JP2004017371A - 画像データ転送装置、画像データ転送方法及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】インクヘッドの一部のみを使用する画像形成時、外部装置等の画像データ形成部から画像データ転送装置に全画像データが転送完了となるまでの時間を短縮する。
【解決手段】シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色分の画像データをバッファメモリ25、26に3相格納できるように、C1、M1、Y1、K1を1相目、C2、M2、Y2、K2を2相目と設定し、図4(a)に示す6色画像形成の場合のLC1、LM1、LC2、LM2に相当するメモリ領域を3相目としてC3、M3、C3、M3と設定する。また、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y),ブラック(K)の4色分の画像データをバッファメモリ25、26に2相格納できるようにし、6色画像形成を行う場合のLC1、LM1、LC2、LM2に相当するメモリ領域を、C1′M1′、Y1′K1′、C2′M2′、Y2′K2′として各相に設定する。
【選択図】
図4
【解決手段】シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色分の画像データをバッファメモリ25、26に3相格納できるように、C1、M1、Y1、K1を1相目、C2、M2、Y2、K2を2相目と設定し、図4(a)に示す6色画像形成の場合のLC1、LM1、LC2、LM2に相当するメモリ領域を3相目としてC3、M3、C3、M3と設定する。また、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y),ブラック(K)の4色分の画像データをバッファメモリ25、26に2相格納できるようにし、6色画像形成を行う場合のLC1、LM1、LC2、LM2に相当するメモリ領域を、C1′M1′、Y1′K1′、C2′M2′、Y2′K2′として各相に設定する。
【選択図】
図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、画像データをインクヘッドへ転送する画像データ転送装置、画像データ転送方法及び画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、カラー印刷とモノクロ印刷とを行うことができる画像形成装置では、モノクロ印刷を行う場合でも、用紙等の記録媒体が、イエロー、マゼンタ、シアンの各画像形成部を通過していくようになっていた。従って、モノクロ印刷の印刷速度は、カラー印刷の場合と同じ速度であった。そこで、例えば、特開平11−295955号公報においては、イエロー、マゼンタ、シアンの各画像形成部を記録媒体の搬送領域から離隔させる手段を設け、モノクロ画像記録時にこれらの画像形成部を離隔させることでカラー画像記録を行う場合に比べて記録媒体の搬送時間を短縮することができるようにした構成が記載されている。
【0003】
さらに、特開2000−168153公報においては、印刷を実行するプリントエンジンに対し色指定信号を出力する際に、単色印刷の場合にはこれを一定値に保持し、ライン同期信号は4倍の周波数とすることにより、印刷用データの転送クロック周波数をそのままにして印刷データ転送量を4倍にでき、又はライン同期信号の周波数を上げずに上記転送クロック周波数を下げてノイズの発生を抑制できるようにした構成が記載されている。
【0004】
また、一般にカラー画像を形成するための互いに異なる画像色のインクを吐出する複数のインクヘッドを備え、これらのインクヘッドに対して複数のメモリ領域を備えるメモリを介して画像データを転送する画像データ転送装置を備えた画像形成装置は、画像形成装置に備えられた全てのインクヘッドを使用する場合、パーソナルコンピュータ等の外部装置などから送られた画像データを各色のインクヘッドに対応したメモリ領域に格納し、それらに格納された各色の画像データをインクヘッドへ転送して画像を形成していた。また、画像形成装置に備えられたインクヘッドの一部を使用する場合、使用するインクヘッドに対応したメモリ領域のみに画像データを格納してインクヘッドへ転送して画像形成され、使用されないインクヘッドに対応したメモリ領域は使われなかった。
【0005】
例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック、ライトマゼンタ、ライトシアンの6色を有する画像形成装置には、インクの消費量を低減するモード又は高速で画像形成するモード(ドラフトモード)での画像形成時には、イエロー、マゼンタ、シアンのカラー濃色インク及びブラックインクの4色のみを使用するようにしたものがある。この場合、淡色インクであるライトマゼンタ、ライトシアンのインクヘッドに対応したメモリ領域は使われず、6色分のメモリを備えているにもかかわらず、実際には4色分のインクヘッドに対応したメモリ領域のみを使用して画像形成されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような画像形成装置に備えられたインクヘッドの一部を使用して画像形成する場合、外部装置等から画像データ転送装置に対して全画像データが転送完了となるまでの時間が、画像形成装置に備えられたインクヘッド全てを使用する画像形成時と同じであるために十分な高速化が図れず、また使用されないインクヘッドに対応したメモリ領域が空き領域となって、無駄になっていた。
【0007】
この発明の目的は、インクヘッドの一部のみを使用する画像形成時、外部装置等の画像データ形成部から画像データ転送装置に全画像データが転送完了となるまでの時間を短縮することができる画像データ転送装置、画像データ転送方法、及びこの画像データ転送装置を備えた画像形成装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を備えている。
【0009】
(1)画像データに基づいて互いに異なる画像色のインクを吐出する複数のインクヘッドのそれぞれに、各インクヘッドに対応した複数のメモリ領域を備えるメモリを介して画像データを転送する画像データ転送装置において、
前記複数のメモリ領域のうち画像形成に使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域に、画像形成に使用するインクヘッドに転送すべき画像データを格納する制御手段を設けたことを特徴とする。
【0010】
この構成においては、画像形成に使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域に、画像形成に使用するインクヘッドに転送すべき画像データが格納される。したがって、画像形成に使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域が画像形成に使用するインクヘッドに対応したメモリ領域として使用されるため、画像データを格納するメモリの容量は、インクヘッド全てを使用する画像形成(以下、全色画像形成と言う。)時と同じであるが、画像形成に使用する各インクヘッドに対応したメモリ領域の容量自体は全色画像形成時より大きくなり、より多くの画像データがメモリに格納されるため、画像データ形成部から画像データ転送装置への全画像データ転送完了時間が、全色画像形成時より短くなる。
【0011】
また、使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域が、空き領域になることがない。
【0012】
(2)前記制御手段は、全てのインクヘッドを使用するモードと一部のインクヘッドのみを使用するモードとの何れかの設定入力を受け付ける入力手段を備え、入力手段からの入力結果に基づいて、メモリ領域に対する画像データの格納状態を変更することを特徴とする。
【0013】
この構成においては、画像形成において、全色画像形成を行うモード(以下、全色画像形成モードと言う。)と一部のインクヘッドのみを使用するモード(以下、一部色画像形成モードと言う。)との何れかの設定入力を受け付ける入力手段が備えられ、上記入力手段からの入力結果に基づいて、メモリ領域に対する画像データの格納状態が変更される。したがって、モード設定の入力結果に対応したメモリ領域の格納状態が自動的に選択されるため、一部色画像形成モード時は、画像形成に使用するインクヘッドに対応したメモリ領域が画像形成に使用するインクヘッドに対応したメモリ領域として使用され、画像データを格納するメモリの容量が、全色画像形成モード時と同じであるが、画像形成に使用する各インクヘッドに対応したメモリ領域の容量自体は全色画像形成モード時より大きくなり、より多くの画像データがメモリに格納されるため、画像データ形成部から画像データ転送装置への全画像データ転送完了時間が、全色画像形成モード時より短くなる。
【0014】
また、使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域が、空き領域になることがない。
【0015】
(3)前記制御手段は、インクを吐出可能なインクヘッドを検出するインクヘッド検出手段を備え、インクヘッド検出手段の検出結果に基づいて、メモリ領域に対する画像データの格納状態を変更することを特徴とする。
【0016】
この構成においては、インクを吐出可能なインクヘッドが備えられているか否かを検出するインクヘッド検出手段が備えられ、上記インクヘッド検出手段からの検出結果に基づいて決定される画像形成に使用するインクヘッドから、メモリ領域に対する画像データの格納状態が変更される。したがって、インクを吐出可能なインクヘッドに対応したメモリ領域の画像データ格納状態が自動的に選択されるため、使用不可のインクヘッドがある場合は、使用不可のインクヘッドに対応したメモリ領域が画像形成に使用するインクヘッドに対応したメモリ領域として使用され、画像データを格納するメモリの容量は、全色画像形成時と同じであるが、画像形成に使用する各インクヘッドに対応したメモリ領域の容量自体は全色画像形成時より大きくなり、より多くの画像データがメモリに格納されるため、画像データ形成部から画像データ転送装置への全画像データ転送完了時間が、全色画像形成時より短くなる。
【0017】
また、使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域が、空き領域になることがない。
【0018】
(4)前記制御手段は、インクの残量を検出するインク残量検出手段を備え、インク残量検出手段の検出結果に基づいて、メモリ領域に対する画像データの格納状態を変更することを特徴とする。
【0019】
この構成においては、インクの残量を検出するインク残量検出手段が備えられ、上記インク残量検出手段からの各インクヘッドのインク残量結果に基づいて決定される画像形成に使用するインクヘッドに応じて、メモリ領域に対する画像データの格納状態が変更される。したがって、インク残量がある使用可能なインクヘッドに対応するメモリ領域の画像データ格納状態が自動的に選択されるため、インクのなくなった使用不可のインクヘッドがある場合は、使用不可のインクヘッドに対応したメモリ領域が画像形成に使用するインクヘッドに対応したメモリ領域として使用され、画像データを格納するメモリの容量は、全色画像形成時と同じであるが、画像形成に使用する各インクヘッドに対応したメモリ領域の容量自体は全色画像形成時より大きくなり、より多くの画像データがメモリに格納されるため、画像データ形成部から画像データ転送装置への全画像データ転送完了時間が、全色画像形成時より短くなる。
