JP2004019274A - 舗装ユニット及び舗装構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】面材の目地通りに優れた施工面を有する舗装構造を得る。
【解決手段】平面的に組み合わされた枠材からなる舗装ユニット3である。舗装ユニット3は、少なくとも2つの舗装ユニット3を組み合わせる場合、面材6を設置する面材設置部5が各舗装ユニット3の間に形成され、それによって、少なくとも1つの面材6が面材設置部5に設置されることで、各舗装ユニット3の相対的な位置が決められるように構成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】平面的に組み合わされた枠材からなる舗装ユニット3である。舗装ユニット3は、少なくとも2つの舗装ユニット3を組み合わせる場合、面材6を設置する面材設置部5が各舗装ユニット3の間に形成され、それによって、少なくとも1つの面材6が面材設置部5に設置されることで、各舗装ユニット3の相対的な位置が決められるように構成されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地表表面に敷設する舗装ユニット及び舗装構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
住宅の門扉から玄関へと至る歩行路、建築物屋上の催し会場、建物周り、ベランダ、バルコニー、工場内通路、公園、幼稚園、病院等において地表面や床面を舗装する舗装用品として、アスファルトコンクリート、タイル、石等の種々の材質からなる面材が使用されている。
【0003】
従来の舗装路(1)としては、路床の上に砕石路盤を形成し、この上に伸縮目地を設けた下地コンクリートを形成し、この上にモルタル下地を設け、複数の面材をこのモルタル下地上に敷設し、各面材を互いに接着させて施工される。これらの面材を敷設する際は、それらの境界の目地が縦横にきれいに整列するように位置決めしていく必要がある。
【0004】
また、従来の舗装路(2)としては、いわゆる砂伏せ工法により施工されるものが知られている。即ち、路床上に砕石路盤を形成した後、砂の流出を防止するためにこの上に不織布を敷き、この上に砂を転圧し、砂上にタイル等の面材を敷設する。
【0005】
さらに、従来の舗装路(3)としては、特開昭59−134204号公報明細書に記載のように、予め工場内でタイル接着用のコンクリート平板ブロックを作成し、下地である路盤上に砂を平滑に撒き、この上にコンクリート平板ブロックを置敷して設置するだけで、コンクリート平板ブロックのみを施工できるタイプのものもある。
【0006】
また、従来の舗装路(4)として、特開平8−165605号公報明細書に、平面的に組み合わされた枠材からなるユニットと舗装面を構成する面材とを備える舗装用品を複数結合してなり、前記の各ユニットに結合用枠材が機械的に結合されており、この結合用枠材によって隣り合う前記ユニットが位置決めされている舗装構造が記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の舗装路(1)〜(3)においては、いずれも下地処理のために多くの工程数と転圧機とを必要としており、しかもこうした下地処理、目地を調整しながらの敷設工程等には、現場での相当の熟練を必要としており、誰でも施工できるものではなかった。
【0008】
すなわち、従来の舗装路(3)では、舗装路(1)及び(2)に比べ、面材毎の目地合わせが不要であるものの、コンクリート平板ブロック内の格子状枠は、ブロック内でのみ構成されているため、ブロック内の面材の目地合わせが必要でなくなるに過ぎず、ブロック間での面材の目地の均一化は依然として難しく、ブロック間の面材の目地合わせに相当の熟練を要する。
【0009】
したがって、専門の職人が必要なことから人件費が高く、かつ下地処理等の工程数が多く、施工に時間がかかり、このために施工コストが高くなっていた。また、このように高額の費用を必要とすることから、公園等のように施工面積が広くなる場合には、コンクリートやアスファルト舗装が普通であった。
【0010】
また、従来の舗装路(1)〜(3)では、排水性機能が不十分であり、雨天時において雨水が表面を流れ、歩行時に滑り易く、安全上極めて問題であり、さらに、外観上も殺風景であった。
【0011】
近年は、美観や環境上の配慮から、特に、公園、歩経路、病院等においては、外観上及び美的観点から地表面をカラフルに仕上げることが強く望まれ、しかも歩行上安全な舗装用品が望まれている。また、建物の屋上及び工場内通路のように、予め床面の下地が形成されている場合には、床面の美的観点から、施工が容易で、しかも補修や交換が容易な舗装材が望まれる。
【0012】
さらに、従来の舗装路(4)では、各ユニットに設ける結合用枠材が隣り合う各ユニットを位置決めするため、各ユニット間の面材の目地通りを均一に仕上げるには、各ユニットに設ける結合用枠材の位置の厳密な設定が必要である。
【0013】
本発明の課題は、種々の地表面、床面を舗装する舗装構造であって、大掛かりな下地処理等を必要としないで、施工に熟練を要さないのはもちろんのこと、面材の目地通りに優れた施工面を有する舗装構造を得ることである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、平面的に組み合わされた枠材からなる舗装ユニットであって、少なくとも2つの前記舗装ユニットを組み合わせる場合、面材を設置する面材設置部が前記各舗装ユニットの間に形成され、それによって、少なくとも1つの前記面材が前記面材設置部に設置されることで、前記各舗装ユニットの相対的な位置が決められるように構成されていることを特徴とする舗装ユニット及びかかる舗装ユニットを用いる舗装構造に係るものである。
【0015】
