JP2004007136A - 自動利得制御回路 - Google Patents

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Yasushi Watabe
渡部 康
Kenichiro Hayashi
林 健一郎
Daisuke Hayashi
林 大介
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Abstract

【課題】デジタル信号受信装置において、入力信号レベルに関わらず、一定の応答時間で動作する自動利得制御回路を実現すること。
【解決手段】選局信号発生部1が選局信号8を出力すると、チューナ部2は選局信号8に基づいて入力信号から所望のチャネルの信号を選択し、中間周波信号に周波数変換する。利得関数信号発生部4はアナログ/デジタル変換部3から得られたデジタルの中間周波信号から利得関数信号10を算出する。制御部12は利得制御関数を決定するパラメータ情報を供給する。利得制御信号発生部5Bは利得関数信号10から利得制御信号を算出し、デジタル/アナログ変換部6を介してアナログの利得制御信号11をチューナ部2に与える。復調処理部7は中間周波信号9を復調する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アナログチューナを含む自動利得制御回路に係わり、特に入力レベル帯の違いによる入力信号レベルの変動に対する応答時間の変動の差を抑え、デジタル信号処理性能を改善した技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
情報通信分野のデジタル化は近年ますます進展し、放送、無線LAN、ブルートゥースといったデジタル信号を用いた無線通信分野での実用化も始まっている。デジタル無線通信の受信器としてはマルチパス妨害に強いとともに、同一チャネル内に妨害波が存在する状況下でも、所望の信号を安定した受信できるものが望まれている。
【0003】
図10は従来の自動利得制御(AGC)回路を中心とするデジタル信号受信装置の構成を示すブロック図である。このデジタル信号受信装置は点線部で示すようにアナログ信号処理手段とデジタル信号処理手段からなる。これらのアナログ信号処理手段とデジタル信号処理手段全体をデジタル信号受信装置と呼び、復調処理部を除いたものを自動利得制御回路と呼ぶ。
【0004】
選局信号発生部1は選局信号8をチューナ部2に供給する。チューナ部2は選局信号8を基に入力信号から所望のチャネルの信号を抽出し、アナログの中間周波信号を出力する。アナログ/デジタル変換部(A/D)3はアナログの中間周波信号をデジタルの中間周波信号9に変換する。
【0005】
利得関数信号発生部4はデジタルの中間周波信号9を積分して信号レベルを平均化することにより利得関数信号10を生成する。利得制御信号発生部5Aはチューナ部2の利得を制御するために平均化された信号レベル、即ち利得関数信号10に応じて利得制御信号を出力する。デジタル/アナログ変換部(D/A)6はデジタルの利得制御信号をアナログの利得制御信号11に変換し、チューナ部2に与える。
【0006】
チューナ部2は利得制御信号11の大きさに応じて所望のチャネルの信号を増幅する。復調処理部7はアナログ/デジタル変換部3を介した与えられたデジタルの中間周波信号9に対して、デジタル無線信号の変調方式に応じて復調処理を行う。
【0007】
次にチューナ部2について説明する。図2はチューナ部2Aの構成を示すブロック図である。このチューナ部2Aは、第1段間同調回路(BPF)20、第1局部発振回路21、高周波増幅回路22、第1混合回路23、第1次中間周波増幅回路24を含んで構成される。
【0008】
第1段間同調回路20及び第1局部発振回路21の制御に基づいて所望のチャネルの信号が入力信号から抽出される。第1段間同調回路20で抽出された所望のチャネルの信号は利得制御信号11に基づき高周波増幅回路22において増幅され、その出力は第1混合回路23に供給される。第1混合回路23は高周波増幅回路22の出力を第1局部発振回路21からの第1の局部発振信号と混合して第1次中間周波信号に周波数変換する。第1次中間周波信号は第1次中間周波増幅回路24に供給される。第1次中間周波増幅回路24は第1次中間周波信号を所定のレベルに増幅する。第1次中間周波増幅回路24の出力は図10のアナログ/デジタル変換部3を介して利得関数信号発生部4及び復調処理部7へ供給される。
