JP2004014045A - ライブラリー装置及び記録媒体カセットの移動管理方法 - Google Patents
ライブラリー装置及び記録媒体カセットの移動管理方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004014045A JP2004014045A JP2002167445A JP2002167445A JP2004014045A JP 2004014045 A JP2004014045 A JP 2004014045A JP 2002167445 A JP2002167445 A JP 2002167445A JP 2002167445 A JP2002167445 A JP 2002167445A JP 2004014045 A JP2004014045 A JP 2004014045A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recording medium
- unit
- cassette
- storage
- tape cassette
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Indexing, Searching, Synchronizing, And The Amount Of Synchronization Travel Of Record Carriers (AREA)
- Management Or Editing Of Information On Record Carriers (AREA)
- Automatic Tape Cassette Changers (AREA)
- Automatic Disk Changers (AREA)
Abstract
【解決手段】カセット棚9のスロット12からI/Eポートへテープカセットの搬送を指定されると、実際には搬送してなくても、搬送したことにして、そのスロット12にあるテープカセットはI/Eポートにあることとして扱う。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は新規なライブラリー装置に関し、特に、カセット棚に収容された多数の記録媒体カセット、例えば、テープカセット、光ディスクカセット等より任意の記録媒体カセットを選択して、ドライブにデータの記録や再生を行わせることのできるライブラリー装置に関する。また、記録媒体カセットの移動管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンピュータ装置において種々の情報処理を行うにあたって、大量のデータを扱う場合には、サーバ内のデータをバックアップしておくことが必要となっている。バックアップは、一般的に「コンパクトディスク(CompactDisc)」(登録商標)などの光ディスクや光磁気ディスクを記録媒体として用いて行われているが、これら光ディスク等に記録しきれないほどの大量のデータを扱う場合には、いわゆる「8ミリビデオ」(登録商標)用のテープカセットが記録媒体として用いられている。一本のテープカセットの記録容量は、50GB(ギガバイト)乃至100GB程度である。
【0003】
なお、テープカセットは、必要なデータにアクセスするのに時間がかかる。そのため、通常頻繁に使用されるデータのみを光ディスクに記録しておき、一方、あまり使用されないデータも含む全てのデータをテープカセットに記録しておくことが行われている。
【0004】
このようなデータのバックアップにも有用な装置として、複数のテープカセットを収納し、これらテープカセットから任意のテープカセットを選択して情報信号の記録再生を行う、いわゆる「データライブラリー」と呼ばれる記録再生装置(以下、ライブラリー装置と記す)が提案されている。
【0005】
このライブラリー装置は、複数本のテープカセットを収容する収容機構と、テープカセットに対する記録再生を行う記録再生部と、収容機構と記録再生部との間のテープカセットの搬送を行う搬送機構とを有して構成されている。
【0006】
ところで、ライブラリー装置の前記収容機構に外部からテープカセットを装填したり、収容機構から外部にテープカセットを取り出したりする場合には、テープカセットを例えば100個以上のように多量に収容しているタイプのライブラリー装置にあってはI/E(In/Eject)ポートを備えているのが一般的である。カセット排出機構として取り出しポートと投入ポートが備えられている構成である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、テープカセットの収容数が100個未満のような中型以下のライブラリー装置にあっては、前記I/Eポートがコストアップを招く虞がある。
【0008】
しかし、前記I/Eポートを有さないライブラリー装置は、媒体(テープカセット)交換用のドア(挿脱口)があるだけであり、媒体を交換する場合は、装置を一旦停止する必要がある。
【0009】
特に、データ格納中に媒体がいっぱいになり、外部から媒体を補給する際には、I/Eポートがないライブラリー装置は、一旦動作を停止する必要があるため、再度データを格納しなおすなどの手間がかかる。
【0010】
本発明は、前記実情に鑑みてなされたものであり、コストアップを招くことなく、I/Eポートを装備したのと同等の機能を備えることのできるライブラリー装置の提供を目的とする。
【0011】
本発明は、ライブラリー装置にあって記録媒体カセットを装填、取り出すときに、コストアップを招くことなく、I/Eポートを装備したのと同等の機能を備えさせることのできる記録媒体カセットの移動管理方法の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るライブラリー装置は、前記課題を解決するために、外筐体と、鉛直軸を中心として水平面内で回動操作可能な回動部材と、この回動部材の周囲部に配設され記録媒体を収容する複数の収容部とを有して構成されて、前記外筐体内の前方側に位置して配設され、複数の記録媒体を収容する収容機構と、前記外筐体のフロントパネルに設けられ、この外筐体の前方側からの前記収容機構の複数の収容部のうち前方側に位置するものに対する記録媒体カセットの装填及び取り出しを可能とする挿脱口と、記録媒体カセットにデータを記録し、または、記録媒体カセットよりデータを再生する記録再生部と、前記収容機構の後方側に位置して配設され、収容機構の複数の収容部のうち後方側に位置するものと、記録再生部との間で記録媒体を搬送する搬送機構と、前記収容機構、前記記録再生部及び前記搬送機構が接続され、これらを制御する制御回路部とを備え、前記記録媒体カセットの取り出しや投入の指示に対して、前記収容機構の複数の収容部の絶対番地を仮想番地に置き換える。
【0013】
また、本発明に係る記録媒体カセットの移動管理方法は、前記課題を解決するために、外筐体と、鉛直軸を中心として水平面内で回動操作可能な回動部材と、この回動部材の周囲部に配設され記録媒体を収容する複数の収容部とを有して構成されて、前記外筐体内の前方側に位置して配設され、複数の記録媒体カセットを収容する収容機構と、前記外筐体のフロントパネルに設けられ、この外筐体の前方側からの前記収容機構の複数の収容部のうち前方側に位置するものに対する記録媒体カセットの装填及び取り出しを可能とする挿脱口と、記録媒体カセットにデータを記録し、または、記録媒体カセットよりデータを再生する記録再生部と、前記収容機構の後方側に位置して配設され、収容機構の複数の収容部のうち後方側に位置するものと、記録再生部との間で記録媒体カセットを搬送する搬送機構と、前記収容機構、前記記録再生部及び前記搬送機構が接続され、これらを制御する制御回路部とを備えてなるライブラリー装置における前記記録媒体カセットの移動を管理する記録媒体カセットの移動管理方法であって、前記記録媒体カセットの装填や取り出しが指示されたときには、前記収容機構の複数の収容部の絶対番地を仮想番地に置き換えることにより記録媒体カセットの移動を管理する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。この実施の形態は、記録媒体カセットとしてテープカセットを使用するライブラリー装置である。テープカセットは、いわゆる「8ミリビデオ」(登録商標)用のテープカセットであって、一本の記録容量が、50GB(ギガバイト)乃至100GB程度である。
【0015】
このライブラリー装置は、I/E(in/eject)ポートを備えていない。しかし、あたかも仮想的にI/Eポートを備えているかのようにふるまい、例えば棚からI/Eポートへのテープカセットの搬送を指定されると、実際には搬送しなくても搬送したかのように動作する。
【0016】
このため、ライブラリー装置は、図1を用いて後述するように、外筐体5と、収容機構(カセット棚9)と、挿脱口24と、記録再生部(ドライブ8)と、搬送機構10と、制御回路部69とを備え、記録媒体カセット(テープカセット)の装填及び取り出しの指示に対して、カセット棚9の複数の収容部(ケース12)の絶対番地(スロット番号)を仮想番地(仮想スロット番号)に置き換える。なお、このライブラリー装置の動作については後述する。
【0017】
先ず、ライブラリー装置の全体構成について説明する。
このライブラリー装置は、基本ユニットを有し、この基本ユニットは、図1及び図2に示すように、複数のテープカセットを収容する収容機構となるカセット棚9と、テープカセットに対するデータの記録再生を行う記録再生部となるドライブ8と、カセット棚9に対応する位置及びドライブ8に対応する位置の間を移動操作可能となされ、これらカセット棚9及びドライブ8間でテープカセットを搬送する搬送機構10とを有して構成されている。これらカセット棚9、ドライブ8、搬送機構10は、外筐体5内に収納されている。また、外筐体5内には、カセット棚9、ドライブ8及び搬送機構10が接続され、これらを制御する制御回路部69が設けられている。
