JP2004016862A - 油回収装置及び油汚染土壌の洗浄処理装置 - Google Patents
油回収装置及び油汚染土壌の洗浄処理装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】土木工事等で掘削した土壌に含まれる油分を水中に遊離させ、水に含まれる油を効率良く回収する。
【解決手段】油水分離槽10に貯留した油分を有する水の表面に浮上した油分をエンドレスチェーン26に設けた複数のブラシユニット27でかき寄せ、かき寄せた油分を一定角度傾斜して設けられた傾斜部29に沿ってかき上げて回収し、ブラシユニット27に付着した油分をクリーニングバー30でクリーニングし、水面に浮上した油分を連続的に回収するとともに、回収した油分の水分含有量を低減する。
【選択図】 図3
【解決手段】油水分離槽10に貯留した油分を有する水の表面に浮上した油分をエンドレスチェーン26に設けた複数のブラシユニット27でかき寄せ、かき寄せた油分を一定角度傾斜して設けられた傾斜部29に沿ってかき上げて回収し、ブラシユニット27に付着した油分をクリーニングバー30でクリーニングし、水面に浮上した油分を連続的に回収するとともに、回収した油分の水分含有量を低減する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、水に含まれる油を回収する油回収装置及び油で汚染された土壌から油分を除去する油汚染土壌の洗浄処理装置、特に油分の回収効率の向上に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
土木工事等で掘削した土壌には石油や重油等の油により汚染された土壌もある。この油で汚染した土壌をそのまま埋め戻すと、水質汚濁等の環境汚染の原因になってしまう。この環境汚染を防ぐために、油で汚染した土壌を浄化してから埋め戻す必要がある。
【0003】
油で汚染した土壌を浄化する方法として、生物分解処理方法と高熱分解処理方法が一般的に行われている。生物分解処理方法は、油で汚染した土壌に微生物などを添加し、添加した微生物により油等の有機化合物を分解する方法である。高熱分解処理方法は、高温のキルン内で土壌中の油を焼却して除去する方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
生物分解処理方法は、低分子で分解しやすいものは分解できるが、濃度の高いものは分解が困難であるとともに、土壌に含んだ油を分解するのに長期間かかるという短所がある。また、高熱分解処理方法は、土壌に含んだ油を焼却するためにロータリーキルン等の大規模の設備が必要であるとともに、燃焼排ガスを処理する必要があり、処理費用が高価になってしまうという短所がある。
【0005】
この発明は係る短所を改善し、水に含まれる油を効率良く回収する油回収装置及び油で汚染された土壌から油分を除去する油汚染土壌の洗浄処理装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る油回収装置は、油水分離槽と浮遊油除去装置を有し、油水分離槽は油分を含む水を一定時間貯留し、浮遊油除去装置は、油水分離槽に貯留した水の水位と平行に設けられたかき寄せ搬送経路と、かき寄せ搬送経路の搬送方向の後端部から上方向に一定角度傾斜して設けられたかき上げ搬送経路を有するエンドレスコンベアと、エンドレスコンベアの外周部で移動方向に一定間隔をおいて固定した複数のブラシユニットと、エンドレスコンベアのかき上げ搬送経路と対向して設けられたかき上げ部を有し、かき上げ部は、エンドレスコンベアのかき上げ搬送経路に対して一定間隔を置いて設けられた傾斜部と、傾斜部の先端に一定間隔を置いて配置された複数のクリーニングバーを有することを特徴とする。
【0007】
前記エンドレスコンベアのかき寄せ搬送経路とかき上げ搬送経路の内側に、エンドレスコンベアの内側への変形を防止するガイド手段を有し、かき寄せ搬送経路とかき上げ搬送経路を移動するブラシユニットの先端の移動軌跡が彎曲することを防ぐ。
【0008】
また、ブラシユニットを、弾性を有する合成樹脂を波形にした繊維の集合体で構成し、ブラシユニットで油分をかき寄せたりするときの形状を保つとともに、ブラシユニットに付着した油分の除去を容易にする。
【0009】
