JP2004014687A - コンデンサモジュール及びコンデンサアレイ実装用中継基板 - Google Patents

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風間 智
Mitsuo Nakajima
中島 光雄
Masataka Obara
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Abstract

【課題】等価直列インダクタンスを低減できるコンデンサモジュールを提供する。
【解決手段】4個のコンデンサ部13a〜13dに対応する1対の側面電極の一方(12a,12c,12e,12g)が第1側面11aに形成され、且つ、他方(12b,12d,12f,12h)が第2側面11bに形成されたコンデンサアレイ10と、コンデンサ部13a,13cの側面電極12a,12eとコンデンサ部13b,13dの側面電極12d,12hとを導通させるための短絡導体23a,23cが2つの外部電極22a及び22dと22e及び22hを結ぶように形成され、且つ、一方のコンデンサ部13a,13cの側面電極22b,22fとコンデンサ部13b,13dの側面電極22c,22gとを導通させるための短絡導体23b,23dが2つの外部電極22b及び22cと22f及び22gを結ぶように形成された中継基板20とから成る。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のコンデンサ部を内蔵したコンデンサアレイとこれが接合された中継基板とを少なくとも含むコンデンサモジュールと、コンデンサアレイをモジュール接続用導体パターンに実装するときに使用されるコンデンサアレイ実装用中継基板に関する。
【0002】
【従来の技術】
CPU(中央処理装置)等のアクティブデバイスはその電源配線に重畳されたノイズによって誤動作を生じることがあり、これを防止するためにバイパスコンデンサが使用されている。
【0003】
図1(A)はバイパスコンデンサが使用された回路の一例を示すもので、図中の符号1はDC/DCコンバータ、2はCPU、3は電源配線の抵抗成分、4はバイパスコンデンサである。バイパスコンデンサ4は一端を電源配線に接続され他端を接地されており、電源配線に重畳されたノイズはこのバイパスコンデンサ4によって除去される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記のバイパスコンデンサ4は図1(A)に示すようにキャパシタンスCの他にインダクタンスL(等価直列インダクタンス:ESL)を有しているため、CPU2に所定電力が供給されるときの変化成分がバイパスコンデンサ4に流れる際にインダクタンスLにより発生する磁界の影響によって、図1(B)に示すようにCPU2への入力電圧Vccが大きく降下する現象が生じ、この入力電圧Vccの降下によってCPU2に誤作動を生じる不具合がある。
【0005】
本発明は前記事情に鑑みて創作されたもので、その目的とするところは、等価直列インダクタンスを低減できるコンデンサモジュールと、同モジュールの構築に有用なコンデンサアレイ実装用中継基板を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明のコンデンサモジュールは、直方体形状を成すアレイ本体に2以上のコンデンサ部を並列状態で内蔵し、各コンデンサ部に対応する1対の側面電極の一方がアレイ本体の第1側面に形成され、且つ、他方が第1側面と対向するアレイ本体の第2側面に形成されたコンデンサアレイと、コンデンサアレイの各側面電極が個別に接合され得る複数の外部電極を基板本体に有し、コンデンサアレイの2つのコンデンサ部によって構成された1乃至複数の組の一方のコンデンサ部の第1側面にある側面電極と他方のコンデンサ部の第2側面にある側面電極とを導通させるための短絡導体が両側面電極が接合された2つの外部電極を結ぶように形成され、且つ、一方のコンデンサ部の第2側面にある側面電極と他方のコンデンサ部の第1側面にある側面電極とを導通させるための短絡導体が両側面電極が接合された2つの外部電極を結ぶように形成された中継基板とを備える、ことをその特徴とする。
【0007】
このコンデンサモジュールによれば、組を構成する一方のコンデンサ部に所定方向の電流が流れるように中継基板の外部電極に電位を付与し、組を構成しないコンデンサ部が存する場合にはこのコンデンサ部に所定方向或いは逆方向の電流が流れるように中継基板の外部電極に電位を付与すると、組を構成する他方のコンデンサ部には短絡導体の存在によって逆方向の電流が流れることになる。つまり、コンデンサモジュールを構成するコンデンサアレイの一部のコンデンサ部には所定方向の電流が流れ、他のコンデンサ部には逆方向の電流が流れることになり、所定方向の電流が流れるコンデンサ部のインダクタンスにより発生する磁界の方向と逆方向の電流が流れるコンデンサ部のインダクタンスにより発生する磁界の方向とが逆向きになって磁界相殺作用が生じ、この磁界相殺作用によって実質的な等価直列インダクタンスが低減される。
【0008】
一方、本発明のコンデンサアレイ実装用中継基板は、直方体形状を成すアレイ本体に2以上のコンデンサ部を並列状態で内蔵し、各コンデンサ部に対応する1対の側面電極の一方がアレイ本体の第1側面に形成され、且つ、他方が第1側面と対向するアレイ本体の第2側面に形成されたコンデンサアレイをモジュール接続用導体パターンに実装するときに使用される中継基板であって、コンデンサアレイの各側面電極を個別に接合可能な複数の外部電極を基板本体に有し、このコンデンサアレイの2つのコンデンサ部によって構成された1乃至複数の組の一方のコンデンサ部の第1側面にある側面電極と他方のコンデンサ部の第2側面にある側面電極とを導通させるための短絡導体が両側面電極が接合された2つの外部電極を結ぶように形成され、且つ、一方のコンデンサ部の第2側面にある側面電極と他方のコンデンサ部の第1側面にある側面電極とを導通させるための短絡導体が両側面電極が接合された2つの外部電極を結ぶように形成されている、ことをその特徴とする。
【0009】
このコンデンサアレイ実装用中継基板によれば、コンデンサアレイの各側面電極を基板本体に設けられた複数の外部電極に個別に接合することにより、前述のコンデンサモジュールを簡単に構成することができる。
【0010】
他方、本発明のコンデンサモジュールは、直方体形状を成すアレイ本体に2以上のコンデンサ部を並列状態で内蔵し、各コンデンサ部に対応する1対の側面電極の一方がアレイ本体の第1側面に形成され、且つ、他方が第1側面と対向するアレイ本体の第2側面に形成されたコンデンサアレイと、コンデンサアレイの各側面電極が個別に接合され得る複数の外部電極を基板本体に有し、コンデンサアレイの2つのコンデンサ部によって構成された1乃至複数の組の一方のコンデンサ部の第1側面にある側面電極と他方のコンデンサ部の第2側面にある側面電極とを導通させるための短絡導体が両側面電極が接合された2つの外部電極を結ぶように形成された中継基板と、組を構成する一方のコンデンサ部に所定方向の電流が流れるように中継基板の外部電極に電位を付与し得るランドを有し、組を構成する一方のコンデンサ部の第2側面にある側面電極と他方のコンデンサ部の第1側面にある側面電極とを導通させるための短絡導体が両側面電極に対応する2つの外部電極が接続された2つのランドを結ぶように形成されたモジュール接続用導体パターンとを備える、ことをその特徴とする。
【0011】
このコンデンサモジュールによれば、組を構成する一方のコンデンサ部に所定方向の電流が流れるように中継基板の外部電極が接続されたモジュール接続用導体パターンのランドに電位を付与し、組を構成しないコンデンサ部が存する場合にはこのコンデンサ部に所定方向或いは逆方向の電流が流れるように中継基板の外部電極が接続されたモジュール接続用導体パターンのランドに電位を付与すると、組を構成する他方のコンデンサ部には短絡導体の存在によって逆方向の電流が流れることになる。つまり、コンデンサモジュールを構成するコンデンサアレイの一部のコンデンサ部には所定方向の電流が流れ、他のコンデンサ部には逆方向の電流が流れることになり、所定方向の電流が流れるコンデンサ部のインダクタンスにより発生する磁界の方向と逆方向の電流が流れるコンデンサ部のインダクタンスにより発生する磁界の方向とが逆向きになって磁界相殺作用が生じ、この磁界相殺作用によって実質的な等価直列インダクタンスが低減される。
【0012】
