離が雌コネクタにおけるレバーの回動中心とコネクタホルダにおけるレバーの回動中心との間の距離よりも小さくなっている。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、例えば自動車用の電気部品等の接続に使用するコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えば車両の天張りにルームランプ等の電気部品を取り付けるに当たって、天張りに内蔵された待ち受け側のコネクタにルームランプ等の挿入側コネクタを嵌合させるようになっている。このようなコネクタ接続の一例として、特開2001−6806号公報に記載されているように、待ち受け側(雄)コネクタと、挿入側に回転可能に取り付けられたレバーと、そのレバーの先端に取り付けられた挿入側(雌)コネクタとを設け、それぞれのコネクタが取り付けてある筐体の組付け完了と同時にコネクタの嵌合も完了する構造を有するものがある。これは、筐体の組付け完了時のレバーの長さでコネクタが完全嵌合するようになっている。そして、レバーは嵌合面にまで雌コネクタを誘導するガイド棒としての役割を果たしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の構成のコネクタでは、コネクタホルダに対しレバーの回転がボスで止められているだけなので、挿入時にコネクタが正規の位置以外の所に接触した場合でもレバーが回転してしまう。即ち、コネクタがずれた状態でもレバーが回転してしまうので、筐体が取り付けできなかったりコネクタが嵌合できない問題があった。
【0004】
このように完全嵌合を取付け完了時のレバーの長さに基づいたものとすると、筐体の(組付け方向の)ずれが生じた場合、コネクタの半嵌合が生じる恐れがある。
【0005】
また、従来型のコネクタでは、コネクタ同士の嵌合を維持する機構がない為、組付け完了後に振動や衝撃により筐体同士がずれた場合、レバーの位置もずれることになりコネクタの嵌合が解除されて電気的な接続不良が生じる恐れもある。
【0006】
さらに、筐体の組付け方向とコネクタの嵌合方向が違う場合、筐体の組付け方向とコネクタの嵌合方向が同じ場合に較べて、コネクタを嵌合させるために筐体を組み付ける力をより多く必要とし、低嵌合を達成できない。
【0007】
本発明の目的は、上述の問題点を解決して筐体の組付け方向とコネクタの嵌合方向が違うコネクタを低嵌合することができるコネクタを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために、本発明の一実施形態にかかるコネクタは、第1コネクタと、第1コネクタに嵌合可能な第2コネクタと、第2コネクタに回動自在に取り付けられたレバーと、レバーに回動自在に取り付けられたコネクタホルダとを備えたコネクタであって、コネクタホルダが、このコネクタホルダに対するレバーの回動をロックすると共に第1コネクタへの当該コネクタホルダの所定位置への挿入に伴いレバー回動ロックを解除するレバー回動ロック手段を備え、レバーがカム溝を備え、第1コネクタがカム溝に係合する係合ピンを備え、第1コネクタが第1コネクタの所定位置へのコネクタホルダの挿入に伴い、カム溝に係合ピンが係合するとともに、第2コネクタにおけるレバーの回動中心とレバーのカム溝との距離が、第2コネクタにおけるレバーの回動中心とコネクタホルダにおけるレバーの回動中心との間の距離よりも小さくなっている。
【0009】
レバー回動ロック手段が通常はコネクタホルダに対するレバーの回動を規制し、第1コネクタの所定位置にコネクタホルダを挿入するときにのみレバー回動ロックを解除するようになっているので、挿入時にコネクタホルダが正規位置以外にある場合はレバーが回動することはなくコネクタの半嵌合が生じることもない。
【0010】
また、第2コネクタにおけるレバーの回動中心とレバーのカム溝との距離が、第2コネクタにおけるレバーの回動中心とコネクタホルダにおけるレバーの回動中心との間の距離よりも小さいので、コネクタホルダ挿入力がテコの原理により倍加されてコネクタ嵌合力になり、確実なコネクタ嵌合が可能となる。
【0011】