【0018】
この制御回路部69は、システムコントローラ及びメカニズムコントローラからなり、メカニズムコントローラにより後述するカセット棚9のモータ16及び搬送機構10の各モータ30,45,54を制御するとともに、システムコントローラによりコネクタ74を介してドライブ8を制御する。
【0019】
制御回路部69は、システムコントローラによって本発明の記録媒体カセットの移動管理方法の具体例を実行する。そして、記録媒体カセット(テープカセット)の装填及び取り出しの指示に対して、カセット棚9の複数の収容部(ケース12)の絶対番地(スロット番号)を仮想番地(仮想スロット番号)に置き換える。これにより、ライブラリー装置は、I/E(in/eject)ポートを備えていなくても、あたかも仮想的にI/Eポートを備えているかのようにふるまう。詳細についは後述する。
【0020】
また、システムコントローラには、後述するMICアンテナ77、バーコードリーダ78及びカセットイン検出センサ86が接続されており、それぞれからの検出信号が送られる。カセットイン検出センサ86は、フロントパネル5dに設けられた挿脱口24からテープカセットが挿入されたときに、このテープカセットの存在を光学的に検出するものである。
【0021】
さらに、システムコントローラは、外筐体5のフロントパネル5dに設けられたLCD表示部62が、コネクタ72を介して接続されており、このLCD表示部62における表示内容を制御する。
【0022】
また、システムロントローラは、後述する増設ユニット3,4内の制御回路部及び外部のホストコンピュータ87に接続され、これら制御回路部及びホストコンピュータ87との間で情報信号の授受を行う。
【0023】
また、外筐体5内には、図2に示すように、搬送機構10の移動をガイドする第1のガイド部材となる一対のラックピラー26が設けられている。このライブラリー装置は、この基本ユニットだけでも使用することができるが、一対のラックピラー26に図13に示すように、第2のガイド部材となるラックピラーを継ぎ足して上方に延長するとともに、後述の図15に示すように、基本ユニット2に対し、一、または、二以上の増設ユニット3,4を結合させて使用することができる。すなわち、このライブラリー装置は、最下段に基本ユニット2を設置し、複数の増設ユニット3,4を上段に設置して基本ユニット2に結合させて使用することができる。
【0024】
基本ユニット2に増設ユニット3を結合させる場合には、図16に示すように、基本ユニット2の外筐体5と、増設ユニット3の外筐体5とを結合させる。各ユニット2,3の外筐体5は、後述するように、各ユニット2,3の構成部品を収容しているものである。
【0025】
各ユニット2,3の外筐体5同士の結合は、まず、それぞれの外筐体5の側面に4本のネジで結合された接続板6を取り外し、次に、図17に示すように、重ね合わせた外筐体5どうしを橋渡しするように接続板6を配置し、この接続板6に再び4本のネジをねじ込むことによって行う。このような結合を繰り返すことにより、例えば、5つの外筐体5を結合すると、図15に示すように、基本ユニット2と4台の増設ユニット3,4からなるライブラリー装置が構成される。
【0026】
基本ユニット2の外筐体5の上面部及び下面部、増設ユニット3,4の外筐体5の上面部及び下面部には、相互に対応する位置に透孔が形成されている。この透孔は、外筐体5同士を結合する前の状態では、それぞれ蓋7によって閉蓋されている。そして、外筐体5同士を結合させるときには、基本ユニット2の外筐体5の上面部の蓋7と、最上段の増設ユニット4の外筐体5の下面部の蓋7と、他の増設ユニット4の外筐体5の上面部及び下面部の蓋7を取り外し、透孔を介して、各外筐体5の内部を連通させる。このように連通された部分は、後述するように、搬送機構10が移動するための空間となる。
【0027】
次に、ライブラリー装置の基本ユニットについて説明する。
基本ユニットは、図1、図2及び図3に示すように、外筐体5の内部に、記録媒体となるテープカセットにデータを記録し、または再生させるための記録再生部となるドライブ8と、テープカセットを収容する収容機構となるカセット棚9と、このカセット棚9とドライブ8との間でテープカセツトを搬送するための搬送機構10とを収容して構成されている。
【0028】
外筐体5は、図2に示すように、一体に形成された底板5a,背面板5b,側板5cと、前面を覆うフロントパネル5dと、側面の開口部を覆う補助板5eと、図14に示す天井板5fとで構成される。この外筐体5は、横幅が19インチ(約48.26cm)、高さが2U(1Uは約44.45mm、2Uは約88.9mm)となされて構成されている。
【0029】
この外筐体5のフロントパネル5dには、この外筐体5の前方側からカセット棚9の複数の収容部であるケース12のうち前方側に位置するものに対するテープカセットの装填及び取り出しを可能とする挿脱口24が設けられている。挿脱口24は、フロントパネル5dに設けられたシャッタにより、開閉可能となされている。シャッタは、図5に示すように、フロントパネル5dの背面部に設けられたモータにより、複数のギヤを介して移動操作されて、挿脱口24を開閉する。また、このフロントパネル5dには、液晶表示装置(LCD)からなるLCD表示部62が設けられている。
【0030】
そして、フロントパネル5dは、図6に示すように、外筐体5に対して着脱可能となされている。このフロントパネル5dは、側方部分のネジ70を外すことによって、容易に取り外すことができる。シャッタを移動操作するモータ及びLCD表示部62は、外筐体5内に設けられた制御回路部(コンピュータ装置)69に対し、フロントパネル5dの側方側位置に設けられた端子71及び外筐体5内のコネクタ72を介して接続されている。フロントパネル5dを取り外したときには、このコネクタ72において、モータ及びLCD表示部62と制御回路部69との接続は切断される。この端子71及びコネクタ72においては、アース(グランド)端子が他の端子よりも長くなされており、端子71をコネクタ72から抜くときにはアース端子が最後に外され、コネクタ72に差し込むときにはアース端子が最初に接続されるようになっている。
【0031】
次にドライブ(記録再生部)について説明する。基本ユニットにおいては、図3、図5及び図10に示すように、一対のドライブ8が、外筐体5の底板5a上の略々中央位置に配置されている。すなわち、これらドライブ8は、外筐体5内において、後述するカセット棚9の下方側に位置して配設されている。これらドライブ8は、データをテープカセットに記録し、また、テープカセットよりデータを再生する。
【0032】
また、これらドライブ8は、図7に示すように、接続基板73及びコネクタ74を介して、制御回路部69に対して接続されている。これらドライブ8は、図3に示すように、テープカセットの着脱がなされる前面部を外筐体5の後方側に向けており、外部機器との接続がなされる接続部を外筐体5の前方側に向けている。これらドライブ8の接続部には、図7に示すように、接続基板73が接続されている。この接続基板73には、ドライブ8の側方に位置するコネクタ74が取付けられている。このコネクタ74は、ドライブ8の前後方向への移動によって抜き差しされる。
【0033】
また、ドライブ8には、前方側に向けて、延長部材75及び把手76が取付けられている。後述するドライブの交換においては、ドライブ8は、図7及び図8に示すように、把手76を前方側に引き出すことにより、延長部材75とともに、外筐体5の前方側に引き出されることができる。
【0034】
次に、カセット棚(収容機構)について説明する。カセット棚9は、図2乃至図4及び図10に示すように、鉛直軸を中心として水平面内で回転操作可能な回動部材となるテーブル11と、このテーブル11の周囲部に配設されテープカセットを収容する複数の収容部となるケース12とを有して構成され、外筐体5内の前方側に位置し、各ドライブ8の上方に配設されている。このカセット棚9は、各ケース12内にテープカセットを収容保持することができ、複数のテープカセットを収容保持する。
【0035】
テーブル11は、図4に示すように、円形の支持部11aと載置部11bとを有して構成されている。載置部11bは、支持部11aの外側にリング状に形成され、支持部11aよりも低くなっている。図2に示すように載置部11bの上面部には、テープカセット67を収容するためのケース12が、上下2段に一体的に結合されている。この実施の形態では、載置部11b上の8箇所に等角度間隔で8組のケース12が設けられている。これらのケース12は、いずれも放射方向の外側へ向かって開口され、この開口された側より、テープカセットの挿脱が可能となっている。
【0036】
このテーブル11は、図3及び図5に示すように、外筐体5の底板5aの上面に取付板13を介して下端部を接合された鉛直軸(回動軸)14によって、この鉛直軸の軸回りに回動可能に支持されている。すなわち、この鉛直軸14には、外形寸法の大きいセンターギヤ15が、回転自在に設けられている。このセンターギヤ15の上面には、テーブル11における支持部11aの下面が一体に結合されている。外筐体5の底板5a上には、モータ16が取り付けられている。このモータ16の出力軸は、歯車17を介して、センターギヤ15に連動連結されている。すなわち、モータ16が駆動することにより、歯車17及びセンターギヤ15を介して、テーブル11が回動操作される。