本発明の前記目的とそれ以外の目的と、構成特徴と、作用効果は、以下の説明と添付図面によって明らかとなる。
【0013】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
図2は本発明を適用したコンデンサモジュールを上側から見た斜視図、図3は図2に示したコンデンサモジュールの分解斜視図と中継基板を下側から見た斜視図、図4は図2に示したコンデンサアレイの横断面図とそのA−A線断面図、図5は図2に示したコンデンサモジュールの等価回路図である。
【0014】
本実施形態のコンデンサモジュールは、図2(A)及び図2(B)に示すようなコンデンサアレイ10と中継基板20とから構成されている。
【0015】
コンデンサアレイ10は、セラミックス等から成る直方体形状のアレイ本体11に、個々のキャパシタンスがほぼ等しい計4個のコンデンサ部13a〜13dを並列状態で内蔵している。ちなみに、図3(A)中の符号11aはアレイ本体11の第1側面、11bはアレイ本体の第2側面、11cはアレイ本体11の上面、11dはアレイ本体11の下面である。各コンデンサ部13a〜13dは図4(B)に示すように多数の内部電極がセラミックス等を介して積層された構造を有し、各コンデンサ部13a〜13dを構成する多数の内部電極はアレイ本体11の第1側面11aとこれと対向する第2側面11bに交互に露出している。
【0016】
また、アレイ本体11の第1側面11aには4つの側面電極12a,12c,12e,12gが間隔をおいて形成され、第2側面11bには4つの側面電極12b,12d,12f,12hが間隔をおいて形成されている。対を成す側面電極12a及び12bは図4(A)中の左から1番目のコンデンサ部13aに対応し、対を成す側面電極12c及び12dは図4(A)中の左から2番目のコンデンサ部13bに対応し、対を成す側面電極12e及び12fは図4(A)中の左から3番目のコンデンサ部13cに対応し、対を成す側面電極12g及び12hは図4(A)中の左から4番目のコンデンサ部13dに対応しており、各コンデンサ部13a〜13dを構成する多数の内部電極の露出端縁は各々のコンデンサ部13a〜13dに対応する側面電極12a〜12hに接続している。
【0017】
一方、中継基板20は、セラミックス等から成り前記アレイ本体11よりも幅寸法が大きく、且つ、厚み寸法が小さな基板本体21を有する。勿論、後述するアレイ接合が可能であれば中継基板20の幅寸法は前記アレイ本体11と同じか小さくてもよいし、長さ寸法も前記アレイ本体11と必ずしも同じである必要はない。ちなみに、図3(A)中の符号21aは基板本体21の第1側面、21bは基板本体21の第2側面、21cは基板本体21の上面、21dは基板本体21の下面である。
【0018】
また、基板本体21の第1側面21aにはコンデンサアレイ10の第1側面11aに設けられた側面電極12a,12c,12e,12gとほぼ同じ幅及び間隔を有する4つの外部電極22a,22c,22e,22gが帯状に形成され、第2側面21bにはコンデンサアレイ10の第2側面11bに設けられた側面電極12b,12d,12f,12hとほぼ同じ幅及び間隔を有する4つの外部電極22b,22d,22f,22hが帯状に形成されている。また、各外部電極22a〜22hには基板本体21の上面側に回り込む部分22a1〜22h1が設けられており、同部分22a1〜22h1はコンデンサアレイ10の側面電極12a〜12gを接合するときに利用される。図3(B)には基板本体21の下面側にも回り込み部分(符号無し)を設けたものを示してあるが、同部分がなくても基板30のモジュール接続用導体パターンへの実装(接合)が行えるときには必ずしも必要なものではない。
【0019】
さらに、図3(A)に示すように、基板本体21の第1側面21aにある外部電極22aと第2側面21bにある外部電極22dは、基板本体21の上面21cに斜行形状で形成された短絡導体23aによって接続され、基板本体21の第1側面21aにある外部電極22eと第2側面21bにある外部電極22hは、基板本体21の上面21cに斜行形状で形成された短絡導体23cによって接続されている。さらに、図3(B)に示すように、基板本体21の第2側面21bにある外部電極22bと第1側面21aにある外部電極22cは、基板本体21の下面21dに斜行形状で形成された短絡導体23bによって接続され、基板本体21の第2側面21bにある外部電極22fと第1側面21aにある外部電極22gは、基板本体21の下面21dに斜行形状で形成された短絡導体23dによって接続されている。図面には短絡導体23a〜23dとして斜行形状のものを示してあるが、所期の接続を行えるものであればその形状に制限はなく屈曲形状や蛇行形状等が適宜採用できる。
【0020】
コンデンサモジュールを得るに際しては、コンデンサアレイ10をその下面11dが中継基板20の上面21aと向き合うように搭載して、コンデンサアレイ10の側面電極12a〜12hを中継基板20の外部電極22a〜22hの回り込み部分22a1〜22h1に接合すればよい。ちなみに、図2には側面電極12a〜12hを回り込み部分22a1〜22h1に接合するときに用いられる半田等の接合材の図示を省略してある。このようにして得られたコンデンサモジュールは、短絡導体23a〜23dの存在によって図5に示す等価回路を有するものとなる。
【0021】
即ち、コンデンサアレイ10のコンデンサ部13aの第1側面11aにある側面電極12aと、その隣のコンデンサ部13bの第2側面11bにある側面電極12dは、中継基板20の上面21cに設けられた短絡導体23aによって導通し、コンデンサ部13aの第2側面11bにある側面電極12bと、その隣のコンデンサ部13bの第1側面11aにある側面電極12cは、中継基板20の下面21dに設けられた短絡導体23bによって導通する。
【0022】
また、コンデンサアレイ10のコンデンサ部13cの第1側面11aにある側面電極12eと、その隣のコンデンサ部13dの第2側面11bにある側面電極12hは、中継基板20の上面21cに設けられた短絡導体23cによって導通し、コンデンサ部13cの第2側面11bにある側面電極12fと、その隣のコンデンサ部13dの第1側面11aにある側面電極12gは、中継基板20の下面21dに設けられた短絡導体23dによって導通する。
【0023】
要するに、コンデンサアレイ10における隣り合う2つのコンデンサ部13a及び13bと13c及び13dによって計2つの組が構成されていて、各組の一方のコンデンサ部13a,13cの第1側面11aにある側面電極12a,12eと他方のコンデンサ部13b,13dの第2側面11bにある側面電極12d,12hとを導通させるための短絡導体23a,23bが両側面電極12a及び12dと12e及び12hが接合された2つの外部電極22a及び22dと22e及び22hを結ぶように形成され、且つ、一方のコンデンサ部13a,13cの第2側面11bにある側面電極12b,12fと他方のコンデンサ部13b,13dの第1側面11aにある側面電極12c,12gとを導通させるための短絡導体23b,23dが両側面電極12b及び12cと12f及び12gが接合された2つの外部電極22b及び22cと22f及び22gを結ぶように形成されている。
【0024】
図6は図2に示したコンデンサモジュールを基板30のモジュール接続用導体パターンに実装した状態を示す図、図7は図6からコンデンサアレイ10を除外した図、図8は図7から中継基板20を除外した図、図9は図6に示した実装状態の等価回路図である。
【0025】
基板30はセラミックスやプラスチック等から成り、その主面にモジュール接続用導体パターン(符号無し)を有している。ちなみに、図6〜図8中に記した+は電源電位を示す記号で、Gは接地電位を示す記号である。
【0026】
モジュール接続用導体パターンは、中継基板20の外部電極22a,22eに対応する2つのランド31a,31cと外部電極22b,22fに対応する2つのランド31b,31dを有し、また、ランド31a,31cに接続された電源電位用導体線32と、ランド31b,31dに接続された接地電位用導体線33とを有する。
【0027】
前記コンデンサモジュールを基板30のモジュール接続用導体パターンに実装するときには、コンデンサモジュールをその中継基板20の下面21dが基板30の主面と向き合うように搭載して、中継基板20の外部電極22a,22b,22e,22fを基板30のランド31a〜31dに接合すればよい。勿論、中継基板20を基板30のモジュール接続用導体パターンに実装してからこの中継基板20にコンデンサアレイ10を実装するようにしても何ら支障はない。ちなみに、図6及び図7には外部電極22a,22b,22e,22fをランド31a〜31dに接合するときに用いられる半田等の接合材の図示を省略してある。