また、本発明の請求項2に記載のコネクタは、カム溝が第1コネクタの係合ピンの進入位置から始まる所定範囲において第2コネクタにおけるレバーの回動中心とレバーのカム溝との距離が漸次小さくなる第1カム溝部と、第1カム溝部に連続し、第2コネクタにおけるレバーの回動中心とレバーのカム溝との距離が一定となる第2カム溝部とから構成されるとともに、レバーのコネクタホルダに対する回動支点をレバーにおいて変移可能としている。
【0012】
第2コネクタにおけるレバーの回動中心とレバーのカム溝との距離が一定の第2カム溝部が形成されていることと、レバーのコネクタホルダに対する回動支点をレバーにおいて変移可能なっていることが協働して、一旦コネクタが嵌合した後にも更にレバーを回動させてコネクタホルダを第1コネクタに挿入することができる。これによって、嵌合後のコネクタホルダの押し込み量が各部品間の公差に基づくずれ量を超えることになり、各部品間の公差を吸収しコネクタ半嵌合が生じることはない。
【0013】
また、本発明の請求項3に記載のコネクタは、請求項1または請求項2に記載のコネクタにおいて、第1コネクタへのコネクタホルダの挿入方向と第1コネクタと第2コネクタとの嵌合方向が一致していない。
【0014】
このような方向性の不一致が生じてもコネクタ低嵌合を実現するとともに部品間の公差等に起因する半嵌合を防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態に係るコネクタを図面に基づいて説明する。
尚、図1ないし図7及びこれに関する以下の説明ではコネクタの上側半部を説明するが、下側半部についても同様な構成及び作用を有するものである。
【0016】
本発明の一実施形態に係るコネクタ1は、図1及び図2の平面図に示すように、待ち受け側の雄コネクタ(第1コネクタ)10と、雄コネクタ10に挿入嵌合され、レバー30を介してコネクタホルダ40に結合された雌コネクタ(第2コネクタ)20を備えている。
【0017】
待ち受け側コネクタである雄コネクタ10は外形が略直方体形状を有している。また、挿入側コネクタである雌コネクタ20も略直方体形状を有し、コネクタホルダ40は上面視略L型形状を有している。そして、レバー30は雌コネクタ20とコネクタホルダ40を抱え込むように端面視角型C字形状を有している。
【0018】
以下、最初に雄コネクタ10について説明する。図1に示す雄コネクタ10は樹脂でできており、その半部(図1中左側半部)には複数の端子を備えた雄コネクタ端子部(図示せず)が形成されている。
【0019】
雄コネクタ10の残りの半部には周囲の連続する三面に形成された上下外壁部(上方外壁部11aのみ図示)、及び側方外壁部11bと雌コネクタ挿入側開口部12とが形成されている。また、この外壁部11aと一定距離離間して雄コネクタの内方に内壁部13aが形成されている(図2参照)。外壁部11aと内壁部13aとの間隔は後述するレバー30が挿入可能な大きさである。そして、上方内壁部13a、下方内壁部、及び側方外壁部11bで雌コネクタ挿入嵌合用の空間を形成している。なお、上方外壁部11aと下方外壁部とは後述するコネクタホルダ40が進入できる程度の間隔を有しており、外壁部11aと内壁部13aとで形成される空間は上述の通りレバー30が入り込むように形成されている。
【0020】
雄コネクタ内壁部13aの雌コネクタ挿入側開口部は一部が切り欠かれている。そして、この切欠き部13cの縁部は後述する雌コネクタ20のボス20pを待ち受ける待ち受け面13dとして形成されている。また、待ち受け面13dから雄コネクタ10の長手方向にはガイド溝13eが細長切欠き状に延在形成されている。更に、ガイド溝13eの端部近傍には内壁部13aと外壁部11aとの間を連結するボス(係合ピン)13pが形成されている。
【0021】
また、外壁部11aの雌コネクタ挿入側開口部の縁部は、コネクタホルダ40を雄コネクタ10に正しく挿入したときのみレバー回動防止爪41の先端部と係合してこの爪を撓ませ、コネクタホルダ40とレバー30のロックを解除できるように(図1中右端部に)形成されている。
【0022】
