JP2004007825A - 画像処理装置 - Google Patents

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Hirohiko Hirai
平井 広彦
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Abstract

【課題】本発明は、データを通信回線を介してメモリーカードに格納することができ、メモリーカードに保存した画像データを送信したり、内容を表示して等倍か、縮小してシール作成を行うファクシミリ装置及び画像処理装置の実現を目的とする。
【解決手段】本発明の装置は、入手した画像データの複写枚数を指定する選択入力部と、当該画像データを上記指定された枚数分だけ縮小複写し、かつ上記選択入力部から指定された当該枚数に応じて、当該画像データを所定の角度回転させる画像処理手段と、上記縮小複写されかつ回転された複数の画像データを印刷用紙の所定位置に印刷するように配列する配列手段と、当該複数の画像データを印刷するプリント部を備える。
【選択図】図2

Description

 本発明は、画像データや音声データ等の回線から受信した内容や、スキャナで読み取った内容をメモリーカードに保存でき、また予めデジカメで保存した画像データ等のメモリーカードに記憶されている画像データを表示して、内容を確認後印刷できるファクシミリ装置、画像処理装置等に関するものである。
 一般に用いられているファクシミリ装置は、送信したい画像をスキャナにて操作し、イメージ情報を取り込んで、その画像を送信したり、あるいは、そのようにして送られてきた画像を受信するだけのものであった。
 ところで、近年パーソナルコンピュータへの画像入力機としてデジタルスチルカメラが登場し、その静止画像の保存手段として各種のメモリーカードが利用されている。そして、この静止画像が記録されたメモリーカードをメモリーカード入出力部に挿入し、読取処理を行うことで、パーソナルコンピュータに画像データを取り込むことが広く行われるようになってきている。
 しかし、せっかくメモリーカードを用いてパーソナルコンピュータで画像処理できるようになっても、処理された画像を遠隔地に送信する場合にはまず画像をプリントアウトし、これをファクシミリ装置で送信することが一般的に行われている。これは、電子データで保存されているものをペーパー上の可視情報とし、さらに再び電子データに戻していることであり、記憶媒体を有効利用したことにはならない。
 そこで、ファクシミリ装置にメモリーカード入出力部を設け、これにメモリーカードを装着し、格納されているデータをカードから直接送信することに至った。このファクシミリ装置はファクシミリ装置の機能を飛躍的に向上させるものであり、ファクシミリ装置の可能性を拡大するものである。
 しかし、従来のファクシミリ装置は単純な画像の通信手段にすぎず、このようなメモリーカードが装着されたとき例えば画像内容をどうやって確認し、送信したり印刷したりするのかなど、どのような処理を行うのか、難問が山積みである。
 また、最近インターネット経由で画像データや音声データを配信し、決済なども電子的に行うというサービスが、世界中で急速に進展しつつある。このような画像データや音声データを入手するのは普通パーソナルコンピュータや携帯電話等の端末で行われるが、これらは例えば高齢者などにとってはまだなじみが薄く、せっかくのサービスも縁遠くなっている。現在、もっともポピュラーなデータ通信手段はファクシミリ装置であるが、今のところファクシミリ装置がこうした配信データを受信する端末として考えられたことはない。
 そして、配信されるデータが不法にコピーされたりすることもあり、これらの配信データの著作権保護をどのようにすれば図れることができるのか検討されている。そして、もしファクシミリ装置で配信データを入手するようになった場合、著作権保護が図れるかどうか未解決である。
特開平11−88808号公報
 上記したように、従来のファクシミリ装置は、画像が記載された原稿をスキャナを介して読み取り、送信するだけのものであり、上述したデジタルスチルカメラで撮影した画像等を送信することはできないものであった。
