JP2004018036A - 紙カップ容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】紙カップ容器の内圧よりも大気圧が低くなり差圧が生じても蓋板の変形及び蓋板シール部の剥離が起こらない紙カップ容器を提供する。
【解決手段】紙カップ容器は、胴部と該胴部内に取り付けられた平らな底板からなる容器本体と該容器本体の口部を密閉するための平らな蓋板からなる紙カップ容器において、底板の少なくとも一部は、カップ容器の内圧よりも大気圧が低くなったとき差圧により紙カップ容器の外方へ向けて突き出し蓋板及び蓋板シール部に負荷を与えないように、カップ容器内外の気圧差を減少させる差圧吸収部を構成する。
【選択図】 図2
【解決手段】紙カップ容器は、胴部と該胴部内に取り付けられた平らな底板からなる容器本体と該容器本体の口部を密閉するための平らな蓋板からなる紙カップ容器において、底板の少なくとも一部は、カップ容器の内圧よりも大気圧が低くなったとき差圧により紙カップ容器の外方へ向けて突き出し蓋板及び蓋板シール部に負荷を与えないように、カップ容器内外の気圧差を減少させる差圧吸収部を構成する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、胴部と該胴部内に取り付けられた平らな底板からなる容器本体と平らな蓋板とからなる紙カップ容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1は一般に用いられている紙カップ容器を示す。図1(A)に示すように紙カップ容器の容器本体は、一般に、胴紙からなる、錐面形の胴部2内に平らに底板3を取り付けて形成される。胴部2の上方には丸形環状縁部4が形成されており、容器内に内容物(図示せず)が充填された後平らな蓋板1で容器本体の口部を密閉し、丸形環状縁部4と蓋板1の下面の間をヒートシールして包装された製品とされる。
【0003】
しかしこの包装された製品は、たとえば高原などの大気圧の低い場所に置かれた場合、紙カップ容器の内圧よりも大気圧が低くなり、図1(B)に示すように、差圧により蓋板1及び底板3が符号5、6で示すように容器外方へ向けて突出変形し商品価値が損なわれることがある。またこのように蓋板1が変形した製品は縦重ね置きして陳列することができない。
【0004】
また蓋板の変形に伴って蓋シール部、即ち丸形環状縁部と蓋板下面の間の剥離がおこりその結果密封性が損なわれ、内容物の劣化と内容物の漏れが引き起こされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は紙カップ容器の内圧よりも大気圧が低くなり差圧が生じても蓋板の変形及び蓋板シール部の剥離が起こらない紙カップ容器を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1は上記の発明の課題を解決するもので、胴部と該胴部内に取り付けられた平らな底板とからなる容器本体と該容器本体の口部を密閉するための平らな蓋材とからなる紙カップ容器において、底板の少なくとも一部はカップ容器の内圧よりも大気圧が低くなったとき差圧により紙カップ容器の外方へ向けて突き出し蓋板及び蓋板シール部に負荷を与えないようにカップ容器内外の気圧差を減少させる差圧吸収部を構成することを特徴とする。
【0007】
本発明において、差圧吸収部を、環状の蛇腹部と該蛇腹部で囲まれた領域で形成し、紙カップ容器の内圧よりも大気圧が低くなったとき差圧により蛇腹部及び蛇腹部で囲まれた領域が紙カップ容器の外方へ向けて突出変形するように構成することができる。
【0008】
また、本発明において、差圧吸収部を、紙カップ容器の内方へ湾曲した曲面部で形成し、紙カップ容器の内圧よりも大気圧が低くなったとき差圧により曲面部が紙カップ容器の外方へ向けて突出変形するように構成することができる。
【0009】
さらにまた、本発明において、差圧吸収部を、多数の半径方向の溝を備える領域で形成し、紙カップ容器の内圧よりも大気圧が低くなったとき差圧により多数の半径方向の溝を備える領域が紙カップ容器の外方へ向けて突出変形するように構成することができる。
