JP4142422B2 - 光ファイバ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光通信等に用いられ、主に光増幅器に適用される光増幅用の光ファイバに関するものである。
【0002】
【背景技術】
情報社会の発展により、通信情報量が飛躍的に増大する傾向にあり、このような情報の増大化に伴い、伝送容量を増大させる技術の検討が盛んに行われている。それに伴い、波長分割多重伝送(WDM)システムにおける大容量化(チャンネル数の増大、伝送帯域の拡大)が進行している。
【0003】
波長分割多重伝送は、複数の波長の光を1本の光ファイバで伝送する方式であり、波長分割多重伝送路における大容量化のためには、信号光を増幅する光ファイバアンプの広帯域化の実現が不可欠である。
【0004】
光増幅用光ファイバとして、エルビウム(Er)添加光ファイバが適用され、波長分割多重伝送システムにおけるキーデバイスとして大きな役割を担っている。
【0005】
従来のEr添加光ファイバは、図9に示すように、コア部1の外周側をコア部1より屈折率が小さいクラッド部5により覆って形成されている。コア部1の屈折率プロファイルはステップインデックス型であり、コア部1には希土類元素であるErが添加されている。なお、同図に示すように、本明細書の図面において、コア部1の直径はaで示しており、ステップインデックス型の光ファイバにおけるコア部1の直径aは、コア部1においてΔ1/10となる位置を結ぶ線の長さと定義している。
【0006】
Er添加光ファイバの利得帯域は、伝送媒体である石英系光ファイバの最低損失帯(波長1550nmを中心とした帯域)と一致する。また、Er添加光ファイバの利得帯域は、Erを添加するホストガラスが石英系のホストガラスであっても、高い増幅効率を有する。なお、Er添加光ファイバの利得帯域の中心は、C−BANDと呼ばれる波長1530nm〜1560nmである。
【0007】
ところで、近年の波長分割多重伝送における帯域拡大の要求の高まりに呼応して、伝送光の波長帯域が、前記C−BANDに加え、L−BANDと呼ばれる波長1570nm〜1600nmの波長帯まで拡大している。
【0008】
従来のC−BAND用に開発されてきたEr添加光ファイバは、L−BAND用に適用できるが、C−BAND用Er添加光ファイバは、L−BANDにおける単位長さあたりの利得がC−BANDにおける利得よりも小さい。そのため、C−BAND用Er添加光ファイバによって、C−BANDにおける利得と同等の利得をL−BANDで得るためには、数倍から10倍程度の長さのEr添加光ファイバが必要となる。(例えば、後述の文献1参照)
【0009】
また、波長分割多重伝送の大容量化に伴うチャンネル数の増加は、Er添加光ファイバに入力する信号光強度の増大をもたらす。そのため、Er添加光ファイバには、より高い飽和出力が求められるようになってきている。(例えば、後述の文献2参照)
【0010】
このようなEr添加光ファイバの長尺化とEr添加光ファイバ中での信号光強度の増大は、これまでは無視できるレベルであった4光波混合(FWM)や相互位相変調(XPM)といった、Er添加光ファイバ型光増幅器中での非線形現象を発現させるに至っている。(例えば、後述の文献3,4参照)
【0011】
このような非線形現象を抑制するためには、Er添加光ファイバの利得係数(単位長さあたりの利得)を増加させることが有効である。利得係数は、次式(1)で表すことができる。
【0012】
G(λ)=α(λ)・[n2・{σe(λ)/σa(λ)+1}−1] …(1)
【0013】
ここで、λは波長である。G(λ)は利得係数であり、単位はdB/m、α(λ)は吸収係数(光増幅のための希土類元素添加光ファイバの吸収係数のことであり、ここではEr添加光ファイバの吸収係数)である。この吸収係数の単位はdB/mである。
【0014】
また、σa(λ)は吸収断面積、σe(λ)は誘導放出断面積、n2はEr密度に対するレーザ上準位密度の割合である。利得係数、吸収係数、吸収断面積、誘導放出断面積は、それぞれ波長依存性を有しており、それぞれの値は、波長λに応じて異なる。
【0015】
式(1)における誘導放出断面積、吸収断面積の比は、ホストガラスに依存し、n2は励起条件(反転分布度)によって決定される。したがって、利得係数を向上させるためには、吸収係数α(λ)を増加させればよい。
【0016】
この吸収係数は、Er添加濃度と、Er分布領域と伝搬光のモード分布との重なり積分とに比例する。このため、Er添加光ファイバにおける利得係数増大のため、Er添加濃度と上記重なり積分を増大させる手法がとられている。(例えば、後述の文献5参照)
【0017】
また、非線形現象を抑制する別の手法として、波長分散の絶対値を大きくする方法がある。4光波混合の発生効率は、信号光波長域にゼロ分散波長が存在すると位相整合によって急激に増大することが知られている。そのため、4光波混合の発生効率を低減させるために、信号波長における波長分散の絶対値を大きく設定し、位相整合させないようにすることが一般的に行われている。(例えば、後述の文献6参照)
