JP2022176540A - リシール性を有する密閉容器 - Google Patents

リシール性を有する密閉容器 Download PDF

Info

Publication number
JP2022176540A
JP2022176540A JP2021083027A JP2021083027A JP2022176540A JP 2022176540 A JP2022176540 A JP 2022176540A JP 2021083027 A JP2021083027 A JP 2021083027A JP 2021083027 A JP2021083027 A JP 2021083027A JP 2022176540 A JP2022176540 A JP 2022176540A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
container
side wall
annular
wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021083027A
Other languages
English (en)
Inventor
利房 東
Toshifusa Higashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Seikan Group Holdings Ltd filed Critical Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Priority to JP2021083027A priority Critical patent/JP2022176540A/ja
Publication of JP2022176540A publication Critical patent/JP2022176540A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/80Packaging reuse or recycling, e.g. of multilayer packaging

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)

Abstract

【課題】螺子係合によるリシール性を有すると共に、リシール後においても液密性を確保可能な密閉容器を提供する。【解決手段】底部及び胴部から成り、前記胴部の上端部にフランジ部が形成され、前記フランジ部外縁から下方に延びる外壁を少なくとも有する容器と、前記容器の開口部を覆い、前記フランジ部と密接する面及び前記面の外縁から下方に延びる側壁を少なくとも備えた蓋とから成る密閉容器において、前記容器の外壁及び前記蓋の側壁には、螺子係合により互いに係合する第一の係合部を有しており、前記第一の係合部よりも容器内空間に近い位置に、容器及び蓋が互いに上下方向に係止又は係合する第二の係合部が形成されており、前記第一の係合部の螺子係合により前記蓋が下死点に案内されたときに、前記第二の係合部が少なくとも互いに上下方向で密着することを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、螺子係合によるリシール性を有する密閉容器に関し、より詳細には、軽量でありながら、初期開封後も確実に液密性を確保可能な密閉容器に関する。
弁当や総菜等の食品用途の包装容器として、樹脂製シートを熱成形して成る容器及び蓋から成る蓋付き容器が広く使用されており、このような蓋付き容器においても、初期開封後、内容物が残った際等に再密封できるリシール性が要求されている。
このタイプの蓋付き容器は、一般に一時的なリシールを目的とするため、容器及び蓋に形成された凹部又は凸部による係合や嵌合によって蓋を容器に固定することから、内容物が固形物である場合には問題が生じないとしても、内容物が液体を含む場合には液漏れのおそれがあり、液密性を発現できるような密封性を有していない。
このような問題を解決するために、螺子係合により容器フランジ部と蓋を圧接して密封性を向上させた蓋付き容器が提案されている。
例えば、下記特許文献1には、それぞれ合成樹脂シートによって一体成形され、真円形状の開口縁部に嵌合フランジを有する容器本体と、これに嵌合フランジによって嵌合される蓋体とからなる包装用容器であって、前記容器本体側の嵌合フランジを構成している外側スカート部に、本体側ネジ段部及び嵌合部を形成するとともに、前記蓋体側の嵌合フランジを構成している外側スカート部に、前記本体側ネジ段部と同じ形状の蓋体側ネジ段部と、前記容器本体側の嵌合部に係合し得る嵌合部とを形成して、前記蓋体を容器本体に嵌合したとき、前記両段部及び嵌合部のそれぞれの係合によって両者の一体化が図られ、前記蓋体を容器本体に対して回転させたとき、前記蓋体側ネジ段部が本体側ネジ段部によって案内されて、両者の開放がなされるようにし、前記本体側ネジ段部及び蓋体側ネジ段部を複数でかつ同数にするとともに、これらの本体側ネジ段部及び蓋体側ネジ段部の各一端部側に、これらの段部に対して傾斜する第二段部をそれぞれ形成したことを特徴とする包装用容器が提案されている。