続いて、挿入側コネクタについて説明する。図2に示す挿入側コネクタは上述の通り複数の雌端子(図示せず)を備えた樹脂製の雌コネクタ(第2コネクタ)20と、上面視略L字型を有した樹脂製のコネクタホルダ40と、雌コネクタ20とコネクタホルダ40を連結する端面視角型C字形状を有した樹脂製のレバー30とから構成されている。なお、雌コネクタ20は一番内側に形成され、次いでコネクタホルダ40が雌コネクタ20を収容可能なように形成され、最外部にはレバー30がコネクタホルダ40を抱え込むように形成されている。また、レバー30とコネクタホルダ40との間は雄コネクタの内壁部13a(図1)が進入可能な間隔を有している。
【0023】
雌コネクタ20は、その一側(図1中左側)に複数の図示しない雌コネクタ端子を備えている。また、雌コネクタ20の上下面には雌コネクタ20がレバー30と回動自在に連結するためのボス20pが突出形成されている。なお、ボス20pは、コネクタホルダ40を雄コネクタ10に挿入した際、雄コネクタ10の内壁待ち受け面13d(図1)に当接するとともに待ち受け面13dに沿って一方(図1中左側)に移動して内壁部のガイド溝13eに進入するようになっている。また、レバー30と雌コネクタ20との間には雄コネクタの内壁面13aが進入可能となっている。
【0024】
次に、コネクタホルダ40について説明する。
【0025】
コネクタホルダ40も樹脂でできており上述の通り平面視略L字形状を有し、レバー30のロックを解除した際、内部に雌コネクタ20の一部を収容可能となっている。そして、コネクタホルダ40の先端上下部にレバー回動防止爪(レバー回動ロック手段)41が形成され、この爪41のロックが解除したときのみコネクタ同士を嵌合可能なようになっている。なお、レバー回動防止爪41は片持ち梁形状を有し、先端部には雄コネクタ外壁部と係合してレバー回動防止爪41を撓ませる第1テーパ部41aが形成されている。また、第1のテーパ部41aに隣接してレバー30との係合用段部41bとレバー乗り上げ用の第2テーパ部41cが形成されている。さらに、コネクタホルダ40の上下面にはレバー30との係合用ボス40pが突出形成されている。
【0026】
なお、レバー係合用段部41bは通常状態ではレバーの凹み部30hと係合し、レバー回動防止爪41が撓んだ時にレバー30がレバー回動防止爪の第2テーパ部41cに乗り上げ、両者の係合が解除されるようになっている。
【0027】
次に、レバー30について説明する。レバー30は樹脂でできており、上述の通り端面視角型C字形状をなし、コネクタホルダ40と雌コネクタ20をそれぞれ抱き込むようになっている。そして、レバー30は上面視で二つの離間したボス係合孔31,32と、一方のボス係合孔31に近接して形成されたカム溝33とを有している。なお、カム溝側の係合孔31は雌コネクタのボス20pに嵌合し、雌コネクタ20と互いに回動自在に係合し合うようになっている。一方、残りの係合孔32はコネクタホルダのボス40pに嵌合し、コネクタホルダ40とレバー回動防止爪41との係合が解除した状態でレバー30がコネクタホルダ40に対して回動可能となっている。尚、後者の係合孔32は後述する部品間の公差に基づく組み付け方向のずれを吸収するために若干長孔形状になっている。
【0028】
レバーのカム溝33は係合孔31まわりに若干湾曲して形成され、雄コネクタのボス13pが溝内に進入し易いように入り口部33aが拡開している。すなわち、コネクタホルダ40が雄コネクタ10に対して適所に位置決めされ、雌コネクタのボス20pが雄コネクタの待ち受け面13dに当接した際、雄コネクタのボス20pがカム溝33に容易に進入するようになっている。
【0029】
これによって、雄コネクタ10に対するコネクタホルダ40の挿入位置が雄コネクタ10の長手方向に若干ずれてもこのずれ量が許容範囲であれば雄コネクタのボス13pをレバーのカム溝33に進入させることができる。
【0030】
なお、カム溝33は、図6に示すように、雄コネクタのボス13pの進入位置から始まる、雄コネクタのボス13pの進入に応じて雌コネクタ20におけるレバー30の回動中心とレバーのカム溝33との距離が漸次小さくなる第1カム溝部33bと、第1カム溝部33bに連続し、雌コネクタ20におけるレバー30の回動中心とレバーのカム溝33との距離が一定(距離R)となる第2カム溝部33cとから構成されている。そして、雌コネクタ挿入途中、雄コネクタのボス13pとレバーのカム溝33が係合することで、カム溝形状に応じてレバー30の回転軌跡を拘束するようになっている。
