JP2005233145A - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】 液柱同士の干渉を低減して液柱から噴霧へのばらけを促進し、燃料の微粒化を促進する燃料噴射弁を提供する。
【解決手段】 噴孔部材40は、弁部材側を向く面上の仮想直線であって弁ボディの中心軸を通る仮想直線42及び仮想直線43で分割される領域51、52、53、54にそれぞれ複数の噴孔を有し、各領域において一部の噴孔はその噴孔軸線が反弁ボディ側に向かって仮想直線42又は仮想直線43のいずれかの側へ傾斜し、他の噴孔はその噴孔軸線が反弁ボディ側に向かって仮想直線側42からも仮想直線43からも離間する側へ傾斜している。例えば領域51では、噴孔44a及び噴孔44cは噴孔軸線が仮想直線42からも仮想直線43からも離間する側へ傾斜しており、一方、噴孔44bは噴孔軸線が仮想直線42側へ傾斜している。これにより同一方向へ燃料を噴射する噴孔間の距離が遠くなり、液柱の干渉が低減される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関(以下、内燃機関を「エンジン」という。)に燃料を噴射する噴孔を噴孔部材に形成した燃料噴射弁に関する。
従来、弁ボディ側から反弁ボディ側に向かって弁ボディの中心軸から離間する方向に傾斜する噴孔を有する噴孔部材(以下「噴孔プレート」という)を備える燃料噴射弁が知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1の図4又は図7に開示されている噴孔は傾斜角α1及びα2が0度より大きく設計され、従って弁ボディ側から反弁ボディ側に向かって弁ボディの中心軸から離間する方向に傾斜している。噴孔をこのように傾斜させると広範な領域に燃料を噴射することができる。
特許文献1に記載の噴孔プレートは4つしか噴孔を備えていないが、より多くの噴孔を有する場合もある。具体的には例えば噴孔プレートの弁部材側を向く面上の所定の仮想直線で分割される各領域にそれぞれ複数の噴孔を有する噴孔プレートも知られている。
以下、仮想直線で分割される各領域にそれぞれ複数の噴孔を有する噴孔プレートについて説明する。
図11(A)は、仮想直線で分割される各領域にそれぞれ複数の噴孔を有する噴孔プレートを拡大して示す模式図である。図11(A)では噴孔プレートを弁ボディ側から見た場合を示している。図示する例の噴孔プレート100は弁ボディの中心軸101上で交差する2つの仮想直線102及び103で4つの領域に分割され、各領域にそれぞれ3つの噴孔を有している。具体的には領域121に噴孔111a、111b及び111cを有し、領域122に噴孔112a、112b及び112cを有し、領域123に噴孔113a、113b及び113cを有し、領域124に噴孔114a、114b及び114cを有している。図中の各噴孔は全て噴孔軸線が弁ボディ側から反弁ボディ側に向かって弁ボディの中心軸から離間する方向に傾斜している。
特開平9−14090号公報
しかしながら、各領域に複数の噴孔を有し、それらが全て中心軸から離間する方向に傾斜していると、同一領域の複数の噴孔が同一方向に燃料を噴射するため噴射空間が狭くなり、液柱状に噴射される燃料が噴霧へばらける前に互いに干渉し合って微粒化が悪化するという問題がある。
図11(B)は、図11(A)に示す噴孔プレート100から液柱状に噴射された燃料が干渉し合う様子を示す模式図である。ここで液柱131は噴孔113aから噴射された液柱、液柱132は噴孔113bから噴射された液柱、液柱133は噴孔113cから噴射された液柱を示している。図示する例の噴孔プレート100では液柱131と液柱132との干渉が破線134で示す位置から始まっている。同一領域の複数の噴孔が同一方向に燃料を噴射すると液柱干渉位置が噴射プレート100に近くなり、燃料が液柱から噴霧へばらける前に干渉して微粒化が悪化してしまう。
そこで、本発明の目的は、液柱同士の干渉を低減して液柱から噴霧へのばらけを促進し、燃料の微粒化を促進する燃料噴射弁を提供することにある。