【0010】
さらにまた、本発明において、差圧吸収部を、多数の紙カップ容器の内方へ湾曲したディンプル状曲面部を備える領域で形成し、紙カップ容器の内圧よりも大気圧が低くなったとき差圧により多数のディンプル状曲面部は紙カップ容器の外方へ向けて突出変形するように構成することができる。
【0011】
本発明の紙カップ容器においては紙カップ容器の内圧よりも大気圧が低くなり差圧が生じても差圧吸収部が紙カップ容器の外方へ向けて変形して紙カップ容器の内容積が増し、それによって蓋板及び蓋板シール部に負荷を与えないようにカップ容器内外の気圧差を減少させる。その場合において差圧により変形した底板の表面積を通常の平らな底板の表面積の約20%程度増しにする必要がある。たとえばカップを平原などから高低差が1000mある、大気圧の低い高原などへ移動させた場合、底板半径:40mm、底板と蓋板の間の距離:80mmのとき変形後の底板の表面積は40mm×40mm×3.14×1.20=6,029mm2と平らな底板の表面積40mm×40mm×3.14=5,024mm2よりも約1,000mm2表面積を増加させる必要がある。
【0012】
本発明によれば、紙カップ容器の内圧よりも大気圧が低くなり差圧が生じても蓋板の変形及び蓋シール部の剥離が起こらないので、たとえば高原などの大気圧の低いところにも製品を提供することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図2は本発明の紙カップ容器の第1の実施の形態を示し、図2(A)は断面図、図2(B)は底板を容器内側から見た状態を示す。
【0014】
この紙カップ容器は上方に丸形環状縁部4を有する胴部2と該胴部2内に取り付けられた平らな底板3とからなる容器本体と該容器本体の口部を密閉するための平らな蓋板1とからなる紙カップ容器において、底板3の一部は、環状の蛇腹部7及び該蛇腹部で囲まれた領域からなり、紙カップ容器の内圧よりも大気圧が低くなったとき差圧により蛇腹部7及び蛇腹部7で囲まれた領域が紙カップ容器の外方へ向けて突出変形する、カップ容器の内圧よりも大気圧が低くなったとき差圧により紙カップ容器の外方へ向けて突き出し蓋板及び蓋板シール部に負荷を与えないようにカップ容器内外の気圧差を減少させる差圧吸収部を構成する。図2(C)は差圧により蛇腹部7及び蛇腹部7で囲まれた領域が紙カップ容器の外方へ向けて突出変形して底板変形部8を形成し、一方蓋板1は変形していない状態を示す。
【0015】
本発明の紙カップ容器の素材としては紙、アルミニウム、ポリエチレンフィルム等の積層体を適用することができる。
【0016】
また、蛇腹部7はエンボス加工より形成することができる。
【0017】
図3は本発明の紙カップ容器の第2の実施の形態を示し、図3(A)は断面図、図3(B)は底板を容器内側から見た状態を示す。
【0018】
この紙カップ容器は上方に丸形環状縁部4を有する胴部2と該胴部2内に取り付けられた平らな底板3とからなる容器本体と該容器本体の口部を密閉するための平らな蓋板1とからなる紙カップ容器において、底板3の一部は、紙カップ容器の内方へ湾曲した曲面部9からなり、紙カップ容器の内圧よりも大気圧が低くなったとき差圧により曲面部9が紙カップ容器の外方へ向けて突出変形する、カップ容器の内圧よりも大気圧が低くなったとき差圧により紙カップ容器の外方へ向けて突き出し蓋板及び蓋板シール部に負荷を与えないようにカップ容器内外の気圧差を減少させる差圧吸収部を構成する。図3(C)は差圧により曲面部9が紙カップ容器の外方へ向けて突出変形して底板変形部10を形成し、一方蓋板1は変形していない状態を示す。
【0019】
紙カップ容器の素材としては紙、アルミニウム、ポリエチレンフィルム等の積層体を適用することができる。
【0020】
また、曲面部9はエンボス加工より形成することができる。
【0021】
図4は本発明の紙カップ容器の第3の実施の形態を示し、図4(A)は断面図、図4(B)は底板を容器内側から見た状態を示す。
【0022】
