JP2000332321A - 1400nmウィンドウのためのNdでドーピングしたファイバ増幅器を採用している光ファイバ通信システム - Google Patents
1400nmウィンドウのためのNdでドーピングしたファイバ増幅器を採用している光ファイバ通信システムInfo
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Abstract
増幅を提供する。 【解決手段】 本発明によると、光ファイバ通信システ
ムは、1400nmのウィンドウでの増幅された伝送の
ための1つまたはそれ以上のNdでドーピングしたファ
イバ増幅器を含む。その増幅器は導波路効果と、増幅さ
れた自然放出を許容できるレベルにまで減らすための選
択的吸収とを組み合わせることによって設計されてい
る。
Description
ステムに関し、特に1400nmのウィンドウにおいて
増幅された伝送のためのNdでドーピングしたファイバ
増幅器を使用しているシステムに関する。
ファイバ通信システムは、莫大な量の情報を迅速に伝送
するための大きな可能性を実現し始めている。本質にお
いて、光ファイバ・システムは、光源と、光の上に情報
を刻印するための変調器と、その光信号を搬送するため
の光ファイバ伝送回線と、その伝送径路に沿って信号を
増幅するための増幅器とを含む。また、信号を検出する
ための、そしてその信号が搬送している情報を復調する
ための受信機をも含む。光信号は複数の異なる波長の信
号チャネルを含んでいる波長分割多重信号(WDM信
号)が多くなっている。
における重要なコンポーネントである。普通、ファイバ
増幅器は稀土類でドーピングしたある長さのファイバ
と、送信される信号より波長の短い適切なポンピング光
源とを含む。そのファイバ増幅器が伝送のファイバと整
列して配置されている時、それはその中を通過する送信
される信号のチャネルを増幅する。たとえば、975〜
985nmおよび1470〜1490nmの範囲の波長
の光によってポンプされるエルビウムでドーピングした
ファイバ増幅器は、シリカ・ファイバの1530〜16
10nmの範囲内の信号チャネルを光学的に増幅する。
ent Technologies,Murray H
ill,NJによって市販されているAll−Wave
(登録商標)ファイバは、1400nm±50nmにお
ける新しい可能な伝送ウィンドウを開いた。しかし、従
来のエルビウムでドーピングしたファイバ増幅器は、こ
の波長範囲においては効率的ではない。
は動作原理が異なっているラマン・ファイバ増幅器は、
この波長範囲における増幅に対する1つの可能性を提供
する。しかし、ラマン増幅器は複雑であり、大きな電力
を必要とする。
ネオジム(Nd)でドーピングしたファイバ増幅器が、
1300nmのウィンドウ内の信号を増幅するために以
前に試みられた。しかし、効率は良くなかった。そして
Ndでドーピングしたファイバには増幅された自然放出
(ASE)の問題があった。プラセオジムでドーピング
したファイバが導入された時、ネオジムでドーピングし
たファイバについての研究は放棄された。
よって伝送される信号チャネルの効率的なファイバ増幅
を提供する光ファイバ通信システムに対するニーズが存
在する。
イバ通信システムは、1400nmのウィンドウにおけ
る伝送の増幅のための1つまたはそれ以上のNdでドー
ピングしたファイバ増幅器を含む。その増幅器は導波路
効果と、増幅された自然放出を許容レベルにまで減らす
ための選択的吸収とを組み合わせて設計されている。
徴が、これから詳細に説明される実施形態を考慮するこ
とによって、より完全に理解することができるだろう。
明が向けられている問題を理解するのに役立つNd3+で
ドーピングしたファイバに対する簡単なエネルギー・レ
ベルの図である。この図は右側に指定されている6つの
適切なエネルギー・レベルを示している。4F3/2以外の
すべてのレベルのライフタイムは、ほとんどないくらい
に短いと仮定されている。
に送り込まれると、Nd3+が基底状態4I9/2から状
態4F5/2へ励起される。その状態のライフタイムは極端
に短いので、Ndイオンはより安定な状態4F3/2へ直ち
に崩壊する。この状態のライフタイムは約500μsで
あると仮定される。
0nmにおいてフォトンからエネルギーを吸収し、状態
4G7/2へ移行することができ、次に状態4F3/2へ直ちに
崩壊して戻り、結果として1つのフォトンが消失する。
このプロセスは励起状態吸収(ESA)と呼ばれる。代
わりに、電子は状態4F3/2からエネルギーのより低い状
