JP2004005430A - 情報処理装置及びその制御方法、プログラム - Google Patents

情報処理装置及びその制御方法、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ホスト端末をリモート制御可能なシステムにおいて、効率良くかつ簡単に該ホスト端末に係る入力制御を実現することができる情報処理装置及びその方法、プログラムを提供する。
【解決手段】入力部を有する外部端末とネットワークを介して接続され、該外部端末の入力部からの入力を受付可能とし、かつ自身に入力部を有する情報処理装置において、排他管理部23は、外部端末の入力部からの入力と、当該情報処理装置の入力部からの入力を監視する。そして、その監視の結果、ある入力部による入力が発生した場合、その入力が終了するまで、他の入力部からの入力を禁止する排他制御を行う。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力部を有する外部端末とネットワークを介して接続され、該外部端末の入力部からの入力を受付可能とし、かつ自身に入力部を有する情報処理装置及びその制御方法、プログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、コンピュータシステムを利用した電子会議システムが普及してきている。特に、大画面表示装置を利用した電子会議システムなどでは、処理内容(メニュー)や処理内容に対応した指示を行う座標入力装置として、マウス、デジタイザ等が使用されている。
【0003】
マウスは、小型で取り扱いが簡単なこともあり、コンピュータの表示画面にマウスの動きに連動したポインタを表示して表示画面における任意の位置をボタンで指示する場合や、画面表示したメニューを選択する操作に適している。しかし、その反面、表示画面に線分等の画像を描画する場合のような高精度の操作には適していない。
【0004】
デジタイザは、慣用的な筆記具の操作と同様であるため画面描画に適しており、電子会議システムなどにおいて、手書きで入力するのに適している。
【0005】
しかし、文字情報の入力に関しては、キーボードを使用することになる。
【0006】
電子会議システムにおいて、参加者がテレビ会議システムを操作する際に、複数のマウス、デジタイザ、キーボードを使用する場合が考えられる。
【0007】
しかしながら、参加者の近くにキーボードやマウスがあるとは限らず、また、デジタイザを使用するために画面の前まで移動しなければならないという欠点があった。
【0008】
この欠点を解決する手段として、例えば、特開平11−191027公報に開示された「コンピュータ・プレゼンテーションシステム」において、手元のデジタイザ付属の携帯情報端末をテレビ会議システムの座標入力装置として使用する手段について提案がなされている。
【0009】
また、特開平10−293813公報に開示された「手書き入力認識システムおよびその制御方法」において、手元のデジタイザ付属の携帯情報端末により入力された手書き文字のイメージをホストPCに送信するという提案がなされている。
【0010】
さらに、特開平7−49834公報に開示された「遠隔共同システム」において、複数のコンピュータによる遠隔操作を可能とする会議システムが提案されている。
【0011】
特開平11−191027公報に開示された「コンピュータ・プレゼンテーションシステム」では、テレビ会議システムの画面の情報を縮小し、参加者の手元にあるデジタイザ付属の携帯情報端末に転送し、該携帯情報端末の画面上を該携帯端末のデジタイザで指示する。これにより、その画面上の相対座標をテレビ会議システムの画面上の座標に変換する座標入力装置として使用する手段についての提案がなされている。しかしながら、画面情報をリアルタイムに送り続けるのは転送されるデータ量も多く、該携帯端末装置とホストPCとの双方の処理の負荷も多いという欠点がある。また、文字を入力するためにキーボードを用意しなければならないという欠点もある。
【0012】
また、特開平10−293813公報に開示された「手書き入力認識システムおよびその制御方法」では、手元のデジタイザ付属の携帯情報端末により入力された手書き文字のイメージをホストPCに送信し、ホストPCでそのイメージを元に文字認識する。しかしながら、手書き文字をイメージとしてホストPCに送信するため、転送するデータ量が多くなり、ホストPCの負荷も増大するという欠点がある。
【0013】
更に、特開平7−49834公報に開示された「遠隔共同システム」は、複数のコンピュータによる遠隔操作を可能とする会議システムである。しかしながら、各コンピュータを、観察者、添え書き者、制御者に分類することでお互いを排他しているため、役割を変更するための手順が必要になるという欠点がある。
【0014】
また、コンピュータに複数のマウスを直接接続し、それぞれのマウスからコンピュータの遠隔操作を行う手段として、特許第2543272号公報に開示されている「マウスの延長・増設装置」が知られている。特許第2543272号公報「マウスの延長・増設装置」は、マウスドライバを介して複数のマウスによる遠隔操作を実現する手段を開示している。しかしながら、特許第2543272号公報「マウスの延長・増設装置」は、ディスプレイとマウスだけによる遠隔操作であり、キー入力ができない。また、新たに装置を追加しなくてならないという欠点があった。
【0015】
近年、ネットワークを経由し、ホストPC上の入力デバイスドライバを介さずに、コンピュータシステムをリモートでコントロールするソフトウェア製品が発売されるようになった。これは、リモートPCが、マウス情報およびキー情報をTCP/IPパケットに変換してホストPCに送信し、ホストPCのリモートコントロールプログラムが受信したTCP/IPパケットを解析し、マウスおよび、キーのイベントとしてOSに対して出力することで、ホストPC上で動作しているアプリケーションを操作することができるようになっている。
【0016】
このようなリモートコントロールを行うソフトウェアにより、特許第2543272号公報「マウスの延長・増設装置」のディスプレイとマウスだけの処理であるという欠点と、新たな装置の追加という欠点については解決されている。
【0017】
尚、リモートコントロールを行うソフトウェアにおいて、リモートPC間の排他制御は行われているため、特許第2543272号公報「マウスの延長・増設装置」で開示されているマウスの排他制御に関しては、リモートコントロールにより実現されている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来のリモートコントロールによるマウス及びキー入力と、マウスドライバ及びキーボードドライバからの入力とは、マウス情報あるいはキー情報をアプリケーションが受信するまでの経路が違うため、アプリケーションが双方のマウス情報あるいはキー情報を同時に受信してしまい、入力デバイス使用上の競合、即ち、同時使用による不都合が生じてしまう。
【0019】
例えば、ホストPCに接続されているマウスを操作しているときに、リモートPCからマウスを操作してしまうと、その操作が有効になってしまうという欠点があった。
【0020】
また、ホストPCに接続されているキーボードからキー入力しているときに、リモートPCからキー入力をしてしまうと、そのキー入力が有効になってしまうという欠点があった。
【0021】
このような不都合が生じる場合には、ホストPC優先モード、あるいは、リモートPC優先モードを設定することにより、上記の欠点を回避することも可能ではあるが、ユーザの操作中にいちいち動作モードを替えねばならず、操作が煩雑になるという欠点がある。
【0022】
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、ホスト端末をリモート制御可能なシステムにおいて、効率良くかつ簡単に該ホスト端末に係る入力制御を実現することができる情報処理装置及びその制御方法、プログラムを提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本発明による情報処理装置は以下の構成を備える。即ち、
また、好ましくは、入力部を有する外部端末とネットワークを介して接続され、該外部端末の入力部からの入力を受付可能とし、かつ自身に入力部を有する情報処理装置であって、
前記外部端末の入力部からの入力と、当該情報処理装置の入力部からの入力を監視する監視手段と、
前記監視手段による監視の結果、ある入力部による入力が発生した場合、その入力が終了するまで、他の入力部からの入力を禁止する排他制御を行う排他管理手段と
を備える。
【0024】
また、好ましくは、前記監視手段は、当該情報処理装置の入力部からの入力を該入力部を制御するドライバを介して監視し、前記外部端末の入力部からの入力を前記ドライバを介さずに監視する。
【0025】
また、好ましくは、前記ドライバは、マウスドライバ及びキーボードドライバの少なくとも一方を含む。
【0026】
また、好ましくは、前記外部端末及び当該情報処理装置の入力部はそれぞれ、座標情報を入力可能な入力装置及びキー情報を入力可能な入力装置の少なくとも一方を含む。
【0027】
また、好ましくは、前記ネットワークは、有線/無線ネットワークのどちらかである。
【0028】
また、好ましくは、前記排他管理手段は、前記監視手段による監視の結果、当該情報処理装置の1つの入力部による入力が発生した場合、その入力が終了するまでの間は、該入力部以外の当該情報処理装置の入力部からの入力は許可し、前記外部端末の入力部からの入力を禁止する。
【0029】
また、好ましくは、前記排他管理手段は、前記監視手段による監視の結果、前記外部端末の1つの入力部による入力が発生した場合、その入力が終了するまでの間は、該入力部以外の該端末の入力部からの入力は許可し、当該情報処理装置からの入力部からの入力を禁止する。
【0030】
また、好ましくは、前記外部端末及び当該情報処理装置の入力部はそれぞれ、キーボードであり、
前記排他管理手段は、前記監視手段による監視の結果、前記外部端末及び当該情報処理装置の一方のキーボードのキー入力が発生した場合、そのキー入力が終了するまで、もう一方のキーボードからの入力を禁止する排他制御を行う。
【0031】
また、好ましくは、前記外部端末及び当該情報処理装置の入力部はそれぞれ、マウスであり、
前記排他管理手段は、前記監視手段による監視の結果、前記外部端末及び当該情報処理装置の一方のマウスのマウス入力が発生した場合、そのマウス入力が終了するまで、もう一方のマウスからの入力を禁止する排他制御を行う。
【0032】
上記の目的を達成するための本発明による情報処理装置の制御方法は以下の構成を備える。即ち、
入力部を有する外部端末とネットワークを介して接続され、該外部端末の入力部からの入力を受付可能とし、かつ自身に入力部を有する情報処理装置の制御方法であって、
前記外部端末の入力部からの入力と、当該情報処理装置の入力部からの入力を監視する監視工程と、
前記監視工程による監視の結果、ある入力部による入力が発生した場合、その入力が終了するまで、他の入力部からの入力を禁止する排他制御を行う排他管理工程と
を備える。
【0033】
上記の目的を達成するための本発明によるプログラムは以下の構成を備える。即ち、
入力部を有する外部端末とネットワークを介して接続され、該外部端末の入力部からの入力を受付可能とし、かつ自身に入力部を有する情報処理をコンピュータに機能させるためのプログラムであって、
前記外部端末の入力部からの入力と、当該情報処理装置の入力部からの入力を監視する監視工程のプログラムコードと、
前記監視工程による監視の結果、ある入力部による入力が発生した場合、その入力が終了するまで、他の入力部からの入力を禁止する排他制御を行う排他管理程のプログラムコードと
を備える。
【0034】
上記の目的を達成するための本発明による情報処理装置は以下の構成を備える。即ち、
ホスト端末とネットワークを介して接続され、表示画面上にデジタイザ機能を有する情報処理装置であって、
前記表示画面上のデジタイザ領域を複数の領域に分割し、各分割領域を異なる入力形態の入力領域として機能させる制御手段と、
前記入力領域で入力された入力情報を前記ホスト端末に対する入力情報として、前記ホスト端末へ送信する送信手段と
を備える。
【0035】
また、好ましくは、前記入力領域は、タッチパッド部、手書き文字入力部、テキスト入力部及びソフトキーボード入力部のいずれかの入力領域である。
【0036】
また、好ましくは、前記入力領域がタッチパッド部である場合、前記タッチパッド部で入力された座標情報を、前記ホスト端末の座標情報に変換する変換手段と
を更に備える。
【0037】
また、好ましくは、前記入力領域が手書き文字入力部である場合、前記手書き文字部で入力されたストロークを文字認識して、文字コードに変換する変換手段と
を更に備える。
【0038】
また、好ましくは、前記ホスト端末は、前記ネットワークを介して複数の情報処理装置と接続し、
前記複数の情報処理装置それぞれからの入力情報と、前記ホスト端末の入力部からの入力情報を監視する監視手段と、
前記監視手段による監視の結果、ある情報処理装置による入力情報を入力した場合、その入力が終了するまで、他の情報処理装置からの入力情報の入力を禁止する排他制御を行う排他管理手段と
を備える。
【0039】
上記の目的を達成するための本発明による情報処理装置の制御方法は以下の構成を備える。即ち、
ホスト端末とネットワークを介して接続され、表示画面上にデジタイザ機能を有する情報処理装置の制御方法であって、
前記表示画面上のデジタイザ領域を複数の領域に分割し、各分割領域を異なる入力形態の入力領域として機能させる制御工程と、
前記入力領域で入力された入力情報を前記ホスト端末に対する入力情報として、前記ホスト端末へ送信する送信工程と
を備える。
【0040】
上記の目的を達成するための本発明によるプログラムは以下の構成を備える。即ち、
ホスト端末とネットワークを介して接続され、表示画面上にデジタイザ機能を有する情報処理装置の制御を実現するプログラムであって、
前記表示画面上のデジタイザ領域を複数の領域に分割し、各分割領域を異なる入力形態の入力領域として機能させる制御工程のプログラムコードと、
前記入力領域で入力された入力情報を前記ホスト端末に対する入力情報として、前記ホスト端末へ送信する送信工程のプログラムコードと
を備える。
【0041】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の各実施形態を詳細に説明する。
【0042】
<<システム概要>>
図1は本発明の各実施形態に適用できる情報処理システムの構成を示す概念図である。
【0043】
図1において、1は本発明を実現するホストPC(パーソナルコンピュータ)である。2はLAN等のネットワークである。3〜6はホストPC1を遠隔操作するリモートPCである。ホストPC1に接続されているマウス及びキーボードと、リモートPC3〜6からの遠隔操作によるマウス及びキーの入力の双方が有効となっている。
【0044】
尚、図1では、詳細には示していないが、ホストPC1とリモートPC3〜6はそれぞれ、汎用コンピュータに搭載される標準的な構成要素(例えば、CPU、RAM、ROM、ハードディスク、外部記憶装置、ネットワークインタフェース、ディスプレイ、キーボード、マウス等)を有している。また、各PCには、例えば、固有のIPアドレスが割り当てられているとする。
