JP2004021090A - レンズ制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】操作棒16は、テレ側規制部材38Aとワイド側規制部材38Bによって押し引き操作の範囲が制限され、操作棒16のストロークは、規制部材38A、38Bの位置を変更することによって変更される。操作棒18の押し引き位置、各規制部材38A、38Bの位置は各位置検出センサ40、42、44により検出されており、各規制部材38A、38Bの位置を考慮して操作棒16の押し引き位置に対して設定すべきズーム位置が決定される。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はレンズ制御装置に係り、特に、放送用テレビカメラ等において撮影レンズのズームを一軸二操作式の操作棒の押し引き操作に基づいてサーボ制御するレンズ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、放送用テレビカメラ等において、ズームやフォーカスの操作に一軸二操作式の操作棒を用いたものがある。一般に操作棒を押し引き操作するとズームを操作することができ、操作棒を回転操作するとフォーカスを操作することができるようになっている。
【0003】
また、従来、操作棒の操作を電気的に検出し、検出した操作棒の操作に基づいてズームやフォーカスをサーボ制御するレンズ制御装置が提案されている(特開平6−230226号公報等)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来では、操作棒の押し引き操作のストロークが装置によって決まっており、操作者の手の大きさの違い、使い慣れた装置との違い、ズーム倍率の違い等により、操作者によっては使い難い場合があった。
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、操作棒の押し引き操作に関して使い易さの向上を図るレンズ制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、操作棒の押し引き操作により撮影レンズのズームを制御するレンズ制御装置において、前記操作棒の押し引き操作によって変更可能なズームの位置の範囲を変更せずに、前記操作棒の押し込み端から引き出し端までの操作量を変更可能にしたことを特徴としている。
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記操作棒の押し込み端及び引き出し端のうち少なくともいずれか一方を位置変更が可能な可動端とし、該可動端の位置を変更することにより前記操作棒の前記操作量を変更する操作量変更手段と、前記操作棒の押し引き位置を検出する操作棒位置検出手段と、前記可動端の位置を検出する可動端位置検出手段と、前記操作棒の押し込み端から引き出し端までの押し引き位置を変更することによってズームの位置を可動範囲全域で使用できるように、前記可動端位置検出手段によって検出された前記可動端の位置に基づいて、前記操作棒の押し引き位置と、前記操作棒の押し引き位置に対して設定すべきズームの位置との対応関係を変更し、該対応関係に基づいて前記操作棒位置検出手段によって検出された操作棒の押し引き位置に対して設定すべきズームの位置を決定するズーム位置決定手段と、ズームの位置が前記ズーム位置決定手段によって決定された位置となるようにズームを制御するズーム制御手段と、を備えたことを特徴としている。
【0008】
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記可動端位置検出手段は、前記可動端の位置に応じた値の検出信号を出力するセンサを備え、該センサにより出力された検出信号に基づいて前記可動端の位置を検出することを特徴としている。
【0009】
また、請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記可動端位置検出手段は、前記操作棒の押し引き位置が前記可動端に一致したことを検出するセンサを備え、該センサによって前記操作棒の押し引き位置が前記可動端に一致したことが検出されたときに前記操作棒位置検出手段によって前記操作棒の押し引き位置を検出し、該検出した前記操作棒の押し引き位置を前記可動端の位置とすることを特徴としている。
【0010】
