JP2004005351A - 自動車販売支援装置、自動車販売支援プログラム、該プログラムを記録した記録媒体、及び自動車販売支援方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】オンラインで自動車の仕様を選定すると共に、その仕様選定された個別仕様車に関する情報を提示するシステムにおいて、商品指定コードの管理を容易にする。
【解決手段】ユーザ端末2の操作に応じて複数の選択肢の組み合わせからなる個別仕様車を設定する仕様選定手段と、設定した個別仕様車と同じ選択肢の組み合わせからなる商品に商品指定コードが設定されていないときには、その個別仕様車に対して商品指定コードを設定するコード設定手段とを備える。商品指定コードは、少なくとも見積依頼又は商談申込のときに設定する。
【選択図】 図1
【解決手段】ユーザ端末2の操作に応じて複数の選択肢の組み合わせからなる個別仕様車を設定する仕様選定手段と、設定した個別仕様車と同じ選択肢の組み合わせからなる商品に商品指定コードが設定されていないときには、その個別仕様車に対して商品指定コードを設定するコード設定手段とを備える。商品指定コードは、少なくとも見積依頼又は商談申込のときに設定する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オンラインで自動車の仕様を選定すると共に、その仕様選定された個別仕様車に関する情報を提示するように構成された自動車販売支援装置等に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、販売対象である商品のカタログ情報をマルチメディア情報の形態でデータベースに蓄積しておき、計算機システム上で特定化した商品に関する情報を上記データベースから読み出して、外部出力、見積、納期問い合わせ、受注処理等を行えるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、自動車販売の分野においては、例えばインターネットに接続された顧客端末のユーザ(顧客)が所定の選択肢に従って好みの仕様を選定するとともに、この選定した仕様の自動車に関する見積の請求や商談の申し込みをオンラインで行えるようにした、BTO(Build to Order)と呼ばれるシステムがある(例えば「ウエブチューンファクトリー」http://www.w−tune.comを参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−274326号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記後者のBTOシステムでは、ユーザは、種々の選択肢の中から好みの選択肢を選択することによって、自動車の仕様を自由に選定することができる点が特徴の1つである。
【0006】
一方で、ユーザにより仕様選定された自動車(個別仕様車)を発注するときには、その個別仕様車の仕様を特定する商品指定コードが必要になる。これは、その個別仕様車の生産管理及び物流管理等は、上記商品指定コードに基づいて、又はこの商品指定コードに対応する管理コードに基づいて行われるからである。
【0007】
このため、個別仕様車を発注する際に、その個別仕様車について商品指定コードが設定されていないと、発注から生産及び物流までの各工程がスムースに行われず、その結果、納期が遅れてしまうことになる。
【0008】
こうした納期の遅れを防止するために、上記BTOシステムでは、選定可能な選択肢の全ての組み合わせ(個別仕様候補)を設定し、この全ての個別仕様候補に対して、予め商品指定コードを設定することにしている。
【0009】
また、同じく各工程をスムースにして納期の遅れを防止する観点から、設定した各商品指定コードには、各個別仕様候補に付帯する付帯情報を関連付けるようにしている。具体的には、自動車の取得の際には税金(自動車取得税や自動車税等)が課されるため、こうした税金の額を各個別仕様候補毎に予め計算し、これを各商品指定コードに関連付けている。また、自動車には、販売会社において取り付けられる各種の販社オプションが設定されるが、各販社オプションは、自動車の仕様によっては取り付け可能な場合と取り付け不可能な場合とがあることから、商品指定コードに、各販社オプションの取り付け可不可の情報(販社オプション情報)を予め関連付けている。
【0010】
ところが、全ての個別仕様候補に対して商品指定コードを予め設定するだけでも煩雑な上に、その設定した商品指定コード毎にさらに上記付帯情報を関連付けなければならないため、商品指定コードを設定する作業は極めて煩雑な作業となってしまう。
【0011】
また、個別仕様候補の中には、ユーザによって設定されない個別仕様候補も存在し、設定した商品指定コードが結局無駄になることもある。
【0012】
さらに、新たな自動車(車種)を販売対象とするときには、その車種に係る全ての個別仕様候補に対して商品指定コードを新たに設定しなければならず、さらに、例えば選択肢の追加や削除があった場合にも、商品指定コードを見直さなければならない。このように、予め商品指定コードを設定することが、その商品指定コードの管理の煩雑さを招いてしまうという問題がある。
【0013】
加えて、商品指定コードは、所定の桁数の英数字の組み合わせで表されるが、商品指定コードの設定には、例えば上から4桁の英数字の組み合わせによって、自動車のエンジン及びトランスミッション等の組み合わせ(自動車のモデル)を特定する、といったような一定の採番ルールが設けられている。このため、商品指定コードの総数は、その桁数と採番ルールとによって所定数に制限されてしまう。このため、商品指定コードを予め設定した場合は、商品指定コードの総数によって個別仕様候補の数が制限されてしまうが、これは、上述したように、ユーザによって設定されることのない個別仕様候補が存在することを考えれば合理的ではない。
【0014】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、オンラインで自動車の仕様を選定すると共に、その仕様選定された個別仕様車に関する情報を提示するシステムにおいて、商品指定コードの管理を容易にすることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、第1の発明は、双方向通信可能な通信回線を介して接続されたユーザ端末からの自動車の仕様選定要求を受け付けて、その仕様選定された個別仕様車に関する情報を上記ユーザ端末に提示するように構成された自動車販売支援装置に係る。
【0016】
そして、第1の発明に係る自動車販売支援装置は、上記ユーザ端末の操作に応じて、上記自動車の仕様として予め設定された選択肢の中から選択された複数の選択肢の組み合わせからなる個別仕様車を設定する仕様選定手段と、上記自動車の発注の際に該自動車に係る選択肢の組み合わせを特定するために用いられる商品指定コードを設定するコード設定手段とを備えるようにし、上記コード設定手段を、上記仕様選定手段によって設定した上記個別仕様車と同じ選択肢の組み合わせからなる自動車に商品指定コードが設定されているときには、上記設定した個別仕様車に対する商品指定コードを設定しない一方、上記個別仕様車と同じ選択肢の組み合わせからなる自動車に商品指定コードが設定されていないときには、上記設定した個別仕様車に対して商品指定コードを設定するように構成する。
【0017】
この構成により、仕様選定手段によって、予め設定された選択肢の中から、ユーザによって選定された複数の選択肢の組み合わせからなる個別仕様車が設定される。
【0018】
こうして設定された個別仕様車と同じ仕様の組み合わせからなる自動車に商品指定コードが設定されているときには、その個別仕様車に商品指定コードは設定されないが、上記設定された個別仕様車と同じ仕様の組み合わせからなる自動車に商品指定コードが設定されていないときには、コード設定手段によって、上記個別仕様車に商品指定コードが設定される。
【0019】
従って、上記構成によると、ユーザによって選択肢の新たな組み合わせが設定される毎に、その選択肢の組み合わせからなる個別仕様車に商品指定コードが設定されることになる。このため、全ての選択肢の組み合わせ(個別仕様候補)に対して、予め商品指定コードを設定しておく必要がない。また、選択肢の追加・削除等の変更が生じた場合であっても、商品指定コードの全てを見直し等する必要がない。その結果、商品指定コードの管理が大幅に簡略化する。
【0020】
さらに、上述したように、ユーザによって設定されない個別仕様候補も存在することから、個別仕様候補毎に商品指定コードを予め設定する場合とは異なり、商品指定コードの総数を超えて個別仕様候補を設定することも可能となる。
【0021】
ユーザ端末の操作に応じて、仕様選定手段によって設定した個別仕様車の、見積請求及び商談申込の内の少なくとも一方を受け付ける販売支援手段をさらに備えるようにし、コード設定手段を、仕様選定手段によって個別仕様車を設定した時には、上記個別仕様車に対する商品指定コードの設定を行わず、上記販売支援手段により見積請求の受け付け又は商談申し込みの受け付けを行う時に、上記個別仕様車に対する商品指定コードを設定するように構成してもよい。
【0022】
つまり、見積請求の受け付け及び商談申し込みの受け付けはそれぞれ、少なくとも個別仕様車の発注前に行われる。このため、販売支援手段によって、見積請求の受け付け又は商談申し込みの受け付けを行う時に、コード設定手段によって個別仕様車に商品指定コードを設定することにより、この個別仕様車を発注する際には、必ず商品指定コードが設定されていることになる。その結果、上記個別仕様車の発注、生産及び物流(納品)までの各工程がスムースに行われ、これにより、納期の遅れ等を防止することが可能になる。
【0023】
また、見積請求及び商談申込が行われる場合は、その見積請求や商談申込に係る個別仕様車が発注される可能性は高くなる。つまり、個別仕様車に設定された商品指定コードが利用される可能性が高くなる。このため、仕様選定手段によって個別仕様車の設定をした時には、商品指定コードを行わずに、見積請求の受け付け又は商談申し込みの受け付けを行う時に商品指定コードを設定することで、無駄なコードを設定することが抑制される。これにより、商品指定コードの数が必要最小限になり、その管理を大幅に容易化することができる。
【0024】
また、ユーザ端末の操作に応じて、仕様選定手段によって設定した個別仕様車に係る選択肢の組み合わせを記憶する記憶手段をさらに備えるようにして、コード設定手段を、記憶手段によって個別仕様車に係る選択肢の組み合わせを記憶する時には、上記個別仕様車に対する商品指定コードの設定を行わないように構成してもよい。
【0025】
記憶手段によって選択肢の組み合わせが記憶された個別仕様車が全て発注されるとは限らず、記憶手段によって記憶された個別仕様車が発注される確率は比較的低い。このため、記憶手段によって個別仕様車に係る選択肢の組み合わせを記憶する時には、個別仕様車に対する商品指定コードの設定を行わないことで、無駄なコードを設定することがなくなり、商品指定コードの管理を大幅に容易化することができる。
【0026】
上記の各手段(仕様選定手段、販売支援手段及び記憶手段)は、選択肢の組み合わせからなる自動車に商品指定コードが設定される前は、その選択肢の組み合わせデータによって上記自動車を特定する一方、該自動車に商品指定コードが設定された後は、その商品指定コードによって上記自動車を特定するように構成すればよい。
【0027】
ここで、上記自動車の価格が、その個別仕様車全体として設定される場合においては、上述したように、選択肢の全ての組み合わせに対して予め商品指定コードを設定しないときには、上記個別仕様車の価格も予め設定することができない。
【0028】
そこで、自動車の価格として、各選択肢毎の単価を予め設定しておき、自動車販売支援装置は、ユーザ端末の操作に応じて、仕様選定手段によって設定した個別仕様車の価格を上記ユーザ端末に提供する価格提供手段をさらに備えるようにする。そして、この価格提供手段を、上記各選択肢毎に設定された単価に基づいて、選択肢の組み合わせからなる上記個別仕様車の価格を算出して、これを提供するように構成するのがよい。
【0029】
このように、各選択肢毎に設定された単価を設定しておくことで、ユーザによって選択肢の新たな組み合わせが設定されても、その組み合わせに係る各選択肢の単価を合計することで、個別仕様車の価格が設定される。尚、個別仕様車の価格としては、メーカ小売希望価格及び実際に販売する際の見積価格のいずれであってもよい。
【0030】
さらに、商品指定コードは、個別仕様車の生産管理及び物流管理の少なくとも一方において、上記個別仕様車を特定するためのコードとして利用されるものとしてもよい。
【0031】
こうすることで、個別仕様車の発注から生産及び物流までを、上記商品指定コードによってスムースに行うことが可能になる。
【0032】
また、これとは異なり、個別仕様車の生産管理及び物流管理の少なくとも一方を、商品指定コードに対応する管理コードに基づいて行うようにし、コード設定手段によって新たな商品指定コードを設定したときに、該設定された商品指定コードに対応する管理コードの設定を行う管理コード設定手段を備えるようにしてもよい。
【0033】
こうすることで、個別仕様車の発注と、生産又は物流管理とは、別のコードに基づいて行われるが、コード設定手段によって商品指定コードが新たに設定されたときには、管理コード設定手段によって、その設定された商品指定コードに対応する管理コードが設定される。こうして、個別仕様車の発注から生産及び物流までを、商品指定コード及び管理コードに基づいてスムースに行うことが可能になる。
【0034】
ユーザ端末の操作に応じて、仕様選定手段によって設定した個別仕様車の、見積請求及び商談申込の内の少なくとも一方を受け付ける販売支援手段と、上記個別仕様車の発注に伴う処理を行う発注手段とをさらに備えるようにし、コード設定手段を、上記仕様選定手段により個別仕様車を設定した時、又は上記販売支援手段により見積請求の受け付け若しくは商談申し込みの受け付けを行う時に、上記個別仕様車に対する商品指定コードを設定すると共に、上記発注手段により上記個別仕様車の発注に伴う処理を行う時に、上記該個別仕様車に設定した商品指定コードを、所定のデータベースに登録するように構成してもよい。
【0035】
上述したように、見積請求及び商談申込が行われる場合は、その見積請求や商談申込に係る個別仕様車が発注されて個別仕様車に設定された商品指定コードが利用される可能性が高くなる。しかしながら、例えばユーザとの商談は行われたものの契約には至らなかった場合(発注されなかった場合)等もあることから、その設定した商品指定コードが必ず利用されるとは限らない。一方で、少なくとも個別仕様車の発注前に商品指定コードを設定しなければ、その後の各工程に支障が生じ、納期の遅れ等を招く虞がある。
【0036】
そこで、コード設定手段が、仕様選定手段により個別仕様車を設定した時、又は上記販売支援手段により見積請求の受け付け若しくは商談申し込みの受け付けを行う時に、上記個別仕様車に対する商品指定コードを設定する。このことにより、納期の遅れ等が防止される。このときも設定した商品指定コードは、一時的に記憶するようにしてもよい(商品指定コードの仮設定)。
【0037】
一方で、発注手段により上記個別仕様車の発注に伴う処理を行う時に、上記該個別仕様車に設定した商品指定コードを、所定のデータベースに登録する(商品指定コードの本登録)。このことにより、データベースに登録される商品指定コードの数が必要最小限になると共に、データベース資源が節約される。尚、所定のデータベースは、設定した商品指定コードを管理するために設けたデータベースとすればよい。
【0038】
また、上記コード設定手段を、上記仕様選定手段により個別仕様車を設定した時、又は上記販売支援手段により見積請求の受け付け若しくは商談申し込みの受け付けを行う時に、上記個別仕様車に対する商品指定コードを設定すると共に、上記発注手段により上記個別仕様車の発注に伴う処理を行う時に、該個別仕様車に設定した商品指定コードに、上記個別仕様車に付帯させる付帯情報を関連付けるように構成してもよい。
【0039】
ここで、付帯情報とは、上述したように、個別仕様車(自動車)の取得に伴い課される税金の額や、販社オプションの取り付け可不可の情報等である。
【0040】
この構成によると、コード設定手段は、少なくとも個別仕様車の発注前に、その個別仕様車に対する商品指定コードを設定する(仮設定する)。このことにより、納期の遅れ等が防止される。
【0041】
そして、発注手段により上記個別仕様車の発注に伴う処理を行う時には、上記該個別仕様車に設定した商品指定コードに、上記個別仕様車に付帯させる付帯情報を関連付ける(商品指定コードの本登録)。これにより、商品指定コードと、その商品指定コードに係る個別仕様車に付帯する情報とが関連付けされ、その後の各工程の遂行がスムースになる。
【0042】
ところで、例えば販売会社におけるユーザとの商談中に、その商談の対象である個別仕様車(ユーザによるユーザ端末の操作に応じて仕様選定手段が設定した個別仕様車であって、商品指定コードが設定された個別仕様車)に係る選択肢の組み合わせを変更することは多々ある。結果として、その変更した選択肢の組み合わせからなる新たな個別仕様車(商品指定コードが設定された個別仕様車とは選択肢の組み合わせが異なる個別仕様車)が発注される場合がある。
【0043】
この場合に、その新たな個別仕様車に商品指定コードが設定されていないときには商品指定コードを設定しなければならないが、コード設定手段が商品指定コードを設定するために、上記ユーザがユーザ端末を操作することによってその新たな個別仕様車を設定しなければならないとすれば、それは、ユーザにとっては極めて煩雑なことになる。
【0044】
そこで、顧客との商談を行う販売会社に設置された販売会社端末を通信回線を介して接続して、コード設定手段を、上記販売会社端末からの要求に応じて、商品指定コードが設定された個別仕様車に係る選択肢の組み合わせを変更して、その変更後の選択肢の組み合わせからなる新たな個別仕様車を設定すると共に、上記新たな個別仕様車と同じ選択肢の組み合わせからなる自動車に商品指定コードが設定されていないときには、上記新たな個別仕様車に対して新たな商品指定コードを設定するように構成してもよい。
【0045】
こうすることで、販売会社におけるユーザとの商談中に、その商談の対象である個別仕様車に係る選択肢の組み合わせを変更するときには、例えばその販売会社が担当者がその販売会社に設置された販売会社端末を操作して、自動車販売支援装置に対して、選択肢の組み合わせの変更を要求する。このことによって、コード設定手段は、商品指定コードが設定された個別仕様車に係る選択肢の組み合わせを変更して、その変更後の選択肢の組み合わせからなる新たな個別仕様車を設定する。これにより、ユーザは、個別仕様車に係る選択肢の組み合わせを変更させるべくユーザ端末の操作を行う必要がなくなる。