【0018】
[文献1]
K.P.Hansen, et al.,”Design optimisation of erbium-doped fibres for use in L-band amplifiers”,Electronics Letters, 2000, Vol.36, p.1685-1686
[文献2]
Y. Tashiro, et al.:”1.5 W Erbium Doped Fiber Amplifier Pumped by the Wavelength Division-Multiplexed 1480 nm Laser Diodes with Fiber Bragg Grating”, Technical Digest, Optics Amplifiers and their Applications, 1998, WC-2
[文献3]
S. Radic et al., ”Signal Impairment due to Four-Wave Mixing in L- Band EDFAs ”, European Conference on Optical Communication, 1999, PD1-11
[文献4]
M. Eiselt et al., ”Cross-Phase Modulation in an L-Band EDFA ”, Photonics Technology Letters, Institute of Electrical and Electronics Engineers, 1999, vol. 11, pp. 1575-1577
[文献5]
S. Ishikawa, et al., ”High Gain Per Unit Length Silica-Based Erbium Doped Fiber for 1580nm Band Amplification”, Optics Amplifiers and their Applications, 1998, TuC4
[文献6]
N. Shibata, et al., ”Experimental verification of efficiency of wave generation through four-wave mixing in low-loss dispersion-shifted single-mode optical fibre”, Electronics Letters, 1988, Vol. 24, pp. 1528-1529
[文献7]
R.I.LAMING, .N.PAYNE .MELI,G.GRASSO E.J.TARBOX,”SATURATED ERBIUM-DOPED FIBRE AMPLIFIERS”, Technical Digest, Optics Amplifiers and their Applications,1990,MB3
[文献8]
K.Aiso et al., ”Erbium Lanthanum co-doped fiber for L-band amplifier with high efficiency, low non-linearity and low NF”, Optical Fiber Communication Conference and Exhibit,2001,TuA6
[特許文献1]
米国特許第6463201号明細書
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のEr添加光ファイバにおいては、濃度消光に起因して、添加可能なEr濃度の上限が存在している。なお、濃度消光とは添加元素(ここではEr)の濃度増加に伴い、Erイオン間の距離が縮まり、イオン間相互作用が発生することでエネルギーロスが生じる現象である。
【0020】
濃度消光抑制効果があるAlを添加したAl2O3−SiO2ホストの場合、Er添加濃度が、1000wtppm程度を越えると、濃度消光により励起光から信号光への変換効率低下が発生し始めると言われている。従って、この交換効率の低下と吸収係数の増加等の全体的バランスからEr濃度は選ばれるが、1000wtppmを大幅に越えることはできない。
【0021】
一方、Er分布領域と励起光のモード分布との重なり積分は、Erをコア部全域に添加すると共に、カットオフ波長を長波長側にシフトさせることによって増加させることができる。カットオフ波長を長波長側にシフトさせるには、コア部径を大きくすることが有効である。
【0022】
しかしながら、カットオフ波長は、励起光や信号光のシングルモード条件を満足させるために、励起光や信号光の波長以下に設定しなければならない。したがって、カットオフ波長の長波長化による上記重なり積分の増大にも上限がある。
【0023】
以上のように、従来のEr添加光ファイバにおいては、Er添加濃度にも、Er分布領域と励起光のモード分布との重なり積分にも上限があるため、吸収係数増大による利得係数の向上には限界が存在していた。
【0024】
