WO2010058482A1

WO2010058482A1 - 情報表示装置、情報表示方法、情報表示プログラムおよび記録媒体

Info

Publication number: WO2010058482A1
Application number: PCT/JP2008/071256
Authority: WO
Inventors: 真士岩崎
Original assignee: パイオニア株式会社
Priority date: 2008-11-21
Filing date: 2008-11-21
Publication date: 2010-05-27

Abstract

　入力部（１０３）によって利用者からの入力を受け付けた目的地点が、判断部（１０４）によって利用目的によって駐車地点の異なる目的地点であると判断された場合、選択部（１０５）によって目的地点の有する利用目的の中から利用者の所望する利用目的の選択を受け付ける。そして、表示制御部（１０７）によって表示部（１０１）を制御して、利用者に選択された利用目的に応じた駐車地点を表示する。さらに、探索部（１０６）によって利用者に選択された利用目的に応じた駐車地点までの経路を探索してもよい。

Description

情報表示装置、情報表示方法、情報表示プログラムおよび記録媒体

　この発明は、目的地点の利用目的に応じた駐車地点を表示する情報表示装置、情報表示方法、情報表示プログラムおよび記録媒体に関する。

　従来、目的地点として設定された施設の施設情報を検索し、その施設の専用駐車場または提携駐車場を検出して、自車が利用可能な駐車場を表示部にリストとして表示するナビゲーション装置が提案されている（たとえば、下記特許文献１参照。）。このナビゲーション装置は、利用者によって、自車が利用可能な駐車場のリストから１つが選択されると、その駐車場を中心とする地図を表示する。また、その駐車場を目的地点として設定し、その駐車場までの案内経路を探索して表示部に表示する。その際に、目的地点として設定した駐車場の位置に目的地点マークを表示するとともに、本来の目的地点である施設の位置にも別の目的地点マークを表示することで、目的地点として設定した施設とその近傍の駐車場との関係をわかりやすく表示する。

特開２００２－３２３３３２号公報

　しかしながら、上述の特許文献１の技術では、たとえば目的地点として設定した施設が利用目的によって駐車場の異なる施設である場合でも、利用目的に関わらず、施設の近傍の全ての駐車場を表示してしまう。したがって、利用者は、目的地点として設定した施設の近傍の駐車場を全て確認しないと所望の利用目的に合致した駐車場がわからず、目的地点として設定する駐車場を決めるのに手間がかかるといった問題がある。

　上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項１の発明にかかる情報表示装置は、利用者から目的地点の入力を受け付ける入力手段と、前記目的地点が利用目的によって駐車地点の異なる目的地点であるか否かを判断する判断手段と、前記目的地点が利用目的によって駐車地点の異なる目的地点であると判断された場合、当該目的地点の有する利用目的の中から前記利用者の所望する利用目的の選択を受け付ける選択手段と、表示部を制御して前記利用者に選択された利用目的に応じた駐車地点を表示する表示制御手段と、を備えることを特徴とする。

　また、請求項７の発明にかかる情報表示方法は、利用者から目的地点の入力を受け付ける入力工程と、前記目的地点が利用目的によって駐車地点の異なる目的地点であるか否かを判断する判断工程と、前記目的地点が利用目的によって駐車地点の異なる目的地点であると判断された場合、当該目的地点の有する利用目的の中から前記利用者の所望する利用目的の選択を受け付ける選択工程と、表示部を制御して前記利用者に選択された利用目的に応じた駐車地点を表示する表示制御工程と、を含むことを特徴とする。

　また、請求項８の発明にかかる情報表示プログラムは、請求項７に記載の情報表示方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。

　また、請求項９の発明にかかる記録媒体は、請求項８に記載の情報表示プログラムをコンピュータに読み取り可能な状態で記録したことを特徴とする。

図１は、本実施の形態にかかる情報表示装置の機能的構成を示すブロック図である。図２は、情報表示装置の情報表示処理手順を示すフローチャートである。図３は、本実施例にかかるナビゲーション装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図４は、ナビゲーション装置の処理の内容を示すフローチャートである。図５は、機能データに含まれる各施設の情報の一例について示す説明図である。図６は、利用目的別駐車場の表示の一例について示す説明図である。

符号の説明

　１００　情報表示装置
　１０１　表示部
　１０２　記憶部
　１０３　入力部
　１０４　判断部
　１０５　選択部
　１０６　探索部
　１０７　表示制御部

　以下に添付図面を参照して、この発明にかかる情報表示装置、情報表示方法、情報表示プログラムおよび記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。

（実施の形態）
（情報表示装置の機能的構成）
　まず、この発明の実施の形態にかかる情報表示装置１００の機能的構成について説明する。図１は、本実施の形態にかかる情報表示装置の機能的構成を示すブロック図である。

