JP2004008639A - プレフィルドシリンジ用ガスケット抜け防止ストッパー - Google Patents
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- A61M5/00—Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
- A61M5/178—Syringes
- A61M5/31—Details
- A61M5/315—Pistons; Piston-rods; Guiding, blocking or restricting the movement of the rod or piston; Appliances on the rod for facilitating dosing ; Dosing mechanisms
- A61M5/31501—Means for blocking or restricting the movement of the rod or piston
- A61M5/31505—Integral with the syringe barrel, i.e. connected to the barrel so as to make up a single complete piece or unit
Abstract
【解決手段】ストッパー1は、フランジ21の一部と嵌合可能なフランジ嵌合溝13を挟んで一体に形成された前面部11と後面部12からなる。ストッパー1の前面部11には、バレル2の胴部22外周に隣接する円弧状端面111が設けられており、後面部12には、バレル2の内側方向に突出するストッパー機能部分121が設けられている。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスケット抜け防止ストッパーに関する。特に予め薬液を充填した所謂プレフィルドシリンジに好適なガスケット抜け防止ストッパーに関する。
【0002】
【従来の技術】
プレフィルドシリンジにおいては、バレルに充填された薬液は、その基端側開口から挿着されたガスケットによって密封されるが、バレル内に空気が存在すると単純にはガスケットの挿着が出来ない。そこで、プレフィルドシリンジのガスケットの打栓方法について、従来、スリーブ打栓方式と真空打栓方式が採用されている。
スリーブ打栓方式は、バレル内にバレルの内径よりも少し小さい外径の金属のパイプを挿入し、このパイプ内にガスケットを押しこんだ後、パイプだけを引き出すことによって打栓するという方式であり、バレルにストッパーを設けると、それが邪魔になってガスケット内に金属のパイプを挿入することが出来ないという問題があり、ディスポシリンジにおけるようなガスケット抜け防止のストッパーを設けることが困難であった。
【0003】
一方、真空打栓方式は、バレルを真空雰囲気に置いてバレル内を真空状態にし、バレルの開口部にガスケットを挿着した後、真空雰囲気を大気圧に戻すことによりガスケットを打栓する方式であり、バレルにストッパーを設けることは可能であるが、設備にコストがかかるという欠点を有している上、粘度の低いさらさらした薬液の場合、真空にした時に薬液が突沸するという問題があり、バレル内に充填される薬液が限定されるという欠点を有している。
【0004】
このような事情から、スリーブ方式を採用したプレフィルドシリンジにストッパーを組合せる方法が種々検討されており、フランジの後面全体を覆うように被せて使用するストッパー(特許第3074655号公報、図1)や、バレル基端の開口に装着するストッパー機能付きフランジ(特公平8−8929号公報の図1、特許第2911086号公報の図4、特許第3256421号公報の図10など)が知られている。
しかしながら、前者のストッパーは嵩張るために扱い難い上、指を懸ける部分に段差が生じるため違和感があるという欠点を有している。また、後者のストッパー機能付きフランジは、バレルとの嵌合が甘くなる虞がある上、前者同様、指を懸ける部分に違和感があるという欠点を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、如上の事情に鑑みてなされたもので、スリーブ打栓方式で製造されるプレフィルドシリンジに指を懸ける部分に違和感の無いストッパー機構を付与することを目的とする。また、本発明は、プレフィルドシリンジ、特に粘度の低い薬液の充填に好適なストッパー機構付きプレフィルドシリンジを安価に提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は上記課題を解決するために、鋭意検討の結果、ストッパーを出来るだけ小型にし、フランジの指懸け部分とストッパーの間に段差が生じないようにすればよく、そのためには、ストッパーを横からフランジに嵌めこんで、嵌めこまれたフランジの前面の指懸け部分全体が被覆されるようにすればよいことに想到し、本発明に到達した。すなわち本発明は、フランジの一部と嵌合可能なフランジ嵌合溝を挟んで一体に形成された、フランジ嵌合溝の前面を構成する前面部と、フランジ嵌合溝の後面を構成する後面部とを含み、前記前面部は、バレルの胴部外周に隣接する円弧状端面を有してなり、前記後面部は、バレルの内側方向に突出するストッパー機能部分を有してなる、プレフィルドシリンジ用ガスケット抜け防止ストッパーに関する。ここで、ストッパー機能部分には、ストッパー機能を確実にするために左右一対の脚部を設けてもよい。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施例について、図面を用いて説明する。