態、たとえば、4I15/2(図1には示されていない)、4
I13/2または4I11/2へ崩壊する可能性がある。このプ
ロセスにおいては、1つのフォトンが放出される。すべ
てのプロセスは、自然発生的であるか、あるいは刺激さ
れた発生のいずれかである。
出および吸収の断面によって与えられる。図1に示され
ているように、フッ化物のファイバにおいては、ESA
のための吸収断面は約1300nmにピークがある。4
F3/2−4I11/2の遷移に対する放出の断面は、約105
0nmにピークがある。4F3/2−4I13/2の遷移に対す
る放出の断面は、約1330nmにピークがある。4F
3/2−4I15/2の遷移に対する放出断面は、約1800n
mにピークがある。この後者の遷移は図1には示されて
いない。というのは、その断面が他のすべてより大幅に
小さいからである。シリカ・ファイバの挙動も同様であ
る。
(4G7/2の状態のライフタイムが短いので)。しかし、
利得は減る。4F3/2−4I11/2(1050nm)からの
自然放出は、それが抑圧されない限り、増幅された自然
放出(ASE)として成長する。
ためには、1400nmにおける放出の確率を最大化し
なければならない。同時に、1400nmおよび105
0nm付近のESAおよびASEがそれぞれ最小化され
なければならない。この最適化はポンプの効率を大幅に
犠牲にすることなしに行われなければならない。
合、ステップ的な屈折率のコア・プロファイルおよび2
00ppmモルのNdでのファイバのモデリングは、基
本のLP01モードにおいて800nmにおける200
mWのポンプ・パワーによって22dBの利得が得られ
ることを示す。これは性能の上限値である。
問題は動作波長が増加するにつれて消滅する。SiO2
をベースとするファイバにおいても同じ挙動が期待され
る。したがって、1400nmにおけるESAは、大き
な問題となるとは思われない。しかし、文献(K.アラ
キ他、J.Appl.Phys)から、燐はピークのフ
ロレッセンスをより低い波長に対してシフトするが、ア
ルミニウムはシフトしないことが示されている。したが
って、ここではアルミニウムでドーピングしたファイバ
を使用する。
る増幅に対する大きな問題である。上記のような従来の
ステップ的屈折率の設計を使って、1050nmにおけ
るASEの含入によって、利得が22dBから約6dB
まで減少する。これは明らかに許されず、解決されなけ
ればならない。
である。1050nmにおけるASEは、問題の3つの
波長(800nmにおけるポンプ、1050nmにおけ
るASE、および1400nmにおける信号)を空間的
に分離することによって減らすことができる。これはN
dをコアの回りにリングに配置し、そしてLP01モード
における1400nmの信号を増幅するためにLP11モ
ードにおいて800nmでのポンピングを行うことによ
って実行することができる。LP11モードのプロファイ
ルはドーナツ型であるので、Ndによる800nmのオ
ーバラップは良好である。さらに、LP01のモード・フ
ィールドの直径は波長とともに増加するので、1400
nmにおける信号は十分に広帯域であり、また、Ndと
十分にオーバラップしている。しかし、1050nmに
おけるASEは、そのリングが適切に選定されない場
合、LP01またはLP11のいずれにおいてもオーバラッ
プが不十分である。したがって、1050nmにおける
利得は、消失する。この概念はA.ブジャークレフ他の
Electr Letters、1991によって報告
された。モデリングによって、この方法は利得を5dB
だけ改善できることが示されている。それは依然として
不十分である。ここではさらに改善を追求する。
ンプ・モードの選定によって十分に減らすことができ
る。1050nmにおける自然放出は避けられない。と
いうのは、それはNd3+の放出断面によって説明される
からである。しかし、この放出の増幅は、追加のドーパ
ントを使って波長の制御および選択的吸収によって減ら
せることが分かった。注意深い導波路の設計によって吸
収を強めることができる。たとえば、イッテルビウム
(Yb)は1050nmにおいて吸収するが、800n
mおよび1400nmを透過させる。
ングしたファイバにおける損失をグラフで示している。
水平軸は1050nmにおける減衰であり、曲線には8
00nmにおけるNdの吸収のラベルが付けられてい
る。800nmにおけるNdからの4dB/mの吸収
は、15mの長さの増幅器に対応する。Ybの濃度を程
よくすることによって、1050nmにおいて約4dB
/mの吸収を誘起することができる。YbおよびNdは
