JP2009199317A - 異常発生時における解析データ収集制御装置、方法、プログラム及び移動無線通信端末 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】異常発生時における解析データ収集制御装置に、通信部分の制御を行うCCPU104及びCCPUの制御を行うプログラムを保持する揮発性メモリを有する通信ユニット100と、アプリケーション部分の制御を行うACPU108並びにACPU及びCCPUの制御を行うプログラムを保持する不揮発性メモリ111を有し起動時にACPU及びCCPU間のI/FでCCPUのプログラムを通信ユニットの揮発性メモリ106に転送するアプリケーションユニット107と、通信ユニット及びアプリケーションユニットで共有され通信ユニットでの異常発生時に異常発生の履歴情報を保持する共有揮発性メモリ118とを備えアプリケーションユニットでは異常発生からの復帰時に共有揮発性メモリから保持された異常発生の履歴情報を読み出してアプリケーションユニットの不揮発性メモリに書き込む。
【選択図】図1
Description
評価ボードは、デバッグを効率よく実施できるための機能、回路が搭載され、ICE(インサーキット・エミュレータ)等のデバッグ・ツール等を用いたデバッグを実施することができる。
そのため、開発中期からは、量産とほぼ同等の移動無線端末の試作を行い、前述の評価ボード併用でデバッグを行う。
このフィールドテストにおいて、問題が発生し、問題解析・研究を行う際に、移動無線端末の試作の場合は、評価ボードと比べデバッグを効率よく実施できるための機能、回路がほとんど搭載されておらず、基本的にはICE等のデバッグ・ツール等を用いたデバッグ等の実施も難しい。
このように再現しにくいバグを発見して解析するのは極めて困難であるという問題があり、ソフトウエア、システム動作の評価検証に必要な情報、異常発生時の要因、ソフトウエアの動作状態を示す情報の保存を行う仕組みの強化が要求されている。
本発明の前提となる移動無線端末の開発時において、不具合解析を迅速に行うために不具合発生時の情報を確実に、バッテリを取り外しても保存される不揮発性のROM(リード・オンリ・メモリ)に保存する必要があり、その要求に対応することが可能となっている(特許文献2参照)。
しかし、上記の方法では処理が煩雑でありデバッグ情報を保存する処理自体に不具合が発生する可能性もあった。
図3は本発明の前提となる移動無線通信端末の基本的な構成例を示すブロック図である。なお、全図を通して同一の構成要素には同一の符号、記号を付する。本図に示す移動無線通信端末150は、開発において、ソフトウエア、システム動作の評価検証の開発者及び評価者の開発、評価効率向上、製品出荷後に不具合・不良が発生し市場より戻り時に不具合の解析向を目的としたデバッグ機能を有する2つのCPUでプラットフォームを構成する2CPUアーキテクチャーを採用している。
なお、移動通信端末装置100の上記のような基本構成は広く事業者にとって周知事項である。
まず、通信ユニット100側の構成を説明する。
アンテナ101には無線部102が接続され、無線部102は各移動通信システムの無線通信方式に対応した無線信号の送受信制御を行う。
無線部102にはベースバンド103が接続され、ベースバンド103は送受デジタル信号の変復調処理動作を行い、通信制御を行う。
なお、本発明の構成では、CCPU104側に通信制御を行うプログラムを記憶する不揮発性のメモリであるROM(リード・オンリ・メモリ)を持たない。
CCPU104にはRAM(ランダム・アクセス・メモリ)106が接続され、RAM106は通信制御を行うプログラムを記憶する他に一時的にデータを記憶することが可能である。
なお、後述するACPU108側のROM111にCCPU104側のプログラムを保持し、移動無線通信端末150の起動時にCCPU104とACPU108間のインターフェース(I/F)を介して、ACPU108側のROM111からプログラムをCCPU104側の揮発性メモリであるRAM106に転送し、CCPU104側ではRAM106に転送されたプログラムに従い制御を行う。
アプリケーションユニット107にはACPU108が設けられ、前述したように、CCPU104とACPU108の間はインターフェース(I/F)を介して互いにデータの送受信が可能である。