また下記特許文献2には、容器本体の上方開口部は、容器本体の側壁に連続した容器内側壁部と、該容器内側壁部の上端から水平方向に延在する第1のフランジ部と、該第1のフランジ部の外側端から下方に向けて延在する容器側スカート部とを少なくとも備え、前記蓋体の周縁部は、蓋体を容器本体に取り付けたときに、前記容器内側壁部と全周にわたって当接することのできる領域を持つ蓋内側壁部と、該蓋内側壁部の上端から水平方向に延在する第2のフランジ部と、該第2のフランジ部の外側端から下方に向けて延在する蓋体側スカート部とを少なくとも備え、さらに、前記蓋体側スカート部には内側に向けて突出する2個以上の突部が形成されており、前記蓋体側スカート部に形成した前記突部の下縁側を前記容器本体の上方開口部に形成した前記第1のフランジ部に当接させた状態で、前記蓋体側スカート部の下端が前記容器側スカート部の下端よりも下方に位置するように蓋体側スカート部が形成されており、前記容器本体の前記容器側スカート部には、蓋体を取り付けるときに前記蓋体側スカート部に形成した前記突部を下方に向けて案内することのできる第1案内面が形成されており、蓋体を閉めるときに前記突部が前記第1案内面によって下方に向けて案内されることで、蓋体は下方に向けて引き込まれ、それにより、前記容器内側壁部と前記蓋内側壁部との間に形成された前記シール部が圧接された状態となり、シール部に高い密封性が確保されることを特徴とする蓋付容器が提案されている。
特許第4827479号公報 特許第4872011号公報
上記特許文献1は、容器のシール部となるのが嵌合フランジ同士であり、この嵌合フランジを螺子よる係合及び嵌合部による嵌合により圧接させるというものであり、嵌合位置が定まっていることから蓋体の閉め忘れが防止されるという点で優れているが、フランジの面同士の圧接する力が不足する恐れがあり、液密性の点で未だ十分ではない。
また上記特許文献2は、蓋体に形成した突部が容器側スカート部に形成された案内面によって下方に案内されることにより蓋体が下方に引き込まれ、これにより蓋内側壁部と容器内側壁部が周方向に圧接してシール部が形成されるというものであるが、蓋体の旋回の程度(蓋体の下方への引き込まれの程度)によって液密性を発現できない場合があり、確実に液密性を発現可能な密封性は得られていない。
従って本発明の目的は、螺子係合によるリシール性を有すると共に、リシール後においても液密性を確保可能な密閉容器を提供することである。
本発明によれば、底部及び胴部から成り、前記胴部の上端部にフランジ部が形成され、前記フランジ部外縁から下方に延びる外壁を少なくとも有する容器と、前記容器の開口部を覆い、前記フランジ部と密接する面及び前記面の外縁から下方に延びる側壁を少なくとも備えた蓋とから成る密閉容器において、前記容器の外壁及び前記蓋の側壁には、螺子係合により互いに係合する第一の係合部を有しており、前記第一の係合部よりも容器内空間に近い位置に、容器及び蓋が互いに上下方向に係止又は係合する第二の係合部が形成されており、前記第一の係合部の螺子係合により前記蓋が下死点に案内されたときに、前記第二の係合部が少なくとも互いに上下方向で密着することを特徴とする密閉容器が提供される。
本発明の密閉容器においては、
(1)前記蓋が、天面及び前記天面から軸方向上方に延びる環状側壁並びに前記環状側壁上端から水平方向に延びる環状面、前記環状面の外縁から下方に延びる側壁を有する落とし蓋形状の蓋であり、前記第二の係合部が、前記容器胴部の内壁の上部及び前記環状側壁に形成されること、
(2)前記容器胴部の上部には、上方に行くに従って内径が減少するテーパが少なくとも形成され、前記蓋の環状側壁には、上方に行くに従って内径が減少するテーパが少なくとも形成されており、前記第一の係合部の螺子係合により前記蓋が下死点に案内されたときに、前記容器胴部の上部及び前記蓋の環状側壁が互いに圧接されて上下方向に係止又は係合すること、
(3)前記第二の係合部が、前記容器胴部に形成された容器内方に突出し容器周方向に延びる環状凸条と、前記蓋の環状側壁に形成された蓋外方に突出し環状側壁の周方向に延びる環状突起とから成り、前記第一の係合部の螺子係合により前記蓋が下死点に案内されたときに、前記環状凸条と前記環状突起が、圧接されて上下方向に係止又は係合すること、
