JP2005235047A - 電源瞬断デバッグ装置およびその方法を実現するためのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
電源瞬断デバッグ装置およびその方法を実現するためのプログラムを記録した記録媒体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005235047A JP2005235047A JP2004045880A JP2004045880A JP2005235047A JP 2005235047 A JP2005235047 A JP 2005235047A JP 2004045880 A JP2004045880 A JP 2004045880A JP 2004045880 A JP2004045880 A JP 2004045880A JP 2005235047 A JP2005235047 A JP 2005235047A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- interruption
- power
- instantaneous
- power supply
- unit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Test And Diagnosis Of Digital Computers (AREA)
Abstract
【課題】電源電圧変動機を用いてハードウェア的に電源瞬断を実施する場合、電源OFF時はCPUレジスタやメモリなどの観測ができず、電源瞬断を発生させるタイミングを精密に指定することができなかった。また、試験対象ソフトウェアに組込んだ試験ソフトがI/Oを強制的に変化させることで擬似的に事象を発生させる場合、CPUが停止している場合は動作しないため、電源瞬断という擬似事象を発生させることができなかった。
【解決手段】エバリュエーションチップと、エミュレーションメモリと、電源瞬断管理部と、ホストシステムとを備え、デバッグ対象ソフトウェアと共にエミュレーションメモリのROM部に格納されず、独立して動作する前記電源瞬断管理部が前記エミュレーションメモリと前記エバリュエーションチップの操作し、擬似事象を発生させることにより擬似電源瞬断を実現する。
【選択図】図2
【解決手段】エバリュエーションチップと、エミュレーションメモリと、電源瞬断管理部と、ホストシステムとを備え、デバッグ対象ソフトウェアと共にエミュレーションメモリのROM部に格納されず、独立して動作する前記電源瞬断管理部が前記エミュレーションメモリと前記エバリュエーションチップの操作し、擬似事象を発生させることにより擬似電源瞬断を実現する。
【選択図】図2
Description
本発明は、例えば蓄積型電源を持つカーオーディオや携帯電話といった運搬可能な機器に搭載された組込みソフトなどに対して、電源電圧の変動、接触不良などの要因により瞬間的にマイコンに電源が供給されない状況でも問題なく動作するように動作検証を行う開発環境に関するものである。
従来の電源電圧の変動、接触不良に対処するために行う電源瞬断試験は電源電圧変動機を用いて、実際にハードウェアに供給する電源電圧を変動させてソフトウェアが正しく動作するか確認していた。
また、ソフトウェアで擬似的に事象を発生させるソフトウェアチェックを行う事例としては、試験対象ソフトウェアに直接擬似的な事象シナリオとテストコードを組込み、組込まれたテストコードが事象シナリオを順次読込み、I/Oを強制的に変化させ、自動試験を実施するものがあった(例えば、特許文献1参照)。図14は、前記特許文献1に記載された従来のソフトウェア試験方法を示すものである。
図14において、試験対象ソフトウェア1401と、シミュレータソフト1404と、メモリにマッピングされたI/O部はICE上のエミュレーションメモリ上に格納されており、同じく前記エミュレーションメモリ上に格納されているOS1400上で動作していた。前記シミュレータソフト1404でI/O部の値を変化させ、前記試験対象ソフトウェア1401にキー押下などの事象が発生したように見せかけていた。
特許第2926561号公報
しかしながら、前記ハードウェア的に実際に電源瞬断を実施する方法では、電源OFF時(CPU Sleep時)はCPUレジスタやメモリなどの観測ができず、また、電源瞬断を発生させるタイミングを細かく指定すること(あるステップ実行中に瞬断を発生させるなど)ができないため、電源瞬断時の不具合の再現などが難しい場合が多く、デバッグが困難といった課題を有していた。
