JP2004015162A - マルチバンド通信装置用rf回路及びアンテナスイッチモジュール - Google Patents

マルチバンド通信装置用rf回路及びアンテナスイッチモジュール Download PDF

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武田 剛志
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Abstract

【課題】CDMA方式とTDMA方式とを組合せた携帯電話において最適なマルチバンド通信装置用RF回路とマルチバンド用アンテナスイッチモジュールを提供する。
【解決手段】本発明は、第1のアンテナから放射するCDMA方式の送受信系の送信信号を通過する第1のフィルタ回路と、第1のフィルタ回路に接続したCDMA送信部と、第1のアンテナから入射・放射する第1のTDMA方式の送受信系の送受信信号を通過する第2のフィルタ回路と、第2のフィルタ回路に接続し第1のTDMA方式の送受信系の送信信号の信号経路と第1のTDMA方式の送受信系の受信信号の信号経路を切り換える第1のスイッチ回路と、第1のスイッチ回路に接続した第1のTDMA送信部と、第1のスイッチ回路に接続した第1のTDMA受信部と、第2のアンテナから入射するCDMA方式の送受信系の受信信号を通過する第3のフィルタ回路と、第3のフィルタ回路の後段に配置したCDMA受信部とを備えたことを特徴とする。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、異なるアクセス方式を利用できる携帯電話などのマルチバンド通信装置用のRF回路に関し、または異なるアクセス方式を利用できるマルチバンド用アンテナスイッチモジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】
世界の携帯電話には種々のアクセス方式があり、またそれぞれの地域において複数のアクセス方式が混在している。たとえば、現在主流となっているアクセス方式の一つとしてTDMA(Time Division Multiple Access、時分割多元接続)方式がある。このTDMA方式を採用している主なアクセス方式として、日本のPDC(Personal Digital Cellular)、欧州を中心としたGSM(Global System for Mobile Communications)やDCS(Digital Cellular System)、米国を中心としたPCS(Personal Communications Service)などがある。
【0003】
一方、近年米国や韓国で普及し始めているアクセス方式にCDMA(CodeDivision Multiple Access、符号分割多元接続)方式がある。代表的な規格として米国を中心としたIS−95(Interim Standard−95)がある。また、IS−95はPCS(Personal Communications Service)の周波数帯域でもサービスされている。CDMA方式は加入者容量の点でTDMA方式より優れているため、今最も注目されている技術である。高度の送信電力制御を達成する技術が確立したため、本来的に無線伝送路の長さや伝搬損失が大幅に変化し得る移動通信システムに対しても適用が可能となりつつある。また、高速度のデータ伝送を実現し得る第3世代の携帯電話方式としてW−CDMA(Wide−band CDMA)が提案されている。
【0004】
従来の携帯電話では、一つのアクセス方式、例えばGSM用の携帯電話として設計され、使用されていた。しかし、近年の利用者数の増大、及び使用者の利便性から、2つの異なるアクセス方式、例えば送受信タイミングが異なるTDMA方式と送受信を同時に行うCDMA方式の両方で使用できるデュアルバンド携帯電話が提案されている。さらに、トリプルバンド携帯電話に要求もある。
【0005】
デュアルバンド携帯電話に関する従来技術が、例えば、特開2000−156651号公報に開示されている。これによれば、一つのアンテナを共用し、このアンテナに接続されるSP3T(Single pole three through)の高周波素スイッチ100と、CDMA方式の入出力信号を扱うデュプレクサ200と、TDMA送信部とTDMA受信部と、CDMA送信部とCDMA受信部とを備え、前記スイッチ回路によりCDMA方式の入出力信号を扱うデュプレクサ200への信号経路と、TDMA送信部、TDMA受信部への信号経路を切り替えるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