【0045】
図2は本発明の各実施形態で実現される情報処理システムの機能構成図である。
【0046】
尚、図2の機能構成で実現される各種機能は、ホストPC1内部のROMや外部記憶装置に記憶されるプログラムがCPUによって実行されることによって実現されても良いし、専用のハードウエアで実現されても良い。
【0047】
ホストPC1は、以下に説明する各実施形態の排他制御の機能を実現する装置である。11は、ホストPC1上で動作し、特に、マウス16による操作を受付可能なアプリケーション群である。12は、ホストPC1上で動作し、キーボード20による操作を受付可能なアプリケーション群である。アプリケーション群11及び12は同じものである場合もあり、また、リモートPC3〜6からの遠隔操作も受け付ける。
【0048】
130は、マウスドライバ部品13〜15からなるマウスドライバ本体であり、マウス16の操作によって発生するマウスイベントをホストPC1のOS(不図示)に出力する。13はマウスドライバのアプリケーションインタフェース(API)である。14は本発明の実施形態の一つであるマウスの排他制御を行うマウス排他制御部である。15はマウスドライバのハードウェア制御部(H/W
Control)であり、マウス16からのマウス入力を受信する。
【0049】
尚、マウス入力とは、マウスカーソルの移動及びマウスの操作ボタンの押下を含むものとする。
【0050】
170は、キーボードドライバ部品17〜19からなるキーボードドライバ本体であり、キーボード20の操作によって発生するキーイベントをホストPC1のOSに出力する。17はキーボードドライバのアプリケーションインタフェース(API)である。18は本発明の実施形態の一つであるキーボードの排他制御を行うキーボード排他制御部である。19はキーボードドライバのハードウェア制御部(H/W Control)であり、キーボード20からのキー入力を受信する。
【0051】
尚、以下の各実施形態で説明するマウス入力やキー入力の終了の判断は、例えば、マウス入力やキー入力が発生後、所定時間が経過した場合をマウス入力やキー入力の終了と判断する。また、以下の各実施形態で説明するマウス入力やキー入力の排他制御は、あるマウス入力やキー入力が発生後、所定時間が経過するまでは、他のマウス入力やキー入力を禁止する。
【0052】
210は、リモートPC3〜6からのマウス及びキー入力を処理する入力処理部である。入力処理部210において、21はTCP/IPパケットを分析し、IPアドレスからどのリモートPCからのパケットであるかを分析し、ポート番号からマウス入力か、キー入力かを判定する入力デバイスプロキシである。
【0053】
また、入力デバイスプロキシ21による判定の結果、リモートPCからのマウス入力が判定された場合、入力デバイスプロキシ21は、そのマウス入力に対応するマウスイベントとして、ホストPC1のマウス16によるマウスイベントと同等のマウスイベントをホストPC1のOSに対して出力する。
【0054】
一方、入力デバイスプロキシ21による判定の結果、リモートPCからのキー入力が判定された場合、入力デバイスプロキシ21は、そのキー入力に対応するキーイベントとして、ホストPC1のキーボード20によるキーイベントと同等のキーイベントをホストPC1のOSに対して出力する。
【0055】
尚、入力デバイスプロキシ21におけるリモートPC間の排他制御については、従来の手法が用いられる。
【0056】
22はホストPC1が、リモートPCとTCP/IPにより通信を行うためのTCP/IPドライバである。
【0057】
23はホストPC1のマウス16及びキーボード20と、リモートPCからのマウス及びキー入力との排他制御の調停を行う排他管理部(Exclusion Manager)である。排他管理部23は、入力デバイスプロキシ21、マウス排他制御部14及びキーボード排他制御部18との間でプロセス間のメッセージ交換手段により通信を行う。
【0058】
リモートPC3〜6は、遠隔操作によりホストPC1上で動作するアプリケーション11及び12を操作する。遠隔操作によるマウス及びキー入力は、TCP/IPパケットに変換し、ネットワークポートから送信する。
【0059】
ネットワーク2は、ホストPC1とリモートPC3〜6との間で、TCP/IPにより通信を行うためのネットワークである。ネットワーク2は、有線LAN、IEEE1394、USB等の有線接続であっても、無線LAN、Bluetooth、移動通信網等の無線接続であっても構わない。
【0060】
また、ホストPC1とリモートPC3〜6との通信に、TCP/IPプロトコルを使用しているが、他のプロトコルであっても構わない。
【0061】
尚、図2では、排他管理部23は独立したプロセスとして構成されるが、入力デバイスプロキシ21、マウス排他制御部14、キーボード排他制御部18内のモジュールとして構成されていても良い。
【0062】
また、ホストPC1やリモートPC3〜6は、(座標情報)入力装置としてマウスを採用しているが、タブレット、タッチパッド、ペン等の入力装置、これに加えて、座標情報を発生可能な入力装置(例えば、PDA等の携帯端末、携帯電話)であれば、どのようなものでも構わない。
【0063】
また、ホストPC1やリモートPC3〜6は、(文字情報)入力装置としてキーボードを採用しているが、手書き文字認識による入力、ソフトキーボード等の入力装置、これに加えて、文字情報を発生可能な入力装置(例えば、PDA等の携帯端末、携帯電話)であれば、どのようなものでも構わない。
【0064】
<<実施形態1>>
図3は実施形態1に係る排他管理部23と、入力デバイスプロキシ21と、マウス排他制御部14との間の通信のチャート図である。特に、図3では、ホストPC1に接続されたマウス16が制御権を得る手順を示している。
【0065】
ホストPC1に接続されているマウス16から入力があると、ステップS1において、マウス排他制御部14から排他管理部23へ、マウス資源占有宣言メッセージが送信される。
【0066】
排他管理部23は、マウス資源占有宣言メッセージを受信すると、マウス資源の占有状況を調査し、どのプロセスにも占有されていない場合、ステップS2において、マウス排他制御部14に対して、マウス資源占有許可メッセージを送信する。そして、ステップS3において、入力デバイスプロキシ21に対してマウス入力停止メッセージを送信する。
【0067】
ホストPC1に接続されているマウス16からの入力が終了すると、ステップS4において、マウス排他制御部14から排他管理部23へ、マウス資源占有終了メッセージが送信される。
【0068】
排他管理部23は、マウス資源占有終了メッセージを受信すると、ステップS5及びステップS6において、マウス排他制御部14と入力デバイスプロキシ21に対して、マウス資源解放メッセージを送信し、マウス入力の排他制御を終了する。
【0069】
マウス排他制御部14と入力デバイスプロキシ21は、マウス資源解放メッセージを受信すると、それぞれマウスの入力を許可する処理を行う。
【0070】
図4は実施形態1に係る排他管理部23と、入力デバイスプロキシ21と、マウス排他制御部14との間の通信のチャート図である。特に、図4では、リモートPC(例えば、リモートPC3)のマウス操作が制御権を得る手順を示している。
【0071】
リモートPC3からマウス操作の入力があると、ステップS11において、入力デバイスプロキシ21から排他管理部23へ、マウス資源占有宣言メッセージが送信される。
【0072】
排他管理部23は、マウス資源占有宣言メッセージを受信すると、マウス資源の占有状況を調査し、どのプロセスにも占有されていない場合、ステップS12において、入力デバイスプロキシ21に対して、マウス資源占有許可メッセージを送信する。そして、ステップS13において、マウス排他制御部14に対してマウス入力停止メッセージを送信する。
【0073】
リモートPC3からのマウス入力が終了すると、ステップS14において、入力デバイスプロキシ21から排他管理部23へ、マウス資源占有終了メッセージが送信される。
【0074】
排他管理部23は、マウス資源占有終了メッセージを受信すると、ステップS15及びステップS16において、入力デバイスプロキシ21とマウス排他制御部14に対して、マウス資源解放メッセージを送信し、マウス入力の排他制御を終了する。
【0075】
入力デバイスプロキシ21とマウス排他制御部14は、マウス資源解放メッセージを受信すると、それぞれマウスの入力を許可する処理を行う。
【0076】
図5は実施形態1に係る排他管理部23と、入力デバイスプロキシ21と、マウス排他制御部14との間の通信のチャート図である。特に、図5では、リモートPC(例えば、リモートPC3)のマウス操作の入力とホストPC1に接続されたマウス16からの入力が競合し、調停の結果、リモートPCのマウス操作の入力が制御権を得る手順を示している。
【0077】
リモートPC3からマウス操作の入力があると、ステップS21において、入力デバイスプロキシ21から排他管理部23へ、マウス資源占有宣言メッセージが送信される。
【0078】
排他管理部23は、マウス資源占有宣言メッセージを受信すると、マウス資源の占有状況を調査し、どのプロセスにも占有されていない場合、ステップS22において、入力デバイスプロキシ21に対して、マウス資源占有許可メッセージを送信する。そして、ステップS23において、マウス排他制御部14に対してマウス入力停止メッセージを送信する。
【0079】
このとき、マウス排他制御部14が、マウス入力停止メッセージを受信する前に、排他管理部23に対してマウス資源占有宣言メッセージを送信していた場合、排他管理部23は、ステップS24において、マウス排他制御部14からのマウス資源占有宣言メッセージを受信すると、マウス資源の占有状況を調べる。この場合、入力デバイスプロキシ21がマウス資源を占有しているので、排他管理部23は、ステップS25において、マウス排他制御部14に対してマウス資源占有拒否メッセージを送信する。更に、排他管理部23は、ステップS26において、マウス排他制御部14に対してマウス入力停止メッセージを再送信する。
【0080】
プロセス間のメッセージ交換は論理的に同時というのは有り得ず、各メッセージはメッセージキューに入れられる。メッセージキューに入ったメッセージはFIFO(先入れ先出し)により取り出される。つまり、図5の例では、入力デバイスプロキシ21からのメッセージの方が、マウス排他制御部14からのメッセージより先にメッセージキューに入れられたことを示している。
【0081】
また、メッセージは一つずつ処理されるため、排他管理部23は、ステップS21のメッセージを受信した後、ステップS23のメッセージを送信した後で、ステップS24のメッセージを受信することになる。
【0082】
リモートPC3からのマウス入力が終了すると、ステップS27において、入力デバイスプロキシ21から排他管理部23へ、マウス資源占有終了メッセージが送信される。
【0083】
排他管理部23は、マウス資源占有終了メッセージを受信すると、ステップS28及びステップS29において、入力デバイスプロキシ21と、マウス排他制御部14に対して、マウス資源解放メッセージを送信し、マウス入力の排他制御を終了する。
【0084】
入力デバイスプロキシ21と、マウス排他制御部14は、マウス資源解放メッセージを受信すると、それぞれマウスの入力を許可する処理を行う。
【0085】
図6は実施形態1に係る排他管理部23と、マウス排他制御部14と、入力デバイスプロキシ21との間の通信のチャート図である。特に、図6では、ホストPC1に接続されたマウス16からの入力とリモートPC(例えば、リモートPC3)のマウス操作の入力が競合し、調停の結果、ホストPC1のマウス入力が制御権を得る手順を示している。
【0086】
ホストPC1に接続されているマウス16から入力があると、ステップS31において、マウス排他制御部14から排他管理部23へ、マウス資源占有宣言メッセージが送信される。
【0087】
排他管理部23は、マウス資源占有宣言メッセージを受信すると、マウス資源の占有状況を調査し、どのプロセスにも占有されていない場合、ステップS32において、マウス排他制御部14に対して、マウス資源占有許可メッセージを送信する。そして、ステップS33において、入力デバイスプロキシ21に対してマウス入力停止メッセージを送信する。
【0088】
このとき、入力デバイスプロキシ21が、マウス入力停止メッセージを受信する前に、排他管理部23に対してマウス資源占有宣言メッセージを送信していた場合、排他管理部23は、ステップS34において、入力デバイスプロキシ21からのマウス資源占有宣言メッセージを受信すると、マウス資源の占有状況を調べる。この場合、入力デバイスプロキシ21がマウス資源を占有しているので、排他管理部23は、ステップS35において、入力デバイスプロキシ21に対してマウス資源占有拒否メッセージを送信する。更に、排他管理部23は、ステップS36において、入力デバイスプロキシ21に対してマウス入力停止メッセージを再送信する。
【0089】
プロセス間のメッセージ交換は論理的に同時というのは有り得ず、各メッセージはメッセージキューに入れられる。メッセージキューに入ったメッセージはFIFO(先入れ先出し)により取り出される。つまり、図6の例では、マウス排他制御部14からのメッセージの方が、入力デバイスプロキシ21からのメッセージより先にメッセージキューに入れられたことを示している。
【0090】
また、メッセージは一つずつ処理されるため、排他管理部23は、ステップS31のメッセージを受信した後、ステップS33のメッセージを送信した後で、ステップS34のメッセージを受信することになる。
【0091】
ホストPC1からのマウス入力が終了すると、ステップS37において、マウス排他制御部14から排他管理部23へ、マウス資源占有終了メッセージが送信される。
【0092】
排他管理部23は、マウス資源占有終了メッセージを受信すると、ステップS38及びステップS39において、マウス排他制御部14と、入力デバイスプロキシ21に対して、マウス資源解放メッセージを送信し、マウス入力の排他制御を終了する。
【0093】
マウス排他制御部14と、入力デバイスプロキシ21は、マウス資源解放メッセージを受信すると、それぞれマウスの入力を許可する処理を行う。
【0094】
<実施形態1の効果>
以上説明したように、実施形態1によれば、ホストPC1に接続されているマウス16を操作しているときには、他のマウス入力、例えば、リモートPCからのマウス入力を禁止する。また、リモートPCからのマウス入力が発生しているときには、ホストPC1に接続されているマウス16の操作を禁止する。つまり、あるPCでのマウス入力が発生した場合には、他のPCからのマウス入力を拒否する排他制御を行うことで、他のマウス入力を無効にすることができる。
【0095】
また、この排他制御は、特別なモード設定操作を必要とすることなく、使用中のマウスからのマウス入力を自動的に優先させることができる。
【0096】
<<実施形態2>>
図7は実施形態2に係る排他管理部23と、入力デバイスプロキシ21と、キーボード排他制御部18との間の通信のチャート図である。特に、図7では、ホストPC1のキーボード20が制御権を得る手順を示している。
【0097】
ホストPC1に接続されているキーボード20から入力があると、ステップS41において、キーボード排他制御部18から排他管理部23へ、キー資源占有宣言メッセージが送信される。
