JP2004016431A - マッサージ機 - Google Patents

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Toshihiro Tsuzuki
都築 俊宏
Katsuhiro Maekawa
前川 勝宏
Haruyoshi Uchida
内田 春佳
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Abstract

【課題】揉み動作機構に複雑な構造の指圧動作を行う機構を設けたり、それを動かすための駆動源を追加して設けることを不要化し、揉み動作中に指圧動作と同様な指圧感を得ることができるコスト安価なマッサージ機を提供する。
【解決手段】少なくとも施療子を揉み動作させる揉み動作機構56を有し、該揉み動作機構56を駆動する駆動源51を、揉み動作制御回路からの出力により制御するマッサージ機であって、揉み動作制御回路により、施療子24の突出量が最大位置に到達時、駆動源51を一定時間だけ停止させることで施療子の揉み動作が一時停止する停止期間、および停止期間経過後、揉み動作が再開してから施療子24の突出量が次の最大位置に到達するまでの間、駆動源51の回転が制御されて施療子24を揉み動作させる動作期間の両期間を周期的に繰り返させる。
【選択図】   図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マッサージ機の揉み動作機構が、本来の揉み動作すると同時に、揉み動作過程において施療子の突出量が最大突出位置にあるとき、一定時間だけ揉み動作を一旦停止して施療者にマッサージ師が行うような指圧感を与え、該一定時間経過後に再び揉み動作を再開する動作周期を繰り返すマッサージ機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、マッサージ機の施療子が揉み動作やたたき動作をするものとして、例えば特公平5−65186号公報、特許第3093770号公報、および特開平10−286294号等が公知である。特公平5−65186号公報所載の発明(以下「第1従来装置」という)は、施療子を揉み動作させるだけの構造であり、回転位置検出センサで検出した揉みシャフトの回転位置に対応する駆動手段の回転速度を制御することで、複数種類の揉み動作パターンの中から好みに合った揉み動作パターンを選択して揉み動作を行うものである。
【0003】
特許第3093770号公報所載の発明(以下「第2従来装置」という)は、施療子を駆動する駆動軸の回転を制御することで、施療子の揉み動作時あるいはたたき動作時における施療子の動作スピードをそれぞれ変化させることで、施療者の好みに応じた動作スピードを得ることができるものである。
【0004】
また、特開平10−286294号公報所載の発明(以下「第3従来装置」という)は、揉み動作時におけるマッサージモータの回転速度に変化を与えるものでなく、たたき動作時にたたき動作の速度を変化させるように制御する構造であり、施療者に単調さを排除して飽きのこないマッサージを施すものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記第1従来装置は、好みに合った揉み動作パターンを選んで揉み動作を行うものであり、揉み動作以外に指圧感を与えるような構造を何ら有するものでなく、また上記第2従来装置や上記第3従来装置に係るマッサージ機では、共に揉み動作時、施療子は、ただ単に揉み動作を行う機能を有する構造であるに過ぎず、揉み動作を行う動作過程の一部に揉み動作機構をそのまま共用して指圧感を施療者に与える構造を有するものでなかった。このため、上記いずれの従来装置においても、本来の揉み動作の他に、揉み動作中に施療子を部分的に指圧動作するという揉み動作機構で指圧効果をも発揮するようなマッサージ効果を得ることができない問題があった。
【0006】
