JP2004006710A - 波長可変マルチモードレーザダイオードモジュール、波長可変波長分割多重ラマンポンプ及び増幅装置、及び波長可変マルチモードレーザダイオード、ラマンポンプ及びラマン増幅装置を制御するためのシステム、方法及びコンピュータプログラムプロダクト - Google Patents

波長可変マルチモードレーザダイオードモジュール、波長可変波長分割多重ラマンポンプ及び増幅装置、及び波長可変マルチモードレーザダイオード、ラマンポンプ及びラマン増幅装置を制御するためのシステム、方法及びコンピュータプログラムプロダクト Download PDF

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Abstract

【課題】同調可能なマルチモード波長分割多重ラマンポンプ及び増幅装置、及び、同調可能なラマンポンプ及び増幅装置を制御するためのシステム、方法及びコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】外部のファイバ回折格子に歪を導入するか加熱することにより、ポンプ源の同調性を達成し、これにより、異なる波長の光がポンプ源により放出される。このシステムは、増幅性能をモニタし、そして、目標性能を達成するために増幅の同調可能なポンプの駆動電流及び/また波長を調節する、マイクロプロセッサをベースとする制御装置から構成される。
【選択図】  図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、同調可能なマルチモード波長分割多重ラマンポンプ及び増幅器、及び同調可能なマルチモード波長分割多重ラマンポンプ及び増幅器を制御するためのシステム、方法及びコンピュータプログラムプロダクトに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
情報化時代の急展開により、光通信システムに対するデータ伝送の大容量化についての要求が益々大きくなってきている。従来、光通信システムは、単一波長の光(例えば、1310nmまたは1550nm)を用いて、単一光ファイバにおいてデータを伝送した。これらの波長は光ファイバの光吸収性を減少させるため、これらの波長における信号が好適である。しかしながら、これらの単一ファイバシステムのデータ伝送容量を増加させるためには、伝送ルートに敷設する光ファイバの数を増加させる必要があり、光ファイバネットワークのコストが著しく増大した。
【0003】
この問題を緩和するために、高密度波長分割多重(DWDM:Dense Wavelength Division Multiplexing)システム等の波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)光通信システムに対する要求が高まっている。WDMシステムにおいては、各々が異なる波長をもつ複数の光信号を単一光ファイバを通じて同時に伝送することが可能である。
【0004】
光ファイバ通信システムはかなり長い距離に渡って光信号を伝送する。しかしながら、光信号の信号強度は、吸収と散乱のために距離の増加と共に減衰する。信号強度を所定量だけバックグラウンドノイズより上に維持できない場合は、信号強度の減衰は、最終的に信号認識の劣化をもたらす。増幅装置を用いて、信号強度を所定量だけバックグラウンドノイズ(または他のノイズ源)より上に維持する。一般に、光信号を増幅する方法は2つある。第1の方法は電子リピータを用いる方法であり、この方法においては、光信号を電子信号に変換し、電子信号を増幅し、次いで光ファイバにより更に伝送するために増幅電子信号を光信号に再び変換するも。第2の方法においては、光信号自体を増幅する。第2の方法にしたがった、光信号を増幅するために用いられる2つのタイプの増幅装置は、エルビウムがドープされた光ファイバ増幅装置等の希土類元素がドープされたファイバ増幅装置及びラマン増幅装置である。
【0005】
EDFAは、現在、WDMシステムのために最も広く用いられている光増幅装置であり、WDM信号を光学的に増幅することに対して効果的であり且つ信頼性が高い。しかしながら、EDFAの増幅帯域幅は範囲が限定されており、EDFAの利得プロファイルには波長依存性がある。これらの2つのEDFAの特性はWDM信号にとって好ましくなく、WDM信号はスペクトル的に分散してしまう。これは、不均一な利得量が種々のWDMチャンネルに適用され、チャンネルの波長に依存するためである。この影響をオフセットするために、利得平坦化フィルタを用いて、通信帯域全体に渡って一様且つ平坦な利得プロファイル(利得偏差は1dB未満である)を得ることができる。利得平坦化フィルタは、利得プロファイルの形状と逆の形状の損失プロファイルを有するように設計されている。しかしながら、利得平坦化フィルタは、特定の利得プロファイルに限定されており、EDFAの利得の大きさの変化を補償して動的に調整可能にする訳ではない。したがって、EDFAの利得が変化するとき、または、WDN信号数の追加等により通信ネットワークの特性が変化する場合、平坦な利得プロファイルを維持することはできない。更に、利得平坦化フィルタは、光ファイバ内に発生するパワーの総量を減少させる。
【0006】
ラマン増幅装置は、特定の波長帯域において利得を得るために、光ファイバ内に光の誘導ラマン効果(SRS)として知られる現象を用いている。その非弾性散乱プロセスはフォノンと共伝播ストークス波を発生する、即ち、フォノン周波数に等しい大きさだけポンプ光から周波数がシフトダウンされた(即ち、総エネルギーは保存される)光を生成する。石英ファイバにおいて、ピークSRS利得はポンプ光の周波数より13THzだけ低い位置(または、逆に、光ファイバの中にポンピングされた光の波長より100nm長い波長で)に生じる。ラマン増幅は散乱プロセスであり、如何なる特定物質の共鳴特性とも関連していないため、任意の波長においてポンプ光に対するラマン利得スペクトルを生成することが可能である。したがって、ポンプ光の波長変化は、ピーク利得をWDM信号に適用する波長を変化させ、これにより、一部のWDM信号を他の信号より増幅する。同じファイバ内に幾つかの異なるポンプ波長を多重化することにより、任意の帯域において妥当である平坦な利得スペクトルを生成することが可能である。ラマン増幅装置は、EDFAとして同様の利得を得るために非常に大きいポンピングパワーを必要とするため、ラマン増幅装置はEDFAの増幅帯域外側の信号波長帯域で主に用いられている。
【0007】
ラマン増幅装置は広い波長帯域幅に渡り信号を増幅するが、ラマン増幅装置の利得は比較的小さく、それ故、ポンピング源として高出力レーザ装置を用いることが好ましい。しかしながら、ある閾値以上に単一モード(または周波数)ポンピング源の出力パワーを増加させることは、好ましくない誘導ブリユアン(Brillouin)散乱、及び高ピークパワー値でノイズの増加をもたらす。本発明者の認識によると、この問題を防止するために、ラマン増幅装置におけるポンピング源としてマルチモードレーザ装置を用いることが好ましい。マルチモードレーザは複数の振動縦モードを有し、それぞれのモードは、誘導ブリユアンを生じる閾値未満の出力パワーを与える。マルチモードレーザは十分な出力パワーを供給することが可能であり、単一波長でパワー全部を供給することとは対照的に、種々のモード(即ち、出力光の波長)に渡って分散するラマン増幅を達成する。
【0008】
ポンピング源から放射される光の波長を制御し、それ故、どの信号波長が増幅されるかを決定するために、ファイバ回折格子を用いることは周知となっている。ファイバ回折格子は、特定波長のレーザビームの出力をもたらす特定な波長の光を選択的に反射する。ファイバ回折格子は光ファイバのコアに含まれ、レーザ装置からは分離されていることが知られている。
【0009】
分光法は同調可能なファイバ回折格子を用いる1つの応用であり、米国特許第6,188,705号明細書(特許文献1)に記載されており、その全体の内容については以下で言及する。同調可能なファイバ回折格子は、光源から光出力の単一周波数を選択するために準単色光に結合されるとして、記述されている。光源は複数モードの光を生成することが可能であるが、同調可能なファイバ回折格子は、光源の単一周波数出力のみが結果的に得られるように構成されている。米国特許第6,188,705号明細書に説明されているように、狭い帯域の吸収線をもつ物質を検出するために、必要がないとしても、分光法の応用のために、単一周波数における動作は非常に好適である(米国特許第6,188,705号明細書、コラム1、第54〜57行)。波長同調手段は、温度変化、圧縮を与えることにより、または歪応力を適用することより、ファイバ回折格子を同調させることが可能である(米国特許第6,188,705号明細書、コラム6、第14〜42行)。
【0010】
しかしながら、上記のように、マルチモードポンプ源は、ラマンの応用において用いられるときの単一周波数のポンプ源より優れているので、米国特許第6,188,705号明細書に記載されている同調可能なファイバ回折格子による単一周波数の特徴をラマン増幅装置のポンプ装置として用いることは適当ではない、と本発明者は認識した。
【0011】
Bruce E.著“同調可能なレーザ(Tunable Lasers)” IEEE Spectrum、2002年2月、33〜39ページ(非特許文献1)に記述されているように、WDMシステムで用いるために作製された種々の他のタイプの同調可能なレーザがあるが、それは主に特定周波数(または、波長)でWDM信号を生成することに応用されている。本発明者が認識するに、これら同調可能レーザは何れも、1つ以上の周波数で光を意図的に出力するラマンポンプ源として動作するために作製されていないために、これらの装置をマルチモードの応用にどのように適合させ、または適合させることができるかどうかも、この著書からは明確ではない。
【0012】
米国特許第6,292,288号明細書(特許文献2)に記載されているように、広い波長範囲に渡って一様である利得プロファイルを達成するために、ラマン増幅装置は複数のポンプレーザから構成されることが可能であり、複数のポンプレーザそれぞれは、異なる中心波長を中心とする所定のスペクトル幅を有するマルチモード光を提供する。所定の光出力レベルをもつポンプレーザを波長により正確に間隔をあけることにより、広い波長範囲に渡って平坦である合成利得プロファイルを得ることが可能であり、それ故、広い波長範囲に渡ってラマン増幅を提供することが可能である。
【0013】
米国特許出願公開第09/775,632号明細書(特許文献3)はラマン増幅性能を制御することが可能であるシステムについて記述している。その明細書に記述されているように、特定のラマン増幅装置についての各レーザの出力パワーを制御することにより、所望の利得特性を維持することが可能である。更に、ネットワークの一部をモニタ且つ制御することにより、ネットワークの一部に影響を与える少なくとも1つのラマン増幅装置(または、特定のラマン増幅についての個々のポンプレーザ)を協調的に調節することにより、その一部のラマン増幅性能を制御することが可能である。
【0014】
図1は、従来のラマン増幅装置100のブロック図である。ラマン増幅装置100は、増幅装置ファイバ(光ファイバ)103、WDMカプラ104、ポンピング装置107、制御装置119、及びオプションである偏光独立アイソレータ102,105から構成される。ラマン増幅装置100は、入力ファイバ101及び出力ファイバ106に接続され(または、単に結合され)、それらファイバは、単一モードファイバ(SMF:Single Mode Fiber)、分散補償型ファイバ(DFC:Dispersion Compensation Fiber)、分散平坦化ファイバ等の光伝送ファイバとすることができる。
【0015】
ラマン増幅装置100は、通信リンク123を介してネットワーク122に接続される。ネットワーク122はまた、他の増幅装置124、125及び遠隔装置コントローラ121に接続される。遠隔装置コントローラ121はラマン増幅装置100及び他の増幅装置124、125の動作状況をモニタする。ネットワーク122は、専用の無線または有線ネットワーク、または、インターネットまたは部分的に専用且つ部分的に一般からのアクセスが可能であるハイブリッドネットワーク、とすることが可能である。ラマン増幅装置100は独立して動作することが可能である一方、条件の変化によって必要とされ、追加情報に記述することが可能なものとして、制御装置119は、システム性能への如何なる悪影響もオフセットする支援をするためにラマン増幅装置100の増幅性能と適合することができるように、システム全体の性能に関する追加情報を受け取ることが可能である。例として、この追加情報は、異なる減衰特性を有する交換ファイバがWDMシステムにおける2つのカスケード式ラマン増幅装置を相互接続するために用いられる、とすることができる。この場合、ラマン増幅装置100は新しい“目標”増幅性能を設定することが可能であり、これにより、新しいファイバの一部のチャンネルが他のチャンネルより減衰したとしても、すべてのWDMのチャンネルに対するチャンネル特性を正常化することが可能である。
【0016】
ポンピング装置107は、ファブリペロー型半導体レーザ109、110、111、112、波長安定化ファイバ回折格子113、114、115、116、偏光カプラ117、118、及びWDMカプラ108から構成される。半導体レーザ109、110の中心波長とファイバ回折格子113、114の波長は同じく波長λであり、半導体レーザ111及び112の中心波長、そしてファイバ回折格子115及び116の反射波長は同じく波長λである。半導体レーザ109、110、そして111、112の中心波長はそれぞれ、波長安定化ファイバ回折格子113、114、及び115、116を介して、λ及びλに対して安定化される。
【0017】
半導体レーザ109,110、及び111、112により生成されるマルチモードの光は、それぞれ各中心波長λ及びλについて偏向コンバイナ117、118により結合される。偏向コンバイナ117、118からの光出力をWDMカプラ108により結合する。2つの異なる偏向板を維持するために、半導体レーザ109、110、111、112と変更コンバイナ117,118の間の接続において偏向維持ファイバ126を用いる。これは、単一ファイバ101または増幅ファイバ103におけるオリエンテーションに拘わりなく、ラマン増幅器100への入力信号を適切に増幅することを確実にする。
【0018】
この例におけるポンピング装置107は、増幅ファイバ103に対して2つの異なる波長λ及びλをもつ光を供給する2つのポンプから構成される(即ち、第1ポンプは中心波長λをもつ光を供給し、第2ポンプは中心波長λをもつ光を供給する)。更に、米国特許第6,292,288号明細書(特許文献2)に述べられているように、波長λ及びλ間の波長間隔は、λ及びλ両者を含む範囲において平坦な利得プロファイルを与えるために、6〜35nmの範囲内で選択される。
【0019】
ポンピング装置107からの光出力は、WDMカプラ104を介して増幅ファイバ103に結合される。光信号(例えば、WDM信号)は、入力ファイバ101を経て増幅ファイバ103に入射する。次いで、利得媒体が増幅ファイバ103の中に誘導された光により励起され後、光信号は信号レベルを高められ、最終的に、光信号はラマン増幅される。更に、ラマン増幅された光信号はWDMカプラ104を通過し、制御装置119に伝送される。ここで、増幅された光信号の一部は分岐してモニタ信号を形成し、一方、その信号の大部分は出力ファイバ106における出力となる。
【0020】
制御装置119はラマン増幅装置の増幅性能を制御するプロセッサを含む。この制御は、モニタ信号か、例えば遠隔装置コントローラ121から受け取る制御信号等の外部源のどちらかに基づくことが可能である。動作電流の制御を可能にし、個々の半導体レーザ109、110、111、112が目標の利得プロファイル(例えば、平坦な増幅プロファイル)に比べて小さい利得偏差を達成することを可能にするために、制御装置119は、十分な数の制御ラインから構成されるバス120において制御信号を生成する。
【0021】
EDFAに比較して、例えば、ラマン増幅装置は、より多くのレーザダイオードモジュールを含み、システムパラメータにより決定される広い帯域で動作し、そしてネットワークに対する要求と一致する増幅帯域において所定の利得量を得ることが可能である制御装置を必要とするため、ラマン増幅装置はより複雑な装置となっている。本発明者による認識によると、その複雑さの一部は、環境またはネットワークに対する要求が変化しても、ポンプの出力レベルを調節することが可能である制御装置に維持されたままである。例えば、ポンプモジュールの中心波長は温度の関数として変化するであろう。この中心波長の変化は、結果的に、制御装置により検出され、補償されなければならない利得形状における変化をもたらす。しかしながら、ポンプのパワーレベルを変化させることによりラマン増幅装置の利得特性は影響を受け、それ故、最適な制御は、ポンプ光の波長シフトをもたらす温度により必ずしも可能ではない。
【0022】
更に、システムに対する要求の変化は、増幅装置の増幅帯域幅を変えなければならない状況(即ち、拡大、または他の帯域へのシフト)を生み出すこととなる。帯域幅の変化に対応するために、一部の変更はポンプのオン/オフにより可能になるが、必要に応じて用いられるにも拘わらず、より多くの数のポンプが増幅装置において必要になるために、増幅装置はより高価になってしまう。更に、一部のポンプは時間の経過と共に劣化し、故障する。信頼性に関する心配を緩和するためにオンボードスペアを用いることが可能であるが、すべてのポンプがオンボードスペアを備える場合、この解決方法を実施することは高価なものとなる。
【0023】
増幅帯域幅内にチャンネルを追加することはもう1つの解決方法である。そのような解決方法において、ポンプの消耗を防止するために増幅装置のパワーを増加させることが必要となる。ラマン散乱は非線形プロセスであるから、レーザポンプパワーを単に増加させても増幅装置の利得は増加するものではない。そして、そのようにすることにより、平坦でない利得スペクトルをもたらすような出力波長において、出力の分割に変化が生じるからである。更に、非線形利得特性は、信号対ノイズ(スプリアス(spurious))比率に対する要求と矛盾する帯域内(単一帯域)ノイズスパー(noise spur)をもたらし、好ましくない4波混合の形成を結果的に引き起こすこととなる。本発明者の認識によれば、4波混合の形成は、特定なポンプ中心波長で入力ポンプ光レベルが高すぎる状態で動作した結果である。この現象が起こるとき、その中心波長における利得媒体の増幅特性は実質的に非線形であり、好ましくないスプリアス応答が生じる。多数のポンプがラマン増幅装置において異なる波長で動作すると仮定すると、ポンプレベルを下げることにより検出及び制御がなされない場合、4波混合のリスクは扱いにくくなる。しかしながら、ポンプレベルを下げることにより結果的に不十分な増幅になる場合、十分な平坦性を有する十分大きな利得を与え、4波混合の結果が抑制されるか帯域を外れて存在するかどちらかの方式で、ポンプ波長を変更することによりこの問題を回避することが可能になる。
【特許文献1】
米国特許第6,188,705号明細書
【特許文献2】
米国特許第6,292,288号明細書
【特許文献3】
米国特許出願公開第09/775,632号明細書(特許文献3)
【非特許文献1】
Bruce E.著“同調可能なレーザ(Tunable Lasers)” IEEE Spectrum
【課題を解決するための手段】
本発明の発明者は、従来の光通信システムは自由度と調節可能性に関して制限されたものとなっていると認識している。したがって、本発明の目的の1つは、従来のシステムについて上記で確認された内容及びその他の制約を解決するために取り組み、同調可能なマルチモード波長分割多重ラマンポンプ及び増幅装置、及びマルチモード波長分割多重ラマンポンプ及び増幅装置を制御するためのシステム、方法及びコンピュータプログラムプロダクトを提供することである。
【0024】