また、ソフトウェアで擬似的に事象を発生させる前記従来の構成では、擬似事象を発生させるテストコードが試験対象ソフトウェアの一部として対象ハードウェアのCPU上で動作しており、CPUが停止している場合は動作しない。したがって電源瞬断のようにCPUが停止してしまう事象を擬似事象で発生させることができなかった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、ソフトウェア的に電源瞬断という擬似事象を発生させ、電源瞬断のタイミングをソフトウェア側で制御することで、電源瞬断時のデバッグを容易にすることを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の電源瞬断デバッグ装置は、ユーザからのコマンド入力・解析・実行結果の表示を行うホストシステム部と、ターゲットシステムのCPUをエミュレートするエバリュエーションチップと、ターゲットシステムのROM、RAMおよびI/Oをエミュレートするエミュレーションメモリの他に、電源瞬断管理部を有し、電源瞬断管理部がエバリュエーションチップとエミュレーションメモリのI/O部を操作し、擬似電源ON/OFF事象を発生させる。電源瞬断管理部はデバッグ対象ソフトウェアと異なり、エミュレーションメモリの外に存在し、エバリュエーションチップが停止中でも動作可能なため、電源OFFからONへ切り替わる擬似事象を発生させることが可能である。具体的には、擬似電源ON/OFF事象を発生させる際は、電源ポートやリセットポートに該当するI/O部を書き換えることで擬似的に電源ON/OFF事象を発生させる。また、電源OFFとなりエバリュエーションチップが停止している際に電源ONする場合は、まずI/O部分を電源ONの状態に書き換え、その後、エバリュエーションチップにリセット信号を送ることで、擬似電源ON事象が発生する。また、擬似電源OFF時にRAM部を不定値に書き換えることで、RAM保証電圧以下に電源電圧が低下した際の擬似電源ON動作も検証することができる。
また、擬似電源OFF事象を発生させる直前に、指定されたレジスタ情報やメモリ情報を待避させることで、ホストシステム部からの問合せに応じて瞬断直前の動作状況の検証が可能となる。
さらに、ブレークポイントを設定する感覚で任意の実行ステップに瞬断ポイントを設定し、電源瞬断管理部は設定された瞬断ポイントで瞬断を実行する。これによりハードウェアの電源瞬断装置では再現が難しかった電源瞬断時の不具合の検証が容易になる。
また、ホストシステム部から電源ON/OFFの間隔や、繰り返し回数といった瞬断パターンを電源瞬断管理部に設定することで、電源瞬断パターンの簡易テストが可能になり、電源瞬断以外の擬似事象と組み合わせることで、さらに複雑な自動テストも実施することが可能である。
また、本発明の方法は、検査対象となるターゲットシステムの電源瞬断テストのための電源瞬断デバッグ方法であって、ユーザからの電源瞬断テストの指示を電源瞬断管理部へ通知する電源瞬断指示ステップと、エバリュエーションチップを一時停止させる実行中断ステップと、エミュレーションメモリのI/O部の値を書き換える電源状態設定ステップと、前記エバリュエーションチップに実行指示あるいはリセット信号を送ることで動作を再開させる実行再開ステップとを含み、擬似的に電源ONおよび電源OFF事象を発生させ、擬似電源瞬断を発生させる方法である。
前記擬似電源ON事象を発生させる前に前記電源瞬断管理部からRAM不定値設定部に指示を出す不定値設定指示ステップと、前記RAM不定値設定部が前記エミュレーションメモリのRAM部を不定値に書き換えるRAM不定値設定ステップとを含み、これによりRAM値が保証できない電圧まで電源電圧が降下した場合の電源ON事象を発生させることもできる。
また、擬似電源瞬断直前に前記電源瞬断管理部からRAM情報一時記憶部に情報待避を通知するRAM情報待避指示ステップと、前記RAM情報一時記憶部がエミュレーションメモリの指定アドレス情報を読み取り、一時的に待避させる指定RAM読込みステップと、前記ホストシステム部が前記RAM情報一時記憶部から待避したRAM情報を参照するRAM待避情報参照ステップとを含み、これにより擬似瞬断直前のRAM情報を参照することもできる。
