JP3181470B2 - 沈澱池の汚泥掻寄せ装置 - Google Patents

沈澱池の汚泥掻寄せ装置

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JP3181470B2
JP3181470B2 JP12994994A JP12994994A JP3181470B2 JP 3181470 B2 JP3181470 B2 JP 3181470B2 JP 12994994 A JP12994994 A JP 12994994A JP 12994994 A JP12994994 A JP 12994994A JP 3181470 B2 JP3181470 B2 JP 3181470B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上水場や下水処理場な
どに設置される沈澱池の汚泥掻寄せ装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】例えば下水処理場における沈澱池の汚泥
掻寄せ装置として、従来一般には、上流端側に汚泥ホッ
パ部が形成されている沈澱池の上流端側および下流端側
にそれぞれ設けた幅方向に複数個のスプロケット間にわ
たり複数条の汚泥掻寄用チェーンを掛設し、これら複数
条の汚泥掻寄用チェーン間に、沈澱池の底部を沿うよう
に下流側から上流側に向けて移動することにより、池底
部に沈降し堆積している汚泥を上記汚泥ホッパ部に掻き
寄せる掻寄せ具を取り付けたものが使用されている。
【0003】ところで、上記のような構成の沈澱池の汚
泥掻寄せ装置では、汚泥の掻寄せ動作の繰り返しにとも
なって、チェーンに汚泥などの異物が付着し、その付着
量が多くなると、汚泥中の微生物によりチェーンの寿命
を著しく短くすることになる。特に、汚泥中の塩素イオ
ンが高い場合は、上記チェーンにおける付着部分に塩素
イオンが集合して濃縮され、その状態が続くと、部分腐
食が起こり、上記チェーンの切断が助長されることにな
る。
【0004】そこで、上記チェーンの耐腐食性を高める
ために、該チェーンの材質をFCD(球状黒鉛鋳鉄品)
からステンレスやプラスチックなどに変更する手段が採
られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
チェーンの材質変更手段のうち、ステンレス製のチェー
ンを使用する場合であっても、塩素イオン濃度が高い沈
澱池では、その塩素イオン濃度に十分耐えられる保証は
なく、また、付着物の堆積にともなう腐食の進行を止め
ることはできない。また、プラスチック製のチェーンを
使用する場合に、砂分の多い沈澱池では、腐食性の向上
はほとんど期待することができない。
【0006】本発明は上記した実情に鑑みてなされたも
ので、チェーンに付着した汚泥などを効果的に除去し
て、チェーンの耐久性の向上を図り得る沈澱池の汚泥掻
寄せ装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る沈澱池の汚泥掻寄せ装置は、汚泥ホッ
パ部を有する沈澱池の上流端側および下流端側にそれぞ
れ設けた幅方向に複数個のスプロケット間にわたって複
数条の汚泥掻寄用チェーンを掛設し、これら複数条の汚
泥掻寄用チェーン間に、沈澱池の底部に沿うように下流
側から上流側に向けて移動することにより、池底部に沈
降し堆積した汚泥を上記汚泥ホッパ部に掻き寄せる掻寄
せ具を取り付けてなる沈澱池の汚泥掻寄せ装置におい
て、上記沈澱池の水中部に、上記各汚泥掻寄用チェーン
に向けて流体を噴射するノズルを設置したものである。
【0008】
【作用】本発明によれば、複数条のチェーンの駆動にと
もなって掻寄せ具を、沈澱池の底部に沿うように下流側
から上流側に移動させることにより、池底部に沈降し堆
積した汚泥を上記汚泥ホッパ部に掻き寄せて回収する。
このような汚泥掻き寄せ時にノズルから空気などの流体
を上記汚泥掻寄用チェーンに向けて噴出させることによ
って、各汚泥掻寄用チェーンに付着した汚泥などの異物
が除去されるので、汚泥中の微生物による腐食のおそれ
が解消されるとともに、塩素イオン濃度が高い条件下で
の使用に際しても、塩素イオンの濃縮によるチェーンの
腐食の発生が有効に防止され、その耐久性を著しく高め
ることができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面にもとづいて
説明する。図1および図2はそれぞれ本発明の一実施例
による沈澱池の汚泥掻寄せ装置の要部を示す縦断側面図
および縦断正面図である。
【0010】図1および図2において、1は汚泥などを
含んだ被処理水Wの流入口2を有する平面視長方形の沈
澱池であり、この沈澱池1の上流端には、汚泥ホッパ部
3が形成されており、このホッパ部3に集合される汚泥
を外部に排出するための汚泥引抜管4が設けられてい
る。
【0011】上記沈澱池1の上流端側で、上記汚泥ホッ
パ部3の上部側には、図2に示すように、その幅方向に
沿って配設された上下の回転軸5,6が軸受7,8によ
りそれぞれ支持されており、これら上下の回転軸5,6
の左右端寄り位置には、それぞれ上部および下部スプロ
ケット9,10が固定されており、また,沈澱池1の下
流端側の底部近くには図示しないガイドスプロケットが
配置されており、これらスプロケット9,10およびガ
イドスプロケット間にわたり、その下側部分が沈澱池1
における底部1aに沿って該底部1aとほぼ平行状態で
下流側から上流側に移行するようにループ状に2条のチ
ェーン11が掛設されている。
【0012】上記2条のチェーン11間には、その下側
移行部分の矢印X方向への移動につれて、沈澱池1の底
部1aに沿うように下流側から上流側に向けて移動する