上記のように、ラマン増幅について平坦な利得(または、平坦でないファイバ減衰特性を補償するため等の利得の任意形状)を達成するために、各マンポンプの波長及びパワーレベルを注意深く選択する。残念ながら、表現“平坦な利得”は、既存の通信システムの特定な特性に依存して、異なるものを意味することを本発明者は認識している。本発明者は、更に、特定のシステムに対する要求は時間の経過と共に変化し得ることを認識している。例えば、新しいチャンネルが異なる波長に追加されたり、削除されたり、ビットレートが増加されたり、または、容易に交換できない既存構成要素も故障すること等がある。ラマンポンピングに対するフリーサイズを達成する試みは存在しない。本発明の発明者は、中心波長を増徴すること及び各ラマンポンプの光出力を個別に設定することにより再構成することが可能であり、必要に応じて制御装置が利得プロファイルを変更することが可能であるラマンポンプを手に入れることは便利であることを認識している。したがって、本発明の他の目的は、反射帯域幅を移動させるために、同調可能なスタビライザファイバブラッグ回折格子(FBG:Fiber Bragg Grating)を用いる、同調可能なマルチモードラマンポンプ及び同調可能なラマン増幅装置を提供することである。同調可能なマルチモードラマンポンプ及び同調可能なラマン増幅装置を提供することにより、より自由度の大きい光通信システムを構築することが可能となり、ネットワークについての要求における変更、或いは、種々の要因に起因する最適状態には及ばない性能に対応して調節するために制御することが可能となる。
【0025】
これら及びその他の目的を達成するために、本発明は、制御装置により制御される光出力及び中心波長を有する複数のマルチモードポンプを用いる、同調可能なマルチモードWDMラマンポンプ、増幅装置、制御システム、方法及びソフトウェアを提供する。所定のレベル及び/または波長に対してポンプの波長及び光出力を制御することは、ラマン利得メディアとして機能を果たす光ファイバを経由して伝わるWDM光信号をラマン増幅することに対して自由度の大きい問題解決策を提供することが可能にする。制御装置は、ラマン増幅プロファイル(例えば、増幅帯域幅及び/または増幅波長スパンに渡る所定の増幅利得プロファイル)をシステム要求に即して設定し、維持することを確実にする。
【0026】
制御装置は増幅されたWDM信号をモニタし、次いで、目標増幅プロファイルの所定の閾値の範囲内にモニタされ且つ増幅されたWDM信号があるかどうかを決定する。ラマン増幅された信号が所定の閾値の範囲内にない場合、制御装置は、目標増幅プロファイルの所定の閾値の範囲内にモニタされ且つ増幅されたWDM信号を入れるために、精力的に制御する(光出力と中心波長のうち少なくとも1つを調節することによる)。個々のポンプの制御は、ポンプの出力パワー及び/またはポンプに供給されるポンピング光の出力信号にたいしてなされる調節を含むことが可能である。
【0027】
制御装置はまた、新しい目標増幅プロファイルを生成するためにラマン増幅装置を導く外部源からの制御信号に応答する。この新しい目標増幅プロファイルは、例えば、システムの動作条件またはシステム要求の変化に基づくことが可能である。
【0028】
制御装置はまた、バックグラウンドノイズより狭い帯域を生成する帯域内ノイズを観察することにより4波混合の存在をモニタする。4波混合が検出されたとき、制御装置は、信号帯域の外に狭帯域ノイズを“導く”ために寄与するポンプの中心波長を調節する。
【0029】
本発明の1実施形態において、再構成可能なラマンポンプモジュールは波長同調可能なレーザダイオードの多重アレイから構成される。同調はポンプスタビライザFBGの反射帯域幅を一様に移動することにより達成される。この試みは、多くの異なるシステムに適用可能である単一モジュールの設計を可能にし、これにより、特注の装置に関連する製造及び在庫の問題を低減される。それはまた、将来のシステムのアップグレードの際のコストも低減する。
【0030】
際情勢されたラマンポンプの1実施形態は、導波路出力に光学的に結合された電子入力を伴う半導体レーザダイオードから構成される。回折格子の構造は、ダイオードへのわずかな量の帰還を提供する導波路出力に反映される。回折格子は、格子部分の格子間隔、導波路の有効係数、または両者を変化させる同調機構に結合される。回折格子からの反射帰還は、レーザダイオードのレージング(lasing)線幅(または、光出力の帯域幅)が回折格子の帯域幅に略一致するようにする。回折格子が同調されたとき、その反射帯域幅は一様に移動し、結果的にレーザダイオードのマルチモード出力における対応する一様な移動をもたらし、これにより、ラマンポンプの同調性が達成できる。
【0031】
本発明のコンテクストにおける回折格子の同調は、例えば、熱効果または歪効果(圧縮または引っ張り)による。熱同調は、熱光学的効果として知られる、導波路の有効係数を変化させることにより、効果が現れる。導波路の熱的拡大/縮小による格子間隔の変化は、少なくとも石英ベースの材料に対しては二次的効果である。歪同調は、歪光学的効果による有効係数の変化及び格子に間隔のもたらされるわずかな変化の両方により、効果が現れる。
【0032】
本発明の他の特長は、光通信システムにおける各ラマン増幅装置は単独で動作する必要がないが、そのシステムに他の増幅装置を用いたインターネットが機能する方式において動作することが可能である。ラマン増幅は分散増幅であるため本発明においては、構成要素の動作またはシステム要求における予期しない変化を補償するために、隣接するカスケード式のラマン増幅装置間の増幅負荷を移動させることにより、この分散効果を利用する。
【0033】
上記の本発明の要約においては、本発明におけるすべての特長または実施形態について説明を加えることを意図していない。更に理解を深めるためには、以下に詳述する本発明の好適な実施形態の全体を参照されたい。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照するに、図2は、本発明の1つの実施形態に従ったラマン増幅装置200のブロック図である。ラマン増幅装置200は、増幅ファイバ(光ファイバ)103、WDMカプラ104、ポンピング装置201、制御装置206、及びオプショナル偏光独立アイソレータ102、105から構成される。ラマン増幅装置200は、単一モードファイバ、分散補償型ファイバ(DCF)、分散平坦化ファイバ等の光透過ファイバとすることが可能であり、入力ファイバ101と出力ファイバ106に接続される。入力ファイバ101、増幅ファイバ103及び出力ファイバ106は同じファイバとすることが可能である。
【0035】
通信リンク123を経由して、ラマン増幅装置200をネットワーク122に接続する。ネットワーク122をまた、他の増幅装置207、208及び遠隔装置コントローラ121に接続される。遠隔装置コントローラ121は、ラマン増幅装置200及び他の増幅装置207、208の動作状況をモニタする。ネットワーク122は、専用の無線または有線ネットワーク、或いは、部分的に専用且つ部分的に公共のアクセス可能であるインターネットまたはハイブリッドネットワークのような他のネットワークとすることが可能である。ラマン増幅装置200は独立して動作することが可能であり、また、ラマン増幅装置200にシステム全体の性能に関する追加情報を供給することも可能であり、これにより、条件の変化により示され、追加情報において反映されるようなあらゆるシステム性能への悪影響をオフセットする支援の役割を果たすため、制御装置206をラマン増幅装置の増幅性能に適合させることが可能である。例として、その追加情報は、異なる減衰特性をもつ交換ファイバをWDMシステムにおける2つのカスケード式ラマン増幅装置を相互接続するために用いること、とすることができる。この場合、新しいファイバによる減衰が一部のチャンネルにおいて他のチャンネルよりわずかであることが現実であるとしても、WDMのチャンネルすべてのチャンネル特性を正常化するために、ラマン増幅装置200は新しい“目標”増幅性能を採用することが可能である。
【0036】
ポンピング装置201は、ファブリペロー型半導体レーザ202、203、204、205、チューナブル波長安定化ファイバ回折格子209、210、211、212、偏光カプラ117、118、及びWDMカプラ108から構成される。同調可能なファイバ回折格子209、210は同じ中心波長λに同調され、チューナブルファイバ回折格子211、212は同じ中心波長λに同調される。
【0037】
偏光コンバイナ117、118からの光出力をWDMカプラ108により結合する。偏光維持ファイバ126は、2つの異なる偏光板を維持するために、半導体レーザ装置202、203、204、205、チューナブルファイバ回折格子209、210、211、212、及び偏光コンバイナ117,118の間の接続において偏光維持ファイバ126を用い、したがって、単一ファイバ101または増幅ファイバ103におけるオリエンテーションに拘わりなく、ラマン増幅装置200への入力信号を適切に増幅することを確実にする。
【0038】
この例におけるポンピング装置201は、増幅ファイバ103への異なる2つの波長λ及びλを有する光を供給する2つのポンプから構成される。しかしながら、ポンピング装置201は同調可能なファイバ回折格子209、210、211、212から構成され、2つの波長λ及びλは調節可能であり、異なる必要はない。更に、任意の特定波長の光を生成するために、半導体レーザを前もって構成する必要はない。本発明の1実施形態において、ポンピング装置201は、特定の応用のための顧客の中心波長及び光出力に設定される。“現場で構成可能な”ラマン増幅装置を提供することにより、顧客は、彼らのシステムの動作性能を調整するためにより多くの自由度をもつと、本発明者は認識している。更に、本発明の同調可能なラマンポンプ及び増幅装置は顧客により構成可能であるため、顧客のシステムに含まれる各構成要素のために、顧客はラマン増幅装置の在庫を保管する必要はない。したがって、チューナブルマルチモードラマンポンプを有する1つの“一般的な”ラマン増幅装置はシステムオペレータに備えられ、所定の利得形状及び増幅バンド幅で動作するために現場で(制御装置206の近く、または遠隔装置コントローラ121を介して遠隔操作によりプログラムされる。
【0039】
ポンピング装置201からの光出力は、WDMカプラ104を介して増幅ファイバ103に結合される。光信号(例えば、WDM信号)は、入力ファイバ101を経由して増幅ファイバ103に入射する。光信号は増幅ファイバ103の中に誘導される光と結合し、入射光信号はラマン増幅される。更に、ラマン増幅された光信号はWDMカプラ104を通過し、制御装置206の方に送信される。ここで、増幅された光信号の一部はモニタ信号(またはサンプリングされた出力信号)を形成するために分岐され、一方、その信号の大部分は出力ファイバ106で出力となる。そうでない場合、増幅プロファイルに適合するように調整するために是正処置をとる。4波混合が問題であるかどうか評価するために、そしてそれが問題である場合に問題が導入されたポンプレーザを確認するために、制御装置は狭帯域ノイズ検出等の他の検出技術もまた含むことも可能である。
【0040】
制御装置206は、出力制御をアサートするため、及び、同調可能なファイバ回折格子209、210、211、212を制御することにより、したがって、ラマン増幅装置200の増幅性能全体を制御することにより、各々の半導体レーザ202、203、204、205によって供給される光の中心波長を同調するため、にプロセッサを有する。この制御は、モニタ信号か、例えば遠隔装置コントローラ121から受け取る制御信号等の外部源のどちらかに基づくことが可能である。動作電流が目標の利得プロファイル(例えば、平坦な増幅プロファイル)に比べて小さい利得偏差を達成することができるように、及び/または、個々の半導体レーザ202、203、204、205の中心波長を調節するために個々の同調可能なファイバ回折格子209、210、211、212を制御できるように、制御装置206は十分多くの制御ラインを含むバス120に制御信号を生成する。
【0041】
制御装置206の多くの異なる実施形態がある一方、各々の実施形態に共通の特性は、ラマン増幅装置200により提供される増幅性能及び/または光の中心波長に渡る制御をアサートするために用いられる。一部の実施形態は制御装置206の特性をモニタする信号を含み、制御装置206は外部の源からモニタされた外部信号または他の制御情報を受け取ることが可能である。例えば、図2に示すように、遠隔装置コントローラ121は、ネットワーク122を介して制御情報を提供することが可能である。更に、制御装置206は、レーザドライバ回路、または制御装置206に対して外側にあるドライバ回路のインタフェースを含む。しかしながら、各々の場合において、ラマン増幅装置200の出力が目標の増幅性能及び/または光出力の中心波長における所定の許容誤差範囲内にあり、必要に応じて是正措置をとるかどうかを解釈するために、一連の指令(例えば、PALまたはASICにより)を実行することが可能であるプロセッサを制御装置206に設置する。更に、制御装置206は、制御装置206に供給される制御情報に基づいて、ラマン増幅装置200の動作特性に変化を導入することが可能である。
【0042】
米国特許出願公開第09/775,632号明細書(特許文献3)はラマン増幅装置200の出力をどのように制御するかについて記述している。米国特許出願公開第09/775,632号明細書で記述されているように、制御装置206はソフトウェア出力制御手段を備えることが可能である。しかしながら、ここでのその関連の残りの部分は、同調可能なファイバ回折格子209、210、211、212の同調によりラマン増幅装置200重点を置くことにする。
【0043】
制御装置206は増幅後信号をモニタし、半導体レーザ装置202,203,204,205を制御するために十分多くの制御ライン(例えば、半導体レーザ装置202、203、204、205の動作電流を制御するための制御ライン、及びチューナブルファイバ回折格子209、210、211、212を制御するための制御ラインを含む)を含むバス120に制御信号を生成する。例えば、制御装置206が、4つの半導体レーザ装置202、203,204,205を含むラマン増幅装置200における出力及び波長の両者を制御するとき、バス120は少なくとも8つの制御ラインから構成される(即ち、4つの半導体レーザ装置202、203、204、205各々についての1つの動作電流制御ラインと1つのファイバ回折格子同調制御ライン)。その上、ドライブ回路と回折格子の近くに配置される他のプロセッサにより解釈され、個別の制御信号に変換される、バスにおけるデジタル信号を制御装置206が出力する場合も、二者択一が可能である。
【0044】
制御装置206は、マルチモードラマン増幅装置200の利得プロファイルを制御し、次いで所定の目標利得プロファイルの許容範囲内で増幅装置が実際に動作していることを確実にするためにラマン増幅装置200からの信号出力をモニタする、機能を実行する。制御装置206は、初めに、半導体レーザ装置202、203、204、205の目標中心波長を確認し設定するが、目標利得プロファイルを確立したとき、まだ考慮されていないシステムレベルの性能に関する追加情報を制御装置が受け取る場合、増幅装置200の目標利得プロファイルに調整される。例えば、隣接する下流の増幅装置のポンプレーザ内の故障が制御装置206に報告された場合、制御装置206はこの故障の補正を実行することが可能であり、ラマン増幅装置200における増幅帯域の一部の増幅プロファイルを増加させることにより、増幅部分において理想的な増幅より少ない状態にする。
【0045】
制御装置206の第1機能は、目標とするラマン増幅性能を得て、次いで、モニタされる増幅性能が所定の目標性能の許容範囲内にあるかどうかを決定するために(ラマン増幅された)WDM信号の実際の出力をモニタする。制御装置206は、実際の性能と目標とする性能との間の偏差を評価することにより、制御装置206はこのモニタ動作を実行する。増幅帯域全体に渡り目標増幅性能の許容範囲内にモニタされた増幅性能が入っていることを制御装置206が決定する場合、制御装置206はポンピング装置の条件を変更せずに、実際の増幅性能を継続的にモニタする。しかしながら、目標増幅性能の許容範囲内にモニタされた増幅性能が入っていないことを制御装置206が決定する場合、制御装置はポンピング能力を増加または減少させ、及び/または、目標増幅性能を維持するために少なくとも1つ以上のポンプの中心波長を同調することが可能である。
【0046】
もう1つの制御装置206の特長は、ラマン増幅装置の新しい目標性能を設定するために、ポンピング装置の条件に加えて目標性能を変更することである。この機能は、ラマン増幅装置200を設置したときの構成の機能として機能することが可能であり、または、システム要求の変更に即して機能することが可能である。例えば、ネットワークに追加チャンネルを適合させるために、特定の通信帯域を拡大する必要がある。システム要求におけるこの変化に適合させるために、通信帯域を増大することに対して異なる目標性能を達成できるように、ラマン増幅装置200を構成する少なくとも1つ以上の半導体レーザ装置202、203、204、205の出力パワーまたは中心波長を調整するまたは調整を中止するまたは変更する等して、制御装置206は、ポンピング装置のための一連の他の条件を設定することが可能である。
【0047】
本発明の第3の特長は、カスケード式配置に他の増幅装置(例えば、増幅装置207、208)と共に制御装置206をネットワーク化することであり、それ故、オリジナルのシステム設計から何らかの方法で通信条件が変化した事実がある場合であっても、カスケード式増幅装置間の増幅プロファイルを調和させることにより、システム全体の性能をWDM信号に対して最適に維持することが可能である。例えば、隣接する増幅装置の間の増幅プロファイルを調和させることにより、少なくとも1つ以上の隣接する増幅装置の増幅プロファイルを調整することにより、選択されたポンプの故障を補償することが可能である。例えば、制御装置206は、接続されるラマン増幅装置に生じる問題をオフセットするために、前段カスケード部分または後段カスケード部分のラマン増幅装置の増幅性能を調整する。オリジナルのファイバと異なる減衰特性、2つのラマン増幅装置間の他の構成要素(例えば、スイッチまたは増幅装置)の挿入、または温度変動によるラマン増幅装置の中心波長のドリフト、をもつ異なるファイバを使用すること等、他の条件もまた補償することが可能である。
【0048】
図3は、本発明の1実施形態に従った同調可能なダイオード装置の模式図である。固体ダイオードレーザ装置1は、電気的にポンピングされ、レーザ装置1に供給される注入電流に依存して、帯域幅(例えば、5〜20nm)に渡りレーザ光を発する。レーザ装置1により生成する光は、例えば、単一モードファイバのある長さの導波路内で光結合される。図2に示される同調可能なファイバ回折格子209、210、211、212等の同調可能なブラッグ回折格子3は導波路2の中にあり、レーザ装置1に光帰還を与える。後に詳述される回折格子3は、レーザ装置1から十分遠くに設置され、それ故、回折格子3が与える帰還は、ダイオードレーザ装置1のキャビティ内の光の場とは位相がまったく異なっている。その帰還はレーザキャビティの場のコヒーレンスを破壊する。それにより、次には、帰還を最大にし、コヒーレンスを回復するために、レーザはその特定な性能を立て直す。そのようにすることにおいて、レーザ装置1の出力は、チューナブル回折格子3の帯域内、例えば0.5〜1mmの範囲内に存在するように、スペクトル的に崩壊する。これは、レーザ装置1のバイアス電流に拘わらず、レーザ装置1の出力の中心波長を安定化し、すべての光出力は狭帯域に限定されているため、レーザ装置1のスロープ効率を増加させる役割を果たす。回折格子が同調されたとき、ダイオードレーザ装置1の出力の波長はシフトする。
【0049】
