JP2004009802A - 車体前部構造 - Google Patents

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Noriyuki Nakaniwa
中庭 典行
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Abstract

【課題】フロントフェンダーの上方から荷重が作用した際に、フロントフェンダーの変形を容易に行わせて衝撃エネルギーの吸収効率を高めることができる車体前部構造の提供を図る。
【解決手段】フロントフェンダー2の上端部の頂部2aに所定値以上の荷重Fが作用した際に、この頂部2aから下方に折曲した縦壁部10の連設基部に設けた第1脆弱部13が破断または屈曲することにより、フロントフェンダー2の上端部の変形を容易に行わせて衝撃エネルギー吸収を効率よく行わせることができる。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体前部構造、とりわけフロントフェンダーの上端部周りの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
フロントフェンダーの上端部周りの構造として、例えば特開2000−177647号公報に示されているように、フロントフェンダーの頂部から下方に向けて折曲した縦壁部を、フロントアッパメンバに固定した支持パネル上端部のフェンダー保持部で保持して、このフェンダー保持部が上方から所定値以上の大きな荷重が作用した場合に、前記縦壁部の保持を解除するようにしたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来の車体前部構造では、フロントフェンダーの上端部内側は前記縦壁部の折曲形成により袋状断面となって剛性が高くなっていることから、前述のようにフロントフェンダーの上方から作用した荷重に対して、フェンダー保持部を設けたにも関わらずフロントフェンダーが変形しにくくなってしまう。
【0004】
そこで、本発明はフロントフェンダーの上方から荷重が作用した際に、フロントフェンダーの変形を容易に行わせて衝撃エネルギーの吸収効率を高めることができる車体前部構造を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明にあっては、フロントフェンダーの上端部内側に、該フロントフェンダーの頂部から下方に向けて縦壁部を設けて、該縦壁部の下端をフロントアッパメンバに結合して袋状断面を構成した車体前部構造において、
前記フロントフェンダーの縦壁部を連設した基部に、上方からの所定値以上の荷重によって破断または屈曲する第1脆弱部を設けたことを特徴としている。
【0006】
【発明の効果】
本発明によれば、フロントフェンダーの上端部に、上方から所定値以上の荷重が作用した場合に、第1脆弱部が破断若しくは屈曲することにより、フロントフェンダーの上端部分が前記荷重に対して容易に変形できるようになって衝撃エネルギーを効果的に吸収することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面と共に詳述する。
【0008】
図1〜図3は本発明にかかる車体前部構造の第1実施形態を示し、図1はフロントフェンダーの上端部周りの構造を示す断面図、図2は干渉物による第1の変形態様を示す図1と同様の断面図、図3は干渉物による第2の変形態様を示す図1と同様の断面図である。
【0009】
この第1実施形態の車体前部構造は、図1に示すようにフロントコンパートメントの上側は開閉自在にボンネット1で覆うとともに、左右外側をフロントフェンダー2で外装している。
【0010】
フロントフェンダー2の上端部は、ボンネット1の外側面と連続性を持った曲面を描くように滑らかに形成してある。
【0011】
前記フロントフェンダー2の頂部2aからは、下方に向かって縦壁部10を折曲して設け、この縦壁部10の下端部をフロントアッパメンバ3に取付けることにより、フロントフェンダー2の上端部を、縦壁部10を介してフロントアッパメンバ3に支持させて、フロントフェンダー2の上端部内側に袋状断面部を構成している。
【0012】
フロントアッパメンバ3は、フロントコンパートメントの左右両側の上端部に閉断面構造として車体前後方向に延在配置してある。
【0013】
前記縦壁部10は合成樹脂材からなる板材で形成し、その上端部に外方(図中左方)に折曲する取付面11を形成し、この取付面11をフロントフェンダー2の頂部2aの下面に接着してある。
【0014】
