JP2004008395A - 口腔内カメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】使用後に導光部を洗浄・滅菌処理せずとも透明キャップを交換することで次の患者への準備を簡単に整えることができ、且つこの透明キャップを硬質樹脂製とすることで導光部に入射する光の乱れが生じない画期的な口腔内カメラを提供すること。
【解決手段】CCDカメラ1を内蔵する本体2の先端部に、前記CCDカメラ1に光を導光する導光部3を突設し、この導光部3を硬質樹脂製の透明キャップ4で被覆閉塞してゴミや患者の唾液などが侵入しないようにすると共に、この透明キャップ4は前記本体2先端部に対して着脱自在に設けた口腔内カメラ。
【選択図】 図2
【解決手段】CCDカメラ1を内蔵する本体2の先端部に、前記CCDカメラ1に光を導光する導光部3を突設し、この導光部3を硬質樹脂製の透明キャップ4で被覆閉塞してゴミや患者の唾液などが侵入しないようにすると共に、この透明キャップ4は前記本体2先端部に対して着脱自在に設けた口腔内カメラ。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、口腔内の観察像をモニターに映し出す歯科用の口腔内カメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、歯科などにおける口腔内の患部の診療に、CCDカメラを用いた口腔内カメラが用いられている。
【0003】
従来の口腔内カメラとしては、例えば、CCDカメラを内蔵する本体の先端部に、前記CCDカメラに光を導光する導光部を突設し、この導光部をゴミや患者の唾液などが侵入しないように軟質な透明被覆材で被覆した構成のものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
口腔内カメラは、一般に衛生面を考慮して、使用する度(患者が変わる度に)に透明被覆材の部分の洗浄・滅菌処理を行う。
【0005】
しかし、上記のような構成の従来の口腔内カメラにおいては、導光部を被覆する透明被覆材が簡単に取り外して交換できるような構成ではないために、使用する度に一回一回透明被覆材を洗浄・滅菌処理しなければならず、この作業が煩わしい。
【0006】
また、透明被覆材は軟質なものが使用されているために、部分的にしわがよったりして入射する光が乱れ、これによってモニターに映し出される画像が乱れて患部を確認しづらくなってしまうこともあった。
【0007】
本発明は、このような従来の口腔内カメラの問題点に鑑み、これを解決するためのもので、使用後に一回一回洗浄・滅菌処理を行うことなく、単に導光部を被覆する透明キャップを本体から着脱交換することで次の患者への準備を整えることができ、且つこの透明キャップを硬質樹脂製とすることで導光部に入射する光の乱れが生じない画期的な口腔内カメラを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0009】
CCDカメラ1を内蔵する本体2の先端部に、前記CCDカメラ1に光を導光する導光部3を突設し、この導光部3を硬質樹脂製の透明キャップ4で被覆閉塞してゴミや患者の唾液などが侵入しないようにすると共に、この透明キャップ4は前記本体2先端部に対して着脱自在に設けたことを特徴とする口腔内カメラに係るものである。
【0010】
また、前記本体2先端部に設けた取付具5に、前記透明キャップ4を着脱自在に圧接係止し得るように構成したことを特徴とする請求項1記載の口腔内カメラに係るものである。
【0011】
また、前記取付具5は、前記本体2先端部に対して着脱自在に螺着し、この取付具5の本体2先端部に対する回動螺動によりこの取付具5に圧接係止した前記透明キャップ4を本体2先端部に当接せしめて、前記導光部3を被覆閉塞し得るように構成したことを特徴とする請求項2記載の口腔内カメラに係るものである。
【0012】
また、前記透明キャップ4に、前記取付具5に対して圧接する圧接凸部6を設けたことを特徴とする請求項2,3のいずれか1項に記載の口腔内カメラに係るものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
好適と考える本発明の実施の形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてその作用効果を示して簡単に説明する。
【0014】
透明キャップ4で被覆閉塞された導光部3には、ゴミや患者の唾液などが侵入することがない。
【0015】
また、硬質樹脂製の透明キャップ4は、従来製品の軟質な透明被覆材のようにしわがよって入射する光に乱れを生じるようなことがないから、モニター7に映し出される画像に乱れがなく、患部の診療・確認を極めて良好に行うことができる。