本発明者は、誰でも容易に施工できる舗装構造及び施工方法について鋭意研究を重ねていたが、その過程で、平面的に組み合わされた枠材からなるユニットを予め構成しておき、少なくとも2つのユニットの間で、面材を位置決めし固定するための面材設置部を所定数形成し、面材を面材設置部に設置することを想到した。
【0016】
そして、これによって、下地が地表面であるときには地表面の地ならしをし、地表面の上に砂を平滑に撒き、この上にユニットを置き敷きし、面材を設置するだけで、場所を選ばず、熟練工でなくとも、面材の目地通りに優れた舗装構造が簡単に施工できるようになった。
【0017】
本発明の舗装ユニットによれば、隣り合う少なくとも2つの舗装ユニットの相対的な位置関係を、各舗装ユニットの間に形成させる面材設置部に面材を設置することによって決定できるので、得られた舗装表面の状態は、面材の目地通りが良く、いつまでも美しい仕上げ面を維持することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各構成要件等について更に詳細に説明する。
本発明では、平面的に組み合わされた枠材からなる舗装ユニットは、前記枠材の間に設置され舗装面を構成する面材を設置することにより、面材の目地通りに優れた舗装構造を施工できる。
【0019】
(1)舗装ユニット
本発明にかかる舗装ユニットは枠材を平面的に組み合わせて形成する。かかる舗装ユニットは、予め、単体で、面材を位置決めし固定するための面材設置部を有することができる。
【0020】
かかる舗装ユニットは、枠材のみで形成することもできるが、平面的に組み合わせた枠材とその枠材を支持する板状支持体とで形成することができる。板状支持体は枠材の間で面材設置部を形成することができる。かかる板状支持体付きの舗装ユニットは、枠材と板状支持体とを一体で形成することができる。
【0021】
本発明では、特に、少なくとも2つの舗装ユニットを組み合わせることによって、各舗装ユニットの間に、各舗装ユニットの枠材が組み合わされた面材設置部を形成する。
【0022】
このように、本発明にかかる舗装ユニットによれば、面材が隣り合う舗装ユニットの間の面材設置部に設置されることで、隣り合う舗装ユニットの相対的な位置が決定されると共に、面材が舗装ユニットの枠材によって予め決められた位置に配置されることで、面材の目地通りが良くなる。
【0023】
また、本発明にかかる舗装ユニットによれば、必要に応じて部分的に、舗装ユニットをワンタッチで取り外すことができるので、舗装面の部分的な交換、補修が容易である。
【0024】
本発明では、舗装ユニットの下面に、凹凸部を設けることができる。かかる凹凸部は、下地が地表面であるとき、下地への舗装ユニットの設置面積を増やすことで設置後の舗装ユニットの動きを抑制し、安定させるものである。
【0025】
(2)枠材
本発明にかかる枠材は平面的に組み合わされて舗装ユニットを形成する。かかる枠材は面材のガイドとなる面材設置部を作成することができる。
【0026】
本発明では、枠材は、特に、格子状枠材が好適である。かかる格子状枠材は矩形等の形状の面材を設置するための面材設置部を形成する。
【0027】
また、本発明では、枠材は、面材整列用の形状を保持することができれば、材質等、特に制限はない。好ましくは、枠材は、プラスチック及び硬質ゴム等からなる群より選ばれる少なくとも1種の材質からなる。
【0028】
プラスチックとしては、ポリオレフィン系、ポリウレタン系、スチレン・ブタジエン系、塩化ビニル系等の熱可塑性エラストマー、及び架橋ポリエチレン、軟質塩化ビニル、エチレン、酢酸ビニル共重合体等の熱可塑性樹脂を単独又は、ポリマーブレンドして用いることができる。なお、プラスチックは、特に、材質上に関して限定されるものではない。
【0029】
硬質ゴムとしては、天然ゴム、合成ゴム、例えば、スチレン・ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、イソプレン・イソブチレンゴム、エチレン・プロピレンジエンターポリマー、クロロスルフォン化ポリエチレン等単独又は、ポリマーブレンドして用いることができる。なお、硬質ゴムは、特に、材質上に関して限定されるものではない。
【0030】
また、枠材は、リサイクルの観点から、タイヤ粉末ゴム、工業用粉末ゴム等にウレタン系バインダー、ポリブタジエン系バインダー、エポキシ系バインダー等を混合した材料から形成することができる。なお、かかる材料は、特に、材質上に関して限定されるものではない。
【0031】
(3)面材設置部
本発明にかかる面材設置部は、枠材の間で、面材を位置決めし、固定するためのものである。本発明では、面材設置部は予め単品の舗装ユニットに設けられていてもよい。
【0032】
かかる面材設置部は面材の形状に合わせた形状とすることができる。また、かかる面材設置部は種々の形状でもよいが、かかる場合には、面材を面材設置部の形状に合わせて形成することができる。
【0033】
本発明では、隣り合う少なくとも2つの舗装ユニットの組合せにより面材設置部が形成される。かかる面材設置部には、面材を、少なくとも2つの舗装ユニットに跨るように設置できるようになる。かかる面材設置部は、少なくとも1つの面材の設置によって、各舗装ユニットの相対的な位置を決めるように働く。
【0034】
なお、かかる場合、形成される面材設置部には、少なくとも2つの舗装ユニットの境界に面材設置部の継ぎ目が形成されることがある。しかしながら、かかる面材設置部内に面材を設置した場合、面材設置部の継ぎ目は、面材によって自動的に隠れ、見えなくなり、外観上優れる。
【0035】
(4)貫通孔
本発明では、舗装ユニットに貫通孔を設けることができる。例えば、枠材や、面材の下の面材設置部に貫通孔がある場合、舗装構造において、必然的に水の通りが良くなり、雨水や地上水を地下へと返す作用効果も大きくなり、面材上に水が溜まることがなくなる。このため、かかる舗装構造では、雨天時の歩行でも滑り難く、快適に歩行できる。
【0036】
(5)面材