縦壁部10の下端部にはL字状に折曲したフランジ部12を形成してあり、このフランジ部12を前記フロントアッパメンバ3の上面にボルト4,ナット4aを介して結合している。
【0015】
前記フロントフェンダー2の縦壁部10を連設した基部となる頂部2a、つまり、本実施形態では縦壁部10から前記取付面11を折曲したその折曲点には、その内側に第1脆弱部としての第1切込み13を形成してある。
【0016】
第1切り込み13は、フロントフェンダー2の前記頂部2aに前方や上方から所定値以上の荷重Fが作用した際に、この荷重Fによって縦壁部10を容易に破断または屈曲するようになっている。
【0017】
また、縦壁部10には前記第1切込み13の下方部分でフランジ部12に近い下端部に、車幅方向内方に向かって略クランク状の折曲部分14を形成し、このクランク状折曲部分14の下方折曲部14aの内側に第2脆弱部としての第2切込み15を形成してある。
【0018】
前記第2切込み15は、前記荷重Fが作用した際に縦壁部10による前記フロントアッパメンバ3への支持機能を無くす支持力排除手段として機能している。
【0019】
縦壁部10は、前記クランク状折曲部分14を設けることによって、前記第1切込み13に対して前記第2切込み15は、これら両切込み13,15を結ぶ仮想線Lに示すように、フロントフェンダー2の頂部2aに作用する前記荷重Fの入力方向に対して車幅方向内方に傾斜することになる。
【0020】
勿論、前記クランク状の折曲部分14を設けることなく、縦壁部10自体を傾斜させることにより、第1切込み13に対して第2切込み15を荷重Fの入力方向に対して傾斜させてもよい。
【0021】
以上の構成によりこの第1実施形態の車体前部構造にあっては、フロントフェンダー2の上端部の頂部2aに所定値以上の荷重Fが前方や上方から作用した場合、例えば、インパクターHによって上方から荷重Fが作用した場合に、この荷重Fはフロントフェンダー2の頂部2aから下方に折曲した縦壁部10に作用する。
【0022】
すると、前記荷重Fによる衝撃が縦壁部10に設けた第1切込み13と第2切込み15に作用し、第2切込み部15が破断するとともに、第1切込み部13は破断若しくは折曲することになる。
【0023】
図2は第1切込み13から縦壁部10が破断した場合のフロントフェンダー2が変形される態様(第1の変形態様)を示し、支持力排除手段として機能する第2切込み15が破断することにより、縦壁部10によるフロントフェンダー2の頂部2aの支持力を無くすことができる。
【0024】
このとき、第1切込み13に対して第2切込み15が、荷重Fの入力方向(垂直方向)に対して車幅方向内方に傾斜しているため、第1切込み13と第2切込み15で破断した縦壁部10は、前記頂部2aとフランジ部12との間から脱落することになる。
【0025】
ところで、前記第1切込み13は縦壁部10とフロントフェンダー2の頂部2aに設けてあるため、この第1切込み13から破断することにより、前記頂部2aから縦壁部10全体を除去できることにより、袋状閉断面の剛性による影響を無くすことができる。
【0026】
図3は第1切込み13から縦壁部10が折曲した場合のフロントフェンダー2が変形される態様(第2の変形態様)を示し、この場合にあっても支持力排除手段として機能する第2切込み15が破断することにより、縦壁部10によるフロントフェンダー2の頂部2aの支持力を無くすことができる。
【0027】
そして、前記第1の変形態様と同様に第1切込み13に対して第2切込み15が車幅方向内方に傾斜しているため、第2切込み15で破断した縦壁部10は、第1切込み15を中心として車幅方向内側へと展開することになる。
【0028】
この場合、第2切込み15で破断した縦壁部10は第1切込み13で繋がった状態にあるが、この縦壁部10は脆弱な第1切込み13を介して展開、つまり、袋状断面を維持しないように略平坦化されるため、袋状閉断面の剛性による影響を無くすことができる。
【0029】
従って、第1および第2の変形態様にあっても、フロントフェンダー2の上端部は前記荷重Fに対して容易に変形し、衝撃エネルギーを効果的に吸収することができる。
【0030】
ところで、本実施形態では前述のように縦壁部10の第1切込み13よりも下方部分に設けた第2切込み15の破断によって縦壁部10による支持力を除去することができるので、フロントフェンダー2の上端部の変形によるエネルギー吸収作用をより有効に行わせることができる。
【0031】
また、縦壁部10を合成樹脂材からなる板材で形成したので、第1,第2切込み13,15の破断力を小さくして、荷重F入力時の縦壁部10の支持力除去を確実にするとともに、軽量化を図ることができる。
