JP2004001862A - 合成樹脂製のピルファープルーフキャップ - Google Patents
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Abstract
【課題】ガスバリヤー性が飛躍的に改善されるピルファープルーフキャップを提供する。
【解決手段】天板5とスカート壁6およびスカート壁6の下端に複数のブリッジ7を介して連結されたタンパーエビデンスバンド8を備えた合成樹脂製のシェル1と、このシェル1内に挿入されて容器口部3の上端面に載接されるパッキン天板15およびこのパッキン天板15に垂下連接されて閉栓時に容器口部3の開口内に密封可能に嵌入される中足16を備えた合成樹脂製のパッキン4とからなるピルファープルーフキャップCであって、合成樹脂製のパッキン4が、その成形樹脂材料中にエチレンビニールアルコールまたはエチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合樹脂を含有するガスバリヤー材を含む。
【選択図】 図1
【解決手段】天板5とスカート壁6およびスカート壁6の下端に複数のブリッジ7を介して連結されたタンパーエビデンスバンド8を備えた合成樹脂製のシェル1と、このシェル1内に挿入されて容器口部3の上端面に載接されるパッキン天板15およびこのパッキン天板15に垂下連接されて閉栓時に容器口部3の開口内に密封可能に嵌入される中足16を備えた合成樹脂製のパッキン4とからなるピルファープルーフキャップCであって、合成樹脂製のパッキン4が、その成形樹脂材料中にエチレンビニールアルコールまたはエチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合樹脂を含有するガスバリヤー材を含む。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、飲料用及び食品用の容器などの容器口部に装着される合成樹脂製のピルファープルーフキャップに関し、具体的には、容器口部に装着される合成樹脂製のシェルと、このシェル内に挿入されて容器口部を密封する合成樹脂製のパッキンとからなるピルファープルーフキャップに関する。
【0002】
【従来の技術】
上記キャップのシェルは、天板とスカート壁およびスカート壁の下端に複数のブリッジを介して連結されたタンパーエビデンスバンドからなり、一般には、インジェクション成形法又はコンプレション成形法等により、例えばポリプロピレン系の樹脂材料によって成形されている。
【0003】
一方、容器口部の密封用パッキンは、容器口部の上端面に載接されるパッキン天板及びこのパッキン天板に垂下連接されて、閉栓時に容器口部の開口内に密封可能に嵌入される中足からなり、耐内容物性ならびに容器口部の開口部との密封性に優れることから、一般には、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等のオレフィン系の樹脂材料によって成形されている。
【0004】
かゝる構成のピルファープルーフキャップにおいては、シェルの開栓に伴ってブリッジが切断される前または切断後もしくは切断と同時に、シェル側のガイド部がパッキンに当接して、パッキンの持ち上げが開始されるのであって、パッキン中足が容器口部の気密機能を逸するまでの間は、シェルのブリッジが切断されても、容器の気密性が確実に維持される。
【0005】
ところで、パッキンを成形するためのオレフィン系の樹脂材料は、キャップを通してのガスの透過を完璧には抑えることはできず、ガスの逃げ出しによって商品価値を逸する炭酸系の飲料や、酸素の影響を受け易い飲料などでは、性状が変わることが懸念されたのである。
【0006】
このことから、ガスバリヤー材として、エチレンビニールアルコール(以下、EVOHという。)を選択して、これをパッキンの成形樹脂材料に含ませたり、EVOHによるガスバリヤー材をパッキン表面にコーティングさせる等して、ガスバリヤー性を向上させる技術が提案されるに至っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記の開発された技術は、単なるキャップの通常のパッキンを対象にしたもので、シェル内に挿入されて容器口部を密封する中足付きのパッキンを対象にして、このパッキンにEVOHを含ませる技術は存在しなかったのである。
【0008】
加えて、本発明者らは、種々の研究を重ねた結果、EVOHの他、エチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合樹脂を中足付きのパッキンに用いると、ガスバリヤー性が著しく向上することを見出した。
【0009】
本発明は、かゝる実情に鑑みて成されたものであって、その目的は、従来の技術に比較してガスバリヤー性が飛躍的に改善されるに至ったピルファープルーフキャップを提供する点にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は、それぞれが合成樹脂製のシェルと中足付きのパッキンとからなるピルファープルーフキャップにおいて、上記の中足付きパッキンの成形樹脂材料中に、EVOHまたはエチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合樹脂を含有するガスバリヤー材を含ませた点に特徴がある(請求項1)。
【0011】
好適には、エチレン共重合比率(エチレンモル%)が40〜50モル%のエチレンビニールアルコールの25〜50重量%、またはエチレン共重合比率(エチレンモル%)が40〜50モル%のエチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合樹脂を、75〜50重量%のパッキン成形樹脂材料にブレンドし、前記パッキンを成形することである(請求項2)。
【0012】
より好適には、前記ガスバリヤー材を、少なくとも前記パッキンの中足に含むことである(請求項3)。
【0013】
また、他の観点から、本発明は、それぞれが合成樹脂製のシェルと中足付きのパッキンとからなるピルファープルーフキャップにおいて、上記パッキンの中足に、EVOHまたはエチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合樹脂を含有するガスバリヤー材を、コーティングまたは貼着またはインサートする点に特徴がある(請求項4)。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は合成樹脂製のピルファープルーフキャップCの断面図を示し、このピルファープルーフキャップCは、それぞれが合成樹脂製のシェル1と、このシェル1内に挿入されて容器2の口部3を密封する中足付きのパッキン4とからなる。
【0015】
上記のシェル1は、ポリプロピレン系の樹脂材料から、例えばインジェクション成形又はコンプレション成形されており、形状的には、平面視で円形状のシェル天板(以下、天板という)5と、この天板5の周縁から垂下されたスカート壁6と、このスカート壁6の下端に複数のブリッジ7を介して連結されたタンパーエビデンスバンド(以下、TEバンドという)8と、このTEバンド8の下端から内方上向きに連接された係止部材9と、開栓時に密封用パッキン4を持ち上げるパッキン案内部10とを備えて成り、かつ、スカート壁6の内面部には、容器口部3の外周面に形成された容器ねじ部11に螺着されるキャップねじ部12が形成されている。