CDMA方式の入出力信号を扱うデュプレクサ200は、例えばW−CDMAであると、その送信信号の周波数と受信信号の周波数とが接近しているので(送信周波数TX 1910MHz〜1970MHz 受信周波数RX 2110〜2170MHz)、デュプレクサの減衰特性は急峻なものが必要となるが、その場合にはデュプレクサのサイズが大きくなり、その結果、デュアルバンド携帯電話器(マルチバンド通信装置)が大型化するという問題があった。
そこで本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、CDMA方式とTDMA方式とを組合せた携帯電話において最適なマルチバンド通信装置用RF回路とマルチバンド用アンテナスイッチモジュールを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、第1のアンテナから放射するCDMA方式の送受信系の送信信号を通過させる第1のフィルタ回路と、前記第1のフィルタ回路に接続されるCDMA送信部と、
前記第1のアンテナから入射・放射する第1のTDMA方式の送受信系の送受信信号を通過させる第2のフィルタ回路と、前記第2のフィルタ回路に接続され第1のTDMA方式の送受信系の送信信号の信号経路と第1のTDMA方式の送受信系の受信信号の信号経路を切り換える第1のスイッチ回路と、前記第1のスイッチ回路に接続される第1のTDMA送信部と、前記第1のスイッチ回路に接続される第1のTDMA受信部と、
第2のアンテナから入射するCDMA方式の送受信系の受信信号を通過させる第3のフィルタ回路と、前記第3のフィルタ回路の後段に配置されるCDMA受信部とを備えたマルチバンド通信装置用RF回路である。
【0008】
第2の発明は、第1のアンテナから放射するCDMA方式の送受信系の送信信号を通過させるとともに第1のアンテナから入射・放射する第2のTDMA方式の送受信系の送受信信号を通過させる第1のフィルタ回路と、前記第1のフィルタ回路に接続され第2のTDMA方式の送受信系の送信信号及び前記CDMA方式の送受信系の送信信号の信号経路と第2のTDMA方式の送受信系の受信信号の信号経路を切り換える第2のスイッチ回路と、前記第2のスイッチ回路に接続されるTDMA・CDMA送信部と、前記第2のスイッチ回路に接続される第2のTDMA受信部と、
前記第1のアンテナから入射・放射する第1のTDMA方式の送受信系の送受信信号を通過させる第2のフィルタ回路と、前記第2のフィルタ回路に接続され第1のTDMA方式の送受信系の送信信号の信号経路と第1のTDMA方式の送受信系の受信信号の信号経路を切り換える第1のスイッチ回路と、前記第1のスイッチ回路に接続される第1のTDMA送信部と、前記第1のスイッチ回路に接続される第1のTDMA受信部と、
第2のアンテナから入射するCDMA方式の送受信系の受信信号を通過させる第3のフィルタ回路と、前記第3のフィルタ回路の後段に配置されるCDMA受信部とを備えたマルチバンド通信装置用RF回路である。
【0009】
第3の発明は、第1のアンテナから放射するCDMA方式の送受信系の送信信号を通過させるとともに第1のアンテナから入射・放射する第2、第3のTDMA方式の送受信系の送受信信号を通過させる第1のフィルタ回路と、前記第1のフィルタ回路に接続され第2、第3のTDMA方式の送受信系の送信信号及び前記CDMA方式の送受信系の送信信号の信号経路と第2、第3のTDMA方式の送受信系の受信信号の信号経路を切り換える第2のスイッチ回路と、前記第2のスイッチ回路に接続される第2及び第3のTDMA・CDMA送信部と、前記第2のスイッチ回路に接続され第2のTDMA方式の送受信系の受信信号の信号経路と第3のTDMA方式の送受信系の受信信号の信号経路を切り換える第3のスイッチ回路と、前記第3のスイッチ回路と接続する第2のTDMA受信部と、前記第3のスイッチ回路と接続する第3のTDMA受信部と、
前記第1のアンテナから入射・放射する第1のTDMA方式の送受信系の送受信信号を通過させる第2のフィルタ回路と、前記第2のフィルタ回路に接続され第1のTDMA方式の送受信系の送信信号の信号経路と第1のTDMA方式の送受信系の受信信号の信号経路を切り換える第1のスイッチ回路と、前記第1のスイッチ回路に接続される第1のTDMA送信部と、前記第1のスイッチ回路に接続される第1のTDMA受信部と、
第2のアンテナから入射するCDMA方式の送受信系の受信信号を通過させる第3のフィルタ回路と、前記第3のフィルタ回路の後段に配置されるCDMA受信部とを備えたマルチバンド通信装置用RF回路である。
【0010】
第4の発明は、第1のアンテナから放射するCDMA方式の送受信系の送信信号を通過させるとともに第1のアンテナから入射・放射する第2、第3のTDMA方式の送受信系の送受信信号を通過させる第1のフィルタ回路と、前記第1のフィルタ回路に接続され第2、第3のTDMA方式の送受信系の送信信号及び前記CDMA方式の送受信系の送信信号の信号経路と第2、第3のTDMA方式の送受信系の受信信号の信号経路を切り換える第2のスイッチ回路と、前記第2のスイッチ回路に接続される弟2及び弟3のTDMA・CDMA送信部と、前記第2のスイッチ回路に接続され第2のTDMA方式の送受信系の受信信号の信号経路と第3のTDMA方式の送受信系の受信信号との分波回路と、前記分波回路と接続する第2のTDMA受信部と、前記分波回路と接続する第3のTDMA受信部と、
