JP2004014059A - 再生装置、再生方法、プログラム、及び記憶媒体 - Google Patents

再生装置、再生方法、プログラム、及び記憶媒体 Download PDF

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Toshiyuki Kaneko
金子 利幸
Takashi Koya
小屋 隆志
Tsutomu Oshima
大島 努
Akifumi Mori
森 章文
Hiroyuki Shoji
小路 宏幸
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Abstract

【課題】再生機器の機能、仕様などに応じた適切なデータのみが自動的に再生出力されるようにして、機器としてのより効率的動作が得られるようにする。
【解決手段】記憶媒体に記憶されている、ビットレートの異なる複数のデータについて、そのビットレートを検出する。そして、その検出結果に基づいて、記録媒体に記録されている各データについての再生許可/禁止を設定するように構成する。これにより、再生装置の機能、仕様や、これに応じたユーザの視聴目的に応じて、再生出力させるべきでないビットレートのデータについては、再生させないようにし、再生出力すべきビットレートのデータのみを再生出力させるようにするという動作が、自動的に行われることになる。
【選択図】    図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記憶媒体からデータを再生する再生装置、再生方法と、これら再生装置及び再生方法を実現するためのプログラム、さらに、このプログラムが記憶される記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年においては、例えば楽曲などのオーディオデータを、所定方式により圧縮した圧縮オーディオデータの形式で各種の記録媒体に記録することが普及している。また、このようにして記録媒体に記録された圧縮オーディオデータについて伸長などの所要の復調処理を施して再生出力する再生機器も普及している。
【0003】
オーディオデータを圧縮するための音声圧縮規格の1つとしては、MP3が広く知られている。MP3とは、MPEG Audio Layer IIIの略称である。MP3は、周知のように、人間の聴覚特性を利用して、人間では知覚することが難しいとされる音成分を取り除くようにして圧縮率を高める手法を採っている。このために、例えばMDCT(Modified Discrete Cosine Transform)、ハフマン符号化、ビットリザーバなどの技術を用いている。
【0004】
そして、このMP3では、圧縮後のビットレートを選択することが可能とされている。ビットレートとは、1秒間の信号の転送レートをビット数により表すもので、MP3の規格上では、32〜320Kbpsの範囲でビットレートを選択することが可能とされている。
ビットレートを低くすれば、それだけ圧縮率が高められるので、データのサイズは小さくなる。ただし、圧縮率が高くなっていくのに従って圧縮前のオーディオデータが有していた情報量もそれだけ削られていくことになるため、再生出力される音質はビットレートを低くするのに応じて低下していくことになる。
これに対して、ビットレートを高くすれば、圧縮率はその分低くなるので、データサイズは大きくなっていく。しかしながら、圧縮率が低い分、圧縮前のオーディオデータから失われる情報量も少なくなっていくから、再生出力される音質は高くなっていく。
【0005】
従って、例えば実際に記録媒体にMP3のデータを記録するのにあたっては、目的に応じてビットレートを変更することが行われている。つまり、記録媒体の記録容量を節約して、できるだけ多数のMP3のオーディオデータファイル(以降、MP3ファイルともいう)を記録したい場合には、ビットレートを低くして記録する。これに対して、再生出力されるべき音質を重視したい場合にはビットレートを高くしたMP3ファイルを記録するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記したことを背景とすると、例えば複数のMP3ファイルを記録した記録媒体としては、異なるビットレートにより圧縮されたMP3ファイルが混在する場合も、当然あり得るということになる。
【0007】
このような場合においては、例えば次のような不都合が生じてくることが考えられる。
ここで、或るユーザが、記録媒体からMP3ファイルを再生出力可能な再生機器を所有しているとして、これが、例えば据え置き型などの比較的音質重視のタイプのものであったとする。
そして、例えばユーザが、この再生機器により、異なるビットレートによるいくつものMP3ファイルが記録された記録媒体を再生出力して聴こうと思ったとする。
【0008】
この場合、ユーザは、音質重視タイプの再生機器によりMP3ファイルを再生しようとしている。従って、記録媒体に記録されているMP3のうちから、一定水準以下の音質で再生出力されてしまうような低ビットレートのMP3ファイルが再生されてしまうことは好ましくないということがいえる。
しかしながら、現状においては、例えば特にユーザが、記録媒体に記録されているMP3ファイルのビットレートを認識した上で、例えばプログラム再生などによって再生出力すべきMP3ファイルを選択設定する操作を行わない限りは、ビットレートに関わらず、記録媒体に記録されているMP3の全てが再生出力されてしまうことになる。
【0009】
このようにして、異なるビットレートによりMP3ファイルが記録されている記録媒体を再生する場合には、再生機器の性能や、この再生機器の性能に応じたユーザの目的などに応じて、所要のビットレートのMP3ファイルのみを選択的に再生出力させることが好ましい場合がある。
しかしながら、現状としては、このような、再生機器に適合した再生出力を行うことができていない。つまり、再生機器に適合した効率的なMP3ファイルの再生が困難であるという問題を有している。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明は上記した課題を考慮して、再生装置として次のように構成することとした。