【0016】
この実施の形態では、キャップねじ部12の最上位部分(雌ねじのねじ山の上端部分)をパッキン案内部10としているが、天板5とキャップねじ部12との間に、専用のパッキン案内部を形成してもよい。
【0017】
上記のブリッジ7は、例えば次のようにして形成されている。即ち、インジェクション成形法等によってシェル1を成形する際に、スカート壁6とTEバンド8との間にわたって内面部側に、複数の連結片aを周方向に所定間隔おきに形成しておき、この連結片aに対応する部位の外面部に、連結片aの一部を残して全周にわたるスリット13をカッターにより形成し、この一部を残した連結片aによってブリッジ7を形成しているのである。
【0018】
TEバンド8に連接の係止部材9は、開栓時において、容器口部3のねじ部11よりも下部側に形成された環状突起14に、その上端が係止するもので、上端側が拡径方向に弾性変形可能に形成されており、閉栓時には拡径方向に弾性変形して環状突起14を乗り越え、この後、環状突起14の下方に係止可能な姿勢に弾性復帰するように構成されている。
【0019】
容器口部3の密封用パッキン4は、図2に示すように、容器口部3の上端面に外周縁が載接されるパッキン天板15と、この天板15の周縁部に垂下連接されて、閉栓時に容器口部3の開口内に密封可能に嵌入される中足16とからなり、かつ、この中足付きのパッキン4を、PEやPP等のオレフィン系の樹脂材料によって成形する際に、その成形樹脂材料中にEVOHを含有するガスバリヤー材を含ませて、中足付きパッキン4ひいてはキャップCのガスバリヤー性を向上させるように考慮している。このガスバリヤー性の向上については、後述の実験結果で明らかになる。
【0020】
中足16の上下中間部の外周面には、湾曲させた形状の気密機能部bを膨出させており、また、パッキン天板15の外周端部に、下方への曲がり部分によるトップサイドシール部17を形成して、このトップサイドシール部17を容器口部3の外周面に密接させるようにし、更に、パッキン天板15の上面で且つ中足16の付け根部の外周部に、パッキン天板15の外周縁に沿った環状凹入部cを形成している。
【0021】
この実施の形態では、図2に一部を取り出して拡大図示したように、トップサイドシール部17の内周面を、外拡がりに適当角度(例えば、33°)θで傾斜した傾斜面に形成しており、かつ、その下端面を、蓋本体1の中心軸線に対して直角な水平面に形成すると共に、内角の内面Sを、容器口部3の外周コーナー部の曲面に合わせるように円弧面に形成している。
【0022】
従って、この構成によれば、容器内圧の上昇に伴ってシェル天板5の所謂ドーミング現象(図1の仮想線図を参照)が生じた際には、このドーミングに伴う蓋本体1のスカート壁6の収縮によって、スカート壁6の上端部がトップサイドシール部17を、Fなる押圧力で容器口部3の外周コーナー部に押圧することで、容器2の気密性を高く保持することができる。
【0023】
この際、パッキン天板15に環状凹入部cを形成したことで、トップサイドシール部17が容器口部3の中心に向けて弾性変形し易くなり、この結果、容器口部3の外周コーナー部に対するトップサイドシール部17の気密機能が高くなり、更に、環状凹入部cの存在によって上記の押圧力Fが中足16に及び難くなることから、容器口部3の内面に対する中足16の気密機能も高く保持できるのであって、このピルファープルーフキャップCを、例えばホットパック用に採用するにしても、その容器2の気密性をより高め得るのである。
【0024】
上記の構成によるピルファープルーフキャップCによれば、TEバンド8に連接の係止部材9が拡径方向に弾性変形可能であって、閉栓時には容器口部3の環状突起14を容易に乗り越えることから、ブリッジ7の切断は確実に防止されるのであり、かつ、閉栓完了の状態では、係止部材9は、環状突起14の下方に係止可能な姿勢に弾性復帰する(図1に示す状態)。
【0025】
ここで、容器口部3に密嵌される中足付きパッキン4は、開栓に伴ってパッキン天板15のトップサイドシール部17がパッキン案内部10によって持ち上げられて、これに伴って中足16が容器口部3から抜け出すのであって、中足付きパッキン4の持ち上げの開始がブリッジ7の切断後に成されるように、係止部材9または/およびパッキン案内部10の位置を特定している。
【0026】
即ち、開栓に際して、キャップCを開栓方向に回転させると、先ずは係止部材9が容器口部3の環状突起14に当接して、ブリッジ7が切断され、その切断後に、パッキン天板15のトップサイドシール部17ひいては中足付きパッキン4がパッキン案内部10によって持ち上げられ、更なるパッキン4の持ち上げに伴って、パッキン中足16の気密機能部bが容器口部3から抜けて、ここで始めて中足付きパッキン4による容器2の気密が解除されるように構成しているのである。
【0027】
より詳しくは、ブリッジ7が切断された後にパッキン4が持ち上がっても、中足16の気密機能部bによる容器2の気密が解除される長さ分の距離だけ、パッキン4が持ち上がらない限りは、容器2の気密漏れが生じないように構成しているのであって、中足16の気密機能部bが容器口部3内に嵌入している長さ分だけ気密を長く保持することができるのである。
【0028】
この気密機能部bの嵌入長さを調整することによって、ブリッジ7の切断後から気密解除までの時間をコントロールすることができるのであり、更に、中足16の摩擦効果に基づくパッキン4のシェル1との共回り防止の効果により、ブリッジ7の切断(破断)前後における容器2の気密漏れを防止することができるのである。
【0029】
上記の構成より、ブリッジ7が切断されない限りは容器2の気密が確実に保持されることから、ブリッジ7の切断を伴わない例えば悪戯や不注意によるキャップの僅かな開栓(所謂ちょい回し)によるガス漏れや外気の吸い込み、或いは内容物の漏れ出しは確実に防止されることになる。
【0030】
尚、上記の実施の形態では、ブリッジ7の切断後に、パッキン案内部10をパッキン4のトップサイドシール部17に当接させるように構成しているが、パッキン4にトップサイドシール部17を備えないで、パッキン案内部10をパッキン4の天板15に当接させるように構成してもよいのである。
【0031】
また、トップサイドシール部17を備えるか否かのいずれの構成をとる場合であっても、ブリッジ7の切断前に、パッキン案内部10をトップサイドシール部17または天板15に当接させるように構成してもよいのであり、或いは、ブリッジ7の切断と同時に、パッキン案内部10をトップサイドシール部17または天板15に当接させるように構成してもよいのである。
【0032】
一方、中足付きパッキン4を、通常用いられるオレフィン系の樹脂材料を用いて成形する際に、その成形樹脂材料中にEVOHを含有するガスバリヤー材を含ませたことで、容器口部3のキャップCによる密封範囲のガスバリヤー性が飛躍的に高くなる。
【0033】
更には、ブリッジ7の切断後であっても、パッキン中足16の気密機能部bが容器口部3から抜け出すまでの間中、即ち、容器口部3の気密が解除されるまでの間中、ガスバリヤー性能を維持できるのであって、これによってガスの透過が完璧なまでに抑止されることで、内容物の性状が長期間にわたって良好に維持されることになる。
【0034】
ここで、エチレン共重合比率が20%(以下、モル%またはエチレンモル%ともいう)と30%から5%置きで60%までと70%の20μmのフイルムのEVOHにおける酸素透過量を調べた(20℃,100%RHの条件下)ところ、表1に示す通りであった。
