JP2004021300A - スクリーン制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】大型スクリーン装置への映像ソースの表示を自動化し、プラントの異常により自動的に大型スクリーン装置に故障内容を表示し、複数のオペレータが情報を共有することにより、プラントの円滑な運用を図ることを可能とする。
【解決手段】複数のスクリーンから構成され複数の映像を表示可能な大型スクリーン装置101に映像を表示させるスクリーン制御装置110であり、複数の映像を表示させる場合の表示パターンを入力すると共に記憶し、オペレータのワンアクションにより表示パターンの一を選択したとき当該表示パターンに係る映像を大型スクリーン装置101に表示させる。
【選択図】 図2
【解決手段】複数のスクリーンから構成され複数の映像を表示可能な大型スクリーン装置101に映像を表示させるスクリーン制御装置110であり、複数の映像を表示させる場合の表示パターンを入力すると共に記憶し、オペレータのワンアクションにより表示パターンの一を選択したとき当該表示パターンに係る映像を大型スクリーン装置101に表示させる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、上下水道監視制御システム、ビル監視制御システム、道路監視制御装置等のプラントの監視制御に用いて好適な大型スクリーン装置を制御するスクリーン制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のスクリーン制御装置は、例えば上下水道監視制御システム、ビル監視制御システム、道路監視制御装置等に用いられる大型スクリーン装置に映像情報を表示・制御する装置であり、複数の映像ソースをオペレータの選択、切り替え操作に従って大型スクリーン装置に表示するものである。
【0003】
大型スクリーン装置は、監視制御システムに用いられるCRT監視装置よりも多くの映像ソースを大画面で表示させることが可能であり、一般に監視制御システムに適用される例では、オペレータが大型スクリーン装置に表示させる映像ソースを必要時に適宜、切り替えて表示をしている。
【0004】
また、最近の大型スクリーン装置では、複数のスクリーンを繋ぎ合わせた構成のスクリーンとなっており、スクリーン制御装置によって、その複数のスクリーン個別に別々の映像ソースを表示させることや、繋ぎ合わせた複数のスクリーン全体を利用してスクリーン一杯に映像ソースを表示させること、また、スクリーン全体を利用してスクリーン一杯に映像ソースを表示しながら、特定のスクリーンだけに別の映像を表示することも可能となっている。
【0005】
例えば、上水道プラントを例にとると、大型スクリーン装置全体にプラント全体の概要を監視できる監視制御装置側にて作成したプロセスフロー画面と、ITVで監視している取水口の映像と、監視制御装置側にて作成しているトレンドグラフ画面を表示させる事も可能となっている。
【0006】
このように大型スクリーン装置への表示は、スクリーン制御装置により、高機能になっておりオペレータの利用方法によっては、高度にプラント監視を行える装置とすることが可能である。
【0007】
また、大型スクリーン装置のメリットは、表示される映像ソースにより、複数のオペレータが同時にプラント情報を共有することが可能となり、プラントの円滑な運用に役立てることが可能となる。
【0008】
また、警報情報等を分割した画面の一つに表示し続けるようにして非常事態に対して迅速に対処することを可能とし、また分割画面のうち特定の一画面を拡大表示するようにし、また複数ページ分のプラント情報を即座に一括表示することが可能なプラント情報監視装置がある(特開平09−330116号公報)。
【0009】
さらに、複数のITVカメラやビデオレコーダからの画像をスイッチャにより時分割で取り込んでリアルタイムで複数の有利情報を多方面より一度に表示画面から入手することで多方面からプラントを監視、操作するようにし、的確な判断と迅速な操作とを可能とするプラント監視・操作用表示装置がある(特開平09−292962号公報)。
【0010】
またさらに、プラント停止パターンを予め作成し、登録可能とすると共に、運転項目パターンを漏れなく把握し、効率的に運転スケジュールに運転項目を適用でき、しかも画面を拡大して編集可能とし、また細かいグラフも描画できるようにした運転情報管理装置がある(特開2000−222029)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来例は、次のような解決すべき課題がある。すなわち、上記の大型スクリーン装置は、前述のように複数の映像ソースを表示することが可能で、高度な利用方法も実現可能なものであるが、映像ソースの切り替えについては、オペレータが選択することになり、充分に大型スクリーン装置を使いこなすことが困難な場合が多かった。このために従来はある程度決まった映像を固定的に表示しており、大型スクリーン装置へ表示される情報をダイナミックに切り替えて表示している例は少なかった。
【0012】
また、大型スクリーン装置へ表示させる映像ソースをダイナミックに切り替えて表示する場合でも、オペレータが大型スクリーン装置に表示させたい情報を何らかの入力装置にてスクリーン制御装置に指示して表示する必要があるため、オペレータにとって複数の映像ソースを切り替えて表示させることは面倒である。このため、映像ソースの切替表示は効果的に行われない状況にあった。
【0013】
さらに複数の映像ソースを大型スクリーン装置に組み合わせて必要な映像ソースを表示させることはオペレータにとっては、困難な作業であった。その理由は、オペレータにとってはプラント監視が主であり、大型スクリーン装置の映像ソースの表示自体は従作業であり、かつ一般的には監視制御システム等のCRT表示装置等が完備されているケースが多く、大型スクリーン装置への表示については、プラントを監視するために必須では無いためである。
【0014】
本発明の目的は、大型スクリーン装置への映像ソースの表示を自動化可能とし、プラントの異常により自動的に大型スクリーン装置に故障内容を表示し、複数のオペレータが情報を共有することにより、プラントの円滑な運用を図ることが可能なスクリーン制御装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、複数のスクリーンから構成され複数の映像を表示可能な大型スクリーン装置に映像を表示させるスクリーン制御装置において、
複数の映像を表示させる場合の表示パターンを入力すると共に記憶する手段と、オペレータのワンアクションにより前記表示パターンの一を選択したとき当該表示パターンに係る映像を前記大型スクリーン装置に表示させる手段とを具備することを特徴とする。
【0016】
このように本発明においては、大型スクリーン装置に表示させる映像ソースをパターン化し、オペレータのワンアクションの操作で複数の映像ソースから、オペレータに必要な映像ソースを選択して表示することが可能となる。
【0017】
特に複数の映像ソースを大型スクリーン装置に表示する場合には、オペレータに映像ソースの選択、および各々の映像ソースの表示位置、サイズ等の指定が必要であったがワンアクションの操作にてこれら表示を行うことが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るスクリーン制御装置の一実施形態について、図を参照しながら説明する。
【0019】
図1は、本実施形態のスクリーン制御装置を示す構成図である。本実施形態において、監視制御対象であるプラント105と監視制御装置106と本実施形態のスクリーン制御装置110との間におけるデータ授受は、電力線ネットワーク(Power Line Carrier)を用いている。
【0020】