(4)前記容器胴部には、容器内方に突出し容器周方向に延びる環状凸条が形成され、前記蓋の環状側壁には、上方に行くに従って内径が減少するテーパが少なくとも形成されており、前記第一の係合部の螺子係合により前記蓋が下死点に案内されたときに、前記環状凸条と前記蓋の環状側壁が、圧接されて上下方向に係止又は係合すること、
(5)前記容器胴部の上部には、上方に行くに従って内径が減少するテーパが少なくとも形成され、前記蓋の環状側壁には、蓋外方に突出し環状側壁の周方向に延びる環状突起が形成されており、前記第一の係合部の螺子係合により前記蓋が下死点に案内されたときに、前記容器胴部の上部と前記環状突起が、圧接されて上下方向に係止又は係合すること、
(6)前記容器の外壁が段差部を有し、該段差部よりも上方の上方外壁が下方に行くに従って外壁の外径が減少するテーパが形成され、前記蓋の側壁が前記蓋の段差部と対応する位置に段差部を有し、前記蓋の段差部よりも上方の上方側壁には下方に行くに従って側壁の外径が減少するテーパが形成され、前記容器及び蓋の段差部よりも下方の位置には第一の係合部が形成されており、前記第一の係合部の螺子係合により前記蓋が下死点に案内されたときに、前記容器の上方外壁と前記蓋の上方側壁が互いに圧接されて上下方向に係止又は係合すること、
(7)前記容器フランジ部、及び前記蓋のフランジ部と密接する面又は環状面で、或いは前記容器の段差部及び前記蓋の段差部で、前記容器及び蓋が剥離可能にヒートシールされていること、
(8)前記第一の係合部における螺子部が、前記容器の胴部開口の全周を複数の円弧に分割したうちの数か所に形成されており、第一の係合部が係合されていない状態において、前記容器及び蓋が剥離可能にヒートシールされていること、
が好適である。
本発明の密閉容器においては、螺子係合による第一の係合部により蓋が容器にリシール可能に固定されると共に、螺子係合により蓋が容器に固定されると、第二の係合部が上下方向で密着して係合又は係止することにより、内容物からの液体の流路が確実に遮断され、液密性を確保することができる。
本発明の密閉容器の容器及び蓋の一例をそれぞれ示す斜視図である。 図1に示す容器に蓋を適用し下死点まで達した状態を概略的に示す側断面図である。 図2のX部分を拡大して示す部分拡大断面図である。 本発明の密閉容器の他の態様を示す部分拡大断面図である。 本発明の密閉容器の他の態様を示す部分拡大断面図である。 本発明の密閉容器の他の態様を示す部分拡大断面図である。 本発明の密閉容器の他の態様を示す部分拡大断面図である。 開封力の測定方法を説明するための図である。
本発明の密閉容器においては、前述した通り、容器の胴部外面及び蓋の側壁に、螺子係合により互いに係合する第一の係合部を有すると共に、この第一の係合部よりも容器内空間に近い位置に、容器及び蓋が互いに上下方向に係止又は係合する第二の係合部が形成されており、第一の係合部の螺子係合により蓋が下死点に案内されたときに、第二の係合部が少なくとも上下方向で密着することが重要な特徴であり、これにより、リシール可能な螺子キャップが液密性を確保することが可能になる。
密閉容器における液漏れは、容器内空間から容器胴部を容器上方(軸方向)に向かって伝わった液体が、容器及び蓋の圧接部(シール部)に形成される微小な隙間を通って生じることから、圧接部に液体の流路となるような微小隙間を生じさせないことが重要であるが、容器及び蓋の寸法精度の問題や、或いは蓋の旋回の程度によっては、圧接部の密着が必ずしも完全でない場合が生じるおそれがある。
本発明においては、容器及び蓋が互いに上下方向に係止又は係合する第二の係合部によるアンダーカットにより、容器内空間から液体の流出方向である容器上方に向かう液体の流出を止め、液漏れを有効に防止することが可能となる。またこの第二の係合部による上下方向の係止又は係合が、第一の係合部である螺子係合の下死点に案内されたときに完全に密着するため、螺子の旋回角度(蓋の締め込みの程度)によって第二の係合部による係止又は係合が不完全になることがなく、第二の係合部による確実な液密性を確保することが可能になる。
以下、本発明の密閉容器を添付図面に基づき説明する。
図1は本発明の密閉容器における容器及び蓋の一例の斜視図を示すものであり、図2は図1に示す密閉容器の側断面図を簡略化して示す図であり、図3は図2のX部分を拡大して示す図である。
図1~図3に示すように、全体を1で示す密閉容器は、カップ型の容器10と、落とし蓋形状の蓋20とから成っている。
容器10は、底部11及び胴部12と、胴部12の上端から容器半径方向外方に延びるフランジ部13と、フランジ部13の外周縁から垂下する外壁14から成っている。図に示す具体例では、胴部12の上方には、上方に行くに従って内径が減少する容器テーパ部16が段差17を介して形成されている。また、外壁14は、段差18を介して上方外壁14a及び下方外壁14bから成り、上方外壁14aが下方に行くに従って外壁の外径を減少させるテーパ状に形成され、下方外壁14bの外面に螺子部15が形成されている。