また、第1〜第3従来装置のように揉み動作を行える機構を備えたマッサージ機に、指圧効果を発揮できる指圧動作機構を設置しようとする場合、マッサージ機が全体として複雑な構造となるばかりか、それに伴い指圧駆動させるための駆動源を追加的に設けたりする等の必要が生じてしまい、コスト的に大幅に不利となる等の問題があった。
【0007】
本発明は、上記問題点に鑑みて工夫されたもので、少なくとも揉み動作を行える揉み動作機構を有するマッサージ機において、該揉み動作機構に複雑な構造の指圧動作を行う機構を設けたり、それを動かすための駆動源を追加して設けるといったことを不要化し、揉み動作中に指圧動作と同様な指圧感を得ることができるコスト安価なマッサージ機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、次の構成を有する。すなわち、請求項1の発明は、マッサージ機に係り、少なくとも対の施療子を互いに接近と離間を繰り返す動作により身体背中側を揉み動作させる揉み動作機構を有し、当該揉み動作機構を駆動する駆動源を、揉み動作制御回路からの出力により制御するマッサージ機であって、前記揉み動作制御回路により、互いに接近するにしたがって身体背中側を押すように突出する前記施療子の突出量が最大位置に到達したとき、前記駆動源を一定時間だけ停止させることで前記施療子の揉み動作が一時停止する停止期間、および前記停止期間経過後、互いに離間するにしたがって後退する前記対の施療子による揉み動作が再開してから再び接近するにしたがって突出する前記対の施療子による突出量が次の最大位置に到達するまでの間、前記駆動源の回転が制御される動作期間の前記両期間を周期的に繰り返すことができるように構成したことを特徴とする。
【0009】
請求項1の発明によれば、揉み動作制御回路により、揉み動作過程にある施療子が最大の突出位置になったとき、駆動源を一定時間だけ停止させて揉み動作を一時的に停止して指圧感を発揮し、この停止期間が経過した後における揉み動作を行う動作期間では、駆動源の回転が制御されることで、揉み動作の速度を制御して揉み動作を行うようにし、これら停止期間と動作期間とを周期的に繰り返すことで揉み動作機構による指圧効果が得られる。
【0010】
また、請求項2の発明は、請求項1記載のマッサージ機に係り、前記施療子の突出量が最大位置に到達するか否かの検出を、前記駆動源の回転位置を検出する回転位置検出手段で行うことを特徴とする。
【0011】
請求項2の発明によれば、施療子の突出量が最大突出位置になったかどうかを、駆動源の回転位置を検出する回転位置検出手段で行うので、マッサージ機の構造を大型化することなく簡易に突出量を検知し、構造簡単でコスト安価なマッサージ機が得られる。
【0012】
また、請求項3の発明は、請求項1または2記載のマッサージ機に係り、前記揉み動作期間における駆動源の回転制御は、時間経過と共に前記施療子の動作速度が増大するように設定したことを特徴とする。
【0013】
請求項3の発明によれば、揉み動作期間において駆動源の回転速度が、時間経過に伴って施療子の動作速度が増大するように設定され、揉み動作によるマッサージ効果を損ねることはない。
【0014】
また、請求項4の発明は、請求項1または2記載のマッサージ機に係り、前記揉み動作期間のうち、前記施療子の突出量が最小位置から前記最大位置になるまでの間を第1の時間に設定して前記施療子を動作させ、前記停止期間を第2の時間に設定して施療子の動作を一時停止させ、さらに前記動作期間のうち、前記施療子の突出量が前記最大位置から前記最小位置になるまでの間を第3の時間に設定すると共に、この第3の時間を前記第1の時間よりも長く形成して前記施療子を後退動作させるように構成したことを特徴とする。
【0015】
請求項4の発明によれば、いわゆる「4−7−8呼吸法」と称して、呼吸の速さ、遅さには関係なく、4:7:8の比率で無理なく息が止められる時間を基準にして施療子が駆動するので、施療子の突出位置が最小位置から最大位置になるまでの間は、第1の時間内で施療動作を行い、最大位置になると第1の時間とは異なる第2の時間で揉み施療動作を一時停止し、第3の時間では第1の時間よりも長い時間をかけて施療子が最大位置から最小位置になるように後退動作し、これにより身体の緊張をほぐして良好なリラクゼーション効果を発揮する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施の形態を詳述するが、説明の順序として図1乃至図3に示す本実施の形態の主要構成要素である揉み動作制御手段のシステム構成を説明する。