【0046】
そして、上記コード設定手段は、上記新たな個別仕様車と同じ選択肢の組み合わせからなる自動車に商品指定コードが設定されていないときには、その新たな個別仕様車に対して商品指定コードを設定する。尚、新たな個別仕様車と同じ選択肢の組み合わせからなる自動車に商品指定コードが設定されているときには、商品指定コードの設定を行わない。こうすることで、その新たな個別仕様車の発注の際には商品指定コードが設定されているため、納期の遅れ等を防止することが可能になる。
【0047】
上記コード設定手段は、予め設定されたルールに基づいて個別仕様車に商品指定コードを設定するように構成するのがよい。
【0048】
また、コード設定手段は、予め設定されたルールに基づいて商品指定コードに付帯情報を関連付けるように構成するのがよい。
【0049】
全ての個別仕様候補に対して商品指定コードを予め設定する場合には、ユーザに対する自動車の販売支援サービスを開始する前に、選択肢の全ての組み合わせを設定した上で、その一つ一つに商品指定コードを設定し、さらに、設定した各商品指定コードに付帯情報を関連付ける必要がある。
【0050】
一方、ユーザにより新たな個別仕様車が設定される毎に商品指定コードを設定する場合は、ユーザに対する自動車の販売支援サービスを開始する前には、商品指定コードの設定のためのルール、又は付帯情報の関連付けのためのルールを設定するだけでよい。このため、サービス開始時の作業を大幅に簡略化することが可能になる。
【0051】
また、商品指定コードの設定及び付帯情報の関連付けを、全ての個別仕様候補に対して行う場合は、その過程において誤りが発生する虞がある。特に個別仕様候補の数が増えるほど、誤りが発生する可能性は高くなる。しかしながら、本発明ではルールを設定するだけであり、そのルールに基づいて商品指定コードの設定及び付帯情報の関連付けが行われるため、商品指定コードの設定及び付帯情報の関連付けの正確性が高まる。
【0052】
第2の発明は、上記自動車販売支援装置を制御するための自動車販売支援プログラムに係り、該自動車販売支援プログラムは、上記自動車販売支援装置に、上記ユーザ端末の操作に応じて、上記自動車の仕様として予め設定された選択肢の中から選択された複数の選択肢の組み合わせからなる個別仕様車を設定する仕様選定処理と、上記仕様選定処理によって設定した上記個別仕様車と同じ選択肢の組み合わせからなる自動車に、その発注の際に該自動車に係る選択肢の組み合わせを特定するために用いられる商品指定コードが設定されているときには、上記設定した個別仕様車に対する商品指定コードを設定しない一方、上記設定した個別仕様車と同じ選択肢の組み合わせからなる自動車に商品指定コードが設定されていないときには、上記設定した個別仕様車に対して商品指定コードを設定するコード設定処理とを実行させるものとする。
【0053】
第2の発明によると、上記第1の発明と同様の作用効果が得られる。
【0054】
ここで、自動車販売支援装置に、ユーザ端末の操作に応じて、仕様選定処理によって設定した個別仕様車の、見積請求及び商談申込の内の少なくとも一方を受け付ける販売支援処理をさらに実行させ、コード設定処理は、上記仕様選定処理によって個別仕様車を設定した時には、上記個別仕様車に対する商品指定コードの設定を行わず、上記販売支援処理によって見積請求の受け付け又は商談申し込みの受け付けを行う時に、上記個別仕様車に対する商品指定コードを設定する処理としてもよい。
【0055】
また、各処理では、選択肢の組み合わせからなる自動車に商品指定コードが設定される前は、その選択肢の組み合わせデータによって上記自動車を特定する一方、該自動車に商品指定コードが設定された後は、該商品指定コードによって上記自動車を特定するのがよい。
【0056】
さらに、自動車の価格として、各選択肢毎の単価を予め設定して、自動車販売支援装置に、ユーザ端末の操作に応じて、仕様選定処理によって設定した選択肢の組み合わせからなる個別仕様車の価格を、上記各選択肢毎に設定された単価に基づいて算出して、これを上記ユーザ端末に提供する価格提供処理をさらに実行させるようにしてもよい。
【0057】
加えて、自動車販売支援装置に、ユーザ端末の操作に応じて、仕様選定処理によって設定した個別仕様車の、見積請求及び商談申込の内の少なくとも一方を受け付ける販売支援処理と、上記個別仕様車の発注に伴う処理である発注処理とをさらに実行させ、コード設定処理は、上記仕様選定処理により個別仕様車を設定した時、又は上記販売支援処理により見積請求の受け付け若しくは商談申し込みの受け付けを行う時に、上記個別仕様車に対する商品指定コードを設定すると共に、上記発注処理が実行される時に、該個別仕様車に設定した商品指定コードを、所定のデータベースに登録する処理としてもよい。
【0058】
またこれとは異なり、コード設定処理は、上記仕様選定処理により個別仕様車を設定した時、又は上記販売支援処理により見積請求の受け付け若しくは商談申し込みの受け付けを行う時に、上記個別仕様車に対する商品指定コードを設定すると共に、上記発注処理が実行される時に、該個別仕様車に設定した商品指定コードに、上記個別仕様車に付帯する付帯情報を関連付ける処理としてもよい。
【0059】
自動車販売支援装置に、顧客との商談を行う販売会社に設置された販売会社端末が通信回線を介して接続されているときには、コード設定処理は、上記販売会社端末からの要求に応じて、商品指定コードが設定された個別仕様車に係る選択肢の組み合わせを変更して、その変更後の選択肢の組み合わせからなる新たな個別仕様車を設定すると共に、上記新たな個別仕様車と同じ選択肢の組み合わせからなる自動車に商品指定コードが設定されていないときには、上記新たな個別仕様車に対して新たな商品指定コードを設定する処理としてもよい。
【0060】
第3の発明は、上記自動車販売支援装置を制御するための自動車販売支援プログラムを記録した記録媒体に係り、上記自動車販売支援プログラムは、上記自動車販売支援装置に、ユーザ端末の操作に応じて、自動車の仕様として予め設定された選択肢の中から選択された複数の選択肢の組み合わせからなる個別仕様車を設定する仕様選定処理と、上記仕様選定処理によって設定した上記個別仕様車と同じ選択肢の組み合わせからなる自動車に、その発注の際に該自動車に係る選択肢の組み合わせを特定するために用いられる商品指定コードが設定されているときには、上記設定した個別仕様車に対する商品指定コードを設定しない一方、上記設定した個別仕様車と同じ選択肢の組み合わせからなる自動車に商品指定コードが設定されていないときには、上記設定した個別仕様車に対して商品指定コードを設定するコード設定処理とを実行させるものであるものとする。
【0061】
第4の発明は、双方向通信可能に接続された自動車販売支援装置とユーザ端末とを用いて、上記ユーザ端末からの自動車の仕様選定要求に応じて、上記自動車販売支援装置が、上記仕様選定された個別仕様車に関する情報を上記ユーザ端末に提示するための自動車販売支援方法に係る。
【0062】
そして、第4の発明に係る自動車販売支援方法では、自動車販売支援装置が、上記ユーザ端末の操作に応じて、自動車の仕様として予め設定された選択肢の中から選択された複数の選択肢の組み合わせからなる個別仕様車を設定する仕様選定ステップと、上記自動車販売支援装置が、上記仕様選定ステップにおいて設定した上記個別仕様車と同じ選択肢の組み合わせからなる自動車に、その発注の際に該自動車の仕様を特定するために用いられる商品指定コードが設定されているときには、上記設定した個別仕様車に対する商品指定コードを設定しない一方、上記個別仕様車と同じ選択肢の組み合わせからなる自動車に商品指定コードが設定されていないときには、上記設定した個別仕様車に対して商品指定コードを設定するコード設定ステップとを含む。
【0063】
これら第3,4の発明によると、上記第1の発明と同様の作用効果が得られる。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明における自動車販売支援装置、自動車販売支援プログラム、該プログラムを記録した記録媒体、及び自動車販売支援方法によれば、ユーザによって選択肢の新たな組み合わせが設定される毎に、その選択肢の組み合わせからなる個別仕様車に対して商品指定コードが設定されることになるため、予め選択肢の全ての組み合わせに対して商品指定コードを設定する必要がなく、その結果、商品指定コードの管理を大幅に簡略化することができる。
【0065】
また、個別仕様車の発注前に行われる、見積依頼の受け付け又は商談申込の受け付けを行うときに、個別仕様車に対し商品指定コードを設定することにより、個別仕様車の発注、生産及び物流までの各工程をスムースに行うことができ、これにより、納期の遅れ等を防止することができる。
【0066】
さらに、少なくとも個別仕様車の発注前に、その個別仕様車に対する商品指定コードを仮設定する一方、個別仕様車の発注に伴う処理が行うときに、その商品指定コードを本登録することにより、納期の遅れを防止すると共に、データベース資源を節約することができる。
【0067】
【発明の実施の形態】
<実施形態1>
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。この実施形態1のシステムは、所定の仕様・装備を備える標準仕様車(ベース仕様車)を基本として、予め設定した複数の項目についてユーザ(以下、顧客とも称する)自身によって所望の仕様選定がなされるようにした自動車の見積・発注システムSであり、以下、このようにして仕様の選定された車両を個別仕様車というものとする。
【0068】
(ハードウエアの全体構成)
図1は、個別仕様車見積・発注システムSの全体構成を示す概念図である。
【0069】
同図において、1は、個別仕様車見積・発注システムSによって仕様選定及び発注が行われた個別仕様車を生産する自動車メーカのためのサーバコンピュータであり、主に、後述するユーザ端末2又は販売代理店端末4に対するアプリケーション・サーバとして機能する。このサーバコンピュータは、当該自動車メーカに存在する場合も、或いは当該自動車メーカのためにその外部において他の運用者によって運営される場合も想定される(以下、本実施形態では、車両メーカ側サーバと称する)。
【0070】
車両メーカ側サーバ1は、その動作中に必要に応じて、一般的な手法により、価格データベース(DB)11と、購入支援情報DB12と、顧客DB13とにアクセスすることができる。
【0071】
価格DB11には、自動車メーカが希望する小売価格(以下、メーカ希望小売価格)が格納されている。ここで、メーカ希望小売価格は、本システムSにおいて選択可能な選択肢毎に設定されている選択肢単価である。これと共に、上記価格DB11には、個別仕様車を当該販売代理店が販売する場合に各ユーザに対して提示する見積価格として、各販売代理店毎に設定された上記選択肢毎の単価(見積単価)が、各販売代理店毎に格納されている。尚、この見積価格(選択肢単価)は、適宜変更・更新される。
【0072】
さらに、ユーザに見積価格を提供する際には、自動車の取得に伴い課せられる税金の額も提示するようにしているが、上記価格DB11には、税金の額を算出するルールが格納されている。例えば自動車取得税は取得価格に応じて税金の金額が求まることから、税金の額を算出するための計算式が上記価格DB11に格納されている。また、例えば自動車税は自動車の排気量により区分されることから、本システムSにおいて選択可能な各モデル(エンジン、トランスミッション、及び足回り部品等の基幹部品の組み合わせ)に対応付けて、税金の額が格納されている。そして、ユーザによって個別仕様車が設定され、その個別仕様車に後述する商品指定コードが設定されたときには、上記ルールに基づいて税金の額を算出し、算出した税金の額と上記商品指定コードとを対応付けて、上記価格DB11に格納するようにしている。
【0073】
購入支援情報DB12には、個別仕様車見積・発注システムSにおいて、ユーザ端末2に表示される各種画面(図3〜図6)の情報や、本システムSにおいて選定可能な選択肢の情報等が格納されている。
【0074】
ここで、本システムSにおいて選定可能な選択肢は、モデルとオプションとからなり、モデルとは、エンジン、トランスミッション及び足回り部品等の基幹部品の組み合わせからなる選択肢を意味する。また、オプションとは、例えば、シートやハンドル等の基幹部品の以外の各装備の選択肢を意味する。さらに、モデル・オプションには組み合わせのルール(装備の取り付け制限等)が設定されており、この組み合わせルールも、上記購入支援情報DB12に格納されている。
【0075】
また、この購入支援情報DB12には、各個別仕様車の仕様を特定するために用いられる商品指定コードの採番ルールが格納されている。この商品指定コードは、個別仕様車の発注に際し必要なコードである。また、商品指定コードの採番ルールは、例えば、商品指定コードを7桁の英数字の組み合わせとした場合に、上4桁は、その個別仕様車のモデル(エンジン等の組み合わせ)を表す英数字の組み合わせとして、下3桁を「001」から、商品指定コードを設定する毎に(ユーザにより新たな個別仕様車が選定される毎に)1を加える、といったルールとすればよい。
【0076】
そして、詳しくは後述するが、この購入支援情報DB12には、個別仕様車の見積依頼又は商談申込がされる毎にこの採番ルールに基づいて設定された商品指定コードが、逐次格納されるようになっている。
【0077】
顧客DB13には、本システムSにおいて各ユーザが既に仕様選定した個別仕様車に関する情報や、各ユーザに提示されたその個別仕様車の見積価格等が、各ユーザに対して発行されているユーザIDに関連付けされた状態で格納されている。各ユーザは、上記ユーザIDとパスワードとによる認証を行うことで、この顧客DB13に格納されている情報にアクセスすることが可能になる。
【0078】
2は、パーソナルコンピュータからなるユーザ端末(顧客端末)である。尚、ユーザ端末2は、携帯情報端末や携帯電話等であってもよい。このユーザ端末2は、本システムSを利用するユーザが操作を行うものであって、ユーザの自宅等に設置される場合、及び各販売代理店内に設置される場合がある。
【0079】
31は、代表的な通信回線であるインターネットである。
【0080】
4は、当該自動車メーカの自動車を販売する販売代理店(販売会社)に存在するコンピュータ(本実施形態では、販売代理店端末と称する)である。
【0081】
そして、上記の構成において、車両メーカ側サーバ1、ユーザ端末2及び販売代理店端末4は、後述する個別仕様車の見積・発注に関する情報を送受信すべく、インターネット31を介して、一般的な通信手法に従って、双方向通信を行うことができる。
【0082】
また、51は、進捗管理コンピュータであって、このものは、本システムSにおける見積価格の提供から商談・契約に至るまでの進捗状況を管理すると共に、上記商品指定コードによって発注を行うコンピュータである。この進捗管理コンピュータ51は、専用線を介して上記車両メーカ側サーバ1に接続されている。また、進捗管理コンピュータ51には、専用線を介して上記販売代理店端末4が接続されている。
【0083】
52は、生産管理コンピュータであって、このものは、本システムSにより発注された個別仕様車の組み立て状況等を管理するコンピュータである。53は、物流管理コンピュータであって、このものは、組み立てられた個別仕様車の搬送状況等を管理するコンピュータである。上記生産管理コンピュータ52は、上記商品指定コードに対応する生産管理コードに基づいて、組み立て状況等を管理するように構成され、上記物流管理コンピュータ53は、上記商品指定コードに対応する物流管理コードに基づいて、搬送状況等を管理するように構成されている。
【0084】
これらのコンピュータ51〜53は、その動作中に必要に応じてイントラネット32を介して互いにアクセスすることが可能に構成されている。
【0085】
上記車両メーカ側サーバ1、ユーザ端末2、販売代理店端末4、並びに進捗管理、生産管理及び物流管理コンピュータ51〜53はそれぞれ、液晶表示器等のディスプレイ、入力手段であるキーボード、ブートプログラム等を記憶しているROM、各種処理結果を一時記憶するRAM、プログラム等を記憶するハードディスクドライブ(HDD)等の記憶装置、外部の装置と通信回線(本実施形態ではインターネット31等)を介して通信するための通信インタフェース、マウス等のポインティング・デバイス、上記記憶装置に記憶したプログラムに従って装置全体を制御するCPU(中央演算処理装置)から構成されている。ディスプレイ、キーボード、並びにポインティング・デバイスは、後述する各表示画面において、ユーザに対していわゆるマン・マシンインタフェースを提供する。
【0086】
また、本実施形態において、車両メーカ側サーバ1、ユーザ端末2及び販売代理店端末4は、インターネット通信を行うことが可能な一般的な通信プロトコルのソフトウエア(ソフトウエアプログラム)、そのソフトウエアに従ってインターネット31を介してデータを送受信するインターネットブラウザ機能及びメーラ機能、並びにブラウザを描画する一般的なソフトウエアを有する。
【0087】
そして、上記の各ソフトウエアがCPUによって適宜実行されることにより、車両メーカ側サーバ1と、ユーザ端末2又は販売代理店端末4とは、ユーザ端末2又は販売代理店端末4がインターネット31を介して車両メーカ側サーバ1に接続された(ログインした)状態において、いわゆるサーバ・クライアント環境を形成する。
【0088】
(個別仕様車見積・発注システムの機能体系)
図2は、個別仕様車見積・発注システムSにおいて実行される処理モジュールの基本的な機能体系を示す図であり、同図に示す各ブロックは、車両メーカ側サーバ1のCPUが実行するところの、後述する機能毎に大別したソフトウエア(ソフトウエアプログラム)の一単位であり、本実施形態では、この機能単位を、処理モジュールと称する。これらの処理モジュールは、車両メーカ側サーバ1の記憶装置等に予め格納されている。尚、上記処理モジュールは、例えばCD−ROM等の記録媒体(図示省略)に記録されることもあり、この場合は、上記車両メーカ側サーバ1が記録媒体に記録された処理モジュールを読み込むことによって、この車両メーカ側サーバ1において後述する各処理モジュールが実行されることとなる。
【0089】
ここで、各処理モジュールの機能について概説する。
【0090】
・イニシャル処理(M1):個別仕様車見積・発注システムSのホーム画面(ホームページ)をユーザ端末2に表示すると共に、個別仕様車の仕様選定や見積依頼等を行うための他の画面への遷移が可能である。
【0091】
・車両仕様選定処理(M2):ユーザ端末2のユーザ(顧客)が、予め用意された選択肢の中から所望の選択肢を選択する操作を繰り返すことにより、ユーザ端末2に対して、所望の個別仕様車の選定可能な環境を提供する。更に、個別仕様車の仕様が確定した場合には、個別仕様車記憶処理(M3)、見積依頼処理(M4)及び商談申し込み処理(M5)への遷移が可能である。
