JP2004019373A - 溶接鉄筋網 - Google Patents

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Abstract

【課題】一定の面積単位毎に工場で生産され、設置箇所にて連結することにより、広い範囲に効率良く、且つ均質な配筋を施すことを実現可能とする新規な構造からなる溶接鉄筋網を提供する。
【解決手段】複数本の縦線2と、略矩形格子状配置として一体化した複数本の横線3とを有し、略等間隔配置となる幾数本かの縦線の一方の突出端、および/または、略等間隔配置となる幾数本かの横線の一方突出端に、連結用鈎部4を形成した溶接鉄筋網1である。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の目的】
この発明は、鉄筋コンクリート造建築物の基礎や壁、床スラブ、護岸法面、コンクリート舗装道路、プレキャスト・コンクリート製品等を補強してひび割れや破損を防止する配筋技術に関するものであり、特に、一定の面積単位毎に工場で生産され、設置箇所にて連結することにより、広い範囲に効率良く、且つ均質な配筋を施すことを実現、可能とする新規な構造からなる溶接鉄筋網を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】
建築物のコンクリート壁や床スラブ、コンクリート舗装道路等を補強してひび割れや破損を防止するため、建設現場のコンクリート打設箇所に、直径6〜50mm前後までの丸鋼や異形鉄筋等を設置し、これら鉄筋同士の交叉箇所の夫々を必要に応じて鉄線からなる結束線で緊結して一体的に組み立てることにより、コンクリート型枠内に必要強度に応じた配筋を施すことが一般に行われており、こうした丸鋼や異形鉄筋を工事現場で組み合わせて配筋する工法は、高度な作業技術を要求され、作業者の技能、熟達度合いによって作業時間に大きな差を生じてしまう上、万が一正確な配筋がなされなかった場合には、建築物の強度に大きな問題を残すこととなってしまうことから、熟練作業者の充分な確保と、こと細かな工事監理を遂行することが求められる。
【0003】
しかしながら、建築現場では、多種多様な工事業者が、夫々の専門分野の施工を行うために、既に配筋作業を完了し、工事監理者がその内容を確認して配筋作業が適正に行われたことを確認した後に、入り込んで鉄筋位置を動かしてしまう虞れもあり、現場で自在に組み立てることのできる丸鋼や異形鉄筋を、結束線で緊結した配筋構造は、コンクリート打設を行うまで細心の注意を払わなければならず、作業効率を向上させることが困難であった。
【0004】
そのため、最近では、高品質を確保しやすい工場生産によって複数本の縦線と横線とを格子形状に交叉させて溶接し、一体化した溶接鉄筋網を、工事現場に運び、設置箇所に応じた枚数の溶接鉄筋網を、配置して隣接状配置となった溶接鉄筋網同士の適所を結束線で緊結するという配筋作業が行われるようになり、熟練作業者の確保が困難となった工事現場の作業性を高め、鉄筋コンクリートの品質の安定化に効を奏するものとなっている。
【0005】
溶接鉄筋網は、丸鋼や異形鉄筋等を一本ずつ配筋するのに比較し、遥かに正確且つ迅速に設置することができる上、各交叉部分が確りと溶接されているので高い強度を確保することができ、しかも配筋作業後の電気、水道その他の配線管工事やコンクリート打設作業の際の配筋の乱れを防止し易いという秀れた点をもっているが、一枚毎の溶接鉄筋網の強度が高い分、複数枚を接続した場合には、相互の接続部分に応力が集中することとなるが、その接合部分の緊結強度が個々の作業者によって異なり、不注意な連結をしてしまうと打設コンクリートの強度を大幅に低下させてしまう虞れがあった。
【0006】