【0009】
次に利得関数信号発生部4について説明する。図3は利得関数信号発生部4の構成を示すブロック図である。この利得関数信号発生部4は、レベル算出回路31、基準レベル発生回路32、減算器33、ループフィルタ34を含んで構成される。
【0010】
レベル算出回路31はチューナ部2より出力された中間周波信号9のレベルを算出するもので、その出力は減算器33に供給される。基準レベル発生回路32は復調処理部7に対して最適となるレベルの中間周波信号8を発生するもので、その出力は減算器33に供給される。減算器33はレベル算出回路31の出力から基準レベル発生回路32の出力を減じることによりレベル誤差信号を生成するもので、その出力はループフィルタ34に供給される。ループフィルタ34はレベル誤差信号を積分するもので、その出力は図10の利得制御信号発生部5Aに供給される。
【0011】
次にループフィルタ34について説明をする。図4はループフィルタ34の構成を示すブロック図である。このループフィルタ34は、利得信号増幅回路41、加算器42、遅延回路43を含んで構成される。
【0012】
利得信号増幅回路41は図3の減算器33からのレベル誤差信号を増幅するもので、その出力は加算器42に供給される。加算器42は利得信号増幅回路41からのレベル誤差信号と遅延回路43の出力である遅延したレベル誤差信号を加算するものであり、その出力はレベル誤差積分信号として遅延回路43へ供給される。遅延回路43は加算器42からのレベル誤差積分信号を遅延させるものであり、その出力はループフィルタ34の出力として図10の利得制御信号発生部5Aへ供給される。
【0013】
このような構成のループフィルタ34はレベル誤差信号を積分することで、急激な入力レベルの変動に伴う中間周波信号9の急激な変動を抑え、信号レベルを平均化させる機能を有する。このため図10に示すデジタル信号処理手段において、安定した信号レベルでデジタル信号処理を行うことができる。図10の自動利得制御回路の応答時間を制御するには、ループフィルタ34内の利得信号増幅回路41の増幅率を変化させることで可能である。利得信号増幅回路41の増幅率を固定したときに、自動利得制御回路の応答時間が信号レベルによって変化するということは、利得信号増幅回路41以外に要因があることを意味している。
【0014】
図5(a)は入力信号レベルに対して利得関数信号をどのように設定するかを示した特性図であり、図5(b)は利得制御信号に対する利得関数信号の関係を示す特性図である。図10の利得制御信号発生部5Aでは、図5(b)の実線で示すように、利得関数信号の大きさに応じて利得制御信号の大きさを制御する。特に利得関数信号の変化量に対する利得制御信号の変化量は一定の値に保たれていた。即ち利得関数信号と利得制御信号との関係は線形関数に準じたものであった。
【0015】
以上のようなデジタル信号受信装置の自動利得制御回路によれば、チューナ部2の同調回路において、隣接チャネルの不要な信号による歪の発生を防ぐことができる。また、利得制御信号11を用いて利得制御を行うことにより、所望のチャネルの信号レベルを所定レベルに保つことができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように自動利得制御回路は、アナログ信号を扱うチューナ部2と、デジタル信号を扱う利得関数信号発生部4及び利得制御信号発生部5Aに大別できる。デジタル信号処理手段において利得関数信号10の変化量に対する利得制御信号11の変化量が一定な場合にも、アナログ信号処理手段によっては入力信号の変化量に対する利得関数信号10の変化量が変化し、非線形な特性を示すことがある。このような非線形な特性が生じると、入力信号レベルによって自動利得制御回路の信号レベルが収束するまでの応答時間が変化することになる。このような場合は、入力信号レベルが変動する環境においては後段の復調処理部7で安定した信号レベルで復号処理ができなくなってしまう。