【0035】
【表1】
【0036】
これを基にして、酸素透過量が小さな値を示す40%〜50%の内、40%と50%のエチレン共重合比率のEVOHを採用して、かつ、中足付きパッキン4の成形樹脂材料としてPEを選択して、エチレン共重合比率が40%と50%(エチレンモル%)のEVOHの0%(重量%)、10%と20%から5%置きで55%と、PEの100%(重量%)、90%(重量%)と80%から5%置きで45%とをブレンドし、この材料によって1mmのシートを成形する一方、EVOHを含ませないPE製の1mmのシートを成形して、上記のブレンド率におけるシートの酸素透過量とEVOHを含ませないPE製のシートの酸素透過量とを調べた(20℃,100%RHの条件下)ところ、表2,表3に示す通りであった。
【0037】
【表2】
【0038】
【表3】
【0039】
尚、表2はエチレン共重合比率40%(エチレンモル%)の実験結果であり、表3はエチレン共重合比率50%(エチレンモル%)の実験結果である。
この実験結果から、エチレン共重合比率が40〜50%のエチレンビニールアルコールを用いることで、ガスバリヤー性が向上するものと想定して、エチレン共重合比率が40%と50%のエチレンビニールアルコールの10%と20%から5%置きで55%のEVOHを、90%と80%から5%置きで45%のPEにブレンドして、この樹脂材料によって中足付きのパッキン4を成形し、このパッキン4とEVOHを含ませない従来のPE製の中足を有するパッキンの各3個を用意したのである。
【0040】
そして、これらのパッキンをPP製のシェル1内に挿入して、このピルファープルーフキャップをPP製の容器口部3に装着し、かつ、容器口部3をキャップ下部の容器首部で切断して、それぞれの酸素透過率を測定したところ、表4,表5に示す実験結果を得た。
【0041】
【表4】
【0042】
【表5】
【0043】
尚、表4はエチレン共重合比率40%(エチレンモル%)の実験結果であり、表5はエチレン共重合比率50%(エチレンモル%)の実験結果である。
【0044】
この実験結果から明らかなように、エチレン共重合比率が40〜50%のエチレンビニールアルコールの25〜50%を、75〜50%のパッキン成形樹脂材料にブレンドして、この樹脂材料によって成形した中足付きのパッキン4を備えたピルファープルーフキャップCでは、中足を有するPE製のパッキンを備えた従来のキャップに比較して、酸素透過量ひいてはガスバリヤー性能が極端な倍率で改善されることが判明したのである。
【0045】
このようにガスバリヤー性能が改善されたことの根拠は定かではないが、中足付きパッキン4の成形樹脂材料中にEVOHを含ませたことで、パッキン天板15を透過するガス量が極端に抑えられることに加えて、パッキン中足16によっても透過ガス量が抑えられるようになり、更には、中足16の容器口部3に対する密着性が高くて、この間を通してのガスの透過が極端に抑制されることが相乗して、全体の酸素透過率が低くなったものと考えられる。
【0046】
尚、上記の実験では、EVOHとPEとのブレンドに際して、公知のエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂を相溶化材として用いて、ランダムなブロック分散状態でブレンドしたが、この他に、無水マレイン酸グラフトポリマーやエチレン−メチルアクリレートグラフトポリマー、アイオノマー系などの公知の相溶化材を用いても、同様の或いは近似の結果が得られるものと考えられる。
【0047】
また、上記実施例では、中足付きのパッキン4を、PEやPP等のオレフィン系の樹脂材料によって成形する際に、その成形樹脂材料中にEVOHを含有するガスバリヤー材を含ませているが、前記EVOHに代えて、エチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合樹脂(以下、EVA−PVOHともいう)を含有するガスバリヤー材を前記成形樹脂材料中に含ませてもよい。
【0048】
ここで、エチレン共重合比率が20%(以下、モル%またはエチレンモル%ともいう)と30%から5%置きで60%までと70%との厚さ20μmのフィルムのエチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合樹脂における酸素透過量を調べた(20℃,100%RHの条件下)ところ、表6に示す通りであり、エチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合樹脂はガスバリヤー性に優れていることが分かる。特に40〜50%(モル%)の範囲ではガスバリヤー性について著しい効果のあることが分かる。
【0049】
【表6】
【0050】
そして、例えば、40%と50%のエチレン共重合比率のエチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合樹脂を採用して、かつ、中足付きパッキン4の成形樹脂材料としてPEを選択した場合を想定し、エチレン共重合比率が40%と50%(エチレンモル%)のエチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合樹脂の0%(重量%)、10%と20%から5%置きで55%と、PEの100%(重量%),90%と80%から5%置きで45%とをブレンドし、この材料によって厚さ1mmのシートを成形し、このシートの酸素透過量を調べた(20℃,100%RHの条件下)ところ、表7,表8に示す通りであった。これらの表から、PEにエチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合樹脂をブレンドして用いても、高いガスバリヤー性が得られることが分かる。特にエチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合樹脂を40%〜50%の範囲でブレンドした場合には、ガスバリヤー性について著しい効果のあることが分かる。
【0051】
【表7】
【0052】
【表8】
【0053】
さらに、エチレン共重合比率が40%と50%のエチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合樹脂の10%と20%から5%置きで55%のエチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合樹脂を、90%と80%から5%置きで45%のPEにブレンドして、この樹脂材料によって中足付きのパッキン4を成形し、このパッキン4とエチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合樹脂を含ませない従来のPE製の中足を有するパッキンの各3個を用意した。
【0054】
そして、これらのパッキンをPP製のシェル1内に挿入して、このピルファープルーフキャップをPP製の容器口部3に装着し、かつ、容器口部3をキャップ下部の容器首部で切断して、それぞれの酸素透過率を測定したところ、表9,表10に示す実験結果を得た。
【0055】
【表9】
【0056】
【表10】
【0057】
この実験結果から明らかなように、エチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合樹脂をパッキン成形樹脂材料にブレンドして、この樹脂材料によって成形した中足付きのパッキン4を備えたピルファープルーフキャップCでは、中足を有するPE製のパッキンを備えた従来のキャップに比較して、酸素透過量ひいてはガスバリヤー性能が極端な倍率で改善されることが判明したのである。