請求項1に記載の発明によると、各領域において仮想直線側へ傾斜している噴孔が噴射する燃料は上面視で当該仮想直線を跨いで噴射され、いずれの仮想直線からも離間する側へ傾斜している噴孔が噴射する燃料は仮想直線を跨ぐことなく噴射される。このため、ある一つの方向へは、ある領域において仮想直線から離間する側へ傾斜している噴孔と、別の領域において仮想直線側へ傾斜している噴孔とから燃料が噴射される。このように噴孔を配置すると、一つの方向へ燃料を噴射する噴孔間の距離が離間するため、同方向へ噴射される液柱同士の干渉を低減できる。このため、燃料の液柱から噴霧へのばらけが促進され、燃料の微粒化を促進できる。
請求項2に記載の発明によると、仮想直線側へ傾斜している噴孔から弁ボディの中心軸までの距離と、仮想直線から離間する側へ傾斜している噴孔から弁ボディの中心軸までの距離とが異なる。このため、仮想直線側へ傾斜している噴孔から噴射される液柱と仮想直線から離間する側へ傾斜している噴孔から別方向へ噴射される液柱とが干渉し難い。このため、燃料の液柱から噴霧へのばらけが促進され、燃料の微粒化を更に促進することができる。
請求項3に記載の発明によると、1つ以上の仮想直線によって2つ以上の領域に均等に分割されるため、各領域から燃料を均等に噴射することができる。
請求項4に記載の発明によると、ある領域の仮想直線側へ傾斜している噴孔から噴射される液柱と、その領域に隣接する領域の仮想直線側へ傾斜している噴孔から噴射される液柱とが同一の仮想直線を跨がないため、仮想直線を跨いで噴射される液柱同士の干渉を低減できる。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第一実施形態)
図2は、本発明の第一実施形態に係る燃料噴射弁としてのインジェクタの断面図である。第一実施形態によるインジェクタ10は、例えば直噴式のガソリンエンジンに適用される。なお、インジェクタ10は、直噴式のガソリンエンジンに限らず、予混合式のガソリンエンジン、またはディーゼルエンジンなどに適用してもよい。直噴式のガソリンエンジンに第一実施形態によるインジェクタ10を適用する場合、インジェクタ10は図示しないエンジンヘッドに搭載される。
インジェクタ10のハウジング11は筒状に形成されている。ハウジング11は、第一磁性部12、非磁性部13および第二磁性部14を有している。非磁性部13は、第一磁性部12と第二磁性部14との磁気的な短絡を防止している。固定コア15は、磁性材料により筒状に形成されている。固定コア15は、ハウジング11の内周側にハウジング11と同軸に固定されている。可動コア16は、磁性材料で筒状に形成され、ハウジング11の内周側に収容されている。可動コア16は、ハウジング11の内周側を軸方向へ往復移動可能である。
ハウジング11の外周側にはスプール17が装着されている。スプール17にはコイル18が巻回されている。スプール17およびコイル18の外周側は樹脂モールド19により覆われている。コイル18は、樹脂モールド19により形成されているコネクタ20に埋設されているターミナル21と接続されている。ターミナル21を経由してコイル18に通電されると、固定コア15と可動コア16との間に磁気吸引力が発生する。
アジャスティングパイプ22は、固定コア15の内周側に圧入されている。アジャスティングパイプ22の内周側は、燃料通路23を形成している。アジャスティングパイプ22は、可動コア16側の端部がスプリング24に当接している。スプリング24は、一方の端部がアジャスティングパイプ22に当接し、他方の端部が可動コア16に当接している。これにより、スプリング24は可動コア16を反固定コア方向へ付勢する。アジャスティングパイプ22の圧入量を調整することにより、可動コア16を付勢するスプリング24の荷重が調整される。
ハウジング11は、図示しない燃料タンクから燃料が供給される燃料入口25を有している。燃料入口25から流入した燃料は、フィルタ26を経由してハウジング11の内周側に流入する。フィルタ26は、燃料に含まれる異物を除去する。