【0032】
更に、縦壁部10を第1切込み13と第2切込み15との間を、フロントフェンダー2の頂部2aに作用する荷重Fの入力方向に対して傾斜させたので、荷重Fの入力により第1切込み13および第2切込み15にモーメント力を発生させることができるため、これら第1,第2切込み13,15の破断をより確実にすることができる。
【0033】
図4は本発明の第2実施形態を示し、前記第1実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べる。
【0034】
図4はフロントフェンダー2の上端部周りの断面図で、この図4に示すように第2実施形態の車体前部構造では、縦壁部10を、フロントフェンダー2から連続して同一の材料、例えば合成樹脂材で一体成形している。
【0035】
この実施形態にあっても前記縦壁部10は、フロントアッパーメンバ3に結合するフランジ部12に近い下端部にクランク状折曲部分14を形成し、前記頂部2aに作用する荷重Fによって破断若しくは屈曲する第1切込み13を前記頂部2aに形成するとともに、クランク状折曲部分14の下方折曲部14aに前記荷重Fによって破断する第2切込み15を形成してある。
【0036】
従って、この第2実施形態にあっても前記第1実施形態と同様に、前記フロントフェンダー2の頂部2aに前方や上方から荷重Fが作用した際に、第1切込み13が破断した場合には、前記図2に示したように第1切込み13と第2切込み15間で縦壁部10が脱落する一方、第1切込み13が屈曲した場合には、前記図3に示したように第1切込み13を中心として第1切込み13と第2切込み15間で縦壁部10が展開することになり、何れの場合にもフロントフェンダー2の上端部の変形が容易になる。
【0037】
このため、前記第1実施形態と同様に頂部2aに荷重Fが作用した際の衝撃エネルギーを効果的に吸収することができる。
【0038】
ところで、本発明の車体前部構造は前記第1,第2実施形態を例にとって説明したが、これら実施形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種実施形態を採用することができ、例えば、脆弱部として切込み13,15を示したが、これに限ることなく破断や屈曲が容易な薄肉構造としても形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態におけるフロントフェンダーの上端部周りの断面図。
【図2】本発明の第1実施形態における干渉物による第1の変形態様を示す図1と同様の断面図。
【図3】本発明の第1実施形態における干渉物による第2の変形態様を示す図1と同様の断面図。
【図4】本発明の第2実施形態におけるフロントフェンダーの上端部周りの断面図。
【符号の説明】
2 フロントフェンダー
2a 頂部
3 フロントアッパメンバ
10 縦壁部
13 第1切込み(第1脆弱部)
15 第2切込み(第2脆弱部)

Claims (6)

  1. フロントフェンダーの上端部内側に、該フロントフェンダーの頂部から下方に向けて縦壁部を設けて、該縦壁部の下端をフロントアッパメンバに結合して袋状断面を構成した車体前部構造において、
    前記フロントフェンダーの縦壁部を連設した基部に、上方からの所定値以上の荷重によって破断または屈曲する第1脆弱部を設けたことを特徴とする車体前部構造。
  2. 前記縦壁部の第1脆弱部よりも下方部分に、前記荷重によって破断する第2脆弱部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の車体前部構造。
  3. 縦壁部は、合成樹脂材からなる板材で形成し、その上端部をフロントフェンダーの頂部に接着したことを特徴とする請求項1または2に記載の車体前部構造。
  4. 縦壁部は、フロントフェンダーの頂部から連続して一体成形したことを特徴とする請求項1または2に記載の車体前部構造。
  5. 縦壁部は、少なくとも第1脆弱部と第2脆弱部との間を、前記荷重の入力方向に対して傾斜させたことを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の車体前部構造。
  6. 縦壁部は、少なくとも第1脆弱部と第2脆弱部との間を、車幅方向内側に向かって傾斜させたことを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の車体前部構造。
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