【0020】
また、使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域が、空き領域になることがない。
【0021】
(5)画像データが順次書込及び流出される複数のメモリを備えたことを特徴とする。
【0022】
この構成においては、画像データを格納する複数のメモリが備えられ、各メモリに対して画像データの書込及び流出が順次行われる。したがって、一方のメモリに画像データを書き込んでいる間に、他方のメモリから画像データを読み出すことにより、メモリへの画像データの格納及びインクヘッドへの画像データの転送が途切れることなく連続して実行される。
【0023】
(6)前記制御手段は、メモリに、画像形成に使用する各インクヘッドに転送すべき画像データを一定量ずつ格納することを特徴とする。
【0024】
この構成においては、メモリに、画像形成に使用する各インクヘッドに転送すべき画像データが、一定の容量で格納される。したがって、メモリに対する画像データの格納容量が固定されるため、画像データを格納する処理が複雑にならない。
【0025】
また、画像形成に使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域に、画像形成に使用する各インクヘッドに転送すべき画像データが格納されるため、画像データを格納するメモリの容量は、全色画像形成時と同じであるが、画像形成に使用する各インクヘッドに対応したメモリ領域の容量自体は全色画像形成時より大きくなり、より多くの画像データがメモリに格納されるため、画像データ形成部から画像データ転送装置への全画像データ転送完了時間が、全色画像形成時より短くなる。
【0026】
さらに、使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域が、空き領域になることがない。
【0027】
(7)前記制御手段は、メモリに対する、画像形成に使用する各インクヘッドに転送すべき画像データの1回当たりの格納量を画像形成に使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域の容量に応じて変更することを特徴とする。
【0028】
この構成においては、メモリに対する、画像形成に使用する各インクヘッドに転送すべき画像データの1回当たりの格納量が画像形成に使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域の容量に応じて変更される。したがって、画像形成に使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域が常に余ることはない。
【0029】
また、画像形成に使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域に、画像形成に使用する各インクヘッドに転送すべき画像データが格納されるため、画像データを格納するメモリの容量は、全色画像形成時と同じであるが、画像形成に使用する各インクヘッドに対応したメモリ領域の容量自体は全色画像形成時より大きくなり、より多くの画像データがメモリに格納され、画像データ形成部から画像データ転送装置への全画像データ転送完了時間が、全色画像形成時より短くなる。
【0030】
さらに、使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域が、空き領域になることがない。
【0031】
(8)画像データに基づいて互いに異なる画像色のインクを吐出する複数のインクヘッドのそれぞれに、各インクヘッドに対応した複数のメモリ領域を備えるメモリを介して画像データを転送する画像データ転送方法において、
前記複数のメモリ領域のうち画像形成に使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域に、画像形成に使用するインクヘッドに転送すべき画像データを格納する制御手段を設けたことを特徴とする。
【0032】
この構成においては、画像形成に使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域に、画像形成に使用するインクヘッドに転送すべき画像データが格納される。したがって、画像形成に使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域が画像形成に使用するインクヘッドに対応したメモリ領域として使用されるため、画像データを格納するメモリの容量は、全色画像形成時と同じであるが、画像形成に使用する各インクヘッドに対応したメモリ領域の容量自体は全色画像形成時より大きくなり、より多くの画像データがメモリに格納されるため、画像データ形成部から画像データ転送装置への全画像データ転送完了時間が、全色画像形成時より短くなる。
【0033】
また、使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域が、空き領域になることがない。
【0034】
(9)画像データに基づいて画像を形成する画像形成装置において、
請求項1〜7の何れかに記載の画像データ転送装置を備えたことを特徴とする。
【0035】
この構成においては、画像形成に使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域に、画像形成に使用するインクヘッドに転送すべき画像データが格納される。したがって、画像形成に使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域が画像形成に使用するインクヘッドに対応したメモリ領域として使用されるため、画像データを格納するメモリの容量は、全色画像形成時と同じとなるが、画像形成に使用する各インクヘッドに対応したメモリ領域の容量自体は全色画像形成時より大きくなり、より多くの画像データがメモリに格納されるため、画像データ形成部から画像データ転送装置への全画像データ転送完了時間が、全色画像形成時より短くなる。
【0036】
また、使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域が、空き領域になることがない。
【0037】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の実施形態に係る画像形成装置の概略を示す図である。図1に示すように、この発明の実施形態に係るインクジェット式の画像形成装置1は、筐体10、筐体10の上部及び側面(紙面手前側)に配置された給紙部11、原稿排出口13、さらに筐体10内部に担持されたインクヘッド12を備える。インクヘッド12は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、ライトマゼンタ、ライトシアンの6色のインクを備え、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色を使用した画像形成(以下、一部色画像形成と言う。)及びシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、ライトマゼンタ、ライトシアンの6色を使用した画像形成(以下、全色画像形成と言う。)が可能である。
【0038】
また、この発明の実施形態に係る画像形成装置1は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のインクのみを備えたインクヘッドも使用可能である。
【0039】
画像形成時、給紙部11に収納されている用紙Pは矢印A方向(副走査方向)へインクヘッド12の下方を経由して搬送され、原稿排出口13から排出される。その際、インクヘッド12は、用紙Pの上方を副走査方向に直交する矢印B方向(主走査方向)に走査し、画像データに基づいて用紙Pにインクを吐出する。
【0040】
図2は、この発明の実施形態に係る画像形成装置の制御の構成を示すブロック図である。図2に示すように、システムオンチップ(SOC:System On Chip)20は、1つのCPU(Central Processing Unit )21と、CPU21に接続されたインターフェース制御部(以下、IF制御部と言う。)22、モータ(メカ)制御部23及びヘッド(DMA:Direct Memory Access )制御部24を備える。IF制御部22は、画像データを形成する上位装置、例えば、パーソナルコンピュータ(以下、PCと言う。)30と接続される。PC30からの画像データは、IF制御部21を介して後述するリングバッファ(SDRAM:SynchronousDynamic Random Access Memory )40に格納される。モータ制御部23はPI(Propotional Integral: 比例積分)を行い、モータセンサ14にモータ制御信号を送り、モータセンサ14を制御する。ヘッド制御部24については、図3に基づいて説明する。
【0041】
図3は、この発明の実施形態に係る画像形成装置に格納された画像データをインクヘッドへ転送するまでの流れを示した図である。なお、図3に示したリングバッファ40、ヘッド制御部24、メモリバッファ25、26を備えた構成が、この発明の画像データ転送装置に相当する。
【0042】
図3に示すように、1ページ分の画像データがPC30からIF制御部22を介してリングバッファ40のSWATH0、SWATH1、・・、SWATHnに格納される。各SWATHi(i=1,2,・・・,n) は、インクヘッド12の1走査分の画像データを格納する。一例として、インクヘッド12が64ノズルを備えている場合、各SWATHiは64ノズル分の画像データを格納する。
【0043】
各SWATHiに格納された画像データは、次に、システムオンチップ20に備えられたバッファメモリ25、26に送られる。バッファメモリ25、26は、どちらも64ビット×32ビット×6色分の記憶容量を有する。バッファメモリ25、26に画像データが格納されていない状態から、バッファメモリ25にSWATHiからの画像データを格納する。次にバッファメモリ25に格納された画像データをインクヘッド12へ転送している間に、バッファメモリ26にSWATHiから次の画像データを格納する。そして、バッファメモリ26に格納された画像データをインクヘッド12へ転送する間に、再びバッファメモリ25へSWATHiから次の画像データを格納する。すなわち、SWATHiからバッファメモリ25、26への画像データの格納とバッファメモリ25、26に格納された画像データのインクヘッド12への転送とを、各バッファメモリ25、26で交互に行う。上記制御は、ヘッド制御部24により行われる。
【0044】
2つのバッファメモリ25、26を用いて上記の制御を行うことによって、インクヘッド12へ転送する画像データが途切れることなく連続して転送できる。また、バッファメモリ25、26のどちらか一方が、常に画像データを格納可能な状態となるため、SWATHiからバッファメモリ25、26へ交互に画像データを連続して転送することが可能となる。
【0045】
