JP2004019570A - 流体噴射弁 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】バルブボディ29の先端部に形成された流体通路の出口に複数の噴孔28aを有する噴孔プレート28を配設して、これら噴孔28aから流体を噴射することにより流体の計量と噴射方向の決定を行なう流体噴射弁1において、噴孔28aは、噴孔プレート28の略中央に設けられた内側噴孔28adと、内側噴孔28adの外側に配置される外側噴孔28amとを備え、外側噴孔28amは、噴射方向と噴孔プレートに直交する軸線28jがなす噴射傾斜角が、内側噴孔28adの噴射傾斜角に比べて小さくなるように、軸線28jに対する傾斜を緩やかにした内周面100pを有している。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体噴射弁に関し、特に内燃機関に燃料を噴射する燃料噴射弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
流体噴射弁としては、例えば自動車用内燃機関に用いられるものにおいて、燃料の連通、遮断を行なう弁部を構成する弁部材と弁座が形成され、それらの燃料下流側に、複数の噴孔を有する噴孔プレートを配設したものが知られている(特開平8−277763、特開平9−310651、特開2001−317431号公報等)。この種の燃料噴射弁は、内燃機関の性能向上、排気ガス清浄化のために、噴射される燃料を微粒化することが要求されている。
【0003】
この対策として、特開平8−277763、特開平9−310651号公報等の開示によると、燃料の微粒化に貢献する噴孔プレートより上流側における燃料の流れを考慮した噴孔配列を行なう。また、特開2001−317431号公報の開示によると、燃料の微粒化に貢献する噴孔内の流れを考慮して、噴孔を燃料出口側に向けて拡径している。
【0004】
さらに、特開2001−317431号公報の開示によれば、噴孔配列として、単一の環状配置でなく、複数の環状配置とし、燃料噴射弁から噴射される所定の燃料噴射量に対し、噴孔1個当たりの噴射量を減少させ、噴孔を微細化している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報の開示による従来技術では、噴孔プレートに配設された噴孔のそれぞれから噴射される噴流は微粒化されるが、その微粒化の結果、噴流は広がりをもった噴霧となる。複数の噴孔から噴射された噴流群は、全体として大きな広がりを有する噴霧を形成してしまう。その広がりの大きさによっては、内燃機関の吸気管等へ燃料が付着してしまう恐れがある。場合によってはその付着燃料が、望ましくない排気ガス成分の増加を招く。
【0006】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、多噴孔を有する噴孔プレートを備えたものにおいて、流体噴霧の微粒化と、その噴霧の広がりの抑制が図れる流体噴射弁を提供することにある。
【0007】
また、別の目的は、流体噴霧の微粒化と、その噴霧の広がりの抑制を図りつつ、排気ガスの清浄化が図れる流体噴射弁を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1によると、バルブボディの先端部に形成された流体通路の出口に複数の噴孔を有する噴孔プレートを配設して、これら噴孔から流体を噴射することにより流体の計量と噴射方向の決定を行なう流体噴射弁において、噴孔は、噴孔プレートの略中央に設けられた内側噴孔と、内側噴孔の外側に配置される外側噴孔とを備え、外側噴孔は、噴射方向と噴孔プレートに直交する軸線がなす噴射傾斜角が、内側噴孔の噴射傾斜角に比べて小さくなるように、軸線に対する傾斜を緩やかにした内周面を有している。
【0009】
これにより、複数の噴孔から噴射される噴流群のうち、それぞれの噴流が微粒化して広がり、全体として例えば略一つの噴霧となったとき、その噴霧の外周、もしくは外周の一部の広がりを抑えることが可能である。例えば略中央に配置された内側噴孔が集まる内側噴孔群に対し、その外周側に外側噴孔が集まる外側噴孔群を配置することで、全体として略一つとなる噴霧体のうち、噴霧体の外周側の噴霧部分を形成する外側噴孔群から噴射される噴流が、内側噴孔群から噴射される噴流に比べ噴射傾斜角を抑えられるので、結果として、噴霧体の広がりを抑えることが可能である。
