JP7340334B2 - Nd3+ファイバレーザおよびアンプ - Google Patents

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Description

本技術はファイバレーザおよびアンプに関し、特にNd3+ファイバレーザおよびアンプに関する。
関連出願の相互参照
本出願は「ファイバレーザおよびアンプの直線部の導波路設計」と題された2016年2月4日出願の米国仮特許出願第62/291,483号から派生したものである。この仮出願は本参照によって本明細書に援用される。本出願は2016年10月7日出願の米国出願、出願番号15/288,810の利益および優先権を主張する。この米国出願の全体は本参照によって本明細書に援用される。
連邦政府による資金提供を受けた研究開発の記載
米国政府は、米国エネルギ省と、ローレンスリバモア国立研究所の運営を目的とするローレンス・リバモア・ナショナル・フリーダム社との契約第DE-AC52-07NA27344号に基づく本発明の権利を有する。
ファイバレーザおよびアンプは重要な研究テーマであり、サウサンプトン大学が1985年に低損失希土類ドープ光ファイバの可能性を示し、その後、ネオジムとエルビウムとの両方をドープした石英光ファイバの利得および発振を示して以来、重要な研究テーマとなっている。1980年代後期および1990年代初期における光ファイバアンプの研究努力の主要な動機は、波長分割多重化およびエルビウムファイバアンプによって可能になる光ファイバ通信システムの帯域幅に対する大きな影響であった。光ファイバアンプは、各個々のチャンネルを検出し、電子的に増幅した後、15~20kmおきにレーザを変調してチャンネルを組み直す(recombine)コストを上昇させることなく、多数の光チャンネルの長距離伝送を行うことができる。それ以上に、単一のエルビウムファイバアンプでは、コンパクトで効率的で低コストの単一のデバイスにおいてすべての伝送チャンネルにわたって光学信号出力の回復が行われる。CおよびLバンドエルビウムファイバアンプでは、1525nm~1620nmにわたる増幅が実現される。50GHzと同程度に狭い間隔のWDMチャンネルでは、単一の光ファイバでTb/sオーダーの情報搬送能力を実現することができる。エルビウムファイバアンプにおける初期の研究は特にこの論点に関していくつかの書籍によくまとめられており、これらのアンプは現時点で技術的に成熟している。
エルビウムファイバアンプが開発されていたとき、同時期に、O,EおよびSバンドと呼ばれる1300~1500nm通信窓(telecom window)での希土類ドープファイバアンプの開発にもきわめて多くの研究開発が向けられた。しかし、効率上の懸念や、非溶融石英ガラス(非溶融石英ガラスと、ネットワークの残りの溶融石英材料との材料特性の違いのために、光ファイバネットワークに組み込むことが一層困難であると一般的に考えられる)をアンプがベースにしているという理由で、この波長範囲のアンプには同様の商業的なインパクトがなかった。
1300nm~1530nmの波長のファイバアンプはいくつかのカテゴリに分類される。ラマンアンプは最有力の候補であり、任意に選択することができるポンプ波長から13.2THzずれて増幅が起こるので、多数の波長が実現される。しかし、ラマンアンプには長いファイバ長と高出力ポンプレーザとが必要である。エルビウムおよびツリウムをベースとしたSバンドファイバアンプが広く研究されている。エルビウムの場合では、抑圧井戸型(depressed-well)ファイバジオメトリを用いて>1530nmでの非常に高い利得を抑制するが、抑圧井戸型導波路設計によって課されるさらなる損失および作製の困難さに加えて、放出断面積が当該波長で吸収断面積よりもきわめて小さいので、非常に強い反転で動作することが必要である。ツリウムの場合では、上準位レーザ状態からの緩和が下状態からの緩和よりも速く、これにより、溶融石英でこのレーザ遷移が自己終端型になるので、研究開発活動は非溶融石英ファイバに集中している。近年では、1320~1360nm領域で実施可能なファイバアンプとして、ビスマスドープファイバアンプが現れた。しかし、これらのアンプの光学効率は依然として比較的低く、長いファイバ長が必要である。プラセオジミウムおよびネオジムのEおよびOバンド(1300~1450nm)での増幅が広く研究された。プラセオジミウムはフッ化物系ファイバのみで良好に動作した。
1320~1450nm波長範囲でのネオジムドープファイバレーザおよびアンプについては、この遷移線43/2413/2が四準位レーザ線であり、したがって、基底状態吸収問題がないので、いくらか強い魅力があるように考えられる。図1は、関連するNd3+遷移の簡略エネルギ準位図である。しかし、この遷移にも、その有用性を制限してきた大きな欠点がある。まず、溶融石英および他の材料には、レーザアンプが特に1300~1350nmの領域でポンピングされるときに正味光損失をもたらす43/2状態からのよく知られた励起状態吸収(excited state absorption)(ESA)がある。1350~1390nm領域の状態は、OHに起因する1380nmスペクトル吸収とのコンボリューションがとられるように見えるので、あまりはっきりしない。これらの制限があっても、正味利得(10dB)および発振(約10mW)が示されたが、放出断面積が最大である蛍光ピークをはるかに超える正の利得が生じる。断面積が小さいと、好ましい遷移43/2413/2および43/2411/2と競合する43/2から413/2への遷移時の動作についての他の鍵となる問題が悪化する。43/2411/2遷移に対するスペクトルフィルタリングを実現して43/2から413/2への遷移時のネオジムドープファイバのパフォーマンスを向上させることが望ましい。
本技術の実施形態は1300~1500nmの波長範囲で動作するNd3+光ファイバレーザおよびアンプである。別の実施形態は1370~1460nmで動作する。これらの実施形態は、この波長範囲で動作する希土類ドープ光増幅器またはレーザを利用し、この波長バンドで光を導く光ファイバをベースにする。ファイバは、選択的に850nm~950nmおよび1050nm~1150nmの波長範囲の光を減衰する導波路構造を含む。ファイバの減衰係数はこれらの波長でのNd3+光学遷移の利得係数を超えるように設定される。これらの波長での減衰の絶対値はファイバのコアでのNd3+のドープ濃度に依存し、場合によっては、全ポンプ出力に依存することになる。鍵となる波長で正味損失を可能にするこの構成により、これらの波長での自然放射増幅光がNd3+イオンの反転分布を小さくすることが防止される。したがって、これにより、1300~1500nmの波長領域での増幅が可能になる。通常、この領域は他のより強いレーザ線と競合するため、大きい利得を持たない。本発明の実施形態により、通信業界に有用な波長で光ファイバアンプが形成される。
本技術の実施形態により、Nd3+ドープ溶融石英光ファイバで43/2から413/2へのスペクトル線上の1427nmで1.2Wのレーザ増幅を実現した。Nd3+ドープ溶融石英光ファイバでの43/2から413/2への遷移による先に公開された実験結果を超える9.3dBの光学利得改善と100倍の全光出力改善とを示した。これは、1050~1150nmの波長範囲で高いスペクトル減衰を生じさせる光ファイバ導波路設計、すなわち、43/2から411/2への主要な光学遷移に対する連続スペクトルフィルタにより可能になる。14.5dBの正味光学利得に対して、43mWのカップリングシードレーザ出力および880nmでの22.2Wのカップリングポンプダイオードレーザ出力について、1427nmで1.2Wの最大出力を得た。カップリングシードレーザ出力を2.5mWに下げることで、16.5Wのカップリングポンプ出力について19.3dBの利得をこのシステムで得ることができた。シードレーザ波長が最適でないこと、43/2から4Ι9/2への光学遷移時の自然放射増幅光、クラッドからのポンプ光の吸収が小さいこと、および1350~1450nmの範囲でスペクトル減衰が大きいことという4つの問題により、結果が制限された。これらの問題を軽減する今後登場するファイバにより、当然、レーザアンプの効率は大幅に改善されるであろうが、その場合でも、1310nm~1350nm超の遷移短波長領域が励起状態吸収によって制限されると考えられる。
開示に組み込まれ、開示の一部を形成する添付の図面は、本発明の実施形態を例示し、本記載とともに、本発明の原理を説明するのに用いられる。