この発明に係る油汚染土壌の洗浄処理装置は、混合機と攪拌洗浄装置と沈降分離装置及び油回収装置を有し、混合機は油汚染土壌を処理する処理水に一定量の界面活性剤を混合して前記攪拌洗浄装置に供給し、攪拌洗浄装置は油汚染土壌を投入し、投入した油汚染土壌と混合機から供給する界面活性剤を含む処理水とを混合して攪拌し、土壌から油分を分離して水中に移行し、沈降分離装置は沈殿槽と排土装置及び沈殿槽の上部に連結された排水槽を有し、沈殿槽は攪拌洗浄装置から供給される油分を有する泥水を貯留して泥水中の土壌を沈殿させ、排土装置は沈殿槽に沈殿した土壌を外部に排出し、排水槽は沈殿槽の上部から流出する油分を含む水を貯留し、貯留した油分を含む水を油回収装置に供給し、油回収装置は油水分離槽と浮遊油除去装置を有し、油水分離槽は油分を含む水を一定時間貯留し、浮遊油除去装置は、油水分離槽に貯留した水の水位と平行に設けられたかき寄せ搬送経路と、かき寄せ搬送経路の搬送方向の後端部から上方向に一定角度傾斜して設けられたかき上げ搬送経路を有するエンドレスコンベアと、エンドレスコンベアの外周部で移動方向に一定間隔をおいて固定した複数のブラシユニットと、エンドレスコンベアのかき上げ搬送経路と対向して設けられたかき上げ部を有し、かき上げ部は、エンドレスコンベアのかき上げ搬送経路に対して一定間隔を置いて設けられた傾斜部と、傾斜部の先端に一定間隔を置いて配置された複数のクリーニングバーを有することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の油汚染土壌の洗浄処理装置の構成図である。図に示すように、例えば掘削現場や推進現場等に設けられた油汚染土壌の洗浄処理装置1は、混合機2と攪拌洗浄装置3と泥水供給ポンプ4と沈降分離装置5及び油回収装置6を有する。混合機2は油汚染土壌を処理する処理水に一定量の界面活性剤を混合して攪拌洗浄装置3に供給する。攪拌洗浄装置3は油汚染土壌を投入し、投入した油汚染土壌と混合機2から供給する界面活性剤を含む処理水とを混合して攪拌し、土壌から油分を分離して水中に移行する。泥水供給ポンプ4は攪拌洗浄装置3で攪拌した油分を有する泥水を沈降分離装置5に供給する。沈降分離装置5は沈殿槽7と排土装置8及び沈殿槽7の上部に連結された排水槽9を有する。沈殿槽7は泥水供給ポンプ4から供給される油分を有する泥水を貯留して、泥水中の土壌を沈殿させる。排土装置8は沈殿槽7に沈殿した土壌を外部に排出する。排水槽9は沈殿槽7の上部から流出する油分を含む汚水を貯留し、貯留した油分を含む汚水を油回収装置6に供給する。
【0011】
油回収装置6は油水分離槽10と浮遊油除去装置11及び回収タンク12を有する。油水分離槽10には、排水槽9から供給される油分を含む汚水の供給部13と排水部14のほぼ中間部に設けられ、上部に流水路を有する仕切り板15と、排水部14側に設けられ、下部に流水路を有する仕切り板16と、仕切り板16より排水部14側に設けられ、油水分離槽10の水位変動を抑制する越流堰17を有する。浮遊油除去装置11は、図2の平面図に示すように、駆動モータ18に歯車群19で連結され、油水分離槽10の供給部13側の上部に配置された駆動軸20に固定した1対の駆動スプロケット21と、油水分離槽10の供給部13側と反対側の上部に配置された従動軸22に固定した1対の従動スプロケット23及び油水分離槽10の供給部13側の上部で駆動軸20と従動軸22の間に配置された中間軸24に固定した1対の中間スプロケット25にそれぞれ巻き回された2組のエンドレスチェーン26と、エンドレスチェーン26の移動方向に一定間隔をおいて固定した複数のブラシユニット27及びかき上げ部28を有する。ブラシユニット27は、弾性を有する材料、例えばポリプロピレンで波形に形成された複数のブラシの集合体で構成している。かき上げ部28は、油水分離槽10の供給部13側の上部に設けられ、外側に一定角度傾いて設けられた傾斜部29と、傾斜部29の先端に一定間隔を置いて配置された複数のクリーニングバー30を有し、クリーニングバー30の下部に回収タンク12を配置している。
【0012】