前記第1のアンテナから入射・放射する第1のTDMA方式の送受信系の送受信信号を通過させる第2のフィルタ回路と、前記第2のフィルタ回路に接続され弟1のTDMA方式の送受信系の送信信号の信号経路と第1のTDMA方式の送受信系の受信信号の信号経路を切り換える第1のスイッチ回路と、前記第1のスイッチ回路に接続される第1のTDMA送信部と、前記第1のスイッチ回路に接続される第1のTDMA受信部と、
第2のアンテナから入射するCDMA方式の送受信系の受信信号を通過させる第3のフィルタ回路と、前記第3のフィルタ回路の後段に配置されるCDMA受信部とを備えたマルチバンド通信装置用RF回路である。
【0011】
第5の発明は、第1の発明乃至第4の発明のマルチバンド通信装置用RF回路の、少なくとも第2及び第3のフィルタ回路と、第1のスイッチ回路とを含み、前記第1及び第2のフィルタ回路と第1のスイッチ回路を複数の誘電体層を積層してなる積層部材と前記積層部材内に電極パターンにより構成される回路素子と前記積層部材に搭載される回路素子で構成するアンテナスイッチモジュールである。
【0012】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
本発明では、CDMA方式の送受信系の送信用アンテナ(第1のアンテナ)と受信用アンテナと(第2のアンテナ)とを異ならせ、第1のアンテナをTDMA方式の送受信系の送受信用アンテナと共用している。
以下CDMA方式の送受信系をW−CDMA(送信周波数TX 1910MHz〜1970MHz 受信周波数RX 2110〜2170MHz)とし、TDMA方式の送受信系をGSM(送信周波数TX 880MHz〜915MHz 受信周波数RX 925〜960MHz)として説明する。
図1に本発明の一実施例に係るマルチバンド通信装置用RF回路の構成図を示す。
第1のアンテナANT1の後段には、W−CDMAの送受信系の送信信号を通過させるがGSMの送受信信号を減衰させて遮断する第1のフィルタ回路と、GSMの送受信信号を通過させW−CDMAの送受信系の送信信号を減衰させて遮断する第2のフィルタ回路とが配置される。これら第1のフィルタ回路と第2のフィルタ回路は第1のアンテナを共用することにより分波回路10として機能する。前記第2のフィルタ回路にはGSMの送信信号の信号経路と受信信号の信号経路を切り換える第1のスイッチ回路20が接続され、その後段にはGSMの送信部と受信部とが配置される。そして第1のフィルタ回路の後段にはW−CDMA送信部が配置される。
第2のアンテナANT2の後段にはW−CDMA方式の送受信系の受信信号を通過させる第3のフィルタ回路と、前記第3のフィルタ回路の後段に配置されるW−CDMA受信部が配置される。
前記受信部はローノイズアンプを含み、前記送信部はパワーアンプを含むものである。W−CDMAの送信部と第1のフィルタ回路間に、送信信号を一方向にのみ伝送させるアイソレータを配置してもよい。前記受信部は受信信号を信号処理部で処理可能な信号に変換するものであり、送信部は信号処理部で符号化された信号を送信信号に変換するものである。
【0013】
GSMでの受信を行うとき、制御部(図示せず)により第1のスイッチ回路20をGSM受信部への接続となるようにしGSMの受信部を動作するように制御して、第1のアンテナANT1から入射した受信信号を第2のフィルタ回路を介して信号処理部90へ伝える。GSMで送信を行うときには第1のスイッチ回路20をGSMの送信部への接続となるようにしGSMの送信部を動作するように制御し、送信信号を第2のフィルタ回路を介してアンテナANT1から放射する。
前記の様に、第2のフィルタ回路とともに分波回路を構成する第1のフィルタ回路は、W−CDMAの送受信系の送信信号を通過させるがGSMの送受信信号を減衰させて遮断するものであり、前記GSMの送受信信号がW−CDMAの送信部へ漏れることがない。
【0014】