【0016】
また、この透明キャップ4は、予め多数用意しておくことで、使用後に一々洗浄・滅菌処理せずとも、使用済の透明キャップ4を新しい透明キャップ4に交換することができる。従って、従来製品のように使用する度に一回一回透明被覆材を洗浄・滅菌処理する作業は不要で、簡単に次の患者への準備を整えることができるし、使用済の透明キャップ4は多数個まとめて一回で洗浄・滅菌処理することもできるなど、極めて実用性に秀れた画期的な口腔内カメラとなる。
【0017】
また、例えば、前記本体2先端部に設けた取付具5に、前記透明キャップ4を着脱自在に圧接係止し得るように構成すれば、所謂ワンタッチ操作で透明キャップ5を着脱することができ、一層実用的となる。
【0018】
また、例えば、前記取付具5は、前記本体2先端部に対して着脱自在に螺着し、この取付具5の本体2先端部に対する回動螺動によりこの取付具5に圧接係止した前記透明キャップ4を本体2先端部に当接せしめて、前記導光部3を被覆閉塞し得るように構成すれば、透明キャップ4を取付具5に圧接係止する構造上、この透明キャップ4が本体2先端部にぴったりと当接せず、隙間が生じて導光部3が良好に閉塞されない場合が考えられるが、このような場合でも取付具5を本体2先端部に対して回動螺動させるだけの簡単な操作を行うことで透明キャップ4を本体2先端部に当接させて確実に閉塞状態にできる。
【0019】
尚、透明キャップ4に螺子部を一体成形して本体2先端部に螺着する構成の方が、コストをかけずに且つ簡単に製作できて実用的であるようにも考えられるが、この構成では以下のような問題を生じてしまうことから好ましくない。
【0020】
即ち、透明キャップ4に螺子山を一体成形する場合には、二つの成形型内に樹脂を流し込んで成形した後、成形型を二つに割って成形品(透明キャップ4)を取り出すが、この際成形品には二つの成形型の合わせ目に沿ってバリが生じてしまうために、このバリを削り取るなどして除去しなければならず、してみるとこのバリを除去した部分はどうしても削りキズなどが付いてしまうためにこの部分は導光部3へ光が正常に入射しなくなってしまう。また、透明キャップ4に螺子溝を一体成形する場合には、一つの成形型に樹脂を流し込んで成形した後、成形品(透明キャップ4)を回しながら取り出すが、この際透明キャップ4の外表面が成形型の内面と擦れ合って透明キャップ4の外表面にキズが付いてしまう恐れがあり、このキズによって導光部3へ光が正常に入射しなくなってしまう恐れがある。従って、いずれの場合にしてもモニター7に映し出される画像が乱れてしまうことになる恐れがある。
【0021】
この点、透明キャップ4を圧接する取付具5を別部材とし、この取付具5を本体2先端部に螺着する構成によれば、製作時に透明キャップ4にキズを付けるような加工や工程がないため、この透明キャップ4を介して導光部3に入射する光に乱れがなく、確実に正常な画像をモニター7に映し出すことができるために極めて実用的となる。
【0022】
また、例えば、前記透明キャップ4に、前記取付具5に対して圧接する圧接凸部6を設ければ、着脱操作が容易な透明キャップ4の圧接係止構造を簡易構成にして容易に設計実現可能となり、一層実用的となる。
【0023】
【実施例】
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
【0024】
本実施例の本体2は、図1,図2に示すように筒状に構成され、この筒状本体2内にCCDカメラ1が本体2先端側(図1,図2において左側)を向くようにして内蔵されている。
【0025】
また、このCCDカメラ1は、筒状本体2内に配設した透明な取付基材8に内装され、この取付基材8の先端部を本体2の先端部より外方へ突出(露出)状態に設けている。
【0026】
また、この取付基材8の突出先端部には、口腔内を照らす照明部(LED)10を設け、この照明部10の近傍に反射ミラー9を斜設状態に内装して導光部3を構成している。
【0027】
即ち、口腔内を撮影する場合には、本体2先端部より突出する前記導光部3(反射ミラー9)からの撮影光を入射させ、その光をCCDカメラ1に投射して入射光を光電変換させ、この光電変換させた電気信号をモニター7に送信し、モニター7に映像として映し出すように構成している(図3参照)。
【0028】
本実施例では、前記導光部3を硬質樹脂製の透明キャップ4で被覆閉塞してゴミや患者の唾液などが侵入しないようにすると共に、この透明キャップ4は前記本体2先端部に対して着脱自在に設けている。
【0029】
具体的に説明すると、透明キャップ4はアクリル樹脂製とし、一側が開放する円筒体であって、前記取付基材8の突出先端部の全部を被覆し得る大きさと筒内径を有するように設定構成している。
【0030】