【0098】
排他管理部23は、キー資源占有宣言メッセージを受信すると、キー資源の占有状況を調査し、どのプロセスにも占有されていない場合、ステップS42において、キーボード排他制御部18に対して、キー資源占有許可メッセージを送信する。そして、ステップS43において、入力デバイスプロキシ21に対してキー入力停止メッセージを送信する。
【0099】
ホストPC1に接続されているキーボード20からの入力が終了すると、ステップS44において、キーボード排他制御部18から排他管理部23へ、キー資源占有を終了するメッセージが送信される。
【0100】
排他管理部23は、キー資源占有終了メッセージを受信すると、ステップS45及びステップS46において、キーボード排他制御部18と入力デバイスプロキシ21に対して、キー資源解放メッセージを送信し、キー入力の排他制御を終了する。
【0101】
キーボード排他制御部18と、入力デバイスプロキシ21は、キー資源解放メッセージを受信すると、それぞれキーの入力を許可する処理を行う。
【0102】
図8は実施形態2に係る排他管理部23と、入力デバイスプロキシ21と、キーボード排他制御部18との間の通信のチャート図である。特に、図8では、リモートPC(例えば、リモートPC3)のキー操作が制御権を得る手順を示している。
【0103】
リモートPC3からキーの入力があると、ステップS51において、入力デバイスプロキシ21から排他管理部23へ、キー資源占有宣言メッセージが送信される。
【0104】
排他管理部23は、キー資源占有宣言メッセージを受信すると、キーの占有状況を調査し、どのプロセスにも占有されていない場合、ステップS52において、入力デバイスプロキシ21に対して、キー資源占有許可メッセージを送信する。そして、ステップS53において、キーボード排他制御部18に対してキー入力停止メッセージを送信する。
【0105】
リモートPC3からのキーの入力が終了すると、ステップS54において、入力デバイスプロキシ21から排他管理部23へキー資源占有終了メッセージが送信される。
【0106】
排他管理部23は、キー資源占有終了メッセージを受信すると、ステップS55及びステップS56において、入力デバイスプロキシ21とキーボード排他制御部18に対して、キー資源解放メッセージを送信し、キー入力の排他制御を終了する。
【0107】
入力デバイスプロキシ21とキーボード排他制御部18は、キー資源解放メッセージを受信すると、それぞれマウスの入力を許可する処理を行う。
【0108】
図9は実施形態2に係る排他管理部23と、入力デバイスプロキシ21と、キーボード排他制御部18との間の通信のチャート図である。特に、図9では、リモートPC(例えば、リモートPC3)のキー入力とホストPC1のキー入力が競合し、調停の結果、リモートPC3のキー入力が制御権を得る手順を示している。
【0109】
リモートPC3からのキー入力があると、ステップS61において、入力デバイスプロキシ21から排他管理部23へ、キー資源占有宣言メッセージが送信される。
【0110】
排他管理部23は、キー資源占有宣言メッセージを受信すると、キー資源の占有状況を調査し、どのプロセスにも占有されていない場合、ステップS62において、入力デバイスプロキシ21に対して、キー資源占有許可メッセージを送信する。そして、ステップS63において、キーボ−ド排他制御部18に対してキー入力停止メッセージを送信する。
【0111】
このとき、キーボード排他制御部18が、キー入力停止メッセージを受信する前に、排他管理部23に対してキー資源占有宣言メッセージを送信していた場合、排他管理部23は、ステップS64において、キーボード排他制御部18からのキー資源占有宣言メッセージを受信すると、キー資源の占有状況を調べる。この場合、入力デバイスプロキシ21がキー資源を占有しているので、排他管理部23は、ステップS65において、キーボード排他制御部18に対してキー資源占有拒否メッセージを送信する。更に、排他管理部23は、ステップS66において、キーボード排他制御部18に対してキー入力停止メッセージを再送信する。
【0112】
プロセス間のメッセージ交換は論理的に同時というのは有り得ず、各メッセージはメッセージキューに入れられる。メッセージキューに入ったメッセージはFIFO(先入れ先出し)により取り出される。つまり、図9の例では、入力デバイスプロキシ21からのメッセージの方が、キーボード排他制御部18からのメッセージより先にメッセージキューに入れられたことを示している。
【0113】
また、メッセージは一つずつ処理されるため、排他管理部23は、ステップS61のメッセージを受信した後、ステップS63のメッセージを送信した後で、ステップS64のメッセージを受信することになる。
【0114】
リモートPCからのキー入力が終了すると、ステップS67において、入力デバイスプロキシ21から排他管理部23へ、キー資源占有終了メッセージが送信される。
【0115】
排他管理部23は、キー資源占有終了メッセージを受信すると、ステップS68及びステップS69において、入力デバイスプロキシ21とキーボード排他制御部18に対して、キー資源解放メッセージを送信し、キー入力の排他制御を終了する。
【0116】
入力デバイスプロキシ21とキーボード排他制御部18は、キー資源解放メッセージを受信すると、それぞれキーの入力を許可する処理を行う。
【0117】
図10は実施形態2に係る排他管理部23と、キーボード排他制御部18と、入力デバイスプロキシ21との間の通信のチャート図である。特に、図10では、ホストPC1に接続されたキーボード20からの入力とリモートPC(例えば、リモートPC3)のキー入力が競合し、調停の結果、ホストPC1に接続されたキーボード20からのキー入力が制御権を得る手順を示している。
【0118】
ホストPC1に接続されているキーボード20からキー入力があると、ステップS71において、キーボード排他制御部18から排他管理部23へ、キー資源占有宣言メッセージが送信される。
【0119】
排他管理部23は、キー資源占有宣言メッセージを受信すると、キー資源の占有状況を調査し、どのプロセスにも占有されていない場合、ステップS72において、キーボード排他制御部18に対して、キー資源占有許可メッセージを送信する。そして、ステップS73において、入力デバイスプロキシ21に対してキー入力停止メッセージを送信する。
【0120】
このとき、入力デバイスプロキシ21が、キー入力停止メッセージを受信する前に、排他管理部23に対してキー資源占有宣言メッセージを送信していた場合、排他管理部23は、ステップS74において、入力デバイスプロキシ21からのキー資源占有宣言メッセージを受信すると、キー資源の占有状況を調べる。この場合、入力デバイスプロキシ21がキー資源を占有しているので、排他管理部23は、ステップS75において、入力デバイスプロキシ21に対してキー資源占有拒否メッセージを送信する。更に、排他管理部23は、ステップS76において、入力デバイスプロキシ21に対してキー入力停止メッセージを再送信する。
【0121】
プロセス間のメッセージ交換は論理的に同時というのは有り得ず、各メッセージはメッセージキューに入れられる。メッセージキューに入ったメッセージはFIFO(先入れ先出し)により取り出される。つまり、図10の例では、キーボード排他制御部18からのメッセージの方が、入力デバイスプロキシ21からのメッセージより先にメッセージキューに入れられたことを示している。
【0122】
また、メッセージは一つずつ処理されるため、排他管理部23は、ステップS71のメッセージを受信した後、ステップS73のメッセージを送信した後で、ステップS74のメッセージを受信することになる。
【0123】
ホストPC1からのキー入力が終了すると、ステップS77において、キーボード排他制御部18から排他管理部23へ、キー資源占有終了メッセージが送信される。
【0124】
排他管理部23は、キー資源占有終了メッセージを受信すると、ステップS78及びステップS79において、キーボード排他制御部18と入力デバイスプロキシ21に対して、キー資源解放メッセージを送信し、キー入力の排他制御を終了する。
【0125】
キーボード排他制御部18と入力デバイスプロキシ21は、キー資源解放メッセージを受信すると、それぞれキーの入力を許可する処理を行う。
【0126】
<実施形態2の効果>
以上説明したように、実施形態2によれば、ホストPC1に接続されているキーボード20を操作しているときには、他のキー入力、例えば、リモートPCからのキー入力を禁止する。また、リモートPCからのキー入力が発生しているときには、ホストPC1に接続されているキーボード20の操作を禁止する。つまり、あるPC上でのキー入力が発生した場合には、他のPCからのキー入力を拒否する排他制御を行うことで、他のキー入力を無効にすることができる。
【0127】
また、この排他制御は、特別なモード設定操作を必要とすることなく、使用中のキーボードからのキー入力を自動的に優先させることができる。
【0128】
<<実施形態3>>
図11は実施形態3に係る排他管理部23と、入力デバイスプロキシ21と、マウス排他制御部14と、キーボード排他制御部18との間の通信のチャート図である。特に、図11では、ホストPC1がマウス入力とキー入力の制御権を得る手順を示している。
【0129】
ホストPC1に接続されているマウス16から入力があると、ステップS101において、マウス排他制御部14から排他管理部23へ、マウス資源占有宣言メッセージが送信される。
【0130】
排他管理部23は、マウス資源占有宣言メッセージを受信すると、マウス入力及びキー入力の占有状況を調査し、どのプロセスにも占有されていない場合、ステップS102において、マウス排他制御部14に対して、マウス資源占有許可メッセージを送信する。そして、ステップS103において、入力デバイスプロキシ21に対してマウス入力停止メッセージを送信する。
【0131】
更に、排他管理部23は、ステップS104において、キーボード排他制御部18に対して、キー資源占有許可メッセージを送信する。そして、ステップS105において、入力デバイスプロキシ21に対してキー入力停止メッセージを送信する。
【0132】
ホストPC1に接続されているマウス16及びキーボード20からの入力が終了すると、ステップS106において、マウス排他制御部14から排他管理部23へ、マウス資源占有終了メッセージが送信される。同時に、ステップS107において、キーボード排他制御部18から排他管理部23へ、キー資源占有終了メッセージが送信される。
【0133】
排他管理部23は、マウス資源占有終了メッセージとキー資源占有終了メッセージを受信すると、ステップS108及びステップS109において、マウス排他制御部14と入力デバイスプロキシ21に対して、マウス資源解放メッセージを送信し、マウス入力の排他制御を終了する。同時に、ステップS110及びステップS111において、キーボード排他制御部18と入力デバイスプロキシ21に対して、キー資源解放メッセージを送信し、キー入力の排他制御を終了する。
【0134】
マウス排他制御部14と入力デバイスプロキシ21は、マウス資源解放メッセージを受信すると、それぞれマウスの入力を許可する処理を行う。また、キーボード排他制御部18と入力デバイスプロキシ21は、キー資源解放メッセージを受信すると、それぞれキーの入力を許可する処理を行う。
【0135】
図12は実施形態3に係る排他管理部23と、入力デバイスプロキシ21と、マウス排他制御部14と、キーボード排他制御部18との間の通信のチャート図である。特に、図12では、リモートPC(例えば、リモートPC3)がマウス入力とキー入力の制御権を得る手順を示している。
【0136】
リモートPC3からマウス入力があると、ステップS121において、入力デバイスプロキシ21から排他管理部23へ、マウス資源占有宣言メッセージが送信される。
【0137】
排他管理部23は、マウス資源占有宣言メッセージを受信すると、マウス入力及びキー入力の占有状況を調査し、どのプロセスにも占有されていない場合、ステップS122において、入力デバイスプロキシ21に対して、マウス資源占有許可メッセージを送信する。そして、ステップS123において、マウス排他制御部14に対してマウス入力停止メッセージを送信する。
【0138】
更に、排他管理部23は、ステップS124において、入力デバイスプロキシ21に対して、キー資源占有許可メッセージを送信する。そして、ステップS125において、キーボード排他制御部18に対してキー入力停止メッセージを送信する。
【0139】
リモートPCからのマウス及びキーの入力が終了すると、ステップS126において、入力デバイスプロキシ21から排他管理部23へ、マウス資源・キー資源占有終了メッセージが送信される。
【0140】
排他管理部23は、マウス資源・キー資源占有終了メッセージを受信すると、ステップS127及びステップS128において、マウス排他制御部14と入力デバイスプロキシ21に対して、マウス資源解放メッセージを送信し、マウス入力の排他制御を終了する。同時に、ステップS129及びステップS130において、キーボード排他制御部18と入力デバイスプロキシ21に対して、キー資源解放メッセージを送信し、キー入力の排他制御を終了する。
【0141】
マウス排他制御部14と入力デバイスプロキシ21は、マウス資源解放メッセージを受信すると、それぞれマウスの入力を許可する処理を行う。また、キーボード排他制御部18と入力デバイスプロキシ21は、キー資源解放メッセージを受信すると、それぞれキーの入力を許可する処理を行う。
【0142】
図13は実施形態3に係る排他管理部23と、入力デバイスプロキシ21と、マウス排他制御部14と、キーボード排他制御部18との間の通信のチャート図である。特に、図13では、リモートPC(例えば、リモートPC3)のマウス操作の入力とホストPC1に接続されたマウス16からの入力が競合し、調停の結果、リモートPC3がマウス入力とキー入力の制御権を得る手順を示している。
【0143】
リモートPC3からマウス入力があると、ステップS141において、入力デバイスプロキシ21から排他管理部23へ、マウス資源占有宣言メッセージが送信される。
【0144】
排他管理部23は、マウス資源占有宣言メッセージを受信すると、マウス入力及びキー入力の占有状況を調査し、どのプロセスにも占有されていない場合、ステップS142において、入力デバイスプロキシ21に対して、マウス資源占有許可メッセージを送信する。そして、ステップS143において、マウス排他制御部14に対してマウス入力停止メッセージを送信する。
【0145】
更に、排他管理部23は、ステップS144において、入力デバイスプロキシ21に対して、キー資源占有許可メッセージを送信する。そして、ステップS145において、キーボード排他制御部18に対してキー入力停止メッセージを送信する。
【0146】
このとき、マウス排他制御部14が、マウス入力停止メッセージを受信する前に、排他管理部23に対してマウス資源占有宣言メッセージを送信していた場合、排他管理部23は、ステップS146において、マウス排他制御部14からのマウス資源占有宣言メッセージを受信すると、マウス資源の占有状況を調べる。この場合、入力デバイスプロキシ21がマウス資源を占有しているので、排他管理部23は、ステップS147において、マウス排他制御部14に対してマウス資源占有拒否メッセージを送信する。更に、排他管理部23は、ステップS148において、マウス排他制御部14に対してマウス入力停止メッセージを再送信する。