図4及び5は、本発明の異なる実施形態に従った、同調可能なルファイバ回折格子209、210、211、212を同調するための2つの調節メカニズム、即ち熱同調と歪同調、を用いるパッケージの模式図を示している。図4に示す熱的調節を受けたパッケージは、薄い金属フィルムをコートされた石英よりなる微小キャピラリチューブ6から構成される。このキャピラリはより大きなガラスチューブ4の中に収容され、キャピラリ6と導線7を支持するために2つのフェルール5を両側に1つずつ備えている。薄い抵抗体フィルムに電圧を印加するとき、そのフィルムは熱を発生して電力を消費する。キャピラリチューブ6は十分小さいので、それが加熱されるとき、それは電力効率が高く、即座に加熱され、そして内部に放射状の熱勾配を有することはない。2〜3nmの波長選択性をもつ石英の熱同調係数(thermal tuning coefficient)は、0.011nm/℃に過ぎない。高温化では、回折格子の性能は低下する。歪同調、そして特に圧縮歪同調は、実験室で20回まで行うことができる。それでもなお、回折格子に外部からの機械的力を作用させる他の調節メカニズムに加えて、熱同調を実行することが可能である。
【0050】
図5は、本発明の1実施形態に従った、ファイバブラッグ回折格子を歪同調するためのコンパクトで信頼性高い構成の例を示している。この実施形態においては、少なくとも10〜15nmの同調可能範囲が達成可能である。図5に示すように、その装置は、パッケージに適切である大きさを有する圧電アクチュエータ10を収容する、硬い材料よりなるレバーパッケージ9から構成される。回折格子を水平方向に拡大する圧電アクチュエータ10における導線に電圧を印加する。この拡大により、レバーパッケージ9の2つのアームは外側に押される。ファイバブラッグ回折格子13は2つのアームの間のレバーパッケージ9上に設置され、例えば正確なアライメントを確実にする2つのフェルールに両端を接続する。レバーパッケージ9の2つのアームの外側への動きがファイバブラッグ回折格子13を引き伸ばすように、ファイバブラッグ回折格子13を同調する。ファイバを引き伸ばすことは引っ張り歪を伴う同調に相当し、ファイバを機械的に弱くするため、圧縮歪を伴う同調より非常に狭い同調範囲となる。しかしながら、本発明のもう1つの実施形態において、レバーパッケージ9のアームが広げられるとき、図5に示すパッケージは、ファイバの接続により圧縮歪を伴う調節のために用いられる。圧電性が途中で切られる(即ち、導線から電圧印加が中断される)とき、圧縮歪が増加する。ダイオードの安定化のために用いられる回折格子は、好適には非常に短く(例えば、ミリメートル未満)、したがって、この種の同調によく適している。非常に短いファイバを圧縮することにより、ファイバのバックリングを最少に抑えることが可能である。
【0051】
図6は、本発明の1実施形態の具体例を示している。図6に示すように、2つのプレート13を2つの分離したステージ14、15上に取り付けている。右側のステージ15は、3つのマイクロメータ16の組み合わせにより、X、Y及びZ軸に沿って調節することが可能である。ステージ14,15は電気機械的に制御可能なステージとすることが可能であり、制御信号をX、Y及びZ軸における並進運動に変換するために用いる、例えば、ステッパモータ、MEMS、またはマイクロマシンにより制御される。1例の構成において、
各取り付けプレート13には、その表面に沿って伸びる半径180μmの半円形の溝が形成されている。例えば内径250μm且つ外径360μmである石英キャピラリチュービング17を、例えば熱硬化性のエポキシ樹脂を用いて、各溝の中に接着する。右側ステージ15上に取り付けられるキャピラリチューブは、顕微鏡を用いてX軸及びZ軸に関して、左側ステージ14上に取り付けられるチューブとアライメントされる。Y軸のマイクロメータを調整して、2つのキャピラリチューブの間の隙間を1.25mmにする。1mmのファイバブラッグ回折格子を備えるファイバ18の全長は、チューブ17の中を通って張られて調整されることにより、その回折格子は1.25mmの隙間の中に納められる。例えば熱硬化性のエポキシ樹脂を用いて各チューブに充填することにより、回折格子19をキャピラリチューブ17に接着する。プレート13に接着される前に、キャピラリチューブ17の両端部を割ることにより、ファイバ18周囲のボンドラインはY軸において対称となる。エポキシ樹脂の硬化が終了したとき、Y軸マイクロメータ16を調整することにより回折格子19のブラッグ波長を調節することが可能であり、調整される方向に依存して、その隙間における回折格子の領域に引っ張りまたは圧縮応力が導入される。
【0052】
図7は、本発明の1実施形態に従った、熱同調安定化回折格子の送信データを示すグラフである。回折格子強度(4.4%)及びバンド幅(〜1.1nm)は既存の安定化回折格子に対して典型的でありが、応用によっては、わずかに強い、弱い、広いまたは狭い回折格子もまた用いることが可能である。図7は、20℃(符号701)〜239℃(符号706)の範囲内の6つの異なる温度における送信データを示している。
【0053】
図8は、本発明の1実施形態に従った、図7の6つの温度と同様の温度において、帰還を与える、図7のグラフを得るために用いた回折格子を備えるダイオードレーザの出力スペクトルを示すグラフである。
【0054】
図9は、本発明の1実施形態に従った、歪同調安定化回折格子により得られた送信データを示すグラフである。この例における回折格子強度は3%、バンド幅は〜1.7nmである。図9は、0.34%の圧縮歪(符号901)〜0.66%の引っ張り歪(符号906)の範囲内の6つの異なるポイントにおける送信データを示している。
【0055】
図10は、本発明の1実施形態に従った、帰還を与える、図9のグラフを得るために用いた回折格子を備えるダイオードレーザの出力スペクトルを示すグラフである。符号1001で示される曲線は回折格子を用いないダイオードの出力であり、ピークパワーはほんの23mWであり、そしてかなり広がっている。しかしながら、回折格子を用いると、同じバイアス電流に対して、ピークパワーは90mWに増加する。その出力スペクトルはまた、回折格子を用いると、著しく狭くなり、ラマン増幅装置のポンプとしての使用を含む、多くの応用に対して好ましい。回折格子を歪同調するとき、レーザ光の中心ピークは、予測されるように、単に、全体的に一様にシフトする。符号1002、1003、1004,1005、1006及び1007により、種々の歪同調(圧縮と引っ張りの両方)についての曲線を示す。
【0056】
図11は、本発明の1実施形態に従った、単一送信ファイバに多重化された多重ラマンポンプの例を示す概略図である。この例においては、4つ一組の2X2マルチプレクサを用いている。
【0057】
図12は、本発明の1実施形態に従った、3つのダイオードよりなるポンプについての誘導された最適なラマン利得スペクトルを示している。図12に示すように、100GHzの間隔に40チャンネルがあり、利得リップルがわずか1.18dBであるTRUEWAVE−減少傾斜ファイバ(reduced slope fiber)が100kmの長さに渡り透明に増幅される。これらの結果をもたらしたこの例に用いられた波長及び出力パワーは、332.7mWにおいて1425.9nm、335mWにおいて1451nm、そして25mWにおいて1470nmであった。
【0058】
図13は、より長波長において、更に40個のチャンネルを図12のコンテクストで述べたシステムに追加する場合、ポンプの構成はもはや適正ではない。これは符号1301で表される曲線で示され、長波長側では増幅されない。符号1303で表される曲線は、波長同調(例えば、ポンプ出力の調整による)しないようにポンプモジュールを再構成する試みを示している。長波長側を増幅するために、1470nmにおけるポンプパワーは明らかに増加される必要がある。しかしながら、1470nmラインが400mWまで増加したときでさえ、長波長側は透明になるまで尚も増幅されない。更に、利得リップルは略15dBとなり、1570nmにおける単一チャンネルを増幅すると、自己位相変調等の非線形の問題は一層起こり易くなる。しかしながら、高い波長同調性を用いて、ポンプモジュールを再構成するとき、符号1302で表される曲線によって示されるように、2.9dBという、より適切な利得リップルをもつ光透過性を達成できる。この例において、1470nmではなく1480nmにおいて長波長ポンプを同調することにより、好ましい結果が得られる。
【0059】
図14は、本発明の1実施形態に従った、ファイバ回折格子を同調するための他の熱同調方法を示している。異なるポンプ光源を用いるとき、熱同調は2〜3nmより広い可変性を達成できる。ダイオードレーザではなく、図14に示される例において用いられる光源は、利得媒体として機能を発揮する半導体光増幅装置(SOA)20である。半導体光増幅装置20の両端に配置された2つのサンプル値ブラッグ回折格子(SBG1 21、SBG2 22)はレーザ共振器となっている。従来の回折格子ではなく、サンプル値ブラッグ回折格子は複数の反射ピークを有し、ピーク間の間隔はサンプリング周期によって決定される。サンプル値ブラッグ回折格子21、22についての代表的な反射スペクトルを図15のグラフに示す。この装置におけるレージングは、2つの反射ピークが互いに調整されたときにのみ起こる。しかしながら、第2サンプル値ブラッグ回折格子22に対してチューナブルサンプル値ブラッグ回折格子を用いることにより、SBG2 22の調節はレーザの出力波長において分離且つ急上昇したものとなる。例えば、第2サンプル値ブラッグ回折格子22を0.2nmだけ同調する場合、ピークのうちの1つが第1サンプル値ブラッグ回折格子と揃えられる波長は、オリジナルの波長から1nmだけシフトする。したがって、この装置の同調効率は5倍になり、広い同調性を達成するために熱同調を可変のオプションにする。
【0060】
本発明の一部の実施形態においては、ファイバ回折格子の同調範囲はレーザ装置により供給される光のバンド幅を超えるものとなっている。これらの実施形態のうち1つにおいて、供給される光の帯域を超えてファイバ回折格子を調節することが好ましいとき、そのレーザ装置は停止され、同調されたファイバ回折格子により反射される光を供給する他のレーザ装置に置き換えられ、これにより、用いられる同調可能なファイバ回折格子の全範囲に及ぶ同調が可能になる。他の実施形態においては、異なる同調範囲を有する複数のダイオード/回折格子の対を、より広い範囲の調節を達成するためにオン及びオフにする。この実施形態において、制御アルゴリズムは簡便化され、光パワーの浪費を避けられる。
【0061】
図16は、本発明の実施形態に従った、ラマン増幅装置のための制御装置206の詳細を示すブロック図である。図16に示すように、制御装置206は、ファイバ回折格子波長同調制御装置502及びレーザ装置パワー制御装置503の両者にWDM光信号の一部を運ぶ光ファイバを介して、ファイバ回折格子波長同調制御装置502及びレーザ装置パワー制御装置503に接続されるタップカプラ504を含む。タップカプラ504は制御装置206内部に収容されるように示されているが、それはまた、制御装置206に接続される外部の構成要素とすることも可能である。更に、制御装置206の分離している構成要素(即ち、ファイバ回折格子波長同調制御装置502、レーザ装置パワー力制御装置503及び制御装置501)は、共通の制御装置の筺体内に収容しない分離した構成要素とすることも可能である。更に、図16に示される種々の構成要素は分離した装置として設計することも、それらの任意の組み合わせよりなる一体化した装置として設計することも可能である。
【0062】
ファイバ回折格子波長同調制御装置502及びレーザ装置パワー制御装置503はWDMモニタ信号(即ち、タップカプラ504により供給される増幅されたWDM信号の一部)をデマルチプレックスし、デマルチプレックスされた信号を電気的信号に変換する。増幅制御プロセスを実行するために(例えば、個々の半導体レーザ202、203、204、205の振幅及び/または波長を調整するために)、制御装置501に電気的信号のサンプルが供給される。制御装置206により実行される機能のうちの1つはラマン増幅装置200の実際の増幅性能をモニタすることであるため、ファイバ回折格子波長同調制御装置502及びレーザ装置出力制御装置503は電気的信号をサンプリングし、この一連のサンプルを目標の増幅性能と比較する。ファイバ回折格子波長同調制御装置502、レーザ装置パワー制御装置503及び制御装置501により実行されるサンプリングプロセスは、WDMチャンネル毎に必ずしも行う必要はない。それどころか、これらの装置は、WDMチャンネル毎の一連のサンプルに比べて高いまたは低いスペクトル分解能を用いて制御プロセスを実行することが可能である。ファイバ回折格子波長同調制御装置502及びレーザ装置パワー制御装置503は、各ポンプレーザ202、203、204、205それぞれの波長及び光出力レベルを制御するために、出力制御ライン120を提供する。ファイバ回折格子波長同調制御装置502及びレーザ装置パワー制御装置503はまた、サンプルのデータを交換し、制御装置501と共に情報を制御する。制御装置501は、例えば遠隔装置コントローラ121およびその他の増幅装置207、208とデータと制御情報を交換するためにインターネット等のデータ通信ネットワーク122と接続される。
【0063】
図17及び18は、ファイバ回折格子波長同調制御装置502のサブコンポーネントをより詳細に示している。図17において、ファイバ回折格子波長同調制御装置502は、波長デマルチプレックサ18、光/電気変換手段19(例えば、フォトダイオード)、及びファイバ回折格子波長同調制御回路20より構成され、それらは直列に接続している。波長デマルチプレックサ18は、モニタされたWDM光信号を複数の光サンプル信号に分離し、各々の光サンプリング信号は異なる中心波長を有している。デマルチプレックスされた光サンプルは、例えば、上記のように、WDM信号のチャンネルに対応することが可能である。もう一度繰り返すが、デマルチプレックサ18により実行される機能は、ラマン増幅装置200により増幅されたWDM信号の分離したスペクトル成分を孤立化させることである。基本制御スキームのために、デマルチプレックサ18は2つのサンプル信号を供給することのみが可能であり、おそらくそのうちの1つは増幅バンド内の短波長側にあり、もう1つは増幅バンド内の長波長側にある。しかしながら、サンプル信号が少な過ぎる制限のために、ラマン増幅装置の利得プロファイルが目標増幅性能の所定の許容範囲(例えば、1dB)内にないサブバンドを観察するには、サンプリングされた信号の分解能は十分ではない。他方、サンプル信号が多すぎると、制御装置206の処理のリソースに要するコストと複雑さが不必要に増大する。したがって、実際的なガイドラインとして、生成するサンプル信号の数は、ラマン増幅装置200により処理されるWDMチャンネルの数か、ラマン増幅装置200に用いられるポンプレーザ202、203、204、205の数のどちらかに一致するように設定される。したがって、高密度のEDM信号に対するデマルチプレックサにより生成されるサンプル信号の典型的な数は、10〜100の範囲になるであろう。しかしながら、上記した2等の小さい数、または1000以上の数も同様に採用することが可能である。
【0064】
光/電気変換手段19はデマルチプレックスされた光信号を電気的信号に変換する。変換手段19により供給される出力電流は、デマルチプレックスされた光信号の各々の大きさに依存して変化する。制御装置501は、制御装置501がサンプル信号のデジタル変換を行うためにその各々の電流をサンプリングするバス505を介して、電流を受け取る。或いは、制御装置501は、サンプル信号をデジタル化するファイバ回折格子波長同調制御回路20から、サンプル信号のデジタル変換を受け取る。同様に、変換手段19はデジタル化された出力を提供する。
【0065】
ファイバ回折格子波長同調制御回路20は制御装置501からの分離した制御装置であるように示されているが、この両者は単一のプロセッサベースの制御装置に組み込むことも可能である。しかしながら、図17に示すように、制御装置501はデジタル信号プロセッサベースの内蔵型制御装置であり、主なアナログ処理はファイバ回折格子波長同調制御回路20の中で実行される。例えば、本発明の1実施形態において、制御装置501は、個々のポンプレーザ202、203、204、205、により提供される特定の目標中心波長を達成する個々の同調可能なファイバ回折格子209、210、211、212についての所定の歪的及び/または熱的調節に相当する適切な同調値をメモリ中に維持する。一旦、同調値が確認されると、制御装置501はファイバ回折格子波長同調制御回路20に情報伝達し(デジタル通信か分離したアナログ信号のどちらかにより)、ファイバ回折格子波長同調制御回路20は、所望のポンプレーザ波長を生成するために、同調可能なファイバ回折格子209、210、211,212を制御する。しかしながら、他の実施形態においては、ファイバ回折格子波長同調制御回路20はデジタル的に動作することが可能であり、目標出力中心波長を達成することに関連する調節値をメモリ中に維持する。この場合、ファイバ回折格子波長同調制御回路20はチューナブルファイバ回折格子209、210、211,212に制御信号を送り、それらは、制御信号に応答し、または分離波長調回路に相互接続する、それら自身の波長同調回路を備えている。
【0066】
図18は、制御装置206のもう1つの例示である実施形態を示している。図17の実施形態とは異なり、図18の実施形態はパワースプリッタ21とバンドパスフィルタ22を備えている。電力スプリッタは、タップカプラ504により複数のサンプル信号に分岐されたモニタ済みのWDM光信号を分割する。例えば、パワースプリッタ21は、WDM信号のチャンネル数に一致する数に分岐されたWDM信号を分割する。バンドパスフィルタ22は、異なる中心波長と、特定通過域内に光エネルギーを有する各サンプル信号の一部のみの通過を可能にする固定幅通過域と、を備えている。光/電気変換器19、制御装置501、及びファイバ回折格子波長同調制御回路20は、図17を参照して上記した内容と同様である。
【0067】
議論の中心は、主に制御動作を実行するためにラマン増幅装置200からの増幅出力をサンプリングすることであったが、制御装置206はまた、図19に示すように、ラマン増幅装置200への入力信号をサンプリングすることも可能である。入力光信号及び出力光信号を直接測定することにより、制御装置206は増幅装置の利得の直接測定及び増幅利得のプロファイルを確立することが可能である。増幅利得のプロファイルを測定する他の方法として、制御装置501は、WDM信号の出力レベルを表すラマン増幅装置下流からのメッセージを、それがラマン増幅装置から出たときに、受け取ることが可能である。ファイバ損失特性は、2つの増幅装置を相互接続するファイバに対して一般に知られているので、増幅装置下流の制御装置501は、ラマン増幅装置下流への入力であるWDM信号の見かけ上のレベルを計算することが可能である。
【0068】
図20は、プロセッサを基本とする制御装置501の例を表す実施形態を示す。制御装置501は、バス902または情報を通信するための他の通信手段、及び情報を処理するためにバス902に連結されるプロセッサ903から構成される。制御装置501はまた、情報及びプロセッサ903により実行される命令を記憶するためにバス902に連結される、ランダムアクセスメモリ(RAM)または他の動的記憶装置(例えば、ダイナミックRAM(DRAM)、スタティックRAM及びシンクロナスDRAM(SDRAM))等のメインメモリ904から構成される。制御装置501は、更に、情報及びプロセッサ903により実行される命令を記憶するためにバス902に連結される、読み出し専用メモリ(ROM)905、または他の静的記憶装置(例えば、プログラマブルROM(PROM),消去可能PROM(EPROM),及び電気的消去可能PROM(EEPROM))から構成される。
【0069】