図1において、スクリーン制御装置110は、監視制御装置106のCRTの映像入力やプラント105に設置されたITVカメラの映像等の複数の映像ソース102−1、102−2…102−nを入力する映像ソース102と、オペレータ103の操作を受け付けて大型スクリーン装置101に表示される映像を切り替える等の操作を行う入力装置104と、プラント105を監視制御する監視制御装置106とが接続され、大型スクリーン装置101を制御するものとなっている。なお、符号406及び406はデータ授受を電力線408を用いて行うための電力線ネットワークに係る伝送器であり、プラント105からのデータは監視制御装置106に収集されると共に監視制御装置106とスクリーン制御装置110との間でデータ授受も行われる。
【0021】
スクリーン制御装置110は、CPU404、補助記憶装置405及び映像データ入力部111からなり、図2に示すように、監視制御装置106のCRTの映像入力やプラント105に設置されたITVカメラの映像等の複数の映像ソース102−1、102−2…102−nを入力する映像ソース102と、オペレータ103の操作を受け付けて大型スクリーン装置101に表示される映像を切り替える等の操作を行うキーボード104Aやマウス104Bを含む入力装置104と、プラント105を監視制御する監視制御装置106とが接続され、大型スクリーン装置101を制御するものとなっている。
【0022】
またスクリーン制御装置110は、CPU404及び補助記憶装置405を主要素として構成されており、映像データ一時バッファ112と、映像データ保存部113と、映像データ時系列ファイル114と、プラント状態入力部115と、プラント状態一時バッファ116と、プラント状態保存部117と、プラント状態時系列ファイル118と、映像表示パターンファイル119と、映像データ制御部120と、プラント異常時パターンファイル121と、オペレータ操作入力部122と、スクリーン制御部123とからなる。
【0023】
ここに映像データ入力部111は、映像ソース102の映像情報を入力する。なお、映像情報には、RGB、NTSC、MPEG方式といった、いろいろな映像ソースがあるが、本実施形態では、映像ソースの種類・形態については限定しない。
【0024】
映像ソース102にて入力された映像情報は、映像データ入力ブロック111によりディジタル処理化され、映像データバッファ112に一時蓄えられる。この場合、映像データバッファ112に蓄えられる映像データは、入力毎に定期的に更新される動画情報である。映像データバッファ112に蓄えられた映像データについては、映像データ保存部113により定周期にて映像データファイル114に時系列に保存される。つまり、映像データファイル114には、映像ソースと時刻情報とが保存されることになる。
【0025】
また、現在の映像データは、映像データ制御部120により処理され、現在の大型スクリーン装置101に表示する必要な映像であれば、スクリーン表示部123により表示される。
【0026】
本実施形態に係るスクリーン制御装置は、上述の構成の下で、映像パターン表示機能、自動表示機能、再生表示機能、映像データの差分検索機能、プラントのイベント発生時画像表示機能及び映像の拡大表示機能を有するものであり、以下列挙して詳述する。
【0027】
映像パターン表示機能の構成
この映像パターン表示機能は、映像表示パターンファイル119の作用により動作する。
【0028】
先ず、従来例を説明すると、オペレータ103は、入力装置104を操作して表示させる情報を切り替えて、オペレータ入力部122により表示される映像を、映像データ制御部120に通知して、大型スクリーン装置101に表示を行う。このときには、大型スクリーン装置101の各スクリーンにどのような映像を表示するかを、オペレータ103が入力装置104より選択し、表示することになる。
【0029】
例えば、図3に示す8面構成の大型スクリーン装置101の全体スクリーン200の全体図表示エリア211に、全体図として映像ソース102−1を表示させ、個別のスクリーン201の第1個別表示領域212に映像ソース102−2を表示させ、204スクリーンの第2個別指示領域213に映像ソース102−3を表示させ、208スクリーンの第3個別表示領域214に映像ソース102−4を表示させるといった表示形態をとる場合には、入力装置104にて、個々のスクリーン表示ソースを選択する必要があった。すなわち、図4に、入力装置104における入力例を示すが、4つの映像ソースを大型スクリーン装置101に表示させるために4種類の設定を行う必要があった。
【0030】
図4は、スクリーン表示切り替え画面301の例であり、スクリーン全体画面302は、例えばスピンボタン等の切り替え機能303により表示させる映像ソースを選択することになる。
【0031】
各個別スクリーン304…も同様に映像ソースを選択して表示させることが可能となる。この図4の例では、全体スクリーンの表示と個別スクリーンの表示の組み合わせ例であるが、例えば個別スクリーンを2個組み合わせたスクリーン表示面、個別スクリーンを4個組み合わせたスクリーン表示面を考慮することも可能である。
【0032】
この場合、オペレータ103は、オペレータ操作入力部122を操作して表示パターンを、映像表示パターンファイル119に記憶させる。ここに表示パターンは、大型スクリーン装置101に表示させる複数の映像ソースの表示パターンである。この操作により、オペレータ103は、次回の表示からはパターンを選択するというワンアクションで、当該選択した表示パターンに従って複数の映像ソースを大型スクリーン装置101の各個別スクリーンに表示することが可能となる。
【0033】
パターン登録の入力画面例を、図4の符号301、311にて示す。
【0034】
このように映像パターン表示機能においては、上述のようにオペレータ103が事前に決めた表示パターンを映像表示パターンファイル119に登録することにより、スクリーン制御装置110におれる表示パターンを記憶し、大型スクリーン装置101に表示する際には、パターン表示であることをオペレータ操作入力部122で判断し、映像データ制御部120にてパターン表示の映像ソースを選定し、スクリーン表示部123にて大型スクリーン装置101に表示することが可能となる。
【0035】
また、この表示パターンを数種類について保存することにより、いろいろな場面での大型スクリーン装置101の映像表示やオペレータ毎に映像の表示が可能となる。なお、図4のパターン例312では、水処理監視用に作成されたパターンであり、表示ボタン313を操作することにより、オペレータ103がワンアクションで大型スクリーン装置101への複数映像ソースを表示することが可能となる。図5にパターン表示された例を示す。
【0036】
自動表示機能の構成
この自動表示機能は、プラント状態入力部115によりプラントの現在情報を入力し、例えばプラントの状態により、予め決められた映像を表示させるものである。すなわち、プラントからの情報入力は、監視制御装置106から入力する。このプラントの入力情報は、プラント状態一時バッファ116に保存され、プラント状態保存部117において、プラント105の状態変化を検出し、プラント105にプラント異常時パターンファイル121に登録されている状態変化が発生した場合には、プラント異常時パターンファイル121にて指示される映像パターンにより、映像データ制御部120が判断し、スクリーン表示部123を利用して大型スクリーン装置101に表示を行う。
【0037】
また、プラント状態保存部117は、プラント状態系列ファイル119にもプラント105の状態を定周期にて保存する。なお、定周期での保存は、所定周期例えば1秒周期保存のような方法と、プラントの状態変化が発生した場合に保存する方法等を採用することができる。
【0038】
例えば、上水道プラントのポンプ設備の異常情報を入力した場合には、ポンプ設備のプロセスフロー画面と、ポンプ設備に設置されたITV画像の情報、ポンプ設備に関連するトレンドグラフ画面、アラームメッセージ画面等を自動表示させることも可能である。図5にその表示例を示す。No.1ポンプの過電流が発生し、その状態を入力した場合に図5のスクリーン表示例が自動表示された例を示す。プロセスフロー画面501と、ITV画面502、トレンドグラフ画面503、アラームメッセージ一覧画面504の例を示す。プロセスフロー画面501上に異常情報として過電流発生が表示されている。
【0039】