この浮遊油除去装置11の従動スプロケット23と中間スプロケット25は、図3の側面断面図に示すように、油水分離槽10の水面と平行に設けられ、従動スプロケット23と中間スプロケット25の間を移動するエンドレスチェーン26に固定したブラシユニット27の先端部で油水分離槽10の水面に入り込んで浮遊物をかき寄せる。中間スプロケット25と駆動スプロケット21の間のエンドレスチェーン26は傾斜部29と平行に移動し、この間のエンドレスチェーン26と傾斜部29の間隔はブラシユニット27の長さより幾分短くなっている。また、ガイドシューを有する水平保持ガイド31が従動スプロケット23と中間スプロケット25の間に設けられ、この間でエンドレスチェーン26が油水分離槽10の水面と平行に移動するように規制し、ガイドシューを有する傾斜保持ガイド32が中間スプロケット25と駆動スプロケット21の間に設けられ、この間でエンドレスチェーン26が内側に彎曲しないように規制している。
【0013】
この洗浄処理装置1で、土木工事等で掘削した油で汚染した土壌から油を回収して土壌を浄化するときの動作を説明する。
【0014】
まず、攪拌洗浄装置3に油汚染土壌を投入し、この油汚染土壌に混合機2から界面活性剤を混合した処理水を供給し、攪拌洗浄装置3で投入した油汚染土壌と界面活性剤を含む処理水とを混合して攪拌する。この油汚染土壌と処理水を混合した泥水を攪拌することにより、土壌に含まれる油分が界面活性剤の作用により分離して水中に移行する。この油分を分離した泥水を泥水供給ポンプ4により沈降分離装置5に供給し、一定量の泥水を沈降分離装置5に沈殿槽7に貯留する。この沈殿槽7に貯留した泥水中の油分を分離した土壌は沈降し、分離した油分は浮上する。この油分が浮上した水は沈殿槽7の上部から排水槽9に流出して貯留される。一方、沈殿槽7の底に沈降した油分を分離した土壌は排土装置8により外部に排出して埋戻土等に利用する。
【0015】
排水槽9に貯留した油分を有する汚水は油回収装置6の油水分離槽10に一定流量で送水され、一定時間滞留して水の表面に浮上したスカム状の油分が浮遊油除去装置11で回収される。この油回収装置6で油分を回収するときの動作を詳細に説明する。
【0016】
まず、油水分離槽10の供給部13に排水槽9から油分を有する汚水を連続的に送る。送られた汚水は越流堰17の高さまで貯留され、その後は、送水量に等しい量だけ越流堰17から連続的に排出される。したがって油水分離槽10の水位は越流堰17の高さに保持される。この油水分離槽10の水位は浮遊油除去装置11のブラシユニット27の先端部が一定長さだけ浸漬するように規制されている。この油水分離槽10に供給された汚水に含まれる油分は、油水分離槽10に滞留している時間内に浮上して水面にスカム状の層を形成する。この油分を浮上させるとき、油水分離槽10に送られた汚水は、仕切り板15の上部の流水路から仕切り板16の下部の流水路を通って流れるから、この汚水の流れにより油分を効率良く浮上させることができる。
【0017】
このように油分が浮上した状態で浮遊油除去装置11の駆動モータ18を駆動し、ブラシユニット27が設けられたエンドレスチェーン26を、従動スプロケット23と中間スプロケット25の間のブラシユニット27が、油水分離槽10の供給部13側からかき上げ部28側に移動するようにエンドレスチェーン26を回転させる。このエンドレスチェーン26の回転により移動するブラシユニット27により油水分離槽10の水面に浮上した油分がかき寄せられかき上げ部28側に移動する。このブラシユニット27で油分をかき寄せるとき、ブラシユニット27は弾性を有する材料、例えばポリプロピレンで波形に形成されているから、水中でも束になることなく初期形状を保つことができ、油分を安定してかき寄せることができる。
【0018】
このブラシユニット27でかき寄せられた油分はかき上げ部28の傾斜部29に達すると、ブラシユニット27の移動とともに傾斜部29に沿って滑り上がり、傾斜部29の端部に達すると回収タンク12に排出される。この油分がブラシユニット27の移動により傾斜部29を滑り上がるとき、水分はブラシユニット27から漏れ出して油水分離槽10に落ち込むから、回収タンク12に排出される油分の水分含有量を低減することができる。油分が回収タンク12に排出された後、ブラシユニット27は傾斜部29から複数のクリーニングバー30に沿って移動する。このとき、ブラシユニット27の先端部がクリーニングバー30の間隙に順次入り込み、クリーニングバー30に当たって振動する。この振動によりブラシユニット27に付着した油分を回収タンク12に落として、ブラシユニット27がクリーニングされる。このブラシユニット27の各ブラシを弾性を有するポリプロピレンで形成することにより、油分の付着量を少なくできるとともに、複数のクリーニングバー30によるクリーニングを容易に行うことができ、油水分離槽10の水面に浮き上がった油分を連続して回収することができる。