【0017】
利得関数信号10に対して利得制御信号11が単調変化する自動利得制御回路において応答時間が変化するのは、アナログ信号回路で構成されたチューナ部2の入力信号の変化量に対する利得関数信号10の変化量が、図5(a)の実線で示すように入力信号レベルによって変化し、信号を収束させるまでに自動利得制御回路のループを回る回数が変化するからである。
【0018】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、自動利得制御回路においてアナログ信号処理手段による入力信号レベルによる応答時間の変動を抑え、広い範囲の入力信号レベルで自動利得制御回路が一定の応答時間で動作する技術を実現することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本願の請求項1の発明は、デジタル信号受信装置で使用される自動利得制御回路であって、入力信号から所望のチャネルの信号を選択した後、中間周波信号に周波数変換するチューナ部と、前記中間周波信号から利得関数信号を算出する利得関数信号発生部と、前記利得関数信号から利得制御信号を算出する利得制御信号発生部と、前記入力信号と前記利得関数信号の線形性を補償するための制御情報を生成する制御部と、を具備し、前記利得制御信号発生部は、前記制御情報に基づき、前記利得制御信号を算出する関数のパラメータを決定する回路と、前記関数のパラメータに基づき、前記利得関数信号から前記利得制御信号を算出する回路と、を備え、前記チューナ部は、前記利得制御信号に基づき、前記中間周波信号のレベルの制御を行う高周波増幅器回路を備えることを特徴とするものである。
【0020】
本願の請求項2の発明は、請求項1の自動利得制御回路において、前記利得制御信号を算出する関数のパラメータを決定する回路は、前記制御情報に基づいて、ある入力信号のレベル変動に対する前記利得関数信号の変化量が他の入力信号のレベルと比べて大きいときは、前記利得関数信号の変化量に対する前記利得制御信号の変化率を大きくし、ある入力信号のレベルの変動に対する前記利得関数信号の変化量が他の入力信号のレベルと比べて小さいときは、前記利得関数信号の変化量に対する前記利得制御信号の変化率を小さくなるように前記関数のパラメータを決定することを特徴とするものである。
【0021】
ここで利得関数信号発生部は、利得関数信号x=P(m)として、チューナ部の入力信号をi、中間周波信号をm、収束後の中間周波信号をm、チューナ部に与える利得制御信号をc、チューナ部の入出力関数をF(c)=F・c+F、利得制御信号発生部の入出力関数をG(x)=−G・x+Gとすると、入力信号iと利得関数信号xの関係が、
x=P(m)=G−1(F−1(m/i))
=(1/G)・〔G+(F/F)−(m/i・F)〕
を満足するものとすることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態における自動利得制御回路と、この回路を用いたデジタル信号受信装置とについて説明する。図1は本実施の形態における自動利得制御回路を含むデジタル信号受信装置の構成を示すブロック図であり、図10に示すデジタル信号受信装置と同一部分は同一の符号を付けて説明する。このデジタル信号受信装置は選局信号発生部1、チューナ部2、アナログ/デジタル変換部(A/D)3、利得関数信号発生部4、利得制御信号発生部5B、デジタル/アナログ変換部(D/A)6、復調処理部7、制御部12を含んで構成される。ここでチューナ部2をアナログ信号処理手段と呼び、選局信号発生部1、利得関数信号発生部4、利得制御信号発生部5B、復調処理部7、制御部12を含む部分をデジタル信号処理手段と呼ぶ。
【0023】
チューナ部2は、選局信号発生部1からの選局信号8に基づいて、入力された信号を周波数変換することにより、特定チャンネルの信号を選択するものであり、その出力はアナログの中間周波信号としてアナログ/デジタル変換部3に与えられる。アナログ/デジタル変換部3はアナログの中間周波信号をデジタルの中間周波信号9に変換し、利得関数信号発生部4及び復調処理部7に供給する。
【0024】