本実施形態の自動表示機能は、禁止状態、許可状態に設定することも可能である。また、禁止状態の場合でも、例えば異常が発生したことを通知することも可能である。許可/禁止についてはオペレータがオペレータ操作入力部122において設定することが可能である。
【0040】
再生表示機能の構成
この再生表示機能は、映像データ保存部113を利用し、過去の映像ソースを再生させるものである。すなわち、例えば上水道プラントなどは、昨日と本日の差を有効な監視指標として利用するケースが多い。また、上水道プラントは、曜日によって需要も変化することから、例えば先週の同一曜日等を監視指標として利用するケースも多い。一般的にはオペレータの経験、勘、過去の実績等から例えば昨日との差、先週との差を認識して監視を行い、また監視制御装置に保存してある過去のトレンドデータ、メッセージ履歴データ、帳票データを参考にしながら監視を行っていた。
【0041】
そこで、本実施形態のスクリーン制御装置110では映像データ入力部111にて入力される映像ソースを、映像データ保存部113を利用して映像ソースをスクリーン制御装置の補助記憶装置405等に保存することにより、過去の映像ソースを再生させることが可能となる。
【0042】
また、映像ソースは大型スクリーン装置101に表示されていない映像ソースであっても保存されるので、監視時に見逃した映像ソースについても再生を行うことが可能となる。
【0043】
この場合、映像ソースの再生としては、図6に、現在のプラントの状態601と、過去のプラントの状態611とが示され、また現在入力されている映像ソース601が表示され、また映像データ時系列ファイル114に保存された映像ソース611が表示される例が示されている。表示選択611は、例えば現在時刻からの相対時刻、例えば1日前、12時間前といった指定と、絶対時刻、例えば何日、何時何分の指定が可能である。また、過去の映像ソースの再生については、ビデオデッキのように早送り、巻き戻し、コマ送り、停止等の操作が可能である。
【0044】
映像データの差分検索機能の構成
本実施形態の映像データの差分検索機能は、上記の再生表示機能において、過去の映像ソースと現在の映像ソースとを表示させてオペレータにプラントの状態を監視させると同時に、より判りやすく差分を表示させるための機能である。
【0045】
図6を参照して本実施形態の差分検索機能を説明する。この差分検索機能は、プラント監視独自の差分検出機能である。図6の符号603及び613は、○×配水池の水位を示すが、画像処理技術では、画像自体の差を検出するので、1文字でも差があると差分を検知するが、本実施形態では、文字認識技術を利用し、文字認識できる部分については文字認識を行い、例えば○×配水池水位の不感帯を設定し、その不感帯内であれば、差分無しと判断し、不感帯以上の差があった場合には、差分がありと判断し、符号603に示すように、例えば数値を枠で囲む等の表示を行う。
【0046】
図7にブロック図を示す。画像入力手段702と、差分検出位置登録ファイル701により、文字認識手段703において文字、数値を認識する。文字、数値として認識された値を差分検出手段704において差分を求め、差分判定条件ファイル706から差分判定手段705が差分を判定し、差分有りと認識できた場合には、差分表示手段707において、差分があったことを表示させる。表示は、映像に上書きされて表示される。また、数値情報だけでなくシンボルとして機器の動作等を示す部分についても差分検出が可能である。
【0047】
プラントのイベント発生時画像表示機能の構成
プラントの異常解析時には、そのイベント(事象)が発生したときの、プラントの状態を確認することが最も重要な解析手段である。特にそのイベント前後の状態を確認することが必要である。本機能は、かかる要請に応ずるものであり、プラントのイベント(事象)が発生した時刻情報をキーとして、そのイベントの映像を再表示させる機能である。
【0048】
従来は、例えば監視制御装置にて印字しているメッセージ情報の時刻をオペレータが確認し、その時刻情報を元に映像を選定し、再生させていた。
【0049】
これに対し、本実施形態のイベント発生時画像表示機能では、プラント状態時系列ファイル118から、イベントの発生を検索し、そのイベント発生時刻をキーに映像を再生させることが可能である。また、映像についてもオペレータが選定するのでは無く、上記の自動表示機能により選定された映像を表示することが可能である。
【0050】
映像の拡大表示機能の構成
本実施形態の映像の拡大表示機能は、大型スクリーン装置101に表示する映像情報の一部分を拡大する機能である。一般的に大型スクリーン装置101に表示する映像については、文字情報が読みにくいケースが多い。特に大型スクリーン装置101に表示させることを意識させて作成した画面であれば、見やすいが一般のCRTを対象に作成した画面については、大型スクリーン装置101への表示は見えにくい。
【0051】
そこで本実施形態の拡大表示機能は、文字情報を検索して文字を自動的に拡大する機能と、指定された映像部分を拡大する機能である。図8の符号802は文字拡大例を示す、符号804は指定された映像部分を拡大した表示例を示す。
【0052】
図9に機能ブロック図を示す。拡大位置登録ファイル901は、映像のどの部分を拡大するかを予め登録しておき、その登録部分を指定したファイルである。画像入力手段902により入力された画像と拡大位置登録ファイル901により、映像拡大手段903により指定された部分を拡大する。また、文字情報認識手段904は、映像情報から文字情報を認識し拡大位置を特定する。拡大位置が特定できたらその部分を拡大し、拡大表示合成手段905において元の映像と拡大した映像を合成し、画像表示手段906にて大型スクリーン装置101への表示を行う。
【0053】
次に本実施形態における各機能の作用について図を参照して説明する。
【0054】
映像パターン表示機能の作用
本実施形態の映像パターン表示機能、すなわち、映像パターンをワンアクションで表示するためのフローチャートを図10に示す。図10は、図2の映像データ制御部120の処理フローとなる。まず、図10のステップA01においてオペレータにより選択されたパターンNoを入力し、ステップA02において映像表示パターンファイル119を検索し、一致したパターンNoを検索する。検索された場合、ステップA03においてそのパターンに登録された映像情報を取り出す。登録された映像情報から、映像データバッファ112から必要な映像ソースを取り出す。映像ソースの取り出しが完了したら、ステップA04において映像のスクリーン位置を決定し、映像の表示を開始する。ステップA05にて映像の表示完了をチェックし、映像情報の表示が完了したら処理を終了する。表示が未完了であれば、ステップA06にて映像の表示を行う。
【0055】
自動表示機能の作用
本実施形態の自動表示機能のフローチャートを図11に示す。図11は、図2の120映像データ制御機能の自動表示に関する処理フロー図となる。まず、図11のステップB01において、プラントの現在状態を入力する。例えばポンプの運転、停止状態、ポンプ電流値、配水池水位等がプラントの現在値である。1/0を利用して表現するディジタル信号と、数値を利用して表現するアナログ信号に大別される。
【0056】
ステップB02において、これらのプラント状態について前回値との比較を行い、前回と今回の差分を検出する。例えば、ディジタル信号で定義すれば、ポンプの運転が停止した場合、正常から故障になった場合には、前回の状態とに差があると判断する。数値の場合については、前回と今回値の差分を計算し、その差分が不感帯以上の差があった場合に、前回の状態とに差があると判断する。
【0057】
ステップB03にて差分の判定を行い、差分があった場合には、ステップB04において、差分のあったプラントの状態において、その信号が自動表示対象となっているかを検索する。例えばポンプ故障が自動表示対象となっていれば、ポンプが正常状態から異常状態に変化した場合が、自動表示のタイミング信号となる。
【0058】
また、ステップB05において自動表示項目対象と判断されれば、ステップB06により自動表示するパターンファイルを取り出し、映像情報を決定する。ステップB06以降は、ステップA04以降と同様の処理のため説明は省略する。
【0059】