また、Er添加光ファイバにおけるコア部のクラッド部に対する比屈折率差、カットオフ波長は増幅特性の向上の観点から決定される。そして、波長分散は、上記比屈折率差およびカットオフ波長によって一義的に決まるので、その調整の自由度は低い。したがって、従来のEr添加光ファイバは、波長分散の絶対値を大きくすることにも限界があった。
【0025】
本発明は上記課題を解決するために成されたものであり、その目的は、従来のEr添加光ファイバに比べてEr添加光ファイバの吸収係数が大きく、非線形現象を抑制可能な、広波長帯域の光増幅用として適した光ファイバを提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成をもって課題を解決するための手段としている。すなわち、本発明の1つの側面は、少なくとも一種類の希土類元素が添加されたコア部と、該コア部の外周側に設けられて該コア部より屈折率が小さい第1クラッド部と、該第1クラッド部の外周側に設けられて該第1クラッド部より屈折率が大きく、かつ、前記コア部より屈折率が小さい第2クラッド部とを有する構成をもって課題を解決する手段としている。
【0027】
一実施例では、前記コア部の屈折率分布をα分布型プロファイルとしている。
【0028】
本発明の他の側面では、少なくとも一種類の希土類元素が添加されたコア部と、該コア部の外周側に設けられて該コア部より屈折率が小さいクラッド部とを有し、前記コア部の屈折率分布をα分布型プロファイルとしている。
【0029】
一実施例では、前記コア部に添加した希土類元素の一つはErとしている。
【0030】
一実施例では、波長1530nmにおけるEr添加光ファイバの吸収係数を12dB/m以上とした構成をもって課題を解決する手段としている。
【0031】
一実施例では、Erと共にY、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Tm、Yb、Luのうち少なくとも一つの希土類元素をコア部に添加している。
【0032】
一実施例では、少なくとも一種類の希土類元素が添加されたコア部と、該コア部の外周側に設けられて該コア部より屈折率が小さいクラッド部とを有して前記コア部の屈折率プロファイルをステップインデックス型としたステップインデックス型屈折率プロファイルの光ファイバに比べ、信号光波長における波長分散の絶対値を大きく形成している。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態例の説明において、従来例と同一名称部分には同一符号を付し、その重複説明は省略又は簡略化する。図1の(a)には、本発明に係る光ファイバの第1実施形態例の屈折率プロファイルが示されており、同図の(b)には、本実施形態例の光ファイバの断面構成が模式的に示されている。
【0034】
これらの図に示すように、本実施形態例の光ファイバは、コア部1と、該コア部1の外周側に設けられて該コア部1より屈折率が小さい第1クラッド部2と、該第1クラッド部2の外周側に設けられて該第1クラッド部2より屈折率が大きく、かつ、前記コア部1より屈折率が小さい第2クラッド部5とを有するW型屈折率プロファイルの光ファイバである。
【0035】
なお、本実施形態例における第2クラッド部5は、図9に示したステップインデックス型屈折率プロファイルの光ファイバにおけるクラッド部5と同様に、光ファイバの最外周側に設けられており、屈折率の基準となる領域であるので、同じ符号5を付している。
【0036】
また、図1の(a)に示すように、コア部1の直径はaであり、第1クラッド部2の直径はbである。本明細書において、W型屈折率プロファイルの光ファイバにおけるコア部1の直径aは、コア部1において第2クラッド部5と等しい屈折率となる位置を結ぶ線の長さと定義している。また、第1クラッド部2の直径bは、第1クラッド部2と第2クラッド部5との境界領域において、Δ2/10の屈折率となる位置を結ぶ線の長さとしている。
【0037】
本実施形態例において、コア部1には、少なくとも一種類の希土類元素が添加されており、ここでは、コア部1に添加した希土類元素はErとしている。また、コア部1の屈折率分布はα分布型プロファイルとしている。
【0038】
本発明者は、上記屈折率プロファイルを決定するに当たり、以下の検討を行った。つまり、希土類添加光ファイバの屈折率プロファイルが、希土類添加光ファイバにおける希土類元素の添加濃度分布と希土類添加光ファイバを伝搬する光のモードプロファイルとの重なり積分に対する影響を詳細に検討した。
【0039】
その結果、上記重なり積分を大きくするために有効な屈折率プロファイルがあることを初めて見出した。
【0040】
なお、希土類添加光ファイバにおける吸収係数α(λ)は次式(2)により表すことができる。
【0041】
α(λ)=ρ0・σa(λ)・(2/ω2)・∫{ρ(r)/ρ0}・Ψ(r)・rdr…(2)
【0042】
ここで、ρ0はEr密度、ρ(r)は光ファイバの径方向のEr密度分布、σa(λ)は吸収断面積、ωはモードパワー半径、Ψ(r)は光ファイバの径方向のモード分布、rが光ファイバ径方向の位置で光ファイバの中心でr=0ある。
【0043】