一方、蓋20は、容器開口部を覆う天面21、天面21の外周縁から上方に延びる環状側壁22、及び環状側壁22の上端から蓋の半径方向外方に延びる環状面23、環状面23の外周縁から垂下する外側壁24から成っている。図に示す具体例では、環状側壁22が容器テーパ部16と同一の傾斜角度を有するように傾斜して形成されている。また外側壁24が、段差26を介して上方外側壁24a及び下方外側壁24bから成っており、上方外側壁24aが、上述した容器の上方外壁14aと同一の傾斜角度を有するように傾斜して形成され、下方外側壁24bの内面には螺子部25が形成されている。また必須でないが、図1に示すように、鍔部29を有することもできる。
図1に示す態様では、蓋20に短い螺旋形状の螺子部25が形成されており、容器10には螺子部15として案内面Aと案内面Bが形成されている。蓋を閉める際は、容器10に蓋20を被せた状態において、容器10に対して蓋20を時計回りに旋回させることにより案内面Aにより螺子部25が下方に案内され、蓋20が下死点に到達する。蓋を開ける際は、蓋20が下死点の状態において、容器10に対して蓋20を反時計回りに旋回させることにより案内面Bにより螺子部25が上方に案内される。
図1では、螺子部25は短い螺旋形状であるが、突起形状として円形や楕円形、その他多角形であっても良く、円周方向に伸びた突起形状であっても良い。また蓋20に案内面Aおよび案内面Bが形成され、容器10に短い螺旋形状等の螺子部が形成されていてもよい。
図1~図3に示す密閉容器においては、第一の係合部である螺子係合により蓋20が、下死点に達したときに、第二の係合部である容器テーパ部16と蓋の環状側壁22によるテーパ面による密着と、容器の上方外壁14aと蓋の上方外側壁24aによる密着によって液密性が発現されると共に、容器フランジ部13と蓋の環状面23による圧着によっても液密性が向上されている。
すなわち、容器胴部12の上方に形成された容器テーパ部16と、蓋の環状側壁22の上方に行くに従って胴部の内径が減少するテーパ面で圧着することにより、テーパ面が上方へ流出しようとする液体の障害となることから、密着面が垂直に軸方向に延びる場合に比して、高い液密性を発現できる。同様に、容器の上方外壁14aと蓋の上方外側壁24aが、下方に行くに従って、外径及び内径が減少するテーパ面で密着することにより、テーパ面が下方へ流出しようとする液体の障害となることから、密着面が垂直に軸方向に延びる場合に比して、液密性を発現できる。更に、螺子係合により容器フランジ部13と蓋の環状面23は圧接されることから、更に液密性を高めることができる。
容器の段差18と密着する蓋側の段差26で、剥離可能にヒートシールされていてもよく、初期開封までの液密性が確実に確保される。また、易剥離性のヒートシールとすることにより、螺子係合の旋回によりヒートシール部を剥離することもできる。さらに、容器の開口全周にわたってヒートシールを行わずに、容器の段差18と密着する蓋側の段差26の一部分の面のみをヒートシールすることによって、初期開封時の易剥離性を向上させることもできる。
図4は、本発明の密閉容器の他の態様を示す図であり、図2のX部分に相当する部分を拡大して示す図である。
図4に示す容器10は、容器胴部12の上方に、上方に行くに従って容器内径を減少させる容器テーパ部16と、容器テーパ部16の上端から半径方向外方に延びるフランジ部13が形成され、外壁14の外面に螺子部15が形成されている点は図2に示す密閉容器の場合と同じであり、容器テーパ部16が段差17を介して胴部12に形成されている点は図3の密閉容器の場合と同じである。図4に示す容器においては、外壁14の下端から半径方向外方に延びる容器側ヒートシール部19が形成されている。
一方、蓋20は、容器開口部を覆う天面21、天面21の外周縁から上方に延びる環状側壁22、及び環状側壁22の上端から蓋の半径方向外方に延びる環状面23、内面に螺子部25を有する外側壁24が形成されている点は図1に示す密閉容器の場合と同じである。図4に示す蓋20においては、外側壁24の下端から半径方向外方に延び、前記容器側ヒートシール部19と密着する蓋側ヒートシール部27が形成されている。
図4に示す密閉容器においては、図3と同様の、容器テーパ部16と蓋の環状側壁22によるテーパ面による密着と、容器フランジ部13と蓋の環状面23による密着による液密性に加えて、容器側ヒートシール部19と蓋側ヒートシール部27が剥離可能にヒートシールされていることにより、初期開封までの液密性が確実に確保されている。また初期開封によりヒートシール部を剥離した後におけるリシールの際は、図3に示した密閉容器と同様に、螺子係合による容器フランジ部13及び蓋の環状面23の圧接、及び容器テーパ部16及び蓋の環状側壁22の容器上方に行くに従って容器内径を減少させるテーパ形状嵌合による密着によって液密性を確保することができる。
