JP2004020223A

JP2004020223A - 車載用画像表示装置および車載用画像表示方法

Info

Publication number: JP2004020223A
Application number: JP2002171677A
Authority: JP
Inventors: Kazunori Kumagai; 熊谷　和則
Original assignee: Nippon Telegraph and Telephone Corp
Current assignee: Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date: 2002-06-12
Filing date: 2002-06-12
Publication date: 2004-01-22

Abstract

【課題】バスや列車などの車両の窓ガラスに、現在位置に合わせ、現実の風景に重ね合わせて地名や河川・山岳名や店舗名などのナビゲーション画像を表示したり、視界が遮られているときに現実の風景に代わる風景画像を表示する。
【解決手段】利用者の操作により表示を希望する画像情報のタイプを記録する利用者情報記録装置と、車両の現在位置や進行方向などの車両情報を観測して出力する車両情報観測装置と、車両の現在位置や進行方向に応じて窓から見える風景画像やナビゲーション画像などの画像情報を蓄積する画像情報蓄積装置と、利用者情報記録装置から表示希望の画像情報のタイプと、車両情報観測装置から車両情報を入力し、それらの情報に合わせた画像情報を画像情報蓄積装置から取り出し、車両の窓ガラスに映写する画像を作成する画像作成装置と、画像作成装置で作成された画像を車両の窓ガラスに映写する画像映写装置とを備える。
【選択図】　　　　図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バスや列車などの車両の窓ガラスに、現実の風景に重ね合わせて地名や河川・山岳名や店舗名などのナビゲーション画像を表示したり、視界が遮られているときに現実の風景に代わる風景画像を表示する車載用画像表示装置および車載用画像表示方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来のカーナビゲーションシステムは、ＧＰＳ衛星からの電波を受信して自動車の位置を知り、ディスプレイ上に地図と現在位置を表示しながら目的地まで誘導する構成になっている。また、ＰＨＳやＰＤＡなどの携帯型端末とＧＰＳ受信機を組み合わせ、携帯型端末のディスプレイ上に地図と現在位置を表示しながら、歩行者を目的地まで誘導する歩行者ナビゲーションシステムも提案されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
バスや列車の乗客にとって窓から見える風景は楽しみの一つであるが、最近の道路（例えば高速道路）や鉄道（例えば新幹線）には防音壁などが取り付けられ、そのために視界が遮られて風景を楽しむことができなくなっている。特に二階建て車両の階下では、防音壁などに阻まれてほとんど風景が見えなくなっている。
【０００４】
ところで、現在のナビゲーションシステムでは、地図の他に現在位置からみた景観画像を表示し、ユーザに目的地などを分かりやすく提示するシステムが開発されている。このような人工の景観画像として、例えば防音壁がなかった場合に見えるはずの風景を表示できれば乗客の楽しみが増えることになる。
【０００５】
さらに、自動車のフロントガラスに速度などの情報を表示（投影）するディスプレイシステムが開発されているが、このシステムを活用して防音壁がなかった場合に見えるはずの風景を窓ガラスに表示できれば、乗客は風景を楽しむことが可能になる。
【０００６】
本発明は、このような要求に応えるものであり、バスや列車などの車両の窓ガラスに、現在位置に合わせ、現実の風景に重ね合わせて地名や河川・山岳名や店舗名などのナビゲーション画像を表示したり、視界が遮られているときに現実の風景に代わる風景画像を表示することができる車載用画像表示装置および車載用画像表示方法を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明の車載用画像表示装置は、利用者の操作により表示を希望する画像情報のタイプを記録する利用者情報記録装置と、車両の現在位置や進行方向などの車両情報を観測して出力する車両情報観測装置と、車両の現在位置や進行方向に応じて窓から見える風景画像やナビゲーション画像などの画像情報を蓄積する画像情報蓄積装置と、利用者情報記録装置から表示希望の画像情報のタイプと、車両情報観測装置から車両情報を入力し、それらの情報に合わせた画像情報を画像情報蓄積装置から取り出し、車両の窓ガラスに映写する画像を作成する画像作成装置と、画像作成装置で作成された画像を車両の窓ガラスに映写する画像映写装置とを備える。
【０００８】