【0028】
基板30には中継基板20の他の外部電極22c,22d,22g,22hに対応するランドは必要ないが、実装強度を確保するためにこれら外部電極に対応する4つのランド(図8中の破線参照)を両導体線32及び33と非接続状態で基板30に設けて、これらランドに中継基板20の外部電極22c,22d,22g,22hを接合するようにしても構わない。また、基板30に設けた接地電位用導体線33は基板30の主面ではなく裏面に形成してもよく、この場合には図8中の上側2つのランド31b,31dにスルーホールを形成し、このスルーホールを介してランド31b,31dと基板30の裏面に設けた接地電位用導体線との接続を行うとよい。
【0029】
前記コンデンサモジュールは、図8に示したモジュール接続用導体パターンまたはこれと同様の電位付与が可能な導体パターンを通じて、コンデンサモジュールの外部電極22a,22eを電源配線に接続して外部電極22b,22fを接地することにより、図1に示したバイパスコンデンサ4の代わりに用いることができる。この場合、基板30は必ずしも必要なものではなく、モジュール接続用導体パターンをCPUパッケージの裏面やCPU2が取り付けられた基板の裏面または主面に形成して、このモジュール接続用導体パターンに前記コンデンサモジュールを実装するようにしても構わない。
【0030】
図9に矢印で示すように、CPU2に所定電力を供給するときにはそのときの変化成分がコンデンサモジュールの各コンデンサ部13a〜13dに流れる。具体的には、図9中の左から1番目のコンデンサ部13aと左から3番目のコンデンサ部13cには図中上向きに電流が流れ、左から2番目のコンデンサ部13bには短絡導体23a及び23bの存在により図中下向きに電流が流れ、左から4番目のコンデンサ部13dには短絡導体23c及び23dの存在により図中下向きに電流が流れる。
【0031】
つまり、左から1番目のコンデンサ部13aと3番目のコンデンサ部13cに流れる電流の向きと、左から2番目のコンデンサ部13bと4番目のコンデンサ部13dに流れる電流の向きとが逆方向となることから、左から1番目のコンデンサ部13aが持つインダクタンス13a1と左から3番目のコンデンサ部13cが持つインダクタンス13c1により発生する磁界の方向と、左から2番目のコンデンサ部13bが持つインダクタンス13b1と左から4番目のコンデンサ部13dが持つインダクタンス13d1により発生する磁界の方向とは逆向きとなって磁界相殺作用が生じ、この磁界相殺作用によって実質的な等価直列インダクタンスが低減される。
【0032】
しかも、4個のコンデンサ部13a〜13dの半数に所定方向の電流が流れ他の半数に逆方向の電流が流れるように電位が付与されるため前記の磁界相殺作用を的確に発揮させることができると共に、各コンデンサ部13a〜13dに流れる電流の方向が交互に逆方向となるように電位が付与されるため前記の磁界相殺作用をより効果的に発揮させることができ、これにより等価直列インダクタンスを確実に低減することができる。
【0033】
依って、等価直列インダクタンスにより発生する磁界の影響でCPU2への入力電圧Vccが大きく降下する現象を抑制して、入力電圧Vccの降下によってCPU2に誤作動を生じることを防止することができる。
【0034】
また、前記コンデンサモジュールは、CPU以外のアクティブデバイスの電源入力系に用いられるバイパスコンデンサの代わりに使用しても前記同様の作用効果を得ることができるし、電源入力系以外の箇所に用いられるコンデンサの代わりに用いることで等価直列インダクタンスを原因とした不具合を解消することもできる。
【0035】
さらに、前記コンデンサモジュールを構成する中継基板20はコンデンサアレイ10の側面電極12a〜12hに所定の電位を選択的に付与するためのものであるので、中継基板20と等価の導体回路を基板30に形成する必要がなく、基板30に形成される導体パターンを簡略化してコスト低減や高密度実装化に貢献できる。
【0036】
さらに、前記コンデンサモジュールを構成する中継基板20を用いれば既存のコンデンサアレイを利用して図5に示す等価回路を有するコンデンサモジュールを簡単に構成することができる利点もある。
【0037】
尚、前述の説明では、短絡導体23a,23cを中継基板20の上面21aに形成し短絡導体23b,23dを中継基板20の下面21dに形成したが、図10及び図11に示すように前記短絡導体は中継基板40の内部に互いが接触しない状態で設けるようにしても構わない。
【0038】
ちなみに、図10及び図11中の符号40は中継基板、41は基板本体、41aは基板本体41の第1側面、41bは基板本体41の第2側面、41cは基板本体41の上面、41dは基板本体41の下面、42a〜42hは外部電極、42a1〜42h1は各外部電極42a〜42gの基板本体上面側に回り込む部分、43a〜43dは短絡導体である。
【0039】
図10及び図11に示すように、基板本体41の第1側面41aにある外部電極42aと第2側面41bにある外部電極42dは、基板本体41の内部に斜行形状で形成された短絡導体43aによって接続され、基板本体41の第1側面41aにある外部電極42eと第2側面41bにある外部電極42hは、基板本体41の内部に斜行形状で形成された短絡導体43cによって接続されている。また、基板本体41の第2側面41bにある外部電極42bと第1側面41aにある外部電極42cは、基板本体41の内部に斜行形状で形成された短絡導体43bによって接続され、基板本体41の第2側面41bにある外部電極42fと第1側面41aにある外部電極42gは、基板本体41の内部に斜行形状で形成された短絡導体43dによって接続されている。図面には短絡導体43a〜43dとして斜行形状のものを示してあるが、所期の接続を行えるものであればその形状に制限はなく屈曲形状や蛇行形状等が適宜採用できる。
【0040】
中継基板40の内部に短絡導体43a〜43dを形成する方法としては、図12に示すように、第1のセラミックグリーンシートS1と、短絡導体用の導電ペースト層S2a,S2bが形成された第2のセラミックグリーンシートS2と、短絡導体用の導電ペースト層S3a,S3bが形成された第3のセラミックグリーンシートS3を積み重ねて圧着しこれを焼成する方法が利用できる。焼成後の基板本体の側面に短絡導体の露出端縁と重なるように導電ペーストを塗布し焼き付ければ外部電極を備えた中継基板40を得ることができる。
【0041】
また、前述の説明では、中継基板20または40の上面にコンデンサアレイ10を搭載するようにしたものを示したが、図13に示すように、コンデンサアレイ10の上面に中継基板20を搭載してコンデンサアレイ10の側面電極12a〜12hを中継基板20の外部電極22a〜22hの回り込み部分に接合してコンデンサモジュールを構成するようにしてもよい。また、図15に示すように、コンデンサアレイ10の上面に中継基板40を搭載してコンデンサアレイ10の側面電極12a〜12hを中継基板40の外部電極42a〜42hの回り込み部分に接合してコンデンサモジュールを構成するようにしてもよい。このようにして得られたコンデンサモジュールも図5と同じ等価回路を有するものとなる。
【0042】
さらに、前述の説明では、1つの中継基板20または40に1つのコンデンサアレイ10を接続することでコンデンサモジュールを構成したものを示したが、図14に示すように、コンデンサアレイ10の上面に中継基板20を搭載してコンデンサアレイ10の側面電極12a〜12hを中継基板20の外部電極22a〜22hの回り込み部分に接合し、この中継基板20の上面に別のコンデンサアレイ10を搭載してコンデンサアレイ10の側面電極12a〜12hを中継基板20の外部電極22a〜22hの回り込み部分に接合してコンデンサモジュールを構成するようにしてもよい。また、図16に示すように、コンデンサアレイ10の上面に中継基板40を搭載してコンデンサアレイ10の側面電極12a〜12hを中継基板40の外部電極42a〜42hの回り込み部分に接合し、この中継基板40の上面に別のコンデンサアレイ10を搭載してコンデンサアレイ10の側面電極12a〜12hを中継基板40の外部電極42a〜42hの回り込み部分に接合してコンデンサモジュールを構成するようにしてもよい。このようにして得られたコンデンサモジュールも基本的には図5と同じ等価回路を有するものとなるが、各コンデンサ部13a〜13dがそれぞれ2個ずつ並列接続されることから1つの中継基板20または40に1つのコンデンサアレイ10を接続する場合に比べて大きなキャパシタンスを確保することができる。