つまり、異なるビットレートのデータが記憶され得る記憶媒体から読み出されたデータを再生出力する再生出力手段と、記憶媒体に記憶されたデータごとについてのビットレートを検出することのできるビットレート検出手段と、このビットレート検出手段により検出されたデータごとのビットレートに基づいて、上記再生出力手段により再生出力すべきデータを制限する制御手段とを備えることとした。
【0011】
また、本発明による再生方法としては次のように構成することとした。
つまり、異なるビットレートのデータが記憶され得る記憶媒体から読み出されたデータを再生出力する再生出力手順と、記憶媒体に記憶されたデータごとについてのビットレートを検出することのできるビットレート検出手順と、このビットレート検出手順により検出されたデータごとのビットレートに基づいて、再生出力手順により再生出力すべきデータを制限する制御手順とを実行するように構成することとした。
【0012】
また、本発明のプログラムとしては次のように構成することとした。
つまり、異なるビットレートのデータが記憶され得る記憶媒体から読み出されたデータを再生出力する再生出力処理と、記憶媒体に記憶されたデータごとについてのビットレートを検出することのできるビットレート検出処理と、このビットレート検出処理により検出されたデータごとのビットレートに基づいて、再生出力処理により再生出力すべきデータを制限する制御処理とを再生装置に実行させるように構成することとした。
【0013】
さらに、本発明の記憶媒体としては次のように構成する。
つまり、異なるビットレートのデータが記憶され得る記憶媒体から読み出されたデータを再生出力する再生出力処理と、記憶媒体に記憶されたデータごとについてのビットレートを検出することのできるビットレート検出処理と、このビットレート検出処理により検出されたデータごとのビットレートに基づいて、再生出力処理により再生出力すべきデータを制限する制御処理とを再生装置に実行させるプログラムを記憶するものである。
【0014】
上記各構成によれば、異なるビットレートのデータが記憶される記憶媒体からデータを再生するのにあたり、先ずは、各データについてのビットレートが検出される。そして、検出されたビットレートに基づいて再生出力すべきデータの制限が行われる。
このような構成であれば、記録媒体に記録されているデータのビットレートを検出した結果に基づいて、記録媒体から再生出力すべきデータと、再生出力を制限すべきデータとの振り分けを行うという動作が得られることになる。
【0015】
また本発明のプログラムは、及び本発明の記録媒体に記憶されたプログラムは、上記した再生装置、再生方法としての動作を実行させるためのプログラムであり、このプログラムにより本発明の再生装置、及び再生方法を実現できるものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1の実施の形態としての再生装置として、据え置き型MP3プレイヤ1の構成例を示している。この据え置き型MP3プレイヤ1は、CD−ROM、CD−RなどのCDフォーマットのディスク状記録媒体に記録されたMP3ファイルを再生出力可能な構成を有している。また、CD−DA(DigitalAudio)に記録されている、16ビットサンプリング、サンプリング周波数44.1KHzのデジタルオーディオデータについても再生出力可能な構成を採っている。
また、この据え置き型MP3プレイヤ1は、例えばオーディオコンポーネントシステムなどに組み込まれ、比較的高音質での再生出力が可能なオーディオ機器として構成される。そしてこの場合には、外形形状は図示していないが据え置き型のタイプとされている。
【0017】
この図1に示す据え置き型MP3プレイヤ1においては、ストッカー21が備えられている。このストッカー21には、例えば数十〜数百枚程度の所定枚数のディスク(CD−ROM、CD−DA等)を収納することができるようになっている。
そして、ここでは図示していないが、ストッカー21に収納されたディスクのうちから選択した1枚のディスクを、当該据え置き型MP3プレイヤ1の再生可能位置に対して搬送し、また、再生可能位置からストッカー21側に収納することができるための搬送機構が備えられている。この搬送機構の動作は、例えば、後述するシステムコントローラ20の制御によって自動的に行わせることが可能となっている。
【0018】
再生可能位置に装填されたディスク30は、スピンドルモータ2により回転駆動される。そして、ディスク30は、スピンドルモータ2によって回転されながら光学ヘッド3によってレーザ光が照射され、その反射光によって情報が読み取られる。
【0019】
光学ヘッド3はレーザ出力を行うレーザダイオード、偏光ビームスプリッタや対物レンズ等からなる光学系、及び反射光を検出するためのディテクタが搭載されている。対物レンズ3aは2軸機構4によってディスク半径方向及びディスクに接離する方向に変位可能に保持されている。
また、光学ヘッド3は、スレッド機構5によりディスク半径方向に移動することができるようになっている。
【0020】
再生動作によって、光学ヘッド3によりディスクから検出された情報はRFアンプ7に出力される。RFアンプ7は入力された情報の演算処理により、再生RF信号、トラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号等を抽出する。
抽出された再生RF信号はEFMデコーダ8に出力される。EFMデコーダ8では、入力された再生RF信号についてEFM復調、エラー訂正を行う。また再生信号に含まれるとされるP,Qチャンネル等のサブコードデータもここで抽出され、システムコントローラ8に供給される。
【0021】
また、トラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号はサーボ回路6に供給される。サーボ回路6は供給されたトラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号や、システムコントローラ20からのトラックジャンプ指令、アクセス指令、スピンドルモータ2の回転速度検出情報等により各種サーボ駆動信号を発生させ、2軸機構4及びスレッド機構5を制御してフォーカス及びトラッキング制御を行い、またスピンドルモータ2が所要の回転速度で回転するように制御する。
なお、この場合、CD−DAの再生時においては、ディスク30としてのCD−DAが標準の1倍速によるCLVで駆動されるように、スピンドルモータ2の回転制御を行うことになる。