W−CDMAは送信と受信を同時に行う。このときW−CDMAの送信部と受信部を動作するように前記制御部により制御する。W−CDMAの送信信号は、第1のフィルタ回路を介して第1のアンテナANT1から放射される。前記の様に、第1のフィルタ回路とともに分波回路を構成する第2のフィルタ回路は、GSMの送受信系の送信信号を通過させるがW−CDMAの送受信信号を減衰させて遮断するものであり、前記W−CDMAの送信信号がGSMの送信部・受信部へ漏れることがない。また、GSMの送受信信号に対してW−CDMAの送信信号は略2倍の周波数であり、前記第1・第2のフィルタ回路の通過帯域近傍における減衰特性も、例えばW−CDMAの送信信号と受信信号のように近接する信号を分波するデュプレクサのように、帯域外で急峻である必要がなく、第1のフィルタ回路、第2のフィルタ回路は、バントパスフィルタ、ハイパスフィルタ、ローパスフィルタ、バンドエリミネーションフィルタを適宜組み合わせて構成すればよく、分波回路を小型に構成することが出来る。そして本発明のマルチバンド通信装置用RF回路では必要な無線部のみを動作状態としているので、低消費電力ですむ。
【0015】
また、本発明ではアンテナを異ならせてW−CDMAの送信信号と受信信号をそれぞれ異なるRF回路ブロック1とRF回路ブロック2で扱う。W−CDMAの送信信号と受信信号を扱うRF回路ブロックが分離しているので、送信信号のサイドバンドノイズが受信回路側に回り込むことがなく、受信信号の品質(受信感度、エラー率等)が劣化することが無い。また、第1のフィルタ回路と第3のフィルタ回路の減衰特性は急峻なものでなくて良いので、フィルタ回路を小型に構成することが出来る。
【0016】
図5〜図7に分波回路10の等価回路10の一例を示す。
図5の分波回路は、接続点10aから接続点10bの間に伝送線路LL1とコンデンサCL1とからなる並列共振回路と、その接続点10b側でグランドとの間に配置されるコンデンサCL2を備えたローパスフィルタを有し、接続点10aから接続点10cの間に直列に接続されるコンデンサCH1、CH2と、前記コンデンサCH1、CH2の間でグランドと間に配置される伝送線路LH1とコンデンサCH3の直列共振回路を備えたハイパスフィルタを有する。また図6の分波回路は、接続点10aから接続点10bの間に伝送線路LL2とコンデンサCL3とからなる並列共振回路と、その接続点10b側でグランドとの間に配置されるコンデンサCL4を備えたローパスフィルタを有し、接続点10aから接続点10cの間に伝送線路LH2とコンデンサCH4とからなる並列共振回路と、その接続点10c側でグランドとの間に配置される伝送線路LH3と、前記並列共振回路と直列に接続するコンデンサCH3を備えたハイパスフィルタを有する。また、図7の分波回路では、接続点10aから接続点10bの間に伝送線路LL3と直列に接続するコンデンサCL5と、その伝送線路LL3とコンデンサCL5との間で、グランドとの間に接続される伝送遠路LL4とコンデンサCL6との直列共振回路を備えたローパスフィルタを有し、接続点10aから接続点10cの間に直列に接続されるコンデンサCH6、CH7と、前記コンデンサCH6、CH7の間でグランドと間に配置される伝送線路LH4とコンデンサCH8の直列共振回路を備えたハイパスフィルタを有する。
前記した分波回路は好ましい一例であって、等価回路を限定するいものでなく本発明の範囲内で適宜構成される。
【0017】
前記伝送線路やコンデンサはチップ部品で構成してもよいが、伝送線路を分布定数線路で構成し、低温焼成が可能なセラミック誘電体のグリーンシートにAgやCuを主体とする導伝ペーストを印刷して、所望の電極パターンを形成し、前記分布定数線路やコンデンサ、グランドパターン、接続用の線路等となる電極パターンを有する複数のグリーンシートを適宜一体的に積層し、焼結することで積層部品として構成するのが好ましい。
【0018】
図9から図12に第1のスイッチ回路20の一例を示す。
図9のスイッチ回路20は伝送線路とダイオードを主構成とし、接続点20aと接続点20bの間には伝送線路LS1と、この伝送線路LS1の接続点20b側でグランド間に配置されるダイオードDD1とDCカット用のコンデンサCS1と、その間に形成されるコントロール端子VC1を有し、前記コンデンサCS1はダイオードDD1動作時のインダクタンス成分と直列共振回路を構成して、ダイオードDD1動作時にショート状態となるようにして、アイソレーション特性を改善している。また接続点20aと接続点20cの間には前記ダイオードDD1と伝送線路LS1を介して直列に接続されるダイオードDD2と、その接続点20c側でグランドとの間に伝送線路LS2が配置されている。前記コントロール端子VC1から供給される制御電圧によりダイオードDD1,DD2をON/OFFして、接続点20a−20b間、接続点20a−20c間の接続を切り替える。なお、接続点20a、20b、20cにはDCカットコンデンサが適宜配置される。
【0019】
