JP2004004772A - 光ファイバ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1コア部11と、該第1コア部11の外周側に設けられて該第1コア部11より屈折率が小さい第2コア部12と、該第2コア部12の外周側に設けられて該第2コア部12より屈折率が小さいクラッド部5とを設けて、DSC型屈折率プロファイルとする。第1コア部11の屈折率分布をα分布型プロファイルとする。第1コア部11と第2コア部12に例えばエルビウム等の少なくとも一種類の希土類元素を添加する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光通信等に用いられ、主に光増幅器に適用される光増幅用の光ファイバに関するものである。
【0002】
【背景技術】
近年の光通信システム分野では、光通信の大容量化に不可欠な波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)伝送および、それを用いた機能的な光通信網であるフォトニクスネットワークの構築を目指した研究開発が進められている。上記波長分割多重伝送は、複数の波長の光を1本の光ファイバで伝送する方式である。
【0003】
上記のような光通信システムの実現および高機能化を図るためには、光ファイバ増幅器の増幅帯特性(広帯域・利得平坦性)および出力特性に関しての特性改善が必要とされる。
【0004】
光増幅用光ファイバとして、希土類元素であるエルビウム(Er)を添加したエルビウムドープ光ファイバ(EDF)が適用されたエルビウム添加光ファイバ増幅器(EDFA)が、波長分割多重伝送システムにおけるキーデバイスとして大きな役割を担っている。そしてこのEDFAの増幅帯域特性は、利用できる伝送帯を決定付け、上記のようなWDM光通信システムにおいては利得帯域の帯域幅と平坦性は、その伝送システムで利用できる光通信多重信号数を決定する重要なパラメータとなっている。
【0005】
エルビウムドープ光ファイバ(EDF)は、石英系光ファイバの最低損失波長帯と同じ1.55μm波長帯に増幅帯域を持つ。つまり、エルビウムドープ光ファイバの利得帯域の中心は、C−BANDと呼ばれる波長1530nm〜1560nmである。
【0006】
また、エルビウムドープ光ファイバは、伝送用光ファイバとほとんど同一材料・構造とすることができるので、伝送用光ファイバと低接続損失で接続できる。さらに、エルビウムドープ光ファイバは、Erの添加されたコア部と高い励起光密度の励起光と信号光とをオーバーラップしたまま長距離を維持できるため、高効率・高利得な進行波形増幅器が実現できる。
【0007】
従来のエルビウムドープ光ファイバは、図8の(a)、(b)に示すように、コア部1の外周側をコア部1より屈折率が小さいクラッド部5により覆って形成されている。コア部1の屈折率プロファイルはステップインデックス型であり、コア部1には希土類元素であるErが添加されている。以下、図8の(a)に示すような屈折率プロファイルをステップインデックス型屈折率プロファイルと呼ぶ。
【0008】
ところで、近年の波長分割多重伝送における帯域拡大の要求の高まりに呼応して、伝送光の波長帯域が、前記C−BANDに加え、L−BANDと呼ばれる波長1570nm〜1600nmの波長帯まで拡大している。
【0009】
従来のC−BAND用に開発されてきたエルビウムドープ光ファイバは、L−BAND用に適用できるが、C−BAND用エルビウムドープ光ファイバは、L−BANDにおける単位長さあたりの利得がC−BANDにおける利得よりも小さい。そのため、C−BAND用エルビウムドープ光ファイバによって、C−BANDにおける利得と同等の利得をL−BANDで得るためには、数倍から10倍程度の長さのエルビウムドープ光ファイバが必要となる。
【0010】
また、使用するチャンネル数の増加に伴い、一括増幅できる光信号数を増加させるためにEDFAの高出力特性が要求される。このような要求から、EDFの長尺化とEDF中での信号光強度の増大のためこれまでは無視できるレベルであった雑音指数の増加や、4光波混合(FWM)や相互位相変調(XPM)といったEDFAでの非線形現象が問題となってきた。
【0011】
なお、本発明に関係する先行技術として、非特許文献1および非特許文献2に記載されたエルビウムドープDSC型ファイバがある。
【0012】
【非特許文献1】
1990年電子情報通信学会春季全国大会予稿集C−350「ErドープDSC型ファイバの増幅特性」発表者 三菱電線工業株式会社
【非特許文献2】
1990年電子情報通信学会春季全国大会予稿集C−264「長尺ErドープDSC型分散シフトファイバ」発表者 三菱電線工業株式会社
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