また、この透明キャップ4の、本体2先端部に対する取付構造を説明すると、本体2先端部に設けた取付具5に、透明キャップ4を着脱自在に圧接係止し得るように構成している。
【0031】
更に詳しく説明すると、透明キャップ4の開放部寄りの内面に、取付具5に対して押圧接する圧接凸部6を設けている。
【0032】
一方、取付具5は、本体2とは別体のリング体に構成し、この取付具5の内径寸法を前記取付基材8の突出先端部に被嵌し得る内径寸法に設定すると共に、外径寸法を透明キャップ4が被嵌し得る外径寸法に設定している。
【0033】
そして、取付基材8に被嵌装着した取付具5の中程より一端側(図1,図2において左側)に透明キャップ4を被嵌して強く押圧すると、前記圧接凸部6が取付具5の外面に圧接して透明キャップ4が本体2先端部に取付され、逆に取付られた透明キャップ4を強く引っ張ることで本体2先端部から取り外すことができる構成としている。
【0034】
従って、透明キャップ4は、このようにして本体2先端部に対し簡単なワンタッチ操作で着脱できるように構成している。
【0035】
また、この取付具5の、本体2先端部に対する取付構造を説明すると、取付具5の他端側を雄ネジ部11に形成する一方、筒状の本体2先端部の内面を雌ネジ部12に形成して、この取付具5を本体2先端部に対して着脱自在に螺着し得るように構成している。
【0036】
また、本実施例のように透明キャップ4を取付具5に対して単に圧接係止して取付する構造では、この透明キャップ4の基端部(図1,図2おいて右側端部)が本体2先端部にぴったりと当接せず、隙間が生じて導光部3が良好に閉塞されない場合が考えられるが、このような場合でも取付具5(透明キャップ4)を本体2先端部に対して単に回動螺動させることで透明キャップ4を本体2先端部に当接させて簡単且つ確実に閉塞状態にできる構成としている。
【0037】
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
【0038】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成したから、硬質樹脂製の透明キャップは、従来製品の軟質な透明被覆材のようにしわがよって入射する光に乱れを生じるようなことがないから、モニターに映し出される画像に乱れがなく、患部の診療・確認を極めて良好に行うことができ、しかも、透明キャップは、予め多数用意しておくことで、使用後に一々洗浄・滅菌処理せずとも、使用済の透明キャップを新しい透明キャップに交換することができるため、従来製品のように使用する度に一回一回透明被覆材を洗浄・滅菌処理する作業は不要で、簡単に次の患者への準備を整えることができるし、使用済の透明キャップは多数個まとめて一回で洗浄・滅菌処理することもできるなど、取り扱い容易な極めて実用性に秀れた画期的な口腔内カメラとなる。
【0039】
また、請求項2記載の発明においては、透明キャップの着脱操作を極めて容易に行うことができる一層実用性に秀れた構成の口腔内カメラとなる。
【0040】
また、請求項3記載の発明においては、透明キャップを取付具に圧接係止する構造上、この透明キャップが本体先端部にぴったりと当接せず、隙間が生じて導光部が良好に閉塞されない場合が考えられるが、このような場合でも取付具を本体先端部に対して回動螺動させることで透明キャップを本体先端部に当接させて確実に閉塞状態にでき、しかも、取付具を用いることで、製作時に透明キャップにキズを付けるような加工や工程が不要となるため、確実に正常な画像をモニターに映し出すことができるなど、極めて実用性に秀れた構成の口腔内カメラとなる。
【0041】
また、請求項4記載の発明においては、着脱操作が容易な透明キャップの圧接係止構造を簡易構成にして容易に設計実現可能となる一層実用性に秀れた構成の口腔内カメラとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例を示す要部拡大説明図である。
【図2】本実施例を示す透明キャップ・取付具を分解した要部拡大切欠説明図である。
【図3】本実施例の使用状態(製品の状態)を示す説明図である。
【符号の説明】
1 CCDカメラ
2 本体
3 導光部
4 透明キャップ
5 取付具
6 圧接凸部
【発明の属する技術分野】
本発明は、口腔内の観察像をモニターに映し出す歯科用の口腔内カメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、歯科などにおける口腔内の患部の診療に、CCDカメラを用いた口腔内カメラが用いられている。
【0003】