ただし、本機能は、常時定期的にプラントの状態を監視し、自動表示対象を検索する。
【0060】
再生表示機能の作用
本実施形態の再生表示機能のフローチャートを図12に示す。図12は、図2の120映像データ制御機能の処理フローの一部である。まず、ステップC01において、再生要求のパラメータを取り出す。再生要求については、オペレータからの指示により表示するケースと上述の様に、パターン登録されて表示するケースがある。再生要求のパラメータについては、ステップC02に示す。ステップC03において再生表示が完了したかを確認し、再生表示が完了していれば、再生の終了となる。再生表示が未完の場合であれば、ステップB04により該当の時刻データベースより映像ソースを取り出す。ステップC04にて取り出しが未完、すなわち既に映像データ時系列ファイル114上に存在しない場合にも再生終了とする。再生可能な映像が存在する場合には、ステップC06、ステップC07にて映像の表示を行う。なお、指定された再生速度、周期により、映像の再生は行われる。
【0061】
映像データ差分検出機能の作用
本実施形態の映像データ差分検出機能は、上記の再生表示機能にて再生した映像と現在の映像を画像処理し、差分を検出する機能であり、作用については、省略する。
【0062】
プラントのイベント発生時の画像表示機能及び映像の拡大表示機能の作用
これら機能の作用は、先の構成の項目で説明したので省略する。
【0063】
次に、本実施形態の各機能の効果について説明する。
【0064】
映像パターン表示機能の効果
本実施形態の映像パターン表示機能の効果は、大型スクリーン装置101に映像を表示し、かつ複数の映像ソースを同時にスクリーン上に表示させたい時にワンアクションにて大型スクリーン装置101の表示が可能となることである。
【0065】
大型スクリーン装置101も最近では複数の映像ソースを組み合わせて表示することが可能となっており、複数の映像ソースを自由に選択することにより、様々なパターンで大型スクリーン装置101に表示することが可能である。反面、表示毎に映像ソースを選択する必要があり、特にプラント105の監視制御を行う大型スクリーン装置101については、操作が煩雑になり、大型スクリーン装置101の複数の映像ソースを表示するメリットを最大限に生かす事が困難である。
【0066】
よって、本映像パターン表示機能を利用することにより、オペレータ103によるワンアクションで大型スクリーン装置101に表示が可能となり、プラント105の円滑な運用が図れる。
【0067】
自動表示機能の効果
大型スクリーン装置101のメリットとして、複数のオペレータ103が情報の大型スクリーン装置101の表示情報により、プラント105の状態等の情報を共有することが可能な点にある。よって、複数人が集まってプラント105の監視内容を協議するためには必須のものである。
【0068】
本実施形態は、大型スクリーン装置101への映像ソースの表示を自動化し、プラント105の異常により自動的に大型スクリーン装置101に故障内容を表示し、複数のオペレータ103が情報を共有することにより、プラント105の円滑な運用が図れる。
【0069】
再生表示機能の効果
以上のような本実施形態の再生表示機能によって、大型スクリーン装置101にプラント105の過去の状態を表示することにより、プラント105の例えば前日との差異を確認することが可能となる。例えば上水道プラントは、水の需要により生産できる水の量を予測し、運用を行っている。よって、昨日との差、先週の同一曜日との差がプラント105の管理指標となる場合が多い。よって、過去の映像データがプラントの運用指標となるケースが多く、本機能によりプラント105の円滑な運用を図ることが可能となる。
【0070】
映像データ差分検出機能の効果
以上のような本実施形態の映像データ差分検出機能は、上記再生表示機能をさらに発展させたものであり、差分をスクリーン制御装置101側にて検出し、オペレータ103へ通知することにより、さらにプラント105の円滑な運用を図ることが可能となる。
【0071】
イベント発生時画像表示機能の効果
以上のような本実施形態のイベント発生時画像表示機能は、プラントの異常解析を実施する場合に有効な機能であり、プラント105のイベントと映像データを検出し、リンクして表示することにより、プラント105の異常解析が有効に利用できるようになる。
【0072】
映像の拡大表示機能の効果
本機能は、映像ソースをそのまま表示した場合に、見えにくくなる部分を指定により、または自動的に拡大表示させることが可能とした機能である。これにより映像ソースの質により見えにくいものについてオペレータが納得できるサイズにて表示でき、プラント105の円滑な運用が図れる。
【0073】
本実施形態の各機能は次のように変形して実施することができる。
【0074】
映像パターン表示機能の変形例
パターンを登録し、オペレータが自由にパターンの変更も可能であるが、そのパターンもオペレータが選択することが基本となる。パターンに登録された映像を、スケジュール機能を付加して、例えば月曜日の10時になったらこのパターンを表示するといったスケジュール機能を設ければ、さらに使いやすい機能となる。
【0075】
自動表示機能の変形例
プラントの変化(異常)を検知してスクリーンに決められた映像情報を自動表示する機能であるが、自動表示の禁止、許可については本文中に記載した。自動表示機能は、現在の表示中に割り込んでくるために、自動表示の目的を果たしたら、元の現像に戻す機能が必要と考えられる。
【0076】
よって、変形例として、自動表示後の元の映像を再表示する機能を付加し、さらに使いやすい機能とすることが可能となる。
【0077】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、大型スクリーン装置への映像ソースの表示を自動化し、プラントの異常により自動的に大型スクリーン装置に故障内容を表示し、複数のオペレータが情報を共有することにより、プラントの円滑な運用を図ることが可能なスクリーン制御装置を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るスクリーン制御装置の構成図。
【図2】同実施形態の機能ブロック図。
【図3】同実施形態における複数のスクリーンを繋ぎ合わせ且つ複数の映像ソースを表示させる例を示す図。
【図4】同実施形態における入力装置の操作面の例を示す図。
【図5】同実施形態における大型スクリーン装置へ映像ソースを表示した例を示す図。
【図6】同実施形態における再生表示機能にて当日分と昨日分を表示させた例及び差分を表示した例を示す図。
【図7】同実施形態における差分検出機能のブロック図。
【図8】同実施形態における映像の拡大表示例を示す図。
【図9】同実施形態における映像の拡大機能ブロック図。
【図10】同実施形態における映像パターン表示機能の処理フローチャート。
【図11】同実施形態における自動表示機能の処理フローチャート。
【図12】同実施形態における再生表示機能の処理フローチャート。
【符号の説明】
101…大型スクリーン装置、102…映像ソース、103…オペレータ、104…入力装置、105…プラント、106…監視制御装置、110…スクリーン制御装置、111…映像データ入力部、112…映像データ一時バッファ、113…映像データ保存部、114…映像データ時系列ファイル、115…プラント状態入力部、116…プラント状態一時バッファ、117…プラント状態保存部、118…プラント状態時系列ファイル、119…映像表示パターンファイル、120…映像データ制御部、121…プラント異常時パターンファイル、122…オペレータ操作入力部、123…スクリーン制御部、404…CPU、405…補助記憶装置。
【発明の属する技術分野】
本発明は、上下水道監視制御システム、ビル監視制御システム、道路監視制御装置等のプラントの監視制御に用いて好適な大型スクリーン装置を制御するスクリーン制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のスクリーン制御装置は、例えば上下水道監視制御システム、ビル監視制御システム、道路監視制御装置等に用いられる大型スクリーン装置に映像情報を表示・制御する装置であり、複数の映像ソースをオペレータの選択、切り替え操作に従って大型スクリーン装置に表示するものである。