図1は本発明のストッパーの一実施例を示す平面図であり、図2および図3は図1の底面図および側面図、図4は図1におけるX−X線断面図である。また、図5は図1に示すストッパーをプレフィルドシリンジに装着した状態を示す平面図であり、図6は図5のストッパーを含む部分のY−Y線断面図である。
図1〜図4に示すように、本発明のストッパー1は、フランジ21の一部と嵌合可能なフランジ嵌合溝13を挟んで一体に形成された前面部11と後面部12からなる。ストッパー1の前面部11には、バレル2の胴部22外周に隣接する円弧状端面111が設けられており、後面部12には、バレル2の内側方向に突出するストッパー機能部分121が設けられている。
【0008】
ストッパー1の前面部11は、フランジ嵌合溝13の前面を構成する部分であり、図5および図6に示すように、フランジ嵌合溝13に挿着され嵌合されたフランジ21部分の前面を被覆している。フランジ嵌合溝13の入口に相当する部分の端面は円弧状になっており、この円弧状端面111はバレル2の胴部22外周に隣接するようになっている。従って、この円弧状端面111の存在によりフランジ21と前面部11の間に生じる段差が解消されるので、指を懸ける部分に違和感を生じることがない。尚、ストッパー1の前面部11には、必要ならば係合溝112を設け、フランジ21に設けた係合突起211と係合するようにしてもよい。
【0009】
ストッパー1の後面部12は、フランジ嵌合溝13の後面を構成する部分であり、図6に示すように、フランジ嵌合溝13に挿着され嵌合されたフランジ21部分の後面を被覆している。また、後面部12はバレル2の内側方向に突出するストッパー機能部分121を有しており、ガスケット(図示していない)の脱落を防いでいる。このストッパー機能部分121には、好ましくは、ストッパー機能を確実にするために左右一対の脚部122を設けてもよい。脚部122の形状は、バレル2後端の開口部分を狭めるものであれば特に限定されない。尚、123はストッパー1成形時におけるエアー抜き用の孔である。
【0010】
【発明の効果】
以上述べたことから明らかなように、本発明を採用することにより、プレフィルドシリンジに指を懸ける部分に違和感の無いストッパー機構を付与することができる。また、特に粘度の低い薬液の充填に好適なストッパー機構付きプレフィルドシリンジを安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のストッパーの一実施例を示す平面図である。
【図2】図1の底面図である。
【図3】図1の側面図である。
【図4】図1におけるX−X線断面図である。
【図5】図1に示すストッパーをプレフィルドシリンジに装着した状態を示す平面図である。
【図6】図5のストッパーを含む部分のY−Y線断面図である。
【符号の説明】
1 ストッパー
11 前面部
111 円弧状端面
112 係合溝
12 後面部
121 ストッパー機能部分
122 脚部
123 エアー抜き孔
13 フランジ嵌合溝
2 バレル
21 フランジ
211 係合突起
22 胴部
Claims (2)
- フランジの一部と嵌合可能なフランジ嵌合溝を挟んで一体に形成された、フランジ嵌合溝の前面を構成する前面部と、フランジ嵌合溝の後面を構成する後面部とを含み、前記前面部は、バレルの胴部外周に隣接する円弧状端面を有してなり、前記後面部は、バレルの内側方向に突出するストッパー機能部分を有してなる、プレフィルドシリンジ用ガスケット抜け防止ストッパー。
- ストッパー機能部分が左右一対の脚部を有してなる請求項1に記載のストッパー。
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---|---|---|---|
JP2002168823A JP2004008639A (ja) | 2002-06-10 | 2002-06-10 | プレフィルドシリンジ用ガスケット抜け防止ストッパー |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004008639A true JP2004008639A (ja) | 2004-01-15 |
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Family
ID=30435634
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2002
- 2002-06-10 JP JP2002168823A patent/JP2004008639A/ja active Pending
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