制御装置501はまた、磁気ハードディスク907及びリムーバブルメディア駆動装置908(例えば、フロッピディスク駆動装置、読み取り専用コンパクトディスク駆動装置、読み取り書き込みコンパクトディスク駆動装置、テープ駆動装置、及び取り外し可能な光磁気駆動装置)等の、情報及び命令を記憶するための少なくとも1つ以上の記憶装置を制御するために、バス902に連結されるディスク制御装置906から構成される。適切な装置インタフェース(例えば、小型コンピュータ用周辺機器インタフェース(SCSI)、IDE(Integrated Device Electronics)、エンハンストIDE(E−IDE)、ダイレクトメモリアクセス(DMA)、またはウルトラDMA(ultra−DMA))を用いて、制御装置501に記憶装置を追加することが可能である。
制御装置501はまた、特殊目的の論理回路(例えば、特定用途向け集積回路(ASICs))または構造化可能な論理回路(例えば、SPLDs(Simple Programmable Logic Devices)、結合プログラム可能論理回路(CPLDs)及びFPGAs(Field Programmable Gate Arrays))から構成される。
0120 制御装置501はまた、コンピュータのユーザに対して情報を表示するために、ブラウン管(CRT)等の表示装置910を制御するためにバス902に連結される表示装置制御装置909から構成される。コンピュータシステムは、コンピュータのユーザと対話し、プロセッサ903に情報を提供するために、キーボード911、ポインティング装置912等の入力装置を備える。ポインティング装置912は、プロセッサ903に方向の情報及び命令の選択を通信し、表示装置910上でカーソルの動きを制御するために、例えば、マウス、トラックボールまたはポインティングスティックとすることができる。更に、プリンタは、制御装置501により記憶され、及び/または、生成されたデータのリストを印刷して提供することができる。
【0070】
制御装置501は、メインメモリ904等のメモリに含まれる少なくとも1つ以上の命令の少なくとも1つ以上のシーケンスを実行するプロセッサ903に対応して、本発明の処理段階の一部または全部を実行する。そのような命令は、ハードディスク907またはリムーバブルメディア駆動装置908等の他のコンピュータ可読メディアからメインメモリ904に読み込まれ、または、例えば遠隔装置コントローラ121等の他のプロセッサからダウンロードされることが可能である。多重処理配列における少なくとも1つ以上のプロセッサはまた、メインメモリ904に含まれる命令のシーケンスを実行するために用いられるもとが可能である。それに代わる実施形態において、ソフトウェアの命令に置き換えて、または組み合わせて、ハードワイヤード回路を用いることも可能である。したがって、実施形態は、如何なる特定のハードウェア回路とソフトウェアの組み合わせに限定されるものではない。
【0071】
上記のように、制御装置501は、本発明の教示に従ってプログラムされた命令を維持するため、及び、データの構造、テーブル、レコード、またはこの中で述べられている他のデータを含むために、少なくとも1つのコンピュータ可読メディアまたはメモリから構成される。例えば、コンピュータ可読メディアには、コンパクトディスク、ハードディスク、フロッピディスク、テープ、光磁気ディスク、PROM(EPROM、EEPROM、フラッシュEPROM)、DRAM、SRAM、SDRAM、または他の磁気メディア、コンパクトディスク(例えば、CD−ROM)、または他の光メディア、パンチカード、ペーパテープ、またはパターンや孔を有する他の物理メディア、搬送波(後述する)、またはコンピュータが読み込むことが可能な他のメディア等がある。
【0072】
コンピュータ可読メディアの任意の1つまたは組み合わせに記憶させることにより、本発明は、制御装置501を制御するために、本発明を実行する装置を駆動するために、そして、制御装置501が人間であるユーザ(例えば、印刷物制作者)と対話できるようにするために、本発明はソフトウェアを含んでいる。そのようなソフトウェアは、装置ドライバ、オペレーティングシステム、開発ツール、及びアプリケーションソフトウェア等を含むことができるが、それらに限定されるものではない。更に、そのようなコンピュータ可読メディアは、本発明を実行する操作の一部(操作が分散している場合)または全部を行うために本発明のコンピュータプログラムプロダクトを含む。
【0073】
本発明のコンピュータコード装置は、如何なる解釈可能な、または実行可能なコード手段であってもよく、解釈可能なプログラム、動的リンクライブラリ(DLL:Dynamic Link Library)、Java(登録商標)、及び完成された実行可能なプログラムを含むが、それらに限定されるものではない。更に、本発明の操作の一部は、よりよい性能、信頼性、及び/またはコストのために拡販することが可能である。
【0074】
本明細書の中で用いている用語“コンピュータ可読メディア”は、プロセッサ903への命令を提供することに関与している何らかのメディアを意味する。コンピュータ可読メディアは種々の形態をとることが可能であり、不揮発性メディア、揮発性メディア、及び伝送メディアを含むが、これらに限定されるものではない。不揮発性メディアは、例えば、ハードディスク907等の光ディスク、磁気ディスク及び光磁気ディスク、または取り外し可能なメディア駆動装置から構成される。揮発性メディアは、メインメモリ904等の動的メモリから構成される。伝送メディアは、同軸ケーブル、銅線、及び光ファイバから構成され、バス902を構成するワイヤを含む。伝送メディアはまた、電波及び赤外線データ通信する際に生成されるような音波または光波の形態をとることが可能である。
【0075】
コンピュータ可読メディアの種々の形態は、プロセッサ903への少なくとも1つ以上の命令の少なくとも1つ以上のシーケンスを実行することにおいて関与させることが可能である。例えば、命令は、初期的には、遠隔コンピュータの磁気ディスクにおいて実行することが可能である。遠隔コンピュータは、ダイナミックメモリの中で遠隔的に本発明の全部または一部を実行するために命令をロードし、モデムを用いて電話回線において命令を送ることが可能である。制御装置501に対して現地にあるモデムは、電話回線におけるデータを受け取り、赤外線信号にデータを変換するために赤外線トランスミッタを使用する。バス902に連結される赤外線ディテクタは、赤外線信号の状態で運ばれるデータを受け取り、バス902にそのデータを置くことができる。バス902はメインメモリ904にデータを運び、そこからプロセッサ903は命令を取り出して実行する。メインメモリ904により受け取られた命令は、プロセッサ903により実行される前または後のどちらかにおいて、記憶装置907または908に、任意に記憶させることが可能である。
【0076】
制御装置501はまた、バス902に連結する通信インタフェース913を備える。通信インタフェース913は、例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN)915、またはインターネット等の他の通信ネットワーク122に接続されるネットワークリンク123に連結する2方向データ通信を提供する。通信インタフェース913はまた、ファイバ回折格子波長同調制御装置502及びバス505を介するレーザ装置パワー制御装置503への2方向連結を提供する。通信インタフェース913は、如何なるパケット交換LANに対しても取り付けられるネットワークインターフェースカードとすることが可能である。他の例として、通信インタフェース913は、非同期デジタル加入者回線(ADSL)カード、総合デジタル通信網(ISDN)カード、または対応するタイプの通信ラインにデータ通信接続を供給するモデムとすることが可能である。無線リンクもまた導入することが可能である。そのような如何なる導入においても、通信インタフェース913は、種々のタイプの情報を表すデジタルデータストリームを運ぶ、電気、電磁気または光信号を送り、及び受け取る。
【0077】
ネットワークリンク123は、一般に、他のデータ装置に少なくとも1つ以上のネットワークを通じてデータ通信を提供する。例えば、ネットワークリンク123は、通信ネットワーク122により通信サービスを提供するローカルネットワーク915(例えば、LAN)またはサービスプロバイダにより操作される装置を介する他のコンピュータへの接続を提供することが可能である。ローカルネットワーク123及び通信ネットワーク122は、例えば、デジタルデータストリームを運ぶ、電気、電磁気、または光信号を用いる。種々のネットワークの中を通る信号、ネットワークリンク123における信号、及び通信インタフェース913の中を通る信号は、制御装置501に及び制御装置501から運ばれ、情報を伝送する搬送波の典型的な形態である。制御装置501は、プログラムコードを含むデータを、ネットワーク915及び122、ネットワークリンク123、及び通信インタフェース913を経由して、伝送及び受信する。更に、ネットワークリンク123は、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistance)ラップトップコンピュータ、または携帯電話のようなモバイル機器917に、LALを介して接続することが可能である。
【0078】
図21は、本発明の1実施形態に従った、制御装置206により実行されるきわめて高いレベルの制御プロセスを示している。図21に示すように、このプロセスは、制御装置206により利得プロファイル要求を受け取る段階S2101から始まる。上記のように、利得プロファイルは制御装置206に局所的に記憶され、または、例えば、遠隔装置コントローラ121からネットワーク接続123を経由してネットワーク122に受け取られることが可能である。利得プロファイル要求は最初の利得プロファイル要求とすることが可能であり、また、現在の利得プロファイル要求における変化を反映させることも可能である。利得プロファイル要求は、制御装置206の制御の下に、少なくとも1つ以上のポンピング装置に対する目標性能に一致する。
【0079】
一旦、利得プロファイル要求が受信されると、段階S2101において、現在の利得プロファイルが段階S2101において受信された利得プロファイルに適合するかどうかを決定する段階S2102にプロセスを進める。現在の利得プロファイルが受信された利得プロファイルに適合する(即ち、段階S2102において“はい”)場合は、このプロセスは終了する。他方、現在の利得プロファイルが受信された利得プロファイルに適合しない(即ち、段階S2102において“いいえ”)場合は、このプロセスは段階S2103に進められる。段階S2103において、制御装置206が制御信号を生成し、要求された利得プロファイルを達成するために少なくとも1つ以上のポンプ源202、203、204、205の波長に調節する少なくとも1つ以上のポンピング装置201にバス120を介してその制御信号を送信する。ポンピング装置201が少なくとも1つ以上のポンプ源202、203、204、205を備えている場合、制御装置206により生成される制御信号は、個々のポンプ源202、203、204、205の波長に調節するために、適切なポンプ源202、203、204、205に導かれる。
【0080】
本発明の1実施形態において、制御装置206により提供される個々のポンプ源202、203、204、205の調節は継続的な調節機能である。所定の場合に実施される調節は“微調整”であり、ここで、例えば、特定のポンプ源202、203、204、205は中心波長からドリフトされ、適切な波長に補正される。その他の場合、制御装置206は、少なくとも1つ以上のポンプ源202、203、204、205の中心波長において著しい変化を必要とするまったく新しい利得プロファイルを実行する。
【0081】
一旦、波長が調節されると、そのプロセスはS2104に進められ、ここで、要求利得プロファイルに調節するために、少なくとも1つ以上のポンプ源202、203、204、205の出力パワーを同様に調整する。波長の調節と同様に、制御信号は、バス120を経由して適切なポンプ源202、203、204、205に供給されるであろう。適切なポンプ源202、203、204、205の波長及び出力パワーが調整された後、そのプロセスは段階S2105に進められ、ここで、段階S2102to同様に、現在の(即ち、調整済み)利得プロファイルは段階S2101で受信された要求利得プロファイルと比較される。現在の利得プロファイルが要求利得プロファイルに一致する(即ち、段階S2105で“はい”)場合、プロセスは終了する。他方、現在の利得プロファイルが要求利得プロファイルに一致しない(即ち、段階S2105で“いいえ”)場合、プロセスは段階S2103に戻り、ここで、適切なポンプ源202、203、204、205の波長及び出力パワーが更に同調され、調節される。
【0082】
図22は、制御装置206により実行される操作プロセスを示すフローチャートである。(1)所定の目標増幅性能(例えば、所定の増幅帯域に渡る増幅プロファイルまたは出力信号パワープロファイル)を確立し、(2)実際の増幅性能が目標増幅性能の所定許容誤差範囲内にあるかどうかをモニタし、そして、(3)実際の増幅性能が所定許容誤差範囲内に入らないとき、補正対策をとるために、この制御プロセスを実行する。特に、段階S2、S4及びS6それぞれは、目標増幅性能を確認し、目標出力増幅性能を達成するために用いられる増幅パレメータ(例えば、ポンプレーザ中心波長)を決定し、目標性能を達成するためのパラメータを適用する。段階S8、S10、S12及びS14は、実際の増幅性能が目標増幅プロファイルの所定許容誤差範囲内に維持され、及び/または受け入れられるプロファイル形状(平坦または傾斜したプロファイル形状)に少なくとも適合することを確実にするために実行される。
【0083】
図22に示すように、そのプロセスは段階S2から始まり、ここで、入力WDM光信号特性(例えば、増幅帯域の準帯域において測定された平均光信号レベル)及び(初期の)目標増幅性能は、制御装置206に提供され、及び/または制御装置206により生成され、そして例えばメインメモリ904等のメモリに記憶される。目標増幅性能は、所望のシステム性能を達成するためにシステムオペレータにより設定される所定の利得プロファイルを表す一組の値により表すことが可能である。光通信技術分野において通常の技能を有する者であれば、利得プロファイルが波長と振幅両方の情報を含むことは理解されるであろう。利得は入力信号に比例する出力信号のレベルに関連するため、後述するように、入力信号レベルは、直接または間接的に確認される。更に、システムオペレータが所定の利得プロファイルによりラマン増幅操作を実行しようとする場合、入力WDM光信号特性は、次に述べる幾つかの方法のうち1つにおいて先ず決定される。
【0084】
ラマン増幅装置200への入力において、WDM信号レベルを直接測定することが可能である。この場合、制御装置は、ラマン増幅装置200に適用される光信号のレベルに対するラマン増幅装置からの測定された出力信号の比に対して目標利得を比較することにより、目標利得が達成されたかどうかを決定することが可能である。入力信号レベルを直接測定する代わりとして、2つのラマン増幅装置の間のファイバ損失に起因する減衰量の見積もりまたは測定値より小さい、ラマン増幅装置200にラマン増幅装置下流(他の増幅装置207、208)から送信された出力信号レベルから、入力信号レベルを得ることが可能である。更に、入力レベルは制御装置206に採用されるプロセルから推定することが可能であり、このとき、制御装置206において、既知のパワーの信号をラマン増幅装置200に入力し、次いで、ラマン増幅装置の出力において測定される所定の出力レベルを生成するために関連するポンプレーザに適用される駆動電流量を確認し、メモリに記憶する。続いて、メモリの記憶された値に比例する駆動電流の変化から増幅量を推定することが可能である。組み込み試験手順または較正の間に、初期段階としてこの後者のプロセスを実施することが可能である。或いは、目標増幅特性の代わりに、目標出力WDM光信号特性を外部源から提供し、メモリに記憶することが可能である。この場合、入力WDM光信号特性と、制御装置501のメモリに記憶された特徴的な目標出力WDM光信号と、から目標増幅性能を計算することが可能である。目標増幅性能及び入力WDM光信号特性は、動作条件に制御装置206のメインメモリから提供され、メインメモリに記憶され、そして読み込まれる。
【0085】
目標増幅性能は、関連するパラメータと同様に、段階S2において得られ、次いで、このプロセスは段階S4に進む。段階S4において、目標増幅性能を達成する増幅パラメータは、同時進行の演算/シミュレーションにより、または種々の条件に対して予め決定及び記憶されたパラメータを有するルックアップテーブルを参照することにより、決定されることが可能である。ここでの議論において、例えば、同調可能なファイバ回折格子209、210、211、212を歪ませる、または加熱することにより、同調可能なファイバ回折格子209、210、211、212を調節するために用いられる同調可能なファイバ回折格子制御値として、増幅パラメータは表されよう。
【0086】
ここでの議論は、目標増幅性能に関連する同調可能はファイバ回折格子波長同調制御値を中心に扱っているが、光信号測定操作に固有の内部損失、ファイバ損失、ポンプ間相互作用、またはポンプレーザの経時変化等、制御装置206が考慮することが可能である付加的な操作条件がある。ファイバ損失(減衰)等これら付加的な条件を補償するために、同調可能なファイバ回折格子波長同調制御値のセットをプリセットし、メモリに記憶させる。同調可能なファイバ回折格子波長同調制御値のセットは、ファイバ損失等を補償するために選択可能な種々の利得プロファイルと対応する。
【0087】
2000年11月28日に出版された“Photonics”(CIBC World Market)に例として示されているものと同様に、図23は、光ファイバの減衰量は1400nmに比べて1500nmにおいてより大きいことを示している。この減衰の差に対処する従来のアプローチは、単にスペクトルの最小減衰部分を用いることである。本発明者は、伝送帯域の不均一な減衰特性を補償する増幅プロファイルを用いるという異なるアプローチをとっている。図24に示すように、メインメモリ904は、ファイバ損失がより小さい1500nmにラマン利得の最大値をもつポンプのための駆動電流(100mA)より大きい、1400nmにラマン利得の最大値をもつポンプレーザのための駆動電流(560mA)を支持する。したがって、図24に示すようなテーブルを用いることにより、目標増幅性能を達成するためにドライビング電流を決定することが可能である。例えば、同調可能なファイバ回折格子209、210、211、212に適用される歪または熱の量に対応する同調可能なファイバ回折格子波長同調制御値等の、目標プロファイルに影響を与える他のパラメータを、制御装置501のメモリのデータテーブルに記憶させることも可能である。
【0088】
所望の出力プロファイルを得るために必要とするチューナブルファイバ回折格子波長調節制御値を初期的に演算することが可能な、市販のシミュレーションプログラム(例えば、ARTIS Software社製のOptSim)がある。例えば、WDMにおける特定な周波数の周りの光パワーを数1により表すことができる。
【0089】
【数1】
Figure 2004006710
ここで、添え字μ及びvは光周波数を表し、添え字“+”及び“−”はそれぞれ前方伝播波及び後方伝播波を表し、Pはvの周りの光パワーであって、vにおけるパワースペクトル密度と微小帯域幅dvの積である。aは減衰係数、εはレーリー後方散乱係数、Aは周波数vにおける光ファイバの有効面積、gμvは周波数μのポンプによる周波数vのラマン利得パラメータ、hはプランク定数、kはボルツマン定数、そしてTは温度である。この式は、ポンプ間及び信号間のラマン相互作用、ラマンエネルギー転移によるポンプ消耗、レーリー後方散乱、ファイバ損失、自然放出ノイズ及び黒体放射ノイズ等の、実際のシステムで観察可能な殆どすべての想定される効果を含むと考えられる。本発明の1実施形態において、制御装置501のメインメモリ904は、エンコード化された式(1)を有するコンピュータ可読命令を保持する。これらの命令は、異なるポンプレーザ202、203、204、205により与えられる総合的な増幅効果に基づいて目標増幅性能をシミュレーションするために、プロセッサ903により実行される。