また、請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記可動端位置検出手段は、前記操作棒の押し引き位置が前記可動端に一致したことを操作者が指示する指示手段を備え、該指示手段によって前記操作棒の押し引き位置が前記可動端に一致したことが指示されたときに前記操作棒位置検出手段によって前記操作棒の押し引き位置を検出し、該検出した前記操作棒の押し引き位置を前記可動端の位置とすることを特徴としている。
【0011】
本発明によれば、操作棒の押し込み端から引き出し端までの操作量(ストローク)を変更可能にすると共に、任意に変更したストロークでズームを一定の可動範囲全域(テレ端からワイド端までのズーム位置)で変更できるようにしたため、操作棒のストロークを操作者が使い易いように変更することができ、また、操作棒のストロークを変更したことによって操作棒の押し引き操作によって変更可能なズームの位置範囲が変化する不具合も防止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係るレンズ制御装置の好ましい実施の形態を詳述する。
【0013】
図1は、本発明に係るレンズ制御装置を使用したテレビカメラシステムの全体構成を示した斜視図である。同図に示すようにテレビカメラ10はレンズ装置12とカメラ本体14とから構成され、レンズ装置12は、雲台22に載置されたカメラ本体14の正面側に装着される。レンズ装置12の背面側(カメラ本体14に装着される面)には操作棒16が延設され、その操作棒16は、カメラ本体14に形成された操作棒挿通孔14Aを貫通してカメラ本体14の背面側に突出される。カメラマンは、カメラ本体14のビューファインダ20に映る映像を見ながら、この操作棒16の指掛部18を把持し、操作棒16を押し引き操作することでズーム操作を行うことができ、また、指掛部18を回転操作し、操作棒16の軸を回転させることでフォーカス操作を行うことができるようになっている。
【0014】
次に、上記操作棒16の支持構造の一例を図2に示す。同図において支持部材30A、30Bは、レンズ装置12内の所定部分に固定され、その支持部材30A、30Bに中空軸32が回動自在に支持される。そして、中空軸32の内部に上記操作棒16が軸方向に摺動自在に挿入される。中空軸32には、長手方向のキー溝孔32Aが形成され、操作棒16の先端に固着されたピン34がキー溝孔32Aに係合する。従って、操作棒16を回動操作すると、これに連動して中空軸32が回動する。中空軸32の回転位置は図示しないセンサによって検出されるようになっており、そのセンサによって検出された中空軸32の回転位置がレンズ装置12(撮影レンズ)におけるフォーカス(フォーカスレンズ)の目標設定位置を示す指令信号として後述のマイコンに与えられる。
【0015】
また、中空軸32には移動枠36が嵌装され、操作棒16に固着された上記ピン34の先端は、その移動枠36の内周に形成された周方向の溝36Aと係合する。従って、操作棒16を軸方向に押し引き操作すると、これに連動して移動枠36が軸方向に移動する。尚、移動枠36は、図示しない機構によって周方向の回転を規制されている。移動枠36の軸方向に対する位置、即ち、操作棒16の押し引き位置は、図示しないセンサ(後述の操作棒位置検出センサ)によって検出されるようになっており、そのセンサによって検出された操作棒16の押し引き位置がレンズ装置12(撮影レンズ)におけるズーム(焦点距離)の目標設定位置を示す指令信号として後述するマイコンに与えられる。
【0016】
また、支持部材30A、30Bには、移動枠36に当接して操作棒16の軸方向に対する可動範囲を規制する規制部材38A、38Bが取り付けられる。これらの規制部材38A、38Bは、例えば、支持部材30A、30Bにネジ結合されており、そのねじ込み量を調整することによって操作棒16の押し込み端と引き出し端の位置を調整することができるようになっている。従って、操作棒16のテレ端からワイド端までのストローク(操作量)を操作者の使い易いように調整することができる。
【0017】
尚、操作棒16を押し込むとズームがテレ側に移動し、操作棒16を引き出すとズームがワイド側に移動することから、操作棒16の押し込み位置を規制する規制部材38Aをテレ側規制部材38Aといい、操作棒16の引き出し位置を規制する規制部材38Bをワイド側規制部材38Bという。また、操作棒16の押し込み端をテレ側リミット位置といい、操作棒16の引き出し端をワイド側リミット位置という。
【0018】