　図１において、情報表示装置１００は、表示部１０１と、記憶部１０２と、入力部１０３と、判断部１０４と、選択部１０５と、探索部１０６と、表示制御部１０７と、を備えている。表示部１０１は、地図データを表示する表示画面を備えている。ここで、地図データは、たとえば記憶部１０２に記憶されている。地図データは、ノードおよびリンクからなる道路ネットワークデータと、施設や道路その他地形（山、川、土地）に関するフィーチャを用いて描画される画像データとを含んでいる。地図データは、文字情報、施設の名称や住所などの施設に関する情報、道路や施設の画像などを含んでいてもよい。

　また、施設に関する情報には、各施設の有する利用目的や利用目的別の駐車地点などの情報が含まれていてもよい。具体的には、たとえば、各施設の有する利用目的と、各施設の周辺にある専門駐車場や提携駐車場、人を送り迎えするために駐車することが可能な停車場などの駐車地点と、を関連付けた情報が含まれていてもよい。

　入力部１０３は、利用者から目的地点の入力を受け付ける。入力部１０３は、たとえば表示部１０１に表示された複数の目的地点の中から利用者の所望する目的地点の選択を受け付ける。また、入力部１０３は、たとえば所望する目的地点が含まれるジャンルの選択を受け付けて、選択を受け付けたジャンルに含まれる施設の一覧を表示し、この施設の一覧の中から利用者により選択された施設を目的地点として受け付けてもよい。

　判断部１０４は、目的地点が利用目的によって駐車地点の異なる目的地点であるか否かを判断する。判断部１０４は、たとえば、目的地点が、車両によって人を送り迎えするために駐車することが可能な駐車地点が周辺にある施設である場合、この目的地点を利用目的によって駐車地点の異なる目的地点であると判断する。ここで、車両によって人を送り迎えするために駐車することが可能な駐車地点が周辺にある施設としては、駅や空港やフェリーターミナルなどが挙げられる。

　また、判断部１０４は、目的地点が複数の施設を有する複合施設である場合、この目的地点を利用目的によって駐車地点の異なる目的地点であると判断する。ここで、複合施設とは、たとえば、複数の専門店や飲食店、映画館などの施設を有するショッピングモールなどが挙げられる。また、複合施設としては、住宅と飲食店とを有するマンション、野球場や複合コンベンション施設などの座席や各施設によって駐車地点の異なる施設でもよい。

　選択部１０５は、判断部１０４によって目的地点が利用目的によって駐車地点の異なる目的地点であると判断された場合、この目的地点の有する利用目的の中から利用者の所望する利用目的の選択を受け付ける。選択部１０５は、たとえば表示部１０１に表示された利用目的の一覧から、利用者によって選択された利用目的を受け付ける。

　探索部１０６は、判断部１０４によって目的地点が利用目的によって駐車地点の異なる目的地点であると判断された場合、かつ選択部１０５によって利用者の所望する利用目的の選択を受け付けた場合、利用者に選択された利用目的に応じた駐車地点までの経路を探索する。また、探索部１０６は、判断部１０４によって目的地点が利用目的によって駐車地点の異なる目的地点でないと判断された場合には、この目的地点までの経路を探索する。すなわち、探索部１０６は、駐車地点に関わらず、目的地点までの経路を探索する。なお、探索部１０６によって探索する経路の出発地点は、現在地点でもよいし、利用者が指定した地点でもよい。

　表示制御部１０７は、表示部１０１を制御して利用者に選択された利用目的に応じた駐車地点を表示する。また、表示制御部１０７は、表示部１０１を制御して、探索部１０６によって探索された経路を表示してもよい。

（情報表示装置の情報表示処理手順）
　つぎに、情報表示装置１００の情報表示処理手順について説明する。図２は、情報表示装置の情報表示処理手順を示すフローチャートである。図２のフローチャートにおいて、まず、入力部１０３によって利用者からの目的地点の入力を受け付けるまで待機する（ステップＳ２０１：Ｎｏのループ）。そして、ステップＳ２０１において、利用者からの目的地点の入力を受け付けた場合（ステップＳ２０１：Ｙｅｓ）、判断部１０４によって、ステップＳ２０１において入力の受け付けられた目的地点が利用目的によって駐車地点の異なる目的地点か否かを判断する（ステップＳ２０２）。

　ステップＳ２０２においては、たとえば記憶部１０２に記憶された地図情報に基づいて、目的地点が利用目的によって駐車地点の異なる目的地点か否かを判断する。具体的には、ステップＳ２０１において入力の受け付けられた目的地点が、車両によって人を送り迎えするために駐車することが可能な駐車地点が周辺にある施設である場合、この目的地点を利用目的によって駐車地点の異なる目的地点であると判断する。また、ステップＳ２０１において入力の受け付けられた目的地点が、複数の施設を有する複合施設の場合、この目的地点を利用目的によって駐車地点の異なる目的地点であると判断する。

　つぎに、ステップＳ２０２において目的地点が利用目的によって駐車地点の異なる目的地点であると判断された場合（ステップＳ２０２：Ｙｅｓ）、選択部１０５によって目的地点の有する利用目的の中から利用者の所望する利用目的の選択を受け付ける（ステップＳ２０３）。