 また、メモリーカードに記憶されているデジタルスチルカメラで撮影した画像や回線から入手した画像データをディスプレー上に表示し、その内容を確認して、確実な印刷ができるファクシミリ装置は存在しなかった。
 さらに、インターネット経由で配信される画像データや音声データを入手するファクシミリ装置はもとより存在しないし、入手したデータの著作権保護機能を果せるファクシミリ装置は存在していない。ファクシミリ装置がもっともポピュラーなデータ通信手段や印刷装置であることを考慮すると、ファクシミリ装置の活用はもっと図られてよい。
 このような状況下、最近、撮像装置から取り込んだ画像を背景と合成し複数並べてシール化したもの、いわゆる「プリクラ」で作成したシールが若年層を中心に流行している。しかし、これを実行するシール作成装置は専用機で、画像処理するための膨大な記憶容量をもつ記憶装置を備えたものである。この専用機はコストがかさむもので、家庭内で手軽に楽しむ趣味としての装置とはなりえないものであった。ファクシミリ装置にゲーム機感覚のシール作成機としての機能をもたせることができれば、ファクシミリ装置や画像処理装置等の可能性はさらに増すことになる。
 そこで、本発明は、通信回線から入手したデータやスキャナで読み取ったデータをメモリーカードに確実に格納することができ、予めデジカメ等で撮影してメモリーカードに保存してある画像データを良好な画質で送信したり、内容を表示して等倍で印刷したり、さらには縮小してシール作成の前処理等を行うファクシミリ装置や画像処理装置等を提供することを目的とする。
 上記目的を達成するため本発明の画像処理装置は、入手した画像データの複写枚数を指定する選択入力部と、当該画像データを上記指定された枚数分だけ縮小複写し、かつ前記選択入力部から指定された当該枚数に応じて、当該画像データを所定の角度回転させる画像処理手段と、上記縮小複写されかつ回転された複数の画像データを印刷用紙の所定位置に印刷するように配列する配列手段と、当該複数の画像データを印刷するプリント部を備えて構成されたことを特徴とする。
 これにより、ユーザが複写枚数を変更する毎に当該画像の配置を決定する必要がなく、操作の利便性が図れる。
 以上説明したように本発明の画像処理装置は、入手した画像データの複写枚数を指定する選択入力部と、当該画像データを上記指定された枚数分だけ縮小複写し、かつ上記選択入力部から指定された当該枚数に応じて、当該画像データを所定の角度回転させる画像処理手段と、上記縮小複写されかつ回転された複数の画像データを印刷用紙の所定位置に印刷するように配列する配列手段と、当該複数の画像データを印刷するプリント部を備え、ユーザによる複写画像の枚数指定に応じて、当該複写画像を回転させ、かつ印刷用紙の所定位置に印刷するように上記複写画像を配列するために、ユーザに対する高い利便性を有する。
 本発明の請求項1に記載の発明は、入手した画像データの複写枚数を指定する選択入力部と、当該画像データを上記指定された枚数分だけ縮小複写し、かつ前記選択入力部から指定された当該枚数に応じて、当該画像データを所定の角度回転させる画像処理手段と、上記縮小複写されかつ回転された複数の画像データを印刷用紙の所定位置に印刷するように配列する配列手段と、当該複数の画像データを印刷するプリント部を備えて構成され、この構成により、ユーザが複写枚数を変更する毎に当該画像の配置を決定する必要がなく、操作の利便性が図れる。
 本発明の請求項2に記載の発明は、上記請求項1の構成と、更に、上記画像データを表示する表示手段を有し、複写画像の配置を表示することができ、ユーザに対する利便性が更に向上している。
 本発明の請求項3に記載の発明は、入手した画像データの複写枚数を指定する選択入力部と、当該選択入力部による指定により、当該画像データを上記指定された枚数分だけ縮小複写し、かつ前記選択入力部から指定された当該枚数に応じて、当該画像データを所定の角度回転させる画像処理手段と、上記縮小複写されかつ回転された複数の画像データを印刷用紙の所定の位置に印刷するように配列する配列手段と、当該複数の画像データを印刷するプリント部を備えて構成され、この構成により、ユーザが指定した複写画像の枚数により、画像が回転し、印刷用紙の所定の位置に印字され、ユーザに対する利便性の向上が図れる。