これに対して、例えばMP3ファイルが記録されたCD−ROM形式のディスクである場合には、必ずしも1倍速CLVにより回転駆動される必要はなく、例えば所要の倍速度により回転駆動されるようにしたうえで、ディスクからのデータ再生が可能な構成を採るようにして良い。
【0022】
再生中のディスク30が、例えばMP3ファイルが記録されたCD−ROM、形式である場合には、EFMデコーダ8の出力はCD−ROMデコーダ9に対して入力され、CD−ROMフォーマットに従ったデコード処理が行なわれる。
そして、CD−ROMデコーダ9によってデコードされたデータは、メモリコントローラ10の制御によって、一時バッファメモリ11に蓄積された上で、後段のMP3デコーダ12における処理状況に応じて、適宜読み出しが行われて、MP3デコーダ12に対して転送される。
【0023】
MP3デコーダ12ではバッファメモリ11から転送されてくる、MP3方式により圧縮されたオーディオデータについてのデコード(伸長)処理を実行し、時系列的に連続したデジタルオーディオデータを得る。そして、このデジタルオーディオデータを、スイッチ部13の端子t1に対して出力する。
【0024】
また、再生中のディスク30がCD−DAの形式である場合には、EFMデコーダ8によるデコード処理によって得られたデジタルオーディオデータがスイッチ部13の端子t2に対して出力される。
【0025】
スイッチ部13は再生されるディスク(データ)の種別に応じて、システムコントローラ20の制御によって切り換えられる。
再生されているディスク30がCD−ROM形式であり、再生されたデータがMP3ファイルとしてのオーディオデータである場合には、システムコントローラ20は、スイッチ部13の端子t1と端子t3を接続するように制御する。
これにより、端子t3と接続されるD/Aコンバータ14には、MP3ファイルのデータをデコードしたデジタルオーディオデータが入力され、例えばL/Rステレオのアナログオーディオ信号に変換されることになる。
【0026】
これに対して、再生されているディスク30がCD−DAの形式である場合には、端子t2と端子t3とが接続されるように制御され、D/Aコンバータ14には、EFMデコーダ8から出力されたCD−DAフォーマットのデジタルオーディオデータが入力され、L/Rステレオのアナログオーディオ信号に変換されることになる。
【0027】
D/Aコンバータ14にて得られたアナログオーディオ信号は、オーディオ出力端子15に対して出力される。このオーディオ出力端子15は、例えば外部のオーディオアンプなどに入力され、最終的には、スピーカやヘッドフォンなどによりステレオ音声として出力される。
【0028】
システムコントローラ20は、当該据え置き型MP3プレイヤ1の全体の制御を実行するもので、例えばCPUなどにより構成され、図示するようにして、ROM18及びRAM19を備えている。
ROM18には、システムコントローラ20が実行すべきプログラムや、システムコントローラ20が処理実行時に利用すべき各種設定情報などが記憶されている。
RAM19は、システムコントローラ20のための作業領域として機能し、システムコントローラ20が処理を実行する際に発生するデータなどが一時保持さされる。
【0029】
表示部16は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)や蛍光表示管などのディスプレイデバイスと、表示ドライバなどを備えて構成されるもので、システムコントローラ20の制御によって所要の表示が行われる。
操作部17は、例えば当該据え置き型MP3プレイヤ1の筐体に表出して設けられる各種操作子からなる。この操作部17では、操作子に対して行われた操作に応じた操作情報信号をシステムコントローラ20に出力する。システムコントローラ20は、入力された操作情報信号に応じた機器の動作が得られるように、適宜所要の制御処理を実行する。また、ここでは図示していないが、リモートコントローラを別体として備え、このリモートコントローラに対する操作に応じて送信されてくるコマンド信号をシステムコントローラ20が受信入力する構成を採るようにしても良い。
【0030】
上記構成による本実施の形態の据え置き型MP3プレイヤ1では、MP3ファイルが記録されたディスク30を再生する場合には、基本的に、次のような動作を実行する。
ここで、図2(a)に示すようにして、ディスク30に記録されているMP3ファイルとして、File1,2,3,4の4つのファイルが記録されているとする。また、各MP3ファイルのビットレートは、
File1:320Kbps
File2:64Kbps
File3:128Kbps
File4:240Kbps
であるとする。
【0031】
ここで、本実施の形態の据え置き型MP3プレイヤ1としては、ビットレート指定範囲を設定しているものとされ、このビットレート指定範囲がMP3ファイルについての許可/禁止条件となっている。つまり、このビットレート指定範囲内のビットレートのMP3ファイルのみについて再生許可が設定され、ビットレート指定範囲外となるビットレートのMP3ファイルは、再生禁止が設定されることになっている。
そしてこの場合には、例として、ビットレート指定範囲は、「128Kbps以上」であるとする。つまり、ビットレートが128Kbps以上のMP3ファイルのみが再生許可となり、ビットレートが128Kbps未満のMP3ファイルは、再生禁止として設定されることになる。
【0032】
そして、図2(a)に示す場合においては、ビットレートが128Kbps以上のMP3ファイルは、File1〜4のうち、File1,3,4であり、ビットレートが128Kbps未満となるのは、残るFile3である。
従ってこの場合には、図2(b)に示すようにして、File1,3,4について再生許可が設定され、File2については再生禁止が設定される。そして、実際に、この図2(a)に示すディスク30を再生した場合には、File1,3,4を再生することはできるが、File2を再生することはできない。
【0033】
このようにして、本実施の形態の据え置き型MP3プレイヤ1では、再生対象のディスクに記録されているMP3ファイルのビットレートに基づいて、ビットレート指定範囲内のビットレートのMP3ファイルのみを再生出力可能となるように制御するものである。
そして、この場合には、例えばビットレート指定範囲を128Kbps以上であるとしている。このようにすることで、音質重視である据え置き型MP3プレイヤ1によっては、或る一定水準以上の音質で再生出力されることが保証されるMP3ファイルが自動的に選択され、この選択されたファイルのみが再生出力可能となるものである。
