JP2004013714A - 通信端末装置、デバッグ情報通知システム及びコンピュータ・プログラム - Google Patents
通信端末装置、デバッグ情報通知システム及びコンピュータ・プログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】通信端末装置内のプロセッサがコンピュータ・プログラムを継続して実行できない致命的不具合の発生時においても、デバッグ情報を送信することができる通信端末装置を提供することを目的とする。
【解決手段】プログラム実行中における異常発生を検出する異常検出処理部2と、異常検出時に呼び出される割り込み処理部3と、プロセッサの起動時に障害フラグに基づいてデバッグ情報記憶部に格納されたデバッグ情報を送信するデバッグ情報送信処理部8とを備え、割り込み処理部3が、異常検出時にプログラムのデバッグ情報をデバッグ情報記憶部4に格納し、障害フラグをセットした後にプロセッサを再起動させる。
【選択図】 図1
【解決手段】プログラム実行中における異常発生を検出する異常検出処理部2と、異常検出時に呼び出される割り込み処理部3と、プロセッサの起動時に障害フラグに基づいてデバッグ情報記憶部に格納されたデバッグ情報を送信するデバッグ情報送信処理部8とを備え、割り込み処理部3が、異常検出時にプログラムのデバッグ情報をデバッグ情報記憶部4に格納し、障害フラグをセットした後にプロセッサを再起動させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、通信端末装置、デバッグ情報通知システム及びコンピュータ・プログラムに係り、さらに詳しくは、通信端末装置においてコンピュータ・プログラム実行中の異常発生時にデバッグ情報を送信する通信端末装置及びこの様な通信端末装置等に用いられるコンピュータ・プログラム、並びに、このような通信端末装置から開発者用端末装置へデバッグ情報を通知するデバッグ情報通知システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話やパソコンをはじめとするネットワークに接続される通信端末装置の普及は著しく、これらの通信端末装置のプロセッサによって実行されるアプリケーション・ソフトウェアのライフサイクルが短くなるとともに、ますます複雑化、大規模化が進んでいる。それに伴って、通信端末装置のコンピュータ・プログラム、特に、通信端末装置に組み込まれたコンピュータ・プログラムを評価するための作業量は増大する一方である。
【0003】
しかしながら、プロセッサを含む通信端末装置が製品として出荷されるまでに、そのコンピュータ・プログラムを評価し、デバッグすることができる時間は十分とは言い難いのが実情である。結果として、携帯電話機などでは製品発売後に市場回収に至るケースが少なくない。こうした背景から、デバッグを含むソフトウェア評価の効率化は、通信端末装置のソフトウェア開発において緊急の課題である。
【0004】
通信端末装置のソフトウエア評価中に、コンピュータ・プログラムの致命的な不具合、例えば、メモリ破壊、メモリ不正アクセス等が発生した場合、コンピュータ・プログラムを継続して実行することが困難となる。このような不具合が発生した場合、評価担当者が端末の状態を認識し、評価試験を一旦中止して、不具合発生時点におけるデバッグ情報を通信端末装置から吸い上げ、それによって得られたデバッグ情報に基づいてデバッグ作業が行われる。
【0005】
これらのデバッグ情報は、通常、通信端末装置内の不揮発性メモリに保存されており、作業者が当該通信端末装置にパーソナル・コンピュータを接続し、コンピュータを介してデバッグ情報を吸い上げることによって、デバッグ情報が収集される。この様にして収集されたデバッグ情報は、解析するために持ち帰らなければならなかった。
【0006】
つまり、従来の通信端末装置に対するソフトウエア評価は、ネットワークに接続することができる通信端末装置であっても、ネットワーク接続できない装置と同様にして、コンピュータを介してデバッグ情報を収集していた。特に、携帯電話機のフィールド試験等においては、デバッグ情報の収集作業を行うために携帯電話機の本来の試験を中断させることになり、試験効率を向上させるための大きな障害となっていた。
【0007】
この様な問題点に鑑みた通信端末装置が従来から提案されている。特開2001−14184号公報には、デバッグ・マネージャーが同時的に発生する複数のデバッグ情報に優先順位を示すレベル情報を付加し、このレベル情報に基づきデバッグ情報を利用者に電子メールとして送信するというデバッグ情報通知方式に関する発明が開示されている。
【0008】
しかしながら、上記公報に記載されたデバッグ情報通知方式では、ソフトウエア評価中の装置がデバッグ情報を送信可能な状態にあることがデバッグ情報を送信するための前提となる。つまり、不具合発生時にもアプリケーション・プログラムが継続して実行可能であることが必要となる。このため、致命的な不具合が発生した場合には、もはやデバッグ情報を送信することはできないという問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、プロセッサによるコンピュータ・プログラム実行中に異常が発生した場合にデバッグ情報を送信することができる通信端末装置及びコンピュータ・プログラムを提供することを目的とする。特に、コンピュータ・プログラムを継続して実行できない致命的不具合が発生した場合においても、デバッグ情報を送信することができる通信端末装置及びコンピュータ・プログラムを提供することを目的とする。また、本発明は、デバッグ情報を迅速に送信することができる通信端末装置及びコンピュータ・プログラムを提供することを目的とする。
【0010】
さらに、本発明は、通信端末装置内のプロセッサによるコンピュータ・プログラム実行中に異常が発生した場合、特に、プロセッサがコンピュータ・プログラムを継続して実行できない致命的な不具合が発生した場合においても、デバッグ情報を通信端末装置から開発者用端末装置へ通知することができるデバッグ情報通知システムを提供することを目的とする。また、本発明は、通信端末装置から送信されるデバッグ情報をネットワークを介して開発者用端末装置に迅速に通知するデバッグ情報通知システムを提供することを目的とする。
【0011】
【発明を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明に係る通信端末装置は、通信端末装置内のプロセッサによるコンピュータ・プログラム実行中における異常発生を検出する異常検出処理部と、異常検出時にコンピュータ・プログラムのデバッグ情報をデバッグ情報記憶部に格納するデバッグ情報格納処理部と、デバッグ情報の格納後に障害フラグがセットされた状態でプロセッサを再起動させる再起動処理部と、プロセッサの起動時に障害フラグに基づいてデバッグ情報記憶部に格納されたデバッグ情報を送信するデバッグ情報送信処理部とを備えて構成される。
【0012】
この様な構成により、異常検出処理部により異常が検出された場合に、デバッグ情報格納処理部及び再起動処理部が実行される。デバッグ情報格納処理部は、コンピュータ・プログラムのデバッグ情報をデバッグ情報記憶部に格納し、再起動処理部は、デバッグ情報の格納後に障害フラグがセットされた状態でプロセッサを再起動させる。デバッグ情報送信処理部は、プロセッサの起動時に障害フラグに基づきデバッグ情報を送信するため、異常検出後に再起動された場合には、デバッグ情報記憶部に格納されたデバッグ情報の送信が行われる。
【0013】
従って、異常検出によりプロセッサを再起動させ、再起動後にデバッグ情報の送信を行うことにより、コンピュータ・プログラムを継続して実行することができない状態であってもデバッグ情報を送信することができる。
【0014】