図10のスイッチ回路20も、伝送線路とダイオードを主構成とするダイオードスイッチであって、接続点20aと接続点20bの間には伝送線路LS3と、この伝送線路LS3の接続点20b側でグランド間に配置されるダイオードDD3とDCカット用のコンデンサCS2と、このコンデンサCS2と並列接続される抵抗CR1が配置される。また接続点20aと接続点20cの間には前記ダイオードDD3と伝送線路LS3を介して直列に接続されるダイオードDD4と、その接続点20c側でグランドとの間に伝送線路LS4とDCカット用のコンデンサCS3と、前記伝送線路LS4とDCカット用のコンデンサCS3との間には、コントロール端子VC2が配置される。前記コントロール端子VC2から供給される制御電圧によりダイオードDD3,DD4をON/OFFして、接続点20a−20b間、接続点20a−20c間の接続を切り替える。なお、接続点20a、20b、20cにはDCカットコンデンサが適宜配置される。また、スイッチ回路20は図11、図12に一例を示すようにGaASFETを用いて構成してもよい。
【0020】
前記伝送線路やコンデンサはチップ部品で構成してもよいが、前記分波回路とともに伝送線路を分布定数線路で構成し、低温焼成が可能なセラミック誘電体のグリーンシートにAgやCuを主体とする導伝ペーストを印刷して、所望の電極パターンを形成し、前記分布定数線路やコンデンサ、グランドパターン、接続用の線路等となる電極パターンを有する複数のグリーンシートを適宜一体的に積層し、焼結することでRF回路ブロック1を積層部品として構成するのが好ましい。ダイオードやFETは積層体に実装される。このときダイオードやFETをベア状態として、前記積層体に樹脂封止や管封止すれば小型化できて好ましい。
そして、分波回路と一体の積層部品として構成すれば、さらに小型化が可能であり好ましい。前記低温焼結が可能なセラミック誘電体材料としては、例えばAlを主成分として、SiO、SrO、CaO、PbO、NaO及びK2Oの少なくとも1種を複成分として含むものや、Alを主成分としMgO,SiO及びGdOの少なくとも一種を複成分として含むものである。
【0021】
図13に第2のアンテナANT2の後段に配置される第3のフィルタ回路30の一例である等価回路を示す。このフィルタ回路は伝送線路とコンデンサで構成される。前記のように帯域外の減衰特性も、それほど急峻である必要はないので、少ない回路素子で第3のフィルタ回路を構成することができる。このフィルタ回路も前記伝送線路やコンデンサはチップ部品で構成してもよいが、前記分波回路と同様に伝送線路を分布定数線路で構成し、低温焼成が可能なセラミック誘電体のグリーンシートにAgやCuを主体とする導伝ペーストを印刷して、所望の電極パターンを形成し、前記分布定数線路やコンデンサ、グランドパターン、接続用の線路等となる電極パターンを有する複数のグリーンシートを適宜一体的に積層し、焼結することでRF回路ブロック2を積層部品として構成するのが好ましい。
このとき、RF回路ブロック1を構成する積層体とともにRF回路ブロック2を一体的に積層構成して積層部品としても良いし、RF回路ブロック1を構成する積層体とRF回路ブロック2の積層体をそれぞれ別体とし、RF回路ブロック1を構成する積層体にRF回路ブロック2の積層体を実装し、RF回路ブロック1を構成する積層体には、RF回路ブロック2の積層体と第2のアンテナANT2、W−CDMAの受信部を接続する接続線路を形成して構成してもよい。
【0022】
(実施例2)
本発明に係る他の実施例について図2のマルチバンド通信装置用RF回路の構成図を用いて説明する。
本発明も実施例1と同様に、CDMA方式の送受信系の送信用アンテナ(第1のアンテナ)と受信用アンテナと(第2のアンテナ)とを異ならせ、第1のアンテナをTDMA方式の送受信系の送受信用アンテナと共用している。異なる点は、複数のTDMA方式の送受信系を取り扱う点にある。
以下CDMA方式の送受信系を実施例1と同様にW−CDMAとし、第1のTDMA方式の送受信系をGSMとし、さらに増加して取り扱うべき第2のTDMA方式の送受信系をDCS(送信周波数TX 1710MHz〜1785MHz受信周波数RX 1805MHz〜1880MHz)として、実施例1と異なる部分を説明する。
【0023】
第1のアンテナANT1の後段には、W−CDMAの送受信系の送信信号とDCSの送受信信号を通過させるがGSMの送受信信号を減衰させて遮断する第1のフィルタ回路と、GSMの送受信信号を通過させW−CDMAの送受信系の送信信号とDCSの送受信信号を減衰させて遮断する第2のフィルタ回路とが配置される。これら第1のフィルタ回路と第2のフィルタ回路は第1のアンテナを共用することにより分波回路10として機能する。前記第1のフィルタ回路にはW−CDMAの送信信号とDCSの送信信号の信号経路と、DCSの受信信号の信号経路を切り換える第2のスイッチ回路21が接続され、その後段にはDCS及びW−CDMAの送信部とDCSの受信部とが配置される。実施例2においては、取り扱う信号の周波数が近接したDCS及びW−CDMAの送信部を共用としている。ここで共用とは、送信部を構成する回路全体を共用する場合や、例えばパワーアンプを共用するといった、一部の回路を共用する場合も含むものである。