この紙カップ容器は上方に丸形環状縁部4を有する胴部2と該胴部2内に取り付けられた平らな底板3とからなる容器本体と該容器本体の口部を密閉するための平らな蓋板1とからなる紙カップ容器において、底板3の一部は、多数の半径方向の溝11を備える領域からなり、紙カップ容器の内圧よりも大気圧が低くなったとき差圧により多数の半径方向の溝11を備える領域が紙カップ容器の外方へ向けて突出変形する、カップ容器の内圧よりも大気圧が低くなったとき差圧により紙カップ容器の外方へ向けて突き出し蓋板及び蓋板シール部に負荷を与えないようにカップ容器内外の気圧差を減少させる差圧吸収部を構成する。図4(C)は差圧により多数の半径方向の溝11を備える領域が紙カップ容器の外方へ向けて突出変形して底板変形部12を形成し、一方蓋板1は変形していない状態を示す。
【0023】
紙カップ容器の素材としては紙、アルミニウム、ポリエチレンフィルム等の積層体を適用することができる。
【0024】
また、多数の溝11はエンボス加工より形成することができる。
【0025】
図5は本発明の紙カップ容器の第4の実施の形態を示し、図5(A)は断面図、図5(B)は底板を容器内側から見た状態を示す。
【0026】
この紙カップ容器は上方に丸形環状縁部4を有する胴部2と該胴部2内に取り付けられた平らな底板3とからなる容器本体と該容器本体の口部を密閉するための平らな蓋板1とからなる紙カップ容器において、底板3の一部は、多数の紙カップ容器の内方へ湾曲したディンプル状曲面部13を備える領域からなり、紙カップ容器の内圧よりも大気圧が低くなったとき差圧により多数の曲面部13が紙カップ容器の外方へ向けて突出変形する、カップ容器の内圧よりも大気圧が低くなったとき差圧により多数の曲面部13が紙カップ容器の外方へ向けて突き出し蓋板及び蓋板シール部に負荷を与えないようにカップ容器内外の気圧差を減少させる差圧吸収部を構成する。図5(C)は差圧により多数のディンプル状曲面部13が紙カップ容器の外方へ向けて突出変形して底板変形部14を形成し、一方蓋板1は変形していない状態を示す。
【0027】
紙カップ容器の素材としては紙、アルミニウム、ポリエチレンフィルム等の積層体を適用することができる。
【0028】
また、ディンプル状曲面部13はエンボス加工より形成することができる。
【0029】
上記の第1乃至第4の発明の実施の形態において、差圧により変形した底板の表面積を通常の平らな底板の表面積の約20%程度増しにする必要がある。たとえばカップを平原などから高低差が1000mある、大気圧の低い高原などへ移動させた場合、底板半径:40mm、底板と蓋板の距離:80mmのとき変形後の底板の表面積は40mm×40mm×3.14×1.20=6,029mm2と平らな底板の表面積40mm×40mm×3.14=5,024mm2よりも約1,000mm2表面積を増加させる必要がある。
【0030】
上記の第1乃至第4の発明の実施の形態においては、底板の一部を差圧吸収部に形成しているが、底板の全領域を差圧吸収部に形成してもよいことはいうまでもない。
【0031】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明の紙カップ容器は胴部と該胴部内に取り付けられた平らな底板からなる容器本体と該容器本体の口部を密閉するための平らな蓋板からなる紙カップ容器において、底板の少なくとも一部はカップ容器の内圧よりも大気圧が低くなったとき差圧により紙カップ容器の外方へ向けて突き出し蓋板及び蓋板シール部に負荷を与えないようにカップ容器内外の気圧差を減少させる差圧吸収部を構成することを特徴とし、紙カップ容器の内圧よりも大気圧が低くなり差圧が生じても蓋板の変形が起こらないので、たとえば高原などの大気圧の低いところにも製品を提供することができる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の紙カップ容器を示し、(A)は断面図、(B)は差圧により蓋板及び底板が容器外方へ変形した状態を示す断面図である。
【図2】本発明の紙カップ容器の第1の実施の形態を示し、(A)は断面図、(B)容器内側から見た底板の平面図、(C)は底板の一部が変形した状態を示す断面図である。