非線形現象を抑制するためには、エルビウムドープ光ファイバの利得係数(単位長さあたりの利得)を増加させることおよびファイバの特性の一つである波長分散の絶対値を大きくすることが有効である。
【0014】
まず利得係数について説明する。
【0015】
利得係数は、次式(1)で表すことができる。
【0016】
G(λ)=α(λ)[{σe(λ)/σa(λ)+1}n2−1]・・・・・(1)
【0017】
ここで、λは波長である。G(λ)は利得係数であり、単位はdB/m、α(λ)は吸収係数である。吸収係数α(λ)は、光増幅のために添加される希土類元素の吸収係数のことであり、エルビウムドープ光ファイバの場合はエルビウムの吸収係数のことである。吸収係数の単位はdB/mである。
【0018】
また、σa(λ)は吸収断面積、σe(λ)は誘導放出断面積、n2はエルビウム密度に対するレーザ上準位密度の割合である。利得係数、吸収係数、吸収断面積、誘導放出断面積は、それぞれ波長依存性を有しており、それぞれの値は、波長λに応じて異なる。
【0019】
式(1)における誘導放出断面積、吸収断面積の比は、ホストガラスに依存し、n2は励起条件(反転分布度)によって決定される。したがって、利得係数を向上させるためには、吸収係数α(λ)を増加させればよい。
【0020】
この吸収係数は、エルビウム添加濃度と、エルビウム分布領域と伝搬光のモード分布との重なり積分とに比例する。このため、エルビウムドープ光ファイバにおける利得係数向上のため、エルビウム添加濃度と上記重なり積分を増大させる手法がとられている。
【0021】
しかしながら、エルビウム添加濃度を増加させると、近接するErイオン間でエネルギー交換が起こり、濃度消光が生じ、利得効率および出力特性の劣化を生じてしまう。Erイオン濃度はゲルマニウム添加石英系光ファイバではエルビウムの添加濃度が100ppmを越えると濃度消光が起きる。また、濃度消光を抑制するアルミニウムを光ファイバに共添加してもEr濃度は1000ppm程度以下に制限させられてしまう。
【0022】
また、Er分布領域と伝搬光のモード分布との重なり積分を大きくするには、Erをコア全体に添加すると共にコア径を大きくする手法がとられるが、コア径を大きくするとカットオフ波長が長波長側へとシフトしてしまう。
【0023】
カットオフ波長は、励起光や信号光のシングルモード条件を満足させるために、励起光や信号光の波長以下に設定しなければならないので、コア径の大きさは制限されてしまう。したがって、コア径を大きくすることで重なり積分を増大する手法は、光ファイバの設計上、限界があり、Er分布領域と伝搬光のモード分布との重なり積分を大きくするにも限界があった。
【0024】
次に、波長分散について説明する。
【0025】
非線形現象のなかで、4光波混合(FWM)は信号光波長域にゼロ分散波長が存在すると位相整合によって急激に発生しやすくなる。このため、FWMを抑制するためには信号光波長における波長分散の絶対値をゼロから大きく遠ざける(絶対値を大きくする)よう設計し、位相不整合を大きくすることが有効となる。
【0026】
しかし、一般的なステップインデックス型屈折率プロファイルのエルビウムドープ光ファイバ(EDF)ではC−BANDにおける波長分散値が、信号光波長でマイナス数10ps/nm/km程度であるのに対し、吸収値を増大させるためにカットオフ波長を長波長側にシフトさせた、L−BAND用EDFの波長分散値は信号光波長でゼロ分散に近づき、L−BANDにゼロ分散波長が存在する可能性も高くなってしまう。これは、ステップインデックス型EDFの波長分散値が比屈折率差Δとコア径(カットオフ波長)によって一義的に決まるためであり、そのため波長分散の絶対値を大きくすることによる非線形現象の抑制には制限が生じてしまう。
【0027】
本発明は上記課題を解決するために成されたものであり、非線形現象を抑制するため、従来のエルビウムドープ光ファイバに比べて、特性の劣化無く、エルビウムの吸収係数を向上させ、あるいは分散波長の絶対値を大きくしたものである。
【0028】
すなわち、本発明の目的は、光ファイバの諸々の特性を犠牲にせず、非線形現象を抑制した広波長帯域の光増幅用として適した光ファイバを提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成をもって課題を解決するための手段としている。すなわち、第1の発明は、第1コア部と、該第1コア部の外周側に設けられて該第1コア部より屈折率が小さい第2コア部と、該第2コア部の外周側に設けられて該第2コア部より屈折率が小さいクラッド部とを有し、前記第1コア部と前記第2コア部にはそれぞれ少なくとも一種類の希土類元素が添加されている構成をもって課題を解決する手段としている。
【0030】
第2の発明は、上記第1の発明の構成に加え、前記第1コア部の屈折率分布をα分布型プロファイルとした構成をもって課題を解決する手段としている。