溶融石英中のNd3+についての簡略エネルギ準位図である。 Nd3+ドープ溶融石英ファイバの端面を示す。 Nd3+ドープ光ファイバのコアのスペクトル減衰を示す。 ポンプクラッドの測定吸収値を示す。 実験セットアップのブロック図を示す。 カップリングされた880nmのポンプ出力の関数としてコア蛍光を示す。 34.3倍ポンプ出力増加についての、1300~1500nmの波長領域における蛍光の増加を示す。 同じ名目ポンプ出力の場合で、かつクラッドから同じ小さい名目信号吸収がある場合の808nmポンピングと880nmポンピングとについてのネオジムファイバ蛍光の比較である。 43mWの1427nm入射信号光についてカップリングポンプ出力に対する出力および利得を示す。 選択した出力での1427nmアンプの測定出力スペクトルを示す。 入射信号出力の関数としてアンプ利得を示す。 GRINを用いたPCFをベースにしたものの代替実施形態を示す。 GRINを用いたPCFをベースにしたものの代替実施形態を示す。 本発明の実施形態の基本概念を1セットのカップリング導波路要素として示す。 モノリシックカップリング導波路を用いたPCFをベースにしたものである代替実施形態を示す。 高屈折率化シンクとともにステップ屈折率信号コアを有する代替実施形態を示し、カップリング導波路は複数の導波要素からなるひもとして形成されている。 高屈折率化シンクとともにステップ屈折率信号コアを有する代替実施形態を示し、カップリング導波路はモノリシック導波要素として形成されている。
本技術の実施形態では、今まで通り1300~1500nmに含まれる波長範囲で光を導きつつ、43/2から411/2への遷移の連続スペクトルフィルタを用いることによって43/2から413/2への遷移時に動作するネオジムドープ溶融石英光ファイバアンプの第1の実験例が提供されている。この例で実現された1427nmでの1.2W増幅出力は、この遷移時に動作する先に公開されたファイバレーザよりも2桁大きい。さらに、ここで報告されている19.3dBの小信号利得は、この遷移時の以前のネオジムファイバアンプの最高結果よりも9.3dB高い。本開示では、ファイバ設計を教示し、現時点での限界と、このレーザ遷移時の利得および増幅を示すのに用いられる実験セットアップと、同様の設計の将来のファイバの改善に対する大きな可能性とを説明する。図1は、溶融石英中のNd3+についての簡略エネルギ準位図である。各エネルギ準位は均一に広がった多重項状態である。名目吸収および発光波長については、単にピークを指摘するのではなく、バンドとして表す。
ここに示されている結果については、900~930nm波長範囲のアンプおよびレーザ向けに開発されたNd3+ドープ光ファイバを用いている。本発明者は改善を行って、大きいコア/クラッド比(core to clad ratio)または抑圧井戸型ジオメトリに依存する以前の設計を超えることを試みた。大きいコア/クラッド比による解決法では、ポンプクラッド直径がコア直径の4倍よりも著しく大きくないという要件によって全ポンプクラッドサイズが制限される。抑圧井戸による解決法では、1μm光が抑圧井戸のトンネルを掻き分けるように通ってクラッド内まで及ぶことができるという要件によって、コア直径が<10μmに制限される。したがって、ポンプクラッドを大きくするにしたがって、効率的にするためにファイバは段々と長くなっていく。本発明のいくつかの実施形態では、これらの制限を克服するために、微細構造光ファイバを用いる。
実施形態のファイバの端面の図が図2に示されている。ファイバ10全体は円形であり、外側のガラス12の直径は240μmである。内側のポンプクラッド14は六角形であり、面間寸法は118μmであり、角間寸法は136μmである。コア16も六角形であり、面間寸法は21μmであり、角間寸法は24μmである。コアとポンプクラッドとを備える微細構造は、217本のケイン(cane)の集合(stack)から作製され、17本のケインが角間にあり、この17本のケインは、880nmで0.4のNAを持つポンプクラッドを形成する線引プロセス中に空気(空気クラッド18)とともに加圧されるチューブによって囲まれる。作製されると、微細構造要素のピッチは8μmである。暗い格子の要素20は小さい屈折率を実現するフッ素ドープロッドである。明るい格子の要素22はGRIN要素である。
コアの内部ロッドおよび第1の内部リング(合計7要素(7 elements total))は、屈折率について溶融石英に整合するNd3+ドープガラスである。これは、大きいコア/クラッド比を持ち、808nmで、Nd3+イオンの顕著な濃度偏り(concentration clustering)がある領域で起こる200dB/mの吸収に対応する初期ドーピングレベルを持つOptacore社のNd3+ドーププリフォームを入手することによって実現された。このプリフォームから線引したケインを、追加の石英と、他のプリフォームから線引したフッ素化ロッドとを含んだ集合線引プリフォームに組み込んだ。すべての構成要素の面積加重屈折率が<10-4までの溶融石英の面積加重屈折率に整合するようにこのアセンブリを設計した。その後、アセンブリを線引してロッドにし、再度集合して再度線引して、特徴サイズをさらに小さくした。完成ロッドをプリフォームに組み込み、図2のファイバを製造し、完成ロッドの特徴寸法が25nmのオーダーになっていると評価された。Nd3+イオンの有効濃度がこのプロセスによって5倍減少する(すなわち、808nmで40dB/m)と評価された。元のプリフォームに存在したと疑われるほぼ確実な偏りにプロセスがなんらかの影響を及ぼしたかは分かっていない。
微細構造の次の4つのリングはフッ素化抑圧部20(暗く色づけ)とGRIN組込体22(明るく色づけ)とを組み合せたものである。フッ素化抑圧部の中央/外側比は0.533であり、溶融石英と比較して-0.0068の屈折率低下がある。これは空気孔の代わりに組み込まれており、完成構造をすべて固体にすることが可能であるので、構造を作製するのが容易であり、取り扱いが容易である。フッ素化抑圧部により導波路が定められ、暗い点として図2に見られる。コアの角から放射状に延びる18個の明るい点は、62.5/125μmの標準的なマルチモードGRINファイバを作製するのに好適な市販のGRINプリフォームから作製されるGRIN組込体である。これらの組込体は1020~1130nm波長範囲でコアと共鳴し、コアから出た当該波長の光を引き出し、これを、事実上、ポンプクラッドの外側の3つのリングで形成される多数のモードの蓄積体(reservoir)である箇所に漏洩させる。フッ素化抑圧部およびGRIN組込体を形成するロッドは、プラズマ化学蒸着(plasma chemical vapor deposition)(PCVD)によって作製され、完成プリフォームに組み込むために線引してケインにされるPrysymianのバルクプリフォームとして得た。外側領域はHereaus F300溶融石英ロッドから形成される。
微細構造は、線引プロセス中に加圧することで880nmで約0.4の開口数を持つポンプクラッドの形成を可能にすることができる毛細管孔(空気クラッド18)の完成リングによって囲まれる。毛細管孔ありのファイバサンプルと、毛細管孔なしのファイバサンプルとを線引した。毛細管孔なしのサンプルは、コアスペクトル減衰を評価するのに有用であった。毛細管孔ありのサンプルは、後述のレーザおよびアンプの実験で用いた。
図3は、上記において図2に示されているシングルクラッド型のファイバの測定スペクトル減衰を示す。950nm未満の減衰はNd3+基底状態吸収のために過剰に高かったので、測定できなかった。スペクトル減衰は、スーパーコンティニュウム白色光源、モノクロメータ、ロックインアンプおよび光検出器を用いて測定し、GRIN組込体によって導かれる光を遮断する光検出器の前のアイリスに端面を結像すること以外、標準的なカットバック技術を用いて測定した。2つの測定を行い、図3の線30は、1020nm~1130nmの高(約10dB/m)減衰領域の評価を可能にするファイバの短い断片に対するカットバックにより得られた。長い断片に対するカットバックにより、この領域の外側の損失の評価を可能にした。評価は線32によって示されている。参考として、ダイナミックレンジが大きい線34は、1020~1130nmの波長領域における導波路の予測減衰の理論的評値である。
1020~1130nmの波長範囲に望ましい高いスペクトル減衰があることに加えて、ファイバは1dB/m、すなわち1000dB/kmの異常に高い1380nmのOHピークを示す。元々のOptacoreのNd3+ドープガラスはこの大きさのOHピークを含まなかった。開始時のガラスのOHピークは非常に小さい(<50dB/m)と考えられる。その屈折率を溶融石英に整合させる様々な処理の間にコアガラスがOHで汚染されたと考えられる。この汚染がプロセスに固有のものであるとは考えられない。高いOHピークは防止可能であり、また、後述で報告される結果を制限するものであると強く考えられる。スペクトル減衰測定では、1427nm(以下の我々のアンプ実験が行われる波長)で0.27dB/mのコア損失が示唆されている。しかし、シードレーザを用いた直接カットバックでは、実際の損失がこの波長で0.18dB/mに近い値であることが示唆されている。この差異は、比較的短い長さのファイバ(約100m)で行われた我々の損失測定の誤差の範囲内にあると考えられる。この損失(180dB/kmと等価)はそれでも光ファイバにとってはきわめて高く、多くの点でレーザアンプ結果を確実に制限するものである。