また、車両の現在位置や進行方向に応じて窓から見える風景画像やナビゲーション画像などの画像情報を蓄積する画像情報蓄積装置を車両の外部に備え、車両に搭載された車載機から画像情報蓄積装置をアクセスしてその画像情報を取り込み、表示する車載用画像表示装置において、通信網を介して画像情報蓄積装置との接続を確立し、画像情報蓄積装置へリクエスト信号を送信するとともに画像情報蓄積装置から返信された画像情報を受信する通信装置と、利用者の操作により表示を希望する画像情報のタイプを記録する利用者情報記録装置と、車両の現在位置や進行方向などの車両情報を観測して出力する車両情報観測装置と、利用者情報記録装置から表示希望の画像情報のタイプと、車両情報観測装置から車両情報を入力し、それらの情報に合わせた画像情報を表示するためのリクエスト信号を通信装置に出力し、画像情報蓄積装置からリクエスト信号に応じて返信された画像情報を通信装置を介して取り込み、その画像情報をもとに車両の窓ガラスに映写する画像を作成する画像作成装置と、画像作成装置で作成された画像を車両の窓ガラスに映写する画像映写装置とを備える。
【０００９】
本発明の車載用画像表示方法は、利用者が表示を希望する画像情報のタイプを登録するステップと、利用者が画像表示を必要とするときにシステムを起動するステップと、利用者の表示希望の画像情報のタイプと、車両の現在位置および進行方向などの車両情報に応じた画像情報を画像情報蓄積装置から取り出すステップと、画像情報蓄積装置から取り出した画像情報から映写画像を作成するステップと、映写画像を車両の窓ガラスに映写するステップとを有する。
【００１０】
また、本発明の車載用画像表示方法は、利用者が表示を希望する画像情報のタイプを登録するステップと、利用者が画像表示を必要とするときにシステムを起動するステップと、利用者の表示希望の画像情報のタイプと、車両の現在位置および進行方向などの車両情報に応じた画像情報を表示するためのリクエスト信号を生成し、外部の画像情報蓄積装置に送信するステップと、外部の画像情報蓄積装置から返信された画像情報を受信するステップと、受信した画像情報から映写画像を作成するステップと、映写画像を車両の窓ガラスに映写するステップとを有する。
【００１１】
【発明の実施の形態】
図１は、本発明の第１の実施形態の構成例を示す。図において、本実施形態の車載用画像表示装置（車載機）は、利用者情報記録装置１、車両情報観測装置２、画像情報蓄積装置３、画像作成装置４および画像映写装置５により構成される。
【００１２】
利用者情報記録装置１は、利用者の操作により表示を希望または禁止する画像情報のタイプや、利用者の着席位置（進行方向に対して右か左か）などを記録する。また、後述する利用者認証のための個人情報が記録されるようにしてもよい。車両情報観測装置２は、ＧＰＳ受信機や車両の速度・方向センサなどを含み、車両の現在位置や進行方向などを観測する。画像情報蓄積装置３は、車両の現在位置や進行方向に応じて窓から見える風景やナビゲーション画像などの画像情報を蓄積する。
【００１３】
画像作成装置４は、利用者情報記録装置１から利用者が表示希望する画像情報のタイプおよび着席位置を入力し、車両情報観測装置２から車両の位置や進行方向の車両情報を入力し、それらの情報に合わせた画像情報を画像情報蓄積装置３から取り出し、車両の窓ガラスに映写する画像を作成して画像映写装置５へ出力する。画像映写装置５は、車両の窓ガラスに画像を表示する映写手段を含み、画像作成装置４で作成された画像を窓ガラスに映写する。
【００１４】
ここで、図２に示すフローチャートを参照し、本実施形態の処理手順について説明する。利用者は、表示を希望する画像情報のタイプを利用者情報記録装置１に登録する（Ｓ１）。例えば、利用者は表示を希望する画像情報のタイプとして「遮蔽物がなかった場合に見える風景」、「ナビゲーション画像（地名や河川・山岳名）」などを登録する。利用者は、画像表示を必要とするときに車載機を起動する（Ｓ２）。画像作成装置４は、利用者情報記録装置１から表示希望の画像情報のタイプや着席位置と、車両情報観測装置２から車両情報（車両位置および進行方向）を入力し、それらの情報に応じた画像情報を画像情報蓄積装置３から取り出す（Ｓ３）。さらに、画像作成装置４は、画像情報蓄積装置３から得た画像情報に基づいて映写画像を作成し、画像映写装置５へ出力する（Ｓ４）。画像映写装置５は、画像作成装置４で作成された画像を窓ガラスに映写する（Ｓ５）。
【００１５】
これにより、利用者は自分が希望する映像、例えば防音壁がなかった場合に見えるはずの風景を楽しんだり、実際の風景の中に表示された地名や山岳名により風景を身近に楽しむことができる。この映写画像は車両の進行に合わせて逐次更新されるようにすれば、よりリアルに風景を楽しむことができる。
【００１６】
ところで、列車や路線バスなどの場合には、あらかじめ走行するルートが決まっており、車両の走行経路に応じた画像情報は限られている。したがって、図１に示すように、画像情報蓄積装置３にはそのルートに合わせた画像情報をあらかじめ蓄積しておき、その画像情報を車両の現在位置や進行方向に合わせて取り出して表示させることができる。しかし、走行ルートが固定的に決まっていない車両（例えば貸し切り観光バスなど）の場合には、あらゆる走行ルートに応じた画像情報をあらかじめ蓄積しておく必要があるが、記憶媒体の容量の面からも現実的ではない。そこで、必要な画像情報を通信手段を介して外部から入手する方法が必要になる。以下、第２の実施形態として説明する。