【0017】
図1は本実施の形態に係る椅子型のマッサージ機の外観構成を示す外観斜視図、図2は該マッサージ機の施療子を駆動制御する揉み動作制御手段のシステム構成図である。図1に示すようにマッサージ機は、背もたれ部1、シート部2,アームレスト部3からなり、シート部2内部には、図示しないが施療子(以下においては「揉み玉」ともいう)の駆動を制御するマッサージユニットが格納されていて、そのマッサージユニットには施療子を揉み動作させる動作機構を有する。
【0018】
なお、揉み動作機構およびこの動作機構の駆動装置等については、自体公知の技術であり、また本発明の本旨ではないので、その詳細構造についてはその説明を割愛する。
【0019】
図2に示される本発明の主要構成要素である揉み動作制御手段は、CPU70,該CPU70に接続した揉み動作制御回路5、該揉み動作制御回路5内に設けた施療用モータの回転速度を変化させるように制御する施療用モータ回転速度可変制御部6、CPU70で演算処理された演算結果の出力信号を受信する施療用モータ駆動回路7、該回路7の出力信号に応じて揉み玉を駆動する駆動源としての施療用モータ8、施療用モータ8により駆動される揉み玉シャフトの回転位置を検出する回転位置検出手段(後述する)、およびこの回転位置検出手段の信号をCPU70に出力する回転位置検出回路10でなる。なお、CPU70は、たたき動作等を行うシステムにも適用される場合には、たたき動作等をも制御するように形成されるものである。
【0020】
操作表示部11で揉み動作が選ばれると、揉み玉シャフトが駆動源である施療用モータ8に駆動され、それによりマッサージユニットに取り付けた揉み玉が、マッサージ機に着座する施療者の背中側に当てられた状態で、対の施療子が互いに接近(図8に示す状態)と、離間(図9に示す状態)とを繰り返すことで揉み動作を行う。この場合、対の施療子は接近するにしたがって身体背中側を押すように突出し、離れるにしたがって後退移動するものである。
【0021】
施療子の回転位置を検出する回転位置検出手段は、図8、図9に示すように、揉みシャフト51に固定した永久磁石52、この永久磁石52に近接して対向配置した第1ホール素子53、およびブラシレス型の施療用モータ8に内蔵されて、施療用モータ8の回転数を検出できる図示されない第2ホール素子で形成される。永久磁石52と第1ホール素子53とにより、施療子の特定位置が認識されるが、ここで認識される特定位置は対の施療子が最も接近する最小な位置とは限らないものである。
そして、回転位置検出回路10では、第1ホール素子53によって検出された施療子の特定位置を基点にし、その基点位置からの施療用モータ8の回転数が上記第2ホール素子で検出され、それにより施療子の突出位置がそれぞれコントロールされ、図3(b)で示す時間と突出量とのグラフ特性がCPU70に出力される。
【0022】
揉み動作制御回路5は、CPU70の一部を形成するもので、施療用モータ回転速度可変制御部6を備えていて、この回転速度可変制御部6でCPU70回転位置検出回路10から受信した検出信号に基づき施療用モータ8の回転速度が変化するように処理(演算処理)される。
【0023】
すなわち、図3(a)に示すように、施療用モータ回転速度可変制御部6は、揉み玉の突出量が最大位置に到達したとき、揉み玉シャフトを一定時間Aだけ停止させることで揉み玉の揉み動作が一時停止する停止期間Aを設定する。またこの停止期間Aが経過した後は、揉み玉が揉み動作を再開して次の最大突出量に到達するまでの間、揉み動作をする動作期間Bを設定すると共に、この動作期間Bでの揉み玉シャフトの回転速度が、時間の経過に応じて動作速度が増大していくように設定される。