こうした溶接鉄筋網の連結構造を改良したものとして特開昭62−84844号公報に開示された溶接金網のように、従前までの結束線ではなく、予め螺旋状に形成された連結金具を用いて溶接鉄筋網同士を連結する構造や、実開昭64−26477号公報の溶接金網連結体に開示された、溶接金網の各端部に環を形成し、隣接する溶接金網の環部同士を同心状に配置させ、これらの環部に共通の連結骨線を挿通して、隣接する溶接金網を連結する技術等が既に開発されているが、何れも溶接鉄筋網の外に連結用の別部品を必要とするため、部品点数を増大させ、配筋作業を繁雑なものにしてしまうという欠点をもつものであった。
【0007】
この発明は、以上のように、溶接鉄筋網は、正確で安定した配筋構造を確保することができるという利点があって次第に利用範囲を拡大しているものの、圧縮強度に秀れる鉄筋コンクリート内で引張強度を担う溶接鉄筋網が、互いの連結部分を結束線に頼る構造では、さらに高い強度を確保することができず、また、溶接鉄筋網同士の連結専用に別部品を設けた構造とするれば、部品点数を増大させて部品管理や配筋作業を繁雑化してしまいという欠点を生じてしまうという問題があり、それら諸問題を解消する策はないものかとの判断から、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規な構造からなる溶接鉄筋網を実現化することに成功したものであり、以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構成を詳述することとする。
【0008】
【発明の構成】
図面に示すこの発明を代表する実施例からも明確に理解されるように、この発明の溶接鉄筋網は、基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、所定間隔を隔てて平行状に配列された複数本の縦線と、これら縦線の配列が形成する平面の一面側に、所定寸法の網目を多数形成するよう略矩形格子状配置として互いの交叉箇所同士を一体化した複数本の横線とを有し、略等間隔配置となる幾数本かの縦線の一方端、および/または、略等間隔配置となる幾数本かの横線の一方端を、連結の際に重ね合わせ状となる方向に向けて90〜180゜前後折曲して略L型状あるいは略「つ」の字状の連結用鈎部を形成してなるものとした構成を要旨とする溶接鉄筋網である。
【0009】
この基本的な構成からなる溶接鉄筋網を、より具体的な構成のものとして示すと、所定間隔を隔てて平行状に配列された複数本の縦線と、これら縦線の配列が形成する平面の一面側に、所定寸法の網目を多数形成するよう略矩形格子状配置として互いの交叉箇所同士を一体化した複数本の横線とを有し、略等間隔配置となる幾数本かの縦線の一方端、および/または、略等間隔配置となる幾数本かの横線の一方端を、連結の際に重ね合わせ状となる方向に向けて90〜180゜前後折曲して略L型状あるいは略「つ」の字状の連結用鈎部を形成する一方、縦線の他方端側適所に位置する横線間に、これら横線と平行状に配置されて連結用鈎部が直接的に係合可能な連結用横線、もしくは連結用鈎部が掛着する横線に隣接配置して補強する補強用横線の何れか一方もしくは双方を各縦線との交叉箇所で一体化し、横線の他方端側適所に位置する縦線間に、これら縦線と平行状に配置されて連結用鈎部が直接的に係合可能な連結用縦線、もしくは連結用鈎部が掛着する縦線に隣接配置して補強する補強用縦線の何れか一方もしくは双方を各横線との交叉箇所で一体化してなるものとした溶接鉄筋網であるということができる。
【0010】
この発明の溶接鉄筋網を、別の表現によるものとすれば、所定間隔を隔てて平行状に配列された複数本の縦線と、これら縦線の配列が形成する平面の一面側に、所定寸法の網目を多数形成するよう略矩形格子状配置として互いの交叉箇所同士を一体化した複数本の横線とを有し、略等間隔配置となる幾数本かの横線の一方の突出端を、連結の際に重ね合わせ状となる方向に向けて90〜180゜前後折曲して略L型状あるいは略「つ」の字状の連結用鈎部を形成した構成からなる溶接鉄筋網ということができる。