【0058】
このようにガスバリヤー性能が改善されたことの根拠は定かではないが、中足付きパッキン4の成形樹脂材料中にエチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合樹脂を含有するガスバリヤー材を含ませたことで、パッキン天板15を透過するガス量が極端に抑えられることに加えて、パッキン中足16によっても透過ガス量が抑えられるようになり、更には、中足16の容器口部3に対する密着性が高くて、この間を通してのガスの透過が極端に抑制されることが相乗して、全体の酸素透過率が低くなったものと考えられる。
【0059】
尚、上記の実験では、エチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合樹脂とPEとのブレンドに際して、公知のエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂を相溶化材として用いて、ランダムなブロック分散状態でブレンドしたが、この他に、無水マレイン酸グラフトポリマーやエチレン−メチルアクリレートグラフトポリマー、アイオノマー系などの公知の相溶化材を用いても、同様の或いは近似の結果が得られるものと考えられる。
【0060】
ここで、上記二つの実施例では、パッキン4の成形樹脂材料中にEVOHまたはエチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合樹脂を含有するガスバリヤー材を含めていたが、このような構成に限るものではなく、前記パッキン4のパッキン天板15および中足16に、前記ガスバリヤー材(図示せず)をインサートするようにしてもよい。
【0061】
このとき、インサートされる前記ガスバリヤー材としては、1枚のシート状またはフィルム状に形成されたものを用いることができ、例えば、前記パッキン天板15と中足16とにわたってインサートされる帽子状とすればよい。
【0062】
上記のように構成した場合には、ガスバリヤー材とシェル1(シェル天板5)とパッキン4(パッキン天板15)との三者によって、容器2の口部3が三重にわたって覆われることになる。
【0063】
上記の構成からなるキャップによっても、上述したように、かなりのガスバリヤー性を有するEVOHまたはエチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合樹脂を含有するガスバリヤー材をパッキン4にインサートすることから、ガスバリヤー性が飛躍的に高くなり、これによってガスの透過が完璧なまでに抑止されることで、内容物の性状が長期間にわたって良好に維持されることになる。
【0064】
なお、前記ガスバリヤー材をパッキン4にインサートする場合、1枚のガスバリヤー材のみでなく複数枚のガスバリヤー材をインサートしてもよい。
【0065】
また、前記パッキン4のパッキン天板15および中足16に、EVOHまたはエチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合樹脂を含有するガスバリヤー材をインサートするのではなく(または、上記インサートとともに)、パッキン4の少なくとも中足16の外面に、前記ガスバリヤー材(図示せず)を積層させるようにしてもよい。
【0066】
例えば、蒸着や塗布、吹き付けなどの方法により、前記ガスバリヤー材を中足16の外面の適宜の箇所(例えば、外面全体)にコーティングすることによって、ガスバリヤー材を中足16に積層させることができる。この場合にはもちろん、前記ガスバリヤー材を、蒸着や塗布、吹き付けなどが行える状態(例えば、液状など)にしておく必要がある。
【0067】
また、前記ガスバリヤー材をシート状またはフィルム状などにして、接着剤などを用いて中足16に貼着(接着)することによっても、ガスバリヤー材を中足16に積層させることができる。
【0068】
上記の構成からなるキャップによっても、上述したように、かなりのガスバリヤー性を有するEVOHまたはエチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合樹脂を含有するガスバリヤー材を中足16に積層させることから、ガスバリヤー性が飛躍的に高くなり、これによってガスの透過が完璧なまでに抑止されることで、内容物の性状が長期間にわたって良好に維持されることになる。
【0069】
なお、前記ガスバリヤー材を、中足16の外面のみではなく、パッキン天板15の外面(例えば、外面全体、下面部および/または側面部など)に積層させてもよい。例えば、中足16の外面に加えて、パッキン4の上面および側面のみにガスバリヤー材を積層してもよく、また、前記中足16の外面に加えて、パッキン4の前記パッキン天板15の下面および側面にガスバリヤー材を積層してもよい。後者の場合には、容器2の口部3の内外にガスが流通することをほぼ完全に防止することができるようになり、パッキン4の中足16の外面を含めたパッキン4の全周面にガスバリヤー材を積層した場合には、容器2の口部3の内外にガスが流通することをより完全に防止することができるようになる。
【0070】
言うまでもなく、上述したガスバリヤー材をパッキン4にインサートするという構成およびガスバリヤー材をパッキン4に積層させるという構成を、パッキン4の成形樹脂材料にブレンド(配合)するという構成を採用した前記キャップCに適用してもよい。
【0071】
また、前記ガスバリヤー材に含有させるEVOHまたはEVA−PVOHの割合は、100%でもよいし、100%未満、例えば、90%などの高い割合でもよい。また、前記ガスバリヤー材に含有させるEVA−PVOHにおける酢酸ビニルの重合モル%は、10%以下が好ましい。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、中足付きパッキンにEVOHまたはEVA−PVOHを含有するガスバリヤー材を含ませたことで、中足付きのパッキンそのもののガスバリヤー性を飛躍的に高め得たのであって、これによってガスの透過が完璧なまでに抑止されることで、内容物の性状を長期間にわたって良好に維持できるようになった。
【0073】
好適には、実験結果から明らかなように、エチレン共重合比率が40〜50モル%のエチレンビニールアルコールまたはエチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合樹脂の25〜50重量%を、75〜50重量%のパッキン成形樹脂材料にブレンドすることである。
【0074】
特に好適には、前記ガスバリヤー材を、少なくとも前記パッキンの中足に含むことである。
【図面の簡単な説明】
【図1】一部を取り出して拡大図示した合成樹脂製のピルファープルーフキャップの断面図である。
【図2】トップサイドシール部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1…合成樹脂製のシェル、3…容器口部、4…中足付きのパッキン、5…天板、6…スカート壁、7…ブリッジ、8…TEバンド、15…パッキン天板、16…中足。
【発明の属する技術分野】