ACPU108は各種アプリケーション機能、ユーザーインターフェースの制御を行う。
さらに、ACPU108には表示部116が接続され、表示部116はLCD(液晶表示部)で構成され、サービス圏外・圏内表示、受信電界レベル、日付・時刻・操作上のメッセージ情報表示を行う機能を有する。
さらに、ACPU108には記憶部110が接続され、記憶部110は電源をOFFにしてもデータが保持されている不揮発性メモリであるROM111と電源をOFFにするとデータが失われる揮発性メモリであるRAM112で構成される。
RAM112は主にプログラム動作に必要な情報を格納するワークエリアとして使用される。
図4は図3における移動無線通信端末150の一連の動作例を説明するフローチャートである。本図に示すように、ステップS201において、異常が発生したとする。
ステップS202において、異常検出後に異常発生時の要因、ソフトウエアの動作状態、システム動作の評価検証に必要な情報を一時的にCCPU104内蔵のRAM105に保持する。
また、この時点ではACPU108とCCPU104がインターフェース(I/F)を介して互いに情報の送受信が正常に行われない可能性が高い状態である。
ステップS204、ステップS205において、システムリセット後の起動処理が行われる。この処理再起動処理(復帰処理)によりACPU108とCCPU104がインターフェース(I/F)を介して互いに情報の送受信が可能な状態となる。
ステップS207において、読み出したデータのフラグ確認を行う。ステップS202において、異常情報一時保存が行われていれば、有効フラグが立っている。フラグが無効の場合には情報が保存されていないことを意味するため異常時情報保持処理は終了する。
ステップS208において、フラグが有効な場合にはACPU108のROM111にCCPU104の情報保持領域に保持を行う要求をACPU108側にACPU108とCCPU104間のインターフェース(I/F)を介して行う。
ステップS210において、CCPU104内蔵のRAM105に一時的に保持されている情報を読み出す。
ステップS211において、ACPU108側へACPU108とCCPU104間のインターフェース(I/F)を介し読み出したデータの送信が行われる。ACPU108では、受信されたデータは異常情報保持処理によりACPU108側のROM111にCCPU104の情報保持領域に書き込み保持を行う。書き込み保持処理が完了するとCCPU104に書き込み完了通知を送信する。
以上の動作の説明から、アプリケーションユニット107での異常発生時には異常発生の履歴情報を直ぐにACPU108のROM111に書き込みが可能であるが、通信ユニット100での異常発生時には異常発生の履歴を直ぐにACPU108のROM111に対して情報を書き込みは行わず、異常からの復帰処理でのシステムリセットが発生してもデータが保持されるCCPU104内のRAM105等のメモリ領域に一時的に保持しておき、異常からの復帰の再起動で、ACPU108とCCPU104がインターフェース(I/F)を介して互いに情報の送受信が可能となった後に、CCPU104側のRAMに一時保存された情報を、ACPU108とCCPU104間のインターフェース(I/F)を介してACPU108側に送信し、ACPU108側は予め決められたCCPU104の情報保持領域に保持を行うような制御をACPU108とCCPU104のプログラムに設けられている。
記憶システムにおいて記憶制御装置の構成情報の復旧を確実に行うため、複数の磁気ディスク装置を配下に持ち、複数のマイクロプロセッサからなるマルチプロセッサ構成でホストコンピュータとのデータ転送制御を行うディスクアレイ制御装置において、キャッシュ部と、このキャッシュ部と独立に設けられ、マイクロプロセッサによるシステムの運用制御に必要な構成情報等が格納される共有メモリ部との間に、データパスを設け、装置の故障や急な主電源の異常が起こった際、無停電電源装置(UPS)を利用して、揮発性の共有メモリ部内の構成情報を、データパスからキャッシュ部を経由して、不揮発性の磁気ディスク装置に退避しておき復旧に用いるものがある(例えば、特許文献1参照)。