【0024】
前記第2のスイッチ回路21は前記第1のスイッチ回路20と同様に、図9から図12に例示したスイッチ回路で構成すれば良い。前記第2のスイッチ回路21の接続点21a、21b、21cはそれぞれ図9から図12のスイッチ回路において接続点20a、20b、20cと対応する。このように構成すれば、実施例1の効果に加えCDMA方式、TDMA方式に対応した3つの送受信系を扱うマルチバンド通信装置用RF回路を小型に構成することが出来る。
【0025】
(実施例3)
本発明に係る他の実施例について図3のマルチバンド通信装置用RF回路の構成図を用いて説明する。
本発明も実施例1と同様に、CDMA方式の送受信系の送信用アンテナ(第1のアンテナ)と受信用アンテナと(第2のアンテナ)とを異ならせ、第1のアンテナをTDMA方式の送受信系の送受信用アンテナと共用している。異なる点は、実施例2と同様に複数のTDMA方式の送受信系を取り扱う点にある。
以下CDMA方式の送受信系をW−CDMAとし、第1のTDMA方式の送受信系をGSMとし、第2のTDMA方式の送受信系をDCS(送信周波数TX 1710MHz〜1785MHz 受信周波数RX 1805MHz〜1880MHz)とし、さらに増加して取り扱うべき第3のTDMA方式の送受信系をPCS(送信周波数TX 1850MHz〜1910MHz 受信周波数RX 1930MHz〜1990MHz)として、実施例1及び2と異なる部分を説明する。
【0026】
第1のアンテナANT1の後段には、W−CDMAの送受信系の送信信号とDCSの送受信信号とPCSの送受信信号を通過させるがGSMの送受信信号を減衰させて遮断する第1のフィルタ回路と、GSMの送受信信号を通過させW−CDMAの送受信系の送信信号とDCSの送受信信号とPCSの送受信信号を減衰させて遮断する第2のフィルタ回路とが配置される。これら第1のフィルタ回路と第2のフィルタ回路は第1のアンテナANT1を共用することにより分波回路10として機能する。前記第1のフィルタ回路にはW−CDMAの送信信号とDCSの送信信号とPCSの送信信号の信号経路と、DCSの受信信号とPCSの受信信号の信号経路を切り換える第2のスイッチ回路21が接続され、第2のスイッチ回路21の後段にはDCSの受信信号の信号経路とPCSの受信信号の信号経路を切り換える第3のスイッチ回路22が接続される。
第2のスイッチ回路21の後段にはDCS、PCS及びW−CDMAの送信部が配置され、第3のスイッチ回路22の後段にはDCSの受信部とPCSの受信部が配置される。実施例3においては、取り扱う信号の周波数が近接したDCS、PCS及びW−CDMAの送信部を共用としている。ここでも共用とは、送信部を構成する回路全体を共用する場合や、例えばパワーアンプを共用するといった、一部の回路を共用する場合も含むものである。
【0027】
前記第3のスイッチ回路22は前記第1のスイッチ回路20や第2のスイッチ回路21と同様に、図9から図12に例示したスイッチ回路で構成すれば良い。前記第3のスイッチ回路22の接続点22a、22b、22cはそれぞれ図9から図12のスイッチ回路において接続点20a、20b、20cと対応する。このように構成すれば、実施例1の効果に加えCDMA方式、TDMA方式に対応した4つの送受信系を扱うマルチバンド通信装置用RF回路を小型に構成することが出来る。
【0028】
(実施例4)
本発明に係る他の実施例について図4のマルチバンド通信装置用RF回路の構成図を用いて説明する。
本発明も実施例1と同様に、CDMA方式の送受信系の送信用アンテナ(第1のアンテナ)と受信用アンテナと(第2のアンテナ)とを異ならせ、第1のアンテナをTDMA方式の送受信系の送受信用アンテナと共用している。異なる点は、複数のTDMA方式の送受信系を取り扱う点にある。
以下CDMA方式の送受信系を実施例3と同様にW−CDMAとし、第1のTDMA方式の送受信系をGSMとし、第2のTDMA方式の送受信系をDCS(送信周波数TX 1710MHz〜1785MHz 受信周波数RX 1805MHz〜1880MHz)とし、第3のTDMA方式の送受信系をPCS(送信周波数TX 1850MHz〜1910MHz 受信周波数RX 1930MHz〜1990MHz)として、実施例3と異なる部分を説明する。
【0029】