【0090】
図25、26A、26B及び27は、図22の段階S4の振幅と波長の両者を含む目標増幅性能を如何に設定するかについて説明する例示プロセスを参照する。図25、26A、26B及び27は、平坦な(または任意形状)ラマン増幅性能を得るのに必要とする適切な条件(例えば、ポンプの中心波長、ポンプの出力パワー)を決定するために、本発明の1実施形態において用いる重ね合わせの原理について示している。
図25は、1424.2nmと1451.8nmで動作する2つのポンプレーザについての、個別の及び複合させたラマン利得プロファイル対波長を示している。ポンプレーザをYYXXレーザ(YYは13から15までの範囲内、XXは00から99までの範囲内)と表すことが可能である。例として、S帯域からL帯域におけるラマン利得を生成するために、YYXXレーザは14XXポンプレーザ(例えば、1400〜1499nm)と表すことが可能である。中心波長1424.2nmにおいて動作する単一ポンプレーザラマンによる増幅利得プロファイルは図25におけるプロファイル“a”で示される。同様に、中心波長1451.8nmにおいて動作する単一ポンプレーザラマンによる増幅利得プロファイルは図25におけるプロファイル“b”で示される。両方のポンプの同時動作による総ラマン増幅プロファイルは“c”で示され、重ね合わせ原理により決定される(即ち、プロファイルは加算的である)。即ち、重ねあわせ原理に従って、各々のポンプによる増幅プロファイルは、2つの個別のプロファイルの加算に相当する総増幅プロファイルを得るために、加えられることが可能である。
【0091】
図26A及び26Bは、目標増幅性能を設定することに関して本発明に適用される重ね合わせ原理の他の例を示している。図26Aに示すように、4つのポンプレーザが低波長に調節され(即ち、第1グループ)、第1の所定利得レベル(または、光出力レベル)に設定され、第5ポンプレーザ(即ち、この例において、1つのポンプレーザのみを有する第2グループは更に多くのポンプレーザを含むことができる)はより高い利得レベルに設定される。第5ポンプレーザは、第1グループにおいて隣接するポンプレーザより大きい波長間隔だけ、第1グループのポンプレーザのうち最も近いものから波長を分離するために調節される。更に、第1グループのポンプレーザは略等しい利得レベルに設定され、互いに20nmの間隔を置くように調節される(利得プロファイルにおける認識される変曲点を最小にするために適当な分離範囲は6〜35nmの範囲内である)この例において、第5レーザポンプは、1495.2nmを中心波長として動作するように調節され、第1グループの各々のポンプの利得に比べて略3倍である有効利得を与えるように設定される。
【0092】
図26Bは図26Aに対応し、重ねあわせ原理が、第1グループ及び第2グループにおけるポンプレーザが生成する増幅プロファイルにどのように適用されるかについて示している。増幅プロファイル“a”、“b”、“c”、及び“d”は第1グループのポンプレーザに対応しており、1424.2nm、1437.9nm、1451.8nm及び1466.0nmにおける動作にそれぞれがなるように調節された。プロファイル“g”は第1グループの合成プロファイルであり、プロファイル“e”は第2グループのポンプレーザにより与えられるプロファイルであり、即ち1500nmにおいて動作する(例えば2つまたは3つのポンプにより第2グループを構成し、調節することも可能である)。それぞれの増幅の最大値は、源ポンプの動作より約100nm長い波長にあることを特記しておく。
【0093】
目標増幅利得プロファイル“c”(図25)及び“f”(図26B)は、重ねあわせ原理を適用することにより得られる。予測される増幅利得プロファイルの結果として得られる形状は、示すように、略平坦になっているが、ポンプレーザの出力を調整し、ポンプレーザが動作する中心波長において特定間隔をもつようにそれらを調節することにより、如何なる任意形状に設定することも可能である。例えば、第2グループの利得を減少させることにより、増幅帯域全体に渡ってマイナス勾配になるように、即ち、ポンプを調節して1500nmを中心波長として動作するように、図26Bにおいて示された増幅プロファイル“f”を傾斜させることも可能である。同様に、そのプロファイルは、第1グループからの出力を増加させることによりマイナス勾配になるように傾けることも可能である(即ち、利得プロファイル“g”)。それとは対照的に、目標増幅プロファイル“c”(図25)及び“f”(図26B)は、第1グループからの出力を減少させること、及び/または、第2グループからの出力を増加させることにより、プラス勾配になるようにすることも可能である。短い波長で動作するそれらグループにけるポンプレーザの数は一般に非常に多いので、長波長より短波長についての要素利得プロファイルにおいて非常に多くの高次利得形状特性を与える可能性がある。
【0094】
段階S4が終了した後、プロセスは段階S6に進められ、ここで、制御装置206は、予め決定された増幅パラメータ(例えば、振幅、波長)をポンプレーザに適用することにより、ポンプレーザの光出力の制御を有効にすることが可能である。例として、所定の許容誤差範囲内で、シミュレーションされた増幅性能が目標増幅性能と適合するとき、各ポンプレーザについての制御値を調節する駆動電流及び同調可能なファイバ回折格子波長のそれぞれは、シミュレーションで決定される各々のポンプレーザからの増幅出力レベルのピークに基づくルックアップテーブルで確認される。それの代わりとして、或いはそれの相補的なものとして、制御装置206は、プログラム可能な減衰により表される減衰量を調整するためにプログラムされ、目標増幅性能を得ることに合致して、ポンプレーザの各光出力を制御するために、各々のポンプレーザに光結合される。したがって、増幅装置のパラメータは、適用される光エネルギーの波長ばかりでなく、光ファイバに適用される光エネルギー量に関連するものであり、ポンプレーザに適用される駆動電流のみとする必要はない。
【0095】
図22の制御プロセスにおいて段階S6から段階S8への移行は、目標増幅性能に恐らく合理的に近づくことができる増幅動作を開始することから、実際の増幅性能をモニタして、目標増幅性能の所定の許容範囲内に実際の増幅性能を調整することまで、の移行である。制御プロセスにおけるこのモニタ及び調整の部分は段階S8において開始し、ここで、制御装置206は出力WDM信号をモニタし、図19に関して上記したように、恐らく実際の入力WDM信号もまたモニタする。
【0096】
段階S8は種々の方法を達成することが可能である。1つの方法は、ポンプレーザ毎の1つの平均パワーの測定のような、幅帯域について数種類の測定を行うことである。このシナリオにおいて、増幅サブ帯域と各々のポンプレーザとは一対一対応関係にある。しかしながら、モニタの段階を実行する際には寸分の制限もない。分解能(即ち、単位周波数当たりのサンプリングポイントの数)が大きくなればなる程、実際の増幅性能が目標増幅性能に適合する程度を決定する能力が向上する。しかしながら、分解能が、最も近いポンプレーザ間隔(例えば、分離ポンプ源に対して6nm以内に近づかない)に一致するレベルに近づいた後、光出力パワーを増加するために複数のレーザ出力が結合されない場合、更に優位性を得ることは殆どない。したがって、一般に、ポンプ間隔と同程度の分解能を得ることは、増幅帯域全体に渡る目標増幅性能との信頼性高い適合性を確実にする助けとなる。サンプルポイントを得た後、制御装置206は、例えば、次の操作のために、メインメモリ904に、出力WDM信号のサンプルポイントを記憶する。
【0097】
段階S8の終了後、段階S10に進み、ここで、実際の(モニタされた)増幅性能が、増幅帯域全体に渡って目標増幅性能の所定の許容範囲内(γ、例えば、厳密な一致に対しては5dB、厳密でない一致に対しては1dB)であるかどうかを決定するために質問がなされる。1つの実施形態において、この決定は、次の式に従って、サンプル毎を基本として、なされる。
【0098】
ABS[target− monitored]≦γ(a certain tolerance)
それに代わって、モニタされたサンプルの平均を、所定のサブ帯域に渡った平均増幅性能に高めるために、結合することが可能である。この場合、必要とする演算の数を減らすことが可能であり、また、制御装置206は、目標増幅性能に関する“形状”の複雑さを測定することも可能である。例えば、下記のように、制御装置206は好ましい増幅性能に影響するポンプレーザンのグループを制御することが可能である。ポンプレーザの制御が2つのグループとしてのポンプレーザを制御することにより行われるとしよう。制御装置206はそのとき、短い波長(第1グループ)に対して平均出力レベルを、長い波長(第2グループ)に対して平均出力レベルを演算する。これにより、制御装置206は(1)増幅帯域に渡って平均増幅性能がγの範囲内にあるかどうかを決定し、(2)総増幅性能の傾斜(即ち、傾き)を所定量だけ形成する必要があるかどうかを決定することが可能になる。
【0099】
ここで、図22のフローチャートを参照するに、すべてのサンプルポイントについて段階S10における質問に対する答えが肯定的(はい)である場合は、そのプロセスは段階S8に戻る。しかし、段階S10における質問に対する答えが否定的(いいえ)である場合は、プロセスはS12に進む。
【0100】
段階S12において、制御装置206は各々のサンプルポイントで観察される偏差量を比較する。偏差に連続的な傾向がない(例えば、隣接するサンプルが共に所定の許容範囲外にある)場合は、制御装置206は、ポンプレーザからの光出力と、及び/または、偏差が生じている部分と増幅プロファイルのピークが最もよく整列しているポンプレーザの中心波長と、を調整する(上にまたは下に)調整プロセスを実行する。更に、偏差が増幅帯域の小さい部分で孤立していることを制御装置が認識した場合、制御装置206は、光出力と、及び/または、増幅帯域の一部に最も著しく影響を及ぼす出力のピークをもつポンプレーザの中心波長と、を調整する。
【0101】
しかしながら、制御装置206が、モニタされた増幅プロファイルにおける一連の隣接サンプルが所定の許容範囲を超えて目標増幅性能から偏差している場合、制御装置206は異なるプロセスを実行する。この後者の状況下では、制御装置206は“二次目標増幅プロファイル”を設定する。この二次目標増幅プロファイルの形状は、目標増幅性能とモニタされた増幅プロファイルとの間の差から形成される。段階S4と同様に、制御装置206は、次いで、目標増幅プロファイルに更によく一致するモニタ増幅プロファイルを得るために、ポンプレーザ202、203、204、205、及び/または、チューナブルファイバ回折格子209、210、211、212に適用される、一組の増幅パラメータ(例えば、ポンプレーザ駆動電流、及び/または、同調可能なファイバ回折格子波長同調制御値)を決定する。したがって、制御装置206は、モニタ増幅プロファイルを追加するとき、増幅帯域に渡り目標増幅プロファイルにおいて所定の許容範囲内に非常に信頼性高く収まる新しい増幅プロファイルを結果的に得るための、二次目標増幅プロファイルを設定する。
【0102】
一旦、段階S12が終了すると、プロセルはS14に進み、ここで、制御装置206は、二次目標増幅プロファイルの実行に必要な量だけ調整するために、影響を受けたポンプレーザについて、光出力、及び/または、チューナブルファイバ回折格子波長同調制御値を与える。次いで、このプロセスは、動作のモニタ及び調整を継続するために段階S8に戻る。
【0103】
個々のポンプレーザ出力及び/または個々のポンプレーザが動作する中心波長を調整することにより、制御装置206は増幅プロファイルを設定し、維持することを完了することが可能である。しかし、ポンプレーザのそれぞれのグループの要素プロファイルを調整することにより、制御を完了させることも可能である。上記のように、そのグループのポンプレーザの各利得プロファイルを比較することにより、各々の要素プロファイルを認識する。次いで、総増幅性能に変化をもたらすとき、制御プロセスにおける自由度を減らすようにして、要素利得自身を調整することが可能である。例えば、総増幅性能に傾きの変化を導入するために、2つの要素プロファイルのレベルを即座に調整することが可能である。上記のように、第2要素の利得を増加させ、及び/または、第1要素についての要素プロファイルの利得を減少させることにより、正の傾斜を生成することが可能である。それとは対照的に、第1要素のプロファイルを増加させ、及び/または、第2要素のプロファイルを減少させる場合は、負の傾斜を導入することが可能である。
【0104】
上記のように、好適な効果を認識するために、各々の要素プロファイルを調整する程度を効率的に決定するために、コンピュータに基づくシミュレーションプロセスを用いることが可能である。例えば、2段階のシミュレーションプロセスを採用し、ここで、要素プロファイルを要素分析により確認する(即ち、公的な要素プロファイルを得るために、各々のポンプレーザに基づく各利得レベルを決定するためにシミュレーションを実行する)。次いで、その第2段階を実行し、ここで、所定形状の好適な総増幅プロファイルを提供するために要素プロファイルのレベルを調整する。1つの例として、要素プロファイルは動作の初期設定モードの間に発展され(例えば、図22における段階S4)、第2のシミュレーション段階は、所定の許容範囲内に留める総増幅性能を維持するために各要素プロファイルを調整する程度を確認する段階S12において実行される。
【0105】
初期的に要素プロファイルを確立することに関して、高い有効利得はより低いパワーを用いて得られるため、長波長帯域(第2要素プロファイル)についての要素利得プロファイルは、好適な目標増幅利得プロファイルに基づいて、一時的に設定されることを本発明者は観察した。更に、第2要素プロファイルは、第2要素プロファイルが増幅帯域の長波長部分で必要とされる利得を実質的に占めるように十分大きい利得を設定する。このようにして設定がなされるとき、負荷は制御装置206に移行し、目標増幅プロファイルと第2要素利得プロファイルとの差に適合するように、第1要素利得プロファイルを設定する。短波長グループ(即ち、第1グループ)には多くのポンプレーザがあるため、より複雑な形状の第1要素プロファイルを生成するために利用可能な多くのポンプレーザがある。
【0106】
更に、本発明のポンプレーザは同調可能であるため、ここのポンプレーザの波長は、シミュレーションにより決定され、また制御装置206により同調されることが可能である。チューナブルラマン増幅装置を備えることにより、一般的な増幅装置を設置し、好適な増幅プロファイルを実行するために設置した後に同調することが可能である、ことを本発明者は認識した。上記のように、この分野の同調性により、単一モジュールデザインを様々なシステムで用いることが可能となり、特注の装置に伴う、製造、在庫及びコストに関する問題を著しく低減することが可能となる。
【0107】
第1要素プロファイルのために形状を設定するとき、制御装置206は追加条件を考慮する事が可能である。例えば、追加条件のうち1つが光ファイバにおけるファイバ損失量をもたらす可能性がある。このファイバ損失はラマン増幅装置を設置するときに決定することが可能であり、したがって、そのラマン増幅装置のために動作設定に依存して変化する。恐らく、システムオペレータが当該ラマン増幅装置近傍に他の増幅装置を追加することに基づいて、ファイバ損失は時間の経過と共に変化し、したがって、再び増幅される前に出力光信号が移動する距離を短くする。更なる“追加条件”の例として、第1要素プロファイルは、経験することが可能なポンプ間相互作用を補償するように変化する。図28は、ポンプ間相互作用が、如何にして長波長で総増幅性能を高める傾向をもつかを示している(プロファイル“f”)。これらの追加条件のための制御装置206による評価があることにより、制御装置206は各要素プロファイルの形状を変化させることが可能となり、追加条件の存在下でラマン増幅装置が動作するにも拘わらず、総増幅性能を最適化する。
どのようにして制御装置206が単純化した制御手段として要素プロファイルを調節するかを示す他の例として、例えば、平坦利得が達成されたときに傾斜利得が観察される。この場合、制御装置206は、第1グループのポンプ及び/または第2グループのポンプの光出力を調節することにより、傾斜制御装置206は傾斜利得を補正することが可能である。1つの調節プロセスは図26Bの比較的平坦な総利得プロファイル“f”に対して総利得プロファイルの再調節がなされるまで、各ポンプの駆動電流に増加による変化をもたらす。このとき、この駆動電圧の増加は、例えば、将来の状況において総増幅プロファイルに調節がなされるときに即座の検索のために、メインメモリ等のメモリに記憶される。或いは、ラマン増幅装置は、特定の波長で傾斜を取り除くために増幅するように、始動させ、同調を行うことが可能である幾つかの“ホットスペア(hot spare)”ポンプを備えている。
【0108】
制御装置206は、要素プロファイルのレベルを調節することにより、傾斜利得を意図的に伝達することが可能である。例えば、光通信リンクにおける通信パラメータがスペクトル帯域全体に一様である場合、増幅帯域全体に平坦な利得が得られる。しかしながら、光ファイバの損失は波長に依存するので、カスケード式の増幅装置間で遷移があるとき、WDM信号の一部のチャンネルは他のチャンネルより減衰が大きくなり得る。この場合、制御装置206は、全体の傾斜を生成するために要素プロファイルを調節することというより、減衰される傾向にある光信号を“プリエンファシス(pre−emphasizing)”することにより、この動作条件をオフセットすることが可能である。
【0109】
目定増幅性能についての所定の許容範囲内に増幅利得性能を設定し、維持するために、制御装置206で実行する単純化した制御プロセスが如何にレーザのグループを用いることができるかについて、更に説明するために、ここで数値の例を提供する。例えば、チャンネル1〜10の各WDM光信号のパワーレベルが−20dBで一様であると仮定する。また、タップカプラ及びWDMカプラに起因する内部損失を考慮し、ラマン増幅装置により得られる有効目的利得が約10dBであると仮定する。したがって、ラマン増幅装置からの実際のチャンネル毎の出力パワーレベルは一様とし、その値を約−10dBm(即ち、−20dBm+10dB)するべきである。制御装置206は、記憶値として、チャンネル当たりの出力信号レベルを−10dBmとする表示を保つことが可能である。したがって、チャンネル毎の出力信号が−10dBmの信号レベルより所定量以上大きいか小さいことを、動作をモニタする間に、制御装置206が決定する場合、予測される出力レベルからの偏差の影響を弱めるために適切な量だけ、制御装置206は要素プロファイルを増加または減少させることが可能である。例えば、制御装置206は、表1のように、実際の出力パワーレベル及び対応する目標値−10dBからの偏差を決定することが可能である。
【0110】
【表1】
Figure 2004006710
次いで、制御装置206は、1組の偏差(即ち、1つ以上)がサンプルポイント間に存在することを決定し、それ故、要素プロファイルを利得レベルにおいて上方または下方に調節する。その1組の偏差を観察することにより、制御装置206は、実質的に“二次目標増幅プロファイル”を決定する。したがって、制御装置は、目標増幅プロファイルによりよく適合する、より傾斜した総増幅プロファイルを生成するために、第1グループの要素利得を増加させることにより、この偏差を補償する。更に、必要に応じて、第1グループの中のポンプレーザの光出力を調節することにより、第1要素プロファイルを調節することが可能である。
【0111】