【0147】
プロセス間のメッセージ交換は論理的に同時というのは有り得ず、各メッセージはメッセージキューに入れられる。メッセージキューに入ったメッセージはFIFO(先入れ先出し)により取り出される。つまり、図13の例では、入力デバイスプロキシ21からのメッセージの方が、マウス排他制御部14からのメッセージより先にメッセージキューに入れられたことを示している。
【0148】
また、メッセージは一つずつ処理されるため、排他管理部23は、ステップS141のメッセージを受信した後、ステップS143のメッセージを送信した後で、ステップS146のメッセージを受信することになる。
【0149】
リモートPC3からのマウス及びキーの入力が終了すると、ステップS149において、入力デバイスプロキシ21から排他管理部23へ、マウス資源・キー資源占有終了メッセージが送信される。
【0150】
排他管理部23は、マウス資源・キー資源占有終了メッセージを受信すると、ステップS150及びステップS151において、入力デバイスプロキシ21とマウス排他制御部14に対して、マウス資源解放メッセージを送信し、マウス入力の排他制御を終了する。同時に、ステップS152及びステップS153において、入力デバイスプロキシ21とキーボード排他制御部18に対して、キー資源解放メッセージを送信し、キー入力の排他制御を終了する。
【0151】
マウス排他制御部14と入力デバイスプロキシ21は、マウス資源解放メッセージを受信すると、それぞれマウスの入力を許可する処理を行う。また、キーボード排他制御部18と入力デバイスプロキシ21は、キー資源解放メッセージを受信すると、それぞれキーの入力を許可する処理を行う。
【0152】
図14は実施形態3に係る排他管理部23と、入力デバイスプロキシ21と、マウス排他制御部14と、キーボード排他制御部18との間の通信のチャート図である。特に、図14では、ホストPC1に接続されたマウス16からの入力とリモートPC(例えば、リモートPC3)のマウス操作の入力が競合し、調停の結果、ホストPC1のマウス入力とキー入力が制御権を得る手順を示している。
【0153】
ホストPC1からマウス入力があると、ステップS161において、マウス排他制御部14から排他管理部23へ、マウス資源占有宣言メッセージが送信される。
【0154】
排他管理部23は、マウス資源占有宣言メッセージを受信すると、マウス入力及びキー入力の占有状況を調査し、どのプロセスにも占有されていない場合、ステップS162において、マウス排他制御部14に対して、マウス資源占有許可メッセージを送信する。そして、ステップS163において、入力デバイスプロキシ21に対してマウス入力停止メッセージを送信する。
【0155】
更に、排他管理部23は、ステップS164において、キーボード排他制御部18に対して、キー資源占有許可メッセージを送信する。そして、ステップS165において、入力デバイスプロキシ21に対してキー入力停止メッセージを送信する。
【0156】
このとき、入力デバイスプロキシ21が、マウス入力停止メッセージを受信する前に、排他管理部23に対してマウス資源占有宣言メッセージを送信していた場合、排他管理部23は、ステップS166において、入力デバイスプロキシ21からのマウス資源占有を宣言するメッセージを受信すると、マウス資源の占有状況を調べる。この場合、マウス排他制御部14がマウス資源を占有しているので、排他管理部23は、ステップS167において、入力デバイスプロキシ21に対してマウス資源占有拒否メッセージを送信する。更に、排他管理部23は、ステップS168において、入力デバイスプロキシ21に対してマウス入力停止メッセージを再送信する。
【0157】
プロセス間のメッセージ交換は論理的に同時というのは有り得ず、各メッセージはメッセージキューに入れられる。メッセージキューに入ったメッセージはFIFO(先入れ先出し)により取り出される。つまり、図14の例では、マウス排他制御部14からのメッセージの方が、入力デバイスプロキシ21からのメッセージより先にメッセージキューに入れられたことを示している。
【0158】
また、メッセージは一つずつ処理されるため、排他管理部23は、ステップS161のメッセージを受信した後、ステップS163のメッセージを送信した後で、ステップS166のメッセージを受信することになる。
【0159】
ホストPC1に接続されているマウス16及びキーボード20からの入力が終了すると、ステップS169において、マウス排他制御部14から排他管理部23へ、マウス資源占有終了メッセージが送信される。同時に、ステップS170において、キーボード排他制御部18から排他管理部23へ、キー資源占有終了メッセージが送信される。
【0160】
排他管理部23は、マウス資源占有終了メッセージとキー資源占有終了メッセージを受信すると、ステップS171及びステップS172において、入力デバイスプロキシ21とマウス排他制御部14に対して、マウス資源解放メッセージを送信し、マウス入力の排他制御を終了する。同時に、ステップS173及びステップS174において、入力デバイスプロキシ21とキーボード排他制御部18に対して、キー資源解放メッセージを送信し、キー入力の排他制御を終了する。
【0161】
マウス排他制御部14と入力デバイスプロキシ21は、マウス資源解放メッセージを受信すると、それぞれマウスの入力を許可する処理を行う。また、キーボード排他制御部18と入力デバイスプロキシ21は、キー資源解放メッセージを受信すると、それぞれキーの入力を許可する処理を行う。
【0162】
<実施形態3の効果>
以上説明したように、実施形態3によれば、ホストPC1に接続されているマウス16のマウス入力の排他制御を行う場合には、更に、キーボード20のキー入力の排他制御を行う。また、リモートPCのマウス入力の排他制御を行う場合には、更に、キー入力の排他制御を行う。これにより、実施形態1で説明した効果に加えて、例えば、ホストPC1あるいはリモートPCにおいて、あるPCのマウスによりテキストの入力する位置を示してから、キーボードでテキスト入力を行うような場合でも、他のPCからのキー入力を無効にすることができる。
【0163】
また、この排他制御は、特別なモード設定操作を必要とすることなく、使用中のキーボードからのキー入力を自動的に優先させることができる。
【0164】
<<実施形態4>>
図15は実施形態4に係る排他管理部23と、入力デバイスプロキシ21と、マウス排他制御部14と、キーボード排他制御部18との間の通信のチャート図である。特に、図15では、ホストPC1がマウス入力とキー入力の制御権を得る手順を示している。
【0165】
ホストPC1に接続されているキーボード20から入力があると、ステップS201において、キーボード排他制御部18から排他管理部23へ、キー資源占有宣言メッセージが送信される。
【0166】
排他管理部23は、キー資源占有宣言メッセージを受信すると、キー入力及びマウス入力の占有状況を調査し、どのプロセスにも占有されていない場合、ステップS202において、キーボード排他制御部18に対して、キー資源占有許可メッセージを送信する。そして、ステップS203において、入力デバイスプロキシ21に対してキー入力停止メッセージを送信する。
【0167】
更に、排他管理部23は、ステップS204において、マウス排他制御部14に対して、マウス資源占有許可メッセージを送信する。そして、ステップS205において、入力デバイスプロキシ21に対してマウス入力停止メッセージを送信する。
【0168】
ホストPC1に接続されているキーボード16及びマウス20からの入力が終了すると、ステップS206において、キーボード排他制御部18から排他管理部23へ、キー資源占有終了メッセージが送信される。同時に、ステップS207において、マウス排他制御部14から排他管理部23へ、マウス資源占有終了メッセージが送信される。
【0169】
排他管理部23は、キー資源占有終了メッセージとマウス資源占有終了メッセージを受信すると、ステップS208及びステップS209において、キーボード排他制御部18と入力デバイスプロキシ21に対して、キー資源解放メッセージを送信し、キー入力の排他制御を終了する。同時に、ステップS210及びステップS211において、マウス排他制御部14と入力デバイスプロキシ21に対して、マウス資源解放メッセージを送信し、マウス入力の排他制御を終了する。
【0170】
キーボード排他制御部18と入力デバイスプロキシ21は、キー資源解放メッセージを受信すると、それぞれキーの入力を許可する処理を行う。また、マウス排他制御部14と入力デバイスプロキシ21は、マウス資源解放メッセージを受信すると、それぞれマウスの入力を許可する処理を行う。
【0171】
図16は実施形態4に係る排他管理部23と、入力デバイスプロキシ21と、マウス排他制御部14と、キーボード排他制御部18との間の通信のチャート図である。特に、図16では、リモートPC(例えば、リモートPC3)がマウス入力とキー入力の制御権を得る手順を示している。
【0172】
リモートPC3からキー入力があると、ステップS221において、入力デバイスプロキシ21から排他管理部23へ、キー資源占有宣言メッセージが送信される。
【0173】
排他管理部23は、キー資源占有宣言メッセージを受信すると、キー入力及びマウス入力の占有状況を調査し、どのプロセスにも占有されていない場合、ステップS222において、入力デバイスプロキシ21に対して、キー資源占有許可メッセージを送信する。そして、ステップS223において、キーボード排他制御部18に対してキー入力停止メッセージを送信する。
【0174】
更に、排他管理部23は、ステップS224において、入力デバイスプロキシ21に対して、マウス資源占有許可メッセージを送信する。そして、ステップS225において、マウス排他制御部14に対してマウス入力停止メッセージを送信する。
【0175】
リモートPC3からのキー及びマウスの入力が終了すると、ステップS226において、入力デバイスプロキシ21から排他管理部23へ、マウス資源・キー資源占有終了メッセージが送信される。
【0176】
排他管理部23は、マウス資源・キー資源占有終了メッセージを受信すると、ステップS227及びステップS228において、キーボード排他制御部18と入力デバイスプロキシ21に対して、キー資源解放メッセージを送信し、キー入力の排他制御を終了する。同時に、ステップS229及びステップS230において、マウス排他制御部14と入力デバイスプロキシ21に対して、マウス資源解放メッセージを送信し、マウス入力の排他制御を終了する。
【0177】
キーボード排他制御部18と、入力デバイスプロキシ21は、キー資源解放メッセージを受信すると、それぞれキーの入力を許可する処理を行う。また、マウス排他制御部14と入力デバイスプロキシ21は、マウス資源解放メッセージを受信すると、それぞれマウスの入力を許可する処理を行う。
【0178】
図17は実施形態4に係る排他管理部23と、入力デバイスプロキシ21と、キーボード排他制御部18と、マウス排他制御部14との間の通信のチャート図である。特に、図17では、リモートPC(例えば、リモートPC3)のキー入力とホストPC1に接続されたキーボード20からの入力が競合し、調停の結果、リモートPC3がキー入力とマウス入力の制御権を得る手順を示している。
【0179】
リモートPC3からキー入力があると、ステップS241において、入力デバイスプロキシ21から排他管理部23へ、キー資源占有宣言メッセージが送信される。
【0180】
排他管理部23は、キー資源占有宣言メッセージを受信すると、キー入力及びマウス入力の占有状況を調査し、どのプロセスにも占有されていない場合、ステップS242において、入力デバイスプロキシ21に対して、キー資源占有許可メッセージを送信する。そして、ステップS243において、キーボード排他制御部18に対してキー入力停止メッセージを送信する。
【0181】
更に、排他管理部23は、ステップS244において、入力デバイスプロキシ21に対して、マウス資源占有許可メッセージを送信する。そして、ステップS245において、マウス排他制御部14に対してマウス入力停止メッセージを送信する。
【0182】
このとき、キーボード排他制御部18が、キー入力停止メッセージを受信する前に、排他管理部23に対してキー資源占有宣言メッセージを送信していた場合、排他管理部23は、ステップS246において、キーボード排他制御部18からのキー資源占有宣言メッセージを受信すると、キー資源の占有状況を調べる。この場合、入力デバイスプロキシ21がキー資源を占有しているので、排他管理部23は、ステップS247において、キーボード排他制御部18に対してキー資源占有拒否メッセージを送信する。更に、排他管理部23は、ステップS248において、キーボード排他制御部18に対してキー入力停止メッセージを再送信する。
【0183】
プロセス間のメッセージ交換は論理的に同時というのは有り得ず、各メッセージはメッセージキューに入れられる。メッセージキューに入ったメッセージはFIFO(先入れ先出し)により取り出される。つまり、図17の例では、入力デバイスプロキシ21からのメッセージの方が、キーボード排他制御部18からのメッセージより先にメッセージキューに入れられたことを示している。
【0184】
また、メッセージは一つずつ処理されるため、排他管理部23は、ステップS241のメッセージを受信した後、ステップS243のメッセージを送信した後で、ステップS246のメッセージを受信することになる。
【0185】
リモートPCからのキー及びマウスの入力が終了すると、ステップS249において、入力デバイスプロキシ21から排他管理部23へ、マウス資源・キー資源占有終了メッセージが送信される。
【0186】
排他管理部23は、マウス資源・キー資源占有終了メッセージを受信すると、ステップS250及びステップS151において、入力デバイスプロキシ21とキーボード排他制御部18に対して、キー資源解放メッセージを送信し、キー入力の排他制御を終了する。同時に、ステップS252及びステップS253において、入力デバイスプロキシ21とマウス排他制御部14に対して、マウス資源解放メッセージを送信し、マウス入力の排他制御を終了する。
【0187】
キーボード排他制御部18と入力デバイスプロキシ21は、キー資源解放メッセージを受信すると、それぞれキーの入力を許可する処理を行う。また、マウス排他制御部14と、入力デバイスプロキシ21は、マウス資源解放メッセージを受信すると、それぞれマウスの入力を許可する処理を行う。
【0188】
図18は実施形態4に係る排他管理部23と、入力デバイスプロキシ21と、キーボード排他制御部18と、マウス排他制御部14との間の通信のチャート図である。特に、図18では、ホストPC1に接続されたキーボード20からの入力とリモートPC(例えば、リモートPC3)のキー入力が競合し、調停の結果、ホストPC1のキー入力とマウス入力が制御権を得る手順を示している。
【0189】
ホストPC1からキー入力があると、ステップS261において、キーボード排他制御部18から排他管理部23へ、キー資源占有宣言メッセージが送信される。
【0190】