本発明は、飲料用及び食品用の容器などの容器口部に装着される合成樹脂製のピルファープルーフキャップに関し、具体的には、容器口部に装着される合成樹脂製のシェルと、このシェル内に挿入されて容器口部を密封する合成樹脂製のパッキンとからなるピルファープルーフキャップに関する。
【0002】
【従来の技術】
上記キャップのシェルは、天板とスカート壁およびスカート壁の下端に複数のブリッジを介して連結されたタンパーエビデンスバンドからなり、一般には、インジェクション成形法又はコンプレション成形法等により、例えばポリプロピレン系の樹脂材料によって成形されている。
【0003】
一方、容器口部の密封用パッキンは、容器口部の上端面に載接されるパッキン天板及びこのパッキン天板に垂下連接されて、閉栓時に容器口部の開口内に密封可能に嵌入される中足からなり、耐内容物性ならびに容器口部の開口部との密封性に優れることから、一般には、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等のオレフィン系の樹脂材料によって成形されている。
【0004】
かゝる構成のピルファープルーフキャップにおいては、シェルの開栓に伴ってブリッジが切断される前または切断後もしくは切断と同時に、シェル側のガイド部がパッキンに当接して、パッキンの持ち上げが開始されるのであって、パッキン中足が容器口部の気密機能を逸するまでの間は、シェルのブリッジが切断されても、容器の気密性が確実に維持される。
【0005】
ところで、パッキンを成形するためのオレフィン系の樹脂材料は、キャップを通してのガスの透過を完璧には抑えることはできず、ガスの逃げ出しによって商品価値を逸する炭酸系の飲料や、酸素の影響を受け易い飲料などでは、性状が変わることが懸念されたのである。
【0006】
このことから、ガスバリヤー材として、エチレンビニールアルコール(以下、EVOHという。)を選択して、これをパッキンの成形樹脂材料に含ませたり、EVOHによるガスバリヤー材をパッキン表面にコーティングさせる等して、ガスバリヤー性を向上させる技術が提案されるに至っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記の開発された技術は、単なるキャップの通常のパッキンを対象にしたもので、シェル内に挿入されて容器口部を密封する中足付きのパッキンを対象にして、このパッキンにEVOHを含ませる技術は存在しなかったのである。
【0008】
加えて、本発明者らは、種々の研究を重ねた結果、EVOHの他、エチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合樹脂を中足付きのパッキンに用いると、ガスバリヤー性が著しく向上することを見出した。
【0009】
本発明は、かゝる実情に鑑みて成されたものであって、その目的は、従来の技術に比較してガスバリヤー性が飛躍的に改善されるに至ったピルファープルーフキャップを提供する点にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は、それぞれが合成樹脂製のシェルと中足付きのパッキンとからなるピルファープルーフキャップにおいて、上記の中足付きパッキンの成形樹脂材料中に、EVOHまたはエチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合樹脂を含有するガスバリヤー材を含ませた点に特徴がある(請求項1)。
【0011】
好適には、エチレン共重合比率(エチレンモル%)が40〜50モル%のエチレンビニールアルコールの25〜50重量%、またはエチレン共重合比率(エチレンモル%)が40〜50モル%のエチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合樹脂を、75〜50重量%のパッキン成形樹脂材料にブレンドし、前記パッキンを成形することである(請求項2)。
【0012】
より好適には、前記ガスバリヤー材を、少なくとも前記パッキンの中足に含むことである(請求項3)。
【0013】
また、他の観点から、本発明は、それぞれが合成樹脂製のシェルと中足付きのパッキンとからなるピルファープルーフキャップにおいて、上記パッキンの中足に、EVOHまたはエチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合樹脂を含有するガスバリヤー材を、コーティングまたは貼着またはインサートする点に特徴がある(請求項4)。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は合成樹脂製のピルファープルーフキャップCの断面図を示し、このピルファープルーフキャップCは、それぞれが合成樹脂製のシェル1と、このシェル1内に挿入されて容器2の口部3を密封する中足付きのパッキン4とからなる。
【0015】
上記のシェル1は、ポリプロピレン系の樹脂材料から、例えばインジェクション成形又はコンプレション成形されており、形状的には、平面視で円形状のシェル天板(以下、天板という)5と、この天板5の周縁から垂下されたスカート壁6と、このスカート壁6の下端に複数のブリッジ7を介して連結されたタンパーエビデンスバンド(以下、TEバンドという)8と、このTEバンド8の下端から内方上向きに連接された係止部材9と、開栓時に密封用パッキン4を持ち上げるパッキン案内部10とを備えて成り、かつ、スカート壁6の内面部には、容器口部3の外周面に形成された容器ねじ部11に螺着されるキャップねじ部12が形成されている。
【0016】
この実施の形態では、キャップねじ部12の最上位部分(雌ねじのねじ山の上端部分)をパッキン案内部10としているが、天板5とキャップねじ部12との間に、専用のパッキン案内部を形成してもよい。
【0017】
上記のブリッジ7は、例えば次のようにして形成されている。即ち、インジェクション成形法等によってシェル1を成形する際に、スカート壁6とTEバンド8との間にわたって内面部側に、複数の連結片aを周方向に所定間隔おきに形成しておき、この連結片aに対応する部位の外面部に、連結片aの一部を残して全周にわたるスリット13をカッターにより形成し、この一部を残した連結片aによってブリッジ7を形成しているのである。
【0018】
TEバンド8に連接の係止部材9は、開栓時において、容器口部3のねじ部11よりも下部側に形成された環状突起14に、その上端が係止するもので、上端側が拡径方向に弾性変形可能に形成されており、閉栓時には拡径方向に弾性変形して環状突起14を乗り越え、この後、環状突起14の下方に係止可能な姿勢に弾性復帰するように構成されている。
【0019】
容器口部3の密封用パッキン4は、図2に示すように、容器口部3の上端面に外周縁が載接されるパッキン天板15と、この天板15の周縁部に垂下連接されて、閉栓時に容器口部3の開口内に密封可能に嵌入される中足16とからなり、かつ、この中足付きのパッキン4を、PEやPP等のオレフィン系の樹脂材料によって成形する際に、その成形樹脂材料中にEVOHを含有するガスバリヤー材を含ませて、中足付きパッキン4ひいてはキャップCのガスバリヤー性を向上させるように考慮している。このガスバリヤー性の向上については、後述の実験結果で明らかになる。
【0020】
中足16の上下中間部の外周面には、湾曲させた形状の気密機能部bを膨出させており、また、パッキン天板15の外周端部に、下方への曲がり部分によるトップサイドシール部17を形成して、このトップサイドシール部17を容器口部3の外周面に密接させるようにし、更に、パッキン天板15の上面で且つ中足16の付け根部の外周部に、パッキン天板15の外周縁に沿った環状凹入部cを形成している。