尚、図4に示す態様のように、初期開封としてヒートシール部の剥離が必要な態様においては、ヒートシール部の剥離に際して、ヒートシール強度によっては蓋に歪みなどを生じるおそれもあるが、ヒートシール強度が弱く、易剥離性のヒートシールとすることにより、螺子係合の旋回によりヒートシール部を剥離することもできる。
また剥離可能ではあるが、螺子部の上死点への移動ではヒートシール部を剥離できない、ヒートシール強度が高い場合には、容器の開口全周にわたってヒートシールを行わず、一部分の面のみをヒートシールすることによって、初期開封時の易剥離性を向上させることもできる。
図5に示す密閉容器においては、容器胴部12の内面上方に環状凸条30が形成され、蓋の環状側壁22の外面に環状突起28が形成されており、蓋が螺子係合の下死点に案内されたときに、上記環状凸条30の下面と上記環状突起28の上面が密着係合することにより、内容物からの液体の流出を有効に抑制することができ、液密性を発現することができる。
(他の態様)
本発明の密閉容器は、第一の係合部の螺子係合により前記蓋が下死点に案内されたときに、少なくとも上下方向で密着する第二の係合部が形成されている限り、図1~図5に示した具体例に限定されず、種々の変更が可能である。
例えば、前述した図3及び図4に示した具体例において、容器フランジ部13と蓋の環状面23で易剥離性のヒートシールすることもでき、或いは容器の段差18と蓋の段差26で易剥離性のヒートシールすることもでき、さらに、他の様態として、図6に示すように図3の上方外壁14aおよび上方外側壁24aをテーパ状にしつつ、かつ互いを剥離可能にヒートシールすることにより、初期開封までの確実な液密性が確保される。
また図2に示した具体例のように、テーパ面を圧接させることにより液密性を発現させる場合、螺子係合が下死点に達した状態で、蓋の環状側壁22の最大の外径φ1が、容器テーパ部16の最大の内径φ2よりも大きく(φ1>φ2)、及び/又は、蓋の上方外側壁24(又は24a)の最小の内径φ3が容器の上方外壁14(又は14a)の最小の外径φ4よりも小さく(φ3<φ4)、設定することもできる。これにより、テーパ部と環状側壁、或いは上方外側壁と上方外壁は、上下方向の圧接のみならず、半径方向にも圧接した状態となり、更に液密性を向上できる。尚、環状側壁とテーパ部の径の関係及び上方外側壁と上方外壁の径の関係の両方を、上記のようにすることにより、液密性は向上するが、閉栓性等の観点から何れか一方のみを上記関係にしてもよい。
図5に示した具体例では、環状凸条及び環状突起は垂直な容器胴部及び環状側壁に形成されていたが、図2~4に示したようなテーパ面に形成されていてももちろんよい。これにより更に液密性を向上できる。
また図5に示した態様では、第二の係合部が、容器胴部の環状凸条及び環状側壁の環状突起のように、両者が突出部として形成されていたが、一方を凹部とすることもできる。その他の第二の係合部の組合せとしては、容器胴部の環状凸条及び環状側壁のテーパ面との係合、容器胴部の上方に形成されたテーパ部及び環状側壁の環状突起との係合が挙げられる。
更にまた、図2~6に示した具体例においては、蓋は環状側壁を有する落とし蓋形状であったが、図7に示すように、容器の上方外壁14aをテーパ部として第二の係合部を形成することにより、環状側壁部のない被せ蓋形状の蓋を使用してもよい。
容器テーパ部16及び容器の上方外壁14(又は14a)の軸方向に対する傾斜角度は、容器の口径やテーパ部の軸方向長さ、或いは他のテーパ部の有無等によって一概に規定できないが、0.1°~45°の範囲にあることが好ましく、より好ましくは1~30°であり、さらに好ましくは1~20°である。また容器テーパ部又は容器の上方外壁14(又は14a)の軸方向に対する傾斜角度Θ1と、環状側壁22又は上方外側壁24(又は24a)の軸方向に対する傾斜角度Θ2は、同じであることが両者の密着性の点から望ましいが、例えば環状側壁22(上方外側壁24)の傾斜角度Θ2が、容器テーパ部16(上方外壁14)の傾斜角度Θ1と若干異なる傾斜角度とすることにより、環状側壁22(上方外側壁24)が容器テーパ部16(上方外壁14)を半径方向外方に圧接することになり、両者の密着性が向上する。その一方(Θ1-Θ2)の差が大きすぎると、開蓋及び閉蓋しづらくなるので、その差は10°以下とすることが好ましい。