排他管理部23は、キー資源占有宣言メッセージを受信すると、キー入力及びマウス入力の占有状況を調査し、どのプロセスにも占有されていない場合、ステップS262において、キーボード排他制御部18に対して、キー資源占有許可メッセージを送信する。そして、ステップS263において、入力デバイスプロキシ21に対してキー入力停止メッセージを送信する。
【0191】
更に、排他管理部23は、ステップS264において、マウス排他制御部14に対して、マウス資源占有許可メッセージを送信する。そして、ステップS265において、入力デバイスプロキシ21に対してマウス入力停止メッセージを送信する。
【0192】
このとき、入力デバイスプロキシ21が、キー入力停止メッセージを受信する前に、排他管理部23に対してキー資源占有宣言メッセージを送信していた場合、排他管理部23は、ステップS266において、入力デバイスプロキシ21からのキー資源占有宣言メッセージを受信すると、キー資源の占有状況を調べる。この場合、キーボード排他制御部18がキー資源を占有しているので、排他管理部23は、ステップS267において、入力デバイスプロキシ21に対してキー資源占有拒否メッセージを送信する。更に、排他管理部23は、ステップS268において、入力デバイスプロキシ21に対してキー入力停止メッセージを再送信する。
【0193】
プロセス間のメッセージ交換は論理的に同時というのは有り得ず、各メッセージはメッセージキューに入れられる。メッセージキューに入ったメッセージはFIFO(先入れ先出し)により取り出される。つまり、図18の例では、キーボード排他制御部18からのメッセージの方が、入力デバイスプロキシ21からのメッセージより先にメッセージキューに入れられたことを示している。
【0194】
また、メッセージは一つずつ処理されるため、排他管理部23は、ステップS261のメッセージを受信した後、ステップS263のメッセージを送信した後で、ステップS266のメッセージを受信することになる。
【0195】
ホストPC1に接続されているキーボード20及びマウス16の入力が終了すると、ステップS269において、キーボード排他制御部18から排他管理部23へ、キー資源占有終了メッセージが送信される。同時に、ステップS270において、マウス排他制御部14から排他管理部23へ、マウス資源占有終了メッセージが送信される。
【0196】
排他管理部23は、キー資源占有終了メッセージとマウス資源占有終了メッセージを受信すると、ステップS271及びステップS272において、入力デバイスプロキシ21とキーボード排他制御部18に対して、キー資源解放メッセージを送信し、キー入力の排他制御を終了する。同時に、ステップS273及びステップS274において、入力デバイスプロキシ21とマウス排他制御部14に対して、マウス資源解放メッセージを送信し、マウス入力の排他制御を終了する。
【0197】
キーボード排他制御部18と入力デバイスプロキシ21は、キー資源解放メッセージを受信すると、それぞれキーの入力を許可する処理を行う。また、マウス排他制御部14と入力デバイスプロキシ21は、マウス資源解放メッセージを受信すると、それぞれマウスの入力を許可する処理を行う。
【0198】
<実施形態4の効果>
以上説明したように、実施形態4によれば、ホストPC1に接続されているキーボード20のキー入力の排他制御を行う場合に、更に、マウス16のマウス入力の排他制御を行う。また、リモートPCのキー入力の排他制御を行う場合に、更に、マウス入力の排他制御を行う。これにより、実施形態2で説明した効果に加えて、例えば、ホストPC1あるいはリモートPCにおいて、あるPCでのキーの入力中に、他のPCからのマウス入力によって文字入力カーソルを移動される等の他のPCからのマウス入力を無効にすることができる。
【0199】
また、この排他制御は、特別なモード設定操作を必要とすることなく、使用中のキーボードからのキー入力を自動的に優先させることができる。
【0200】
<<実施形態5>>
図19は実施形態5に係る排他管理部23と、入力デバイスプロキシ21と、マウス排他制御部14と、キーボード排他制御部18との間の通信のチャート図である。特に、図19では、リモートPC(例えば、リモートPC3)のキー入力とホストPC1に接続されたマウス16からの入力が競合し、調停の結果、リモートPC3がマウス入力とキー入力の制御権を得る手順を示している。
【0201】
リモートPC3からキー入力があると、ステップS301において、入力デバイスプロキシ21から排他管理部23へ、キー資源占有宣言メッセージが送信される。
【0202】
排他管理部23は、キー資源占有宣言メッセージを受信すると、キー入力及びマウス入力の占有状況を調査し、どのプロセスにも占有されていない場合、ステップS302において、入力デバイスプロキシ21に対して、キー資源占有許可メッセージを送信する。そして、ステップS303において、キーボード排他制御部18に対してキー入力停止メッセージを送信する。
【0203】
更に、排他管理部23は、ステップS304において、入力デバイスプロキシ21に対して、マウス資源占有許可メッセージを送信する。そして、ステップS305において、マウス排他制御部14に対してマウス入力停止メッセージを送信する。
【0204】
このとき、マウス排他制御部14が、マウス入力停止メッセージを受信する前に、排他管理部23に対してマウス資源占有宣言メッセージを送信していた場合、排他管理部23は、ステップS306において、マウス排他制御部14からのマウス資源占有宣言メッセージを受信すると、マウス資源の占有状況を調べる。
【0205】
この場合、入力デバイスプロキシ21がマウス資源を占有しているので、排他管理部23は、ステップS307において、マウス排他制御部14に対してマウス資源占有拒否メッセージを送信する。更に、排他管理部23は、ステップS308において、マウス排他制御部14に対してマウス入力停止メッセージを再送信する。
【0206】
プロセス間のメッセージ交換は論理的に同時というのは有り得ず、各メッセージはメッセージキューに入れられる。メッセージキューに入ったメッセージはFIFO(先入れ先出し)により取り出される。つまり、図19の例では、入力デバイスプロキシ21からのメッセージの方が、マウス排他制御部14からのメッセージより先にメッセージキューに入れられたことを示している。
【0207】
また、メッセージは一つずつ処理されるため、排他管理部23は、ステップS301のメッセージを受信した後、ステップS303及びステップS305のメッセージを送信した後で、ステップS306のメッセージを受信することになる。
【0208】
リモートPC3からのキー及びマウスの入力が終了すると、ステップS309において、入力デバイスプロキシ21から排他管理部23へ、マウス資源・キー資源占有終了メッセージが送信される。
【0209】
排他管理部23は、マウス資源・キー資源占有終了メッセージを受信すると、ステップS310及びステップS311において、入力デバイスプロキシ21とマウス排他制御部14に対して、マウス資源解放メッセージを送信し、マウス入力の排他制御を終了する。同時に、ステップS312及びステップS313において、入力デバイスプロキシ21とキーボード排他制御部18に対して、キー資源解放メッセージを送信し、キー入力の排他制御を終了する。
【0210】
マウス排他制御部14と入力デバイスプロキシ21は、マウス資源解放メッセージを受信すると、それぞれマウスの入力を許可する処理を行う。また、キーボード排他制御部18と、入力デバイスプロキシ21は、キー資源解放メッセージを受信すると、それぞれキーの入力を許可する処理を行う。
【0211】
図20は実施形態5に係る排他管理部23と、入力デバイスプロキシ21と、マウス排他制御部14と、キーボード排他制御部18との間の通信のチャート図である。特に、図20では、ホストPC1に接続されたマウス16からの入力とリモートPC(例えば、リモートPC3)のキー入力が競合し、調停の結果、ホストPC1のマウス入力とキー入力が制御権を得る手順を示している。
【0212】
ホストPC1からマウス入力があると、ステップS321において、マウス排他制御部14から排他管理部23へ、マウス資源占有宣言メッセージが送信される。
【0213】
排他管理部23は、マウス資源占有宣言メッセージを受信すると、マウス入力及びキー入力の占有状況を調査し、どのプロセスにも占有されていない場合、ステップS322において、マウス排他制御部14に対して、マウス資源占有許可メッセージを送信する。そして、ステップS323において、入力デバイスプロキシ21に対してマウス入力停止メッセージを送信する。
【0214】
更に、排他管理部23は、ステップS324において、キーボード排他制御部18に対して、キー資源占有許可メッセージを送信する。そして、ステップS325において、入力デバイスプロキシ21に対してキー入力停止メッセージを送信する。
【0215】
このとき、入力デバイスプロキシ21が、マウス入力停止メッセージを受信する前に、排他管理部23に対してキー資源占有宣言メッセージを送信していた場合、排他管理部23は、ステップS326において、入力デバイスプロキシ21からのキー資源占有宣言メッセージを受信すると、キー資源の占有状況を調べる。この場合、マウス排他制御部14がキー資源を占有しているので、排他管理部23は、ステップS327において、入力デバイスプロキシ21に対してキー資源占有拒否メッセージを送信する。更に、排他管理部23は、ステップS328において、入力デバイスプロキシ21に対してキー入力停止メッセージを再送信する。
【0216】
プロセス間のメッセージ交換は論理的に同時というのは有り得ず、各メッセージはメッセージキューに入れられる。メッセージキューに入ったメッセージはFIFO(先入れ先出し)により取り出される。つまり、図20の例では、マウス排他制御部14からのメッセージの方が、入力デバイスプロキシ21からのメッセージより先にメッセージキューに入れられたことを示している。
【0217】
また、メッセージは一つずつ処理されるため、排他管理部23は、ステップS321のメッセージを受信した後、ステップS323及びステップS325のメッセージを送信した後で、ステップS326のメッセージを受信することになる。
【0218】
ホストPC1に接続されているマウス16及びキーボード20からの入力が終了すると、ステップS329において、マウス排他制御部14から排他管理部23へ、マウス資源占有終了メッセージが送信される。同時に、ステップS330において、キーボード排他制御部18から排他管理部23へ、キー資源占有終了メッセージが送信される。
【0219】
排他管理部23は、マウス資源占有終了メッセージとキー資源占有終了メッセージを受信すると、ステップS331及びステップS332において、マウス排他制御部14と入力デバイスプロキシ21に対して、マウス資源解放メッセージを送信し、マウス入力の排他制御を終了する。同時に、ステップS333及びステップS334において、キーボード排他制御部18と入力デバイスプロキシ21に対して、キー資源解放メッセージを送信し、キー入力の排他制御を終了する。
【0220】
マウス排他制御部14と入力デバイスプロキシ21は、マウス資源解放メッセージを受信すると、それぞれマウスの入力を許可する処理を行う。また、キーボード排他制御部18と入力デバイスプロキシ21は、キー資源解放メッセージを受信すると、それぞれキーの入力を許可する処理を行う。
【0221】
図21は実施形態5に係る排他管理部23と、入力デバイスプロキシ21と、キーボード排他制御部18と、マウス排他制御部14との間の通信のチャート図である。特に、図21では、リモートPC(例えば、リモートPC3)のマウス入力とホストPC1に接続されたキーボード20からの入力が競合し、調停の結果、リモートPC3がマウス入力とキー入力の制御権を得る手順を示している。
【0222】
リモートPC3からマウス入力があると、ステップS341において、入力デバイスプロキシ21から排他管理部23へ、マウス資源占有宣言メッセージが送信される。
【0223】
排他管理部23は、マウス資源占有宣言メッセージを受信すると、マウス入力及びキー入力の占有状況を調査し、どのプロセスにも占有されていない場合、ステップS342において、入力デバイスプロキシ21に対して、マウス資源の占有許可メッセージを送信する。そして、ステップS343において、マウス排他制御部14に対してマウス入力停止メッセージを送信する。
【0224】
更に、排他管理部23は、ステップS344において、入力デバイスプロキシ21に対して、キー資源占有許可メッセージを送信する。そして、ステップS345において、キーボード排他制御部18に対してキー入力停止メッセージを送信する。
【0225】
このとき、キーボード排他制御部18が、キー入力停止メッセージを受信する前に、排他管理部23に対してキー資源占有宣言メッセージを送信していた場合、排他管理部23は、ステップS346において、キーボード排他制御部18からのキー資源占有宣言メッセージを受信すると、キー資源の占有状況を調べる。この場合、入力デバイスプロキシ21がキー資源を占有しているので、排他管理部23は、ステップS347において、キーボード排他制御部18に対してキー資源占有拒否メッセージを送信する。更に、排他管理部23は、ステップS348において、キーボード排他制御部18に対してキー入力停止メッセージを再送信する。
【0226】
プロセス間のメッセージ交換は論理的に同時というのは有り得ず、各メッセージはメッセージキューに入れられる。メッセージキューに入ったメッセージはFIFO(先入れ先出し)により取り出される。つまり、図21の例では、入力デバイスプロキシ21からのメッセージの方が、キーボード排他制御部18からのメッセージより先にメッセージキューに入れられたことを示している。
【0227】
また、メッセージは一つずつ処理されるため、排他管理部23は、ステップS341のメッセージを受信した後、ステップS343及びステップS345のメッセージを送信した後で、ステップS346のメッセージを受信することになる。
【0228】
リモートPC3からのマウス及びキーの入力が終了すると、ステップS349において、入力デバイスプロキシ21から排他管理部23へ、マウス資源・キー資源占有終了メッセージが送信される。
【0229】
排他管理部23は、マウス資源・キー資源占有終了メッセージを受信すると、ステップS350及びステップS351において、入力デバイスプロキシ21とキーボード排他制御部18に対して、キー資源解放メッセージを送信し、キー入力の排他制御を終了する。同時に、ステップS352及びステップS353において、入力デバイスプロキシ21とマウス排他制御部14に対して、マウス資源解放メッセージを送信し、マウス入力の排他制御を終了する。
【0230】
キーボード排他制御部18と入力デバイスプロキシ21は、キー資源解放メッセージを受信すると、それぞれキーの入力を許可する処理を行う。また、マウス排他制御部14と入力デバイスプロキシ21は、マウス資源解放メッセージを受信すると、それぞれマウスの入力を許可する処理を行う。
【0231】
図22は実施形態5に係る排他管理部23と、入力デバイスプロキシ21と、キーボード排他制御部18と、マウス排他制御部14との間の通信のチャート図である。特に、図22では、ホストPC1に接続されたキーボード20からの入力とリモートPC(例えば、リモートPC3)のマウス入力が競合し、調停の結果、ホストPC1のキー入力とマウス入力が制御権を得る手順を示している。
【0232】