また、テレ側リミット位置やワイド側リミット位置を調整可能にする構造は、上述のように規制部材38A、38Bのねじ込み量によって調整可能にした構造に限らず、どのような構造であってもよい。また、テレ側リミット位置やワイド側リミット位置の調整は手動で行えるようにしてもよいし、電動で行えるようにしてもよい。
【0019】
次に、上記操作棒16によるズーム操作(操作棒16の押し引き操作)に関連して設置されるセンサを図3に示す。同図において上記操作棒16、移動枠36、テレ側規制部材38A、ワイド側規制部材38Bに相当する部材が同一符号で示されており、これらの部材に対して、同図に示すように操作棒16の押し引き位置を検出する操作棒位置検出センサ40と、テレ側規制部材38Aの設定位置、即ち、テレ側リミット位置を検出するテレ側リミット位置検出センサ42と、ワイド側規制部材38Bの設定位置、即ち、ワイド側リミット位置を検出するワイド側リミット位置検出センサ44が設置される。
【0020】
図4は、上記操作棒16によるズーム操作に基づいてズーム制御を行うシステムの構成図である。同図に示すように上記操作棒位置検出センサ40から出力された検出信号は、ズームの目標設定位置(目標のズーム位置)を示す指令信号としてA/D変換器50を介してマイコン60に与えられる。また、テレ側リミット位置検出センサ42、ワイド側リミット位置検出センサ44のそれぞれから出力されたテレ側リミット位置を示す検出信号及びワイド側リミット位置を示す検出信号は、それぞれA/D変換器52、54を介してマイコン60に与えられる。
【0021】
マイコン60は、テレ側リミット位置検出センサ42及びワイド側リミット位置検出センサ44により検出されたテレ側リミット位置及びワイド側リミット位置とを考慮して、操作棒16の押し引き位置に対応した目標のズーム位置を決定する。
【0022】
即ち、上述のようにテレ側リミット位置やワイド側リミット位置は、操作者の使い易いように適宜変更可能であるため、単にそれらのリミット位置を変更可能にした場合にはそれに伴ってズームの動作範囲も変化する不具合がある。そこで、操作棒16の押し引き位置がテレ側リミット位置のときには目標のズーム位置が一定のテレ端となるように、一方、操作棒16の押し引き位置がワイド側リミット位置のときには目標のズーム位置が一定のワイド端となるように、操作棒16のテレ側リミット位置からワイド側リミット位置までの間の押し引き位置に対してテレ端からワイド端までの間のズーム位置を対応付けて目標のズーム位置を決定する。これによって、操作棒16のテレ側リミット位置からワイド側リミット位置までの押し引き操作によって変更可能なズーム位置の範囲がテレ側リミット位置及びワイド側リミット位置にかかわらず一定となる。
【0023】
そして、マイコン60は、現在のズーム位置をズーム位置検出センサ70からA/D変換器72を介して読み取りながら、目標のズーム位置と現在のズーム位置とが一致するようにズームを駆動するための制御信号をD/A変換器74を介してズーム駆動部76に出力する。これにより、ズーム(ズームレンズ)をズーム駆動部76によってサーボ駆動し、ズームを目標のズーム位置に設定する。
【0024】
尚、マイコン60は、フォーカスの制御についてもズームの制御と同様に操作棒16の回転位置に対応して図示しないセンサから与えられる目標のフォーカス位置を示す指令信号に基づいて図示しないフォーカス駆動部を駆動してフォーカスを目標のフォーカス位置に設定する。
【0025】
ズーム制御に関するマイコン60での処理を図5のフローチャートを用いて具体的に説明する。まず、マイコン60は、ズーム位置検出センサ70から現在のズーム位置ZPosiを検出する(ステップS10)。次に、操作棒位置検出センサ40から与えられる指令信号のリミット値(下限値をCtrlMin、上限値をCtrlMaxとする)、即ち、操作棒16の移動枠36がテレ側規制部材38Aとワイド側規制部材38Bのそれぞれに当接した場合の指令信号の値を設定する(ステップS12)。
【0026】
ここで、ステップS12の具体的な処理内容について説明すると、上記テレ側規制部材38Aの設定位置(テレ側リミット位置)と上記ワイド側規制部材38Bの設定位置(ワイド側リミット位置)とが、操作棒16のストローク(テレ端からワイド端までの操作量)を最大にする状態に設定されているとすると、操作棒16がテレ側リミット位置に押し込まれているときの指令信号の値、即ち、指令信号の下限値CtrlMinは、0となる。一方、操作棒16がワイド側リミット位置に引き出されているときの指令信号の値、即ち、指令信号の上限値CtrlMaxは、655365となる。
【0027】