また、擬似電源瞬断直前に前記電源瞬断管理部からレジスタ情報一時記憶部に情報待避を通知するレジスタ情報待避指示ステップと、前記レジスタ情報一時記憶部がエバリュエーションチップの指定レジスタ情報を読み取り、一時的に待避させる指定レジスタ読込みステップと、ホストシステム部が前記レジスタ情報一時記憶部から待避したレジスタ情報を参照するレジスタ待避情報参照ステップとを含み、これにより擬似瞬断直前のレジスタ情報を参照することもできる。
また、前記ホストシステム部から前記瞬断ポイント検知部に電源瞬断ポイントを通知する瞬断ポイント設定ステップと、前記瞬断ポイント検知部がエバリュエーションチップを監視する動作状況監視ステップと、設定された電源瞬断ポイントに処理が到達した際、前記瞬断ポイント検知部が前記電源瞬断管理部に電源瞬断を指示する電源瞬断指示ステップとを含み、ソースコードの任意の箇所で電源瞬断を発生させることもできる。
また、ホストシステム部から瞬断パターン管理部に瞬断パターンを通知する瞬断パターン設定ステップと、前記瞬断パターン管理部が通知された瞬断パターンを記録する瞬断パターン記録ステップと、記録された瞬断パターンを参照し、瞬断発生条件が満たされた際に、前記電源瞬断管理部に電源瞬断指示を行う電源瞬断指示ステップとを含み、指定した電源瞬断パターン通りに繰り返し電源瞬断を発生させることもできる。
また、本発明の記録媒体は、検査対象となる前記ターゲットシステムの電源瞬断テストのための電源瞬断デバッグプログラムを格納する記録媒体であって、前記電源瞬断デバッグプログラムは、ユーザからの電源瞬断テストの指示を前記電源瞬断管理部へ通知する電源瞬断指示処理と、前記電源瞬断管理部が前記エバリュエーションチップを一時停止させる実行中断処理と、前記電源瞬断管理部が前記エミュレーションメモリのI/O部の値を書き換える電源状態設定処理と、前記電源瞬断管理部が前記エバリュエーションチップに実行指示やリセット信号を送ることで動作再開させる実行再開処理とをコンピュータに実行させ、擬似的に電源ONおよび電源OFF事象を発生させて擬似電源瞬断を発生させるプログラムである。なお、このプログラムは、上述あるいは実施の形態に記載の方法や装置の機能を実行するプログラムを含みうる。
本発明の電源瞬断デバッグ装置、方法、コンピュータプログラムによれば、ソフトウェアの早期開発段階において容易に電源瞬断の簡易テストを実施することが可能であり、開発の早い段階での動作確認が可能である。
また、ハードウェアで実施する正規の電源瞬断試験で発生した再現性の低い不具合の解析を本発明の機能を用いることで短時間に実施することが可能である。それによって、ソフトウェアの品質向上、および開発コストの削減効果が期待できる。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
なお、本発明はこの図面によって限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における電源瞬断デバッグ装置の基本的なハードウェア構成図である。
図1は、本発明の実施の形態1における電源瞬断デバッグ装置の基本的なハードウェア構成図である。
ホストシステム100は、デバッグ対象ソフトウェアのアップロードやブレークポイントの設定といったユーザからのコマンド入力・解析・実行結果の表示を行うコンピュータシステムで、キーボード101、ディスプレイ102、CPU103、RAM104、各種デバッグソフトウェアツールが格納された制御プログラム記憶部106とデバッグソフトウェアが格納されたデバッグ対象ソフトウェア記憶部107からなるファイル装置105、通信制御装置109から構成され、内部バス108で相互に接続されている。
ターゲットシステム116はデバッグ対象となるソフトウェアが動作するシステムであり、本来CPUが実装される部分にプローブ114が装着されている。
プローブ114は、前記ターゲットシステム116のCPUの動作を代行するエバリュエーションチップ115で構成される。
インサーキットエミュレータ本体110は、ROM化されるプログラムおよびRAMやI/Oの代行を行うエミュレーションメモリ113、エバリュエーションチップ115の実行・中止を制御する制御部112、エバリュエーションチップ115のバスや制御状態をモニターするモニター部111から構成される。
インサーキットエミュレータ本体110は、プローブ114を介してターゲットシステム116と接続され、エバリュエーションチップ115で得られる情報をすべて監視することができる。