　そして、ステップＳ２０３において、表示制御部１０７によって表示部１０１を制御して、利用者に選択された利用目的に応じた駐車地点を表示する（ステップＳ２０４）。さらに、探索部１０６によって、ステップＳ２０３において利用者に選択された利用目的に応じた駐車地点までの経路を探索して（ステップＳ２０５）、一連の処理を終了する。

　一方、ステップＳ２０２において目的地点が利用目的によって駐車地点の異なる目的地点ではないと判断された場合（ステップＳ２０２：Ｎｏ）、探索部１０６によって、ステップＳ２０１において入力の受け付けられた目的地点までの経路を探索して（ステップＳ２０６）、一連の処理を終了する。

　なお、図２のフローチャートにおいては、ステップＳ２０５において利用者に選択された利用目的に応じた駐車地点までの経路を探索するとしているが、これに限るものではない。具体的には、たとえば、ステップＳ２０５を省略し、ステップＳ２０４において利用者に選択された利用目的に応じた駐車地点を表示して、一連の処理を終了してもよい。また、たとえばステップＳ２０４において表示された駐車地点が複数ある場合、複数の駐車地点の中から一の駐車地点の選択を利用者から受け付けて、ステップＳ２０５において一の駐車地点までの経路を探索してもよい。さらに、表示制御部１０７によって表示部１０１を制御して、ステップＳ２０５またはステップＳ２０６において探索された経路を表示してもよい。

　上述したように、本実施の形態によれば、入力部１０３によって利用者から入力を受け付けた目的地点が、判断部１０４によって利用目的によって駐車地点の異なる目的地点であると判断された場合、選択部１０５によって目的地点の有する利用目的の中から利用者の所望する利用目的の選択を受け付けることができる。そして、表示制御部１０７によって表示部１０１を制御して利用者に選択された利用目的に応じた駐車地点を表示することができる。したがって、目的地点の周辺に複数の駐車地点がある場合、利用者の所望する利用目的に合致した駐車地点のみを表示することができる。これによって、利用者は、自身が所望する利用目的に合致した駐車地点を簡単に探すことができる。また、利用者は、異なる利用目的に用いる駐車地点に駐車し、車両を降りた後に移動が大変になることを防ぐことができる。

　また、本実施の形態によれば、判断部１０４によって、目的地点が、車両によって人を送り迎えするために駐車することが可能な駐車地点が周辺にある施設である場合、この目的地点を利用目的によって駐車地点の異なる目的地点であると判断することができる。したがって、目的地点が、たとえば駅、空港、フェリーターミナルのような、車両によって人を送り迎えする可能性のある施設の場合、利用目的に応じた駐車地点を表示することができる。これによって、利用者は、たとえば人を送り迎えするために車両を一時停車したいだけで、駐車する必要がない場合、停車地点を知ることができる。

　また、本実施の形態によれば、判断部１０４によって、目的地点が複数の施設を有する複合施設である場合、この目的地点を利用目的によって駐車地点の異なる目的地点であると判断することができる。したがって、目的地点が、たとえば複数の店舗や映画館などを有し、さらに複数の駐車地点を有する施設の場合、利用者が行きたい店舗や観たい映画館に近い駐車地点や提携している駐車地点を表示することができる。これによって、利用者は、たとえば提携外の駐車地点などに駐車して、余計に駐車料金がかかることを防ぐことができる。

　また、本実施の形態によれば、探索部１０６によって利用者に選択された利用目的に応じた駐車地点までの経路を探索することができる。したがって、利用者は、迷うことなく、所望の利用目的に応じた駐車地点に駐車することができる。

　また、本実施の形態によれば、判断部１０４によって目的地点が利用目的によって駐車地点の異なる目的地点でないと判断された場合には、探索部１０６によって目的地点までの経路を探索することができる。したがって、目的地点の周辺に駐車地点が複数あっても、目的地点が利用目的によって駐車地点の異なる目的地点でない場合、通常の経路探索をおこない、目的地点までの経路を探索することができる。これによって、利用者は、複数の駐車地点に惑わされず、目的地点まで到着することができる。

　以下に、本発明の実施例について説明する。本実施例では、たとえば、車両（四輪車、二輪車を含む）などの移動体に搭載されるナビゲーション装置によって、本発明の情報表示装置を実施した場合の一例について説明する。

（ナビゲーション装置のハードウェア構成）
　つぎに、本実施例にかかるナビゲーション装置３００のハードウェア構成について説明する。図３は、本実施例にかかるナビゲーション装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図３において、ナビゲーション装置３００は、ＣＰＵ３０１と、ＲＯＭ３０２と、ＲＡＭ３０３と、磁気ディスクドライブ３０４と、磁気ディスク３０５と、光ディスクドライブ３０６と、光ディスク３０７と、音声Ｉ／Ｆ（インターフェース）３０８と、マイク３０９と、スピーカ３１０と、入力デバイス３１１と、映像Ｉ／Ｆ３１２と、ディスプレイ３１３と、通信Ｉ／Ｆ３１４と、ＧＰＳユニット３１５と、各種センサ３１６と、カメラ３１７と、を備えている。各構成部３０１～３１７は、バス３２０によってそれぞれ接続されている。