これに対して、マイコン60は、図6のフローチャートに示すようにテレ側リミット位置検出センサ42及びワイド側リミット位置検出センサ44からテレ側リミット位置を示す値LimMinDataとワイド側リミット位置を示す値LimMaxDataを取得する(ステップS30)。そして、これらの値LimMinData、LimMaxDataに基づいて、現在設定されているテレ側規制部材38Aとワイド側規制部材38Bの位置における指令信号のリミット値、即ち、上記下限値CtrlMinと上限値CtrlMaxとを算出する(ステップS32)。
【0028】
以上のようにして指令信号のリミット値CtrlMin、CtrlMaxとを算出し設定すると、次にマイコン60は、図5に示すように操作棒位置検出センサ40から指令信号(の値)ZManuDataを読み込む(ステップS14)。そして、指令信号ZManuDataと、指令信号の下限値CtrlMin、及び、上限値CtrlMaxとに基づいて、テレ側リミット位置及びワイド側リミット位置を考慮した目標のズーム位置を示す指令信号(の値)ZManuCtrlを算出する(ステップS16)。ここで算出する指令信号ZManuCtrlは、ズーム位置検出センサ70によって検出されるズーム位置を示す値に対応しており、指令信号ZManuDataが下限値CtrlMinの場合には指令信号ZManuCtrlがテレ端を示すズーム位置の値となるように、一方、指令信号ZManuDataが上限値CtrlMaxの場合には指令信号ZManuCtrlがワイド端を示すズーム位置の値となるように求める。これにより、テレ側リミット位置やワイド側リミット位置を調整し、操作棒16のストロークを操作者が使い易いようにしてズームをテレ端からワイド端まで移動させることができるようになる。
【0029】
続いて、マイコン60は、ステップS16で算出した指令信号ZManuCtrlとズーム位置検出センサ70から検出されるズーム位置ZPosiが一致するように制御信号ZManuOutを算出し(ステップS18)、その制御信号ZManuOutをズーム駆動部76に出力する(ステップS20)。以上の処理を繰り返すことによりズーム制御がマイコン60の処理によって実行される。
【0030】
以上、上記実施の形態では、図5のステップS12において操作棒位置検出センサ40から与えられる指令信号のリミット値(下限値CtrlMin及び上限値CtrlMax)の設定を、図3に示したテレ側リミット位置検出センサ42、ワイド側リミット位置検出センサ44によりテレ側規制部材38A、ワイド側規制部材38Bの位置を検出することにより行ったが、これに限らず次に説明する第2の実施の形態により指令信号のリミット値を設定することもできる。
【0031】
第2の実施の形態では、図3のテレ側リミット位置検出センサ42、ワイド側リミット位置検出センサ44の代わりに、図7に示すように移動枠36がテレ側規制部材38Aに当接したことを検出するテレ側リミット位置検出スイッチ80と、移動枠36がワイド側規制部材38Bに当接したことを検出するワイド側リミット位置検出スイッチ82を設置する。この第2の実施の形態におけるシステムの構成では、図8に示すようにマイコン60にテレ側リミット位置検出スイッチ80及びワイド側リミット位置検出スイッチ82からオン/オフ信号が与えられる。操作棒16が押し込み端(テレ端)以外の位置に設定されている場合には、テレ側リミット位置検出スイッチ80からオフ信号がマイコン60に与えられ、一方、操作棒16がテレ端に達して移動枠36がテレ側規制部材38Aに当接すると、テレ側リミット位置検出スイッチ80からオン信号がマイコン60に与えられる。同様に、操作棒16が引き出し端(ワイド端)以外の位置に設定されている場合には、ワイド側リミット位置検出スイッチ82からオフ信号がマイコン60に与えられ、一方、操作棒16がワイド端に達して移動枠36がワイド側規制部材38Bに当接すると、ワイド側リミット位置検出スイッチ82からオン信号がマイコン60に与えられる。また、図8に示すように一旦設定した指令信号のリミット値(下限値CtrlMin及び上限値CtrlMax)を次に更新されるまで記憶しておくメモリ84が設けられる。
【0032】