或いは、制御装置206は、現在観察される第2目標増幅プロファイルと予め調節された駆動電圧とを関係つけて確認するためにメモリを参照することが可能である。更に、メモリは、特定の第2目標増幅プロファイルを設定するために前もって決定された第1及び第2グループの各ポンプについての組を構成する駆動電流調節値を保持する。限定された数であって、予め記憶された二次目標増幅プロファイルのみをメモリに保持することが可能であるため、“最も近い”予め記憶された第2目標増幅プロファイルを選択するために観察される第2目標増幅プロファイルに基づいて、制御装置206は最小二乗分析を実行する。駆動電流設定を検索する目的で、適切な予備記憶第2目標増幅プロファイルを選択することと同様に、他のパターン認識プロセスを用いることが可能であり、或いは、予備記憶第2目標増幅プロファイルと結びつけて、チューナブルファイバ回折格子波長同調制御値設定を用いることが可能である。
【0112】
或いは、制御装置206は、偏差の平均値を決定し、この平均値が許容範囲内にあるかどうかを確認することが可能である。例えば、制御装置206は、平均偏差値が0であることを決定し、ある場合には、増幅性能が満足できるとすることが可能である。しかしながら、許容範囲内にない場合は、制御装置206は、実際に出力レベルプロファイルと目標レベルプロファイルとの間の差をより近くに近づけて適切になるように要素利得を増加/減少させる(即ち、本例においては−10dB)。
【0113】
更に、上記偏差は、実際の出力パワーレベルと目標出力レベルとの間の差に一致する。しかしながら、制御装置296は、上記のように、重ね合わせ原理から駆動電流を決定することが可能である。
【0114】
ラマン増幅は、最適な目標利得プロファイルをどのようにしてその動作環境に対して確認するか、に影響する種々の異なる動作条件を使用することが可能である。動作条件(図27にプロファイル“f”及び“g”の差として示したポンプ間相互作用のような)に関する情報は、最適目標プロファイルを選択するために段階S2で制御装置206に提供される(図22)。この情報源は装置設置または定期的較正の間に得ることが可能である。目標利得プロファイルが初期的に段階S2に与えられるが、実際の利得プロファイルは“f”のように観察されるとき、予測性能と現実とにおけるこの差は段階S8及びS10において発見される。制御装置206は、目標増幅性能を確立するときに段階S2及びS4では元々観察されなかった、この偏差をポンプ間相互作用の存在に起因するとして観察することが可能である。一旦この観察がなされると、図22のプロセスは、単位単純な重ね合わせ原理という訳ではなく、ポンプ間相互作用の存在を考慮する、段階S2及びS4の新しい目標プロファイルを再確立することが可能である。この場合、目標増幅性能を発展させるための改良プロセスを用いて、目標増幅性能から改良増幅性能への観察される変化は狭くするべきであり、それ故、予備決定利得プロファイルを維持するための調節は殆どする必要がない。
【0115】
この追加条件の情報(この場合、ポンプ間相互作用があるとの認識である)はまた、プロセスの段階のモニタ及び分析を実行するとき、段階10及びS12(図22)において考慮される。追加条件は、目標増幅プロファイル、または目標増幅プロファイルから観察される一貫性のある偏差に反映されるため、その情報は有用である。各グループの出力レベルまたは中心波長を、目標増幅性能を維持するために、必要に応じて変化することが可能である(段階S14)。
【0116】
例えば、制御装置206は、第1グループの要素増幅プロファイルに影響を及ぼすために、第1グループの各ポンプの出力パワーを追加的に増加または減少し、中心波長を同調することが可能である。この追加的増加または減少の後に、観察される総利得プロファイルが未だに目標利得プロファイルの許容範囲内にない場合、制御装置206は、再び出力パワーを増加または減少、または、各グループのポンプの中心波長を同調することが可能である。
【0117】
表2に示すようなルックアップテーブルを、この増分アプローチを実行するために用いることが可能である。即ち、制御装置206は、第1グループの4つ1組のポンプについての第1プロファイル#1を選択し、各ポンプについてのテーブルから駆動電流(即ち、各ポンプについて500mAの駆動電流)を読み込むことが可能である。実際の増幅プロファイルが目標増幅プロファイルに等しくない場合は、制御装置は第1グループの4つのポンプについてプロファイル#2を選択することが可能である。この増分アプローチは、実際の増幅プロファイルが目標増幅プロファイルの許容範囲内に入るまで、継続することが可能である。
【0118】
【表2】
Figure 2004006710
更に、異なる駆動電流、及び/または異なるタイプの増幅プロファイルに対応する異なる同調可能なファイバ回折格子波長同調制御値を記憶するために、ルックアップテーブル1を修正することも可能である。
【0119】
例えば、ポンプの特定のグループに対する種々の要素利得プロファイルを提供するために、制御装置206は次に示すルックアップテーブル2を用いる。選択することが可能である異なる値のセットを示すための例として、表3の値を選択する。
【0120】
【表3】
Figure 2004006710
この例において、制御装置206は、利得プロファイル#2がファイバ損失特性(即ち、他の“追加”条件) をオフセットするために適切であることを決定することが可能である。制御装置206は、種々の要素に基づいて、そのテーブルから最適なプロファイル(即ち、実際の出力信号レベルと目標出力新語王レベルとの間の差を最小にし、ファイバ損失等の何らかの追加条件の影響を考慮するプロファイル)を選択することが可能である。例えば、制御装置206は、目標利得プロファイルより5dB低いプロファイルからなる第1及び第2グループの両方により、実際の増幅性能を提供するプロファイル#3を選択することが可能である。制御装置206はまた、第1グループのポンプに対応する波長において生じるこの利得の低下を決定することが可能である。次いで、制御装置206は、テーブル2(例えば、5dB以下の損失をオフセットするための最適はプロファイルとして予め決定される)からプロファイル#1を決定することが可能である。一旦#1が選択されれば、プロファイル#1に関連する駆動電流は、メモリから検索され、各ポンプレーザに適用される。
【0121】
制御装置206及びポンピング装置の特別な配置を用いて、目標増幅性能を変化させることが可能である。下記の例において、たとえシステムパラメータが変化しても、入力WDM信号に同じシステムレベルの性能を提供することとの関連で目標増幅性能の変化は説明される。図26〜46は、たとえ通信条件が変化しても、入力WDM信号に同じ全体的なシステム性能をもたらす目標増幅利得プロファイルを生成するために、実施される制御装置206の異なる例はポンプレーザ全体に渡って制御することを示している。
【0122】
図28は本発明に従った、他のポンピング装置71の模式図であり、マッハツェンダー(Mach−Zehnder)干渉計を結合した8つのポンプレーザ81〜88のための“スロット”を含んでいる。各々のポンプ81〜88は、制御装置206によりそれらの中心波長と駆動電流が設定される。これに代えて、制御装置206は、少なくとも1つのポンプ81〜88に駆動電流を単に適用するのではない。この代わりである実施形態は“一般のポンピング装置”を製造することができ、それが特定の状況下に置かれた後、それをまったく構成/再構成することが可能である。この方法において、各々の増幅装置は通信ネットワークの特定の場所に特別に適合させる必要はないが、むしろ、その一般的な増幅装置は、例えば、ラマン増幅装置に動作パラメータをダウンロードする遠隔装置コントローラ121により遠隔的に構成することが可能である。この場合、目的増幅性能を設定するために、制御装置206により少なくとも一部のポンプレーザを用いるであろう。図28には示さないが、制御装置206は、ポンプレーザ81〜88の中心波長を同調し、駆動電流を設定するために、バス120経由でポンプレーザ81〜88の全部の制御をアサートする。
【0123】
この例において、ポンプ85〜87は同調を切られ、第1グループに含まれ、最短波長側(即ち、ポンプ81、82、83及び84による総パワー)で動作する制御装置206により同調されるポンプの総パワーは、長波長側(即ち、ポンプ86と88による総パワー)で動作する制御装置206により同調される第2グループ内のポンプにより、総パワーより大きくなる。制御装置206は、組み合わせたときに平坦なプロファイルを結果として得る要素プロファイルを形成するために、第1グループ及び第2グループにおけるポンプレーザのレベルを調節する。図28において、各々のグループのポンプは同じ出力パワーを生成するが、たとえポンプのサブセットのみを用いるとしても、平坦利得プロファイルを維持するために、長波長側で動作する制御装置206により同調されるポンプにより、総出力パワーは十分大きくなるように設定される。
【0124】
要素プロファイルを確立した後、目標増幅利得プロファイルを持続するために中心波長を同調し、駆動電流を設定することにより、制御装置206は実際のWDM信号をモニタし、各々の動作ポンプを制御する。それに代えて、制御装置206は、2つのグループに関して、実際の増幅プロファイルをモニタし、制御する。
【0125】
中心波長を同調すること、及び/または、ポンプレーザのグループにおいて最短及び最長波長で動作するために同調されるポンプレーザからの寄与の変化させることにより、増幅帯域を拡大または縮小することが可能である。図29は、これを達成させる他の例を示している。図29において中心波長ではなく、レーザポンプの中心周波数を示していることは、注目すべきである。図29に示すように、第1ポンプ91の中心周波数は211THz(波長1420.8nm)で動作するように同調され、第5ポンプ95の中心周波数は207THz(波長1448.3nm)で動作するように同調される。ポンプ91〜95は、互いに1THzの間隔を置くようにして制御装置206により同調され、ポンプ91〜95からの光出力は、短波長グループを形成するためにWDMコンバイナ82により結合される。次いで、この結合された光は、周波数205THz(波長1462.4THz)で動作するポンプ96であって、第5ポンプから2THzだけ間隔をおいたポンプ96を含む長波長ポンプからの光出力を有するカプラ99により結合される。
【0126】
図30は、図29に示したポンプ91〜96についてのラマン増幅プロファイルを示している。曲線“A”はポンプ91〜96すべてによる総増幅プロファイルを示し、曲線“B”ははじめの5つのポンプ91〜95の短波長グループによる増幅プロファイルの合計を示し、そして、曲線“C”は6番目のポンプ96による増幅プロファイルを示している。図31における細い線は、はじめの5つの各ポンプ91〜95についての増幅プロファイルに対応する。1THzの間隔を置くポンプ91〜95からの光出力を多重化することにより、右側且つ下方側に拡大したスムーズな曲線が形成される(即ち、曲線“B”)。更に、6番目のポンプ96からの光出力による右方向且つ上方向に拡大する増幅プロファイルに曲線“B”を加えることにより、総ラマン増幅プロファイルは、曲線“A”に示すように略平坦になる。更に、図30の細い線で示すように、第1増幅曲線の凸状部分及び他の増幅曲線の凹状部分は、その間隔が1THzのときに互いに相殺し合う。
【0127】
図31は、図30に示す総増幅曲線“A”を拡大した様子を示すグラフである。この図に示すように、10dBにおける増幅帯域は約196THz(波長1526.6nm)から約193THz(波長1553.3nm)まで拡大し、約0.1dBの利得偏差が達成される。
【0128】
図32は、図29におけるポンプ96の中心波長が、第5ポンプ95から2.5THzだけ間隔を置くようにして(図29に示すように、2.0THzだけ第5ポンプから間隔を置くのではなく)制御装置206により同調されるときの増幅プロファイルを示す。図30と同様に、曲線“A”は総増幅プロファイルを示し、曲線“B”は始めの5つのポンプ91〜95による増幅プロファイルの合計を示し、曲線“C”は6番目のポンプ96の増幅プロファイルを示す。更に、細い線は始めのポンプ91〜95の個々の増幅プロファイルを示す。
【0129】
図33は、図32に示した総増幅曲線“A”を拡大した様子を示す。この図に示すように、ピーク増幅は10dBの位置にあり、増幅帯域は約196THz(波長1529.6nm)から約192THz(波長1561.4nm)まで拡大し、約0.1dBの増幅偏差が達成される。更に、増幅帯域は図31におけるそれより広いが、より大きいリップルが帯域の中央部分に発生する。このリップルは、5番目のポンプ95と6番目のポンプ96の間の間隔がより大きい(即ち、2.0THzではなく2,5THzである)ことに起因している。したがって、図33において、より大きい増幅帯域が達成されるが、帯域の中央で大きいリップルが現れる。帯域の拡大は、プロファイル“B”を発展させるために用いられる最短波長を生成するポンプレーザの中心波長より小さく、図30のプロファイル“C”を発展させるために用いられる最長波長の中心周波数より大きい間隔に予備ポンプレーザを同調させることにより制御されることが可能である。利用可能な予備ポンプを用いることは予備ポンプを含まない場合に比べてコストが掛かる一方、例えば、増幅帯域を調整するために遠隔装置コントローラ121からラマン増幅装置を即座に且つ簡便に構成することが可能である。
【0130】
図34は、本発明の実施形態に従った他のラマン増幅装置の模式図である。この例において、第1ポンプの周波数は、制御装置206により211THz(波長1420.8nm)に同調され、第2〜第8のポンプの周波数は、制御装置206により210THz(波長1427.6THz)〜204THz(波長1469.6nm)に同調される。各々のポンプ101〜108は制御装置206により同調され、1THzの間隔だけ互いに離れている。しかしながら、ポンプの少なくとも1つ以上(例えば、ポンプ106、107)は使用しないでよいこと再び注目する必要がある(上記のように、それらはラマン増幅装置内にそのままの状態であり、増幅帯域の動的再構成を可能にするとはいえ)。それに加えて、隣り合う動作ポンプ間の波長間隔は制御装置206により6〜35nmの包含的範囲内にあるように同調される。更に、短波長側で動作するように同調されるポンプ数は、長波長側で動作するように同調されるポンプ数より多い。即ち、そのポンプは、第1ポンプ101と第8ポンプ108の間の中心波長が約207.5THzになるように、同調される。それ故、ポンプ101〜104(即ち、4つのポンプ)はたん波長側で動作するように同調され、ポンプ105及び108(即ち、2つのポンプ)は長波長側で動作するように同調される。
【0131】
図35は、図34に示されるポンプ102〜105及び108が用いられるときに形成されるラマン増幅プロファイルを示している。曲線“A”はそう増幅プロファイルを示し、曲線“B”ははじめの5つのポンプ101〜105による増幅プロファイルの合計を示し、曲線“C”は8番目のポンプ108の増幅プロファイルを示す。更に、細い線ははじめのポンプ101〜105の個々の増幅プロファイルを示す。
【0132】
図36は、図35に示す総増幅曲線“A”を拡大した様子を示している。この図に示すように、ピーク増幅は10dBであり、増幅帯域は約196THz(波長1526.6nm)から約191THz(波長1569.6nm)まで拡大し、約0.1dBの利得偏差が達成される。増幅帯域はず31及び33に示す増幅帯域より広いことは注目に値する。この理由は、第8ポンプが、隣り合う動作ポンプから大きい間隔(即ち、3THz)を置いて同調されたことにある。
【0133】
図37は、本発明の実施形態に従った更に他のラマン増幅を示す模式図である。第1ポンプ111の周波数は制御装置206により211THzに同調され、第2〜第8ポンプ112〜118は制御装置206により210THz(波長1427.6nm)〜204THz(波長1469.6THz)に同調される。それに加えて、各々のポンプ101〜108は、1THzの間隔だけ互いに離れるように、制御装置206により同調される。この例においては、第5及び第6ポンプ115、116は用いられない。更に、隣り合うポンプ間の間隔は6〜35nmの包含的範囲内にあるように同調され、短波長側で動作するように同調されるポンプ数は、長波長側で動作するように同調されるポンプ数より多い。
【0134】
図38は、図37に示すポンプ111〜114及び117〜118についてのラマン増幅プロファイルを示している。曲線“A”はポンプ91〜96すべてによる総増幅プロファイルを示し、曲線“B”ははじめの4つのポンプ111〜114の短波長グループによる増幅プロファイルの合計を示し、そして、曲線“C”は第7及び第8ポンプ117、118による増幅プロファイルを示している。細い線は、動作各ポンプ111〜114及び117〜118各々による増幅プロファイルを示している。1THzの間隔を置くポンプ91〜95からの光出力を多重化することにより、
図39は、図38に示す総増幅曲線“A”を拡大した様子を示している。この図に示すように、ピーク増幅は10dBであり、増幅帯域は約196THz(波長1526.6nm)から約191THz(波長1569.6nm)まで拡大し、約0.1dBの利得偏差が達成される。更に、この例において、図38の増幅曲線“C”ポンプ117及び118の個々の増幅プロファイルから得られ、ここで、図35の増幅曲線“C”は1つのポンプ108から得られる。更に、ポンプ117及び118により生成される最大利得は約5dB(図37参照)であり、ここで、1つのポンプ118により生成される最大利得は約8dBである。したがって、図38においては、2つのポンプ117、118は、1つのポンプを駆動することに比較して小さい出力パワーで駆動されることが可能である。
図40は、本発明の実施形態に従った更に他のラマン増幅を示す模式図である。この例において、ポンピング装置は13個のポンプ121〜133を含む。各々のポンプは制御装置206により1THzの間隔を置くように同調され、第1ポンプ121は211THz(波長1420.8nm)に中心周波数をもつように同調され、そして第13ポンプ133は199THz(波長1506.5nm)に中心周波数をもつように同調されている。第11及び12ポンプ131、132を用いられていない(例えば、制御装置206はポンプ131及び132に動作電流を流していない)。更に、隣り合う動作ポンプ間の間隔は6〜35nmの範囲内になるように同調され、短波長側で動作するように同調されるポンプ数は長波長側で動作するように同調されるポンプ数より多い。
【0135】
図41において、曲線“A”はポンプ91〜96すべてによる総増幅プロファイルを示し、曲線“B”は第1〜第10ポンプによる増幅プロファイルの合計を示し、そして、曲線“C”は第13ポンプによる増幅プロファイルを示している。更に、細い線は、第1〜第10ポンプの増幅プロファイルを示している。図42は、図41に示す総増幅曲線“A”を拡大した様子を示している。この図に示すように、ピーク増幅は10dBであり、増幅帯域は約196THz(波長1526.6nm)から約186THz(波長1611.8nm)まで拡大し、約0.1dBの利得偏差が達成される。したがって、動作する追加ポンプを長波長側に向かって同調することにより、利得プロファイルを拡大することが可能である。目的性能を図35から図38における性能に変更されるとき、ポンプ構成は図34から図37における構成に変更される。図28、29、34、37及び40の実施形態に関して説明したように、帯域の変更は、制御装置206がポンピング回路の中に/外に追加ポンプを切り替えること、及びそれ故中心波長を同調することにより達成されることが可能である。制御装置206は、ネットワーク122により、例えば遠隔装置コントローラ121から送られるコマンドメッセージに応じて、帯域の変更を実行することが可能である。
【0136】