【0031】
第3の発明は、上記第1または第2の発明の構成に加え、前記第1コア部と第2コア部に添加した希土類元素の一つはエルビウムとした構成をもって課題を解決する手段としている。
【0032】
第4の発明は、上記第3の発明の構成に加え、波長1530nmにおけるエルビウムの吸収係数を12dB/m以上とした構成をもって課題を解決する手段としている。
【0033】
第5の発明は、上記第1乃至第4のいずれか一つの発明の構成に加え、カットオフ波長を850nm以上1500nm以下とし、信号光波長帯にゼロ分散波長を有していない構成をもって課題を解決する手段としている。
【0034】
なお、信号光波長帯とは例えば前記C−BANDから前記L−BANDまでの範囲内に設定される任意の波長帯である。
【0035】
第6の発明は、上記第1乃至第5のいずれか一つの発明の構成に加え、第1コア部の比屈折率差を1%以上2%以下とし、第1コア部の径を第2コア部の径で割った値を0.5以内とした構成をもって課題を解決する手段としている。
【0036】
第7の発明は、上記第1乃至第4のいずれか一つの発明の構成に加え、第2コア部の比屈折率差を第1コア部の比屈折率差で割った値を0.5以内とした構成をもって課題を解決する手段としている。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、本実施形態例の説明において、従来例と同一名称部分には同一符号を付し、その重複説明は省略又は簡略化する。図1の(a)には、本発明に係る光ファイバの第1実施形態例の屈折率プロファイルが示されており、図1の(b)には、本実施形態例の光ファイバの断面構成が模式的に示されている。
【0038】
これらの図に示すように、本実施形態例の光ファイバは、第1コア部11と、該第1コア部11の外周側に設けられて該第1コア部11より屈折率が小さい第2コア部12と、該第2コア部12の外周側に設けられて該第2コア部12より屈折率が小さいクラッド部5とを有するデュアルシェープ(DSC)型屈折率プロファイルの光ファイバである。また、第1コア部11の屈折率分布はα分布型プロファイルとしており、以下、必要に応じ、図1の(a)に示すような屈折率プロファイルをDSCα型屈折率プロファイルといい、この屈折率プロファイルを有する光ファイバをDSCα分布型光ファイバという。
【0039】
また、図1の(a)に示すように、第1コア部11の直径はDbであり、第2コア部12の直径はDaである。第1コア部11と第2コア部12には、それぞれ、少なくとも一種類の希土類元素が添加されており、ここでは、第1コア部11、第2コア部12に添加した希土類元素はエルビウムとしている。
【0040】
ところで、本発明者は、本実施形態例の光ファイバの屈折率プロファイルを決定するに当たり、まず、図8の(a)に示したような、ステップインデックス型屈折率プロファイルを有する光ファイバと、図2に示すようなDSC型屈折率プロファイルを有する光ファイバについて、以下の検討を行った。つまり、これらの屈折率プロファイルの光ファイバについて、エルビウムの吸収係数α(λ)を以下のようにして計算した。
【0041】
希土類添加光ファイバにおける吸収係数α(λ)は次式(2)により表すことができる。
【0042】
α(λ)=ρ0・σa(λ)・(2/ω2)・∫{ρ(r)/ρ0}・Ψ(r)・rdr・・・・・(2)
【0043】
ここで、ρ0はエルビウム密度、ρ(r)は光ファイバの径方向のエルビウム密度分布、σa(λ)は吸収断面積、ωはモードパワー半径、Ψ(r)は光ファイバの径方向のモード分布、rが光ファイバ径方向の長さである。
【0044】
また、エルビウム密度分布ρ(r)がコア部の径方向に均一であると仮定し、モード分布Ψ(r)をガウシアンで近似すると、式(2)は式(3)のように簡略化できる。なお、式(3)において、Rはコア半径である。
【0045】
α(λ)=ρ0・σa(λ)[1−exp(−R2/ω2)]・・・・・(3)
【0046】
ここで、ステップインデックス型屈折率プロファイルを有する光ファイバと、DSC型屈折率プロファイルを有する光ファイバについて、モードパワー半径ωを屈折率プロファイルから実際に数値計算で求め、上記式(3)からエルビウムの吸収係数α(λ)を計算した。この計算結果は、図3の特性線3a、3bに示されている。
【0047】
なお、この吸収係数α(λ)の計算は、シグナル光(信号光)の波長を1530nm、エルビウム密度ρ0を8.5×1024(m−3)、波長1530nmにおける吸収断面積σaを4.0×10− 25(m2)として行った計算である。図2に示すDSC型屈折率プロファイルを有する光ファイバにおける計算は、Erイオンが第1コア部11と第2コア部12のどちらにも均一に添加されていると仮定して行った。
【0048】