ホストシステム110は、通信制御装置109を通じて、インサーキットエミュレータ本体110と接続され、インサーキットエミュレータ本体110に対して、デバッグ対象ソフトウェアのアップロードや動作実行、中止の制御、電源瞬断指示などの各種デバッグ操作や、エバリュエーションチップ115およびエミュレーションメモリ113の監視や、エバリュエーションチップ115の内部レジスタおよびエミュレーションメモリ113の値を変更することができる。
以上の構成により、ターゲットシステム116上で動作するソフトウェアのデバッグ作業をホストシステム100上で実施することを前提とする。
図2は、本発明の電源瞬断デバッグ装置である。実際に電源瞬断が発生した場合は、ターゲットシステム200に供給される電源の電圧が変化する際に、エバリュエーションチップ205上の図13に示した各マイコンポートが変化する。それに伴い割込み処理やリセットが発生し、デバッグ対象ソフトウェア203の動作中断、再開が行われる。
一方、本発明では電源瞬断管理部206が、エミュレーションメモリ201のI/O部204に割り当てられた図13に示したRESET、ACC−DET、Low−+B−DET、+B−DETといった各マイコンポートを変化させ、かつエバリュエーションチップ205へリセット信号や、動作実行・停止指示を送ることで、ターゲットシステム200に安定して電源が供給されている状態(電源ON状態)で、擬似的に電源OFFおよび電源ONの状態を作り出し、デバッグ対象ソフトウェア203の動作中断、再開を行う。
また、図3は電源瞬断管理部206において擬似電源OFF事象を発生させた際、電源電圧がRAM保証電圧以下に低下した擬似事象を発生させる機能のブロック構成図である。電源瞬断管理部206は擬似的にRAM保証電圧以下に電圧が低下するタイミングで、RAM不定値設定部300に対して不定値設定指示を通知する。それに伴いRAM不定値設計部300はRAM部202の値を不定値に変更する。これにより、エミュレーションメモリ201のRAM部202の値が保証できない状況を発生させることができる。
電源OFF事象を発生させる場合は、図4に示すように、電源瞬断管理部206からエバリュエーションチップ205に停止指示を出し、動作を一時中断させている間に電源瞬断管理部206がI/O部204のRESET、ACC−DET、+B/DET、Low+B−DETに該当する箇所を操作し、電源OFF状態に設定する。その後、電源瞬断管理部206がエバリュエーションチップ205を再度動作させることで、擬似電源事象を発生させる。
RAM保証電圧以下まで電圧が降下していない状態で電源ONされた事象の場合は、図5に示すように、電源瞬断管理部206がI/O部204のRESET、ACC−DET、+B/DET、Low+B−DETに該当する箇所を電源ON状態に設定し、電源瞬断管理部206がエバリュエーションチップ205にリセット信号を送り、動作を再開させることで、擬似電源事象を発生させる。
RAM保証電圧以下まで電圧が降下した状態で電源ONされた事象の場合は、図6に示すように、電源瞬断管理部206がI/O部204のRESET、ACC−DET、+B/DET、Low+B−DETに該当する箇所を電源ON状態に設定し、RAM不定値設定部300に不定値設定指示を出す。RAM不定値設定部300はRAM部202を不定値に設定、その後、電源瞬断管理部206がエバリュエーションチップ205にリセット信号を送り、動作を再開させる。この際、RAMが正常に保持されているかの確認処理に失敗し、RAMが保証されない電圧まで電源電圧が降下した状況と同様の状況になる。
このように電源瞬断管理部206が擬似的ではあるが電源瞬断の状況を作り出すことで、ホストシステム207は電源瞬断を実施するタイミングを制御することが可能になる。これによって、ホストシステム207はデバッグ対象ソフトウェア203の動作状況に応じて電源瞬断を実施することが可能になり、電源瞬断に起因するデバッグ作業の効率化につながる。
(実施の形態2)
電源瞬断直前の動作状況は、ハードウェア的に電源瞬断を発生させた場合、観測が困難な場合が多い。
電源瞬断直前の動作状況は、ハードウェア的に電源瞬断を発生させた場合、観測が困難な場合が多い。
図7は、本発明の電源瞬断デバッグ装置で瞬断直前に、任意のエミュレーションメモリ201のRAM部202に設定されてある値をRAM情報一時記憶部700に一時待避させ、瞬断中および瞬断後に確認可能とする処理のブロック構成図である。
また、図8は本発明の電源瞬断デバッグ装置で瞬断直前に、任意のエバリュエーションチップ205上のレジスタ情報をレジスタ情報一時記憶部800に一時待避させ、瞬断中および瞬断後に確認可能とする処理のブロック構成図である。
