JP2004014054A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で高速及び低消費電力化を図った信号伝達経路を持つ半導体集積回路装置を提供する。
【解決手段】プリチャージ回路よりプリチャージされた複数の第1信号線に対して、相補の入力信号に対応した第1信号線のいずれか一方のプリチャージレベルをディスチャージさせて信号伝達が行われる信号伝達経路を備え、上記複数の第1信号線のうちいずれかの相補信号に対応した一対の信号線のディスチャージレベルを検知し、上記ディスチャージが行われる期間よりも遅いタイミングで上記プリチャージ回路を動作させるセルフリセット回路を設ける。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体集積回路装置に関し、高速での信号伝達を可能とするセルフリセット方式の信号バスを備えたものに利用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本願発明を成した後の公知例調査において、本願発明に関連するものとして(1)特開昭61−144788号公報、(2)特開平05−047180号公報、(3)A 940MHz Data−Rate 8Mb CMOS SRAM(1999 IEEE International Solid State Circuits Conference)の存在が報告された。(1)の公報では、データ出力バッファの出力を入力して一定時間経過後に読出し終了確認クロックを発生することにより、確実にデータ出力が完了した後にデータ出力線の自動プリチャージ動作を可能とする半導体記憶装置が開示されている。(2)の公報では、微小振幅の読み出し信号を増幅する増幅回路に入力する相補の入力信号の振幅レベルを比較制御において比較したり、判断したりするとともに、上記比較、判断に基づいてイコライズ,プリチャージ信号を生成して、上記増幅回路の出力信号のイコライズ,プリチャージを自動的に行う半導体メモリ装置が開示されている。(3)の文献では、バッファ回路と遅延回路及びリセット回路で構成されるセルフリセット回路によりリードデータバスをリセットするタイミングをリードデータバス信号の出力から発生させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記(1)(2)は、信号出力線側のリセットないしプリチャージを行うものであり、信号伝達線路自体のプリチャージには向けられていない。文献(3)においては、リードデータバスのセルフリセット回路は、リードデータバス配線のそれぞれに対して、バッファ回路と遅延回路及びリセット回路で構成されるセルフリセット回路を接続するものである。このため、リードデータバス配線数が多い場合、セルフリセット回路数もリードデータバス配線数に応じ多くなる。ちなみに、9ビットのリードデータを転送するデータバスでは、18個ものセルフリセット回路を必要とする。このため、かかるセルフリセット回路の配置に合わせてリートデータバスを配置することが必要となり、チップサイズを大きくしたり、消費電力を増大させたりしてしまう。さらに、遅延回路によりリセット開始タイミングとリセット期間の両方を設定するものであるためにバスサイクルの高速化には一定の限界が存在するものであることが判明した。
【0004】
この発明の目的は、簡単な構成で高速及び低消費電力化を図った信号伝達経路を持つ半導体集積回路装置を提供することにある。この発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記の通りである。プリチャージ回路よりプリチャージされた複数の第1信号線に対して、相補の入力信号に対応した第1信号線のいずれか一方のプリチャージレベルをディスチャージさせて信号伝達が行われる信号伝達経路を備え、上記複数の第1信号線のうちいずれかの相補信号に対応した一対の信号線のディスチャージレベルを検知し、上記ディスチャージが行われる期間よりも遅いタイミングで上記プリチャージ回路を動作させるセルフリセット回路を設ける。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1には、この発明に係る半導体集積回路装置の信号伝達経路の一実施例の回路図が示されている。この実施例は、回路Aで形成された信号を第1データバスBUS1を介して回路Eに伝える信号伝達経路に向けられている。回路Aは、伝達すべき相補信号MTとMBを増幅する増幅回路を含む。この増幅回路は、入力と出力とが交差接続されてラッチ回路とされるPチャネルMOSFETQ1、Q3とNチャネルMOSFETQ2、Q4からなる2つのCMOSインバータ回路と、動作制御信号SETにより上記ラッチ回路に動作電流を流すNチャネルMOSFETQ5とからなる。
【0007】
上記相補信号MTとMBは、特に制限されないが、スタティック型メモリセルから読み出されて微小信号とされる。すなわち、この相補信号MTとMBは、メモリセルが接続された相補ビット線がカラム選択スイッチ(Y選択回路)を介して伝えられた信号である。したがって、増幅回路は、メモリセルのセンスアンプとしての動作を行うものである。
【0008】
上記増幅回路の相補の増幅信号は、出力回路OB1とOB2を介してNチャネルの出力MOSFETのゲートに伝えられる。この出力MOSFETのドレインは、バス0のバスノードT、バスノードBに接続される。このバスノードT、バスノードBには、他の回路Aからの同様な出力MOSFETのドレインが共通に接続される。上記出力MOSFETは、オープンドレイン形式の出力回路であり、上記バス0においてワイヤード論理が採られる。上記第1データバスBUS1は、バス0〜バスnからなり、それぞれがトルーTとバーBの相補信号線対からなるので、信号線としては(n+1)×2本とされる。