なお、バッファメモリ25とバッファメモリ26が、この発明に係るメモリに相当する。
【0046】
図4は、この発明の実施形態に係る画像形成装置に備えられたバッファメモリのメモリ領域の設定を示した図である。全色画像形成を行う場合、図4(a)に示すように、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)、ライトシアン(LC)、ライトマゼンタ(LM)の6色分の画像データをバッファメモリ25、26に2相格納できるように、ヘッド制御部24がメモリ領域を設定する。ここで言う相とは、バッファメモリ25、26からインクヘッド12へ送る1回の画像データサイズのことである。この場合、C1、M1、Y1、K1、LC1、LM1が1相目に相当しバッファメモリ25に設定され、C2、M2、Y2、K2、LC2、LM2が2相目に相当しバッファメモリ26に設定される。
【0047】
また、一部色画像形成を行う場合には、図4(b)、(c)に示す2通りの設定がある。
【0048】
一つは、図4(b)に示すように、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y),ブラック(K)の4色分の画像データをバッファメモリ25、26に3相格納できるように、ヘッド制御部24がメモリ領域を設定する。図4(b)に示すように、C1、M1、Y1、K1が1相目に相当し、C2、M2、Y2、K2が2相目に相当する。また、一部色画像形成の場合は、ライトシアン(LC)、ライトマゼンタ(LM)を使用しないため、図4(a)に示す全色画像形成の場合のLC1、LM1、LC2、LM2に相当するメモリ領域が、3相目としてC3、M3、C3、M3と設定される。
【0049】
もう一つは、図4(c)に示すように、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y),ブラック(K)の4色分の画像データをバッファメモリ25、26に2相格納できるように、全色画像形成を行う場合のLC1、LM1、LC2、LM2にあたるメモリ領域を、C1′M1′、Y1′K1′、C2′M2′、Y2′K2′としてヘッド制御部24が設定する。したがって、C1、M1、Y1、K1、C1′M1′、Y1′K1′が1相目に相当しバッファメモリ25に設定され、C2、M2、Y2、K2、C2′M2′、Y2′K2′が2相目に相当しバッファメモリ26に設定される。
【0050】
図5は、この発明の実施形態に係る画像形成装置に備えられたバッファメモリの画像データ格納形式を示す図である。
【0051】
図5(a)に示すような、全色画像形成のバッファメモリ25、26への画像データ転送方法を以下に記述する。
【0052】
最初に1ページ分の画像データが格納されているSDRAMのSWATH0 C(シアン)の1行目の32列のC画像データを、ヘッド制御部24から出力される32ビットデータの転送要求(LONGアクセス命令とも言う。)により、バッファメモリ25のメモリ領域C1のアドレス0に格納する。この操作を64行(64ノズル)分×6色分繰り返し、バッファメモリ25に画像データを格納する。以上が、全色画像形成のバッファメモリ25、26への画像データ転送方法である。それ以降、上述したようにバッファメモリ25、26への画像データ格納と、バッファメモリ25、26に格納された画像データのインクヘッド12への転送とッファメモリ25、26で交互に行う。
【0053】
また、一部色画像形成のバッファメモリ25、26への画像データ転送方法は、図4(b)、(c)に対応した2方法ある。
【0054】
まず、図4(b)に対応する方法を以下に記述する。
【0055】
上述の全色画像形成のバッファメモリ25、26への画像データ転送方法と同様に、ヘッド制御部24から出力されるLONGアクセス命令によりSDRAMのSWATH0の1行目の32列のC画像データをバッファメモリ25のメモリ領域C1のアドレス0に格納する。この操作を64行分×4色分繰り返し、バッファメモリ25のメモリ領域C1、M1、Y1、K1に画像データを格納する。次にバッファメモリ26のメモリ領域C2、M2、Y2、K2についてもバッファメモリ25と同様の方法を行い、各色のSWATH0の1行目の33〜64列目の画像データを格納する。また図5(b)に示すように、各色のSWATH0の1行目の65〜96列目の画像データを、3相目のバッファメモリに格納する。その際、バッファメモリ25のC3、M3、次にバッファメモリ26のY3、K3の順に上記と同様の操作を行い格納する。以上が、図4(b)に対応する方法である。
【0056】
したがって、上記方法の場合は、通常の全色画像形成とは異なり、画像形成開始時に上記一連の処理を行い、一度、3相分全ての画像データをバッファメモリ25、26に格納する。それ以降、全色画像形成と同様に画像データ格納とインクヘッド12への画像データ転送とを交互に行うが、この場合は、1相目のメモリの画像データ転送時に2相目のメモリへ画像データを格納し、2相目のメモリの画像データ転送時には、3相目のメモリがバッファメモリ25、26の両方に設定されているため、まず3相目のメモリのC3、M3へ画像データを格納する。その後3相目のメモリのC3、M3の画像データ転送時に3相目のメモリのY3、K3へ画像データを格納する。
【0057】
次に図4(c)に対応する方法を以下に記述する。
【0058】
上述の全色画像形成のバッファメモリ25、26への画像データ転送方法と同様に、SDRAMのSWATH0Cの1行目の32列のC画像データを、ヘッド制御部24からのLONGアクセス命令により、バッファメモリ25のメモリ領域C1のアドレス0に格納する。この操作を64行分×4色分繰り返し、バッファメモリ25のメモリ領域、C1、M1、Y1、K1に画像データを格納する。次に図5(c)に示すように、SWATH0 Cの1行目の33〜48列目のC画像データを、ヘッド制御部24から出力される16ビットのデータの転送要求(WORDアクセス命令)により、バッファメモリ25のメモリ領域C1′M1′のアドレス0の下位16ビットに格納する。この操作を64行繰り返す。M(マゼンタ)画像データも同様の操作でバッファメモリ25のメモリ領域C1′M1′のアドレス0の上位16ビットに格納する。Y(イエロー)、K(ブラック)画像データについてもC、M画像データと同様の操作を行いバッファメモリ25のメモリ領域Y1′K1′に格納する。以上が図4(c)に対応する方法である。それ以降、全色画像形成と同様にバッファメモリへの画像データ格納と、バッファメモリに格納された画像データのインクヘッド12への転送とを2つのバッファメモリ25、26で交互に行う。
【0059】
図6は、この発明の実施形態に係る画像形成装置の画像形成モードを設定するフローチャートである。
【0060】
図6に示すように、6色分のバッファメモリを使用し、一部色画像形成を行う4色回路又は6色分のバッファメモリを使用して全色画像形成を行う6色回路の何れかに設定するには、まず、ヘッド制御部24が、インクヘッド12が4色(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)インクしか備えていない4色インクヘッドかどうかを判断する(s1)。4色インクヘッドであれば、4色回路に設定する(s2)。4色インクヘッドでない場合は,例えば、ライトマゼンタ、ライトシアンの淡色インクの残量があるかどうかを判断する(s3)。淡色インクの残量がなければ、4色回路に設定する(s2)。淡色インクがある場合は、一部色画像形成を行う一部色画像形成モード(4色モード)を実行するか否かを選択する(s4)。一部色画像形成モードを実行する場合は、4色回路に設定する(s2)。一部色画像形成モードを実行しない場合は、6色回路に設定する(s5)。
【0061】
図7は、この発明の実施形態に係る画像形成装置の1ページ分の画像形成を行う手順を示すフローチャートである。
【0062】
図7に示すように、画像形成開始の前にPC30からリングバッファ40に画像データを転送して格納する(s1)。次に、PC30から1ページ分の画像データの転送が完了したかをどうかを判断する(s2)。画像データを転送完了と判断すると画像形成を開始する(s3)。まず、リングバッファ40からバッフメモリ25へ画像データを転送する(s4)。ここで、画像データの転送方法は、上述した全色、一部色画像形成の画像データ転送方法を用いて行う。ステップs4で転送した画像データをバッファメモリ25に格納完了したか判断する(s5)。バッファメモリ25に画像データを格納完了と判断すると、バッファメモリ25からインクヘッド12に画像データを転送して原稿にインクを吐出して画像形成を行う(s6)。次に、ステップs4と同様にリングバッファ40からもう一方のバッファメモリ26に次の新しい画像データを転送する(s7)。しかし、ステップs7は、ステップs4にて既にバッファメモリ26に画像データが格納済である場合はそのままステップs8へ進む。そして、1ページ画像形成が完了したか判断する(s8)。完了していない場合は、再びステップs6に戻りステップs7でバッファメモリ26に格納した新しい画像データをインクヘッド12に転送して原稿にインクを吐出して画像形成を行う(s6)。次に、もう一方のバッファメモリ25に次の新しい画像データを格納する(s7)。このように2つのバッファメモリ25、26において、画像データ格納とインクヘッドへの画像データ転送とを交互に繰り返して1ページ分の画像を形成する。
【0063】
この発明の実施形態においては、PC30から1ページ分の画像データを、一旦リングバッファ40へ格納したが、直接バッファメモリ25、26と通信してもよい。
【0064】
以上のように、この発明の実施形態に係る構成では、一部色画像形成時において、画像形成に使用しないインクヘッド12に対応したメモリ領域に、画像形成に使用するインクヘッド12に転送すべき画像データを格納することによって、画像形成に使用しないインクヘッド12に対応したメモリ領域を画像形成に使用するインクヘッド12に対応したメモリ領域として使用することが可能となるため、バッファメモリ25、26の画像データを格納する容量は、全色画像形成時と同じであるが、画像形成に使用する各インクヘッド12に対応したメモリ領域の容量自体は全色画像形成時より大きくなり、より多くの画像データをバッファ5、26に格納できるため、画像データ形成部のPC30から画像データ転送装置への全画像データ転送完了時間を全色画像形成時より短くすることができる。
【0065】
また、使用しないインクヘッド12に対応したメモリ領域を使用でき、メモリを有効利用できる。
【0066】
さらに、一部色画像形成モード、全色画像形成モードの設定入力結果、4色インクヘッドか6色インクヘッドかの判断を行うインクヘッド検出結果、及びインクの残量を検出するインク残量検出結果に対応したメモリ領域の格納状態を自動的に選択するため、用途やインクヘッド12の状態に応じて容易にメモリ領域に対する画像データ格納状態を設定することができる。
【0067】
【発明の効果】
この発明によれば、以下の効果を奏することができる。
【0068】