ファイバのダブルクラッドサンプルについてカットバック技術によりポンプクラッド吸収を測定し、結果を図4に示す。吸収は、予測コア吸収と、31であるポンプクラッド/コア面積比(pump cladding-to-core area ratio)とに吸収が基づくべきであると推定した値の約3分の1である。GRIN組込体がポンプ光をトラップするものであることが懸念される場合がある。しかし、GRIN組込体はポンプクラッド領域の全有効エリアの1%にすぎない。フッ素化抑圧部およびGRIN組込体の最外リングと空気クラッドとの間の石英領域に光が部分的にトラップされる結果、小さいポンプ吸収が生じる。
808nmの吸収ピーク(最も一般的なNd3+ポンプ波長)は0.39dB/mである。30m長のファイバは808nmポンプ光から約11.7dBを吸収する。光を吸収して直接43/2の上準位レーザ状態にする880nm吸収ピークは0.2dB/m吸収にすぎない。これは、同じ僅かな信号ポンプ吸収を実現するのに60m断片のファイバが必要であることを意味する。長いにもかかわらず、880nmポンプ吸収ピークは43/2から413/2への遷移時に発振するこのファイバに好まれるが、これは、この吸収ピークがファイバの平均反転を抑えるからであり、これにより、我々の今回の結果を制限するものである、900~940nmでの43/2から413/2への遷移時の自然放射増幅光(amplified spontaneous emission)が最小になることを以下に示す。この遷移の抑制も起こるとすると、同じポンプ吸収を実現することができる1/2の長さのファイバとして、808nmポンプ線は好ましい場合がある。図4ではさらに913nmのポンプ吸収に説明が付されている。910nmと923nmとの両方で2Wのポンプにより、ファイバの別々の断片を用いてこれらの波長で発振して、このファイバのコアポンピングを試みた。しかし、ファイバをこれらの波長でポンピングしたとき、43/2から413/2への遷移時の利得の徴候が見られなかった。これらの波長で実現可能な反転は、このファイバサンプルで0.17dB/mのコア損失を克服するのに十分な利得を実現するには不十分であると一応結論づけられる。実現するのに、915nmでのファイバのクラッドポンピングを考えたが、試行はしなかった。
図5は、ファイバを試験するための基本的な実験セットアップを示す。2セットの試験を行った。最初に、ファイバのコアからの蛍光スペクトルの測定値をカップリングポンプ出力の関数として報告する。シード光を入射したファイバアンプからの利得および出力測定を以下にさらに報告する。200μm/0.22NAマルチモード光ファイバ54にカップリングされた880nmのDilasレーザダイオード52を用いてNd3+ファイバ50をポンピングした。BタイプARコートが施されたThorlabsの40mm焦点距離平凸レンズ56によってこのダイオードの出射をコリメートした。ファイバにカップリングされる光の開口数を制限するアイリス58にポンプ光を通した。その後、ファイバの出射をポンプ光から分離し、ファイバからポンプレーザダイオードに戻る光の伝達(transmission)を最小にするために、ポンプ光を35°の入射角で2つのSemrockロングパスフィルタ(60,62)で反射した。35°の入射角で、Semrockフィルタの50%反射率点は900nmである。その後、先と同様にThorlabsの20mm焦点距離非球面レンズ64(我々の測定で、1427nmで88%の透過があったBタイプARコートを施した)を用いてネオジムファイバ50にポンプ光をカップリングした。
光ファイバ融着接続器を用いてポンプクラッドを形成する空気孔をつぶし、その後、広がった孔のある領域の端に可能な限り近くでファイバを斜め切断する(約10度)ことによってネオジムファイバのポンプ端を用意した。カップリングポンプ出力は、試験の完了時にファイバを2mに切断して直接測定することで決定した。ファイバ入射部を用意した方法が原因で、ファイバコアからの出射はポンプカップリングを最適化したときの入射レンズによって良好にはコリメートされなかった。これを補償するために、追加のThorlabsの500mm焦点距離Cコーティング付き両凸レンズ66を20mm入射レンズから約355mmの位置に配置した。これにより、ファイバ端を500mmレンズから約520mmにある第1のアイリス68上に再結像した。このアイリスは、ポンプクラッドによって導かれる蛍光を遮断するのに用いた。第1のアイリスを通り抜けたコア光でない光を遮断するのに、ビームパスを250mmさらに下流に下った箇所にある第2のアイリス70を用いた。この実験のために、その後、コア光を8mm Thorlabs Cコーティング付き非球面レンズ72を用いてSMF-28ファイバ74にカップリングした。SMF-28ファイバ74はファイバの蛍光スペクトルを評価する光スペクトルアナライザ76に接続した。ファイバの出射端を入射端と同様に終端処理し、ポンプカップリングを最適化するのにパワーメータ78を用いた。残りの実験セットアップは後述する。図5ではコアビームがパワーメータにカップリングされているように示されているが、これは出力および利得試験のために行ったのであり、蛍光測定のためではないことに留意すべきである。
図6では、60mネオジムファイバサンプルの出射から、カップリングされた880nmのポンプ出力の関数として蛍光スペクトルがプロットされている。このファイバについての予測の通り、ポンプ出力の関数として930nmの蛍光が激しく増加していることが観察されている。12.7Wポンプ出力についての930nmでの蛍光強度は、0.37Wポンプ出力での蛍光強度よりも1860倍大きい。ポンプ出力が34.3倍しか増加していないので、これは930nmの自然放射増幅光のはっきりした証拠である。1050~1150nm波長範囲では、蛍光強度について同様に比較することで、56倍の蛍光強度の増大しかないことが示されており、これは、この領域でほとんど正味利得がないことを示唆している。(カップリングしないポンプ光によるファイバマウントの加熱のために、測定値中に光をコアにカップリングさせる単一モードファイバとネオジムファイバとの間のなんらかの残念ながら避けられないアライメントドリフトが存在する。最高パワーから始まって、連続的にパワーが減少する曲線が得られた。したがって、アライメントは最高パワーで最良であったが、最低パワーで僅かに悪化する可能性がある。これが、蛍光強度がスペクトルにわたってポンプ出力よりも僅かに速く増加するように見える理由であると考えられる。)これは、予測利得を完全に抑制するのに十分な1050~1150nmの波長範囲のスペクトル減衰が導波路設計にあるという我々の主張と一致する。同様に、1337nmでの蛍光ピークは、正味利得がないことと重ねて一致する全強度の56倍の増加しか示さない。これは励起状態吸収が原因である可能性が最も高い。しかし、1380~1450nmに含まれる波長領域は、1330~1380nmの波長領域とはまったく異なって発達するものである。この領域の蛍光スペクトルはポンプ出力とともにはっきりと非線形的に増加するものであり、1400nmと1420nmとの両方で蛍光は基準となる蛍光パワー(initial fluorescence power)と比較して186倍増加する。これは930nmの増加よりも10倍小さいが、それでも、自然放射増幅光(ASE)がこの波長領域に存在すると結論づける程度に十分に高い。
図7は、34.3倍(0.37W~12.7Wのカップリングポンプを880nmで60m長ファイバに入射)ポンプ出力増加についての、1300~1500nmの波長領域における蛍光の増加を示す(線80)。この波長領域で急激に変化するファイバ損失を示すために、60m長ファイバ(線82)のコア透過量(core transmission)を第2のy軸についてプロットする。我々は、この図中の蛍光の>60の増加が正味利得の確実な証拠であると主張する。このように、図7では、0.37Wのカップリングポンプ出力での測定蛍光強度のローリング平均に対する12.7Wカップリングポンプ出力で測定された蛍光強度の比がプロットされている(線80、左の垂直軸、線形レンジ)。この特定のファイバサンプルのOHに起因する損失の効果を特に明らかにするために、図3のスペクトル減衰データをこのネオジムファイバの60m長の正味透過量(net transmission)を計算するのに用いた(線82、右の垂直軸、対数レンジ)。正味利得が約56倍であると我々が予測していない領域での蛍光の増加についての我々の評価に基づいて、我々は、蛍光強度の増加が>60倍であるプロットの当該領域が、正の利得の領域を示すと主張する。1370nm~1414nmの増大する利得と、同じ領域での指数関数的に増大するファイバ透過量との間に強い相関がある点に留意する。これは、OHを低減した改良ファイバにより、1360nmでの不足のように場合によっては大きい利得が可能であることを示唆する。したがって、この設計に基づく改良ネオジムファイバの増幅ウインドウの大きさは80nm程度が可能である。