本第2の実施の形態において、ズーム制御に関するマイコン60の処理は図5に示したフローチャートの通りであるが、図5のステップS12における指令信号のリミット値の設定に関する処理が図6のフローチャートの代わりに図9のフローチャートに示す処理により行われる。まず、マイコン60は、電源投入後の1回目の処理か否かを判定する(ステップS40)。YESと判定した場合には、メモリ84からすでに記憶してある指令信号の下限値CtrlMinと上限値CtrlMaxを読み出し、それらの値を指令信号のリミット値として設定する(ステップS42)。ステップS40においてNOと判定した場合にはステップS42の処理を飛ばす。次に、マイコン60は、ワイド側リミット位置検出スイッチ82がオンか否かを判定する(ステップS44)。YESと判定した場合には、そのとき操作棒位置検出センサ40から読み取られる指令信号ZManuDataを指令信号の上限値CtrlMaxとして更新する(ステップS46)。そして、その更新した上限値CtrlMaxをメモリ84に記憶させる(ステップS48)。一方、ステップS44においてNOと判定した場合にはステップS46及びステップS48の処理を飛ばす。
【0033】
次に、マイコン60は、テレ側リミット位置検出スイッチ80がオンか否かを判定する(ステップS50)。YESと判定した場合には、そのとき操作棒位置検出センサ40から読み取られる指令信号ZManuDataを指令信号の下限値CtrlMinとして更新する(ステップS52)。そして、その更新した下限値CtrlMinをメモリ84に記憶させる(ステップS54)。一方、ステップS50においてNOと判定した場合にはステップS52及びステップS54の処理を飛ばす。以上の処理により、操作棒16がテレ端又はワイド端に達したことが自動で検出され、そのときの指令信号の値から指令信号のリミット値が自動で設定される。
【0034】
次に、図7に示したテレ側リミット位置検出スイッチ80、ワイド側リミット位置検出スイッチ82によって操作棒16がテレ端やワイド端に達したことを自動で検出して指令信号のリミット値を更新するのではなく、操作棒16がテレ端やワイド端に達したことを操作者が所定のスイッチによりマイコン60に通知して、そのとき操作棒位置検出センサ40から得られた指令信号ZManuDataを指令信号のリミット値として設定する第3の実施の形態について説明する。この第3の実施の形態におけるシステムの構成では、図7に示したテレ側リミット位置検出スイッチ80やワイド側リミット位置検出スイッチ82は不要であり、図10に示すように通常のモードと、リミット位置(指令信号のリミット値)の設定を行うモード(リミット位置設定モード)とを操作者が切り替えるモード切替スイッチ90と、リミット位置設定モードにおいて操作棒16がテレ端又はワイド端に達した場合に操作者がオンする決定スイッチ92とが設けられ、それらの状態を示すオン/オフ信号がマイコン60に与えられる。
【0035】
本第3の実施の形態においても、ズーム制御に関するマイコン60の処理は図5に示したフローチャートの通りであるが、図5のステップS12における指令信号のリミット値の設定に関する処理が図6又は図9のフローチャートの代わりに図11のフローチャートに示す処理により行われる。まず、マイコン60は、モード切替スイッチ90によってリミット位置設定モードが選択されているか否かを判定する(ステップS60)。尚、操作者は、例えば、テレ側規制部材38Aやワイド側規制部材38Bの設定位置を変更した場合などのように指令信号のリミット値を更新する必要がある場合にリミット位置設定モードに設定する。NOと判定した場合には、電源投入後の1回目の処理か否かを判定する(ステップS62)。YESと判定した場合には、メモリ84からすでに記憶してある指令信号の下限値CtrlMinと上限値CtrlMaxを読み出し、それらの値を指令信号のリミット値として設定する(ステップS64)。ステップS62においてNOと判定した場合にはステップS64の処理を行わずに本フローチャートの処理を終了する。
【0036】
上記ステップS60においてYES、即ち、リミット位置設定モードになっていると判定した場合、次にマイコン60は決定スイッチ92がオンされたか否かを判定する(ステップS66)。そして、YESと判定するまでこのステップS66の処理を繰り返し実行する。ここで、操作者は、操作棒16をテレ端かワイド端の位置に移動させて決定スイッチ92をオンする。マイコン60は、ステップS66でYESと判定すると、操作棒位置検出センサ40から指令信号ZManuDataを読み取り、その指令信号ZManuDataの値の大きさにより指令信号の下限値CtrlMin(テレ端)に対応するか上限値CtrlMax(ワイド端)に対応するかを判断して指令信号ZManuDataの値をその判断した下限値CtrlMin又は上限値CtrlMaxとして更新する(ステップS68)。
【0037】