第一の係合部である螺子係合は、容器の周方向全周にわたって螺子部を形成してもよいが、ヒートシール部等を形成する場合には、周方向の一部のみに螺子部を形成して、螺子部が係合されていない状態(位置)にてヒートシールすることが好ましい。このとき、螺子部が係合していない状態で剥離することから、初期開封操作が容易となる。すなわち図1の具体例では、蓋20が下死点に到達した際、案内面Aおよび案内面Bと干渉しないように、螺子部25が形成されている。
また図1に示した態様では、第一の係合部である螺子係合は、時計周りに旋回することにより蓋が下死点に達するように構成されているが、もちろん、反時計回りに旋回して閉蓋する螺子係合であってもよく、用途に応じて適宜変更できる。
更に第一の係合部の螺子係合は、図1~3に示すように、一条螺子であってもよいし、従来の螺子蓋に用いられていた螺子係合を、容器の外壁及び蓋の外側壁の高さ等に応じて適宜設定することができる。
(容器及び蓋)
本発明の密閉容器においては、容器はカップ型であることが好適であるが、これに限定されず、螺子係合が可能な円形の開口部を有する限り、トレイ形状、ボトル形状であってもよい。また蓋も上述した通り、落とし蓋形状の他、被せ蓋形状であってもよい。
容器の材質は、ヒートシール部を形成しない場合には、金属製又はガラス製であってもよいが、可撓性やヒートシール性、或いは成形性の観点からは樹脂製であることが好ましい。また蓋の材質は可撓性及びヒートシール性の観点から樹脂製であることが好ましい。
容器及び蓋は、オレフィン樹脂、ポリエステル樹脂等、その他、従来より樹脂製容器の成形に用いられていた、従来公知の熱可塑性樹脂を使用することができる。
また、前述した通り、本発明の密閉容器においては、初期開封までの確実な液密性を確保する観点から、第一の係合部及び第二の係合部とは別に、剥離可能なヒートシールによる接合部を有していることが好適である。このようなヒートシールは、密閉状態を確実に維持可能であると共に、初期開封操作においては容易に剥離可能であることが必要であることから、容器と蓋を構成する樹脂の組み合わせにより、接着強度を調整することが好ましい。密封性能及び易開封性能の両方を満足するために好適な接着強度としては、図8に示すように、蓋の把持部にプッシュプルゲージを取り付け、これを蓋に対して45度の方向に引き上げることによって測定した開封力(剥離強度)が、0.3~3.0Kgfの範囲にあることが好ましく、0.5~2.5Kgfの範囲にあることがより望ましい。
剥離特性については特に限定されず、凝集剥離、界面剥離、層間剥離タイプの樹脂材料を用いても良く、このような樹脂の組み合わせとしては、ヒートシール性があり且つ相溶性のない2種以上の熱可塑性樹脂を適宜組み合わせることができる。
例えば、容器をプロピレン系重合体から構成する場合、蓋をエチレン系重合体とプロピレン系重合体のブレンド物から構成することにより、密封性を確保しつつ易開封性を保持することができ、ブレンド物のブレンド比を適宜変更することにより剥離強度を調整することができる。
上記プロピレン系重合体としては、ホモポリプロピレンの他、プロピレンとエチレンもしくは他のα-オレフィン、例えば、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセン、4-メチル-1-ペンテン、1-オクテン等とのブロック共重合体やランダム共重合体等を挙げることができる。また上記エチレン系重合体としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、中・高密度ポリエチレン(MDPE、HDPE)等のエチレンの単独重合体、もしくはエチレンと、例えば1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセン、4-メチル-1-ペンテン、1-オクテン等の他のα-オレフィンや、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸メチル、酢酸ビニル、スチレン等のビニル系単量体等との共重合体、或いはアイオノマー等を挙げることができる。
またブレンド物としては上記オレフィン系重合体同士の組み合わせ以外にも、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、及びこれらイソフタレート変性された共重合体、等の熱可塑性ポリエステル樹脂や、ポリカーボネート樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂等と、上記オレフィン系重合体との組み合わせ等も使用することができる。
ブレンド物としてプロピレン系重合体とエチレン系重合体を使用する場合に、ブレンド物から成るフランジ部材がプロピレン系重合体から成る容器本体との良好な剥離性を発現するためには、プロピレン系重合体とエチレン系重合体を重量比で、5:5~9.5:0.5の範囲でブレンドしたブレンド物を好適に使用することが好ましい。