従来の口腔内カメラとしては、例えば、CCDカメラを内蔵する本体の先端部に、前記CCDカメラに光を導光する導光部を突設し、この導光部をゴミや患者の唾液などが侵入しないように軟質な透明被覆材で被覆した構成のものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
口腔内カメラは、一般に衛生面を考慮して、使用する度(患者が変わる度に)に透明被覆材の部分の洗浄・滅菌処理を行う。
【0005】
しかし、上記のような構成の従来の口腔内カメラにおいては、導光部を被覆する透明被覆材が簡単に取り外して交換できるような構成ではないために、使用する度に一回一回透明被覆材を洗浄・滅菌処理しなければならず、この作業が煩わしい。
【0006】
また、透明被覆材は軟質なものが使用されているために、部分的にしわがよったりして入射する光が乱れ、これによってモニターに映し出される画像が乱れて患部を確認しづらくなってしまうこともあった。
【0007】
本発明は、このような従来の口腔内カメラの問題点に鑑み、これを解決するためのもので、使用後に一回一回洗浄・滅菌処理を行うことなく、単に導光部を被覆する透明キャップを本体から着脱交換することで次の患者への準備を整えることができ、且つこの透明キャップを硬質樹脂製とすることで導光部に入射する光の乱れが生じない画期的な口腔内カメラを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0009】
CCDカメラ1を内蔵する本体2の先端部に、前記CCDカメラ1に光を導光する導光部3を突設し、この導光部3を硬質樹脂製の透明キャップ4で被覆閉塞してゴミや患者の唾液などが侵入しないようにすると共に、この透明キャップ4は前記本体2先端部に対して着脱自在に設けたことを特徴とする口腔内カメラに係るものである。
【0010】
また、前記本体2先端部に設けた取付具5に、前記透明キャップ4を着脱自在に圧接係止し得るように構成したことを特徴とする請求項1記載の口腔内カメラに係るものである。
【0011】
また、前記取付具5は、前記本体2先端部に対して着脱自在に螺着し、この取付具5の本体2先端部に対する回動螺動によりこの取付具5に圧接係止した前記透明キャップ4を本体2先端部に当接せしめて、前記導光部3を被覆閉塞し得るように構成したことを特徴とする請求項2記載の口腔内カメラに係るものである。
【0012】
また、前記透明キャップ4に、前記取付具5に対して圧接する圧接凸部6を設けたことを特徴とする請求項2,3のいずれか1項に記載の口腔内カメラに係るものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
好適と考える本発明の実施の形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてその作用効果を示して簡単に説明する。
【0014】
透明キャップ4で被覆閉塞された導光部3には、ゴミや患者の唾液などが侵入することがない。
【0015】
また、硬質樹脂製の透明キャップ4は、従来製品の軟質な透明被覆材のようにしわがよって入射する光に乱れを生じるようなことがないから、モニター7に映し出される画像に乱れがなく、患部の診療・確認を極めて良好に行うことができる。
【0016】
また、この透明キャップ4は、予め多数用意しておくことで、使用後に一々洗浄・滅菌処理せずとも、使用済の透明キャップ4を新しい透明キャップ4に交換することができる。従って、従来製品のように使用する度に一回一回透明被覆材を洗浄・滅菌処理する作業は不要で、簡単に次の患者への準備を整えることができるし、使用済の透明キャップ4は多数個まとめて一回で洗浄・滅菌処理することもできるなど、極めて実用性に秀れた画期的な口腔内カメラとなる。
【0017】
また、例えば、前記本体2先端部に設けた取付具5に、前記透明キャップ4を着脱自在に圧接係止し得るように構成すれば、所謂ワンタッチ操作で透明キャップ5を着脱することができ、一層実用的となる。
【0018】
また、例えば、前記取付具5は、前記本体2先端部に対して着脱自在に螺着し、この取付具5の本体2先端部に対する回動螺動によりこの取付具5に圧接係止した前記透明キャップ4を本体2先端部に当接せしめて、前記導光部3を被覆閉塞し得るように構成すれば、透明キャップ4を取付具5に圧接係止する構造上、この透明キャップ4が本体2先端部にぴったりと当接せず、隙間が生じて導光部3が良好に閉塞されない場合が考えられるが、このような場合でも取付具5を本体2先端部に対して回動螺動させるだけの簡単な操作を行うことで透明キャップ4を本体2先端部に当接させて確実に閉塞状態にできる。
【0019】
尚、透明キャップ4に螺子部を一体成形して本体2先端部に螺着する構成の方が、コストをかけずに且つ簡単に製作できて実用的であるようにも考えられるが、この構成では以下のような問題を生じてしまうことから好ましくない。
【0020】
