JP2010108999A - 光ファイバ及び光ファイバ増幅器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 製造が容易であり、コア部を伝播する信号光を十分に増幅することができる光ファイバ、及び、光ファイバ増幅器を提供する。
【解決手段】 光ファイバ10は、少なくとも1種類の希土類元素が添加されたコア部11と、コア部11を被覆し、断面の外周が円形である第1クラッド部13と、第1クラッド部13を被覆し、第1クラッド部13よりも屈折率が低い第2クラッド部14とを備え、コア部11の屈折率は、第1クラッド部13の屈折率よりも高く、第1クラッド部13において、屈折率は、コア部11側から第2クラッド部14側に向かって低くなり、かつ、屈折率の勾配は、コア部11側から第2クラッド部14側に向かって大きくなることを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、光ファイバ及び光ファイバ増幅器に関し、より詳細には、励起光により信号光が増幅される増幅用光ファイバ及びそれを用いた光ファイバ増幅器に関する。
光通信システムは、光ファイバ伝送路により信号光を伝送することで大容量の情報を高速に送受信することができる。このような光通信システムでは、信号光を長距離に亘って伝送する為に、信号光を光増幅する光ファイバ増幅器が信号光伝送経路の途中に配置される。光ファイバ増幅器に用いられる光増幅用の光ファイバとして、信号光を伝送するコア部と、コア部を被覆する第1クラッド部と、第1クラッド部を被覆する第2クラッド部とを備えるダブルクラッドファイバが用いられる場合がある。
このダブルクラッドファイバにおいては、第1クラッド部に入射された励起光が、第1クラッド部と第2クラッド部との界面で反射を繰り返して、第1クラッド部内を伝播する。そして、励起光がコア部を通過する際にコア部に添加された希土類元素を励起して、コア部を伝播する信号光が増幅されるというものである。
しかし、第1クラッド部と第2クラッド部との界面が、コア部と同心の円形である場合、形状が単純なため、光ファイバの製造は容易であるが、第1クラッド部を伝播する励起光が、コア部の周りを周回してしまい殆どコア部を通過することがない、いわゆるスキューモードの発生が起こる場合がある。スキューモードが発生すると、コア部に添加された希土類元素を十分に励起できず、コア部を伝播する信号光を十分に増幅することができないという問題がある。
そこで、下記特許文献では、光ファイバの第1クラッド部と第2クラッド部との界面の一部を平坦な形状として、この平坦な界面で励起光を反射させることで、励起光がコア部の周りを周回し続けないようにして、スキューモードの発生を抑制することとしている。
特表平10−510104号公報
しかし、上記特許文献の光ファイバでは、スキューモードは抑制できるものの、第1クラッド部と第2クラッド部との界面が、一部において平坦な形状となっているため、第1クラッド部の外周面の一部を平坦にしなければならず、光ファイバを製造することが容易ではない。
そこで、本発明は、上記に鑑みてなされたもので、製造が容易であり、コア部を伝播する信号光を十分に増幅することができる光ファイバ、及び、光ファイバ増幅器を提供することを目的とする。
本発明の光ファイバは、少なくとも1種類の希土類元素が添加されたコア部と、前記コア部を被覆し、断面の外周の形状が円形である第1クラッド部と、前記第1クラッド部を被覆し、前記第1クラッド部よりも屈折率が低い第2クラッド部とを備え、前記コア部の屈折率は、前記第1クラッド部の屈折率よりも高く、前記第1クラッド部において、屈折率は、前記コア部側から前記第2クラッド部側に向かって低くなり、かつ、屈折率の勾配は、前記コア部側から前記第2クラッド部側に向かって大きくなる、ことを特徴とするものである。
このような構成の光ファイバは、コア部の屈折率が第1クラッド部の屈折率よりも高いため、信号光がコア部を伝播する。そして、第1クラッド部に入射される励起光が、第1クラッド部と第2クラッド部との界面で反射を繰り返しながら第2クラッド部で囲まれた領域を伝播する。この際、第1クラッド部においては、屈折率が、コア部側から第2クラッド部側に向かって低くなり、かつ、屈折率の勾配が、コア部側から第2クラッド部側に向かって大きくなる。このため、外周部付近から入射された励起光も、内側から入射された励起光と同程度の距離でコア部周辺に到達する。また、一度コア部周辺まで到達した励起光は、外周部へは進行し難くなり、外周部へ進行した光もコア部側に戻りやすくなっている。このためコア部を励起光が通過しやすくなり、コア部に添加された希土類元素が効率よく励起され、コア部により伝播される信号光を十分に増幅することができる。また、コア部周辺の屈折率の勾配は小さいため、コアを伝播する信号光は、シングルモード、あるいは2〜3モード程度の良好なビーム品質となる。さらに、第1クラッド部の断面外周の形状は円形であるため、光ファイバを容易に製造することができる。