【0019】
この浮遊油除去装置11による油分の回収を行いながら、油水分離槽10の越流堰15から排水部14を通して一定の流量で油分を分離した水を排水し、供給部13から油分を含む汚水を供給する。この排水する水量と供給する水量は越流堰15によって水位が変動しないように調節されているから、順次水面に浮上する油分を浮遊油除去装置11により回収タンク12に安定して回収することができる。この油水分離槽10の排水部14から排水した水は濁水処理されて混合機2に処理水として送り再利用する。
【0020】
このように浮遊油除去装置11で浮上した油分を回収するとき、浮上した油分の濃度は汚染土壌の濃度に左右される。そこで浮上した油分の濃度に応じて駆動モータ18の回転速度を可変制御して、ブラシユニット27の移動速度を可変することにより、油分を効率良く回収することができる。
【0021】
前記説明では油水分離槽10で油分を自然に浮上した場合について示したが、油水分離槽10の水中に空気を送り込んで細かい気泡を発生させて油分を浮上させるようにしても良い。
【0022】
【発明の効果】
この発明は以上説明したように、油水分離槽に貯留した油分を有する水の表面に浮上した油分をエンドレスコンベアに設けた複数のブラシユニットでかき寄せ、かき寄せた油分を一定角度傾斜して設けられた傾斜部に沿ってかき上げて回収するようにしたから、水面に浮上した油分を効率良く回収することができるとともに、回収した油分の水分含有量を低減することができる。
【0023】
また、ブラシユニットで水面に浮上した油分をかき寄せ、かき寄せた油分をかき上げるエンドレスコンベアの搬送経路の内側に、エンドレスコンベアの内側への変形を防止するガイド手段を設けることにより、油分をかき寄せてかき上げるために移動するブラシユニットの先端の移動軌跡が彎曲することを防ぐことができ、水面に浮上した油分を安定して回収することができる。
【0024】
さらに、ブラシユニットを、弾性を有する合成樹脂を波形にした繊維の集合体で構成することにより、ブラシユニットで油分をかき寄せたりするときの形状を保つとともに、ブラシユニットに付着した油分をクリーニングバーで容易に除去することができ、水面に浮き上がった油分を連続して回収することができる。
【0025】
また、攪拌洗浄装置で油汚染土壌を界面活性剤を含む処理水とで混合して攪拌し、土壌から油分を分離して水中に移行し、沈降分離装置で泥水中の土壌を沈殿させて外部に排出し、油分を含む水を油回収装置に供給し、油回収装置は油水分離槽に油分を含む水を一定時間貯留して油分を浮上させ、浮上した油分をエンドレスコンベアに設けた複数のブラシユニットでかき寄せ、かき寄せた油分を一定角度傾斜して設けられた傾斜部に沿ってかき上げて回収するようにしたから、土壌に含む油分を効率良く分離して回収することができ、簡単な構成で油汚染土壌を浄化して再利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の油汚染土壌の洗浄処理装置の構成図である。
【図2】浮遊油除去装置の構成を示す平面図である。
【図3】油回収装置の構成を示す側面図である。
【符号の説明】
1;洗浄処理装置、2;混合機、3;攪拌洗浄装置、4;泥水供給ポンプ、
5;沈降分離装置、6;油回収装置、7;沈殿槽、8;排土装置、
9;排水槽、10;油水分離槽、11;浮遊油除去装置、
12;回収タンク、13;供給部、14;排水部、15,16;仕切り板、
17;越流堰、18;駆動モータ、21;駆動スプロケット、
23;従動スプロケット、25;中間スプロケット、
26;エンドレスチェーン、27;ブラシユニット、28;かき上げ部、
29;傾斜部、30;クリーニングバー。
【発明の属する技術分野】
この発明は、水に含まれる油を回収する油回収装置及び油で汚染された土壌から油分を除去する油汚染土壌の洗浄処理装置、特に油分の回収効率の向上に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
土木工事等で掘削した土壌には石油や重油等の油により汚染された土壌もある。この油で汚染した土壌をそのまま埋め戻すと、水質汚濁等の環境汚染の原因になってしまう。この環境汚染を防ぐために、油で汚染した土壌を浄化してから埋め戻す必要がある。
【0003】