なお、図2および図3と同じ構成要素については詳細な説明は省略する。
図9に示すように、ホストシステム207が電源瞬断管理部206に電源瞬断要求を行った場合、電源瞬断管理部206は、エバリュエーションチップ205の動作を停止させる。動作中断後、電源瞬断管理部206はRAM情報一時記憶部700およびレジスタ情報一時記憶部800に情報待避指示を出す。RAM情報一時記憶部700は、RAM部202の指定された箇所の値を呼び出し、一時保存する。また、レジスタ情報一時記憶部800は、エバリュエーションチップ205の指定されたレジスタ情報を呼び出し、一時保存する。その後、実施の形態1と同様に擬似電源ON/OFF処理を継続する。
これにより、ホストシステム207はRAM情報一時記憶部700およびレジスタ情報一時記憶部800に問合せることで、指定したメモリやレジスタの電源瞬断発生直前の情報を確認することが可能となる。
この機能を用いることで電源瞬断時の不具合原因の特定がより容易になると期待できる。
(実施の形態3)
ハードウェア的に電源瞬断を発生させた場合、デバッグ対象ソフトウェアのある実行ステップで瞬断を発生させるといったような、シビアなタイミングで瞬断を発生させることが難しい。図10は、本発明の電源瞬断デバッグ装置で、デバッグ対象ソフトウェア203においてブレークポイントを設定するように任意のステップで擬似電源瞬断を発生させる処理のブロック構成図である。なお、図2、図3、図7および図8と同じ構成要素については詳細な説明は省略する。
ハードウェア的に電源瞬断を発生させた場合、デバッグ対象ソフトウェアのある実行ステップで瞬断を発生させるといったような、シビアなタイミングで瞬断を発生させることが難しい。図10は、本発明の電源瞬断デバッグ装置で、デバッグ対象ソフトウェア203においてブレークポイントを設定するように任意のステップで擬似電源瞬断を発生させる処理のブロック構成図である。なお、図2、図3、図7および図8と同じ構成要素については詳細な説明は省略する。
図11が示すように、ホストシステム207は、瞬断ポイント検知部1000に電源瞬断ポイントを指定する。瞬断ポイント検知部1000はエバリュエーションチップ205の動作状況を監視し、瞬断ポイントに動作が到達した際、電源瞬断管理部206に電源瞬断指示を通知する。電源瞬断管理部206は実施形態1と同様に擬似電源ON/OFF処理を行う。
この機能を用いることで、不具合の再現が困難だった電源瞬断時の不具合の検証が容易になると期待できる。
(実施の形態4)
図12は、本発明の電源瞬断デバッグ装置で、電源瞬断パターンを記録し、パターン通りに擬似電源瞬断を行う処理のブロック構成図である。
図12は、本発明の電源瞬断デバッグ装置で、電源瞬断パターンを記録し、パターン通りに擬似電源瞬断を行う処理のブロック構成図である。
ホストシステム207から電源OFFや電源ONといった擬似事象と、その事象の発生条件(即時発生、ソースコードのあるステップ実行時、1つ前の事象の1000ms後など)の組を瞬断パターン管理部1200に設定すると瞬断パターン管理部1200は瞬断パターン記憶部1201に記録する。瞬断パターン管理部1200は瞬断パターン記憶部1201に記録された設定情報1202に応じて、電源瞬断管理部206に電源事象発生依頼を行う。電源瞬断管理部206は実施形態1と同様に擬似電源ON/OFF処理を行う。
この機能を用いることで、容易に電源事象の自動テストを実施するとこが可能となり、連続瞬断テストなど、複雑なテストが可能となり、デバッグの効率向上が期待できる。
本発明にかかる電源瞬断デバッグ装置は、電源瞬断管理部を有し、エバリュエーションチップおよびエミュレーションメモリを外部から制御することで、擬似電源瞬断を発生させる。開発早期の簡易電源瞬断テストおよび電源瞬断時の低再現性の不具合解析等として有用である。また電源瞬断のみではなく、キー入力などの擬似事象発生装置等の用途にも応用できる。またそれらを組合わせることで、より複雑な擬似事象の自動テストの実施も可能となる。
100,207 ホストシステム
101 キーボード
102 ディスプレイ
103 CPU
104 RAM
105 ファイル装置
106 制御プログラム記憶部
107 デバッグ対象ソフトウェア記憶部
108 ICEと接続する通信制御装置
109 通信制御装置
110 インサーキットシミュレータ本体
111 モニター部
112 制御部
113,201 エミュレーションメモリ
114 プローブ
115,205 エバリュエーションチップ