また、本発明の光ファイバは、前記コア部と前記第1クラッド部との間に第2コア部を更に備え、前記第2コア部の屈折率は、前記コア部の屈折率よりも低く、前記第1クラッド部の前記コア部側の屈折率よりも高ければ好適である。コア部と第1クラッド部の間に第2コア部を更に備え、第2コア部の屈折率が、コア部の屈折率よりも低くければ、モードフィールド径がコア部の直径よりも大きな信号光を、コア部と第2コア部とで、伝播することができる。
また、本発明の光ファイバ増幅器は、励起光が供給されることにより信号光を増幅する光ファイバ増幅器であって、前記の光ファイバと、前記光ファイバに添加された希土類元素を励起する励起光を出力する励起光源と、前記励起光および前記信号光を前記光ファイバに供給するコンバイナとを備えることを特徴とするものである。
このような構成の光ファイバ増幅器は、信号光と励起光とがコンバイナによって、光ファイバに供給される。このとき、光ファイバでは、上述の通り、励起光のスキューモードが防止される。このため、信号光の増幅を十分に増幅することができる。
本発明によれば、製造が容易で、コア部を伝播する信号光を十分に増幅することができる光ファイバ、及び、光ファイバ増幅器を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図を用いて詳細に説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の光ファイバ増幅器について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る光ファイバ増幅器を示す図である。
図1に示すように、光ファイバ増幅器1は、信号光の入力端2に入力された信号光を光増幅して出力端3から出力するものである。光ファイバ増幅器1は、増幅用の光ファイバ10、励起光源5、コンバイナ4を備える。
励起光源5は、光ファイバ10により伝播される信号光を増幅するための励起光を出力するものである。
コンバイナ4は、入力端2に入力されて到達した信号光を光ファイバ10へ出力するとともに、励起光源5から出力されて、励起光の伝播を行う光ファイバを介して到達した励起光をも光ファイバ10へ出力する。
光ファイバ10では、コンバイナ4から出力された信号光が、励起光により増幅される。そして、増幅された信号光は、出力端3から外部へ出力される。
次に、この増幅用の光ファイバ10について、さらに詳しく説明する。
図2は、光ファイバ10の断面図、及び、光ファイバ10の屈折率分布を示す図である。
図2の(A)に示すように、光ファイバ10は、光ファイバ10の中心に設けられた断面形状が円形のコア部11と、コア部11を被覆し、外周の断面の形状が円形の第1クラッド部13と、第1クラッド部13を被覆する第2クラッド部14と、第2クラッド部14を被覆する保護層15とを有する。
図2の(B)に示すように、コア部11の屈折率は、第1クラッド部13のコア部11側の屈折率よりも高くなっている。ここで、コア部11と第1クラッド部13のコア部11側の屈折率差は、0.05%以上、0.6%以下であることが、信号光のビーム品質及び光ファイバの曲げによる損失の観点から好ましい。
また、第1クラッド部13において、屈折率が、コア部11側から第2クラッド部14側に向かって低くなっており、かつ、屈折率の勾配が、コア部11側から第2クラッド部14側に向かって大きくなっている。つまり、第1クラッド部13の屈折率分布は、凸状態となっている。なお、第1クラッド部13のコア部側と第2クラッド部14側との屈折率差は、1.5%以上であることが励起光の閉じ込め、スキューモードの抑制の観点から好ましく、さらに2.0%以上であることが、励起光の閉じ込め、スキューモードの抑制及び励起光の光ファイバの曲げによる損失の観点から好ましい。
また、第2クラッド14の屈折率は、第1クラッド部13の第2クラッド14側の屈折率よりも、大幅に低くされている。
この光ファイバ増幅器1では、励起光源5から出力された励起光は、コンバイナ4を経て光ファイバ10に導入され、この光ファイバ10において励起光により増幅される。この光ファイバ10において光増幅された信号光は、出力端3から外部へ出力される。