【0009】
メモリ側ではバス0に対応した複数の回路Aのうちいずれか1つの増幅回路(センスアンプ)が信号SETにより動作状態となり、それに対応した信号TA0A,TA0Bが上記出力MOSFETを介してバス0の上記バスノードT、バスノードBに伝えられる。このとき、バス0に接続される他の回路Aでは、それぞれに対応した信号SETがロウレベルの非選択状態となり、上記信号TA0A,TA0Bに対応した信号が共にロウレベルとなり、上記出力MOSFETがオフ状態となって出力ハイインピーダンス状態にされることにより、上記バス0には上記選択された1つのメモリ側の増幅信号が伝えられるものとなる。
【0010】
残りのバス1(図示せず)からバスnからなるn対のバスにおいても上記同様な回路Aが複数個設けられる。回路Aは、上記第1データバスBUS1に対応したn+1個の回路が1組とされて、それが第1データバスBUS1に対して複数組設けられる。上記信号SETにより各組単位で動作状態となり、上記第1データバスBUS1を通してn+1ビットのデータ転送動作が行われる。
【0011】
上記第1データバスBUS1には、回路Cが設けられる。回路Cは、バス0〜バスnのそれぞれに対応して設けられ、中継増幅回路及びプリチャージ回路から構成される。プリチャージ回路は、バス0〜バスnのトルーT,バーBの各信号線のうち、バス0において代表として例示的に示されているように電源電圧との間に設けられるPチャネルMOSFETMP2、MP4により構成される。中継増幅回路は、バス0において代表として例示的に示されているようにCMOSインバータ回路INV1,INV2により構成される。このCMOSインバータ回路INV1,INV2の出力信号は、バス0のトルーT,バーBの各信号線と電源電圧との間に設けられるPチャネルMOSFETMP3とMP5のゲートに帰還される。
【0012】
MOSFETMP3とMP5は、バスノードT,Bのプリチャージレベルを維持させるために設けられる。それ故、MOSFETMP3とMP5は、前記出力MOSFETにより、バス0等のバスノードT又はBのうちいずれか一方をディスチャージさせるとき、オン状態にされたMOSFETによりバスノードT又はBがロウレベルに引き抜かれるよう小さなコンダクタンスしか持たないようにされる。言い換えるならば、上記センスアンプの増幅動作によってオフ状態にされた出力MOSFETによりフローティング状態にされるバスノードB又はTがリーク電流等によって低下してしまうのを補う程度の電流供給能力しか持たないようにされる。つまり、信号伝達期間において、バス0のバスノードB又はTがプリチャージレベルにされたとき、インバータ回路INV1,0が出力信号がロウレベルとなり、上記PチャネルMOSFETMP5又はMP3をオン状態にしてプリチャージレベルを維持させる。
【0013】
上記のようなn+1個のプリチャージ回路及び中継増幅回路に対して、言い換えるならば、第1データバスBUS1に対して1つの回路Dが設けられる。この回路Dは、上記複数の中継増幅回路のうちの1つの回路、例えばバス0に対応した中継増幅回路INV1,INV2の出力信号を受けて、上記プリチャージ回路を構成するMOSFETQMP2,MP4のゲートに供給されるリセット信号RESを形成するリセット制御回路を構成する。
【0014】
上記リセット制御回路Dは、n+1対からなる第1データバスBUS1のうちの1つのバス0のトルーT又はバーBのディスチャージ信号に対応した中継増幅出力に応答し、上記バス0のディスチャージ期間に対応した遅延時間を遅延回路DLYにより形成し、かかる遅延時間の経過後にプリチャージ回路を動作させるリセット信号RESを形成する。特に制限されないが、パルス生成回路は、上記遅延回路DLYの出力信号を受けて、上記プリチャージ期間に対応したパルスを形成し、上記リセット信号RESのアクティブ期間(プリチャージ期間)の制御を行う。
【0015】
この実施例では、回路Eは第1データバスBUS1のバス0のトルーT及びバーBに対応したものが代表として例示的に示されているように、ドレインが第2データバスBUS2に接続された二対のMOSFETQ8,Q9及びQ6,Q7から構成される。上記第1データバスBUS1の中継増幅回路INV1,INV2の出力信号は、上記第2データバスBUS2に設けられる2つのMOSFETQ8,Q9のうちの一方のMOSFETQ8とQ6ゲートに供給される。これらきMOSFETQ8とQ6と対とされるMOSFETQ9とQ7のゲートには、上記第1データバスBUS1と同様なデータバスからの転送信号が伝えられる。
【0016】
それ故、回路Eは、それを中心にして左右に分配された2つの第1データバスBUS1の伝達信号のワイヤードオア論理を第2データバスBUS2に出力させる。つまり、回路4は、第1データバスBUS1に設けられる出力MOSFETと同じ動作を行うようにされる。それ故、図示しないが、必要に応じて第2データバスBUS2においても、上記回路C及びDのようなプリチャージ回路及び中継増幅回路と、共通化されたリセット制御回路が設けられて第1データバスBUSのセルフリセット回路が構成される。
【0017】
図2には、この発明に係る信号伝達経路の動作を説明するための波形図が示されている。回路Aにおいて、SET信号がハイレベルになると、上記センスアンプとしての増幅回路が動作状態となり、入力されたメモリセルからの微小読み出し信号MT,MBを増幅して、最初の読み出しでは例えば相補信号のうちの一方の信号TA0Tはハイレベルに、TA0Bはロウレベルのままとする。