本発明にかかる面材は、少なくとも1つが、隣り合う少なくとも2つの舗装ユニットの間の面材設置部に跨るようにして設置される。かかる面材は、隣り合う少なくとも2つの舗装ユニットの相対的な位置関係を決める働きをする。
【0037】
かかる面材の寸法、厚み等については、特に制限はない。面材は、使用場所等を考慮し、耐久性、外観性、及び経済的に優れるものを選定するのが好ましい。また、面材は、枠材が形成する面材設置部の深さに合う厚さを有するのが好ましい。
【0038】
また、面材の表面は必ずしも平滑でなくとも良い。むしろ、面材の表面は、滑り止め及び歩行感の向上のために、微小な凸凹を有するのが好ましい。
【0039】
本発明にかかる面材としては、材質等、特に制限されないが、陶製、磁製等の無機質系のタイル、ゴムやプラスチックからなるタイル、煉瓦やセメント成型品等からなる群より選ばれる少なくとも1種の所定寸法の板材を用いることができる。
【0040】
本発明にかかる面材は、盗難防止等の理由より、接着剤等の固定手段によって面材設置部内に固定するのが好ましい。
【0041】
(6)隣り合う舗装ユニット間の固定
次に、舗装ユニット同士を結合するための結合構造について説明する。
各舗装ユニット同士が結合されていない場合、舗装ユニットが動く可能性がある。このため、本発明では、各舗装ユニットを機械的に結合し、この結合によって隣り合う舗装ユニットを一体化し、位置決めし、固定するのが好ましい。
【0042】
(6−1)結合用部材による固定
本発明では、舗装ユニット、例えば、枠材の端部や面材設置部の辺縁部に結合用穴を設け、少なくとも2つの前記舗装ユニットを組み合わせる際、各舗装ユニットの対応する結合用穴に結合用部材を挿入することによって、各舗装ユニットを一体化し相対的な位置が決められるように構成することができる。
【0043】
かかる結合用部材としては、形状、材質等、特に制限はないが、金属、プラスチック、ゴム、木質材等の材質からなる楔状のものを使用することができる。
【0044】
(6−2)結合用枠材による固定
本発明では、結合用枠材を用いて、隣り合う舗装ユニットを結合することができる。かかる結合用枠材は、隣り合う舗装ユニットを機械的に位置決めするものである。
【0045】
かかる結合用枠材による固定では、例えば、舗装ユニットの枠材に飛び出し部及び引っ込み部を形成し、前記舗装ユニットに嵌合穴を形成し、少なくとも2つの前記舗装ユニットを組み合わせる際、一方の前記舗装ユニットの前記飛び出し部の一部を他方の前記舗装ユニットの対応する前記嵌合穴に嵌合させることによって、前記一方の舗装ユニットの枠材と前記他方の舗装ユニットの枠材とが連結されるように構成することができる。
【0046】
(6−3)インターロックによる固定
本発明では、舗装ユニット、例えば、枠材の端部又は面材設置部の辺縁部にインターロック形状部を設け、各舗装ユニットをインターロック化して、各舗装ユニットを一体化し、相互を位置決めすることができる。
【0047】
かかるインターロック形状部に関しては、種々の形状、種々の結合様式を採用することができ、特に形状、構造を限定するものではない。
【0048】
図面を参照して、本発明をより一層詳細に説明する。
図1は本発明の1例の舗装構造の斜視図である。図2は図1の舗装構造で用いる舗装ユニットの斜視図である。図3は図2の舗装ユニットを裏面から見た斜視図である。図4は図2及び3の舗装ユニットの組合せを示す斜視図である。
【0049】
図5は本発明にかかる他の例の舗装ユニットの斜視図である。図6は本発明にかかる更に他の例の舗装ユニットの斜視図である。図7は図6の舗装ユニットの2つを結合した状態を示す斜視図である。図8は本発明にかかる更に他の例の舗装ユニットの斜視図である。図9は図8の舗装ユニットの組合せを示す斜視図である。
【0050】
図1〜4に示すように、舗装構造1は、枠材2からなる複数の舗装ユニット3を組み合わせ、面材設置部4,5を形成し、面材設置部4,5に面材6を設置することで形成される。舗装構造1は、面材6によって舗装ユニット間の相対的位置が決まり、各面材6の間の目地通りに著しく優れる。各舗装ユニット3は結合用穴7を有し、結合用部材8を用いて一体化されている。
【0051】
図2及び3に詳細に示すように、舗装ユニット3は、枠材2を格子状に組み合わせて形成されている。枠材2は碁盤目形状を呈している。舗装ユニット3は、中央部に面材設置部4を有している。面材設置部4には貫通孔9が設けられている。面材設置部4の周辺部には、隣り合う舗装ユニット同士を結合するための結合用穴7と貫通孔9とが設けられている。
【0052】
貫通孔9は、雨水等が舗装ユニット3内を通るようにするもので、舗装面からの雨水等が地下に流れるように促すものである。舗装ユニット3の裏面は、特に図示はしないが、微細な凹凸部を有している。
【0053】
図4では、2つの舗装ユニット3同士を、結合用穴7に結合用部材8を挿入することによって、一体化した状態を示す。舗装ユニット3の端部で隣り合う舗装ユニット3同士が結合されることで、舗装ユニット3の境界部に面材設置部5が形成される。隣接する舗装ユニット3の間には、境界線10が形成される。
【0054】
このように、図1に示すような舗装構造1では、面材設置部4は、舗装ユニット3の中央部に形成されている。また、舗装構造1では、複数の舗装ユニット3を組み合わせることで、面材設置部5が、一方の舗装ユニット3の端部と他方の舗装ユニット3の端部との境界部上に形成されている。
【0055】
また、舗装構造1では、各舗装ユニット3の間に跨る面材設置部5の境界線10は、面材6を設置、固定することで隠れ、外観上及び美的観点から優れた仕上がりとなる。
【0056】
本発明では、図5に示すような舗装ユニット13を用いることができる。舗装ユニット13は、枠材の一部が曲線を描いて湾曲している湾曲枠材12からなる。湾曲枠材12が碁盤目形状を呈していること、舗装ユニット13が、面材設置部14、結合用穴17、貫通孔19を有していること等は、図2等の舗装ユニット3と同様である。