請求項2に記載の本発明に係る通信端末装置は、上記デバッグ情報記憶部が、不揮発性の記憶装置からなり、デバッグ情報及び障害フラグが格納されるように構成される。このような構成により、再起動後もデバッグ情報及び障害フラグを保持し、障害フラグに基づいてデバッグ情報を送信することができる。
【0015】
請求項3に記載の本発明に係る通信端末装置は、上記デバッグ情報格納処理部及び再起動処理部が割り込み処理としてプロセッサにより実行され、異常検出処理部によって異常検出結果に基づいて呼び出される。このような構成により、コンピュータ・プログラムを継続して実行できない状態であっても、デバッグ情報を格納し、障害フラグをセットした後に、プロセッサを再起動させることができる。
【0016】
請求項4に記載の本発明に係る通信端末装置は、上記デバッグ情報送信処理部が、障害フラグに基づいてデバッグ情報記憶部に格納されたデバッグ情報を読み出すデバッグ情報読み出し処理部と、読み出されたデバッグ情報を送信データへ変換するデータ変換処理部と、データ通信回線の接続制御を行う接続制御部とを備えて構成される。
【0017】
請求項5に記載の本発明に係る通信端末装置は、デバッグ情報送信処理部によるデータ送信後に障害フラグをリセットしてプロセッサを再起動させる初期化処理部を備えて構成される。この様な構成により、デバッグ情報送信後に障害フラグをリセットし、デバッグ情報を確実に送信することができる一方、デバッグ情報を重複して送信することがない。
【0018】
請求項6に記載の本発明に係る通信端末装置は、上記デバッグ情報送信処理部が、無線通信回線を介してデータ送信を行うように構成される。この様な構成により、例えば携帯電話機のフィールド試験中であっても、ソフトウエア評価を迅速に行うことができる。
【0019】
請求項7に記載の本発明に係るデバッグ情報通知システムは、通信端末装置内のコンピュータ・プログラムのデバッグ情報を送信する通信端末装置と、通信端末装置から受信したデバッグ情報に基づいて、所定の開発者用端末装置に対しデバッグ情報の取得を通知するサーバと、ネットワークを介してサーバに接続され、デバッグ情報取得通知に基づいて、デバッグ情報取得を出力する2以上の開発者用端末装置を備えて構成される。
【0020】
この通信端末装置は、通信端末装置内のプロセッサによるコンピュータ・プログラム実行中の異常発生を検出する異常検出処理部と、異常検出時にコンピュータ・プログラムのデバッグ情報をデバッグ情報記憶部に格納するデバッグ情報格納処理部と、デバッグ情報の格納後に障害フラグをセットして再起動させる再起動処理部と、起動時に障害フラグに基づいてデバッグ情報記憶部に格納されたデバッグ情報を送信するデバッグ情報送信処理部からなる。
【0021】
この様な構成により、サーバが、通信端末装置からデバッグ情報を受信すると、デバッグ情報の取得をネットワークを介して接続された開発者用端末装置に対し、開発者用端末装置がデバッグ情報取得を出力する。このため、通信端末装置から送信されたデバッグ情報を開発者用端末装置へ迅速に通知することができる。
【0022】
請求項8に記載の本発明に係る通信端末装置用コンピュータ・プログラムは、異常検出時にコンピュータ・プログラムのデバッグ情報を不揮発性メモリ部に格納するデバッグ情報格納ステップと、デバッグ情報の格納後に不揮発性メモリ部の障害フラグをセットしてプロセッサを再起動させる再起動処理ステップと、プロセッサの起動時に障害フラグに基づいて不揮発性メモリ部に格納されたデバッグ情報を送信するデバッグ情報送信処理ステップからなる各ステップを実行する様に構成される。
【0023】
請求項9に記載の本発明に係る通信端末装置用コンピュータ・プログラムは、上記デバッグ情報送信処理ステップが、障害フラグに基づいてデバッグ情報記憶部に格納されたデバッグ情報を読み出すデバッグ情報読み出し処理ステップと、読み出されたデバッグ情報を送信データへ変換するデータ変換処理ステップと、データ通信回線の接続制御を行う接続制御ステップと、データ送信後に障害フラグをリセットする初期化処理ステップからなる。
【0024】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1による通信端末装置の一構成例を示したブロック図である。図中の1は通信端末装置、2は割り込みコントローラ、3は割り込み処理部、4は不揮発性メモリ、5は揮発性メモリ、6は機器制御部、7は起動時処理部、8はデバッグ情報送信処理部、9は読み出し処理部、10は変換処理部、11は送信処理部、12は接続制御部、13は通信制御部、20はデバッグ情報、21は障害フラグ、30は通信ネットワークである。
【0025】
通信端末装置1は、有線又は無線回線を介して公衆回線網、インターネット等の通信ネットワーク30に接続され、通信ネットワーク30を介して他の通信端末装置との間でデータ通信を行うことができる。この通信端末装置は、割り込みコントローラ2、割り込み処理部3、不揮発性メモリ4、揮発性メモリ5、機器制御部6及び通信制御部13により構成される。
【0026】
通信端末装置1はプロセッサを内蔵し、割り込み処理部3及び機器制御部6の機能は、このプロセッサによって実行されるソフトウエアとして実現される。割り込みコントローラ2は、プロセッサによるソフトウエア実行中、特にアプリケーションプログラム実行中の異常発生を検出して割り込み処理3を呼び出す。例えばウォッチドックタイマの出力に基づき割り込み処理3が呼び出される。
【0027】
割り込み処理部3は、プログラム実行中に異常が発生した場合、特に、アプリケーションプログラムを継続して実行することが困難な場合に呼び出され、プロセッサによって実行される割り込み処理プログラムである。例えば、割り込みコントローラ2からの割り込み信号やCPU例外(メモリ破壊、メモリ不正アクセス時におけるプロセッサ例外処理)等のソフトウエア割り込みなど、プロセッサによるプログラム実行処理の異常を検出することができる手段により呼び出される。この割り込み処理部3は、デバッグ情報20を不揮発性メモリ4に格納して退避させるとともに、不揮発性メモリ4内の障害フラグ21をセットにして、プロセッサを再起動させる。
【0028】
デバッグ情報20は、不具合発生時のプロセッサの情報、例えばプログラムフェッチアドレス(プログラムカウンタの値)や、各種レジスタの値や、タスクIDや、不具合発生時までのトレース情報(例えば不具合発生の関数コールが記録された情報)等からなる。プロセッサ等から読み出された不具合発生時の情報は、割り込み処理部3によって不揮発性メモリ4上に格納される。また、揮発性メモリ5に格納されているトレース情報は、割り込み処理部3によって揮発性メモリ5から不揮発性メモリ4へ転送される。
【0029】
障害フラグ21は、不揮発性メモリ4内に設けられたフラグであり、割り込み処理部3によりセット(オン)され、デバッグ情報送信処理部8によりリセット(オフ)される。セットされた障害フラグ21は異常検出後にデバッグ情報送信が行われていないことを示し、リセットされた障害フラグ21は、異常が検出されていないか、あるいは、異常検出後にデバッグ情報送信が行われていることを示している。
【0030】
機器制御部6は、通信端末装置1としての機能を実現するために必要となる種々の処理を行っているが、ここでは、機器制御部6として起動時処理部7及びデバッグ情報送信処理部8のみが示されている。
【0031】
起動時処理部7は、プロセッサの起動時(再起動時も含む)に呼び出される処理である。起動時処理部7は、障害フラグ21に基づいて、デバッグ情報送信処理部8又は通常処理を選択する。つまり、起動時に不揮発性メモリ4を読み出し、障害フラグ21がオンの場合には、デバッグ情報送信処理を行い、障害フラグ21がオフの場合には、デバッグ情報送信処理を行うことなく、通常処理を開始する。また、デバッグ情報送信処理後に、障害フラグ21をリセットして、プロセッサを再起動させる。