116,200 ターゲットシステム
202 RAM部
203 ROM部(デバッグ対象ソフトウェア)
204 I/O部
206 電源瞬断管理部
300 RAM不定値設定部
700 RAM情報一時記憶部
800 レジスタ情報一時記憶部
1000 瞬断ポイント検知部
1200 瞬断パターン管理部
1201 瞬断パターン記憶部
1202 瞬断パターン
101 キーボード
102 ディスプレイ
103 CPU
104 RAM
105 ファイル装置
106 制御プログラム記憶部
107 デバッグ対象ソフトウェア記憶部
108 ICEと接続する通信制御装置
109 通信制御装置
110 インサーキットシミュレータ本体
111 モニター部
112 制御部
113,201 エミュレーションメモリ
114 プローブ
115,205 エバリュエーションチップ
116,200 ターゲットシステム
202 RAM部
203 ROM部(デバッグ対象ソフトウェア)
204 I/O部
206 電源瞬断管理部
300 RAM不定値設定部
700 RAM情報一時記憶部
800 レジスタ情報一時記憶部
1000 瞬断ポイント検知部
1200 瞬断パターン管理部
1201 瞬断パターン記憶部
1202 瞬断パターン
Claims (13)
- 検査対象となるターゲットシステムの電源瞬断テストのための電源瞬断デバッグ装置であって、
ユーザからのコマンド入力・解析・実行結果の表示を行うホストシステム部と、
前記ターゲットシステムのCPUをエミュレートするエバリュエーションチップと、
前記ターゲットシステムのI/Oをエミュレートするエミュレーションメモリと、
電源瞬断情報を管理し、前記エバリュエーションチップと前記エミュレーションメモリのI/O部を操作し、擬似的に電源ONおよび電源OFF事象を発生させ、擬似電源瞬断を発生させる電源瞬断管理部とを備えた電源瞬断デバッグ装置。 - 擬似電源ON事象を発生させる前に前記電源瞬断管理部から指示を受け、前記エミュレーションメモリのRAM部を不定値に書き換えるRAM不定値設定部を備え、RAM値が保証できない電圧まで電源電圧が降下した場合の電源ON事象を発生させる機能を備えた請求項1に記載の電源瞬断デバッグ装置。
- 前記電源瞬断管理部から擬似電源瞬断直前に情報待避指示を受けた後、前記ホストシステム部から指定されたRAM情報をRAM部から読み取り、一時保存するRAM情報一時記憶部を備え、前記ホストシステム部からの問合せに応じて、擬似電源瞬断直前の情報を提示する機能を備えた、請求項1に記載の電源瞬断デバッグ装置。
- 前記電源瞬断管理部から擬似電源瞬断直前に情報待避指示を受けた後、前記ホストシステム部から指定されたレジスタ情報を前記エバリュエーションチップから読み取り、一時保存するレジスタ情報一時記憶部を備え、前記ホストシステム部からの問合せに応じて、擬似電源瞬断直前の情報を提示する機能を備えた請求項1に記載の電源瞬断デバッグ装置。
- ソースコードの任意の箇所に設定された電源瞬断ポイントを前記ホストシステム部から指定され、前記エバリュエーションチップの動作状況を監視し、前記瞬断ポイントが実行される際に、前記電源瞬断管理部に電源瞬断指示を出す瞬断ポイント検知部を備えた請求項1に記載の電源瞬断デバッグ装置。
- 擬似電源ON/OFF事象とその発生条件を管理する瞬断パターン記憶部と、
前記ホストシステム部から指示された瞬断パターンを前記瞬断パターン記憶部に保存し、前記瞬断パターン記憶部の内容に応じて、前記電源瞬断管理部に擬似事象発生を指示する瞬断パターン管理部とを備えた請求項1に記載の電源瞬断デバッグ装置。 - 検査対象となるターゲットシステムの電源瞬断テストのための電源瞬断デバッグ方法であって、
ユーザからの電源瞬断テストの指示を電源瞬断管理部へ通知する電源瞬断指示ステップと、
エバリュエーションチップを一時停止させる実行中断ステップと、
エミュレーションメモリのI/O部の値を書き換える電源状態設定ステップと、
前記エバリュエーションチップに実行指示あるいはリセット信号を送ることで動作を再開させる実行再開ステップとを含み、
擬似的に電源ONおよび電源OFF事象を発生させ、擬似電源瞬断を発生させる電源瞬断デバッグ方法。 - 擬似電源ON事象を発生させる前に前記電源瞬断管理部からRAM不定値設定部に指示を出す不定値設定指示ステップと、
前記RAM不定値設定部が前記エミュレーションメモリのRAM部を不定値に書き換えるRAM不定値設定ステップとを含み、