【0057】
本発明では、図6に示すような舗装ユニット23を用いることができる。舗装ユニット23は結合用の枠材22から形成されている。結合用の枠材22は、舗装ユニット23の一方の辺から突出する飛び出し部22aと、その辺の反対の辺の引っ込み部22bとを有する。舗装ユニット23の辺縁部には、飛び出し部22aの一部が嵌合される嵌合穴30を有している。枠材22が碁盤目形状を呈していること、舗装ユニット23が、面材設置部24、結合用穴27、貫通孔29を有すること等は、図2等の舗装ユニット3と同様である。
【0058】
隣り合う舗装ユニット23は、図7に示すように、一方の舗装ユニット23の飛び出し部22aの一部が他方の舗装ユニット23の嵌合穴30に嵌合して、一方の舗装ユニット23の飛び出し部22aと他方の舗装ユニット23の引っ込み部22bとが連結される。面材設置部25や境界線30が各舗装ユニット23の間に形成されることは、図4の舗装ユニット3の組合せの場合と同様である。
【0059】
本発明では、図8に示すインターロック式の舗装ユニット33を用いることができる。舗装ユニット33は、辺縁部にインターロック形状部37を有する。枠材32が碁盤目形状を呈していること、面材設置部34、貫通孔39を有していること等は、図2等の舗装ユニット3と同様である。
【0060】
舗装ユニット33は、4つを組み合わせることにより、図9に示すような組合せ体40を形成する。面材設置部35が各舗装ユニット33の間に形成されることは、図4に示す舗装ユニット3の組合せの場合と同様である。
【0061】
【実施例】
次に、更に具体的な実験結果について、図面を参照して説明する。
(実施例)
図9に示すような舗装ユニットの組合せを使用して舗装構造を施工する。
舗装ユニットの材質は硬質ゴムを使用する。舗装ユニットの格子状枠表面はカラーゴムとする。
【0062】
舗装ユニットの面材設置部の格子状枠内には、面材として、タイル(INAXピアッツアPI−150/3)を使用する。施工面積は2×4m2とする。下地は、土とし、下地を平らにするため少量の砂を散布して施工する。得られる舗装構造を施工時及び6ヶ月の試験期間後に評価する。結果を表1に示す。
【0063】
(比較例)
図10に示すようなユニットの組合せを使用し、実施例と同様にして舗装面を作成し、実施例と同様に評価する。結果を表1に示す。
図10は比較例にかかるユニットの斜視図である。かかるユニットは特開昭59−134204号公報明細書に示されているものである。
【0064】
図10に示すユニット51は、格子状枠材52で碁盤目形状に形成された面材設置部53を形成する。ユニット51は、2つのユニット51の密接によってそれらの間に格子状枠からなる面材設置部が形成されないものである。また、ユニット51同士が機械的に結合されない。
【0065】
【表1】
【0066】
表1に示すように、比較例の舗装面は、ユニットの目地を合わせるため、ユニット設置時に水糸を所定間隔に設置しなければならず、施工に余分な工数と時間がかかる。また、仕上がりも、目地にバラツキを生じる。
【0067】
実施例の舗装構造は、舗装ユニットと面材とを置敷するのみでよく、施工に特殊に技術を要さず、短時間で簡単に施工できる。
【0068】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の舗装ユニットによれば、隣り合う少なくとも2つの舗装ユニットの相対的な位置関係を、各舗装ユニットの間に形成させる面材設置部に面材を設置することによって決定できるので、得られた舗装表面は、面材の目地通りが良く、いつまでも美しい仕上げ面を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1例の舗装構造の斜視図である。
【図2】図1の舗装構造で用いる舗装ユニットの斜視図である。
【図3】図2の舗装ユニットを裏面から見た斜視図である。
【図4】図2及び3の舗装ユニットの組合せを示す斜視図である。
【図5】本発明にかかる他の例の舗装ユニットの斜視図である。
【図6】本発明にかかる更に他の例の舗装ユニットの斜視図である。
【図7】図6の舗装ユニットの2つを結合した状態を示す斜視図である。
【図8】本発明にかかる更に他の例の舗装ユニットの斜視図である。
【図9】図8の舗装ユニットの組合せを示す斜視図である。
【図10】比較例にかかるユニットの斜視図である。
【符号の説明】
1 舗装構造
2,12,22,32 枠材
3,13,23,33 舗装ユニット
4,5,14,24,25,34,35 面材設置部
6 面材
7,17,27 結合用穴
8 結合用部材
9,19,29,39 貫通孔
10,30, 境界線
22a 飛び出し部
22b 引っ込み部
30 嵌合穴
37 インターロック形状部
【発明の属する技術分野】
本発明は、地表表面に敷設する舗装ユニット及び舗装構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
住宅の門扉から玄関へと至る歩行路、建築物屋上の催し会場、建物周り、ベランダ、バルコニー、工場内通路、公園、幼稚園、病院等において地表面や床面を舗装する舗装用品として、アスファルトコンクリート、タイル、石等の種々の材質からなる面材が使用されている。
【0003】
従来の舗装路(1)としては、路床の上に砕石路盤を形成し、この上に伸縮目地を設けた下地コンクリートを形成し、この上にモルタル下地を設け、複数の面材をこのモルタル下地上に敷設し、各面材を互いに接着させて施工される。これらの面材を敷設する際は、それらの境界の目地が縦横にきれいに整列するように位置決めしていく必要がある。
【0004】
また、従来の舗装路(2)としては、いわゆる砂伏せ工法により施工されるものが知られている。即ち、路床上に砕石路盤を形成した後、砂の流出を防止するためにこの上に不織布を敷き、この上に砂を転圧し、砂上にタイル等の面材を敷設する。