図8では、880nmで60m長ファイバに入射した4.32Wカップリングポンプ出力についてのこのファイバのコアの蛍光スペクトル(この曲線が図7のデータとは異なる日に得られた点に留意する)を、4.5Wのカップリングした808nmダイオードレーザ光でポンピングした30m長のファイバの別の断片のコアの蛍光スペクトルと比較する。このケースでは、図5のDilasレーザダイオードをLIMOレーザダイオード(LIMO25-F100-DL808)に置き換えた。LIMOレーザダイオードを100μm/0.22NAコアファイバにカップリングし、Semrockフィルタを45°の入射角に調節して50%透過点を875nmに動かした。2つのケースでポンプ吸収を等しくするために異なるネオジムファイバ長を選択した。蛍光スペクトルを異なる実験配置を用いて異なる日に得たので、双方の曲線をこれらの蛍光ピークで1に規格化し、その後、975nm~1300nmの領域で2つの曲線の蛍光パワーを1つになるように並べるために880nmデータを均一に減衰させた。図8は、ダイクロイックフィルタの透過の改善と、ファイバの高い平均反転との両方に起因して、予測通り、808nmポンプについての900~950nmの蛍光ピークが880nmよりも非常に大きいことを明確に示している。しかし、1380nm~1450nmの蛍光スペクトルは、880nmポンプについての43/2413/2線の優れた利得を示す。これは平均反転が小さいからであると考えられ、したがって、僅かなパワーしか43/2から49/2への遷移に浪費されず、これにより、研究対象の遷移の利得が改善される。我々は、850~1150nmのスペクトル減衰をよく検討してファイバを改善することで、上述のOHの低減と組み合わせれば、1360~1440nmの範囲できわめて大きい利得が可能になると主張する。
再び図5を参照して、図6に示されている蛍光スペクトル測定の完了後、ダイオードレーザ源51から1427nmシードビームをネオジムファイバ50の60m断片のコアに入射して、ポンプレーザ52を出射するビームの方向と逆方向に伝播させる。光アイソレータはこのダイオードレーザには利用できなかった。900~950nmの波長範囲の強い戻り光からレーザを保護するために、ダイオードレーザの出射部を、エルビウムドープファイバアンプの構成に用いられる標準的な980/1550nm通信波長分割マルチプレクサ(wavelength division multiplexer)(WDM)53に融着接続した。WDMの測定挿入損失は1427nmで3dBであり、905nmで1.2dBであった。WDMの980nmのポートを、試験中に900~950nmの領域で戻り光の相対評価を可能にする光パワーメータ55に対してアライメントした。WDMの出射部を直接ネオジムファイバに融着接続し、接続部を高屈折率光学品質ポリマーを用いて銅のV溝に入れた。このアセンブリ57により、ネオジムファイバを通じて伝送された過剰なポンプ光を弱めるのに好都合な場所を設けた。WDMが、このネオジムファイバの20μm低NAコアには良好にモードマッチしないHI 1060 FLEXファイバから製造されている点に留意する。したがって、非常に高い接続損失を見越して測定した。ファイバ長を2mに切り詰め(cut back)て、図5に示されているファイバ入射手段(fiber launch)、レンズおよびアイリスを用いてコリメートした1427nm信号を測定することによって接続損失を測定実施終了後に較正した。
図5に特に示されているように、2つのアイリスを用いてネオジムファイバの出射部からの光からクラッド迷光を剥ぎ取り、その後、光パワーメータを用いて測定した。出射出力対ポンプ出力を、45°の入射角について980nmで50%透過量(50% transmission)を持つSemrock LP02-980RS-25ロングパスフィルタ71ありなし両方で測定した。このフィルタにより、高ポンプ出力で観察される900~950nmの波長領域の強いASEを除いて、980nmよりも長い出力のみの測定を可能にした。Semrockフィルタがパス上にない(not in line)場合、コーティングなしの溶融石英くさびをその位置に配置し、前面反射から光をSMF-28ファイバにカップリングし、その後、光スペクトルアナライザにカップリングした。
図9では、LP02-980RS-25フィルタを配置した場合と、コーティングなしのくさびをフィルタの位置に配置した場合とのカップリングポンプ出力に対する測定出力がプロットされている。これらのフィルタの損失はデータ解析で明らかにした。その後、利得を43mWの1427nm入射出力(launched 1427nm power)に基づいて計算した。最大出力は930nmで寄生発振が始まることで制限された。1427nmの出力をほぼこの段階に固定し、我々はシードレーザを破損する懸念のために、続けてさらにポンプ出力を増加させなかった。930nm寄生発振を含む状態はプロットされていない。WDMの980nmポートから出射した後方に伝播する900~950nmの光を測定し、最大出射出力で45mWであった。これは未較正値であり、きわめて大きい1120nmの出力を含み得る。図10では、図9に示されている選択点についてのスペクトルと、1205mW(最高出力)データ点についての波長に対する積分出力とがプロットされている。我々は、図10から、最高測定値での出力の約20%が920nm ASEにあったと考えており、これは図9における1427nmと全出力曲線との約25%差に一致する。1.1μm(波長バンド)は全出力の<1%であり、したがって、980nmのエッジフィルタがこの光を遮断しなくても、測定した1427nm出力に対する1.1のμm光の寄与は無視できる。飛び抜けて高い出力では、1120nmに多少大きいASEがあるように見える点に留意する。ファイバのこの特定の断片の直径が線引プロセス中に僅かに移行していた。スプールから切り取られたファイバの次の断片は1120nmで優先的に発振した。この線引領域で微細構造のピッチの変化が起こっていた。このピッチが小さくなりすぎたので、1120nm利得を完全に抑制できなかった。ここで報告されているファイバが入射端の近傍で同様であり、顕著な過剰ASEがこのファイバ端で形成された可能性が高い。しかし、この1120nmの寄生光はポンプ源により近いファイバの部分によって減衰し、この部分は当該波長で光を正確にフィルタリングしていた。1427nm信号を測定するパワーメータに十分な量の1120nm光は到達しなかった。マルチモードファイバを用いてパワーメータからのスペクトル反射の光を収集して、光スペクトルアナライザでスペクトルをモニタすることによってこれを確かめ、1120nmのASEが1427nm信号の<1%であることが示された。
図11では、1427nmの3つの異なる入射信号出力(launched signal power)についてポンプ出力の関数としてアンプ利得がプロットされている。アンプは、4Wのカップリングポンプ出力で透明を実現するように見える。11dBのファイバ損失が最高入射信号出力について観察されるが、低入射出力ではパワーメータの下限約3mW未満がプロットされていない。23mWおよび43mW入射出力での利得が激しくは異ならない点に留意する。このことは、20mWがアンプを飽和させるのに十分だったことを示唆するが、930nmでの強い寄生ASEを仮定すると、この結論は多少疑わしい。2.5mW入射信号出力について、19.3dBの最大利得が測定されている。測定された1120nmのASEは43mWの入射出力の場合よりもこの場合で約10倍大きいが、スペクトルにわたって積分する場合の全出力は<1%のままである。
完璧を期するために、30mの808nmでポンピングしたアンプの特性評価も行った。24mWの入射信号出力(接続損失はこの場合に不良であった)、すなわち346mWの全信号出力について11.6dBの利得が実現された点に留意する。最大808nmカップリングポンプ出力は、920nmで寄生発振が始まる前で12Wであった。12Wカップリングポンプ出力および346mW信号出力で、1236mWの全出力がアンプから得られた。すなわち、全出力の約3/4が920nmであった。これは、880nmポンプの場合よりもきわめて悪く、さらに、1360~1440nmの良好なアンプパフォーマンスを実現するために900~950nmの波長バンドを連続的にスペクトル的にフィルタリングする必要があることを示している。ビーム品質に関しては、920nmでM2は1.3未満であった。我々の計算では、1427nmでのモードフィールド径が22μmであり、次の高次モードの損失が0.5dB/mであることが示されている。