ホストPC1からキー入力があると、ステップS361において、キーボード排他制御部18から排他管理部23へ、キー資源占有宣言メッセージが送信される。
【0233】
排他管理部23は、キー資源占有宣言メッセージを受信すると、キー入力及びマウス入力の占有状況を調査し、どのプロセスにも占有されていない場合、ステップS362において、キーボード排他制御部18に対して、キー資源占有許可メッセージを送信する。そして、ステップS363において、入力デバイスプロキシ21に対してキー入力停止メッセージを送信する。
【0234】
更に、排他管理部23は、ステップS364において、マウス排他制御部14に対して、マウス資源占有許可メッセージを送信する。そして、ステップS365において、入力デバイスプロキシ21に対してマウス入力停止メッセージを送信する。
【0235】
このとき、入力デバイスプロキシ21が、マウス入力停止メッセージを受信する前に、排他管理部23に対してマウス資源占有宣言メッセージを送信していた場合、排他管理部23は、ステップS366において、入力デバイスプロキシ21からのマウス資源占有宣言メッセージを受信すると、マウス資源の占有状況を調べる。この場合、マウス排他制御部14がマウス資源を占有しているので、排他管理部23は、ステップS367において、入力デバイスプロキシ21に対してマウス資源占有拒否メッセージを送信する。更に、排他管理部23は、ステップS368において、入力デバイスプロキシ21に対してマウス入力停止メッセージを再送信する。
【0236】
プロセス間のメッセージ交換は論理的に同時というのは有り得ず、各メッセージはメッセージキューに入れられる。メッセージキューに入ったメッセージはFIFO(先入れ先出し)により取り出される。つまり、図22の例では、キーボード排他制御部14からのメッセージの方が、入力デバイスプロキシ21からのメッセージより先にメッセージキューに入れられたことを示している。
【0237】
また、メッセージは一つずつ処理されるため、排他管理部23は、ステップS361のメッセージを受信した後、ステップS363のメッセージを送信した後で、ステップS366のメッセージを受信することになる。
【0238】
ホストPC1に接続されているキーボード及びマウスの入力が終了すると、ステップS369において、キーボード排他制御部18から排他管理部23へ、キー資源占有終了メッセージが送信される。同時に、ステップS370において、マウス排他制御部14から排他管理部23へ、マウス資源占有終了メッセージが送信される。
【0239】
排他管理部23は、キー資源占有終了メッセージとマウス資源占有終了メッセージを受信すると、ステップ371及びステップS372において、入力デバイスプロキシ21とキーボード排他制御部18に対して、キー資源解放メッセージを送信し、キー入力の排他制御を終了する。同時に、ステップS373及びステップS374において、入力デバイスプロキシ21とマウス排他制御部14に対して、マウス資源解放メッセージを送信し、マウス入力の排他制御を終了する。
【0240】
キーボード排他制御部18と入力デバイスプロキシ21は、キー資源解放メッセージを受信すると、それぞれキーの入力を許可する処理を行う。また、マウス排他制御部14と入力デバイスプロキシ21は、マウス資源解放メッセージを受信すると、それぞれマウスの入力を許可する処理を行う。
【0241】
<実施形態5の効果>
以上説明したように、実施形態5によれば、ホストPC1に接続されているキーボード20のキー入力あるいはマウス16のマウス入力の排他制御の一方を行う場合に、更に、もう一方の排他制御も行う。また、リモートPCのキー入力あるいはマウス入力の排他制御の一方を行う場合に、更に、もう一方の排他制御も行う。
【0242】
これにより、実施形態3及び実施形態4で説明される効果に加えて、例えば、ホストPC1あるいはリモートPCにおいて、あるPCからのテキスト入力をする位置を指示するためのマウス入力中に、他のPCからのキー入力により、そのマウス操作により指示した位置に、他のPCからのキー入力が有効になってしまい、正しくテキスト入力ができないという等の他のPCからのキー入力を無効にすることができる。
【0243】
また、あるPCからのキー入力中に、他のPCからのマウス入力により、そのマウス操作により指示した位置に対してのキー入力が有効になってしまい、正しくテキスト入力ができない等の他のPCからのマウス入力を無効にすることができる。
【0244】
また、この排他制御は、特別なモード設定操作を必要とすることなく、使用中のキーボードからのキー入力を自動的に優先させることができる。
【0245】
<<別のシステム概要>>
上述の図1の情報処理システムは、ホストPC1と複数のリモートPC3〜6がネットワーク2を介して相互に接続されて構成される場合について説明したが、このリモートPC3〜6以外に、PDAや携帯電話等の携帯情報端末をネットワーク2に接続して、ホストPC1に対する各種入力を実現することも可能である。
【0246】
そこで、実施形態6では、特に、ホストPC1と複数の携帯情報端末103〜106がネットワーク2を介して相互に接続される情報処理システムについて説明する。
【0247】
図23は本発明の各実施形態に適用できる情報処理システムの構成を示す概念図である。
【0248】
図23において、1は本発明を実現するホストPC(パーソナルコンピュータ)である。2はLAN等のネットワークである。103〜106はホストPC1を遠隔操作する携帯情報端末である。ホストPC1に接続されているマウス及びキーボードと、携帯情報端末103〜106からの遠隔操作によるマウス及びキーの入力の双方が有効となっている。
【0249】
尚、図23では、詳細には示していないが、ホストPC1と携帯情報端末103〜106はそれぞれ、汎用コンピュータに搭載される標準的な構成要素(例えば、CPU、RAM、ROM、ハードディスク、外部記憶装置、ネットワークインタフェース、ディスプレイ、キーボード、マウス等)を有している。また、ホストPC1および各携帯情報端末には、例えば、固有のIPアドレスが割り当てられているとする。
【0250】
また、携帯情報端末103〜106の内、携帯情報端末103及び104は、ネットワーク2に対して無線接続しており、携帯情報端末105及び106はネットワーク2に対して有線接続している。
【0251】
図24は本発明の各実施形態で実現される情報処理システムの機能構成図である。
【0252】
尚、図24の機能構成で実現される各種機能は、ホストPC1内部のROMや外部記憶装置に記憶されるプログラムがCPUによって実行されることによって実現されても良いし、専用のハードウェアで実現されても良い。
【0253】
また、図2と同じ構成要素には、同一の参照番号を付加し、その詳細については省略する。
【0254】
210は、携帯情報端末103〜106からのマウス及びキー入力を処理する入力処理部である。入力処理部210において、21はTCP/IPパケットを分析し、IPアドレスからどの携帯情報端末からのパケットであるかを分析し、ポート番号からマウス入力か、キー入力かを判定する入力デバイスプロキシである。
【0255】
また、入力デバイスプロキシ21による判定の結果、携帯情報端末からのマウス入力が判定された場合、入力デバイスプロキシ21は、そのマウス入力に対応するマウスイベントとして、ホストPC1のマウス16によるマウスイベントと同等のマウスイベントをホストPC1のOSに対して出力する。
【0256】
一方、入力デバイスプロキシ21による判定の結果、携帯情報端末からのキー入力が判定された場合、入力デバイスプロキシ21は、そのキー入力に対応するキーイベントとして、ホストPC1のキーボード20によるキーイベントと同等のキーイベントをホストPC1のOSに対して出力する。
【0257】
24は携帯情報端末制御部であり、携帯情報端末から送られてきたTCP/IPパケットを解析し、入力デバイスのTCP/IPパケットであるか、その他のコマンドのTCP/IPパケットであるかを判定する。判定の結果、コマンドである場合は、そのコマンドを、コマンドを処理するコマンド用アプリケーション25に送信する。一方、入力デバイスのTCP/IPパケットである場合は、携帯情報端末間の入力デバイスの排他制御を行った上で、そのTCP/IPパケットを入力デバイスプロキシ21に送信する。
【0258】
尚、携帯情報端末制御部24は、本発明の排他制御にかかわる部分であり、携帯情報端末からの入力の終了を判断する手段を有する。
【0259】
そして、以下の各実施形態で説明するマウス入力やキー入力の終了の判定は、例えば、マウス入力やキー入力が発生後、該入力が無い状態で所定時間が経過した場合をマウス入力やキー入力の終了と判定する。また、以下の各実施形態で説明するマウス入力やキー入力の排他制御は、マウス入力やキー入力が発生した場合、その入力の終了から所定時間が経過するまでは、他の携帯情報端末からのマウス入力やキー入力を禁止する。この所定時間を計時する占有タイマは、携帯情報端末制御部24内で使用する。
【0260】
22はホストPC1が、携帯情報端末とTCP/IPにより通信を行うためのTCP/IPドライバである。
【0261】
23はホストPC1のマウス16及びキーボード20と、携帯情報端末からのマウス及びキー入力との排他制御の調停を行う排他管理部(Exclusion Manager)である。排他管理部23は、入力デバイスプロキシ21、マウス排他制御部14及びキーボード排他制御部18との間でプロセス間のメッセージ交換手段により通信を行う。
【0262】
携帯情報端末103〜106は、遠隔操作によりホストPC1上で動作するアプリケーション11及び12を操作する。遠隔操作によるマウス及びキー入力は、TCP/IPパケットに変換し、ネットワークポートから送信する。
【0263】
ネットワーク2は、ホストPC1と携帯情報端末103〜106との間で、TCP/IPにより通信を行うためのネットワークである。ネットワーク2は、有線LAN、IEEE1394、USB等の有線接続であっても、無線LAN、Bluetooth、移動通信網等の無線接続であっても構わない。
【0264】
また、ホストPC1と携帯情報端末103〜106との通信に、TCP/IPプロトコルを使用しているが、他のプロトコルであっても構わない。
【0265】
尚、図24において、携帯情報端末制御部24は独立したプロセスとして構成されるが、入力デバイスプロキシ21、TCP/IPドライバ部23内のモジュールとして構成されていても良い。
【0266】
次に、携帯情報端末103〜106の構成例について、図25〜図28を用いて説明する。
【0267】
尚、携帯情報端末103〜106の画面上には、デジタイザ機能を実現するデジタイザ領域を有している。そして、このデジタイザ領域は、複数種類の入力形態(タッチパッド入力、手書き文字入力、ソフトキーボードキー入力等)を実現するために、複数の領域に分割され、各分割領域に対して複数種類の入力形態のいずれかの入力形態が実現できるように構成されている。
【0268】
図25は本発明を適用した携帯情報端末の構成図である。
【0269】
図25において、50は携帯情報端末103〜106の一例であり、図25では、特に、画面が縦方向に長い縦形の携帯情報端末の例を示している。
【0270】
51は携帯情報端末50の画面内に用意されたタッチパッド部であり、このタッチパッド部51で入力された内容(座標情報)がホストPC1の座標(マウス)情報としてホストPC1に送信される。52は携帯情報端末50の画面内に用意されたテキスト入力部であり、このテキスト入力部52に入力された内容(テキストデータ)がホストPC1に送信される。
【0271】
53は携帯情報端末50の画面内に用意された手書き文字入力部であり、この手書き文字入力部53で入力された手書きストロークが認識された文字が、テキスト入力部52に転送される。
【0272】
54は入力ペンであり、タッチパッド部51や手書き文字入力部53に対する入力操作を行うための指示具である。実際の入力は、画面の上に装着されているデジタイザに接触し、その接触位置に応じて、タッチパッド部51や手書き文字入力部53が機能する。
【0273】
図26は本発明を適用した携帯情報端末の構成図である。
【0274】
図26において、60は携帯情報端末103〜106の一例であり、図26では、特に、画面が横方向に長い横形の携帯情報端末の例を示している。
【0275】
61は携帯情報端末50の画面内に用意されたタッチパッド部であり、このタッチパッド部51で入力された内容(座標情報)がホストPC1の座標(マウス)情報としてホストPC1に送信される。62は携帯情報端末50の画面内に用意されたテキスト入力部であり、このテキスト入力部62に入力された内容(テキストデータ)がホストPC1に送信される。
【0276】
63は携帯情報端末50の画面内に用意された手書き文字入力部であり、この手書き文字入力部63で入力された手書きストロークが認識された文字が、テキスト入力部62に転送される。
【0277】
64は入力ペンであり、タッチパッド部51や手書き文字入力部53に対する入力操作を行うための指示具である。
【0278】
図27は本発明を適用した携帯情報端末の構成図である。
【0279】
尚、図27は、図25の携帯情報端末の別の構成例であり、図25と同一の構成要素については、同一の参照番号を付加している。
【0280】
図27において、55は携帯情報端末50の画面内に用意されたソフトキーボード入力部であり、ソフトキーボード入力部55で選択されたキーのキーコードがホストPC1に送信される。
【0281】
図28は本発明を適用した携帯情報端末の構成図である。
【0282】
尚、図28は、図26の携帯情報端末の別の構成例であり、図26と同一の構成要素については、同一の参照番号を付加している。
【0283】
図28において、65は携帯情報端末60の画面内に用意されたソフトキーボード入力部であり、ソフトキーボード入力部65で選択されたキーのキーコードがホストPC1に送信される。
【0284】
尚、上述の図25〜図28それぞれの携帯情報端末の構成は一例であり、これらの構成以外にも、例えば、携帯情報端末の画面に、タッチパッド部、手書き文字入力部、テキスト入力部及びソフトキーボード入力部を有する携帯情報端末も構成することができる。
【0285】
加えて、携帯情報端末上に構成される物理的な操作ボタンや、携帯情報端末のGUIを実現するプログラムが提供する操作メニューによって、タッチパッド部、手書き文字入力部、テキスト入力部及びソフトキーボード入力部の任意の組み合わせを画面上に構成することも可能である。
【0286】
<<実施形態6>>
実施形態6では、携帯情報端末103〜106で入力した入力情報を、ホストPC1の入力情報として機能させる、つまり、携帯情報端末103〜106をホストPC1の入力デバイスとして機能させる例について説明する。
【0287】
但し、携帯情報端末103〜106で入力した入力情報をホストPC1の入力情報として機能させる以外に、携帯情報端末103〜106で入力した入力情報を自身の入力情報として機能できることは言うまでもない。
【0288】
また、携帯情報端末103〜106それぞれで入力した入力情報を、ホストPC1の入力情報として機能させるか、自身の入力情報として機能させるかの切替は、例えば、携帯情報端末上に構成される物理的な操作ボタンや、携帯情報端末のGUIを実現するプログラムが提供する操作メニューによって実現しても良い。あるいは、ホストPC1との接続の認証が完了後は、自動的に携帯情報端末103〜106それぞれで入力した入力情報を、ホストPC1の入力情報として機能させるようにしても良い。