【図3】本発明の紙カップ容器の第2の実施の形態を示し、(A)は断面図、(B)容器内側から見た底板の平面図、(C)は底板の一部が変形した状態を示す断面図である。
【図4】本発明の紙カップ容器の第3の実施の形態を示し、(A)は断面図、(B)容器内側から見た底板の平面図、(C)は底板の一部が変形した状態を示す断面図である。
【図5】本発明の紙カップ容器の第4の実施の形態を示し、(A)は断面図、(B)容器内側から見た底板の平面図、(C)は底板の一部が変形した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 蓋板
2 胴部
3 底板
4 丸形環状縁部
5 蓋板の変形部
6 底板の変形部
7 蛇腹部
8 底板変形部
9 曲面部
10 底板変形部
11 溝部
12 底板変形部
13 ディンプル状曲面部
14 底板変形部
【発明の属する技術分野】
本発明は、胴部と該胴部内に取り付けられた平らな底板からなる容器本体と平らな蓋板とからなる紙カップ容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1は一般に用いられている紙カップ容器を示す。図1(A)に示すように紙カップ容器の容器本体は、一般に、胴紙からなる、錐面形の胴部2内に平らに底板3を取り付けて形成される。胴部2の上方には丸形環状縁部4が形成されており、容器内に内容物(図示せず)が充填された後平らな蓋板1で容器本体の口部を密閉し、丸形環状縁部4と蓋板1の下面の間をヒートシールして包装された製品とされる。
【0003】
しかしこの包装された製品は、たとえば高原などの大気圧の低い場所に置かれた場合、紙カップ容器の内圧よりも大気圧が低くなり、図1(B)に示すように、差圧により蓋板1及び底板3が符号5、6で示すように容器外方へ向けて突出変形し商品価値が損なわれることがある。またこのように蓋板1が変形した製品は縦重ね置きして陳列することができない。
【0004】
また蓋板の変形に伴って蓋シール部、即ち丸形環状縁部と蓋板下面の間の剥離がおこりその結果密封性が損なわれ、内容物の劣化と内容物の漏れが引き起こされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は紙カップ容器の内圧よりも大気圧が低くなり差圧が生じても蓋板の変形及び蓋板シール部の剥離が起こらない紙カップ容器を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1は上記の発明の課題を解決するもので、胴部と該胴部内に取り付けられた平らな底板とからなる容器本体と該容器本体の口部を密閉するための平らな蓋材とからなる紙カップ容器において、底板の少なくとも一部はカップ容器の内圧よりも大気圧が低くなったとき差圧により紙カップ容器の外方へ向けて突き出し蓋板及び蓋板シール部に負荷を与えないようにカップ容器内外の気圧差を減少させる差圧吸収部を構成することを特徴とする。
【0007】
本発明において、差圧吸収部を、環状の蛇腹部と該蛇腹部で囲まれた領域で形成し、紙カップ容器の内圧よりも大気圧が低くなったとき差圧により蛇腹部及び蛇腹部で囲まれた領域が紙カップ容器の外方へ向けて突出変形するように構成することができる。
【0008】
また、本発明において、差圧吸収部を、紙カップ容器の内方へ湾曲した曲面部で形成し、紙カップ容器の内圧よりも大気圧が低くなったとき差圧により曲面部が紙カップ容器の外方へ向けて突出変形するように構成することができる。
【0009】
さらにまた、本発明において、差圧吸収部を、多数の半径方向の溝を備える領域で形成し、紙カップ容器の内圧よりも大気圧が低くなったとき差圧により多数の半径方向の溝を備える領域が紙カップ容器の外方へ向けて突出変形するように構成することができる。
【0010】
さらにまた、本発明において、差圧吸収部を、多数の紙カップ容器の内方へ湾曲したディンプル状曲面部を備える領域で形成し、紙カップ容器の内圧よりも大気圧が低くなったとき差圧により多数のディンプル状曲面部は紙カップ容器の外方へ向けて突出変形するように構成することができる。
【0011】