したがって、1050~1120nmの領域で高いスペクトル減衰を生じさせる微細構造導波路設計を有するネオジムファイバアンプにおいて、1427nmで1.2W出射出力を発生し、この波長で19.3dBの利得を実現する本技術の実施形態が実験的に示された。我々の知識の及ぶ限りでは、これはネオジムファイバアンプまたはレーザにより以前に実現された最高平均出力よりも100倍高く、実現された利得は以前のいずれの測定よりも9.3dB高い。さらに、我々のデータはこのアンプのパフォーマンスの一層の改善に対する可能性を明確に示している。今後の改善の鍵となる領域は、OHを低減してアンプでのバックグラウンド損失を低減すること、導波路スペクトル減衰を拡大して850~1150nmに含まれるすべての波長をカバーすること、ポンプクラッドによる(場合によってはコアポンピングによる)低吸収に対応すること、およびより広い範囲の波長のシード光でアンプを発振させることである。
図12は、GRINを用いたPCFをベースにしたものの代替実施形態を示す。図2の実施形態の六角形構造では、6つの等価共鳴カップリング導波路が可能である。図12は図2と同様の構造を示す。この実施形態は1セル90コアを有し、2種類のGRIN漏洩部(22および23)を含む。図2のように、ファイバ10全体は円形であり、外側のガラス12を含む。「集合および線引」PCF作製プロセスは六角形にパッケージ化するのに当然好都合であるので、作製を容易にするためにPCF導波路決定要素を六角形の格子上に配置する。微細構造は空気クラッドも含んでもよいが、この図には示されていない。しかし、低出力(<1W)通信ファイバアンプについては、エルビウムドープファイバアンプに類似しており、したがって、コアを直接にポンピングすることが通信アンプ用途に望まれる場合があり、その場合、ポンプクラッドは望まれないし、必要ともされないことは、当業者であれば理解する。格子要素20は、小さい屈折率を実現するフッ素ドープロッドである。この設計を利用する特定の実施形態では、ファイバ構造の直径にわたって11セルあり(生じ得るポンプクラッドは数えない)、完成時の線引ピッチは6.6μmである。コアは1セルであり、SiO2に整合する屈折率である。PCF Royals(同じNA、新たなフィルファクタ(fill factor))は0.14のNA(Ndel=-6.743e-3)および0.75の内径/外径比を持つ。GRIN漏洩部は2種類であり、基準GRIN外径(standard GRIN OD)を小さくするのに適している。GRIN 22は0.30のNA(Ndel=3.071e-2)および0.500の内径/外径比を持つ。GRIN 23は0.30のNA(Ndel=3.071e-2)および0.535の内径/外径比を持つ。1400nmで、Aeff=88.3μm2またはMFD約10.6μmである。
図13は、GRINを用いたPCFをベースにしたものの代替実施形態を示す。図12のように、共鳴カップリング導波路(GRIN)はすべて同一ということはない。この設計でも2種類のGRIN(108’および108’’)を用い、2種類のGRINについては、同じ屈折率差(index contrast)を持つが、異なるアスペクト比(内径/外径)を持ったり、逆になったり、屈折率差とアスペクト比とが異なったりする。この場合、第2のグループの損失は第1のグループに対してスペクトル的にシフトする。シフトを小さくすることができるので、2つの損失バンドは重なって、組み合わさってより広いバンドを形成する。また、シフトを大きくすることができ、2つの異なる損失バンドを生成し、2つの別々のスペクトル線をブロックすることができる。この代替例は図2の実施形態のすべての特徴を引き継いでおり、複数の異なる共鳴カップリング導波路についての可能性を含むように実施形態を一般化している。この設計を利用する特定の実施形態では、ファイバ構造の直径にわたって13セルあり(ポンプクラッドは数えない)、その完成時の線引ピッチは7.44μmである。コアは7つのセルを有し、SiO2に整合する屈折率である。PCF Royals(我々の基準)は、0.14のNA(Ndel=-6.743e-3)および0.533の内径/外径比を持つ。2種類のGRIN漏洩部は基準GRIN外径を小さくするのに適している。GRIN Aは0.30のNA(Ndel=3.071e-2)および0.500の内径/外径比を持つ。GRIN Bは、0.30のNA(Ndel=3.071e-2)および0.535の内径/外径比を持つ。1550nmで、Aeff=355μm2またはMFD約21.3μmである。
図2の実施形態と、同様の実施形態とを、図14に示されているような1セットのカップリング導波路要素として最も一般的に説明することができる。領域1000は、信号搬送導波路領域であり、所望の波長の光を導いて閉じ込める。実際には、領域1000は通常、以下で説明されているようなコア1002と抑圧屈折率領域1004とからなる。領域1006はドレイン領域(シンク領域とも称する)であり、理想的には、これにカップリングするどのような光でも取り除く。領域1008は領域1000と領域1006とを共鳴させてカップリングさせる補助導波路領域である。
したがって、図2の実施形態(および類似形態)は誘電材料、特に光ファイバ(およびアンプ)中の光導波路に関する。この誘電材料は典型的には長手方向に変化しない。重要な導波路特性は、導波路がサポートするモード、これらのモード間のカップリング、および導波路の伝播定数(すなわち有効屈折率neff)である。特に、これは、主要素1000中の所定の波長(λ1)の光を導く(かつ、いくつかの実施形態では増幅する)が、異なる不要な特定の少なくとも1つの波長(λ2)の光を導くことを抑制する手段を提供する。これは、λ2で、補助導波路1008を通じた「シンク」領域1006に対する波長選択カップリングが領域1000に生じ、この結果、光が1000から1006に流出するように配置することによって実現される。領域1008を通じること以外で領域1000および1006にカップリングが生じない程度に領域1000および1006を十分に隔離するべきである。
1000と1008とのカップリングに関する条件には、これらの要素が近接し、かつこれらの間のカップリングが波長選択的であることが必要である。不要な波長λ2のみで2つの要素の関連するモードの有効屈折率(neff)がよく整合する場合に波長選択条件を満たすことができる。これは、1000において有効屈折率neff,Aが波長に対する弱い依存性しか持たない一方で1006において有効屈折率neff,Bが波長とともに激しく変化する(高い分散)、すなわち、2つの屈折率が波長とともに激しく分かれていき、波長とともに正反対に変化する場合である。
1008と1006とのカップリングに関する条件には、これらの要素が上記と同様に近接し、かつこれらの間のカップリングがほぼ波長選択性を持たないことが必要である。領域Bが多数の(理想的には連続)モードをサポートし、Cの関連モードの有効屈折率よりも高い有効屈折率を持つ場合、波長選択性を持たない条件を満たすことができる。
最後に、領域1006がこれに入射するいかなる光に対しても有効「シンク」または「ドレイン」を構成する要件は、これが実質的に分散性を持つ(すなわち、吸収する(吸収係数aΒによって特徴づけられる))ことによって満たすことができる。領域1006が分散性を持たなくても、1000よりもより多くのモードをサポートする場合には、引き続きシンクであることができ、これにより、1000と1006とで光を共有することで、1000に含まれる光の量が低減される。しかし、この場合、1006から1000に戻るカップリングを妨げるさらなる要件が存在することになる。すなわち、1006のモードには強く、好ましくはランダムに変化するカップリング(たとえば、その構造の長手方向の変化による)が生じなければならず、または、光が領域1000に戻る距離(「復帰(revival)」距離)は当該ファイバよりもきわめて長くなければならない。
領域1000は、下地のガラスに対して任意の正の屈折率差(または開口数NA)を持つ任意の形状の「ステップ屈折率」コアを含むことができ、典型的なステップ屈折率コアはシングルモードのみをサポートする円形のコアであるが、矩形(平板)や環状(リング)形も可能である。領域1000をフォトニック結晶ファイバ(Photonic Crystal Fiber)(PCF)またはフォトニックバンドギャップ(Photonic Bandgap)(PBG)ファイバの「欠陥」(格子の要素の欠損)とすることもできる。
領域1006は、任意の形状、たとえば、ファイバ断面に閉じ込められる形状とすることもでき、または、より一般的には、コアの導波要素を囲んで、ファイバクラッドを備え、機械的支持を実現するリングの形状とすることができる。これは分散をもたらす吸収ガラスから形成することができ、または、多数のモードを提供する高屈折率nBのガラスの任意の広い領域(図によって示唆されているような領域)とすることができる。