【0011】
これを、さらに具体的な構成で示せば、所定間隔を隔てて平行状に配列された複数本の縦線と、これら縦線の配列が形成する平面の一面側に、所定寸法の網目を多数形成するよう略矩形格子状配置として互いの交叉箇所同士を一体化した複数本の横線とを有し、少なくとも略等間隔配置となる幾数本かの横線の一方の突出端を、連結の際に重ね合わせ状となる方向に向けて90〜180゜前後折曲して略L型状あるいは略「つ」の字状の連結用鈎部を形成する一方、横線の他方端側適所に位置する縦線間には、これら縦線と平行状に配置されて連結用鈎部が直接的に係合可能な連結用縦線、もしくは連結用鈎部が掛着する縦線に隣接配置して補強する補強用縦線の何れか一方もしくは双方を各横線との交叉箇所で一体化してなる溶接鉄筋網であるということができる。
【0012】
縦線は、交叉状に配置された複数本の横線と一体化して溶接鉄筋網の長さ方向に連続する強度を確保する機能を果たすものであり、長さ方向に継ぎ目なく連続する丸鋼あるいは異形鉄筋等から形成しなければならず、適宜等間隔を隔てた幾数本かの一方端を、折曲して連結用鈎部としたものとする外、残りの端部は、そのまま直線状の突出端とすべきであり、互換性や作業性を確保するために、一般的な規格寸法に統一したものとするのが望ましいく、具体的には3.2〜6mm前後の線径とし、2〜4m程度の長さに設定されたものとするのが望ましいが、建築物の規模等に応じて適宜設定することができる。
【0013】
横線は、交叉状に配置された複数本の縦線と一体化して溶接鉄筋網の巾方向に連続する強度を確保する機能を果たすものであり、巾方向に継ぎ目なく連続する丸鋼あるいは異形鉄筋等から形成しなければならず、適宜等間隔を隔てた幾数本かの一方端を、折曲して連結用鈎部とする外、残りの端部を、直線状のままの突出端とすべきであって互換性や作業性を確保するために、一般的な規格寸法に統一したものとするのが望ましいく、具体的には3.2〜6mm前後の線径とし、1〜2m程度の長さに設定されたものとするのが望ましいが、縦線と同様に建築物の規模等に応じて適宜設定することができる。
【0014】
連結用鈎部は、隣接状に重ね合わせられた溶接鉄筋網の縁部同士を掛着状に連結し、特に溶接鉄筋網同士を引き離そうとする方向への引張力に抗して連結状態を強固に保持する機能を果たすものであり、少なくとも略等間隔配置となる幾数本かの縦線または横線の一方端を、溶接鉄筋網同士の互いの縁部を連結する際に重ね合わせ状となる方向に向けて90〜180゜前後折曲して略L型状あるいは略「つ」の字状に形成したものとしなければならず、必要に応じて、その先端部付近を180゜を越えて内側に折曲し、または、プレスして直径を拡大し、あるいは、内側へ向けて凸山状に折曲する等した脱落防止片を形成したものとすることができる。
【0015】
また、連結用鈎部は、後述する実施例にも示すように溶接鉄筋網の最外側に位置する縦線と一致する横線の一方端に形成したものとすることができる外、最外側の縦線から横網目一個分もしくは横網目半分の寸法を外側に延伸させた横線の突出端に形成したものとすることが可能であり、最外側の縦線から溶接鉄筋網内側に、横網目一個分もしくは横網目半分の寸法となる内側位置に、横線の一方端を短縮状として、横網目内側の適宜位置に形成したものとすることも可能であり、縦線に連結用鈎部を形成する場合にも、最外側の横線から縦網目一個分もしくは縦網目半分の寸法を延伸させた縦線突出端、または同寸法を短縮させ、縦網目内側の縦線端に形成した構造とすることができる。
【0016】