また容器は上述した樹脂の単層構成であってもよいが、ヒートシール部となる部分が上述した条件を満足する限り、ガスバリア性中間層を有する多層構成であってもよい。
(製造方法)
本発明の密閉容器において容器及び蓋は、前述した構成を有する限り、射出成形、圧縮成形、熱成形等の種々の方法で製造することができるが、特に樹脂シートを、真空圧空成形、プラグアシスト圧空成形等の熱成形からそれぞれ一体的に成形することが、成形が容易であることから望ましい。また樹脂シートからの熱成形によることにより、多層シートを用いて容易に多層容器又は多層蓋を成形することができる。
例えば、これに限定されないが、上述した熱可塑性樹脂から成る内層及び外層、並びにガスバリア性中間層等から成る可撓性積層体を挙げることができる。上記ガスバリア性中間層を構成する材料としては、アルミニウム箔等の金属箔、無機蒸着フィルム、エチレンビニルアルコール共重合体等のガスバリア性樹脂等を例示できる。
本発明の密閉容器は、リシール後も液密性が確保されているため、粘稠物はもちろん、水分を多く含有する食品や飲料等を収納する容器として利用できる。
1 密閉容器、10 容器、11 底部、12 胴部、13 フランジ部、14 外壁、15 螺子部、16 容器テーパ部、17 段差、18 段差、19 ヒートシール部、20 蓋、21 天面、22 環状側壁、23 環状面、24 外側壁、25 螺子部、26 段差、27 ヒートシール部、28 環状突起、30 環状凸条。

Claims (9)

  1. 底部及び胴部から成り、前記胴部の上端部にフランジ部が形成され、前記フランジ部外縁から下方に延びる外壁を少なくとも有する容器と、前記容器の開口部を覆い、前記フランジ部と密接する面及び前記面の外縁から下方に延びる側壁を少なくとも備えた蓋とから成る密閉容器において、
    前記容器の外壁及び前記蓋の側壁には、螺子係合により互いに係合する第一の係合部を有しており、前記第一の係合部よりも容器内空間に近い位置に、容器及び蓋が互いに上下方向に係止又は係合する第二の係合部が形成されており、
    前記第一の係合部の螺子係合により前記蓋が下死点に案内されたときに、前記第二の係合部が少なくとも互いに上下方向で密着することを特徴とする密閉容器。
  2. 前記蓋が、天面及び前記天面から軸方向上方に延びる環状側壁並びに前記環状側壁上端から水平方向に延びる環状面、前記環状天面の外縁から下方に延びる側壁を有する落とし蓋形状の蓋であり、前記第二の係合部が、前記容器胴部の内壁の上部及び前記環状側壁に形成される請求項1記載の密閉容器。
  3. 前記容器胴部の上部には、上方に行くに従って内径が減少するテーパが少なくとも形成され、前記蓋の環状側壁には、上方に行くに従って内径が減少するテーパが少なくとも形成されており、前記第一の係合部の螺子係合により前記蓋が下死点に案内されたときに、前記容器胴部の上部及び前記蓋の環状側壁が互いに圧接されて上下方向に係止又は係合する請求項2記載の密閉容器。
  4. 前記第二の係合部が、前記容器胴部に形成された容器内方に突出し容器周方向に延びる環状凸条と、前記蓋の環状側壁に形成された蓋外方に突出し環状側壁の周方向に延びる環状突起とから成り、前記第一の係合部の螺子係合により前記蓋が下死点に案内されたときに、前記環状凸条と前記環状突起が、圧接されて上下方向に係止又は係合する請求項2記載の密閉容器。
  5. 前記容器胴部には、容器内方に突出し容器周方向に延びる環状凸条が形成され、前記蓋の環状側壁には、上方に行くに従って内径が減少するテーパが少なくとも形成されており、前記第一の係合部の螺子係合により前記蓋が下死点に案内されたときに、前記環状凸条と前記蓋の環状側壁が、圧接されて上下方向に係止又は係合する請求項2記載の密閉容器。
  6. 前記容器胴部の上部には、上方に行くに従って内径が減少するテーパが少なくとも形成され、前記蓋の環状側壁には、蓋外方に突出し環状側壁の周方向に延びる環状突起が形成されており、前記第一の係合部の螺子係合により前記蓋が下死点に案内されたときに、前記容器胴部の上部と前記環状突起が、圧接されて上下方向に係止又は係合する請求項2記載の密閉容器。
  7. 前記容器の外壁が段差部を有し、該段差部よりも上方の上方外壁が下方に行くに従って外壁の外径が減少するテーパが形成され、前記蓋の側壁が前記蓋の段差部と対応する位置に段差部を有し、前記蓋の段差部よりも上方の上方側壁には下方に行くに従って側壁の外径が減少するテーパが形成され、前記容器及び蓋の段差部よりも下方の位置には第一の係合部が形成されており、前記第一の係合部の螺子係合により前記蓋が下死点に案内されたときに、前記容器の上方外壁と前記蓋の上方側壁が互いに圧接されて上下方向に係止又は係合する請求項1~6の何れかに記載の密閉容器。