【0005】
さらに、従来の舗装路(3)としては、特開昭59−134204号公報明細書に記載のように、予め工場内でタイル接着用のコンクリート平板ブロックを作成し、下地である路盤上に砂を平滑に撒き、この上にコンクリート平板ブロックを置敷して設置するだけで、コンクリート平板ブロックのみを施工できるタイプのものもある。
【0006】
また、従来の舗装路(4)として、特開平8−165605号公報明細書に、平面的に組み合わされた枠材からなるユニットと舗装面を構成する面材とを備える舗装用品を複数結合してなり、前記の各ユニットに結合用枠材が機械的に結合されており、この結合用枠材によって隣り合う前記ユニットが位置決めされている舗装構造が記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の舗装路(1)〜(3)においては、いずれも下地処理のために多くの工程数と転圧機とを必要としており、しかもこうした下地処理、目地を調整しながらの敷設工程等には、現場での相当の熟練を必要としており、誰でも施工できるものではなかった。
【0008】
すなわち、従来の舗装路(3)では、舗装路(1)及び(2)に比べ、面材毎の目地合わせが不要であるものの、コンクリート平板ブロック内の格子状枠は、ブロック内でのみ構成されているため、ブロック内の面材の目地合わせが必要でなくなるに過ぎず、ブロック間での面材の目地の均一化は依然として難しく、ブロック間の面材の目地合わせに相当の熟練を要する。
【0009】
したがって、専門の職人が必要なことから人件費が高く、かつ下地処理等の工程数が多く、施工に時間がかかり、このために施工コストが高くなっていた。また、このように高額の費用を必要とすることから、公園等のように施工面積が広くなる場合には、コンクリートやアスファルト舗装が普通であった。
【0010】
また、従来の舗装路(1)〜(3)では、排水性機能が不十分であり、雨天時において雨水が表面を流れ、歩行時に滑り易く、安全上極めて問題であり、さらに、外観上も殺風景であった。
【0011】
近年は、美観や環境上の配慮から、特に、公園、歩経路、病院等においては、外観上及び美的観点から地表面をカラフルに仕上げることが強く望まれ、しかも歩行上安全な舗装用品が望まれている。また、建物の屋上及び工場内通路のように、予め床面の下地が形成されている場合には、床面の美的観点から、施工が容易で、しかも補修や交換が容易な舗装材が望まれる。
【0012】
さらに、従来の舗装路(4)では、各ユニットに設ける結合用枠材が隣り合う各ユニットを位置決めするため、各ユニット間の面材の目地通りを均一に仕上げるには、各ユニットに設ける結合用枠材の位置の厳密な設定が必要である。
【0013】
本発明の課題は、種々の地表面、床面を舗装する舗装構造であって、大掛かりな下地処理等を必要としないで、施工に熟練を要さないのはもちろんのこと、面材の目地通りに優れた施工面を有する舗装構造を得ることである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、平面的に組み合わされた枠材からなる舗装ユニットであって、少なくとも2つの前記舗装ユニットを組み合わせる場合、面材を設置する面材設置部が前記各舗装ユニットの間に形成され、それによって、少なくとも1つの前記面材が前記面材設置部に設置されることで、前記各舗装ユニットの相対的な位置が決められるように構成されていることを特徴とする舗装ユニット及びかかる舗装ユニットを用いる舗装構造に係るものである。
【0015】
本発明者は、誰でも容易に施工できる舗装構造及び施工方法について鋭意研究を重ねていたが、その過程で、平面的に組み合わされた枠材からなるユニットを予め構成しておき、少なくとも2つのユニットの間で、面材を位置決めし固定するための面材設置部を所定数形成し、面材を面材設置部に設置することを想到した。
【0016】
そして、これによって、下地が地表面であるときには地表面の地ならしをし、地表面の上に砂を平滑に撒き、この上にユニットを置き敷きし、面材を設置するだけで、場所を選ばず、熟練工でなくとも、面材の目地通りに優れた舗装構造が簡単に施工できるようになった。
【0017】
本発明の舗装ユニットによれば、隣り合う少なくとも2つの舗装ユニットの相対的な位置関係を、各舗装ユニットの間に形成させる面材設置部に面材を設置することによって決定できるので、得られた舗装表面の状態は、面材の目地通りが良く、いつまでも美しい仕上げ面を維持することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各構成要件等について更に詳細に説明する。
本発明では、平面的に組み合わされた枠材からなる舗装ユニットは、前記枠材の間に設置され舗装面を構成する面材を設置することにより、面材の目地通りに優れた舗装構造を施工できる。
【0019】
(1)舗装ユニット
本発明にかかる舗装ユニットは枠材を平面的に組み合わせて形成する。かかる舗装ユニットは、予め、単体で、面材を位置決めし固定するための面材設置部を有することができる。
【0020】
かかる舗装ユニットは、枠材のみで形成することもできるが、平面的に組み合わせた枠材とその枠材を支持する板状支持体とで形成することができる。板状支持体は枠材の間で面材設置部を形成することができる。かかる板状支持体付きの舗装ユニットは、枠材と板状支持体とを一体で形成することができる。
【0021】
本発明では、特に、少なくとも2つの舗装ユニットを組み合わせることによって、各舗装ユニットの間に、各舗装ユニットの枠材が組み合わされた面材設置部を形成する。
【0022】
このように、本発明にかかる舗装ユニットによれば、面材が隣り合う舗装ユニットの間の面材設置部に設置されることで、隣り合う舗装ユニットの相対的な位置が決定されると共に、面材が舗装ユニットの枠材によって予め決められた位置に配置されることで、面材の目地通りが良くなる。
【0023】