【0018】
この信号TA0Tのハイレベルによりバス0のバスノードTがハイレベルからロウレベルにディスチャージされる。このバスノードTのロウレベルへのディスチャージを受けて、インバータ回路INV1の出力信号がハイレベルに変化する。INV1の出力信号のハイレベルを受けて、回路Dのノアゲート回路の出力信号がハイレベルからロウレベルに変化し、遅延回路DLYでの遅延時間の経過後にリセット信号RESをハイレベルからロウレベルに変化させる。この信号RESのロウレベルにより、プリチャージ回路のPチャネルMOSFETMP2,MP4等がオン状態となり、第1データバスBUS1の全てのバス0〜バスnをハイレベルにプリチャージする。
【0019】
上記インバータ回路INV1の出力信号がハイレベルにより回路EのMOSFETQ8がオン状態となり、第2データバスのバス出力(A)をロウレベルに引き抜くというディスチャージ動作を行うことにより、第1データバスBUS1の信号が第2データバスBUS2に伝達される。
【0020】
回路Aにおいて、SET信号が再びハイレベルになると、上記センスアンプとしての増幅回路が動作状態となり、入力されたメモリセルからの微小読み出し信号MT,MBを増幅して、2回目の読み出しでは例えば相補信号のうちの他方の信号TA0Bをハイレベルに、TA0Tはロウレベルのままとする。
【0021】
この信号TA0Bのハイレベルによりバス0のバスノードBがハイレベルからロウレベルにディスチャージされる。このバスノードBのロウレベルへのディスチャージを受けて、インバータ回路INV2の出力信号がハイレベルに変化する。INV2の出力信号のハイレベルを受けて、回路Dのノアゲート回路の出力信号がハイレベルからロウレベルに変化し、遅延回路DLYでの遅延時間の経過後にリセット信号RESをハイレベルからロウレベルに変化させる。この信号RESのロウレベルにより、プリチャージ回路のPチャネルMOSFETMP2,MP4等がオン状態となり、第1データバスBUS1の全てのバス0〜バスnをハイレベルにプリチャージする。
【0022】
上記インバータ回路INV2の出力信号がハイレベルにより回路EのMOSFETQ6がオン状態となり、第2データバスのバス出力(B)をロウレベルに引き抜くというディスチャージ動作を行うことにより、第1データバスBUS1の信号が第2データバスBUS2に伝達される。
【0023】
この実施例のようある1本のバス(ここではバス(0)の中継出力(INV1,INV2)の出力信号のオア論理をとり、この出力を遅延回路DLYにより遅らせ、第1データバスBUS1のバス(0)〜(n)のプリチャージ回路(リセット回路)を構成するPチャネルMOSFETMP2,MP4等の入力信号RESとする。このような構成にすることにより、オートリセット回路Dは、上記バス0〜バスnからなるn+1対の第1データバスBUS1に対して1個となり、セルフリセット回路部分の面積を低減でき、遅延回路で消費する動作電流も1/2(n+1)となる。
【0024】
この実施例のセルフリセット回路は、前記のような回路Cと回路Dで構成される。回路Cは、インバータ回路のような増幅回路と、プリチャージMOSFET及びプリチャージレベルを維持するための小さなサイズのMOSFETで構成されるために、(n+1)×2本からなる第1データバスを高密度に半導体基板上に形成することができる。回路Dは、上記n+1個からなる回路Cに対して1つ回路で共通化できるので、上記第1データバスを高密度配置に影響を与えない。これにより、回路の簡素化と低消費電力化を図った信号伝達経路を得ることができる。
【0025】
上記のように第1データバスBUS1を高密度に配置することによって、温度、デバイス性能、電源電圧等の条件により出力されるタイミングの変動も小さくすることができる。このため、リセット制御回路により1つのバスを代表としてリセット信号RESを形成して、第1データバスBUS1の全バス0〜nのプリチャージを行うようにしても、実質的には何ら問題なくプリチャージ動作を実施することが可能になるものである。
【0026】
図3には、この発明に係る信号伝達経路に設けられるリセット制御回路の一実施例の回路図が示されている。同図は、図1の回路Dに対応している。ノアゲート回路NORは、前記図1の実施例のように第1データバスBUS1の中の1、例えばバス0に設けられた中継増幅回路INV1,INV2の出力信号を受けて、いずれか一方のハイレベル(論理1)への変化を検出する。このノアゲート回路NORの出力側にはインバータ回路N1が設けられ、上記ノアゲート回路NORとともに論理和(OR)回路を構成する。
【0027】
上記論理和出力は、遅延回路DLYを構成する2つの直列形態に接続されたインバータ回路N2、N3により遅延される。この遅延時間により、リセット開始タイミング調整が行われる。厳密には、ナンドゲート回路NAND及びインバータ回路N5の遅延時間も含まれるが、素子サイズ等の設定により上記インバータ回路N2、N3の遅延時間に対して、ナンドゲート回路NAND及びインバータ回路N5の遅延時間は無視できるものと理解されたい。
【0028】
上記遅延回路DLYの出力信号は、パルス幅調整のためのインバータ回路N4に伝えられる。上記インバータ回路N4は、遅延回路DLY’として動作し、その遅延信号を上記ナンドゲート回路NANDの他方の入力に伝える。この結果、図4の波形図(A)に示すように、バスノード(T)がロウレベルにディスチャージされ、それに対応して前記中継増幅回路INV1の出力信号がハイレベル(論理1)になってから、遅延回路DLYでの遅延時間の経過後にリセット信号がロウレベルに変化し、上記遅延回路DLY’の遅延時間の経過の後にリセット信号がハイレベルに変化する。