図3の特性線3aは、図2に示すDSC型屈折率プロファイルを有し、第1コア部11と第2コア部12にエルビウムを添加した光ファイバにおけるエルビウムの吸収係数である。なお、図2に示すDSC型屈折率プロファイルは、第1コア部11の屈折率分布をステップインデックス型としており、図2の屈折率プロファイルと図1の(a)に示した本実施形態例の光ファイバの屈折率プロファイルとは異なる。
【0049】
図3の特性線3bは、図8の(a)に示した従来のステップインデックス型屈折率プロファイルの光ファイバにおけるエルビウムの吸収係数である。この光ファイバもコア部1にエルビウムを添加している。
【0050】
図3の特性線3aと特性線3bに示すように、図2に示すDSC型屈折率プロファイルを有するエルビウムドープ光ファイバは、従来のステップインデックス型屈折率プロファイルのエルビウムドープ光ファイバに比べてエルビウムの吸収係数が大きい。
【0051】
例えば、一般に、カットオフ波長を900nm前後に設計すると増幅効率が最も高くなるといわれているが、図3の特性線3bに示すステップインデックス型屈折率プロファイルの光ファイバの吸収係数は、カットオフ波長900nm付近において7dB/m前後である。
【0052】
それに対し、図3の特性線3aに示すDSC型屈折率プロファイルの光ファイバの吸収係数は、カットオフ波長900nm付近において11dB/m前後とかなり大きな値となっている。この値は、図3の特性線3bに示すステップインデックス型屈折率プロファイルの光ファイバの最大吸収係数値とほぼ一致する。
【0053】
また、一般的なL−BAND用EDFのカットオフ波長の設計値である1250nmにおいても、図3の特性線3bに示すステップインデックス型屈折率プロファイルの光ファイバの吸収係数は10dB/m程度であるのに対し、図3の特性線3aに示すDSC型屈折率プロファイルの光ファイバの吸収係数は14dB/mであり、非常に大きい事がわかる。
【0054】
したがって、光ファイバの屈折率プロファイルを図2に示すようなDSC型屈折率プロファイルにすることによって、ステップインデックス型屈折率プロファイルの光ファイバに比べてエルビウムの吸収係数を大きくできることが分かった。
【0055】
また、本発明者は、DSC型屈折率プロファイルを有する光ファイバについて、第1コア部11のみにErを添加したものと、コア全域、つまり、第1コア部11と第2コア部12にErを添加したものの両方について、エルビウムの吸収係数を求めた。この検討は、DSC型屈折率プロファイルの光ファイバについて、Er添加領域のみが異なり、その他の各パラメータは同じである光ファイバについてカットオフ波長に対する1530nmの吸収係数の依存性を調べたものである。
【0056】
この検討結果は図4に示されている。図4の特性線4aは、DSC型屈折率プロファイルを有して第1コア部11と第2コア部12にErを添加した光ファイバの特性を示し、図4の特性線4cは、DSC型屈折率プロファイルを有して第1コア部11のみにErを添加した光ファイバの特性を示す。なお、図4の特性線4bには、ステップインデックス型屈折率プロファイルを有する光ファイバの特性を示している。
【0057】
図4の特性線4aと特性線4cを比較すると明らかなように、コア全域(第1コア部11と第2コア部12)にErを添加したDSC型屈折率プロファイルの光ファイバのEr吸収係数は、第1コア部11のみErを添加したDSC型屈折率プロファイルの光ファイバのEr吸収係数に比べて非常に大きい。
【0058】
例えばカットオフ波長を900nmとした場合、コア全域(第1コア部11と第2コア部12)にErを添加したDSC型屈折率プロファイルの光ファイバのEr吸収係数は12dB/mである。それに対し、第1コア部11のみErを添加したもののEr吸収係数は5dB/mであり、コア全域にErを添加したDSC型屈折率プロファイルの光ファイバの吸収係数の半分以下の値である。
【0059】
また、一般的なL−BAND用EDFのカットオフ波長設計値である1250nmにおいても、コア全域にErを添加したDSC型屈折率プロファイルの光ファイバは吸収係数が14dB/m強であるのに対し、第1コア部11のみにErを添加したDSC型屈折率プロファイルの光ファイバの吸収係数は9dB/m程度である。
【0060】
以上のことから、DSC型屈折率プロファイルを有する光ファイバのErの添加領域をコア全体とすることにより、吸収係数を大きくすることが可能であることがわかる。
【0061】
次に、図1の(a)に示すような、第1コア部11をα分布型にしたDSCα型屈折率プロファイルの光ファイバについて、カットオフ波長に対する波長1530nmにおける吸収係数の依存性を調べた。この光ファイバが、本実施形態例の屈折率プロファイルを有する光ファイバであり、この光ファイバの特性は図6の特性線6aに示す特性となった。
【0062】