 本発明の請求項4に記載の発明は、上記請求項3の構成と、更に、上記画像データを表示する表示手段を有し、複写画像の配置を表示することができ、ユーザに対する利便性が更に向上している。
 以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施例におけるファクシミリ装置及び画像処理装置の外観を示す斜視図、図2は本発明の一実施例におけるファクシミリ装置及び画像処理装置の構成を示すブロック図である。
 図1において、1はファクシミリ装置本体、2は発呼のためのダイヤル等を行う操作部、3は、後述するデータ受信情報等の各種表示を行ったり、当方よりファクシミリ送信する画像情報を、送信に先立って確認したり、受信した画像情報やメモリーカードの画像情報を印刷するに際して、その前にその画像のチェックをするための液晶ディスプレー、4は通話を行うためのハンドセット、5はSD(Secure Digital)メモリーカード6を挿入可能で、このSDメモリーカード6との間で画像情報のやり取りを行うSDカードリーダ・ライター28(本発明におけるメモリーカード入出力部で、後述する)のカード挿入スロットである。このSDメモリーカード6は、世界の主要なソフト・コンテンツ会社から強く求められている著作権保護機能に対応した次世代のメモリーカードである。なお、メモリーカードとしてSDメモリーカードのほかパーソナルコンピュータカード規格に準拠したメモリーカードでもよく、コンパクトフラッシュ(登録商標)カード、スマートメディア等が好ましいが、著作権保護が可能になるSDメモリーカード6がもっとも望ましい。SDメモリーカード6には多数の画像データが記憶されるが、希望する特定の画像を読み出すために一覧表示をすることができるサムネイル画像と、このサムネイル画像と対応する詳細画像がそれぞれ記憶されている。なお、当然ながらSDメモリーカード6は、画像データのほかにも音声データ等も保存できる。
 図2において、20は中央制御部(本発明における制御手段)であり、この中央制御部20はファクシミリ装置全体の動作プログラムを格納したROMに基づく各種演算処理を行うCPU、並びにこのCPUとの間でデータの送受を行うRAMを備えており、ファク
シミリ装置各部の動作を制御するものである。21は通信回線を介して受信した受信データをいったん記憶したり、送信データを記憶するフラッシュメモリー等のデータ記憶部、22は通信インターフェースであり、図示していない電話回線と本ファクシミリ装置との間の接続や各種プロトコールデータのやりとりおよびデータの送信と受信を行う。23は相手ファクシミリ装置との間でのデータのやり取りに際し、変調/復調を行うモデム、24は各種操作部であり、後述する選択入力部31と一緒に図1における操作部2として示されている。25はスキャナであり、原稿画像を読み取るものであり、本実施例においてはカラーイメージセンサを用いている。26はデータフォーマット変換部であり、例えばカラーファクシミリ装置にて使用するITU−T T.81規格に準拠したフォーマットの画像データを、SDメモリーカード6の圧縮フォーマットであるTIFFのJPEGフォーマット又はDCFのJPEG形式のデータに変換するものである。その逆も実行される。このほかモノクロファクシミリ装置の場合はMH符号化データを同様に変換する。音声データの配信を受ける場合には、MP3(MPEG Audio Layer3)フォーマットかAAC(Advanced Audio Coding)フォーマットの音声圧縮形式データをSDメモリーカード6用のデータフォーマットへ変換する。このように変換すれば、SDメモリーカード6に格納されたデータをパーソナルコンピュータや再生装置で直ちに再生することができる。