【0010】
なお、噴霧体の広がりを抑えるのは、上記外側噴霧群が配置された外周部分だけでもよい。これにより、吸気管等の壁面とが干渉するする恐れのある噴霧体の一部の広がりを抑えて、噴霧の微粒化を促進を図ることが可能である。
【0011】
上記噴孔は、本発明の請求項2に記載するように、流体出口側に向かって拡径しており、流体出口の中心と流体入口の中心を結ぶ噴孔軸線が、軸線に対して傾斜していることが望ましい。これにより、噴孔に流入する流体は、軸線に対して傾斜した噴孔軸線を有する内周面に沿って案内されながら流体出口より噴流となって噴出され、その結果、その拡径された内周面により噴流が広がることで、微粒化された噴霧が容易に形成可能である。
【0012】
なお、噴孔は、噴孔軸線が軸線に対して傾斜していれば、内径が一定のストレート孔であっても、微粒化は可能である。
【0013】
なお、外側噴孔の内周面の傾斜状態は、本発明の請求項3もしくは請求項4に記載するような内側噴孔の内周面の傾斜状態との関係にあることが望ましい。
【0014】
本発明の請求項3によると、噴孔軸線を含み噴孔プレートと直交する仮想面と内周面とが交差することで形成される二本の交線のうち、噴孔プレートの流体入口側端面と鈍角を形成する第1の交線と、軸線とがなす第1の傾斜角θ1において、内側噴孔の第1の傾斜角θ1bは、θ1b≧20°、かつ外側噴孔の第1の傾斜角θ1pに対し、θ1p<θ1bである。
【0015】
これにより、内側噴孔から噴射される流体は、微粒化され易いとともに、外側噴孔群から噴射される流体は、全体として略一つとなる噴霧体のうち、噴霧体の外周側の噴霧部分の広がりを抑えることが可能である。
【0016】
本発明の請求項4によると、噴孔軸線を含み噴孔プレートと直交する仮想面と内周面とが交差することで形成される二本の交線のうち、噴孔プレートの流体入口側端面と鋭角を形成する第2の交線と、軸線とがなす第2の傾斜角θ2において、内側噴孔の第2の傾斜角θ2bは、θ2b≧20°、かつ外側噴孔の第2の傾斜角θ2pに対し、θ2p<θ2bである。
【0017】
これにより、本発明の請求項3と同様に、内側噴孔から噴射される流体は、微粒化され易いとともに、外側噴孔群から噴射される流体は、全体として略一つとなる噴霧体のうち、噴霧体の外周側の噴霧部分の広がりを抑えることが可能である。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の燃料噴射弁を、具体化した実施形態を図面に従って説明する。
【0019】
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態の流量噴射弁の概略構成を表す縦断面図である。図2は、図1中の本実施形態に係わる発明の要部である弁部周りを示す部分的断面図である。図3は、図1中の噴孔プレートを燃料入口側からみた矢視拡大図である。図4は、図3中の内側噴孔を示す断面図であって、図4(a)は図3のIV−IVからみた縦断面図、図4(b)は図4(a)のB−Bからみた矢視的断面図である。図5は、図3中の外側噴孔を示す断面図であって、図5(a)は図3のV−Vからみた縦断面図、図5(b)は図5(a)のB−Bからみた矢視的断面図である。なお、図9は、流量噴射弁を内燃機関の燃料噴射弁に適用し、内燃機関に取付けた取付け状態を示す一実施例であって、図9(a)は縦断面図、図9(b)は図9(a)のB−Bからみた断面図である。
【0020】
(本発明の流体噴射弁を適用する燃料噴射弁の概略構成の説明)