非放射エネルギー変換を避けるために物理的に隔てられ
ていなければならないことに留意されたい。
に吸収要素でドーピングした領域を含んでいる、Ndで
ドーピングしたファイバ30の第1の実施形態の横方向
の断面である。ここで、コア31は、Ndでドーピング
され、そしてクラッディング32の内部領域32AはY
bでドーピングされている。1050nmのASEの吸
収はLP01モードにおいて800nmでファイバをポ
ンピングすることによって強められる。ファイバ30に
おける1050nmでの寄生ASEはYbでドーピング
した領域における吸収によって減らされるが、1050
nmに光の一部分だけがクラッディングの中を伝播する
ので、最適な吸収を得ることは困難である。しかし、こ
の方法はモード変換器が不要であるという利点を有す
る。
されている第2のNdでドーピングしたファイバ30の
断面を示している。この図において、ファイバはクラッ
ディング32の内面およびコア31の外側の領域を含む
ことができるNdでドーピングしたリング40を含む。
ファイバ30はコア31のYbでドーピングした中央領
域41をさらに含む。ポンプはNdでドーピングしたリ
ングを励起するためにLP11の中に送り込まれる。Yb
の領域は1050nmにおいて吸収する。この方法は普
通のLP01モードではなく、LP11モードにおけるポン
プ光の効率的な結合に基づいている。この方法のための
モード変換器は標準のファイバ格子に対する修正を使っ
て利用できる。1050nmにおいて4dB/mが実現
可能である。
ている第3の実施形態の横方向の断面図である。ここ
で、ファイバ30はコア31と、複数(ここでは3)の
クラッディング層51、52とを含む。領域52は屈折
率の小さいポリマとすることができる。Ndはリング形
状の内部クラッディング50の中にドーピングされ、Y
bは中央領域31にドーピングされている。ポンプ光は
領域51、52の間のインターフェースによって導かれ
るクラッディングにおいて多くのモードでファイバ30
の中に送り込まれる。ポンプとのオーバラップはドーピ
ングされた領域に対するクラッディングのポンピングさ
れる領域の比によって固定されている。1050nmお
よび1400nmでのNdのオーバラップは波長設計に
よって上記のように制御することができる。特に、リン
グの中にNdを置くことによって、基本モードのモード
・フィールドの直径が波長と共に増加するので、105
0nmよりは、1400nmにおいて比較的大きいオー
バラップが存在する。この効果は、盛り上げられたリン
グまたは沈下させられたリングなどのより複雑な屈折率
構造を使うことによって高めることができる。800n
mのポンプとのオーバラップはリングの断面積が比較的
大きいために改善される。この複数構造は、高いパワー
に対してよく適している。図3、図4および図5のファ
イバ構成に対する選択的な吸収要素はYbであるが、1
050nmにおける他の選択的な吸収要素も使うことが
できる。これらは、SmまたはFe、Cr、Cuまたは
Coなどの遷移金属を含む。
Ndおよび吸収要素でドーピングしたファイバ30を採
用している代表的なNdファイバ増幅器60を示してい
る。本質において、増幅器60は図3、図4または図5
に示されているようなある長さのファイバ30と、適切
なポンプ・ソース61と、信号の光およびポンプ光をフ
ァイバ30に対して印加するためのWDMカプラ62と
を含む。ポンプ・ソース61は、その導波の機能の中に
適切なモード・コンバータ(図示せず)を含む。
ィの内部にファイバ30を配置することによって、ファ
イバ・レーザにすることができる。これはファイバ30
の端において1350〜1450nmの範囲において反
射するブラッグ格子を配置することによって実現するこ
とができる。
幅器60を採用している光ファイバ通信システム70の
第1の実施形態を概略的に示している。本質において、
システム70は、WDM光送信機71と、広帯域伝送光
ファイバ72と、Ndでドーピングした増幅器60とE
rでドーピングした増幅器74が並列に接続されている
ものを含んでいる増幅装置73とを含む。
5は、送信される信号を、Ndでドーピングした増幅器
60に向けられている1400nmのウィンドウの信号
と、Erでドーピングした増幅器74に向けられている
従来のSiO2ウィンドウの信号とに分割する。次に、
そのそれぞれの増幅された信号チャネルがWDMマルチ
プレクサ76において再び組み合わされ、WDM光受信
機77に対してさらに送信される。
幅器60を採用している通信システム80の第2の実施