(1)画像形成に使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域に、画像形成に使用するインクヘッドに転送すべき画像データを格納することによって、画像形成に使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域を、画像形成に使用するインクヘッドに対応したメモリ領域として使用できるため、画像データを格納するメモリの容量は、全色画像形成時と同じであるが、画像形成に使用する各インクヘッドに対応したメモリ領域の容量自体は全色画像形成時より大きくなり、より多くの画像データをメモリに格納できるため、画像データ形成部から画像データ転送装置への全画像データ転送完了時間を全色画像形成時より短くすることができる。
【0069】
また、使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域を使用でき、メモリを有効利用できる。
【0070】
(2)画像形成において、全色画像形成モードと一部色画像形成モードとの何れかの設定入力を受け付ける入力手段を備え、上記入力手段からの入力結果に基づいて、メモリ領域に対する画像データの格納状態を変更することによって、モード設定の入力結果に対応したメモリ領域の格納状態を自動的に選択するため、モード設定に応じて容易にメモリ領域に対する画像データ格納状態を変更することができる。
【0071】
また、モード設定に応じてメモリ領域に対する画像データ格納状態を変更できるので、一部色画像形成モード時は、画像形成に使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域を、画像形成に使用するインクヘッドに対応したメモリ領域として使用できるため、画像データを格納するメモリの容量は、全色画像形成モード時と同じであるが、画像形成に使用する各インクヘッドに対応したメモリ領域の容量自体は全色画像形成モード時より大きくなり、より多くの画像データをメモリに格納できるため、画像データ形成部から画像データ転送装置の全画像データ転送完了時間を全色画像形成モード時より短くすることができる。
【0072】
さらに、使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域を使用でき、メモリを有効利用できる。
【0073】
(3)インクを吐出可能なインクヘッドが備えられているか否かを検出するインクヘッド検出手段を備え、上記インクヘッド検出手段からの検出結果に基づいて決定する画像形成に使用するインクヘッドから、メモリ領域に対する画像データの格納状態を変更することによって、インクを吐出可能なインクヘッドに対応したメモリ領域の画像データ格納状態を自動的に選択するため、インクヘッドに応じて容易にメモリ領域対する画像データ格納状態を変更することができる。
【0074】
また、インクヘッドに応じてメモリ領域に対する画像データ格納状態を変更できるので、使用不可のインクヘッドがある場合は使用不可のインクヘッドに対応したメモリ領域を画像形成に使用するインクヘッドに対応したメモリ領域として使用できるため、画像データを格納するメモリの容量は、全色画像形成モードと同じであるが、画像形成に使用する各インクヘッドに対応したメモリ領域の容量自体は全色画像形成時より大きくなり、より多くの画像データをメモリ格納できるため、画像データ形成部から画像データ転送装置への全画像データ転送完了時間を全色画像形成時より短くすることができる。
【0075】
さらに、使用不可のインクヘッドに対応したメモリ領域を使用でき、メモリを有効利用できる。
【0076】
(4)インクの残量を検出するインク残量検出手段を備え、上記インク残量検出手段からの各インクヘッドのインク残量結果に基づいて決定する画像形成に使用するインクヘッドから、メモリ領域に対する画像データの格納状態を変更するすることによって、インク残量がある使用可能なインクからメモリ領域に対する画像データ格納状態を自動的に選択するため、インク残量に応じて容易にメモリ領域に対する画像データ格納状態を変更することができる。
【0077】
また、インクの残量に応じてメモリ領域に対する画像データ格納状態を変更できるので、インクのなくなった使用不可のインクヘッドがある場合は、使用不可のインクヘッドに対応したメモリ領域を画像形成に使用するインクヘッドに対応したメモリ領域として使用できるため、画像データを格納するメモリの容量は、全色画像形成時と同じであるが、画像形成に使用する各インクヘッドに対応したメモリ領域の容量自体は全色画像形成時より大きくなり、より多くの画像データをメモリに格納できるため、画像データ形成部から画像データ転送装置への全画像データ転送完了時間を全色画像形成時より短くすることができる。
【0078】
さらに、使用不可のインクヘッドに対応したメモリ領域を使用でき、メモリを有効利用できる。
【0079】
(5)画像データを格納する複数のメモリを備え、各メモリに対して画像データの書込及び流出を順次行うことによって、一方のメモリに画像データを書き込んでいる間に、他方のメモリから画像データを読み出すことができるため、メモリへの画像データの格納及びインクヘッドへの画像データの転送が途切れることなく連続して実行できる。
【0080】
(6)メモリに、画像形成に使用する各インクヘッドに転送すべき画像データを一定の容量で格納することによって、メモリに対する画像データの格納容量を固定できるため、画像データを格納する処理を単純にすることができ、画像データを格納しやすい。
【0081】
また、画像形成に使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域に、画像形成に使用する各インクヘッドに転送すべき画像データを格納するため、画像データを格納するメモリの容量は、全色画像形成時と同じであるが、画像形成に使用する各インクヘッドに対応したメモリ領域の容量自体は全色画像形成時より大きくなり、より多くの画像データをメモリに格納できるため、画像データ形成部から画像データ転送装置への全画像データ転送完了時間を全色画像形成時より短くすることができる。
【0082】
さらに、使用不可のインクヘッドに対応したメモリ領域を使用でき、メモリを有効利用できる。
【0083】
(7)メモリに対する、画像形成に使用する各インクヘッドに転送すべき画像データの1回当たりの格納量を画像形成に使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域の容量に応じて変更することによって、画像形成に使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域が余ることなく、常に使用できる。
【0084】
また、画像形成に使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域に、画像形成に使用する各インクヘッドに転送すべき画像データを格納するため、画像データを格納するメモリの容量は、全色画像形成時と同じとなるが、画像形成に使用する各インクヘッドに対応したメモリ領域の容量自体はは全色画像形成時より大きくなり、より多くの画像データをメモリに格納できるため、画像データ形成部から画像データ転送装置への全画像データ転送完了時間を全色画像形成時より短くすることができる。
【0085】
また、使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域を使用でき、メモリを有効利用できる。
【0086】
(8)画像形成に使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域に、画像形成に使用するインクヘッドに転送すべき画像データを格納することによって、画像形成に使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域を、画像形成に使用するインクヘッドに対応したメモリ領域として使用できるため、画像データを格納するメモリの容量は、全色画像形成時と同じであるが、画像形成に使用する各インクヘッドに対応したメモリ領域の容量自体は全色画像形成時より大きくなり、より多くの画像データをメモリに格納できるため、画像データ形成部から画像データ転送装置への全画像データ転送完了時間を全色画像形成時より短くすることができる。
【0087】
また、使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域を使用でき、メモリを有効利用できる。
【0088】
(9)画像形成に使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域に、画像形成に使用するインクヘッドに転送すべき画像データを格納することによって、画像形成に使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域を、画像形成に使用するインクヘッドに対応したメモリ領域として使用できるため、画像データを格納するメモリの容量は、全色画像形成時と同じであるが、画像形成に使用する各インクヘッドに対応したメモリ領域の容量自体は全色画像形成時より大きくなり、より多くの画像データをメモリに格納できるため、画像データ形成部から画像データ転送装置への全画像データ転送完了時間を全色画像形成時より短くすることができる。
【0089】
また、使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域を使用でき、メモリを有効利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る画像形成装置の概略の構成を示す図である。
【図2】同画像形成装置の制御の構成を示すブロック図である。
【図3】同画像形成装置に格納された画像データをインクヘッドへ転送するまでの流れを示した図である。
【図4】同画像形成装置に備えられたバッファメモリのメモリ領域の設定を示した図である。
【図5】同画像形成装置に備えられたバッファメモリの画像データ格納形式を示す図である。
【図6】同画像形成装置の画像形成モードを設定するフローチャートである。
【図7】同画像形成装置の1ページ分の画像形成を行う手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1−画像読取装置
12−インクヘッド
24−ヘッド制御部
25−バッファメモリ
26−バッファメモリ
40−リングバッファ
【発明の属する技術分野】
この発明は、画像データをインクヘッドへ転送する画像データ転送装置、画像データ転送方法及び画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、カラー印刷とモノクロ印刷とを行うことができる画像形成装置では、モノクロ印刷を行う場合でも、用紙等の記録媒体が、イエロー、マゼンタ、シアンの各画像形成部を通過していくようになっていた。従って、モノクロ印刷の印刷速度は、カラー印刷の場合と同じ速度であった。そこで、例えば、特開平11−295955号公報においては、イエロー、マゼンタ、シアンの各画像形成部を記録媒体の搬送領域から離隔させる手段を設け、モノクロ画像記録時にこれらの画像形成部を離隔させることでカラー画像記録を行う場合に比べて記録媒体の搬送時間を短縮することができるようにした構成が記載されている。
【0003】