【0021】
この実施の形態では、図2に一部を取り出して拡大図示したように、トップサイドシール部17の内周面を、外拡がりに適当角度(例えば、33°)θで傾斜した傾斜面に形成しており、かつ、その下端面を、蓋本体1の中心軸線に対して直角な水平面に形成すると共に、内角の内面Sを、容器口部3の外周コーナー部の曲面に合わせるように円弧面に形成している。
【0022】
従って、この構成によれば、容器内圧の上昇に伴ってシェル天板5の所謂ドーミング現象(図1の仮想線図を参照)が生じた際には、このドーミングに伴う蓋本体1のスカート壁6の収縮によって、スカート壁6の上端部がトップサイドシール部17を、Fなる押圧力で容器口部3の外周コーナー部に押圧することで、容器2の気密性を高く保持することができる。
【0023】
この際、パッキン天板15に環状凹入部cを形成したことで、トップサイドシール部17が容器口部3の中心に向けて弾性変形し易くなり、この結果、容器口部3の外周コーナー部に対するトップサイドシール部17の気密機能が高くなり、更に、環状凹入部cの存在によって上記の押圧力Fが中足16に及び難くなることから、容器口部3の内面に対する中足16の気密機能も高く保持できるのであって、このピルファープルーフキャップCを、例えばホットパック用に採用するにしても、その容器2の気密性をより高め得るのである。
【0024】
上記の構成によるピルファープルーフキャップCによれば、TEバンド8に連接の係止部材9が拡径方向に弾性変形可能であって、閉栓時には容器口部3の環状突起14を容易に乗り越えることから、ブリッジ7の切断は確実に防止されるのであり、かつ、閉栓完了の状態では、係止部材9は、環状突起14の下方に係止可能な姿勢に弾性復帰する(図1に示す状態)。
【0025】
ここで、容器口部3に密嵌される中足付きパッキン4は、開栓に伴ってパッキン天板15のトップサイドシール部17がパッキン案内部10によって持ち上げられて、これに伴って中足16が容器口部3から抜け出すのであって、中足付きパッキン4の持ち上げの開始がブリッジ7の切断後に成されるように、係止部材9または/およびパッキン案内部10の位置を特定している。
【0026】
即ち、開栓に際して、キャップCを開栓方向に回転させると、先ずは係止部材9が容器口部3の環状突起14に当接して、ブリッジ7が切断され、その切断後に、パッキン天板15のトップサイドシール部17ひいては中足付きパッキン4がパッキン案内部10によって持ち上げられ、更なるパッキン4の持ち上げに伴って、パッキン中足16の気密機能部bが容器口部3から抜けて、ここで始めて中足付きパッキン4による容器2の気密が解除されるように構成しているのである。
【0027】
より詳しくは、ブリッジ7が切断された後にパッキン4が持ち上がっても、中足16の気密機能部bによる容器2の気密が解除される長さ分の距離だけ、パッキン4が持ち上がらない限りは、容器2の気密漏れが生じないように構成しているのであって、中足16の気密機能部bが容器口部3内に嵌入している長さ分だけ気密を長く保持することができるのである。
【0028】
この気密機能部bの嵌入長さを調整することによって、ブリッジ7の切断後から気密解除までの時間をコントロールすることができるのであり、更に、中足16の摩擦効果に基づくパッキン4のシェル1との共回り防止の効果により、ブリッジ7の切断(破断)前後における容器2の気密漏れを防止することができるのである。
【0029】
上記の構成より、ブリッジ7が切断されない限りは容器2の気密が確実に保持されることから、ブリッジ7の切断を伴わない例えば悪戯や不注意によるキャップの僅かな開栓(所謂ちょい回し)によるガス漏れや外気の吸い込み、或いは内容物の漏れ出しは確実に防止されることになる。
【0030】
尚、上記の実施の形態では、ブリッジ7の切断後に、パッキン案内部10をパッキン4のトップサイドシール部17に当接させるように構成しているが、パッキン4にトップサイドシール部17を備えないで、パッキン案内部10をパッキン4の天板15に当接させるように構成してもよいのである。
【0031】
また、トップサイドシール部17を備えるか否かのいずれの構成をとる場合であっても、ブリッジ7の切断前に、パッキン案内部10をトップサイドシール部17または天板15に当接させるように構成してもよいのであり、或いは、ブリッジ7の切断と同時に、パッキン案内部10をトップサイドシール部17または天板15に当接させるように構成してもよいのである。
【0032】
一方、中足付きパッキン4を、通常用いられるオレフィン系の樹脂材料を用いて成形する際に、その成形樹脂材料中にEVOHを含有するガスバリヤー材を含ませたことで、容器口部3のキャップCによる密封範囲のガスバリヤー性が飛躍的に高くなる。
【0033】
更には、ブリッジ7の切断後であっても、パッキン中足16の気密機能部bが容器口部3から抜け出すまでの間中、即ち、容器口部3の気密が解除されるまでの間中、ガスバリヤー性能を維持できるのであって、これによってガスの透過が完璧なまでに抑止されることで、内容物の性状が長期間にわたって良好に維持されることになる。
【0034】
ここで、エチレン共重合比率が20%(以下、モル%またはエチレンモル%ともいう)と30%から5%置きで60%までと70%の20μmのフイルムのEVOHにおける酸素透過量を調べた(20℃,100%RHの条件下)ところ、表1に示す通りであった。
【0035】
【表1】
【0036】
これを基にして、酸素透過量が小さな値を示す40%〜50%の内、40%と50%のエチレン共重合比率のEVOHを採用して、かつ、中足付きパッキン4の成形樹脂材料としてPEを選択して、エチレン共重合比率が40%と50%(エチレンモル%)のEVOHの0%(重量%)、10%と20%から5%置きで55%と、PEの100%(重量%)、90%(重量%)と80%から5%置きで45%とをブレンドし、この材料によって1mmのシートを成形する一方、EVOHを含ませないPE製の1mmのシートを成形して、上記のブレンド率におけるシートの酸素透過量とEVOHを含ませないPE製のシートの酸素透過量とを調べた(20℃,100%RHの条件下)ところ、表2,表3に示す通りであった。
【0037】
【表2】
【0038】
【表3】
【0039】
尚、表2はエチレン共重合比率40%(エチレンモル%)の実験結果であり、表3はエチレン共重合比率50%(エチレンモル%)の実験結果である。
この実験結果から、エチレン共重合比率が40〜50%のエチレンビニールアルコールを用いることで、ガスバリヤー性が向上するものと想定して、エチレン共重合比率が40%と50%のエチレンビニールアルコールの10%と20%から5%置きで55%のEVOHを、90%と80%から5%置きで45%のPEにブレンドして、この樹脂材料によって中足付きのパッキン4を成形し、このパッキン4とEVOHを含ませない従来のPE製の中足を有するパッキンの各3個を用意したのである。
【0040】
そして、これらのパッキンをPP製のシェル1内に挿入して、このピルファープルーフキャップをPP製の容器口部3に装着し、かつ、容器口部3をキャップ下部の容器首部で切断して、それぞれの酸素透過率を測定したところ、表4,表5に示す実験結果を得た。
【0041】
【表4】
【0042】
【表5】
【0043】
尚、表4はエチレン共重合比率40%(エチレンモル%)の実験結果であり、表5はエチレン共重合比率50%(エチレンモル%)の実験結果である。