次に、マイコン60は、再度、決定スイッチ92がオンされたか否かを判定する(ステップS70)。そして、YESと判定するまでこのステップS70の処理を繰り返し実行する。ここで、操作者は、前回(ステップS66)において決定スイッチ92をオンしたときと反対の端に操作棒16を移動させて決定スイッチ92をオンする。マイコン60は、ステップS70でYESと判定すると、操作棒位置検出センサ40から指令信号ZManuDataを読み取り、その指令信号ZManuDataの値の大きさにより指令信号の下限値CtrlMin(テレ端)に対応するか上限値CtrlMax(ワイド端)に対応するかを判断して指令信号ZManuDataの値をその判断した下限値CtrlMin又は上限値CtrlMaxとして更新する(ステップS72)。続いて、ステップS72で更新した下限値CtrlMin又は上限値CtrlMaxがステップS68で更新したものと逆か否かを判定する(ステップS74)。即ち、ステップS68及びステップS72により下限値CtrlMinと上限値CtrlMaxの両方が更新されたか否かを判定する。NOと判定した場合にはステップS70からの処理を繰り返す。一方、YESと判定した場合には、ステップS68及びステップS72により更新した下限値CtrlMinと上限値CtrlMaxをメモリ84に記憶させ(ステップS76)、このフローチャートの処理を終了する。以上の処理により、テレ側リミット位置及びワイド側リミット位置に応じて指令信号のリミット値が適切に設定される。
【0038】
以上、上記実施の形態では、操作棒16の押し込み端の引き出し端の両方の位置を変更可能にしたが一方のみの位置を変更可能にしてもよく、特に、操作上、押し込み端よりも引き出し端を変更可能にすることが有益である。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係るレンズ制御装置によれば、操作棒の押し込み端から引き出し端までの操作量(ストローク)を変更可能にすると共に、任意に変更したストロークでズームを一定の可動範囲全域(テレ端からワイド端までのズーム位置)で変更できるようにしたため、操作棒のストロークを操作者が使い易いように変更することができ、また、操作棒のストロークを変更したことによって操作棒の押し引き操作によって変更可能なズームの位置範囲が変化する不具合も防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係るレンズ制御装置を使用したテレビカメラシステムの全体構成を示した斜視図である。
【図2】図2は、操作棒の支持構造の一例を示した構成図である。
【図3】図3は、操作棒によるズーム操作に関連して設置されるセンサを示した図である。
【図4】図4は、操作棒によるズーム操作に基づいてズーム制御を行うシステムの構成図である。
【図5】図5は、ズーム制御に関するマイコンでの処理を示したフローチャートである。
【図6】図6は、図5のステップS12における指令信号のリミット値設定の処理を具体的に示したフローチャートである。
【図7】図7は、第2の実施の形態において、操作棒によるズーム操作に関連して設置されるセンサを示した図である。
【図8】図8は、第2の実施の形態において、操作棒によるズーム操作に基づいてズーム制御を行うシステムの構成図である。
【図9】図9は、第2の実施の形態において図5のステップS12における指令信号のリミット値設定の処理を具体的に示したフローチャートである。
【図10】図10は、第3の実施の形態において、操作棒によるズーム操作に基づいてズーム制御を行うシステムの構成図である。
【図11】図11は、第3の実施の形態において図5のステップS12における指令信号のリミット値設定の処理を具体的に示したフローチャートである。
【符号の説明】
10…テレビカメラ、12…レンズ装置、14…カメラ本体、16…操作棒、18…指掛部、30A、30B…支持部材、32…中空軸、32A…キー溝孔、34…ピン、36…移動枠、38A…テレ側規制部材、38B…ワイド側規制部材、40…操作棒位置検出センサ、42…テレ側リミット位置検出センサ、44…ワイド側リミット位置検出センサ、60…マイコン、70…ズーム位置検出センサ、76…ズーム駆動部、80…テレ側リミット位置検出スイッチ、82…ワイド側リミット位置検出スイッチ、84…メモリ、90…モード切替スイッチ、92…決定スイッチ
Claims (5)
- 操作棒の押し引き操作により撮影レンズのズームを制御するレンズ制御装置において、