【0289】
図29は本発明の実施形態6の携帯情報端末が実行する処理を示すフローチャートである。
【0290】
まず、ステップS1001において、携帯情報端末のタッチパッド部、手書き文字入力部、ソフトキーボード入力部、テキスト入力部それぞれの機能を実現するタッチパッドプログラム、手書き文字入力プログラム、ソフトキーボード入力プログラム及びテキスト入力プログラムの初期化処理を実行する。尚、これらの各種プログラムは、携帯情報端末のメモリ内に記憶されている。
【0291】
この初期化処理では、上記各種プログラム起動の一連の手続きと、ホストPC1に対してタッチパッドプログラム、手書き文字入力プログラム、ソフトキーボード入力プログラム及びテキスト入力プログラムが有効であることを通知する処理を行う。
【0292】
ステップS1002において、携帯情報端末の入力ペンによる入力の有無を判定する。入力がない場合(ステップS1002でNO)、入力があるまで待機する。一方、入力がある場合(ステップS1002でYES)、ステップS1003に進み、その入力の入力位置がタッチパッド部のタッチパッド領域内であるか否かを判定する。
【0293】
入力位置がタッチパッド領域内である場合(ステップS1003でYES)、ステップS1004に進み、タッチパッド領域内の入力ペンの入力位置の座標を取得する。次に、ステップS1005で、取得した座標(絶対座標)をホストPC1の座標情報(マウス16に対する相対座標)に変換し、その座標情報をネットワーク2を経由してホストPC1のTCP/IPドライバ部23に送信する。その後、ステップS1002に戻る。
【0294】
一方、ステップS1003において、入力位置がタッチパッド領域外である場合(ステップS1003でNO)、ステップS1006に進み、その入力位置が手書き文字入力部の手書き文字入力領域内であるか否かを判定する。
【0295】
入力位置が手書き文字入力領域内である場合(ステップS1006でYES)、ステップS1007に進み、手書き文字入力プログラムのメモ作成機能を利用して、入力されたストロークを認識してテキストデータを生成し、そのテキストデータをメモリに保存する。
【0296】
尚、このメモ作成機能は携帯情報端末に搭載されている機能をそのまま使用することもできる。
【0297】
次に、ステップS1008において、メモリに保存したテキストデータをネットワーク2を経由してホストPC1のTCP/IPドライバ部23に送信し、ステップS1002に戻る。
【0298】
一方、ステップS1006において、入力位置が手書き文字入力領域外である場合(ステップS1006でNO)、ステップS1009に進み、その入力位置がソフトキーボード入力部のソフトキーボード入力領域内であるか否かを判定する。
【0299】
入力位置がソフトキーボード領域内である場合(ステップS1009でYES)、ステップS1010に進み、その入力位置に対応するソフトキーボード上のキーのキーコードを生成し、そのキーコードをメモリに保存する。次に、ステップS1011において、メモリに保存したキーコードをネットワーク2を経由してホストPCのTCP/IPドライバ部23に送信する。
【0300】
一方、ステップS1009において、入力位置がソフトキーボード領域外である場合(ステップS1009でNO)、ステップS1012に進み、コマンド入力の有無を判定する。
【0301】
尚、このコマンド入力とは、携帯情報端末のGUIによって画面に表示される各種操作メニューに対する操作によって発生するコマンドである。このコマンドには、例えば、ホストPC1上で動作するアプリケーションプログラムの起動や終了、起動されているアプリケーションプログラムが管理するファイルの各種操作等がある。
【0302】
ステップS1012において、入力がコマンド入力でない場合(ステップS1012でNO)、その入力に対応する携帯情報端末の処理を実行し、ステップS1002に戻る。
【0303】
一方、入力がコマンド入力である場合(ステップS1012でYES)、ステップS1013に進み、コマンド入力プログラムによって入力されたコマンド及びパラメータをメモリに保存する。次に、ステップS1014において、メモリに保存したコマンド及びパラメータをネットワーク2を経由してホストPC1のTCP/IPドライバ部23に送信し、ステップS1002に戻る。
【0304】
次に、ホストPC1のデバイスドライバとして機能する携帯情報端末制御部24が実行する処理について、図30を用いて説明する。
【0305】
図30は本発明の実施形態6のホストPCの携帯情報端末制御部が実行する処理を示すフローチャートである。
【0306】
まず、ステップS1021において、携帯情報端末制御部24の初期化処理を行う。この初期化処理は、従来から知られているデバイスドライバの初期化処理と同等の処理と、携帯情報端末からのタッチパッドプログラム、テキスト入力プログラム、キー入力プグラム及びコマンド入力プログラムの各種プログラムが有効であるか否かの確認処理を行う。
【0307】
ステップS1022において、携帯情報端末からの入力の有無を判定する。入力がない場合(ステップS1022でNO)、入力があるまで待機する。一方、入力がある場合(ステップS1022でYES)、ステップS1023に進み、その入力がコマンド入力であるか否かを判定する。
【0308】
コマンド入力である場合(ステップS1023でYES)、ステップS1024に進み、コマンド入力処理(サブルーチン)を実行し、ステップS1022に戻る。一方、コマンド入力でない場合(ステップS1023でNO)、ステップS1025に進む。
【0309】
ステップS1025において、現在、占有中の携帯情報端末の有無を判定する。占有中の携帯情報端末がない場合(ステップS1025でNO)、ステップS1027に進む。一方、占有中の携帯情報端末がある場合(ステップS1025でYES)、ステップS1026に進み、ステップS1022での入力が、占有中の携帯情報端末からの入力であるか否かを判定する。
【0310】
尚、この判定は、入力によって計時を開始する占有タイマにより、入力の終了から状態が所定時間経過しているか否かで判定する。
【0311】
ステップS1026において、占有中の携帯情報端末からの入力でない場合(ステップS1026でNO)、ステップS1022に戻る。一方、占有中の携帯情報端末からの入力である場合(ステップS1026でYES)、ステップS1027に進む。
【0312】
ステップS1027において、携帯情報端末からのマウス入力やテキスト入力を排他的に占有するための占有タイマを再設定する。
【0313】
ステップS1028において、携帯情報端末からの入力データをパラメータとして入力デバイスプロキシ21をコールし、ステップS1022に戻る。
【0314】
次に、ステップS1024のコマンド入力処理の詳細について、図31を用いて説明する。
【0315】
図31は本発明の実施形態6のコマンド入力処理の詳細を示すフローチャートである。
【0316】
まず、ステップS1031において、携帯情報端末制御部24からコマンドとパラメータを受信する。ステップS1032において、受信したコマンドが有効であるか否かを判定する。有効なコマンドでない場合(ステップS1032でNO)、ステップS1038に進む。一方、有効なコマンドである場合(ステップS1032でYES)、ステップS1033に進む。
【0317】
ステップS1033において、受信したコマンドが端末認証コマンドであるか否かを判定する。端末認証コマンドである場合(ステップS1033でYES)、ステップS1034に進み、ホストPC1上のアプリケーションプログラムの使用を可否を認証する端末認証処理を行ない。その後、ステップS1038に進む。一方、ステップS1033において、端末認証コマンドでない場合(ステップS1033でNO)、ステップS1035に進む。
【0318】
ステップS1035において、受信したコマンドがファイル管理関連コマンドであるか否かを判定する。ファイル管理関連コマンドである場合(ステップS1035でYES)、ステップS1036に進み、ファイルのコピー、移動等のファイル管理関連コマンド処理を行い、ステップS1038に進む。一方、ファイル管理関連コマンドでない場合(ステップS1035でNO)、ステップS1037に進み、その他のコマンド処理を行なう。その後、ステップS1038に進む。
【0319】
ステップS1038において、コマンド入力処理を終了し、図30のステップS1022に戻る。このとき、コマンド入力処理の処理ステータスを返却するようにしても良い。
【0320】
次に、ステップS1028の入力デバイスプロキシが実行する処理の詳細にについて、図32を用いて説明する。
【0321】
図32は本発明の実施形態の入力デバイスプロキシが実行する処理の詳細を示すフローチャートである。
【0322】
ステップS1041において、座標情報、キーコード及びテキストデータ等の入力情報を携帯情報端末制御部24から受信する。ステップS1042において、入力情報が携帯情報端末のタッチパッド部による座標入力であるか否かを判定する。座標入力である場合(ステップS1042でYES)、ステップS1043に進み、タッチパッドデバイスドライバまたはマウスドライバ130において、座標入力処理を行う。尚、タッチパッドデバイスドライバまたはマウスドライバは既存のものを使用しても良い。
ステップS1042において、座標入力でない場合(ステップS1042でNO)、ステップS1044に進み、入力情報がテキストデータ入力であるか否かを判定する。テキストデータ入力である場合(ステップS1044でYES)、ステップS1045に進み、テキストデータ入力処理(サブルーチン)を実行する。その後、ステップS1049に進む。
【0323】
一方、ステップS1046において、テキストデータ入力でない場合(ステップS1044でNO)、ステップS1046に進み、入力情報がキーコード入力であるか否かを判定する。キーコード入力でない場合(ステップS1046でNO)、ステップS1048に進み、その他の処理を行う。その後、ステップS1049に進む。
【0324】
一方、キーコード入力である場合(ステップS1046でYES)、ステップS1047に進み、キーコード入力処理(サブルーチン)を実行する。その後、ステップS1049に進む。
【0325】
ステップS1049で、入力デバイスプロキシによる処理を終了し、図30のステップS1022に戻る。このとき、入力デバイスプロキシによる処理の処理ステータスを返却するようにしても良い。
【0326】
次に、ステップS1045のテキストデータ入力処理の詳細について、図33を用いて説明する。
【0327】
図33は本発明の実施形態6のテキストデータ入力処理の詳細を示すフローチャートである。
【0328】
まず、ステップS1051において、テキストデータを受信する。ステップS1051において、受信したテキストデータをメモリの一時待避エリア(例えば、Microsoft Windows(登録商標)におけるクリップボード等)にコピーする。
【0329】
ステップS1053において、ホストPC1上のアクティブなアプリケーションプログラム等が文字入力状態であり、文字カーソルが文字入力待機中であるか否かを判定する。文字入力待機中でない場合(ステップS1053でNO)、ステップS1055に進み、一時待避エリア内のテキストデータを削除する。
【0330】
一方、文字入力待機中である場合(ステップS1053でYES)、ステップS1054に進み、一時待避エリア内のテキストデータを文字カーソルの位置に貼り付ける。そして、ステップS1055において、一時待避エリア内のテキストデータを削除する。
【0331】
ステップS1056において、テキストデータ入力処理を終了し、図32のステップS1049に戻る。このとき、でキスとデータ入力処理の処理ステータスを返却するようにしても良い。
【0332】
次に、ステップS1047のキーコード入力処理の詳細について、図34を用いて説明する。
【0333】
図34は本発明の実施形態のキーコード入力処理の詳細を示すフローチャートである。
【0334】
まず、ステップS1061において、キーコードを受信する。ステップS1062において、受信したキーコードがカーソルキーのキーコードであるか否かを判定する。カーソルキーのキーコードである場合(ステップS1062でYES)、ステップS1063に進み、キーボードドライバ170によるそのキーコードに対応するカーソルキー入力処理を行う。その後、ステップS1067に進む。
【0335】
一方、ステップS1062において、受信したキーコードがカーソルキーのキーコードでない場合(ステップS1062でNO)、ステップS1064に進み、受信したキーコードが英数記号等のキャラクタキーのキーコードであるか否かを判定する。キャラクタキーのキーコードである場合(ステップS1064でYES)、ステップS1065に進み、キーボードドライバ170によるキャラクタキー入力処理を行う。その後、ステップS1067に進む。
【0336】
ステップS1064において、受信したキーコードがキャラクタキーのキーコードでない場合(ステップS1064でNO)、ステップS1066に進み、キーボードドライバ170によるその他のキー入力処理を行う。その後、ステップS1067に進む。
【0337】
ステップS1067において、キー入力処理を終了し、図32のステップS1049に戻る。このとき、キー入力処理の処理ステータスを返却するようにしても良い。
【0338】
尚、ホストPC1では、携帯情報端末103〜106の内、ある携帯情報端末がホストPC1に対して入力操作している場合には、他の携帯情報端末からの入力操作を禁止するために、上述の実施形態1〜5で説明したような排他制御を適用できることは言うまでもない。
【0339】
また、ネットワーク2に、リモートPC3〜6と携帯情報端末103〜106が混在して構成されても良く、その場合にも、上述の実施形態1〜5で説明したような排他制御を適用できることは言うまでもない。
【0340】
<実施形態6の効果>
実施形態6によれば、携帯情報端末により、ホストPC1に対するマウス入力やテキスト入力を実行することできる。
【0341】
また、ホストPC1においては、ある携帯情報端末からのマウス入力やテキスト入力、キー入力があった場合に、他の携帯情報端末からのマウス入力やテキスト入力、キー入力を禁止する。つまり、ある携帯情報端末からのマウス入力やテキスト入力、キー入力がある場合には、他の携帯情報端末からのマウス入力やテキスト入力、キー入力を拒否する排他制御を行うことで、他の携帯情報端末からのマウス入力やテキスト入力、キー入力を無効にすることができる。
【0342】
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0343】
尚、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
【0344】
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0345】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であっても良い。
【0346】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