【0092】
・個別仕様車記憶処理(M3):個別仕様車の仕様が確定したユーザが希望する場合、その個別仕様車の情報を顧客DB13に記憶する。この個別仕様車記憶処理(M3)からは、購入検討確認処理(M6)への遷移が可能である。
【0093】
・見積依頼処理(M4):個別仕様車の仕様が確定したユーザが希望する場合、販売代理店に対して、その個別仕様車の販売価格の見積を依頼可能な環境を提供する。具体的にこの処理では、ユーザが見積を依頼したときには、価格DB11から、そのユーザ自身が選択した販売代理店が設定した選択肢単価を読み出し、この選択肢単価を基に個別仕様車の見積価格を演算する。この個別仕様車の見積価格は、販売代理店の意向に応じて、又は車両メーカ側サーバ1が自動で、適宜補正(値引き)される。そして、その見積結果は車両メーカ側サーバ1から当該ユーザが先に入力しているメールアドレスに見積結果回答メールとして送信される。尚、見積依頼処理(M4)においては、見積依頼と併せて下取車両の査定依頼も可能とされている。
【0094】
・商談申し込み処理(M5):仕様が確定した個別仕様車について実際の購入に向けた商談をユーザ(顧客)が希望する場合、その旨を販売代理店に報知する。具体的にこの処理では、ユーザから商談を依頼されたことを通知するための電子メールを、車両メーカ側サーバ1から対象となる販売代理店と、ユーザとに送信する。尚、販売代理店と顧客との商談は、この個別仕様車見積・発注システムS外で行われ、販売代理店における商談後に、自動車メーカに対して実際に個別仕様車を発注する方法としては、販売代理店端末4から車両メーカ側サーバ1に対して行う方法や、進捗管理コンピュータ51に対して行う方法等が想定される。
【0095】
・購入検討確認処理(M6):ユーザ端末2のユーザが、個別仕様車の情報を顧客DB13に記憶させていたり、既に見積依頼をしていたり、既に商談を申し込んでいたりした場合に、そのユーザに対して、記憶している個別仕様車に関する情報や、現在までの見積価格の経緯等の情報を提供する。この購入検討処理(M6)からは、上記見積依頼処理(M4)及び商談申し込み処理(M5)への遷移が可能である。
【0096】
・納期照会処理(M7):個別仕様車を発注したユーザ(顧客)に対して、その個別仕様車を実際に納車できるまでの状況及び納期を報知する。
【0097】
・インストラクション処理(M8):本個別仕様車見積・発注システムSの利用方法や各機能の説明等がユーザ(顧客)に対して提供される。
【0098】
上記の各処理モジュールは、後述する各種表示画面をユーザ端末2のディスプレイに表示し、その表示したウィンドウへの入力操作を実現する機能を有している。これにより、上記の各処理モジュールが車両メーカ側サーバ1にて実行されると共に、ユーザ端末2においてブラウザプログラムが実行されることにより、ユーザ端末2のディスプレイには、図3〜図6に示す各種画面の表示等によるマン・マシンインタフェースが提供される。係るマン・マシンインタフェースを利用して、ユーザ端末2のユーザ(顧客)は、所望する個別仕様車についての仕様選定、見積、発注等を行うことができる。
【0099】
また、上記車両メーカ側サーバ1において、上記各処理モジュールとは別に、コード設定処理が実行される。
【0100】
(車両メーカ側サーバ1にて実行されるソフトウエア)
次に、車両メーカ側サーバ1のCPUにより実行されるソフトウエアについて、上記の処理モジュールにおける表示画面(図3〜図6)を参照しながら説明する。
【0101】
−イニシャル処理(M1)−
図3は、イニシャル処理(M1)が表示するホーム画面A−1を例示する図であり、このホーム画面A−1は、ユーザ端末2が本システムSのサイトにアクセスしたときに、上記ユーザ端末2に表示される画面である。
【0102】
同図に示す表示画面には、複数の操作ボタンが含まれており、「このサイトについて」又は「ご購入手順」の操作ボタンが操作されたときには、上記インストラクション処理(M8)の機能により、当該ユーザ端末2には、所定の説明画面が展開される。また、「ご購入検討一覧」の操作ボタンが操作されたときには、当該ユーザ端末2に対して、購入検討確認処理(M6)の機能が提供される(このことについての詳細は、後述する)。さらに、「ご購入車両納期照会」の操作ボタンが操作されたときには、当該ユーザ端末2に対して、上記納期照会処理(M7)の機能が提供される。
【0103】
また、ホーム画面A−1において、スポーツタイプの車種A又はワゴンタイプの車種Bの写真部分がクリックされたときには、当該ユーザ端末2に対して、車両仕様選定処理(M2)の機能が提供される。
【0104】
−車両仕様選定処理(M2)−
本実施形態において、車両仕様選定処理(M2)は、説明の都合上から、一例としてスポーツタイプの車種A又はワゴンタイプの車種Bについて、ユーザ所望の個別仕様車の仕様選定を行うことができる。
【0105】
ホーム画面A−1において所望の車種が選択されると、車両仕様選定処理(M2)の機能により、選択された車種の標準仕様車(ベース仕様車)を基本として、所定の複数項目について所望の仕様選定から確定までをユーザ自身が行うことができる。換言すれば、当該システム内部に標準仕様車として予め設定されている各種の仕様(装備)は、ユーザの仕様選定操作により、他の仕様(装備)に置き換えられる、或いは、標準仕様車には設定されていない新たな装備(オプション装備)が追加される。
【0106】
図4は、車両仕様選定処理(M2)が表示する車両仕様選定画面B−1のフォーマットを例示する図であり、この車両仕様選定画面B−1において、上半分の領域には、ホーム画面A−1において選択された車種の外観写真及びその内装写真、それら写真を拡大表示可能な「ZOOM」ボタン、当該車種に関する各種情報を表示可能な「商品情報」ボタン、ユーザが選択した仕様に応じた車両単位(個別仕様車1台分として)のメーカ希望小売価格(車両価格Total)、そのメーカ希望小売価格の明細について表示可能な「明細」ボタン、並びにユーザが選択済みの仕様の各項目について詳細が表示される。
【0107】
また、車両仕様選定画面B−1の下半分の領域には、個別仕様車の選定作業に係る各選定工程(ステップ)が複数枚重ねられたフォルダ形式で表示される。ここで、選定工程は、エンジン選定工程(第1ステップ)、駆動系選定工程(第2ステップ)、外装選定工程(第3ステップ)、内装選定工程(第4ステップ)、電装選定工程(第5ステップ)、及び販社オプション選定工程(第6ステップ)から構成される。
【0108】
図4の例では、第3ステップのフォルダが選択された状態が表示されており、選択されたフォルダ(アクティブな状態)には、そのステップにおいてユーザが選定すべき仕様項目について、選択可能な選択肢が、写真等のイメージ、名称、価格、及び装着制限等として表示される。表示された選択肢の中からユーザが所望の仕様を選択するのに応じて、車両メーカ側サーバ1は、価格DB11を参照することによって当該選択された選択肢の単価(メーカ希望小売価格)を取得し、これに応じて、上記車両仕様選定画面B−1における右上に表示されていた車両単位のメーカ希望小売価格を更新して表示するようにしている(価格提供手段)。
【0109】
また、車両仕様選定画面の下半分の領域には、ホーム画面A−1(図3)にジャンプすることが可能な「HOME」ボタン、前後の選定ステップに遷移可能な「BACK」及び「NEXT」ボタンが表示される。
【0110】
こうして、この車両仕様選定画面B−1において選定操作を順次行うことにより、ユーザ端末2のユーザ(顧客)は、選択した所望の車種についての個別仕様車を、ユーザ自身のインタラクティブなゲーム感覚の操作によって簡単に選定することができ、当該ユーザは、自動車のチューニングショップのエンジニアが自動車をチューニングしていく感覚を味わうことができる(仕様選定手段)。
【0111】
こうした仕様選定処理(M2)は、購入支援情報DB12に格納されているモデル・オプションの組み合わせのルールに基づいて、一般的なコンフィグレーションエンジンを利用することによって実現することが可能である。
【0112】
そして、上記仕様選定画面B−1において、個別仕様車の仕様に必要な全ての仕様項目の選定が完了すると、上記仕様選定画面B−1の下半分の領域に表示されている「記憶」、「見積請求」、「商談申込」の各操作ボタンが操作可能に構成される。この内、「見積請求」の操作ボタンを操作したときには、上記見積依頼処理(M4)に遷移し(販売支援手段)、「商談申込」の操作ボタンを操作したときには、上記商談申し込み処理(M5)に遷移する(販売支援手段)。また、「記憶」の操作ボタンを操作したときには、個別仕様車記憶処理(M3)に遷移する。
【0113】
ここで、見積依頼処理(M4)に遷移したときには、上述したように、価格DB11から、ユーザ自身が選択した販売代理店が設定した選択肢単価(見積価格)を読み出す。そして、この選択肢単価を基に、個別仕様車の見積価格を演算しかつこれを補正する。また、個別仕様車の商品指定コードが設定されているときには、その商品指定コードをキーとして、価格DB11から税金の額を読み出す。一方、個別仕様車の商品指定コードが設定されていないときには、その個別仕様車の仕様(選択肢の組み合わせ)と、価格DB11に格納されているルールとに基づいて税金の額を算出する。こうして設定した見積結果を、車両メーカ側サーバ1から当該ユーザが先に入力しているメールアドレスに見積結果回答メールとして送信する(価格提供手段)。
【0114】
−個別仕様車記憶処理(M3)−
この個別仕様車記憶処理(M3)は、図5に示すID・パスワード入力画面C−1をユーザ端末2に表示させる。この画面において、ユーザ端末2のユーザは、当該ユーザに対して先に発行されているユーザID(会員ID)とパスワードを入力し、「送信」ボタンを操作することによって本システムS(車両メーカ側サーバ1)にログインすることができる。ログインが完了すると、上記車両仕様選定処理(M2)において選定した個別仕様車に関する情報が、上記ユーザIDに関連付けされた状態で、顧客DB13に格納される(記憶手段)。そしてその後に、上記購入検討確認処理(M6)に遷移する。
【0115】
尚、詳しくは後述するが、上記車両メーカ側サーバ1では、上記見積依頼処理(M4)又は商談申し込み処理(M5)のいずれかを実行するときは、コード設定処理を実行する。これにより、上記仕様選定処理において選定した個別仕様車と同じ選択肢の組み合わせからなる商品に対して、商品指定コードが設定されていないときには、上記個別仕様車(選択肢の組み合わせ)に対して商品指定コードが新たに設定される。
【0116】
従って、記憶処理(M3)では、選択肢組み合わせデータで個別仕様車を特定し処理が実行され、見積依頼処理(M4)又は商談申込処理(M5)では、商品指定コードで個別仕様車を特定し処理が実行される。
【0117】
−購入検討確認処理(M6)−
図6は、上記購入検討確認処理(M6)が表示する購入検討情報一覧画面D−1を例示する図である。尚、購入検討確認処理(M6)は、上述したように、上記ホーム画面A−1(図3)において「ご購入検討一覧」の操作ボタンが操作された場合にも起動し、この場合は、購入検討情報一覧画面D−1を表示する前に、ID・パスワード入力画面(図5参照)がユーザ端末2に表示されて認証が行われた後に、上記購入検討情報一覧画面D−1がユーザ端末2に表示される。
【0118】
この購入検討情報一覧画面D−1では、当該ユーザに対して顧客DB13に記憶されている個別仕様車に関する情報(「購入検討一覧」の欄)と、下取り車両の査定の情報(「簡易下取査定一覧」の欄)とについて一覧表示が行われる。ここでユーザが、所望の表示項目に設けられた「詳細」ボタンを選択操作することによって、その選択した項目の詳細な内容を示す画面(不図示)が当該ユーザのユーザ端末2に表示される。
【0119】
また、個別仕様車の表示項目には、商品指定コード(仕様No)が表示される(尚、商品指定コードが設定されていないときには非表示)と共に、「見積」、「商談」の各ボタンが設けられており、この内、「見積」のボタンが操作されたときには、当該個別仕様車を対象として見積依頼処理(M4)に遷移し、「商談」のボタンが操作されたときには、当該個別仕様車を対象として商談申し込み処理(M5)に遷移する。尚、既に見積依頼又は商談申し込みがされている個別仕様車の表示項目には、上記「見積」又は「商談」のボタンの代わりに、見積No又は商談Noが表示される。
【0120】
上記購入検討情報一覧画面D−1には、ホーム画面A−1(図3)にジャンプすることが可能な「HOME」ボタンが表示されると共に、ユーザの個人情報を編集可能な「ユーザカルテ編集」ボタンが表示される。このユーザカルテの情報は、上記顧客DB13に、ユーザIDと関連付けられた状態で格納される。
【0121】
こうして、本システムSにおいては、オンラインで仕様選定した個別仕様車について、記憶、見積依頼及び商談申込の各処理を行うことで、上記個別仕様車の購入に関する手続を支援するようにしている。
【0122】
−コード設定処理−
次に、上記車両メーカ側サーバ1において行われる、コード設定処理について、図7に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0123】
先ず、ステップS1では、見積依頼処理(M4)又は商談申込処理(M5)の実行を指定するユーザ端末2の操作があったか否かを判定する。操作があったのYESのときには、ステップS2に移行する一方、操作がなかったのNOのときには、リターンする。
【0124】
上記ステップS2では、見積依頼処理(M4)又は商談申込処理(M5)の対象となる個別仕様車と、同じ仕様の組み合わせからなる自動車に対して、商品指定コードが既に設定されているか否かを判定する。設定されているときにはリターンする一方、設定されていないときにはステップS3に移行する。
【0125】
上記ステップS3では、その個別仕様車に係る仕様を特定するための商品指定コードを、購入支援情報DB12に格納されている商品指定コードの採番ルールに基づいて設定する。また、購入支援情報DB12に、その仕様(選択肢の組み合わせ)を、設定した商品指定コードと対応付けて格納する(コード設定手段)。こうして、ユーザにより新たな仕様組み合わせが選定されれば、その都度、商品指定コードが設定され、これが購入支援情報DB12に逐次格納されるようになる。
【0126】
次のステップS4では、生産管理コンピュータ52に対して、設定した商品指定コードを提供して、この商品指定コードに対応する生産管理コードを設定させると共に、物流管理コンピュータ53に対しても、設定した商品指定コードを提供して、この商品指定コードに対応する物流管理コードを設定させる。また、設定した商品指定コードに係る個別仕様車の税金の額を算出し、これを、上記商品指定コードと対応付けて、上記価格DB11に格納する。
【0127】
こうして、本実施形態1に係るシステムSにおいては、ユーザにより設定された個別仕様車と同じ選択肢の組み合わせからなる商品に商品指定コードが設定されていないときには、車両メーカ側サーバ1によるコード設定処理によって、上記個別仕様車に商品指定コードが設定される。
【0128】
従って、ユーザによって選択肢の新たな組み合わせが設定される毎に、その仕様に対して商品指定コードが設定されることになるため、予め選択肢の全ての組み合わせ(個別仕様候補)に対して、商品指定コードを設定する必要がない。その結果、商品指定コードの管理を大幅に簡略化することができる。
【0129】
また、商品指定コードを予め設定しないことから、商品指定コードの桁数と採番ルールとによって決定されるコードの総数を超えて、個別仕様候補を設定することも可能になる。
【0130】
さらに、上記商品指定コードを設定するタイミングが、車両メーカ側サーバ1において、見積依頼処理(M4)又は商談申込処理(M5)が実行される時であるため、個別仕様車を発注する際には、その個別仕様車には必ず商品指定コードが設定されていることになる。また、商品指定コードが設定されれば、それに対応する生産管理コード及び物流管理コードがそれぞれ設定されるため、発注から、生産、物流までをスムースに行うことができ、納期の遅れ等を確実に防止することができる。
【0131】
また、見積依頼処理(M4)又は商談申込処理(M5)のときに商品指定コードを設定することで、例えば記憶処理(M3)の時に商品指定コードを設定したのでは、実際に発注されない個別仕様車に対して商品指定コードが付与されるケースが増大するが、それが抑制される。つまり、商品指定コードの数が必要最低限になり、商品指定コードの管理が容易になる。
【0132】
また、メーカ小売希望価格や、見積価格を選択肢毎に設定しておくことで、個別仕様車に予め商品指定コードを設定していなくても、メーカ小売希望価格や見積価格をユーザに提示することができる。
【0133】
尚、実施形態1では、見積依頼処理(M4)又は商談申込処理(M5)を実行するときに、コード設定処理を実行するようにしているが、コード設定処理は、例えば記憶処理(M3)を実行するときに行ってもよい。また、個別仕様車の発注があったときに、コード設定処理を実行するようにしてもよい。但し、本実施形態のように、個別仕様車の発注の前に商品指定コードを設定すれば、納期の遅れ等を確実に防止することができる。
【0134】
また、実施形態1では、生産管理及び物流管理は、商品指定コードに対応する生産管理コード及び物流管理コードに基づいて行うようにしているが、生産管理及び物流管理においても、商品指定コードを利用して個別仕様車を特定するようにしてもよい。この場合は、車両メーカ側サーバ1から生産管理コンピュータ52又は物流管理コンピュータ53に対して、新たに設定した商品指定コードを提供するだけでよい。
【0135】
<実施形態2>
実施形態2は、実施形態1とはコード設定処理が異なる。具体的には、実施形態2では、ユーザからの商談申し込みがあったときに、商品指定コードを設定(仮設定)する一方で、個別仕様車の発注に伴う処理を行うときに、上記設定した商品指定コードを本登録するようにしている。
【0136】
尚、実施形態2に係る個別仕様車見積・発注システムSの構成は、図1に示す実施形態1に係る個別仕様車見積・発注システムSの構成と略同じであるため、その詳細な説明は省略する。
【0137】
次に、図8に示すワークフローを参照しながら、実施形態2に係るコード設定処理について具体的に説明する。
【0138】
同図において、ステップT1では、本システムSにおいて選定可能なモデル・オプションの設定を行うと共に、モデル・オプションの組み合わせルールを設定する。これにより、ユーザが選択可能な各選択肢を設定されて、個別仕様候補が設定されることとなる。
【0139】
こうして、モデル・オプション設定がされれば、続くステップT2〜T5において、各個別仕様車(個別仕様候補)に付帯する付帯情報のルールを設定する。具体的に、ステップT2では、税金原単位設定を行う。これは、上述したように、自動車の取得に伴い課せられる税金の額の算出ルールを設定するものである。