　まず、ＣＰＵ３０１は、ナビゲーション装置３００の全体の制御を司る。ＲＯＭ３０２は、ブートプログラム、データ更新プログラム、利用目的判断プログラム、利用目的選択プログラム、利用目的別駐車地点表示制御プログラム、利用目的別経路探索プログラムなどのプログラムを記録している。また、ＲＡＭ３０３は、ＣＰＵ３０１のワークエリアとして使用される。すなわち、ＣＰＵ３０１は、ＲＡＭ３０３をワークエリアとして使用しながら、ＲＯＭ３０２に記録された各種プログラムを実行することによって、ナビゲーション装置３００の全体の制御を司る。

　利用目的判断プログラムは、たとえば後述する磁気ディスク３０５および光ディスク３０７に記録される機能データなどに基づいて、利用者からの入力を受け付けた目的地点が、利用目的によって駐車地点の異なる目的地点か否かを判断させる。利用目的判断プログラムは、具体的には、目的地点が、駅、空港、フェリーターミナルなどの、車両によって人を送り迎えするために駐車することが可能な駐車地点が周辺にある施設か否かを判断させる。また、ショッピングモールなどの、複数の施設を有する複合施設か否かを判断させる。さらに、野球場や複合コンベンション施設などの座席や各施設によって駐車地点の異なる施設か否かを判断させる。

　利用目的選択プログラムは、利用目的判断プログラムによって、利用目的によって駐車地点の異なる目的地点であると判断された場合、目的地点の有する利用目的の中から利用者の所望する利用目的の選択を受け付けさせる。具体的には、たとえばディスプレイ３１３に表示された目的地点の有する利用目的の一覧の中から利用者の所望する利用目的の選択を受け付けさせる。

　利用目的別駐車地点表示制御プログラムは、利用目的選択プログラムによって利用者に選択された利用目的に応じた駐車地点をディスプレイ３１３に表示させる。利用目的別駐車地点表示制御プログラムは、利用目的に応じた駐車地点が複数ある場合、複数の駐車地点を示すマークなどをディスプレイ３１３に表示された地図データ上に重畳して表示させてもよいし、たとえば文字データなどで駐車地点の一覧を表示させてもよい。また、利用目的別駐車地点表示制御プログラムは、利用目的に応じた駐車地点が複数ある場合、利用者の所望する駐車地点の選択を受け付けさせてもよい。

　利用目的別経路探索プログラムは、利用目的選択プログラムによって利用者に選択された利用目的に応じた駐車地点までの経路を探索させる。また、利用目的別経路探索プログラムは、利用目的判断プログラムによって、利用目的によって駐車地点の異なる目的地点でないと判断された場合、本来の目的地点までの経路を探索させる。さらに、利用目的別経路探索プログラムは、利用目的別駐車地点表示制御プログラムによって、利用目的に応じた複数の駐車地点から利用者の所望する駐車地点の選択が受け付けられた場合、利用者に選択された駐車地点までの経路を探索させてもよい。なお、経路の出発地点は、車両の現在地点でもよいし、利用者によって指定された地図データ上の１点でもよい。

　磁気ディスクドライブ３０４は、ＣＰＵ３０１の制御にしたがって磁気ディスク３０５に対するデータの読み取り／書き込みを制御する。磁気ディスク３０５は、磁気ディスクドライブ３０４の制御で書き込まれたデータを記録する。磁気ディスク３０５としては、たとえば、ＨＤ（ハードディスク）やＦＤ（フレキシブルディスク）を用いることができる。

　また、光ディスクドライブ３０６は、ＣＰＵ３０１の制御にしたがって光ディスク３０７に対するデータの読み取り／書き込みを制御する。光ディスク３０７は、光ディスクドライブ３０６の制御にしたがってデータが読み出される着脱自在な記録媒体である。光ディスク３０７は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。着脱可能な記録媒体として、光ディスク３０７のほか、ＭＯ、メモリカードなどであってもよい。

　磁気ディスク３０５および光ディスク３０７に記録される情報の一例としては、地図データや機能データが挙げられる。地図データは、建物、河川、地表面などの地物（フィーチャ）をあらわす背景データと、道路の形状をあらわす道路形状データとを含んでおり、地区ごとに分けられた複数のデータファイルによって構成されている。

　道路形状データは、さらに交通条件データを有する。交通条件データには、たとえば、各ノードについて、信号や横断歩道などの有無、高速道路の出入り口やジャンクションの有無、各リンクについての長さ（距離）、道幅、進行方向、道路種別（高速道路、有料道路、一般道路など）などの情報が含まれている。

　機能データは、地図上の施設の形状をあらわす３次元データ、当該施設の説明をあらわす文字データ、その他地図データ以外の各種のデータである。地図データや機能データは、地区ごとあるいは機能ごとにブロック分けされた状態で記録されている。具体的には、たとえば、地図データは、各々が、表示画面に表示された地図において所定の地区をあらわすように、地区ごとにブロック分けすることができる状態で記録されている。また、たとえば、機能データは、各々が、１つの機能を実現するように、機能ごとに複数にブロック分けすることができる状態で記録されている。