【0034】
このようにすれば、再生装置の性能、仕様と、このような特質に応じて適切とされるビットレートのファイルのみが自動的に選択され、逆に、これに適合していないファイルは再生対象から自動的に排除されることになる。つまり、再生装置の性能、仕様に適合したMP3ファイルの再生が自動的に効率よく行われるものである。
また、ユーザとしては、ディスクに記録されているMP3ファイルのビットレートを確認して、ファイルの選択を行うような作業を行わなくとも、据え置き型MP3プレイヤ1に適合するような高音質とされるファイルのみを選択的に再生出力させることが可能となるものである。
【0035】
特に、本実施の形態の据え置き型MP3プレイヤ1は、チェンジャー方式を採っており、ストッカー21に多数枚のディスクを格納しておくことができる。つまり、本実施の形態の据え置き型MP3プレイヤ1は、ストッカー21に格納されている全てのディスクのMP3ファイルを再生可能であるということがいえるが、この場合のMP3ファイルは相当に多数となる。
そこで、本実施の形態のようにして、自動的に再生出力すべきMP3ファイルが選択されるように構成して、ユーザの負担が軽減されることは、非常に有用となるものである。
【0036】
続いては、上記図2に示した据え置き型MP3プレイヤ1の動作を実現するための構成について、図3のフローチャートを参照して説明を行っていくこととする。
この図3に示す処理は、ROM51に格納されているとされるプログラムに従って、システムコントローラ20が実行する。
【0037】
この場合、システムコントローラ20は、先ずステップS101においてディスクが装填されたか否かについて判別する。ディスクが装填されたことが判別されるとステップS102の処理に進む。
【0038】
ステップS102においては、装填されたディスクのTOC(Table Of Contents)についての読み込みを行う。
なお、ここでは図示していないが、このTOCの読み込みにより、CD−DAフォーマットのディスクであると判別された場合には、以降の処理は実行せずに、必要に応じてCD−DAフォーマットのディスクに対応した処理を実行することになる。便宜上、図3には、装填されたディスクがCD−ROMフォーマットに対応したものである場合に限定した場合の処理を示している。つまり、本実施の形態では、ディスクがCD−ROMフォーマットである場合とは、MP3ファイルが記録されたディスクであるということになる。
また、この場合には、ディスクに記録されているファイルシステムについての読み込みも行うこととしている。以降においては、ファイルシステムを参照することで、ディスクに記録されているMP3ファイルごとのアドレスなどを認識することができる。
【0039】
続くステップS103においては、ディスクに記録されているMP3ファイルのファイルナンバ(ファイル順)に対応する変数nについてn=1と設定し、ステップS104に進む。
ステップS104では、ディスク上のファイル#nのアドレスにアクセスして、数フレーム分の読み出しを行う。但し、この場合にはいわゆる無音再生(疑似再生)を行う。つまり、例えばMP3デコーダからのデコードデータの出力は行わないことで、最終的にオーディオ出力端子15からアナログオーディオ信号として出力されることがないようにする。これは、ステップS104によるデータ読み出しが、次のステップS105にて説明するように、ビットレートインデックスを参照(検出)することを目的としているものだからである。
【0040】
ここで、MP3ファイルのフレーム構造を簡略に図5に示す。
MP3ファイルの1フレームは、可変長ではあるが一定の時間に対応している。そして、図示するようにして、フレームの先頭にはヘッダが配置され、これに続けて、CRC(エラー検出符号)、サイド情報が配置される。メインデータの領域は、実の圧縮オーディオデータが格納される領域となる。そして、フレームの最後に付加データを格納する領域が配置される。
【0041】
そして、ヘッダ内の詳しい構造についての説明は省略するが、現フレームのメインデータについてのビットレートを示す情報は、ビットレートインデックスとして、ヘッダ内の所定位置に格納されている。
【0042】
従って、ステップS104により、ファイル#nの数フレームが読み出されることによっては、例えばこれらのフレームデータがMP3デコーダ12にてデコードされる段階で、各フレームのヘッダに格納されていたビットレートインデックスが抽出されることになる。
そして、ステップS105では、システムコントローラ20は、このようにして抽出されたビットレートインデックスを読み込んで、ビットレートインデックスが示すビットレートの値を参照する。
【0043】
MPEGフォーマットでは、MP3によるオーディオデータの圧縮は、固定による場合と可変による場合とがある。そこで先ず、上記ステップS105によりビットレートの値を参照した結果として、ステップS106において、ファイル#nが、固定のビットレートであるか否かを先ず判別する。
ビットレートが固定であるとして、ステップS106において肯定結果が得られた場合には、ステップS107の処理に進み、ビットレートインデックスが示していた固定のビットレート値を、検出ビットレート値Btrとして設定する。
【0044】
これに対して、ビットレートが可変であるとして、ステップS106において否定結果が得られた場合には、ステップS108の処理に進む。
ステップS108においては、数フレーム分の読み出しによって得られた、いくつかのビットレートインデックスが示す可変のビットレート値についての平均値を算出する。
そして、次のステップS109において、この算出した平均値を検出ビットレート値Btrとして設定する。
【0045】
ステップS110においては、上記ステップS107又はステップS109にて設定された検出ビットレート値Btrが、設定されているビットレート指定範囲内にあるか否かについて判別を行う。
そして、検出ビットレート値Btrがビットレート指定範囲内であるとして肯定結果が得られた場合にはステップS111の処理に進み、ファイル#nを再生許可トラックとして設定する。
これに対して、検出ビットレート値Btrがビットレート指定範囲外であるとして否定結果が得られた場合にはステップS112の処理に進み、ファイル#nを再生禁止トラックとして設定する。