【0029】
上記リセット信号がロウレベルに変化するのは、例えばバスノード(T)がディスチャージされてから前記遅延回路DLYの遅延時間で決まり、ロウレベルのアクティブレベルを維持してバスノードのリセット(プリチャージ)を行う期間は、上記遅延回路DLY’により設定されるものである。上記遅延回路DLY’とナンドゲート回路NAND及びインバータ回路N5によりパルス生成回路が構成され、上記遅延回路DLYの遅延信号が論理1になってから、遅延回路DLY’の遅延信号が同じく論理1になるまでの間、言い換えるならば、遅延回路DLYの遅延回路DLY’の遅延時間に相当するパルス幅にされたリセット信号RESが形成される。
【0030】
上記パルス生成回路が無い場合には、図4(B)に示すように、上記遅延回路DLYの遅延時間により、上記リッセト開始タイミング及びバスノードリセット期間の両方が一律に決まってしまう。上記第1データバスBUS1のディスチャージ期間は、図1の実施例では上記セット信号SETのパルス幅で決まり、上記第1データバスBUS1での信号伝達時間及びそれを受けるラッチ回路等の動作を考慮して比較的長い時間に設定されている。上記のようなディスチャージ期間に、上記プリチャージ動作を開始すると、誤ったデータが伝えられたりプリチャージMOSFETMP2、MP4と上記第1データバスBUS1をディスチャージさせる出力MOSFETとの間で直流電流を流すなどの不都合が生じる。このため、上記遅延回路DLYの遅延時間は、ワーストケースを考慮した比較的長い時間に設定される必要がある。そして、かかる遅延回路DLYの遅延時間がそのままバスノードリセット期間になるので上記図4(B)のような構成ではサイクル時間が長くなってしまう。
【0031】
これに対して、バスノードリセット期間では、ディチャージされたバスノードT又はBを電源電圧のようなハイレベルにプリチャージさせる時間でよく、プリチャージMOSFETMP2、MP4に流す電流をバスの寄生容量等を考慮して極く短い時間にすることができる。この実施例では、このことに着目して、前記のようなパルス生成回路を設けることにより、上記データバスで決まるバスサイクルを上記リセット開始タイミングでの遅延時間DLYと、バスノードのリセット期間DLY’で決まる短い時間にすることがきる。
【0032】
この実施例では、前記のようにリセット開始タイミングをリセットタイミング調整用の遅延回路DLYで決まり、バスノードリセット期間はパルス幅調整用の遅延回路DLY’で決まる。このため、サイクル時間に影響を与えないように独立したタイミング設計が可能となり、バスサイクルの短縮化、言い換えるならば、動作の高速化が可能になるものである。
【0033】
図5には、この発明が適用されたスタティック型RAM(以下、SRAMという)の一実施例のチップ構成図が示されている。この実施例のSRAMは、メモリアレイがチップの縦横中央部に設けられる周辺回路により大きく4つに分割される。上記4つに分割されたメモリアレイは、その1つが代表として図6及び図7によって例示的に示されている。同図においてチップの長手方向を横方向(左右方向)とし、短手方向を縦方向(上下方向)として以下に説明する。
【0034】
図6には、縦方向に大きく4つのメモリブロックに分割されてなるメモリアレイの上側の2つのメモリブロックとそれに対応した周辺回路が示されている。上側の2つのメモリブロックには、全体として左右に大きく2分割されている。左半分においては、回路Aに対応してメモリセルアレイが設けられる。回路Aは上下のメモリブロックのそれぞれにおいて、9個が1つの組を成しており全部で8ヶ(組)、8ヶ(組)の16ヶ(組)設けられる。上記8ヶずつの回路Aは、回路Eを挟んで8ヶずつに分けられる。
【0035】
上下のメモリブロックにおいて、回路Aの対応するもの同士が横方向に延長される第1データバスBUS1を構成する9対のバス0〜バス8にそれぞれ接続される。つまり、同図において横方向に延長されている9対の信号線が第1データバスを構成する。1本のバスT及びBには、それぞれ上記8ヶの対応する出力MOSFETのドレインが接続される。
【0036】
上記左右に分割された2つの第1データバスのそれぞれに対応して回路Cがそれぞれ設けられ、9個の回路Cに対して1個の回路Dが設けられてリセット信号を形成する。回路Eは、左右に分割された上記第1データバスに対応した2組の回路Cの出力信号を受けて、縦方向に延長される第2データバスBUS2に出力信号を送出する。つまり、メモリブロックの右半分においても、上記左半分とミラー反転された構成で、上記2分割された他方の第1データバス及び回路C及びDがそれぞれ設けられ、これら左右中央部に回路E及び第2データバスBUS2が設けられる。
【0037】
図7には、上記4つのメモリブロックに分割された下側の2つのメモリブロックとそれに対応した周辺回路及び出力回路が示されている。下側の2つのメモリブロックは、前記図6と同様な構成にされる。つまり、前記同様に全体として左右に大きく2分割されている。回路A、回路C及び回路Dと第1データバス、回路Eと第2データバスが設けられる。図6の第2データバスBUS2は、そのまま下側に延長されて図7の第2データバスBUS2と接続される。
【0038】
上記第2データバスBUSは、チップ中央部に設けられる回路Jに入力される。この回路Jの出力信号は、横方向に延長される信号線を介して中央部に設けられる回路Fに入力される。回路Fは、上記左右に分割された第2データバスBUS2に対応して設けられる上記回路Jの左右出力信号T,Bを受けて、チップ中央部に設けられる出力回路に向けて9ビットの信号を出力する。