【0347】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
【0348】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0349】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0350】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【0351】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ホスト端末をリモート制御可能なシステムにおいて、効率良くかつ簡単に該ホスト端末に係る入力制御を実現することができる情報処理装置及びその制御方法、プログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施形態に適用できる情報処理システムの構成を示す概念図である。
【図2】本発明の各実施形態で実現される情報処理システムの機能構成図である。
【図3】実施形態1のホストPCのマウスが制御権を得る手順を示すチャート図である。
【図4】実施形態1のリモートPCがマウスの制御権を得る手順を示すチャート図である。
【図5】実施形態1のリモートPCがホストPCとの競合の末、マウスの制御権を得る手順を示すチャート図である。
【図6】実施形態1のホストPCがリモートホストPCとの競合の末、マウスの制御権を得る手順を示すチャート図である。
【図7】実施形態2のホストPCのキー入力が制御権を得る手順を示すチャート図である。
【図8】実施形態2のリモートPCのキー入力が制御権を得る手順を示すチャート図である。
【図9】実施形態2のリモートPCがホストPCとの競合の末、キー入力の制御権を得る手順を示すチャート図である。
【図10】実施形態2のホストPCがリモートホストPCとの競合の末、キー入力の制御権を得る手順を示すチャート図である。
【図11】実施形態3のホストPCのマウス入力により、ホストPCがマウスとキー入力の制御権を得る手順を示すチャート図である。
【図12】実施形態3のリモートPCのマウス入力により、リモートPCがマウスとキー入力の制御権を得る手順を示すチャート図である。
【図13】実施形態3のリモートPCとホストPCとのマウス入力の競合の末、リモートPCがマウスとキー入力の制御権を得る手順を示すチャート図である。
【図14】実施形態3のリモートPCとホストPCとのマウス入力の競合の末、ホストPCがマウスとキー入力の制御権を得る手順を示すチャート図である。
【図15】実施形態4のホストPCのキー入力により、ホストPCがマウスとキー入力の制御権を得る手順を示すチャート図である。
【図16】実施形態4のリモートPCのキー入力により、リモートPCがマウスとキー入力の制御権を得る手順を示すチャート図である。
【図17】実施形態4のリモートPCとホストPCとのキー入力の競合の末、リモートPCがマウスとキー入力の制御権を得る手順を示すチャート図である。
【図18】実施形態4のリモートPCとホストPCとのキー入力の競合の末、ホストPCがマウスとキー入力の制御権を得る手順を示すチャート図である。
【図19】実施形態5のリモートPCのキー入力とホストPCのマウス入力との競合の末、リモートPCがマウスとキー入力の制御権を得る手順を示すチャート図である。
【図20】実施形態5のホストPCのマウス入力とリモートPCのキー入力との競合の末、ホストPCがマウスとキー入力の制御権を得る手順を示すチャート図である。
【図21】実施形態5のリモートPCのマウス入力とホストPCのキー入力との競合の末、リモートPCがマウスとキー入力の制御権を得る手順を示すチャート図である。
【図22】実施形態5のホストPCのキー入力とリモートPCのマウス入力との競合の末、ホストPCがマウスとキー入力の制御権を得る手順を示すチャート図である。
【図23】本発明の各実施形態に適用できる情報処理システムの構成を示す概念図である。
【図24】本発明の各実施形態で実現される情報処理システムの機能構成図である。
【図25】本発明を適用した携帯情報端末の構成図である。
【図26】本発明を適用した携帯情報端末の構成図である。
【図27】本発明を適用した携帯情報端末の構成図である。
【図28】本発明を適用した携帯情報端末の構成図である。
【図29】本発明の実施形態6の携帯情報端末が実行する処理を示すフローチャートである。
【図30】本発明の実施形態6のホストPCの携帯情報端末制御部が実行する処理を示すフローチャートである。
【図31】本発明の実施形態6のコマンド入力処理の詳細を示すフローチャートである。
【図32】本発明の実施形態の入力デバイスプロキシが実行する処理の詳細を示すフローチャートである。
【図33】本発明の実施形態6のテキストデータ入力処理の詳細を示すフローチャートである。
【図34】本発明の実施形態のキーコード入力処理の詳細を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ホストPC
2 ネットワーク
3〜6  リモートPC
11 マウス用アプリケーション群
12 キーボード用アプリケーション群
130 マウスドライバ本体
13 API
14 マウス排他制御部
15 ハードウエア制御部
16 マウス
170 キーボードドライバ本体
17 API
18 キーボード排他制御部
19 ハードウエア制御部
20 キーボード
21 入力デバイスプロキシ
22 TCP/IPドライバ
23 排他管理部
24 携帯情報端末制御部
25 コマンド用アプリケーション

Claims (26)

  1. 入力部を有する外部端末とネットワークを介して接続され、該外部端末の入力部からの入力を受付可能とし、かつ自身に入力部を有する情報処理装置であって、
    前記外部端末の入力部からの入力と、当該情報処理装置の入力部からの入力を監視する監視手段と、
    前記監視手段による監視の結果、ある入力部による入力が発生した場合、その入力が終了するまで、他の入力部からの入力を禁止する排他制御を行う排他管理手段と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記監視手段は、当該情報処理装置の入力部からの入力を該入力部を制御するドライバを介して監視し、前記外部端末の入力部からの入力を前記ドライバを介さずに監視する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記ドライバは、マウスドライバ及びキーボードドライバの少なくとも一方を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記外部端末及び当該情報処理装置の入力部はそれぞれ、座標情報を入力可能な入力装置及びキー情報を入力可能な入力装置の少なくとも一方を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記ネットワークは、有線/無線ネットワークのどちらかである
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 前記排他管理手段は、前記監視手段による監視の結果、当該情報処理装置の1つの入力部による入力が発生した場合、その入力が終了するまでの間は、該入力部以外の当該情報処理装置の入力部からの入力は許可し、前記外部端末の入力部からの入力を禁止する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 前記排他管理手段は、前記監視手段による監視の結果、前記外部端末の1つの入力部による入力が発生した場合、その入力が終了するまでの間は、該入力部以外の該端末の入力部からの入力は許可し、当該情報処理装置からの入力部からの入力を禁止する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  8. 前記外部端末及び当該情報処理装置の入力部はそれぞれ、キーボードであり、
    前記排他管理手段は、前記監視手段による監視の結果、前記外部端末及び当該情報処理装置の一方のキーボードのキー入力が発生した場合、そのキー入力が終了するまで、もう一方のキーボードからの入力を禁止する排他制御を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  9. 前記外部端末及び当該情報処理装置の入力部はそれぞれ、マウスであり、
    前記排他管理手段は、前記監視手段による監視の結果、前記外部端末及び当該情報処理装置の一方のマウスのマウス入力が発生した場合、そのマウス入力が終了するまで、もう一方のマウスからの入力を禁止する排他制御を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  10. 入力部を有する外部端末とネットワークを介して接続され、該外部端末の入力部からの入力を受付可能とし、かつ自身に入力部を有する情報処理装置の制御方法であって、
    前記外部端末の入力部からの入力と、当該情報処理装置の入力部からの入力を監視する監視工程と、
    前記監視工程による監視の結果、ある入力部による入力が発生した場合、その入力が終了するまで、他の入力部からの入力を禁止する排他制御を行う排他管理工程と
    を備えることを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  11. 前記監視工程は、当該情報処理装置の入力部からの入力を該入力部を制御するドライバを介して監視し、前記外部端末の入力部からの入力を前記ドライバを介さずに監視する
    ことを特徴とする請求項10に記載の情報処理装置の制御方法。
  12. 前記ドライバは、マウスドライバ及びキーボードドライバの少なくとも一方を含む
    ことを特徴とする請求項10に記載の情報処理装置の制御方法。
  13. 前記外部端末及び当該情報処理装置の入力部はそれぞれ、座標情報を入力可能な入力装置及びキー情報を入力可能な入力装置の少なくとも一方を含む
    ことを特徴とする請求項10に記載の情報処理装置の制御方法。
  14. 前記ネットワークは、有線/無線ネットワークのどちらかである
    ことを特徴とする請求項10に記載の情報処理装置の制御方法。
  15. 前記排他管理工程は、前記監視工程による監視の結果、当該情報処理装置の1つの入力部による入力が発生した場合、その入力が終了するまでの間は、該入力部以外の当該情報処理装置の入力部からの入力は許可し、前記外部端末の入力部からの入力を禁止する
    ことを特徴とする請求項10に記載の情報処理装置の制御方法。
  16. 前記排他管理工程は、前記監視工程による監視の結果、前記外部端末の1つの入力部による入力が発生した場合、その入力が終了するまでの間は、該入力部以外の該端末の入力部からの入力は許可し、当該情報処理装置からの入力部からの入力を禁止する
    ことを特徴とする請求項10に記載の情報処理装置の制御方法。
  17. 前記外部端末及び当該情報処理装置の入力部はそれぞれ、キーボードであり、
    前記排他管理工程は、前記監視工程による監視の結果、前記外部端末及び当該情報処理装置の一方のキーボードのキー入力が発生した場合、そのキー入力が終了するまで、もう一方のキーボードからの入力を禁止する排他制御を行う
    ことを特徴とする請求項10に記載の情報処理装置の制御方法。
  18. 前記外部端末及び当該情報処理装置の入力部はそれぞれ、マウスであり、
    前記排他管理工程は、前記監視工程による監視の結果、前記外部端末及び当該情報処理装置の一方のマウスのマウス入力が発生した場合、そのマウス入力が終了するまで、もう一方のマウスからの入力を禁止する排他制御を行う
    ことを特徴とする請求項10に記載の情報処理装置の制御方法。
  19. 入力部を有する外部端末とネットワークを介して接続され、該外部端末の入力部からの入力を受付可能とし、かつ自身に入力部を有する情報処理をコンピュータに機能させるためのプログラムであって、
    前記外部端末の入力部からの入力と、当該情報処理装置の入力部からの入力を監視する監視工程のプログラムコードと、
    前記監視工程による監視の結果、ある入力部による入力が発生した場合、その入力が終了するまで、他の入力部からの入力を禁止する排他制御を行う排他管理工程のプログラムコードと
    を備えることを特徴とするプログラム。
  20. ホスト端末とネットワークを介して接続され、表示画面上にデジタイザ機能を有する情報処理装置であって、
    前記表示画面上のデジタイザ領域を複数の領域に分割し、各分割領域を異なる入力形態の入力領域として機能させる制御手段と、
    前記入力領域で入力された入力情報を前記ホスト端末に対する入力情報として、前記ホスト端末へ送信する送信手段と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  21. 前記入力領域は、タッチパッド部、手書き文字入力部、テキスト入力部及びソフトキーボード入力部のいずれかの入力領域である
    ことを特徴とする請求項20に記載の情報処理装置。
  22. 前記入力領域がタッチパッド部である場合、前記タッチパッド部で入力された座標情報を、前記ホスト端末の座標情報に変換する変換手段と
    を更に備えることを特徴とする請求項21に記載の情報処理装置。
  23. 前記入力領域が手書き文字入力部である場合、前記手書き文字部で入力されたストロークを文字認識して、文字コードに変換する変換手段と
    を更に備えることを特徴とする請求項21に記載の情報処理装置。
  24. 前記ホスト端末は、前記ネットワークを介して複数の情報処理装置と接続し、
    前記複数の情報処理装置それぞれからの入力情報と、前記ホスト端末の入力部からの入力情報を監視する監視手段と、
    前記監視手段による監視の結果、ある情報処理装置による入力情報を入力した場合、その入力が終了するまで、他の情報処理装置からの入力情報の入力を禁止する排他制御を行う排他管理手段と
    を備えることを特徴とする請求項20に記載の情報処理装置。
  25. ホスト端末とネットワークを介して接続され、表示画面上にデジタイザ機能を有する情報処理装置の制御方法であって、
    前記表示画面上のデジタイザ領域を複数の領域に分割し、各分割領域を異なる入力形態の入力領域として機能させる制御工程と、
    前記入力領域で入力された入力情報を前記ホスト端末に対する入力情報として、前記ホスト端末へ送信する送信工程と
    を備えることを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  26. ホスト端末とネットワークを介して接続され、表示画面上にデジタイザ機能を有する情報処理装置の制御を実現するプログラムであって、前記表示画面上のデジタイザ領域を複数の領域に分割し、各分割領域を異なる入力形態の入力領域として機能させる制御工程のプログラムコードと、
    前記入力領域で入力された入力情報を前記ホスト端末に対する入力情報として、前記ホスト端末へ送信する送信工程のプログラムコードと
    を備えることを特徴とするプログラム。
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