図1に示すように、本実施形態の燃料噴射弁1は、内燃機関、特にガソリンエンジンに用いられ、内燃機関へ燃料噴射するものである。この燃料噴射弁1は、略円筒形状であり、燃料の連通、遮断を行なう弁部Bと、この弁部Bを駆動する電磁駆動部Sとを含んで構成されている。弁部Bは、弁部材(以下、ノズルニードルと呼ぶ)26と、弁座部材としてのバルブボディ29と、噴孔プレート28とを含んで構成されている。電磁駆動部Sは、通電により励磁されるコイル31と、この励磁されたコイル31に発生する吸引力によってノズルニードル26側の軸方向に移動可能な可動体(以下、アーマチュアと呼ぶ)25と、コイル31が通電されていないときにはノズルニードル26がバルブボディ29へ当接して閉弁するようにアーマチャ25をバルブボディ29側に付勢する圧縮スプリング24とを含んで構成されている。なお、電磁駆動部Sは、コイル31の通電、非通電によって発生、消失する吸引力によってアーマチャ25を駆動する周知の構造であって、アーマチャの駆動によってノズルニードル26を操作して、弁部Bの開弁、閉弁を行なうことが可能な構成であれば、いずれの電磁駆動装置であってもよい。また、弁部Bのうち、ノズルニードル26とバルブボディ29は、互いに当接、離間することで燃料の連通、遮断を行なう周知の構造であればいずれでもよい。
【0021】
まず、弁部Bとしてのバルブボディ29、およびノズルニードル26等について以下説明する。バルブボディ29は、金属内筒部材14の内壁にレーザ溶接により固定されている。詳しくは、図1に示すように、バルブボディ29は、金属内筒部材14の磁性筒部14cに圧入、または挿入可能になっている。この磁性筒部材14cの内壁に挿入されたバルブボディ29を、磁性筒部14cの外周側からこの外周に沿って全周溶接する。また、このバルブボディ29の内周側には、ノズルニードル26が当接、離間する弁座29aが形成されている。
【0022】
図1に示すように、バルブボディ29の内周側には、内燃機関へ燃料噴射する燃料の燃料通路が形成されており、内燃機関側の下流から燃料上流に向かって、弁座としての円錐斜面29a、ノズルニードル26を摺動自在に支承する円筒壁面29d、円錐傾斜面29eが順に形成されている。この円錐傾斜面すなわち弁座29aは、燃料噴射方向に縮径している。この弁座29aは、バルブボディ29の先端部に形成された燃料通路の出口を構成している。なお、後述するノズルニードル26の当接部26cが弁座29aに当接、離間するように、当接部26cと弁座29aとが着座可能に配置されている。これにより、燃料噴射する燃料の連通、遮断を行なう弁部Bとしてのいわゆる開弁、閉弁が可能である。また、円筒壁面29dは、ノズルニードル26を摺動自在に支承するニードル支持孔を形成しているとともに、後述するノズルニードル26の円筒突出部26aの外周側切欠部26fとの間に燃料通路を形成している。なお、円錐斜面29eは燃料上流に向かって拡径している。
【0023】
ノズルニードル26は、バルブボディ29(詳しくは円筒壁面29d)に摺動自在に支承される円筒突出部26aと、円筒突出部26aの燃料下流側に向かって形成される有底筒状体26bと、円筒突出部26aの燃料上流側に形成されアーマチャ25に係合する軸部26dとを含んで構成されている。円筒突出部26aは、略円環状であって、その外周が円筒壁面29dに摺している。この円筒突出部26aの外周側には、円筒突出部26aの上流側燃料を下流側に配置される弁座29aへ流れるように、略円環状の円筒突出部26aを円弧状に除去する外周側切欠部26fが形成されている。また、有底筒状体26bの先端には、弁座29aに当接、離間可能な当接部26cが形成されている。
【0024】
噴孔プレート28は、燃料噴射弁1の先端側に、薄板状に形成されており、中央部には複数の噴孔28aが形成されている。この噴孔28aは、噴孔軸線および噴孔配列等により噴射方向の決定と、噴孔の開口面積および後述の電磁駆動部Sによる弁部Bの開弁期間によって噴孔から噴射する燃料噴射量の計量とができる。なお、噴孔プレート28上に配設される噴孔28aの配列方法については後述する。
【0025】
次に、電磁駆動部Sとしてのコイル31、アーマチュア25、および圧縮スプリング24等について以下説明する。コイル31は、図1に示すように、樹脂製のボビン(以下、スプールと呼ぶ)30の外周に巻回されており、このコイル31の端部には電気的に接続するターミナル12が設けられている。なお、このスプール30は、後述の金属内筒部材14の外周に装着されており、また、金属内筒部材14の外周に形成された樹脂外套部材としての樹脂モールド13の外壁から突出るように、コネクタ部16が設けられており、このターミナル12がコネクタ部16に埋設されている。なお、コイル31とスプール30は、通電により電磁力を発生する駆動コイルCを構成している。