【0031】
続いて、雄コネクタ10に雌コネクタ20を嵌合させる手順について説明する。
【0032】
まず最初に、図3に示すように、雄コネクタの開口部12に雌コネクタ20を近づけ、雄コネクタ20の長手方向と直交する方向から雌コネクタ20を雄コネクタ10に挿入する。これによって、図4に示す状態に移行する。
【0033】
この挿入過程でコネクタホルダ40の回転防止レバー端部を雄コネクタ外壁部11aの適所位置に当接させることで、レバー回動防止爪の第1テーパ部41aを雄コネクタの外壁部11aに当接させる(図4参照)。これによって、レバー回動防止爪41がコネクタホルダ40の内方に撓む。レバー回動防止爪41がある程度撓むとレバーの凹み部30hとレバー回動防止爪の段部41bとの係合が解除されてレバー30の回転規制が解除され、レバーの凹み部30hが第2テーパ部41cを乗り越えてレバー30が一方向(図4中半時計方向)に回転し始める。
【0034】
このように、コネクタホルダ40にはレバー30の回動を防止するレバー回動防止爪41が設けられており、雄コネクタ10の適所位置に挿入されないとロック解除ができないようになっているので、コネクタホルダ挿入時にコネクタホルダ40が正規位置以外の場所に位置決めされてもレバー30は回転せず、その結果、不十分な嵌合状態になるのを防止する。
【0035】
なお、図4の状態では、雌コネクタのボス20pが雄コネクタの待ち受け面13dに当接している。そして、コネクタホルダ40を雄コネクタ10にさらに押し込むと雌コネクタのボス20pが待ち受け面に沿って図4中左方向に移動し始める。これと同時に、レバー30はコネクタホルダのボス40pを中心として図4中反時計方向にさらに回転して、図5に示す段階に移行する。
【0036】
コネクタホルダ40を雄コネクタ10にさらに進入させると雌コネクタのボス20pが雄コネクタ内壁のガイド溝13eに進入する。これと同時にレバー30が回転することで雄コネクタのボス13pがレバーのカム溝入り口部33aからカム溝内に進入し始める。
【0037】
ここで、雄コネクタに設けられているボス13p、雌コネクタに設けられているボス20p、及びコネクタハウジング40に設けられているボス40pとの位置関係(比率)は、図5に示すように、(雌コネクタのボス(支点)20pから雄コネクタのボス(作用点)13pまでの距離)X<(雌コネクタのボス(支点)20pからコネクタハウジングに設けられているボス(力点)40pまでの距離)Yとなっているので、てこの原理に基づいて低嵌合力でコネクタ同士をしっかりと嵌合する。
【0038】
係るてこの原理を利用することで、コネクタホルダ40の押込み方向と雄雌コネクタ10,20の嵌合方向が違っていても、嵌合力を低減することができ、組付け作業性が良くなる。その結果、コネクタホルダ40やコネクタ10,20の組付け不良やコネクタ同士の嵌合不良を防ぐことにもなる。また、嵌合力を低減できることにより端子少極数タイプから多極数タイプまでの、様々なタイプのコネクタまで対応することが可能となる。
【0039】
続いて、コネクタホルダ40を雄コネクタ10にさらに押し付けるとレバー30がコネクタホルダのボス40pを中心として図中さらに反時計方向に回転し、雄コネクタのボス13pはカム溝内に完全に進入する。そして、図6に示す状態に達すると雌コネクタのボス20pと雄コネクタのボス13pとの間隔が距離Rとなる。なお、この状態では各部品間の公差に基づく組付け方向のずれ量がなければ、雄コネクタ10と雌コネクタ20とは、図6に示すように既に完全嵌合している。また、この状態ではコネクタホルダのボス40pは同図に示すようにレバー長孔32の左方向に偏倚している。
【0040】
一方、カム溝形状には雄コネクタのボス13pが図6に示す状態よりも更に溝奥に入り込むように第2カム溝部33cが形成されている。そして、第2カム溝部33cにおいては、カム溝33と雌コネクタ20に設けているボス20pとの間が一定距離(距離R)になっている。また、コネクタホルダのボス40pに係合するレバーの係合孔32は長穴になっている。そして、このように構成されることで、コネクタホルダ40を雄コネクタ10に更に押し込むことができる。