【0039】
図8には、上記回路Fの一実施例の回路図が示されている。回路Fは、ナンドゲート回路により構成されたラッチ回路と、その入力部に設けられたゲート回路から構成される。ゲート回路は、ナンドゲート回路とインバータ回路の直列回路からなり、論理0のオア入力ゲート回路としての動作を行う。つまり、左右の入力信号T,Bは、後述する回路Jにより形成されるものであり、非選択のメモリブロックの出力信号がハイレベル(論理1)とされる。それ故、選択メモリブロックの信号のうちロウレベル(論理0)により、ナンドゲート回路からなるラッチ回路のセット/リセット動作が行われるものである。
【0040】
上記ラッチ回路を構成する2つのナンドゲート回路の相補の入力信号、言い換えるならば、上記論理0のオア入力ゲート回路の出力信号が、前記回路Dに供給されて前記同様にリセット信号RESを発生させ、第2データバスBUS2のセルフリセット動作を行うものである。この第2データバスBUS2においても、前記第1データバスBUS1と同様に同じ場所に配置されるため、バス(0)〜(n)の信号伝播遅延も動作条件(デバイス、温度など)にかかわらずほぼ同じ遅延時間となる。このため、代表のバス配線からリセット信号を発生させて共通に使用しても、本来のセルフリセット回路の特徴である動作条件の応じリセット信号発生タイミングの自動調整機能は失われずタイミングずれによる不具合も生じない。
【0041】
図9には、上記回路Jの一実施例の回路図が示されている。回路Jは、基本的には前記回路Cと同様である。それ故、第2データバスに設けられるPチャネルMOSFETMP2〜MP5及び中継増幅回路INV1,INV2は、前記回路Cと同じ回路記号が用いられる。ただし、中継増幅回路にはインバータ回路INV3,INV4が追加されて2つのインバータ回路により正相増幅を行うようにされる。ただし、第2データバスのプリチャージレベルを維持するために設けられるPチャネルMOSFETに帰還信号を形成するのは、前記回路Cと同じく前段のインバータ回路INV1,INV2で形成された反転増幅信号が用いられる。
【0042】
このように中継増幅回路において正相増幅動作を行うことにより、プリチャージレベルとされた第2データバスの信号はハイレベルとして出力され、ディスチャージされたバスの信号がロウレベルとして出力される。つまり、非選択の第2データバスBUS2において全信号がハイレベル(論理1)となり、前記図8の回路Fでは、選択側の第2データバスから伝えられるT又はBのロウレベルの入力に応答してラッチ回路がセット/リセットの動作を行うものとされる。
【0043】
上記のように1つのメモリブロックに対しリードデータバスを2分割することにより配線長が低減され、第1データバスBUS1の寄生容量が低減され、信号伝達速度(ディスャージ/プリチャージ)の高速化が可能になる。そして、上記のような論理和により選択されたデータバスの信号が自動的に出力側に伝えられる構成は、次のような欠陥救済回路を簡素化することができる。
【0044】
図10には、この発明に係るSRAMのY系欠陥回路の一実施例のバス構成図が示されている。メモリブロックは、前記実施例のようにブロックAとブロックBのように大きく2分割される。それぞれのブロックAとBにおいて、第1データバスBUS1が左右に2分割され、中央部に回路C,D,Eが設けられて第2データバスBUS2へと導かれる。上記第1データバスBUS1は、バス0T/Bないしバス8T/Bの9対の信号線により構成され、メモリブロック全体では2組ずつ4等分に分割される。
【0045】
この実施例では、メモリブロックにおいて、冗長メモリアレイはブロックB側にのみ設けられ、それに対応して救済回路もブロックB側にのみ設けられる。同図においては、冗長メモリアレイがないブロックAの救済を行う例が示されており、かかるブロックAの救済にブロックB側の冗長メモリアレイが用いられる。例えば、冗長メモリアレイは、2I/Oの救済が可能とされる。同図では、メモリブロックAのデータバス0と1に対応したビット線に欠陥が存在する場合、その救済にブロックBの冗長メモリアレイのビット線が使用される。
【0046】
上記のようなビット線不良を含むブロックAからの読み出し動作において、ブロックAに対応したバス0、1は非選択状態にされる。そして、ブロックBの冗長メモリアレイが救済回路により選択されてブロックBのバス0と1に接続される。これにより、ブロックBではバス0と1が救済IOとして選択され、残りの3T/B〜8T/Bに対応したバスは非選択とされる。
【0047】
上記のような論理和構成の信号伝達経路、回路C−回路E−回路J−回路F−出力回路の経路により、ブロックA,B関係なく選択状態にされた信号が自動的に選ばれて出力される。つまり、ブロックA,Bにおいて非選択のバスはプリチャージ状態を維持しており、選択バスのディスチャージに対応した信号のみが第1データバスBUS1、第2データバスBUS2を通して出力回路に導かれるものである。したがって、非選択のブロックBにおいても冗長メモリアレイを救済回路によりバス0、1に接続させるだけで、冗長メモリアレイの信号を上記のような経路で出力させることができる。また、選択側のブロックAでは、欠陥ビット線に対応したバス0T/B、1T/Bをプリチャージ状態に維持させることにより、その出力を停止させることができる。
【0048】