【0140】
また、ステップT3では、価格原単位設定を行う。これは、モデル・オプション設定で設定したモデルの選択肢毎にメーカ小売希望価格を設定すると共に、オプションの選択肢毎にメーカ小売希望価格を設定する。
【0141】
ステップT4では、商品指定コードの採番ルールを設定する。
【0142】
ステップT5では、販社オプションのルールを設定する。ここで、販社オプションとは、販売会社において取り付けられる各種の装備であり、上記モデル・オプション設定において設定したオプションとは異なる。そして、販社オプションのルールの設定とは、その販社オプションの装備の取り付け可不可を設定することであり、モデル・オプション設定で設定した各モデル・各オプション毎に、各販社オプションの取り付け可不可を設定する。一例を挙げると、オプションとしての17インチタイヤには、販社オプションとしてのマッドフラップの取り付けが不可である、といったルールを設定する。
【0143】
こうして、ステップT2〜T5において、各付帯情報のルールを設定すれば、これらのルールをウェブDB15に記憶させる。ここで、ウェブDB15とは、実施形態1における価格DB11、購入支援情報DB12、及び顧客DB13を統合させたDBであり、車両メーカ側サーバ1がその動作中に必要に応じてアクセスをするDBである。
【0144】
尚、ステップT1〜T5の各ステップは、自動車の見積・発注システムSで、顧客に対するサービスを提供する前に行われるステップであり、車両メーカの担当者が行う処理ステップである。つまり、車両メーカ側サーバ1及び進捗管理コンピュータ51が実行する処理ではない。
【0145】
次に、ステップT6,T7で、顧客がユーザ端末2を操作(仕様選定操作)する一方、車両メーカ側サーバ1が車両仕様選定処理(M2)を実行する。このことによって、上述したように、個別仕様車が設定される。
【0146】
また、ステップT8,T9で、顧客がユーザ端末2を操作(見積依頼操作)する一方、車両メーカ側サーバ1が見積依頼処理(M4)を実行する。このことによって、上述したように、顧客に見積結果回答メールが送信されて見積価格が提供される。
【0147】
そして、ステップS10で、顧客がユーザ端末2を操作することにより、商談申し込みがなされたときは、上記車両メーカ側サーバ1は、ステップT11で商品コード設定処理を行う。これは、その商談申し込みの対象である個別仕様車と、同じ仕様の組み合わせからなる自動車に対して、商品指定コードが設定されていないときには、その個別仕様商品に対して商品指定コードを設定する(コード設定手段)。尚、その個別仕様車と同じ仕様の組み合わせからなる自動車に対して、商品指定コードが既に設定されているときには、その個別仕様商品に対して商品指定コードを設定しない。このとき、車両メーカ側サーバ1は、ステップT4で設定されかつ、ウェブDB15に格納されている商品コード採番ルールに基づいて、その商談申し込みに係る個別仕様車に商品指定コードを設定する。こうして設定した商品指定コードは、ウェブDB15に一時的に記憶させる。尚、ウェブDB15に記憶させた商品指定コードは、その個別仕様車が発注されたときに、及び発注がされないまま商談が終了したときに消去する。こうして、車両メーカ側サーバ1は、商談申込処理(M5)が実行されるタイミングで商品指定コードを仮設定する。
【0148】
そして、上記車両メーカ側サーバ1は、ステップT12で商談申込処理(M5)を実行する。これにより、車両メーカ側サーバ1から対象となる販売代理店及び顧客に、商談申込メールが送信される(ステップT13,T14)。このとき、上記商談申込メールには、ステップT11において設定した商品指定コードが含まれる。
【0149】
こうして、商談申込を行った顧客と販売代理店との間で商談が行われ、契約が成立すると(ステップT15)、上記販売代理店は、ステップT16で車両注文処理を行う。
【0150】
この車両注文処理の際には、例えば次のような照合処理を行うようにしてもよい。つまり、販売代理店端末4において商談Noと、商談申込メールに含まれている商品指定コードを指定することで、上記進捗管理コンピュータ51において、商談申込(発注)対象である個別仕様車の仕様(選択肢の組み合わせ)と、上記商品指定コードに対応付けられている個別仕様車の仕様との照合を行うようにしてもよい。これにより、発注された個別仕様車の仕様を確実に特定することが可能になる。
【0151】
また、これとは異なり、又はこれと併せて、進捗管理コンピュータ51から販売代理店端末4に、商談申込時における個別仕様車の仕様(選択肢の組み合わせ)情報を送信することにより、販売代理店の担当者が、商談申込時における個別仕様車の仕様と、発注対象の個別仕様車の仕様との照合を行うようにしてもよい。
【0152】
さらに、顧客と販売代理店との商談中に、その顧客が仕様の変更を希望することは多々ある。その結果、商談申込の際に設定した個別仕様車とは、異なる個別仕様車を発注する場合がある。
【0153】
このような場合には、販売代理店端末4を操作することによって、その顧客の商談(契約)に係る個別仕様車の仕様を変更することが可能にされている。
【0154】
具体的には、販売代理店端末4からの要求に応じて、進捗管理コンピュータ51は、商談リスト画面E−1(図9参照)を販売代理店端末4に表示させる。この商談リスト画面E−1では、各販売代理店において現在商談中の顧客について、一覧表示が行われる。
【0155】
この画面E−1で、販売代理店の担当者が、所望の顧客を選択操作することによって、上記販売代理店端末4には、その顧客が商談中である個別仕様車の詳細な内容を示す商談内容画面E−2(図10参照)が表示される。
【0156】
この商談内容画面E−2には、「商談申込」の欄に、商談申込の際に設定されていた個別仕様車の仕様の情報と、この個別仕様車に設定されている(仮設定されている)商品指定コードとが表示される。
【0157】
また、この商談内容画面E−2には、「修正」の欄が設けられており、この欄に設けられたテキストボックスに入力をすることで、仕様を変更させることが可能である。つまり、選択していた選択肢を変更・削除したり、新たな選択肢を追加選択したりすることが可能である。
【0158】
そして、仕様の変更を行った上で、「コード採番」ボタンを選択操作すれば、進捗管理コンピュータ51はコード設定処理を行う。つまり、変更後の仕様からなる新たな個別仕様車に商品指定コードが設定されているときには、商品指定コードを設定しない一方、設定されていないときには、採番ルールに基づいて商品指定コードを設定する。そして、上記商談内容画面E−2の「修正」の欄に、新たな個別仕様車の商品指定コードが表示される。
【0159】
尚、上記商談内容画面E−2には、「発注」ボタンが設けられており、このボタンを選択操作することによって、車両注文処理(ステップT16参照)が実行される。
【0160】
そして、上記ステップT16の車両注文処理では、上記販売代理店端末4から進捗管理コンピュータ51に、個別仕様車の注文信号を送信する。このときは、商品指定コードによって個別仕様車(その仕様)を特定する。
【0161】
注文信号を受信した進捗管理コンピュータ51は、ステップT17で発注対象の個別仕様車に対して設定された商品指定コード(上記ステップT11で設定した商品指定コード)を、ホストDB55に登録する(本登録)。また、商品指定コードをホストDB55に登録するときには、上記ウェブDB15に記憶されている各ルールに基づいて、その個別仕様車に付帯する付帯情報(税金、メーカ小売希望価格及び販社オプション情報)を、商品指定コードに関連付けて登録する(コード設定手段)。
【0162】
こうして、ホストDB55に登録された商品指定コードは、発注後の各工程(生産及び物流)において利用される。また、ここで登録した商品指定コードは、上記車両メーカ側サーバ1のウェブDB15にも反映される。これにより、車両メーカ側サーバ1が商品コード設定処理(ステップT11)を行う際に、商談申し込みの対象である個別仕様車に、商品指定コードが設定されているか否かが判定可能となる。
【0163】
尚、発注対象の個別仕様車に対して設定された商品指定コードが、ホストDB55に既に登録されているときには、ステップT17の登録処理は省略する。
【0164】
上記進捗管理コンピュータ51はまた、ステップT18で受注対応処理を行う。これにより、ステップT22でその個別仕様車の生産(組み立て)が開始される(発注手段)。
【0165】
さらに、上記進捗管理コンピュータ51は、受注した旨を販売代理店に通知する。このことで、販売代理店は、注文結果を受諾することになる(ステップT19)。また、上記進捗管理コンピュータ51は、上記ステップT17で本登録された商品指定コードに対応する個別仕様車の仕様(選択肢の組み合わせ)について仕様基準表を作成し、これを各販売代理店等に配布する(ステップT20)。
【0166】
上記ステップT22で組み立てられた個別仕様車は、車両メーカから出荷され(ステップT23)、販売代理店に納車される(ステップS24)。そして、販売代理店で所定の登録手続き等が行われた上で、顧客にその個別仕様車が届けられる(車両受領:ステップT25)。
【0167】
このように、実施形態2では、商談申込処理(M5)が実行されるときに商品指定コードが設定(仮設定)され、発注に伴う処理(受注対応処理)が実行されるときに、その商品指定コードがホストDB55に登録される。このとき、商品指定コードと、この商品指定コードに係る個別仕様車に付帯する付帯情報とが対応付けられる。
【0168】
このように、商談申込の際に商品指定コードが仮設定されることで納期の遅れ等を防止することができる一方で、発注に伴う処理を行う際にその商品指定コードが本登録されることでデータベース資源を節約することができる。
【0169】
また、システムSのサービスを開始する前には、商品指定コードの採番ルールや付帯情報のルールを設定するだけでよく、サービス開始時の作業を大幅に簡略化することができる。これと共に、商品指定コードの設定及び付帯情報の関連付けを、全ての個別仕様候補に対して予め行う場合と比べて、商品指定コードの設定及び付帯情報の関連付けの正確性が高めることができる。
【0170】
さらに、顧客と販売代理店との商談中に、個別仕様車の仕様が変更されたときでも、販売代理店端末4を操作することによって、個別仕様車の仕様を変更させて、その変更後の新たな個別仕様車に商品指定コードを設定することができる。これにより、顧客はユーザ端末2を操作する必要がなく、顧客の煩雑さが防止されると共に、納期の遅れを防止することができる。
【0171】
尚、実施形態2では、商談申込処理(M5)を実行するときに、コード設定処理(ステップT11)を実行するようにしているが、コード設定処理は、例えば見積依頼処理(M4)を実行するときに行ってもよいし、車両仕様選定処理(M2)において個別仕様車が設定されたときに行ってもよい。また、実施形態2では省略したが、記憶処理(M3)を実行するときに、コード設定処理を実行してもよい。
【0172】
また、実施形態2では、車両メーカ側サーバ1で、商品指定コードの仮設定を行い、進捗管理コンピュータ51で商品指定コードの本登録を行うようにしているが、いずれか一方の装置1,51で、商品指定コードの仮設定と本登録との双方を行うようにしてもよい。
【0173】
<他の実施形態>
上記各実施形態1,2では、見積依頼処理(M4)を、車両メーカ側サーバ1が個別仕様車の見積価格を演算するようにしているが、これに限らず、販売代理店の担当者が販売代理店端末4を操作することにより、上記価格DB11に格納されている選択肢単価に基づいて見積価格を演算すると共に、その補正を行うようにしてもよい。
【0174】
また、上記各実施形態1,2では、車両メーカ側サーバ1が見積依頼処理(M4)及び商談申込処理(M5)の双方の処理を行うが、いずれか一方の処理のみを行うようにしてもよい。
【0175】
また、車両メーカ側サーバ1が行う処理を、複数のサーバで分担して行うようにしてもよい。
【0176】
尚、上記個別仕様車見積・発注システムは、車両メーカが各販売代理店に対しその採用を強制するものではなく、各販売代理店が自らの希望で自発的に採用するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における個別仕様車見積・発注システムの全体構成を示す概念図である。
【図2】個別仕様車見積・発注システムにおいて実行される処理モジュールの機能体系を示す図である。
【図3】ホーム画面A−1を例示する図である。
【図4】車両仕様選定画面B−1のフォーマットを例示する図である。
【図5】ID・パスワード入力画面C−1を例示する図である。
【図6】購入検討情報一覧画面D−1を例示する図である。
【図7】コード設定処理のフローチャートである。
【図8】実施形態2に係る個別仕様車見積・発注システムのフローチャートである。
【図9】商談リスト画面E−1を例示する図である。
【図10】商談内容画面E−2を例示する図である。
【符号の説明】
1:車両メーカ側サーバ(自動車販売支援装置)
2:ユーザ端末
31:インターネット(通信回線)
4:販売代理店端末(販売会社端末)
51:進捗管理コンピュータ(自動車販売支援装置)
55:ホストDB
S:個別仕様車見積・発注システム
【発明の属する技術分野】
本発明は、オンラインで自動車の仕様を選定すると共に、その仕様選定された個別仕様車に関する情報を提示するように構成された自動車販売支援装置等に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、販売対象である商品のカタログ情報をマルチメディア情報の形態でデータベースに蓄積しておき、計算機システム上で特定化した商品に関する情報を上記データベースから読み出して、外部出力、見積、納期問い合わせ、受注処理等を行えるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、自動車販売の分野においては、例えばインターネットに接続された顧客端末のユーザ(顧客)が所定の選択肢に従って好みの仕様を選定するとともに、この選定した仕様の自動車に関する見積の請求や商談の申し込みをオンラインで行えるようにした、BTO(Build to Order)と呼ばれるシステムがある(例えば「ウエブチューンファクトリー」http://www.w−tune.comを参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−274326号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記後者のBTOシステムでは、ユーザは、種々の選択肢の中から好みの選択肢を選択することによって、自動車の仕様を自由に選定することができる点が特徴の1つである。
【0006】
一方で、ユーザにより仕様選定された自動車(個別仕様車)を発注するときには、その個別仕様車の仕様を特定する商品指定コードが必要になる。これは、その個別仕様車の生産管理及び物流管理等は、上記商品指定コードに基づいて、又はこの商品指定コードに対応する管理コードに基づいて行われるからである。
【0007】
このため、個別仕様車を発注する際に、その個別仕様車について商品指定コードが設定されていないと、発注から生産及び物流までの各工程がスムースに行われず、その結果、納期が遅れてしまうことになる。
【0008】
こうした納期の遅れを防止するために、上記BTOシステムでは、選定可能な選択肢の全ての組み合わせ(個別仕様候補)を設定し、この全ての個別仕様候補に対して、予め商品指定コードを設定することにしている。
【0009】
また、同じく各工程をスムースにして納期の遅れを防止する観点から、設定した各商品指定コードには、各個別仕様候補に付帯する付帯情報を関連付けるようにしている。具体的には、自動車の取得の際には税金(自動車取得税や自動車税等)が課されるため、こうした税金の額を各個別仕様候補毎に予め計算し、これを各商品指定コードに関連付けている。また、自動車には、販売会社において取り付けられる各種の販社オプションが設定されるが、各販社オプションは、自動車の仕様によっては取り付け可能な場合と取り付け不可能な場合とがあることから、商品指定コードに、各販社オプションの取り付け可不可の情報(販社オプション情報)を予め関連付けている。
【0010】
ところが、全ての個別仕様候補に対して商品指定コードを予め設定するだけでも煩雑な上に、その設定した商品指定コード毎にさらに上記付帯情報を関連付けなければならないため、商品指定コードを設定する作業は極めて煩雑な作業となってしまう。
【0011】
また、個別仕様候補の中には、ユーザによって設定されない個別仕様候補も存在し、設定した商品指定コードが結局無駄になることもある。
【0012】
さらに、新たな自動車(車種)を販売対象とするときには、その車種に係る全ての個別仕様候補に対して商品指定コードを新たに設定しなければならず、さらに、例えば選択肢の追加や削除があった場合にも、商品指定コードを見直さなければならない。このように、予め商品指定コードを設定することが、その商品指定コードの管理の煩雑さを招いてしまうという問題がある。
【0013】
加えて、商品指定コードは、所定の桁数の英数字の組み合わせで表されるが、商品指定コードの設定には、例えば上から4桁の英数字の組み合わせによって、自動車のエンジン及びトランスミッション等の組み合わせ(自動車のモデル)を特定する、といったような一定の採番ルールが設けられている。このため、商品指定コードの総数は、その桁数と採番ルールとによって所定数に制限されてしまう。このため、商品指定コードを予め設定した場合は、商品指定コードの総数によって個別仕様候補の数が制限されてしまうが、これは、上述したように、ユーザによって設定されることのない個別仕様候補が存在することを考えれば合理的ではない。
【0014】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、オンラインで自動車の仕様を選定すると共に、その仕様選定された個別仕様車に関する情報を提示するシステムにおいて、商品指定コードの管理を容易にすることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、第1の発明は、双方向通信可能な通信回線を介して接続されたユーザ端末からの自動車の仕様選定要求を受け付けて、その仕様選定された個別仕様車に関する情報を上記ユーザ端末に提示するように構成された自動車販売支援装置に係る。
【0016】