【0041】
図6に示す状態から、コネクタホルダ40を雄コネクタ10にさらに押し付けると雌コネクタのボス20pと雄コネクタのボス13pとの間の距離が一定(距離R)のまま、レバー30が若干、図6中反時計方向に回転するとともに、コネクタホルダのボス40pがレバー長孔32の図中右方向に偏倚して図7に示す状態となる。
【0042】
なお、嵌合後のカム溝形状を雌コネクタ20に設けているボス20pに対して、一定(距離R)とすることにより、図6に示す段階でコネクタ同士が完全嵌合している場合、コネクタホルダ40の更なる押し込み中、コネクタ同士の嵌合状態をそのまま維持することができる。
【0043】
また、嵌合後の押込み量と組付け方向のズレ量の関係が、押込み量>ずれ量となっているので、部品間の公差に起因するずれを吸収することができ、コネクタの半嵌合が生じることはない。
【0044】
すなわち、コネクタホルダ40の第2カム溝部33cに応じた押込み量を規定したのは、各部品間の公差に基づく組付け方向のずれ量を吸収することを考慮したためである。コネクタホルダ40のこの更なる押込み動作によって、図6に示す状態において仮に各部品間の公差に基づく組付け方向のずれに起因して雄コネクタ10と雌コネクタ20とが半嵌合していても、図7に示す状態に達すると全嵌合するようになっている。
【0045】
以上のようにコネクタ1は、コネクタホルダ40を雄コネクタ10の正規の位置に挿入するときのみレバー30の回動ロックが解除されるので、コネクタ同士の半嵌合が防止できる。また、コネクタホルダ40の挿入方向とコネクタ同士の嵌合方向が不一致であるにも係わらず、レバー30のてこの原理を利用してコネクタ低嵌合を実現できる。更に、レバー30にカム溝33と雌コネクタのボス20pとの間の距離が一定である第2カム溝部33bを設け、かつレバー30がコネクタホルダのボス41pに対して変移可能としたので、コネクタホルダ同士の公差に基づく部品組み付け上のずれも吸収し、これによるコネクタ半嵌合を防止できる。
【0046】
また、コネクタ同士の間の嵌合がレバー30でしっかりと維持されているので、外力が不意に作用してもコネクタ同士の嵌合が解除することはない。
【0047】
なお、上述のように嵌合した雌コネクタ20を雄コネクタ10から離脱させるためには、上述の手順と逆の手順を行えば良い。すなわち、まずコネクタホルダ40を雄コネクタ10から離脱させ、これと同時にレバー30を上述の実施形態とは異なり図中時計方向に回転させ、これによって雄コネクタのボス13pとレバーのカム溝33との係合を解除させ、コネクタ同士の嵌合も解除させる。そして、雌コネクタ20とレバー30を雄コネクタ10から離脱させる。
【0048】
なお、上述の実施形態では第1コネクタを雄コネクタとし、第2コネクタを雌コネクタとしたが、もちろんこの逆、すなわち第1コネクタを雌コネクタとし、第2コネクタを雄コネクタとしても良い。
【0049】
また、上述のコネクタは待ち受け側コネクタと挿入側コネクタとのコネクタ組付け方向とコネクタ嵌合方向が異なる場合であればいずれの電気部品の接続にも好適に使用できる。従って、上述した天張りのルームランプの取付けに限定されずグローブボックスの取付けやリヤコンビランプの取付け等様々な電気部品の取付けに適する。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の一実施形態にかかるコネクタは、レバー回動ロック手段が通常は第2コネクタに対するレバーの回動を規制し、第1コネクタの所定位置にコネクタホルダを挿入するときにのみレバー回動ロックを解除するようになっているので、挿入時にコネクタホルダが正規位置以外にある場合はレバーが回動することはなくコネクタの半嵌合が生じることもない。
【0051】
また、第2コネクタにおけるレバーの回動中心とレバーのカム溝との距離が、第2コネクタにおけるレバーの回動中心とコネクタホルダにおけるレバーの回動中心との間の距離よりも小さいので、コネクタホルダ挿入力がテコの原理により倍加されてコネクタ嵌合力になり、確実なコネクタ嵌合が可能となる。
【0052】