利得関数信号発生部4は中間周波信号9を入力して利得関数信号10を算出するものであり、その出力は利得制御信号発生部5Bに供給される。利得制御信号発生部5Bは制御部12より出力された制御情報13に基づいて、利得制御信号発生部5内部のパラメータを決定する回路によって利得制御関数を決定し、利得関数信号発生部4より出力された利得関数信号10に基づいて利得制御信号を算出する。この利得制御信号はデジタル/アナログ変換部6を介してデジタル信号からアナログの利得制御信号11に変換され、チューナ部2に供給される。
【0025】
復調処理部7はアナログ/デジタル変換部3を介してチューナ部2より出力され中間周波信号9に基づき、デジタル無線信号の変調方式に応じて復調処理を行うものであり、復調した信号をデジタル信号受信装置の出力として外部に出力する。
【0026】
制御部12は、利得制御関数を決定するための制御情報13を利得制御信号発生部5Bへ供給する。制御情報13としては、(1)利得関数信号10の変化量に対する利得制御信号11の変化量を表す利得変化率情報、(2)利得関数信号10と利得制御信号11の特性における変曲点の個数を表す利得変化率数情報、(3)利得関数信号10と利得制御信号11の特性において変曲点が存在する箇所を表す利得変化位置情報等がある。
【0027】
入力信号レベルに対する利得関数信号10の変化率が非線形に変化することを抑え、入力信号に対して利得関数信号が入力信号レベルの広い範囲にわたって線形変化するように補正する利得制御信号発生部5Bの動作について、図6を用いて説明する。図6は自動利得制御回路において、各部の入出力関数と入出力信号を示した説明図である。
【0028】
チューナ部2の入出力関数をF(c)、利得制御信号発生部5Bの入出力関数をG(x)、利得関数信号発生部4の入出力関数をP(m)、入力信号をi、中間周波信号をm、利得関数信号をx、利得制御信号をcとすると、各ブロックの入出力の関係は以下の式で表現できる。
【0029】
m=F(c)・i   ・・・(1)
x=P(m)       ・・・(2)
c=G(x)       ・・・(3)
ここでP(m)は遅延回路を含んだ関数である。
上記(1),(2),(3)式より入力信号iと利得関数信号xの関係を求めると、次の(4)式のようになる。
x=G−1(F−1(m/i)) ・・・(4)
【0030】
mは時間の経過とともに収束し、mは収束後の中間周波信号を示す。mは利得制御信号発生部4内部の基準レベル発生回路で設定される基準レベルによって決まる値であり、前記基準レベルが変化しない限り変化しない値となる。
【0031】
デジタル信号処理手段において同値の入力信号iに対して利得関数信号xの値を変化させるには(4)式の右辺を変化させればよく、これは(3)式の右辺である利得制御信号発生部5Bの入出力関数を変化させることによって可能となる。
【0032】
利得制御信号発生部5Bを用いて入力信号iと利得関数信号xの関係を変化させる方法について具体的に説明する。定数F、Fを用いて、チューナ部2の入出力関数F(c)を(5)式のように近似して表現できる。
F(c)=F・c+F・・・(5
また利得制御信号発生部5Bの入出力関数G(x)が図5(b)の実線で示すように変化するとき、G(x)は定数G、Gを用いて(6)式のように表現できる。
G(x)=−G・x+G・・・(6
【0033】
(1)式、(3)式、(5)式、(6)式より、入力信号iと利得関数信号xの関係式を求めると、次の(7)式のようになる。
x=(1/】)・〔G+(F/F)−(m/i・F)〕・・・(7)
【0034】
この場合(7)式の入力信号iと利得関数信号xは、図5(a)の実線で示すような関係になる。入力信号iの変化量に対する利得関数信号xの変化量が大きく変わる点を変曲点とし、変曲点における利得関数信号xの大きさをxthとする。xthより小さな利得関数信号xの範囲では入力信号iの変化量に対する利得関数信号xの変化量を変化率αとする。そしてxthより大きな利得関数信号xの範囲では入力信号iの変化量に対する利得関数信号xの変化量は、αとは異なる値αをとる。
【0035】