即ち、透明キャップ4に螺子山を一体成形する場合には、二つの成形型内に樹脂を流し込んで成形した後、成形型を二つに割って成形品(透明キャップ4)を取り出すが、この際成形品には二つの成形型の合わせ目に沿ってバリが生じてしまうために、このバリを削り取るなどして除去しなければならず、してみるとこのバリを除去した部分はどうしても削りキズなどが付いてしまうためにこの部分は導光部3へ光が正常に入射しなくなってしまう。また、透明キャップ4に螺子溝を一体成形する場合には、一つの成形型に樹脂を流し込んで成形した後、成形品(透明キャップ4)を回しながら取り出すが、この際透明キャップ4の外表面が成形型の内面と擦れ合って透明キャップ4の外表面にキズが付いてしまう恐れがあり、このキズによって導光部3へ光が正常に入射しなくなってしまう恐れがある。従って、いずれの場合にしてもモニター7に映し出される画像が乱れてしまうことになる恐れがある。
【0021】
この点、透明キャップ4を圧接する取付具5を別部材とし、この取付具5を本体2先端部に螺着する構成によれば、製作時に透明キャップ4にキズを付けるような加工や工程がないため、この透明キャップ4を介して導光部3に入射する光に乱れがなく、確実に正常な画像をモニター7に映し出すことができるために極めて実用的となる。
【0022】
また、例えば、前記透明キャップ4に、前記取付具5に対して圧接する圧接凸部6を設ければ、着脱操作が容易な透明キャップ4の圧接係止構造を簡易構成にして容易に設計実現可能となり、一層実用的となる。
【0023】
【実施例】
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
【0024】
本実施例の本体2は、図1,図2に示すように筒状に構成され、この筒状本体2内にCCDカメラ1が本体2先端側(図1,図2において左側)を向くようにして内蔵されている。
【0025】
また、このCCDカメラ1は、筒状本体2内に配設した透明な取付基材8に内装され、この取付基材8の先端部を本体2の先端部より外方へ突出(露出)状態に設けている。
【0026】
また、この取付基材8の突出先端部には、口腔内を照らす照明部(LED)10を設け、この照明部10の近傍に反射ミラー9を斜設状態に内装して導光部3を構成している。
【0027】
即ち、口腔内を撮影する場合には、本体2先端部より突出する前記導光部3(反射ミラー9)からの撮影光を入射させ、その光をCCDカメラ1に投射して入射光を光電変換させ、この光電変換させた電気信号をモニター7に送信し、モニター7に映像として映し出すように構成している(図3参照)。
【0028】
本実施例では、前記導光部3を硬質樹脂製の透明キャップ4で被覆閉塞してゴミや患者の唾液などが侵入しないようにすると共に、この透明キャップ4は前記本体2先端部に対して着脱自在に設けている。
【0029】
具体的に説明すると、透明キャップ4はアクリル樹脂製とし、一側が開放する円筒体であって、前記取付基材8の突出先端部の全部を被覆し得る大きさと筒内径を有するように設定構成している。
【0030】
また、この透明キャップ4の、本体2先端部に対する取付構造を説明すると、本体2先端部に設けた取付具5に、透明キャップ4を着脱自在に圧接係止し得るように構成している。
【0031】
更に詳しく説明すると、透明キャップ4の開放部寄りの内面に、取付具5に対して押圧接する圧接凸部6を設けている。
【0032】
一方、取付具5は、本体2とは別体のリング体に構成し、この取付具5の内径寸法を前記取付基材8の突出先端部に被嵌し得る内径寸法に設定すると共に、外径寸法を透明キャップ4が被嵌し得る外径寸法に設定している。
【0033】
そして、取付基材8に被嵌装着した取付具5の中程より一端側(図1,図2において左側)に透明キャップ4を被嵌して強く押圧すると、前記圧接凸部6が取付具5の外面に圧接して透明キャップ4が本体2先端部に取付され、逆に取付られた透明キャップ4を強く引っ張ることで本体2先端部から取り外すことができる構成としている。
【0034】
従って、透明キャップ4は、このようにして本体2先端部に対し簡単なワンタッチ操作で着脱できるように構成している。
【0035】
また、この取付具5の、本体2先端部に対する取付構造を説明すると、取付具5の他端側を雄ネジ部11に形成する一方、筒状の本体2先端部の内面を雌ネジ部12に形成して、この取付具5を本体2先端部に対して着脱自在に螺着し得るように構成している。
【0036】
また、本実施例のように透明キャップ4を取付具5に対して単に圧接係止して取付する構造では、この透明キャップ4の基端部(図1,図2おいて右側端部)が本体2先端部にぴったりと当接せず、隙間が生じて導光部3が良好に閉塞されない場合が考えられるが、このような場合でも取付具5(透明キャップ4)を本体2先端部に対して単に回動螺動させることで透明キャップ4を本体2先端部に当接させて簡単且つ確実に閉塞状態にできる構成としている。