そして、第1の発明に係る自動車販売支援装置は、上記ユーザ端末の操作に応じて、上記自動車の仕様として予め設定された選択肢の中から選択された複数の選択肢の組み合わせからなる個別仕様車を設定する仕様選定手段と、上記自動車の発注の際に該自動車に係る選択肢の組み合わせを特定するために用いられる商品指定コードを設定するコード設定手段とを備えるようにし、上記コード設定手段を、上記仕様選定手段によって設定した上記個別仕様車と同じ選択肢の組み合わせからなる自動車に商品指定コードが設定されているときには、上記設定した個別仕様車に対する商品指定コードを設定しない一方、上記個別仕様車と同じ選択肢の組み合わせからなる自動車に商品指定コードが設定されていないときには、上記設定した個別仕様車に対して商品指定コードを設定するように構成する。
【0017】
この構成により、仕様選定手段によって、予め設定された選択肢の中から、ユーザによって選定された複数の選択肢の組み合わせからなる個別仕様車が設定される。
【0018】
こうして設定された個別仕様車と同じ仕様の組み合わせからなる自動車に商品指定コードが設定されているときには、その個別仕様車に商品指定コードは設定されないが、上記設定された個別仕様車と同じ仕様の組み合わせからなる自動車に商品指定コードが設定されていないときには、コード設定手段によって、上記個別仕様車に商品指定コードが設定される。
【0019】
従って、上記構成によると、ユーザによって選択肢の新たな組み合わせが設定される毎に、その選択肢の組み合わせからなる個別仕様車に商品指定コードが設定されることになる。このため、全ての選択肢の組み合わせ(個別仕様候補)に対して、予め商品指定コードを設定しておく必要がない。また、選択肢の追加・削除等の変更が生じた場合であっても、商品指定コードの全てを見直し等する必要がない。その結果、商品指定コードの管理が大幅に簡略化する。
【0020】
さらに、上述したように、ユーザによって設定されない個別仕様候補も存在することから、個別仕様候補毎に商品指定コードを予め設定する場合とは異なり、商品指定コードの総数を超えて個別仕様候補を設定することも可能となる。
【0021】
ユーザ端末の操作に応じて、仕様選定手段によって設定した個別仕様車の、見積請求及び商談申込の内の少なくとも一方を受け付ける販売支援手段をさらに備えるようにし、コード設定手段を、仕様選定手段によって個別仕様車を設定した時には、上記個別仕様車に対する商品指定コードの設定を行わず、上記販売支援手段により見積請求の受け付け又は商談申し込みの受け付けを行う時に、上記個別仕様車に対する商品指定コードを設定するように構成してもよい。
【0022】
つまり、見積請求の受け付け及び商談申し込みの受け付けはそれぞれ、少なくとも個別仕様車の発注前に行われる。このため、販売支援手段によって、見積請求の受け付け又は商談申し込みの受け付けを行う時に、コード設定手段によって個別仕様車に商品指定コードを設定することにより、この個別仕様車を発注する際には、必ず商品指定コードが設定されていることになる。その結果、上記個別仕様車の発注、生産及び物流(納品)までの各工程がスムースに行われ、これにより、納期の遅れ等を防止することが可能になる。
【0023】
また、見積請求及び商談申込が行われる場合は、その見積請求や商談申込に係る個別仕様車が発注される可能性は高くなる。つまり、個別仕様車に設定された商品指定コードが利用される可能性が高くなる。このため、仕様選定手段によって個別仕様車の設定をした時には、商品指定コードを行わずに、見積請求の受け付け又は商談申し込みの受け付けを行う時に商品指定コードを設定することで、無駄なコードを設定することが抑制される。これにより、商品指定コードの数が必要最小限になり、その管理を大幅に容易化することができる。
【0024】
また、ユーザ端末の操作に応じて、仕様選定手段によって設定した個別仕様車に係る選択肢の組み合わせを記憶する記憶手段をさらに備えるようにして、コード設定手段を、記憶手段によって個別仕様車に係る選択肢の組み合わせを記憶する時には、上記個別仕様車に対する商品指定コードの設定を行わないように構成してもよい。
【0025】
記憶手段によって選択肢の組み合わせが記憶された個別仕様車が全て発注されるとは限らず、記憶手段によって記憶された個別仕様車が発注される確率は比較的低い。このため、記憶手段によって個別仕様車に係る選択肢の組み合わせを記憶する時には、個別仕様車に対する商品指定コードの設定を行わないことで、無駄なコードを設定することがなくなり、商品指定コードの管理を大幅に容易化することができる。
【0026】
上記の各手段(仕様選定手段、販売支援手段及び記憶手段)は、選択肢の組み合わせからなる自動車に商品指定コードが設定される前は、その選択肢の組み合わせデータによって上記自動車を特定する一方、該自動車に商品指定コードが設定された後は、その商品指定コードによって上記自動車を特定するように構成すればよい。
【0027】
ここで、上記自動車の価格が、その個別仕様車全体として設定される場合においては、上述したように、選択肢の全ての組み合わせに対して予め商品指定コードを設定しないときには、上記個別仕様車の価格も予め設定することができない。
【0028】
そこで、自動車の価格として、各選択肢毎の単価を予め設定しておき、自動車販売支援装置は、ユーザ端末の操作に応じて、仕様選定手段によって設定した個別仕様車の価格を上記ユーザ端末に提供する価格提供手段をさらに備えるようにする。そして、この価格提供手段を、上記各選択肢毎に設定された単価に基づいて、選択肢の組み合わせからなる上記個別仕様車の価格を算出して、これを提供するように構成するのがよい。
【0029】
このように、各選択肢毎に設定された単価を設定しておくことで、ユーザによって選択肢の新たな組み合わせが設定されても、その組み合わせに係る各選択肢の単価を合計することで、個別仕様車の価格が設定される。尚、個別仕様車の価格としては、メーカ小売希望価格及び実際に販売する際の見積価格のいずれであってもよい。
【0030】
さらに、商品指定コードは、個別仕様車の生産管理及び物流管理の少なくとも一方において、上記個別仕様車を特定するためのコードとして利用されるものとしてもよい。
【0031】
こうすることで、個別仕様車の発注から生産及び物流までを、上記商品指定コードによってスムースに行うことが可能になる。
【0032】
また、これとは異なり、個別仕様車の生産管理及び物流管理の少なくとも一方を、商品指定コードに対応する管理コードに基づいて行うようにし、コード設定手段によって新たな商品指定コードを設定したときに、該設定された商品指定コードに対応する管理コードの設定を行う管理コード設定手段を備えるようにしてもよい。
【0033】
こうすることで、個別仕様車の発注と、生産又は物流管理とは、別のコードに基づいて行われるが、コード設定手段によって商品指定コードが新たに設定されたときには、管理コード設定手段によって、その設定された商品指定コードに対応する管理コードが設定される。こうして、個別仕様車の発注から生産及び物流までを、商品指定コード及び管理コードに基づいてスムースに行うことが可能になる。
【0034】
ユーザ端末の操作に応じて、仕様選定手段によって設定した個別仕様車の、見積請求及び商談申込の内の少なくとも一方を受け付ける販売支援手段と、上記個別仕様車の発注に伴う処理を行う発注手段とをさらに備えるようにし、コード設定手段を、上記仕様選定手段により個別仕様車を設定した時、又は上記販売支援手段により見積請求の受け付け若しくは商談申し込みの受け付けを行う時に、上記個別仕様車に対する商品指定コードを設定すると共に、上記発注手段により上記個別仕様車の発注に伴う処理を行う時に、上記該個別仕様車に設定した商品指定コードを、所定のデータベースに登録するように構成してもよい。
【0035】
上述したように、見積請求及び商談申込が行われる場合は、その見積請求や商談申込に係る個別仕様車が発注されて個別仕様車に設定された商品指定コードが利用される可能性が高くなる。しかしながら、例えばユーザとの商談は行われたものの契約には至らなかった場合(発注されなかった場合)等もあることから、その設定した商品指定コードが必ず利用されるとは限らない。一方で、少なくとも個別仕様車の発注前に商品指定コードを設定しなければ、その後の各工程に支障が生じ、納期の遅れ等を招く虞がある。
【0036】
そこで、コード設定手段が、仕様選定手段により個別仕様車を設定した時、又は上記販売支援手段により見積請求の受け付け若しくは商談申し込みの受け付けを行う時に、上記個別仕様車に対する商品指定コードを設定する。このことにより、納期の遅れ等が防止される。このときも設定した商品指定コードは、一時的に記憶するようにしてもよい(商品指定コードの仮設定)。
【0037】
一方で、発注手段により上記個別仕様車の発注に伴う処理を行う時に、上記該個別仕様車に設定した商品指定コードを、所定のデータベースに登録する(商品指定コードの本登録)。このことにより、データベースに登録される商品指定コードの数が必要最小限になると共に、データベース資源が節約される。尚、所定のデータベースは、設定した商品指定コードを管理するために設けたデータベースとすればよい。
【0038】
また、上記コード設定手段を、上記仕様選定手段により個別仕様車を設定した時、又は上記販売支援手段により見積請求の受け付け若しくは商談申し込みの受け付けを行う時に、上記個別仕様車に対する商品指定コードを設定すると共に、上記発注手段により上記個別仕様車の発注に伴う処理を行う時に、該個別仕様車に設定した商品指定コードに、上記個別仕様車に付帯させる付帯情報を関連付けるように構成してもよい。
【0039】
ここで、付帯情報とは、上述したように、個別仕様車(自動車)の取得に伴い課される税金の額や、販社オプションの取り付け可不可の情報等である。
【0040】
この構成によると、コード設定手段は、少なくとも個別仕様車の発注前に、その個別仕様車に対する商品指定コードを設定する(仮設定する)。このことにより、納期の遅れ等が防止される。
【0041】
そして、発注手段により上記個別仕様車の発注に伴う処理を行う時には、上記該個別仕様車に設定した商品指定コードに、上記個別仕様車に付帯させる付帯情報を関連付ける(商品指定コードの本登録)。これにより、商品指定コードと、その商品指定コードに係る個別仕様車に付帯する情報とが関連付けされ、その後の各工程の遂行がスムースになる。
【0042】
ところで、例えば販売会社におけるユーザとの商談中に、その商談の対象である個別仕様車(ユーザによるユーザ端末の操作に応じて仕様選定手段が設定した個別仕様車であって、商品指定コードが設定された個別仕様車)に係る選択肢の組み合わせを変更することは多々ある。結果として、その変更した選択肢の組み合わせからなる新たな個別仕様車(商品指定コードが設定された個別仕様車とは選択肢の組み合わせが異なる個別仕様車)が発注される場合がある。
【0043】
この場合に、その新たな個別仕様車に商品指定コードが設定されていないときには商品指定コードを設定しなければならないが、コード設定手段が商品指定コードを設定するために、上記ユーザがユーザ端末を操作することによってその新たな個別仕様車を設定しなければならないとすれば、それは、ユーザにとっては極めて煩雑なことになる。
【0044】
そこで、顧客との商談を行う販売会社に設置された販売会社端末を通信回線を介して接続して、コード設定手段を、上記販売会社端末からの要求に応じて、商品指定コードが設定された個別仕様車に係る選択肢の組み合わせを変更して、その変更後の選択肢の組み合わせからなる新たな個別仕様車を設定すると共に、上記新たな個別仕様車と同じ選択肢の組み合わせからなる自動車に商品指定コードが設定されていないときには、上記新たな個別仕様車に対して新たな商品指定コードを設定するように構成してもよい。
【0045】
こうすることで、販売会社におけるユーザとの商談中に、その商談の対象である個別仕様車に係る選択肢の組み合わせを変更するときには、例えばその販売会社が担当者がその販売会社に設置された販売会社端末を操作して、自動車販売支援装置に対して、選択肢の組み合わせの変更を要求する。このことによって、コード設定手段は、商品指定コードが設定された個別仕様車に係る選択肢の組み合わせを変更して、その変更後の選択肢の組み合わせからなる新たな個別仕様車を設定する。これにより、ユーザは、個別仕様車に係る選択肢の組み合わせを変更させるべくユーザ端末の操作を行う必要がなくなる。
【0046】
そして、上記コード設定手段は、上記新たな個別仕様車と同じ選択肢の組み合わせからなる自動車に商品指定コードが設定されていないときには、その新たな個別仕様車に対して商品指定コードを設定する。尚、新たな個別仕様車と同じ選択肢の組み合わせからなる自動車に商品指定コードが設定されているときには、商品指定コードの設定を行わない。こうすることで、その新たな個別仕様車の発注の際には商品指定コードが設定されているため、納期の遅れ等を防止することが可能になる。
【0047】
上記コード設定手段は、予め設定されたルールに基づいて個別仕様車に商品指定コードを設定するように構成するのがよい。
【0048】
また、コード設定手段は、予め設定されたルールに基づいて商品指定コードに付帯情報を関連付けるように構成するのがよい。
【0049】
全ての個別仕様候補に対して商品指定コードを予め設定する場合には、ユーザに対する自動車の販売支援サービスを開始する前に、選択肢の全ての組み合わせを設定した上で、その一つ一つに商品指定コードを設定し、さらに、設定した各商品指定コードに付帯情報を関連付ける必要がある。
【0050】
一方、ユーザにより新たな個別仕様車が設定される毎に商品指定コードを設定する場合は、ユーザに対する自動車の販売支援サービスを開始する前には、商品指定コードの設定のためのルール、又は付帯情報の関連付けのためのルールを設定するだけでよい。このため、サービス開始時の作業を大幅に簡略化することが可能になる。
【0051】
また、商品指定コードの設定及び付帯情報の関連付けを、全ての個別仕様候補に対して行う場合は、その過程において誤りが発生する虞がある。特に個別仕様候補の数が増えるほど、誤りが発生する可能性は高くなる。しかしながら、本発明ではルールを設定するだけであり、そのルールに基づいて商品指定コードの設定及び付帯情報の関連付けが行われるため、商品指定コードの設定及び付帯情報の関連付けの正確性が高まる。
【0052】
第2の発明は、上記自動車販売支援装置を制御するための自動車販売支援プログラムに係り、該自動車販売支援プログラムは、上記自動車販売支援装置に、上記ユーザ端末の操作に応じて、上記自動車の仕様として予め設定された選択肢の中から選択された複数の選択肢の組み合わせからなる個別仕様車を設定する仕様選定処理と、上記仕様選定処理によって設定した上記個別仕様車と同じ選択肢の組み合わせからなる自動車に、その発注の際に該自動車に係る選択肢の組み合わせを特定するために用いられる商品指定コードが設定されているときには、上記設定した個別仕様車に対する商品指定コードを設定しない一方、上記設定した個別仕様車と同じ選択肢の組み合わせからなる自動車に商品指定コードが設定されていないときには、上記設定した個別仕様車に対して商品指定コードを設定するコード設定処理とを実行させるものとする。
【0053】
第2の発明によると、上記第1の発明と同様の作用効果が得られる。
【0054】
ここで、自動車販売支援装置に、ユーザ端末の操作に応じて、仕様選定処理によって設定した個別仕様車の、見積請求及び商談申込の内の少なくとも一方を受け付ける販売支援処理をさらに実行させ、コード設定処理は、上記仕様選定処理によって個別仕様車を設定した時には、上記個別仕様車に対する商品指定コードの設定を行わず、上記販売支援処理によって見積請求の受け付け又は商談申し込みの受け付けを行う時に、上記個別仕様車に対する商品指定コードを設定する処理としてもよい。
【0055】
また、各処理では、選択肢の組み合わせからなる自動車に商品指定コードが設定される前は、その選択肢の組み合わせデータによって上記自動車を特定する一方、該自動車に商品指定コードが設定された後は、該商品指定コードによって上記自動車を特定するのがよい。
【0056】
さらに、自動車の価格として、各選択肢毎の単価を予め設定して、自動車販売支援装置に、ユーザ端末の操作に応じて、仕様選定処理によって設定した選択肢の組み合わせからなる個別仕様車の価格を、上記各選択肢毎に設定された単価に基づいて算出して、これを上記ユーザ端末に提供する価格提供処理をさらに実行させるようにしてもよい。
【0057】
加えて、自動車販売支援装置に、ユーザ端末の操作に応じて、仕様選定処理によって設定した個別仕様車の、見積請求及び商談申込の内の少なくとも一方を受け付ける販売支援処理と、上記個別仕様車の発注に伴う処理である発注処理とをさらに実行させ、コード設定処理は、上記仕様選定処理により個別仕様車を設定した時、又は上記販売支援処理により見積請求の受け付け若しくは商談申し込みの受け付けを行う時に、上記個別仕様車に対する商品指定コードを設定すると共に、上記発注処理が実行される時に、該個別仕様車に設定した商品指定コードを、所定のデータベースに登録する処理としてもよい。
【0058】
またこれとは異なり、コード設定処理は、上記仕様選定処理により個別仕様車を設定した時、又は上記販売支援処理により見積請求の受け付け若しくは商談申し込みの受け付けを行う時に、上記個別仕様車に対する商品指定コードを設定すると共に、上記発注処理が実行される時に、該個別仕様車に設定した商品指定コードに、上記個別仕様車に付帯する付帯情報を関連付ける処理としてもよい。
【0059】
自動車販売支援装置に、顧客との商談を行う販売会社に設置された販売会社端末が通信回線を介して接続されているときには、コード設定処理は、上記販売会社端末からの要求に応じて、商品指定コードが設定された個別仕様車に係る選択肢の組み合わせを変更して、その変更後の選択肢の組み合わせからなる新たな個別仕様車を設定すると共に、上記新たな個別仕様車と同じ選択肢の組み合わせからなる自動車に商品指定コードが設定されていないときには、上記新たな個別仕様車に対して新たな商品指定コードを設定する処理としてもよい。
【0060】
第3の発明は、上記自動車販売支援装置を制御するための自動車販売支援プログラムを記録した記録媒体に係り、上記自動車販売支援プログラムは、上記自動車販売支援装置に、ユーザ端末の操作に応じて、自動車の仕様として予め設定された選択肢の中から選択された複数の選択肢の組み合わせからなる個別仕様車を設定する仕様選定処理と、上記仕様選定処理によって設定した上記個別仕様車と同じ選択肢の組み合わせからなる自動車に、その発注の際に該自動車に係る選択肢の組み合わせを特定するために用いられる商品指定コードが設定されているときには、上記設定した個別仕様車に対する商品指定コードを設定しない一方、上記設定した個別仕様車と同じ選択肢の組み合わせからなる自動車に商品指定コードが設定されていないときには、上記設定した個別仕様車に対して商品指定コードを設定するコード設定処理とを実行させるものであるものとする。
【0061】
第4の発明は、双方向通信可能に接続された自動車販売支援装置とユーザ端末とを用いて、上記ユーザ端末からの自動車の仕様選定要求に応じて、上記自動車販売支援装置が、上記仕様選定された個別仕様車に関する情報を上記ユーザ端末に提示するための自動車販売支援方法に係る。