また、本発明にかかる舗装ユニットによれば、必要に応じて部分的に、舗装ユニットをワンタッチで取り外すことができるので、舗装面の部分的な交換、補修が容易である。
【0024】
本発明では、舗装ユニットの下面に、凹凸部を設けることができる。かかる凹凸部は、下地が地表面であるとき、下地への舗装ユニットの設置面積を増やすことで設置後の舗装ユニットの動きを抑制し、安定させるものである。
【0025】
(2)枠材
本発明にかかる枠材は平面的に組み合わされて舗装ユニットを形成する。かかる枠材は面材のガイドとなる面材設置部を作成することができる。
【0026】
本発明では、枠材は、特に、格子状枠材が好適である。かかる格子状枠材は矩形等の形状の面材を設置するための面材設置部を形成する。
【0027】
また、本発明では、枠材は、面材整列用の形状を保持することができれば、材質等、特に制限はない。好ましくは、枠材は、プラスチック及び硬質ゴム等からなる群より選ばれる少なくとも1種の材質からなる。
【0028】
プラスチックとしては、ポリオレフィン系、ポリウレタン系、スチレン・ブタジエン系、塩化ビニル系等の熱可塑性エラストマー、及び架橋ポリエチレン、軟質塩化ビニル、エチレン、酢酸ビニル共重合体等の熱可塑性樹脂を単独又は、ポリマーブレンドして用いることができる。なお、プラスチックは、特に、材質上に関して限定されるものではない。
【0029】
硬質ゴムとしては、天然ゴム、合成ゴム、例えば、スチレン・ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、イソプレン・イソブチレンゴム、エチレン・プロピレンジエンターポリマー、クロロスルフォン化ポリエチレン等単独又は、ポリマーブレンドして用いることができる。なお、硬質ゴムは、特に、材質上に関して限定されるものではない。
【0030】
また、枠材は、リサイクルの観点から、タイヤ粉末ゴム、工業用粉末ゴム等にウレタン系バインダー、ポリブタジエン系バインダー、エポキシ系バインダー等を混合した材料から形成することができる。なお、かかる材料は、特に、材質上に関して限定されるものではない。
【0031】
(3)面材設置部
本発明にかかる面材設置部は、枠材の間で、面材を位置決めし、固定するためのものである。本発明では、面材設置部は予め単品の舗装ユニットに設けられていてもよい。
【0032】
かかる面材設置部は面材の形状に合わせた形状とすることができる。また、かかる面材設置部は種々の形状でもよいが、かかる場合には、面材を面材設置部の形状に合わせて形成することができる。
【0033】
本発明では、隣り合う少なくとも2つの舗装ユニットの組合せにより面材設置部が形成される。かかる面材設置部には、面材を、少なくとも2つの舗装ユニットに跨るように設置できるようになる。かかる面材設置部は、少なくとも1つの面材の設置によって、各舗装ユニットの相対的な位置を決めるように働く。
【0034】
なお、かかる場合、形成される面材設置部には、少なくとも2つの舗装ユニットの境界に面材設置部の継ぎ目が形成されることがある。しかしながら、かかる面材設置部内に面材を設置した場合、面材設置部の継ぎ目は、面材によって自動的に隠れ、見えなくなり、外観上優れる。
【0035】
(4)貫通孔
本発明では、舗装ユニットに貫通孔を設けることができる。例えば、枠材や、面材の下の面材設置部に貫通孔がある場合、舗装構造において、必然的に水の通りが良くなり、雨水や地上水を地下へと返す作用効果も大きくなり、面材上に水が溜まることがなくなる。このため、かかる舗装構造では、雨天時の歩行でも滑り難く、快適に歩行できる。
【0036】
(5)面材
本発明にかかる面材は、少なくとも1つが、隣り合う少なくとも2つの舗装ユニットの間の面材設置部に跨るようにして設置される。かかる面材は、隣り合う少なくとも2つの舗装ユニットの相対的な位置関係を決める働きをする。
【0037】
かかる面材の寸法、厚み等については、特に制限はない。面材は、使用場所等を考慮し、耐久性、外観性、及び経済的に優れるものを選定するのが好ましい。また、面材は、枠材が形成する面材設置部の深さに合う厚さを有するのが好ましい。
【0038】
また、面材の表面は必ずしも平滑でなくとも良い。むしろ、面材の表面は、滑り止め及び歩行感の向上のために、微小な凸凹を有するのが好ましい。
【0039】
本発明にかかる面材としては、材質等、特に制限されないが、陶製、磁製等の無機質系のタイル、ゴムやプラスチックからなるタイル、煉瓦やセメント成型品等からなる群より選ばれる少なくとも1種の所定寸法の板材を用いることができる。
【0040】
本発明にかかる面材は、盗難防止等の理由より、接着剤等の固定手段によって面材設置部内に固定するのが好ましい。
【0041】
(6)隣り合う舗装ユニット間の固定
次に、舗装ユニット同士を結合するための結合構造について説明する。
各舗装ユニット同士が結合されていない場合、舗装ユニットが動く可能性がある。このため、本発明では、各舗装ユニットを機械的に結合し、この結合によって隣り合う舗装ユニットを一体化し、位置決めし、固定するのが好ましい。
【0042】
(6−1)結合用部材による固定
本発明では、舗装ユニット、例えば、枠材の端部や面材設置部の辺縁部に結合用穴を設け、少なくとも2つの前記舗装ユニットを組み合わせる際、各舗装ユニットの対応する結合用穴に結合用部材を挿入することによって、各舗装ユニットを一体化し相対的な位置が決められるように構成することができる。
【0043】
かかる結合用部材としては、形状、材質等、特に制限はないが、金属、プラスチック、ゴム、木質材等の材質からなる楔状のものを使用することができる。
【0044】
(6−2)結合用枠材による固定
本発明では、結合用枠材を用いて、隣り合う舗装ユニットを結合することができる。かかる結合用枠材は、隣り合う舗装ユニットを機械的に位置決めするものである。
【0045】