補助カップリング導波路領域1008は、これがλ2(不要な波長)で1000のモードと共鳴する(neff,C=neff,A)少なくとも1つのモードをサポートし、かつ高い分散を持つという条件で、任意のサイズ、形状および屈折率nCの領域とすることができる。一般的には高屈折率の空間的に微細な構造を用いることによって分散要件を満たすことができる。図によって示唆されているように、これを、領域Aと同じ屈折率差(nB=nΑ)を持つ広い矩形平板とすることができ、これにより、1008で波長が適度に離間する複数のモードが実現されることになる。領域1008の1つの構造としては、厚板の代わりに複数の微小コア(サブガイド)からなるひもがある。これは、1つのサブガイドの有効屈折率の近傍で群を形成する複数の有効屈折率を持つ「スーパーモード」をサポートする。その波長は厚板のモードよりもきわめて広範囲にわたって離間する。これは望ましい簡略化がなされたものであり、得られたファイバにおいて優れたスペクトル制御が可能になる。サブガイドを、適切なモードをサポートする任意の微小構造、たとえば、ステップ屈折率コアとすることができる。1つサブガイドとしては屈折率分布型(graded index)(GRIN)コアがある。これは、このようなガイドが等間隔に離間したモードをサポートし、これらのモードがステップ屈折率コアよりも小さい散乱損失を示すからである。1300nm~1500nmの範囲で出射光を生成するNd3+導波路動作のようないくつかの実施形態では、1を超える波長範囲で損失を提供することが有用である場合がある。このような場合、2種類以上の補助導波路領域を用いてもよい。
図15は、モノリシックカップリング導波路1008を用いたPCFをベースにしたものである代替実施形態を示す。最初に説明した実施形態の共鳴カップリング導波路にはGRINのひもで形成された導波路を選択した。そこで示されているように、その形状により有効な損失バンドが生じ、さらに、その配置は作製に用いられる六角形の格子に最適である。
しかし、モノリシックカップリング導波路の(波長の)間隔を小さくすることが望まれる場合がある。たとえば、複数の線を抑制するために2つ以上の別々の損失バンドを設けるようにモード間隔を選択することができる。
カップリング導波路1114がこの場合にはモノリシックであるという変更以外、この代替例は、好ましい実施形態の包括的な特徴の大部分を引き継ぐ。
図16および図17は、高屈折率化シンクとともにステップ屈折率信号コアを有する代替実施形態を示す。上記の第1の説明実施形態および上記の代替形態では、コアはPCF格子の欠陥として形成される。しかし、当該2つの実施形態によって示されているようなステップ屈折率コアおよび高屈折率化シンクを用いてもすべての一般的な経験則を満たすことができる。ここで、信号コア1002はその周囲物1004と比較して高くされた屈折率を持ち、PCFのコアの代わりに「ステップ屈折率」を備える。シンク領域1006も1004よりも高い屈折率を持ち、さらに、その屈折率は、シンクを構成する条件に必要なように、コア1002の屈折率と同程度に高いか、コア1002の屈折率よりも高いべきである。図中、シンク1006はコア1002およびカップリング導波路1008を囲んで、ファイバの外側の機械的要素を形成する。ただし、上記の一般原則記載部に示されているように、これを最も外側の機械的要素の内部の構造とすることもできる。また、上記のように、カップリング導波路1008を図14の場合のようなサブガイドのひもや、図15の場合のようなモノリシックとすることができる。図15~図17の実施形態を2種類以上のGRINを含むように修正することができる。図13および図14の実施形態を参照。本出願と同日に出願された「ファイバレーザおよびアンプの直線部の導波路設計」と題された米国特許出願、出願番号15/288,590は本参照によって本明細書に援用される。
これらの実施形態はこの場合でも「集合線引(stack-and-draw)」作製技術に適するが、これらは、場合によっては有効である場合がある代替「チューブ内ロッド(rod-in-tube)」技術にも適する。しかし、これらの実施形態では、PCFのコアを用いて利用可能な大きいモードサイズは可能ではない。これらの代替形態は、本発明がPCFおよびPBGファイバのような周期的構造にいずれのようにも限定されないことを示す。
ファイバレーザアンプおよびオシレータの設計、作製および試験の当業者であれば、上述の結果の通りにNd3+ 43/2413/2原子遷移(名目上1370~1460nmの領域)に対応する光の有用な増幅または発振を可能にする、本明細書に記載されている鍵となる洞察または発明が、望ましいNd3+ 43/2413/2原子遷移(名目上1370~1460nmの領域)についての最低の実現可能な導波路損失を同時に提供しつつ、ファイバの単位長さあたりの導波路損失が複数の競合Nd3+遷移(43/2から411/2(1050~1150nm)または43/2から49/2(900~950nm))のいずれかに由来する任意の利得以上であるという包括的な特性を持つ任意の導波路設計であることを理解する。約808nmのコアポンピングを可能にする49/2から45/2への(785~820nm)鍵となるポンプ吸収のための低い導波路損失を実現することが望ましい場合もある。さらに、実現可能な利得よりも導波路損失を格段に大きくすることによって競合利得バンドを完全に抑制することが望ましいが、我々の最初の実験の結果の説明で上記で示されているように、一方または両方の競合原子遷移が完全には抑制されない場合であっても、引き続ききわめて有効な利点を持つことが可能である。我々は、これらの基準を満たすいくつかの実施可能な導波路設計(実施形態)を提供してきた。しかし、この開示に基づいて、光ファイバ導波路設計の当業者には、主要な競合原子遷移に対応する850nm~1150nmの広い領域のNd3+由来の利得に損失が近いか、この利得よりも損失が大きいことともに、1370~1460nmの望ましい低損失についての必須の基準を満たす、ここでは説明されていないさらなる導波路設計を特定する動機づけがなされる場合がある。本明細書に詳細に記載されているこれらの実施形態とは別の1つの候補としては、すべて固体のフォトニックバンドギャップ設計がある。特定のフォトニックバンドギャップベースの実施形態を発展させるには、1370ないし1460nmで透過が優れており、競合利得遷移に対応する波長で透過量が小さいか、透過しないフォトニックバンドギャップファイバを設計する必要がある。第2の代替例では、この説明に基づいて、ともにドープされるドーパントをファイバコアまたは隣接するクラッドに添加して、所望の原子遷移で光を吸収するのではなく、競合原子遷移に対応する波長バンドの光を吸収する導波路設計を用いる動機づけがなされる場合がある。混合材料で起こる場合があるイオン・イオン相互作用を予想することが難しく、したがって、システム全体のパフォーマンスを制限する場合がある2次効果を予想することが難しくなるので、吸収材料の使用を実現するのは難しい場合がある点に留意する。手短に言えば、この開示に基づいて、競合利得遷移を十分に抑制しつつ、43/2から413/2への原子遷移時のきわめて大きい利得について所望の結果を実現するのに必要な所望の導波路損失プロファイルを実現することができる他の導波路設計が存在することを当業者は理解することができる。
別の実施形態では、Yb3+がともにドープされたEr3+ドープ光ファイバ(導波路)コアを利用する。この実施形態は実現可能な利得未満の損失を持つ特性持つYb3+がともにドープされたEr3+ドープ光ファイバコアをベースにして1500nm~1620の波長範囲で動作する。導波路では、950nm~1150nmの波長範囲でYb3+発生利得よりも大きい導波路に起因する損失が生成され、1100nmよりも短い波長で動作するポンプレーザを利用してYb3+イオンを励起状態まで励起し、このとき、エネルギは、Yb3+イオンからEr3+イオンに移る。この実施形態は、ポンプレーザを光ファイバ(導波路)にカップリングさせる手段を含む。アンプとして構成される場合、導波路は、光ファイバのコアにカップリングされ、その後、増幅されて入射ビームよりも大きい出力を持つ信号ビームを生成する増幅対象の入射ビームを提供するように構成されているソースをさらに備える。場合によっては、コアにリンがともにドープされることが望ましい。
前述の記載は例示および説明の目的でなされており、網羅的であることを意図しないし、本発明を開示されている形態と厳密に同じ形態に限定することを意図しない。上記教示の観点から複数の修正および変形が可能である。開示されている実施形態では、本発明とその実施上の適用とについての原則を説明することで、他の当業者が様々な実施形態で、意図する特定の使用に適する様々な修正を行って、本発明を最良に使用することができるようにするにすぎないことを意図していた。本発明の範囲は以下の請求項によって定められることになる。
好ましくは、本明細書に記載されているすべての要素、部分およびステップが含まれる。当業者には自明になるが、これらの要素、部分およびステップのいずれも他の要素、部分およびステップと置換してもよいし、すべて削除してもよいと解する。
概して、本記載は少なくとも以下を開示する。1300~1450nmの波長範囲で動作するNd3+光ファイバレーザおよびアンプが記載されている。ファイバは希土類ドープ光アンプを含み、またはこの波長バンド内で動作するレーザはこの波長バンドで光を導く光ファイバをベースにする。導波路構造は850nm~950nmおよび1050nm~1150nmの波長範囲の光を減衰する。