前記通信ユニットの揮発性メモリと、前記アプリケーションユニットでワークエリアとして使用される揮発性メモリを前記共通揮発性メモリに統合し、ACPUとCCPU間のプログラムの送受信は前記共有揮発性メモリを介して行う。
これにより、移動無線通信端末の開発において、ソフトウエア、システム動作の評価検証の開発者及び評価者の開発、評価効率向上、製品出荷後に不具合・不良が発生し市場より戻り時に不具合の解析に本発明の適用が可能となる。
図1は本発明に係る移動無線通信端末の基本的な構成例を示すブロック図である。本図に示すように、図3と比較して、ACPU108及びCCPU104にはRAM118が接続され、RAM118は揮発性のメモリでありCCPU104とACPU108が共有する共有揮発性メモリである。
以下に動作例について詳細に説明を行う。
ステップS302において、異常検出後に異常発生時の要因、ソフトウエアの動作状態、ソフトウエア、システムの動作の評価検証に必要な情報を供給メモリのRAM118に保持する。
また、データフォーマットには共有メモリのRAM118内に保存されているデータが有効なものか無効なものかを示すフラグを設け、異常発生時の履歴の情報を保持した時にはこのフォーマットに従い有効フラグを立てる書き込みを行う。
ステップS304、ステップS305において、システムリセット後の起動処理が行われる。
ステップS306において、ACPU108は異常情報保持フラグの読み出しを行う。
ステップS307において、読み出したデータのフラグの確認を行う。なお、ステップS301において、異常情報一時保持が行われていれば、有効フラグが立っている。有効フラグが確認された場合にはステップS308に進む。無効フラグであった場合、情報が保持されていないことを意味するため異常時情報保持処理を終了となる。
ステップS309、ステップS310において、保持完了後には共有メモリのRAM118に保存されているデータをクリアする処理を行い、処理を終了する。
したがって、本発明によれば、従来ではアプリケーションユニット107での異常発生時にCCPU104内蔵のRAM105のメモリ領域にデバッグデータの書き込みをして、異常からの復帰の再起動で、ACPU108とCCPU104間のインターフェース(I/F)を介してACPU108側に送信し、ACPU108側は予め決められたCCPU104の情報保持領域に保持を行うような制御であったが、異常発生時の異常発生の履歴情報であるデバッグデータの書き込み先を共有メモリであるRAM118にすることで、異常復帰語のROM111のCCPU104に対する情報保持領域にデバッグデータを保持する処理をACPU108だけで行うことができるようになり、従来行っていたCCPU104側の処理、ACPU108とCCPU104間のインターフェース(I/F)でのACPU108とCCPU104のデータ受け渡しなどの処理が不要となり、処理が簡素化される。
これにより、移動無線通信端末の開発において、ソフトウエア、システム動作の評価検証の開発者及び評価者の開発、評価効率向上、製品出荷後に不具合・不良が発生し市場より戻り時に不具合の解析に本発明の適用が可能となる。
101…アンテナ
102…無線部
103…ベースバンド
104…CCPU
105、106、112…RAM
107…アプリケーションユニット
108…ACPU
109…コーデック
110…記憶部
111…ROM
113…スピーカ
114…マイクロフォン
115…操作部
116…表示部
117…外部インターフェース(I/F)
118…共有揮発性メモリ
150…移動無線通信端末
Claims (6)
- 2つのCPUで構成されるプラットフォームの異常発生時における解析データ収集制御装置において、
通信部分の制御を行うCCPU及びCCPUの制御を行うプログラムを保持する揮発性メモリを有する通信ユニットと、
アプリケーション部分の制御を行うACPU並びにACPU及びCCPUの制御を行うプログラムを保持する不揮発性メモリを有し、起動時にACPU及びCCPU間のインターフェースでCCPUのプログラムを前記通信ユニットの揮発性メモリに転送するアプリケーションユニットと、