さらに、特開2000−168153公報においては、印刷を実行するプリントエンジンに対し色指定信号を出力する際に、単色印刷の場合にはこれを一定値に保持し、ライン同期信号は4倍の周波数とすることにより、印刷用データの転送クロック周波数をそのままにして印刷データ転送量を4倍にでき、又はライン同期信号の周波数を上げずに上記転送クロック周波数を下げてノイズの発生を抑制できるようにした構成が記載されている。
【0004】
また、一般にカラー画像を形成するための互いに異なる画像色のインクを吐出する複数のインクヘッドを備え、これらのインクヘッドに対して複数のメモリ領域を備えるメモリを介して画像データを転送する画像データ転送装置を備えた画像形成装置は、画像形成装置に備えられた全てのインクヘッドを使用する場合、パーソナルコンピュータ等の外部装置などから送られた画像データを各色のインクヘッドに対応したメモリ領域に格納し、それらに格納された各色の画像データをインクヘッドへ転送して画像を形成していた。また、画像形成装置に備えられたインクヘッドの一部を使用する場合、使用するインクヘッドに対応したメモリ領域のみに画像データを格納してインクヘッドへ転送して画像形成され、使用されないインクヘッドに対応したメモリ領域は使われなかった。
【0005】
例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック、ライトマゼンタ、ライトシアンの6色を有する画像形成装置には、インクの消費量を低減するモード又は高速で画像形成するモード(ドラフトモード)での画像形成時には、イエロー、マゼンタ、シアンのカラー濃色インク及びブラックインクの4色のみを使用するようにしたものがある。この場合、淡色インクであるライトマゼンタ、ライトシアンのインクヘッドに対応したメモリ領域は使われず、6色分のメモリを備えているにもかかわらず、実際には4色分のインクヘッドに対応したメモリ領域のみを使用して画像形成されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような画像形成装置に備えられたインクヘッドの一部を使用して画像形成する場合、外部装置等から画像データ転送装置に対して全画像データが転送完了となるまでの時間が、画像形成装置に備えられたインクヘッド全てを使用する画像形成時と同じであるために十分な高速化が図れず、また使用されないインクヘッドに対応したメモリ領域が空き領域となって、無駄になっていた。
【0007】
この発明の目的は、インクヘッドの一部のみを使用する画像形成時、外部装置等の画像データ形成部から画像データ転送装置に全画像データが転送完了となるまでの時間を短縮することができる画像データ転送装置、画像データ転送方法、及びこの画像データ転送装置を備えた画像形成装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を備えている。
【0009】
(1)画像データに基づいて互いに異なる画像色のインクを吐出する複数のインクヘッドのそれぞれに、各インクヘッドに対応した複数のメモリ領域を備えるメモリを介して画像データを転送する画像データ転送装置において、
前記複数のメモリ領域のうち画像形成に使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域に、画像形成に使用するインクヘッドに転送すべき画像データを格納する制御手段を設けたことを特徴とする。
【0010】
この構成においては、画像形成に使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域に、画像形成に使用するインクヘッドに転送すべき画像データが格納される。したがって、画像形成に使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域が画像形成に使用するインクヘッドに対応したメモリ領域として使用されるため、画像データを格納するメモリの容量は、インクヘッド全てを使用する画像形成(以下、全色画像形成と言う。)時と同じであるが、画像形成に使用する各インクヘッドに対応したメモリ領域の容量自体は全色画像形成時より大きくなり、より多くの画像データがメモリに格納されるため、画像データ形成部から画像データ転送装置への全画像データ転送完了時間が、全色画像形成時より短くなる。
【0011】
また、使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域が、空き領域になることがない。
【0012】
(2)前記制御手段は、全てのインクヘッドを使用するモードと一部のインクヘッドのみを使用するモードとの何れかの設定入力を受け付ける入力手段を備え、入力手段からの入力結果に基づいて、メモリ領域に対する画像データの格納状態を変更することを特徴とする。
【0013】
この構成においては、画像形成において、全色画像形成を行うモード(以下、全色画像形成モードと言う。)と一部のインクヘッドのみを使用するモード(以下、一部色画像形成モードと言う。)との何れかの設定入力を受け付ける入力手段が備えられ、上記入力手段からの入力結果に基づいて、メモリ領域に対する画像データの格納状態が変更される。したがって、モード設定の入力結果に対応したメモリ領域の格納状態が自動的に選択されるため、一部色画像形成モード時は、画像形成に使用するインクヘッドに対応したメモリ領域が画像形成に使用するインクヘッドに対応したメモリ領域として使用され、画像データを格納するメモリの容量が、全色画像形成モード時と同じであるが、画像形成に使用する各インクヘッドに対応したメモリ領域の容量自体は全色画像形成モード時より大きくなり、より多くの画像データがメモリに格納されるため、画像データ形成部から画像データ転送装置への全画像データ転送完了時間が、全色画像形成モード時より短くなる。
【0014】
また、使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域が、空き領域になることがない。
【0015】
(3)前記制御手段は、インクを吐出可能なインクヘッドを検出するインクヘッド検出手段を備え、インクヘッド検出手段の検出結果に基づいて、メモリ領域に対する画像データの格納状態を変更することを特徴とする。
【0016】
この構成においては、インクを吐出可能なインクヘッドが備えられているか否かを検出するインクヘッド検出手段が備えられ、上記インクヘッド検出手段からの検出結果に基づいて決定される画像形成に使用するインクヘッドから、メモリ領域に対する画像データの格納状態が変更される。したがって、インクを吐出可能なインクヘッドに対応したメモリ領域の画像データ格納状態が自動的に選択されるため、使用不可のインクヘッドがある場合は、使用不可のインクヘッドに対応したメモリ領域が画像形成に使用するインクヘッドに対応したメモリ領域として使用され、画像データを格納するメモリの容量は、全色画像形成時と同じであるが、画像形成に使用する各インクヘッドに対応したメモリ領域の容量自体は全色画像形成時より大きくなり、より多くの画像データがメモリに格納されるため、画像データ形成部から画像データ転送装置への全画像データ転送完了時間が、全色画像形成時より短くなる。
【0017】
また、使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域が、空き領域になることがない。
【0018】
(4)前記制御手段は、インクの残量を検出するインク残量検出手段を備え、インク残量検出手段の検出結果に基づいて、メモリ領域に対する画像データの格納状態を変更することを特徴とする。
【0019】
この構成においては、インクの残量を検出するインク残量検出手段が備えられ、上記インク残量検出手段からの各インクヘッドのインク残量結果に基づいて決定される画像形成に使用するインクヘッドに応じて、メモリ領域に対する画像データの格納状態が変更される。したがって、インク残量がある使用可能なインクヘッドに対応するメモリ領域の画像データ格納状態が自動的に選択されるため、インクのなくなった使用不可のインクヘッドがある場合は、使用不可のインクヘッドに対応したメモリ領域が画像形成に使用するインクヘッドに対応したメモリ領域として使用され、画像データを格納するメモリの容量は、全色画像形成時と同じであるが、画像形成に使用する各インクヘッドに対応したメモリ領域の容量自体は全色画像形成時より大きくなり、より多くの画像データがメモリに格納されるため、画像データ形成部から画像データ転送装置への全画像データ転送完了時間が、全色画像形成時より短くなる。
【0020】
また、使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域が、空き領域になることがない。
【0021】
(5)画像データが順次書込及び流出される複数のメモリを備えたことを特徴とする。
【0022】
この構成においては、画像データを格納する複数のメモリが備えられ、各メモリに対して画像データの書込及び流出が順次行われる。したがって、一方のメモリに画像データを書き込んでいる間に、他方のメモリから画像データを読み出すことにより、メモリへの画像データの格納及びインクヘッドへの画像データの転送が途切れることなく連続して実行される。
【0023】
(6)前記制御手段は、メモリに、画像形成に使用する各インクヘッドに転送すべき画像データを一定量ずつ格納することを特徴とする。
【0024】
この構成においては、メモリに、画像形成に使用する各インクヘッドに転送すべき画像データが、一定の容量で格納される。したがって、メモリに対する画像データの格納容量が固定されるため、画像データを格納する処理が複雑にならない。
【0025】
また、画像形成に使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域に、画像形成に使用する各インクヘッドに転送すべき画像データが格納されるため、画像データを格納するメモリの容量は、全色画像形成時と同じであるが、画像形成に使用する各インクヘッドに対応したメモリ領域の容量自体は全色画像形成時より大きくなり、より多くの画像データがメモリに格納されるため、画像データ形成部から画像データ転送装置への全画像データ転送完了時間が、全色画像形成時より短くなる。
【0026】
さらに、使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域が、空き領域になることがない。
【0027】
(7)前記制御手段は、メモリに対する、画像形成に使用する各インクヘッドに転送すべき画像データの1回当たりの格納量を画像形成に使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域の容量に応じて変更することを特徴とする。
【0028】
この構成においては、メモリに対する、画像形成に使用する各インクヘッドに転送すべき画像データの1回当たりの格納量が画像形成に使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域の容量に応じて変更される。したがって、画像形成に使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域が常に余ることはない。
【0029】
また、画像形成に使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域に、画像形成に使用する各インクヘッドに転送すべき画像データが格納されるため、画像データを格納するメモリの容量は、全色画像形成時と同じであるが、画像形成に使用する各インクヘッドに対応したメモリ領域の容量自体は全色画像形成時より大きくなり、より多くの画像データがメモリに格納され、画像データ形成部から画像データ転送装置への全画像データ転送完了時間が、全色画像形成時より短くなる。