かかる結合用枠材による固定では、例えば、舗装ユニットの枠材に飛び出し部及び引っ込み部を形成し、前記舗装ユニットに嵌合穴を形成し、少なくとも2つの前記舗装ユニットを組み合わせる際、一方の前記舗装ユニットの前記飛び出し部の一部を他方の前記舗装ユニットの対応する前記嵌合穴に嵌合させることによって、前記一方の舗装ユニットの枠材と前記他方の舗装ユニットの枠材とが連結されるように構成することができる。
【0046】
(6−3)インターロックによる固定
本発明では、舗装ユニット、例えば、枠材の端部又は面材設置部の辺縁部にインターロック形状部を設け、各舗装ユニットをインターロック化して、各舗装ユニットを一体化し、相互を位置決めすることができる。
【0047】
かかるインターロック形状部に関しては、種々の形状、種々の結合様式を採用することができ、特に形状、構造を限定するものではない。
【0048】
図面を参照して、本発明をより一層詳細に説明する。
図1は本発明の1例の舗装構造の斜視図である。図2は図1の舗装構造で用いる舗装ユニットの斜視図である。図3は図2の舗装ユニットを裏面から見た斜視図である。図4は図2及び3の舗装ユニットの組合せを示す斜視図である。
【0049】
図5は本発明にかかる他の例の舗装ユニットの斜視図である。図6は本発明にかかる更に他の例の舗装ユニットの斜視図である。図7は図6の舗装ユニットの2つを結合した状態を示す斜視図である。図8は本発明にかかる更に他の例の舗装ユニットの斜視図である。図9は図8の舗装ユニットの組合せを示す斜視図である。
【0050】
図1〜4に示すように、舗装構造1は、枠材2からなる複数の舗装ユニット3を組み合わせ、面材設置部4,5を形成し、面材設置部4,5に面材6を設置することで形成される。舗装構造1は、面材6によって舗装ユニット間の相対的位置が決まり、各面材6の間の目地通りに著しく優れる。各舗装ユニット3は結合用穴7を有し、結合用部材8を用いて一体化されている。
【0051】
図2及び3に詳細に示すように、舗装ユニット3は、枠材2を格子状に組み合わせて形成されている。枠材2は碁盤目形状を呈している。舗装ユニット3は、中央部に面材設置部4を有している。面材設置部4には貫通孔9が設けられている。面材設置部4の周辺部には、隣り合う舗装ユニット同士を結合するための結合用穴7と貫通孔9とが設けられている。
【0052】
貫通孔9は、雨水等が舗装ユニット3内を通るようにするもので、舗装面からの雨水等が地下に流れるように促すものである。舗装ユニット3の裏面は、特に図示はしないが、微細な凹凸部を有している。
【0053】
図4では、2つの舗装ユニット3同士を、結合用穴7に結合用部材8を挿入することによって、一体化した状態を示す。舗装ユニット3の端部で隣り合う舗装ユニット3同士が結合されることで、舗装ユニット3の境界部に面材設置部5が形成される。隣接する舗装ユニット3の間には、境界線10が形成される。
【0054】
このように、図1に示すような舗装構造1では、面材設置部4は、舗装ユニット3の中央部に形成されている。また、舗装構造1では、複数の舗装ユニット3を組み合わせることで、面材設置部5が、一方の舗装ユニット3の端部と他方の舗装ユニット3の端部との境界部上に形成されている。
【0055】
また、舗装構造1では、各舗装ユニット3の間に跨る面材設置部5の境界線10は、面材6を設置、固定することで隠れ、外観上及び美的観点から優れた仕上がりとなる。
【0056】
本発明では、図5に示すような舗装ユニット13を用いることができる。舗装ユニット13は、枠材の一部が曲線を描いて湾曲している湾曲枠材12からなる。湾曲枠材12が碁盤目形状を呈していること、舗装ユニット13が、面材設置部14、結合用穴17、貫通孔19を有していること等は、図2等の舗装ユニット3と同様である。
【0057】
本発明では、図6に示すような舗装ユニット23を用いることができる。舗装ユニット23は結合用の枠材22から形成されている。結合用の枠材22は、舗装ユニット23の一方の辺から突出する飛び出し部22aと、その辺の反対の辺の引っ込み部22bとを有する。舗装ユニット23の辺縁部には、飛び出し部22aの一部が嵌合される嵌合穴30を有している。枠材22が碁盤目形状を呈していること、舗装ユニット23が、面材設置部24、結合用穴27、貫通孔29を有すること等は、図2等の舗装ユニット3と同様である。
【0058】
隣り合う舗装ユニット23は、図7に示すように、一方の舗装ユニット23の飛び出し部22aの一部が他方の舗装ユニット23の嵌合穴30に嵌合して、一方の舗装ユニット23の飛び出し部22aと他方の舗装ユニット23の引っ込み部22bとが連結される。面材設置部25や境界線30が各舗装ユニット23の間に形成されることは、図4の舗装ユニット3の組合せの場合と同様である。
【0059】
本発明では、図8に示すインターロック式の舗装ユニット33を用いることができる。舗装ユニット33は、辺縁部にインターロック形状部37を有する。枠材32が碁盤目形状を呈していること、面材設置部34、貫通孔39を有していること等は、図2等の舗装ユニット3と同様である。
【0060】
舗装ユニット33は、4つを組み合わせることにより、図9に示すような組合せ体40を形成する。面材設置部35が各舗装ユニット33の間に形成されることは、図4に示す舗装ユニット3の組合せの場合と同様である。
【0061】
【実施例】
次に、更に具体的な実験結果について、図面を参照して説明する。
(実施例)
図9に示すような舗装ユニットの組合せを使用して舗装構造を施工する。
舗装ユニットの材質は硬質ゴムを使用する。舗装ユニットの格子状枠表面はカラーゴムとする。
【0062】
舗装ユニットの面材設置部の格子状枠内には、面材として、タイル(INAXピアッツアPI−150/3)を使用する。施工面積は2×4m2とする。下地は、土とし、下地を平らにするため少量の砂を散布して施工する。得られる舗装構造を施工時及び6ヶ月の試験期間後に評価する。結果を表1に示す。
【0063】
(比較例)