 27はプリント部であり、受信したファクシミリ画像データやSDメモリーカード6内の画像データを等倍でコピー印刷したり、縮小してシール形式でカラー印刷やモノクロ印刷することができる。なお、本実施例のように等倍や縮小印刷を行うほか、拡大印刷することも可能である。そのほか28はSDメモリーカード6との間でデータのやり取りを行うSDカードリーダ・ライターである。29は音声出力部であり、送られてくる音声データをD/A変換し増幅して出力するものであり、図1におけるハンドセット4もこれに含まれる。30は液晶ディスプレー3にデータ受信情報やサムネイル画像、詳細画像等の多くの表示を行う表示手段である。また、31は、液晶ディスプレー3上に表示されたデータ受信情報を確認し、このうちのいくつかがSDメモリーカード6に格納したい画像データや音声データであった場合に、格納すべきデータを選択し、SDメモリーカード6への保存指示を出したり、画像チェックの場合に、表示されているサムネイル画像の番号を入力したりする選択入力部である。図1に示す操作部2はこの選択入力部31と各種操作部24で構成される。
 32は、シール形式で印刷を行う場合に画像データを縮小したり、画像が縦長か横長かで画像の向きを90°回転させ、さらにはこの回転の際に発生する縦横長比の変化を修正する縦横比補正を行う画像処理手段である。33は、シール形式で印刷するときに、1枚のシールの中で画像をどのように配列するかを、縮小画像の数(分割数)により決定し、画像の所定位置への貼り付けを実行する配列手段である。本実施例では、縮小2画像、縮小4画像、縮小16画像のシール印刷を行うから、1枚のシールを、(横2)×(縦1)、(横2)×(縦2)、(横4)×(縦4)のセルの枠に分割し、配列手段33が画像処理で得た縮小画像をこの分割枠のセルの中に複写して画像データを形成するものである。
 表示手段30は、ファクシミリ装置が画像を送信したり、等倍もしくはシール印刷する場合に、画像の特定を行う必要があるから、サムネイル画像かファイル名またはフィル名を一覧表示する。これをみて操作者が選択入力部31によって番号入力を行うと、この表示手段30と中央制御部20は、この番号と関係付けられた詳細画像をSDカードリーダ・ライター28を介してSDメモリーカード6へ読み出しにいく。読み出された詳細画像データは、液晶ディスプレー3上に拡大された詳細画像として拓かれる。受信処理に関しても、表示手段30は、通信回線から受信した各種データを一覧表示して、受信したすべてのデータの受信情報表示を行う。これによって受信データの選択が可能になり、データとして保存するか、プリントアウトするか、データ廃棄するか、などの処理を行うことが
できる。SDメモリーカード6の画像をプリントする場合に、シール形式で印刷したいと思ったときには各種操作部24からシール印刷の指示を行う。分割数として2分割,4分割,16分割の中から、何分割のシールを作成したいのか、を入力すると、これをトリガとして画像処理手段32が画像を縮小し、必要に応じて90°回転させ、配列手段33が縮小画像を複数並んだ状態に複写してシール画像を形成する。これをプリント部27が印刷処理を行う。
 以上のように構成された、ファクシミリ装置及び画像処理装置の動作について、図3、図4の動作フローチャートを参照して説明する。図3は本発明の一実施例におけるファクシミリ装置及び画像処理装置の処理の全体の流れを示すフローチャート、図4は本発明の一実施例におけるファクシミリ装置及び画像処理装置の印刷処理の流れを示すフローチャートである。
 まず、ファクシミリ装置にてデータを受信する際の動作について説明する。データを受信する場合は、STEP1よりSTEP2へ移行し、受信したデータをフラッシュメモリーからなるデータ記憶部21に記憶するとともに、データ受信情報であるこのデータのタイトル(ファイル名)、またはデータが画像データの場合はサムネイル画像を液晶ディスプレー3に表示する。受信したデータに著作権保護機能をもたせる「セキュリティ」のフラグがたっているときには、中央制御部20はあわせてこの情報もデータ受信情報として表示する。
 その後、STEP3にて、操作者はデータの受信情報をみてどのデータをSDメモリーカード6に転送するか選択して、選択入力部31から保存命令を入力する。この入力があると、中央制御部20はSDメモリーカード6がSDカードリーダ・ライター28に装着されているか否かを認識にいき(STEP4)、SDメモリーカード6が装着されていないときには、警告のため「SDメモリーカードが非装着です」などの表示を液晶ディスプレー3に行う(STEP5)。SDメモリーカード6が装着されている場合には、中央制御部20は入力に従ってデータ記憶部21の所定のデータをSDメモリーカード6に転送する(STEP6)。