【0030】
さらに、使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域が、空き領域になることがない。
【0031】
(8)画像データに基づいて互いに異なる画像色のインクを吐出する複数のインクヘッドのそれぞれに、各インクヘッドに対応した複数のメモリ領域を備えるメモリを介して画像データを転送する画像データ転送方法において、
前記複数のメモリ領域のうち画像形成に使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域に、画像形成に使用するインクヘッドに転送すべき画像データを格納する制御手段を設けたことを特徴とする。
【0032】
この構成においては、画像形成に使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域に、画像形成に使用するインクヘッドに転送すべき画像データが格納される。したがって、画像形成に使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域が画像形成に使用するインクヘッドに対応したメモリ領域として使用されるため、画像データを格納するメモリの容量は、全色画像形成時と同じであるが、画像形成に使用する各インクヘッドに対応したメモリ領域の容量自体は全色画像形成時より大きくなり、より多くの画像データがメモリに格納されるため、画像データ形成部から画像データ転送装置への全画像データ転送完了時間が、全色画像形成時より短くなる。
【0033】
また、使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域が、空き領域になることがない。
【0034】
(9)画像データに基づいて画像を形成する画像形成装置において、
請求項1〜7の何れかに記載の画像データ転送装置を備えたことを特徴とする。
【0035】
この構成においては、画像形成に使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域に、画像形成に使用するインクヘッドに転送すべき画像データが格納される。したがって、画像形成に使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域が画像形成に使用するインクヘッドに対応したメモリ領域として使用されるため、画像データを格納するメモリの容量は、全色画像形成時と同じとなるが、画像形成に使用する各インクヘッドに対応したメモリ領域の容量自体は全色画像形成時より大きくなり、より多くの画像データがメモリに格納されるため、画像データ形成部から画像データ転送装置への全画像データ転送完了時間が、全色画像形成時より短くなる。
【0036】
また、使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域が、空き領域になることがない。
【0037】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の実施形態に係る画像形成装置の概略を示す図である。図1に示すように、この発明の実施形態に係るインクジェット式の画像形成装置1は、筐体10、筐体10の上部及び側面(紙面手前側)に配置された給紙部11、原稿排出口13、さらに筐体10内部に担持されたインクヘッド12を備える。インクヘッド12は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、ライトマゼンタ、ライトシアンの6色のインクを備え、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色を使用した画像形成(以下、一部色画像形成と言う。)及びシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、ライトマゼンタ、ライトシアンの6色を使用した画像形成(以下、全色画像形成と言う。)が可能である。
【0038】
また、この発明の実施形態に係る画像形成装置1は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のインクのみを備えたインクヘッドも使用可能である。
【0039】
画像形成時、給紙部11に収納されている用紙Pは矢印A方向(副走査方向)へインクヘッド12の下方を経由して搬送され、原稿排出口13から排出される。その際、インクヘッド12は、用紙Pの上方を副走査方向に直交する矢印B方向(主走査方向)に走査し、画像データに基づいて用紙Pにインクを吐出する。
【0040】
図2は、この発明の実施形態に係る画像形成装置の制御の構成を示すブロック図である。図2に示すように、システムオンチップ(SOC:System On Chip)20は、1つのCPU(Central Processing Unit )21と、CPU21に接続されたインターフェース制御部(以下、IF制御部と言う。)22、モータ(メカ)制御部23及びヘッド(DMA:Direct Memory Access )制御部24を備える。IF制御部22は、画像データを形成する上位装置、例えば、パーソナルコンピュータ(以下、PCと言う。)30と接続される。PC30からの画像データは、IF制御部21を介して後述するリングバッファ(SDRAM:SynchronousDynamic Random Access Memory )40に格納される。モータ制御部23はPI(Propotional Integral: 比例積分)を行い、モータセンサ14にモータ制御信号を送り、モータセンサ14を制御する。ヘッド制御部24については、図3に基づいて説明する。
【0041】
図3は、この発明の実施形態に係る画像形成装置に格納された画像データをインクヘッドへ転送するまでの流れを示した図である。なお、図3に示したリングバッファ40、ヘッド制御部24、メモリバッファ25、26を備えた構成が、この発明の画像データ転送装置に相当する。
【0042】
図3に示すように、1ページ分の画像データがPC30からIF制御部22を介してリングバッファ40のSWATH0、SWATH1、・・、SWATHnに格納される。各SWATHi(i=1,2,・・・,n) は、インクヘッド12の1走査分の画像データを格納する。一例として、インクヘッド12が64ノズルを備えている場合、各SWATHiは64ノズル分の画像データを格納する。
【0043】
各SWATHiに格納された画像データは、次に、システムオンチップ20に備えられたバッファメモリ25、26に送られる。バッファメモリ25、26は、どちらも64ビット×32ビット×6色分の記憶容量を有する。バッファメモリ25、26に画像データが格納されていない状態から、バッファメモリ25にSWATHiからの画像データを格納する。次にバッファメモリ25に格納された画像データをインクヘッド12へ転送している間に、バッファメモリ26にSWATHiから次の画像データを格納する。そして、バッファメモリ26に格納された画像データをインクヘッド12へ転送する間に、再びバッファメモリ25へSWATHiから次の画像データを格納する。すなわち、SWATHiからバッファメモリ25、26への画像データの格納とバッファメモリ25、26に格納された画像データのインクヘッド12への転送とを、各バッファメモリ25、26で交互に行う。上記制御は、ヘッド制御部24により行われる。
【0044】
2つのバッファメモリ25、26を用いて上記の制御を行うことによって、インクヘッド12へ転送する画像データが途切れることなく連続して転送できる。また、バッファメモリ25、26のどちらか一方が、常に画像データを格納可能な状態となるため、SWATHiからバッファメモリ25、26へ交互に画像データを連続して転送することが可能となる。
【0045】
なお、バッファメモリ25とバッファメモリ26が、この発明に係るメモリに相当する。
【0046】
図4は、この発明の実施形態に係る画像形成装置に備えられたバッファメモリのメモリ領域の設定を示した図である。全色画像形成を行う場合、図4(a)に示すように、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)、ライトシアン(LC)、ライトマゼンタ(LM)の6色分の画像データをバッファメモリ25、26に2相格納できるように、ヘッド制御部24がメモリ領域を設定する。ここで言う相とは、バッファメモリ25、26からインクヘッド12へ送る1回の画像データサイズのことである。この場合、C1、M1、Y1、K1、LC1、LM1が1相目に相当しバッファメモリ25に設定され、C2、M2、Y2、K2、LC2、LM2が2相目に相当しバッファメモリ26に設定される。
【0047】
また、一部色画像形成を行う場合には、図4(b)、(c)に示す2通りの設定がある。
【0048】
一つは、図4(b)に示すように、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y),ブラック(K)の4色分の画像データをバッファメモリ25、26に3相格納できるように、ヘッド制御部24がメモリ領域を設定する。図4(b)に示すように、C1、M1、Y1、K1が1相目に相当し、C2、M2、Y2、K2が2相目に相当する。また、一部色画像形成の場合は、ライトシアン(LC)、ライトマゼンタ(LM)を使用しないため、図4(a)に示す全色画像形成の場合のLC1、LM1、LC2、LM2に相当するメモリ領域が、3相目としてC3、M3、C3、M3と設定される。
【0049】
もう一つは、図4(c)に示すように、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y),ブラック(K)の4色分の画像データをバッファメモリ25、26に2相格納できるように、全色画像形成を行う場合のLC1、LM1、LC2、LM2にあたるメモリ領域を、C1′M1′、Y1′K1′、C2′M2′、Y2′K2′としてヘッド制御部24が設定する。したがって、C1、M1、Y1、K1、C1′M1′、Y1′K1′が1相目に相当しバッファメモリ25に設定され、C2、M2、Y2、K2、C2′M2′、Y2′K2′が2相目に相当しバッファメモリ26に設定される。
【0050】
図5は、この発明の実施形態に係る画像形成装置に備えられたバッファメモリの画像データ格納形式を示す図である。
【0051】
図5(a)に示すような、全色画像形成のバッファメモリ25、26への画像データ転送方法を以下に記述する。
【0052】
最初に1ページ分の画像データが格納されているSDRAMのSWATH0 C(シアン)の1行目の32列のC画像データを、ヘッド制御部24から出力される32ビットデータの転送要求(LONGアクセス命令とも言う。)により、バッファメモリ25のメモリ領域C1のアドレス0に格納する。この操作を64行(64ノズル)分×6色分繰り返し、バッファメモリ25に画像データを格納する。以上が、全色画像形成のバッファメモリ25、26への画像データ転送方法である。それ以降、上述したようにバッファメモリ25、26への画像データ格納と、バッファメモリ25、26に格納された画像データのインクヘッド12への転送とッファメモリ25、26で交互に行う。