また、本発明の請求項2に記載のコネクタは、第2コネクタにおけるレバーの回動中心とレバーのカム溝との距離が一定する第2カム溝部が形成されていることと、レバーのコネクタホルダに対する回動支点をレバーにおいて変移可能なっていることとから、一旦コネクタが嵌合した後にも更にレバーを回動させてコネクタホルダを第1コネクタに挿入することができる。これによって、嵌合後のコネクタホルダの押し込み量が各部品間の公差に基づくずれ量を超えているので、各部品間の公差を吸収しコネクタ半嵌合が生じることはない。
【0053】
また、本発明の請求項3に記載のコネクタは、請求項1または請求項2に記載のコネクタにおいて、第1コネクタへのコネクタホルダの挿入方向と第1コネクタと第2コネクタとの嵌合方向が一致していないが、このような方向性の不一致が生じてもコネクタ低嵌合を実現するとともに部品間の公差等に起因する半嵌合を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる雄コネクタを示す平面図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかる雌コネクタ、レバー、及びコネクタホルダを示す平面図である。
【図3】本発明の一実施形態にかかるコネクタにおいて、雄コネクタに雌コネクタを接近させた状態を示す平面図である。
【図4】図3に続いて雄コネクタに雌コネクタを挿入させ始めた状態を一部破断して示す平面図である。
【図5】図4に続いて雄コネクタにコネクタホルダを挿入する状態を一部破断して示す平面図である。
【図6】図5に続いて雄コネクタにコネクタホルダを挿入する状態を一部破断して示す平面図である。
【図7】雄コネクタにコネクタホルダを完全に挿入した状態を一部破断して示す平面図である。
【符号の説明】
1  コネクタ
10  雄コネクタ
11a  上方外壁部
11b  側方外壁部
12  雌コネクタ挿入側開口部
13a  内壁部
13c  切欠き部
13d  待ち受け面
13e  ガイド溝
13p  ボス
20  雌コネクタ
20p  ボス
30  レバー
30h  凹み部
31,32  ボス係合孔
33  カム溝
33a  カム溝入り口部
33b  第1カム溝部
33c  第2カム溝部
40  コネクタホルダ
40p  ボス
41  レバー回動防止爪
41a  第1テーパ部
41b  段部
41c  第2テーパ部

Claims (3)

  1. 第1コネクタと、前記第1コネクタに嵌合可能な第2コネクタと、前記第2コネクタに回動自在に取り付けられたレバーと、前記レバーに回動自在に取り付けられたコネクタホルダとを備えたコネクタであって、
    前記コネクタホルダが、当該コネクタホルダに対する前記レバーの回動をロックすると共に前記第1コネクタの所定位置への当該コネクタホルダの挿入に伴いレバー回動ロックを解除するレバー回動ロック手段を備え、
    前記レバーがカム溝を備え、
    前記第1コネクタが前記カム溝に係合する係合ピンを備え、
    前記第1コネクタへの前記コネクタホルダの挿入に伴い前記カム溝に前記係合ピンが係合するとともに、前記第2コネクタにおけるレバーの回動中心と前記レバーのカム溝との距離は、前記第2コネクタにおけるレバーの回動中心と前記コネクタホルダにおけるレバーの回動中心との間の距離よりも小さいことを特徴とするコネクタ。
  2. 前記カム溝は前記第1コネクタの係合ピンの進入位置から始まる前記レバーのカム溝の所定範囲において前記第2コネクタにおけるレバーの回動中心と前記レバーのカム溝との距離が前記進入位置から漸次小さくなる第1カム溝部と、前記第1カム溝部に連続し、前記第2コネクタにおけるレバーの回動中心と前記レバーのカム溝との距離が一定となる第2カム溝部とから構成されるとともに、前記レバーの前記コネクタホルダに対する回動支点を前記レバーにおいて変移可能とすることを特徴とする、請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記第1コネクタへの前記コネクタホルダの挿入方向と前記第1コネクタと前記第2コネクタとの嵌合方向が一致していないことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
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