入力信号iと利得関数信号xの関係が上記のように非線形特性を示すとき、入力信号iのレベルと利得関数信号xが線形に変化する範囲を広げるには、変曲点での利得関数信号の値をxthより小さな値x’thにすればよい。これは同一値の入力信号iに対して利得関数信号xの値がより大きな値を示すとともに、xthより小さな利得関数信号のxth近傍での変化率αがαに近い値をとるようにすることで可能となる。これは(7)式の右辺において変更可能な定数GおよびGの値を大きくすることで実現できる。
【0036】
利得関数信号がxthより小さいときの利得関数信号の変化量に対する利得制御信号の変化量をG01とし、xthより大きなときの利得関数信号の変化量に対する利得制御信号の変化量をG02としたとき、図5(b)の破線に示すようにG02をG01より大きくした制御関数によって上記のような制御を具現化できる。
【0037】
なお図5(b)において変曲点は一つである必要はなく、複数個設けることで、より広い入力信号レベルにおいて入力信号と利得関数信号の関係を線形変化に近づけることが可能である。
【0038】
以上の説明では、利得制御信号発生部5Bでの制御を制御部12からの制御情報13をもとにパラメータ決定回路で決定した。しかし、予め利得制御信号発生部5Bの入出力関数を決定するパラメータの組み合わせを表にして蓄積しておき、パラメータの組み合わせ情報を選択するようにしてもよい。
【0039】
以上の実施の形態では、図2に示すようにチューナ部2Aへフィードバックする利得制御信号11は一系統とした。しかし図7に示すようにチューナ部2Bとして第2段間同調回路(BPF)71、第2次中間周波増幅回路72、第2混合回路73、第2局部発振回路74、第3次中間周波増幅回路75を更に設け、利得制御信号分配部70を介して利得制御信号を二系統に分け、利得制御信号をフィードバックすることもできる。
【0040】
図7において、第2段間同調回路71は第1次中間周波増幅回路24より出力された第1次中間周波信号から所望のチャネルの信号のみを抽出するもので、その出力は第2次中間周波増幅回路72に供給される。第2次中間周波増幅回路72は利得制御信号発生部5Bから出力された利得制御信号11に基づいて所望チャネルの信号を増幅するもので、その出力は第2混合回路73に供給される。
【0041】
第2混合回路73は第2次中間周波増幅回路72の出力を第2局部発振回路74からの第2の局部発振信号と混合することにより、第2次中間周波信号に周波数変換するもので、その出力は第3次中間周波増幅回路75に供給される。第3次中間周波増幅回路75は第2次中間周波信号を所定のレベルに増幅するもので、その出力は中間周波信号9として図1のアナログ/デジタル変換部3を介して利得制御信号発生部4及び復調処理部7へ供給される。
【0042】
図7の構成を有するチューナによる二系統フィードバック制御では、高周波増幅回路22と第2次中間周波増幅回路72への利得の分配を行うために利得制御信号分配部70をチューナ部2Bの内部に設けた。しかし図8に示すように利得制御信号発生部5Bの後段に設けて、デジタル信号処理として利得分配することも可能である。
【0043】
次にデジタルの利得二分配制御について図9を用いて説明する。レベルの小さな入力信号に対して熱雑音の影響を極力抑えるために、実線で示すように高周波増幅回路22の利得を利得gに保ち、破線で示すように第2中間周波増幅回路72の利得を変化させて利得を制御する。入力信号が大きくなるにつれて熱雑音の影響は小さくなるので、ある利得関数信号の値xthを境に第2次中間周波増幅回路72の利得を一定に保ち、高周波増幅回路22の利得を利得gから下げて第2次中間周波増幅回路72の利得による利得制御比率を高めていく。このとき利得制御信号11の変化量に対する利得関数信号10の変化量を変化率G01、G02のように複数設ける。そして、アナログ信号処理手段内の入力信号と利得関数信号10の出力との非線形な関係に応じて、変曲点を境に上記変化率G01、G02を用いてデジタル信号処理手段内の制御を非線形にする。こうすると、デジタル信号受信装置全体として入力信号の広いレベル範囲で線形となる入出力特性が得られる。
【0044】
同様に、第2次中間周波増幅回路72の利得においても、必要に応じて変曲点を設けて第1次中間周波信号と利得関数信号の特性の非線形変化をより広い範囲の第1次中間周波信号レベルで線形変化にすることができる。