もし、操作者がうっかりSDメモリーカード非装着のまま選択入力部31を操作し、さらにデータがSDメモリーカード6に蓄積されないまま終了したときには、中央制御部20はSDメモリーカード6が装着されるまで待機して、装着された時点に自動でデータの転送を行う。なお、この際、受信したデータがメモリーカードに入力することが可能なデータ形式と異なっているとき、中央制御部20はデータフォーマット変換部26にこれを入力可能なデータ形式へ変換するよう命じて変換後のデータを格納する(STEP7)。カラー画像データの場合は、L*a*b*データ形式でファクシミリ送信されるから、これをデータ記憶部21のデジタル画像処理可能なデータ形式のYCbCrデータに変換し、モノクロ画像データの場合は、MHデータ形式でファクシミリ送信されてきているので、MR、MMR、JBIG形式か、もしくはそのままMHデータ形式で記憶される。
 STEP3でSDメモリーカード6に保存指示がされなかったときは、操作者が再び選択入力部31と各種操作部24を操作することで、その液晶ディスプレー3に表示されている画像をさらにプリントアウトするか否かを指示することができる(STEP8)。
 プリントアウトする場合は、STEP9へ移行し、その印刷すべき画像がモノクロ画像かカラー画像かが各種操作部24から入力され、カラー画像の場合はSTEP10で「カラーモード」フラグが立てられ、モノクロ画像の場合はSTEP11で「モノクロモード」フラグが立てられる。この後、プリント部27がこの2つのフラグのどちらが立っているかで、カラー印刷か、モノクロ画像かを行う。カラー印刷のときはYCbCrデータから、モノクロ印刷のときにはMHデータ等からデータフォーマット部変換26でCMYK
に変換されて印刷される。その後STEP46へ移行してEND処理される。なお、STEP8にて、プリントアウトしないが選択された場合は、STEP46へ移行してEND処理される。
 次に、送信処理について説明する。
 送信の場合は、STEP1よりSTEP13へ移行し、送信がSDメモリーカード6に記憶されているデジタルカメラにて撮影した画像を送信するのか、あるいは、一般のファクシミリ装置のように原稿を送信するのかを、操作者が各種操作部24を操作することで設定する。
 SDメモリーカード6からの送信ではない場合、STEP14へ移行し、ファクシミリ装置本体1に原稿がセットされているか否かが判断される。
 原稿がセットされていない場合は、STEP16へ移行し、「原稿がセットされていません」などのメッセージを液晶ディスプレー3に表示するなどのエラー処理が行われる。一方、原稿がセットされている場合は、STEP15へ移行し、送信がカラー画像送信であるのかモノクロ画像送信であるのかが、操作者により各種操作部24より入力される。そして、カラー画像送信の場合は、STEP17へ進む。このSTEP17では、スキャナ25にて読み取られた原稿の画像は、データフォーマット変換部26にてカラーファクシミリの標準規格であるITU−T T.81の規格に準拠したJPEGフォーマット形式の画像データに変換され、モデム23及び通信インターフェース22を介して相手側へ送信される(STEP19)。また、モノクロ画像の場合は、MH符号等(他にMR、MMR、JBIGがある)のデータに変換(STEP18)されてSTEP19にて送信処理がなされる。
 一方、STEP13にてSDメモリーカード6からの送信が設定された場合は、STEP20へ移行し、中央制御部20はSDカードリーダ・ライター28を制御し、SDメモリーカード6に記憶されているデジタルカメラにて撮影された画像の一覧をサムネイル形式か,ファイル名の一覧表示で液晶ディスプレー3へ表示する。その後、操作者は、表示されているサムネイルや一覧表示から送信したい画像を指定するため、サムネイルと関連つけられている番号を選択入力部31を操作することで入力する(STEP21)。すると、指定された番号のサムネイル画像に対する詳細画像が、液晶ディスプレー3へ表示される(STEP22)。STEP23では操作者は、この画像を見て、本当にこの画像を送信するか否かを決定し、送信する場合は、前述したSTEP15へ移行する。また、送信しない場合は、再度STEP20へ戻ってサムネイル表示等を行う(なお、図3のフローチャートには特別図示はしていないが、どのステップからであっても、エスケイプ処理は実行可能であり、このエスケイプ処理が実行されると、STEP46へ移行する。)。