本発明の紙カップ容器においては紙カップ容器の内圧よりも大気圧が低くなり差圧が生じても差圧吸収部が紙カップ容器の外方へ向けて変形して紙カップ容器の内容積が増し、それによって蓋板及び蓋板シール部に負荷を与えないようにカップ容器内外の気圧差を減少させる。その場合において差圧により変形した底板の表面積を通常の平らな底板の表面積の約20%程度増しにする必要がある。たとえばカップを平原などから高低差が1000mある、大気圧の低い高原などへ移動させた場合、底板半径:40mm、底板と蓋板の間の距離:80mmのとき変形後の底板の表面積は40mm×40mm×3.14×1.20=6,029mm2と平らな底板の表面積40mm×40mm×3.14=5,024mm2よりも約1,000mm2表面積を増加させる必要がある。
【0012】
本発明によれば、紙カップ容器の内圧よりも大気圧が低くなり差圧が生じても蓋板の変形及び蓋シール部の剥離が起こらないので、たとえば高原などの大気圧の低いところにも製品を提供することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図2は本発明の紙カップ容器の第1の実施の形態を示し、図2(A)は断面図、図2(B)は底板を容器内側から見た状態を示す。
【0014】
この紙カップ容器は上方に丸形環状縁部4を有する胴部2と該胴部2内に取り付けられた平らな底板3とからなる容器本体と該容器本体の口部を密閉するための平らな蓋板1とからなる紙カップ容器において、底板3の一部は、環状の蛇腹部7及び該蛇腹部で囲まれた領域からなり、紙カップ容器の内圧よりも大気圧が低くなったとき差圧により蛇腹部7及び蛇腹部7で囲まれた領域が紙カップ容器の外方へ向けて突出変形する、カップ容器の内圧よりも大気圧が低くなったとき差圧により紙カップ容器の外方へ向けて突き出し蓋板及び蓋板シール部に負荷を与えないようにカップ容器内外の気圧差を減少させる差圧吸収部を構成する。図2(C)は差圧により蛇腹部7及び蛇腹部7で囲まれた領域が紙カップ容器の外方へ向けて突出変形して底板変形部8を形成し、一方蓋板1は変形していない状態を示す。
【0015】
本発明の紙カップ容器の素材としては紙、アルミニウム、ポリエチレンフィルム等の積層体を適用することができる。
【0016】
また、蛇腹部7はエンボス加工より形成することができる。
【0017】
図3は本発明の紙カップ容器の第2の実施の形態を示し、図3(A)は断面図、図3(B)は底板を容器内側から見た状態を示す。
【0018】
この紙カップ容器は上方に丸形環状縁部4を有する胴部2と該胴部2内に取り付けられた平らな底板3とからなる容器本体と該容器本体の口部を密閉するための平らな蓋板1とからなる紙カップ容器において、底板3の一部は、紙カップ容器の内方へ湾曲した曲面部9からなり、紙カップ容器の内圧よりも大気圧が低くなったとき差圧により曲面部9が紙カップ容器の外方へ向けて突出変形する、カップ容器の内圧よりも大気圧が低くなったとき差圧により紙カップ容器の外方へ向けて突き出し蓋板及び蓋板シール部に負荷を与えないようにカップ容器内外の気圧差を減少させる差圧吸収部を構成する。図3(C)は差圧により曲面部9が紙カップ容器の外方へ向けて突出変形して底板変形部10を形成し、一方蓋板1は変形していない状態を示す。
【0019】
紙カップ容器の素材としては紙、アルミニウム、ポリエチレンフィルム等の積層体を適用することができる。
【0020】
また、曲面部9はエンボス加工より形成することができる。
【0021】
図4は本発明の紙カップ容器の第3の実施の形態を示し、図4(A)は断面図、図4(B)は底板を容器内側から見た状態を示す。
【0022】
この紙カップ容器は上方に丸形環状縁部4を有する胴部2と該胴部2内に取り付けられた平らな底板3とからなる容器本体と該容器本体の口部を密閉するための平らな蓋板1とからなる紙カップ容器において、底板3の一部は、多数の半径方向の溝11を備える領域からなり、紙カップ容器の内圧よりも大気圧が低くなったとき差圧により多数の半径方向の溝11を備える領域が紙カップ容器の外方へ向けて突出変形する、カップ容器の内圧よりも大気圧が低くなったとき差圧により紙カップ容器の外方へ向けて突き出し蓋板及び蓋板シール部に負荷を与えないようにカップ容器内外の気圧差を減少させる差圧吸収部を構成する。図4(C)は差圧により多数の半径方向の溝11を備える領域が紙カップ容器の外方へ向けて突出変形して底板変形部12を形成し、一方蓋板1は変形していない状態を示す。