このとき、第1クラッド部13に入射される励起光が、第1クラッド部13と第2クラッド部14との界面で反射を繰り返しながら第2クラッド部14で囲まれた領域を伝播する。この際、第1クラッド部は、屈折率が、コア部側から第2クラッド部側に向かって低くなり、かつ、屈折率の勾配が、コア部側から第2クラッド部側に向かって大きくなる。つまり、第1クラッド部13は、光ファイバ10の中心から外周方向にかけて、光ファイバの中心からの距離に応じて、屈折率の変化率が大きくなりながら、屈折率が低くなる。このため、外周部の光ほど内側に進行しやすくなるので、励起光は、外周部から入射されても内側から入射されても同程度の距離でコア部11側に集まるようにして伝播される。また、屈折率は円周方向には等しいので、励起光が旋回方向に進行している場合でも、励起光は中心方向へと進行する。従って、励起光がコア部11に導入され易くなり、スキューモードを防止することができる。よって、コア部11を励起光が通過しやすくなり、コア部11に添加された希土類元素が十分に励起される。従って、コア部11を伝播する信号光を効率よく増幅することができる。つまり、エネルギーの小さな励起光により、コア部11を伝播する信号光を十分に増幅することができるのである。また、第1クラッド部13の断面の外周の形状は、円形であるため、光ファイバ10を容易に製造することができる。
次に、光ファイバ10の各構成要素の材料について説明をする。
コア部11の材料としては、石英(SiO)に、屈折率を高める材料として、アルミニウム(Al)やゲルマニウム(Ge)等の屈折率を上げる金属元素が添加され、さらに、信号光を増幅するための希土類元素(ネオジウム:Nd、エルビウム:Er等)が添加されているものが挙げられる。
また、第1クラッド部13の材料としては、石英にフッ素(F)が添加されているものが挙げられる。フッ素は、コア部11側よりも第2クラッド部14側に多く添加され、さらに、コア部11側から第2クラッド部14側にかけて添加量の変化率が大きくなるようになされている。ここで、フッ素の添加量と屈折率は、略一次関数として表すことができるので、所望の屈折率が得られるようにフッ素の添加量を制御しつつ、公知のMCVD法、OCVD法等により光ファイバ母材を作製することができる。このようにフッ素の添加量を変化させることで、図2(B)に示した第1クラッド部13の屈折率の分布を得ることができる。
第2クラッド部14の材料としては、一般的に、低屈折率のポリマー樹脂が使用される。
保護層15の材料としては、紫外線硬化性樹脂、シリコーン樹脂等の樹脂が挙げられる。
次に、本発明の光ファイバ10の製造工程について説明する。
まず、光ファイバ用母材を次のようにして製造する。
本発明の光ファイバは、屈折率が径方向になだらかに変化するので、MCVD(Modified Chemical Vapor Deposition)法、PCVD(Plasma Chemical
Vapor Deposition)法による製造が適している。
具体的には、出発石英管の内部に、図2の(B)に示した屈折率分布、及び所望の吸収量が得られるよう、アルミニウム、ゲルマニウム、フッ素等の適切なドーパント、エルビウムやイッテルビウム等の希土類元素を適宜添加した石英を堆積させ母材を製造する。
ここで、必要があれば堆積終了後、出発石英管を火炎研磨、フッ酸研磨などしても良い。
次に、この光ファイバ用母材を加熱線引きする。光ファイバ用母材が加熱線引きされ、コア部11がクラッド部13により被覆された光ファイバ10の半製品が得られる。その後、この光ファイバ10の半製品を第2クラッド部14となる光硬化型樹脂が入ったコーティングダイスに通し、紫外線を照射する。こうして、光硬化型樹脂が硬化して、第1クラッド部13を被覆した第2クラッド部14が形成される。第2クラッド部14が形成されたのち、保護層15となる光硬化型樹脂が入ったコーティングダイスを通し、紫外線を照射する。こうして光硬化型樹脂が硬化して、第2クラッド部14を被覆した保護層15が形成され、光ファイバ10が製造される。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明をする。なお、本実施形態を説明するに当たり、第1の実施形態と同一又は同等の構成については、同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
図3は、第2の実施形態の光ファイバ増幅器7を示す図である。本実施形態の光ファイバ増幅器は、光ファイバ20が用いられている点で第1の実施形態と異なる。