【0032】
デバッグ情報送信処理部8は、プログラム実行中に異常が検出されると、再起動時に呼び出され、不揮発性メモリ4内に保持されたデバッグ情報20を通信制御部13を介して通信ネットワーク30へ出力する。このデバッグ情報送信処理部8は、読み出し処理部9、変換処理部10、送信処理部11及び接続制御部12からなる。
【0033】
接続制御部12は、通信制御部13に対し制御信号を出力し、通信制御部13による通信ネットワーク30への接続を制御している。読み出し処理部9は、不揮発性メモリ4からデバッグ情報を読み出す。変換処理部10は、読み出されたデバッグ情報を送信用フォーマットに変換する。送信処理部11は、変換された送信データを通信制御部13へ出力し、当該送信データは通信制御部13により通信ネットワーク30へ出力される。
【0034】
図2のステップS201〜S203は、図1の割り込み処理部3の動作の一例を示したフローチャートである。この割り込み処理は、アプリケーション・プログラムの実行中に異常が検出された場合に、当該アプリケーション・プログラムの処理を中断して実行される。特に、アプリケーション・プログラムの継続実行が困難になった場合に呼び出され、実行される。
【0035】
まず、デバッグ情報を不揮発性メモリ4に書き込んで退避させるデバッグ情報格納処理が行われる(ステップS201)。書き込まれるデバッグ情報は、異常発生時点でのプロセッサ等の情報や、揮発性メモリ5に蓄積されている異常発生時点までのトレース情報である。
【0036】
次に、障害フラグ21をセットした後(ステップS202)、プロセッサを再起動させる。このとき、デバッグ情報20及び障害フラグ21は、不揮発性メモリ4内に保持されているため、起動時に初期化されることなく再起動後も保持される。
【0037】
図3のステップS301〜S306は、図1の起動時処理部7の動作の一例を示したフローチャートである。再起動処理後は、まず最初に不揮発性メモリ4内に保持されている障害フラグ21の読み出しが行われる(ステップS301)。その後の処理は、この障害フラグ21の状態に応じて決定される(ステップS302)。
【0038】
すなわち、障害フラグ21がオンであれば、異常検出時の再起動であったこと判断することができ、デバッグ情報送信モードに入る。デバッグ情報送信モードでは、デバッグ情報送信処理が行われる(ステップS303)。一方、障害フラグ21がオフであれば、異常検出直後でない通常の起動又は再起動であると判断することができ、通常モードに入る。通常モードでは、デバッグ情報送信を行うことなく通常通りの機器制御処理が開始される(ステップS306)。
【0039】
ステップS303でデバッグ情報が送信された後、起動時処理部7は、障害フラグ21をリセットし、プロセッサを再起動させる(ステップS304,S305)。デバッグ情報の送信後に障害フラグをリセットすることにより、再起動後は通常モードに入るため、デバッグ情報を確実に送信するとともに、同じデバッグ情報を重複して送信することはない。
【0040】
図4のステップS401〜S404は、図1のデバッグ情報送信処理部8の動作(図3のステップS303)の一例を示したフローチャートである。まず、読み出し処理部9により不揮発性メモリ4からデバッグ情報が読み出され(ステップS401)、読み出されたデバッグ情報は、変換処理部10で送信用のデータフォーマットに変換される(ステップS402)。
【0041】
そして、接続制御部12により通信ネットワーク30への接続制御が行われた後(ステップS403)、フォーマット変換された送信データが、送信処理部11により通信制御部13を介して通信ネットワーク30へ送出される(ステップS404)。
【0042】
この様にして送信されたデバッグ情報は、通信ネットワークを介して開発者用の通信端末装置へ送られ、デバッグ作業に利用される。このため、ソフトウエア評価担当者によって行っていたデバッグ情報の収集作業が不要であり、デバッグ情報収集のために本来の試験を中断する必要もない。従って、評価担当者は通信端末装置の評価試験に専念でき、評価試験の作業効率を向上させることができる。
【0043】
さらに、デバッグ作業を担当するプログラム開発者に対し、デバッグ情報を準リアルタイムで迅速に送信することができるため、ソフトウエアのデバッグ作業を効率化することができる。
【0044】
実施の形態2.
図5は、本発明による通信端末装置の他の構成例を示したブロック図であり、携帯電話等の移動体通信端末の例が示されている。図中の1aは移動体通信端末、6aは端末制御部、8aはメール送信処理部、10aはメール生成処理部、11aはメール送信処理部、12aは呼接続制御部、31は移動体アンテナ、32は基地局アンテナである。なお、図1に示されたブロックに相当するブロックについては、同一の符号を付して説明を省略する。
【0045】
移動体通信端末1aは、アンテナ31を介して基地局アンテナ32との間で無線通信を行うことができる。プログラム実行中に異常が検出された場合には、メール送信処理部8aが予め定められたメールアドレスに対し、デバッグ情報を電子メールとして送信する。
【0046】
プログラム実行中にCPU例外などの異常が検出された場合には、実施の形態1の場合と同様、割り込み処理部3が呼び出され、割り込み処理部3が、デバッグ情報20を不揮発性メモリ4に退避させるとともに、障害フラグ21がセットされ、その後、移動体通信端末1aがリセットされる。リセット後は、起動時処理部7が、障害フラグ21を確認し、障害フラグ21の状態に基づいてメール送信モード又は通常モードを選択する。障害フラグ21がオンの場合にはメール送信モードに移行し、メール送信処理部8aにより電子メールの自動送信が行われる。
【0047】
すなわち、読み出し処理部9が、不揮発性メモリ4からデバッグ情報20を読み出し、メール生成処理部10aが、読み出されたデバッグ情報20に基づいて電子メールを自動生成する。例えば、デバッグ情報を本文とした電子メールのデータを作成する。
【0048】
呼接続制御部12aは、通信制御部13に対し制御信号を出力し、通信制御部13による無線通信を制御している。その後、メール送信処理部11aにより、デバッグ情報を含む電子メールが移動体アンテナ31から無線送信され、基地局アンテナ32で受信され、図示しないメールサーバに送られる。
【0049】
デバッグ情報を含む電子メールはメールサーバに蓄積され、移動体通信端末1aのアプリケーション・プログラムのデバッグを行う開発者が使用する開発者用端末装置から読み出され、あるいは、1又は2以上の開発者用端末装置へ転送される。
【0050】
デバッグ情報送信モードとしてのメール送信モードは、移動体通信端末1aのユーザによる入力は受け付けず、デバッグ情報送信のみに特化されたモードである。このため、アプリケーション・プログラム実行に伴って不具合が発生する場合であっても、電子メール送信さえ正常に動作すれば、デバッグ情報を電子メールとして送信することができる。なお、デバッグ情報を含む電子メールは、予め定められたメールアドレス、例えば専用メールアドレス宛に送信される。
【0051】
電子メールの送信後は、実施の形態1の場合と同様、起動時処理部7によって、障害フラグがリセットされ、移動体通信端末1aがリセットされる。リセット後は、起動時処理部7が、障害フラグ21を確認し、デバッグ情報送信処理を行わない通常モードに移行する。
【0052】
本実施の形態によれば、移動体通信端末のフィールド試験等を行う際、デバッグ情報を収集する作業とそれに必要な準備作業、例えばパーソナルコンピュータや治具などの準備が不要になる。従って、評価作業を中断する必要がなく、評価担当者は、本来の試験作業に専念することができる。
【0053】
実施の形態3.