【0023】
紙カップ容器の素材としては紙、アルミニウム、ポリエチレンフィルム等の積層体を適用することができる。
【0024】
また、多数の溝11はエンボス加工より形成することができる。
【0025】
図5は本発明の紙カップ容器の第4の実施の形態を示し、図5(A)は断面図、図5(B)は底板を容器内側から見た状態を示す。
【0026】
この紙カップ容器は上方に丸形環状縁部4を有する胴部2と該胴部2内に取り付けられた平らな底板3とからなる容器本体と該容器本体の口部を密閉するための平らな蓋板1とからなる紙カップ容器において、底板3の一部は、多数の紙カップ容器の内方へ湾曲したディンプル状曲面部13を備える領域からなり、紙カップ容器の内圧よりも大気圧が低くなったとき差圧により多数の曲面部13が紙カップ容器の外方へ向けて突出変形する、カップ容器の内圧よりも大気圧が低くなったとき差圧により多数の曲面部13が紙カップ容器の外方へ向けて突き出し蓋板及び蓋板シール部に負荷を与えないようにカップ容器内外の気圧差を減少させる差圧吸収部を構成する。図5(C)は差圧により多数のディンプル状曲面部13が紙カップ容器の外方へ向けて突出変形して底板変形部14を形成し、一方蓋板1は変形していない状態を示す。
【0027】
紙カップ容器の素材としては紙、アルミニウム、ポリエチレンフィルム等の積層体を適用することができる。
【0028】
また、ディンプル状曲面部13はエンボス加工より形成することができる。
【0029】
上記の第1乃至第4の発明の実施の形態において、差圧により変形した底板の表面積を通常の平らな底板の表面積の約20%程度増しにする必要がある。たとえばカップを平原などから高低差が1000mある、大気圧の低い高原などへ移動させた場合、底板半径:40mm、底板と蓋板の距離:80mmのとき変形後の底板の表面積は40mm×40mm×3.14×1.20=6,029mm2と平らな底板の表面積40mm×40mm×3.14=5,024mm2よりも約1,000mm2表面積を増加させる必要がある。
【0030】
上記の第1乃至第4の発明の実施の形態においては、底板の一部を差圧吸収部に形成しているが、底板の全領域を差圧吸収部に形成してもよいことはいうまでもない。
【0031】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明の紙カップ容器は胴部と該胴部内に取り付けられた平らな底板からなる容器本体と該容器本体の口部を密閉するための平らな蓋板からなる紙カップ容器において、底板の少なくとも一部はカップ容器の内圧よりも大気圧が低くなったとき差圧により紙カップ容器の外方へ向けて突き出し蓋板及び蓋板シール部に負荷を与えないようにカップ容器内外の気圧差を減少させる差圧吸収部を構成することを特徴とし、紙カップ容器の内圧よりも大気圧が低くなり差圧が生じても蓋板の変形が起こらないので、たとえば高原などの大気圧の低いところにも製品を提供することができる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の紙カップ容器を示し、(A)は断面図、(B)は差圧により蓋板及び底板が容器外方へ変形した状態を示す断面図である。
【図2】本発明の紙カップ容器の第1の実施の形態を示し、(A)は断面図、(B)容器内側から見た底板の平面図、(C)は底板の一部が変形した状態を示す断面図である。
【図3】本発明の紙カップ容器の第2の実施の形態を示し、(A)は断面図、(B)容器内側から見た底板の平面図、(C)は底板の一部が変形した状態を示す断面図である。
【図4】本発明の紙カップ容器の第3の実施の形態を示し、(A)は断面図、(B)容器内側から見た底板の平面図、(C)は底板の一部が変形した状態を示す断面図である。