【0003】
大型スクリーン装置は、監視制御システムに用いられるCRT監視装置よりも多くの映像ソースを大画面で表示させることが可能であり、一般に監視制御システムに適用される例では、オペレータが大型スクリーン装置に表示させる映像ソースを必要時に適宜、切り替えて表示をしている。
【0004】
また、最近の大型スクリーン装置では、複数のスクリーンを繋ぎ合わせた構成のスクリーンとなっており、スクリーン制御装置によって、その複数のスクリーン個別に別々の映像ソースを表示させることや、繋ぎ合わせた複数のスクリーン全体を利用してスクリーン一杯に映像ソースを表示させること、また、スクリーン全体を利用してスクリーン一杯に映像ソースを表示しながら、特定のスクリーンだけに別の映像を表示することも可能となっている。
【0005】
例えば、上水道プラントを例にとると、大型スクリーン装置全体にプラント全体の概要を監視できる監視制御装置側にて作成したプロセスフロー画面と、ITVで監視している取水口の映像と、監視制御装置側にて作成しているトレンドグラフ画面を表示させる事も可能となっている。
【0006】
このように大型スクリーン装置への表示は、スクリーン制御装置により、高機能になっておりオペレータの利用方法によっては、高度にプラント監視を行える装置とすることが可能である。
【0007】
また、大型スクリーン装置のメリットは、表示される映像ソースにより、複数のオペレータが同時にプラント情報を共有することが可能となり、プラントの円滑な運用に役立てることが可能となる。
【0008】
また、警報情報等を分割した画面の一つに表示し続けるようにして非常事態に対して迅速に対処することを可能とし、また分割画面のうち特定の一画面を拡大表示するようにし、また複数ページ分のプラント情報を即座に一括表示することが可能なプラント情報監視装置がある(特開平09−330116号公報)。
【0009】
さらに、複数のITVカメラやビデオレコーダからの画像をスイッチャにより時分割で取り込んでリアルタイムで複数の有利情報を多方面より一度に表示画面から入手することで多方面からプラントを監視、操作するようにし、的確な判断と迅速な操作とを可能とするプラント監視・操作用表示装置がある(特開平09−292962号公報)。
【0010】
またさらに、プラント停止パターンを予め作成し、登録可能とすると共に、運転項目パターンを漏れなく把握し、効率的に運転スケジュールに運転項目を適用でき、しかも画面を拡大して編集可能とし、また細かいグラフも描画できるようにした運転情報管理装置がある(特開2000−222029)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来例は、次のような解決すべき課題がある。すなわち、上記の大型スクリーン装置は、前述のように複数の映像ソースを表示することが可能で、高度な利用方法も実現可能なものであるが、映像ソースの切り替えについては、オペレータが選択することになり、充分に大型スクリーン装置を使いこなすことが困難な場合が多かった。このために従来はある程度決まった映像を固定的に表示しており、大型スクリーン装置へ表示される情報をダイナミックに切り替えて表示している例は少なかった。
【0012】
また、大型スクリーン装置へ表示させる映像ソースをダイナミックに切り替えて表示する場合でも、オペレータが大型スクリーン装置に表示させたい情報を何らかの入力装置にてスクリーン制御装置に指示して表示する必要があるため、オペレータにとって複数の映像ソースを切り替えて表示させることは面倒である。このため、映像ソースの切替表示は効果的に行われない状況にあった。
【0013】
さらに複数の映像ソースを大型スクリーン装置に組み合わせて必要な映像ソースを表示させることはオペレータにとっては、困難な作業であった。その理由は、オペレータにとってはプラント監視が主であり、大型スクリーン装置の映像ソースの表示自体は従作業であり、かつ一般的には監視制御システム等のCRT表示装置等が完備されているケースが多く、大型スクリーン装置への表示については、プラントを監視するために必須では無いためである。
【0014】
本発明の目的は、大型スクリーン装置への映像ソースの表示を自動化可能とし、プラントの異常により自動的に大型スクリーン装置に故障内容を表示し、複数のオペレータが情報を共有することにより、プラントの円滑な運用を図ることが可能なスクリーン制御装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、複数のスクリーンから構成され複数の映像を表示可能な大型スクリーン装置に映像を表示させるスクリーン制御装置において、
複数の映像を表示させる場合の表示パターンを入力すると共に記憶する手段と、オペレータのワンアクションにより前記表示パターンの一を選択したとき当該表示パターンに係る映像を前記大型スクリーン装置に表示させる手段とを具備することを特徴とする。
【0016】
このように本発明においては、大型スクリーン装置に表示させる映像ソースをパターン化し、オペレータのワンアクションの操作で複数の映像ソースから、オペレータに必要な映像ソースを選択して表示することが可能となる。
【0017】
特に複数の映像ソースを大型スクリーン装置に表示する場合には、オペレータに映像ソースの選択、および各々の映像ソースの表示位置、サイズ等の指定が必要であったがワンアクションの操作にてこれら表示を行うことが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るスクリーン制御装置の一実施形態について、図を参照しながら説明する。
【0019】
図1は、本実施形態のスクリーン制御装置を示す構成図である。本実施形態において、監視制御対象であるプラント105と監視制御装置106と本実施形態のスクリーン制御装置110との間におけるデータ授受は、電力線ネットワーク(Power Line Carrier)を用いている。
【0020】
図1において、スクリーン制御装置110は、監視制御装置106のCRTの映像入力やプラント105に設置されたITVカメラの映像等の複数の映像ソース102−1、102−2…102−nを入力する映像ソース102と、オペレータ103の操作を受け付けて大型スクリーン装置101に表示される映像を切り替える等の操作を行う入力装置104と、プラント105を監視制御する監視制御装置106とが接続され、大型スクリーン装置101を制御するものとなっている。なお、符号406及び406はデータ授受を電力線408を用いて行うための電力線ネットワークに係る伝送器であり、プラント105からのデータは監視制御装置106に収集されると共に監視制御装置106とスクリーン制御装置110との間でデータ授受も行われる。
【0021】
スクリーン制御装置110は、CPU404、補助記憶装置405及び映像データ入力部111からなり、図2に示すように、監視制御装置106のCRTの映像入力やプラント105に設置されたITVカメラの映像等の複数の映像ソース102−1、102−2…102−nを入力する映像ソース102と、オペレータ103の操作を受け付けて大型スクリーン装置101に表示される映像を切り替える等の操作を行うキーボード104Aやマウス104Bを含む入力装置104と、プラント105を監視制御する監視制御装置106とが接続され、大型スクリーン装置101を制御するものとなっている。
【0022】
またスクリーン制御装置110は、CPU404及び補助記憶装置405を主要素として構成されており、映像データ一時バッファ112と、映像データ保存部113と、映像データ時系列ファイル114と、プラント状態入力部115と、プラント状態一時バッファ116と、プラント状態保存部117と、プラント状態時系列ファイル118と、映像表示パターンファイル119と、映像データ制御部120と、プラント異常時パターンファイル121と、オペレータ操作入力部122と、スクリーン制御部123とからなる。
【0023】
ここに映像データ入力部111は、映像ソース102の映像情報を入力する。なお、映像情報には、RGB、NTSC、MPEG方式といった、いろいろな映像ソースがあるが、本実施形態では、映像ソースの種類・形態については限定しない。