ことにより、池底部1aに沈降し堆積した汚泥などを上
記汚泥ホッパ部3に掻き寄せる掻寄せ具としてのフライ
ト18がチェーン11の長手方向に適宜間隔を隔てて多
数取り付けられている。
【0013】12は上記沈澱池1の上壁部1A上に据え
付けられた回転駆動装置、たとえば減速機構付モータで
あり、その回転軸12aには、駆動スプロケット13が
固定されている。14は上記上部回転軸5に固定された
従動スプロケット、15は上記駆動スプロケット13と
従動スプロケット14との間に掛設された駆動用チェー
ンであり、上記モータ12の回転力を上記駆動スプロケ
ット13、駆動用チェーン15および従動スプロケット
14を介して上部回転軸5に伝達して上記チェーン11
を矢印X方向へ駆動回動させるように構成している。
【0014】上記沈澱池1の水中、たとえば上記汚泥ホ
ッパ部3の直上部相当個所には、外部配管16を介して
供給された流体、たとえば圧縮エアaを上記各チェーン
11に対して左右両側方から上向きに噴射する1対のノ
ズル17,17がそれぞれ配置されている。
【0015】つぎに、上記構成の汚泥掻寄せ装置の動作
について説明する。モータ12を起動させると、その回
転力が駆動スプロケット13,駆動用チェーン15およ
び従動スプロケット14を介して上部回転軸5に伝達さ
れ、上部スプロケット9が駆動回転される。この上部ス
プロケット9の駆動回転によりチェーン11が矢印X方
向へ駆動回動されてフライト18が沈澱池1の底部1a
に沿うように下流側から上流側に向かって順次移動さ
れ、このフライト18の移動によって、沈澱池1の底部
1aに沈降し堆積された汚泥が上流側に掻き寄せられて
上記汚泥ホッパ部3に回収される。
【0016】このような汚泥の掻き寄せ動作中で、たと
えば2日に1度程度の間隔で、外部配管16を通して供
給される圧縮エアaをノズル17から上記チェーン11
に向けて噴出させると、その噴出されたエアaが水中を
バブリングして上記チェーン11に当たって、該チェー
ン11に付着されている汚泥などの異物が除去されるこ
とになる。その結果、上記チェーン11に汚泥などが付
着堆積することにともなうチェーン11の腐食の進行が
抑えられる。また、塩素イオン濃度の高い下水処理場な
どで使用される場合でも、上記チェーン11への付着物
に対して塩素イオンが局部的に濃縮されることもなくな
り、チェーン11の腐食が防止され、耐久性の向上を図
ることができる。
【0017】なお、下水処理場などでは、周知のよう
に、一般的にエアレーションタンクを用いて曝気が行な
われており、この曝気用配管の一部を分岐させて上記外
部配管16に接続することにより、上記チェーン11に
対する付着物除去のための圧縮エアaの供給源を容易
に、かつ経済的に得ることができるが、チェーン11に
対する付着物除去のための圧縮エアaの供給源を、曝気
用配管とは別個に設備してもよいのはもちろんである。
【0018】また、上記実施例では、ノズル17からの
圧縮エアaの噴出を、たとえば2日に1度のように間欠
的に行なう場合について説明したが、連続的に噴出させ
てもよいのはもちろんである。
【0019】さらに、上記ノズル17から噴出させる流
体として、上記実施例では、圧縮エアaを使用したが、
その他にジェット水を使用してもよい。
【0020】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、複数条
のチェーンの駆動にともない掻寄せ具を沈澱池の底部に
沿うように下流側から上流側に移動させて、池底部に沈
降し堆積した汚泥を上記汚泥ホッパ部に掻き寄せて回収
するといった汚泥掻き寄せ時にノズルから空気などの流
体を上記汚泥掻寄用チェーンに向けて噴出させることに
より、各汚泥掻寄用チェーンに付着した汚泥などの異物
を除去して、それらが多量に堆積することを回避できる
ので、汚泥中の微生物による腐食の進行を阻止できる。
しかも、塩素イオン濃度が高い条件下での使用に際して
も、塩素イオンの濃縮によるチェーンの腐食の発生を有
効に防止して、その耐久性を著しく高めることができる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による沈澱池の汚泥掻寄せ装
置の要部の縦断側面図である。
【図2】同上実施例における沈澱池の汚泥掻寄せ装置の
要部の縦断正面図である。
【符号の説明】
1 沈澱池 1a 池底部 3 汚泥ホッパ部 9,10 スプロケット 11 汚泥掻寄用チェーン 12 回転駆動装置 17 ノズル 18 フライト(掻寄せ具) a 噴出流体

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚泥ホッパ部を有する沈澱池の上流端側
    および下流端側にそれぞれ設けた幅方向に複数個のスプ
    ロケット間にわたって複数条の汚泥掻寄用チェーンを掛
    設し、これら複数条の汚泥掻寄用チェーン間に、沈澱池
    の底部に沿うように下流側から上流側に向けて移動する
    ことにより、池底部に沈降し堆積した汚泥を上記汚泥ホ
    ッパ部に掻き寄せる掻寄せ具を取り付けてなる沈澱池の
    汚泥掻寄せ装置において、上記沈澱池の水中部に、上記
    各汚泥掻寄用チェーンに向けて流体を噴射するノズルを
    設置したことを特徴とする沈澱池の汚泥掻寄せ装置。
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KR100861022B1 (ko) * 2007-07-03 2008-10-02 (주)범한엔지니어링 종합건축사 사무소 개량된 장방형침전지
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