油で汚染した土壌を浄化する方法として、生物分解処理方法と高熱分解処理方法が一般的に行われている。生物分解処理方法は、油で汚染した土壌に微生物などを添加し、添加した微生物により油等の有機化合物を分解する方法である。高熱分解処理方法は、高温のキルン内で土壌中の油を焼却して除去する方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
生物分解処理方法は、低分子で分解しやすいものは分解できるが、濃度の高いものは分解が困難であるとともに、土壌に含んだ油を分解するのに長期間かかるという短所がある。また、高熱分解処理方法は、土壌に含んだ油を焼却するためにロータリーキルン等の大規模の設備が必要であるとともに、燃焼排ガスを処理する必要があり、処理費用が高価になってしまうという短所がある。
【0005】
この発明は係る短所を改善し、水に含まれる油を効率良く回収する油回収装置及び油で汚染された土壌から油分を除去する油汚染土壌の洗浄処理装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る油回収装置は、油水分離槽と浮遊油除去装置を有し、油水分離槽は油分を含む水を一定時間貯留し、浮遊油除去装置は、油水分離槽に貯留した水の水位と平行に設けられたかき寄せ搬送経路と、かき寄せ搬送経路の搬送方向の後端部から上方向に一定角度傾斜して設けられたかき上げ搬送経路を有するエンドレスコンベアと、エンドレスコンベアの外周部で移動方向に一定間隔をおいて固定した複数のブラシユニットと、エンドレスコンベアのかき上げ搬送経路と対向して設けられたかき上げ部を有し、かき上げ部は、エンドレスコンベアのかき上げ搬送経路に対して一定間隔を置いて設けられた傾斜部と、傾斜部の先端に一定間隔を置いて配置された複数のクリーニングバーを有することを特徴とする。
【0007】
前記エンドレスコンベアのかき寄せ搬送経路とかき上げ搬送経路の内側に、エンドレスコンベアの内側への変形を防止するガイド手段を有し、かき寄せ搬送経路とかき上げ搬送経路を移動するブラシユニットの先端の移動軌跡が彎曲することを防ぐ。
【0008】
また、ブラシユニットを、弾性を有する合成樹脂を波形にした繊維の集合体で構成し、ブラシユニットで油分をかき寄せたりするときの形状を保つとともに、ブラシユニットに付着した油分の除去を容易にする。
【0009】
この発明に係る油汚染土壌の洗浄処理装置は、混合機と攪拌洗浄装置と沈降分離装置及び油回収装置を有し、混合機は油汚染土壌を処理する処理水に一定量の界面活性剤を混合して前記攪拌洗浄装置に供給し、攪拌洗浄装置は油汚染土壌を投入し、投入した油汚染土壌と混合機から供給する界面活性剤を含む処理水とを混合して攪拌し、土壌から油分を分離して水中に移行し、沈降分離装置は沈殿槽と排土装置及び沈殿槽の上部に連結された排水槽を有し、沈殿槽は攪拌洗浄装置から供給される油分を有する泥水を貯留して泥水中の土壌を沈殿させ、排土装置は沈殿槽に沈殿した土壌を外部に排出し、排水槽は沈殿槽の上部から流出する油分を含む水を貯留し、貯留した油分を含む水を油回収装置に供給し、油回収装置は油水分離槽と浮遊油除去装置を有し、油水分離槽は油分を含む水を一定時間貯留し、浮遊油除去装置は、油水分離槽に貯留した水の水位と平行に設けられたかき寄せ搬送経路と、かき寄せ搬送経路の搬送方向の後端部から上方向に一定角度傾斜して設けられたかき上げ搬送経路を有するエンドレスコンベアと、エンドレスコンベアの外周部で移動方向に一定間隔をおいて固定した複数のブラシユニットと、エンドレスコンベアのかき上げ搬送経路と対向して設けられたかき上げ部を有し、かき上げ部は、エンドレスコンベアのかき上げ搬送経路に対して一定間隔を置いて設けられた傾斜部と、傾斜部の先端に一定間隔を置いて配置された複数のクリーニングバーを有することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の油汚染土壌の洗浄処理装置の構成図である。図に示すように、例えば掘削現場や推進現場等に設けられた油汚染土壌の洗浄処理装置1は、混合機2と攪拌洗浄装置3と泥水供給ポンプ4と沈降分離装置5及び油回収装置6を有する。混合機2は油汚染土壌を処理する処理水に一定量の界面活性剤を混合して攪拌洗浄装置3に供給する。攪拌洗浄装置3は油汚染土壌を投入し、投入した油汚染土壌と混合機2から供給する界面活性剤を含む処理水とを混合して攪拌し、土壌から油分を分離して水中に移行する。泥水供給ポンプ4は攪拌洗浄装置3で攪拌した油分を有する泥水を沈降分離装置5に供給する。沈降分離装置5は沈殿槽7と排土装置8及び沈殿槽7の上部に連結された排水槽9を有する。沈殿槽7は泥水供給ポンプ4から供給される油分を有する泥水を貯留して、泥水中の土壌を沈殿させる。排土装置8は沈殿槽7に沈殿した土壌を外部に排出する。排水槽9は沈殿槽7の上部から流出する油分を含む汚水を貯留し、貯留した油分を含む汚水を油回収装置6に供給する。