形態を示している。システム80はさらに1050nm
のASEを抑圧するために特に適応されている。その増
幅装置83は、サーキュレータ84と、Ndでドーピン
グした増幅器60とを含み、Ndでドーピングした増幅
器60は、Ndでドーピングしたファイバ30の両側に
ASE抑圧用フィルタ84A、84Bを含んでいる。ま
た、それはLP11コンバータ86およびポンプ・フィル
タ87、88を含んでいるポンプ・ソース85も含んで
いる。
のチャネルは、サーキュレータ83およびすべてのフィ
ルタを通過してファイバ30に達し、そこでそれらが増
幅される。1050におけるASEは、図4のファイバ
設計およびポンプ・ソース85を伴うLP11コンバータ
を使って最小化される。ポンプ・フィルタ86、87
は、増幅器ファイバ30におけるポンプ・エネルギーを
保持する。
することができる多くの可能な特定の実施形態のうちの
少数のものだけを例示していることを理解されたい。こ
の分野の技術に熟達した人であれば、多数の、そして種
々の他の装置を本発明の精神および範囲から逸脱するこ
となしに作ることができる。
なエネルギー図である。
に対する1050nmにおける利得対減衰のグラフのプ
ロットである。
域を含んでいるNdでドーピングしたファイバの断面で
ある。
域を含んでいるNdでドーピングしたファイバの断面で
ある。
域を含んでいるNdでドーピングしたファイバの断面で
ある。
ファイバを使っている代表的な増幅器の構成を示す。
いる光ファイバ通信システムを示す。
いる光ファイバ通信システムを示す。これらの図面は、
本発明の概念を示す目的のための図面であり、グラフ以
外は正確に縮尺したものではないことを理解されたい。
Claims (10)
- 【請求項1】 波長範囲1350〜1450nmの光信
号を増幅するための光導波路増幅器であって、 横方向の断面において物理的に隔てられた第1および第
2のドーピング領域を含んでいて、前記第1のドーピン
グ領域は前記信号を増幅するためのNdを含み、そして
前記第2のドーピング領域は1050nm付近における
増幅された自然放出を吸収する吸収材料を含んでいる、
ある長さのガラスの光導波路と、 約800nmにおけるポンプ・エネルギーを提供するた
めに前記導波路に対して光学的に結合されているポンピ
ングのソースとを含む増幅器。 - 【請求項2】 請求項1に記載の増幅器において、前記
吸収用の材料がYbを含む増幅器。 - 【請求項3】 請求項1に記載の増幅器において、前記
導波路が光ファイバを含む増幅器。 - 【請求項4】 請求項3に記載の増幅器において、 前記第1のドーピング領域が前記導波路の中央領域を含
み、 前記第2のドーピング領域が前記第1の領域を周辺で取
り囲んでいる領域を含む増幅器。 - 【請求項5】 請求項1に記載の増幅器において、前記
第2のドーピング領域が前記導波路の中央領域を含み、
そして前記第1のドーピング領域が前記第2の領域を周
辺で取り囲んでいる領域を含む増幅器。 - 【請求項6】 光ファイバ通信システムであって、 波長分割多重光信号を送り込むための光送信機と、 前記光信号を送信するための送信用光ファイバと、 前記光信号を受信するための光受信機と、 前記送信機と受信機との間の光学的径路の中に配置され
た、請求項1に記載の光導波路増幅器とを含むシステ
ム。 - 【請求項7】 請求項6に記載の通信システムにおい
て、請求項1に記載の増幅器に平行な光学的径路の中に
Erでドーピングした増幅器が配置されているシステ
ム。 - 【請求項8】 請求項1に記載の光ファイバ増幅器を含
む光ファイバ・レーザ。 - 【請求項9】 中央のコアおよび前記コアの回りの周辺
のクラッディングを含んでいる光ファイバであって、横
方向の断面において前記ファイバはNdでドーピングし
た第1の領域と、Ybでドーピングした別の第2の領域
とを含む光ファイバ。 - 【請求項10】 請求項9に記載のファイバにおいて、
前記クラッディングが複数モードのポンピングを可能に
するための複数層のクラッディングであるファイバ。
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US09/288201 | 1999-04-08 |
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EP (1) | EP1043815B1 (ja) |
JP (1) | JP4040822B2 (ja) |
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