連結用縦線は、横線の他方端側適所に位置する縦線間に、連結する溶接鉄筋網の適宜横線の突出端に形成された各連結用鈎部を掛着可能とする機能を果たすものであって連結に充分に耐える強度を確保できるよう縦線と同一もしくは略同等の素材を選択し、横線と交叉する箇所の全てを一体化したものとすべきである。
【0017】
補強用縦線は、連結用鈎部が掛着する縦線に隣接配置して掛着した周辺を補強する機能を果たすものであり、縦線と同様の形状寸法に形成され、連結用鈎部が掛着する縦線に近接するよう平行状に配置させ、横線との交叉箇所の全てを一体化したものとすべきである。
【0018】
連結用横線は、縦線の他方端側適所に位置する横線間に、連結する溶接鉄筋網の適宜縦線の突出端に形成された各連結用鈎部を掛着可能とする機能を果たすものであり、充分な連結強度を確保できるよう横線と同一もしくは略同等の素材を選択し、縦線と交叉する箇所の全てを一体化したものとすべきである。
【0019】
補強用横線は、連結用鈎部が掛着する横線に隣接配置して掛着した周辺を補強する機能を果たすものであり、横線と同様の形状寸法に形成され、連結用鈎部が掛着する横線に近接するよう平行状に配置させ、縦線との交叉箇所の全てを一体化したものとすべきである。
以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構造について詳述することとする。
【0020】
【実施例】
図1の溶接鉄筋網の概略的な平面図、および図2の溶接鉄筋網の概略的な側面図に示される事例は、直線状の鉄線からなる複数本の縦線を、所定間隔を隔てて平行に配置し、これら縦線の配列が形成する平面の一面側に直線状の鉄線からなる複数本の横線を、所定寸法の網目を多数形成するよう略矩形格子状配置として互いの交叉箇所同士を、電気抵抗溶接によって一体化した上、適宜間隔置き毎の横線突出端を、工事現場に設置する際に重ね合わせ状となる方向に向けて約180゜折曲して略「つ」の字状の連結用鈎部を形成した基本的構成からなるこの発明に包含される溶接鉄筋網における代表的な一実施例を示すものである。
【0021】
当該溶接鉄筋網1は、直径6mm、長さ2mの丸鋼からなる複数本の縦線2,2,……を200mm間隔毎に平行状に配置させ、これら平行状に配置された複数本の縦線2,2,……が形成する平面の一面側に対して直径6mm、長さ1mの丸鋼からなる複数本の横線3,3,……を、各縦線2,2,……に直交状の配置とし、各縦線2,2,……および横線3,3,……の端部を、井桁状に四方に突出させるよう、200mm間隔毎に平行状の配置とし、二本置きおよび次の三本置きとなる箇所の夫々には、横線3の一本分の間隙を形成するように、二本の横線3,3が近接、平行状に配置させたものとし、縦線2,2,……と横線3,3,……との互いの交叉箇所の全てを、電気抵抗溶接によって一体化したものであって、前記一本分の隙間を形成して配列された横線3,3および、その間に三本並ぶ横線3,3,3中の中央一本の横線3の各一端側突出端を、同端最外側に位置する縦線2を、内側配置とするように約180゜折曲して夫々に略「つ」の字状の連結用鈎部4,4,……を形成したものとなっている。
【0022】
こうした溶接鉄筋網1には、図5の溶接鉄筋網の概略的な平面図、および図6の溶接鉄筋網の概略的な側面図に示される事例のように、各横線3,3,……の連結用鈎部4,4,……を形成したのとは反対側端の、縦線2,2間の双方から100mm隔てた位置に、直径6mm、長さ2mの一本の補強用縦線21を、縦線2,2に平行状となるよう、電気抵抗溶接によって一体に結合したものとすることが可能である。
【0023】