図10に示すようなユニットの組合せを使用し、実施例と同様にして舗装面を作成し、実施例と同様に評価する。結果を表1に示す。
図10は比較例にかかるユニットの斜視図である。かかるユニットは特開昭59−134204号公報明細書に示されているものである。
【0064】
図10に示すユニット51は、格子状枠材52で碁盤目形状に形成された面材設置部53を形成する。ユニット51は、2つのユニット51の密接によってそれらの間に格子状枠からなる面材設置部が形成されないものである。また、ユニット51同士が機械的に結合されない。
【0065】
【表1】
【0066】
表1に示すように、比較例の舗装面は、ユニットの目地を合わせるため、ユニット設置時に水糸を所定間隔に設置しなければならず、施工に余分な工数と時間がかかる。また、仕上がりも、目地にバラツキを生じる。
【0067】
実施例の舗装構造は、舗装ユニットと面材とを置敷するのみでよく、施工に特殊に技術を要さず、短時間で簡単に施工できる。
【0068】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の舗装ユニットによれば、隣り合う少なくとも2つの舗装ユニットの相対的な位置関係を、各舗装ユニットの間に形成させる面材設置部に面材を設置することによって決定できるので、得られた舗装表面は、面材の目地通りが良く、いつまでも美しい仕上げ面を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1例の舗装構造の斜視図である。
【図2】図1の舗装構造で用いる舗装ユニットの斜視図である。
【図3】図2の舗装ユニットを裏面から見た斜視図である。
【図4】図2及び3の舗装ユニットの組合せを示す斜視図である。
【図5】本発明にかかる他の例の舗装ユニットの斜視図である。
【図6】本発明にかかる更に他の例の舗装ユニットの斜視図である。
【図7】図6の舗装ユニットの2つを結合した状態を示す斜視図である。
【図8】本発明にかかる更に他の例の舗装ユニットの斜視図である。
【図9】図8の舗装ユニットの組合せを示す斜視図である。
【図10】比較例にかかるユニットの斜視図である。
【符号の説明】
1 舗装構造
2,12,22,32 枠材
3,13,23,33 舗装ユニット
4,5,14,24,25,34,35 面材設置部
6 面材
7,17,27 結合用穴
8 結合用部材
9,19,29,39 貫通孔
10,30, 境界線
22a 飛び出し部
22b 引っ込み部
30 嵌合穴
37 インターロック形状部
Claims (6)
- 平面的に組み合わされた枠材からなる舗装ユニットであって、
少なくとも2つの前記舗装ユニットを組み合わせる場合、面材を設置する面材設置部が前記各舗装ユニットの間に形成され、それによって、少なくとも1つの前記面材が前記面材設置部に設置されることで、前記各舗装ユニットの相対的な位置が決められるように構成されていることを特徴とする舗装ユニット。 - 前記舗装ユニットに結合用穴が設けられており、少なくとも2つの前記舗装ユニットを組み合わせる場合、前記各舗装ユニットの対応する前記結合用穴に結合用部材を挿入することによって、前記各舗装ユニットの相対的な位置が決められるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の舗装ユニット。
- 前記舗装ユニットの枠材に飛び出し部及び引っ込み部が形成されており、前記舗装ユニットに嵌合穴が形成されており、少なくとも2つの前記舗装ユニットを組み合わせる場合、一方の前記舗装ユニットの前記飛び出し部の一部が他方の前記舗装ユニットの対応する前記嵌合穴に嵌合されることによって、前記一方の舗装ユニットの枠材と前記他方の舗装ユニットの枠材とが連結されるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の舗装ユニット。
- 前記舗装ユニットに貫通孔が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の舗装ユニット。
- 前記舗装ユニットの下面に凹凸部が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の舗装ユニット。
- 請求項1〜5のいずれか一項記載の舗装ユニットの少なくとも2つと面材とを備える舗装構造であって、
前記各舗装ユニットの組合せによって、前記面材を設置する面材設置部が前記各舗装ユニットの間に形成されており、少なくとも1つの前記面材が前記面材設置部に設置されることによって、前記各舗装ユニットの相対的な位置が決められていることを特徴とする舗装構造。
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JP2002176501A JP2004019274A (ja) | 2002-06-18 | 2002-06-18 | 舗装ユニット及び舗装構造 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009275374A (ja) * | 2008-05-13 | 2009-11-26 | Taisei:Kk | 衝撃吸収性の敷物 |
JP5103576B1 (ja) * | 2011-12-28 | 2012-12-19 | 幸文 町田 | 連結構造 |
JP5103575B1 (ja) * | 2011-12-28 | 2012-12-19 | 幸文 町田 | タイル敷設構造 |
JP2016084581A (ja) * | 2014-10-23 | 2016-05-19 | 積水化学工業株式会社 | 受圧板 |
-
2002
- 2002-06-18 JP JP2002176501A patent/JP2004019274A/ja active Pending
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