概念
この記載は少なくとも下記の概念も示す。

1.第1の原子遷移および第2の原子遷移を持つレーザ要素がドープされたコアを有する導波路であって、前記第1の原子遷移は前記第2の原子遷移よりも小さく、前記導波路は、前記第1の原子遷移の波長で損失よりもより利得を提供し、前記第2の原子遷移の波長で利得よりもより損失を提供するように構成されている、導波路と、
ポンプ光を用いて前記導波路の前記コアを光学的にポンピングするように構成されているソースと
を備える装置。

2.前記レーザ要素は前記第1の原子遷移よりも大きい1つ以上のさらなる原子遷移をさらに備えており、前記導波路は前記1つ以上のさらなる原子遷移の1つ以上の波長で利得よりもより損失を提供するように構成されている、概念1、3、11-18、20-22および24-27に記載の装置。

3.増幅される光を前記導波路中に提供して信号光を生成するように構成されている第2のソースをさらに備える概念1、2、5-7、11-13、15および18-27に記載の装置。

4.増幅される光を前記導波路中に提供するように構成されている第2のソースをさらに備える概念1、2、5-7、11-13、15および18-27に記載の装置。

5.前記第1の原子遷移の範囲内の前記波長は1300nm~1500nmの範囲にあり、前記第2の原子遷移の前記波長は870nm~950nmの波長範囲にあり、前記1つ以上のさらなる原子遷移の前記1つ以上の波長は1050nm~1120nmの範囲にある、概念2、4および19に記載の装置。

6.前記レーザ要素はNd3+を備えており、前記第1の原子遷移の前記波長は1300nm~1500nmの範囲にあり、前記第2の原子遷移の前記波長は1050nm~1150nmの波長範囲にあり、前記1つ以上のさらなる原子遷移の前記1つ以上の波長は870nm~950nmの範囲にある、概念2、4および19に記載の装置。

7.前記レーザ要素はNd3+を備えており、前記第1の原子遷移は前記43/2から413/2への原子遷移であり、前記第2の原子遷移は前記43/2から411/2への原子遷移であり、前記1つ以上のさらなる原子遷移は前記43/2から49/2への原子遷移である、概念2、4および19に記載の装置。

8.前記レーザ要素は前記第1の原子遷移よりも大きい1つ以上のさらなる原子遷移をさらに備えており、前記導波路は前記1つ以上のさらなる原子遷移の1つ以上の波長で利得よりもより損失を提供するように構成されており、前記第1の原子遷移の前記波長は1300nm~1500nmの範囲にあり、前記第2の原子遷移の前記波長は1050nm~1150nmの波長範囲にあり、前記1つ以上のさらなる原子遷移の前記1つ以上の波長は870nm~950nmの範囲にあり、前記増幅される光は1300nm~1500nmの前記範囲にある波長を備えており、前記ポンプ光は950nmよりも短い波長の光である、概念3、14および17に記載の装置。

9.前記レーザ要素は前記第1の原子遷移よりも大きい1つ以上のさらなる原子遷移をさらに備えており、前記導波路は前記1つ以上のさらなる原子遷移の1つ以上の波長で利得よりもより損失を提供するように構成されており、前記レーザ要素はNd3+を備えており、前記第1の原子遷移の前記波長は1300nm~1500nmの範囲にあり、前記第2の原子遷移の前記波長は1050nm~1120nmの波長範囲にあり、前記1つ以上のさらなる原子遷移の前記1つ以上の波長は870nm~950nmの範囲にあり、前記増幅される光は1300nm~1500nmの前記範囲にある波長を備えており、前記ポンプ光は950nmよりも短い波長の光である、概念3、14および17に記載の装置。

10.前記レーザ要素は前記第1の原子遷移よりも大きい1つ以上のさらなる原子遷移をさらに備えており、前記導波路は前記1つ以上のさらなる原子遷移の1つ以上の波長で利得よりもより損失を提供するように構成されており、前記レーザ要素はNd3+を備えており、前記第1の原子遷移は前記43/2から413/2への原子遷移であり、前記第2の原子遷移は前記43/2から411/2への原子遷移であり、前記1つ以上のさらなる原子遷移は前記43/2から49/2への原子遷移であり、前記増幅される光は1300nm~1500nmの前記範囲にある波長を備えており、前記ポンプ光は950nmよりも短い波長の光である、概念3、14および17に記載の装置。

11.前記導波路は溶融石英を備える、概念1-10および12-27に記載の装置。

12.前記コアは溶融石英を備えており、前記レーザ要素はNd3+を備えており、前記コアは、リン、ゲルマニウム、アルミニウム、フッ素およびホウ素からなる前記群から選択されるさらなる、ともにドープされるドーパントをさらに備える、概念1-11、13-19および21-25に記載の装置。

13.前記ポンプ光は前記コアに直接カップリングされ、前記コア導波路損失は、前記レーザイオンによる前記ポンプ光の前記吸収に起因する前記有効損失よりも少ない、概念1-12および14-27に記載の装置。

14.前記ポンプ光は波長分割マルチプレクサ(WDM)を介して前記導波路にカップリングされ、前記信号光は前記WDMを介して前記導波路にカップリングされるか、前記導波路からカップリングされる、概念3、8-10および17に記載の装置。

15.前記導波路は第1のクラッドと第2のクラッドとを備えており、前記ポンプ光は前記第2のクラッドにカップリングされる、概念1-14および17-27に記載の装置。

16.増幅される光を前記導波路中に提供して信号光を生成するように構成されている第2のソースをさらに備えており、前記ポンプ光はポンプ信号コンバイナを介して前記第2のクラッドにカップリングされ、前記信号光は前記ポンプ信号コンバイナを介して前記コアにカップリングされるか、前記コアからカップリングされる、概念15に記載の装置。

17.(i)前記増幅される光が前記導波路にカップリングされる前に光アイソレータを通過し、(ii)前記信号光が前記光アイソレータを通過するように選択されている構成をさらに備える概念3、8-10および14に記載の装置。

18.前記導波路は前記第2の原子遷移時の前記利得を低下させるが、なくさないように構成されている、概念1-17および19-27に記載の装置。

19.前記導波路は、前記第2の原子遷移と前記1つ以上のさらなる原子遷移とのうちの少なくとも1つの原子遷移時の前記利得を低下させるが、なくさないように構成されている、概念2および5-10に記載の装置。

20.前記レーザ要素はNd3+を備えており、前記導波路は、785nm~820nmの前記範囲の波長を持つポンプ光を用いて前記コアを光学的にポンピングする程度に49/2から45/2への前記原子遷移(785~820nm)で十分に低い導波路損失を実現するように構成されている、概念1-4、11、13-19および21-25に記載の装置。

21.前記導波路は、
前記第1の原子遷移の波長を有する光と前記第2の原子遷移の波長を有する光とを備える1つ以上のモードを伝播するように構成されている、前記コアを含む信号搬送導波路領域と、
シンク領域と、
前記信号搬送導波路領域から前記シンク領域に前記第2の原子遷移の光を共鳴させてカップリングさせるように構成されている補助導波路領域と
を備える、概念1-20、26および27に記載の装置。

22.前記信号搬送導波路領域は、前記信号搬送導波路領域が前記第1の原子遷移の波長を持つものを閉じ込めるように、前記コアと比較して低い屈折率を持つ格子を備える、概念21、23および24に記載の装置。

23.前記レーザ要素は前記第1の原子遷移よりも大きい1つ以上のさらなる原子遷移をさらに備えており、前記導波路は前記1つ以上のさらなる原子遷移の1つ以上の波長で利得よりもより損失を提供するように構成されており、前記補助導波路領域は、前記信号搬送導波路領域から前記シンク領域に前記1つ以上のさらなる原子遷移の1つ以上の波長の光を共鳴させてカップリングさせるようにさらに構成されている、概念21、22、24および25に記載の装置。