ノズルホルダ27は、筒状に形成され、ハウジング11の端部に接続されている。ノズルホルダ27の内周側には、弁ボディ30が固定されている。弁ボディ30は、筒状に形成され、例えば圧入あるいは溶接などによりノズルホルダ27に固定されている。
図3は、インジェクタの要部を拡大した断面図である。弁ボディ30は、内壁面30aに先端に近づくにつれて内径が小さくなる円錐状の弁座31を有している。弁ボディ30の反ハウジング側の端部とノズルホルダ27との間には、噴孔部材としての噴孔プレート40が設置されている。噴孔プレート40には噴孔が形成されている。
弁部材としてのノズルニードル32は、ハウジング11、ノズルホルダ27および弁ボディ30の内周側に軸方向へ往復移動可能に収容されている。ノズルニードル32は、弁ボディ30と同軸上に配置されている。ノズルニードル32は、一方の端部が可動コア16に接続されている。これにより、ノズルニードル32は、可動コア16と一体に軸方向へ往復移動可能である。ノズルニードル32の反可動コア側の端部には、弁ボディ30の弁座31に着座可能な当接部33が形成されている。ノズルニードル32と弁ボディ30との間には、燃料が流れる燃料通路34が形成される。ノズルニードル32の当接部33よりも先端側すなわち噴孔プレート40側には、円錐部35が形成されている。また、当接部33よりも燃料流れ下流側において、ノズルニードル32の外壁面と、弁ボディ30の内壁面30aと、噴孔プレート40の弁ボディ30側の面とにより囲まれた空間に燃料室36が形成される。燃料室36は、扁平な略円錐台形状に形成される。
燃料入口25からハウジング11の内周側に流入した燃料は、フィルタ26、アジャスティングパイプ22の内周側に形成される燃料通路23、ならびに固定コア15の内周側を経由して、可動コア16の内周側に流れる。可動コア16の内周側の燃料は、可動コア16の内周と外周とを連通する燃料孔28を経由してハウジング11とノズルニードル32との間へ流れる。そして、燃料は、ノズルホルダ27とノズルニードル32との間を経由して、弁ボディ30とノズルニードル32との間に形成される燃料通路34へ流入する。
コイル18に通電されていないとき、ノズルニードル32はスプリング24の付勢力により可動コア16とともに図2の下方へ移動している。そのため、当接部33は弁座31に着座し、燃料通路34と燃料室36とは連通していない。その結果、燃料通路34から燃料室36へ流入した燃料は噴孔から噴射されない。
コイル18に通電されると、固定コア15と可動コア16との間には磁気吸引力が発生する。これにより、可動コア16ならびに可動コア16と一体のノズルニードル32は、スプリング24の付勢力に抗して図2の上方すなわち固定コア15方向へ移動する。そのため、当接部33は弁座31から離座し、燃料通路34と燃料室36とは連通する。その結果、燃料通路34から燃料室36へ流入した燃料は噴孔から噴射される。
コイル18への通電が停止されると、固定コア15と可動コア16との間の磁気吸引力が消滅する。これにより、可動コア16ならびに可動コア16と一体のノズルニードル32は、スプリング24の付勢力により図2の下方へ移動する。そのため、当接部33は再び弁座31に着座し、燃料通路34と燃料室36とは連通が遮断される。その結果、燃料室36から噴孔へ燃料は流入せず、燃料の噴射は終了する。
噴孔プレート40は、弁ボディ30の先端側すなわち反ハウジング側に取り付けられている。すなわち、噴孔プレート40は、弁座31に対し燃料流れの下流側に設置されている。噴孔プレート40は、弁ボディ30と同軸のカップ状に形成されており、底部に噴孔を形成している。各噴孔は燃料入口側において燃料室36に連通している。
次に、噴孔プレート40の詳細について説明する。