図4は、光ファイバ20の断面図、及び、光ファイバ20の屈折率分布を示す図である。
本実施形態の光ファイバ20は、コア部11と第1クラッド部13との間に第2コア部12を有する点で第1の実施形態と異なる。第2コア部12は、コア部11の4〜6倍の直径を有している。さらに、第2コア部12の屈折率は、一定であり、かつ、コア部11よりも低く、第1クラッド部13の最もコア部11側での屈折率よりも高くされている。なお、第2コア部12の屈折率は、第1クラッド部13の最もコア部11側での屈折率よりも0.5%以上高くされていることが、コア部に励起光を集中させる観点から好ましい。このような第2コア12は、石英にアルミニウムやゲルマニウムが添加されて屈折率が調整される。また、アルミニウムやゲルマニウム等の屈折率を上げる金属元素と共にフッ素等の屈折率を下げる元素が添加されてもよい。
このような、光ファイバ20の光ファイバ母材は、ロッドインチューブ法により、第2コア部12となる管状の第2コア用母材の中に、コア部11となるコア用母材を挿入する。その後、加熱により、コア用母材と第2コア用母材を一体として、この周りに前記の説明と同様にして第1クラッド用母材を形成する。こうして得られた光ファイバ用母材を第1の実施形態と同様にして線引し、光ファイバ20を製造する。
このように本実施形態では、コア部11と第1クラッド部13との間に、屈折率が、コア部11よりも低く、第1クラッド部13の最もコア部11側での屈折率よりも高い、第2コア部12を有している。このため、モードフィールド径がコア部11の直径よりも大きな信号光をコア部11と第2コア部12とで、伝播することができる。よって、信号をより長距離伝播することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、これら実施形態に限定されるものではない。例えば、光ファイバ10の第2クラッド部14は、保護層15で被覆されていたが、必ずしも保護層は必要ではない。また、コア部11、第2コア部12や第1クラッド部13に添加される金属や希土類元素は、他の種類の金属や希土類元素でもよい。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明の内容をより具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものでは無い。
(実施例1)
図4に示す光ファイバを作製し、光ファイバ増幅器に10m使用した。光ファイバのコア部は、直径が30μmで、イッテルビウムを20000ppm、及び、アルミニウムを0.47mol%、ゲルマニウムを3.4mol%添加して、石英に対する比屈折率差(以下、単に屈折率)を0.4%とした。第2コア部は、外径が120μmで、ゲルマニウムを3.4mol%添加して、屈折率を0.34%とした。第1クラッド部は、外径が400μmで、屈折率が図4の(B)の分布となるように、フッ素を第2コア部側には添加せず、屈折率を0%とし、第2クラッド部側に5.5mol%添加して、屈折率を−1.7%とした。第2クラッド部は、低屈折率ポリマーを用いて、外径が550μmとした。また、第2クラッド部を保護樹脂で被覆した。
なお、この光ファイバは、MCVD法で光ファイバ母材を作製し、それを線引することで作製した。
(比較例1)
直径30μm、屈折率0.4%の第1コア部、直径120μm、屈折率0.34%の第2コア部、直径400μm、屈折率0%の第1クラッド部、低屈折率ポリマーからなる直径550μmの光ファイバを作製した。コア部には、イッテルビウムを20000ppm、アルミニウムを0.47mol%添加し、第1クラッド部は断面の形状がD型となるようにした。
なお、この光ファイバは、MCVD法で光ファイバ母材を作製した後、第1クラッド部となる部分の断面の外周の形状がD型となるように光ファイバ母材を加工し、その形状が変化しないように制御しながら線引することで作製した。
(比較例2)
直径が30μm、屈折率0.06%のコア部、外径400μm、屈折率0%の第1クラッド部、低屈折率ポリマーから成る直径550μmの光ファイバを作製した。コア部には、イッテルビウムを2000ppm、アルミニウムを0.47mol%添加した。光ファイバの第1クラッド部にはドーパントを添加せず、屈折率が0%となる様にした。この際、第1クラッド部の屈折率は、光ファイバの径方向で一定になる様にした。また、第1クラッド部の形状は円形とした。
なお、光ファイバは、MCVD法で光ファイバ母材を作製し、それを線引することで作製した。