また、Er密度分布ρ(r)がコア部の径方向に均一であると仮定し、モード分布Ψ(r)をガウシアンで近似すると、式(2)は式(3)のように簡略化できる。
【0044】
α(λ)=ρ0・σa(λ)・[1−exp{−a2/(4ω2)}] ……(3)
【0045】
ここで、aはコア直径である。屈折率プロファイルごとに、モードパワー半径ωを屈折率プロファイルから実際に数値計算で求め、上記式(3)からカットオフ波長λcに対するEr添加光ファイバの吸収係数α(λ)を計算し、図2の特性線2A〜2Dに示した。
【0046】
なお、この図2の吸収係数α(λ)の計算は、シグナル光(信号光)の波長を1530nm、Er密度ρ0を8.5E+24(m−3)(重量パーセントで1000wtppmに相当)、波長1530nmにおける吸収断面積σaを4.0E+25(m2)として行った計算である。
【0047】
図2の特性線2Aは、Δ2/Δ1=−0.55及びa/b=0.5の仕様の図3に示すW型屈折率プロファイルの光ファイバにおけるEr添加光ファイバの吸収係数、図2の特性線2Bは、α=4の仕様の図4に示すα分布型屈折率プロファイルの光ファイバにおけるEr添加光ファイバの吸収係数である。図3、4に示す屈折率プロファイルの光ファイバには、コア部1にErを添加している。比屈折率差Δ1とΔ2及びα分布の定義は後述されている。
【0048】
また、図3に示すW型屈折率プロファイルにおいて、コア部1の屈折率分布はステップインデックス型としており、図3の屈折率プロファイルと図1に示した本実施形態例の光ファイバの屈折率プロファイルとは異なる。
【0049】
なお、図3において、コア部1の直径をa、第1クラッド部2の直径をbで示しており、図4において、コア部1の直径をaで示している。図3における直径a、bは、図1における直径a、bと同様に定義しており、図4における直径aは、図9における直径aと同様に定義している。
【0050】
図2の特性線2Cは、図9に示した従来のステップインデックス型屈折率プロファイルの光ファイバにおけるEr添加光ファイバの吸収係数である。この光ファイバもコア部1にErを添加している。
【0051】
図2の特性線2Dは、Δ2/Δ1=+0.15及びa/b=0.5の仕様の図10に示すデュアルシェープ型(DSC)屈折率プロファイルの光ファイバにおけるEr添加光ファイバの吸収係数である。図10に示すように、DSC屈折率プロファイルの光ファイバは、コア部1の外周側に、コア部1より屈折率が小さい第1クラッド部2を設け、その外周側にさらに屈折率が小さい第2クラッド部5を設けている。この光ファイバもコア部1にErを添加しており、第1クラッド部2の直径はbである。
【0052】
図2の特性線2Aと特性線2Bに示すように、図3、図4に示す屈折率プロファイルを有するEr添加光ファイバは、従来のステップインデックス型屈折率プロファイルのEr添加光ファイバに比べてEr添加光ファイバの吸収係数が大きい。逆に、図10に示した屈折率プロファイルを有するEr添加光ファイバは、従来のステップインデックス型のEr添加光ファイバに比べて吸収係数が小さい。
【0053】
したがって、光ファイバの屈折率プロファイルを図3に示すようなW型にしたり、図4に示すようなα分布型にしたりすることにより、Er添加光ファイバの吸収係数を大きくできることが分かった。
【0054】
なお、上述の計算の際に設定したEr密度ρ0の値8.5E+24(m−3)を重量パーセント濃度に換算すると、およそ1000wtppm又は0.1wt%に相当する。Alを共添加したAl2O3−SiO2ホストの場合、Er濃度が0.1wt%を越えると濃度消光による効率低下が発生し始めると言われている。なお、この現象は、例えば、文献7等に示されている。
【0055】
ステップインデックス型屈折率プロファイルの光ファイバは、図2の特性線2Cから明らかなように、カットオフ波長を信号光波長直近まで長波長化したとしても、波長1530nmにおけるEr添加光ファイバの吸収係数として12dB/mが上限となる。
【0056】
一方、図2の特性線2Aから明らかなように、W型屈折率プロファイルの光ファイバは、上記Er濃度設定においてカットオフ波長を1050nm以上に設定すれば、波長1530nmにおけるEr添加光ファイバの吸収係数は12dB/mを越える。また、同図の特性線2Bから明らかなように、α分布型屈折率プロファイル光ファイバは、上記Er濃度設定においてカットオフ波長を1200nm以上に設定すれば、波長1530nmにおけるEr添加光ファイバの吸収係数を12dB/m以上にできる。
【0057】
実際のカットオフ波長の設計においては励起光のシングルモード伝搬を保証するため、カットオフ波長は励起光波長より短波長であることが望ましい。EDFAに用いられる励起光波長は、一般に980nmまたは1480nmであり、1480nm励起を用いる場合は980nm励起を用いる場合に比べてカットオフ波長を長波長側にシフトできるため、重なり積分拡大の観点からは有利となる。
【0058】