本実施例においては、第2のスイッチ回路21の後段にはDCSの受信信号とPCSの受信信号を分波する分波回路11が配置される。この分波回路11は例えば図8に例示するSAW分波器(デュプレクサ)を用いるのが好ましい。このSAW分波器は、接続点11aと接続点11bの間に伝送線路LL5と直列に接続されるSAWフィルタBP1を有し、接続点11aと接続点11cの間に伝送線路LH5と直列に接続されるSAWフィルタBP2を有する。前記SAWフィルタBP1、BP2はそれぞれ、DCSとPCSの受信信号周波数帯を通過帯域とするものであり、前記伝送線路LL5はPCSの受信信号周波数において接続点11aから接続点11b側を見たインピーダンスが高インピーダンスとなるような線路長を有する位相線路であり、このためPCSの受信信号が接続点11b側に漏れることがなく、前記伝送線路LH5はDCSの受信信号周波数において接続点11aから接続点11c側を見たインピーダンスが高インピーダンスとなるような線路長を有する位相線路でありDCSの受信信号が接続点11c側に漏れることがなく、もってDCSとPCSの受信信号を分波するデュプレクサとして機能する。
【0030】
前記伝送線路は、他の分波回路やスイッチ回路と同様に低温焼結可能な誘電体セラミックスを用いて構成される積層部品に分布定数線路として構成し、SAWは前記ダイオードやFETとともに積層体に実装される。このときSAWをベア状態として、前記積層体に樹脂封止や管封止すれば小型化できて好ましい。
【0031】
本発明のマルチバンド通信装置用RF回路は、2つのアンテナを用いてCDMA方式の送受信系の送信信号とTDMA方式の送受信信号を取り扱う回路部分とCDMA方式の受信信号を取り扱う部分を、それぞれ異ならせて構成することで、1つのアンテナでCDMA方式の受信信号も含めて構成するよりも極めて簡単に構成することができる。また、TDMA方式の送信信号において、CDMA方式の送信信号の周波数と近い周波数の送信信号があれば、そのTDMA方式の送信信号用の経路とCDMA方式の送信信号用の経路を兼用して用いることが可能であり、マルチバンド通信装置用RF回路の構成を簡略化することができる。
【0032】
またマルチバンド通信装置用RF回路のRF回路ブロック1を含む積層部品(アンテナスイッチモジュール)とすることでマルチバンド通信装置の小型化に寄与する。そして、この積層部品の底面又は側面に前記CDMA方式用の送信用端子、TDMA方式用の送信用端子、受信用端子、及びアンテナ用端子が設けられている。これにより面実装に対応し、上記のように、CDMA方式の送信経路とTDMA方式の送信経路とを兼用する場合は、CDMA方式の送信用端子とTDMA方式の送信用端子とを共用することができる。
【0033】
【発明の効果】
本発明によれば、CDMA方式とTDMA方式とを組合せた携帯電話において最適なマルチバンド通信装置用RF回路とマルチバンド用アンテナスイッチモジュールを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るマルチバンド通信装置用RF回路を示す構成図である。
【図2】本発明の他の実施例に係るマルチバンド通信装置用RF回路を示す構成図である。
【図3】本発明の他の実施例に係るマルチバンド通信装置用RF回路を示す構成図である。
【図4】本発明の他の実施例に係るマルチバンド通信装置用RF回路を示す構成図である。
【図5】本発明の一実施例に用いる分波回路の等価回路図である。
【図6】本発明の一実施例に用いる他の分波回路の等価回路図である。
【図7】本発明の一実施例に用いる他の分波回路の等価回路図である。
【図8】本発明の一実施例に用いる他の分波回路の等価回路図である。
【図9】本発明の一実施例に用いるスイッチ回路の等価回路図である。
【図10】本発明の一実施例に用いる他のスイッチ回路の等価回路図である。
【図11】本発明の一実施例に用いる他のスイッチ回路の等価回路図である。
【図12】本発明の一実施例に用いる他のスイッチ回路の等価回路図である。
【図13】本発明の一実施例に用いるフィルタの等価回路図である。
【図14】従来のマルチバンド通信装置用RF回路を示す構成図である。
【符号の説明】
10、11 分波回路
20、21、22、100 スイッチ回路
200 デュプレクサ

Claims (5)

  1. 第1のアンテナから放射するCDMA方式の送受信系の送信信号を通過させる第1のフィルタ回路と、前記第1のフィルタ回路に接続されるCDMA送信部と、
    前記第1のアンテナから入射・放射する第1のTDMA方式の送受信系の送受信信号を通過させる第2のフィルタ回路と、前記第2のフィルタ回路に接続され第1のTDMA方式の送受信系の送信信号の信号経路と第1のTDMA方式の送受信系の受信信号の信号経路を切り換える第1のスイッチ回路と、前記第1のスイッチ回路に接続される第1のTDMA送信部と、前記第1のスイッチ回路に接続される第1のTDMA受信部と、
    第2のアンテナから入射するCDMA方式の送受信系の受信信号を通過させる第3のフィルタ回路と、前記第3のフィルタ回路の後段に配置されるCDMA受信部とを備えたことを特徴とするマルチバンド通信装置用RF回路。