【図5】本発明の紙カップ容器の第4の実施の形態を示し、(A)は断面図、(B)容器内側から見た底板の平面図、(C)は底板の一部が変形した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 蓋板
2 胴部
3 底板
4 丸形環状縁部
5 蓋板の変形部
6 底板の変形部
7 蛇腹部
8 底板変形部
9 曲面部
10 底板変形部
11 溝部
12 底板変形部
13 ディンプル状曲面部
14 底板変形部
Claims (5)
- 胴部と該胴部内に取り付けられた平らな底板からなる容器本体と該容器本体の口部を密閉するための平らな蓋板からなる紙カップ容器において、底板の少なくとも一部は、カップ容器の内圧よりも大気圧が低くなったとき差圧により紙カップ容器の外方へ向けて突き出し蓋板及び蓋板シール部に負荷を与えないように、カップ容器内外の気圧差を減少させる差圧吸収部を構成することを特徴とする紙カップ容器。
- 前記差圧吸収部は、環状の蛇腹部と該蛇腹部で囲まれた領域からなり、紙カップ容器の内圧よりも大気圧が低くなったとき差圧により蛇腹部及び蛇腹部で囲まれた領域が紙カップ容器の外方へ向けて突出変形するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の紙カップ容器。
- 前記差圧吸収部は、紙カップ容器の内方へ湾曲した曲面部からなり、紙カップ容器の内圧よりも大気圧が低くなったとき差圧により曲面部が紙カップ容器の外方へ向けて突出変形するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の紙カップ容器。
- 前記差圧吸収部は、多数の半径方向の溝を備える領域からなり、紙カップ容器の内圧よりも大気圧が低くなったとき差圧により多数の半径方向の溝を備える領域が紙カップ容器の外方へ向けて突出変形するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の紙カップ容器。
- 前記差圧吸収部は、多数の紙カップ容器の内方へ湾曲したディンプル状曲面部を備える領域からなり、紙カップ容器の内圧よりも大気圧が低くなったとき差圧により多数のディンプル状曲面部は紙カップ容器の外方へ向けて突出変形するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の紙カップ容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002176204A JP2004018036A (ja) | 2002-06-17 | 2002-06-17 | 紙カップ容器 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008066288A1 (en) * | 2006-11-28 | 2008-06-05 | Cj Cheiljedang Corporation | Variable vessel for pressure-resistant packing of solid or liquefied contents and packing method using the same |
JP2013159355A (ja) * | 2012-02-02 | 2013-08-19 | Toppan Printing Co Ltd | 包装容器及びその製造方法 |
US9963278B2 (en) | 2011-09-09 | 2018-05-08 | Toppan Printing Co., Ltd. | Funnel component and packaging container using funnel component |
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-
2002
- 2002-06-17 JP JP2002176204A patent/JP2004018036A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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