【0043】
さらに、前述の説明では、中継基板20の上面21cに2つの短絡導体23a,23cを形成し、下面21dに2つの短絡導体23b,23dを形成したものを示したが、図17(A)及び図17(B)に示すように中継基板20’の上面側のみに短絡導体23a,23cを設け、図18に示すように中継基板20の下面に形成されていた短絡導体23b,23dの代わりとなる短絡導体31g,31hを基板30’のモジュール接続用導体パターンに設けるようにしてもよい。このモジュール接続用導体パターンは、中継基板20’の第1側面21aにある4つの外部電極22a,22c,22e,22gに対応する4つのランド31a,31e,31c,31fと第2側面21bにある2つの外部電極22b,22fに対応する2つのランド31b,31dを有していて、ランド31bとランド31eとは短絡導体31gによって接続し、且つ、ランド31dとランド31fは短絡導体31hによって接続している。この場合には基板30’に設けたモジュール接続用導体パターンの短絡導体31g,31hがコンデンサモジュールの一部を構成することになるが、図19に示すように、このモジュール接続用導体パターンに中継基板20’を接続してその上面にコンデンサアレイ10を接続した状態の等価回路は図5と同じものとなる。勿論、中継基板40の内部に設けられた短絡導体43b,43dを排除してその代わりとなる短絡導体を基板側に設けるようにしても同様のコンデンサモジュールを構成することができる。
【0044】
[第2実施形態]
図20は本発明を適用したコンデンサモジュールの分解斜視図と中継基板を下側から見た斜視図、図21は図20に示したコンデンサモジュールの等価回路図である。
【0045】
本実施形態のコンデンサモジュールは、図20(A)及び図20(B)に示すようなコンデンサアレイ50と中継基板60とから構成されている。
【0046】
コンデンサアレイ50は、セラミックス等から成る直方体形状のアレイ本体51に、個々のキャパシタンスがほぼ等しい計2個のコンデンサ部53a,53b(図21参照)を並列状態で内蔵している。ちなみに、図20(A)中の符号51aはアレイ本体51の第1側面、51bはアレイ本体の第2側面、51cはアレイ本体51の上面、51dはアレイ本体51の下面である。各コンデンサ部の構造は図4(A)及び図4(B)を引用して説明したものと同じである。
【0047】
また、アレイ本体51の第1側面51aには2つの側面電極52a,52cが間隔をおいて形成され、第2側面51bには2つの側面電極52b,52dが間隔をおいて形成されている。対を成す側面電極52a及び52bはコンデンサ部53aに対応し、対を成す側面電極52c及び52dはコンデンサ部53bに対応しており、各コンデンサ部を構成する多数の内部電極の露出端縁は各々のコンデンサ部に対応する側面電極52a〜52dに接続している。
【0048】
一方、中継基板60は、セラミックス等から成り前記アレイ本体51よりも幅寸法が大きく、且つ、厚み寸法が小さな基板本体61を有する。勿論、後述するアレイ接合が可能であれば中継基板60の幅寸法は前記アレイ本体51と同じか小さくてもよいし、長さ寸法も前記アレイ本体51と必ずしも同じである必要はない。ちなみに、図20(A)中の符号61aは基板本体61の第1側面、61bは基板本体61の第2側面、61cは基板本体61の上面、61dは基板本体61の下面である。
【0049】
また、基板本体61の第1側面61aにはコンデンサアレイ50の第1側面51aに設けられた側面電極52a,52cとほぼ同じ幅及び間隔を有する2つの外部電極62a,62cが帯状に形成され、第2側面61bにはコンデンサアレイ50の第2側面51bに設けられた側面電極52b,52dとほぼ同じ幅及び間隔を有する2つの外部電極62b,62dが帯状に形成されている。また、各外部電極62a〜62dには基板本体61の上面側に回り込む部分62a1〜62d1が設けられており、同部分62a1〜62d1はコンデンサアレイ50の側面電極52a〜52dを接合するときに利用される。図20(B)には基板本体61の下面側にも回り込み部分(符号無し)を設けたものを示してあるが、同部分がなくても基板80のモジュール接続用導体パターンへの実装(接合)が行えるときには必ずしも必要なものではない。
【0050】
さらに、図20(A)に示すように、基板本体61の第1側面61aにある外部電極62aと第2側面61bにある外部電極62dは、基板本体61の上面61cに斜行形状で形成された短絡導体63aによって接続され、さらに、図20(B)に示すように、基板本体61の第2側面61bにある外部電極62bと第1側面61aにある外部電極62cは、基板本体61の下面61dに斜行形状で形成された短絡導体63bによって接続されている。図面には短絡導体63a,63bとして斜行形状のものを示してあるが、所期の接続を行えるものであればその形状に制限はなく屈曲形状や蛇行形状等が適宜採用できる。
【0051】
コンデンサモジュールを得るに際しては、コンデンサアレイ50をその下面51dが中継基板60の上面61aと向き合うように搭載して、コンデンサアレイ50の側面電極52a〜52dを中継基板60の外部電極62a〜62dの回り込み部分62a1〜62d1に接合すればよい。このようにして得られたコンデンサモジュールは、短絡導体63a,63bの存在によって図21に示す等価回路を有するものとなる。
【0052】
即ち、コンデンサアレイ50のコンデンサ部53aの第1側面51aにある側面電極52aと、その隣のコンデンサ部53bの第2側面51bにある側面電極52dは、中継基板60の上面61cに設けられた短絡導体63aによって導通し、また、コンデンサ部53aの第2側面51bにある側面電極52bと、その隣のコンデンサ部53bの第1側面51aにある側面電極52cは、中継基板60の下面61dに設けられた短絡導体63bによって導通する。
【0053】
前記コンデンサモジュールを基板80(図23参照)のモジュール接続用導体パターンに実装するときには、コンデンサモジュールをその中継基板60の下面61dが基板80の主面と向き合うように搭載して、中継基板60の外部電極62a,62bを各々に対応するランドに81a,81bに接合すればよい。勿論、中継基板60を基板80のモジュール接続用導体パターンに実装してからこの中継基板60にコンデンサアレイ50を実装するようにしても何ら支障はない。ちなみに、図23中の符号82はランド81aに接続された電源電位用導体線82、符号83はランド81bに接続された接地電位用導体線であり、23には外部電極62a,62bをランド81a,81bに接合するときに用いられる半田等の接合材の図示を省略してある。
【0054】
基板80には中継基板60の他の外部電極62c,62dに対応するランドは必要ないが、実装強度を確保するためにこれら外部電極に対応する2つのランドを導体線と非接触状態で基板に設けて、これらランドに中継基板60の外部電極62c,62dを接合するようにしても構わない。
【0055】
前記コンデンサモジュールは、外部電極62a,62bに対応するランド81a,81bを備えたモジュール接続用導体パターンを通じて、コンデンサモジュールの外部電極62aを電源配線に接続して外部電極62bを接地することにより、図1に示したバイパスコンデンサ4の代わりに用いることができる。この場合、第1実施形態で示したような基板は必ずしも必要なものではなく、モジュール接続用導体パターンをCPUパッケージの裏面やCPU2が取り付けられた基板の裏面または主面に形成して、このモジュール接続用導体パターンに前記コンデンサモジュールを実装するようにしても構わない。
【0056】
図21に矢印で示すように、CPU2に所定電力を供給するときにはそのときの変化成分がコンデンサモジュールの各コンデンサ部53a,53bに流れる。具体的には、図21中の左から1番目のコンデンサ部53aには図中上向きに電流が流れ、左から2番目のコンデンサ部53bには短絡導体63a及び63bの存在により図中下向きに電流が流れる。
【0057】
つまり、左から1番目のコンデンサ部53aに流れる電流の向きと、左から2番目のコンデンサ部53bに流れる電流の向きとが逆方向となることから、左から1番目のコンデンサ部53aが持つインダクタンス53a1により発生する磁界の方向と、左から2番目のコンデンサ部53bが持つインダクタンス53b1により発生する磁界の方向とは逆向きとなって磁界相殺作用が生じ、この磁界相殺作用によって実質的な等価直列インダクタンスが低減される。