前記通信ユニット及び前記アプリケーションユニットで共有され、且つ、前記通信ユニットでの異常発生時に異常発生の履歴情報であるデバッグデータを保持する共有揮発性メモリとを備え、
前記アプリケーションユニットでは、異常発生からの復帰時に前記共有揮発性メモリから保持された異常発生の履歴情報であるデバッグデータを読み出して前記アプリケーションユニットの不揮発性メモリに書き込むことを特徴とする、異常発生時における解析データ収集制御装置。 - 前記共有揮発性メモリに保持される異常発生の履歴情報のデータフォーマットには異常発生の履歴情報の保持時に有効フラグを立てる書き込みを行い、起動処理時に有効フラグの確認後に前記アプリケーションユニットの不揮発性メモリへの書き込みを行うことを特徴とする、請求項1に記載の異常発生時における解析データ収集制御装置。
- 前記通信ユニットの揮発性メモリと、前記アプリケーションユニットでワークエリアとして使用される揮発性メモリを前記共通揮発性メモリに統合し、ACPUとCCPU間のプログラムの送受信は前記共有揮発性メモリを介して行うことを特徴とする、請求項1に記載の異常発生時における解析データ収集制御装置。
- 2つのCPUで構成されるプラットフォームの異常発生時における解析データ収集制御方法において、
アプリケーションユニット側でアプリケーション部分の制御を行うACPU及び通信ユニット側で通信部分の制御を行うCCPUの制御を行う双方のプログラムをアプリケーションユニット側で保持する不揮発性メモリから起動時にCCPUのプログラムを読み出してACPU及びCCPU間のインターフェースを介して不揮発性メモリから通信ユニット側の揮発性メモリに転送する工程と、
前記通信ユニット側での異常発生時に前記通信ユニット側及び前記アプリケーションユニット側で共有される共有揮発性メモリに異常発生の履歴情報であるデバッグデータを保持する工程と、
異常発生からの復帰時に前記共有揮発性メモリから保持された異常発生の履歴情報であるデバッグデータを読み出して前記アプリケーションユニット側の不揮発性メモリに書き込む工程とを備えることを特徴とする、異常発生時における解析データ収集制御方法。 - 2つのCPUで構成されるプラットフォームの異常発生時における解析データ収集制御プログラムにおいて、
アプリケーションユニット側でアプリケーション部分の制御を行うACPU及び通信ユニット側で通信部分の制御を行うCCPUの制御を行う双方のプログラムをアプリケーションユニット側で保持する不揮発性メモリから起動時にCCPUのプログラムを読み出してACPU及びCCPU間のインターフェースを介して不揮発性メモリから通信ユニット側の揮発性メモリに転送する手順と、
前記通信ユニット側での異常発生時に前記通信ユニット側及び前記アプリケーションユニット側で共有される共有揮発性メモリに異常発生の履歴情報であるデバッグデータを保持する手順と、
異常発生からの復帰時に前記共有揮発性メモリから保持された異常発生の履歴情報であるデバッグデータを読み出して前記アプリケーションユニット側の不揮発性メモリに書き込む手順とを備えることを特徴とする、異常発生時における解析データ収集制御プログラム。 - 2つのCPUで構成されるプラットフォームの異常発生時における解析データ収集制御を行う移動無線通信端末において、
通信部分の制御を行うCCPU及びCCPUの制御を行うプログラムを保持する揮発性メモリを有する通信ユニットと、
アプリケーション部分の制御を行うACPU並びにACPU及びCCPUの制御を行うプログラムを保持する不揮発性メモリを有し、起動時にACPU及びCCPU間のインターフェースでCCPUのプログラムを前記通信ユニットの揮発性メモリに転送するアプリケーションユニットと、
前記通信ユニット及び前記アプリケーションユニットで共有され、且つ、前記通信ユニットでの異常発生時に異常発生の履歴情報であるデバッグデータを保持する共有揮発性メモリとを備え、
前記アプリケーションユニットでは、異常発生からの復帰時に前記共有揮発性メモリから保持された異常発生の履歴情報であるデバッグデータを読み出して前記アプリケーションユニットの不揮発性メモリに書き込むことを特徴とする、異常発生時における解析データ収集制御を行う移動無線通信端末。
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