　また、機能データは、上述した３次元データや文字データに加えて、経路探索、所要時間の算出、経路誘導などを実現するプログラムデータなどの機能を実現するためのデータである。地図データおよび機能データは、それぞれ、地区ごとあるいは機能ごとに分けられた複数のデータファイルによって構成されている。

　さらに、機能データは、上述した各施設の有する利用目的と、各施設の周辺にある専用駐車場や提携駐車場、車両によって人を送り迎えするために駐車可能な駐車地点と、を含んでいてもよく、さらに、利用目的と駐車地点とが関連付けられて記録されていてもよい。

　なお、ナビゲーション装置３００は、図示を省略するが、フラッシュメモリを備えていてもよい。フラッシュメモリは、書き換え自在な不揮発性半導体メモリであり、ＣＰＵ３０１の制御にしたがってデータの読み取り／書き込みをおこなう。フラッシュメモリには、たとえば、ＮＡＮＤ型フラッシュメモリやＮＯＲ型フラッシュメモリなどを用いることができる。フラッシュメモリに記録される情報の一例としては、上述した映像情報や音声情報、文字情報または地図データや機能データなどが挙げられる。また、フラッシュメモリは、ＲＯＭ３０２としての機能を有していてもよい。すなわち、フラッシュメモリは、上述の各プログラムを記録していてもよい。

　音声Ｉ／Ｆ３０８は、音声入力用のマイク３０９および音声出力用のスピーカ３１０に接続される。マイク３０９に受音された音声は、音声Ｉ／Ｆ３０８内でＡ／Ｄ変換される。マイク３０９は、たとえば、車両のサンバイザー付近に設置され、その数は単数でも複数でもよい。スピーカ３１０からは、所定の音声信号を音声Ｉ／Ｆ３０８内でＤ／Ａ変換した音声が出力される。なお、マイク３０９から入力された音声は、音声データとして磁気ディスク３０５あるいは光ディスク３０７に記録可能である。

　入力デバイス３１１は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、タッチパネルなどが挙げられる。入力デバイス３１１は、リモコン、キーボード、タッチパネルのうちいずれか１つの形態によって実現されてもよいが、複数の形態によって実現することも可能である。

　映像Ｉ／Ｆ３１２は、ディスプレイ３１３に接続される。映像Ｉ／Ｆ３１２は、具体的には、たとえば、ディスプレイ３１３全体を制御するグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録するＶＲＡＭ（Ｖｉｄｅｏ　ＲＡＭ）などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいてディスプレイ３１３を制御する制御ＩＣなどによって構成される。

　ディスプレイ３１３には、アイコン、カーソル、メニュー、ウインドウ、あるいは文字や画像などの各種データが表示される。ディスプレイ３１３には、上述した地図データが、２次元または３次元に描画される。ディスプレイ３１３に表示された地図データには、ナビゲーション装置３００を搭載した車両の現在位置をあらわすマークなどを重ねて表示することができる。車両の現在位置は、ＣＰＵ３０１によって算出される。

　ディスプレイ３１３としては、たとえば、ＣＲＴ、ＴＦＴ液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを用いることができる。ディスプレイ３１３は、たとえば、車両のダッシュボード付近に設置される。ディスプレイ３１３は、車両のダッシュボード付近のほか、車両の後部座席周辺などに設置するなどして、車両において複数設置されていてもよい。

　通信Ｉ／Ｆ３１４は、無線を介してネットワークに接続され、ナビゲーション装置３００とＣＰＵ３０１とのインターフェースとして機能する。通信Ｉ／Ｆ３１４は、さらに、無線を介してインターネットなどの通信網に接続され、この通信網とＣＰＵ３０１とのインターフェースとしても機能する。

　通信網には、ＬＡＮ、ＷＡＮ、公衆回線網や携帯電話網などがある。具体的には、通信Ｉ／Ｆ３１４は、たとえば、ＦＭチューナー、ＶＩＣＳ（Ｖｅｈｉｃｌｅ　Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ　ａｎｄ　Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ　Ｓｙｓｔｅｍ）／ビーコンレシーバ、無線ナビゲーション装置およびその他のナビゲーション装置によって構成され、ＶＩＣＳセンターから配信される渋滞や交通規制などの道路交通情報を取得する。なお、ＶＩＣＳは登録商標である。また、通信Ｉ／Ｆ３１３は、たとえば、ＤＳＲＣ（Ｄｅｄｉｃａｔｅｄ　Ｓｈｏｒｔ　Ｒａｎｇｅ　Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ）を用いた場合は、道路側に設置された無線装置と双方向の無線通信をおこなう車載無線装置によって構成され、交通情報や地図情報など各種情報を取得する。なお、ＤＳＲＣの具体例としては、ＥＴＣ（ノンストップ自動料金支払いシステム）が挙げられる。