【0037】
所定の回転位置でテーブル11を止めるために、歯車17と一体の回転板18aと、エンコーダ18と、位置センサ19とが設けられている。また、図11に示すように、回転するテーブル11上のケース12内から、遠心力によってテープカセットが落下しないように、外筐体5の底板5a上には、テーブル11の外周部を覆うようにして、一対のフェンス21が取付金具20を介して取り付けられている。これらフェンス21は、ケース12内のテープカセットとの隙間が僅かとなるように設置されている。外筐体5の前面側からケース12の内部ヘテープカセットを挿脱し、また、カセット棚9の背面側から搬送機構10により挿脱して下方側のドライブ8に搬送するために、カセット棚9の前面側および背面側は、図2に示すように、フェンス21が存在しない外ゲート22及び内ゲート23となされている。外筐体5のフロントパネル5dの挿脱口24は、外ゲート22に対応する位置に形成されている。挿脱口24からは、上下に重ねられた2つのケース12のいずれについても、テープカセットの挿脱を行うことができる。LCD表示部62は、挿脱口24の横に設けられている。
【0038】
次に、搬送機構について説明する。外筐体5内には、図2、図3及び図10に示すように、カセット棚9及びドライブ8の後方側に位置して、カセット棚9の複数のケース12のうち後方側に位置するものとドライブ8との間でテープカセットを搬送する搬送機構10が配設されている。以下、搬送機構10の構造を、昇降台、スライド台、進退台、クランプ手段に分けて説明する。
【0039】
昇降台については以下の通りである。図9及び図10に示すように、搬送機構10は、昇降台(移動台)25と、昇降台25を上下方向へ案内する第1のガイド部材となる一対のラックピラー26とで構成される。図9に示すように、ラックピラー26は、内側溝26a,26bとの間にラック部26cを有し、ラック部26cの一方側にはラック26dおよび転がり面26eを有し、反対側にはV溝26fを有する。
【0040】
また、ラックピラー26の上下両端には、水平方向へ突出する結合部26gがそれぞれ形成されている。それぞれのラックピラー26は、底板5aの貫通孔(連通部)63(図11参照)を閉塞する蓋7の下方から結合部26gへねじ込んだネジにより、蓋7の部分に立設されている。一方、ラックピラー26の上部は天井板5fの貫通孔63(図14参照)を閉塞する蓋7の上方からねじ込んだネジにより蓋7に結合される。
【0041】
昇降台25をラックピラー26に沿って昇降自在に案内するための構成を以下に説明する。昇降台25の左右の側部には、図9に示すように、転がり面26eを転がる一対のガイドローラ27が、回転自在に取り付けられている。一方、昇降台25の左右の側部には、V溝26fの内部を転がることにより昇降しながら昇降台25の左右方向での位置決めを行うガイドローラ28が回転自在に取り付けられている。昇降台25は、2組のガイドローラ27,28によってラック部26cを挾むことにより、左右方向での位置決めがなされる。
【0042】
次に、昇降台25を駆動するための構造を説明する。図9に示すように、昇降台25には、回転自在に連結軸29が設けられ、この連結軸29の両端には、左右のラック26dに噛み合うピニオン68が一体に結合されている。昇降台25の片側には、モータ30が取り付けられている。このモータ30の出力軸に結合されたウォーム歯車31は、連結軸2削こ固着されたハスバ歯車32に噛み合っている。昇降台25には、昇降台25の位置を検出するためのエンローダ65が取り付けられている。エンローダ65の回転板66は、歯車60を介して連結軸29に連動連結されている。
【0043】
次にスライド台について説明する。昇降台25の上には、左右方向へ移動自在にスライド台33が設けられている。このスライド台33の前方側には、ガイドを兼ねる連結軸29が、一対のスライド軸受34を介して挿通され、スライド台33の背面側に固定された一対のスライド受け35には、昇降台25上のガイドロッド36が挿通されている。スライド台33は、連結軸29及びガイドロッド36に沿って、左右方向ヘスライド自在になっている。
【0044】
次に、スライド台33を駆動するための構造を説明する。昇降台25の後方側には、ラック37が一体に取り付けられている。ガイドロッド36は、このラック37の下方に取り付けられている。スライド台33には、モータ38が取り付けられている。このモータ38の出力軸に結合された駆動歯車39は、ラック37に噛み合っている。また、駆動歯車39と一体の回転板40と、この回転板の回転数を検出するエンローダ41が設けられている。
【0045】
次に、進退台について説明する。スライド台33の上には、内ゲート23あるいはドライブ8へ向かって進退自在となされた進退台42が設けられている。すなわち、スライド台33の左右には、一対のガイドロッド43が、両端を固着されて、前後方向へ配置されている。この一対のガイドロッド43は、進退台42の左右の軸受部42aに挿通されている。そして、進退台42は、前後方向へ進退自在になっている。
【0046】
次に、進退台42を駆動するための構造を説明する。スライド台33の右側には、ラック44が一体に取り付けられている。進退台42の右側には、モータ45が取り付けられている。このモータ45の出力軸に結合された駆動歯車46は、ラック44に噛み合っている。また、駆動歯車46と一体の回転板47と、この回転板の回転数を検出するエンコーダ48が設けられている。
【0047】
クランプ手段については以下の通りである。進退台42の上には、テープカセットをクランプするためのクランプ手段49が設けられている。クランプ手段49の構成を以下に説明する。このクランプ手段49においては、一対のピッカー50,51が、進退台42に立設した固定軸52、53を介して回動自在に支特されている。それぞれのピッカー50,51は、L字型に形成され、それぞれの外端部の内側には、テープカセットの側面の凹部に嵌り込む爪50a,51aが形成されている。進退台42の上には、モータ54が取り付けられている。このモータ54の出力軸に結合されたウォーム55は、ウォームホイール56に噛み合っている。このウォームホィール56の偏心した位置には、ピン57が立設されている。そして、一端にピン57が回動自在に挿通された「く」の字形のレバー58が設けられている。この「く」の字形のレバー58の他端には、ピン59が立設されている。このピン59は、ピッカー50,51の内端部を、回動自在に支特している。そして、ピッカー50,51の外端部を閉じる方向へ付勢するために、これらピッカー50,51間に亘ってバネ60が設けられている。また、スライド台33上でピッカー50,51が進退して通過したことを検出する一対の通過センサ64が、スライド台33上のガイドロッド43の近傍に固定されている。
【0048】
次に、増設ユニットについて説明する。このライブラリー装置においては、前述したように、基本ユニット2に、一、または、二以上の増設ユニット3,4の結合が可能となされている。増設ユニット3,4は、図11に示すように、複数のテープカセットを収容する収容機構であるカセット棚9と、このカセット棚9が接続されこのカセット棚9を制御する制御回路部と、第1のガイド部材となる一対のラックピラー26に連続されこの増設ユニット3,4のカセット棚9に対応する位置への搬送機構10の移動をガイドする第2のガイド部材となる一対のラックピラー26とを有する。
【0049】
そして、このライブラリー装置において、基本ユニット2だけではテープカセットを収容するケース12の数が足りない場合には、カセット棚9の増設が必要になり、増設ユニット3,4が増設される。また、上下方向へ多くの増設ユニットを増設すると、最上段の増設ユニット4から最下段の基本ユニット2のドライブ8までテープカセットを搬送するのに時間が長くかかる場合があり、上段のほうにもドライブが欲しい場合がある。
【0050】
このため、増設ユニットとしては、カセット棚9のみを外筐体の内部に有するもののみならず、ドライブ8のみを外筐体の内部に有するものや、カセット棚9とドライブ8との双方を外筐体5の内部に有するもの(つまり、基本ユニット2と同じもの)の3種類が考えられ、それぞれの増設ユニットには、基本ユニット2に結合したときに、結合した外筐体5間で基本ユニット2の搬送機構10を機能させるための搬送空間が設けられている。
【0051】
図15に示す増設ユニット3は、図11に示すように、外筐体5の内部に、上述した基本ユニット2のカセット棚9と同様に、2段重ねのケース12が設けられたカセット棚9と、カセット棚9の下に図示しない一対のドライブ8とを有して構成されている。これらについては、基本ユニット2と同一である。そして、基本ユニット2における搬送機構10の昇降台25が、増設ユニット3の内部でも昇降して、テープカセットを搬送できるように、搬送空間61が設けられている。そして、この増設ユニット3には、昇降台25を昇降させるための図示しない第2のガイド部材となる一対のラックピラー26が付属している。
【0052】
次に、図15に示す最上段の増設ユニット4について説明する。この増設ユニット4は、図12に示すようにドライブを備えず、その厚み分だけカセット棚9のケース12を増やし、ケース12を4段重ねにしたものである。この増設ユニット4は、図11に示した増設ユニット3と同様に、テープカセットを搬送するための搬送空間61を有するとともに、昇降台25を昇降させるための図示しない第2のガイド部材となる一対のラックピラー26が付属している。
【0053】