ここで、980nm励起を用いる場合について、屈折率プロファイルの違いによる波長1530nmにおけるEr添加光ファイバの吸収係数の違いについて述べる。この場合、カットオフ波長を980nm以下にすることになるので、図2の特性線2Cから明らかなように、ステップインデックス型のEr添加光ファイバは、波長1530nmにおける吸収係数が8dB/m以下になってしまう。
【0059】
それに対し、図2の特性線2A,2Bから明らかなように、W型屈折率プロファイルのEr添加光ファイバやα分布型屈折率プロファイルのEr添加光ファイバは、カットオフ波長を980nm以下にしても、波長1530nmにおいて吸収係数を高い値にできる。
【0060】
特に、W型屈折率プロファイルのEr添加光ファイバは、カットオフ波長が短波長の領域で吸収係数拡大の効果が他の屈折率プロファイルの光ファイバに比べて大きく、カットオフ波長を980nm以下にしても吸収係数を12dB/mに近い値にできる。
【0061】
次に、図3に示したW型屈折率プロファイルにおいて、コア部1における直径aと第1クラッド部2の直径bの比(径比)a/bをパラメータとして、波長1580nmでの波長分散の値を計算により求めた。その結果を図5に示す。なお、図5に示す結果は、光ファイバのカットオフ波長を1450nmに設定したものである。また、図5において、a/bが1となるときが図9に示したステップインデックス型の光ファイバになる。
【0062】
また、図3に示したW型屈折率プロファイルにおいて、コア部1の第2クラッド部5に対する比屈折率差Δ1と第1クラッド部2の第2クラッド部5に対する比屈折率差Δ2の比Δ2/Δ1をパラメータとして、波長1580nmでの波長分散の値を計算により求めた。その結果を図6の特性線6A〜6Cに示す。なお、図6に示す結果も、光ファイバのカットオフ波長を1450nmに設定したものである。
【0063】
また、本明細書において、上記各比屈折率差Δ1、Δ2及びα分布は、以下の各式(4)、(5)、(6)により定義している。なお、式(4)、(5)、(6)でnc1はコア部1の屈折率最大部の屈折率を、nc2は第1クラッド部2の屈折率最小部の屈折率を、nsは第2クラッド部5の屈折率を表す。
【0064】
Δ1={(nc1−ns)/nc1}×100 ………………(4)
【0065】
Δ2={(nc2−ns)/nc2}×100 ………………(5)
【0066】
n(r)=nc1・{1−2・Δ1・(2r/a)α}1/2 …(6)
0≦r≦a/2
rは前述と同様に光ファイバ径方向の位置である。また、n(r)は位置rにおける屈折率を表す。
【0067】
図6において、Δ2/Δ1が0となるとき(つまりΔ2が0のとき)が図9に示したステップインデックス型の光ファイバになる。また、図6の特性線6Aは上記径比a/bが0.2のもの、特性線6Bは上記径比a/bが0.5のもの、特性線6Cは上記径比a/bが0.8のものをそれぞれ示す。
【0068】
さらに、図7には、図6と同様に、図3に示したW型屈折率プロファイルにおいて、Δ2/Δ1をパラメータとして、波長1580nmでの波長分散の値を計算により求めた結果が示されており、図7においては、カットオフ波長を900nmに設定して求めた。図7の特性線7Aは上記径比a/bが0.2のもの、特性線7Bは上記径比a/bが0.5のもの、特性線7Cは上記径比a/bが0.8のものをそれぞれ示す。
【0069】
図5、図6から明らかなように、カットオフ波長を1450nmに設定した場合は、W型屈折率プロファイルの光ファイバは、ステップインデックス屈折率プロファイルの光ファイバより波長分散の絶対値を大きくできる。
【0070】
また、図7から明らかなように、カットオフ波長を900nmに設定した場合は、径比a/bによって分散値は大きく変化するが、a/bの値を調整することで、ステップインデックス屈折率プロファイルの光ファイバよりも波長分散の絶対値を大きくできる。
【0071】
以上の結果から、W型屈折率プロファイルのEr添加光ファイバは、カットオフ波長の設定に応じて、上記径比a/bや比屈折率差Δ1、Δ2の比Δ2/Δ1を最適に設定することで、吸収係数と波長分散の絶対値の両方を、従来のステップインデックス屈折率プロファイルの光ファイバより大きくできることが分かった。
【0072】
そこで、本発明者は、光増幅用のEr添加光ファイバとしてW型屈折率プロファイルが好ましいと考え、さらに、図1に示したように、W型屈折率プロファイルのコア部1をα分布型プロファイルとしたEr添加光ファイバについて、前記式(3)を用いて吸収係数を計算により求めた。この計算結果を図8の特性線8Aに示す。
【0073】
なお、図8の特性線8Aを求める計算条件は、図2の各特性線2A〜2Dを求めた条件と同じとしている。図8の特性線8Bには、図3に示したような、W型屈折率プロファイルを有し、コア部1の屈折率プロファイルをステップインデックス型とした光ファイバの特性を示している。
【0074】
図8の特性線8Aと特性線8Bを比較すると明らかなように、W型屈折率プロファイルのコア部1をα分布型屈折率プロファイルとすることにより、Er添加光ファイバの吸収係数をさらに大きくできることが分かった。
【0075】