【0024】
映像ソース102にて入力された映像情報は、映像データ入力ブロック111によりディジタル処理化され、映像データバッファ112に一時蓄えられる。この場合、映像データバッファ112に蓄えられる映像データは、入力毎に定期的に更新される動画情報である。映像データバッファ112に蓄えられた映像データについては、映像データ保存部113により定周期にて映像データファイル114に時系列に保存される。つまり、映像データファイル114には、映像ソースと時刻情報とが保存されることになる。
【0025】
また、現在の映像データは、映像データ制御部120により処理され、現在の大型スクリーン装置101に表示する必要な映像であれば、スクリーン表示部123により表示される。
【0026】
本実施形態に係るスクリーン制御装置は、上述の構成の下で、映像パターン表示機能、自動表示機能、再生表示機能、映像データの差分検索機能、プラントのイベント発生時画像表示機能及び映像の拡大表示機能を有するものであり、以下列挙して詳述する。
【0027】
映像パターン表示機能の構成
この映像パターン表示機能は、映像表示パターンファイル119の作用により動作する。
【0028】
先ず、従来例を説明すると、オペレータ103は、入力装置104を操作して表示させる情報を切り替えて、オペレータ入力部122により表示される映像を、映像データ制御部120に通知して、大型スクリーン装置101に表示を行う。このときには、大型スクリーン装置101の各スクリーンにどのような映像を表示するかを、オペレータ103が入力装置104より選択し、表示することになる。
【0029】
例えば、図3に示す8面構成の大型スクリーン装置101の全体スクリーン200の全体図表示エリア211に、全体図として映像ソース102−1を表示させ、個別のスクリーン201の第1個別表示領域212に映像ソース102−2を表示させ、204スクリーンの第2個別指示領域213に映像ソース102−3を表示させ、208スクリーンの第3個別表示領域214に映像ソース102−4を表示させるといった表示形態をとる場合には、入力装置104にて、個々のスクリーン表示ソースを選択する必要があった。すなわち、図4に、入力装置104における入力例を示すが、4つの映像ソースを大型スクリーン装置101に表示させるために4種類の設定を行う必要があった。
【0030】
図4は、スクリーン表示切り替え画面301の例であり、スクリーン全体画面302は、例えばスピンボタン等の切り替え機能303により表示させる映像ソースを選択することになる。
【0031】
各個別スクリーン304…も同様に映像ソースを選択して表示させることが可能となる。この図4の例では、全体スクリーンの表示と個別スクリーンの表示の組み合わせ例であるが、例えば個別スクリーンを2個組み合わせたスクリーン表示面、個別スクリーンを4個組み合わせたスクリーン表示面を考慮することも可能である。
【0032】
この場合、オペレータ103は、オペレータ操作入力部122を操作して表示パターンを、映像表示パターンファイル119に記憶させる。ここに表示パターンは、大型スクリーン装置101に表示させる複数の映像ソースの表示パターンである。この操作により、オペレータ103は、次回の表示からはパターンを選択するというワンアクションで、当該選択した表示パターンに従って複数の映像ソースを大型スクリーン装置101の各個別スクリーンに表示することが可能となる。
【0033】
パターン登録の入力画面例を、図4の符号301、311にて示す。
【0034】
このように映像パターン表示機能においては、上述のようにオペレータ103が事前に決めた表示パターンを映像表示パターンファイル119に登録することにより、スクリーン制御装置110におれる表示パターンを記憶し、大型スクリーン装置101に表示する際には、パターン表示であることをオペレータ操作入力部122で判断し、映像データ制御部120にてパターン表示の映像ソースを選定し、スクリーン表示部123にて大型スクリーン装置101に表示することが可能となる。
【0035】
また、この表示パターンを数種類について保存することにより、いろいろな場面での大型スクリーン装置101の映像表示やオペレータ毎に映像の表示が可能となる。なお、図4のパターン例312では、水処理監視用に作成されたパターンであり、表示ボタン313を操作することにより、オペレータ103がワンアクションで大型スクリーン装置101への複数映像ソースを表示することが可能となる。図5にパターン表示された例を示す。
【0036】
自動表示機能の構成
この自動表示機能は、プラント状態入力部115によりプラントの現在情報を入力し、例えばプラントの状態により、予め決められた映像を表示させるものである。すなわち、プラントからの情報入力は、監視制御装置106から入力する。このプラントの入力情報は、プラント状態一時バッファ116に保存され、プラント状態保存部117において、プラント105の状態変化を検出し、プラント105にプラント異常時パターンファイル121に登録されている状態変化が発生した場合には、プラント異常時パターンファイル121にて指示される映像パターンにより、映像データ制御部120が判断し、スクリーン表示部123を利用して大型スクリーン装置101に表示を行う。
【0037】
また、プラント状態保存部117は、プラント状態系列ファイル119にもプラント105の状態を定周期にて保存する。なお、定周期での保存は、所定周期例えば1秒周期保存のような方法と、プラントの状態変化が発生した場合に保存する方法等を採用することができる。
【0038】
例えば、上水道プラントのポンプ設備の異常情報を入力した場合には、ポンプ設備のプロセスフロー画面と、ポンプ設備に設置されたITV画像の情報、ポンプ設備に関連するトレンドグラフ画面、アラームメッセージ画面等を自動表示させることも可能である。図5にその表示例を示す。No.1ポンプの過電流が発生し、その状態を入力した場合に図5のスクリーン表示例が自動表示された例を示す。プロセスフロー画面501と、ITV画面502、トレンドグラフ画面503、アラームメッセージ一覧画面504の例を示す。プロセスフロー画面501上に異常情報として過電流発生が表示されている。
【0039】
本実施形態の自動表示機能は、禁止状態、許可状態に設定することも可能である。また、禁止状態の場合でも、例えば異常が発生したことを通知することも可能である。許可/禁止についてはオペレータがオペレータ操作入力部122において設定することが可能である。
【0040】
再生表示機能の構成
この再生表示機能は、映像データ保存部113を利用し、過去の映像ソースを再生させるものである。すなわち、例えば上水道プラントなどは、昨日と本日の差を有効な監視指標として利用するケースが多い。また、上水道プラントは、曜日によって需要も変化することから、例えば先週の同一曜日等を監視指標として利用するケースも多い。一般的にはオペレータの経験、勘、過去の実績等から例えば昨日との差、先週との差を認識して監視を行い、また監視制御装置に保存してある過去のトレンドデータ、メッセージ履歴データ、帳票データを参考にしながら監視を行っていた。
【0041】
そこで、本実施形態のスクリーン制御装置110では映像データ入力部111にて入力される映像ソースを、映像データ保存部113を利用して映像ソースをスクリーン制御装置の補助記憶装置405等に保存することにより、過去の映像ソースを再生させることが可能となる。
【0042】
また、映像ソースは大型スクリーン装置101に表示されていない映像ソースであっても保存されるので、監視時に見逃した映像ソースについても再生を行うことが可能となる。
【0043】
この場合、映像ソースの再生としては、図6に、現在のプラントの状態601と、過去のプラントの状態611とが示され、また現在入力されている映像ソース601が表示され、また映像データ時系列ファイル114に保存された映像ソース611が表示される例が示されている。表示選択611は、例えば現在時刻からの相対時刻、例えば1日前、12時間前といった指定と、絶対時刻、例えば何日、何時何分の指定が可能である。また、過去の映像ソースの再生については、ビデオデッキのように早送り、巻き戻し、コマ送り、停止等の操作が可能である。