【0045】
また、利得制御信号分配部70は必ずしも利得制御信号発生部5Bの後段に設ける必要はなく、利得制御信号発生部5Bの前段に設けて利得二分配制御を行うことも可能である。
【0046】
【発明の効果】
以上のように本発明による自動利得制御回路は、利得制御信号発生部において利得関数信号の変化量に対する利得制御信号の変化量を段階的に変化させることにより、入力信号の変化量に対する利得関数信号の変化量が線形変化する入力信号レベルの範囲を広げることができ、広い範囲の入力信号レベルで一定の応答時間を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における自動利得制御回路を含むデジタル信号受信装置の構成図である。
【図2】チューナ部(その1)の内部構成を示すブロック図である。
【図3】利得制御信号発生部の内部構成を示すブロック図である。
【図4】利得制御信号発生部内のループフィルタの構成を示すブロック図である。
【図5】(a)はチューナ部において入力信号に対する利得関数信号の特性を示す説明図、
(b)は利得制御信号発生部の入出力特性を示す説明図である。
【図6】自動利得制御回路において、各部の入出力関数と入出力信号を示した説明図である。
【図7】二系統フィードバック制御を行うチューナ部(その2)の内部構成を示すブロック図である。
【図8】デジタル信号処理手段に利得制御信号分配部を付加した場合のブロック図である。
【図9】利得制御信号分配部における利得の分配方法を示す説明図である。
【図10】自動利得制御回路を含む従来のデジタル信号受信装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 選局信号発生部
2,2A,2B チューナ部
3 アナログ/デジタル変換部(A/D)
4 利得関数信号発生部
5A,5B 利得制御信号発生部
6 デジタル/アナログ変換部(D/A)
7 復調処理部
8 選局信号
9 中間周波信号
10 利得関数信号
11 利得制御信号
12 制御部
13 制御情報
20 第1段間同調回路
21 第1局部発振回路
22 高周波増幅回路
23 第1混合回路
24 第1次中間周波増幅回路
31 レベル算出回路
32 基準レベル発生回路
33 減算器
34 ループフィルタ
41 利得信号増幅回路
42 加算器
43 遅延回路
70 利得制御信号分配部
71 第2段間同調回路
72 第2次中間周波増幅回路
73 第2混合回路
74 第2局部発振回路
75 第3次中間周波増幅回路

Claims (2)

  1. デジタル信号受信装置で使用される自動利得制御回路であって、
    入力信号から所望のチャネルの信号を選択した後、中間周波信号に周波数変換するチューナ部と、
    前記中間周波信号から利得関数信号を算出する利得関数信号発生部と、
    前記利得関数信号から利得制御信号を算出する利得制御信号発生部と、
    前記入力信号と前記利得関数信号の線形性を補償するための制御情報を生成する制御部と、を具備し、
    前記利得制御信号発生部は、
    前記制御情報に基づき、前記利得制御信号を算出する関数のパラメータを決定する回路と、
    前記関数のパラメータに基づき、前記利得関数信号から前記利得制御信号を算出する回路と、を備え、
    前記チューナ部は、
    前記利得制御信号に基づき、前記中間周波信号のレベルの制御を行う高周波増幅器回路を備えることを特徴とする自動利得制御回路。
  2. 前記利得制御信号を算出する関数のパラメータを決定する回路は、
    前記制御情報に基づいて、ある入力信号のレベル変動に対する前記利得関数信号の変化量が他の入力信号のレベルと比べて大きいときは、前記利得関数信号の変化量に対する前記利得制御信号の変化率を大きくし、
    ある入力信号のレベルの変動に対する前記利得関数信号の変化量が他の入力信号のレベルと比べて小さいときは、前記利得関数信号の変化量に対する前記利得制御信号の変化率を小さくなるように前記関数のパラメータを決定することを特徴とする請求項1記載の自動利得制御回路。
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