図6は、本発明の実施の形態3によるデバッグ情報通知システムの一構成例を示した図である。図中の1は通信端末装置、30,34は通信ネットワーク、33はサーバ、35,36は開発者用端末装置である。通信端末装置1は、デバッグ対象となるソフトウエアが組み込まれた通信端末装置である。サーバ33は通信ネットワーク30,34のゲートウェイとして機能するサーバである。
【0054】
通信ネットワーク30は、通信端末装置1及びサーバ33が接続されたインターネット等の通信ネットワークであり、通信ネットワーク34は、サーバ33及び複数の開発者用端末装置35,36が接続されたイントラネット等の通信ネットワークである。ここでは、ネットワーク30,34の通信プロトコルにはIP(Internet Protcol)が採用されているものとする。
【0055】
通信端末装置1からのデバッグ情報は、通信ネットワーク30を介してサーバに送信される。サーバ33には通信端末装置1から受信したデバッグ情報が蓄積され、これらのデバッグ情報は通信ネットワーク34を介して開発者用端末装置35,36に公開される。
【0056】
例えば、開発者用端末装置35,36からの要求に応じて、開発者用端末装置35,36にデバッグ情報が送信される。このため、開発者用端末装置35,36が、ネットワーク34を介してサーバ33にIP接続されていれば、閲覧ソフトを用いて、デバッグ情報を閲覧することができる。
【0057】
さらに、開発者用端末装置35,36が、ネットワーク34を介してサーバ33にIP接続されていれば、メッセンジャーアプリケーションプログラムを用いて、サーバ33がデバッグ情報を受信した際、デバッグ情報の受信を各開発者用端末装置35,36に通知し、各開発者用端末装置35,36において、ポップアップ・ダイアログ等として表示出力し、開発者の注意を喚起することができる。
【0058】
この様な構成により、通信端末装置の試験評価により得られたデバッグ情報を準リアルタイムで開発者に送信することができ、直ちにデバッグ作業を開始することができる。
【0059】
なお、本実施の形態では、サーバ33を介して通信端末装置1から開発者用端末装置35,36へデバッグ情報を送信する場合の例について説明したが、本発明はこのようなシステムに限定されず、通信端末装置1から開発者用端末装置35,36へデバッグ情報を直接送信するように構成することもできる。
【0060】
また、デバッグ情報が、通信端末装置1から電子メールとして送信される場合には、デバッグ情報がメールサーバに蓄積され、1又は2以上の開発者用端末装置から閲覧可能とされ、あるいは、1又は2以上の開発者用端末装置へ電子メールとして転送されるように構成することもできる。
【0061】
【発明の効果】
本発明によれば、通信端末装置のプロセッサによるコンピュータ・プログラム実行中に異常発生を検出した場合に、プロセッサを再起動させ、再起動後にデバッグ情報の送信が行われる。このため、プログラムの実行中に致命的不具合が発生し、プログラムを継続して実行することが困難な場合であっても、通信端末装置によってデバッグ情報を自動送信することができる。
【0062】
また、コンピュータ・プログラムのデバッグ情報をデバッグ情報記憶部に格納するとともに障害フラグをセットしてプロセッサを再起動させるため、再起動後にデバッグ情報を送信することができる。
【0063】
従って、本発明により、デバッグ情報を効率的に収集し、開発者にデバッグ情報を迅速に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による通信端末装置の一構成例を示したブロック図である。
【図2】図1の割り込み処理部3の動作の一例を示したフローチャートである。
【図3】図1の起動時処理部7の動作の一例を示したフローチャートである。
【図4】図1のデバッグ情報送信処理部8の動作(図3のステップS303)の一例を示したフローチャートである。
【図5】本発明による通信端末装置の他の構成例を示したブロック図であり、携帯電話等の移動体通信端末の例が示されている。
【図6】本発明の実施の形態3によるデバッグ情報通知システムの一構成例を示した図である。
【符号の説明】
1 通信端末装置、1a 移動体通信端末、2 割り込みコントローラ、
3 割り込み処理部、4 不揮発性メモリ、5 揮発性メモリ、
6 機器制御部、7 起動時処理部、8 デバッグ情報送信処理部、
8a メール送信処理部、9 読み出し処理部、10 変換処理部、
10a メール生成処理部、11 送信処理部、11a メール送信処理部、
12 接続制御部、12a 呼接続制御部、13 通信制御部、
20 デバッグ情報、21 障害フラグ、30,34 通信ネットワーク、
31 移動体アンテナ、32 基地局アンテナ、33 サーバ、
35,36 開発者用端末装置
【発明の属する技術分野】
この発明は、通信端末装置、デバッグ情報通知システム及びコンピュータ・プログラムに係り、さらに詳しくは、通信端末装置においてコンピュータ・プログラム実行中の異常発生時にデバッグ情報を送信する通信端末装置及びこの様な通信端末装置等に用いられるコンピュータ・プログラム、並びに、このような通信端末装置から開発者用端末装置へデバッグ情報を通知するデバッグ情報通知システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話やパソコンをはじめとするネットワークに接続される通信端末装置の普及は著しく、これらの通信端末装置のプロセッサによって実行されるアプリケーション・ソフトウェアのライフサイクルが短くなるとともに、ますます複雑化、大規模化が進んでいる。それに伴って、通信端末装置のコンピュータ・プログラム、特に、通信端末装置に組み込まれたコンピュータ・プログラムを評価するための作業量は増大する一方である。
【0003】
しかしながら、プロセッサを含む通信端末装置が製品として出荷されるまでに、そのコンピュータ・プログラムを評価し、デバッグすることができる時間は十分とは言い難いのが実情である。結果として、携帯電話機などでは製品発売後に市場回収に至るケースが少なくない。こうした背景から、デバッグを含むソフトウェア評価の効率化は、通信端末装置のソフトウェア開発において緊急の課題である。
【0004】
通信端末装置のソフトウエア評価中に、コンピュータ・プログラムの致命的な不具合、例えば、メモリ破壊、メモリ不正アクセス等が発生した場合、コンピュータ・プログラムを継続して実行することが困難となる。このような不具合が発生した場合、評価担当者が端末の状態を認識し、評価試験を一旦中止して、不具合発生時点におけるデバッグ情報を通信端末装置から吸い上げ、それによって得られたデバッグ情報に基づいてデバッグ作業が行われる。