【0062】
そして、第4の発明に係る自動車販売支援方法では、自動車販売支援装置が、上記ユーザ端末の操作に応じて、自動車の仕様として予め設定された選択肢の中から選択された複数の選択肢の組み合わせからなる個別仕様車を設定する仕様選定ステップと、上記自動車販売支援装置が、上記仕様選定ステップにおいて設定した上記個別仕様車と同じ選択肢の組み合わせからなる自動車に、その発注の際に該自動車の仕様を特定するために用いられる商品指定コードが設定されているときには、上記設定した個別仕様車に対する商品指定コードを設定しない一方、上記個別仕様車と同じ選択肢の組み合わせからなる自動車に商品指定コードが設定されていないときには、上記設定した個別仕様車に対して商品指定コードを設定するコード設定ステップとを含む。
【0063】
これら第3,4の発明によると、上記第1の発明と同様の作用効果が得られる。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明における自動車販売支援装置、自動車販売支援プログラム、該プログラムを記録した記録媒体、及び自動車販売支援方法によれば、ユーザによって選択肢の新たな組み合わせが設定される毎に、その選択肢の組み合わせからなる個別仕様車に対して商品指定コードが設定されることになるため、予め選択肢の全ての組み合わせに対して商品指定コードを設定する必要がなく、その結果、商品指定コードの管理を大幅に簡略化することができる。
【0065】
また、個別仕様車の発注前に行われる、見積依頼の受け付け又は商談申込の受け付けを行うときに、個別仕様車に対し商品指定コードを設定することにより、個別仕様車の発注、生産及び物流までの各工程をスムースに行うことができ、これにより、納期の遅れ等を防止することができる。
【0066】
さらに、少なくとも個別仕様車の発注前に、その個別仕様車に対する商品指定コードを仮設定する一方、個別仕様車の発注に伴う処理が行うときに、その商品指定コードを本登録することにより、納期の遅れを防止すると共に、データベース資源を節約することができる。
【0067】
【発明の実施の形態】
<実施形態1>
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。この実施形態1のシステムは、所定の仕様・装備を備える標準仕様車(ベース仕様車)を基本として、予め設定した複数の項目についてユーザ(以下、顧客とも称する)自身によって所望の仕様選定がなされるようにした自動車の見積・発注システムSであり、以下、このようにして仕様の選定された車両を個別仕様車というものとする。
【0068】
(ハードウエアの全体構成)
図1は、個別仕様車見積・発注システムSの全体構成を示す概念図である。
【0069】
同図において、1は、個別仕様車見積・発注システムSによって仕様選定及び発注が行われた個別仕様車を生産する自動車メーカのためのサーバコンピュータであり、主に、後述するユーザ端末2又は販売代理店端末4に対するアプリケーション・サーバとして機能する。このサーバコンピュータは、当該自動車メーカに存在する場合も、或いは当該自動車メーカのためにその外部において他の運用者によって運営される場合も想定される(以下、本実施形態では、車両メーカ側サーバと称する)。
【0070】
車両メーカ側サーバ1は、その動作中に必要に応じて、一般的な手法により、価格データベース(DB)11と、購入支援情報DB12と、顧客DB13とにアクセスすることができる。
【0071】
価格DB11には、自動車メーカが希望する小売価格(以下、メーカ希望小売価格)が格納されている。ここで、メーカ希望小売価格は、本システムSにおいて選択可能な選択肢毎に設定されている選択肢単価である。これと共に、上記価格DB11には、個別仕様車を当該販売代理店が販売する場合に各ユーザに対して提示する見積価格として、各販売代理店毎に設定された上記選択肢毎の単価(見積単価)が、各販売代理店毎に格納されている。尚、この見積価格(選択肢単価)は、適宜変更・更新される。
【0072】
さらに、ユーザに見積価格を提供する際には、自動車の取得に伴い課せられる税金の額も提示するようにしているが、上記価格DB11には、税金の額を算出するルールが格納されている。例えば自動車取得税は取得価格に応じて税金の金額が求まることから、税金の額を算出するための計算式が上記価格DB11に格納されている。また、例えば自動車税は自動車の排気量により区分されることから、本システムSにおいて選択可能な各モデル(エンジン、トランスミッション、及び足回り部品等の基幹部品の組み合わせ)に対応付けて、税金の額が格納されている。そして、ユーザによって個別仕様車が設定され、その個別仕様車に後述する商品指定コードが設定されたときには、上記ルールに基づいて税金の額を算出し、算出した税金の額と上記商品指定コードとを対応付けて、上記価格DB11に格納するようにしている。
【0073】
購入支援情報DB12には、個別仕様車見積・発注システムSにおいて、ユーザ端末2に表示される各種画面(図3〜図6)の情報や、本システムSにおいて選定可能な選択肢の情報等が格納されている。
【0074】
ここで、本システムSにおいて選定可能な選択肢は、モデルとオプションとからなり、モデルとは、エンジン、トランスミッション及び足回り部品等の基幹部品の組み合わせからなる選択肢を意味する。また、オプションとは、例えば、シートやハンドル等の基幹部品の以外の各装備の選択肢を意味する。さらに、モデル・オプションには組み合わせのルール(装備の取り付け制限等)が設定されており、この組み合わせルールも、上記購入支援情報DB12に格納されている。
【0075】
また、この購入支援情報DB12には、各個別仕様車の仕様を特定するために用いられる商品指定コードの採番ルールが格納されている。この商品指定コードは、個別仕様車の発注に際し必要なコードである。また、商品指定コードの採番ルールは、例えば、商品指定コードを7桁の英数字の組み合わせとした場合に、上4桁は、その個別仕様車のモデル(エンジン等の組み合わせ)を表す英数字の組み合わせとして、下3桁を「001」から、商品指定コードを設定する毎に(ユーザにより新たな個別仕様車が選定される毎に)1を加える、といったルールとすればよい。
【0076】
そして、詳しくは後述するが、この購入支援情報DB12には、個別仕様車の見積依頼又は商談申込がされる毎にこの採番ルールに基づいて設定された商品指定コードが、逐次格納されるようになっている。
【0077】
顧客DB13には、本システムSにおいて各ユーザが既に仕様選定した個別仕様車に関する情報や、各ユーザに提示されたその個別仕様車の見積価格等が、各ユーザに対して発行されているユーザIDに関連付けされた状態で格納されている。各ユーザは、上記ユーザIDとパスワードとによる認証を行うことで、この顧客DB13に格納されている情報にアクセスすることが可能になる。
【0078】
2は、パーソナルコンピュータからなるユーザ端末(顧客端末)である。尚、ユーザ端末2は、携帯情報端末や携帯電話等であってもよい。このユーザ端末2は、本システムSを利用するユーザが操作を行うものであって、ユーザの自宅等に設置される場合、及び各販売代理店内に設置される場合がある。
【0079】
31は、代表的な通信回線であるインターネットである。
【0080】
4は、当該自動車メーカの自動車を販売する販売代理店(販売会社)に存在するコンピュータ(本実施形態では、販売代理店端末と称する)である。
【0081】
そして、上記の構成において、車両メーカ側サーバ1、ユーザ端末2及び販売代理店端末4は、後述する個別仕様車の見積・発注に関する情報を送受信すべく、インターネット31を介して、一般的な通信手法に従って、双方向通信を行うことができる。
【0082】
また、51は、進捗管理コンピュータであって、このものは、本システムSにおける見積価格の提供から商談・契約に至るまでの進捗状況を管理すると共に、上記商品指定コードによって発注を行うコンピュータである。この進捗管理コンピュータ51は、専用線を介して上記車両メーカ側サーバ1に接続されている。また、進捗管理コンピュータ51には、専用線を介して上記販売代理店端末4が接続されている。
【0083】
52は、生産管理コンピュータであって、このものは、本システムSにより発注された個別仕様車の組み立て状況等を管理するコンピュータである。53は、物流管理コンピュータであって、このものは、組み立てられた個別仕様車の搬送状況等を管理するコンピュータである。上記生産管理コンピュータ52は、上記商品指定コードに対応する生産管理コードに基づいて、組み立て状況等を管理するように構成され、上記物流管理コンピュータ53は、上記商品指定コードに対応する物流管理コードに基づいて、搬送状況等を管理するように構成されている。
【0084】
これらのコンピュータ51〜53は、その動作中に必要に応じてイントラネット32を介して互いにアクセスすることが可能に構成されている。
【0085】
上記車両メーカ側サーバ1、ユーザ端末2、販売代理店端末4、並びに進捗管理、生産管理及び物流管理コンピュータ51〜53はそれぞれ、液晶表示器等のディスプレイ、入力手段であるキーボード、ブートプログラム等を記憶しているROM、各種処理結果を一時記憶するRAM、プログラム等を記憶するハードディスクドライブ(HDD)等の記憶装置、外部の装置と通信回線(本実施形態ではインターネット31等)を介して通信するための通信インタフェース、マウス等のポインティング・デバイス、上記記憶装置に記憶したプログラムに従って装置全体を制御するCPU(中央演算処理装置)から構成されている。ディスプレイ、キーボード、並びにポインティング・デバイスは、後述する各表示画面において、ユーザに対していわゆるマン・マシンインタフェースを提供する。
【0086】
また、本実施形態において、車両メーカ側サーバ1、ユーザ端末2及び販売代理店端末4は、インターネット通信を行うことが可能な一般的な通信プロトコルのソフトウエア(ソフトウエアプログラム)、そのソフトウエアに従ってインターネット31を介してデータを送受信するインターネットブラウザ機能及びメーラ機能、並びにブラウザを描画する一般的なソフトウエアを有する。
【0087】
そして、上記の各ソフトウエアがCPUによって適宜実行されることにより、車両メーカ側サーバ1と、ユーザ端末2又は販売代理店端末4とは、ユーザ端末2又は販売代理店端末4がインターネット31を介して車両メーカ側サーバ1に接続された(ログインした)状態において、いわゆるサーバ・クライアント環境を形成する。
【0088】
(個別仕様車見積・発注システムの機能体系)
図2は、個別仕様車見積・発注システムSにおいて実行される処理モジュールの基本的な機能体系を示す図であり、同図に示す各ブロックは、車両メーカ側サーバ1のCPUが実行するところの、後述する機能毎に大別したソフトウエア(ソフトウエアプログラム)の一単位であり、本実施形態では、この機能単位を、処理モジュールと称する。これらの処理モジュールは、車両メーカ側サーバ1の記憶装置等に予め格納されている。尚、上記処理モジュールは、例えばCD−ROM等の記録媒体(図示省略)に記録されることもあり、この場合は、上記車両メーカ側サーバ1が記録媒体に記録された処理モジュールを読み込むことによって、この車両メーカ側サーバ1において後述する各処理モジュールが実行されることとなる。
【0089】
ここで、各処理モジュールの機能について概説する。
【0090】
・イニシャル処理(M1):個別仕様車見積・発注システムSのホーム画面(ホームページ)をユーザ端末2に表示すると共に、個別仕様車の仕様選定や見積依頼等を行うための他の画面への遷移が可能である。
【0091】
・車両仕様選定処理(M2):ユーザ端末2のユーザ(顧客)が、予め用意された選択肢の中から所望の選択肢を選択する操作を繰り返すことにより、ユーザ端末2に対して、所望の個別仕様車の選定可能な環境を提供する。更に、個別仕様車の仕様が確定した場合には、個別仕様車記憶処理(M3)、見積依頼処理(M4)及び商談申し込み処理(M5)への遷移が可能である。
【0092】
・個別仕様車記憶処理(M3):個別仕様車の仕様が確定したユーザが希望する場合、その個別仕様車の情報を顧客DB13に記憶する。この個別仕様車記憶処理(M3)からは、購入検討確認処理(M6)への遷移が可能である。
【0093】
・見積依頼処理(M4):個別仕様車の仕様が確定したユーザが希望する場合、販売代理店に対して、その個別仕様車の販売価格の見積を依頼可能な環境を提供する。具体的にこの処理では、ユーザが見積を依頼したときには、価格DB11から、そのユーザ自身が選択した販売代理店が設定した選択肢単価を読み出し、この選択肢単価を基に個別仕様車の見積価格を演算する。この個別仕様車の見積価格は、販売代理店の意向に応じて、又は車両メーカ側サーバ1が自動で、適宜補正(値引き)される。そして、その見積結果は車両メーカ側サーバ1から当該ユーザが先に入力しているメールアドレスに見積結果回答メールとして送信される。尚、見積依頼処理(M4)においては、見積依頼と併せて下取車両の査定依頼も可能とされている。
【0094】
・商談申し込み処理(M5):仕様が確定した個別仕様車について実際の購入に向けた商談をユーザ(顧客)が希望する場合、その旨を販売代理店に報知する。具体的にこの処理では、ユーザから商談を依頼されたことを通知するための電子メールを、車両メーカ側サーバ1から対象となる販売代理店と、ユーザとに送信する。尚、販売代理店と顧客との商談は、この個別仕様車見積・発注システムS外で行われ、販売代理店における商談後に、自動車メーカに対して実際に個別仕様車を発注する方法としては、販売代理店端末4から車両メーカ側サーバ1に対して行う方法や、進捗管理コンピュータ51に対して行う方法等が想定される。
【0095】
・購入検討確認処理(M6):ユーザ端末2のユーザが、個別仕様車の情報を顧客DB13に記憶させていたり、既に見積依頼をしていたり、既に商談を申し込んでいたりした場合に、そのユーザに対して、記憶している個別仕様車に関する情報や、現在までの見積価格の経緯等の情報を提供する。この購入検討処理(M6)からは、上記見積依頼処理(M4)及び商談申し込み処理(M5)への遷移が可能である。
【0096】
・納期照会処理(M7):個別仕様車を発注したユーザ(顧客)に対して、その個別仕様車を実際に納車できるまでの状況及び納期を報知する。
【0097】
・インストラクション処理(M8):本個別仕様車見積・発注システムSの利用方法や各機能の説明等がユーザ(顧客)に対して提供される。
【0098】
上記の各処理モジュールは、後述する各種表示画面をユーザ端末2のディスプレイに表示し、その表示したウィンドウへの入力操作を実現する機能を有している。これにより、上記の各処理モジュールが車両メーカ側サーバ1にて実行されると共に、ユーザ端末2においてブラウザプログラムが実行されることにより、ユーザ端末2のディスプレイには、図3〜図6に示す各種画面の表示等によるマン・マシンインタフェースが提供される。係るマン・マシンインタフェースを利用して、ユーザ端末2のユーザ(顧客)は、所望する個別仕様車についての仕様選定、見積、発注等を行うことができる。
【0099】
また、上記車両メーカ側サーバ1において、上記各処理モジュールとは別に、コード設定処理が実行される。
【0100】
(車両メーカ側サーバ1にて実行されるソフトウエア)
次に、車両メーカ側サーバ1のCPUにより実行されるソフトウエアについて、上記の処理モジュールにおける表示画面(図3〜図6)を参照しながら説明する。
【0101】
−イニシャル処理(M1)−
図3は、イニシャル処理(M1)が表示するホーム画面A−1を例示する図であり、このホーム画面A−1は、ユーザ端末2が本システムSのサイトにアクセスしたときに、上記ユーザ端末2に表示される画面である。
【0102】
同図に示す表示画面には、複数の操作ボタンが含まれており、「このサイトについて」又は「ご購入手順」の操作ボタンが操作されたときには、上記インストラクション処理(M8)の機能により、当該ユーザ端末2には、所定の説明画面が展開される。また、「ご購入検討一覧」の操作ボタンが操作されたときには、当該ユーザ端末2に対して、購入検討確認処理(M6)の機能が提供される(このことについての詳細は、後述する)。さらに、「ご購入車両納期照会」の操作ボタンが操作されたときには、当該ユーザ端末2に対して、上記納期照会処理(M7)の機能が提供される。
【0103】
また、ホーム画面A−1において、スポーツタイプの車種A又はワゴンタイプの車種Bの写真部分がクリックされたときには、当該ユーザ端末2に対して、車両仕様選定処理(M2)の機能が提供される。
【0104】
−車両仕様選定処理(M2)−
本実施形態において、車両仕様選定処理(M2)は、説明の都合上から、一例としてスポーツタイプの車種A又はワゴンタイプの車種Bについて、ユーザ所望の個別仕様車の仕様選定を行うことができる。
【0105】
ホーム画面A−1において所望の車種が選択されると、車両仕様選定処理(M2)の機能により、選択された車種の標準仕様車(ベース仕様車)を基本として、所定の複数項目について所望の仕様選定から確定までをユーザ自身が行うことができる。換言すれば、当該システム内部に標準仕様車として予め設定されている各種の仕様(装備)は、ユーザの仕様選定操作により、他の仕様(装備)に置き換えられる、或いは、標準仕様車には設定されていない新たな装備(オプション装備)が追加される。
【0106】
図4は、車両仕様選定処理(M2)が表示する車両仕様選定画面B−1のフォーマットを例示する図であり、この車両仕様選定画面B−1において、上半分の領域には、ホーム画面A−1において選択された車種の外観写真及びその内装写真、それら写真を拡大表示可能な「ZOOM」ボタン、当該車種に関する各種情報を表示可能な「商品情報」ボタン、ユーザが選択した仕様に応じた車両単位(個別仕様車1台分として)のメーカ希望小売価格(車両価格Total)、そのメーカ希望小売価格の明細について表示可能な「明細」ボタン、並びにユーザが選択済みの仕様の各項目について詳細が表示される。
【0107】
また、車両仕様選定画面B−1の下半分の領域には、個別仕様車の選定作業に係る各選定工程(ステップ)が複数枚重ねられたフォルダ形式で表示される。ここで、選定工程は、エンジン選定工程(第1ステップ)、駆動系選定工程(第2ステップ)、外装選定工程(第3ステップ)、内装選定工程(第4ステップ)、電装選定工程(第5ステップ)、及び販社オプション選定工程(第6ステップ)から構成される。
【0108】
図4の例では、第3ステップのフォルダが選択された状態が表示されており、選択されたフォルダ(アクティブな状態)には、そのステップにおいてユーザが選定すべき仕様項目について、選択可能な選択肢が、写真等のイメージ、名称、価格、及び装着制限等として表示される。表示された選択肢の中からユーザが所望の仕様を選択するのに応じて、車両メーカ側サーバ1は、価格DB11を参照することによって当該選択された選択肢の単価(メーカ希望小売価格)を取得し、これに応じて、上記車両仕様選定画面B−1における右上に表示されていた車両単位のメーカ希望小売価格を更新して表示するようにしている(価格提供手段)。