【0024】
こうして揉み動作制御手段におけるCPU70および揉み動作制御回路5で、回転位置検出回路10からの図3(b)のグラフ特性を有する信号に基づいて、図3(a)に示すグラフ特性を示す停止期間A、動作期間Bを周期的に繰り返して揉み玉を動作させる信号を演算処理し、その処理結果を施療用モータ駆動回路7へ出力し、揉み玉シャフトは施療用モータ8を介してその回転速度が制御される。
【0025】
このように、揉み動作制御手段によれば、揉み玉の揉み動作は回転位置検出手段からの回転位置検出信号により、揉み動作の一周期内の中で、揉み玉シャフトの突出位置が最大の突出量となる位置になったことを感知したとき、揉み玉シャフトの回転を停止期間A(例えば0,5秒)だけ一旦停止する。停止期間Aが経過したとき、揉み玉シャフトを再び回転させる。このとき、揉み玉シャフトは回転は制御されるが、次の最大突出量となる位置に到達するまでの動作期間Bにおいて時間の経過に応じて増大していくように制御する。
【0026】
これにより、揉み玉シャフトは揉み動作の過程で、揉み玉の突出量が最大位置に到達したとき、停止期間Aだけ揉み玉が停止し、ぐいっと施療者の背中を押すような指圧感を与えることとなる。
【0027】
上記揉み動作制御手段における揉み動作制御回路5では、図3のグラフ特性で示される速度および突出量と時間との関係で揉み玉シャフトの回転を制御したが、この代わりに図4に示すように、いわゆる「4−7−8呼吸法」によるグラフ特性を有する構成で制御することもできる。
【0028】
ここで「4−7−8呼吸法」とは、呼吸の速さ、遅さには関係なく、4:7:8の比率で無理なく呼吸が止められる時間を基準にしておこなう呼吸法のことをいい、目を閉じるか半開きの状態で、ゆっくりと四つ数えながら鼻から息を吸い、吸い終わったら呼吸を止め、七つ数えながら体中を息が行き渡るように感じる。その後、ゆっくりと八つ数えながら口から息を完全に吐く。吐き終わったら自然に呼吸を行い、呼吸が落ち着いたら再びこの呼吸法で繰り返して呼吸を行う。
【0029】
すなわち、揉み動作期間のうち、揉み玉の突出量が後退した最小位置から最大位置になるまでの区間Cを第1の時間として、例えば4秒間に設定して揉み玉を一定速度で動作させる。次に、停止期間Dで第2の時間として例えば7秒間に設定して揉み玉の動作を一時的に停止させる。さらに、揉み玉の突出量が最大位置から後退する最小位置になるまでの揉み動作期間Eでは、第3の時間として例えば8秒間に設定し、揉み玉を動作期間Cの速度よりも遅くなる一定速度で動作するように回転制御を行う。かかる構成によっても、揉み動作でありながら、停止期間Dで指圧効果を得ることができ、今までになかったようなマッサージ感が受けられる。
【0030】
なお、ここでは、第1の時間内での揉み玉(施療子)の動作、ならびに第3の時間内での揉み玉の動作を一定速度にして制御したが、特に一定にすることは必須ではなく、速度を変化させるようにしてもよいものである。要するに、4−7−8呼吸法の要領に則り、第3の時間を第1の時間よりも長くなるように設定できればよいものである。
【0031】
次に、上記した揉み動作制御手段を、揉み動作やたたき動作等のモード機能を備えた椅子型マッサージ機に適用した場合を例に挙げて図5乃至図10に基づき説明する。図5に示される椅子型マッサージ機は、背もたれ部1,シート部2,アームレスト部3を有し、シート部2内部には図示しない電動リクライニング機構および制御装置が収納されている。背もたれ部1内には、背枠20が配置され、その背枠20に送りねじ22が回動できるように設けられる。マッサージユニット21はこの送りねじ22にねじ結合し、背枠20の上下に摺動可能に保持される。
【0032】
送りねじ22の下部に取り付けたプーリーは、背枠20に取り付けた上下動用モータ23によりベルトを介して駆動される。上下動用モータ23は、制御装置70(CPU)により制御された速度で正転したり、逆転するように形成される。また上下動用モータ23の回転は、送りねじ22に伝達され、送りねじ22が回転されることで、背枠20に取り付けた図示しない上下の移動を限界する位置検出用リミットスイッチの間をマッサージユニット21が移動する。