【0026】
金属内筒部材14は、磁性部と非磁性部からなるパイプ材であり、例えば複合磁性材で形成されている。金属内筒部材14の一部を加熱して非磁性化することにより、図1に示す金属内筒部材14を、下方の燃料噴射側から上流に向かって、磁性筒部14c、非磁性筒部14b、および磁性筒部14aの順に形成している。なお、磁性筒部14c、非磁性筒部14b、および磁性筒部14aに溶接等の接合により金属内筒部材14を形成してもよい。なお、金属内筒部材14の内周には、アーマチュア収容孔14eが設けられており、非磁性筒部14bと磁性筒部14cとの境界近傍に、後述のアーマチャ25が収容されている。
【0027】
また、金属内筒部材14の外周には、駆動コイルCを挟んで金属外枠部材23、樹脂モールド13が設けられている。詳しくは、磁性材からなる金属外枠部材23が駆動コイルCとしてのコイル13の外周を覆っている。さらに、この金属外枠部材23は、金属内筒部材14の外周の当接しており、金属内筒部材14とともに、コイル31に通電して生じる電磁力による磁束が流れる磁気回路の一部を形成している。なお詳しくは、金属外枠部材23は、図1に示すように、例えば2枚の金属プレート23aおよび23bからなり、この金属プレート23a、23bの一端が金属内筒部材14の磁性筒部14aの外周に接し、下方の他端が磁性筒部14cの外周に接するように設けられている。樹脂モールド13は、図1に示すように、金属外枠部材23の全周にわたって被覆し、かつ金属内筒部材14に被着するように、金属外枠部材23および金属内筒部材14に結合している。
【0028】
これにより、コイル31に通電して生じる電磁力による磁束が、磁性筒部14a、後述の磁性筒部14aの吸引部22、後述のアーマチュア25、磁性筒部14c、および金属外枠部材23の順に流れる磁気回路を構成している。なお、金属内筒部材14は、図1に示すように、アーマチャ25の軸方向最大移動量を規制可能な吸引部22が形成されており、この吸引部22は、通電によって生じる磁気回路の磁束によってアーマチャ25を軸方向移動可能にする吸引力を発生させている。
【0029】
アーマチュア25は、磁性ステンレス等の強磁性材料からなる筒状体であって、ノズルニードル26に固定されている。これにより、コイル31に通電すると、コイル31に発生した電磁力による磁束が、吸引部22を介してアーマチュア25に作用することで、アーマチュア25と共にノズルニードル26を、吸引部22側の軸方向、つまり弁座29aから遠ざかる方向へ移動可能である。なお、アーマチュア25の内部空間25eは、金属内筒部材14のアーマチュア収容孔14eに形成される内部燃料通路とお互いに連通する構成となっている。
【0030】
圧縮スプリング24は、吸引部22の内周に配置されたアジャスティングパイプ21の端面と、アーマチュア25の内部空間25eを形成する段差部であるスプリング座25cとの間に挟まれ、アーマチャ25をバルブボディ29側へ所定の付勢力にて付勢する。これにより、コイル31が通電されていないときには、アーマチュア25は、ノズルニードル26をバルブボディ29へ当接(詳しくは、当接部26cを弁座29aへ当接)させるように操作する。その操作の結果、ノズルニードル26とバルブボディ29すなわち弁部Bが閉弁する。なお、アジャスティングパイプ21は、吸引部材22の内周に圧入固定され、このアジャスティングパイプ21の圧入量により圧縮スプリング24の付勢力を所定の付勢力に調整できる。
【0031】
なお、金属内筒部材14の燃料噴射側には、バルブボディ29が収容されている。一方、金属内筒部材14の上方には、図1に示すようなフィルタ11が取付けられており、このフィルタ11によって、燃料噴射弁1の燃料上流から流入する燃料中に含まれる異物の除去が可能である。
【0032】
ここで、上述の構成を有する燃料噴射弁1の作動について以下説明する。電磁駆動部のコイル31に通電すると、コイル31には電磁力を生じる。このとき、磁気回路を構成する金属外枠部材23、金属内筒部材14(詳しくは、吸引部22)とアーマチャ25とにおいて、吸引部22には、アーマチュア25を吸引する吸引力が発生する。これにより、アーマチャ25に固定されたノズルニードル26が、バルブボディ29の弁座29aから離間する。よって、バルブボディ29とノズルニードル26が開弁され、燃料噴射弁9の上流側から流入している燃料が、噴孔28aを通して、内燃機関へ噴射される。