図4(A)は噴孔プレート40を弁ボディ30側から見た上面図、図4(B)は図4(A)に示す仮想直線42の断面図である。図4(A)に示すように噴孔プレート40は弁部材側を向く面上を延びる仮想直線で複数の領域に分割され、各領域にそれぞれ複数の噴孔を有している。具体的には弁ボディ30の中心軸上で交差する2つの仮想直線42と仮想直線43とで4つの領域に均等に分割され、各領域にそれぞれ3つの噴孔を有している。噴孔についての詳細は後述する。ここで弁ボディ30の中心軸とは図4(A)において点48を通り紙面に垂直な直線である。なお、分割する領域の数はインジェクタ10が適用されるエンジンの性能に応じて任意に設定可能である。また、一つの領域に設ける噴孔の数はインジェクタ10が適用されるエンジンの性能に応じて2以上の任意の数に設定可能である。
図1(A)は、弁ボディ30側から見た噴孔プレート40を拡大して示す上面図である。噴孔プレート40は、領域51に噴孔44a、44b及び44cを有し、領域52に噴孔45a、45b及び45cを有し、領域53に噴孔46a、46b及び46cを有し、領域54に噴孔47a、47b及び47cを有している。図1(B)は、噴孔45bを拡大して示す上面図である。図1(B)に示すN−N線は噴孔45bを上面視したときの噴孔45bの噴孔軸線49a(図1(D)参照)に重なる線であり、図示するように噴孔45bはその噴孔軸線が弁ボディ30側から反弁ボディ30側に向かって仮想直線42側に傾いている。図1(A)に示す噴孔47bも同様である。図1(C)は、噴孔44bを拡大して示す上面図である。図1(C)に示すK−K線は噴孔44bを上面視したときの噴孔44bの噴孔軸線49b(図1(E)参照)に重なる線であり、図示するように噴孔44bは傾き方が緩やかではあるが弁ボディ30側から反弁ボディ30側に向かって仮想直線43側に傾いている。図1(A)に示す噴孔46bも同様である。それ以外の噴孔は全て噴孔軸線が弁ボディ30側から反弁ボディ30側に向かって仮想直線42からも仮想直線43からも離間する側へ傾斜している。
同一領域に配置されている仮想直線側へ傾斜している噴孔といずれの仮想直線からも離間する側へ傾斜している噴孔とは、径方向にずれて配置されている。例えば仮想直線側へ傾斜している噴孔は全て中心軸を中心とする仮想的な円75上にあり、仮想直線から離間する側へ傾斜している噴孔は全て円75と同心の仮想的な円76上にある。円76は円75より半径が大きいため、従って仮想直線側へ傾斜している噴孔と仮想直線から離間する側へ傾斜している噴孔とは、径方向にずれて配置されていることになる。このように配置すると、例えば噴孔44a及び噴孔44cが噴射する液柱と噴孔44bが噴射する液柱とが干渉し難くなるため、燃料の液柱から噴霧へのばらけがより促進され、燃料の微粒化を更に促進することができる。
また、噴孔軸線が仮想直線側へ傾斜している各噴孔は、その噴孔軸線が、隣接する領域において噴孔軸線が仮想直線側へ傾斜している噴孔とは異なる仮想直線側へ傾斜している。例えば噴孔44bは、隣接する領域52の噴孔45b及び隣接する領域54の噴孔47bが傾斜している仮想直線42とは異なる仮想直線である仮想直線43側へ傾斜している。このように傾斜させると噴孔44bから噴射される液柱は噴孔45bや噴孔47bから噴射される液柱と同一の仮想直線を跨がなくなるため、仮想直線を跨いで噴射される液柱同士の干渉を低減できる。
図1(D)は図1(B)に示すN−N線の断面図、図1(E)は図1(C)に示すK−K線の断面図である。本実施形態の全ての噴孔は図示するように燃料入口側の開口面積より燃料出口側の開口面積の方が広い所謂テーパ噴孔である。
図5は、燃料が噴射される方向を示す模式図である。図5は噴孔プレート40を弁ボディ30の逆側から見た図であり、具体的には図2においてX方向から見た図である。図示するように領域51の噴孔44a及び噴孔44c、並びに領域54の噴孔47bは、燃料をV方向に噴射する。領域54の噴孔47a及び噴孔47c、並びに領域53の噴孔46bは、燃料をW方向に噴射する。領域52の噴孔45a及び噴孔45c、並びに領域51の噴孔44bは、燃料をY方向に噴射する。領域53の噴孔46a及び噴孔46c、並びに領域52の噴孔45bは、燃料をZ方向に噴射する。従って、ある一つの方向へは、一つの領域に配置されている2つの噴孔と、それに隣接する2つの領域のうちいずれか一方の領域に配置されている一つの噴孔とにより燃料が噴射される。