【0109】
また、車両仕様選定画面の下半分の領域には、ホーム画面A−1(図3)にジャンプすることが可能な「HOME」ボタン、前後の選定ステップに遷移可能な「BACK」及び「NEXT」ボタンが表示される。
【0110】
こうして、この車両仕様選定画面B−1において選定操作を順次行うことにより、ユーザ端末2のユーザ(顧客)は、選択した所望の車種についての個別仕様車を、ユーザ自身のインタラクティブなゲーム感覚の操作によって簡単に選定することができ、当該ユーザは、自動車のチューニングショップのエンジニアが自動車をチューニングしていく感覚を味わうことができる(仕様選定手段)。
【0111】
こうした仕様選定処理(M2)は、購入支援情報DB12に格納されているモデル・オプションの組み合わせのルールに基づいて、一般的なコンフィグレーションエンジンを利用することによって実現することが可能である。
【0112】
そして、上記仕様選定画面B−1において、個別仕様車の仕様に必要な全ての仕様項目の選定が完了すると、上記仕様選定画面B−1の下半分の領域に表示されている「記憶」、「見積請求」、「商談申込」の各操作ボタンが操作可能に構成される。この内、「見積請求」の操作ボタンを操作したときには、上記見積依頼処理(M4)に遷移し(販売支援手段)、「商談申込」の操作ボタンを操作したときには、上記商談申し込み処理(M5)に遷移する(販売支援手段)。また、「記憶」の操作ボタンを操作したときには、個別仕様車記憶処理(M3)に遷移する。
【0113】
ここで、見積依頼処理(M4)に遷移したときには、上述したように、価格DB11から、ユーザ自身が選択した販売代理店が設定した選択肢単価(見積価格)を読み出す。そして、この選択肢単価を基に、個別仕様車の見積価格を演算しかつこれを補正する。また、個別仕様車の商品指定コードが設定されているときには、その商品指定コードをキーとして、価格DB11から税金の額を読み出す。一方、個別仕様車の商品指定コードが設定されていないときには、その個別仕様車の仕様(選択肢の組み合わせ)と、価格DB11に格納されているルールとに基づいて税金の額を算出する。こうして設定した見積結果を、車両メーカ側サーバ1から当該ユーザが先に入力しているメールアドレスに見積結果回答メールとして送信する(価格提供手段)。
【0114】
−個別仕様車記憶処理(M3)−
この個別仕様車記憶処理(M3)は、図5に示すID・パスワード入力画面C−1をユーザ端末2に表示させる。この画面において、ユーザ端末2のユーザは、当該ユーザに対して先に発行されているユーザID(会員ID)とパスワードを入力し、「送信」ボタンを操作することによって本システムS(車両メーカ側サーバ1)にログインすることができる。ログインが完了すると、上記車両仕様選定処理(M2)において選定した個別仕様車に関する情報が、上記ユーザIDに関連付けされた状態で、顧客DB13に格納される(記憶手段)。そしてその後に、上記購入検討確認処理(M6)に遷移する。
【0115】
尚、詳しくは後述するが、上記車両メーカ側サーバ1では、上記見積依頼処理(M4)又は商談申し込み処理(M5)のいずれかを実行するときは、コード設定処理を実行する。これにより、上記仕様選定処理において選定した個別仕様車と同じ選択肢の組み合わせからなる商品に対して、商品指定コードが設定されていないときには、上記個別仕様車(選択肢の組み合わせ)に対して商品指定コードが新たに設定される。
【0116】
従って、記憶処理(M3)では、選択肢組み合わせデータで個別仕様車を特定し処理が実行され、見積依頼処理(M4)又は商談申込処理(M5)では、商品指定コードで個別仕様車を特定し処理が実行される。
【0117】
−購入検討確認処理(M6)−
図6は、上記購入検討確認処理(M6)が表示する購入検討情報一覧画面D−1を例示する図である。尚、購入検討確認処理(M6)は、上述したように、上記ホーム画面A−1(図3)において「ご購入検討一覧」の操作ボタンが操作された場合にも起動し、この場合は、購入検討情報一覧画面D−1を表示する前に、ID・パスワード入力画面(図5参照)がユーザ端末2に表示されて認証が行われた後に、上記購入検討情報一覧画面D−1がユーザ端末2に表示される。
【0118】
この購入検討情報一覧画面D−1では、当該ユーザに対して顧客DB13に記憶されている個別仕様車に関する情報(「購入検討一覧」の欄)と、下取り車両の査定の情報(「簡易下取査定一覧」の欄)とについて一覧表示が行われる。ここでユーザが、所望の表示項目に設けられた「詳細」ボタンを選択操作することによって、その選択した項目の詳細な内容を示す画面(不図示)が当該ユーザのユーザ端末2に表示される。
【0119】
また、個別仕様車の表示項目には、商品指定コード(仕様No)が表示される(尚、商品指定コードが設定されていないときには非表示)と共に、「見積」、「商談」の各ボタンが設けられており、この内、「見積」のボタンが操作されたときには、当該個別仕様車を対象として見積依頼処理(M4)に遷移し、「商談」のボタンが操作されたときには、当該個別仕様車を対象として商談申し込み処理(M5)に遷移する。尚、既に見積依頼又は商談申し込みがされている個別仕様車の表示項目には、上記「見積」又は「商談」のボタンの代わりに、見積No又は商談Noが表示される。
【0120】
上記購入検討情報一覧画面D−1には、ホーム画面A−1(図3)にジャンプすることが可能な「HOME」ボタンが表示されると共に、ユーザの個人情報を編集可能な「ユーザカルテ編集」ボタンが表示される。このユーザカルテの情報は、上記顧客DB13に、ユーザIDと関連付けられた状態で格納される。
【0121】
こうして、本システムSにおいては、オンラインで仕様選定した個別仕様車について、記憶、見積依頼及び商談申込の各処理を行うことで、上記個別仕様車の購入に関する手続を支援するようにしている。
【0122】
−コード設定処理−
次に、上記車両メーカ側サーバ1において行われる、コード設定処理について、図7に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0123】
先ず、ステップS1では、見積依頼処理(M4)又は商談申込処理(M5)の実行を指定するユーザ端末2の操作があったか否かを判定する。操作があったのYESのときには、ステップS2に移行する一方、操作がなかったのNOのときには、リターンする。
【0124】
上記ステップS2では、見積依頼処理(M4)又は商談申込処理(M5)の対象となる個別仕様車と、同じ仕様の組み合わせからなる自動車に対して、商品指定コードが既に設定されているか否かを判定する。設定されているときにはリターンする一方、設定されていないときにはステップS3に移行する。
【0125】
上記ステップS3では、その個別仕様車に係る仕様を特定するための商品指定コードを、購入支援情報DB12に格納されている商品指定コードの採番ルールに基づいて設定する。また、購入支援情報DB12に、その仕様(選択肢の組み合わせ)を、設定した商品指定コードと対応付けて格納する(コード設定手段)。こうして、ユーザにより新たな仕様組み合わせが選定されれば、その都度、商品指定コードが設定され、これが購入支援情報DB12に逐次格納されるようになる。
【0126】
次のステップS4では、生産管理コンピュータ52に対して、設定した商品指定コードを提供して、この商品指定コードに対応する生産管理コードを設定させると共に、物流管理コンピュータ53に対しても、設定した商品指定コードを提供して、この商品指定コードに対応する物流管理コードを設定させる。また、設定した商品指定コードに係る個別仕様車の税金の額を算出し、これを、上記商品指定コードと対応付けて、上記価格DB11に格納する。
【0127】
こうして、本実施形態1に係るシステムSにおいては、ユーザにより設定された個別仕様車と同じ選択肢の組み合わせからなる商品に商品指定コードが設定されていないときには、車両メーカ側サーバ1によるコード設定処理によって、上記個別仕様車に商品指定コードが設定される。
【0128】
従って、ユーザによって選択肢の新たな組み合わせが設定される毎に、その仕様に対して商品指定コードが設定されることになるため、予め選択肢の全ての組み合わせ(個別仕様候補)に対して、商品指定コードを設定する必要がない。その結果、商品指定コードの管理を大幅に簡略化することができる。
【0129】
また、商品指定コードを予め設定しないことから、商品指定コードの桁数と採番ルールとによって決定されるコードの総数を超えて、個別仕様候補を設定することも可能になる。
【0130】
さらに、上記商品指定コードを設定するタイミングが、車両メーカ側サーバ1において、見積依頼処理(M4)又は商談申込処理(M5)が実行される時であるため、個別仕様車を発注する際には、その個別仕様車には必ず商品指定コードが設定されていることになる。また、商品指定コードが設定されれば、それに対応する生産管理コード及び物流管理コードがそれぞれ設定されるため、発注から、生産、物流までをスムースに行うことができ、納期の遅れ等を確実に防止することができる。
【0131】
また、見積依頼処理(M4)又は商談申込処理(M5)のときに商品指定コードを設定することで、例えば記憶処理(M3)の時に商品指定コードを設定したのでは、実際に発注されない個別仕様車に対して商品指定コードが付与されるケースが増大するが、それが抑制される。つまり、商品指定コードの数が必要最低限になり、商品指定コードの管理が容易になる。
【0132】
また、メーカ小売希望価格や、見積価格を選択肢毎に設定しておくことで、個別仕様車に予め商品指定コードを設定していなくても、メーカ小売希望価格や見積価格をユーザに提示することができる。
【0133】
尚、実施形態1では、見積依頼処理(M4)又は商談申込処理(M5)を実行するときに、コード設定処理を実行するようにしているが、コード設定処理は、例えば記憶処理(M3)を実行するときに行ってもよい。また、個別仕様車の発注があったときに、コード設定処理を実行するようにしてもよい。但し、本実施形態のように、個別仕様車の発注の前に商品指定コードを設定すれば、納期の遅れ等を確実に防止することができる。
【0134】
また、実施形態1では、生産管理及び物流管理は、商品指定コードに対応する生産管理コード及び物流管理コードに基づいて行うようにしているが、生産管理及び物流管理においても、商品指定コードを利用して個別仕様車を特定するようにしてもよい。この場合は、車両メーカ側サーバ1から生産管理コンピュータ52又は物流管理コンピュータ53に対して、新たに設定した商品指定コードを提供するだけでよい。
【0135】
<実施形態2>
実施形態2は、実施形態1とはコード設定処理が異なる。具体的には、実施形態2では、ユーザからの商談申し込みがあったときに、商品指定コードを設定(仮設定)する一方で、個別仕様車の発注に伴う処理を行うときに、上記設定した商品指定コードを本登録するようにしている。
【0136】
尚、実施形態2に係る個別仕様車見積・発注システムSの構成は、図1に示す実施形態1に係る個別仕様車見積・発注システムSの構成と略同じであるため、その詳細な説明は省略する。
【0137】
次に、図8に示すワークフローを参照しながら、実施形態2に係るコード設定処理について具体的に説明する。
【0138】
同図において、ステップT1では、本システムSにおいて選定可能なモデル・オプションの設定を行うと共に、モデル・オプションの組み合わせルールを設定する。これにより、ユーザが選択可能な各選択肢を設定されて、個別仕様候補が設定されることとなる。
【0139】
こうして、モデル・オプション設定がされれば、続くステップT2〜T5において、各個別仕様車(個別仕様候補)に付帯する付帯情報のルールを設定する。具体的に、ステップT2では、税金原単位設定を行う。これは、上述したように、自動車の取得に伴い課せられる税金の額の算出ルールを設定するものである。
【0140】
また、ステップT3では、価格原単位設定を行う。これは、モデル・オプション設定で設定したモデルの選択肢毎にメーカ小売希望価格を設定すると共に、オプションの選択肢毎にメーカ小売希望価格を設定する。
【0141】
ステップT4では、商品指定コードの採番ルールを設定する。
【0142】
ステップT5では、販社オプションのルールを設定する。ここで、販社オプションとは、販売会社において取り付けられる各種の装備であり、上記モデル・オプション設定において設定したオプションとは異なる。そして、販社オプションのルールの設定とは、その販社オプションの装備の取り付け可不可を設定することであり、モデル・オプション設定で設定した各モデル・各オプション毎に、各販社オプションの取り付け可不可を設定する。一例を挙げると、オプションとしての17インチタイヤには、販社オプションとしてのマッドフラップの取り付けが不可である、といったルールを設定する。
【0143】
こうして、ステップT2〜T5において、各付帯情報のルールを設定すれば、これらのルールをウェブDB15に記憶させる。ここで、ウェブDB15とは、実施形態1における価格DB11、購入支援情報DB12、及び顧客DB13を統合させたDBであり、車両メーカ側サーバ1がその動作中に必要に応じてアクセスをするDBである。
【0144】
尚、ステップT1〜T5の各ステップは、自動車の見積・発注システムSで、顧客に対するサービスを提供する前に行われるステップであり、車両メーカの担当者が行う処理ステップである。つまり、車両メーカ側サーバ1及び進捗管理コンピュータ51が実行する処理ではない。
【0145】
次に、ステップT6,T7で、顧客がユーザ端末2を操作(仕様選定操作)する一方、車両メーカ側サーバ1が車両仕様選定処理(M2)を実行する。このことによって、上述したように、個別仕様車が設定される。
【0146】
また、ステップT8,T9で、顧客がユーザ端末2を操作(見積依頼操作)する一方、車両メーカ側サーバ1が見積依頼処理(M4)を実行する。このことによって、上述したように、顧客に見積結果回答メールが送信されて見積価格が提供される。
【0147】
そして、ステップS10で、顧客がユーザ端末2を操作することにより、商談申し込みがなされたときは、上記車両メーカ側サーバ1は、ステップT11で商品コード設定処理を行う。これは、その商談申し込みの対象である個別仕様車と、同じ仕様の組み合わせからなる自動車に対して、商品指定コードが設定されていないときには、その個別仕様商品に対して商品指定コードを設定する(コード設定手段)。尚、その個別仕様車と同じ仕様の組み合わせからなる自動車に対して、商品指定コードが既に設定されているときには、その個別仕様商品に対して商品指定コードを設定しない。このとき、車両メーカ側サーバ1は、ステップT4で設定されかつ、ウェブDB15に格納されている商品コード採番ルールに基づいて、その商談申し込みに係る個別仕様車に商品指定コードを設定する。こうして設定した商品指定コードは、ウェブDB15に一時的に記憶させる。尚、ウェブDB15に記憶させた商品指定コードは、その個別仕様車が発注されたときに、及び発注がされないまま商談が終了したときに消去する。こうして、車両メーカ側サーバ1は、商談申込処理(M5)が実行されるタイミングで商品指定コードを仮設定する。
【0148】
そして、上記車両メーカ側サーバ1は、ステップT12で商談申込処理(M5)を実行する。これにより、車両メーカ側サーバ1から対象となる販売代理店及び顧客に、商談申込メールが送信される(ステップT13,T14)。このとき、上記商談申込メールには、ステップT11において設定した商品指定コードが含まれる。
【0149】
こうして、商談申込を行った顧客と販売代理店との間で商談が行われ、契約が成立すると(ステップT15)、上記販売代理店は、ステップT16で車両注文処理を行う。
【0150】
この車両注文処理の際には、例えば次のような照合処理を行うようにしてもよい。つまり、販売代理店端末4において商談Noと、商談申込メールに含まれている商品指定コードを指定することで、上記進捗管理コンピュータ51において、商談申込(発注)対象である個別仕様車の仕様(選択肢の組み合わせ)と、上記商品指定コードに対応付けられている個別仕様車の仕様との照合を行うようにしてもよい。これにより、発注された個別仕様車の仕様を確実に特定することが可能になる。
【0151】
また、これとは異なり、又はこれと併せて、進捗管理コンピュータ51から販売代理店端末4に、商談申込時における個別仕様車の仕様(選択肢の組み合わせ)情報を送信することにより、販売代理店の担当者が、商談申込時における個別仕様車の仕様と、発注対象の個別仕様車の仕様との照合を行うようにしてもよい。
【0152】
さらに、顧客と販売代理店との商談中に、その顧客が仕様の変更を希望することは多々ある。その結果、商談申込の際に設定した個別仕様車とは、異なる個別仕様車を発注する場合がある。
【0153】
このような場合には、販売代理店端末4を操作することによって、その顧客の商談(契約)に係る個別仕様車の仕様を変更することが可能にされている。
【0154】
具体的には、販売代理店端末4からの要求に応じて、進捗管理コンピュータ51は、商談リスト画面E−1(図9参照)を販売代理店端末4に表示させる。この商談リスト画面E−1では、各販売代理店において現在商談中の顧客について、一覧表示が行われる。
【0155】
この画面E−1で、販売代理店の担当者が、所望の顧客を選択操作することによって、上記販売代理店端末4には、その顧客が商談中である個別仕様車の詳細な内容を示す商談内容画面E−2(図10参照)が表示される。
【0156】
この商談内容画面E−2には、「商談申込」の欄に、商談申込の際に設定されていた個別仕様車の仕様の情報と、この個別仕様車に設定されている(仮設定されている)商品指定コードとが表示される。
【0157】
また、この商談内容画面E−2には、「修正」の欄が設けられており、この欄に設けられたテキストボックスに入力をすることで、仕様を変更させることが可能である。つまり、選択していた選択肢を変更・削除したり、新たな選択肢を追加選択したりすることが可能である。
【0158】
そして、仕様の変更を行った上で、「コード採番」ボタンを選択操作すれば、進捗管理コンピュータ51はコード設定処理を行う。つまり、変更後の仕様からなる新たな個別仕様車に商品指定コードが設定されているときには、商品指定コードを設定しない一方、設定されていないときには、採番ルールに基づいて商品指定コードを設定する。そして、上記商談内容画面E−2の「修正」の欄に、新たな個別仕様車の商品指定コードが表示される。
【0159】
尚、上記商談内容画面E−2には、「発注」ボタンが設けられており、このボタンを選択操作することによって、車両注文処理(ステップT16参照)が実行される。