この増設ユニット4においては、ケース12が4段重ねになっいることから、挿脱口24の大きさもケース12を4段重ねた高さに対応する大きさになっている。なお、増設ユニット3,4については、LCD表示部62が省略されている。
【0054】
次に、基本ユニットと増設ユニットとの結合部について説明する。上述したように、各ユニット2,3,4のそれぞれの外筐体5における底板5aおよび天井板5fには、相互に対応する位置に、図14に示すように、貫通孔63が形成されている。そして、上述したように、図15に示すそれぞれの外筐体5は、貫通孔(連通部)63の部分で相互に連通している。このため、それぞれの外筐体5における搬送空間61は、互いにつながった状態になっている。
【0055】
基本ユニット2に増設ユニット3,4を結合する場合には、搬送空間61の部分に、増設ユニット3,4の数に対応する数だけ、ラックピラー26を増設し、上方へ延長させる。すなわち、基本ユニット2に増設ユニット3,4を結合するにあたっては、図13に示すように、ラックピラー26の結合部26g同士を図示しないネジにより結合し、基本ユニット2よりも上方へ、ラックピラー26を突出させて延長させる。
【0056】
増設ユニット用のラックピラー26の長さ寸法は、外筐体5の高さ寸法と同一になっており、基本ユニット2用のラックピラー26の長さ寸法は、外筐体5の高さ寸法より少し短い。図13に示す状態から、図15に示すように、増設ユニット3,4の外筐体5を順次重ねて相互に結合させ、最後に、最上段の増設ユニット4の天井板5fに蓋7を取付けたあとで、この蓋7の上から最上段のラックピラー26の結合部26gにネジをねじ込めば、最上段のラックピラー26は、蓋7に結合される。これにより、基本ユニット2の昇降台25は、最上段の増設ユニット4内までに亘って昇降できることになる。
【0057】
また、基本ユニット2内の制御回路部69は、この基本ユニット2に結合された各増設ユニット3,4内の制御回路部と、外筐体5の背面部において、ケーブルを介して接続される(「RS232C」接続)。制御回路部同士がこのように接続されているので、基本ユニット2内の制御回路部69は、結合された増設ユニット3,4の数や、どのような種類の増設ユニットが何段目に結合されているかを判別することができる。
【0058】
そして、このライブラリー装置においては、基本ユニット2内の制御回路部69は、基本ユニット2に一以上の増設ユニット3,4が結合されている場合においては、搬送機構10の昇降台25が基本ユニット2内にあるときには、この基本ユニット2における位置基準点に基づいて搬送機構10のスライド台33及び進退台42の位置及び動作を制御し、搬送機構10の昇降台25が増設ユニット3,4内にあるときには、この増設ユニット3,4における位置基準点に基づいて、搬送機構10のスライド台33及び進退台42の位置及び動作を制御する。
【0059】
各ユニット2,3,4における位置基準点は、各ユニット2,3,4の底板5a上に設けられ、各ユニット2,3,4におけるドライブ8及びカセット棚9の位置の基準となっている。したがって、制御回路部69が搬送機構10のスライド台33及び進退台42の位置及び動作を各ユニット2,3,4における各位置基準点に基づいて制御することにより、結合されたラックピラー26同士の間に若干の位置ずれがあっても、スライド台33及び進退台42は、各ユニット2,3,4において、ドライブ8及びカセツト棚9に対して正確な位置に制御されることとなる。
【0060】
この位置基準点は、図18に示すように、搬送機構10のスライド台33及び進退台42の移動操作の原点と、カセット棚9における各ケース12の高さ位置について設けられている。スライド台33及び進退台42の移動操作の原点については、それぞれを所定の方向に移動させたときに、底板5a上に設けられた位置基準点を示す部材80に突き当たったときの位置として検出することができる。また、カセット棚9における各ケース12の高さ位置については、底板5a上に設けられた位置基準点を示す部材81におけるスリット82の位置として検出することができる。
【0061】
基本ユニット2に増設ユニット3,4を結合させるときには、制御回路部の電源は遮断している。そして、各ユニット2,3,4の結合が完了した後、制御回路部の電源を投入したときには、基本ユニット2内の制御回路部69は、図19に示すように、これら各ユニット2,3,4のそれぞれの位置基準点80,82を検出して記憶するイニシャライズ処理を実行する。
【0062】
このイニシャライズ処理を行うには、基本ユニット2の制御回路部69は、図20のフローチャートに示すように、まず、ステップst17において、基本ユニット2に結合された増設ユニット3,4の制御回路部と通信して、結合された増設ユニット3,4の個数を識別して記憶する。
【0063】
次に、ステップst18において、基本ユニット2の制御回路部69は、基本ユニット2及び各増設ユニット3,4それぞれについての位置基準点を検出し、記憶する。この各ユニット2,3,4についての位置基準点の検出は、各ユニット2,3,4内に搬送機構10の昇降台25を移動させ、各ユニット2,3,4ごとに、スライド台33及び進退台42を位置基準点を示す部材に突き当てるとともに、各ユニット2,3,4ごとに、位置基準点を示す部材におけるスリットの位置を検出することによって行う。
【0064】
制御回路部69は、このようなイニシャライズ処理が完了すれば、以後は、記憶されている各ユニット2,3,4ごとの位置基準点に基づいて、各ユニット2,3,4ごとに、搬送機構10のスライド台33及び進退台42の位置及び動作を制御することができる。
【0065】
なお、電源投入時にこのようなイニシャライズ処理を行わずに、まず、基本ユニット2についての位置基準点を検出して記憶しておき、その後、搬送機構10の昇降台25が増設ユニット3,4内に移動されたときに、その増設ユニット3,4についての位置基準点を検出して記憶するようにしてもよい。
【0066】
ところで、基本ユニット2の制御回路部69と搬送機構10との間は、図21に示すように、複数の導線が並列されて絶縁部材によって接合されて長尺帯状に形成されたフラットケーブル83を介して接続されている。
【0067】
このフラットケーブル83は、長手方向の略々中央部分において二つに折り曲げられるとともに、この折り曲げ部分の近傍において折り曲げ保持部材84によって挟持されている。そして、このフラットケーブル83は、搬送機構10の昇降台25が増設ユニット3,4内に移動されたときには、図22に示すように、基本ユニット2の制御回路部69とこの搬送機構10との間の距離に応じて、折り曲げ部分を中心とした両端側聞の角度が可変される。
【0068】
したがって、このライブラリー装置においては、所定の数までの増設ユニットの増設においては、基本ユニット2の制御回路部69と搬送機構10との間を接続するフラットケーブル83を交換する必要がない。
【0069】
折り曲げ保持部材84は、合成樹脂材料によりモールド成型されたものであって、図23に示すように、フラットケーブル83の両端側聞が開かれるときに、このフラットケーブル83によって押圧される部分が、フラットケーブル83の主面部に平行で長手方向に直交する軸回りの円筒面形状となされている。フラットケーブル83は、折り曲げ部分を中心とした両端側聞の角度を拡げられたときにも、折り曲げ保持部材84の円筒面形状の部分85に当接するので、断線の危険を生じさせるようなストレスを受けることがない。
【0070】
なお、フラットケーブル83は、折り曲げ部分において、図24に示すように、円弧状に屈曲されていることとしてもよい。また、折り曲げ保持部材は、可撓性を有する材料により形成してもよい。
【0071】
ところで、このライブラリー装置は、前述したようにI/E(In/Eject)ポートを備えていない。このI/Eポートを有さないライブラリー装置は、テープカセットのカセット棚への装填、あるいは取り出し、つまり交換用に、シャッタにより開閉可能とされる挿脱口24を備えるだけである。従来であれば、このようなライブラリー装置にて、テープカセットを交換する場合は、装置を一旦停止する必要があった。特に、データ格納中に媒体容量がいっぱいになり、外部からテープカセットを補給する際には、I/Eポートがないため、一旦動作を停止する必要があった。このため、テープカセット補給後に再度データを格納しなおす必要があり、いわゆるインベンタリーチェックを要することになる。このインベンタリーチェックは、収容するテープカセットの本数に比例する時間を要する。
【0072】
そこで、本実施の形態のライブラリー装置では、I/E(in/eject)ポートを備えていなくとも、カセット棚の各ケースへのテープカセットの装填及び取り出しの際には、あたかも仮想的にI/Eポートを備えているかのようにふるまう。
【0073】
なお、カセット棚のケースの開口を、テープカセットの収容のための挿入口ということでスロットと記す。
【0074】
ここからは、本実施の形態のライブラリー装置がカセット棚の各スロットへのテープカセットの装填及び取り出しの際に、あたかも仮想的にI/Eポートを備えているかのようにふるまうために実行するテープカセットの移動を管理する方法について説明するが、先ず、ライブラリー装置が基本的に行う、カセット棚へのテープカセットの装填及び取り出し、テープカセットをカセット棚からドライブへの装填するためのテープカセットの取り出し、テープカセットのドライブへの搬送について説明しておく。
【0075】