【0033】
(本実施形態の要部の詳細)
この噴孔28aから噴射された燃料は噴流となって、吸入空気との摩擦等により微粒化が図れる。噴孔プレート28に配置される複数の噴孔28aから噴射される噴流は群をなし、いわゆる群噴流となって、それぞれの噴流が微粒化して全体として略一つの噴霧(以下、噴霧体と呼ぶ)となる。なお、この噴霧体は、噴孔プレート28に配置された噴孔28aの配列に応じて、一つの噴霧体に限らず、二つ等の複数の噴霧体であってもよい。結果として、全噴孔28aによって形成される一つの噴霧体または二つ以上の群噴孔によって形成される噴霧体の群であっても、それぞれの噴霧体は、所定の広がりを有する。
【0034】
なお以下、本実施形態では、噴霧体を二つ形成するように噴孔28aが配列されている多噴孔の噴孔プレート28として説明する。
【0035】
本実施形態では、図2および図3に示すように、複数(図3に示す12個)の噴孔28aが、噴射プレート28の中心軸28jを中心として円周上に燃料入口が並ぶように、配列されている。詳しくは、12個の噴孔28aa、噴孔28ab、噴孔28ac、噴孔28ad、噴孔28ae、噴孔28af、噴孔28ag、噴孔28ah、噴孔28ai、噴孔28aj、噴孔28ak、噴孔28amのうち、噴孔28aa、28ab、28ac、28adは図3に示す内周側の円周上に燃料入口が配置されており、噴孔28ae、28af、28ag、28ah、28ai、28aj、28ak、28amは図3に示す外周側の円周上に燃料入口が配置されている。噴孔28aa、28ab、28ae、28af、28ag、28ah(以下、第1の噴射方向の噴孔群と呼ぶ)が燃料を噴射する方向と、噴孔28ac、28ad、28ai、28aj、28ak、28am(以下、第2の噴射方向の噴孔群と呼ぶ)が燃料を噴射する方向とは180°反対であり、2方向噴射を行なう(図9(b)参照)。すなわち二つの噴霧体を形成する。
【0036】
一方、この二つの噴霧体の並び方向からみた場合の噴孔配置としては、第1の噴射方向の噴孔群28aa、28ab、28ae、28af、28ag、28ahにおいて、噴孔28aa、28ab、28af、28agは、図3上下方向からみて、噴孔プレート28の略中央に配置されており、噴孔28ae、28ahは、その略中央の外側に配置されている。なお、便宜上、以下、噴孔28aa、28ab、28af、28agを内側噴孔と呼び、噴孔28ae、28ahを、内側噴射孔28aa、28ab、28af、28agの外側にあることから、外側噴孔と呼ぶ。第2の噴射方向の噴孔群28ac、28ad、28ai、28aj、28ak、28amにおいても、同様に、内側噴孔28ac、28ad、28aj、28akが図3上下方向からみて噴孔プレート28の略中央に配置され、外側噴孔28ai、28amは、内側噴孔28ac、28ad、28aj、28akの外側に配置されている。すなわち、図9(b)の二つの噴霧体を、その噴霧体の並び方向からみた図9(a)において、外側噴孔(詳しくは第1の噴射方向の噴孔群の外側噴孔28ae、28ah、第2の噴射方向の噴孔群の外側噴孔28ai、28am)が、それぞれの噴霧体の外周の大きさ、つまり噴霧体の広がりを決定する。
【0037】
図9(a)に示すように、従来技術による流体噴射弁を適用する燃料噴射弁は、内燃機関900の図示しない吸気管または吸気ポート901に取付けられる。
吸気ポート901に燃料噴射弁が取付けられる場合において、例えば内燃機関に内蔵される吸気バルブ902、燃焼室903等の内部部材のレイアウトから、吸気ポート901の形状、およびその吸気ポート901に取付けられる燃料噴射弁1の位置が制約される可能性がある。その結果、吸気ポート901の壁面の一部901aと、噴霧体とが干渉する恐れが生じる場合がある(図9(a)における噴霧体の広がり(詳しくは、広がり角)がγ0の状態)。特に、噴孔28aから噴射される噴流の微粒化の向上を図りたい場合においては、その微粒化によって噴霧体が広がってしまう恐れがある。なお、吸気管に燃料噴射弁を取付ける場合においても、吸気管を搭載する内燃機関あるいは車両上の制約から、同様に、吸気管の壁面、あるいは壁面の一部と、燃料噴射弁から噴射された噴霧体とが干渉する恐れが生じる可能性がある。