【0005】
これらのデバッグ情報は、通常、通信端末装置内の不揮発性メモリに保存されており、作業者が当該通信端末装置にパーソナル・コンピュータを接続し、コンピュータを介してデバッグ情報を吸い上げることによって、デバッグ情報が収集される。この様にして収集されたデバッグ情報は、解析するために持ち帰らなければならなかった。
【0006】
つまり、従来の通信端末装置に対するソフトウエア評価は、ネットワークに接続することができる通信端末装置であっても、ネットワーク接続できない装置と同様にして、コンピュータを介してデバッグ情報を収集していた。特に、携帯電話機のフィールド試験等においては、デバッグ情報の収集作業を行うために携帯電話機の本来の試験を中断させることになり、試験効率を向上させるための大きな障害となっていた。
【0007】
この様な問題点に鑑みた通信端末装置が従来から提案されている。特開2001−14184号公報には、デバッグ・マネージャーが同時的に発生する複数のデバッグ情報に優先順位を示すレベル情報を付加し、このレベル情報に基づきデバッグ情報を利用者に電子メールとして送信するというデバッグ情報通知方式に関する発明が開示されている。
【0008】
しかしながら、上記公報に記載されたデバッグ情報通知方式では、ソフトウエア評価中の装置がデバッグ情報を送信可能な状態にあることがデバッグ情報を送信するための前提となる。つまり、不具合発生時にもアプリケーション・プログラムが継続して実行可能であることが必要となる。このため、致命的な不具合が発生した場合には、もはやデバッグ情報を送信することはできないという問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、プロセッサによるコンピュータ・プログラム実行中に異常が発生した場合にデバッグ情報を送信することができる通信端末装置及びコンピュータ・プログラムを提供することを目的とする。特に、コンピュータ・プログラムを継続して実行できない致命的不具合が発生した場合においても、デバッグ情報を送信することができる通信端末装置及びコンピュータ・プログラムを提供することを目的とする。また、本発明は、デバッグ情報を迅速に送信することができる通信端末装置及びコンピュータ・プログラムを提供することを目的とする。
【0010】
さらに、本発明は、通信端末装置内のプロセッサによるコンピュータ・プログラム実行中に異常が発生した場合、特に、プロセッサがコンピュータ・プログラムを継続して実行できない致命的な不具合が発生した場合においても、デバッグ情報を通信端末装置から開発者用端末装置へ通知することができるデバッグ情報通知システムを提供することを目的とする。また、本発明は、通信端末装置から送信されるデバッグ情報をネットワークを介して開発者用端末装置に迅速に通知するデバッグ情報通知システムを提供することを目的とする。
【0011】
【発明を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明に係る通信端末装置は、通信端末装置内のプロセッサによるコンピュータ・プログラム実行中における異常発生を検出する異常検出処理部と、異常検出時にコンピュータ・プログラムのデバッグ情報をデバッグ情報記憶部に格納するデバッグ情報格納処理部と、デバッグ情報の格納後に障害フラグがセットされた状態でプロセッサを再起動させる再起動処理部と、プロセッサの起動時に障害フラグに基づいてデバッグ情報記憶部に格納されたデバッグ情報を送信するデバッグ情報送信処理部とを備えて構成される。
【0012】
この様な構成により、異常検出処理部により異常が検出された場合に、デバッグ情報格納処理部及び再起動処理部が実行される。デバッグ情報格納処理部は、コンピュータ・プログラムのデバッグ情報をデバッグ情報記憶部に格納し、再起動処理部は、デバッグ情報の格納後に障害フラグがセットされた状態でプロセッサを再起動させる。デバッグ情報送信処理部は、プロセッサの起動時に障害フラグに基づきデバッグ情報を送信するため、異常検出後に再起動された場合には、デバッグ情報記憶部に格納されたデバッグ情報の送信が行われる。
【0013】
従って、異常検出によりプロセッサを再起動させ、再起動後にデバッグ情報の送信を行うことにより、コンピュータ・プログラムを継続して実行することができない状態であってもデバッグ情報を送信することができる。
【0014】
請求項2に記載の本発明に係る通信端末装置は、上記デバッグ情報記憶部が、不揮発性の記憶装置からなり、デバッグ情報及び障害フラグが格納されるように構成される。このような構成により、再起動後もデバッグ情報及び障害フラグを保持し、障害フラグに基づいてデバッグ情報を送信することができる。
【0015】
請求項3に記載の本発明に係る通信端末装置は、上記デバッグ情報格納処理部及び再起動処理部が割り込み処理としてプロセッサにより実行され、異常検出処理部によって異常検出結果に基づいて呼び出される。このような構成により、コンピュータ・プログラムを継続して実行できない状態であっても、デバッグ情報を格納し、障害フラグをセットした後に、プロセッサを再起動させることができる。
【0016】
請求項4に記載の本発明に係る通信端末装置は、上記デバッグ情報送信処理部が、障害フラグに基づいてデバッグ情報記憶部に格納されたデバッグ情報を読み出すデバッグ情報読み出し処理部と、読み出されたデバッグ情報を送信データへ変換するデータ変換処理部と、データ通信回線の接続制御を行う接続制御部とを備えて構成される。
【0017】
請求項5に記載の本発明に係る通信端末装置は、デバッグ情報送信処理部によるデータ送信後に障害フラグをリセットしてプロセッサを再起動させる初期化処理部を備えて構成される。この様な構成により、デバッグ情報送信後に障害フラグをリセットし、デバッグ情報を確実に送信することができる一方、デバッグ情報を重複して送信することがない。
【0018】
請求項6に記載の本発明に係る通信端末装置は、上記デバッグ情報送信処理部が、無線通信回線を介してデータ送信を行うように構成される。この様な構成により、例えば携帯電話機のフィールド試験中であっても、ソフトウエア評価を迅速に行うことができる。
【0019】
請求項7に記載の本発明に係るデバッグ情報通知システムは、通信端末装置内のコンピュータ・プログラムのデバッグ情報を送信する通信端末装置と、通信端末装置から受信したデバッグ情報に基づいて、所定の開発者用端末装置に対しデバッグ情報の取得を通知するサーバと、ネットワークを介してサーバに接続され、デバッグ情報取得通知に基づいて、デバッグ情報取得を出力する2以上の開発者用端末装置を備えて構成される。
【0020】