【0037】
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
【0038】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成したから、硬質樹脂製の透明キャップは、従来製品の軟質な透明被覆材のようにしわがよって入射する光に乱れを生じるようなことがないから、モニターに映し出される画像に乱れがなく、患部の診療・確認を極めて良好に行うことができ、しかも、透明キャップは、予め多数用意しておくことで、使用後に一々洗浄・滅菌処理せずとも、使用済の透明キャップを新しい透明キャップに交換することができるため、従来製品のように使用する度に一回一回透明被覆材を洗浄・滅菌処理する作業は不要で、簡単に次の患者への準備を整えることができるし、使用済の透明キャップは多数個まとめて一回で洗浄・滅菌処理することもできるなど、取り扱い容易な極めて実用性に秀れた画期的な口腔内カメラとなる。
【0039】
また、請求項2記載の発明においては、透明キャップの着脱操作を極めて容易に行うことができる一層実用性に秀れた構成の口腔内カメラとなる。
【0040】
また、請求項3記載の発明においては、透明キャップを取付具に圧接係止する構造上、この透明キャップが本体先端部にぴったりと当接せず、隙間が生じて導光部が良好に閉塞されない場合が考えられるが、このような場合でも取付具を本体先端部に対して回動螺動させることで透明キャップを本体先端部に当接させて確実に閉塞状態にでき、しかも、取付具を用いることで、製作時に透明キャップにキズを付けるような加工や工程が不要となるため、確実に正常な画像をモニターに映し出すことができるなど、極めて実用性に秀れた構成の口腔内カメラとなる。
【0041】
また、請求項4記載の発明においては、着脱操作が容易な透明キャップの圧接係止構造を簡易構成にして容易に設計実現可能となる一層実用性に秀れた構成の口腔内カメラとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例を示す要部拡大説明図である。
【図2】本実施例を示す透明キャップ・取付具を分解した要部拡大切欠説明図である。
【図3】本実施例の使用状態(製品の状態)を示す説明図である。
【符号の説明】
1 CCDカメラ
2 本体
3 導光部
4 透明キャップ
5 取付具
6 圧接凸部
Claims (4)
- CCDカメラを内蔵する本体の先端部に、前記CCDカメラに光を導光する導光部を突設し、この導光部を硬質樹脂製の透明キャップで被覆閉塞してゴミや患者の唾液などが侵入しないようにすると共に、この透明キャップは前記本体先端部に対して着脱自在に設けたことを特徴とする口腔内カメラ。
- 前記本体先端部に設けた取付具に、前記透明キャップを着脱自在に圧接係止し得るように構成したことを特徴とする請求項1記載の口腔内カメラ。
- 前記取付具は、前記本体先端部に対して着脱自在に螺着し、この取付具の本体先端部に対する回動螺動によりこの取付具に圧接係止した前記透明キャップを本体先端部に当接せしめて、前記導光部を被覆閉塞し得るように構成したことを特徴とする請求項2記載の口腔内カメラ。
- 前記透明キャップに、前記取付具に対して圧接する圧接凸部を設けたことを特徴とする請求項2,3のいずれか1項に記載の口腔内カメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002164527A JP2004008395A (ja) | 2002-06-05 | 2002-06-05 | 口腔内カメラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002164527A JP2004008395A (ja) | 2002-06-05 | 2002-06-05 | 口腔内カメラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Cited By (2)
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---|---|---|---|---|
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-
2002
- 2002-06-05 JP JP2002164527A patent/JP2004008395A/ja active Pending
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