また、比較のため、図5に示すような、α分布型屈折率プロファイルの光ファイバのカットオフ波長依存性も同様に調べた。なお、この光ファイバは、コア部1とクラッド部5を有する光ファイバであり、第2コア部を有していない。つまり、この光ファイバは、光ファイバ全体の屈折率プロファイルがステップインデックス型であり、かつ、コアの屈折率プロファイルがα型の光ファイバである。この光ファイバの特性は図6の特性線6bに示す結果となった。
【0063】
図6の特性線6aと特性線6bを比較すると明らかなように、DSC型の第1コア部11をα分布型屈折率プロファイルにした光ファイバ(DSCα分布型光ファイバ)は、α分布型屈折率プロファイルの光ファイバよりも吸収係数が大きくなっていることがわかる。
【0064】
例えば増幅効率が最も高いといわれるカットオフ波長900nm付近では、α分布型屈折率プロファイルの光ファイバの吸収係数は8dB/m弱であるのに対し、DSCα分布型光ファイバの吸収係数は12dB/m強である。また、一般的なL−BAND用EDFのカットオフ波長の設計値である1250nmでは、α分布型屈折率プロファイルの光ファイバは、吸収係数が11dB/m程度であるのに対し、DSCα分布型光ファイバの吸収係数は15dB/m弱と非常に高い結果となっている。
【0065】
図7の特性線7a〜7dに、図1の(a)、図2、図5、図8の(a)にそれぞれ示した4種の屈折率プロファイルの光ファイバについて、上記のように、それぞれ、カットオフ波長に対する波長1530nmにおける吸収係数の依存性を検討した結果をまとめて示す。
【0066】
図7の特性線7aは、図1の(a)に示すような、DSCα分布型光ファイバの検討結果を示す。図7の特性線7bは、図2に示すような、DSC型屈折率プロファイルを有して第1コア部11の屈折率プロファイルをステップインデックス型にした光ファイバの検討結果を示す。図7の特性線7cは、α分布型屈折率プロファイルの光ファイバの検討結果、図7の特性線7dは、ステップインデックス型屈折率プロファイルの光ファイバの検討結果である。
【0067】
図7の特性線7aと特性線7bとの比較および特性線7cと特性線7dとの比較から明らかなように、コア部1または第1コア部11をα分布型にすることで、ステップインデックス型、DSC型のどちらの屈折率プロファイルも吸収係数の値が大きくなっていることがわかる。
【0068】
なお、本発明者は、第2コア部12のプロファイルをα分布型にした場合も検討したが、大きな効果は見られなかった。
【0069】
これらの結果から、本発明者は、図1の(a)に示したように、DSC型の第1コア部11の屈折率プロファイルをα分布型にすることで、光ファイバの吸収係数を上記4種の屈折率プロファイルの光ファイバのうち最も大きくできると考え、本実施形態例の屈折率プロファイルを決定した。
【0070】
本実施形態例の光ファイバは、上記検討に基づき、図1の(a)に示したように屈折率プロファイルを有したものであり、エルビウムの吸収係数を、従来のステップインデックス屈折率プロファイルの光ファイバより格段に大きくできる。したがって、本実施形態例の光ファイバは、非線形現象を効率良く抑制でき、広波長帯域の光増幅用として適した光ファイバを実現できる。
【0071】
次に、本発明に係る光ファイバの第2実施形態例について説明する。第2実施形態例の光ファイバは、図2に示したようなDSC型の屈折率プロファイルを有する光ファイバである。つまり、第2実施形態例の光ファイバは、上記第1実施形態例とほぼ同様の構成を有し、第1コア部11の屈折率プロファイルをステップインデックス型とした光ファイバある。
【0072】
上記第1実施形態例における検討から明らかなように、第2実施形態例も上記第1実施形態例と同様に、エルビウムの吸収係数を、従来のステップインデックス屈折率プロファイルの光ファイバより大きくでき、同様の効果を奏することができる。
【0073】
また、本発明者は、信号光波長を1580nmとして、DSC型屈折率プロファイルのパラメータをいくつか変え、波長分散値のカットオフ波長依存性を検討した。また、この検討に際し、ステップインデックス型屈折率プロファイルの波長分散特性と比較を行った。結果を図9に示す。図9中、特性線9aは図8(a)に示したステップインデックス型EDFの特性を示し、特性線9b、9cは共に、第2実施形態例、つまり、図2に示すDSC型EDF(DSC型屈折率プロファイルのEDF)の特性を示す。
【0074】
ここで、特性線9bの特性はDSC型EDF▲1▼の特性、特性線9cはDSC型EDF▲2▼の特性を示しており、DSC型EDF▲1▼は第1コア部11の比屈折率差Δ1を1.5%、第2コア部12の比屈折率差Δ2を0.7%、第1コア部11の径を第2コア部12の径で割った値(Ra=第1コア部の径/第2コア部の径)を0.2と設計したものである。DSC型EDF▲2▼は第1コア部11の比屈折率差Δ1を2%、第2コア部12の比屈折率差Δ2を0.3%、Raを0.4と設計したものである。ステップインデックス型EFDのコアの比屈折率差は1.5%とした。