【0058】
依って、等価直列インダクタンスにより発生する磁界の影響でCPU2への入力電圧Vccが大きく降下する現象を抑制して、入力電圧Vccの降下によってCPU2に誤作動を生じることを防止することができる。
【0059】
また、前記コンデンサモジュールは、CPU以外のアクティブデバイスの電源入力系に用いられるバイパスコンデンサの代わりに使用しても前記同様の作用効果を得ることができるし、電源入力系以外の箇所に用いられるコンデンサの代わりに用いることで等価直列インダクタンスを原因とした不具合を解消することもできる。
【0060】
さらに、前記コンデンサモジュールを構成する中継基板60はコンデンサアレイ50の側面電極52a〜52dに所定の電位を選択的に付与するためのものであるので、中継基板60と等価の導体回路を基板に形成する必要がなく、基板に形成される導体パターンを簡略化してコスト低減や高密度実装化に貢献できる。
【0061】
さらに、前記コンデンサモジュールを構成する中継基板60を用いれば既存のコンデンサアレイを利用して図21に示す等価回路を有するコンデンサモジュールを簡単に構成することができる利点もある。
【0062】
尚、前述の説明では、短絡導体63aを中継基板60の上面61aに形成し短絡導体63bを中継基板60の下面61dに形成したが、図22(A)及び図22(B)に示すように前記短絡導体は中継基板70の内部に互いが接触しない状態で設けるようにしても構わない。
【0063】
ちなみに、図22(A)及び図22(B)中の符号70は中継基板、71は基板本体、71aは基板本体71の第1側面、71bは基板本体71の第2側面、71cは基板本体71の上面、71dは基板本体71の下面、72a〜72dは外部電極、72a1〜72d1は各外部電極72a〜72dの基板本体71の上下面側に回り込む部分、73a,73bは短絡導体である。
【0064】
図22(A)及び図22(B)に示すように、基板本体71の第1側面71aにある外部電極72aと第2側面71bにある外部電極72dは、基板本体71の内部に斜行形状で形成された短絡導体73aによって接続され、基板本体71の第2側面71bにある外部電極72bと第1側面71aにある外部電極72cは、基板本体71の内部に斜行形状で形成された短絡導体73bによって接続されている。図面には短絡導体73a,73bとして斜行形状のものを示してあるが、所期の接続を行えるものであればその形状に制限はなく屈曲形状や蛇行形状等が適宜採用できる。中継基板70の内部に短絡導体73a,73bを形成する方法には、図12を引用して説明した方法が採用できる。
【0065】
また、前述の説明では、中継基板60または70の上面にコンデンサアレイ50を搭載するようにしたものを示したが、図24に示すように、コンデンサアレイ50の上面に中継基板60を搭載してコンデンサアレイ50の側面電極52a〜52dを中継基板60の外部電極62a〜62dの回り込み部分に接合してコンデンサモジュールを構成するようにしてもよい。また、図26に示すように、コンデンサアレイ50の上面に中継基板70を搭載してコンデンサアレイ50の側面電極52a〜52dを中継基板70の外部電極72a〜72dの回り込み部分に接合してコンデンサモジュールを構成するようにしてもよい。このようにして得られたコンデンサモジュールも図21と同じ等価回路を有するものとなる。
【0066】
さらに、前述の説明では、1つの中継基板60または70に1つのコンデンサアレイ50を接続することでコンデンサモジュールを構成したものを示したが、図25に示すように、コンデンサアレイ50の上面に中継基板60を搭載してコンデンサアレイ50の側面電極52a〜52dを中継基板60の外部電極62a〜62dの回り込み部分に接合し、この中継基板60の上面に別のコンデンサアレイ50を搭載してコンデンサアレイ50の側面電極52a〜52dを中継基板60の外部電極62a〜62dの回り込み部分に接合してコンデンサモジュールを構成するようにしてもよい。また、図27に示すように、コンデンサアレイ50の上面に中継基板70を搭載してコンデンサアレイ50の側面電極52a〜52dを中継基板70の外部電極72a〜72dの回り込み部分に接合し、この中継基板70の上面に別のコンデンサアレイ50を搭載してコンデンサアレイ50の側面電極52a〜52dを中継基板70の外部電極72a〜72dの回り込み部分に接合してコンデンサモジュールを構成するようにしてもよい。このようにして得られたコンデンサモジュールも基本的には図21と同じ等価回路を有するものとなるが、各コンデンサ部53a,53bがそれぞれ2個ずつ並列接続されることから1つの中継基板60または70に1つのコンデンサアレイ50を接続する場合に比べて大きなキャパシタンスを確保することができる。
【0067】
さらに、前述の説明では、中継基板60の上面61cに短絡導体63aを形成し、下面61dに短絡導体63bを形成したものを示したが、図28(A)及び図28(B)に示すように中継基板60’の上面側のみに短絡導体63aを設け、図29に示すように中継基板60の下面に形成されていた短絡導体63bの代わりとなる短絡導体81dを基板80’のモジュール接続用導体パターンに設けるようにしてもよい。このモジュール接続用導体パターンは、中継基板60’の第1側面61aにある2つの外部電極62a,62cに対応する2つのランド81a,81cと第2側面61bにある1つの外部電極62bに対応する1つのランド81bを有していて、ランド81bとランド81cとは短絡導体81dによって接続している。この場合には基板80’に設けたモジュール接続用導体パターンの短絡導体81dがコンデンサモジュールの一部を構成することになるが、図30に示すように、このモジュール接続用導体パターンに中継基板60’を接続してその上面にコンデンサアレイ50を接続した状態の等価回路は図5と同じものとなる。勿論、中継基板70の内部に設けられた短絡導体73bを排除してその代わりとなる短絡導体を基板側に設けるようにしても同様のコンデンサモジュールを構成することができる。
【0068】
[第3実施形態]
図31は本発明を適用したコンデンサモジュールの分解斜視図と中継基板を下側から見た斜視図、図32は図31に示したコンデンサモジュールの等価回路図である。
【0069】
本実施形態のコンデンサモジュールは、図31(A)及び図31(B)に示すようなコンデンサアレイ90と中継基板100とから構成されている。
【0070】
コンデンサアレイ90は、セラミックス等から成る直方体形状のアレイ本体91に、個々のキャパシタンスがほぼ等しい計3個のコンデンサ部93a〜93c(図32参照)を並列状態で内蔵している。ちなみに、図31(A)中の符号91aはアレイ本体91の第1側面、91bはアレイ本体91の第2側面、91cはアレイ本体91の上面、91dはアレイ本体91の下面である。各コンデンサ部の構造は図4(A)及び図4(B)を引用して説明したものと同じである。
【0071】
また、アレイ本体91の第1側面91aには3つの側面電極92a,92c,92eが間隔をおいて形成され、第2側面91bには3つの側面電極92b,92d,92fが間隔をおいて形成されている。対を成す側面電極92a及び92bはコンデンサ部93aに対応し、対を成す側面電極92c及び92dはコンデンサ部93bに対応し、対を成す側面電極92e及び92fはコンデンサ部93cに対応しており、各コンデンサ部を構成する多数の内部電極の露出端縁は各々のコンデンサ部に対応する側面電極92a〜92dに接続している。
【0072】
一方、中継基板100は、セラミックス等から成り前記アレイ本体91よりも幅寸法が大きく、且つ、厚み寸法が小さな基板本体101を有する。勿論、後述するアレイ接合が可能であれば中継基板100の幅寸法は前記アレイ本体91と同じか小さくてもよいし、長さ寸法も前記アレイ本体91と必ずしも同じである必要はない。ちなみに、図31(A)中の符号101aは基板本体101の第1側面、101bは基板本体101の第2側面、101cは基板本体101の上面、101dは基板本体101の下面である。
【0073】