  8. 前記容器フランジ部、及び前記蓋のフランジ部と密接する面又は環状面で、或いは前記容器の段差部及び前記蓋の段差部で、前記容器及び蓋が剥離可能にヒートシールされている請求項1~7の何れかに記載の密閉容器。
  9. 前記第一の係合部における螺子部が、前記容器の胴部開口の全周を複数の円弧に分割したうちの数か所に形成されており、第一の係合部が係合されていない状態において、前記容器及び蓋が剥離可能にヒートシールされている請求項8記載の密閉容器。
JP2021083027A 2021-05-17 2021-05-17 リシール性を有する密閉容器 Pending JP2022176540A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021083027A JP2022176540A (ja) 2021-05-17 2021-05-17 リシール性を有する密閉容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021083027A JP2022176540A (ja) 2021-05-17 2021-05-17 リシール性を有する密閉容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022176540A true JP2022176540A (ja) 2022-11-30

Family

ID=84233948

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021083027A Pending JP2022176540A (ja) 2021-05-17 2021-05-17 リシール性を有する密閉容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022176540A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4605142A (en) Synthetic resin vessel and heat sealed lid
US4094460A (en) Closure assembly and package
US9452863B2 (en) Biodegradable container for liquid and/or semi-solid products
EA023634B1 (ru) Выливной элемент с возможностью повторного закрытия
US20150210458A1 (en) Composite container with internal fitment
CA1127597A (en) Reclosable structure for a container
CN100448756C (zh) 易开封包装体以及易开封包装体的制造方法
US10906711B2 (en) Pouring spout fitment for flexible container
EP1854731A2 (en) Dual function overcap for a container with a removable membrane
EP3717375B1 (en) Pouring spout fitment for flexible container
CN101184675B (zh) 容器密封结构及该密封结构所用的盖体
WO2017212951A1 (ja) 樹脂製密閉容器
JP2022176540A (ja) リシール性を有する密閉容器
JP2007204092A (ja) 容器口部の閉止機構
JP5736704B2 (ja) リシール性を有する密封容器
WO2022071295A1 (ja) リシール性を有する密閉容器
JP7106854B2 (ja) 樹脂製密閉容器
JP7259240B2 (ja) 樹脂製密閉容器
JP6566772B2 (ja) 二重容器
JP7404740B2 (ja) 注出口栓および包装容器
JP2023136300A (ja) 圧力吸収構造を有する蓋体
JP7379865B2 (ja) 複合容器及びその製造方法
JP2534255Y2 (ja) 容器の注出栓
WO2022158592A1 (ja) 包装容器
US11485560B2 (en) Gusseted flexible container

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240415

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20240419