【0044】
この実験結果から明らかなように、エチレン共重合比率が40〜50%のエチレンビニールアルコールの25〜50%を、75〜50%のパッキン成形樹脂材料にブレンドして、この樹脂材料によって成形した中足付きのパッキン4を備えたピルファープルーフキャップCでは、中足を有するPE製のパッキンを備えた従来のキャップに比較して、酸素透過量ひいてはガスバリヤー性能が極端な倍率で改善されることが判明したのである。
【0045】
このようにガスバリヤー性能が改善されたことの根拠は定かではないが、中足付きパッキン4の成形樹脂材料中にEVOHを含ませたことで、パッキン天板15を透過するガス量が極端に抑えられることに加えて、パッキン中足16によっても透過ガス量が抑えられるようになり、更には、中足16の容器口部3に対する密着性が高くて、この間を通してのガスの透過が極端に抑制されることが相乗して、全体の酸素透過率が低くなったものと考えられる。
【0046】
尚、上記の実験では、EVOHとPEとのブレンドに際して、公知のエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂を相溶化材として用いて、ランダムなブロック分散状態でブレンドしたが、この他に、無水マレイン酸グラフトポリマーやエチレン−メチルアクリレートグラフトポリマー、アイオノマー系などの公知の相溶化材を用いても、同様の或いは近似の結果が得られるものと考えられる。
【0047】
また、上記実施例では、中足付きのパッキン4を、PEやPP等のオレフィン系の樹脂材料によって成形する際に、その成形樹脂材料中にEVOHを含有するガスバリヤー材を含ませているが、前記EVOHに代えて、エチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合樹脂(以下、EVA−PVOHともいう)を含有するガスバリヤー材を前記成形樹脂材料中に含ませてもよい。
【0048】
ここで、エチレン共重合比率が20%(以下、モル%またはエチレンモル%ともいう)と30%から5%置きで60%までと70%との厚さ20μmのフィルムのエチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合樹脂における酸素透過量を調べた(20℃,100%RHの条件下)ところ、表6に示す通りであり、エチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合樹脂はガスバリヤー性に優れていることが分かる。特に40〜50%(モル%)の範囲ではガスバリヤー性について著しい効果のあることが分かる。
【0049】
【表6】
【0050】
そして、例えば、40%と50%のエチレン共重合比率のエチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合樹脂を採用して、かつ、中足付きパッキン4の成形樹脂材料としてPEを選択した場合を想定し、エチレン共重合比率が40%と50%(エチレンモル%)のエチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合樹脂の0%(重量%)、10%と20%から5%置きで55%と、PEの100%(重量%),90%と80%から5%置きで45%とをブレンドし、この材料によって厚さ1mmのシートを成形し、このシートの酸素透過量を調べた(20℃,100%RHの条件下)ところ、表7,表8に示す通りであった。これらの表から、PEにエチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合樹脂をブレンドして用いても、高いガスバリヤー性が得られることが分かる。特にエチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合樹脂を40%〜50%の範囲でブレンドした場合には、ガスバリヤー性について著しい効果のあることが分かる。
【0051】
【表7】
【0052】
【表8】
【0053】
さらに、エチレン共重合比率が40%と50%のエチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合樹脂の10%と20%から5%置きで55%のエチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合樹脂を、90%と80%から5%置きで45%のPEにブレンドして、この樹脂材料によって中足付きのパッキン4を成形し、このパッキン4とエチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合樹脂を含ませない従来のPE製の中足を有するパッキンの各3個を用意した。
【0054】
そして、これらのパッキンをPP製のシェル1内に挿入して、このピルファープルーフキャップをPP製の容器口部3に装着し、かつ、容器口部3をキャップ下部の容器首部で切断して、それぞれの酸素透過率を測定したところ、表9,表10に示す実験結果を得た。
【0055】
【表9】
【0056】
【表10】
【0057】
この実験結果から明らかなように、エチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合樹脂をパッキン成形樹脂材料にブレンドして、この樹脂材料によって成形した中足付きのパッキン4を備えたピルファープルーフキャップCでは、中足を有するPE製のパッキンを備えた従来のキャップに比較して、酸素透過量ひいてはガスバリヤー性能が極端な倍率で改善されることが判明したのである。
【0058】
このようにガスバリヤー性能が改善されたことの根拠は定かではないが、中足付きパッキン4の成形樹脂材料中にエチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合樹脂を含有するガスバリヤー材を含ませたことで、パッキン天板15を透過するガス量が極端に抑えられることに加えて、パッキン中足16によっても透過ガス量が抑えられるようになり、更には、中足16の容器口部3に対する密着性が高くて、この間を通してのガスの透過が極端に抑制されることが相乗して、全体の酸素透過率が低くなったものと考えられる。
【0059】
尚、上記の実験では、エチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合樹脂とPEとのブレンドに際して、公知のエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂を相溶化材として用いて、ランダムなブロック分散状態でブレンドしたが、この他に、無水マレイン酸グラフトポリマーやエチレン−メチルアクリレートグラフトポリマー、アイオノマー系などの公知の相溶化材を用いても、同様の或いは近似の結果が得られるものと考えられる。
【0060】
ここで、上記二つの実施例では、パッキン4の成形樹脂材料中にEVOHまたはエチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合樹脂を含有するガスバリヤー材を含めていたが、このような構成に限るものではなく、前記パッキン4のパッキン天板15および中足16に、前記ガスバリヤー材(図示せず)をインサートするようにしてもよい。
【0061】
このとき、インサートされる前記ガスバリヤー材としては、1枚のシート状またはフィルム状に形成されたものを用いることができ、例えば、前記パッキン天板15と中足16とにわたってインサートされる帽子状とすればよい。