【0033】
マッサージユニット21は、後述するクラッチと駆動源である施療駆動用モータ25を搭載し、後述する制御装置で制御された施療駆動用モータ25の回転により、ローラーで形成した施療子としての揉み玉24が前後ないしは左右に揺動して、たたき施療(以下において「施療」を「マッサージ」ともいう)、揉みマッサージ、揉みたたきマッサージ、指圧マッサージ等の各種施療モードによるマッサージ動作が行われる。
【0034】
施療駆動用モータ25は、制御装置70による制御された速度で正転と逆転する。回転動力は2つのタイミングベルト30,31により一方向クラッチ32と電動クラッチ33に伝達される。
【0035】
図6は図5のマッサージユニットを下方から上方を視た場合における部品配置を示す部品配置図、図7は図6に描かれた部品配置を正面から視た場合における部品配置図である。図6,図7に示すように、一方向クラッチ32は、正転時のみ回転力をたたきウォーム36に伝達し、逆転時には空転(停止)する。電動クラッチ33は、ソレノイド35により駆動され揉みウォーム37に伝達される回転力を断接する。
【0036】
たたきウォーム36は、たたきシャフト39に固着されたたたきウォームホイール38と係合しており、たたきウォームギア36が回転すると、たたきシャフト39が回転し、両端に固着された偏心軸40,41が回転する。
【0037】
揉みウォーム37は、ヘリカルギア43に固着した揉みウォームホイール42と係合しており、ヘリカルギア43およびウォームホイール42はたたきシャフト39とは無関係に回動可能に形成される。これにより、揉みウォーム37が回転することで、ヘリカルギア43が回転し、図8、図9に示す揉みシャフト51が回転する。
【0038】
揉みおよびたたきモードにおける各マッサージ動作と、施療駆動用モータ25と,クラッチ33との関係は、次のように構成される。すなわち、(1)揉みモードまたは指圧モードは、モータが逆転し、クラッチは接続、(2)揉みたたきモードまたは指圧たたきモードは、モータは正転し、クラッチは接続、(3)たたきモードは、モータは正転し、クラッチは切断する条件でそれぞれのマッサージモードを制御することで実現される。
【0039】
図8は揉み軸とたたき軸とにリンク結合される揉み玉が最小幅に動作した状態を示す動作説明図、図6は同様に揉み玉が最大幅に動作した状態を示す動作説明図である。図8、図9において、たたきシャフト39、揉みシャフト51、揉み動作機構の構成部材である施療アーム56,揉み玉24が示され、たたきシャフト39の両端に固着された偏心軸40,41と2つの施療アーム56とは、それぞれボールジョイント57によって係合されている。ボールジョイント57は偏心軸40,41の軸方向に摺動可能であり、かつ偏心軸40,41と2つの施療アーム56とが任意の角度で係合可能に構成される。
【0040】
ヘリカルギア43は、揉みシャフト51に固着されたヘリカルギア50と係合している。揉みシャフト51にはその両端に2つの偏心傾斜円筒部材54が固着される。
偏心傾斜円筒部材54には、略長方形の外形を有するスライダー55が偏心傾斜円筒部材54に対して回転可能に装着されており、スライダー55は略図5の紙面に平行な方向にのみ摺動可能に施療アーム56と嵌合する。
【0041】
次に、図10に示す制御装置のシステム構成であるブロック図に基づいて、制御装置の構成を説明する。この制御装置は、揉みモード、たたきモード、揉みモードおよびたたきモードを合成した揉みたたきモード等の施療モードで施療子24を駆動制御する。すなわち、操作表示部71は椅子型マッサージ機の各種モードつまりマッサージ動作の設定を行うためのスイッチおよびマッサージ機の状態を示す表示器を備えている。
【0042】
制御装置のCPU70には、図2で示したと同様の構造を有する本発明の主要な技術的事項である揉み動作制御回路5が接続されている。
【0043】