図11には、この発明に係るSRAMのY系欠陥回路の一実施例のバス構成図が示されている。同図においては、上記図10と同じY系欠陥救済回路により、冗長メモリアレイがあるブロックBの救済を行う場合の例が示されている。この例では、ブロックBにおいてバス0と1に対応したビット線に欠陥が存在する場合には、救済回路がブロックBの欠陥ビット線に代えて冗長メモリアレイのビット線をバス0と1に接続する。第1データバスBUS1は、バス0T/Bと1T/Bが救済IOとされるだけであり、通常動作と同じくかかる救済IOを含めてブロックBの第1データバスBUS1が選択されて第2データバスBUS2及び回路JとFを介して出力回路に導かれる。
【0049】
図12には、この発明に係るSRAMのY系欠陥回路に向けたブロックAに対応した第1データバスの一実施例の回路図が示されている。同図においては、回路Bは、前記回路Aの出力信号を受けるオープンドレインの出力MOSFETを示している。前記図10の欠陥救済の例では、ブロックAに対応した第1データバスBUS1に設けられる回路Dが、バス0又は1の信号を受けてリセット信号RESを形成する場合には、リセット信号RESが発生されないという問題が生じる。
【0050】
このような問題を回避するために、ブロックAに対応した回路Dは、2IO救済の場合にはそれより1つ多い3IOに対応したバス、例えばバス0〜2からの信号を受けるように構成される。つまり、ノアゲート回路NORが3個設けられ、上記2つのバス0〜2からの信号を受けるようにするものである。これにより、ブロックBでの救済が行われる前記図10のようにブロックAにおいても、バス2からの信号によりリッセト信号RESを形成することができる。
【0051】
図13には、この発明に係るSRAMのY系欠陥回路に向けたブロックBに対応した第1データバスの一実施例の回路図が示されている。前記図10の欠陥救済の例では、救済回路によりバス0T/B〜8T/BのいずれかがブロックAの欠陥ビット線の救済に用いられてもブロックBの回路Dではリセット信号RESを形成する必要がある。そこで、冗長メモリアレイに対応した出力回路B’を構成するMOSFETのドレインを第1データバス0T/Bないし8T/Bのいずれかに接続可能とするMOSスイッチが設けられて、欠陥救済切替回路1と2が構成される。
【0052】
同図の例のようにバスス0T/Bが用いられる場合、それに対応したMOSスイッチのゲートに選択信号が供給される。上記出力回路B’による第1データバスのバス0T又はBのディチャージ信号がインバータ回路及びノアゲート回路を通して回路Dの入力される。他の欠陥救済切替回路2からも同様な信号が形成されて上記回路Dに入力される。回路Dは、ブロックB自身からの冗長メモリアレイを含むバス0を代表とする信号も受け、リセット信号RESを発生させる。
【0053】
これにより、ブロックB側の回路Dでは、ブロックBからの冗長メモリアレイを含んだ選択動作では、常にバス0〜8が選択状態になるので、1つを代表させた信号でリセット信号RESを発生させる。また、ブロックAの救済にブロックBの冗長メモリアレイが使用された場合でも、上記欠陥救済切替回路1と2からの信号に応答して、リセット信号RESを発生させることができる。
【0054】
図14には、この発明に係るSRAMの第1データバスの他の一実施例の回路図が示されている。この実施例では、回路Dが左右に分割された第1データバスBUS1の両方に用いられる。このため、回路Dには回路Eを挟んで両側に配置される1つのバスからの信号を受ける2つのノアゲート回路が設けられる。回路Dで形成されたリセット信号RESは、上記回路Eを挟んで両側に設けらられる回路Cに対して共通に供給される。これにより、回路の簡素化が図られるものとなる。
【0055】
図15と図16には、この発明が適用されたSRAMのメモリブロックとそれに対応した周辺回路の他の一実施例の構成図が示されている。図15と図16は、前記図6と図7の変形例であり、図5に示したチップ構成における1つのメモリアレイに対応している。
【0056】
図15は、上側の2つのメモリブロックとそれに対応した周辺回路が示されており、前記図6と同様に全体として左右に大きく2分割されている。左半分においては、回路Aに対応してメモリセルアレイが設けられる。回路Aは上下のメモリブロックのそれぞれにおいて、9個が1つの組を成しており全部で8ヶ(組)、8ヶ(組)の16ヶ(組)設けられる。上記8ヶずつの回路Aは、回路Eを挟んで8ヶずつに分けられる。
【0057】
上下のメモリブロックにおいて、回路Aの対応するもの同士が横方向に延長される第1データバスBUS1を構成する9対のバス0〜バス8にそれぞれ接続される。つまり、同図において横方向に延長されている9対の信号線が第1データバスを構成し、1本のバスT及びBには、それぞれ上記8ヶの対応する出力MOSFETのドレインが接続される。
【0058】
上記左右に分割された2つの第1データバスのそれぞれに対応して回路Cがそれぞれ設けられ、9個の回路Cに対して1個の回路Dが設けられてリセット信号を形成する。回路Eは、左右に分割された上記第1データバスに対応した2組の回路Cの出力信号を受けて、縦方向に延長される第2データバスBUS2に出力信号を送出する。メモリブロックの右半分においても、上記左半分とミラー反転された構成で、上記2分割された他方の第1データバス及び回路C及びDがそれぞれ設けられ、これら左右中央部に回路E及び第2データバスBUS2が設けられる。
【0059】