次に、インジェクタ10の効果について説明する。
図6は、本発明の噴孔プレート40による液柱の干渉を示す模式図である。ここで液柱61は噴孔47bから噴射された液柱、液柱62は噴孔44cから噴射された液柱、液柱63は噴孔44aから噴射された液柱を示している。図示するように噴孔44cと噴孔47bとは距離が離れているため液柱62と液柱61との干渉が始まる位置64が従来の位置に比べて噴孔プレートから遠くなっている。従って同方向へ噴射される液柱同士の干渉が低減する。
図7は燃料が干渉する様子を反弁ボディ30側から見た模式図であって、図7(A)は比較例としての従来の噴孔プレート100、図7(B)は本発明の噴孔プレート40を示している。図7(B)から明らかなように本発明の噴孔プレート40では噴射空間がより有効に利用されており、特に噴孔45bから噴射される液柱71及び噴孔47bから噴射される液柱72は他の液柱との干渉が従来に比べて低減していることがわかる。また、噴孔44bから噴射される液柱73及び噴孔46bから噴射される液柱74も他の液柱との干渉が従来に比べて低減していることがわかる。
以上説明したように、本発明の一実施形態に係るインジェクタ10によると液柱同士の干渉を低減できる。従って燃料の液柱から噴霧へのばらけが促進され、微粒化を促進できる。
また、インジェクタ10によると、噴孔プレート40の反弁ボディ30側を向く面が1つ以上の仮想直線によって2つ以上の領域に均等に分割されるため、各領域から燃料を均等に噴射することができる。
(第二実施形態)
第二実施形態は噴孔がストレート噴孔の場合の例である。
図8(A)は第二実施形態の噴孔プレート80を弁ボディ30側から見た上面図、図8(B)は弁ボディ30側から見た噴孔プレート80を拡大して示す上面図である。
図9(A)は噴孔82bを拡大して示す上面図、図9(B)は噴孔81bを拡大して示す上面図である。図9(A)に示すP−P線は噴孔82bを上面視したときの噴孔82bの噴孔軸線85a(図9(C)参照)に重なる線であり、図示するように噴孔82bは弁ボディ30側から反弁ボディ30側に向かって仮想直線92側に傾いている。図8(B)に示す噴孔84bも同様である。図9(B)に示すR−R線は噴孔81bを上面視したときの噴孔81bの噴孔軸線85b(図9(D)参照)に重なる線であり、図示するように噴孔81bは傾き方が緩やかではあるが弁ボディ30側から反弁ボディ30側に向かって仮想直線91側に傾いている。図8(B)に示す噴孔83bも同様である。それ以外の噴孔は全て噴孔軸線が反弁ボディ30側に向かって仮想直線92からも仮想直線93からも離間する側へ傾斜している。
図9(C)は図9(A)に示すP−Pの断面図、図9(D)は図9(B)に示すR−R線の断面図である。第二実施形態の全ての噴孔は図示するように燃料入口側の開口面積と燃料出口側の開口面積とが等しい所謂ストレート噴孔である。
本発明の第二実施形態は、その他の点において第一実施形態と実質的に同一である。
(第三実施形態)
図10は、第三実施例の噴孔プレート151を弁ボディ30側から見た拡大図である。図示するように噴孔プレート151は弁部材側を向く面上を延びる一つの仮想直線152で領域153と領域154との2つの領域に均等に分割され、各領域にそれぞれ3つの噴孔を有している。具体的には、噴孔プレート151は領域153に噴孔153a、153b及び153cを有し、領域154に噴孔154a、154b及び154cを有している。図中の矢印155〜矢印160は各噴孔が液柱を噴射する方向を示している。図示するように噴孔153bは弁ボディ30側から反弁ボディ30側に向かって仮想直線152側に傾いている。噴孔154bも同様である。それ以外の噴孔は全て噴孔軸線が弁ボディ30側から反弁ボディ30側に向かって仮想直線152から離間する側へ傾斜している。