【0011】
油回収装置6は油水分離槽10と浮遊油除去装置11及び回収タンク12を有する。油水分離槽10には、排水槽9から供給される油分を含む汚水の供給部13と排水部14のほぼ中間部に設けられ、上部に流水路を有する仕切り板15と、排水部14側に設けられ、下部に流水路を有する仕切り板16と、仕切り板16より排水部14側に設けられ、油水分離槽10の水位変動を抑制する越流堰17を有する。浮遊油除去装置11は、図2の平面図に示すように、駆動モータ18に歯車群19で連結され、油水分離槽10の供給部13側の上部に配置された駆動軸20に固定した1対の駆動スプロケット21と、油水分離槽10の供給部13側と反対側の上部に配置された従動軸22に固定した1対の従動スプロケット23及び油水分離槽10の供給部13側の上部で駆動軸20と従動軸22の間に配置された中間軸24に固定した1対の中間スプロケット25にそれぞれ巻き回された2組のエンドレスチェーン26と、エンドレスチェーン26の移動方向に一定間隔をおいて固定した複数のブラシユニット27及びかき上げ部28を有する。ブラシユニット27は、弾性を有する材料、例えばポリプロピレンで波形に形成された複数のブラシの集合体で構成している。かき上げ部28は、油水分離槽10の供給部13側の上部に設けられ、外側に一定角度傾いて設けられた傾斜部29と、傾斜部29の先端に一定間隔を置いて配置された複数のクリーニングバー30を有し、クリーニングバー30の下部に回収タンク12を配置している。
【0012】
この浮遊油除去装置11の従動スプロケット23と中間スプロケット25は、図3の側面断面図に示すように、油水分離槽10の水面と平行に設けられ、従動スプロケット23と中間スプロケット25の間を移動するエンドレスチェーン26に固定したブラシユニット27の先端部で油水分離槽10の水面に入り込んで浮遊物をかき寄せる。中間スプロケット25と駆動スプロケット21の間のエンドレスチェーン26は傾斜部29と平行に移動し、この間のエンドレスチェーン26と傾斜部29の間隔はブラシユニット27の長さより幾分短くなっている。また、ガイドシューを有する水平保持ガイド31が従動スプロケット23と中間スプロケット25の間に設けられ、この間でエンドレスチェーン26が油水分離槽10の水面と平行に移動するように規制し、ガイドシューを有する傾斜保持ガイド32が中間スプロケット25と駆動スプロケット21の間に設けられ、この間でエンドレスチェーン26が内側に彎曲しないように規制している。
【0013】
この洗浄処理装置1で、土木工事等で掘削した油で汚染した土壌から油を回収して土壌を浄化するときの動作を説明する。
【0014】
まず、攪拌洗浄装置3に油汚染土壌を投入し、この油汚染土壌に混合機2から界面活性剤を混合した処理水を供給し、攪拌洗浄装置3で投入した油汚染土壌と界面活性剤を含む処理水とを混合して攪拌する。この油汚染土壌と処理水を混合した泥水を攪拌することにより、土壌に含まれる油分が界面活性剤の作用により分離して水中に移行する。この油分を分離した泥水を泥水供給ポンプ4により沈降分離装置5に供給し、一定量の泥水を沈降分離装置5に沈殿槽7に貯留する。この沈殿槽7に貯留した泥水中の油分を分離した土壌は沈降し、分離した油分は浮上する。この油分が浮上した水は沈殿槽7の上部から排水槽9に流出して貯留される。一方、沈殿槽7の底に沈降した油分を分離した土壌は排土装置8により外部に排出して埋戻土等に利用する。
【0015】
排水槽9に貯留した油分を有する汚水は油回収装置6の油水分離槽10に一定流量で送水され、一定時間滞留して水の表面に浮上したスカム状の油分が浮遊油除去装置11で回収される。この油回収装置6で油分を回収するときの動作を詳細に説明する。
【0016】