　ＧＰＳユニット３１５は、ＧＰＳ衛星からの電波を受信し、車両の現在位置を示す情報を出力する。ＧＰＳユニット３１５の出力情報は、後述する各種センサ３１６の出力値とともに、ＣＰＵ３０１による車両の現在位置の算出に際して利用される。現在位置を示す情報は、たとえば緯度・経度、高度などの、地図データ上の１点を特定する情報である。

　各種センサ３１６は、車速センサ、加速度センサ、角速度センサなどの、車両の位置や挙動を判断するための情報を出力する。各種センサ３１６の出力値は、ＣＰＵ３０１による車両の現在位置の算出や、速度や方位の変化量の算出に用いられる。

　カメラ３１７は、車両内部あるいは外部の映像を撮影する。映像は静止画あるいは動画のどちらでもよく、たとえば、カメラ３１７によって車両内部の搭乗者の挙動を撮影し、撮影した映像を映像Ｉ／Ｆ３１２を介して磁気ディスク３０５や光ディスク３０７などの記録媒体に出力する。また、カメラ３１７によって車両外部の状況を撮影し、撮影した映像を映像Ｉ／Ｆ３１２を介して磁気ディスク３０５や光ディスク３０７などの記録媒体に出力する。また、カメラ３１７は、赤外線カメラ機能を有しており、赤外線カメラ機能を用いて撮影された映像情報に基づいて車両内部に存在する物体の表面温度の分布を相対的に比較することができる。また、記録媒体に出力された映像は、上書き記録や保存がおこなわれる。

　図１に示した情報表示装置１００が備える表示部１０１、記憶部１０２、入力部１０３、判断部１０４、選択部１０５、探索部１０６、表示制御部１０７は、図３に示したナビゲーション装置３００におけるＲＯＭ３０２、ＲＡＭ３０３、磁気ディスク３０５、光ディスク３０７などに記録されたプログラムやデータを用いて、ＣＰＵ３０１が所定のプログラムを実行し、ナビゲーション装置３００における各部を制御することによってその機能を実現する。

　すなわち、実施例のナビゲーション装置３００は、ナビゲーション装置３００における記録媒体としてのＲＯＭ３０２に記録されている情報表示プログラムを実行することにより、図１に示した情報表示装置１００が備える機能を、図２に示した情報表示処理手順で実行することができる。

（ナビゲーション装置の処理の内容）
　つぎに、ナビゲーション装置３００の処理の内容について説明する。図４は、ナビゲーション装置の処理の内容を示すフローチャートである。図４のフローチャートにおいて、まず、利用者から目的地点の入力を受け付けるまで待機して（ステップＳ４０１：Ｎｏのループ）、目的地点の入力を受け付けた場合（ステップＳ４０１：Ｙｅｓ）、利用目的判断プログラムを実行して、目的地点が車両によって人を送り迎えするために駐車することが可能な駐車地点が周辺にある施設か否かを判断する（ステップＳ４０２）。

　ステップＳ４０２において、目的地点に車両によって人を送り迎えするために駐車することが可能な駐車地点が周辺にない施設であると判断された場合（ステップＳ４０２：Ｎｏ）、利用目的判断プログラムを実行して、目的地点が複合施設か否かを判断する（ステップＳ４０３）。

　そして、ステップＳ４０２において目的地点が車両によって人を送り迎えするために駐車することが可能な駐車地点が周辺にある施設であると判断された場合（ステップＳ４０２：Ｙｅｓ）、また、ステップＳ４０３において目的地点が複合施設であると判断された場合（ステップＳ４０３：Ｙｅｓ）、ディスプレイ３１３に利用目的の一覧を表示する（ステップＳ４０４）。

　つぎに、利用目的選択プログラムを実行して、ステップＳ４０４において表示された利用目的の一覧の中から利用者の所望する利用目的の選択を受け付けたか否かを判断する（ステップＳ４０５）。ステップＳ４０５において利用目的の選択を受け付けたと判断されない場合（ステップＳ４０５：Ｎｏ）、所定時間が経過したか否かを判断する（ステップＳ４０６）。ステップＳ４０６において所定時間が経過したと判断されない場合（ステップＳ４０６：Ｎｏ）、ステップＳ４０５に戻り、以降の処理を繰り返しおこなう。

　そして、ステップＳ４０５において、利用目的の選択を受け付けた場合（ステップＳ４０５：Ｙｅｓ）、ステップＳ４０５において受け付けられた利用目的に応じた駐車地点が複数あるか否かを判断する（ステップＳ４０７）。

　つぎに、ステップＳ４０７において、利用目的に応じた駐車地点が複数あると判断された場合（ステップＳ４０７：Ｙｅｓ）、利用目的別駐車地点表示制御プログラムを実行して、ディスプレイ３１３に、利用目的に応じた駐車地点の一覧を表示する（ステップＳ４０８）。そして、ステップＳ４０８において表示された駐車地点の一覧から、利用者の所望する駐車地点の選択を受け付けるまで待機する（ステップＳ４０９：Ｎｏのループ）。