なお、このステップS111,S112におけるファイル#nについての再生許可/禁止の設定情報は、RAM19に保持される。
【0046】
ステップS111,S112の処理を実行した後は、ステップS113において、ファイルナンバを示す変数nについて、最大数に至ったか否かが判別される。例えば図2の場合であれば、ディスク30にはFile1〜4の4つのMP3ファイルが記録されていたから、変数nの最大数は4となる。
ここで、変数nが最大値に至っていないとして否定結果が得られたのであれば、ステップS114において変数nについてn+1とインクリメントをした上で、ステップS104の処理に戻るようにされる。
このようにして、変数nが最大値となるまでステップS104〜S114の処理が繰り返されることで、最終的には、ディスクに記録されている全てのMP3ファイルについてのビットレートの検出と、この検出結果に基づいた再生許可/禁止設定が行われることになる。
【0047】
そして、ディスクに記録されている全MP3ファイルについての再生許可/禁止設定が完了したとして、ステップS113にて肯定結果が得られたのであれば、ステップS115に進む。
ステップS115においては、これまでの各MP3ファイルの再生許可/禁止設定結果を利用して、再生許可/禁止設定テーブルを作成する。この再生許可/禁止設定テーブルには、現在装填されているディスクに記録されている全てのMP3ファイルごとの再生許可/禁止についての設定が示されている。そして、この再生許可/禁止設定テーブルをRAM19に保持させておく。
なお、再生許可/禁止設定テーブルは、例えば現在装填されているディスクがイジェクトされるまで保持するようにされる。また、ステップS111,S112の処理によってRAM19に保持されていた各ファイルごとの再生許可/禁止設定の情報は、再生許可/禁止設定テーブルがRAM19に保持された段階で、破棄してしまえばよい。
【0048】
そして以降において、例えば現在装填されているディスクを再生するための操作が行われた場合には、システムコントローラ20は、現在RAM19に保持されている再生許可/禁止設定テーブルを参照して、再生許可が設定されているトラックのみを再生出力し、再生禁止が設定されているトラックについては再生出力しないように制御する。
例えば図2に示した場合を例に挙げれば、再生許可/禁止設定テーブルの内容としては、図2(b)にて説明しように、File1,3,4について再生許可が設定され、File2について再生禁止が設定されていることになる。
そして、例えば通常のファイル再生順により再生出力するとした場合には、先ずFile1を再生した後、File2の再生がスキップされ、次にFile3,4が順次再生されることになる。
【0049】
ところで、一般的に、据え置き型のディスクプレイヤにおいては、その表示部に対して現在装填されているディスクに記録されたファイル(トラック)を、例えばトラックナンバによって示すことが広く行われている。つまり、再生リストの表示である。
例えば、ディスクにトラック1〜4の4つのトラックが記録されているのであれば、再生リストとして、所要の表示態様によって、トラック1,2,3,4を表示する。これにより、ユーザは、現在装填しているディスクに4つのトラックが記録されていることを、視覚的に認識するようにしている。
【0050】
本実施の形態の据え置き型MP3プレイヤ1としても、上記と同様に、現在装填されているディスクに記録されているMP3ファイルについての再生リストの表示を行うものとされている。
しかしながら、本実施の形態では、ディスクに記録されているMP3ファイルについて再生許可/禁止の設定を行うようにしている。このため、ディスクに記録されているMP3ファイルをそのまま全て再生リストとして表示部16に表示すると、再生禁止が設定されて再生出力されることのないMP3ファイルまでもが、表示されてしまうことになって、再生許可/禁止の設定内容と整合が取れなくなる。これは、ユーザをいたずらに混乱させる。
そこで、本実施の形態としては、現在装填されているディスクに記録されるMP3ファイルについての再生リストを表示部16に表示するのにあたっては、現在設定されている再生許可/禁止の設定状況に対応した内容による表示を行うものとする。
【0051】
図4のフローチャートは、上記のようにして再生リストを表示させるために、システムコントローラ20が実行すべき処理を示している。
先ず、システムコントローラ20は、ステップS201において、表示部16の表示モードとして、現在装填されているディスクに記録されているMP3ファイルについての再生リストを表示すべきモードとなることを待機している。そして、再生リストを表示する表示モードとすべき動作状況となったのであれば、ステップS202の処理に進む。
ステップS202においては、現在RAM19に保持されている再生許可/禁止設定テーブルを参照する。そして、次のステップS203において、再生許可/禁止設定テーブルが示す再生許可のMP3ファイルのみについて、再生リストとして表示する。なお、この際の再生リストの表示は、ディスク内で管理されるファイルナンバによるものでもよいし、或いは、各MP3ファイルに付加された楽曲名などのタイトル情報を文字により表示するものであってもよい。
【0052】
また、本実施の形態において、再生許可/禁止の設定を行うのにあたっては、図2及び図3のステップS110において説明したように、予めビットレート指定範囲が設定されていることが必要である。
このビットレート指定範囲は、例えば本実施の形態の再生装置において、デフォルトとして設定されていても良い。つまり、図1に示した据え置き型MP3プレイヤ1であれば、メーカー側でユーザが満足すると想定できる高音質が得られる程度のビットレート範囲を決めて、この決定したビットレート範囲を、ビットレート指定範囲として、例えばROM19に固定的に記憶させておくものである。
【0053】
しかしながら、本実施の形態としては、ユーザの好みなどにより柔軟に対応できるように、例えば下記のようにして、ビットレート指定範囲をユーザが任意に設定できるように構成している。
ユーザは、例えば操作部17を操作して、ビットレート指定範囲を変更設定するモードに移行させる。このモードに移行すると、システムコントローラ20は、例えば表示部16などにビットレート指定範囲を可変設定するための画面を表示する。ユーザーは、この画面を見ながら、操作部17を操作して、自分の好みや目的に応じたビットレート指定範囲を変更し、決定のための操作を行う。