 次に、プリントモードについて説明する。図4に示すように、STEP1よりSTEP24に移行し、このSTEP24では、SDメモリーカード6からの画像印刷なのか、原稿のコピーなのかが、操作者による各種操作部24の入力によって判断される。原稿コピーのモードが指示された場合は、STEP24よりSTEP25へ移行して、ファクシミリ装置本体1に原稿がセットされているか否かが判断される。原稿がセットされていない場合は、STEP30へ移行してエラー処理が行われる。また、原稿がセットされている場合は、STEP26へ移行する。このSTEP26にて操作者により各種操作部24の操作によってプリント釦が押下されると、STEP27へ移行して、スキャナ25によって原稿のスキャンが行われると共に、プリント部27による等倍画像の印刷(コピー印刷)が実行される。カラー画像であればカラー印刷が、モノクロ画像ならモノクロ印刷がなされるが、カラー画像であってもモノクロ印刷の指示もできる。
 一方、STEP24で、SDメモリーカード6に記憶されているデジタルカメラで撮影した画像や通信回線を介して入手した画像をプリントアウトするように指示されると、STEP28へ移行し、ファクシミリ装置本体1のSDカードリーダ・ライター28にSDメモリーカード6が装着されているか否かが判断される。SDメモリーカード6が装着されていなければ、STEP30へ移行して、「SDメモリーカードを挿入してください」などのメッセージを液晶ディスプレー3に表示するなどのエラー処理を行う。一方、SDメモリーカード6が装着されている場合は、その複数の画像のサムネイル画像表示やファイル名の一覧表示が液晶ディスプレー3上に行われる。操作者は、一覧表示されているサムネイル画像かファイル名から印刷したい画像を特定するため、この画像と関連つけられている番号を選択入力部31から入力する(STEP31)。すると、指定された番号の詳細画像が、液晶ディスプレー3へ表示される(STEP32)。STEP33では操作者は、この画像を見て、本当にこの画像をプリントアウトするか否かを最終決定し、プリントする場合は、STEP34へ移行する。また、プリントしない場合は、STEP46へ戻ってEND処理される(なお、図4のフローチャートには特別図示はしていないが、どのステップからであっても、エスケイプ処理は実行可能であり、このエスケイプ処理が実行されると、STEP46へ移行する。)。
 印刷すると判断した場合は、STEP33からSTEP34へ移行し、その印刷すべき画像がモノクロ画像かカラー画像かが各種操作部24から入力され、カラー画像の場合はSTEP35で「カラーモード」フラグがセットされ、モノクロ画像の場合はSTEP36で「モノクロモード」フラグがセットされる。この後、各印刷処理の場面において、この2つのフラグのどちらが立っているかで、カラー印刷を行うのか、モノクロ印刷を行うのかが判断される。画像モードのフラグの設定が行われたあと、STEP37へ移行して、印刷するのでも等倍のコピー印刷か、縮小画像を多数印刷するシール印刷を行うのかが、各種操作部24から入力される。コピー印刷の場合も、「カラーモード」フラグと「モノクロモード」フラグのどちらがセットされているかに従って印刷処理される(STEP38)。なお、STEP33にて、プリントアウトしないが選択された場合は、STEP46へ移行してEND処理される。
 STEP37でシール印刷が選択された場合には、STEP32で詳細画像が液晶ディスプレー3で表示されているため、操作者は分割数に応じて90°回転をするのが妥当かを判断し、各種操作部24から入力する(STEP39)。これにより、2分割画像の場合は「90°回転」フラグが中央制御部20にセットされ(STEP40)、4分割,16分割画像の場合は「非回転」フラグがセットされる(STEP41)。