【0038】
これに対して、本実施形態では、外側噴孔28ae、28ah、28ai、28amを、内側噴孔28ad等から噴射される燃料の噴射方向と中心軸(以下、軸線と呼ぶ)28jとのなす噴射傾斜角に比べて、外側噴孔の噴射傾斜角が小さくなるように、外側噴孔28ae、28ah、28ai、28amの内周面(以下、噴孔内周面と呼ぶ)101の軸線28jに対する傾斜を緩やかにする。なお、噴孔28aは、燃料出口に向かって拡径していることが望ましい。これにより、後述する燃料入口側端面28Uに沿って噴孔内周面101に流入する燃料の流れが、その噴孔内周面101に沿って噴孔28aの外へ液膜状に噴出され、その結果、噴流の分裂が促進され、微粒化の向上が図れる。
【0039】
なお、外側噴孔28ae、28ah、28ai、28amのうち、二つの噴霧体において、壁面等との干渉回避等の観点から、噴霧体の少なくとも一方であって、かつその一方の広がりを決める外周の両端(図9(a)参照)のうちの少なくとも一方(図9(a)では壁面901の一部901aに近い側)に対応する外側噴孔28amだけを、内側噴孔28ad等の噴射傾斜角に比べて、その噴射傾斜角を小さくするだけでもよい。
【0040】
詳しくは、図3、図4および図5に従って、外側噴孔28amを、内側噴孔28ad等の噴射傾斜角に比べて、その噴射傾斜角を小さくする場合で以下説明する。なお、内側噴孔28ac、28ad、28aj、28akの代表として、内側噴孔28adの断面図を図3に示す。なお、以下の説明では、噴射傾斜角に係わる噴孔内周面101、およびその内周面101の特徴を表す後述する第1の交線103、第2の交線104、および噴孔軸線100等において、内側噴孔28adにはそれぞれ添え字「b」を、外側噴孔28amにはそれぞれ添え字「p」を付して説明する。
【0041】
まず、内側噴孔28adの噴孔内周面101bについて、以下図4に従って説明する。図4(a)は、噴孔軸線100bを含み噴孔プレート28と直交する仮想面、つまり図3においてIV−IV線で切断したときの噴孔プレート28の断面を示している。なお、噴孔軸線100と直交する仮想面と噴孔内周面101との交線のうち、閉曲線部分は、図7に示すように略円105になる。なお、略円とは真円に限らず楕円であってもよい。
【0042】
この仮想面と噴孔内周面101bとが交差することで形成される二本の交線のうち、噴射プレート28の燃料入口側端面28Uと鈍角を形成する交線を第1の交線102bとし、噴射プレート28の燃料入口側端面28Uと鋭角を形成する交線を第2の交線103bとする。このとき、第1の交線102b、第2の交線103bが軸線28jとがなす傾斜角を、それぞれ第1の傾斜角θ1b、第2の傾斜角θ2bとする。
【0043】
本実施形態では、内側噴孔28adは、第1の傾斜角θ1bがθ1b≧20°という関係を満足する。これにより、図6の第1の傾斜角θ1と燃料粒径との関係から、燃料の微粒化の向上が容易となる。したがって、内側噴孔28ac、28ad、28aj、28akから噴射される燃料は、微粒化され易い。一方、外側噴孔28amの噴孔内周面101pについて、以下図5に従って説明する。内側噴孔28adに対して、同一または実質均等となるものは説明を省く。上記第1の傾斜角θ1bを有する内側噴孔28adに対して、外側噴孔28amの噴孔内周面101pに係わる第1の傾斜角θ1pは、θ1p<θ1bの関係を満足する。これにより、外側噴孔28amから噴射される燃料による噴霧の傾斜を図1に示す軸線28jに対して小さく抑えることが可能である。したがって、外側噴孔28amから噴射される燃料によって形成される噴霧体の外周部分の広がりを、(θ1b−θ1p)の差に応じて、図9(a)に示すΔγだけ小さくして、噴霧体の広がりを全体としてγ0からγ1に縮小することが可能である。
【0044】
なお、図6は、横軸を第1の傾斜角θ1、縦軸を燃料粒径で表す特性図であって、θ1≧20°の範囲で粒径が80μm以下になる。このθ1を大きくすることにより、第1の交線102を含む噴孔内周面101に案内される燃料が噴出すると、噴霧が微粒化され易くなる。