【0075】
図9に示すように、ステップインデックス型屈折率プロファイルをもつ光ファイバはカットオフ波長とコアの屈折率で一義的に波長分散値が決まってしまうが、本発明のDSC型屈折率プロファイルは、プロファイルのパラメータを変えることにより、自由に波長分散値の設計が可能である。すなわち、吸収値を拡大するためにカットオフ波長を長波長側に設計するL−BAND用EDFの場合、ステップインデックス型屈折率プロファイルでは波長分散値がゼロに近づくため4光波混合(FWM)が発生しやすいが、本発明のDSC型屈折率プロファイルでは、プロファイルのパラメータを最適化することで、波長分散値の絶対値を大きく設計することが可能であり、FWMの発生を抑制することができる。
【0076】
また、上記DSC型EDF▲2▼のように、カットオフ波長を850nm以上1500nm以下の範囲内としたときに信号光波長の分散が零分散とならないプロファイルパラメータが存在する。
【0077】
さらに、図10には、第1コア部11の比屈折率差Δ1に対してそれぞれ、上記Raと、第2コア部12の比屈折率差Δ2を第1コア部11の比屈折率差Δ1で割った値(RΔ=第2のコア部の比屈折率差Δ2/第1のコア部の比屈折率差Δ1)をいくつか変え、カットオフ波長を850nm以上1500nm以下の範囲内としたときに、信号光波長の分散が零分散とならないようにできるRa、RΔのパラメータ値の最大値をプロットしたものが示されている。このとき信号光波長は1580nmとし、第1コア部11の比屈折率差Δは1〜2%の範囲とした。図10において、●がRaの値、▲がRΔの値であり、特性線aがRaの特性、特性線bがRbの特性を示す。
【0078】
このように、Ra、RΔ値を図10に示すプロット値以下、例えばRa、RΔ値をそれぞれ0.5以下の範囲とすればカットオフ波長を850nm以上1500nm以下の範囲内としたときに信号光波長の分散が零分散とならない(信号光波長にゼロ分散波長が存在しない)。
【0079】
このように、カットオフ波長を850nm以上1500nm以下の範囲内としたときに信号光波長の分散が零分散とならないようにできれば、各パラメータの決定に対する波長分散値の制限が小さくなり、カットオフ波長の設計自由度はステップインデックス型屈折率プロファイルよりも大きくなる。また、本発明のDSC型EDFにおいて、第1コア部11のプロファイルをα分布型にしたときも同様の結果が得られた。
【0080】
すなわち、本発明であるDSC型プロファイルは、ステップインデックス型プロファイルに比べて波長分散値の設計自由度が大きく、ステップインデックス型プロファイルでは困難であった波長分散の絶対値を大きくすることが可能であるので、本発明は、DSC型プロファイルとすることにより、非線形現象を抑制することが可能となる。
【0081】
(実施例)
以下、上記第1実施形態例の実施例について述べる。本発明者は、上記第1実施形態例の実施例として、表1に示す実施例1、2の光ファイバを試作した。また、これらの実施例の比較例として、表1に示す比較例1、2の光ファイバを試作した。比較例の光ファイバは、図8の(a)に示したような屈折率プロファイルを有する従来例の光ファイバである。
【0082】
【表1】
【0083】
なお、表1において、Δ1、Δ2は、前記各比屈折率差であり、その単位は%である。また、本明細書において、上記各比屈折率差Δ1、Δ2は、以下の各式(4)、(5)により定義している。式(4)、(5)は、第1コア部11の屈折率最大部の屈折率またはコア部1の屈折率最大部の屈折率をnc1、第2コア部12の屈折率最大部の屈折率をnc2、クラッド部5の屈折率をnSとして比屈折率差Δ1、Δ2を定義した式である。
【0084】
Δ1={(nc1−nS)/nc1 }×100・・・・・(4)
【0085】
Δ2={(nc2−nS)/nc2}×100・・・・・(5)
【0086】
実施例1と比較例1は比屈折率差Δ1とカットオフ波長を互いにほぼ同じ値になるように調整し、実施例2と比較例2は比屈折率差Δ1とカットオフ波長を互いにほぼ同じ値になるように調整して形成されている。表1において、Er吸収ピーク値は波長1530nmにおける値を示す。
【0087】
表1の比較例1、実施例1は共にC−BAND用EDFとして設計したものであり、比較例2、実施例2、は共にL−BAND用EDFとして設計したものである。Erはどの光ファイバも、コア全域に添加され、また添加されたEr密度はほぼ同一であり、さらに、実施例1、2では、第1、第2コア部11,12に添加されているErは均一になるように添加した。
【0088】