  2. 第1のアンテナから放射するCDMA方式の送受信系の送信信号を通過させるとともに第1のアンテナから入射・放射する第2のTDMA方式の送受信系の送受信信号を通過させる第1のフィルタ回路と、前記第1のフィルタ回路に接続され第2のTDMA方式の送受信系の送信信号及び前記CDMA方式の送受信系の送信信号の信号経路と第2のTDMA方式の送受信系の受信信号の信号経路を切り換える第2のスイッチ回路と、前記第2のスイッチ回路に接続されるTDMA・CDMA送信部と、前記第2のスイッチ回路に接続される第2のTDMA受信部と、
    前記第1のアンテナから入射・放射する第1のTDMA方式の送受信系の送受信信号を通過させる第2のフィルタ回路と、前記第2のフィルタ回路に接続され第1のTDMA方式の送受信系の送信信号の信号経路と第1のTDMA方式の送受信系の受信信号の信号経路を切り換える第1のスイッチ回路と、前記第1のスイッチ回路に接続される第1のTDMA送信部と、前記第1のスイッチ回路に接続される第1のTDMA受信部と、
    第2のアンテナから入射するCDMA方式の送受信系の受信信号を通過させる第3のフィルタ回路と、前記第3のフィルタ回路の後段に配置されるCDMA受信部とを備えたことを特徴とするマルチバンド通信装置用RF回路。
  3. 第1のアンテナから放射するCDMA方式の送受信系の送信信号を通過させるとともに第1のアンテナから入射・放射する第2、第3のTDMA方式の送受信系の送受信信号を通過させる第1のフィルタ回路と、前記第1のフィルタ回路に接続され第2、第3のTDMA方式の送受信系の送信信号及び前記CDMA方式の送受信系の送信信号の信号経路と第2、第3のTDMA方式の送受信系の受信信号の信号経路を切り換える第2のスイッチ回路と、前記第2のスイッチ回路に接続される第2及び第3のTDMA・CDMA送信部と、前記第2のスイッチ回路に接続され第2のTDMA方式の送受信系の受信信号の信号経路と第3のTDMA方式の送受信系の受信信号の信号経路を切り換える第3のスイッチ回路と、前記第3のスイッチ回路と接続する第2のTDMA受信部と、前記第3のスイッチ回路と接続する第3のTDMA受信部と、
    前記第1のアンテナから入射・放射する第1のTDMA方式の送受信系の送受信信号を通過させる第2のフィルタ回路と、前記第2のフィルタ回路に接続され第1のTDMA方式の送受信系の送信信号の信号経路と第1のTDMA方式の送受信系の受信信号の信号経路を切り換える第1のスイッチ回路と、前記第1のスイッチ回路に接続される第1のTDMA送信部と、前記第1のスイッチ回路に接続される第1のTDMA受信部と、
    第2のアンテナから入射するCDMA方式の送受信系の受信信号を通過させる第3のフィルタ回路と、前記第3のフィルタ回路の後段に配置されるCDMA受信部とを備えたことを特徴とするマルチバンド通信装置用RF回路。
  4. 第1のアンテナから放射するCDMA方式の送受信系の送信信号を通過させるとともに第1のアンテナから入射・放射する第2、第3のTDMA方式の送受信系の送受信信号を通過させる第1のフィルタ回路と、前記第1のフィルタ回路に接続され第2、第3のTDMA方式の送受信系の送信信号及び前記CDMA方式の送受信系の送信信号の信号経路と第2、第3のTDMA方式の送受信系の受信信号の信号経路を切り換える第2のスイッチ回路と、前記第2のスイッチ回路に接続される弟2及び弟3のTDMA・CDMA送信部と、前記第2のスイッチ回路に接続され第2のTDMA方式の送受信系の受信信号の信号経路と第3のTDMA方式の送受信系の受信信号との分波回路と、前記分波回路と接続する第2のTDMA受信部と、前記分波回路と接続する第3のTDMA受信部と、
    前記第1のアンテナから入射・放射する第1のTDMA方式の送受信系の送受信信号を通過させる第2のフィルタ回路と、前記第2のフィルタ回路に接続され弟1のTDMA方式の送受信系の送信信号の信号経路と第1のTDMA方式の送受信系の受信信号の信号経路を切り換える第1のスイッチ回路と、前記第1のスイッチ回路に接続される第1のTDMA送信部と、前記第1のスイッチ回路に接続される第1のTDMA受信部と、
    第2のアンテナから入射するCDMA方式の送受信系の受信信号を通過させる第3のフィルタ回路と、前記第3のフィルタ回路の後段に配置されるCDMA受信部とを備えたことを特徴とするマルチバンド通信装置用RF回路。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載のマルチバンド通信装置用RF回路の、少なくとも第2及び第3のフィルタ回路と、第1のスイッチ回路とを含み、前記第1及び第2のフィルタ回路と第1のスイッチ回路を複数の誘電体層を積層してなる積層部材と前記積層部材内に電極パターンにより構成される回路素子と前記積層部材に搭載される回路素子で構成することを特徴とするアンテナスイッチモジュール。
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