また、溶接鉄筋網1は、図9の溶接鉄筋網の概略的な平面図、および図10の溶接鉄筋網の概略的な側面図に示す事例のように、各横線3,3,……の連結用鈎部4,4,……を形成したのとは反対側端の、端部から二本目と三本目の縦線2,2間に、該端部から二本目の縦線2から150mm、三本目の縦線2から50mmとなる位置に、直径6mm、長さ2mの一本の連結用縦線22を、各縦線2,2に平行状となるよう、電気抵抗溶接によって一体に結合したものとすることも可能である。
【0024】
さらにまた、連結用鈎部4は、図13の連結用鈎部を示す側面図に示されるように、先端付近を側方からのプラス加工によって平面状に圧縮変形させて「つ」の字状の先端部間隙巾を狭巾化する脱落防止片41を形成したり、あるいは図14の連結用鈎部の側面図に示すように、凸字形に折曲した脱落防止片41を形成することが可能である外、図15の連結用鈎部の側面に示されるように、連結用鈎部4の先端を180゜を越えて内側に折曲した脱落防止片41を形成したものとすることができる。
【0025】
【作用】
以上のとおりの構成からなるこの発明の溶接鉄筋網1は、図1および図2のような構造とすれば、図3の溶接鉄筋網の連結状態の平面図、および図4の溶接鉄筋網の連結状態の側面図に示されるように、同一構造の二枚の溶接鉄筋網1,1同士の、一方の連結用鈎部4,4,……を、他方の溶接鉄筋網1の横線3,3,……の連結用鈎部4,4,……が設けられていない側の最も端側に位置する縦線2に、係合して連結状とし、一本分の間隔をあけた横線3,3間に、他方の同様に一本分の間隔をあけた横線3,3の中の何れか一方を嵌合するようにしいて縦線2軸心方向の移動を阻止するものとして連結作業を完了するか、もしくは、双方の溶接鉄筋網1,1同士の縦線2,2,……および横線3,3,……が互いに交叉状となっている複数箇所の中の適所を、図示しない結束線で緊結したものとすることが可能である。
【0026】
また、図5および図6のように、補強用縦線21を設けた構造とすれば、図7の溶接鉄筋網の連結状態の平面図、および図8の溶接鉄筋網の連結状態の側面図に示されるように、同一構造の二枚の溶接鉄筋網1,1同士の、一方の連結用鈎部4,4,……を、他方の溶接鉄筋網1の連結用鈎部4,4,……とは反対側となる最も端側の縦線2に係合し、連結状とすれば、それに近接配置された補強用縦線21が、連結用鈎部4,4,……を係合した縦線2およびその周辺の横線3,3,……を補強して二枚の溶接鉄筋網1,1同士の連結強度を、一段と強固なものとすることが可能である。
【0027】
そして、図9および図10に示したように、連結用縦線22を設けた構造とすれば、図11の溶接鉄筋網の連結状態の平面図、および図12の溶接鉄筋網の連結状態の側面図に示されるように、同一構造の二枚の溶接鉄筋網1,1同士の、一方の連結用鈎部4,4,……を、他方の溶接鉄筋網1の連結用鈎部4,4,……とは反対側となる最も端側の縦線2から、二本目の縦線2と三本目の縦線2との間に設けられた連結用縦線22に係合して連結状とすれば、連結用縦線22が結合する横線3,3,……や、これに隣接する縦線2,2,……等が、互いに連結部分に働く応力を分散して高い強度を確保するものとなる。さらに、連結用鈎部4,4,……を係合した溶接鉄筋網1と、他方の溶接鉄筋網1の連結用縦線22およびこれに近接する横線3,3,……や、縦線2,2,……等の適所とを、結束線によって緊結すれば、溶接鉄筋網1,1同士の連結を一層強固なものとすることが可能である。
【0028】
また、図13〜図15に示したように連結用鈎部4の先端付近に、適宜形状に形成された各脱落防止片41を形成すれば、各連結用鈎部4の縦線2または連結用縦線22への連結を、より確実なものとして不用意な脱落を防止し、結束線による緊結を不要とすることが可能となる。
【0029】
【効果】