表1の結果から、第1実施形態例のDSCα分布型光ファイバは、従来例(比較例)の光ファイバと、同じEr密度、同じカットオフ波長としたときに、C‐BAND用設計、L‐BAND用設計のどちらにおいても、1530nmの吸収係数が従来例(比較例)よりも大きくできることが確認できた。また、波長分散値に関しては比較例1と実施例1を比較すると比較例1の方が波長分散値の絶対値は大きくなっているが、実施例1の波長分散値の絶対値も十分大きく、また吸収値が従来例よりも十分大きいため、FWMの発生は比較例1よりも実施例1の方が抑制できる。比較例2と実施例2の波長分散値を比較すると、本発明品である実施例2が十分大きくなっていることが確認された。
【0089】
次に、上記第2実施形態例の実施例について述べる。本発明者は、上記第2実施形態例の実施例として、表2に示す実施例3、4の光ファイバを試作した。また、これらの実施例の比較例として、表2に示す比較例3、4の光ファイバを試作した。比較例3、4の光ファイバは、図8の(a)に示したような屈折率を有する従来例の光ファイバである。
【0090】
【表2】
【0091】
実施例3と比較例3は比屈折率差Δ1とカットオフ波長を互いにほぼ同じ値になるように調整し、実施例4と比較例4は比屈折率差Δ1とカットオフ波長を互いにほぼ同じ値になるように調整して形成されている。表2において、Er吸収ピーク値は波長1530nmにおける値を示す。
【0092】
表2の比較例3、実施例3は共にC−BAND用EDFとして設計したものであり、比較例4、実施例4、は共にL−BAND用EDFとして設計したものである。Erはどの光ファイバも、コア全域に添加され、また添加されたEr密度はほぼ同一であり、さらに、実施例3、4では、第1、第2コア部11,12に添加されているErは均一になるように添加した。
【0093】
表2の結果から、第2実施形態例のDSC型の屈折率プロファイルを有する光ファイバは、従来例(比較例)の光ファイバと、同じEr密度、同じカットオフ波長としたときに、C‐BAND用設計、L‐BAND用設計のどちらにおいても、1530nmの吸収係数が従来例よりも大きくできることが確認できた。また、波長分散値に関しても、比較例3、4の光ファイバよりも実施例3、4の光ファイバの方が波長分散値の絶対値が十分大きくなっていることが確認された。
【0094】
なお、表1の実施例1と表2の実施例3を比較してみると、DSC型の光ファイバにおいて、第1コア部11をα分布型とした光ファイバは、第1コア部11をステップインデックス型にした光ファイバに比べ、1530nmにおける吸収係数が大きくなっている。つまり、同じEr密度で、同じカットオフ波長における1530nmの吸収係数を大きくするために、DSCα分布型光ファイバが最適な屈折率プロファイルの光ファイバであることが確認できた。
【0095】
また、屈折率プロファイルを最適化することで、添加された希土類元素の濃度分布と、希土類添加光ファイバを伝搬する光モードの重なり積分を増加させることで、吸収係数を増加することが可能であることが明らかとなった。さらに、DSC型屈折率プロファイルのパラメータを最適化することで、ステップインデックス型屈折率プロファイルにおいて、カットオフ波長をL−BAND設計にすると波長分散値がゼロに近づくという問題を回避でき、波長分散値の絶対値を大きくできることが明らかになった。
【0096】
なお、本発明は上記各実施形態例および実施例に限定されることはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、上記各実施形態例における第1コア部11のクラッド部5に対する比屈折率差Δ1や第2コア部12のクラッド部に対する比屈折率差Δ2の値は特に限定されるものでなく適宜設定されるものである。
【0097】
また、上記各実施形態例における第1コア部11の径や第2コア部12の径の値は特に限定されるものでなく、適宜設定されるものである。
【0098】
さらに、上記各実施形態例は、第1コア部11に希土類元素であるエルビウム1種類を添加としたが、本発明の光ファイバは、第1コア部11に2種類以上の希土類元素を添加して形成してもよい。
【0099】
さらに、本発明の光ファイバは、例えばY、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Tm、Yb、Luのうち少なくとも一つの希土類元素をコア部に添加して形成してもよい。
【0100】
【発明の効果】
本発明によれば、本発明者の検討に基づき、屈折率の最適化を図ることにより、希土類元素の吸収係数を大きくでき、さらに、本発明であるDSC型屈折率プロファイルはステップインデックス型屈折率プロファイルに比べて波長分散値の設計自由度が大きく、ステップインデックス型屈折率プロファイルでは困難であった波長分散の絶対値を大きくすることで非線形現象を抑制することが可能となる。その結果、利得係数の向上により使用するEDFのファイバ長を短尺化が可能となり、また波長分散値の絶対値を大きくすることができるのでFWM現象の発生を抑制することが可能となる。さらに、EDFコイルの容量を減少することができ、EDFAのコストダウンやコンパクト化も可能となる。