【0045】
(変形例)
変形例としては、第1の実施形態で説明した第1の傾斜角θ1pに係わる外側噴孔28amの噴孔内周面101pの傾斜角の緩和に代えて、第2の傾斜角θ2pに係わる噴孔内周面101pの傾斜角の緩和とする。すなわち、内側噴孔28adは、第2の傾斜角θ2bがθ2b≧20°という関係を満足する。さらに、この第1の傾斜角θ1bを有する内側噴孔28adに対して、外側噴孔28amの噴孔内周面101pに係わる第2の傾斜角θ2pは、θ2p<θ2bの関係を満足する。これにより、第1の実施形態と同様に、内側噴孔28ac、28ad、28aj、28akから噴射される燃料は、微粒化され易いとともに、外側噴孔28amから噴射される燃料によって形成される噴霧体の外周部分の広がりを、(θ2b−θ2p)の差に応じて、図9(a)に示すΔγだけ小さくして、噴霧体の広がりを全体としてγ0からγ1に縮小することが可能である。
【0046】
なお、上述で説明した第1の実施形態において、θ1p<θ1bの関係にあるθ1pは、θ1p≧20°であることが望ましい。また同様に、変形例において、θ2p<θ2bの関係にあるθ2pは、θ2p≧20°であることが望ましい。これにより、噴孔プレート28の複数の噴孔28aから噴射される燃料によって形成される少なくとも一つの噴霧体の外周、もしくは外周の一部の広がりを抑えつつ、燃料の微粒化の向上が図れる。
【0047】
なお、上述で説明した第1の実施形態において、θ1p<θ1bの関係にあるθ1pは、θ1p<20°であってもよい。また同様に、変形例において、θ2p<θ2bの関係にあるθ2pは、θ2p<20°であってもよい。外側噴孔28amから噴射される燃料によって形成される噴霧体の外周部分の広がりを、縮小するため、外側噴孔28amに限って、燃料入口側端面28Uに沿って噴孔内周面101pに流入する燃料の流れが、その噴孔内周面101pに沿わず直接噴孔28amの外へ、液膜状でなく、液柱状に噴出され、結果として噴流の分裂が抑制され、噴霧の微粒化の向上が阻害される可能性があるにすぎない。吸気ポート901の一部901aに燃料が付着してしまうことによる望ましくない排気ガス成分の増加の防止が可能である。したがって、全体としては、排気ガス清浄化のために、多噴孔の噴孔プレート28から噴射される燃料の微粒化の向上が図れる。
【0048】
(他の変形例)
他の変形例としては、第1の実施形態で説明した噴孔軸線100を含み噴孔プレート28と直交する仮想面と噴孔内周面101とが交差することで形成される二本の交線102、103に係わる噴孔内周面101の傾斜角の緩和に代えて、交線102、103と略90°位相が異なる噴孔内周面101での角度θ4を縮小する。すなわち、内側噴孔28adの角度θ4b(図4(b)参照)に対して、外側噴孔28amの角度θ4p(図5(b)参照)を小さくする(θ4b>θ4p)。これにより、第1の実施形態と同様に、噴孔プレート28の複数の噴孔28aから噴射される燃料によって形成される少なくとも一つの噴霧体の外周、もしくは外周の一部の広がりを抑えることが可能である。
【0049】
なお、角度θ4bを角度θ4pに縮小する際、均等に縮小する方法に限らず、片側だけを縮小する方法であってもよい。例えば均等に縮小する方法では、内側噴孔28adの閉曲線部分(図7参照)の略円形状に対し、外側噴孔28amの閉曲線部分を扁平させて略楕円形状にする。
【0050】
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、第1の実施形態で説明した燃料出口に向けて拡径された噴孔28aに代えて、図8に示すように、内径が一定のストレート孔とする。図8は、本実施形態に係わる外側噴孔を示す断面図であって、図8(a)は縦断面図、図8(b)は図8(a)のB−Bからみた矢視的断面図である。
図8(a)に示すように、第1の交線θ1と第2の交線θ2は、θ1=θ2となる。内側噴孔の第1の傾斜角θ1bに対して、外側噴孔の第1の傾斜角θ1pを小さくする(θ1p<θ1b)。この構成によると、第1の実施形態と同様に、噴孔プレート28の複数の噴孔28aから噴射される燃料によって形成される少なくとも一つの噴霧体の外周、もしくは外周の一部の広がりを抑えることが可能である。