24.前記補助導波路領域はモノリシックカップリング導波路を備える、概念21-23および25に記載の装置。

25.前記信号搬送導波路領域はステップ屈折率を備えており、前記シンク領域は高屈折率化シンクを備える、概念21、23および24に記載の導波路。

26.前記レーザ要素はYb3+がともにドープされたEr3+を備えており、前記第1の原子遷移の前記波長は1500nm~1620nmの範囲にあり、前記第2の原子遷移の前記波長は950nm~1150nmの範囲にあり、前記ポンプ光は1100nmよりも短い波長の光である、概念1-4、11、13-19および21-25に記載の装置。

27.前記レーザ要素にはリンがともにドープされる、概念26に記載の装置。

Claims (27)

  1. レーザ要素Nd3+がドープされたコアを有する導波路であって、前記Nd3+は第1の原子遷移、第2の原子遷移および第3の原子遷移を持ち、前記第1の原子遷移は前記第2の原子遷移および第3の原子遷移よりも小さく、前記第1の原子遷移は3/2から13/2への原子遷移であり、前記第2の原子遷移は前記3/2から11/2への原子遷移であり、前記第3の原子遷移は前記3/2から9/2への原子遷移であり、
    前記第1の原子遷移の波長、前記第2の原子遷移の波長および前記第3の原子遷移の波長を伝播するように構成されている、前記コアを含む信号搬送導波路領域と、
    シンク領域と、
    前記第1の原子遷移の波長で損失よりもより利得を提供し、前記第2の原子遷移の波長で利得よりもより損失を提供し、前記第3の原子遷移の波長で利得よりもより損失を提供するように、前記信号搬送導波路領域から前記シンク領域に前記第2の原子遷移の波長を共鳴させてカップリングさせるように構成されている補助導波路領域と、
    を含む、導波路と、
    ポンプ光を用いて前記導波路の前記コアを光学的にポンピングするように構成されているソースと
    を備える装置。
  2. 増幅される光を前記導波路中に提供して信号光を生成するように構成されている第2のソースをさらに備える請求項1に記載の装置。
  3. 前記第1の原子遷移の範囲内の前記波長は1300nm~1500nmの範囲にあり、前記第2の原子遷移の前記波長は1050nm~1150nmの範囲にある、請求項1に記載の装置。
  4. 前記第1の原子遷移の前記波長は1300nm~1500nmの範囲にあり、前記第2の原子遷移の前記波長は1050nm~1150nmの波長範囲にあり、前記第3の原子遷移の前記波長は870nm~950nmの範囲にある、請求項1に記載の装置。
  5. 前記第1の原子遷移の前記波長は1300nm~1500nmの範囲にあり、前記第2の原子遷移の前記波長は1050nm~1150nmの波長範囲にあり、前記第3の原子遷移の前記波長は870nm~950nmの範囲にあり、前記増幅される光は1300nm~1500nmの前記範囲にある波長を備えており、前記ポンプ光は950nmよりも短い波長の光である、請求項2に記載の装置。
  6. 前記第1の原子遷移の前記波長は1300nm~1500nmの範囲にあり、前記第2の原子遷移の前記波長は1050nm~1120nmの波長範囲にあり、前記第3の原子遷移の前記波長は870nm~950nmの範囲にあり、前記増幅される光は1300nm~1500nmの前記範囲にある波長を備えており、前記ポンプ光は950nmよりも短い波長の光である、請求項2に記載の装置。
  7. 前記増幅される光は1300nm~1500nmの範囲にある波長を備えており、前記ポンプ光は950nmよりも短い波長の光である、請求項2に記載の装置。
  8. 前記導波路は溶融石英を備える、請求項1に記載の装置。
  9. 前記コアは溶融石英を備えており、前記コアは、リン、ゲルマニウム、アルミニウム、フッ素およびホウ素からなる群から選択されるさらなる、ともにドープされるドーパントをさらに備える、請求項1に記載の装置。
  10. 前記ポンプ光は前記コアに直接カップリングされ、コア導波路損失は、レーザイオンによる前記ポンプ光の吸収に起因する有効損失よりも少ない、請求項1に記載の装置。
  11. 前記ポンプ光は波長分割マルチプレクサ(WDM)を介して前記導波路にカップリングされ、信号光は前記WDMを介して前記導波路にカップリングされるか、前記導波路からカップリングされる、請求項1に記載の装置。
  12. 前記導波路は第1のクラッドと第2のクラッドとを備えており、前記ポンプ光は前記第2のクラッドにカップリングされる、請求項1に記載の装置。
  13. 増幅される光を前記導波路中に提供して信号光を生成するように構成されている第2のソースをさらに備えており、前記ポンプ光はポンプ信号コンバイナを介して前記第2のクラッドにカップリングされ、前記信号光は前記ポンプ信号コンバイナを介して前記コアにカップリングされるか、前記コアからカップリングされる、請求項12に記載の装置。
  14. (i)前記増幅される光が前記導波路にカップリングされる前に光アイソレータを通過し、(ii)前記信号光が前記光アイソレータを通過するように選択されている構成をさらに備える請求項2に記載の装置。
  15. 前記導波路は前記第2の原子遷移時または前記第3の原子遷移時の少なくとも1つにおける前記利得を低下させるが、なくさないように構成されている、請求項1に記載の装置。
  16. 前記導波路は、1つ以上のさらなる原子遷移時の前記利得を低下させるが、なくさないように構成されている、請求項15に記載の装置。
  17. 前記導波路は、785nm~820nmの範囲の波長を持つポンプ光を用いて前記コアを光学的にポンピングする程度に9/2から5/2への前記原子遷移(785~820nm)で十分に低い導波路損失を実現するように構成されている、請求項1に記載の装置。
  18. 前記補助導波路領域は、前記信号搬送導波路領域から前記シンク領域に前記第3の原子遷移の波長を共鳴させてカップリングさせるようにさらに構成されている請求項1に記載の装置。
  19. 前記信号搬送導波路領域は、前記信号搬送導波路領域が前記第1の原子遷移の前記波長を閉じ込めるように、前記コアと比較して低い屈折率を持つ格子を備える、請求項に記載の装置。
  20. 前記レーザ要素は前記第1の原子遷移よりも大きい1つ以上のさらなる原子遷移をさらに備えており、前記導波路は前記1つ以上のさらなる原子遷移の1つ以上の波長で利得よりもより損失を提供するように構成されており、前記補助導波路領域は、前記信号搬送導波路領域から前記シンク領域に前記1つ以上のさらなる原子遷移の1つ以上の波長の光を共鳴させてカップリングさせるようにさらに構成されている、請求項18に記載の装置。
  21. 前記補助導波路領域はモノリシックカップリング導波路を備える、請求項に記載の装置。
  22. 前記信号搬送導波路領域はステップ屈折率を備えており、前記シンク領域は高屈折率化シンクを備える、請求項に記載の装置
  23. 前記ポンプ光は950nmよりも短い波長の光である、請求項18に記載の装置。
  24. 前記導波路は、785nm~820nmの範囲の波長を持つポンプ光を用いて前記コアを光学的にポンピングする程度に 9/2 から 5/2 への前記原子遷移(785~820nm)で十分に低い導波路損失を実現するように構成されている、請求項18に記載の装置。
  25. Nd3+がドープされたコアを有する導波路であって、
    第1の原子遷移の波長、第2の原子遷移の波長および第3の原子遷移の波長を伝播するように構成されている、前記コアを含む信号搬送導波路領域と、
    シンク領域と、
    3/2から13/2への遷移である前記第1の原子遷移の前記波長で損失よりもより利得を提供し、 3/2 から11/2への遷移である前記第2の原子遷移の前記波長で利得よりもより損失を提供し、 3/2 から9/2への遷移である前記第3の原子遷移の前記波長で利得よりもより損失を提供するように、前記信号搬送導波路領域から前記シンク領域に前記第2の原子遷移の波長を共鳴させてカップリングさせるように構成されている補助導波路領域と、
    を含む、導波路と、
    ポンプ光を用いて前記導波路の前記コアを光学的にポンピングするように構成されているソースと、
    を備える装置。
  26. 前記構成は前記導波路の内部にある、請求項25に記載の装置。
  27. 前記構成は前記導波路の完全な内部にあり、
    前記導波路の外部には、前記 3/2から13/2への遷移である前記第1の原子遷移の前記波長で損失よりもより利得を提供し、前記3/2から11/2への遷移である前記第2の原子遷移の前記波長で利得よりもより損失を提供し、前記3/2から9/2への遷移である前記第3の原子遷移の前記波長で利得よりもより損失を提供する、要素を有さない、請求項26に記載の装置。
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