【００１７】
図３は、本発明の第２の実施形態の構成例を示す。図において、本実施形態の車載用画像表示装置（車載機）の利用者情報記録装置１、車両情報観測装置２、画像作成装置４および画像映写装置５は、第１の実施形態と同様の構成である。本実施形態は、画像情報蓄積装置８を車載機とは別に設け、通信網７を介して画像作成装置４と外部の画像情報蓄積装置８とを接続する通信装置６を車載機に備える。
【００１８】
ここで、図４に示すフローチャートを参照し、本実施形態の処理手順について説明する。利用者は、表示を希望する画像情報のタイプを利用者情報記録装置１に登録する（Ｓ１）。利用者は、画像表示を必要とするときに車載機を起動する（Ｓ２）。画像作成装置４は、利用者情報記録装置１から表示希望の画像情報のタイプや着席位置と、車両情報観測装置２から車両情報（車両位置および進行方向）を入力し、それらの情報に応じた画像情報を表示するためのリクエスト信号を通信装置６に出力する（Ｓ１１）。
【００１９】
通信装置６は、通信網７を介して外部の画像情報蓄積装置８との接続を確立し、リクエスト信号を送信する（Ｓ１２）。画像情報蓄積装置８は、リクエスト信号に応じた画像情報を通信装置６に返信し（Ｓ１３）、通信装置６は画像情報を受信して画像作成装置４に転送する（Ｓ１４）。画像作成装置４は、その画像情報をもとに映写画像を作成し、画像映写装置５へ出力する（Ｓ４）。画像映写装置５は、画像作成装置４で作成された画像を窓ガラスに映写する（Ｓ５）。
【００２０】
これにより、車載機に画像情報蓄積装置を個別に備える必要がなく、複数の車両から画像情報蓄積装置を個別にアクセスできるようにすれば、画像情報を複数の車両で共有するシステムを構成することができる。また、画像情報蓄積装置が集約化されることにより常に最新画像情報を供給することが容易になるので、利便性の高いシステムを安価に構築することができる。
【００２１】
ところで、このようなシステムを乗客へ有償で提供する場合には、次のようなサービス形態をとる。まず、図１または図３に示すシステムの全体をバス（鉄道）会社が所有する場合には、図５に示すように、バス（鉄道）会社と乗客との関係であり、バス（鉄道）会社が利用料金として運賃に含める方法と、乗客が利用するごとに支払う方法がある。
【００２２】
次に、図３に示すシステムのうち車載機をバス（鉄道）会社が所有し、画像情報蓄積装置８を画像情報提供業者が所有する場合には、図６に示すように、バス（鉄道）会社と画像情報提供業者との関係になる。すなわち、バス（鉄道）会社と画像情報提供業者は所定の契約を結び、その間で画像情報の提供と料金の支払いが行われる。このとき、バス（鉄道）会社は乗客にサービスとして（無償で）画像を提供してもよいし、バス（鉄道）会社が利用料金として運賃に含める方法や乗客が利用するごとに料金を支払う方法をとってもよい。
【００２３】
次に、図３に示すシステムの全体を画像情報提供業者が所有する場合には、図７に示すように、画像情報提供業者と乗客との関係になる。すなわち、乗客と画像情報提供業者は所定の契約を結び、乗客はその契約に基づく認証情報（例えばパスワードなど）を利用者情報記録装置１に登録し、通信装置６を介して画像情報蓄積装置８に送信して認証を受け、画像情報の提供と料金の支払いを行う。なお、このとき画像情報提供業者からバス（鉄道）会社に対して手数料等の支払いがあってもよい。
【００２４】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、バスや列車などの車両の窓ガラスに、車両の現在位置に合わせてナビゲーション画像や風景画像を表示することができる。これにより、例えば防音壁などの遮蔽物により視界が遮られているときでも、利用者（乗客）は防音壁がなかった場合に見えるはずの風景を楽しむことができる。
【００２５】
また、利用者（乗客）は、車両の窓から見える実際の風景の中に重ねて表示された地名や河川・山岳名や店舗名により、風景を身近に楽しむことができるとともに、ナビゲーションシステムとしても活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１の実施形態の構成を示すブロック図。
【図２】第１の実施形態の処理手順を示すフローチャート。
【図３】本発明の第２の実施形態の構成を示すブロック図。
【図４】第２の実施形態の処理手順を示すフローチャート。
【図５】サービスの提供形態１を説明する図。
【図６】サービスの提供形態２を説明する図。
【図７】サービスの提供形態３を説明する図。
【符号の説明】
１　利用者情報記録装置
２　車両情報観測装置
３，８　画像情報蓄積装置
４　画像作成装置
５　画像映写装置
６　通信装置
７　通信網