【0051】
以上本発明の流体噴射弁の説明では、噴孔プレート28上の配列として、噴孔28aの燃料入口を円周上、つまり環状に配置すると説明したが、内側噴孔と外側噴孔の配置を満足する噴孔配列は、二重環状に配列したものに限らず、多重環状に配列したものであってもよい。また、複数の環状配置に限らず、複数の列状配置であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の流量噴射弁の概略構成を表す縦断面図である。
【図2】図1中の本実施形態に係わる発明の要部である弁部周りを示す部分的断面図である。
【図3】図1中の噴孔プレートを燃料入口側からみた矢視拡大図である。
【図4】図3中の内側噴孔を示す断面図であって、図4(a)は図3のIV−IVからみた縦断面図、図4(b)は図4(a)のB−Bからみた矢視的断面図である。
【図5】図3中の外側噴孔を示す断面図であって、図5(a)は図3のV−Vからみた縦断面図、図5(b)は図5(a)のB−Bからみた矢視的断面図である。
【図6】図3中の噴孔の傾斜角θ1と燃料流径との関係を示すグラフである。
【図7】噴孔軸線と直交する仮想面と内周面との交線を示す説明図である。
【図8】第2の実施形態に係わる噴孔を示す断面図であって、図8(a)は縦断面図、図8(b)は図8(a)のB−Bからみた矢視的断面図である。
【図9】流量噴射弁を内燃機関の燃料噴射弁に適用し、内燃機関に取付けた取付け状態を示す一実施例であって、図9(a)は縦断面図、図9(b)は図9(a)のB−Bからみた部分的断面図である。
【符号の説明】
1 燃料噴射弁
14 金属内筒部材
24 圧縮スプリング
25 アーマチュア(可動体)
26 ノズルニードル(弁部材)
26c 当接部
28 噴孔プレート
28a 噴孔
28j 中心軸(噴孔プレート28に直交する軸線)
28U 燃料入口側端面
29 バルブボディ
29a 弁座
31 コイル
30 スプール
B 弁部
S 電磁駆動部
100 噴孔軸線
101 噴孔内周面(内周面)
102 第1の交線
103 第2の交線
Claims (4)
- バルブボディの先端部に形成された流体通路の出口に複数の噴孔を有する噴孔プレートを配設して、該噴孔から流体を噴射することにより流体の計量と噴射方向の決定を行なう流体噴射弁において、
前記噴孔は、前記噴孔プレートの略中央に設けられた内側噴孔と、前記内側噴孔の外側に配置される外側噴孔とを備え、
前記外側噴孔は、前記噴射方向と前記噴孔プレートに直交する軸線がなす噴射傾斜角が、前記内側噴孔の前記噴射傾斜角に比べて小さくなるように、前記軸線に対して傾斜した内周面を有していることを特徴とする流体噴射弁。 - 前記噴孔は、流体出口側に向かって拡径しており、前記流体出口の中心と流体入口の中心を結ぶ噴孔軸線が、前記軸線に対して傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の流体噴射弁。
- 前記噴孔軸線を含み前記噴孔プレートと直交する仮想面と前記内周面とが交差することで形成される二本の交線のうち、前記噴孔プレートの流体入口側端面と鈍角を形成する第1の交線と、前記軸線とがなす第1の傾斜角θ1において、
前記内側噴孔の前記第1の傾斜角θ1bは、θ1b≧20°、かつ前記外側噴孔の前記第1の傾斜角θ1pに対し、θ1p<θ1bであることを特徴とする請求項2に記載の流体噴射弁。 - 前記噴孔軸線を含み前記噴孔プレートと直交する仮想面と前記内周面とが交差することで形成される二本の交線のうち、前記噴孔プレートの流体入口側端面と鋭角を形成する第2の交線と、前記軸線とがなす第2の傾斜角θ2において、
前記内側噴孔の前記第2の傾斜角θ2bは、θ2b≧20°、かつ前記外側噴孔の前記第2の傾斜角θ2pに対し、θ2p<θ2bであることを特徴とする請求項2に記載の流体噴射弁。
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2002
- 2002-06-18 JP JP2002176774A patent/JP2004019570A/ja active Pending
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