まず、油水分離槽10の供給部13に排水槽9から油分を有する汚水を連続的に送る。送られた汚水は越流堰17の高さまで貯留され、その後は、送水量に等しい量だけ越流堰17から連続的に排出される。したがって油水分離槽10の水位は越流堰17の高さに保持される。この油水分離槽10の水位は浮遊油除去装置11のブラシユニット27の先端部が一定長さだけ浸漬するように規制されている。この油水分離槽10に供給された汚水に含まれる油分は、油水分離槽10に滞留している時間内に浮上して水面にスカム状の層を形成する。この油分を浮上させるとき、油水分離槽10に送られた汚水は、仕切り板15の上部の流水路から仕切り板16の下部の流水路を通って流れるから、この汚水の流れにより油分を効率良く浮上させることができる。
【0017】
このように油分が浮上した状態で浮遊油除去装置11の駆動モータ18を駆動し、ブラシユニット27が設けられたエンドレスチェーン26を、従動スプロケット23と中間スプロケット25の間のブラシユニット27が、油水分離槽10の供給部13側からかき上げ部28側に移動するようにエンドレスチェーン26を回転させる。このエンドレスチェーン26の回転により移動するブラシユニット27により油水分離槽10の水面に浮上した油分がかき寄せられかき上げ部28側に移動する。このブラシユニット27で油分をかき寄せるとき、ブラシユニット27は弾性を有する材料、例えばポリプロピレンで波形に形成されているから、水中でも束になることなく初期形状を保つことができ、油分を安定してかき寄せることができる。
【0018】
このブラシユニット27でかき寄せられた油分はかき上げ部28の傾斜部29に達すると、ブラシユニット27の移動とともに傾斜部29に沿って滑り上がり、傾斜部29の端部に達すると回収タンク12に排出される。この油分がブラシユニット27の移動により傾斜部29を滑り上がるとき、水分はブラシユニット27から漏れ出して油水分離槽10に落ち込むから、回収タンク12に排出される油分の水分含有量を低減することができる。油分が回収タンク12に排出された後、ブラシユニット27は傾斜部29から複数のクリーニングバー30に沿って移動する。このとき、ブラシユニット27の先端部がクリーニングバー30の間隙に順次入り込み、クリーニングバー30に当たって振動する。この振動によりブラシユニット27に付着した油分を回収タンク12に落として、ブラシユニット27がクリーニングされる。このブラシユニット27の各ブラシを弾性を有するポリプロピレンで形成することにより、油分の付着量を少なくできるとともに、複数のクリーニングバー30によるクリーニングを容易に行うことができ、油水分離槽10の水面に浮き上がった油分を連続して回収することができる。
【0019】
この浮遊油除去装置11による油分の回収を行いながら、油水分離槽10の越流堰15から排水部14を通して一定の流量で油分を分離した水を排水し、供給部13から油分を含む汚水を供給する。この排水する水量と供給する水量は越流堰15によって水位が変動しないように調節されているから、順次水面に浮上する油分を浮遊油除去装置11により回収タンク12に安定して回収することができる。この油水分離槽10の排水部14から排水した水は濁水処理されて混合機2に処理水として送り再利用する。
【0020】
このように浮遊油除去装置11で浮上した油分を回収するとき、浮上した油分の濃度は汚染土壌の濃度に左右される。そこで浮上した油分の濃度に応じて駆動モータ18の回転速度を可変制御して、ブラシユニット27の移動速度を可変することにより、油分を効率良く回収することができる。
【0021】
前記説明では油水分離槽10で油分を自然に浮上した場合について示したが、油水分離槽10の水中に空気を送り込んで細かい気泡を発生させて油分を浮上させるようにしても良い。
【0022】
【発明の効果】
この発明は以上説明したように、油水分離槽に貯留した油分を有する水の表面に浮上した油分をエンドレスコンベアに設けた複数のブラシユニットでかき寄せ、かき寄せた油分を一定角度傾斜して設けられた傾斜部に沿ってかき上げて回収するようにしたから、水面に浮上した油分を効率良く回収することができるとともに、回収した油分の水分含有量を低減することができる。
【0023】
また、ブラシユニットで水面に浮上した油分をかき寄せ、かき寄せた油分をかき上げるエンドレスコンベアの搬送経路の内側に、エンドレスコンベアの内側への変形を防止するガイド手段を設けることにより、油分をかき寄せてかき上げるために移動するブラシユニットの先端の移動軌跡が彎曲することを防ぐことができ、水面に浮上した油分を安定して回収することができる。
【0024】