テープカセットをカセット棚9へ装填したり取り出したりしたい場合、オペレータはフロントパネル5d上の挿入ボタンあるいは取り出しボタンを押す。すると、基本ユニット2、または、増設ユニット3,4のいずれかのカセット棚9のスロット12が選択され、選択された選択スロット12が、挿脱口24と対応する外ゲート22の位置へ来るまで、テーブル11が回転操作される。そこで、オペレータは、挿脱口24より、スロット12の内部ヘテープカセットを挿入し、あるいは、テープカセットを取り出す。このとき、本実施の形態のライブラリー装置は、前記テープカセットの移動管理方法に従ってあたかも1/Eポートを備えているかのようにふるまう。詳細は後述する。
【0076】
テーブル11の回転は、以下のようにして行われる。図5のモータ16が回転すると、その回転力が歯車17を介してセンターギヤ15に伝わり、センターギヤ15と一体のテーブル11が回転する。テーブル11を回転させた後の停止の際の位置決めは、エンコーダ18と位置センサ19とによって行われる。
【0077】
テープカセットに対する記録または再生を行う場合、オペレータは選択ボタンと記録ボタンまたは再生ボタンを押す。すると、選択されたテープカセットがドライブ8まで搬送される。ドライブ8は、この実施の形態においては、基本ユニット2と増設ユニット3とに、それぞれ2台ずつ設けられており、選択されたテープカセットのスロット12に一番近いドライブ8が選択される。例えば、最下段の基本ユニット2の上段のテープカセットが選択され、基本ユニット2の前面から見て左側のドライブ8が選択された場合は、以下のようになる。
【0078】
テープカセットが選択されると、図10に示すように、選択されたテープカセットが内ゲート23と対応する位置となるまで、テーブル11が回転されて停止する。一方、それと同時に、搬送機構10の昇降台25が、内ゲート23へ向かって移動する。すなわち、以下のようにして移動する。図9において、モータ30が回転し、その回転力がウォーム歯車31,ハスバ歯車32,連結軸29を介して一対のピニオン68に伝わり、一対のピニオン68がラック26dを転がる。そして、エンコーダ65により位置検出が行われると、モータ30の回転が停止して、昇降台25の上昇が停止する。その後、モータ38が回転すると、駆動歯車30がラック37上を転がるので、スライド台33がガイドロッド36及び連結軸29に沿って移動する。そして、エンコーダ41により位置検出が行われると、モータ38の回転が停止して、スライド台33の移動が停止する。その後、モータ45が回転すると、駆動歯車46がラック44上を転がるので、進退台42が一対のガイドロッド43に沿って前進し、ピッカー50,51がスロット12の内部に挿入される。そして、一対の通過センサ64の間をピッカー50,51が通過したことと、エンコーダ48による位置検出が行われると、モータ45の回転が停止して、進退台33の移動が停止する。その後、モータ54が回転すると、ウォーム55によりウォームホイール56が回転し、ウォームホイール56上の偏心位置にあるピン57が円を描くので、一端にピン57が挿入された「く」の字形のレバー58の一端が後退する。このとき、バネ60の付勢力も作用してピッカー50,51が閉じ、爪50a,51aの部分がスロット12の内部のテープカセットの両側面の凹部に入り込み、テープカセットがピッカー50,51によりクランプされる。
【0079】
テープカセットがクランプされた状態で、上述と逆の動きにより進退台42が後退すると、テープカセットがケース12から取り出される。
【0080】
この状態から、昇降台25が上述とは反対に2段だけ降下して図10の状態になった後に、スライド台33が右へ(前面から見て左へ)向かって移動する。これにより、スライド台33は、目的のドライブ8と対向するので、進退台42が前進し、クランプされているテープカセット67がドライブ8の内部に挿入される。その後、モータ54が上述とは逆の方向へ回転すると、バネ60の付勢力に抗して一対のピッカー50,51が開き、テープカセット67がピッカー50,51から離れてドライブ8の中に装填される。その後、進退台42が後退し、ドライブ8へのテープカセット67の搬送が終了する。
【0081】
テープカセットに対する記録または再生が終了すると、テープカセットは、ドライブ8から、元のカセット棚9のスロット12に収納される。この場合の各部の動きは、テープカセットをスロット12から取り出してドライブ8に挿入する場合の上述した動きと反対の動きとなる。
【0082】
以上に説明した基本的な搬送動作にしたがって、ここからは、仮想I/Eポートにカセット棚の特定のスロットを割り付けないで実行されるテープカセットの移動管理方法と、仮想I/Eポートに特定のスロットを割り付けて実行されるテープカセットの移動管理方法とを、図25〜図33を用いて説明する。これらのテープカセットの移動管理方法は、基本ユニット2の制御回路部69のシステムコントローラにて実行される。もちろん、増設ユニット3,4の制御回路部のシステムコントローラにて実行されることもある。
【0083】
また、前述したように、以下ではケース12をスロット12と置き換えている。つまり、図25に示すように、筐体5内のカセット棚9には、複数のスロット(Slot)12がテープカセットの収納部として設けられている。なお、外筐体5内には、カセット棚9の他、ドライブ8,搬送機構10が上述したとおり備えられている。また、フロントパネル5dの中央部付近には、シャッタによって開閉される挿脱口24も備えられている。
【0084】
先ず、仮想I/Eポートにカセット棚9の特定のスロット12を割り付けないで実行されるテープカセットの移動管理方法について説明する。任意のスロット12を仮想I/Eポートに割り付けることになる。ここでいう任意のスロットとは、そのときの状況に応じて空いているスロットの中から選択されるスロットである。
【0085】
例えば図26に示すカセット棚9のスロット125からI/Eポートへテープカセットの搬送を指定されると、実際には搬送してなくても、搬送したことにして、そのスロット125にあるテープカセットはI/Eポートにあることとして扱うという方法である。図27に示すフローチャートの手順にしたがって説明する。ステップst21では、仮想I/Eポートにメディアがあるか否かをチェックする。テープカセットが有れば(YES)、ステップst22に進み、指定されたスロット125をI/Eポートとする。もしも、ステップst21にて仮想I/Eポートにメディアが無い(NO)のであればステップst23に進んで、移動先フルエラー(Illegal Request扱い)とする。
【0086】
前記フローチャートにてステップst22にくると、外部から見た元のスロットは実際には、なくなってしまう。このような状態で、そのスロットにテープカセットを搬送する必要が生じた場合には、そのテープカセットがあったスロットを搬送先のスロットとして扱うことで無矛盾に処理を継続させる。例えば、カセット棚9の仮想I/Eポートとされたスロット125にスロット123からテープカセットを搬送する必要が生じた場合を例に挙げ、図28に示すフローチャートの手順にしたがって説明する。ステップst31では、移動先がI/Eポートになっているか否かをチェックする。この例では、スロット125がI/Eポートになっている(YES)のでステップst32に進み、移動元のスロット123を移動先のスロット125に割り当てる。もし、ステップst31にて移動先がI/Eポートになっていない(NO)のであればステップst33に進み、移動先にメディアが無ければ移動させる。
【0087】
図29には、前記図27及び図28の各ステップにおける仮想スロット番号の割り付けの様子を示す。仮想スロット番号とは、指定されたスロットの絶対番地(スロット番号)を仮想番地に置き換えたものである。
【0088】
先ず、初期状態において図29の(a)に示すように仮想スロット番号が割り付けられているとする。次に、ステップst21において仮想I/Eポートにメディアがあると判断したときには、図29の(b)に示すように、ステップst22にてスロットslot5(125)をI/Eポートとする。
【0089】
このような状態で、そのスロットslot5(125)にスロットslot3(123)からテープカセットを搬送する必要が生じたとき、ステップst31のチェックにて移動先がI/Eポートであることが判明すれば、ステップst32に進んで移動元のスロットslot3(123)を移動先のスロットslot5(125)に割り当てる(図29の(c))。つまり、スロット番号が仮想スロット番号に置き換えられた。
【0090】
仮想I/Eポートにあるメディアは、いつでも外部に取り出せることを意味する。このため、図25のフロントパネル5d等からテープカセットの排出を指示されたら、仮想I/Eポートに割り振られたスロットを挿脱口24の前に移動し、シャッタを開放し挿脱口24からテープカセットの受け渡しが可能な状態にする。そして、I/Eポートにあるテープカセットが排出(取り出し)される。
【0091】
前述したI/Eポートからメディアを排出する処理の詳細な手順を図30を用いて説明する。ステップst41にてフロントパネル5d等からテープカセットの排出(取り出し)が指示されたとする。ステップst42では、仮想I/Eポートが存在するか否かをチェックする。存在していれば(YES)ステップst43以降に進むが、存在していない(NO)のであればステップst44に進んで、エラー(Illegal Request扱い)とする。
【0092】
ステップst43では、仮想I/Eポートに割り付けられたスロットを挿脱口24の前に移動する。そして、挿脱口24の前のシャッタを開け(ステップst45)、オペレータがテープカセットが取り出す。
【0093】