図16は、上記4つのメモリブロックに分割された下側の2つのメモリブロックとそれに対応した周辺回路及び出力回路が示されている。下側の2つのメモリブロックは、前記図15と同様な構成にされる。つまり、前記同様に全体として左右に大きく2分割されている。回路A、回路C及び回路Dと第1データバス、回路Eと第2データバスが設けられる。図15の第2データバスBUS2は、そのまま下側に延長されて図16の第2データバスBUS2と接続される。
【0060】
上記第2データバスBUSは、チップ中央部に設けられる回路Hに入力される。この回路Hの出力信号は、横方向に延長される信号線を介して中央部に設けられる回路Gに入力される。回路Gは、上記左右に分割された第2データバスBUS2に対応して設けられる上記回路Hの左右出力信号T,Bを受けて、チップ中央部に設けられる出力回路に向けて9ビットの信号を出力する。
【0061】
図17には、上記回路Gの一実施例の回路図が示されている。回路Gは、基本的には前記図7の回路Fと同様であり、ナンドゲート回路により構成されたラッチ回路と、その入力部に設けられたゲート回路から構成される。ゲート回路は、ナンドゲート回路とインバータ回路の直列回路からなり、論理0のオア入力ゲート回路としての動作を行う。つまり、左右の入力信号T,Bは、後述する回路Hにより形成されるものであり、非選択のメモリブロックの出力信号がハイレベル(論理1)とされる。それ故、選択メモリブロックの信号のうちロウレベル(論理0)により、ナンドゲート回路からなるラッチ回路のセット/リセット動作が行われるものである。
【0062】
上記ラッチ回路を構成する2つのナンドゲート回路の相補の入力信号、言い換えるならば、上記論理0のオア入力ゲート回路の出力信号のそれぞれが、前記回路Dと同様な回路に供給されて前記同様に2通りのリセット信号1と2を発生させ、第2データバスBUS2のバスT/Bのそれぞれセルフリセット動作を行うものである。
【0063】
図18には、上記回路Hの一実施例の回路図が示されている。回路Hは、基本的には前記回路Jと同様である。第2データバスに設けられるPチャネルMOSFETMP2〜MP5及び中継増幅回路INV1,INV2は、前記回路Cと同じ回路記号が用いられる。ただし、中継増幅回路には前記回路Jと同様にインバータ回路INV3,INV4が追加されて2つのインバータ回路により正相増幅を行うようにされる。そして、プリチャージ用のPチャネルMOSFETのゲートには、前記回路Gで形成された2つのリセット信号1と2がそれぞれ供給される。
【0064】
この実施例では、ディスチャージされたバスに対応して形成されたリセット信号1又は2が、かかるディスチャージされたバスをリセット(プリチャージ)させるように発生させられる。このようにバスT又はBのうちの一方のみに対応してリセット信号1又は2が形成される。この構成は、リセッ動作が不必要なバスT又はBに対応したプリチャージMOSFETのゲートに印加される電圧のみしか変化しないから、その分低消費電力とすることができる。
【0065】
この発明においては、本数を限定した特定のバスの出力をリセット又はイコライズ信号として用いることで回路素子数を低減でき、全てのバスに対してリセット制御回路を設けるものに比べて回路面積及び消費電流の低減が可能となる。また、リセット開始時間とデータバスリセット期間をそれぞれ独立してタイミング設計することが可能となり、バスサイクルの短縮化が可能になる。
【0066】
Y系欠陥救済回路においては、冗長メモリセルアレイがメモリブロック右側にのみ配置し、それを両方に利用できるようにすることにより、効率的な救済が可能になるものである。そして、冗長メモリセルアレイが存在する側と存在しない側の2通りのバスができるが、欠陥救済時には救済回路からリセットパルスを作ることで解決される。また、冗長メモリセルアレイがない側(ブロックA)は救済本数+1対のバス出力からリセット信号を作ることにより、いずれか最低でも1つのバスは必ず動作するのでリセット動作を保証することができる。冗長メモリセルアレイがある側(ブロックB)は通常時は特定のバス1対から、救済時には救済回路からそれぞれリセット信号を作る。これにより、通常時/欠陥救済時ともにバスのリセットが可能となる。
【0067】
以上本発明者よりなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本願発明は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、回路Aはスタティック型メモリセルが設けられたメモリアレイからの読み出し信号を増幅するものの他、レジスタやROM等のようなメモリ回路、あるいはプロセッサや論理回路等で形成された信号を出力するもの、あるいはこれらの回路の組み合わせであってもよい。この場合、バスに接続される複数の回路Aのうち、1つ回路が選択されるようにすればよい。この発明は、複数ビットの単位でデータを転送させる信号バスを持つ各種半導体集積回路装置に広く利用することができる。
【0068】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下記の通りである。プリチャージ回路よりプリチャージされた複数の第1信号線に対して、相補の入力信号に対応した第1信号線のいずれか一方のプリチャージレベルをディスチャージさせて信号伝達が行われる信号伝達経路を備え、上記複数の第1信号線のうちいずれかの相補信号に対応した一対の信号線のディスチャージレベルを検知し、上記ディスチャージが行われる期間よりも遅いタイミングで上記プリチャージ回路を動作させるセルフリセット回路を設けることにより、回路面積及び消費電流の低減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る半導体集積回路装置の信号伝達経路の一実施例を示す回路図である。