また、基板本体101の第1側面101aにはコンデンサアレイ90の第1側面91aに設けられた側面電極92a,92c,92eとほぼ同じ幅及び間隔を有する3つの外部電極102a,102c,102eが帯状に形成され、第2側面101bにはコンデンサアレイ90の第2側面91bに設けられた側面電極92b,92d,92fとほぼ同じ幅及び間隔を有する3つの外部電極102b,102d,102fが帯状に形成されている。また、各外部電極102a〜102fには基板本体101の上面側に回り込む部分102a1〜102f1が設けられており、同部分102a1〜102f1はコンデンサアレイ90の側面電極92a〜92fを接合するときに利用される。図31(B)には基板本体101の下面側にも回り込み部分(符号無し)を設けたものを示してあるが、同部分がなくても基板120のモジュール接続用導体パターンへの実装(接合)が行えるときには必ずしも必要なものではない。
【0074】
さらに、図31(A)に示すように、基板本体101の第1側面101aにある外部電極102aと第2側面101bにある外部電極102dは、基板本体101の上面101cに斜行形状で形成された短絡導体103aによって接続され、さらに、図31(B)に示すように、基板本体101の第2側面101bにある外部電極102bと第1側面101aにある外部電極102cは、基板本体101の下面101dに斜行形状で形成された短絡導体103bによって接続されている。図面には短絡導体103a,103bとして斜行形状のものを示してあるが、所期の接続を行えるものであればその形状に制限はなく屈曲形状や蛇行形状等が適宜採用できる。
【0075】
コンデンサモジュールを得るに際しては、コンデンサアレイ90をその下面91dが中継基板100の上面101aと向き合うように搭載して、コンデンサアレイ90の側面電極92a〜92fを中継基板100の外部電極102a〜102fの回り込み部分102a1〜102f1に接合すればよい。このようにして得られたコンデンサモジュールは、短絡導体103a,103bの存在によって図32に示す等価回路を有するものとなる。
【0076】
即ち、コンデンサアレイ90のコンデンサ部93aの第1側面91aにある側面電極92aと、その隣のコンデンサ部93bの第2側面91bにある側面電極92dは、中継基板100の上面101cに設けられた短絡導体103aによって導通し、また、コンデンサ部93aの第2側面91bにある側面電極92bと、その隣のコンデンサ部93bの第1側面91aにある側面電極92cは、中継基板100の下面101dに設けられた短絡導体103bによって導通する。
【0077】
前記コンデンサモジュールを基板120(図34参照)のモジュール接続用導体パターンに実装するときには、コンデンサモジュールをその中継基板100の下面101dが基板120の主面と向き合うように搭載して、中継基板100の外部電極102a,102b,102e,102fを各々に対応するランド121a,121b,121c,121dに接合すればよい。勿論、中継基板100を基板120のモジュール接続用導体パターンに実装してからこの中継基板100にコンデンサアレイ90を実装するようにしても何ら支障はない。
【0078】
基板120には中継基板100の他の外部電極102c,102dに対応するランドは必要ないが、実装強度を確保するためにこれら外部電極に対応する2つのランドを導体線と非接触状態で基板に設けて、これらランドに中継基板100の外部電極102c,102dを接合するようにしても構わない。
【0079】
前記コンデンサモジュールは、外部電極102a,102b,102e,102fに対応するランド121a〜121dを備えたモジュール接続用導体パターンを通じて、コンデンサモジュールの外部電極102a,102eを電源配線に接続して外部電極102b,102fを接地するか、或いは、外部電極102a,102fを電源配線に接続して外部電極102b,102eを接地することにより、図1に示したバイパスコンデンサ4の代わりに用いることができる。この場合、第1実施形態で示したような基板は必ずしも必要なものではなく、モジュール接続用導体パターンをCPUパッケージの裏面やCPU2が取り付けられた基板の裏面または主面に形成して、このモジュール接続用導体パターンに前記コンデンサモジュールを実装するようにしても構わない。
【0080】
図32に矢印で示すように、CPU2に所定電力を供給するときにはそのときの変化成分がコンデンサモジュールの各コンデンサ部93a,93b,93cに流れる。具体的には、図32中の左から1番目のコンデンサ部93aには図中上向きに電流が流れ、左から2番目のコンデンサ部93bには短絡導体103a及び103bの存在により図中下向きに電流が流れ、左から3番目のコンデンサ部93cには図中上向き或いは下向きに電流が流れる。
【0081】
つまり、左から1番目のコンデンサ部93aに流れる電流の向きと、左から2番目のコンデンサ部93bに流れる電流の向きとが少なくとも逆方向となることから、左から1番目のコンデンサ部93aが持つインダクタンス93a1により発生する磁界の方向と、左から2番目のコンデンサ部93bが持つインダクタンス93b1により発生する磁界の方向とは逆向きとなって磁界相殺作用が生じ、この磁界相殺作用によって実質的な等価直列インダクタンスが低減される。
【0082】
依って、等価直列インダクタンスにより発生する磁界の影響でCPU2への入力電圧Vccが大きく降下する現象を抑制して、入力電圧Vccの降下によってCPU2に誤作動を生じることを防止することができる。
【0083】
また、前記コンデンサモジュールは、CPU以外のアクティブデバイスの電源入力系に用いられるバイパスコンデンサの代わりに使用しても前記同様の作用効果を得ることができるし、電源入力系以外の箇所に用いられるコンデンサの代わりに用いることで等価直列インダクタンスを原因とした不具合を解消することもできる。
【0084】
さらに、前記コンデンサモジュールを構成する中継基板100はコンデンサアレイ90の側面電極92a〜92fに所定の電位を選択的に付与するためのものであるので、中継基板100と等価の導体回路を基板に形成する必要がなく、基板に形成される導体パターンを簡略化してコスト低減や高密度実装化に貢献できる。
【0085】
さらに、前記コンデンサモジュールを構成する中継基板100を用いれば既存のコンデンサアレイを利用して図32に示す等価回路を有するコンデンサモジュールを簡単に構成することができる利点もある。
【0086】
尚、前述の説明では、短絡導体103aを中継基板100の上面101aに形成し短絡導体103bを中継基板100の下面101dに形成したが、図33(A)及び図33(B)に示すように前記短絡導体は中継基板110の内部に互いが接触しない状態で設けるようにしても構わない。
【0087】
ちなみに、図32(A)及び図32(B)中の符号110は中継基板、111は基板本体、111aは基板本体111の第1側面、111bは基板本体111の第2側面、111cは基板本体111の上面、111dは基板本体111の下面、112a〜112fは外部電極、112a1〜112f1は各外部電極112a〜112fの基板本体111の上下面側に回り込む部分、113a,113bは短絡導体である。
【0088】
図33(A)及び図33(B)に示すように、基板本体111の第1側面111aにある外部電極112aと第2側面111bにある外部電極112dは、基板本体111の内部に斜行形状で形成された短絡導体113aによって接続され、基板本体111の第2側面111bにある外部電極112bと第1側面111aにある外部電極112cは、基板本体111の内部に斜行形状で形成された短絡導体113bによって接続されている。図面には短絡導体113a,113bとして斜行形状のものを示してあるが、所期の接続を行えるものであればその形状に制限はなく屈曲形状や蛇行形状等が適宜採用できる。中継基板110の内部に短絡導体113a,113bを形成する方法には、図12を引用して説明した方法が採用できる。
【0089】
また、前述の説明では、中継基板100または110の上面にコンデンサアレイ90を搭載するようにしたものを示したが、図35に示すように、コンデンサアレイ90の上面に中継基板100を搭載してコンデンサアレイ90の側面電極92a〜92fを中継基板100の外部電極102a〜102fの回り込み部分に接合してコンデンサモジュールを構成するようにしてもよい。また、図37に示すように、コンデンサアレイ90の上面に中継基板110を搭載してコンデンサアレイ90の側面電極92a〜92fを中継基板110の外部電極112a〜112fの回り込み部分に接合してコンデンサモジュールを構成するようにしてもよい。このようにして得られたコンデンサモジュールも図32と同じ等価回路を有するものとなる。
【0090】