　ステップＳ４０９において利用者の所望する駐車地点の選択を受け付けた場合（ステップＳ４０９：Ｙｅｓ）、ステップＳ４０９において選択を受け付けた駐車地点までの経路を探索する（ステップＳ４１０）。つぎに、ステップＳ４０９において探索された経路にしたがって駐車地点までの誘導を開始して（ステップＳ４１１）、一連の処理を終了する。

　一方、ステップＳ４０７において利用目的に応じた駐車地点が複数ないと判断された場合（ステップＳ４０７：Ｎｏ）、すなわち利用目的に応じた駐車地点が一箇所であると判断された場合、ステップＳ４１０、ステップＳ４１１に進み、この駐車地点までの経路を探索し、誘導を開始して、一連の処理を終了する。

　また、ステップＳ４０３において目的地点が複合施設ではないと判断された場合（ステップＳ４０３：Ｎｏ）、ステップＳ４０６において所定時間が経過した場合（ステップＳ４０６：Ｙｅｓ）、目的地点までの経路を探索する（ステップＳ４１２）。そして、ステップＳ４１１に進み、探索された経路にしたがって目的地点までの誘導を開始して、一連の処理を終了する。

　なお、図４のフローチャートにおいては、ステップＳ４０２において目的地点が車両によって人を送り迎えするために駐車することが可能な駐車地点が周辺にある施設か否かを判断し、ステップＳ４０３において目的地点が複合施設か否かを判断するとしているが、これに限るものではない。具体的には、たとえば目的地点が利用目的によって駐車地点の異なる目的地点であるか否かを判断し、目的地点が利用目的によって駐車地点の異なる目的地点である場合、ステップＳ４０４に進む構成であればよい。

　また、図４のフローチャートにおいては、ステップＳ４０９：Ｎｏのループにおいて、利用者の所望する駐車地点の選択を受け付けるまで待機するとしているが、これに限るものではない。具体的には、たとえば利用者の所望する駐車地点の選択を受け付けたと判断されない場合、所定時間が経過したか否かを判断して、所定時間が経過した場合、ステップＳ４１２に進み、目的地点までの経路を探索してもよい。また、たとえば利用者の所望する駐車地点の選択を受け付けない場合、ステップＳ４０４に戻り、再度、利用目的の一覧を表示してもよい。

　また、図４のフローチャートにおいては、ステップＳ４１２において目的地点までの経路を探索するとしているが、これに限るものではない。具体的には、たとえばステップＳ４０１：Ｙｅｓにおいて目的地点の入力を受け付けた後であれば、いつ目的地点までの経路を探索してもよい。この場合、ステップＳ４１０においては、目的地点までの経路に変更して、利用目的に応じた駐車地点までの経路を再探索すればよい。

（機能データに含まれる各施設の情報の一例）
　つぎに、図５を用いて、磁気ディスク３０５および光ディスク３０７に記録される機能データに含まれる各施設の情報の一例について説明する。図５は、機能データに含まれる各施設の情報の一例について示す説明図である。

　図５に示すように、機能データに含まれる各施設の情報は、たとえばジャンル５０１、施設５０２、利用目的５０３、利用目的別駐車場５０４の階層構造となっている。具体的には、利用者によって目的地点として選択可能な施設５０２がジャンル５０１毎に記録されている。さらに、施設５０２毎に、その施設が有する利用目的５０３と、利用目的に応じた利用目的別駐車場５０４と、が記録されている。

　したがって、たとえばディスプレイ３１３に表示されたジャンル５０１の中から「駅」の選択を受け付けると、施設５０２として「○×駅」および「××駅」が表示される。ついで、施設５０２の中から「○×駅」の選択を受け付けると、利用目的５０３として「駅ビルで買い物」、「駅前商店街で買い物」、「送り迎え」、「列車利用」が表示される。そして、利用目的５０３の中から「送り迎え」の選択を受け付けると、利用目的別駐車場５０４として、「ロータリー停車場」および「駅ビル地下駐車場」が表示される。さらに、利用目的別駐車場５０４の中から「ロータリー停車場」の選択を受け付けると、「ロータリー停車場」までの経路を探索する。

（利用目的別駐車場の表示の一例）
　つぎに、図６を用いて、利用目的別駐車場の表示の一例について説明する。図６は、利用目的別駐車場の表示の一例について示す説明図である。図６に示すように、たとえばディスプレイ３１３に、駐車場一覧６００と、地図データ６１０と、が表示されている。駐車場一覧６００には、たとえば目的地点６０１となる施設名と、利用目的６０２と、利用目的別駐車場６０３と、が含まれる。

　図６においては、たとえば図５に示す機能データに含まれる各施設の情報のうち、目的地点として「○×駅」の選択を受け付け、さらに利用目的として「送り迎え」の選択を受け付けた場合について説明する。図６においては、目的地点６０１として「○×駅」が選択されているので、たとえばディスプレイ３１３には、地図データ６１０における○×駅６１２の周辺の地図が表示される。