この決定操作に応じて、システムコントローラ20は、ビットレート指定範囲の設定情報を更新してROM18に書き込むようにされる。この場合、ROM18は、書き換え可能な不揮発性メモリや、フラッシュメモリなどにより構成するなどして、電源が供給されなくなっても記憶されたデータが消失しないようにされたうえで、書き換え可能であることが必要である。
【0054】
ところで、上記第1の実施の形態の再生装置としては、据え置き型MP3プレイヤ1としている。そして、この据え置き型MP3プレイヤ1は、高音質再生が求められることから、高音質による再生出力を保証できる一定以上のビットレートをビットレート指定範囲として設定することとしていた。
本発明としては、ビットレート指定範囲は、機器の仕様及び機器に応じたユーザの使用目的に応じて設定されればよいので、上記第1の実施の形態のようにして、必ずしも一定以上のビットレートをビットレート指定範囲として設定する必要はない。
そこで、第1の実施の形態とは異なるビットレート指定範囲の設定と、この設定に基づいた動作例を、第2の実施の形態として説明することとする。この第2の実施の形態としては、再生装置が携帯型である場合を前提とする。
【0055】
図6は、第2の実施の形態としての再生装置である、携帯型MP3プレイヤ40の構成例を示している。
本実施の形態の携帯型MP3プレイヤ40においては、先ず、メディアドライバ41が設けられる。このメディアドライバ41は、所定のリムーバブルなメディア60を挿脱することが可能とされており、装填されたメディア60に対応してデータの読み出しが可能な構成が採られている。
このメディアドライバ41が対応するメディア60としては、例えばMP3ファイルの記録再生が可能であるかぎり、特に限定しないが、例えばフラッシュメモリなどを記録媒体としたメモリ媒体とすることが考えられる。また、例えば図1において示したようなCD−ROMであってもよいし、或いは、データ記録が可能な光磁気ディスクなどとされてもよい。
【0056】
メディアドライバ41によりメディア60から読み出されたMP3ファイルのデータは、再生信号処理部42にて所要の復調処理等が施され、メモリコントローラ43に対して出力される。そして、メモリコントローラ43の制御によりRAM44に対して一時保持される。メモリコントローラ43は、MP3デコーダ45の処理状況を監視しながら、所要のタイミングで、RAM44に保持されているデータのうちから必要なデータをMP3デコーダ45に転送する。
【0057】
MP3デコーダ45は、RAM44から転送されてくるMP3フォーマットにより圧縮されたオーディオデータについてデコード処理を施して、時系列的に連続したデジタルオーディオデータを得る。そして、このデジタルオーディオデータを、D/Aコンバータ46に対して出力する。
D/Aコンバータ46では、入力されたデジタルオーディオデータを例えばL/Rステレオのアナログオーディオ信号に変換してアンプ47に出力する。
アンプ47では、入力されたアナログオーディオ信号について増幅を行い、この場合には、ヘッドフォン端子48に出力する。ユーザは、例えばこのヘッドフォン端子に対してステレオヘッドフォンのプラグを差し込めば、ヘッドフォンにより、MP3ファイルの再生出力を音声として聴くことができることになる。
【0058】
システムコントローラ50は、当該携帯型MP3プレイヤ40全体についての制御を実行するもので、例えばCPUなどを備えて構成される。また、図示するようにして、ROM51及びRAM52を備える。
この場合にも、ROM51には、システムコントローラ50が実行すべきプログラムや、システムコントローラ50が処理実行時に利用すべき各種設定情報などが記憶されている。
RAM52は、システムコントローラ50が処理を実行する際にデータを一時保持させる作業領域として機能する。
【0059】
表示部48は、例えばLCDなどのディスプレイデバイスと、表示ドライバなどを備えて構成されるもので、システムコントローラ50の制御によって所要の表示が行われる。
操作部49は、例えば携帯型MP3プレイヤ40の筐体に表出して設けられる各種操作子からなる。この操作部49では、操作子に対して行われた操作に応じた操作情報信号をシステムコントローラ50に出力する。システムコントローラ50は、入力された操作情報信号に応じた機器の動作が得られるように、適宜所要の制御処理を実行する。また、ここでは図示していないが、例えば無線又は有線によるリモートコントローラを別体として備え、このリモートコントローラに対する操作に応じて送信されてくるコマンド信号をシステムコントローラ50が受信入力する構成を採るようにしても良い。
【0060】
また、この図6においては図示を省略しているが、メディアドライバ41によってメディア60にデータを記録可能な構成を採るようにしてもよい。そしてさらに、例えばUSBやIEEE1394などのデータインタフェイスを備えて外部とデータ送受信が可能な構成を採るようにする。
このような構成であれば、例えば上記したデータインターフェイスを介して、外部のMP3ファイル再生装置やパーソナルコンピュータなどにて再生されたMP3ファイルを受信入力し、メディア60に記録することができる。
【0061】
ここで、第1の実施の形態の再生装置として例示した据え置き型MP3プレイヤ1と、上記第2の実施の形態の再生装置として示した携帯型MP3プレイヤ40とについて、その使用目的を比較してみると次のようなことがいえる。
つまり、据え置き型MP3プレイヤ1は、高音質重視の設計が採られており、この据え置き型MP3プレイヤ1により再生出力されるオーディオ音声としても高音質が求められるということがいえる。
また、携帯型MP3プレイヤ40としては、ユーザが例えば屋外などでも気軽に音楽などを楽しむことが主目的となる。そして、据え置き型MP3プレイヤ1であれば、高音質なスピーカなどを備えたオーディオコンポーネントシステムにより聴くこともできるが、携帯型MP3プレイヤ40では、例えば高音質が得られるスピーカなどと比べれば、再生音質に限界があるイヤドライバやヘッドフォンを使用して音楽を聴くことになる。従って、携帯型MP3プレイヤ40は、据え置き型MP3プレイヤ1と比較すれば高音質再生は重視されないということがいえる。
【0062】