さらに、前述の説明では、1つの中継基板100または110に1つのコンデンサアレイ90を接続することでコンデンサモジュールを構成したものを示したが、図36に示すように、コンデンサアレイ90の上面に中継基板100を搭載してコンデンサアレイ90の側面電極92a〜92fを中継基板100の外部電極102a〜102fの回り込み部分に接合し、この中継基板100の上面に別のコンデンサアレイ90を搭載してコンデンサアレイ90の側面電極92a〜92fを中継基板100の外部電極102a〜102fの回り込み部分に接合してコンデンサモジュールを構成するようにしてもよい。また、図38に示すように、コンデンサアレイ90の上面に中継基板110を搭載してコンデンサアレイ90の側面電極92a〜92fを中継基板110の外部電極112a〜112fの回り込み部分に接合し、この中継基板110の上面に別のコンデンサアレイ90を搭載してコンデンサアレイ90の側面電極92a〜92fを中継基板110の外部電極112a〜112fの回り込み部分に接合してコンデンサモジュールを構成するようにしてもよい。このようにして得られたコンデンサモジュールも基本的には図32と同じ等価回路を有するものとなるが、各コンデンサ部93a〜93cがそれぞれ2個ずつ並列接続されることから1つの中継基板100または110に1つのコンデンサアレイ90を接続する場合に比べて大きなキャパシタンスを確保することができる。
【0091】
さらに、前述の説明では、中継基板100の上面101cに短絡導体103aを形成し、下面101dに短絡導体103bを形成したものを示したが、図39(A)及び図39(B)に示すように中継基板100’の上面側のみに短絡導体103aを設け、図40に示すように中継基板100の下面に形成されていた短絡導体103bの代わりとなる短絡導体121fを基板120’のモジュール接続用導体パターンに設けるようにしてもよい。このモジュール接続用導体パターンは、中継基板100’の第1側面101aにある3つの外部電極102a,102c,102eに対応する3つのランド121a,121e,121cと第2側面101bにある2つの外部電極102b,102fに対応する2つのランド121b,121dを有していて、ランド121bとランド121eとは短絡導体121fによって接続している。この場合には基板100’に設けたモジュール接続用導体パターンの短絡導体121fがコンデンサモジュールの一部を構成することになるが、図41に示すように、このモジュール接続用導体パターンに中継基板100’を接続してその上面にコンデンサアレイ90を接続した状態の等価回路は図5と同じものとなる。勿論、中継基板110の内部に設けられた短絡導体113bを排除してその代わりとなる短絡導体を基板側に設けるようにしても同様のコンデンサモジュールを構成することができる。
【0092】
以上、前述の第1実施形態では計4個のコンデンサ部13a〜13dを内蔵したものをコンデンサアレイ10として示し、前述の第2実施形態では計2個のコンデンサ部53a,53bを内蔵したものをコンデンサアレイ50として示し、前述の第3実施形態では計3個のコンデンサ部93a〜93cを内蔵したものをコンデンサアレイ90として示したが、コンデンサ部の数が4または2以外の偶数であるコンデンサアレイを用いる場合や、コンデンサ部の数が3以外の奇数(1を除く)であるコンデンサアレイを用いる場合でも、コンデンサアレイの2つのコンデンサ部によって構成される1乃至複数の組の一方のコンデンサ部に所定方向の電流が流れるように電位を付与できるように構成すれば、短絡導体の存在によって他方のコンデンサ部に逆方向の電流が流れるように電位が付与されるため前記同様の作用効果を得ることができる。
【0093】
また、コンデンサ部の数が3以上のコンデンサアレイを用いる場合には、隣り合う2つのコンデンサ部によって1つの組を構成する他、隣り合わない2つのコンデンサ部によって1つの組を構成するようにしても前記同様の作用効果を得ることができる。
【0094】
さらに、前記の磁界相殺作用を効果的に発揮させるには、コンデンサ部の総数が偶数の場合には総数/2の組を設定することが好ましく、コンデンサ部の総数が奇数の場合には(総数−1)/2の組を設定することが好ましいが、これらよりも少ない組を設定して中継基板や中継基板及びモジュール接続用導体パターンに設けられる短絡電極の総数をコンデンサ部の総数よりも少なくするようにしても、前記の磁界相殺作用による等価直列インダクタンスの低減を図ることは可能である。
【0095】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、等価直列インダクタンスを低減できるコンデンサモジュールと、同モジュールの構築に有用なコンデンサアレイ実装用中継基板を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】バイパスコンデンサが使用された回路の一例を示す図と、CPUへの入力電圧が大きく降下する現象を示す図
【図2】本発明の第1実施形態に係る、コンデンサモジュールを上側から見た斜視図
【図3】図2に示したコンデンサモジュールの分解斜視図と中継基板を下側から見た斜視図
【図4】図2に示したコンデンサアレイの横断面図とそのA−A線断面図
【図5】図2に示したコンデンサモジュールの等価回路図
【図6】図2に示したコンデンサモジュールをモジュール接続用導体パターンに実装した状態を示す図
【図7】図6からコンデンサアレイを除外した図
【図8】図7から中継基板を除外した図
【図9】図6に示した実装状態の等価回路図
【図10】図2に示した中継基板の変形例を示す斜視図
【図11】図10に示した中継基板の上面図
【図12】図10に示した中継基板の作成方法の説明図
【図13】図2に示したコンデンサアレイと中継基板の組み合わせ例を示す斜視図
【図14】図2に示したコンデンサアレイと中継基板の他の組み合わせ例を示す斜視図
【図15】図2に示したコンデンサアレイと図10に示した中継基板の組み合わせ例を示す斜視図
【図16】図2に示したコンデンサアレイと図10に示した中継基板の他の組み合わせ例を示す斜視図
【図17】図2に示した中継基板の他の変形例を示す、コンデンサモジュールの分解斜視図と中継基板を下側から見た斜視図
【図18】図17に示した中継基板に対応したモジュール接続用導体パターンを示す図
【図19】図17に示したコンデンサモジュールを図18に示したモジュール接続用導体パターンに実装した状態を示す図
【図20】本発明の第2実施形態に係る、コンデンサモジュールの分解斜視図と中継基板を下側から見た斜視図
【図21】図20に示したコンデンサモジュールの等価回路図
【図22】図20に示した中継基板の変形例を示す斜視図とその上面図
【図23】図20に示したコンデンサモジュールをモジュール接続用導体パターンに実装した状態を示す図
【図24】図20に示したコンデンサアレイと中継基板の組み合わせ例を示す斜視図
【図25】図20に示したコンデンサアレイと中継基板の他の組み合わせ例を示す斜視図
【図26】図20に示したコンデンサアレイと図22に示した中継基板の組み合わせ例を示す斜視図
【図27】図20に示したコンデンサアレイと図22に示した中継基板の他の組み合わせ例を示す斜視図
【図28】図20に示した中継基板の他の変形例を示す、コンデンサモジュールの分解斜視図と中継基板を下側から見た斜視図
【図29】図28に示した中継基板に対応したモジュール接続用導体パターンを示す図
【図30】図28に示したコンデンサモジュールを図29に示したモジュール接続用導体パターンに実装した状態を示す図
【図31】本発明の第3実施形態に係る、コンデンサモジュールの分解斜視図と中継基板を下側から見た斜視図
【図32】図31に示したコンデンサモジュールの等価回路図
【図33】図31に示した中継基板の変形例を示す斜視図とその上面図
【図34】図31に示したコンデンサモジュールをモジュール接続用導体パターンに実装した状態を示す図
【図35】図31に示したコンデンサアレイと中継基板の組み合わせ例を示す斜視図
【図36】図31に示したコンデンサアレイと中継基板の他の組み合わせ例を示す斜視図
【図37】図31に示したコンデンサアレイと図33に示した中継基板の組み合わせ例を示す斜視図
【図38】図31に示したコンデンサアレイと図33に示した中継基板の他の組み合わせ例を示す斜視図
【図39】図31に示した中継基板の他の変形例を示す、コンデンサモジュールの分解斜視図と中継基板を下側から見た斜視図
【図40】図39に示した中継基板に対応したモジュール接続用導体パターンを示す図