Claims

利用者の操作により表示を希望する画像情報のタイプを記録する利用者情報記録装置と、
車両の現在位置や進行方向などの車両情報を観測して出力する車両情報観測装置と、
車両の現在位置や進行方向に応じて窓から見える風景画像やナビゲーション画像などの画像情報を蓄積する画像情報蓄積装置と、
前記利用者情報記録装置から表示希望の画像情報のタイプと、前記車両情報観測装置から車両情報を入力し、それらの情報に合わせた画像情報を前記画像情報蓄積装置から取り出し、車両の窓ガラスに映写する画像を作成する画像作成装置と、
前記画像作成装置で作成された画像を車両の窓ガラスに映写する画像映写装置とを備えたことを特徴とする車載用画像表示装置。
車両の現在位置や進行方向に応じて窓から見える風景画像やナビゲーション画像などの画像情報を蓄積する画像情報蓄積装置を車両の外部に備え、車両に搭載された車載機から前記画像情報蓄積装置をアクセスしてその画像情報を取り込み、表示する車載用画像表示装置において、
通信網を介して前記画像情報蓄積装置との接続を確立し、前記画像情報蓄積装置へリクエスト信号を送信するとともに前記画像情報蓄積装置から返信された画像情報を受信する通信装置と、
利用者の操作により表示を希望する画像情報のタイプを記録する利用者情報記録装置と、
車両の現在位置や進行方向などの車両情報を観測して出力する車両情報観測装置と、
前記利用者情報記録装置から表示希望の画像情報のタイプと、前記車両情報観測装置から車両情報を入力し、それらの情報に合わせた画像情報を表示するためのリクエスト信号を前記通信装置に出力し、前記画像情報蓄積装置からリクエスト信号に応じて返信された画像情報を前記通信装置を介して取り込み、その画像情報をもとに車両の窓ガラスに映写する画像を作成する画像作成装置と、
前記画像作成装置で作成された画像を車両の窓ガラスに映写する画像映写装置とを備えたことを特徴とする車載用画像表示装置。
利用者が表示を希望する画像情報のタイプを登録するステップと、
利用者が画像表示を必要とするときにシステムを起動するステップと、
前記利用者の表示希望の画像情報のタイプと、車両の現在位置および進行方向などの車両情報に応じた画像情報を画像情報蓄積装置から取り出すステップと、
前記画像情報蓄積装置から取り出した画像情報から映写画像を作成するステップと、
前記映写画像を車両の窓ガラスに映写するステップとを有することを特徴とする車載用画像表示方法。
利用者が表示を希望する画像情報のタイプを登録するステップと、
利用者が画像表示を必要とするときにシステムを起動するステップと、
前記利用者の表示希望の画像情報のタイプと、車両の現在位置および進行方向などの車両情報に応じた画像情報を表示するためのリクエスト信号を生成し、外部の画像情報蓄積装置に送信するステップと、
前記外部の画像情報蓄積装置から返信された画像情報を受信するステップと、
前記受信した画像情報から映写画像を作成するステップと、
前記映写画像を車両の窓ガラスに映写するステップとを有することを特徴とする車載用画像表示方法。