操作情報入出力回路72は、操作表示部の各種スイッチの状態を検出して状態情報をCPU70に出力する。また、CPU70から出力される表示情報を操作表示部71に出力する。
【0044】
リミットスイッチ73は、少なくとも背枠20上部および下部に装着され、マッサージユニット21が該装着位置に移動してきた場合にONとなる複数のスイッチである。上下位置検出回路74は、リミットスイッチ73の状態をそれぞれ検出してCPU70に出力する。
【0045】
CPU70は、前記した各種監視情報に基づき、揉み動作あるいは揉みたたき動作を行うために、モータ25やソレノイド35に対して駆動信号を出力する。ソレノイド駆動回路77は、CPU70からの制御信号に基づきソレノイド35を駆動する。また、この場合、施療用モータ駆動回路7はCPU70からの制御信号により施療駆動用モータ25の駆動電圧を制御し、モータ25を任意の回転速度で正転、逆転、あるいは一時停止させる。
【0046】
上下用モータ駆動回路81はCPU70からの制御信号に基づき上下用モータ23の駆動電圧を制御し、モータ23を任意の回転速度で正転あるいは逆転させる。リクライニング動作制御回路83はCPU70からの制御信号に基づき図示しないリクライニング機構を制御する。
【0047】
本実施の形態の動作を説明する。
揉みモードの場合、モータ25を逆回転させ、ソレノイドを駆動させてクラッチを入れる。モータ25の動力が揉みウォーム37に伝わり、揉みシャフト51が回転する。揉みシャフト51には、その両端に2つの偏心傾斜円筒部材54が固着されており、偏心傾斜円筒部材54には、略長方形の外形を有するスライダーが偏心傾斜円筒部材54に対して回転可能に装着され、さらにスライダー55は略図4の紙面に平行な方向にのみ摺動可能に施療アーム56と嵌合している。
【0048】
したがって、揉みシャフト51を回転させると、偏心傾斜円筒部材54の傾斜面の方向が回転し、スライダー55,施療アーム56および揉み玉24が左右に揺動し、揉み玉24の間隔が広くなったり狭くなったりすることで、揉み動作が行われる。
【0049】
この揉み動作において、回転位置検出手段により、揉みシャフト51の回転位置が検出され、揉み玉24の突出量が最大位置と最小位置とが検出される。このため、揉み動作の途中において、図8に示すように互いに接近するに応じて身体背中側を押すように突出する対の施療子による突出量が最大位置になったとき、所定の時間だけ施療用モータ8が停止し、揉み玉24は一時的に動作を停止する。これにより、図3,図4に示したグラフ特性のように、揉み動作の1周期において、揉み玉が施療者の背中をぐいっと押すような力のまま停止期間AやDだけ一旦停止する状態が持続することになり、施療者に指圧感を与え、指圧効果を得ることができる。この停止期間A,D以外の動作期間Bや,E,Cでは、互いに離間するに応じて後退し、再び接近するにしたがって突出していく対の施療子による動作で通常の揉み動作が行われる。
【0050】
このように、制御装置に揉み動作制御回路5および回転位置検出手段による回転位置検出回路10を設けただけの簡単な構造により、揉みシャフト51の駆動を揉み動作過程の途中で一時的に停止し、指圧効果を容易に得ることができる。
【0051】
なお、たたきモードは、前述したように施療駆動用モータ25を正回転させ、クラッチ33を切る。モータ25の動力がたたきウォーム36に伝わり、たたきシャフト39が回転する。すると、それぞれ180度位相が異なる回転位置に配置された偏心軸40,41が偏心しながら回転するので、ボールジョイント57を介して施療アーム56,揉み玉24が回転駆動され、左右の揉み玉24が交互に突出してたたき動作を行われる。
【0052】
なおまた、揉みモードとたたきモードの双方を同時に行う揉みたたきモードの場合には、モータ25を正回転させ、クラッチ33をONにする。すると、モータ25の動力がたたきシャフト39および揉みシャフト51に伝達され、揉みたたきの動作を同時に行う。施療速度制御手段80は、施療駆動用モータ25を図8に示す施療動作パターンによって速度制御し、揉みたたき動作の速度が制御される。