次に、実施例1及び比較例1、2の光ファイバを図3に示す光ファイバ増幅器に増幅用の光ファイバとして用いた。そして、表1に示す強度の入力信号光及び励起光を入力した。このときの出力光の出力を表1に示す。
Figure 2010108999
表1に示すように、実施例1は、非常に大きな出力となり、比較例1は、出力が大きい結果となった。比較例2は、出力が非常に小さい結果となった。このことから、実施例1は、励起光がコア部を非常に効率よく励起し、比較例1は、励起光がコア部を効率よく励起していることが分かった。
本発明の光ファイバと同様に円形形状の光ファイバを用いた比較例2は、励起光がコア部を励起する効率が低くなっている。
比較例1は、本発明と同程度に効率よくコア部の励起が行われている。しかし、母材の加工、線引での外形制御と、工程が複雑化する問題がある。
実施例1の結果は、本発明の光ファイバは、断面が円形形状で、特に複雑な製造技術を必要とせず、励起光がコア部を効率よく励起できることを示している。
なお、同様の光ファイバとして、クラッド部が多角形の光ファイバも開発されているが、その製造工程はさらに複雑なものとなる。
次に、実施例1、比較例1の光ファイバを図1に示す光ファイバ増幅器に増幅用の光ファイバとして用い、この光ファイバを入射側から2mの点で1箇所切断して、その後、切断面同士を一般的な光ファイバ融着機を用いて融着した。そして、表2に示す強度の入力信号光及び励起光を入力した。このときの出力光の出力を表2に示す。
Figure 2010108999
表2に示すように、実施例1は、出力が大きく、比較例1は、出力が小さい結果となった。このことから、実施例1は、接合部において励起光が効率よく伝播された。比較例1は、励起光が効率よく伝播されていないことが分かった。この理由ついて、図5を用いて説明する。図5は、切断前後の光ファイバの断面図を示した図であり、図4と同一又は同等の構成については、同一の参照符号を付して、説明を省略する。図5において、実線で示した13aは、切断した位置よりもコンバイナ側の第1クラッド部を示し、波線で示した13bは、切断した位置よりも出力端側の第1クラッド部を示す。図5に示すように、実線で示した接合部の前の第1クラッド部と、点線で示した接合部の後の第1クラッド部とが、接合部の前後において、回転角方向が合わずに励起光の損失が生じていると考えられる。
本発明に係る第1の実施形態の光ファイバ増幅器を示す図である。 第1の実施形態の光ファイバ増幅器に用いる光ファイバの断面図、及び、光ファイバの屈折率分布を示す図である。 本発明に係る第2の実施形態の光ファイバ増幅器を示す図である。 第2の実施形態の光ファイバ増幅器に用いる光ファイバの断面図、及び、光ファイバの屈折率分布を示す図である。 比較例1の光ファイバの断面図である。
符号の説明
1、7・・・光ファイバ増幅器
2・・・入力端
3・・・出力端
4・・・コンバイナ
5・・・励起光源
10、20・・・光ファイバ
11・・・コア部
12・・・第2コア部
13・・・第1クラッド部
14・・・第2クラッド部
15・・・保護層

Claims (3)

  1. 少なくとも1種類の希土類元素が添加されたコア部と、
    前記コア部を被覆し、断面の外周の形状が円形である第1クラッド部と、
    前記第1クラッド部を被覆し、前記第1クラッド部よりも屈折率が低い第2クラッド部と、
    を備え、
    前記コア部の屈折率は、前記第1クラッド部の屈折率よりも高く、
    前記第1クラッド部において、屈折率は、前記コア部側から前記第2クラッド部側に向かって低くなり、かつ、屈折率の勾配は、前記コア部側から前記第2クラッド部側に向かって大きくなる、
    ことを特徴とする光ファイバ。
  2. 前記コア部と前記第1クラッド部との間に第2コア部を更に備え、前記第2コア部の屈折率は、前記コア部の屈折率よりも低く、前記第1クラッド部の前記コア部側の屈折率よりも高いことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ。
  3. 励起光が供給されることにより信号光を増幅する光ファイバ増幅器であって、
    請求項1または2に記載の光ファイバと、
    前記光ファイバに添加された希土類元素を励起する励起光を出力する励起光源と、
    前記励起光および前記信号光を前記光ファイバに供給するコンバイナと、
    を備えることを特徴とする光ファイバ増幅器。
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