本実施形態例のEr添加光ファイバは、上記検討に基づき、図1に示したように屈折率プロファイルを有したものであり、吸収係数と波長分散の絶対値の両方を、従来のステップインデックス屈折率プロファイルの光ファイバより格段に大きくできる。したがって、本実施形態例の光ファイバは、非線形現象を効率良く抑制でき、広波長帯域の光増幅用として適した光ファイバを実現できる。
【0076】
次に、本発明に係る光ファイバの第2実施形態例について説明する。第2実施形態例の光ファイバは、図3に示したようなW型の屈折率プロファイルを有する光ファイバである。つまり、第2実施形態例の光ファイバは、上記第1実施形態例とほぼ同様の構成を有し、コア部1の屈折率プロファイルをステップインデックス型とした光ファイバである。
【0077】
上記第1実施形態例における検討から明らかなように、第2実施形態例も上記第1実施形態例と同様に、吸収係数と波長分散の絶対値の両方を、従来のステップインデックス屈折率プロファイルの光ファイバより大きくでき、同様の効果を奏することができる。
【0078】
次に、本発明に係る光ファイバの第3実施形態例について説明する。第3実施形態例の光ファイバは、図4に示したようなα分布型屈折率プロファイルを有する光ファイバである。
【0079】
つまり、第3実施形態例の光ファイバは、コア部1と、該コア部1の外周側に設けられて該コア部1より屈折率が小さいクラッド部5とを有し、前記コア部1の屈折率分布をα分布型プロファイルとしている。また、コア部1には、少なくとも一種類の希土類元素が添加されており、ここでは、希土類元素としてErを添加している。
【0080】
本第3実施形態例も、上記第1実施形態例のEr添加光ファイバの屈折率プロファイルを求める検討に基づいて屈折率プロファイルを決定したものであり、吸収係数を従来のステップインデックス屈折率プロファイルのEr添加光ファイバより大きくでき、上記第1、第2実施形態例とほぼ同様の効果を奏することができる。
【0081】
(実施例)
以下、上記第1,第2、第3実施形態例の実施例について説明する。本発明者は、上記第1実施形態例の実施例として、表1に示す実施例1の光ファイバを試作し、上記第2実施形態例の実施例として、表1に示す実施例2の光ファイバを試作し、上記第3実施形態例の実施例として表1に示す実施例3の光ファイバを試作した。また、これらの実施例の比較例として、表1に示す比較例の光ファイバを試作した。比較例の光ファイバは、図9に示したような屈折率を有する従来例の光ファイバである。
【0082】
【表1】
【0083】
なお、表1において、Δ1、Δ2は、前記各比屈折率差であり、その単位は%、Er吸収ピーク値は波長1530nmにおける値(前述してきた吸収係数値に相当する)、波長分散は波長1580nmにおける値をそれぞれ示す。
【0084】
また、実施例1、実施例2、実施例3、比較例は、コア部1におけるEr添加濃度、比屈折率差Δ1、カットオフ波長を、互いにほぼ同じ値になるように調整して形成されている。尚、カットオフ波長はITU.T G.650.1に規定された測定法による値である。
【0085】
表1から明らかなように、コア部1におけるEr添加濃度、比屈折率差Δ1、カットオフ波長を、互いにほぼ同じ値になるように調整しても、実施例1〜3は、波長1530nmにおけるEr吸収ピーク値が比較例に比べて大きい。また、実施例1と実施例2は、波長1580nmにおける分散の絶対値が比較例に比べて大きい。
【0086】
このように、上記各実施形態例の光ファイバは、比較例(従来例)と同じEr密度、カットオフ波長であっても、比較例に比べて吸収係数を増加でき、特にW型の屈折率プロファイルにおいては波長分散の絶対値も増大できることが確認できた。
【0087】
また、表1に示すFWMクロストークは、以下の実験により求めたものである。つまり、8チャンネル(ch)のL−BANDの波長分割多重信号を100GHz間隔(4chと5chは200GHz間隔)で入射させ、4チャンネルと5チャンネルの間の波長(1605nm)における4光波混合クロストークを測定した。また、このときのシグナル1チャンネルあたりの出力強度は、4dBm/chとした。
【0088】
このFWMクロストークの測定結果より、実施例1〜3は、比較例よりFWMクロストークを低減できることが分かった。これは、吸収係数が大きくなった効果であるといえる。特に、実施例1と実施例2は、実施例3よりもFWMクロストークを低減できている。これは、波長分散の絶対値が大きいことから、位相整合条件から遠ざかったためだと考えられる。
【0089】
以上のように、実施例1〜3の光ファイバは、非線形現象を効率的に抑制できる光ファイバであることが実証できた。
【0090】
次に、本発明に係る光ファイバの第4実施形態例について説明する。第4実施形態例の光ファイバは、上記第2実施形態例と同様に、図3に示したようなW型屈折率プロファイルを有する光ファイバであり、第4実施形態例が第2実施形態例と異なる特徴的なことは、コア部1に、Erと共に、希土類元素であるLaを添加したことである。
【0091】