【0053】
なお、上記実施の形態では、椅子型マッサージ機に適用した場合を例に挙げて説明したが、椅子型マッサージ機以外のマッサージ機にも適用できるのは言うまでもない。
【0054】
また、上記実施の形態では、回転位置検出手段において施療子の特定位置を認識する構成は、永久磁石52と、揉みシャフト51に設けた第1ホール素子53とで形成したが、この代わりに図11、図12に示すように、例えば揉みシャフト51に回転位置検出センサ9を固定した態様のものでもよい。すなわち、回転位置検出センサ9は、複数個の円弧状のスリット9aを有する回転板9bと、この回転板9bを両側から挟むように設けられ、スリットを透過する光の発光部と受光部とを対向配置してなるセンサ部9cを設けたセンサ本体部9dとで構成したものである。
なお、この回転位置検出センサ9の他に、例えば可変抵抗、磁気センサあるいはスイッチ等の態様のものを採用することも可能である。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明は、揉み動作制御回路により、施療子の突出量が最大位置に到達時、駆動源を一定時間だけ停止させることで施療子の揉み動作が一時停止する停止期間、およびこの停止期間経過後、揉み動作が再開してから施療子の突出量が次の最大位置に到達するまでの間、駆動源の回転が制御されて施療子を揉み動作させる動作期間の両期間を周期的に繰り返すことができる構成にしている。
【0056】
このため、揉み動作制御回路により、揉み動作過程にある施療子が最大の突出位置になったとき、駆動源を一定時間だけ停止させて揉み動作を一時的に停止して指圧感を発揮し、この停止期間が経過した後においては施療子が制御された揉み動作の速度で揉み動作を再開する動作期間となるように制御し、これら停止期間と動作期間を周期的に繰り返すことで揉み動作の途中で、揉み動作機構により指圧的効果を実現でき、揉み動作機構をそのままにしてマッサージ機能を増やせる効果を奏する。
【0057】
また、請求項2の発明は、施療子の突出量が最大位置に到達するか否かの検出を、駆動源の回転位置を検出する回転位置検出手段で行う構成にしているので、施療子の突出量が最大突出位置になったかどうかを、駆動源の回転位置を検出する回転位置検出手段で行え、マッサージ機の構造を大型化することなく簡易に突出量を検知し、構造簡単でコスト安価なマッサージ機が得られる効果を有する。
【0058】
また、請求項3の発明は、揉み動作期間における駆動源の回転制御を、時間経過と共に施療子の動作速度が高速になるように設定した構成であるので、停止期間以外の揉み動作期間において施療子の揉み動作の速度が、時間経過に伴って動作速度が増大するように制御され、それだけ良好なマッサージ効果を得ることができる。
【0059】
また、請求項4の発明は、揉み動作の期間をいわゆる「4−7−8呼吸法」に呼応させて第1の時間、第2の時間および第3の時間とで構成して揉み動作を行わせる構成にしているため、施療子の突出位置が最小位置から最大位置になるまでの間の第1の時間においては、施療子は揉み動作を行い、最大位置になってからの第2の時間内では揉み動作を一時停止して指圧感を与え、さらに次の第3の時間においては第1の時間よりも長い時間をかけて突出位置が最大位置から最小位置になるように後退動作させ、これらを1周期として繰り返し動作して、施療者の呼吸に合わせて身体の緊張をほぐすので、良好なリラクゼーション効果を発揮できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態のマッサージ機の概要を示す外観斜視図である。
【図2】本実施の形態における揉み動作制御手段のシステムを示すシステム構成図である。
【図3】施療子駆動シャフトの回転を可変制御する特性グラフであり、(a)は時間と回転速度の関係を示す特性グラフ、(b)は時間と施療子の突出量との関係を示す特性グラフである。