【0044】
映像データの差分検索機能の構成
本実施形態の映像データの差分検索機能は、上記の再生表示機能において、過去の映像ソースと現在の映像ソースとを表示させてオペレータにプラントの状態を監視させると同時に、より判りやすく差分を表示させるための機能である。
【0045】
図6を参照して本実施形態の差分検索機能を説明する。この差分検索機能は、プラント監視独自の差分検出機能である。図6の符号603及び613は、○×配水池の水位を示すが、画像処理技術では、画像自体の差を検出するので、1文字でも差があると差分を検知するが、本実施形態では、文字認識技術を利用し、文字認識できる部分については文字認識を行い、例えば○×配水池水位の不感帯を設定し、その不感帯内であれば、差分無しと判断し、不感帯以上の差があった場合には、差分がありと判断し、符号603に示すように、例えば数値を枠で囲む等の表示を行う。
【0046】
図7にブロック図を示す。画像入力手段702と、差分検出位置登録ファイル701により、文字認識手段703において文字、数値を認識する。文字、数値として認識された値を差分検出手段704において差分を求め、差分判定条件ファイル706から差分判定手段705が差分を判定し、差分有りと認識できた場合には、差分表示手段707において、差分があったことを表示させる。表示は、映像に上書きされて表示される。また、数値情報だけでなくシンボルとして機器の動作等を示す部分についても差分検出が可能である。
【0047】
プラントのイベント発生時画像表示機能の構成
プラントの異常解析時には、そのイベント(事象)が発生したときの、プラントの状態を確認することが最も重要な解析手段である。特にそのイベント前後の状態を確認することが必要である。本機能は、かかる要請に応ずるものであり、プラントのイベント(事象)が発生した時刻情報をキーとして、そのイベントの映像を再表示させる機能である。
【0048】
従来は、例えば監視制御装置にて印字しているメッセージ情報の時刻をオペレータが確認し、その時刻情報を元に映像を選定し、再生させていた。
【0049】
これに対し、本実施形態のイベント発生時画像表示機能では、プラント状態時系列ファイル118から、イベントの発生を検索し、そのイベント発生時刻をキーに映像を再生させることが可能である。また、映像についてもオペレータが選定するのでは無く、上記の自動表示機能により選定された映像を表示することが可能である。
【0050】
映像の拡大表示機能の構成
本実施形態の映像の拡大表示機能は、大型スクリーン装置101に表示する映像情報の一部分を拡大する機能である。一般的に大型スクリーン装置101に表示する映像については、文字情報が読みにくいケースが多い。特に大型スクリーン装置101に表示させることを意識させて作成した画面であれば、見やすいが一般のCRTを対象に作成した画面については、大型スクリーン装置101への表示は見えにくい。
【0051】
そこで本実施形態の拡大表示機能は、文字情報を検索して文字を自動的に拡大する機能と、指定された映像部分を拡大する機能である。図8の符号802は文字拡大例を示す、符号804は指定された映像部分を拡大した表示例を示す。
【0052】
図9に機能ブロック図を示す。拡大位置登録ファイル901は、映像のどの部分を拡大するかを予め登録しておき、その登録部分を指定したファイルである。画像入力手段902により入力された画像と拡大位置登録ファイル901により、映像拡大手段903により指定された部分を拡大する。また、文字情報認識手段904は、映像情報から文字情報を認識し拡大位置を特定する。拡大位置が特定できたらその部分を拡大し、拡大表示合成手段905において元の映像と拡大した映像を合成し、画像表示手段906にて大型スクリーン装置101への表示を行う。
【0053】
次に本実施形態における各機能の作用について図を参照して説明する。
【0054】
映像パターン表示機能の作用
本実施形態の映像パターン表示機能、すなわち、映像パターンをワンアクションで表示するためのフローチャートを図10に示す。図10は、図2の映像データ制御部120の処理フローとなる。まず、図10のステップA01においてオペレータにより選択されたパターンNoを入力し、ステップA02において映像表示パターンファイル119を検索し、一致したパターンNoを検索する。検索された場合、ステップA03においてそのパターンに登録された映像情報を取り出す。登録された映像情報から、映像データバッファ112から必要な映像ソースを取り出す。映像ソースの取り出しが完了したら、ステップA04において映像のスクリーン位置を決定し、映像の表示を開始する。ステップA05にて映像の表示完了をチェックし、映像情報の表示が完了したら処理を終了する。表示が未完了であれば、ステップA06にて映像の表示を行う。
【0055】
自動表示機能の作用
本実施形態の自動表示機能のフローチャートを図11に示す。図11は、図2の120映像データ制御機能の自動表示に関する処理フロー図となる。まず、図11のステップB01において、プラントの現在状態を入力する。例えばポンプの運転、停止状態、ポンプ電流値、配水池水位等がプラントの現在値である。1/0を利用して表現するディジタル信号と、数値を利用して表現するアナログ信号に大別される。
【0056】
ステップB02において、これらのプラント状態について前回値との比較を行い、前回と今回の差分を検出する。例えば、ディジタル信号で定義すれば、ポンプの運転が停止した場合、正常から故障になった場合には、前回の状態とに差があると判断する。数値の場合については、前回と今回値の差分を計算し、その差分が不感帯以上の差があった場合に、前回の状態とに差があると判断する。
【0057】
ステップB03にて差分の判定を行い、差分があった場合には、ステップB04において、差分のあったプラントの状態において、その信号が自動表示対象となっているかを検索する。例えばポンプ故障が自動表示対象となっていれば、ポンプが正常状態から異常状態に変化した場合が、自動表示のタイミング信号となる。
【0058】
また、ステップB05において自動表示項目対象と判断されれば、ステップB06により自動表示するパターンファイルを取り出し、映像情報を決定する。ステップB06以降は、ステップA04以降と同様の処理のため説明は省略する。
【0059】
ただし、本機能は、常時定期的にプラントの状態を監視し、自動表示対象を検索する。
【0060】
再生表示機能の作用
本実施形態の再生表示機能のフローチャートを図12に示す。図12は、図2の120映像データ制御機能の処理フローの一部である。まず、ステップC01において、再生要求のパラメータを取り出す。再生要求については、オペレータからの指示により表示するケースと上述の様に、パターン登録されて表示するケースがある。再生要求のパラメータについては、ステップC02に示す。ステップC03において再生表示が完了したかを確認し、再生表示が完了していれば、再生の終了となる。再生表示が未完の場合であれば、ステップB04により該当の時刻データベースより映像ソースを取り出す。ステップC04にて取り出しが未完、すなわち既に映像データ時系列ファイル114上に存在しない場合にも再生終了とする。再生可能な映像が存在する場合には、ステップC06、ステップC07にて映像の表示を行う。なお、指定された再生速度、周期により、映像の再生は行われる。
【0061】
映像データ差分検出機能の作用
本実施形態の映像データ差分検出機能は、上記の再生表示機能にて再生した映像と現在の映像を画像処理し、差分を検出する機能であり、作用については、省略する。
【0062】
プラントのイベント発生時の画像表示機能及び映像の拡大表示機能の作用
これら機能の作用は、先の構成の項目で説明したので省略する。
【0063】
次に、本実施形態の各機能の効果について説明する。
【0064】
映像パターン表示機能の効果
本実施形態の映像パターン表示機能の効果は、大型スクリーン装置101に映像を表示し、かつ複数の映像ソースを同時にスクリーン上に表示させたい時にワンアクションにて大型スクリーン装置101の表示が可能となることである。