次に、本発明に係わる光ファイバの第5実施形態例について説明する。第5実施形態例の光ファイバは上記第1実施形態例と同様に、図1に示したようなW型屈折率プロファイルを有する光ファイバであり、第1実施形態例と異なる、第5実施形態例の特徴はコア部1にErとともに希土類元素であるランタン(La)を添加したことである。
【0092】
上記第1実施形態例において説明したように、W型やα分布型の屈折率プロファイルのEr添加光ファイバが、従来のステップインデックス型の屈折率プロファイルのEr添加光ファイバに比べて吸収係数を増加できるのは、Erイオンの分布プロファイルと信号光のモード分布との重なり積分が拡大するためである。
【0093】
この重なり積分を拡大させる手法の他、Er添加光ファイバの吸収係数を拡大する方法として、濃度消光を抑制することで、従来のAl2O3−SiO2ホストにおけるEr添加濃度の上限を向上させる手法がある。Er密度ρ0の高濃度化の制限要因は、濃度消光による効率低下であるため、この濃度消光を抑制しつつEr濃度を従来よりも上げることができれば、前記式(1)から明らかなように、Er添加光ファイバの吸収係数のさらなる拡大が可能となる。
【0094】
この濃度消光を抑制するため、Erイオン以外の希土類元素をErと共に添加する手法が提案されている。この提案は、例えば、文献8、特許文献1等に提案されている。
【0095】
希土類元素として例えばLaイオンをErイオンと共に添加することで、濃度消光による効率低下を抑制しながら、Er濃度を従来のAl2O3−SiO2ホストにおける添加濃度限界の2倍程度以上の数千wtppmまで高濃度化することが可能となる。
【0096】
したがって、この濃度消光による効率低下抑制によるEr密度の高密度化と前記重なり積分の拡大との2つの手法を組み合わせることにより、さらなる高吸収係数の実現が期待できる。
【0097】
そこで、第4実施形態例及び第5実施形態例では、上記のように、コア部1に希土類元素であるランタン(La)をエルビウムと共に添加して形成した。そして、第4実施形態例の実施例として、表2に示す実施例4を、第5実施形態例の実施例として、表2に示す実施例5を製造した。
【0098】
【表2】
【0099】
この表2に示す実施例4,5の光ファイバは、表1に示した実施例1〜3の光ファイバよりもさらに吸収係数が大きくなった。このように、Laをエルビウムと共に添加して光ファイバを形成すると、吸収係数のさらなる拡大が達成できることが実証できた。
【0100】
第4実施形態例のように、消光抑制効果を有する希土類元素(ここではLa)をErイオンと共に添加することで、Erイオン高密度化に伴う濃度消光を抑制しながら吸収係数を増大できる。
【0101】
このように、Erイオンと共にLaイオンを添加してErイオン高密度化に伴う濃度消光を抑制すると、増幅効率の劣化無く、Laイオンを共添加していないW型屈折率プロファイルやα分布型屈折率プロファイルの場合に比べて吸収係数の拡大が達成される。
【0102】
なお、本発明は上記各実施形態例に限定されることはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、上記第1、第2、第4、第5実施形態例におけるコア部1の第2クラッド部5に対する比屈折率差Δ1や第1クラッド部2の第2クラッド部に対する比屈折率差Δ2、上記第3実施形態例におけるコア部1のクラッド部5に対する比屈折率差Δ1のそれぞれの値は特に限定されるものでなく適宜設定されるものである。
【0103】
また、上記第1、第2、第4、第5実施形態例におけるコア部1の径や第1クラッド部2の径、上記第3実施形態例におけるコア部1の径は特に限定されるものでなく、適宜設定されるものである。
【0104】
さらに、上記各実施形態例は、コア部1に希土類元素であるエルビウム1種類を添加としたが、本発明の光ファイバは、コア部1に2種類以上の希土類元素を添加して形成してもよい。
【0105】
さらに、本発明の光ファイバは、コア部1にエルビウム以外の希土類元素を1種類添加してもよい。この場合、例えばY、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Tm、Yb、Luのうち少なくとも一つの元素をコア部に添加することにより、上記第4実施形態例と同様の効果を奏することができる。
【0106】
【発明の効果】
本発明によれば、本発明者の検討に基づき、屈折率の最適化を図ることにより、希土類元素添加光ファイバの吸収係数を大きくでき、非線形現象を抑制できるので、広波長帯域の光増幅用として適した光ファイバを実現できる。
【0107】
また、本発明において、コア部の外周側に設けられて該コア部より屈折率が小さい第1クラッド部と、該第1クラッド部の外周側に設けられて該第1クラッド部より屈折率が大きく、かつ、前記コア部より屈折率が小さい第2クラッド部とを有するW型屈折率プロファイルの構成の光ファイバは、以下の効果を奏することができる。
【0108】
つまり、このW型屈折率プロファイルの希土類元素光ファイバは、希土類元素の吸収係数と波長分散の絶対値の両方を、従来のステップインデックス屈折率プロファイルの光ファイバより大きくでき、より一層効率的に非線形現象を抑制できるので、広波長帯域の光増幅用としてより一層適した光ファイバを実現できる。