RAM値が保証できない電圧まで電源電圧が降下した場合の電源ON事象を発生させる請求項7に記載の電源瞬断デバッグ方法。 - 擬似電源瞬断直前に前記電源瞬断管理部からRAM情報一時記憶部に情報待避を通知するRAM情報待避指示ステップと、
前記RAM情報一時記憶部がエミュレーションメモリの指定アドレス情報を読み取り、一時的に待避させる指定RAM読込みステップと、
ホストシステム部が前記RAM情報一時記憶部から待避したRAM情報を参照するRAM待避情報参照ステップとを含み、
擬似瞬断直前のRAM情報を参照する請求項7に記載の電源瞬断デバッグ方法。 - 擬似電源瞬断直前に前記電源瞬断管理部からレジスタ情報一時記憶部に情報待避を通知するレジスタ情報待避指示ステップと、
前記レジスタ情報一時記憶部がエバリュエーションチップの指定レジスタ情報を読み取り、一時的に待避させる指定レジスタ読込みステップと、
ホストシステム部が前記レジスタ情報一時記憶部から待避したレジスタ情報を参照するレジスタ待避情報参照ステップとを含み、
擬似瞬断直前のレジスタ情報を参照する請求項7に記載の電源瞬断デバッグ方法。 - ホストシステム部から瞬断ポイント検知部に電源瞬断ポイントを通知する瞬断ポイント設定ステップと、
前記瞬断ポイント検知部がエバリュエーションチップを監視する動作状況監視ステップと、
設定された電源瞬断ポイントに処理が到達した際、前記瞬断ポイント検知部が前記電源瞬断管理部に電源瞬断を指示する電源瞬断指示ステップとを含み、
ソースコードの任意の箇所で電源瞬断を発生させる請求項7に記載の電源瞬断デバッグ方法。 - ホストシステム部から瞬断パターン管理部に瞬断パターンを通知する瞬断パターン設定ステップと、
前記瞬断パターン管理部が通知された瞬断パターンを記録する瞬断パターン記録ステップと、
記録された瞬断パターンを参照し、瞬断発生条件が満たされた際に、前記電源瞬断管理部に電源瞬断指示を行う電源瞬断指示ステップとを含み、
指定した電源瞬断パターン通りに繰り返し電源瞬断を発生させる請求項7に記載の電源瞬断デバッグ方法。 - 検査対象となるターゲットシステムの電源瞬断テストのための電源瞬断デバッグプログラムを格納する記録媒体であって、前記電源瞬断デバッグプログラムは、
ユーザからの電源瞬断テストの指示を前記電源瞬断管理部へ通知する電源瞬断指示処理と、
前記電源瞬断管理部がエバリュエーションチップを一時停止させる実行中断処理と、
前記電源瞬断管理部がエミュレーションメモリのI/O部の値を書き換える電源状態設定処理と、
前記電源瞬断管理部が前記エバリュエーションチップに実行指示やリセット信号を送ることで動作再開させる実行再開処理とを実行させ、擬似的に電源ONおよび電源OFF事象を発生させて擬似電源瞬断を発生させるプログラムであることを特徴とする記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004045880A JP2005235047A (ja) | 2004-02-23 | 2004-02-23 | 電源瞬断デバッグ装置およびその方法を実現するためのプログラムを記録した記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004045880A JP2005235047A (ja) | 2004-02-23 | 2004-02-23 | 電源瞬断デバッグ装置およびその方法を実現するためのプログラムを記録した記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005235047A true JP2005235047A (ja) | 2005-09-02 |
Family
ID=35017927
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004045880A Pending JP2005235047A (ja) | 2004-02-23 | 2004-02-23 | 電源瞬断デバッグ装置およびその方法を実現するためのプログラムを記録した記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005235047A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102520370A (zh) * | 2011-12-31 | 2012-06-27 | 曙光信息产业股份有限公司 | 服务器开关电源测试方法及服务器开关电源测试装置 |