【0160】
そして、上記ステップT16の車両注文処理では、上記販売代理店端末4から進捗管理コンピュータ51に、個別仕様車の注文信号を送信する。このときは、商品指定コードによって個別仕様車(その仕様)を特定する。
【0161】
注文信号を受信した進捗管理コンピュータ51は、ステップT17で発注対象の個別仕様車に対して設定された商品指定コード(上記ステップT11で設定した商品指定コード)を、ホストDB55に登録する(本登録)。また、商品指定コードをホストDB55に登録するときには、上記ウェブDB15に記憶されている各ルールに基づいて、その個別仕様車に付帯する付帯情報(税金、メーカ小売希望価格及び販社オプション情報)を、商品指定コードに関連付けて登録する(コード設定手段)。
【0162】
こうして、ホストDB55に登録された商品指定コードは、発注後の各工程(生産及び物流)において利用される。また、ここで登録した商品指定コードは、上記車両メーカ側サーバ1のウェブDB15にも反映される。これにより、車両メーカ側サーバ1が商品コード設定処理(ステップT11)を行う際に、商談申し込みの対象である個別仕様車に、商品指定コードが設定されているか否かが判定可能となる。
【0163】
尚、発注対象の個別仕様車に対して設定された商品指定コードが、ホストDB55に既に登録されているときには、ステップT17の登録処理は省略する。
【0164】
上記進捗管理コンピュータ51はまた、ステップT18で受注対応処理を行う。これにより、ステップT22でその個別仕様車の生産(組み立て)が開始される(発注手段)。
【0165】
さらに、上記進捗管理コンピュータ51は、受注した旨を販売代理店に通知する。このことで、販売代理店は、注文結果を受諾することになる(ステップT19)。また、上記進捗管理コンピュータ51は、上記ステップT17で本登録された商品指定コードに対応する個別仕様車の仕様(選択肢の組み合わせ)について仕様基準表を作成し、これを各販売代理店等に配布する(ステップT20)。
【0166】
上記ステップT22で組み立てられた個別仕様車は、車両メーカから出荷され(ステップT23)、販売代理店に納車される(ステップS24)。そして、販売代理店で所定の登録手続き等が行われた上で、顧客にその個別仕様車が届けられる(車両受領:ステップT25)。
【0167】
このように、実施形態2では、商談申込処理(M5)が実行されるときに商品指定コードが設定(仮設定)され、発注に伴う処理(受注対応処理)が実行されるときに、その商品指定コードがホストDB55に登録される。このとき、商品指定コードと、この商品指定コードに係る個別仕様車に付帯する付帯情報とが対応付けられる。
【0168】
このように、商談申込の際に商品指定コードが仮設定されることで納期の遅れ等を防止することができる一方で、発注に伴う処理を行う際にその商品指定コードが本登録されることでデータベース資源を節約することができる。
【0169】
また、システムSのサービスを開始する前には、商品指定コードの採番ルールや付帯情報のルールを設定するだけでよく、サービス開始時の作業を大幅に簡略化することができる。これと共に、商品指定コードの設定及び付帯情報の関連付けを、全ての個別仕様候補に対して予め行う場合と比べて、商品指定コードの設定及び付帯情報の関連付けの正確性が高めることができる。
【0170】
さらに、顧客と販売代理店との商談中に、個別仕様車の仕様が変更されたときでも、販売代理店端末4を操作することによって、個別仕様車の仕様を変更させて、その変更後の新たな個別仕様車に商品指定コードを設定することができる。これにより、顧客はユーザ端末2を操作する必要がなく、顧客の煩雑さが防止されると共に、納期の遅れを防止することができる。
【0171】
尚、実施形態2では、商談申込処理(M5)を実行するときに、コード設定処理(ステップT11)を実行するようにしているが、コード設定処理は、例えば見積依頼処理(M4)を実行するときに行ってもよいし、車両仕様選定処理(M2)において個別仕様車が設定されたときに行ってもよい。また、実施形態2では省略したが、記憶処理(M3)を実行するときに、コード設定処理を実行してもよい。
【0172】
また、実施形態2では、車両メーカ側サーバ1で、商品指定コードの仮設定を行い、進捗管理コンピュータ51で商品指定コードの本登録を行うようにしているが、いずれか一方の装置1,51で、商品指定コードの仮設定と本登録との双方を行うようにしてもよい。
【0173】
<他の実施形態>
上記各実施形態1,2では、見積依頼処理(M4)を、車両メーカ側サーバ1が個別仕様車の見積価格を演算するようにしているが、これに限らず、販売代理店の担当者が販売代理店端末4を操作することにより、上記価格DB11に格納されている選択肢単価に基づいて見積価格を演算すると共に、その補正を行うようにしてもよい。
【0174】
また、上記各実施形態1,2では、車両メーカ側サーバ1が見積依頼処理(M4)及び商談申込処理(M5)の双方の処理を行うが、いずれか一方の処理のみを行うようにしてもよい。
【0175】
また、車両メーカ側サーバ1が行う処理を、複数のサーバで分担して行うようにしてもよい。
【0176】
尚、上記個別仕様車見積・発注システムは、車両メーカが各販売代理店に対しその採用を強制するものではなく、各販売代理店が自らの希望で自発的に採用するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における個別仕様車見積・発注システムの全体構成を示す概念図である。
【図2】個別仕様車見積・発注システムにおいて実行される処理モジュールの機能体系を示す図である。
【図3】ホーム画面A−1を例示する図である。
【図4】車両仕様選定画面B−1のフォーマットを例示する図である。
【図5】ID・パスワード入力画面C−1を例示する図である。
【図6】購入検討情報一覧画面D−1を例示する図である。
【図7】コード設定処理のフローチャートである。
【図8】実施形態2に係る個別仕様車見積・発注システムのフローチャートである。
【図9】商談リスト画面E−1を例示する図である。
【図10】商談内容画面E−2を例示する図である。
【符号の説明】
1:車両メーカ側サーバ(自動車販売支援装置)
2:ユーザ端末
31:インターネット(通信回線)
4:販売代理店端末(販売会社端末)
51:進捗管理コンピュータ(自動車販売支援装置)
55:ホストDB
S:個別仕様車見積・発注システム
Claims (21)
- 双方向通信可能な通信回線を介して接続されたユーザ端末からの自動車の仕様選定要求を受け付けて、その仕様選定された個別仕様車に関する情報を上記ユーザ端末に提示するように構成された自動車販売支援装置であって、
上記ユーザ端末の操作に応じて、上記自動車の仕様として予め設定された選択肢の中から選択された複数の選択肢の組み合わせからなる個別仕様車を設定する仕様選定手段と、
上記自動車の発注の際に該自動車に係る選択肢の組み合わせを特定するために用いられる商品指定コードを設定するコード設定手段とを備え、
上記コード設定手段は、上記仕様選定手段によって設定した上記個別仕様車と同じ選択肢の組み合わせからなる自動車に商品指定コードが設定されているときには、上記設定した個別仕様車に対する商品指定コードを設定しない一方、上記個別仕様車と同じ選択肢の組み合わせからなる自動車に商品指定コードが設定されていないときには、上記設定した個別仕様車に対して商品指定コードを設定するように構成されている
ことを特徴とする自動車販売支援装置。 - 請求項1において、
ユーザ端末の操作に応じて、仕様選定手段によって設定した個別仕様車の、見積請求及び商談申込の内の少なくとも一方を受け付ける販売支援手段をさらに備え、
コード設定手段は、上記仕様選定手段によって個別仕様車を設定した時には、上記個別仕様車に対する商品指定コードの設定を行わず、上記販売支援手段によって見積請求の受け付け又は商談申し込みの受け付けを行う時に、上記個別仕様車に対する商品指定コードを設定するように構成されている
ことを特徴とする自動車販売支援装置。 - 請求項2において、
ユーザ端末の操作に応じて、仕様選定手段によって設定した個別仕様車に係る選択肢の組み合わせを記憶する記憶手段をさらに備え、
コード設定手段は、記憶手段によって個別仕様車に係る選択肢の組み合わせを記憶する時には、上記個別仕様車に対する商品指定コードの設定を行わないように構成されている
ことを特徴とする自動車販売支援装置。 - 請求項2又は請求項3において、
各手段は、選択肢の組み合わせからなる自動車に商品指定コードが設定される前は、その選択肢の組み合わせデータによって上記自動車を特定する一方、該自動車に商品指定コードが設定された後は、その商品指定コードによって上記自動車を特定するように構成されている
ことを特徴とする自動車販売支援装置。 - 請求項1において、
自動車の価格として、各選択肢毎の単価が予め設定されており、
ユーザ端末の操作に応じて、仕様選定手段によって設定した個別仕様車の価格を上記ユーザ端末に提供する価格提供手段をさらに備え、
上記価格提供手段は、上記各選択肢毎に設定された単価に基づいて、選択肢の組み合わせからなる上記個別仕様車の価格を算出して、これを提供するように構成されている
ことを特徴とする自動車販売支援装置。 - 請求項1において、
商品指定コードは、個別仕様車の生産管理及び物流管理の少なくとも一方において、上記個別仕様車を特定するためのコードとして利用されるものである
ことを特徴とする自動車販売支援装置。 - 請求項1において、
個別仕様車の生産管理及び物流管理の少なくとも一方は、商品指定コードに対応する管理コードに基づいて行われ、
コード設定手段によって新たな商品指定コードが設定されたときに、該設定された商品指定コードに対応する管理コードの設定を行う管理コード設定手段をさらに備えている
ことを特徴とする自動車販売支援装置。 - 請求項1において、
ユーザ端末の操作に応じて、仕様選定手段によって設定した個別仕様車の、見積請求及び商談申込の内の少なくとも一方を受け付ける販売支援手段と、
上記個別仕様車の発注に伴う処理を行う発注手段とをさらに備え、
コード設定手段は、
上記仕様選定手段により個別仕様車を設定した時、又は上記販売支援手段により見積請求の受け付け若しくは商談申し込みの受け付けを行う時に、上記個別仕様車に対する商品指定コードを設定すると共に、
上記発注手段により上記個別仕様車の発注に伴う処理を行う時に、該個別仕様車に設定した商品指定コードを、所定のデータベースに登録するように構成されている
ことを特徴とする自動車販売支援装置。 - 請求項1において、
ユーザ端末の操作に応じて、仕様選定手段によって設定した個別仕様車の、見積請求及び商談申込の内の少なくとも一方を受け付ける販売支援手段と、
上記個別仕様車の発注に伴う処理を行う発注手段とをさらに備え、
コード設定手段は、
上記仕様選定手段により個別仕様車を設定した時、又は上記販売支援手段により見積請求の受け付け若しくは商談申し込みの受け付けを行う時に、上記個別仕様車に対する商品指定コードを設定すると共に、
上記発注手段により上記個別仕様車の発注に伴う処理を行う時に、該個別仕様車に設定した商品指定コードに、上記個別仕様車に付帯する付帯情報を関連付けるように構成されている
ことを特徴とする自動車販売支援装置。 - 請求項1において、
顧客との商談を行う販売会社に設置された販売会社端末が通信回線を介して接続され、
コード設定手段は、
上記販売会社端末からの要求に応じて、商品指定コードが設定された個別仕様車に係る選択肢の組み合わせを変更して、その変更後の選択肢の組み合わせからなる新たな個別仕様車を設定すると共に、
上記新たな個別仕様車と同じ選択肢の組み合わせからなる自動車に商品指定コードが設定されていないときには、上記新たな個別仕様車に対して新たな商品指定コードを設定するように構成されている
ことを特徴とする自動車販売支援装置。 - 請求項1において、
コード設定手段は、予め設定されたルールに基づいて個別仕様車に商品指定コードを設定するように構成されている
ことを特徴とする自動車販売支援装置。 - 請求項9において、
コード設定手段は、予め設定されたルールに基づいて商品指定コードに付帯情報を関連付けるように構成されている
ことを特徴とする自動車販売支援装置。 - 双方向通信可能な通信回線を介して接続されたユーザ端末からの自動車の仕様選定要求を受け付けて、その仕様選定された個別仕様車に関する情報を上記ユーザ端末に提示するように構成された自動車販売支援装置を制御するための自動車販売支援プログラムであって、
上記自動車販売支援装置に、
上記ユーザ端末の操作に応じて、上記自動車の仕様として予め設定された選択肢の中から選択された複数の選択肢の組み合わせからなる個別仕様車を設定する仕様選定処理と、
上記仕様選定処理によって設定した上記個別仕様車と同じ選択肢の組み合わせからなる自動車に、その発注の際に該自動車に係る選択肢の組み合わせを特定するために用いられる商品指定コードが設定されているときには、上記設定した個別仕様車に対する商品指定コードを設定しない一方、上記設定した個別仕様車と同じ選択肢の組み合わせからなる自動車に商品指定コードが設定されていないときには、上記設定した個別仕様車に対して商品指定コードを設定するコード設定処理とを実行させる
ことを特徴とする自動車販売支援プログラム。 - 請求項13において、
自動車販売支援装置に、ユーザ端末の操作に応じて、仕様選定処理によって設定した個別仕様車の、見積請求及び商談申込の内の少なくとも一方を受け付ける販売支援処理をさらに実行させ、
コード設定処理は、上記仕様選定処理によって個別仕様車を設定した時には、上記個別仕様車に対する商品指定コードの設定を行わず、上記販売支援処理によって見積請求の受け付け又は商談申し込みの受け付けを行う時に、上記個別仕様車に対する商品指定コードを設定する処理である
ことを特徴とする自動車販売支援プログラム。 - 請求項14において、
各処理では、選択肢の組み合わせからなる自動車に商品指定コードが設定される前は、その選択肢の組み合わせデータによって上記自動車を特定する一方、該自動車に商品指定コードが設定された後は、該商品指定コードによって上記自動車を特定する
ことを特徴とする自動車販売支援プログラム。 - 請求項13において、
自動車の価格として、各選択肢毎の単価が予め設定されており、
自動車販売支援装置に、ユーザ端末の操作に応じて、仕様選定処理によって設定した選択肢の組み合わせからなる個別仕様車の価格を、上記各選択肢毎に設定された単価に基づいて算出して、これを上記ユーザ端末に提供する価格提供処理をさらに実行させる
ことを特徴とする自動車販売支援プログラム。 - 請求項13において、
自動車販売支援装置に、
ユーザ端末の操作に応じて、仕様選定処理によって設定した個別仕様車の、見積請求及び商談申込の内の少なくとも一方を受け付ける販売支援処理と、
上記個別仕様車の発注に伴う処理である発注処理とをさらに実行させ、
コード設定処理は、
上記仕様選定処理により個別仕様車を設定した時、又は上記販売支援処理により見積請求の受け付け若しくは商談申し込みの受け付けを行う時に、上記個別仕様車に対する商品指定コードを設定すると共に、
上記発注処理が実行される時に、該個別仕様車に設定した商品指定コードを、所定のデータベースに登録する処理である
ことを特徴とする自動車販売支援プログラム。 - 請求項13において、
自動車販売支援装置に、
ユーザ端末の操作に応じて、仕様選定処理によって設定した個別仕様車の、見積請求及び商談申込の内の少なくとも一方を受け付ける販売支援処理と、
上記個別仕様車の発注に伴う処理である発注処理とをさらに実行させ、
コード設定処理は、
上記仕様選定処理により個別仕様車を設定した時、又は上記販売支援処理により見積請求の受け付け若しくは商談申し込みの受け付けを行う時に、上記個別仕様車に対する商品指定コードを設定すると共に、
上記発注処理が実行される時に、該個別仕様車に設定した商品指定コードに、上記個別仕様車に付帯する付帯情報を関連付ける処理である
ことを特徴とする自動車販売支援プログラム。 - 請求項13において、
自動車販売支援装置には、顧客との商談を行う販売会社に設置された販売会社端末が通信回線を介して接続され、
コード設定処理は、
上記販売会社端末からの要求に応じて、商品指定コードが設定された個別仕様車に係る選択肢の組み合わせを変更して、その変更後の選択肢の組み合わせからなる新たな個別仕様車を設定すると共に、
上記新たな個別仕様車と同じ選択肢の組み合わせからなる自動車に商品指定コードが設定されていないときには、上記新たな個別仕様車に対して新たな商品指定コードを設定する処理である
ことを特徴とする自動車販売支援プログラム。 - 双方向通信可能な通信回線を介して接続されたユーザ端末からの自動車の仕様選定要求を受け付けて、その仕様選定された個別仕様車に関する情報を上記ユーザ端末に提示するように構成された自動車販売支援装置を制御するための自動車販売支援プログラムを記録した記録媒体であって、
上記自動車販売支援プログラムは、上記自動車販売支援装置に、
上記ユーザ端末の操作に応じて、上記自動車の仕様として予め設定された選択肢の中から選択された複数の選択肢の組み合わせからなる個別仕様車を設定する仕様選定処理と、
上記仕様選定処理によって設定した上記個別仕様車と同じ選択肢の組み合わせからなる自動車に、その発注の際に該自動車に係る選択肢の組み合わせを特定するために用いられる商品指定コードが設定されているときには、上記設定した個別仕様車に対する商品指定コードを設定しない一方、上記設定した個別仕様車と同じ選択肢の組み合わせからなる自動車に商品指定コードが設定されていないときには、上記設定した個別仕様車に対して商品指定コードを設定するコード設定処理とを実行させるものである
ことを特徴とする記録媒体。 - 双方向通信可能に接続された自動車販売支援装置とユーザ端末とを用いて、上記ユーザ端末からの自動車の仕様選定要求に応じて、上記自動車販売支援装置が、上記仕様選定された個別仕様車に関する情報を上記ユーザ端末に提示するための自動車販売支援方法であって、
上記自動車販売支援装置が、上記ユーザ端末の操作に応じて、上記自動車の仕様として予め設定された選択肢の中から選択された複数の選択肢の組み合わせからなる個別仕様車を設定する仕様選定ステップと、
上記自動車販売支援装置が、上記仕様選定ステップにおいて設定した上記個別仕様車と同じ選択肢の組み合わせからなる自動車に、その発注の際に該自動車の仕様を特定するために用いられる商品指定コードが設定されているときには、上記設定した個別仕様車に対する商品指定コードを設定しない一方、上記個別仕様車と同じ選択肢の組み合わせからなる自動車に商品指定コードが設定されていないときには、上記設定した個別仕様車に対して商品指定コードを設定するコード設定ステップとを含む
ことを特徴とする自動車販売支援方法。
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