【図41】図39に示したコンデンサモジュールを図40に示したモジュール接続用導体パターンに実装した状態を示す図
【符号の説明】
10…コンデンサアレイ、11a…第1側面、11b…第2側面、11c…上面、11d…下面、12a〜12h…側面電極、13a〜13d…コンデンサ部、13a1〜13d1…インダクタンス、20,20’…中継基板、21a…第1側面、21b…第2側面、21c…上面、21d…下面、22a〜22h…外部電極、23a〜23d…短絡導体、30,30’…基板、31a〜31f…ランド、31g,31h…短絡導体、32…電源電位用導体線、33…接地電位用導体線、40…中継基板、41a…第1側面、41b…第2側面、41c…上面、41d…下面、42a〜42h…外部電極、43a〜43d…短絡導体、50…コンデンサアレイ、51a…第1側面、51b…第2側面、51c…上面、51d…下面、52a〜52d…側面電極、53a,53b…コンデンサ部、53a1,53b1…インダクタンス、60,60’…中継基板、61a…第1側面、61b…第2側面、61c…上面、61d…下面、62a〜62d…外部電極、63a,63b…短絡導体、70…中継基板、71a…第1側面、71b…第2側面、71c…上面、71d…下面、72a〜72d…外部電極、73a,72b…短絡導体、80,80’…基板、81a〜81c…ランド、81d…短絡導体、82…電源電位用導体線、83…接地電位用導体線、90…コンデンサアレイ、91a…第1側面、91b…第2側面、91c…上面、91d…下面、92a〜92f…側面電極、93a〜93c…コンデンサ部、93a1〜93c1…インダクタンス、100,100’…中継基板、101a…第1側面、101b…第2側面、101c…上面、101d…下面、102a〜102f…外部電極、103a,103b…短絡導体、110…中継基板、111a…第1側面、111b…第2側面、111c…上面、111d…下面、112a〜112f…外部電極、113a,113b…短絡導体、120,120’…基板、121a〜121e…ランド、121f…短絡導体、122…電源電位用導体線、123…接地電位用導体線。

Claims (14)

  1. 直方体形状を成すアレイ本体に2以上のコンデンサ部を並列状態で内蔵し、各コンデンサ部に対応する1対の側面電極の一方がアレイ本体の第1側面に形成され、且つ、他方が第1側面と対向するアレイ本体の第2側面に形成されたコンデンサアレイと、
    コンデンサアレイの各側面電極が個別に接合され得る複数の外部電極を基板本体に有し、コンデンサアレイの2つのコンデンサ部によって構成された1乃至複数の組の一方のコンデンサ部の第1側面にある側面電極と他方のコンデンサ部の第2側面にある側面電極とを導通させるための短絡導体が両側面電極が接合された2つの外部電極を結ぶように形成され、且つ、一方のコンデンサ部の第2側面にある側面電極と他方のコンデンサ部の第1側面にある側面電極とを導通させるための短絡導体が両側面電極が接合された2つの外部電極を結ぶように形成された中継基板とを備える、
    ことを特徴とするコンデンサモジュール。
  2. 短絡導体は基板本体の上面と下面に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のコンデンサモジュール。
  3. 短絡導体は基板本体の内部に互いが接触しない状態で設けられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のコンデンサモジュール。
  4. コンデンサアレイのコンデンサ部の総数が偶数の場合には総数に一致した数の短絡導体が中継基板に設けられ、また、コンデンサアレイのコンデンサ部の数が奇数の場合には(総数−1)に一致した数の短絡導体が中継基板に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のコンデンサモジュール。
  5. コンデンサアレイは中継基板の上面側または下面側に設けられていて、下側に位置する中継基板の外部電極またはコンデンサアレイの側面電極をランドに接続することでモジュール接続用導体パターンに実装され得る、
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のコンデンサモジュール。
  6. コンデンサアレイは中継基板の上面側と下面側の両方に設けられていて、下側に位置するコンデンサアレイの側面電極をランドに接続することでモジュール接続用導体パターンに実装され得る、
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のコンデンサモジュール。
  7. 直方体形状を成すアレイ本体に2以上のコンデンサ部を並列状態で内蔵し、各コンデンサ部に対応する1対の側面電極の一方がアレイ本体の第1側面に形成され、且つ、他方が第1側面と対向するアレイ本体の第2側面に形成されたコンデンサアレイをモジュール接続用導体パターンに実装するときに使用される中継基板であって、
    コンデンサアレイの各側面電極を個別に接合可能な複数の外部電極を基板本体に有し、このコンデンサアレイの2つのコンデンサ部によって構成された1乃至複数の組の一方のコンデンサ部の第1側面にある側面電極と他方のコンデンサ部の第2側面にある側面電極とを導通させるための短絡導体が両側面電極が接合された2つの外部電極を結ぶように形成され、且つ、一方のコンデンサ部の第2側面にある側面電極と他方のコンデンサ部の第1側面にある側面電極とを導通させるための短絡導体が両側面電極が接合された2つの外部電極を結ぶように形成されている、
    ことを特徴とするコンデンサアレイ実装用中継基板。
  8. 短絡導体は基板本体の上面と下面に設けられている、
    ことを特徴とする請求項7に記載のコンデンサアレイ実装用中継基板。
  9. 短絡導体は基板本体の内部に互いが接触しない状態で設けられている、
    ことを特徴とする請求項7に記載のコンデンサアレイ実装用中継基板。
  10. コンデンサアレイのコンデンサ部の総数が偶数の場合には総数に一致した数の短絡導体が中継基板に設けられ、また、コンデンサアレイのコンデンサ部の数が奇数の場合には(総数−1)に一致した数の短絡導体が中継基板に設けられている、
    ことを特徴とする請求項7〜9の何れか1項に記載のコンデンサアレイ実装用中継基板。
  11. 直方体形状を成すアレイ本体に2以上のコンデンサ部を並列状態で内蔵し、各コンデンサ部に対応する1対の側面電極の一方がアレイ本体の第1側面に形成され、且つ、他方が第1側面と対向するアレイ本体の第2側面に形成されたコンデンサアレイと、
    コンデンサアレイの各側面電極が個別に接合され得る複数の外部電極を基板本体に有し、コンデンサアレイの2つのコンデンサ部によって構成された1乃至複数の組の一方のコンデンサ部の第1側面にある側面電極と他方のコンデンサ部の第2側面にある側面電極とを導通させるための短絡導体が両側面電極が接合された2つの外部電極を結ぶように形成された中継基板と、
    組を構成する一方のコンデンサ部に所定方向の電流が流れるように中継基板の外部電極に電位を付与し得るランドを有し、組を構成する一方のコンデンサ部の第2側面にある側面電極と他方のコンデンサ部の第1側面にある側面電極とを導通させるための短絡導体が両側面電極に対応する2つの外部電極が接続された2つのランドを結ぶように形成されたモジュール接続用導体パターンとを備える、
    ことを特徴とするコンデンサモジュール。
  12. 中継基板の短絡導体はモジュール接続用導体パターンの短絡導体と接触しないように基板本体の上面に設けられている、
    ことを特徴とする請求項11に記載のコンデンサモジュール。
  13. 中継基板の短絡導体はモジュール接続用導体パターンの短絡導体と接触しないように基板本体の内部に設けられている、
    ことを特徴とする請求項11に記載のコンデンサモジュール。
  14. コンデンサアレイのコンデンサ部の総数が偶数の場合には総数/2に一致した数の短絡導体が中継基板と導体パターンの各々に設けられ、また、コンデンサアレイのコンデンサ部の数が奇数の場合には(総数−1)/2に一致した数の短絡導体が中継基板とモジュール接続用導体パターンの各々に設けられている、
    ことを特徴とする請求項11〜13の何れか1項に記載のコンデンサモジュール。
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