図43は、制御装置206により決定された、ポンプ130及び131を用いない(ポンプ131及び132ではなく)例についての増幅プロファイルを示している。更に、隣り合う動作ポンプ間の間隔は6〜35nmの範囲内になるように同調され、短波長側で動作するように同調されるポンプ数は長波長側で動作するように同調されるポンプ数より多い。図43において、曲線“A”はポンプ91〜96すべてによる総増幅プロファイルを示し、曲線“B”は第1〜第9ポンプによる増幅プロファイルの合計を示し、そして、曲線“C”は第12及び13ポンプによる増幅プロファイルを示している。更に、細い線は、動作ポンプポンプの個々の増幅プロファイルを示している。
0192 図44は、図43に示す総増幅曲線“A”を拡大した様子を示している。この図に示すように、ピーク増幅は10dBであり、増幅帯域は約196THz(波長1526.6nm)から約186THz(波長1611.8nm)まで拡大し、約0.1dBの利得偏差が達成される。更に、図41及び43における曲線“C”の比較から明らかなように、高出力パワーで1つのポンプを駆動することによる(図41のように)のではなく、2つのポンプが低出力値を駆動されるのである(図43のように)。
【0137】
図45は、本発明の第2の特徴に従った、制御装置206の動作手順を示すフローチャートである。段階S6、S8、S10、S12及びS14はず22において述べたものと同様であり、それ故、これらの詳細説明はここでは省くことにする。図45及び図22に示す動作手順の違いは、異なる増幅帯域を用いて、新しい目標増幅性能に現在の増幅プロファイル(S30)を変更することである。例えば、追加チャンネルを適合させるために、増幅帯域を増加させる必要がある(例えば、ネットワークが容量を増加するに連れて)。この例において、ネットワークエンジニアは、増幅帯域を増加する(または減少する)ために、制御装置206に(キーボード、マウスにより、または遠隔的に遠隔装置コントローラにより)指令することが可能である。
【0138】
次いで、制御装置206は、新しい目標プロファイルを生成するためにパラメータを決定する(S32)。例えば、図31、33、36、39、42及び44に示した総増幅プロファイルに関連して上記したように、増幅帯域は、2番目に大きい中心波長を有するポンプからの最も大きい中心波長をもつポンプの波長分離を増大させるために、ポンプの同調により増幅帯域を増加することが可能である。即ち、図31における増幅帯域が図29に示す配置(ポンプ96はポンプ95から2THzだけ分離されるように同調される)により生成され、図32における増幅帯域は、ポンプ95をポンプ95から2.5THzだけ分離するようにポンプ96及び95を同調することにより生成され、そして図36における増幅帯域はポンプ108(図35参照)をポンプ105から3THzだけ分離するようにポンプ108及び105を同調することにより生成する。それ故、制御装置206は、現在の増幅プロファイルを変更するためにポンプの中心波長を同調することにより、ポンプ間の波長間隔を劇的に変化させることが可能である。例えば、ポンピング装置は、1THzの波長間隔に分離するように各々同調された7つのポンプを含むと仮定する。このとき、本発明の第2の特徴に従って、制御装置206は、第5ポンプ及び第7ポンプを通り第1ポンプに駆動電流を適用することのみを行うことが可能である。これは図29に示す配置素同様の配置となる。
【0139】
他の実施形態において、制御装置206は、所定のポンプは必要とする出力パワーで動作せず、したがって、故障したポンプをオフセットするために所定のポンプをオンまたはオフすることを、決定することが可能である。例えば、図34を参照するに、第8ポンプ108が性格に8dBの利得を生成せず、むしろ5dBの利得を生成すると仮定する。この例において、制御装置206は駆動電流を第7ポンプ107に適用し、ポンプ107(予めオフにされた)は5dBの利得を生成することが可能である。この例は図37に示した例と同様であり、1つのポンプが8dBの利得で動作するというより、むしろ5dBの利得を生成するために2つの隣り合うポンプを動作することが可能である。即ち、第5ポンプは、図37に示すポンピング装置のように動作するように、オフにすることが可能である。
【0140】
したがって、制御装置206は、現在のラマン増幅プロファイルが異なる増幅帯域をもつように変更することが可能である。これは、ネットワークエンジニアからの外部指令により開始され、または、制御装置206自身により要求されることが可能である。即ち、上記のように、所定のポンプは必要とされる利得を生成せず(即ち、制御装置206の能力をモニタすることにより)、このとき現在の増幅プロファイルを変化させることを、制御装置206は決定することが可能である。
【0141】
ここで、図46を参照するに、本発明の他の特徴にしたがった、動作手順を示す模式図である。更に詳細には、図46は3つのカスケード式のラマン増幅装置30、32及び34を示し、それらは、遠隔装置コントローラ121により遠隔的に制御される。この例において、遠隔装置コントローラ121は、第1ラマン増幅装置の総増幅プロファイルを変化させることが可能であり、次のラマン増幅装置における変化に影響を与える。例えば、遠隔装置コントローラ121は、ラマン増幅装置32のポンプは動作しないと決定することが可能である。次いで、遠隔装置コントローラ121は、ラマン増幅装置32において動作しないポンプに起因する影響をオフセットするためにラマン増幅装置30において動作する、対応するポンプ出力パワーを増加する(または、中心周波数を同調する)こと(または中心周波数を同調すること)が可能である。遠隔装置コントローラ121はまた、ラマン増幅装置32において動作しないポンプに起因する影響をオフセットするために、ラマン増幅装置34における対応するポンプ出力パワーを増加する(または、中心周波数を同調する)ことも可能であることは、注目に値する。即ち、遠隔装置コントローラ121は、ネットワーク全体の動作が向上するように、複数のカスケード式ラマン増幅装置の全体的動作を制御することを可能にする。
【0142】
更に、インターネット接続により、各々のラマン増幅装置に遠隔装置コントローラ121を接続することが可能である(上記のように)。したがって、ネットワーク技術者は、遠隔装置コントローラ121によりネットワークを効果的にモニタすることが可能である。遠隔装置コントローラ121は、他の場所からと同様に、Microsoft Explore(商標登録)等のインターネットブラウザ経由で、受け入れられるウェブサイトを含むことが可能である。この場合、各ラマン増幅装置30、32及び34は、遠隔装置コントローラ121に定期的なステータスメッセージを提供する、内蔵された報告手段を含むことが可能である。或いは、遠隔装置コントローラは、遠隔装置コントローラ121への自動的報告返還のためのステータスデータを収集するために動作することが可能である、各ラマン増幅装置30、32及び34に対して、Java(登録商標)、ActiveXまたは他の実行可能なファイルをダウンロードすることが可能である。このようにして、ネットワークオペレータは、各ラマン増幅装置に用いられることなる目標増幅プロファイルを観察し、システムレベルで性能を最適化するためにシステムレベルでバランス動作を支援する是正処置をとることが可能である。
【0143】
遠隔装置コントローラ121及び各ラマン増幅装置の各々は、通信インタフェース、及び、何れかの増幅装置またはコントローラ121、及びワールドワイドウェブ経由の遠隔地において、ネットワークオペレータ及び技術者による検査のためのアクティブコンテンツをアップロードまたはダウンロードすることが可能である、通信インタフェース及びプロセッシングソフトウェアを使用する。どのようにワールドワイドウェブが動作し、そしてウェブブラウザ及びウェブページ等の通信ツールを含むかについては、P. Gralla著、「How The Internet Works」、米国、ケベック州、1999年、p.122−166に記述されている。同時に、ネットワーク資源間のアクティブコンテンツの転送については、同著p.170−210に記述されている。
【0144】
コンピュータ技術に熟達した者には明らかに理解できるであろうように、本発明の明細書の教示に従って、従来の多目的デジタルコンピュータまたはプログラム式マイクロプロセッサを用いて、本発明を好都合にして実行することが可能である。コンピュータ技術に熟達した者には明らかに理解できるであろうように、本発明の開示内容に基づいて、熟達したプログラマにより、適切なソフトウェアコーディングを即座に準備することが可能である。コンピュータ技術に熟達した者には明らかに理解できるであろうように、特殊な集積回路の準備、または従来の部品化された回路の適切なネットワークを相互接続することにより、本発明を実行することが可能である。
【0145】
本発明は、本発明のプロセスを実行するコンピュータをプログラムするために用いることが可能である指令を収めた記憶媒体とするコンピュータプログラムプロダクトを含む。記憶媒体は、電子指令を記憶するために適切な、フロッピディスク(商標登録)等のディスク、光ディスク、CD−ROM、光磁気ディスク、ROM、RAM、EPROM、EEPROM、磁気または光カード、または他のタイプのソフトウェア発明品(例えば、ワードプロセッシング、アカウンティング、インターネット関連等)媒体から構成されるが、これらに限定されるものではない。
【0146】
上記した本発明の教示に照らして、明らかに、本発明についての追加可能な数多くの修正及び改良が可能である。したがって、以上で具体的に詳述した本発明の内容は、本発明の請求項の範囲に限定して実施可能であると理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のラマン増幅装置を示すブロック図である。
【図2】本発明の1実施形態に従った増幅装置を示すブロック図である。
【図3】本発明の1実施形態に従った同調可能なレーザダイオードの高レベルの模式図である。
【図4】本発明の1実施形態に従った熱同調された回折格子パッケージの模式図である。
【図5】本発明の1実施形態に従った歪同調された回折格子パッケージの模式図である。
【図6】本発明の1実施形態に従った歪同調された回折格子パッケージの具体例を示す図である。
【図7】本発明の1実施形態に従った種々の同調状態における熱同調されたスタビライザ回折格子の伝送スペクトル示すグラフである。
【図8】本発明の1実施形態に従った種々の波長に熱同調されたスタビライザ回折格子を有するレーザダイオードの出力パワーを示すグラフである。
【図9】本発明の1実施形態に従った種々の同調状態における歪同調されたスタビライザ回折格子の伝送スペクトル示すグラフである。
【図10】本発明の1実施形態に従った種々の波長に歪同調されたスタビライザ回折格子を有する及び有しないレーザダイオードの出力パワーを示すグラフである。
【図11】本発明の1実施形態に従った複数の多重同調可能レーザダイオードを含む増幅モジュールの模式図である。
【図12】本発明の1実施形態に従った40チャンネルを増幅する3つのダイオードポンプモジュールのシミュレーションされたラマン利得を示すグラフである。
【図13】本発明の1実施形態に従った、波長同調性の特長をもつ及びもたない80チャンネルを増幅する3つのダイオードポンプモジュールのシミュレーションされたラマン利得を示すグラフである。
【図14】本発明の1実施形態に従った、サンプリングされた回折格子のうち1つが同調可能である場合の半導体光増幅(SOA)利得メディアと2つのオフセットサンプリング回折格子を含むベルニェ(Vernier)効果分散帰還型レーザ(DFB)の模式図である。
【図15】本発明の1実施形態に従った、2つのオフセットサンプリング回折格子の反射スペクトルを示すグラフである。
【図16】本発明の1実施形態に従った、ラマン増幅装置のための制御装置の詳細を示すブロック図である。
【図17】本発明に従った、制御装置に含まれる構成要素を示す模式図ある。
【図18】本発明に従った、制御装置に含まれる他の構成要素を示す模式図ある。
【図19】ラマン増幅装置からの光信号入力及び出力をモニタすることによりラマン増幅装置からの出力パワーを制御することを示す模式図である。
【図20】本発明に従った、制御装置に含まれるコンピュータシステムを示す模式図ある。
【図21】本発明の1実施形態に従った、制御装置により実行される模範的高レベルの制御プロセスを示すフローチャートである。
【図22】本発明に従った、ラマン増幅装置の制御動作を示すフローチャートである。
【図23】光ファイバのファイバ損失の波長依存特性を示すグラフである。
【図24】本発明に従った、制御動作により用いられるファイバ損失データテーブルを示す。
【図25】本発明に従った、ラマン増幅プロファイルを予測するための重ね合わせ原理を示すグラフである。
【図26】A及びBは、本発明に従った、重ね合わせ原理に基づいたポンピング装置の設計を示すグラフである。
【図27】重ね合わせ原理に基づいて予測されたラマン増幅プロファイルと実際のラマン増幅プロファイルとを示すグラフである。
【図28】本発明に従った、他のポンピング装置を示す模式図である。
【図29】本発明に従った、他のラマン増幅の例を説明するための模式図である。
【図30】図29のポンピング装置の増幅プロファイルを示すグラフである。
【図31】図29のポンピング装置の全増幅プロファイルを拡大して示すグラフである。
【図32】図29のポンピング装置の変化のための増幅プロファイルを示すグラフである。
【図33】図29に示すポンピング装置の全増幅プロファイルを拡大して示すグラフである。
【図34】本発明に従った、他のラマン増幅の例を説明するための模式図である。
【図35】図34のポンピング装置の増幅プロファイルを示すグラフである。
【図36】図34のポンピング装置の全増幅プロファイルを拡大して示すグラフである。
【図37】本発明に従った、更に他のラマン増幅の例を説明するための模式図である。
【図38】図28のポンピング装置の増幅プロファイルを示すグラフである。
【図39】図28のポンピング装置の全増幅プロファイルを拡大して示すグラフである。
【図40】本発明に従った、他のラマン増幅の例を説明するための模式図である。
【図41】13個のポンプのバンクを含むポンピング装置の増幅プロファイルを示すグラフである。
【図42】図41に示す全増幅プロファイルを拡大して示すグラフである。
【図43】図41のポンピン儀装置の変化のための増幅プロファイルを示すグラフである。
【図44】図43に示す全増幅プロファイルを拡大して示すグラフである。
【図45】本発明に従った、更に他の制御動作を示すフローチャートである。
【図46】
本発明に従った、カスケード式ラマン増幅装置と関連する制御装置の示す模式図である。
【符号の説明】
1    レーザ装置
3    チューナブル回折格子
4    ガラスチューブ
5    フェルール
6    キャピラリ
7    導線
9    レバーパッケージ
10   圧電アクチュエータ
13   ファイバブラッグ回折格子
14   ステージ
15   ステージ
16   マイクロメータ
17   チューブ
18   ファイバ
19   回折格子
20   半導体光増幅装置/ファイバ回折格子波長同調回路
21   サンプル値ブラッグ回折格子/パワースプリッタ
22   サンプル値ブラッグ回折格子/バンドパスフィルタ
71   ポンピング装置
81〜88    ポンプ
91〜96    ポンプ
101〜108  ポンプ
111〜118  ポンプ
121〜133  ポンプ
101  入力ファイバ
102  偏光独立アイソレータ
103  光ファイバ
104  WDMカプラ
105  偏光独立アイソレータ
106  出力ファイバ
117、118  偏光カプラ
120  出力制御ライン
121  遠隔装置コントローラ
122  ネットワーク
123  通信リンク
126  偏光維持ファイバ
200  ラマン増幅装置
201  ポンピング装置
202〜205  半導体レーザ
207  増幅装置
206  制御装置
208  増幅装置
209〜212  ファイバ回折格子
501  制御装置
502  ファイバ回折格子波長同調制御装置
503  レーザ装置出力制御装置
504  タップカプラ
505  バス
902  バス
903  プロセッサ
904  メインメモリ
906  ディスク制御装置
905  ROM
907  磁気ハードディスク
908  リムーバブルメディア駆動装置
909  表示装置制御装置
910  表示装置
911  キーボード
912  ポインティング装置
913  通信インタフェース
915  LAN
917  モバイル機器

Claims (66)

  1. ラマン増幅装置のための同調可能なマルチモードポンプ源であり:
    多重縦モードを有する光を放射するレーザモジュールと;
    レーザモジュールからの光を受け取るために整列された光ファイバと;
    前記光ファイバに結合された同調可能なファイバ回折格子であって、所定の同調範囲で制御可能且つ同調可能である中心反射波長をもつ所定の反射帯域幅を有し、前記所定の反射帯域幅は光の中心光波長を安定化しそして所定の反射帯域幅に収まる多重縦モードに光の帯域幅を限定するために前記レーザモジュールに戻る前記光の少なくとも1部を反射する、同調可能なファイバ回折格子と;
    から構成されることを特徴とする同調可能なマルチモードポンプ源。
  2. 前記回折格子は前記光ファイバに形成される、ことを特徴とする請求項1に記載の同調可能なマルチモードポンプ源。
  3. 前記回折格子はファイバブラッグ回折格子である、ことを特徴とする請求項2に記載の同調可能なマルチモードポンプ源。
  4. 前記所定の反射帯域幅は前記レーザモジュールのレージング帯域幅より小さい、ことを特徴とする請求項1に記載の同調可能なマルチモードポンプ源。
  5. 前記所定の反射帯域幅は2nmに等しいまたは未満である、ことを特徴とする請求項4に記載の同調可能なマルチモードポンプ源。
  6. 前記所定の反射帯域幅は0.5〜1nmの範囲を含む、ことを特徴とする請求項5に記載の同調可能なマルチモードポンプ源。
  7. 前記同調可能な回折格子の中心反射帯域幅は前記所定の同調可能な範囲で制御可能且つ同調可能である、ことを特徴とする請求項1に記載の同調可能なマルチモードポンプ源。
  8. 前記同調可能な範囲は少なくとも60nmである、ことを特徴とする請求項1に記載の同調可能なマルチモードポンプ源。
  9. 前記同調可能な範囲は少なくとも40nmである、ことを特徴とする請求項8に記載の同調可能なマルチモードポンプ源。
  10. 前記同調可能な範囲は少なくとも20nmである、ことを特徴とする請求項9に記載の同調可能なマルチモードポンプ源。
  11. 前記同調可能な範囲は少なくとも10nmである、ことを特徴とする請求項10に記載の同調可能なマルチモードポンプ源。
  12. 前記同調可能な範囲は少なくとも2nmである、ことを特徴とする請求項11に記載の同調可能なマルチモードポンプ源。
  13. 前記中心反射波長を前記所定の同調範囲の第1波長から前記所定の同調範囲の第2波長に移す量を前記同調可能なファイバ回折格子の所定の機械的歪に与える同調機構から更に構成される、ことを特徴とする請求項1に記載の同調可能なマルチモードポンプ源。
  14. 前記同調機構は、圧電要素と、圧電要素に機械的に結合されるレバーパッケージと、から構成され、前記同調可能なファイバ回折格子は、所定電圧が前記圧電要素に印加されるときにレバーパッケージは同調可能なファイバ回折格子に引っ張り歪を与えるようにして、前記同調可能なファイバは前記レバーパッケージに機械的に結合される、ことを特徴とする請求項13に記載の同調可能なマルチモードポンプ源。
  15. 前記同調機構は、中心反射波長を前記第1波長から前記第2波長に移す前記所定電圧を生成するプロセッサをベースとする制御装置から構成される、ことを特徴とする請求項14に記載の同調可能なマルチモードポンプ源。
  16. 前記同調機構は、圧電要素と、圧電要素に機械的に結合されるレバーパッケージと、から構成され、前記同調可能なファイバ回折格子は、所定電圧が前記圧電要素に印加されるときにレバーパッケージは同調可能なファイバ回折格子に圧縮歪を与えるようにして、前記同調可能なファイバは前記レバーパッケージに機械的に結合される、ことを特徴とする請求項13に記載の同調可能なマルチモードポンプ源。