このとき、前述したようにスロットが上下2段に一体的に形成されている場合には、上下いずれのスロットがI/Eポートに割り付けられた、排出されるべきテープカセットを収納しているスロットであるのかが不明である。そこで、I/Eポートに相当するスロットには例えばLEDを点灯、点滅させるようにするとよい。
【0094】
ステップst46では、フロントパネル5dからの指示を待って挿脱口24の前のシャッタを閉じる。この後、ステップst47にて新規メディアの有無をチェックし、ステップst48にて新たな空きスロットslot番号を割り付ける。つまり、I/Eポートにあるテープカセットが排出されると、図29の(d)に示すようにスロットslot5(125)にスロットslot3(123)からテープカセットが移動されたように仮想スロット番号が振られる。
【0095】
次に、フロントパネル5d等からの指示でテープカセットをI/Eポートに入れる(装填)処理について以下に説明する。
【0096】
既に仮想I/Eポートとして割り振られているスロットがある場合は、そのスロットを、そうでない場合は、空いているスロットを仮想I/Eポートに割り付け(空いているスロットがない場合は、内部のスロットが満杯であることを示しているので、これ以上いれられないことを示すためIllegal Request扱いとする)、そのスロットを挿脱口24の前に移動し、シャッタを開ける。オペレータから挿脱口24を経由して前記スロットに入れられたテープカセットは、仮想I/Eポートに入ったとして処理し、コマンド等により所定のスロットに搬送される。このとき搬送先のスロットがある場合は、そのスロットにテープカセットを移動し、仮想I/Eポートに割り付けられていたスロットは、元のスロットに復帰する。
【0097】
例えば、スロットSlot2が仮想I/Eポートとして割り振られる場合の処理手順について図31及び図32を用いて説明する。先ず、初期状態において図31の(a)に示すように仮想スロット番号が割り付けられているとする。ステップst51においてフロントパネル5dの操作により、メディアの投入が指示される。すると、ステップst52において図31の(b)に示すように、空いているスロットSlot2をI/Eポートに割り付け、そのスロットを挿脱口24の前に移動する。
【0098】
そして、挿脱口24の前のシャッタを開けて、オペレータによるメディアの投入を待つ(ステップst53)。メディアが投入されると、フロントパネル5dからの指示によりシャッタを閉じる(ステップst54)。ステップst55にて所定のスロットへの移動コマンドを受け取ると、移動先が現在存在していないのであれば(ステップst56にてYES)ステップst57に進んで、I/Eポートに割り振られている現在のスロット(Slot2)をそのスロットに割り振る(図31の(c))。一方、ステップst56において、移動先が存在する(No)であれば、ステップst58に進んでそのスロットにメディアを搬送する。
【0099】
なお、これらの状態は電源が切られ、再度電源を入れられた際にも、つじつまを合わせるため、不揮発メモリー等に常時情報を更新しながら保存しておく。
【0100】
次に、仮想I/Eポートに特定のスロットを割り付けて実行されるテープカセットの移動管理方法について説明する。前記仮想I/Eポートにカセット棚の特定のスロットを割り付けないで実行されるテープカセットの移動管理方法では、どのような使われ方をしても成り立つように無限につじつまを合わせ続ける必要が(実際の運用ではほとんどないが)ありえる。正しく処理していれば、前記方法で問題はないが、実際のスロットと、外部から見たスロットの対応が複雑になる虞がある。そのような場合、何らかの理由でライブラリー装置の内部を開けて保守などをするときにはメディアの特定に煩雑さを伴うことになる。そこで、仮想I/Eポートに特定のスロットを割り付けて実行されるテープカセットの移動管理方法は、内部の所定のスロットをI/Eポート用としてあらかじめ指定して通常のスロットとしては割り振らず、仮想I/Eポート専用として扱う。
【0101】
図33に示すように、例えば特定のスロット123を仮想I/Eポートに割り付ける。このスロット123は、I/Eポート用として予め指定したものであり、通常のスロットとしては割り振らず、仮想I/Eポート専用として扱う。
【0102】
このように仮想I/Eポート専用の特定スロットを設けるのであれば、例えばあるスロット128に収納されているテープカセットをI/Eポートに移動する動作は以下のようになる。先ず、搬送機構10の前にスロット128が位置するようにカセット棚9を回転させる。次に、搬送機構10に一旦、前記スロット128に収容されていた該当のテープカセットを収納する。そして、カセット棚9を回転し、搬送機構10の前に前記仮想I/Eポート専用の特定スロットを送る。このとき、搬送機構10から前記テープカセットを前記仮想I/Eポート専用の特定スロットに移す。
【0103】
I/Eポートに移動されたテープカセットを排出するときには、以下のような動作になる。フロントパネル5d等からテープカセットの排出を指示されたとする。仮想I/Eポートに割り付けられた特定スロットを挿脱口24の前に移動する。そして、オペレータにより、挿脱口24を開けて、テープカセットが取り出される。フロントパネル5dからの指示を待って挿脱口24を閉じる。
【0104】
なお、このライブラリー装置は、テープカセットに設けられた管理情報を記憶するメモリ手段(Memory in Cassette:以下、「MIC」という。)との間で、MIC送受信アンテナ77を介して非接触で情報信号の授受を行って、得られた情報を制御回路部69に送る送受信手段を備えている。MIC送受信アンテナ77は、カセット棚9の円周上の少なくとも1箇所に、ケース(スロット)12が重ねられた段数に対応する数だけ設けられている。このMIC送受信アンテナ77は、カセット棚9の近傍であって、挿脱口24を介してこのカセット棚9のケース(スロット)12に装填されこのカセット棚9のテーブル11が回動操作されることにより搬送機構10側に移送されるテープカセットのMICとの間で、このテープカセットの搬送機構10側への移送が完了する前に、情報信号の授受を行い得る位置に配設されている。
【0105】
すなわち、このMIC送受信アンテナ77は、挿脱口24から搬送機構10に到達する前の経路上にあるテープカセットのMICとの間で、送受信を行うことができる。したがって、テープカセットが搬送機構10に到達したときには、すでに、MICからの情報の読み取り及び制御回路部69への情報の転送が終了している。
【0106】
また、搬送機構には、テープカセットに表示された管理情報を表すコード (バーコード)を光学的に読み取り、得られた情報を制御回路部69に送る光学的読み取り手段であるバーコードリーダ78が設けられている。
【0107】
制御回路部69は、テープカセットのMICから得られた情報が送受信手段より送られ、かつ、バーコードリーダより情報が送られなかった場合、つまり、テープカセットにMICが設けられているがバーコードが設けられていない場合には、送受信手段より送られた情報のうちの少なくとも一部を、バーコードリーダより送られた情報として扱う処理を行う。
【0108】
すなわち、制御回路部69は、カセットイン検出センサ86により挿脱口24を介してケース(スロット)12にテープカセットが挿入されたことが検出されると、図34のフローチャートに示すように、ステップst1でスタートし、ステップst2でバーコードリーダより情報が送られたか否かを判別する。バーコードリーダより情報が送られたならば、ステップst3に進み、バーコードリーダより情報が送られていないならば、ステップst4に進む。ステップst3では、バーコードリーダより送られた情報はバーコード情報として、送受信手段より送られた情報はMIC情報として、それぞれ扱う処理を行う。ステップst4では、送受信手段より情報が送られているか否かを判別する。送受信手段より情報が送られていれば、ステップst5に進み、送受信手段より情報が送られていなければ、ステップst3に進む。この場合には、ステップst3においては、バーコードリーダ及び送受信手段のそれぞれから情報が送られていないので、実際には、情報の処理が行われないことになる。そして、ステップst5では、送受信手段より送られた情報をMIC情報として扱うとともに、このMIC情報のうちの一部の特定のデータを、バーコード情報として扱う処理を行う。この場合のバーコード情報は、仮想バーコードから読み取られたのと同様の情報ということになる。
【0109】
前記MIC情報やバーコード情報として記録されているテープカセットの管理情報は、制御回路部内のシステムコントローラによって読み取られ、カセット棚のスロットのアドレスと対応付けられてメモリに格納される。このメモリに格納されたカセット棚のスロットのアドレスとテープカセットの管理情報を参照することによって、ライブラリー装置はテープカセットの所在を把握することができる。つまり、管理情報に含まれるテープカセットの固有識別番号(UID)とスロットアドレスをフロントパネル5dの表示部に表示することによって、オペレータにテープカセットを選択させ、記録/再生や、取り出し、あるいは挿入の操作を可能にさせる。
【0110】
MICのデータ構造を以下に記す。このMICの記憶領域としては、フィールドFL1〜FL4が設定されている。これらフィールドFL1〜FL4において、テープカセットの製造時の各種情報、初期化時のテープ情報やパーティション毎の情報等が書き込まれる。もちろん、テープカセットの前記管理情報も書き込まれる。
【0111】
フィールドFL1は、マニュファクチャーインフォーメーション(Manufacture Information)とされ、主にテープカセットの製造時の各種情報が記憶されるマニュファクチャパートとされている。