【0062】
上記のように構成した場合には、ガスバリヤー材とシェル1(シェル天板5)とパッキン4(パッキン天板15)との三者によって、容器2の口部3が三重にわたって覆われることになる。
【0063】
上記の構成からなるキャップによっても、上述したように、かなりのガスバリヤー性を有するEVOHまたはエチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合樹脂を含有するガスバリヤー材をパッキン4にインサートすることから、ガスバリヤー性が飛躍的に高くなり、これによってガスの透過が完璧なまでに抑止されることで、内容物の性状が長期間にわたって良好に維持されることになる。
【0064】
なお、前記ガスバリヤー材をパッキン4にインサートする場合、1枚のガスバリヤー材のみでなく複数枚のガスバリヤー材をインサートしてもよい。
【0065】
また、前記パッキン4のパッキン天板15および中足16に、EVOHまたはエチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合樹脂を含有するガスバリヤー材をインサートするのではなく(または、上記インサートとともに)、パッキン4の少なくとも中足16の外面に、前記ガスバリヤー材(図示せず)を積層させるようにしてもよい。
【0066】
例えば、蒸着や塗布、吹き付けなどの方法により、前記ガスバリヤー材を中足16の外面の適宜の箇所(例えば、外面全体)にコーティングすることによって、ガスバリヤー材を中足16に積層させることができる。この場合にはもちろん、前記ガスバリヤー材を、蒸着や塗布、吹き付けなどが行える状態(例えば、液状など)にしておく必要がある。
【0067】
また、前記ガスバリヤー材をシート状またはフィルム状などにして、接着剤などを用いて中足16に貼着(接着)することによっても、ガスバリヤー材を中足16に積層させることができる。
【0068】
上記の構成からなるキャップによっても、上述したように、かなりのガスバリヤー性を有するEVOHまたはエチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合樹脂を含有するガスバリヤー材を中足16に積層させることから、ガスバリヤー性が飛躍的に高くなり、これによってガスの透過が完璧なまでに抑止されることで、内容物の性状が長期間にわたって良好に維持されることになる。
【0069】
なお、前記ガスバリヤー材を、中足16の外面のみではなく、パッキン天板15の外面(例えば、外面全体、下面部および/または側面部など)に積層させてもよい。例えば、中足16の外面に加えて、パッキン4の上面および側面のみにガスバリヤー材を積層してもよく、また、前記中足16の外面に加えて、パッキン4の前記パッキン天板15の下面および側面にガスバリヤー材を積層してもよい。後者の場合には、容器2の口部3の内外にガスが流通することをほぼ完全に防止することができるようになり、パッキン4の中足16の外面を含めたパッキン4の全周面にガスバリヤー材を積層した場合には、容器2の口部3の内外にガスが流通することをより完全に防止することができるようになる。
【0070】
言うまでもなく、上述したガスバリヤー材をパッキン4にインサートするという構成およびガスバリヤー材をパッキン4に積層させるという構成を、パッキン4の成形樹脂材料にブレンド(配合)するという構成を採用した前記キャップCに適用してもよい。
【0071】
また、前記ガスバリヤー材に含有させるEVOHまたはEVA−PVOHの割合は、100%でもよいし、100%未満、例えば、90%などの高い割合でもよい。また、前記ガスバリヤー材に含有させるEVA−PVOHにおける酢酸ビニルの重合モル%は、10%以下が好ましい。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、中足付きパッキンにEVOHまたはEVA−PVOHを含有するガスバリヤー材を含ませたことで、中足付きのパッキンそのもののガスバリヤー性を飛躍的に高め得たのであって、これによってガスの透過が完璧なまでに抑止されることで、内容物の性状を長期間にわたって良好に維持できるようになった。
【0073】
好適には、実験結果から明らかなように、エチレン共重合比率が40〜50モル%のエチレンビニールアルコールまたはエチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合樹脂の25〜50重量%を、75〜50重量%のパッキン成形樹脂材料にブレンドすることである。
【0074】
特に好適には、前記ガスバリヤー材を、少なくとも前記パッキンの中足に含むことである。
【図面の簡単な説明】
【図1】一部を取り出して拡大図示した合成樹脂製のピルファープルーフキャップの断面図である。
【図2】トップサイドシール部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1…合成樹脂製のシェル、3…容器口部、4…中足付きのパッキン、5…天板、6…スカート壁、7…ブリッジ、8…TEバンド、15…パッキン天板、16…中足。
Claims (4)
- 天板とスカート壁およびスカート壁の下端に複数のブリッジを介して連結されたタンパーエビデンスバンドを備えた合成樹脂製のシェルと、このシェル内に挿入されて容器口部の上端面に載接されるパッキン天板およびこのパッキン天板に垂下連接されて、閉栓時に容器口部の開口内に密封可能に嵌入される中足を備えた合成樹脂製のパッキンとからなるピルファープルーフキャップであって、合成樹脂製のパッキンが、その成形樹脂材料中にエチレンビニールアルコールまたはエチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合樹脂を含有するガスバリヤー材を含むことを特徴とする合成樹脂製のピルファープルーフキャップ。
- エチレン共重合比率が40〜50モル%のエチレンビニールアルコールの25〜50重量%またはエチレン共重合比率が40〜50モル%のエチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合樹脂の25〜50重量%を、75〜50重量%のパッキン成形樹脂材料にブレンドし、前記パッキンを成形してなる請求項1に記載された合成樹脂製のピルファープルーフキャップ。
- 前記ガスバリヤー材を、少なくとも前記パッキンの中足に含む請求項1または2に記載された合成樹脂性のピルファープルーフキャップ。
- 天板、スカート壁およびスカート壁の下端に複数のブリッジを介して連結されたタンパーエビデンスバンドを備えた合成樹脂製のシェルと、このシェル内に挿入されて容器口部の上端面に載接されるパッキン天板、このパッキン天板に垂下連接されて閉栓時に容器口部の開口内に密封可能に嵌入される中足を備えた合成樹脂製のパッキンとからなるピルファープルーフキャップであって、前記パッキンの中足に、エチレンビニールアルコールまたはエチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合樹脂を含有するガスバリヤー材を、コーティングまたは貼着またはインサートしてあることを特徴とする合成樹脂製のピルファープルーフキャップ。
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