【0065】
大型スクリーン装置101も最近では複数の映像ソースを組み合わせて表示することが可能となっており、複数の映像ソースを自由に選択することにより、様々なパターンで大型スクリーン装置101に表示することが可能である。反面、表示毎に映像ソースを選択する必要があり、特にプラント105の監視制御を行う大型スクリーン装置101については、操作が煩雑になり、大型スクリーン装置101の複数の映像ソースを表示するメリットを最大限に生かす事が困難である。
【0066】
よって、本映像パターン表示機能を利用することにより、オペレータ103によるワンアクションで大型スクリーン装置101に表示が可能となり、プラント105の円滑な運用が図れる。
【0067】
自動表示機能の効果
大型スクリーン装置101のメリットとして、複数のオペレータ103が情報の大型スクリーン装置101の表示情報により、プラント105の状態等の情報を共有することが可能な点にある。よって、複数人が集まってプラント105の監視内容を協議するためには必須のものである。
【0068】
本実施形態は、大型スクリーン装置101への映像ソースの表示を自動化し、プラント105の異常により自動的に大型スクリーン装置101に故障内容を表示し、複数のオペレータ103が情報を共有することにより、プラント105の円滑な運用が図れる。
【0069】
再生表示機能の効果
以上のような本実施形態の再生表示機能によって、大型スクリーン装置101にプラント105の過去の状態を表示することにより、プラント105の例えば前日との差異を確認することが可能となる。例えば上水道プラントは、水の需要により生産できる水の量を予測し、運用を行っている。よって、昨日との差、先週の同一曜日との差がプラント105の管理指標となる場合が多い。よって、過去の映像データがプラントの運用指標となるケースが多く、本機能によりプラント105の円滑な運用を図ることが可能となる。
【0070】
映像データ差分検出機能の効果
以上のような本実施形態の映像データ差分検出機能は、上記再生表示機能をさらに発展させたものであり、差分をスクリーン制御装置101側にて検出し、オペレータ103へ通知することにより、さらにプラント105の円滑な運用を図ることが可能となる。
【0071】
イベント発生時画像表示機能の効果
以上のような本実施形態のイベント発生時画像表示機能は、プラントの異常解析を実施する場合に有効な機能であり、プラント105のイベントと映像データを検出し、リンクして表示することにより、プラント105の異常解析が有効に利用できるようになる。
【0072】
映像の拡大表示機能の効果
本機能は、映像ソースをそのまま表示した場合に、見えにくくなる部分を指定により、または自動的に拡大表示させることが可能とした機能である。これにより映像ソースの質により見えにくいものについてオペレータが納得できるサイズにて表示でき、プラント105の円滑な運用が図れる。
【0073】
本実施形態の各機能は次のように変形して実施することができる。
【0074】
映像パターン表示機能の変形例
パターンを登録し、オペレータが自由にパターンの変更も可能であるが、そのパターンもオペレータが選択することが基本となる。パターンに登録された映像を、スケジュール機能を付加して、例えば月曜日の10時になったらこのパターンを表示するといったスケジュール機能を設ければ、さらに使いやすい機能となる。
【0075】
自動表示機能の変形例
プラントの変化(異常)を検知してスクリーンに決められた映像情報を自動表示する機能であるが、自動表示の禁止、許可については本文中に記載した。自動表示機能は、現在の表示中に割り込んでくるために、自動表示の目的を果たしたら、元の現像に戻す機能が必要と考えられる。
【0076】
よって、変形例として、自動表示後の元の映像を再表示する機能を付加し、さらに使いやすい機能とすることが可能となる。
【0077】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、大型スクリーン装置への映像ソースの表示を自動化し、プラントの異常により自動的に大型スクリーン装置に故障内容を表示し、複数のオペレータが情報を共有することにより、プラントの円滑な運用を図ることが可能なスクリーン制御装置を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るスクリーン制御装置の構成図。
【図2】同実施形態の機能ブロック図。
【図3】同実施形態における複数のスクリーンを繋ぎ合わせ且つ複数の映像ソースを表示させる例を示す図。
【図4】同実施形態における入力装置の操作面の例を示す図。
【図5】同実施形態における大型スクリーン装置へ映像ソースを表示した例を示す図。
【図6】同実施形態における再生表示機能にて当日分と昨日分を表示させた例及び差分を表示した例を示す図。
【図7】同実施形態における差分検出機能のブロック図。
【図8】同実施形態における映像の拡大表示例を示す図。
【図9】同実施形態における映像の拡大機能ブロック図。
【図10】同実施形態における映像パターン表示機能の処理フローチャート。
【図11】同実施形態における自動表示機能の処理フローチャート。
【図12】同実施形態における再生表示機能の処理フローチャート。
【符号の説明】
101…大型スクリーン装置、102…映像ソース、103…オペレータ、104…入力装置、105…プラント、106…監視制御装置、110…スクリーン制御装置、111…映像データ入力部、112…映像データ一時バッファ、113…映像データ保存部、114…映像データ時系列ファイル、115…プラント状態入力部、116…プラント状態一時バッファ、117…プラント状態保存部、118…プラント状態時系列ファイル、119…映像表示パターンファイル、120…映像データ制御部、121…プラント異常時パターンファイル、122…オペレータ操作入力部、123…スクリーン制御部、404…CPU、405…補助記憶装置。
Claims (8)
- 複数のスクリーンから構成され複数の映像を表示可能な大型スクリーン装置に映像を表示させるスクリーン制御装置において、
複数の映像を表示させる場合の表示パターンを入力すると共に記憶する手段と、オペレータのワンアクションにより前記表示パターンの一を選択したとき当該表示パターンに係る映像を前記大型スクリーン装置に表示させる手段とを具備することを特徴とするスクリーン制御装置。 - プラントの状態を入力する手段と、当該プラントの状態に応じて前記大型スクリーン装置に表示させる映像の選択、表示、許可及び禁止のうち少なくとも1つを指示する手段とを具備することを特徴とする請求項1記載のスクリーン制御装置。
- 入力した映像情報を時系列的に保存する手段と、現在の映像と過去に保存した映像情報とを前記大型スクリーン装置に同時に表示する手段とを具備することを特徴とする請求項1記載のスクリーン制御装置。
- 過去の映像の再表示に際し絶対日付時刻の指定を行う手段と、過去の映像の再表示に際し再表示速度を指定する手段とを具備することを特徴とする請求項3記載のスクリーン制御装置。
- 現在の映像と過去の映像とから映像の差分を検出する手段と、この手段により検出した差分表示部分を前記大型スクリーン装置に表示し且つその差分情報を保存する手段とを具備することを特徴とする請求項3記載のスクリーン制御装置。
- プラントの状態を入力する手段と、入力した映像情報及び前記プラント状態の情報について時系列的に保存する手段と、この手段に時系列的に保存された前記映像情報及び前記プラント情報に基づき前記プラントのイベントが発生した時の映像情報をスクリーンに再表示表示させる手段とを具備する特徴とする請求項3記載のスクリーン制御装置。
- オペレータの所望により映像の拡大を行う手段を具備することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項記載のスクリーン制御装置。
- 映像の拡大は、文字情報を認識した上で映像を拡大する又は拡大エリアを指定して拡大するものであることを特徴とする請求項7記載のスクリーン制御装置。
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