この通信端末装置は、通信端末装置内のプロセッサによるコンピュータ・プログラム実行中の異常発生を検出する異常検出処理部と、異常検出時にコンピュータ・プログラムのデバッグ情報をデバッグ情報記憶部に格納するデバッグ情報格納処理部と、デバッグ情報の格納後に障害フラグをセットして再起動させる再起動処理部と、起動時に障害フラグに基づいてデバッグ情報記憶部に格納されたデバッグ情報を送信するデバッグ情報送信処理部からなる。
【0021】
この様な構成により、サーバが、通信端末装置からデバッグ情報を受信すると、デバッグ情報の取得をネットワークを介して接続された開発者用端末装置に対し、開発者用端末装置がデバッグ情報取得を出力する。このため、通信端末装置から送信されたデバッグ情報を開発者用端末装置へ迅速に通知することができる。
【0022】
請求項8に記載の本発明に係る通信端末装置用コンピュータ・プログラムは、異常検出時にコンピュータ・プログラムのデバッグ情報を不揮発性メモリ部に格納するデバッグ情報格納ステップと、デバッグ情報の格納後に不揮発性メモリ部の障害フラグをセットしてプロセッサを再起動させる再起動処理ステップと、プロセッサの起動時に障害フラグに基づいて不揮発性メモリ部に格納されたデバッグ情報を送信するデバッグ情報送信処理ステップからなる各ステップを実行する様に構成される。
【0023】
請求項9に記載の本発明に係る通信端末装置用コンピュータ・プログラムは、上記デバッグ情報送信処理ステップが、障害フラグに基づいてデバッグ情報記憶部に格納されたデバッグ情報を読み出すデバッグ情報読み出し処理ステップと、読み出されたデバッグ情報を送信データへ変換するデータ変換処理ステップと、データ通信回線の接続制御を行う接続制御ステップと、データ送信後に障害フラグをリセットする初期化処理ステップからなる。
【0024】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1による通信端末装置の一構成例を示したブロック図である。図中の1は通信端末装置、2は割り込みコントローラ、3は割り込み処理部、4は不揮発性メモリ、5は揮発性メモリ、6は機器制御部、7は起動時処理部、8はデバッグ情報送信処理部、9は読み出し処理部、10は変換処理部、11は送信処理部、12は接続制御部、13は通信制御部、20はデバッグ情報、21は障害フラグ、30は通信ネットワークである。
【0025】
通信端末装置1は、有線又は無線回線を介して公衆回線網、インターネット等の通信ネットワーク30に接続され、通信ネットワーク30を介して他の通信端末装置との間でデータ通信を行うことができる。この通信端末装置は、割り込みコントローラ2、割り込み処理部3、不揮発性メモリ4、揮発性メモリ5、機器制御部6及び通信制御部13により構成される。
【0026】
通信端末装置1はプロセッサを内蔵し、割り込み処理部3及び機器制御部6の機能は、このプロセッサによって実行されるソフトウエアとして実現される。割り込みコントローラ2は、プロセッサによるソフトウエア実行中、特にアプリケーションプログラム実行中の異常発生を検出して割り込み処理3を呼び出す。例えばウォッチドックタイマの出力に基づき割り込み処理3が呼び出される。
【0027】
割り込み処理部3は、プログラム実行中に異常が発生した場合、特に、アプリケーションプログラムを継続して実行することが困難な場合に呼び出され、プロセッサによって実行される割り込み処理プログラムである。例えば、割り込みコントローラ2からの割り込み信号やCPU例外(メモリ破壊、メモリ不正アクセス時におけるプロセッサ例外処理)等のソフトウエア割り込みなど、プロセッサによるプログラム実行処理の異常を検出することができる手段により呼び出される。この割り込み処理部3は、デバッグ情報20を不揮発性メモリ4に格納して退避させるとともに、不揮発性メモリ4内の障害フラグ21をセットにして、プロセッサを再起動させる。
【0028】
デバッグ情報20は、不具合発生時のプロセッサの情報、例えばプログラムフェッチアドレス(プログラムカウンタの値)や、各種レジスタの値や、タスクIDや、不具合発生時までのトレース情報(例えば不具合発生の関数コールが記録された情報)等からなる。プロセッサ等から読み出された不具合発生時の情報は、割り込み処理部3によって不揮発性メモリ4上に格納される。また、揮発性メモリ5に格納されているトレース情報は、割り込み処理部3によって揮発性メモリ5から不揮発性メモリ4へ転送される。
【0029】
障害フラグ21は、不揮発性メモリ4内に設けられたフラグであり、割り込み処理部3によりセット(オン)され、デバッグ情報送信処理部8によりリセット(オフ)される。セットされた障害フラグ21は異常検出後にデバッグ情報送信が行われていないことを示し、リセットされた障害フラグ21は、異常が検出されていないか、あるいは、異常検出後にデバッグ情報送信が行われていることを示している。
【0030】
機器制御部6は、通信端末装置1としての機能を実現するために必要となる種々の処理を行っているが、ここでは、機器制御部6として起動時処理部7及びデバッグ情報送信処理部8のみが示されている。
【0031】
起動時処理部7は、プロセッサの起動時(再起動時も含む)に呼び出される処理である。起動時処理部7は、障害フラグ21に基づいて、デバッグ情報送信処理部8又は通常処理を選択する。つまり、起動時に不揮発性メモリ4を読み出し、障害フラグ21がオンの場合には、デバッグ情報送信処理を行い、障害フラグ21がオフの場合には、デバッグ情報送信処理を行うことなく、通常処理を開始する。また、デバッグ情報送信処理後に、障害フラグ21をリセットして、プロセッサを再起動させる。
【0032】
デバッグ情報送信処理部8は、プログラム実行中に異常が検出されると、再起動時に呼び出され、不揮発性メモリ4内に保持されたデバッグ情報20を通信制御部13を介して通信ネットワーク30へ出力する。このデバッグ情報送信処理部8は、読み出し処理部9、変換処理部10、送信処理部11及び接続制御部12からなる。
【0033】
接続制御部12は、通信制御部13に対し制御信号を出力し、通信制御部13による通信ネットワーク30への接続を制御している。読み出し処理部9は、不揮発性メモリ4からデバッグ情報を読み出す。変換処理部10は、読み出されたデバッグ情報を送信用フォーマットに変換する。送信処理部11は、変換された送信データを通信制御部13へ出力し、当該送信データは通信制御部13により通信ネットワーク30へ出力される。
【0034】
図2のステップS201〜S203は、図1の割り込み処理部3の動作の一例を示したフローチャートである。この割り込み処理は、アプリケーション・プログラムの実行中に異常が検出された場合に、当該アプリケーション・プログラムの処理を中断して実行される。特に、アプリケーション・プログラムの継続実行が困難になった場合に呼び出され、実行される。