【0101】
また、本発明において、第1コア部の屈折率分布をα分布型プロファイルとした構成によれば、吸収係数をより一層向上でき、さらにより一層効率的に非線形現象を抑制できる。
【0102】
さらに、本発明において、コア部に添加した希土類元素の一つはエルビウムとした構成によれば、従来のエルビウムドープ光ファイバの製造技術を応用して光ファイバを製造しやすい。
【0103】
さらに、本発明において、波長1530nmにおけるエルビウムの吸収係数を12dB/m以上とした構成によれば、波長1530nm付近におけるエルビウムの吸収係数を大きくでき、非線形現象を抑制できるので、広波長帯域の光増幅用として適した光ファイバを確実に実現できる。
【0104】
さらに、本発明において、カットオフ波長を850nm以上1500nm以下とし、信号光波長帯において零分散波長を有していないものは、広い範囲のカットオフ波長設計において、信号光波長帯において零分散波長を有していないので、広い範囲のカットオフ波長設計において4光波混合の発生を抑制できる。
【0105】
さらに、本発明において、第1コア部の比屈折率差を1%以上2%以下とし、第1コア部の径を第2コア部の径で割った値を0.5以内としたものや、第2コア部の比屈折率差を第1コア部の比屈折率差で割った値を0.5以内としたものにおいては、カットオフ波長を850nm以上1500nm以下の範囲内としたときに信号光波長帯に零分散が存在しないようにでき、各パラメータの決定に対する波長分散値の制限が小さくなり、カットオフ波長の設計自由度を大きくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ファイバの第1実施形態例の屈折率プロファイルと断面構成を示す説明図である。
【図2】本発明に係る光ファイバの第2実施形態例の屈折率プロファイルを示す説明図である。
【図3】光ファイバの屈折率プロファイルとエルビウム吸収係数との関係例を示すグラフである。
【図4】光ファイバの屈折率プロファイルとエルビウム吸収係数との別の関係例を示すグラフである。
【図5】α分布型屈折率プロファイルの光ファイバの屈折率プロファイル構成を示す説明図である。
【図6】光ファイバの屈折率プロファイルとエルビウム吸収係数とのさらに別の関係例を示すグラフである。
【図7】光ファイバの屈折率プロファイルとエルビウム吸収係数との、さらにまた別の関係例を示すグラフである。
【図8】スッテップインデックス型屈折率プロファイルの光ファイバの屈折率プロファイル構成(a)と断面構成(b)を示す説明図である。
【図9】ステップインデックス型とDSC型の各屈折率プロファイルにおける、信号光1580nmにおける波長分散値のカットオフ波長依存性を示すグラフである。
【図10】カットオフ波長850〜1500nmの範囲内にしたとき信号光1580nmにゼロ分散波長を持たないDSC型プロファイルのパラメータ値を示すグラフである。
【符号の説明】
1 コア部
5 クラッド部
11 第1コア部
12 第2コア部
Claims (7)
- 第1コア部と、該第1コア部の外周側に設けられて該第1コア部より屈折率が小さい第2コア部と、該第2コア部の外周側に設けられて該第2コア部より屈折率が小さいクラッド部とを有し、前記第1コア部と前記第2コア部にはそれぞれ少なくとも一種類の希土類元素が添加されていることを特徴とする光ファイバ。
- 第1コア部の屈折率分布をα分布型プロファイルとしたことを特徴とする請求項1記載の光ファイバ。
- 第1コア部と第2コア部に添加した希土類元素の一つはエルビウムとしたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の光ファイバ。
- 波長1530nmにおけるエルビウムの吸収係数を12dB/m以上としたことを特徴とする請求項3記載の光ファイバ。
- カットオフ波長を850nm以上1500nm以下とし、信号光波長帯にゼロ分散波長を有していないことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の光ファイバ。
- 第1コア部の比屈折率差を1%以上2%以下とし、第1コア部の径を第2コア部の径で割った値を0.5以内としたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載の光ファイバ。
- 第2コア部の比屈折率差を第1コア部の比屈折率差で割った値を0.5以内としたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一つに記載の光ファイバ。
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