【0053】
また、一部色画像形成のバッファメモリ25、26への画像データ転送方法は、図4(b)、(c)に対応した2方法ある。
【0054】
まず、図4(b)に対応する方法を以下に記述する。
【0055】
上述の全色画像形成のバッファメモリ25、26への画像データ転送方法と同様に、ヘッド制御部24から出力されるLONGアクセス命令によりSDRAMのSWATH0の1行目の32列のC画像データをバッファメモリ25のメモリ領域C1のアドレス0に格納する。この操作を64行分×4色分繰り返し、バッファメモリ25のメモリ領域C1、M1、Y1、K1に画像データを格納する。次にバッファメモリ26のメモリ領域C2、M2、Y2、K2についてもバッファメモリ25と同様の方法を行い、各色のSWATH0の1行目の33〜64列目の画像データを格納する。また図5(b)に示すように、各色のSWATH0の1行目の65〜96列目の画像データを、3相目のバッファメモリに格納する。その際、バッファメモリ25のC3、M3、次にバッファメモリ26のY3、K3の順に上記と同様の操作を行い格納する。以上が、図4(b)に対応する方法である。
【0056】
したがって、上記方法の場合は、通常の全色画像形成とは異なり、画像形成開始時に上記一連の処理を行い、一度、3相分全ての画像データをバッファメモリ25、26に格納する。それ以降、全色画像形成と同様に画像データ格納とインクヘッド12への画像データ転送とを交互に行うが、この場合は、1相目のメモリの画像データ転送時に2相目のメモリへ画像データを格納し、2相目のメモリの画像データ転送時には、3相目のメモリがバッファメモリ25、26の両方に設定されているため、まず3相目のメモリのC3、M3へ画像データを格納する。その後3相目のメモリのC3、M3の画像データ転送時に3相目のメモリのY3、K3へ画像データを格納する。
【0057】
次に図4(c)に対応する方法を以下に記述する。
【0058】
上述の全色画像形成のバッファメモリ25、26への画像データ転送方法と同様に、SDRAMのSWATH0Cの1行目の32列のC画像データを、ヘッド制御部24からのLONGアクセス命令により、バッファメモリ25のメモリ領域C1のアドレス0に格納する。この操作を64行分×4色分繰り返し、バッファメモリ25のメモリ領域、C1、M1、Y1、K1に画像データを格納する。次に図5(c)に示すように、SWATH0 Cの1行目の33〜48列目のC画像データを、ヘッド制御部24から出力される16ビットのデータの転送要求(WORDアクセス命令)により、バッファメモリ25のメモリ領域C1′M1′のアドレス0の下位16ビットに格納する。この操作を64行繰り返す。M(マゼンタ)画像データも同様の操作でバッファメモリ25のメモリ領域C1′M1′のアドレス0の上位16ビットに格納する。Y(イエロー)、K(ブラック)画像データについてもC、M画像データと同様の操作を行いバッファメモリ25のメモリ領域Y1′K1′に格納する。以上が図4(c)に対応する方法である。それ以降、全色画像形成と同様にバッファメモリへの画像データ格納と、バッファメモリに格納された画像データのインクヘッド12への転送とを2つのバッファメモリ25、26で交互に行う。
【0059】
図6は、この発明の実施形態に係る画像形成装置の画像形成モードを設定するフローチャートである。
【0060】
図6に示すように、6色分のバッファメモリを使用し、一部色画像形成を行う4色回路又は6色分のバッファメモリを使用して全色画像形成を行う6色回路の何れかに設定するには、まず、ヘッド制御部24が、インクヘッド12が4色(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)インクしか備えていない4色インクヘッドかどうかを判断する(s1)。4色インクヘッドであれば、4色回路に設定する(s2)。4色インクヘッドでない場合は,例えば、ライトマゼンタ、ライトシアンの淡色インクの残量があるかどうかを判断する(s3)。淡色インクの残量がなければ、4色回路に設定する(s2)。淡色インクがある場合は、一部色画像形成を行う一部色画像形成モード(4色モード)を実行するか否かを選択する(s4)。一部色画像形成モードを実行する場合は、4色回路に設定する(s2)。一部色画像形成モードを実行しない場合は、6色回路に設定する(s5)。
【0061】
図7は、この発明の実施形態に係る画像形成装置の1ページ分の画像形成を行う手順を示すフローチャートである。
【0062】
図7に示すように、画像形成開始の前にPC30からリングバッファ40に画像データを転送して格納する(s1)。次に、PC30から1ページ分の画像データの転送が完了したかをどうかを判断する(s2)。画像データを転送完了と判断すると画像形成を開始する(s3)。まず、リングバッファ40からバッフメモリ25へ画像データを転送する(s4)。ここで、画像データの転送方法は、上述した全色、一部色画像形成の画像データ転送方法を用いて行う。ステップs4で転送した画像データをバッファメモリ25に格納完了したか判断する(s5)。バッファメモリ25に画像データを格納完了と判断すると、バッファメモリ25からインクヘッド12に画像データを転送して原稿にインクを吐出して画像形成を行う(s6)。次に、ステップs4と同様にリングバッファ40からもう一方のバッファメモリ26に次の新しい画像データを転送する(s7)。しかし、ステップs7は、ステップs4にて既にバッファメモリ26に画像データが格納済である場合はそのままステップs8へ進む。そして、1ページ画像形成が完了したか判断する(s8)。完了していない場合は、再びステップs6に戻りステップs7でバッファメモリ26に格納した新しい画像データをインクヘッド12に転送して原稿にインクを吐出して画像形成を行う(s6)。次に、もう一方のバッファメモリ25に次の新しい画像データを格納する(s7)。このように2つのバッファメモリ25、26において、画像データ格納とインクヘッドへの画像データ転送とを交互に繰り返して1ページ分の画像を形成する。
【0063】
この発明の実施形態においては、PC30から1ページ分の画像データを、一旦リングバッファ40へ格納したが、直接バッファメモリ25、26と通信してもよい。
【0064】
以上のように、この発明の実施形態に係る構成では、一部色画像形成時において、画像形成に使用しないインクヘッド12に対応したメモリ領域に、画像形成に使用するインクヘッド12に転送すべき画像データを格納することによって、画像形成に使用しないインクヘッド12に対応したメモリ領域を画像形成に使用するインクヘッド12に対応したメモリ領域として使用することが可能となるため、バッファメモリ25、26の画像データを格納する容量は、全色画像形成時と同じであるが、画像形成に使用する各インクヘッド12に対応したメモリ領域の容量自体は全色画像形成時より大きくなり、より多くの画像データをバッファ5、26に格納できるため、画像データ形成部のPC30から画像データ転送装置への全画像データ転送完了時間を全色画像形成時より短くすることができる。
【0065】
また、使用しないインクヘッド12に対応したメモリ領域を使用でき、メモリを有効利用できる。
【0066】
さらに、一部色画像形成モード、全色画像形成モードの設定入力結果、4色インクヘッドか6色インクヘッドかの判断を行うインクヘッド検出結果、及びインクの残量を検出するインク残量検出結果に対応したメモリ領域の格納状態を自動的に選択するため、用途やインクヘッド12の状態に応じて容易にメモリ領域に対する画像データ格納状態を設定することができる。
【0067】
【発明の効果】
この発明によれば、以下の効果を奏することができる。
【0068】
(1)画像形成に使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域に、画像形成に使用するインクヘッドに転送すべき画像データを格納することによって、画像形成に使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域を、画像形成に使用するインクヘッドに対応したメモリ領域として使用できるため、画像データを格納するメモリの容量は、全色画像形成時と同じであるが、画像形成に使用する各インクヘッドに対応したメモリ領域の容量自体は全色画像形成時より大きくなり、より多くの画像データをメモリに格納できるため、画像データ形成部から画像データ転送装置への全画像データ転送完了時間を全色画像形成時より短くすることができる。
【0069】
また、使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域を使用でき、メモリを有効利用できる。
【0070】
(2)画像形成において、全色画像形成モードと一部色画像形成モードとの何れかの設定入力を受け付ける入力手段を備え、上記入力手段からの入力結果に基づいて、メモリ領域に対する画像データの格納状態を変更することによって、モード設定の入力結果に対応したメモリ領域の格納状態を自動的に選択するため、モード設定に応じて容易にメモリ領域に対する画像データ格納状態を変更することができる。
【0071】
また、モード設定に応じてメモリ領域に対する画像データ格納状態を変更できるので、一部色画像形成モード時は、画像形成に使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域を、画像形成に使用するインクヘッドに対応したメモリ領域として使用できるため、画像データを格納するメモリの容量は、全色画像形成モード時と同じであるが、画像形成に使用する各インクヘッドに対応したメモリ領域の容量自体は全色画像形成モード時より大きくなり、より多くの画像データをメモリに格納できるため、画像データ形成部から画像データ転送装置の全画像データ転送完了時間を全色画像形成モード時より短くすることができる。
【0072】
さらに、使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域を使用でき、メモリを有効利用できる。
【0073】
(3)インクを吐出可能なインクヘッドが備えられているか否かを検出するインクヘッド検出手段を備え、上記インクヘッド検出手段からの検出結果に基づいて決定する画像形成に使用するインクヘッドから、メモリ領域に対する画像データの格納状態を変更することによって、インクを吐出可能なインクヘッドに対応したメモリ領域の画像データ格納状態を自動的に選択するため、インクヘッドに応じて容易にメモリ領域対する画像データ格納状態を変更することができる。
【0074】
また、インクヘッドに応じてメモリ領域に対する画像データ格納状態を変更できるので、使用不可のインクヘッドがある場合は使用不可のインクヘッドに対応したメモリ領域を画像形成に使用するインクヘッドに対応したメモリ領域として使用できるため、画像データを格納するメモリの容量は、全色画像形成モードと同じであるが、画像形成に使用する各インクヘッドに対応したメモリ領域の容量自体は全色画像形成時より大きくなり、より多くの画像データをメモリ格納できるため、画像データ形成部から画像データ転送装置への全画像データ転送完了時間を全色画像形成時より短くすることができる。
【0075】
さらに、使用不可のインクヘッドに対応したメモリ領域を使用でき、メモリを有効利用できる。