【0035】
まず、デバッグ情報を不揮発性メモリ4に書き込んで退避させるデバッグ情報格納処理が行われる(ステップS201)。書き込まれるデバッグ情報は、異常発生時点でのプロセッサ等の情報や、揮発性メモリ5に蓄積されている異常発生時点までのトレース情報である。
【0036】
次に、障害フラグ21をセットした後(ステップS202)、プロセッサを再起動させる。このとき、デバッグ情報20及び障害フラグ21は、不揮発性メモリ4内に保持されているため、起動時に初期化されることなく再起動後も保持される。
【0037】
図3のステップS301〜S306は、図1の起動時処理部7の動作の一例を示したフローチャートである。再起動処理後は、まず最初に不揮発性メモリ4内に保持されている障害フラグ21の読み出しが行われる(ステップS301)。その後の処理は、この障害フラグ21の状態に応じて決定される(ステップS302)。
【0038】
すなわち、障害フラグ21がオンであれば、異常検出時の再起動であったこと判断することができ、デバッグ情報送信モードに入る。デバッグ情報送信モードでは、デバッグ情報送信処理が行われる(ステップS303)。一方、障害フラグ21がオフであれば、異常検出直後でない通常の起動又は再起動であると判断することができ、通常モードに入る。通常モードでは、デバッグ情報送信を行うことなく通常通りの機器制御処理が開始される(ステップS306)。
【0039】
ステップS303でデバッグ情報が送信された後、起動時処理部7は、障害フラグ21をリセットし、プロセッサを再起動させる(ステップS304,S305)。デバッグ情報の送信後に障害フラグをリセットすることにより、再起動後は通常モードに入るため、デバッグ情報を確実に送信するとともに、同じデバッグ情報を重複して送信することはない。
【0040】
図4のステップS401〜S404は、図1のデバッグ情報送信処理部8の動作(図3のステップS303)の一例を示したフローチャートである。まず、読み出し処理部9により不揮発性メモリ4からデバッグ情報が読み出され(ステップS401)、読み出されたデバッグ情報は、変換処理部10で送信用のデータフォーマットに変換される(ステップS402)。
【0041】
そして、接続制御部12により通信ネットワーク30への接続制御が行われた後(ステップS403)、フォーマット変換された送信データが、送信処理部11により通信制御部13を介して通信ネットワーク30へ送出される(ステップS404)。
【0042】
この様にして送信されたデバッグ情報は、通信ネットワークを介して開発者用の通信端末装置へ送られ、デバッグ作業に利用される。このため、ソフトウエア評価担当者によって行っていたデバッグ情報の収集作業が不要であり、デバッグ情報収集のために本来の試験を中断する必要もない。従って、評価担当者は通信端末装置の評価試験に専念でき、評価試験の作業効率を向上させることができる。
【0043】
さらに、デバッグ作業を担当するプログラム開発者に対し、デバッグ情報を準リアルタイムで迅速に送信することができるため、ソフトウエアのデバッグ作業を効率化することができる。
【0044】
実施の形態2.
図5は、本発明による通信端末装置の他の構成例を示したブロック図であり、携帯電話等の移動体通信端末の例が示されている。図中の1aは移動体通信端末、6aは端末制御部、8aはメール送信処理部、10aはメール生成処理部、11aはメール送信処理部、12aは呼接続制御部、31は移動体アンテナ、32は基地局アンテナである。なお、図1に示されたブロックに相当するブロックについては、同一の符号を付して説明を省略する。
【0045】
移動体通信端末1aは、アンテナ31を介して基地局アンテナ32との間で無線通信を行うことができる。プログラム実行中に異常が検出された場合には、メール送信処理部8aが予め定められたメールアドレスに対し、デバッグ情報を電子メールとして送信する。
【0046】
プログラム実行中にCPU例外などの異常が検出された場合には、実施の形態1の場合と同様、割り込み処理部3が呼び出され、割り込み処理部3が、デバッグ情報20を不揮発性メモリ4に退避させるとともに、障害フラグ21がセットされ、その後、移動体通信端末1aがリセットされる。リセット後は、起動時処理部7が、障害フラグ21を確認し、障害フラグ21の状態に基づいてメール送信モード又は通常モードを選択する。障害フラグ21がオンの場合にはメール送信モードに移行し、メール送信処理部8aにより電子メールの自動送信が行われる。
【0047】
すなわち、読み出し処理部9が、不揮発性メモリ4からデバッグ情報20を読み出し、メール生成処理部10aが、読み出されたデバッグ情報20に基づいて電子メールを自動生成する。例えば、デバッグ情報を本文とした電子メールのデータを作成する。
【0048】
呼接続制御部12aは、通信制御部13に対し制御信号を出力し、通信制御部13による無線通信を制御している。その後、メール送信処理部11aにより、デバッグ情報を含む電子メールが移動体アンテナ31から無線送信され、基地局アンテナ32で受信され、図示しないメールサーバに送られる。
【0049】
デバッグ情報を含む電子メールはメールサーバに蓄積され、移動体通信端末1aのアプリケーション・プログラムのデバッグを行う開発者が使用する開発者用端末装置から読み出され、あるいは、1又は2以上の開発者用端末装置へ転送される。
【0050】
デバッグ情報送信モードとしてのメール送信モードは、移動体通信端末1aのユーザによる入力は受け付けず、デバッグ情報送信のみに特化されたモードである。このため、アプリケーション・プログラム実行に伴って不具合が発生する場合であっても、電子メール送信さえ正常に動作すれば、デバッグ情報を電子メールとして送信することができる。なお、デバッグ情報を含む電子メールは、予め定められたメールアドレス、例えば専用メールアドレス宛に送信される。
【0051】
電子メールの送信後は、実施の形態1の場合と同様、起動時処理部7によって、障害フラグがリセットされ、移動体通信端末1aがリセットされる。リセット後は、起動時処理部7が、障害フラグ21を確認し、デバッグ情報送信処理を行わない通常モードに移行する。
【0052】
本実施の形態によれば、移動体通信端末のフィールド試験等を行う際、デバッグ情報を収集する作業とそれに必要な準備作業、例えばパーソナルコンピュータや治具などの準備が不要になる。従って、評価作業を中断する必要がなく、評価担当者は、本来の試験作業に専念することができる。
【0053】
実施の形態3.