本発明の第三実施形態は、その他の点において第一実施形態と実質的に同一である。
本発明の第一実施形態による噴孔部材を示す図であって、(A)は噴孔近傍の拡大図、(B)及び(C)は噴孔を示す模式図、(D)は(B)に示す噴孔の断面図、(E)は(C)に示す噴孔の断面図である。 本発明の第一実施形態によるインジェクタを示す断面図である。 本発明の第一実施形態によるインジェクタの要部を拡大した断面図である。 本発明の第一実施形態による噴孔部材を示す図であって、(A)は概略図、(B)は断面図である。 本発明の第一実施形態による噴孔部材を図4(A)とは逆側からみた概略図である。 本発明の第一実施形態による噴孔部材が燃料を噴射する様子を示す模式図である。 (A)は従来の噴孔部材が燃料を噴射する様子を示す模式図、(B)は本発明の第一実施形態による噴孔部材が燃料を噴射する様子を示す模式図である。 本発明の第二実施形態による噴孔部材を示す図であって、(A)は概略図、(B)は噴孔近傍の拡大図である。 (A)及び(B)は本発明の第二実施形態による噴孔を示す模式図、(C)は(A)に示す噴孔の断面図、(D)は(B)に示す噴孔の断面図である。 本発明の第三実施形態による噴孔部材の噴孔近傍の拡大図である。 (A)は従来の噴孔部材を示す模式図、(B)は従来の噴孔部材が燃料を噴射する様子を示す模式図である。
符号の説明
10 インジェクタ(燃料噴射弁)、30a 内壁面、30 弁ボディ、31 弁座、34 燃料通路、40 噴孔プレート(噴孔部材)、42 仮想直線、43 仮想直線、44a〜44c 噴孔、45a〜45c 噴孔、46a〜46c 噴孔、47a〜47c 噴孔、49a、49b 噴孔軸線、80 噴孔プレート(噴孔部材)、81a〜81c 噴孔、82a〜82c 噴孔、83a〜83c 噴孔、84a〜84c 噴孔、85a、85b 噴孔軸線、91 仮想直線、92 仮想直線、151 噴孔プレート(噴孔部材)、152 仮想直線、153a〜153c 噴孔、154a〜154c 噴孔

Claims (4)

  1. 燃料通路を形成する内壁面に弁座を有する弁ボディと、
    前記弁座に対し燃料流れの下流側に配置され、前記燃料通路を流れる燃料を噴射する複数の噴孔を形成している噴孔部材と、
    前記弁座に着座することにより前記噴孔からの燃料の噴射を遮断し、前記弁座から離座することにより前記噴孔からの燃料の噴射を許容する弁部材とを備え、
    前記噴孔部材は、前記弁部材側を向く面上の仮想直線であって前記弁ボディの中心軸を通る一つ以上の仮想直線で分割される各領域にそれぞれ複数の噴孔を有し、各領域において一部の噴孔はその噴孔軸線が反弁ボディ側に向かっていずれかの仮想直線側へ傾斜し、他の噴孔はその噴孔軸線が反弁ボディ側に向かっていずれの仮想直線からも離間する側へ傾斜していることを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 噴孔軸線がいずれかの仮想直線側へ傾斜している前記噴孔と、噴孔軸線がいずれの仮想直線からも離間する側へ傾斜している前記噴孔とは、径方向にずれて配置されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射弁。
  3. 前記噴孔部材は、1つ以上の仮想直線によって2つ以上の領域に均等に分割されることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料噴射弁。
  4. 前記噴孔部材は、2つ以上の仮想直線によって4つ以上の領域に分割され、
    噴孔軸線が仮想直線側へ傾斜している各噴孔は、その噴孔軸線が、隣接する領域において噴孔軸線が仮想直線側へ傾斜している噴孔とは異なる仮想直線側へ傾斜していることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の燃料噴射弁。
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