 続いて、各種操作部24でシール印刷でも何分割のシールにするのかを選択する(STEP42)。本実施例では、縮小2画像、縮小4画像、縮小16画像のシール印刷を行うことができるから、(横2)×(縦1)、(横2)×(縦2)、(横4)×(縦4)の枠の中から1つが選ばれる。次にこの選択をトリガとして、画像処理手段32が画像データを縮小したり、分割数に応じて画像の向きを90°回転させる処理を行う(STEP43)。本実施例では2分割のときのみ回転処理が行われる。
 例えば、元画像が200万画素デジタルスチルカメラ画像(横1600画素×縦1200画素)で葉書大の大きさの用紙に400dpiで印刷する場合には、2分割画像の場合、画像データの縮小率は1/2で(横800画素×縦600画素、すなわち50.8mm×38.1mm)となるが、画像の90°回転をしなければならない。4分割の場合縮小率は1/4で(横400画素×縦300画素、すなわち25.4mm×9.05mの後、「カラーモード」フラグと「モノクロモード」フラグのどちらがセットされているかで、カラー印刷かモノクロ印刷かが決定され、印刷処理される(STEP45)。その後ST
EP46へ移行してEND処理される。
 以上説明したように本実施例のファクシミリ装置及び画像処理装置は、通信回線から入手したデータやスキャナで読み取ったデータをSDメモリーカードに確実に格納し、これを利用し必要に応じて再生することができるので、ペーパーを用いることなく、SDメモリーカードから直接良好な画質で容易に送信することが可能である。また、サムネイル画像をみて、希望する特定の画像を選択し、内容を表示して等倍で印刷したり、場合によっては縮小してシール作成を行うことが可能となる。
 デジタルカメラにて保存した画像データ等のメモリーカードに記憶されている画像データを表示、印刷等が可能な画像処理装置に関し、画像データの回転が可能な為、画像表示、画像印刷が効果的に実行できる。
本発明の一実施例におけるファクシミリ装置及び画像処理装置の外観を示す斜視図 本発明の一実施例におけるファクシミリ装置及び画像処理装置の構成を示すブロック図 本発明の一実施例におけるファクシミリ装置及び画像処理装置の処理の全体流れを示すフローチャート 本発明の一実施例におけるファクシミリ装置及び画像処理装置の印刷処理の流れを示すフローチャート
符号の説明
 1  ファクシミリ装置本体
 2  操作部
 3  液晶ディスプレー
 4  ハンドセット
 5  SDカード挿入スロット
 6  SDメモリーカード
 20  中央制御部
 21  データ記憶部
 22  通信インターフェース
 23  モデム
 24  各種操作部
 25  スキャナ
 26  データフォーマット変換部
 27  プリント部
 28  SDカードリーダ・ライター
 29  音声出力部
 30  表示手段
 31  選択入力部
 32  画像処理手段
 33  配列手段

Claims (4)

  1. 入手した画像データの複写枚数を指定する選択入力部と、
    当該画像データを上記指定された枚数分だけ縮小複写し、かつ前記選択入力部から指定された当該枚数に応じて、当該画像データを所定の角度回転させる画像処理手段と、
    上記縮小複写されかつ回転された複数の画像データを印刷用紙の所定位置に印刷するように配列する配列手段と、
    当該複数の画像データを印刷するプリント部を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1記載の画像処理装置において、更に、上記画像データを表示する表示手段を有することを特徴とする画像処理装置。
  3. 入手した画像データの複写枚数を指定する選択入力部と、
    当該選択入力部による指定により、当該画像データを上記指定された枚数分だけ縮小複写し、かつ前記選択入力部から指定された当該枚数に応じて、当該画像データを所定の角度回転させる画像処理手段と、
    上記縮小複写されかつ回転された複数の画像データを印刷用紙の所定の位置に印刷するように配列する配列手段と、
    当該複数の画像データを印刷するプリント部を備えることを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項1記載の画像処理装置において、更に、上記画像データを表示する表示手段を有することを特徴とする画像処理装置。
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