以上のとおり、この発明の溶接鉄筋網によれば、工場生産によって精密で効率的に大量生産することができると共に、連結用鈎部を形成したことにより、工事現場での配筋作業を効率的に行うことができる上、熟練を要さずとも強固な連結構造を確保することができ、しかも配筋作業終了後に工事監理者が、各溶接鉄筋網の接続状態を確認するだけで、作業確認を簡潔に完了することができるものとなり、従前までの丸鋼や異形鉄筋を現場で組み合わせて一本毎に結束線で緊結する作業や、溶接鉄筋網同士を連結専用の別部品によって連結していた配筋作業等に比較して、格段に効率的で品質の高い鉄筋コンクリートの打設を実現可能とすることができるという秀れた特徴が得られるものである。
【0030】
特に、実施例に説明した溶接鉄筋網は、上記した特徴に加え、図3および図4中の一本分の間隙を形成するよう近接配置された二本の横線3,3間に、連結する溶接鉄筋網1の同様に近接配置された横線3,3の中の一方を嵌合させるように連結すれば、縦線2軸心の方向にズレ動くことのないよう簡単に固定することができる。
【0031】
さらに、図7および図8に示したように、補強用縦線21を設けたことにより、これに隣接する縦線2に、連結する溶接鉄筋網1の連結用鈎部4,4,……を掛着したときに、高い連結強度を確保することができ、溶接鉄筋網1の連結部付近における変形や破損を防止することができ、また、図9および図10中に示したように、二個目の横網目となる位置の、連結用鈎部4,4,……を設けたのとは反対側となる横線3,3,……端部側であって最外側から二番目の縦線2近傍に連結用縦線22を設けたものとすれば、図11および図12に示したように、隣接する縦線2,2と相俟って連結用鈎部4,4,……強固に繋ぎ止めることができると共に、連結される溶接鉄筋網1,1同士の端部側の横網目略一列分を互いに重ね合わせた状態に連結することができるので、的複数箇所を結束線で緊結してしまえば、一段と高い連結強度を確保することができるものとなる。
【0032】
そして、図13〜図15に示したように、各連結用鈎部4の先端部に様々な形状の脱落防止片41を形成したものとすれば、結束線を用いることなく、嵌着状に連結するだけで、接鉄筋網1,1同士を簡単且つ確実に連結することができ、配筋作業の労働負担を、さらに軽減することができる。
【0033】
叙述の如く、この発明の溶接鉄筋網は、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、しかも製造も容易で、従前までの溶接鉄筋網に比較して設置作業を大幅に効率化することができるので、遥かに経済的なものとすることができる上、正確且つ確実な配筋を施すことを可能とすることができ、溶接鉄筋網同士の連結用の別部品を不要として施工費用の削減と工期の短縮とを確実に達成可能にするものであり、熟練作業者の減少への対応や、経費の削減が求められる建築業界において高く評価され、広範に渡って利用、普及していくものと予想される。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明の溶接鉄筋網の技術的思想を具現化した代表的な幾つかの実施例を示すものである。
【図1】溶接鉄筋網の構造を概略的に示す平面図である。
【図2】溶接鉄筋網の概略的構造を示す側面図である。
【図3】溶接鉄筋網同士の連結構造を示す平面図である。
【図4】溶接鉄筋網同士の連結構造を示す側面図である。
【図5】補強用縦線を設けた溶接鉄筋網の構造を概略的に示す平面図である。
【図6】補強用縦線を設けた溶接鉄筋網の概略的構造を示す側面図である。
【図7】補強用縦線を設けた溶接鉄筋網同士の連結構造を示す平面図である。
【図8】補強用縦線を設けた溶接鉄筋網同士の連結構造を示す側面図である。
【図9】連結用縦線を設けた溶接鉄筋網の構造を概略的に示す平面図である。
【図10】連結用縦線を設けた溶接鉄筋網の概略的構造を示す側面図である。
【図11】連結用縦線を設けた溶接鉄筋網同士の連結構造を示す平面図である。
【図12】連結用縦線を設けた溶接鉄筋網同士の連結構造を示す側面図である。