【0112】
フィールドFL2は、メモリーマネージメントインフォーメーション(MemoryManagement Information)とされ、主に初期化時の情報等が記憶されるドライブイニシャライズパートとされている。
【0113】
フィールドFL3は、ボリュームタグ(Volume Tag)とされ、テープカセット全体の基本的な管理情報が記憶される。
【0114】
フィールドFL4は、メモリフリープールの領域とされ、管理情報の追加記憶が可能な領域とされる。このメモリフリープールには記録再生動作の経過や必要に応じて各種情報が記憶される。なお、メモリフリープールに記憶される1単位のデータ群を「セル」という。
【0115】
以上のようなMICのデータ構造はあくまで一例であり、データの配置や領域設定、データ内容、データサイズ等はこれに限定されるものではない。
【0116】
また、本実施の形態は、テープカセットを記録媒体カセットとしたライブラリー装置に適用した例を示したが、記録媒体カセットはテープカセットに限定されるものではなく、光ディスク、光磁気ディスクなどを記録媒体とするライブラリー装置として適用することもできる。
【0117】
なお、カセット棚9におけるケース(スロット)は、前記の実施の形態では、2段または4段重ねとしたが、3段、または、5段以上としてもよい。また、増設ユニットとしては、ドライブ8のみを設け、カセット棚9を備えないものでもよい。さらに、各ユニットを横置きにし、横方向へ増設するようにしてもよい。また、挿脱口は、全てのユニットに設ける必要はなく、基本ユニットのみに設けるようにしてもよい。
【0118】
【発明の効果】
本発明に係るライブラリー装置は、記録媒体カセットの装填及び取り出しの指示に対して、前記収容機構の複数の収容部の絶対番地を仮想番地に置き換えるので、コストアップを招くことなく、I/Eポートを装備したのと同等の機能を備えることができる。
【0119】
また、本発明に係る記録媒体カセットの移動管理方法は、記録媒体カセットの装填や取り出しが指示されたときには、収容機構の複数の収容部の絶対番地を仮想番地に置き換えることにより記録媒体カセットの移動を管理するので、ライブラリー装置にあって記録媒体カセットを装填、取り出すときに、コストアップを招くことなく、I/Eポートを装備したのと同等の機能を備えさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ライブラリー装置の基本ユニットのブロック図である。
【図2】ライブラリー装置の基本ユニットの斜視図である。
【図3】ライブラリー装置の基本ユニットを斜め下方から視た斜視図である。
【図4】ライブラリー装置の基本ユニットに係り、カセット棚を構成するテーブル部分を示す斜視図である。
【図5】ライブラリー装置の基本ユニットに係り、カセット棚を構成するテーブルを除去して示す斜視図である。
【図6】ライブラリー装置の基本ユニットにおいて、フロントパネルを取り外した状態を示す斜視図である。
【図7】ライブラリー装置の基本ユニットにおいて、ドライブを前方側に引き出している状態を示す斜視図である。
【図8】ライブラリー装置の基本ユニットにおいて、ドライブを前方側に引き出した状態を示す斜視図である。
【図9】ライブラリー装置の基本ユニットに係り、搬送機構を示す斜視図である。
【図10】ライブラリー装置の基本ユニットに係り、カセット棚とドライブと搬送機構との関係を示す斜視図である。
【図11】ライブラリー装置の増設ユニットの斜視図である。
【図12】他の増設ユニットの斜視図である。
【図13】ライブラリー装置の基本ユニットにラックピラーを複数取り付けた状態を示す斜視図である。
【図14】ライブラリー装置の基本ユニットにラックピラーを複数取り付けて天井板を取り除いた状態を示す図である。
【図15】ライブラリー装置の基本ユニットに4つの増設ユニットを結合した斜視図である。
【図16】ライブラリー装置の基本ユニットに増設ユニットを結合する前の状態を示す斜視図である。
【図17】ライブラリー装置の基本ユニットに増設ユニットを結合した斜視図である。
【図18】ライブラリー装置における位置基準点を示す斜視図である。
【図19】各ユニットにおける位置基準点を示す図である。
【図20】ライブラリー装置においてユニットを増設した後のイニシャライズ処理を示すフローチャートである。
【図21】搬送機構と制御回路部とを接続するフラットケーブルの構成を示す斜視図である。
【図22】搬送機構と制御回路部とを接続するフラットケーブルの構成を示す図である。
【図23】搬送機構と制御回路部とを接続するフラットケーブルの構成を示す図である。
【図24】搬送機構と制御回路部とを接続するフラットケーブルの構成を示す図である。
【図25】ライブラリー装置の筐体内部を簡略化して示した図である。
【図26】カセット棚のスロット125からI/Eポートへテープカセットの搬送を指定された状態を示す図である。
【図27】カセット棚9のスロット125からI/Eポートへテープカセットの搬送を指定されたときの処理手順を示すフローチャートである。
【図28】メディアをスロットから他のスロットに移動する処理手順を示すフローチャートである。
【図29】仮想スロット番号の割り付けの様子を示す図である。
【図30】I/Eポートからメディアを排出する処理の詳細な手順を示すフローチャートである。
【図31】スロットが仮想I/Eポートとして割り振られる様子を示す図である。
【図32】スロットが仮想I/Eポートとして割り振られる処理手順を示すフローチャートである。
【図33】特定のスロットを仮想I/Eポートに割り付ける例を説明するための図である。
【図34】テープカセットのMIC情報を読み取る処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 基本ユニット、3,4 増設ユニット、5 外筐体、8 ドライバ、カセット棚9、12 ケース(又はスロット)、24 挿脱口、69 制御回路部
Claims (8)
- 外筐体と、
鉛直軸を中心として水平面内で回動操作可能な回動部材と、この回動部材の周囲部に配設され記録媒体を収容する複数の収容部とを有して構成されて、前記外筐体内の前方側に位置して配設され、複数の記録媒体を収容する収容機構と、
前記外筐体のフロントパネルに設けられ、この外筐体の前方側からの前記収容機構の複数の収容部のうち前方側に位置するものに対する記録媒体カセットの装填及び取り出しを可能とする挿脱口と、
記録媒体カセットにデータを記録し、または、記録媒体カセットよりデータを再生する記録再生部と、
前記収容機構の後方側に位置して配設され、収容機構の複数の収容部のうち後方側に位置するものと、記録再生部との間で記録媒体を搬送する搬送機構と、
前記収容機構、前記記録再生部及び前記搬送機構が接続され、これらを制御する制御回路部とを備え、
前記記録媒体カセットの装填及び取り出しの指示に対して、前記収容機構の複数の収容部の絶対番地を仮想番地に置き換えることを特徴とするライブラリー装置。 - 前記制御回路部の制御に基づいて、前記複数の収容部のうちの任意の収容部を仮想的な投入/排出ポートとして扱うことを特徴とする請求項1記載のライブラリー装置。
- 前記制御回路部の制御に基づいて、前記複数の収容部のうちの特定の収容部を仮想的な投入/排出ポートとして扱うことを特徴とする請求項1記載のライブラリー装置。
- 前記記録媒体カセットに設けられた管理情報を記憶するメモリ手段との間で、アンテナを介して非接触で情報信号の授受を行って、得られた情報を前記制御回路部に送る送受信手段とをさらに備えることを特徴とする請求項1記載のライブラリー装置。
- 前記制御回路部は、前記送受信手段からの前記管理情報を受けて、前記収容部の識別番号と対応つけて記憶部に記憶させることを特徴とする請求項1記載のライブラリー装置。
- 外筐体と、鉛直軸を中心として水平面内で回動操作可能な回動部材と、この回動部材の周囲部に配設され記録媒体を収容する複数の収容部とを有して構成されて、前記外筐体内の前方側に位置して配設され、複数の記録媒体カセットを収容する収容機構と、前記外筐体のフロントパネルに設けられ、この外筐体の前方側からの前記収容機構の複数の収容部のうち前方側に位置するものに対する記録媒体カセットの装填及び取り出しを可能とする挿脱口と、記録媒体カセットにデータを記録し、または、記録媒体カセットよりデータを再生する記録再生部と、前記収容機構の後方側に位置して配設され、収容機構の複数の収容部のうち後方側に位置するものと、記録再生部との間で記録媒体カセットを搬送する搬送機構と、前記収容機構、前記記録再生部及び前記搬送機構が接続され、これらを制御する制御回路部とを備えてなるライブラリー装置における前記記録媒体カセットの移動を管理する記録媒体カセットの移動管理方法であって、
前記記録媒体カセットの装填や取り出しが指示されたときには、前記収容機構の複数の収容部の絶対番地を仮想番地に置き換えることにより記録媒体カセットの移動を管理することを特徴とする記録媒体カセットの移動管理方法。 - 前記複数の収容部のうちの任意の収容部を仮想的な投入/排出ポートとして扱うことを特徴とする請求項6記載の記録媒体カセットの移動管理方法。