【図4】図3に示す特性グラフとは、別の可変制御特性を有する特性グラフであり、(a)は時間と回転速度の関係を示す特性グラフ、(b)は時間と施療子の突出量との関係を示す特性グラフである。
【図5】図1における椅子型マッサージ機が搭載するマッサージユニットの配置を正面から視て示す正面図である。
【図6】図5のマッサージユニットを下方から上方を視た場合における部品配置を示す部品配置図である。
【図7】図6に描かれた部品配置を正面から視た場合における部品配置図である。
【図8】揉み軸とたたき軸とにリンク結合される揉み玉が最小幅に動作した状態を示す動作説明図である。
【図9】同様に揉み玉が最大幅に動作した状態を示す動作説明図である。
【図10】椅子型マッサージ機の制御装置のシステム構成を示すブロック図である。
【図11】本実施の形態の回転位置検出手段の変形例に係り、施療子の特定位置を認識する回転位置検出センサの取り付け構造を示す正面図である。
【図12】上記回転位置検出センサの側面図である。
【符号の説明】
1…背もたれ部、2…シート部、3…アームレスト部、5…揉み動作制御回路、6…施療用モータ回転速度可変制御部、7…施療用モータ駆動回路、8…施療用モータ、9…回転位置検出センサ、9a…スリット、9b…回転板、9c…センサ部、9d…センサ本体部、10…回転位置検出回路、20…背枠、21…マッサージユニット、22…送りねじ、23…上下動用モータ、24…揉み玉(施療子)、30,31…タイミングベルト、32…一方向クラッチ、33…電動クラッチ、34…リンク部材、35…ソレノイド、36…たたきウォームギア、37…揉みウォームギア、38…たたきウォームホイール、39…たたきシャフト、40,41…偏心軸、42…揉みウォームホイール、43,50…ヘリカルギア、51…揉みシャフト(揉み動作機構)、52…磁石、53…第1ホール素子、54…偏心傾斜円筒部材、55…スライダー、56…施療アーム(揉み動作機構)、57…ボールジョイント、70…CPU、71…操作表示部、72…情報入出力回路、73…リミットスイッチ、74…上下位置検出回路、77…ソレノイド駆動回路、70…施療用モータ駆動回路、81…上下用モータ駆動回路、83…リクライニング動作制御回路。

Claims (4)

  1. 少なくとも対の施療子を互いに接近と離間を繰り返す動作により身体背中側を揉み動作させる揉み動作機構を有し、当該揉み動作機構を駆動する駆動源を、揉み動作制御回路からの出力により制御するマッサージ機であって、前記揉み動作制御回路により、互いに接近するにしたがって身体背中側を押すように突出する前記施療子の突出量が最大位置に到達したとき、前記駆動源を一定時間だけ停止させることで前記施療子の揉み動作が一時停止する停止期間、および前記停止期間経過後、互いに離間するにしたがって後退する前記対の施療子による揉み動作が再開してから再び接近するにしたがって突出する前記対の施療子による突出量が次の最大位置に到達するまでの間、前記駆動源の回転が制御される動作期間の前記両期間を周期的に繰り返すことができるように構成したことを特徴とするマッサージ機。
  2. 前記施療子の突出量が最大位置に到達するか否かの検出を、前記駆動源の回転位置を検出する回転位置検出手段で行うことを特徴とする請求項1記載のマッサージ機。
  3. 前記揉み動作期間における前記駆動源の回転制御は、時間経過と共に前記施療子の動作速度が増大するように設定したことを特徴とする請求項1または2記載のマッサージ機。
  4. 前記揉み動作期間のうち、前記施療子の突出量が最小位置から前記最大位置になるまでの間を第1の時間に設定して前記施療子を動作させ、前記停止期間を第2の時間に設定して施療子の動作を一時停止させ、さらに前記動作期間のうち、前記施療子の突出量が前記最大位置から前記最小位置になるまでの間を第3の時間に設定すると共に、この第3の時間を前記第1の時間よりも長く形成して前記施療子を後退動作させるように構成したことを特徴とする請求項1または2記載のマッサージ機。
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