【0109】
さらに、上記W型屈折率プロファイルの本発明において、コア部の屈折率分布をα分布型プロファイルとした構成によれば、吸収係数をより一層向上でき、さらにより一層効率的に非線形現象を抑制できる。
【0110】
さらに、本発明において、コア部に添加した希土類元素の一つはErとした構成によれば、従来のEr添加光ファイバの製造技術を応用して光ファイバを製造しやすい。
【0111】
さらに、本発明において、波長1530nmにおけるEr添加光ファイバの吸収係数を12dB/m以上とした構成によれば、高い増幅光率が得られ、且つ非線形現象を抑制できるので、広波長帯域の光増幅用として適した光ファイバを確実に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ファイバの第1実施形態例の屈折率プロファイルを示す説明図である。図1(b)は図1(a)の屈折率プロファイルを有する光ファイバの断面構造を示す。
【図2】光ファイバの屈折率プロファイルとEr添加光ファイバの吸収係数との関係を示すグラフである。
【図3】W型屈折率プロファイルの光ファイバの屈折率プロファイル構成を示す説明図である。
【図4】α分布型屈折率プロファイルの光ファイバの屈折率プロファイル構成を示す説明図である。
【図5】W型屈折率プロファイルの光ファイバにおけるコア部と第1クラッド部の径比と、波長分散との関係を示すグラフである。
【図6】カットオフ波長を1450nmとしたときの、W型屈折率プロファイルの光ファイバにおける比屈折率差の比と、波長分散との関係を示すグラフである。
【図7】カットオフ波長を900nmとしたときの、W型屈折率プロファイルの光ファイバにおける比屈折率差の比と、波長分散との関係を示すグラフである。
【図8】W型屈折率プロファイルにおけるコア部の屈折率プロファイルの違いによる吸収係数の違いを示すグラフである。
【図9】スッテップインデックス型屈折率プロファイルの光ファイバの屈折率プロファイル構成(a)と断面構成(b)を示す説明図である。
【図10】DSC型屈折率プロファイルの光ファイバの屈折率プロファイル構成を示す説明図である。
【図11】本発明に係わる光ファイバを用いた光増幅器の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 コア部
2 第1クラッド部
5 第2クラッド部
11 励起光源
12 光合分波器
13 光アイソレ−タ
14 本発明に係わる光ファイバ
15 光フィルタ
Claims (8)
- Al 2 O 3 −SiO 2 ホストガラスからなり、少なくともエルビウムが添加されたコア部と、該コア部の外周側に設けられて該コア部より屈折率が小さい第1クラッド部と、該第1クラッド部の外周側に設けられて該第1クラッド部より屈折率が大きく、かつ、前記コア部より屈折率が小さい第2クラッド部とからなる屈折率プロファイルがW型である光ファイバであって、波長1530nmにおける吸収係数を12dB/m以上としたことを特徴とする光ファイバ。
- エルビウムと共にY、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Tm、Yb、Luのうち少なくとも一つの希土類元素をコア部に添加したことを特徴とする請求項1記載の光ファイバ。
- 波長1530nmにおける吸収係数を14dB/m以上としたことを特徴とする請求項2記載の光ファイバ。
- Al 2 O 3 −SiO 2 ホストガラスからなり、少なくともエルビウムが添加されたコア部と、該コア部の外周側に設けられて該コア部より屈折率が小さい第1クラッド部と、該第1クラッド部の外周側に設けられて該第1クラッド部より屈折率が大きく、かつ、前記コア部より屈折率が小さい第2クラッド部とからなる屈折率プロファイルがW型である光ファイバであって、カットオフ波長を980nmとし、波長1530nmの波長における吸収係数を8dB/m以上としたことを特徴とする光ファイバ。
- エルビウムと共にY、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Tm、Yb、Luのうち少なくとも一つの希土類元素をコア部に添加したことを特徴とする請求項4記載の光ファイバ。
- 波長1530nmにおける吸収係数を12dB/m以上としたことを特徴とする請求項5記載の光ファイバ。
- 少なくとも一種類の希土類元素が添加されたコア部と、該コア部の外周側に設けられて該コア部より屈折率が小さいクラッド部とを有して前記コア部の屈折率プロファイルをステップインデックス型としたステップインデックス型屈折率プロファイルの光ファイバに比べ、信号光波長における波長分散の絶対値を大きく形成したことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1に記載の光ファイバ。
- 請求項1〜7のいずれか1に記載の光ファイバを含む光増幅器。
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