　ここで、○×駅６１２は、周辺に車両によって人を送り迎えするために駐車可能な駐車地点として、ロータリー停車場６１３があり、駅ビル６１４が併設されていることとする。さらに、駅ビル６１４は、駅ビル地下駐車場を備えており、駅ビル地下駐車場入口６１５がディスプレイ３１３に表示されている。また、○×駅６１２の駅前には、駅前商店街６１６があり、駅前商店街６１６には駅前商店街駐車場６１７が備えられていることとする。

　また、図６においては、利用目的６０２として「送り迎え」が選択されているので、駐車場一覧６００には、「送り迎え」に応じた利用目的別駐車場６０３として、「駅ビル地下駐車場」および「ロータリー停車場」が表示される。このとき、地図データ６１０においては、駅ビル地下駐車場入口６１５およびロータリー停車場６１３が、点滅するなど、これらの地点が他の地点と区別可能に表示されてもよい。

　さらに、利用目的別駐車場６０３として「駅ビル地下駐車場」の選択を受け付けると、たとえば車両の現在地点６１１から駅ビル地下駐車場入口６１５までの経路６２１が探索されて、車両の誘導を開始する。なお、このとき、車両の現在地点６１１から、利用目的別駐車場６０３として選択されていないロータリー停車場６１３までの経路６２２を区別可能に表示してもよい。また、目的地点として設定された駅ビル地下駐車場入口６１５に目的地点を示すマークを表示してもよい。また、本来の目的地点である○×駅６１２に、駅ビル地下駐車場入口６１５とは異なるマークを表示してもよい。

　上述したように本実施例のナビゲーション装置３００によれば、目的地点として複数の利用目的を有する施設の選択を受け付けた場合、利用目的の一覧を表示することができる。また、利用目的の一覧の中から利用者の所望する利用目的の選択を受け付けた場合、選択を受け付けた利用目的に応じた利用目的別駐車場の一覧を表示することができる。これによって、利用者は、目的地点として設定した施設に複数の駐車場がある場合、所望する利用目的に応じた駐車場のみを表示させることができるので、目的地点の周辺の駐車場を全て確認する手間を省くことができる。

　また、本実施例のナビゲーション装置３００によれば、利用目的別駐車場の一覧の中から利用者の所望する駐車場の選択を受け付けた場合、利用目的別駐車場までの経路を探索し、利用目的別駐車場に利用者を誘導することができる。これによって、利用者は、迷うことなく所望する利用目的に応じた駐車場に車両を駐車することができる。

　以上説明したように、本発明の情報表示装置、情報表示方法、情報表示プログラムおよび記録媒体によれば、目的地点の有する利用目的の中から利用者の所望する利用目的に応じた駐車地点を表示することができる。

　なお、本実施の形態で説明した情報表示方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータ、ワークステーション、携帯端末装置（携帯電話）などのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、ＣＤ－ＲＯＭ、ＭＯ、ＤＶＤなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。

Claims

　利用者から目的地点の入力を受け付ける入力手段と、
　前記目的地点が利用目的によって駐車地点の異なる目的地点であるか否かを判断する判断手段と、
　前記目的地点が利用目的によって駐車地点の異なる目的地点であると判断された場合、当該目的地点の有する利用目的の中から前記利用者の所望する利用目的の選択を受け付ける選択手段と、
　表示部を制御して前記利用者に選択された利用目的に応じた駐車地点を表示する表示制御手段と、
　を備えることを特徴とする情報表示装置。
　前記判断手段は、前記目的地点が、車両によって人を送り迎えするために駐車することが可能な駐車地点が周辺にある施設である場合、当該目的地点を利用目的によって駐車地点の異なる目的地点であると判断することを特徴とする請求項１に記載の情報表示装置。
　前記施設は駅であることを特徴とする請求項２に記載の情報表示装置。
　前記判断手段は、前記目的地点が複数の施設を有する複合施設である場合、当該目的地点を利用目的によって駐車地点の異なる目的地点であると判断することを特徴とする請求項１～３のいずれか一つに記載の情報表示装置。
　前記利用者に選択された利用目的に応じた駐車地点までの経路を探索する探索手段をさらに備えることを特徴とする請求項１～４のいずれか一つに記載の情報表示装置。
　前記探索手段は、前記判断手段によって前記目的地点が利用目的によって駐車地点の異なる目的地点でないと判断された場合には、当該目的地点までの経路を探索することを特徴とする請求項５に記載の情報表示装置。
　利用者から目的地点の入力を受け付ける入力工程と、
　前記目的地点が利用目的によって駐車地点の異なる目的地点であるか否かを判断する判断工程と、
　前記目的地点が利用目的によって駐車地点の異なる目的地点であると判断された場合、当該目的地点の有する利用目的の中から前記利用者の所望する利用目的の選択を受け付ける選択工程と、
　表示部を制御して前記利用者に選択された利用目的に応じた駐車地点を表示する表示制御工程と、
　を含むことを特徴とする情報表示方法。
　請求項７に記載の情報表示方法をコンピュータに実行させることを特徴とする情報表示プログラム。
　請求項８に記載の情報表示プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータに読み取り可能な記録媒体。