さらに、据え置き型MP3プレイヤ1としては、一般には商用交流電源を入力して動作する構成を採るが、携帯型MP3プレイヤ40は、バッテリにより駆動される構成を採る。従って、携帯型MP3プレイヤ40としては、できるだけ長時間にわたってバッテリ駆動できるようにすることが求められる。つまり、消費電力ができるだけ少なくなるようにすることが求められるものである。
この観点からすると、例えば高音質再生を行うためには、それだけ、MP3デコーダにおける処理負担も重くなる場合があり、それだけ消費電力が増加することにもなってくる。つまり、携帯型MP3プレイヤ40としては、高いビットレートのMP3ファイルを再生出力することによっては、デコードのための処理負担が増加して消費電力も増加し、バッテリの持続時間を短くしてしまうデメリットが生じる可能性を有している。
【0063】
このようにして、携帯型MP3プレイヤ40に関すれば、過剰な高音質再生を行ってもユーザが感じる聴感上でのメリットが少ないということと、高音質再生による処理負担がバッテリ持続時間を短縮する可能性があるということがいえる。つまり、携帯型MP3プレイヤ40によりMP3ファイルを再生出力するのにあたっては、一定以上のビットレートのMP3ファイルを再生出力することにあまり意味はなく、従って、一定以下のビットレートを再生出力するようにすることが好ましいということがいえる。
そこで、携帯型MP3プレイヤ40を再生装置とする第2の実施の形態としては、ビットレート指定範囲を一定以下のビットレートとするものである。これにより、ビットレート指定範囲外となる一定以上のビットレートのMP3ファイルについてのファイル再生は禁止されることになって、無駄な高音質のMP3ファイルを再生することによる電力消費の増加をなくすことができる。
【0064】
なお、このためにシステムコントローラ50が実行すべき処理としては、図3に示したフローチャートに準ずればよいものとされる。但しこの場合には、ビットレート指定範囲について、例えば具体的には「128Kbps以下」と設定するなど、一定以下のビットレートの値を設定することになる。また、この第2の実施の形態としても、ビットレート指定範囲については、ユーザ操作により変更設定できるように構成して良い。
【0065】
また、第2の実施の形態としても、図3に示した処理に準じて、メディア60に記録されているMP3ファイルについての再生許可/禁止が設定された後は、表示部16により表示される再生リストには、再生許可されたMP3ファイルのみが提示されるようにシステムコントローラ20が処理を実行することになる。
なお、このための処理としても、図4に示した処理に準ずればよい。
【0066】
ところで、本実施の形態において、先に図3及び図4に示した処理を実現するためのプログラムは、据え置き型MP3プレイヤ1では、ROM18に予め記憶して格納しておくものである。また、携帯型MP3プレイヤ40により、図3及び図4に準じた処理を実行させる場合であれば、そのためのプログラムが、ROM51に格納されるものである。
【0067】
あるいは、プログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、MO(Magnet Optical)ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することができる。
例えば、本実施の形態であれば、ディスク30やメディア60にプログラムを記録し、パッケージソフトウェアとして提供することができる。これにより、据え置き型MP3プレイヤ1では、ディスク30を再生してプログラムを読み出し、ROM18に記憶させることでインストールできる。携帯型MP3プレイヤ40でも、同様にして、メディアドライバ41によりメディア60に記録されたプログラムを読み出し、ROM51に記憶させることでインストールが可能となる。
また、例えばMP3ファイルなどのような圧縮オーディオデータを処理可能なアプリケーションをインストールするためのプログラムについて、例えば図3及び図4に準じた処理を実行可能なプログラムを含めた上で、各種記録媒体に記憶させておけば、本実施の形態としての動作を、汎用のパーソナルコンピュータなどにもインストールして実行させることが可能になる。
なお、プログラムは、上記のようなリムーバブルな記録媒体からインストールする他、プログラムを記憶しているサーバなどから、LAN(Local Area Network)、インターネットなどのネットワークを介してダウンロードすることもできる。
【0068】
また、本発明としては上記した各実施の形態の構成に限定されるものではない。例えば上記実施の形態においては、圧縮オーディオデータの形式として、MP3を例に挙げているが、現状及び将来的に規格化される圧縮オーディオデータ形式を対象としてもよいものである。具体例として、現状においては、MP3方式の他に、例えばATRAC(Adaptive Transform Acoustic Coding)方式が知られているが、このATRAC方式も現在は数種類のビットレートが規定されている。従って、ATRAC方式による圧縮オーディオデータを本発明に適用することも可能である。
また、本実施の形態では、再生出力の制限対象となるデータについて、圧縮オーディオデータとしているが、本発明としてはこれに限定されるものではなく、例えば圧縮ビデオデータを対象とした構成についても適用可能である。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、記憶媒体に記憶されている、ビットレートの異なる複数のデータについて、そのビットレートを検出するようにされる。そして、その検出結果に基づいて、記憶媒体に記憶される各データについての再生許可/禁止を設定するように構成される。つまり、記憶媒体に記憶されるデータのうちから、再生制限すべきデータを決定するようにしているものである。
このような構成であれば、再生装置の性能、仕様などに適合して再生出力すべきとされるビットレートのデータが選別されることになるから、再生装置の性能等に適合したデータの再生出力が自動的に行われるということになる。つまり、再生装置についての、より効率的な動作が簡便に得られることになるものである。
また、本発明としては、再生装置の機能等に応じたユーザの視聴目的に応じたビットレートのデータのみを再生出力させるようにするという選別動作が、自動的に行われることになる。