  17. 前記同調機構は、中心反射波長を前記第1波長から前記第2波長に移す前記所定の電圧を生成するプロセッサをベースにしている制御装置から構成される、ことを特徴とする請求項16に記載の同調可能なマルチモードポンプ源。
  18. 前記同調機構は、前記同調可能なファイバ回折格子が一部で機械的に結合される可動式プラットフォームから構成され、前記可動式プラットフォームが前記他のプラットフォームから所定の距離だけ動かされるとき、所定の歪量が前記同調可能なファイバ回折格子に与えられるようにして、前記同調可能なファイバ回折格子の他の部分が他のプラットフォームに機械的に結合される、ことを特徴とする請求項13に記載の同調可能なマルチモードポンプ源。
  19. 可動式プラットフォームが一方向に動かされるとき、所定の圧縮歪が前記同調可能なファイバ回折格子に導入され、そして、可動式プラットフォームの他方向に動かされるとき、所定の引っ張り歪が前記同調可能なファイバ回折格子に導入される、ことを特徴とする請求項18に記載の同調可能なマルチモードポンプ源。
  20. 前記同調機構は、所定の距離だけ前記可動式プラットフォームを移動する機械的力に制御信号を変換する電気機械的装置から構成される、ことを特徴とする請求項18に記載の同調可能なマルチモードポンプ源。
  21. 前記同調機構は、前記中心反射波長を前記第1波長から前記第2波長に移動するように、所定量だけ前記同調可能なファイバ回折格子の温度を変化させる加熱機構から構成される、ことを特徴とする請求項13に記載の同調可能なマルチモードポンプ源。
  22. 同調可能なファイバ回折格子と他のファイバ回折格子との間に配置された半導体光増幅装置から更に構成され、同調可能なファイバ回折格子と他のファイバ回折格子はファイバ回折格子をサンプリングされる、ことを特徴とする請求項1に記載の同調可能なマルチモードポンプ源。
  23. 増幅メディアのWDM光信号を増幅するための同調可能なラマン増幅装置であって:
    増幅可能なマルチモードポンプ源であって、多重縦モードをもつ光を放射するレーザモジュールと、レーザモジュールから光を受け取るために整列された光ファイバと、前記光ファイバに結合された同調可能なファイバ回折格子と、を含み、前記同調可能なファイバ回折格子は、所定の同調範囲で制御可能且つ同調可能である中心反射波長をもつ所定の反射帯域幅を有し、前記所定の反射帯域幅は光の中心光波長を安定化しそして所定の反射帯域幅内に収まる多重縦モードに光の帯域幅を限定するために前記レーザモジュールに戻る前記光の少なくとも1部を反射する、増幅可能なマルチモードポンプ源と;
    光カプラであって、所定の反射帯域幅内に収まる多重縦モードをもつ光を適用するために、同調可能なマルチモードポンプ源を増幅機構と光学的に相互結合させる、光カプラと;
    同調機構であって、制御することにより前期同調可能なファイバ回折格子の反射特性を変え、そして所定の同調範囲内で前記中心反射波長を第1波長から第2波長に変化させる、同調機構と;
    から構成される、ことを特徴とするラマン増幅装置。
  24. 制御装置は、コンピュータ可読指令を保持するメモリと、プロセッサと、から更に構成され、前期プロセッサは、所定の同調範囲内で前記中心反射波長を第1波長から第2波長に変化させるために、前記コンピュータ可読指令を実行し、前記同調機構への適用のために制御信号を発生させる、ことを特徴と請求項23に記載のラマン増幅装置。
  25. 前記制御装置は、前記インタフェースは、ラマン増幅装置の増幅帯域幅を変化させるために外部装置から制御情報を受け取るインタフェースを有し、前記プロセッサは、外部装置からの制御指令に特定な帯域幅に対応する増幅帯域幅を変化させるために所定量だけ同調機構に中心反射波長を変化させるために前記制御指令に対応して制御信号を生成する、ことを特徴と請求項24に記載のラマン増幅装置。
  26. ラマン増幅装置からのサンプリングされたWDM出力信号をプロセッサに提供するタップカプラから更に構成され、プロセッサは、前記第1波長と前記第2波長のうち少なくとも1つの所定の許容範囲内に中心反射波長がなく、前記第1波長と前記第2波長のうち前記少なくとも1つに対して中心反射波長をリセットするために制御信号を生成する、ことを特徴と請求項23に記載のラマン増幅装置。
  27. ラマン増幅装置からのサンプリングされたWDM出力信号をプロセッサに提供するタップカプラから更に構成され、プロセッサは、4波混合形成がWDM出力信号の信号帯域幅に存在するときを前記サンプリングされたWDM出力信号から判断し、4波混合形成が存在するとき、WDM光信号の信号帯域幅から4波混合形成を取り除くために中心反射波長を調節する制御信号を調整する、ことを特徴と請求項23に記載のラマン増幅装置。
  28. 他のレーザモジュールは第2波長でマルチモードの光を放射し、前記プロセッサは、前記他のレーザモジュールが機能しなくなったことについての指示を受け取ると第2波長に中心反射波長を変える指示により前記制御信号を調整する、ことを特徴と請求項23に記載のラマン増幅装置。
  29. 他の同調可能なマルチモードポンプ源から更に構成され、前記制御装置は、所定の増幅帯域幅で前記ラマン増幅の所定利得プロファイルを調節且つ制御するようにして前記同調可能なマルチモードポンプ源及び他の同調可能なマルチモードポンプ源のうち少なくとも1つの光出力パワーを制御するために第2制御信号を調整する、ことを特徴と請求項23に記載のラマン増幅装置。
  30. 前記所定利得プロファイルは前記WDN光信号の帯域幅全体に渡りリプルは1dBより大きくない、ことを特徴と請求項29に記載のラマン増幅装置。
  31. 前記プロセッサは、前記少なくとも1つのシミュレーション及び表検索手順により前記所定の利得プロファイルを生成するために前期第2波長及び前記光出力パワーレベルを確認する、ことを特徴と請求項29に記載のラマン増幅装置。
  32. 前記インタフェースは、増幅メディアにより接続されるリモートコンピュータと前記ラマン増幅装置に接続される隣接するラマン増幅装置のうち少なくとも1つから情報を受け取るためにインターネットに接続される、ことを特徴と請求項25に記載のラマン増幅装置。
  33. 前記コンピュータ可読指令は、インターネットにより受け取られるJava(登録商標)とActiveXとの指令のうち少なくとも1つを含むこと、ことを特徴と請求項32に記載のラマン増幅装置。
  34. 前記プロセッサは、前記隣接するラマン増幅装置の増幅性能における変化をオフセットするように同調可能なファイバ回折格子を同調するために前記プロセッサが他の波長を確認するように、隣接するラマン増幅装置の動作状況に関する動作条件を前記インタフェースにより受け取る、ことを特徴と請求項25に記載のラマン増幅装置。
  35. 他のレーザモジュールは、前記同調可能なファイバ回折格子に光学的に結合され、前記レーザモジュールにより生成される波長帯域ではなく他の波長帯域に多重縦モード有する光を放射し、中心反射波長が前記レーザモジュールのレージング帯域幅の外側で同調されるとき、他のレーザモジュールからの光は前記同調可能なファイバ回折格子により反射される、ことを特徴と請求項33に記載のラマン増幅装置。
  36. 前記プロセッサは、前記同調可能なファイバ回折格子に適用される前記レーザモジュールと前記他のレーザモジュールとのうち少なくとも1つから光を選択する、ことを特徴と請求項35に記載のラマン増幅装置。
  37. 制御可能なスイッチは、前記同調可能なファイバ回折格子を適用される前記レーザモジュールと前記他のレーザモジュールとのうち少なくとも1つからの光を選択的に切り換える、ことを特徴と請求項35に記載のラマン増幅装置。
  38. 前記回折格子は前記光ファイバに形成されたブラッグ回折格子である、ことを特徴と請求項23に記載のラマン増幅装置。
  39. 同調機構は、前記所定の同調範囲において前記同調可能なファイバ回折格子の中心反射波長を連続的に同調する、ことを特徴と請求項23に記載のラマン増幅装置。
  40. 前記所定の同調範囲は少なくとも60nmである、ことを特徴と請求項23に記載のラマン増幅装置。
  41. 前記所定の同調範囲は少なくとも40nmである、ことを特徴と請求項40に記載のラマン増幅装置。
  42. 前記所定の同調範囲は少なくとも20nmである、ことを特徴と請求項41に記載のラマン増幅装置。
  43. 前記所定の同調範囲は少なくとも10nmである、ことを特徴と請求項42に記載のラマン増幅装置。
  44. 前記所定の同調範囲は少なくとも2nmである、ことを特徴と請求項43に記載のラマン増幅装置。
  45. 前記同調機構は、前記中心反射波長が前記所定の同調範囲内の第1波長から前記所定の同調範囲内の第2波長に移動するように所定量だけ前記同調可能なファイバ回折格子に所定の機械的歪を与える、ことを特徴と請求項23に記載のラマン増幅装置。
  46. 前記同調機構は、圧電要素と、圧電要素に機械的に結合するレバーパッケージと、から構成され、前記同調可能なファイバ回折格子は、所定電圧が前記圧電要素に印加されるとき、レバーパッケージは同調可能なファイバ回折格子に引っ張り歪を与え、中心反射波長を第1波長から前記第2波長に中心反射波長に移動させる、ことを特徴と請求項45に記載のラマン増幅装置。
  47. 前記同調機構は、圧電要素と、圧電要素に機械的に結合するレバーパッケージと、から構成され、前記同調可能なファイバ回折格子は、所定電圧が前記圧電要素に印加されるときにレバーパッケージは同調可能なファイバ回折格子に圧縮歪を与えるようにして、前記同調可能なファイバは前記レバーパッケージに機械的に結合する、ことを特徴と請求項45に記載のラマン増幅装置。
  48. 前記同調機構は、中心反射波長を前記第1波長から前記第2波長に移す前記所定の電圧を生成するプロセッサをベースにしている制御装置から構成される、ことを特徴と請求項47に記載のラマン増幅装置。
  49. 前記同調機構は、前記同調可能なファイバ回折格子が一部で機械的に結合される可動式プラットフォームから構成され、前記可動式プラットフォームが前記他のプラットフォームから所定の距離だけ動かされるとき、所定の歪量が前記同調可能なファイバ回折格子に与えられるようにして、前記同調可能なファイバ回折格子の他の部分が他のプラットフォームに機械的に結合される、ことを特徴と請求項45に記載のラマン増幅装置。
  50. 可動式プラットフォームが一方向に動かされるとき、所定の圧縮歪が前記同調可能なファイバ回折格子に導入され、そして、可動式プラットフォームの他方向に動かされるとき、所定の引っ張り歪が前記同調可能なファイバ回折格子に導入される、ことを特徴と請求項49に記載のラマン増幅装置。
  51. 前記同調機構は、所定の距離だけ前記可動式プラットフォームを移動する機械的力に制御信号を変換する電気機械的装置から構成される、ことを特徴と請求項49に記載のラマン増幅装置。
  52. 前記同調機構は、前記中心反射波長を前記第1波長から前記第2波長に移動するように、所定量だけ前記同調可能なファイバ回折格子の温度を変化させる加熱機構から構成される、ことを特徴と請求項45に記載のラマン増幅装置。
  53. 同調可能なファイバ回折格子と他のファイバ回折格子との間に配置された半導体光増幅装置から更に構成され、同調可能なファイバ回折格子と他のファイバ回折格子はファイバ回折格子をサンプリングされる、ことを特徴と請求項23に記載のラマン増幅装置。
  54. 増幅メディアのWDM光信号を増幅するための再構成可能なラマン増幅装置であり:
    増幅可能なマルチモードポンプ源であって、多重縦モードをもつ光を放射するレーザモジュールと、レーザモジュールから光を受け取るために整列された光ファイバと、前期光ファイバに結合された同調可能なファイバ回折格子と、を含み、前記同調可能なファイバ回折格子は、所定の同調範囲で制御可能且つ同調可能である中心反射波長をもつ所定の反射帯域幅を有し、前記所定の反射帯域幅は光の中心光波長を安定化しそして所定の反射帯域幅内に収まる多重縦モードに光の帯域幅を限定するために前記レーザモジュールに戻る前記光の少なくとも1部を反射する、増幅可能なマルチモードポンプ源と;
    光カプラであって、所定の反射帯域幅内に収まる多重縦モードをもつ光を適用するために、同調可能なマルチモードポンプ源を増幅機構と光学的に相互結合させる、光カプラと;
    同調機構であって、前記増幅メディアに前記所定の利得プロファイルを実行するために前記異なる中心販社波長に前記複数の同調可能なマルチモードポンプ源を同調する前記同調機構のために制御信号を受け取る、同調機構と;
    から構成される、ことを特徴とする再構成可能なラマン増幅装置。
  55. 各々の前記複数の同調可能なマルチモードポンプ源は、前記異なる中心反射波長のうち任意の波長に同調することが可能である一般の同調可能なマルチモードポンプ源として構成される、ことを特徴とする請求項54に記載の再構成可能なラマン増幅装置。
  56. 同調機構は、動作環境で用いるためにラマン増幅装置が設置されてすぐ、前記異なる中心反射波長に複数の同調可能なマルチノードポンプ源を初期的に同調する、ことを特徴とする請求項55に記載の再構成可能なラマン増幅装置。
  57. 同調可能なファイバ回折格子に結合されるマルチモードポンプ源をもつラマン増幅装置の増幅プロファイルを調節するための方法であって:
    増幅プロファイル要求を同調機構で受け取る段階と;
    前記増幅プロファイル要求を得ることに対応する所定の中心反射波長に前記同調可能なファイバ回折格子を同調させることに関連するパラメータをメモリから受け取る段階と;
    前記所定の中心反射波長に前記同調可能なファイバ回折格子の中心反射波長を変化させるために前記同調機構に同調信号を適用する段階と;
    から構成されることを特徴とする方法。
  58. 前記増幅プロファイル要求を前記ラマン増幅装置により示される増幅プロファイルと比較する段階と、前記ラマン増幅装置により示される前記増幅プロファイルが前記増幅プロファイル要求の所定の許容範囲内にあることが前記比較において決定されるとき、前期同調機構に前記同調信号を適用する段階と、から構成される、ことを特徴とする請求項57に記載の方法。
  59. 前記増幅離党プロファイル要求を達成するために前記マルチモードポンプ源の光出力パワーを調節する段階から構成される、ことを特徴とする請求項57に記載の方法。
  60. ラマン増幅装置のための同調可能なマルチモードポンプ源であって:
    多重縦モードを有する光を放射するための手段と;
    放射のための手段から光を受け取るために整列された光ファイバと;
    前記光ファイバに結合され、中心反射波長をもつ所定の反射帯域幅を有する同調可能なファイバ回折格子と;
    所定の同調範囲内に前記同調可能なファイバ回折格子の中心反射波長を制御且つ同調するための手段であって、前記所定の反射帯域幅は光の中心光波長を安定化しそして所定の反射帯域幅内に収まる多重縦モードに光の帯域幅を限定するために前記レーザモジュールに戻る前記光の少なくとも1部を反射する、手段と;
    から構成されることを特徴とする同調可能なマルチモードポンプ源。
  61. 増幅メディアのWDM光信号を増幅するための同調可能なラマン増幅装置であって:
    増幅可能なマルチモードポンプ源であって、多重縦モードをもつ光を放射する手段と、放射するための手段から光を受け取るために整列された光ファイバと、前記光ファイバに結合され、中心反射波長をもつ所定反射帯域幅を有する同調可能なファイバ回折格子と、を含む増幅可能なマルチモードポンプ源と;
    増幅メディアに所定の反射帯域幅の中に収まる多重縦モードをもつ光を適用するために、同調可能なマルチモードポンプ源を増幅メディアを光学的に相互結合するための手段と;
    前記同調可能なファイバ回折格子の反射特性を変化させ、書体の同調範囲内で第1波長から第2波長に前記中心反射波長を変化させるための手段と;
    から構成されることを特徴とする同調可能なラマン増幅装置。
  62. 増幅メディアのWDM光信号を増幅するための再構成可能なラマン増幅装置であって:
    複数の同調可能なマルチモードポンプ源であって、その各々が、多重縦モードをもつ光を放射する手段と、放射するための手段から光を受け取るために整列された光ファイバと、前記光ファイバに結合され、中心反射波長をもつ所定反射帯域幅を有する同調可能なファイバ回折格子と、を含む複数の同調可能なマルチモードポンプ源と;
    増幅メディアに複数の同調可能なマルチモードポンプ源から光を適用するための手段と;
    前記増幅メディアに所定の利得プロファイルを生成するために前記複数の同調可能なマルチモードポンプ源のために所定の中心波長値を示すデータを記憶するための手段と;
    前記増幅メディアに前記所定の利得プロファイルを導入するために前記所定の中心反射波長に前記複数の同調可能なマルチモードポンプ源を同調させる手段と;
    から構成されることを特徴とする再構成可能なラマン増幅装置。
  63. 同調可能なファイバ回折格子に光学的に結合されるマルチモードポンプ源を有するラマン増幅装置の増幅プロファイルを調節するための制御装置であって:
    リモート源とメモリのうち少なくとも1つから増幅プロファイル要求を受け取る手段と;
    前記増幅利得プロファイル要求を達成することに伴う所定の中心反射破調に同調可能なファイバ回折格子を同調することに関連するパラメータをメモリから検索するための手段と;
    前記所定の中心反射破調に中心反射波長を変えるために同調機構と前記同調可能なファイバ回折格子とに同調信号を適用するための手段と;
    から構成されることを特徴とする制御装置。
  64. 前記同調可能なラマン増幅装置により示される増幅プロファイルに前記僧服プロファイル要求を比較するための手段と、前記ラマン増幅により示される前記増幅プロファイルが前記増幅プロファイル要求の所定の許容範囲内にあることが比較するための前記手段により決定されるとき、前期同調機構に前記同調信号を適用するための手段と、から更に構成される、ことを特徴音する請求項63に記載の制御装置。
  65. 前記増幅離党プロファイル要求を達成するために前記ポンプ源の光出力パワーを調節する手段から更に構成されること、ことを特徴音する請求項63に記載の制御装置。
  66. 光通信システムであって:
    第1ラマン増幅装置と;
    第2ラマン増幅装置と;
    前記第1ラマン増幅装置の前記増幅プロファイルについて検出された不完全性を補償するために調節可能な増幅プロファイルの形を変えるように前期第2ラマン増幅装置に指令を与えるために前記第1ラマン増幅装置の増幅プロファイルをモニタし、前記第2ラマン増幅装置に制御信号を送る、コントローラと;
    WDM光信号を運ぶ光ファイバであって、前記第1ラマン増幅装置は、第1の所定の増幅プロファイルをもつ前記WDM光信号を光学的に増幅する、光ファイバと;
    調節可能な増幅プロファイルをもつ前記WDN光信号を光学的に増幅する第2のラマン増幅可能な装置であり、前記第2のラマン増幅可能な装置は増幅可能なマルチモードポンプ源であって、多重縦モードをもつ光を放射するレーザモジュールと、レーザモジュールから光を受け取るために整列された光ファイバと、前記光ファイバに結合された同調可能なファイバ回折格子と、を含み、前記同調可能なファイバ回折格子は、所定の同調範囲で制御可能且つ同調可能である中心反射波長をもつ所定の反射帯域幅を有し、前記所定の反射帯域幅は光の中心光波長を安定化しそして所定の反射帯域幅内に収まる多重縦モードに光の帯域幅を限定するために前記レーザモジュールに戻る前記光の少なくとも1部を反射する、第2のラマン増幅可能な装置と;
    から構成される、ことを特徴とする光通信システム。
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