【0076】
(4)インクの残量を検出するインク残量検出手段を備え、上記インク残量検出手段からの各インクヘッドのインク残量結果に基づいて決定する画像形成に使用するインクヘッドから、メモリ領域に対する画像データの格納状態を変更するすることによって、インク残量がある使用可能なインクからメモリ領域に対する画像データ格納状態を自動的に選択するため、インク残量に応じて容易にメモリ領域に対する画像データ格納状態を変更することができる。
【0077】
また、インクの残量に応じてメモリ領域に対する画像データ格納状態を変更できるので、インクのなくなった使用不可のインクヘッドがある場合は、使用不可のインクヘッドに対応したメモリ領域を画像形成に使用するインクヘッドに対応したメモリ領域として使用できるため、画像データを格納するメモリの容量は、全色画像形成時と同じであるが、画像形成に使用する各インクヘッドに対応したメモリ領域の容量自体は全色画像形成時より大きくなり、より多くの画像データをメモリに格納できるため、画像データ形成部から画像データ転送装置への全画像データ転送完了時間を全色画像形成時より短くすることができる。
【0078】
さらに、使用不可のインクヘッドに対応したメモリ領域を使用でき、メモリを有効利用できる。
【0079】
(5)画像データを格納する複数のメモリを備え、各メモリに対して画像データの書込及び流出を順次行うことによって、一方のメモリに画像データを書き込んでいる間に、他方のメモリから画像データを読み出すことができるため、メモリへの画像データの格納及びインクヘッドへの画像データの転送が途切れることなく連続して実行できる。
【0080】
(6)メモリに、画像形成に使用する各インクヘッドに転送すべき画像データを一定の容量で格納することによって、メモリに対する画像データの格納容量を固定できるため、画像データを格納する処理を単純にすることができ、画像データを格納しやすい。
【0081】
また、画像形成に使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域に、画像形成に使用する各インクヘッドに転送すべき画像データを格納するため、画像データを格納するメモリの容量は、全色画像形成時と同じであるが、画像形成に使用する各インクヘッドに対応したメモリ領域の容量自体は全色画像形成時より大きくなり、より多くの画像データをメモリに格納できるため、画像データ形成部から画像データ転送装置への全画像データ転送完了時間を全色画像形成時より短くすることができる。
【0082】
さらに、使用不可のインクヘッドに対応したメモリ領域を使用でき、メモリを有効利用できる。
【0083】
(7)メモリに対する、画像形成に使用する各インクヘッドに転送すべき画像データの1回当たりの格納量を画像形成に使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域の容量に応じて変更することによって、画像形成に使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域が余ることなく、常に使用できる。
【0084】
また、画像形成に使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域に、画像形成に使用する各インクヘッドに転送すべき画像データを格納するため、画像データを格納するメモリの容量は、全色画像形成時と同じとなるが、画像形成に使用する各インクヘッドに対応したメモリ領域の容量自体はは全色画像形成時より大きくなり、より多くの画像データをメモリに格納できるため、画像データ形成部から画像データ転送装置への全画像データ転送完了時間を全色画像形成時より短くすることができる。
【0085】
また、使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域を使用でき、メモリを有効利用できる。
【0086】
(8)画像形成に使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域に、画像形成に使用するインクヘッドに転送すべき画像データを格納することによって、画像形成に使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域を、画像形成に使用するインクヘッドに対応したメモリ領域として使用できるため、画像データを格納するメモリの容量は、全色画像形成時と同じであるが、画像形成に使用する各インクヘッドに対応したメモリ領域の容量自体は全色画像形成時より大きくなり、より多くの画像データをメモリに格納できるため、画像データ形成部から画像データ転送装置への全画像データ転送完了時間を全色画像形成時より短くすることができる。
【0087】
また、使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域を使用でき、メモリを有効利用できる。
【0088】
(9)画像形成に使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域に、画像形成に使用するインクヘッドに転送すべき画像データを格納することによって、画像形成に使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域を、画像形成に使用するインクヘッドに対応したメモリ領域として使用できるため、画像データを格納するメモリの容量は、全色画像形成時と同じであるが、画像形成に使用する各インクヘッドに対応したメモリ領域の容量自体は全色画像形成時より大きくなり、より多くの画像データをメモリに格納できるため、画像データ形成部から画像データ転送装置への全画像データ転送完了時間を全色画像形成時より短くすることができる。
【0089】
また、使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域を使用でき、メモリを有効利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る画像形成装置の概略の構成を示す図である。
【図2】同画像形成装置の制御の構成を示すブロック図である。
【図3】同画像形成装置に格納された画像データをインクヘッドへ転送するまでの流れを示した図である。
【図4】同画像形成装置に備えられたバッファメモリのメモリ領域の設定を示した図である。
【図5】同画像形成装置に備えられたバッファメモリの画像データ格納形式を示す図である。
【図6】同画像形成装置の画像形成モードを設定するフローチャートである。
【図7】同画像形成装置の1ページ分の画像形成を行う手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1−画像読取装置
12−インクヘッド
24−ヘッド制御部
25−バッファメモリ
26−バッファメモリ
40−リングバッファ
Claims (9)
- 画像データに基づいて互いに異なる画像色のインクを吐出する複数のインクヘッドのそれぞれに、各インクヘッドに対応した複数のメモリ領域を備えるメモリを介して画像データを転送する画像データ転送装置において、
前記複数のメモリ領域のうち画像形成に使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域に、画像形成に使用するインクヘッドに転送すべき画像データを格納する制御手段を設けたことを特徴とする画像データ転送装置。 - 前記制御手段は、全てのインクヘッドを使用するモードと一部のインクヘッドのみを使用するモードとの何れかの設定入力を受け付ける入力手段を備え、入力手段からの入力結果に基づいて、メモリ領域に対する画像データの格納状態を変更することを特徴とする請求項1に記載の画像データ転送装置。
- 前記制御手段は、インクを吐出可能なインクヘッドを検出するインクヘッド検出手段を備え、インクヘッド検出手段の検出結果に基づいて、メモリ領域に対する画像データの格納状態を変更することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像データ転送装置。
- 前記制御手段は、インクの残量を検出するインク残量検出手段を備え、インク残量検出手段の検出結果に基づいて、メモリ領域に対する画像データの格納状態を変更することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の画像データ転送装置。
- 画像データが順次書込及び流出される複数のメモリを備えたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の画像データ転送装置。
- 前記制御手段は、メモリに、画像形成に使用する各インクヘッドに転送すべき画像データを一定量ずつ格納することを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の画像データ転送装置。
- 前記制御手段は、メモリに対する、画像形成に使用する各インクヘッドに転送すべき画像データの1回当たりの格納量を画像形成に使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域の容量に応じて変更することを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の画像データ転送装置。
- 画像データに基づいて互いに異なる画像色のインクを吐出する複数のインクヘッドのそれぞれに、各インクヘッドに対応した複数のメモリ領域を備えるメモリを介して画像データを転送する画像データ転送方法において、
前記複数のメモリ領域のうち画像形成に使用しないインクヘッドに対応したメモリ領域に、画像形成に使用するインクヘッドに転送すべき画像データを格納する制御手段を設けたことを特徴とする画像データ転送方法。 - 画像データに基づいて画像を形成する画像形成装置において、
請求項1〜7の何れかに記載の画像データ転送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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JP2002173309A JP2004017371A (ja) | 2002-06-13 | 2002-06-13 | 画像データ転送装置、画像データ転送方法及び画像形成装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006247905A (ja) * | 2005-03-08 | 2006-09-21 | Canon Inc | 記録装置、記録装置のデータ処理方法、及び記録システム |
US8020954B2 (en) | 2005-03-08 | 2011-09-20 | Canon Kabushiki Kaisha | Recording apparatus and data processing method for recording apparatus |
-
2002
- 2002-06-13 JP JP2002173309A patent/JP2004017371A/ja active Pending
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