これにより、ユーザにとっては、例えば記憶媒体に記憶されている各データのビットレートを確認して、再生出力させるべきデータと、再生出力させるべきでないデータとを選別して設定するような面倒な操作、作業を行わなくとも、自分が望むビットレートのデータのみが再生出力されることになる。つまり、ある目的に従って、所要のビットレートのデータのみを再生出力させる際の利便性が向上されることにもなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態としての据え置き型MP3プレイヤの構成例を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態におけるMP3ファイルの再生許可/禁止設定動作を模式的に示す説明図である。
【図3】本実施の形態におけるMP3ファイルの再生許可/禁止設定動作を実現するための処理動作を示すフローチャートである。
【図4】MP3ファイルの再生許可/禁止設定結果に応じた再生リスト表示のための処理動作を示すフローチャートである。
【図5】MP3ファイルの1フレーム分のデータ構造を示す説明図である。
【図6】第2の実施の形態としての携帯型MP3プレイヤの構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 据え置き型MP3プレイヤ、3 光学ヘッド、12 MP3デコーダ、20 システムコントローラ、16 表示部、18 ROM、21 ストッカー、41 メディアドライバ、45 MP3デコーダ、60 メディア

Claims (16)

  1. 異なるビットレートのデータが記憶され得る記憶媒体から読み出されたデータを再生出力する再生出力手段と、
    上記記憶媒体に記憶されたデータごとについてのビットレートを検出することのできるビットレート検出手段と、
    上記ビットレート検出手段により検出されたデータごとのビットレートに基づいて、上記再生出力手段により再生出力すべきデータを制限する制御手段と、
    を備えていることを特徴とする再生装置。
  2. 上記制御手段は、所定のビットレートよりも低いビットレートのデータについての再生出力を制限する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
  3. 上記制御手段は、所定のビットレートよりも高いビットレートのデータについての再生出力を制限する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
  4. 上記制御手段が再生出力すべきデータを制限するための判断基準となるビットレートを入力操作に応じて可変設定することのできる設定手段、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
  5. 異なるビットレートのデータが記憶され得る記憶媒体から読み出されたデータを再生出力する再生出力手順と、
    上記記憶媒体に記憶されたデータごとについてのビットレートを検出することのできるビットレート検出手順と、
    上記ビットレート検出手順により検出されたデータごとのビットレートに基づいて、上記再生出力手順により再生出力すべきデータを制限する制御手順と、
    を実行するように構成されていることを特徴とする再生方法。
  6. 上記制御手順は、所定のビットレートよりも低いビットレートのデータについての再生出力を制限する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の再生方法。
  7. 上記制御手順は、所定のビットレートよりも高いビットレートのデータについての再生出力を制限する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の再生方法。
  8. 上記制御手順が再生出力すべきデータを制限するための判断基準となるビットレートを、入力操作に応じて可変設定する設定手順、
    を実行可能とされていることを特徴とする請求項5に記載の再生方法。
  9. 異なるビットレートのデータが記憶され得る記憶媒体から読み出されたデータを再生出力する再生出力処理と、
    上記記憶媒体に記憶されたデータごとについてのビットレートを検出することのできるビットレート検出処理と、
    上記ビットレート検出処理により検出されたデータごとのビットレートに基づいて、上記再生出力処理により再生出力すべきデータを制限する制御処理と、
    を再生装置に実行させるプログラム。
  10. 上記制御処理は、所定のビットレートよりも低いビットレートのデータについての再生出力を制限するように構成される、
    ことを特徴とする請求項9に記載のプログラム。
  11. 上記制御処理は、所定のビットレートよりも高いビットレートのデータについての再生出力を制限するように構成される、
    ことを特徴とする請求項9に記載のプログラム。
  12. 上記制御手段が再生出力すべきデータを制限するための判断基準となるビットレートを入力操作に応じて可変設定することのできる設定処理、
    を再生装置に実行させる請求項9に記載のプログラム。
  13. 異なるビットレートのデータが記憶され得る記憶媒体から読み出されたデータを再生出力する再生出力処理と、
    上記記憶媒体に記憶されたデータごとについてのビットレートを検出することのできるビットレート検出処理と、
    上記ビットレート検出処理により検出されたデータごとのビットレートに基づいて、上記再生出力処理により再生出力すべきデータを制限する制御処理と、
    を再生装置に実行させるプログラムが記憶されている記憶媒体。
  14. 上記制御処理は、
    所定のビットレートよりも低いビットレートのデータについての再生出力を制限する処理を再生装置に実行させるように構成されている、
    ことを特徴とする請求項13に記載の記憶媒体。
  15. 上記制御処理は、
    所定のビットレートよりも高いビットレートのデータについての再生出力を制限する処理を再生装置に実行させるように構成されている
    ことを特徴とする請求項13に記載の記憶媒体。
  16. 上記プログラムは、上記制御手段が再生出力すべきデータを制限するための判断基準となるビットレートを入力操作に応じて可変設定することのできる設定処理を含む、
    ことを特徴とする請求項13に記載の記憶媒体。
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