前記操作棒の押し引き操作によって変更可能なズームの位置の範囲を変更せずに、前記操作棒の押し込み端から引き出し端までの操作量を変更可能にしたことを特徴とするレンズ制御装置。 - 前記操作棒の押し込み端及び引き出し端のうち少なくともいずれか一方を位置変更が可能な可動端とし、該可動端の位置を変更することにより前記操作棒の前記操作量を変更する操作量変更手段と、
前記操作棒の押し引き位置を検出する操作棒位置検出手段と、
前記可動端の位置を検出する可動端位置検出手段と、
前記操作棒の押し込み端から引き出し端までの押し引き位置を変更することによってズームの位置を可動範囲全域で使用できるように、前記可動端位置検出手段によって検出された前記可動端の位置に基づいて、前記操作棒の押し引き位置と、前記操作棒の押し引き位置に対して設定すべきズームの位置との対応関係を変更し、該対応関係に基づいて前記操作棒位置検出手段によって検出された操作棒の押し引き位置に対して設定すべきズームの位置を決定するズーム位置決定手段と、
ズームの位置が前記ズーム位置決定手段によって決定された位置となるようにズームを制御するズーム制御手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1のレンズ制御装置。 - 前記可動端位置検出手段は、前記可動端の位置に応じた値の検出信号を出力するセンサを備え、該センサにより出力された検出信号に基づいて前記可動端の位置を検出することを特徴とする請求項2のレンズ制御装置。
- 前記可動端位置検出手段は、前記操作棒の押し引き位置が前記可動端に一致したことを検出するセンサを備え、該センサによって前記操作棒の押し引き位置が前記可動端に一致したことが検出されたときに前記操作棒位置検出手段によって前記操作棒の押し引き位置を検出し、該検出した前記操作棒の押し引き位置を前記可動端の位置とすることを特徴とする請求項2のレンズ制御装置。
- 前記可動端位置検出手段は、前記操作棒の押し引き位置が前記可動端に一致したことを操作者が指示する指示手段を備え、該指示手段によって前記操作棒の押し引き位置が前記可動端に一致したことが指示されたときに前記操作棒位置検出手段によって前記操作棒の押し引き位置を検出し、該検出した前記操作棒の押し引き位置を前記可動端の位置とすることを特徴とする請求項2のレンズ制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002178474A JP2004021090A (ja) | 2002-06-19 | 2002-06-19 | レンズ制御装置 |
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JP2004021090A true JP2004021090A (ja) | 2004-01-22 |
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ID=31176186
Family Applications (1)
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JP2002178474A Pending JP2004021090A (ja) | 2002-06-19 | 2002-06-19 | レンズ制御装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006065237A (ja) * | 2004-08-30 | 2006-03-09 | Sony Corp | 撮像装置及び光学系の駆動方法 |
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2002
- 2002-06-19 JP JP2002178474A patent/JP2004021090A/ja active Pending
Cited By (2)
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JP2006065237A (ja) * | 2004-08-30 | 2006-03-09 | Sony Corp | 撮像装置及び光学系の駆動方法 |
US7548686B2 (en) | 2004-08-30 | 2009-06-16 | Sony Corporation | Image-capturing apparatus and driving method of optical system |
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