- 前記複数の収容部のうちの特定の収容部を仮想的な投入/排出ポートとして扱うことを特徴とする請求項6記載の記録媒体カセットの移動管理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002167445A JP2004014045A (ja) | 2002-06-07 | 2002-06-07 | ライブラリー装置及び記録媒体カセットの移動管理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002167445A JP2004014045A (ja) | 2002-06-07 | 2002-06-07 | ライブラリー装置及び記録媒体カセットの移動管理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004014045A true JP2004014045A (ja) | 2004-01-15 |
Family
ID=30434689
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002167445A Pending JP2004014045A (ja) | 2002-06-07 | 2002-06-07 | ライブラリー装置及び記録媒体カセットの移動管理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004014045A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008186499A (ja) * | 2007-01-29 | 2008-08-14 | Sony Corp | ドライブ装置、記録メディアの取り扱い可能性報知方法、記録メディアの取り扱い動作制御方法および記録メディア |
WO2011040236A1 (ja) * | 2009-09-29 | 2011-04-07 | Necパーソナルプロダクツ株式会社 | カートリッジ搬送装置、ライブラリ装置、およびライブラリシステム |
JP2014135104A (ja) * | 2013-01-09 | 2014-07-24 | Nec Corp | ライブラリ装置、ライブラリ装置制御方法およびライブラリ装置制御プログラム |
WO2014162783A1 (ja) * | 2013-04-05 | 2014-10-09 | ソニー株式会社 | 記録媒体チェンジャーおよび制御方法 |
JP2017152065A (ja) * | 2016-02-22 | 2017-08-31 | Necプラットフォームズ株式会社 | ライブラリ装置 |
-
2002
- 2002-06-07 JP JP2002167445A patent/JP2004014045A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008186499A (ja) * | 2007-01-29 | 2008-08-14 | Sony Corp | ドライブ装置、記録メディアの取り扱い可能性報知方法、記録メディアの取り扱い動作制御方法および記録メディア |
US8149660B2 (en) | 2007-01-29 | 2012-04-03 | Sony Corporation | Drive apparatus, method of informing possibility of handling and operating recording medium, control method of handling and operating recording medium, and recording medium |
WO2011040236A1 (ja) * | 2009-09-29 | 2011-04-07 | Necパーソナルプロダクツ株式会社 | カートリッジ搬送装置、ライブラリ装置、およびライブラリシステム |
JP2011076653A (ja) * | 2009-09-29 | 2011-04-14 | Nec Personal Products Co Ltd | カートリッジ搬送装置、ライブラリ装置、およびライブラリシステム |
JP2014135104A (ja) * | 2013-01-09 | 2014-07-24 | Nec Corp | ライブラリ装置、ライブラリ装置制御方法およびライブラリ装置制御プログラム |
US9443549B2 (en) | 2013-01-09 | 2016-09-13 | Nec Corporation | Library device and library device control method |
WO2014162783A1 (ja) * | 2013-04-05 | 2014-10-09 | ソニー株式会社 | 記録媒体チェンジャーおよび制御方法 |
CN105103231A (zh) * | 2013-04-05 | 2015-11-25 | 索尼公司 | 记录介质变换器和控制方法 |
JPWO2014162783A1 (ja) * | 2013-04-05 | 2017-02-16 | ソニー株式会社 | 記録媒体チェンジャーおよび制御方法 |
US10008233B2 (en) | 2013-04-05 | 2018-06-26 | Sony Corporation | Recording medium changer and control method |
JP2017152065A (ja) * | 2016-02-22 | 2017-08-31 | Necプラットフォームズ株式会社 | ライブラリ装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TW312005B (ja) | ||
US6088182A (en) | Recording medium cartridge recording/reproducing apparatus using a recording medium cartridge and information management system | |
JP2683216B2 (ja) | データキャリヤローダー | |
JP2786372B2 (ja) | ライブラリ装置 | |
WO1998037547A2 (en) | Media library having vectored drive addressing | |
JPH0770132B2 (ja) | ディスク自動交換装置 | |
WO2005073965A1 (ja) | データーライブラリー装置 | |
US6084736A (en) | Reading device for reading identification information of a cartridge storing recording medium, recording/replaying apparatus using the same, and information managing apparatus | |
US6829117B2 (en) | Data library that reads a memory while transporting the recording medium | |
JP4210470B2 (ja) | 自動化されたテープカートリッジオートローダー/ライブラリシステムのためのテープカートリッジピッカ | |
JPH08138355A (ja) | オートチェンジャー | |
JP4008228B2 (ja) | 自動テープカートリッジオートローダ/ライブラリシステム | |
JP2004014045A (ja) | ライブラリー装置及び記録媒体カセットの移動管理方法 | |
US20020057515A1 (en) | Compact form factor for an automated tape cartridge autoloader/library system | |
US20050083796A1 (en) | Storage structure and associated method | |
US5933395A (en) | Plugable media stack loading system | |
US6243332B1 (en) | Input/output periscope station for libraries | |
US6466389B1 (en) | Library apparatus | |
JP2003006964A (ja) | 記録再生装置 | |
JP4771008B2 (ja) | ライブラリ装置、ライブラリシステムおよびライブラリ装置の媒体搬送方法 | |
JP2531770B2 (ja) | 光ディスクのオ―トチェンジャ―装置 | |
JP2003006962A (ja) | 記録再生装置 | |
JP2003115145A (ja) | テープカートリッジピッカ用カートリッジ停止・圧縮パッド | |
JP2003006961A (ja) | 記録再生装置 | |
EP1271505A2 (en) | Single cartridge interface for an automated tape cartridge autoloader/library system |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050418 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080110 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080122 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080324 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080826 |