さらに、ブラシユニットを、弾性を有する合成樹脂を波形にした繊維の集合体で構成することにより、ブラシユニットで油分をかき寄せたりするときの形状を保つとともに、ブラシユニットに付着した油分をクリーニングバーで容易に除去することができ、水面に浮き上がった油分を連続して回収することができる。
【0025】
また、攪拌洗浄装置で油汚染土壌を界面活性剤を含む処理水とで混合して攪拌し、土壌から油分を分離して水中に移行し、沈降分離装置で泥水中の土壌を沈殿させて外部に排出し、油分を含む水を油回収装置に供給し、油回収装置は油水分離槽に油分を含む水を一定時間貯留して油分を浮上させ、浮上した油分をエンドレスコンベアに設けた複数のブラシユニットでかき寄せ、かき寄せた油分を一定角度傾斜して設けられた傾斜部に沿ってかき上げて回収するようにしたから、土壌に含む油分を効率良く分離して回収することができ、簡単な構成で油汚染土壌を浄化して再利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の油汚染土壌の洗浄処理装置の構成図である。
【図2】浮遊油除去装置の構成を示す平面図である。
【図3】油回収装置の構成を示す側面図である。
【符号の説明】
1;洗浄処理装置、2;混合機、3;攪拌洗浄装置、4;泥水供給ポンプ、
5;沈降分離装置、6;油回収装置、7;沈殿槽、8;排土装置、
9;排水槽、10;油水分離槽、11;浮遊油除去装置、
12;回収タンク、13;供給部、14;排水部、15,16;仕切り板、
17;越流堰、18;駆動モータ、21;駆動スプロケット、
23;従動スプロケット、25;中間スプロケット、
26;エンドレスチェーン、27;ブラシユニット、28;かき上げ部、
29;傾斜部、30;クリーニングバー。
Claims (4)
- 油水分離槽と浮遊油除去装置を有し、
前記油水分離槽は油分を含む水を一定時間貯留し、前記浮遊油除去装置は、前記油水分離槽に貯留した水の水位と平行に設けられたかき寄せ搬送経路と、該かき寄せ搬送経路の搬送方向の後端部から上方向に一定角度傾斜して設けられたかき上げ搬送経路を有するエンドレスコンベアと、該エンドレスコンベアの外周部で移動方向に一定間隔をおいて固定した複数のブラシユニットと、前記エンドレスコンベアのかき上げ搬送経路と対向して設けられたかき上げ部を有し、該かき上げ部は、前記エンドレスコンベアのかき上げ搬送経路に対して一定間隔を置いて設けられた傾斜部と、該傾斜部の先端に一定間隔を置いて配置された複数のクリーニングバーを有することを特徴とする油回収装置。 - 前記エンドレスコンベアのかき寄せ搬送経路とかき上げ搬送経路の内側に、エンドレスコンベアの内側への変形を防止するガイド手段を有する請求項1記載の油回収装置。
- 前記ブラシユニットは、弾性を有する合成樹脂を波形にした繊維の集合体である請求項1又は2記載の油回収装置。
- 混合機と攪拌洗浄装置と沈降分離装置及び油回収装置を有し、
前記混合機は油汚染土壌を処理する処理水に一定量の界面活性剤を混合して前記攪拌洗浄装置に供給し、
前記攪拌洗浄装置は油汚染土壌を投入し、投入した油汚染土壌と前記混合機から供給する界面活性剤を含む処理水とを混合して攪拌し、土壌から油分を分離して水中に移行し、
前記沈降分離装置は沈殿槽と排土装置及び沈殿槽の上部に連結された排水槽を有し、前記沈殿槽は前記攪拌洗浄装置から供給される油分を有する泥水を貯留して泥水中の土壌を沈殿させ、前記排土装置は前記沈殿槽に沈殿した土壌を外部に排出し、前記排水槽は前記沈殿槽の上部から流出する油分を含む水を貯留し、貯留した油分を含む水を前記油回収装置に供給し、
前記油回収装置は油水分離槽と浮遊油除去装置を有し、前記油水分離槽は油分を含む水を一定時間貯留し、前記浮遊油除去装置は、前記油水分離槽に貯留した水の水位と平行に設けられたかき寄せ搬送経路と、該かき寄せ搬送経路の搬送方向の後端部から上方向に一定角度傾斜して設けられたかき上げ搬送経路を有するエンドレスコンベアと、該エンドレスコンベアの外周部で移動方向に一定間隔をおいて固定した複数のブラシユニットと、前記エンドレスコンベアのかき上げ搬送経路と対向して設けられたかき上げ部を有し、該かき上げ部は、前記エンドレスコンベアのかき上げ搬送経路に対して一定間隔を置いて設けられた傾斜部と、該傾斜部の先端に一定間隔を置いて配置された複数のクリーニングバーを有することを特徴とする油汚染土壌の洗浄処理装置。
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