【図2】この発明に係る信号伝達経路の動作を説明するための波形図である。
【図3】この発明に係る信号伝達経路に設けられるリセット制御回路の一実施例を示す回路図である。
【図4】図3のリセット制御回路の動作を説明するための波形図である。
【図5】この発明が適用されたSRAMの一実施例を示すチップ構成図である。
【図6】図5のメモリアレイの上側の2つのメモリブロックとそれに対応した周辺回路の回路構成図である。
【図7】図5のメモリアレイの下側の2つのメモリブロックとそれに対応した周辺回路及び出力回路の回路構成図である。
【図8】図7の回路Fの一実施例を示す回路図である。
【図9】図7の回路Jの一実施例を示す回路図である。
【図10】この発明に係るSRAMのY系欠陥回路の一実施例を示すバス構成図である。
【図11】この発明に係るSRAMのY系欠陥回路の一実施例を示すバス構成図である。
【図12】この発明に係るSRAMのY系欠陥回路に向けたブロックAに対応した第1データバスの一実施例を示す回路図である。
【図13】この発明に係るSRAMのY系欠陥回路に向けたブロックBに対応した第1データバスの一実施例を示す回路図である。
【図14】この発明に係るSRAMの第1データバスの他の一実施例を示す回路図である。
【図15】図5のメモリアレイの上側の2つのメモリブロックとそれに対応した周辺回路の他の回路構成図である。
【図16】図5のメモリアレイの下側の2つのメモリブロックとそれに対応した周辺回路及び出力回路の他の回路構成図である。
【図17】図16の回路Gの一実施例を示す回路図である。
【図18】図16の回路Hの一実施例を示す回路図である。
【符号の説明】
Q1〜Q7…MOSFET、MP2〜MP5…PチャネルMOSFET、OB1,OB2…出力回路、BUS1…第1データバス、BUS2…第2データバス、A〜G…回路、DLY,DLY’…遅延回路、N1〜N5…インバータ回路、NOR…ノアゲート回路、NAND…ナンドゲート回路、INV1〜INV4…インバータ回路(中継増幅回路)。

Claims (8)

  1. 複数からなる相補信号が伝えられる複数の第1信号線と、
    上記複数の第1信号線にそれぞれ設けられた複数のプリチャージ回路と、
    上記第1信号線のプリチャージ電圧を相補の入力信号に対応していずれか一方をディスチャージさせて伝達信号を形成する信号出力回路と、
    上記複数の第1信号線のうちいずれかの相補信号に対応した一対の信号線のディスチャージレベルを検知し、上記ディスチャージ期間よりも遅いタイミングで上記複数のプリチャージ回路を動作させるセルフリセット回路とを備えてなることを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 請求項1において、
    上記複数の第1信号線の伝達信号をそれぞれ受ける反転増幅回路と、この反転増幅回路の出力信号を受け、それに対応した上記第1信号線のレベルがプリチャージレベルのときにプリチャージレベルに維持するよう動作する正帰還MOSFETとを更に備え、
    上記セルフリセット回路は、上記反転増幅回路の出力信号を受けるものであることを特徴とする半導体集積回路装置。
  3. 請求項2において、
    上記セルフリセット回路は、上記伝達信号のディスチャージ期間よりも遅いタイミングでのプリチャージ動作を開始させる遅延回路と、上記遅延回路の遅延信号を受けて上記プリチャージ期間を設定するパルス生成回路とを備えるものであることを特徴とする半導体集積回路装置。
  4. 請求項3において、
    上記出力回路は、オープンドレインの第1MOSFETから構成され、
    上記反転増幅回路の出力信号は、オープンドレインの第2MOSFETのゲートに供給され、
    上記第2MOSFETのドレインは、上記第1信号線が延長される第1方向とは直交する第2方向に向かう第2信号線に接続されるものであることを特徴とする半導体集積回路装置。
  5. 請求項4において、
    上記第1信号線には、複数の第1MOSFETのドレインが接続されてワイヤード論理が採られ、
    上記第2信号線には、複数の第2MOSFETのドレインが接続されてワイヤード論理が採られるものであることを特徴とする半導体集積回路装置。
  6. 請求項5において、
    上記第1信号線は、同じ方向に延長される一方の第1信号線と他方の第1信号線の組が設けられ、
    上記第2MOSFETは、上記一方の第1信号線に対応したものと、他方の第1信号線に対応したもののドレインが共通接続された上記第2信号線に伝えられるものであることを特徴とする半導体集積回路装置。
  7. 請求項6において、
    上記一方の第1信号線に設けられる第1MOSFETは、複数の正規MOSFETからなり、
    上記他方の第1信号線に設けられる第1MOSFETは、複数の正規MOSFETと冗長MOSFETからなり、
    上記冗長MOSFETは、上記一方の第1信号線に設けられる正規MOSFETの救済にも用いられるものであり、
    上記他方の第1信号線に設けられるセルフリセット回路は、所定の冗長信号により上記第1信号線が選択されたときもに動作させられるものであることを特徴とする半導体集積回路装置。
  8. 請求項6において、
    上記第2信号線の相補信号が伝えられるそれぞれ、プリチャージ回路及びそれに対応したセルフリセット回路が設けられるものであることを特徴とする半導体集積回路装置。
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