JP2016126684A (ja) * | 2015-01-08 | 2016-07-11 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 集積回路 |
CN113848754A (zh) * | 2021-09-26 | 2021-12-28 | 陕西航空电气有限责任公司 | 一种基于半物理仿真的飞机地面电源监控器测试方法 |
-
2004
- 2004-02-23 JP JP2004045880A patent/JP2005235047A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102520370A (zh) * | 2011-12-31 | 2012-06-27 | 曙光信息产业股份有限公司 | 服务器开关电源测试方法及服务器开关电源测试装置 |
JP2016126684A (ja) * | 2015-01-08 | 2016-07-11 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 集積回路 |
CN113848754A (zh) * | 2021-09-26 | 2021-12-28 | 陕西航空电气有限责任公司 | 一种基于半物理仿真的飞机地面电源监控器测试方法 |
CN113848754B (zh) * | 2021-09-26 | 2024-02-06 | 陕西航空电气有限责任公司 | 一种基于半物理仿真的飞机地面电源监控器测试方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7721265B1 (en) | Source code debugging method and apparatus for use in script testing environment | |
JP4388518B2 (ja) | スレッドデバッグ装置、スレッドデバッグ方法及びプログラム | |
JP5239862B2 (ja) | デバッガ及びデバッグ方法 | |
CN109726135B (zh) | 一种多核调试方法、装置及计算机可读存储介质 | |
KR20080095528A (ko) | 이뮬레이트를 활용한 임베디드 소프트웨어 테스트 장치 및그 방법 | |
CN110197698B (zh) | 自动测试ssd不同电源状态影响的方法及装置 | |
CN114138644A (zh) | Bmc调试方法及监控方法、系统、装置、设备、介质 | |
JP2000020349A (ja) | プログラム開発支援装置、プログラム開発支援方法及びプログラム開発支援用プログラムを記録した媒体 | |
JP5133649B2 (ja) | 電子機器およびメモリ管理プログラム | |
JP2005235047A (ja) | 電源瞬断デバッグ装置およびその方法を実現するためのプログラムを記録した記録媒体 | |
JP2008135008A (ja) | プログラムモジュール検証方式 | |
CN100403275C (zh) | 应用于固件程序除错的微处理器与方法 | |
JPH10254738A (ja) | エミュレータ装置及びエミュレーション方法 | |
JP2006293560A (ja) | デバッグシステムおよびデバッグ方法 | |
JP2005353020A (ja) | コンピュータプログラムのシミュレーション方式 | |
KR100428712B1 (ko) | 멀티 태스크 프로그램의 논스톱 디버깅을 위한트레이스포인트 설정 방법 | |
EP2171590A2 (en) | Authorised debugging | |
JP2003281076A (ja) | Dmaコントローラの不正アクセス検出装置、不正アクセス検出方法およびそのプログラム | |
JP2007004516A (ja) | 組込みシステムのプログラムデバッグ方法 | |
JP2002366378A (ja) | プログラムのデバッグ装置及びデバッグ方法、並びに記憶媒体 | |
JP2006293515A (ja) | Osエミュレータ時間経過制御装置 | |
JP4893028B2 (ja) | チップセットのエミュレーション装置および方法 | |
KR20050077075A (ko) | 디버깅 메시지 디스플레이 방법 | |
CN118467340A (zh) | Uefi bios的即时调试方法、系统、存储介质及设备 | |
CN114327648A (zh) | 一种驱动调试方法、装置、电子设备及存储介质 |