【図13】プレス加工によって形成された脱落防止片を示す側面図である。
【図14】凸状に折曲して形成された脱落防止片を示す側面図である。
【図15】内側に折曲して形成された脱落防止片を示す側面図である。
【符号の説明】
1   溶接鉄筋網
2   縦線
21  同 補強用縦線
22  同 連結用縦線
3   横線
4   連結用鈎部
41  同 脱落防止片

Claims (5)

  1. 所定間隔を隔てて平行状に配列された複数本の縦線と、これら縦線の配列が形成する平面の一面側に、所定寸法の網目を多数形成するよう略矩形格子状配置として互いの交叉箇所同士を一体化した複数本の横線とを有し、略等間隔配置となる幾数本かの縦線の一方端、および/または、略等間隔配置となる幾数本かの横線の一方端を、連結の際に重ね合わせ状となる方向に向けて90〜180゜前後折曲して略L型状あるいは略「つ」の字状の連結用鈎部を形成してなるものとしたことを特徴とする溶接鉄筋網。
  2. 所定間隔を隔てて平行状に配列された複数本の縦線と、これら縦線の配列が形成する平面の一面側に、所定寸法の網目を多数形成するよう略矩形格子状配置として互いの交叉箇所同士を一体化した複数本の横線とを有し、略等間隔配置となる幾数本かの縦線の一方端、および/または、略等間隔配置となる幾数本かの横線の一方端を、連結の際に重ね合わせ状となる方向に向けて90〜180゜前後折曲して略L型状あるいは略「つ」の字状の連結用鈎部を形成する一方、縦線の他方端側適所に位置する横線間に、これら横線と平行状に配置されて連結用鈎部が直接的に係合可能な連結用横線、もしくは連結用鈎部が掛着する横線に隣接配置して補強する補強用横線の何れか一方もしくは双方を各縦線との交叉箇所で一体化し、横線の他方端側適所に位置する縦線間に、これら縦線と平行状に配置されて連結用鈎部が直接的に係合可能な連結用縦線、もしくは連結用鈎部が掛着する縦線に隣接配置して補強する補強用縦線の何れか一方もしくは双方を各横線との交叉箇所で一体化してなるものとした特徴とする溶接鉄筋網。
  3. 所定間隔を隔てて平行状に配列された複数本の縦線と、これら縦線の配列が形成する平面の一面側に、所定寸法の網目を多数形成するよう略矩形格子状配置として互いの交叉箇所同士を一体化した複数本の横線とを有し、略等間隔配置となる幾数本かの横線の一方の突出端を、連結の際に重ね合わせ状となる方向に向けて90〜180゜前後折曲して略L型状あるいは略「つ」の字状の連結用鈎部を形成した構成としてなることを特徴とする溶接鉄筋網。
  4. 所定間隔を隔てて平行状に配列された複数本の縦線と、これら縦線の配列が形成する平面の一面側に、所定寸法の網目を多数形成するよう略矩形格子状配置として互いの交叉箇所同士を一体化した複数本の横線とを有し、少なくとも略等間隔配置となる幾数本かの横線の一方の突出端を、連結の際に重ね合わせ状となる方向に向けて90〜180゜前後折曲して略L型状あるいは略「つ」の字状の連結用鈎部を形成する一方、横線の他方端側適所に位置する縦線間には、これら縦線と平行状に配置されて連結用鈎部が直接的に係合可能な連結用縦線、もしくは連結用鈎部が掛着する縦線に隣接配置して補強する補強用縦線の何れか一方もしくは双方を各横線との交叉箇所で一体化してなるものとした特徴とする溶接鉄筋網。
  5. 連結用鈎部が、掛着対象となる縦線もしくは横線に掛着可能な曲率を確保して略180゜折曲されたものとし、必要に応じて、その先端部付近を180゜を越えて内側に折曲し、または、プレスして直径を拡大し、あるいは、内側へ向けて凸山状に折曲する等した脱落防止片を形成してなるものとした、請求項1ないし4何れか記載の溶接鉄筋網。
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