図6は、本発明の実施の形態3によるデバッグ情報通知システムの一構成例を示した図である。図中の1は通信端末装置、30,34は通信ネットワーク、33はサーバ、35,36は開発者用端末装置である。通信端末装置1は、デバッグ対象となるソフトウエアが組み込まれた通信端末装置である。サーバ33は通信ネットワーク30,34のゲートウェイとして機能するサーバである。
【0054】
通信ネットワーク30は、通信端末装置1及びサーバ33が接続されたインターネット等の通信ネットワークであり、通信ネットワーク34は、サーバ33及び複数の開発者用端末装置35,36が接続されたイントラネット等の通信ネットワークである。ここでは、ネットワーク30,34の通信プロトコルにはIP(Internet Protcol)が採用されているものとする。
【0055】
通信端末装置1からのデバッグ情報は、通信ネットワーク30を介してサーバに送信される。サーバ33には通信端末装置1から受信したデバッグ情報が蓄積され、これらのデバッグ情報は通信ネットワーク34を介して開発者用端末装置35,36に公開される。
【0056】
例えば、開発者用端末装置35,36からの要求に応じて、開発者用端末装置35,36にデバッグ情報が送信される。このため、開発者用端末装置35,36が、ネットワーク34を介してサーバ33にIP接続されていれば、閲覧ソフトを用いて、デバッグ情報を閲覧することができる。
【0057】
さらに、開発者用端末装置35,36が、ネットワーク34を介してサーバ33にIP接続されていれば、メッセンジャーアプリケーションプログラムを用いて、サーバ33がデバッグ情報を受信した際、デバッグ情報の受信を各開発者用端末装置35,36に通知し、各開発者用端末装置35,36において、ポップアップ・ダイアログ等として表示出力し、開発者の注意を喚起することができる。
【0058】
この様な構成により、通信端末装置の試験評価により得られたデバッグ情報を準リアルタイムで開発者に送信することができ、直ちにデバッグ作業を開始することができる。
【0059】
なお、本実施の形態では、サーバ33を介して通信端末装置1から開発者用端末装置35,36へデバッグ情報を送信する場合の例について説明したが、本発明はこのようなシステムに限定されず、通信端末装置1から開発者用端末装置35,36へデバッグ情報を直接送信するように構成することもできる。
【0060】
また、デバッグ情報が、通信端末装置1から電子メールとして送信される場合には、デバッグ情報がメールサーバに蓄積され、1又は2以上の開発者用端末装置から閲覧可能とされ、あるいは、1又は2以上の開発者用端末装置へ電子メールとして転送されるように構成することもできる。
【0061】
【発明の効果】
本発明によれば、通信端末装置のプロセッサによるコンピュータ・プログラム実行中に異常発生を検出した場合に、プロセッサを再起動させ、再起動後にデバッグ情報の送信が行われる。このため、プログラムの実行中に致命的不具合が発生し、プログラムを継続して実行することが困難な場合であっても、通信端末装置によってデバッグ情報を自動送信することができる。
【0062】
また、コンピュータ・プログラムのデバッグ情報をデバッグ情報記憶部に格納するとともに障害フラグをセットしてプロセッサを再起動させるため、再起動後にデバッグ情報を送信することができる。
【0063】
従って、本発明により、デバッグ情報を効率的に収集し、開発者にデバッグ情報を迅速に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による通信端末装置の一構成例を示したブロック図である。
【図2】図1の割り込み処理部3の動作の一例を示したフローチャートである。
【図3】図1の起動時処理部7の動作の一例を示したフローチャートである。
【図4】図1のデバッグ情報送信処理部8の動作(図3のステップS303)の一例を示したフローチャートである。
【図5】本発明による通信端末装置の他の構成例を示したブロック図であり、携帯電話等の移動体通信端末の例が示されている。
【図6】本発明の実施の形態3によるデバッグ情報通知システムの一構成例を示した図である。
【符号の説明】
1 通信端末装置、1a 移動体通信端末、2 割り込みコントローラ、
3 割り込み処理部、4 不揮発性メモリ、5 揮発性メモリ、
6 機器制御部、7 起動時処理部、8 デバッグ情報送信処理部、
8a メール送信処理部、9 読み出し処理部、10 変換処理部、
10a メール生成処理部、11 送信処理部、11a メール送信処理部、
12 接続制御部、12a 呼接続制御部、13 通信制御部、
20 デバッグ情報、21 障害フラグ、30,34 通信ネットワーク、
31 移動体アンテナ、32 基地局アンテナ、33 サーバ、
35,36 開発者用端末装置
Claims (9)
- 通信端末装置内のプロセッサによるコンピュータ・プログラム実行中における異常発生を検出する異常検出処理部と、異常検出時にコンピュータ・プログラムのデバッグ情報をデバッグ情報記憶部に格納するデバッグ情報格納処理部と、デバッグ情報の格納後に障害フラグがセットされた状態でプロセッサを再起動させる再起動処理部と、プロセッサの起動時に障害フラグに基づいてデバッグ情報記憶部に格納されたデバッグ情報を送信するデバッグ情報送信処理部とを備えたことを特徴とする通信端末装置。
- 上記デバッグ情報記憶部は、不揮発性の記憶装置からなり、デバッグ情報及び障害フラグが格納されることを特徴とする請求項1に記載の通信端末装置。
- 上記デバッグ情報格納処理部及び再起動処理部が割り込み処理としてプロセッサにより実行され、異常検出処理部による異常検出結果に基づいて呼び出されることを特徴とする請求項1に記載の通信端末装置。
- 上記デバッグ情報送信処理部は、障害フラグに基づいてデバッグ情報記憶部に格納されたデバッグ情報を読み出すデバッグ情報読み出し処理部と、読み出されたデバッグ情報を送信データへ変換するデータ変換処理部と、データ通信回線の接続制御を行う接続制御部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の通信端末装置。
- デバッグ情報送信処理部によるデータ送信後に障害フラグをリセットしてプロセッサを再起動させる初期化処理部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の通信端末装置。
- 上記デバッグ情報送信処理部は、無線通信回線を介してデータ送信を行うことを特徴とする請求項1に記載の通信端末装置。
- 通信端末装置内のコンピュータ・プログラムのデバッグ情報を送信する通信端末装置と、
通信端末装置から受信したデバッグ情報に基づいて、所定の開発者用端末装置に対しデバッグ情報の取得を通知するサーバと、
ネットワークを介してサーバに接続され、デバッグ情報取得通知に基づいて、デバッグ情報取得を出力する2以上の開発者用端末装置を備え、
上記通信端末装置が、通信端末装置内のプロセッサによるコンピュータ・プログラム実行中の異常発生を検出する異常検出処理部と、異常検出時にコンピュータ・プログラムのデバッグ情報をデバッグ情報記憶部に格納するデバッグ情報格納処理部と、デバッグ情報の格納後に障害フラグをセットして再起動させる再起動処理部と、起動時に障害フラグに基づいてデバッグ情報記憶部に格納されたデバッグ情報を送信するデバッグ情報送信処理部からなることを特徴とするデバッグ情報通知システム。 - 異常検出時にコンピュータ・プログラムのデバッグ情報を不揮発性メモリ部に格納するデバッグ情報格納ステップと、
デバッグ情報の格納後に不揮発性メモリ部の障害フラグをセットしてプロセッサを再起動させる再起動処理ステップと、
プロセッサの起動時に障害フラグに基づいて不揮発性メモリ部に格納されたデバッグ情報を送信するデバッグ情報送信処理ステップと実行するコンピュータ・プログラム。 - 上記デバッグ情報送信処理ステップは、障害フラグに基づいてデバッグ情報記憶部に格納されたデバッグ情報を読み出すデバッグ情報読み出し処理ステップと、読み出されたデバッグ情報を送信データへ変換するデータ変換処理ステップと、データ通信回線の接続制御を行う接続制御ステップと、データ送信後に障害フラグをリセットする初期化処理ステップを備えたことを特徴とする請求項8に記載のコンピュータ・プログラム。
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